JP2002005377A - 電子機器の冷却媒体用チューブのコネクター - Google Patents

電子機器の冷却媒体用チューブのコネクター

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JP2002005377A
JP2002005377A JP2000184021A JP2000184021A JP2002005377A JP 2002005377 A JP2002005377 A JP 2002005377A JP 2000184021 A JP2000184021 A JP 2000184021A JP 2000184021 A JP2000184021 A JP 2000184021A JP 2002005377 A JP2002005377 A JP 2002005377A
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valve
opening
connector
spring
ball
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Hiroyuki Nakatani
浩之 中谷
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の冷却媒体用チューブのコネクター
に関し、両バルブを片側ずつ交互に開放することで、ば
ね等の製品のバラ付きによる影響を防止することができ
るようにしたものである。 【解決手段】 コネクター10は、雄型の第一連結体4
0と、雌型の第二連結体50とを備える。第一連結体4
0の外周と、筒部51の内周との間には、シール部材
(例えばOリング110)を備える。第一開口部41に
は、第一バルブ80を備える。第二開口部52には、第
二バルブ120を備える。第一バルブ80と、第二バル
ブ120との間には、作用手段(例えば第一・第二ボー
ル81,121)を備える。作用手段は、密封状態にお
いて、第一バルブ80と第二バルブ120とのいずれか
一方(例えば第二バルブ120)を先に開放し、その
後、他方(例えば第一バルブ80)を開放するためのも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の冷却
媒体用チューブのコネクターの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクターとしては、次
のものが知られている。 (1)実開平1−141995号公報 本件考案は、「液体管路のジョイント装置」に関するも
のである。本件考案は、同公報の図面に示されているよ
うに、一組のホースジョイント3,3のそれぞれの流通
穴部(中心孔5及び孔6)に、バネ15により付勢された
バルブ11を装入していた。
【0003】(2)実開平2−77396号公報 本件考案は、「管継手装置」に関すものである。本件考
案は、同公報の第1図に示されているように、それぞれ
開閉弁30,60を内装された主体側管継手Aと管路側管継
手Bとを備える。そして、着脱操作と同時に一組の開閉
弁30,60を開閉作動している。各開閉弁30,60は、弁体
32,62と、弁バネ33,63とからそれぞれ構成されてい
た。各弁体32,62には、作動突出部32a,62aをそれぞれ
備えていた。なお、同公報の第1図中の符号「42」は、
「32」、「42a」は「32a」のそれぞれ誤りである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の装置では、一組のバルブや開閉弁が同時に開閉動作す
るため、液漏れをするおそれがあるという第一の問題点
があった。また、上記した従来の装置では、2本のばね
の製品上のバラ付きにより、一組のバルブや開閉弁の開
閉動作にバラ付きが生ずるおそれがあるという第二の問
題点があった。
【0005】例えば、一組のバルブや一組の開閉弁は、
2本のばねのバランスした状態で、停止する。このと
き、2本のばねの付勢力にバラ付きがあると、両側のバ
ルブや開閉弁が一方に片寄った位置で停止するおそれが
ある。このため、両側のバルブや開閉弁の開放量が異な
り、極端な場合には、片側のバルブや開閉弁だけが開放
し、他方が閉塞状態を維持することがある。
【0006】そこで、各請求項にそれぞれ記載された各
発明は、上記した従来の技術の有する第一・第二の問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、次の点にある。 (請求項1)すなわち、請求項1に記載の発明は、密閉
状態において、両バルブを開放することで、液漏れを減
少することができるようにしたものである。
【0007】これに加え、請求項1に記載の発明は、両
バルブを片側ずつ交互に開放することで、ばね等の製品
のバラ付きによる影響を防止することができるようにし
たものである。 (請求項2)請求項2に記載の発明は、上記した請求項
1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】すなわち、請求項2に記載の発明は、構造
の簡便であり、電子機器の冷却媒体用チューブのコネク
ターに好適なバルブを提供することができるようにした
ものである。 (請求項3)請求項3に記載の発明は、上記した請求項
2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0009】すなわち、請求項3に記載の発明は、2本
のスプリングの付勢力を異ならせることで、両バルブを
片側ずつ交互に開放することができるようにしたもので
ある。 (請求項4)請求項4に記載の発明は、上記した請求項
2又は請求項3に記載の発明の目的に加え、次の点を目
的とする。
【0010】すなわち、請求項4に記載の発明は、2本
のスプリングに同一部品を使用することができるように
したものである。 (請求項5)請求項5に記載の発明は、上記した請求項
2〜4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の
点を目的とする。
【0011】すなわち、請求項5に記載の発明は、第二
バルブにストッパを設けることで、他方の第一バルブを
確実に開放動作することができるようにしたものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】各請求項にそれぞれ記載
された各発明は、上記した各目的を達成するためになさ
れたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の
実施の形態を用いて、以下に説明する。なお、カッコ内
の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示
し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0013】また、図面番号も、発明の実施の形態にお
いて用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定する
ものではない。 (請求項1)請求項1に記載の発明は、次の点を特徴と
する。第一に、コネクター(10)は、例えば図2に示すよ
うに、例えばコンピュータ(20)等の電子機器の冷却媒体
用チューブ(30)に使用されるものである。
【0014】なお、電子機器は、コンピュータ(20)に限
らず、他の電子機器でも良い。第二に、コネクター(10)
は、例えば図1に示すように、雄型の第一連結体(40)
と、雌型の第二連結体(50)とを備える。上記第一連結体
(40)は、例えば図1に示すように、中空筒形を成し、一
端部に第一開口部(41)を有するものである。
【0015】前記第二連結体(50)は、例えば図1に示す
ように、中空筒形を成し、一端部に第一連結体(40)がは
まり込む筒部(51)を有し、筒部(51)の内部に第一開口部
(41)に連通する第二開口部(52)を有するものである。第
三に、第一連結体(40)の外周と、筒部(51)の内周との間
には、例えば図1に示すように、例えばOリング(110)
等のシール部材を備える。
【0016】上記シール部材は、筒部(51)内に第一連結
体(40)をはめ込んだ際に、筒部(51)内を密封状態にする
ためのものである。なお、シール部材は、Oリング(11
0)に限定されない。第四に、第一開口部(41)には、例え
ば図1に示すように、第一バルブ(80)を備える。
【0017】上記第一バルブ(80)は、第一開口部(41)を
開閉するものである。第五に、第二開口部(52)には、例
えば図1に示すように、第二バルブ(120)を備える。第
二バルブ(120)は、第二開口部(52)を開閉するものであ
る。第六に、第一バルブ(80)と、第二バルブ(120)との
間には、例えば図1に示すように、例えば第一・第二ボ
ール(81,121)等の作用手段を備える。
【0018】上記作用手段は、密封状態において、第一
バルブ(80)と第二バルブ(120)とのいずれか一方(例え
ば第二バルブ120)を先に開放し、その後、他方(例え
ば第一バルブ80)を開放するためのものである。なお、
作用手段は、第一・第二ボール(81,121)に限定されず、
図示しないが、例えばキノコ型の弁部としても良い。 (請求項2)請求項2に記載の発明は、上記した請求項
1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0019】第一に、第一バルブ(80)には、例えば図1
に示すように、第一弁部(例えば第一ボール81)と、第
一スプリング(82)とを備える。上記第一弁部(例えば第
一ボール81)は、第一開口部(41)を開閉するとともに、
第一開口部(41)の閉塞状態において当該第一開口部(41)
から突出するものである。
【0020】なお、第一弁部は、第一ボール(81)に限定
されず、図示しないが、例えばキノコ型のものでも良
い。前記第一スプリング(82)は、第一弁部(例えば第一
ボール81)を第一開口部(41)を閉塞する方向に付勢する
ものである。第二に、第二バルブ(120)には、例えば図
1に示すように、第二ボール(121)と、第二スプリング
(122)とを備える。
【0021】上記第二弁部(例えば第二ボール121)
は、第二開口部(52)を開閉するとともに、第二開口部(5
2)の閉塞状態において当該第二開口部(52)から突出し、
第一弁部(例えば第一ボール81)に当接するものであ
る。なお、第二弁部は、第二ボール(121)に限定され
ず、図示しないが、例えばキノコ型のものでも良い。
【0022】第二スプリング(122)は、第二弁部(例え
ば第二ボール121)を第二開口部(52)を閉塞する方向に
付勢するものである。 (請求項3)請求項3に記載の発明は、上記した請求項
2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0023】すなわち、第一スプリング(82)と、第二ス
プリング(122)との付勢力を異ならせている。 (請求項4)請求項4に記載の発明は、上記した請求項
2又は請求項3に記載の発明の特徴点に加え、次の点を
特徴とする。
【0024】すなわち、第一スプリング(82)と、第二ス
プリング(122)とは、同一のスプリングを使用してい
る。 (請求項5)請求項5に記載の発明は、上記した請求項
2〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次
の点を特徴とする。
【0025】第一に、第二スプリング(122)の付勢力
を、第一スプリング(82)の付勢力より弱く設定してい
る。第二に、第二バルブ(120)には、例えば図1に示す
ように、ストッパ(123)を備える。上記ストッパ(123)
は、第二開口部(52)の開放状態において、第二弁部(例
えば第二ボール121)が第二開口部(52)から引っ込み過
ぎるのを阻止するためのものである。
【0026】
【発明の実施の形態】(図面の説明)図1〜8は、本発
明の実施の形態の一例をそれぞれ示すものである。図1
は、コネクターの分離状態を示す断面図、図2はコネク
ターの使用部位を示すコンピュータの斜視図、図3はコ
ネクターの分解側面図、図4はコネクターの分解断面
図、図5はスリーブの正面図をそれぞれ示すものであ
る。
【0027】図6〜8は、コネクターの連結手順をそれ
ぞれ説明するためのものであり、図6は初期状態を示す
断面図、図7は途中の状態を示す断面図、図8は完了状
態を示す断面図をそれぞれ示すものである。 (コネクター10)図1中、10は、コネクターを示すもの
である。
【0028】上記コネクター10は、図2に示すように、
電子機器の一例である、ラップトップ型のコンピュータ
20の冷却媒体用チューブ30を連結するのに使用される。
なお、電子機器は、コンピュータ20に限らず、他の電子
機器でも良い。前記コネクター10は、図1に示すよう
に、大別すると、次のパーツを備える。 (1)雄型の第一連結体40 (2)雌型の第二連結体50 なお、コネクター10のパーツは、上記(1)〜(2)に
限定されない。 (第一連結体40)第一連結体40は、図1に示すように、
中空筒形を成し、一端部に第一開口部41を有するもので
ある。
【0029】具体的には、第一連結体40は、図3〜4に
示すように、大別すると、次のパーツを備える。 (1)第一連結体本体60 (2)フランジ70 なお、第一連結体40のパーツは、上記(1)〜(2)に
限定されない。
【0030】前記第一開口部41には、図1に示すよう
に、第一バルブ80を備える。 (第二連結体50)第二連結体50は、図1に示すように、
中空筒形を成し、一端部に第一連結体40がはまり込む筒
部51を有し、筒部51の内部に第一開口部41に連通する第
二開口部52を有するものである。
【0031】上記第二連結体50には、図3〜4に示すよ
うに、大別すると、次のパーツを備える。 (1)第二連結体本体90 (2)スリーブ100 なお、第二連結体50のパーツは、上記(1)〜(2)に
限定されない。
【0032】前記筒部51の内周には、図1に示すよう
に、第一連結体40の外周との間に、シール部材の一例で
あるOリング110を備える。なお、シール部材は、Oリ
ング110に限定されない。前記第二開口部52には、図1
に示すように、第二バルブ120を備える。 (ロック手段130)第一連結体40と、第二連結体50との
間には、図1に示すように、ロック手段130を備える。
【0033】上記ロック手段130は、図1に示すよう
に、次の部分を備える。 (1)凹部131 凹部131は、図3〜4に示すように、環状に形成され、
第一連結体40の第一連結体本体60の外周から断面半円形
に凹んでいる。 (2)凸部132 凸部132は、図4〜5に示すように、第二連結体50の筒
部51の内周から放射状に4個突出している。そして、凸
部132は、図8に示すように、凹部131にはまり込むこと
で、第一連結体40と第二連結体50とを連結状態にロック
する。
【0034】なお、凸部132の数は、4個に限定され
ず、又、環状に設けても良い。また、ロック手段130の
部分は、上記した(1)〜(2)に限定されない。例え
ば、凹部131を第一連結体40に、凸部132を第二連結体50
にそれぞれ設けたが、逆に第一連結体40に凸部を、第二
連結体50に凹部をそれぞれ設けても良い。 (第一連結体本体60)第一連結体本体60は、図4に示す
ように、円筒形を成し、一端部にチューブ連結部61を有
する。そして、第一連結体本体60は、適度な剛性を有
し、例えばABS等の熱可塑性樹脂により一体成形され
ている。 (フランジ70)フランジ70は、図4に示すように、円筒
形を成し、一端部には第一開口部41を有する。そして、
フランジ70は、第一連結体本体60と同様に、適度な剛性
を有し、例えばABS等の熱可塑性樹脂により一体成形
されている。
【0035】フランジ70は、図1に示すように、第一連
結体本体60の他端部にはめ込まれた状態で固定、例えば
超音波溶着される。 (第一バルブ80)第一バルブ80は、第一開口部41を開閉
するものである。具体的には、第一バルブ80には、図3
〜4に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
【0036】なお、第一バルブ80のパーツは、次の
(1)〜(2)に限定されない。 (1)第一ボール81 第一ボール81は、第一弁部の一例であり、第一開口部41
を開閉するとともに、図1に示すように、第一開口部41
の閉塞状態において当該第一開口部41から突出するもの
である。
【0037】具体的には、第一ボール81の直径は、第一
開口部41の内径より大きく設定され、例えば金属製のボ
ールが使用されている。なお、第一弁部は、第一ボール
81に限定されず、図示しないが、例えばキノコ型のもの
でも良い。 (2)第一スプリング82 第一スプリング82は、第一ボール81を第一開口部41を閉
塞する方向に付勢するものである。
【0038】そして、第一ボール81及び第一スプリング
82は、図1に示すように、フランジ70の中空内部に挿入
され、第一スプリング82を、第一ボール81と第一連結体
本体60との間で圧縮する。第一ボール81は、第一スプリ
ング82の復元力により、図1に示すように、第一開口部
41を閉塞し、第一開口部41から弾性的に一部突出する。 (第二連結体本体90)第二連結体本体90は、図4に示す
ように、円筒形を成し、一端部にチューブ連結部91を有
する。そして、第二連結体本体90は、適度な剛性を有
し、例えばABS等の熱可塑性樹脂により一体成形され
ている。 (スリーブ100)スリーブ100は、図4に示すように、円
筒形を成し、一端部には筒部51を有する。
【0039】上記筒部51の奥には、図4〜5に示すよう
に、第一開口部51が開口する。スリーブ100は、第二連
結体本体90と同様に、適度な剛性に加え、適度な弾性を
有し、例えばABS等の熱可塑性樹脂により一体成形さ
れている。スリーブ100は、図1に示すように、第二連
結体本体90の他端部にはめ込まれた状態で固定、例えば
超音波溶着される。 (Oリング110)Oリング110は、筒部51内に第一連結体
40をはめ込んだ際に、筒部51内を密封状態にするための
ものである。
【0040】具体的には、Oリング110は、図1に示す
ように、フランジ70と第一連結体本体60との間にはめ込
まれる。 (第二バルブ120)上記第二バルブ120は、第二開口部52
を開閉するものである。具体的には、第二バルブ120に
は、図3〜4に示すように、大別すると、次のパーツを
備える。
【0041】なお、第二バルブ120のパーツは、次の
(1)〜(2)に限定されない。 (1)第二ボール121 第二ボール121は、第二弁部の一例であり、第二開口部5
2を開閉するとともに、第二開口部52の閉塞状態におい
て当該第二開口部52から突出し、第一ボール81に当接す
るものである。
【0042】具体的には、第二ボール121の直径は、第
二開口部51の内径より大きく設定されている。また、第
二ボール121には、第一ボール81と同一の金属製のボー
ルが使用されている。本実施の形態では、部品の共通化
を図っている。勿論、第一ボール81と第二ボール121と
に異なるボールを使用しても良い。
【0043】なお、第二弁部は、第二ボール121に限定
されず、図示しないが、例えばキノコ型のものでも良
い。 (2)第二スプリング122 第二スプリング122は、第二ボール121を第二開口部52を
閉塞する方向に付勢するものである。
【0044】また、第二スプリング122は、第一スプリ
ング82と同一のスプリングを使用されている。本実施の
形態では、部品の共通化を図っている。勿論、第一スプ
リング82と第二スプリング122とに異なるスプリングを
使用しても良い。そして、第二ボール121は、図1に示
すように、第二連結体本体90の中空内部に挿入され、第
二スプリング122はスリーブ100の中空内部に挿入され、
第二スプリング122は、第二ボール121とスリーブ100と
の間で圧縮する。
【0045】第二ボール121は、第二スプリング122の復
元力により、図1に示すように、第二開口部52を閉塞
し、第二開口部52から弾性的に一部突出する。一方、第
一スプリング82と第二スプリング122との付勢力を異な
らせている。具体的には、第二スプリング122の付勢力
を、第一スプリング82の付勢力より弱く設定している。
【0046】なお、逆に、第二スプリング122の付勢力
を、第一スプリング82の付勢力より強く設定しても良
い。本実施の形態では、第一スプリング82と第二スプリ
ング122とに、同一のスプリングを使用し、図1に示す
ように、第一スプリング82と第二スプリング122とのセ
ット長a,bを変化させている。
【0047】すなわち、第一スプリング82のセット長a
を、図1に示すように、第二スプリング122のセット長
bより短く設定している。その結果、第一スプリング82
の付勢力が、第二スプリング122の付勢力より強くな
る。本実施の形態では、第一スプリング82と第二スプリ
ング122とに、同一のスプリングを使用することで、部
品の共通化を図っている。また、第一ボール81と第二ボ
ール121とにも、同一のボールを使用することで、部品
の共通化を図っている。
【0048】なお、第一スプリング82と第二スプリング
122とのセット長a,bを変化させずに、第一スプリン
グ82と第二スプリング122とに、付勢力の異なるスプリ
ングを使用しても良い。 (ストッパ123)一方、第二バルブ120には、図1に示す
ように、ストッパ123を備える。
【0049】上記ストッパ123は、第二開口部52の開放
状態において、第二ボール121が第二開口部52から引っ
込み過ぎるのを阻止するためのものである。具体的に
は、ストッパ123は、図4に示すように、第二連結体本
体90の端部に位置している。すなわち、ストッパ123
は、すり鉢形に傾斜した斜面から形成されている。 (連結手順)上記した構成を有するコネクター10の連結
手順について、以下に説明する。
【0050】すなわち、第一連結体40を、図6に示すよ
うに、フランジ70より、第二連結体50の筒部51に挿入す
る。第一連結体40を挿入すると、そのOリング110が、
図6に示すように、凸部132を乗り越えて筒部51内には
まり込み、筒部51の内部を密封する。さらに、第一連結
体40を深く挿入すると、図6に示すように、第一ボール
81と第二ボール121とが突き当たる。
【0051】ここで、第一連結体40を更に深く挿入する
と、第二スプリング122の付勢力が、第一スプリング82
の付勢力より弱いことから、第二スプリング122がたわ
み、図7に示すように、第二ボール121が第二開口部52
より後退する。このため、第二開口部52が開放される。
その後、第一連結体40を更に深く挿入すると、第二ボー
ル121が、図7に示すように、ストッパ123に当接する。
【0052】上記当接位置においては、図7に示すよう
に、第二ボール121が第二開口部52より僅かに突出して
いる。このため、第一連結体40を更に深く挿入すると、
図8に示すように、第一ボール81が、第二ボール121に
押されて、第一スプリング82の付勢力に抗して、第一開
口部41より後退する。
【0053】このため、第一開口部41が開放される。な
お、第一・第二ボール81,121は、上記したように、密封
状態において、第一バルブ80と第二バルブ120とのいず
れか一方、例えば第二バルブ120を先に開放し、その
後、他方、例えば第一バルブ80を開放するための作用手
段として機能する。
【0054】また、作用手段は、第一・第二ボール81,1
21に限定されず、図示しないが、例えばキノコ型の弁部
としても良い。さらに、本実施の形態では、第一・第二
ボール81,121を共に突出させたが、いずれか一方のみを
突出させたり、或いは両方を突出させずに、第一・第二
開口部41,52を交互に開放できる構造としても良い。
【0055】一方、第一開口部41の開放状態において、
図8に示すように、凹部131と、凸部132とが互いにはま
り合い、第一連結体40と第二連結体50とが連結状態にロ
ックされる。上述したように、筒部51の密封後、第二バ
ルブ120、第一バルブ80の順に開放し、2本のチューブ3
0は、図8に示すように、コネクター10を介して連結さ
れる。
【0056】なお、コネクター10は、上記した連結手順
と逆の手順で、分離することが可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)請求項1に記載の発明によれば、次のよう
な効果を奏する。
【0058】すなわち、請求項1に記載の発明によれ
ば、密閉状態において、両バルブを開放することで、液
漏れを減少することができる。これに加え、請求項1に
記載の発明によれば、両バルブを片側ずつ交互に開放す
ることで、ばね等の製品のバラ付きによる影響を防止す
ることができる。 (請求項2)請求項2に記載の発明によれば、上記した
請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を
奏する。
【0059】すなわち、請求項2に記載の発明によれ
ば、構造の簡便であり、電子機器の冷却媒体用チューブ
のコネクターに好適なバルブを提供することができる。 (請求項3)請求項3に記載の発明によれば、上記した
請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を
奏する。
【0060】すなわち、請求項3に記載の発明によれ
ば、2本のスプリングの付勢力を異ならせることで、両
バルブを片側ずつ交互に開放することができる。 (請求項4)請求項4に記載の発明によれば、上記した
請求項2又は請求項3に記載の発明の効果に加え、次の
ような効果を奏する。
【0061】すなわち、請求項4に記載の発明によれ
ば、2本のスプリングに同一部品を使用することができ
る。 (請求項5)請求項5に記載の発明によれば、上記した
請求項2〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加
え、次のような効果を奏する。
【0062】すなわち、請求項5に記載の発明によれ
ば、第二バルブにストッパを設けることで、他方の第一
バルブを確実に開放動作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コネクターの分離状態を示す断面図である。
【図2】コネクターの使用部位を示すコンピュータの斜
視図である。
【図3】コネクターの分解側面図である。
【図4】コネクターの分解断面図である。
【図5】スリーブの正面図である。
【図6】コネクターの連結の初期状態を示す断面図であ
る。
【図7】コネクターの連結途中の状態を示す断面図であ
る。
【図8】コネクターの連結状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 コネクター 20 コンピュータ(電
子機器) 30 チューブ 40 第一連結体 41 第一開口部 50 第二連結体 51 筒部 52 第二開口部 60 第一連結体本体 61 チューブ連結部 70 フランジ 80 第一バルブ 81 第一ボール(第一弁部) 82 第一スプリング 90 第二連結体本体 91 チューブ連結部 100 スリーブ 110 Oリング(シー
ル部材) 120 第二バルブ 121 第二ボール(第
二弁部) 122 第二スプリング 123 ストッパ 130 ロック手段 131 凹部 132 凸部 a,b セット長

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の冷却媒体用チューブのコネク
    ターであって、 上記コネクターは、 中空筒形を成し、一端部に第一開口部を有する雄型の第
    一連結体と、 中空筒形を成し、一端部に前記第一連結体がはまり込む
    筒部を有し、前記筒部の内部に前記第一開口部に連通す
    る第二開口部を有する雌型の第二連結体とを備え、 前記第一連結体の外周と、前記筒部の内周との間には、 前記筒部内に前記第一連結体をはめ込んだ際に、前記筒
    部内を密封状態にするためのシール部材を備え、 前記第一開口部には、前記第一開口部を開閉する第一バ
    ルブを備え、 前記第二開口部には、前記第二開口部を開閉する第二バ
    ルブを備え、 前記第一バルブと、前記第二バルブとの間には、 前記密封状態において、前記第一バルブと前記第二バル
    ブとのいずれか一方を先に開放し、その後、他方を開放
    するための作用手段を備えていることを特徴とする電子
    機器の冷却媒体用チューブのコネクター。
  2. 【請求項2】 前記第一バルブには、 前記第一開口部を開閉するとともに、前記第一開口部の
    閉塞状態において当該第一開口部から突出する第一弁部
    と、 前記第一弁部を前記第一開口部を閉塞する方向に付勢す
    る第一スプリングとを備え、 前記第二バルブには、 前記第二開口部を開閉するとともに、前記第二開口部の
    閉塞状態において当該第二開口部から突出し、前記第一
    弁部に当接する第二弁部と、 前記第二弁部を前記第二開口部を閉塞する方向に付勢す
    る第二スプリングとを備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の電子機器の冷却媒体用チューブのコネクタ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記第一スプリングと、前記第二スプリ
    ングとの付勢力を異ならせていることを特徴とする請求
    項2に記載の電子機器の冷却媒体用チューブのコネクタ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記第一スプリングと、前記第二スプリ
    ングとは、 同一のスプリングを使用していることを特徴とする請求
    項2又は請求項3に記載の電子機器の冷却媒体用チュー
    ブのコネクター。
  5. 【請求項5】 前記第二スプリングの付勢力を、前記第
    一スプリングの付勢力より弱く設定し、 前記第二バルブには、 前記第二開口部の開放状態において、前記第二弁部が前
    記第二開口部から引っ込み過ぎるのを阻止するためのス
    トッパを備えていることを特徴とする請求項2〜4のい
    ずれか一方に記載の電子機器の冷却媒体用チューブのコ
    ネクター。
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