JP2002006198A - レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を有するカメラ - Google Patents

レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を有するカメラ

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JP2002006198A
JP2002006198A JP2000190838A JP2000190838A JP2002006198A JP 2002006198 A JP2002006198 A JP 2002006198A JP 2000190838 A JP2000190838 A JP 2000190838A JP 2000190838 A JP2000190838 A JP 2000190838A JP 2002006198 A JP2002006198 A JP 2002006198A
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lens barrel
stage
optical axis
cylinder
barrel
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Ryuichi Nagae
龍一 永柄
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 レンズ鏡筒の径を大きくすることなく、その
強度を向上させる。 【解決手段】 固定筒に対して光軸方向に進退可能な少
なくとも3段の進退筒群とから構成されるレンズ鏡筒に
おいて、進退筒群のうち最前段以外の各進退筒は、回転
筒部材および直進部材から構成されている。回転筒部材
は光軸回りで回転しながら光軸方向に進退する。最後段
の進退筒では、直進部材が固定筒により直進ガイドされ
るとともにこの固定筒に対して回転駆動される回転筒部
材がこの固定筒との係合作用により直進駆動力を受け
る。また、最前段の進退筒はその次後段の直進部材によ
り直進ガイドされるとともに、回転する同次後段の回転
筒部材との係合作用により直進駆動力を受ける。最前段
および最後段以外の進退筒では、直進部材がその次後段
の直進部材により直進ガイドされるとともに、回転する
同次後段の回転筒部材との係合作用により直進駆動力を
受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸方向に進退可
能な3段以上の進退筒群から構成されるレンズ鏡筒に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来からカメラに備えられている撮影レ
ンズ群のレンズ焦点距離を変化させることにより、撮影
画角を変化させて任意の撮影画角で撮影することのでき
るいわゆるズームレンズを備えたカメラが一般的であ
る。これらズームレンズを備えたカメラは、撮影レンズ
を非撮影状態(カメラの沈胴状態)、焦点距離が最も短
い状態(カメラのワイド状態)および焦点距離が最も長
い状態(カメラのテレ状態)の間で撮影レンズ群を撮影
光軸方向に進退させることができる機構としてレンズ鏡
筒が備えられている。
【0003】このうち、撮影レンズ群のレンズの焦点距
離変化の割合が3倍程度を越えるような高倍率レンズを
備えたカメラは、撮影レンズ群の撮影光軸方向の移動量
が大きくなってしまう。このため、高倍率ズームカメラ
は撮影レンズ群を大きく光軸方向へ移動させることが可
能なレンズ鏡筒機構が必要である。この時レンズ鏡筒機
構はカメラの撮影状態(特にカメラのテレ状態)におい
て不意に撮影者がカメラをぶつけてしまった時等におい
てもカメラの動作に問題がないようにレンズ鏡筒には強
度が必要とされる。
【0004】また、前記の3倍程度を超えるような焦点
距離変化を行うズームカメラにおいて非撮影時の携帯性
の向上のためにレンズ鏡筒を非撮影時にはコンパクトに
カメラに収納することが必要とされる。
【0005】これらの必要性から高倍率ズームカメラに
おいては、カメラに備えられているレンズ鏡筒が回転し
つつ光軸方向へ移動する複数の部材と光軸方向へ直進移
動する複数の部材とで構成されるいわゆる3段以上の多
段のレンズ鏡筒で構成されることが一般的である。また
そのレンズ鏡筒の鏡筒径は前記の強度の必要性からある
程度大きな鏡筒径で構成されていることが一般的であ
る。多段レンズ鏡筒においては様々な発明がなされ公知
の技術となっている。本出願人においても、特願平10
−294688において簡単な構造でレンズ鏡筒の鏡筒
径を大きくすることなく且つ、カメラの非撮影状態での
収納長さを小さくすることのできるレンズ鏡筒を提案し
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】カメラは例えば野外等
に携帯されて利用されるものであるため、前述のように
多段のレンズ鏡筒は不意にぶつけられた時等でも、問題
なくカメラが動作をするだけの強度を確保することが必
要とされる。故に、いかなるレンズ鏡筒の構造であって
もレンズ鏡筒の強度を上げておくことは重要な課題とな
る。
【0007】また、本出願人による先願発明においては
回転しつつ、光軸方向に進退する回転部材の光軸方向に
対する駆動力と移動量の制御はカムピンにて行ってい
た。ピンによる駆動は回転筒におけるカムの自由度があ
がるが、カムピンを複数必要とするため、部品数が多く
なり、コストが上がる課題があった。また、ピンによる
駆動は、レンズ鏡筒が不意にぶつけられた時等では、カ
ムピンが荷重を支える構造になる。この時、カムピンに
大きな力が掛かるとカムピンの変形と鏡筒の変形によっ
てカムピンが鏡筒のカム溝からはずれてしまう。カムピ
ンがカム溝からはずれてしまうと、鏡筒の動作が不能に
になり、ひいてはカメラが動作不能になってしまう。こ
の現象を回避するには、カムピンが外れない構造とする
必要があるが、これはカムピンとカム溝との係り量を大
きくすることになり、即ち鏡筒の径方向の大きさを大き
くする(鏡筒を厚くする)ことが必要になる。つまり、
レンズ鏡筒が大きくなるという課題があった。
【0008】本発明はこのような状況を鑑みてなされた
ものであり、簡単な構造で本出願人による先願発明の利
点を損なうこと無く、3段以上のレンズ鏡筒において不
意に鏡筒がぶつけられた時等に対するレンズ鏡筒の強度
を上げ、さらにレンズ鏡筒つまりカメラのコストダウン
と快適なレンズ鏡筒動作を行うことができるレンズ鏡筒
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のレンズ鏡筒では、固定筒とこの固定筒に
対して光軸方向に進退可能な少なくとも3段の進退筒群
とから構成されるレンズ鏡筒において、進退筒群のうち
最前段以外の各進退筒は、回転筒部材および直進部材か
ら構成されている。回転筒部材は光軸回りで回転しなが
ら光軸方向に進退する。直進部材はこの回転筒部材の径
方向内側に配置されており、光軸回りで回転せずに回転
筒部材と一体的に光軸方向に進退する。
【0010】最後段の進退筒では、直進部材が固定筒に
より直進ガイドされるとともにこの固定筒に対して回転
駆動される回転筒部材がこの固定筒との係合作用により
直進駆動力を受ける。また、最前段の進退筒はその次後
段の直進部材により直進ガイドされるとともに、回転す
る同次後段の回転筒部材との係合作用により直進駆動力
を受ける。
【0011】最前段および最後段以外の進退筒では、直
進部材がその次後段の直進部材により直進ガイドされる
とともに、回転する同次後段の回転筒部材との係合作用
により直進駆動力を受ける。一方、回転筒部材が同次後
段の回転筒部材と一体回転可能に連結されている。そし
て、直進部材が最前段の進退筒の径方向内側に配置され
ている。
【0012】なお、最前段の進退筒およびその次後段の
回転筒部材はヘリコイド係合しているのがよい。
【0013】このようにすれば、最前段の進退筒および
その次後段の回転筒部材は、従来のカム係合より筒同士
の掛かり量の大きいヘリコイド係合しているので、不意
にカメラがぶつけられた場合等において鏡筒の変形等が
あっても鏡筒がはずれにくい構成とすることができ、そ
の結果不意にカメラがぶつけられた場合などにおけるレ
ンズ鏡筒の強度を向上させることができる。また、カム
ピンを使用しない分だけ部品数が減少するので、コスト
ダウンを図ることができる。
【0014】また、最前段の進退筒およびその次後段の
回転筒部材は、非撮影領域でリードが大きくなり撮影領
域でリードが小さくなるように複合的にヘリコイド係合
しているのがよい。
【0015】このようにすれば、非撮影領域では撮影領
域に比べてレンズ鏡筒の進退動作が速く行える。故に快
適なレンズ鏡筒動作を行うことができ、ひいてはカメラ
を快適な動作可能とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図3には、この発明の実施
形態であるレンズ鏡筒の構成を示している。図1はこの
レンズ鏡筒の展開斜視図である。図2はこのレンズ鏡筒
を有するカメラの模式断面図であって、このレンズ鏡筒
がテレ側に伸長している状態を示す。図3はこのレンズ
鏡筒の模式断面図であって、このレンズ鏡筒が沈胴して
いる状態を示す。
【0017】まずレンズ鏡筒を有するカメラの構成につ
いて図2を用いて概略的に説明する。
【0018】1はカメラの前側外観部材、2はカメラの
各ユニットが取り付けられる本体、3は光学フィルム4
を収納するカートリッジ、5は光学フィルム4の平面性
を保つための押え板、6はカメラの後側外観部材、7は
光学フィルム4を巻き取るためのスプール、8は光学フ
ィルム4をスプール7に巻き付けるための押えばねを示
す。
【0019】9はカムピン54を有する2群レンズを示
し、2群レンズ9は、後述する第2段回転筒部材15の
径方向内側に設けられたカム溝15D(図5)により光
軸方向に進退可能に支持されている。10はシャッタ
ー、11は後述する最前段の進退筒16に取り付けられ
た1群レンズ11、12は1群レンズ11と2群レンズ
9とを光軸方向に進退させるレンズ鏡筒を示す。
【0020】次にレンズ鏡筒12の全体的構成について
図1〜図3を用いて説明する。
【0021】レンズ鏡筒12は、固定筒13とこの固定
筒13に対して光軸方向に進退可能な3段の進退筒群5
0とから構成されている。この3段の進退筒群50は、
最前段の進退筒16と、その次後段の第2段進退筒51
と、さらにその次後段で固定筒13の前段の第1段進退
筒52(最後段の進退筒)とから構成されている。
【0022】最前段の進退筒16は、光軸回りで回転せ
ずに光軸方向に進退する。
【0023】第1段進退筒52は、光軸回りで回転しな
がら光軸方向に進退する第1段回転筒部材14と、この
第1段回転筒部材14の径方向内側に配置されており、
光軸回りで回転せずに第1段回転筒部材14と一体的に
光軸方向に進退する第1 段直進部材18とから構成され
ている。
【0024】第2段進退筒51は、光軸回りで回転しな
がら光軸方向に進退する第2段回転筒部材15と、この
第2段回転筒部材15の径方向内側に配置されており、
光軸回りで回転せずに第2段回転筒部材15と一体的に
光軸方向に進退する第2段直進部材17とから構成され
ている。
【0025】次に、レンズ鏡筒12の係合関係および動
作について図1〜図3に加えて図4〜図6を用いて説明
する。図4は第1段回転筒部材14の内面展開図であ
る。図5は第2段回転筒部材15の内面展開図である。
図6は第1段直進部材14の外面展開図である。
【0026】第1段回転筒部材14の外面には、不図示
のズームモーターにより駆動されるナルトギヤからの回
転駆動力が伝達されるギヤ部14Aと、固定筒13の内
面に形成されたヘリコイドねじ部13A(雄ねじ)に係
合するヘリコイドねじ部14B(雌ねじ)とが形成され
ている。第1段直進部材18の外周には、固定筒13の
内面に形成された凹状の直進ガイド係合部13Bに係合
する凸状の直進ガイド係合部18Aが形成されている。
【0027】第1段回転筒部材14は、ズームモーター
のナルトギヤにより回転駆動されると、ヘリコイドねじ
部13Aと14Bとのヘリコイド係合作用により、光軸
回りで回転しながら光軸方向に直進駆動される。第1段
回転筒部材14が光軸回りで回転すると、第1段直進部
材18は、直進ガイド係合部13Bにより光軸方向に直
進ガイドされるとともに、第1段回転筒部材14と一体
的に光軸方向に直進駆動される。
【0028】第2段直進部材17の外面にはピン17A
が形成されており、このピン17Aは、第1段回転筒部
材14の内面に形成されたカム溝14C(図4)に係合
するとともに、第2段直進部材17の表面(この実施形
態では内面)に設けられた切欠部は、第1段直進部材1
8の内径側に形成されて光軸方向に延びてかつ最前段の
進退筒16の径方向内側に配置された直進ガイド係合部
18Bに係合している。第1段回転筒部材14が光軸回
りで回転すると、第2段直進部材17は、直進ガイド係
合部18Bにより光軸方向に直進ガイドされるととも
に、カム溝14Cとピン17Aとのカムピン係合作用に
より光軸方向に直進駆動される。
【0029】第2段回転筒部材15の外面には、第1段
回転筒部材14の内面に形成されて光軸方向に平行な溝
14D(図4)に係合するピン15Aが形成されてい
る。第1段回転筒部材14が光軸回りで回転すると、第
2段回転筒部材15は、溝14Dとピン15Aとの係合
作用により第1段回転筒部材14と一体回転するととも
に、第2段直進部材17と第1段回転筒部材14とのカ
ムピン係合作用により第2段直進部材17と一体的に光
軸方向に直進駆動される。
【0030】最前段の進退筒16は、その次後段の第2
段回転筒部材15と第2直進部材17とにより径方向に
て挟まれている。すなわち、第2段段直進部材17は、
最前段の進退筒16の径方向内側に配置されている。
【0031】最前段の進退筒16の外面には、後述のよ
うに、第2段回転筒部材15の内面に形成されたヘリコ
イドねじ部15A(雄ねじ;図5)に係合するヘリコイ
ド部16A(雄ねじ;図6)が形成されている。一方、
最前段の進退筒16の内面には、第2直進筒部材17の
外面に形成されて光軸方向に延びている凸状の直進ガイ
ド係合部17Bに係合する凹状の直進ガイド係合部(不
図示)が形成されている。これにより、最前段の進退筒
16は、第2段回転筒部材15が光軸回りで回転する
と、第2直進筒部材17により光軸方向に直進ガイドさ
れるとともに、光軸方向に直進駆動される。
【0032】ここで、第2段回転筒部材15と最前段の
進退筒16とのヘリコイド係合について図5および図6
を用いて説明する。
【0033】第2段回転筒部材15の内面に形成された
複合ヘリコイドねじ部15Bは、撮影領域において最前
段の進退筒16の外面に形成されたヘリコイド部16A
の長側面16A1および16A2と当接する側面を有す
る複合ヘリコイドねじ部15B1と、非撮影領域におい
てこのヘリコイド部16Aの短側面16A3および16
A4と当接する側面を有する複合ヘリコイドねじ部15
B2とから複合的に構成されている。
【0034】複合ヘリコイドねじ部15B1と長側面1
6A1および16A2との係合によるリードは小さく、
複合ヘリコイドねじ部15B2と短側面16A3および
16A4との係合によるリードは大きいので、最前段の
進退筒16および第2段回転筒部材15は、非撮影領域
でリードが大きくなり撮影領域でリードが小さくなるよ
うにヘリコイド係合している。
【0035】したがって、撮影領域より非撮影領域の方
が同じ回転量で大きく進退させることができるから、非
撮影領域では撮影領域に比べてレンズ鏡筒12の進退動
作を速く行える。故にレンズ鏡筒の動作、ひいてはカメ
ラの動作を快適に行うことのできるレンズ鏡筒を提供す
ることができる。
【0036】さらに、最前段の進退筒16および第2段
回転筒部材15は、従来のカム係合より筒同士の掛かり
量の大きいヘリコイド係合しているので、不意にカメラ
がぶつけられた場合等において鏡筒の変形等があっても
鏡筒がはずれにくい構成とすることができ、その結果不
意にカメラがぶつけられた場合などにおけるレンズ鏡筒
の強度を向上させることができる。また、最前段の進退
筒16と第2段回転筒部材15との係合にカムピンを使
用しない分だけ部品数が減少し、コストダウンを図るこ
とができる。
【0037】また、第2段回転筒部材15の内面には、
撮影領域で段階的に焦点距離を変化させるように、2群
レンズ9が有するカムピン54と係合するレンズ駆動カ
ム溝15D(図5および図7)が形成されている。第2
段回転筒部材15は、断面図7(a)を拡大した図7
(b)に示すように、複合ヘリコイドねじ部15B1及
び15B2とカム溝15Dの径方向の位置が図5におい
て15とかかれている面(以下15E面という)を境
に、15E面から撮影光軸中心側に複合ヘリコイドねじ
部15B1及び15B2を備え、15E面から撮影光軸
外側にカム溝15Dを備えるように構成する。
【0038】このような構成とすることによって、2群
レンズ9を保持するカム溝15Dは、複合ヘリコイドね
じ部15B1および15B2の位置によって途切れたり
することがない。つまり、2群レンズ9を保持するカム
溝15Dは、1群レンズ11を駆動する複合ヘリコイド
ねじ部15B1および15B2によって何ら影響される
ことがないため、1群レンズ11を繰り出すための複合
ヘリコイドねじ部15B1および15B2に対して2群
レンズ9を駆動するカム溝15Dは光学的な特性を満た
す条件において、撮影光軸を中心に任意の位置にカム溝
15Dを形成することができる。
【0039】レンズ駆動カム溝15Dと同じく第2段回
転筒部材15の内面に形成されたヘリコイドねじ部15
Bは雄ねじであるから、レンズ駆動カム溝15Dとの干
渉は小さい。したがって、レンズ駆動カム溝15Dを第
2段回転筒部材15の内面に任意に配置することがで
き、その設計の自由度は向上する。
【0040】また、第2段直進部材17を最前段の進退
筒16よりも撮影光軸側に配置し、図1に示すように第
1段直進部材18がキー形状で第2段直進部材17を直
進規制することによって、レンズ鏡筒の径方向の厚さを
「最前段の進退筒16+回転筒2個(第1回転筒部材1
4および第2回転筒部材15)+ 直進部材1個(第2段
直進部材17)+ 固定筒13」の計5個分とすることが
可能になる。
【0041】これに対して、公知の技術では、この発明
の構成例と同様にズームレンズ鏡筒は1対の「回転筒と
直進筒」の組み合わせにて鏡筒を動作させるが、例えば
3段鏡筒の場合は、レンズ鏡筒の径方向の厚さは、「最
前段の進退筒+回転筒2個+直進筒2個+固定筒」の計
6個分となる。
【0042】したがって、この発明の構成例では、第1
段直進部材18の分だけ径方向の鏡筒の厚みを小さくす
ることができるため、コンパクトなズームレンズ鏡筒を
提供することができる。
【0043】なお、この発明は、上述の実施の形態にの
み限定されるものではなく、設計に応じて種々の変更を
加えることができる。例えば、上述の実施の形態によれ
ば、レンズ鏡筒を3段構成としているが、4段以上の構
成としてもよい。
【0044】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、この発
明のレンズ鏡筒によれば、最前段の進退筒およびその次
後段の回転筒部材はヘリコイド係合している構成では、
最前段の進退筒およびその次後段の回転筒部材は、従来
のカム係合より筒同士の掛かり量の大きいヘリコイド係
合しているので、不意にカメラがぶつけられた場合等に
おいて鏡筒の変形等があっても鏡筒がはずれにくい構成
とすることができ、その結果不意にカメラがぶつけられ
た場合などにおけるレンズ鏡筒の強度を向上させること
ができるとともに、カムピンを使用しない分だけ部品数
が減少するので、コストダウンを図ることができる。
【0045】さらに、最前段の進退筒およびその次後段
の回転筒部材は、非撮影領域でリードが大きくなり撮影
領域でリードが小さくなるように複合的にヘリコイド係
合している構成では、非撮影領域では撮影領域に比べて
レンズ鏡筒の進退動作が速く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ鏡筒の展開斜視図である。
【図2】レンズ鏡筒を有するカメラの模式断面図であ
る。
【図3】レンズ鏡筒の模式断面図である。
【図4】第1段回転筒部材の内面展開図である。
【図5】第2段回転筒部材の内面展開図である。
【図6】最前段の進退筒の外面展開図である。
【図7】第2段回転筒部材の断面図である。
【符号の説明】
1:カメラの前カバー 2:カメラの本体 3:光学フィルムを格納するカートリッジ 4:光学フィルム 5:フィルム押え版 6:カメラの後カバー 7:フィルム巻き取りスプール 8:フィルム押えばね 9:2群レンズ 10:シャッター 11:1群レンズ 12:レンズ鏡筒部 13:固定筒 13A:ヘリコイドねじ部 13B:直進ガイド係合部 14:第1段回転筒部材 14A:ギア部 14B:ヘリコイドねじ部 14C:カム溝 14D:溝 15:第2段回転筒部材 15A:ピン 15B、B1、B2:複合ヘリコイドねじ部 15D:カム溝 16:最前段の進退筒 16A:ヘリコイド部 16A1、16A2:長側面 16A3、16A4:短側面 17:第2段直進部材 17A:ピン 17B:直進ガイド係合部 18:第1段直進部材 18A:直進ガイド係合部 18B:直進ガイド係合部 50:進退筒群 51:第2段進退筒 52:第1段進退筒 54:ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定筒とこの固定筒に対して光軸方向に
    進退可能な少なくとも3段の進退筒群とから構成される
    レンズ鏡筒において、 前記進退筒群のうち最前段以外の各進退筒は、光軸回り
    で回転しながら光軸方向に進退する回転筒部材と、この
    回転筒部材の径方向内側に配置されており、光軸回りで
    回転せずに回転筒部材と一体的に光軸方向に進退する直
    進部材とから構成されており、 最後段の進退筒では、直進部材が前記固定筒により直進
    ガイドされるとともに、この固定筒に対して回転駆動さ
    れる回転筒部材がこの固定筒との係合作用により直進駆
    動力を受け、 前記最前段の進退筒は、その次後段の直進部材により直
    進ガイドされるとともに、回転する同次後段の回転筒部
    材との係合作用により直進駆動力を受け、 前記最前段および前記最後段以外の進退筒では、直進部
    材がその次後段の直進部材により直進ガイドされるとと
    もに、回転する同次後段の回転筒部材との係合作用によ
    り直進駆動力を受け、かつ回転筒部材が同次後段の回転
    筒部材と一体回転可能に連結されており、 前記直進部材が前記最前段の進退筒の径方向内側に配置
    されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記最前段の進退筒およびその次後段の
    回転筒部材は、ヘリコイド係合していることを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記最前段の進退筒およびその次後段の
    回転筒部材は、非撮影領域でリードが大きくなり撮影領
    域でリードが小さくなるように複合的にヘリコイド係合
    していることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡
    筒。
  4. 【請求項4】 前記最前段の次後段の回転筒部材は、撮
    影領域で段階的に焦点距離を変化させるためのレンズ駆
    動カム溝を有することを特徴とする請求項2または3に
    記載のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記直進部材は、この表面に設けられた
    切欠部がこの直進部材の次後段の直進部材に形成されて
    光軸方向に延びている直進ガイド係合部に係合すること
    により直進ガイドされることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のレンズ
    鏡筒を有することを特徴とするカメラ。
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