JP2002005393A - フロート式スチームトラップ - Google Patents
フロート式スチームトラップInfo
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Abstract
乱によりフロートが破損するのを防ぐ。ウォータハンマ
の発生を防止する。 【解決手段】本体1がフロート室1aを有し、フロート
室1aに連通する流入口と排出口とを有する。フロート
3がフロート室1aに配置される。ガイドシャフト2が
フロート室1aを上下方向に通って本体1に接続され
る。フロート3はガイドシャフト2により上下動可能に
案内される。ピンホルダ4がフロート3の下端部に固定
される。レバー6がプラグ5に一体的に設けられる。レ
バー6の一端はピンホルダ4のピンにスライド可能に設
けられ、他端が本体1に回転可能に設けられる。プラグ
5は回転して排出口を開閉する。
Description
気配管等に接続され、自動的に復水を排出するスチーム
トラップに関する。
8および図9に示す。図8に示すフロート式スチームト
ラップ50は、フロート51に一端が固定され他端が回
動自在に支持されているレバー52に、円筒状の内弁5
3が固定されており、この内弁53がフロート51の上
下動に追随して上下動するように構成されたものであ
る。
ップ60は、フロート61に一端が固定され他端が回動
自在に支持されたレバー62の下端部に球状の内弁63
が固定されており、この内弁63がレバー62の回動動
作と共に開閉動作をするものである。
ムトラップで、フロートの浮力をF、フロートの中心か
らレバーの回動中心の位置までの距離をL1 、レバーの
回動中心の位置から内弁の取り付け位置までの距離をL
2 、排出口の断面積をA、排出口の入口側と出口側との
復水の圧力差をΔPとすると、開弁するための条件は次
式で表される。 F×L1 >A×ΔP×L2 ・・・式(1)
トラップにおいて、開弁するためには式(1)において
FまたはL1 を大きくするか、AまたはΔP,L2 を小
さくすればよいが、FまたはL1 を大きくすることは装
置全体が大型化するという問題点があった。
下を招き、L2 を小さくすることは内弁のリフト量がと
れないので復水の排出能力の低下につながる。さらにΔ
Pを小さくすることは、使用条件を制限することとな
り、汎用性がなくなるという問題点を生じる。
に、従来においては、排出能力の大きいフロート式スチ
ームトラップは、装置全体が大型化しており、使用可能
なΔPが小さいものであった。また、装置が小型化した
ものや使用可能なΔPを大きくしたものは、排出能力が
小さくなっていた。そのため、広範囲のスペックを満足
させるためには、機種の数が多くなったり、装置が大型
化する傾向があった。
式スチームトラップに求められる課題としては、次のよ
うなものがある。 1)従来の大型化した装置全体を小型化すると共に排水
能力を増大し、かつ使用圧力範囲を広くする。 2)急激な復水流入や装置の輸送中の振動などの外乱に
対して、フロートが暴れて破損しないようにする。 3)内弁の急激な閉止に伴うウォータハンマの発生を防
止する。 4)復水排出能力の大きい装置において、復水流入量が
少ない場合でも、連続排出を可能にする。
してなされたもので、装置を小型化すると共に排水能力
を高め、外乱によりフロートが破損するのを防ぎ、ウォ
ータハンマの発生を防止するフロート式スチームトラッ
プを提供することを目的とする。
に、請求項1の本発明に係るフロート式スチームトラッ
プは、フロート室を有し、前記フロート室に連通する流
入口と排出口とを有する本体と、前記フロート室に配置
されたフロートと、前記フロート室に設けられ、前記フ
ロートを上下動可能に案内するガイド部材と、前記フロ
ートに設けられたホルダと、前記排出口を開閉可能なプ
ラグと、前記フロートの上下動に応じて前記プラグが回
転して前記排出口を開閉するよう前記ホルダと前記プラ
グとに接続された運動伝達機構とを、有することを特徴
とする。
に流体が入り、フロート室に流体が所定量まで溜まる
と、フロートが浮いて上昇する。フロートは、ガイド部
材により案内されて上下動する。フロートが上昇する
と、その運動が運動伝達機構を介してプラグに伝達さ
れ、プラグが回転して排出口を開く。これにより、フロ
ート室に溜まった流体が排出口から排出される。フロー
ト室から流体が排出されると、フロートは下降し、運動
伝達機構を介してプラグは回転して排出口を閉じる。
た機構と異なり、フロートがレバーにより回転運動する
空間が不要となるので、装置を小型化するとともに、排
出口の断面積を大きくして排水能力を高め、使用圧力範
囲を広くすることができる。また、フロートの動きはガ
イド部材に案内された上下動のみに規制されるので、振
動等の外乱でもフロートが暴れることがなく、フロート
の破損を防止できる。さらに、プラグは回転して排出口
を閉じるようになっているので、排出口の開閉を緩やか
に行うことができ、内弁の急激な閉止に伴うウォータハ
ンマの発生を防止することができる。
スチームトラップでは、請求項1の構成において、前記
ガイド部材は、前記フロートを貫通して前記フロート室
の上部および下部に接続したガイドシャフトから成るこ
とを特徴とする。
ドシャフトに案内された上下動のみに規制されるので、
振動等の外乱でもフロートが暴れることがなく、フロー
トの破損を防止できる。
スチームトラップでは、請求項1または2の構成におい
て、前記ホルダはピンを有して前記フロートの下端部に
固定され、前記運動伝達機構はレバーを有し、前記レバ
ーは前記プラグに一体的に設けられ一端が前記ピンにス
ライド可能に設けられ前記プラグが回転して前記排出口
を開閉するよう他端が前記本体に回転可能に設けられて
いることを特徴とする。
と、レバーがピンに対してスライドしながら他端を中心
として回転し、プラグを回転させ、排出口を開閉する。
この構成では、装置の構造が簡単で、しかも小型の装置
とすることができる。さらに、レバーをホルダから取外
し容易な構成にして、メンテナンスを容易にすることが
できる。
スチームトラップでは、請求項1または2の構成におい
て、前記運動伝達機構は第1レバーおよび第2レバーを
有し、前記第1レバーは一端が前記ホルダに回転可能に
設けられ他端が前記第2レバーの一端に回転可能に設け
られ、前記第2レバーは前記プラグに一体的に設けられ
前記プラグが回転して前記排出口を開閉するよう他端が
前記本体に回転可能に設けられていることを特徴とす
る。
と、第1レバーを介して第2レバーが他端を中心として
回転し、プラグを回転させ、排出口を開閉する。この構
成では、フロートの浮力をリンク機構により増幅させる
ことが可能なので、出力を大きくすることができ、高圧
タイプの装置に適している。
スチームトラップでは、請求項1,2,3または4記載
の構成において、前記ホルダは前記フロートに取外し可
能に設けられており、前記本体はボデーとカバーとシー
トフランジとを有し、前記ボデーは前記ホルダと前記プ
ラグと前記運動伝達機構とを外部に取出し可能な大きさ
のフランジ取付け孔を有し、前記シートフランジは前記
排出口を有して前記フランジ取付け孔に取外し可能に設
けられていることを特徴とする。
ンジ取付け孔から取り外すことにより、フランジ取付け
孔からホルダとプラグと運動伝達機構とを外部に取り出
すことができるので、メンテナンスの手間と費用を削減
することができる。
スチームトラップでは、請求項1,2,3,4または5
記載の構成において、前記プラグは回転中心が前記排出
口の中心軸線からずれたプラグから成ることを特徴とす
る。上記構成によれば、復水の排出量特性のレンジアビ
リティが高くなり、排出量が小から大まで連続した動作
ができる。
スチームトラップでは、請求項1,2,3,4または5
記載の構成において、前記プラグはボール弁から成るこ
とを特徴とする。
態を示している。図1に示すように、偏心回転プラグ型
フロート式スチームトラップAは、本体1と、ガイドシ
ャフト2と、フロート3と、ピンホルダ4と、プラグ5
と、レバー6とを有している。
ー8とシートフランジ9とから成り、これらの内部にフ
ロート室1aを有している。ボデー7は主としてフロー
ト室1aを形成し、カバー8はボデー7の上部に固定さ
れて蓋をするようになっている。ボデー7には復水の流
入口7aと流出口7bとが形成されている。ボデー7は
下部にフランジ取付け孔7cを有し、シートフランジ9
はフランジ取付け孔7cに取外し可能に設けられてい
る。シートフランジ9は、フロート室1aおよび流出口
7bに連通して復水を排出するための排出口10を有す
る。フロート室1aの流入口7a側にはストレーナ11
が取り付けられ、ゴミ等の異物が流入するのを防止して
いる。
央部を上下方向に通って、両端がフロート室1aの上部
のカバー8および下部のボデー7に接続されている。フ
ロート3は、フロート室1aに配置されている。フロー
ト3は、中心部に貫通孔3aが形成されており、この貫
通孔3aをガイドシャフト2が貫通している。これによ
り、フロート3は、ガイドシャフト2に案内されて上下
動可能である。しかしながら、フロート3は、横方向へ
の移動を規制されて上下方向に移動可能であれば、ガイ
ドシャフト2以外のガイド部材により上下動を案内され
てもよい。フロート3の内部は密閉構造となっているの
で、復水の量に応じてフロート3には浮力がはたらき、
ガイドシャフト2に沿ってフロート室1a内で上下動す
るようになっている。ガイドシャフト2により、フロー
ト3の動く方向は上下方向に規制されるので、振動等の
外乱でもフロート3が暴れることがなく、フロート3の
破損を防止できる。
ョイントソケット12により固定されている。図2に示
すように、フロート3の貫通孔3aの内壁は、下端側に
突設されて突設部3bが形成されている。突設部3bに
ジョイントソケット12が固定ネジで固着され、ジョイ
ントソケット12にピンホルダ4が固定ネジで固定され
ている。こうして、ピンホルダ4は、フロート3に取り
付けられている。ピンホルダ4には、両側にローラ14
付きのピン13が取り付けられている。
に、ピンホルダ4を挟みこんだ2枚の金属板から形成さ
れている。レバー6は、長さ方向に沿って一端に開放し
た溝6aを有し、その溝6aにピンホルダ4のローラ1
4がスライド可能に設けられている。レバー6の他端
は、シートフランジ9の取付部9aに回転可能にピン1
5で取り付けられ、さらにノックピン16によりプラグ
5に一体的に固定されている。従って、レバー6が回転
すると共にプラグ5も回転するように構成されている。
シートフランジ9のフランジ取付け孔7cは、ピンホル
ダ4とプラグ5とレバー6とを取出し可能な大きさを有
している。
バー6の回転動作により回転して排出口10を開閉する
ように構成されている。すなわち、図4に示すように、
フロート3が下端の位置では、プラグ5が排出口10を
閉じた状態となり、フロート3が上昇するにつれて、プ
ラグ5が排出口10を開くようになっている。プラグ5
は回転して排出口10を閉じるようになっているので、
排出口10の開閉を緩やかに行うことができ、内弁の急
激な閉止に伴うウォータハンマの発生を防止することが
できる。特に、プラグ5は、排出口10の中心軸線から
回転中心がずれたプラグ(偏心プラグ)から成る。プラ
グ5の回転の中心位置であるピン15は排出口10の中
心に対して偏心しているので、プラグの開閉時に無理な
力が加わらず、動作がスムーズに行われる。そのため、
排水は連続的におこなわれ、ウォータハンマ等の異常現
象は特に生じない。プラグ5の形状は、排出口10の開
口面積を大きくとれるように設計されている。しかしな
がら、プラグ5は、例えば、側面に貫通孔を有した円筒
状部材から成ってもよい。
ート式スチームトラップAにおいて、蒸気使用機器や蒸
気配管等(図示せず)から流れてきた復水は、流入口7
aよりストレーナ11を通過してフロート室1aに入
り、フロート室1aに徐々に溜まる。そして、復水が所
定量になるとフロート3はその浮力により浮くので、ガ
イドシャフト2により案内されて上方に移動する。する
と、フロート3と共にピンホルダ4も上方に移動するの
で、ピンホルダ4にスライド可能に取り付けられたレバ
ー6が回転してプラグ5を回転させる。その結果、排出
口10が開き、フロート室1aの復水は矢印のように流
出口7bより外部に排出される。フロート室1aから復
水が排出されると、フロート3は下降し、レバー6を介
してプラグ5は回転して排出口10を閉じる。
ップAは、前述のような弁開閉機構を採用しているの
で、フロートがレバーに固定された機構と異なり、フロ
ートがレバーにより回転運動するのに必要な空間が不要
となり、装置の小型化が実現できるものである。偏心回
転プラグ型フロート式スチームトラップAは、排出口の
断面積を大きくして排水能力を高め、使用圧力範囲を広
くすることができる。
ら弁部5aでの距離を小さくすることにより、てこの原
理によるレバー6の増幅率が大きくなり、動作がスムー
ズになると共に装置を小型化することができる。
で、排出量特性においてレンジアビリティが高くなっ
て、排出量が小から大まで連続した動作ができ、蒸気使
用機器等の負荷変動が大きくとも対応可能になり、作動
回数の低減により高寿命化を図ることが可能になる。
ずに着脱可能となっているので、メンテナンス時にフロ
ート3とレバー6を簡単に取り外すことができ、従来、
課題となっていたメンテナンス時にフロートとレバーの
取り外しに手間がかかるという問題を解消できる。特
に、レバー6は開放した溝6aにローラ14がスライド
可能に設けられた構成となっているため、シートフラン
ジ9をボデー7から取り外して、溝6aからローラ14
を外すことにより、プラグ5とレバー6とをフランジ取
付け孔7cから容易に引き抜き、メンテナンスを行うこ
とができる。
ト式スチームトラップBは、弁開閉機構に特性リンク機
構を採用したものである。弁開閉機構を除いては偏心回
転プラグ型フロート式スチームトラップAと同様の構成
および作用を有するため、弁開閉機構のみについて説明
する。
ように、2つのレバー21,22によるリンク機構を備
えるものである。レバー21の一端はピンホルダ23に
ピン24で回転可能に取り付けられており、他端はピン
25によりレバー22の一端に回転可能に連結されてい
る。レバー22の他端は、シートフランジ9の取付部9
aにピン15で回転可能に取り付けられている。また、
レバー22の他端には、ノックピン16によりプラグ5
が固定されている。この構成により、フロート3が上下
動すると、レバー21を介してレバー22が他端を中心
として回転し、プラグ5を回転させ、排出口10を開閉
する。
プラグ型フロート式スチームトラップAと同様な効果を
奏するものであるが、特性リンク機構のリンクの作用に
より出力を大きくすることができ、高圧タイプの装置に
適している。
ップBでは、ピンホルダ4をジョイントソケット12か
ら取り外すことにより、シートフランジ9をボデー7か
ら取り外し、ピンホルダ4とプラグ5とレバー6とをフ
ランジ取付け孔7cから引き抜き、メンテナンスを行う
ことができる。
プによれば、フロートを回転運動させる空間が不要とな
るので、同じ排出能力を持つ装置よりも小型化を図るこ
とができる。
された上下動のみに規制されるので、振動等の外乱でも
フロートが暴れることがなく、フロートの破損を防止で
きる。さらに、プラグは回転して排出口を閉じるように
なっているので、排出口の開閉を緩やかに行うことがで
き、内弁の急激な閉止に伴うウォータハンマの発生を防
止することができる。
ト式スチームトラップを示す断面図である。
ラップのスコッチヨーク型弁開閉機構を示す平面断面図
である。
ラップのスコッチヨーク型弁開閉機構を示す縦断面図で
ある。
偏心回転プラグ型フロート式スチームトラップを示す断
面図である。
ラップの特性リンク機構を示す平面断面図である。
ラップの特性リンク機構を示す縦断面図である。
図である。
断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】フロート室を有し、前記フロート室に連通
する流入口と排出口とを有する本体と、 前記フロート室に配置されたフロートと、 前記フロート室に設けられ、前記フロートを上下動可能
に案内するガイド部材と、 前記フロートに設けられたホルダと、 前記排出口を開閉可能なプラグと、 前記フロートの上下動に応じて前記プラグが回転して前
記排出口を開閉するよう前記ホルダと前記プラグとに接
続された運動伝達機構とを、 有することを特徴とするフロート式スチームトラップ。 - 【請求項2】前記ガイド部材は、前記フロートを貫通し
て前記フロート室の上部および下部に接続したガイドシ
ャフトから成ることを特徴とする請求項1記載のフロー
ト式スチームトラップ。 - 【請求項3】前記ホルダはピンを有して前記フロートの
下端部に固定され、前記運動伝達機構はレバーを有し、
前記レバーは前記プラグに一体的に設けられ一端が前記
ピンにスライド可能に設けられ前記プラグが回転して前
記排出口を開閉するよう他端が前記本体に回転可能に設
けられていることを特徴とする請求項1または2記載の
フロート式スチームトラップ。 - 【請求項4】前記運動伝達機構は第1レバーおよび第2
レバーを有し、前記第1レバーは一端が前記ホルダに回
転可能に設けられ他端が前記第2レバーの一端に回転可
能に設けられ、前記第2レバーは前記プラグに一体的に
設けられ前記プラグが回転して前記排出口を開閉するよ
う他端が前記本体に回転可能に設けられていることを特
徴とする請求項1または2記載のフロート式スチームト
ラップ。 - 【請求項5】前記ホルダは前記フロートに取外し可能に
設けられており、前記本体はボデーとカバーとシートフ
ランジとを有し、前記ボデーは前記ホルダと前記プラグ
と前記運動伝達機構とを外部に取出し可能な大きさのフ
ランジ取付け孔を有し、前記シートフランジは前記排出
口を有して前記フランジ取付け孔に取外し可能に設けら
れていることを特徴とする請求項1,2,3または4記
載のフロート式スチームトラップ。 - 【請求項6】前記プラグは回転中心が前記排出口の中心
軸線からずれたプラグから成ることを特徴とする請求項
1,2,3,4または5記載のフロート式スチームトラ
ップ。 - 【請求項7】前記プラグはボール弁から成ることを特徴
とする請求項1,2,3,4または5記載のフロート式
スチームトラップ。
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