JP2002005614A - 光周波数変調方式距離計 - Google Patents
光周波数変調方式距離計Info
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Abstract
従来のマルチモード発振に起因する感度の劣化を防止し
得る光周波数変調方式距離計を提供する。 【解決手段】半導体レーザ20の後方端面28及びモー
ドセレクター素子27によりレーザ共振器を構成する。
半導体レーザ20からの光出力はレンズ26を介し音響
光学素子23に導かれ、AOM用変調信号源22からf
0 の信号印加により音響光学素子23中に超音波30が
励起する。音響光学素子23では、ブラッグ回折現象が
生じ0次光25と1次回折光24に分離し、1次回折光
24はドップラー周波数シフトにより光周波数がf0 だ
けずれて出力される。1次回折光24は、モードセレク
ター素子27により任意の一つの発振モード成分だけを
反射するファブリペロー共振器条件を有しており、その
反射により音響光学素子23に入力してドップラー周波
数シフトを受けて半導体レーザ20へ帰還する。
Description
掃引が可能な光源を利用した計測原理に基く距離計測方
式または多重位置計測方式(FMCW法:Frequency Mo
dulated Continuous Wave.OFDR法:Optical Frequ
ency Domain Reflectometory.総称して以下、「光周波
数変調方式測定法」と呼ぶ)を用いた光周波数変調方式
距離計に関する。
法は、距離計、光ファイバセンサー、光ファイバ探傷検
査装置などに応用される。この光周波数変調方式測定法
は、連続的な光周波数が掃引可能な光源を利用した距離
または多重位置の計測法で、具体的にはこの光源からの
光波に周波数変調を行ない(FM:Frequency Modulati
on )、その周波数変調の光波を計測場所から被測定物
体に向けて照射し、被測定物体から反射された反射光を
再び受光、それを計測側の参照光との干渉により、参照
光と反射光との光路遅延時間(光路差、距離)に相当す
る周波数差、つまりビート(うなり)周波数を測定す
る。これより所望の測定量(この場合は距離であるがそ
れ以外に温度、歪みも可能)を求める方法である。
掃引が可能な光源から繰り返し出力される光周波数変調
波が干渉光学系によってヘテロダイン検波され、その時
のビート信号の周波数情報から所望する測定量を計測す
る方法であり、そのビート周波数は参照光と被測定物体
までの光路差時間(距離)に依存して変化する特徴を持
っている。なお、ここで「時間的に線形掃引する」と
は、時間軸に対して一定の間隔で周波数を変化させるこ
とを意味する。
Frequency Shifted Feedback :以降FSFレーザと呼
ぶ)を用いた光周波数変調方式測距計の装置構成を図7
を用いて説明する。図7は、具体例として固体レーザに
よるFSFレーザ光源90の場合を示している。FSF
レーザ光源90は、励起光源1、結合用のレンズ2、共
振器鏡3、利得媒質4、音響光学素子(AOM:Acoust
ic Optical Modulator)5、及び共振器鏡6により構成
される。すなわち、レーザ共振器の内部に周波数シフト
素子として変調用周波数f0 の超音波が伝播せしめられ
る音響光学素子5を挿入し、ドップラー周波数シフトを
受けた1次回折光8を共振器鏡6で反射させ、再び利得
媒質4に帰還させるように構成されている。
られ、その結晶の吸収波長に見合った励起光源1と共振
器鏡3と6によりレーザ共振器を構成している。そし
て、FSFレーザ出力光7は、音響光学素子5から分離
された0次回折(非回折)光より取り出す。その光周波
数変調信号の発生の過程は、1次回折光8が共振器中を
1周回するごとに2回音響光学素子5を通過するため2
f0 のドップラーシフトを受け、それが多重周回してレ
ーザ発振に至る。この結果、そのレーザ出力は連続的な
周波数チャーピングを受け、これがFSFレーザ光源9
0の光周波数変調信号となる。
光7は干渉光学系100に導かれ、光分配・合波器9に
より参照光11と測定光12に分離され、それぞれの反
射ミラーである参照ミラー10、測定対象ミラー13に
より再び反射されて光分配・合波器9で合波され、参照
光11、測定光12のそれぞれの反射光が重ね合わされ
て干渉光14になる。この干渉光14を光検出器15に
より二乗検波(ヘテロダイン検波)及び光電変換してビ
ート信号を検出する。そして、そのビート信号の周波数
成分を特定する周波数分析装置16により、参照光11
と測定光12との光路差に対応した周波数スペクトラム
(ビート周波数値)が求められ、電子計算機17により
その周波数値から最終的に光路差(距離)が求められ
る。
90は、従来から部品点数の低減による低コスト化並び
に計測感度の向上が求められているが、次のような理由
により目的の達成が妨げられている。
を妨げている理由について説明する。従来のFSFレー
ザ光源90は、上記した固体レーザのタイプと、光ファ
イバ増幅器によるファイバレーザのタイプがある。前者
の固体レーザは、励起光源と利得媒質を別にし、各利得
媒質結晶により任意の波長と出力を任意に設定すること
ができるが、装置構成が煩雑になり、励起光源も比較的
大出力レーザを用いなければならない等、総合的にコス
ト高である。また、ファイバレーザは、オールファイバ
光学系である特徴から、そのアライメントフリーが利点
となっているが、固体レーザと同様に、光ファイバ励起
用光源を別途設けなければならず、更にファイバ中の偏
波面制御のために、偏光素子を必要としたり、高出力光
によるファイバの非線形効果の影響を防ぐための減衰器
を挿入したりするなど、部品点数が多い。この結果、上
記いずれのタイプ(固体、ファイバ)も高コストになら
ざるえない。
式距離計の高感度化を妨げている理由について説明す
る。この計測手法はヘテロダイン検波に基く検出原理の
ため原理上は高感度であるが、それはレーザの発振モー
ドがシングルモードであることを前提にしている。前述
した従来のFSFレーザ光源90は、その共振器構成が
通常のファブリペロー共振器(図7の共振器鏡3と6に
よる)で、同時に共振器長が通常20cm程度のため、
利得媒質固有の利得プロファイル幅(レーザ発振できる
利得の波長幅)内に複数の発振モードが存在し得る条件
(マルチモード発振)となってしまう。その結果、それ
ぞれのモードの位相成分が相対的にランダムな振る舞い
を許してしまうために、その影響が自己雑音となり、検
波時における感度低下を招く。このため原理上ヘテロダ
イン検波における高感度である利点は、これまで説明し
た以上の理由により、実際の装置構成において当てはま
らず、感度低下が課題として残されている。
れたもので、FSF光源構成の簡素化による低コスト化
と、従来のマルチモード発振に起因する感度の劣化を防
止し得る光周波数変調方式距離計を提供することを目的
とする。
数変調方式距離計は、所要の周期で光周波数が時間と共
に変化する光周波数変調信号を出力する周波数シフト帰
還共振器型半導体レーザと、この半導体レーザから出力
された光周波数変調信号が光分配器により参照光と測定
光とに二分され、そのうちの測定光は被測定対象により
照射・反射し再び参照光と干渉する光学系と、この光学
系の干渉により生じる参照光と測定光との光路差固有の
ビート信号を検出し電気信号に変換する光検出器と、こ
の光検出器により検出されたビート信号の周波数成分を
計測する周波数分析装置と、この周波数分析装置により
求められる周波数値と測定パラメータから最終的に距離
を算出する電子計算機とを具備したことを特徴とする。
変調方式距離計において、周波数シフト帰還共振器半導
体レーザのレーザ共振器を周回帰還する光に、共振器中
に挿入された音響光学素子により周回毎にドップラー周
波数シフトを与えるレーザ共振器構成のうちの片側の外
部鏡が、共振器中を周回する光の周波数に対し、分光特
性もしくはモードセレクター素子を兼ね、その光周波数
変調信号は常にシングルモードの発振の保障を目的とし
た外部鏡であることを特徴とする。
変調方式距離計において、上記レーザ共振器は、半導体
レーザの前端面を無反射コーティングし、後方端面をレ
ーザ共振器の一方の端面とすると共にモードセレクター
素子を兼ねた外部鏡を他方の端面として構成したことを
特徴とする。
変調方式距離計において、周波数シフト帰還共振器型半
導体レーザは、利得媒質である半導体レーザ自身の共振
器構造として、その共振器中の活性層構造が回折格子を
含む分布帰還型またはブラッグ反射型を用いると共に通
常反射を目的とする外部鏡を用いたことを特徴とする。
施形態を説明する。
係る光周波数変調方式距離計について、図1、図2、図
3を参照して説明する。図1は本発明に係る光周波数変
調方式距離計の構成図、図2、図3は本発明の作用及び
従来との原理上における違いを示したものである。
FSFレーザ光源110と干渉光学系100からなって
いる。FSFレーザ光源110は、半導体レーザ(利得
媒質)20、結合用のレンズ26、音響光学素子23、
モードセレクター素子27により構成される。上記FS
Fレーザ光源110は、半導体レーザ20とその駆動電
源21により発振出力を得ている。上記半導体レーザ2
0の後方端面(外部鏡M1 )28とモードセレクター素
子(外部鏡M3 )27によりレーザ共振器が構成され
る。この場合、FSF共振器効果を得るために半導体レ
ーザ20の前方端面(外部鏡M2 )29には、通常無反
射コーティング(反射率<0.2%)の端面処理が施さ
れているが、半導体レーザ素子の固体差により、上記端
面処理が必要でない場合もある。
の光出力は、平行光とするためにレンズ26を介し音響
光学素子(AOM)23に導かれる。また、AOM用変調
信号源22からの変調周波数f0 の信号印加により音響
光学素子23中に超音波30が励起し、素子中を矢印の
方向へ伝播する。このとき音響光学素子23中におい
て、光と音響波との相互作用(光音響効果)によりブラ
ッグ回折現象が生じ、0次光(非回折光)25と1次回
折光(帰還光)24とに分離する。そのうちの1次回折
光24はドップラー周波数シフトにより光周波数がf0
だけずれて出力される。上記1次回折光24は、モード
セレクター素子(外部鏡M3 )27により任意の一つの
発振モード成分だけを反射するようなファブリペロー共
振器条件を有しており、そのような反射により1次回折
光24は、再び音響光学素子23に入力し、そこでもう
一度ドップラー周波数シフトf0 を受け、レンズ26を
介して半導体レーザ20へ帰還する。
体レーザ20の後方端面(外部鏡M 1 )28とモードセ
レクター素子(外部鏡M3 )27から構成され、共振器
中を1周回するごとに周波数2f0 のドップラー周波数
シフトを受ける。それが多重周回(反射)することでレ
ーザ発振に至り、その光周波数変調は任意の単一モード
で線形な周波数チャープの特性を示す。
レクター素子27の一例として、2枚の任意反射率ミラ
ー対によるファブリペロー共振器(以降エタロンと呼
ぶ)構成を示し、それによる単一モード発振及び従来の
FSFレーザ発振との違いについて図2、図3を参照し
ながら説明する。
ーザ発振について説明する。図2(a)の上図は利得と
損失の関係を示しており、下図はその関係における実際
の発振モード分布である。この図から明らかなように従
来のFSFレーザ発振は、各共振器モードの損失差Δα
が広い利得波長幅Gosc(λ)に亘って小さいため、複
数のモードが発振できる条件、つまりマルチモード発振
になってしまう。これを単一にするには本発明原理図2
(b)のように損失曲線L(λ)を極めて急峻な光周波
数依存性にすることで、任意の一つのモードのみに対し
て損失差Δαを小さく、それ以外のモードでは損失差Δ
αを大きくすることができる。この結果、他のモードの
発振は抑制され、任意の単一モード発振となる。その損
失曲線L(λ)の光周波数依存性を制御するのが、モー
ドセレクター素子27の一例として示すエタロンであ
る。このエタロンは波長選択光学素子であり、本実施形
態では、光周波数変調方式距離計の高感度化の目的のた
めにFSF共振器の片端反射鏡として適用し、単一モー
ド発振を促し、それが時間的に周波数チャープを連続で
発生させるための手段の一つとして用いている。
光周波数変調方式による時間変化の比較を参照しなが
ら、干渉光学系100の参照光と測定光との光路差(遅
延時間τ)によって生じる光周波数差(実線と破線)、
つまりビート周波数の発生過程ついて説明する。最初
に、FSFレーザの光周波数変調の共通特徴は、それぞ
れの発振モードのチャープにより、各モードは周期的に
再生−消滅を繰り返すことで、常に発振が持続する点で
ある。つまり図3で光周波数ν2 で生まれたq番目のモ
ードが時間的に周波数チャープすることで光周波数ν2
まで行き、消滅し、再び光周波数ν1 から次のモードが
新たに再生する。その光周波数変調動作の繰り返しでレ
ーザ発振する。
ルチモード発振、つまり、同時間でそれらモードが一斉
に光周波数チャープする。具体的には任意時間領域ΔT
の区間において、この場合、4本(q=0〜3)のモー
ドが同時に存在する。それぞれのモードに対し参照光と
測定光との光路時間差τに相当するビート周波数成分Δ
νb が4個所発生し、それらの重ね合わせの時間積分が
ビート周波数スペクトラムとなる。そのスペクトラムの
様子を図4により説明する。各モードごとに位相雑音が
発生した場合、それはモードの数が多い程、それはビー
ト信号としてはノイズの増大に寄与し、つまり計測感度
が劣化する。光周波数変調による測定法は原理的にマル
チモードである必然性はなく、シングルモードで十分で
あり、それによりノイズに対するビート信号の強度比
(S/N比)が良くなる。つまり周波数変調方式の利点
である高感度が実現できる。
であり、以下、上記と同様な説明を、本発明によるシン
グルモード光周波数変調の場合について、図3(b)を
参照して説明する。図3(a)と同じ時間範囲ΔTにお
いて、本発明ではそのモード数は常に一つのみであるこ
とが特徴となっている。従って、破線で示した測定光と
の組み合わせは常に一組であり、モードごとに生じる位
相雑音の影響は最小限に止めることができる。これによ
り図4のマルチ、シングルモード発振におけるビート周
波数スペクトラムのS/Nの比較において、信号強度は
同じでもノイズフロアー(雑音レベル)を下げることが
でき、この結果、S/Nの向上により計測感度向上に寄
与することができる。
光源110について説明したが、次に、再び図1の構成
に戻り、FSFレーザ光源110からの出力光25と干
渉光学系100により距離を求めるまでの流れを説明す
る。本実施形態ではFSFレーザ出力のうち0次光25
を用いるが、場合によってはモードセレクター素子27
を透過する1次回折光24の一部を用いても同じ効果が
得られる。
は、干渉光学系100の光分配・合波器9によりそれぞ
れ参照光11と測定光12とに二分され、それらはそれ
ぞれ参照ミラー10と測定対象ミラー13により光分配
・合波器9へ再び反射され、それらが重ね合わされて干
渉光14となる。この干渉光14は、光検出器15によ
り二乗検波、光電変換され、光分配・合波器9から各ミ
ラー10、13までの光路差(距離)固有のビート信号
が発生する。このビート信号の周波数成分をFFTアナ
ライザー、RFスペクトラムアナライザー、周波数カウ
ンター等の周波数分析装置16によりビート周波数値が
求められ、その計測値と光周波数変調計測パラメータの
関係式から電子計算機17を用いて光路差の距離を求め
る。
態に係る光周波数変調方式距離計について図5を参照し
て説明する。第1実施形態と本実施形態との違いはモー
ドセレクター素子50の構成であり、干渉光学系100
を含む他の構成は第1実施形態と同じである。
素子50は、ファイバ40の後方端側にファイバブラッ
グ反射回折格子(外部鏡M3 )41が形成されており、
それらがレーザ共振器を構成している。音響光学素子2
3から出力される1次回折光24は、結合レンズ42を
介しファイバ伝播光43としてモードセレクター素子5
0中を伝播して後方端面であるファイバブラッグ反射回
折格子41で反射し、レンズ42、音響光学素子23を
介して半導体レーザ20に帰還する。これより本発明の
特徴であるシングルモード光周波数変調のレーザ発振が
得られる。この発振原理、作用については第1実施形態
と同じであるので、この部分の説明は省略する。
素子50の特徴により、その構成がファイバ部品である
ことから、バルク素子と比べ容易に複製可能で量産に適
しており、低コストを実現できる。また、任意のレーザ
共振器長にもファイバを巻くことで、その共振器長に制
約されることなく同じ収納スペースを確保でき、装置の
小型化と筐体の規格化が容易になり、可搬性及び低コス
ト化にも寄与することができる。
態に係る光周波数変調方式距離計について図6を参照し
て説明する。本実施形態と上記第1実施形態及び第2実
施形態との違いは、レーザ共振器側にモードセレクター
素子を使用せず、単純な外部鏡(M3 )60のみで、モ
ードセレクター素子と同じ役割を、半導体レーザ20の
利得媒質中に回折格子構造(活性層構造)61を有する
単一シングルモード発振光源として包括している点であ
る。通常、このような半導体レーザの内部構造は分布帰
還型(DFB:Distributed FeedBack)またはブラッグ反
射型(DBR:Distributed Bragg Reflector)と呼ば
れている。また、この特徴を持つFSFレーザ光源11
0以外の干渉光学系100の構成は第1及び第2実施形
態と同じである。
発明の特徴であるシングルモード光周波数変調の発生原
理は図2、図3と同じであるので、ここでの説明は省略
する。
第1実施形態で言うモードセレクター素子(エタロン)2
7、第2実施形態で言うモードセレクター素子(ファイ
バブラッグ反射回折格子)41を半導体レーザ20の外
部に構成しなくても、1次回折を半導体レーザ20に帰
還することのみを目的とする外部鏡60に置き換えるこ
とで対処できる。
共通なモードセレクター素子という光学部品を用いなく
ても安価な外部鏡で本発明の特徴である光周波数変調発
振が可能である。よって、本実施形態によれば、FSF
レーザ光源110全体の低コスト化及びレーザ共振器構
造の簡素化によりアライメント(光学調整)動作の低減
(使い易さの向上)に寄与することができる。
導体レーザの前端面を無反射コーティングし、外部鏡
(M1 、M2 、M3 )から構成されるレーザ共振器で発
生させた1次回折光を半導体レーザへ結合レンズを介し
て直接結合させることにより、半導体レーザ自身が励起
光源と利得媒質の両方の機能を兼ねることができる。そ
して、レーザ共振器鏡の片方は半導体レーザの後方端面
になるように共振器を構成することで共振器の簡素化を
図ることができる。これより従来の固体FSFレーザと
比べて部品点数を軽減できると共に、比較的低出力の任
意波長の安価な半導体レーザを用いることができ、全体
的にFSFレーザ光源の低コスト化を実現できる。
をモードセレクター素子を兼ねた外部鏡(M3 )にする
ことで、マルチモード発振から任意のシングルモード発
振の光周波数変調方式を実現でき、感度の劣化を防止す
ることができる。従って、本発明によれば、装置構成及
びそれに係わる光周波数変調方式の特徴から、その光源
である周波数シフト帰還レーザの構成を簡略化でき、こ
れよりシステムの低コスト化と同時に光学調整を容易に
でき、かつ、発振する光周波数変調の特徴から計測感度
を向上することができる。
距離計の構成を示す図。
徴を従来のFSFレーザの原理と比較して説明する図。
変調の時間変化の特徴を従来のFSFレーザの場合と比
較して説明する図。
を用いて得られるビート周波数スペクトラムの信号強度
とノイズ強度との関係(S/N)を示し、従来のFSF
レーザの場合と比較して説明する図。
距離計の構成を示す図。
距離計の構成を示す図。
離計の構成を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 所要の周期で光周波数が時間と共に変化
する光周波数変調信号を出力する周波数シフト帰還共振
器型半導体レーザと、この半導体レーザから出力された
光周波数変調信号が光分配器により参照光と測定光とに
二分され、そのうちの測定光は被測定対象により照射・
反射し再び参照光と干渉する光学系と、この光学系の干
渉により生じる参照光と測定光との光路差固有のビート
信号を検出し電気信号に変換する光検出器と、この光検
出器により検出されたビート信号の周波数成分を計測す
る周波数分析装置と、この周波数分析装置により求めら
れる周波数値と測定パラメータから最終的に距離を算出
する電子計算機とを具備したことを特徴とする光周波数
変調方式距離計。 - 【請求項2】 請求項1記載の光周波数変調方式距離計
において、周波数シフト帰還共振器半導体レーザのレー
ザ共振器を周回帰還する光に、共振器中に挿入された音
響光学素子により周回毎にドップラー周波数シフトを与
えるレーザ共振器構成のうちの片側の外部鏡が、共振器
中を周回する光の周波数に対し、分光特性もしくはモー
ドセレクター素子を兼ね、その光周波数変調信号は常に
シングルモードの発振の保障を目的とした外部鏡である
ことを特徴とする光周波数変調方式距離計。 - 【請求項3】 請求項2記載の光周波数変調方式距離計
において、上記レーザ共振器は、半導体レーザの前端面
を無反射コーティングし、後方端面をレーザ共振器の一
方の端面とすると共にモードセレクター素子を兼ねた外
部鏡を他方の端面として構成したことを特徴とする光周
波数変調方式距離計。 - 【請求項4】 請求項1記載の光周波数変調方式距離計
において、周波数シフト帰還共振器型半導体レーザは、
利得媒質である半導体レーザ自身の共振器構造として、
その共振器中の活性層構造が回折格子を含む分布帰還型
またはブラッグ反射型を用いると共に通常反射を目的と
する外部鏡を用いたことを特徴とする光周波数変調方式
距離計。
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