JP2002005134A - ビーム材の連結固定具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、確実な支持ができるビーム材の連結
固定具を提供する。 【解決手段】 ビーム材(11)を構築物に固定する連結固
定具であって、ビーム材(11)を構築物に固定する連結固
定具であって、構築物に一片を固定した蝶番形状の第１
連結金具(２)と、第１連結金具(２)の揺動片(９)に相対
回転可能な状態で支持させたＬ字状の第２連結金具(３)
と、ビーム材(11)に固定されこの第２連結金具(３)に相
対回転可能状態で支持させたチャンネル型の第３連結金
具(４)とで構成してた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、フェンス用のビ
ーム材や壁面に固定される手摺用ビーム材の連結固定具
に関し、特にビーム材を平面部分に固定する場合に適し
た連結固定具に関する。

【０００２】

【従来の技術】ビーム材の軸心が交叉する状態にビーム
材を連結する連結固定具として、本出願人は先に連結個
所を支柱で補強支持することができながらも、水平方向
と高さ方向とが複合して変化するような個所での連結が
できる自在連結具を提案した(特許第２９１３１６９
号)。

【０００３】この先提案の自在連結具は、ビーム材の軸
心と同軸をなす第１支軸を介してビーム材への装着部材
に回動自在に連結された第１継手部材と、この第１継手
部材に第１支軸と交叉する第２支軸を介して回動自在に
連結された第２継手部材と、１対の第２継手部材同士間
に位置する枢支部を有し、両第２継手部材同士を水平支
軸を介して回動自在に支持する支持フレームとで構成し
てあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この先提案
のものでは、支持フレームにおける枢支部の片側に位置
する自在連結具１個当たり、第２支軸で連結されている
１対の継手部材と、第２支軸とこの第２支軸と直交して
いる第１支軸、水平支軸の３軸を必要とし、構成部品点
数が多いとことから、コスト低減が困難であるいう問題
があった。

【０００５】本発明は、安価で、確実な支持ができるビ
ーム材の連結固定具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、構築物に一片を固定した蝶番形状の第１
連結金具と、第１連結金具の揺動片に相対回転可能な状
態で支持させたＬ字状の第２連結金具と、ビーム材の固
定されこの第２連結金具に相対回転可能状態で支持させ
たチャンネル型の第３連結金具とで構成したことを特徴
としている。

【０００７】

【発明の作用】本発明では、構築物に一片を固定した蝶
番形状の第１連結金具と、第１連結金具の揺動片に相対
回転可能な状態で支持させたＬ字状の第２連結金具と、
ビーム材に固定されこの第２連結金具に相対回転可能状
態で支持させたチャンネル型の第３連結金具とで構成し
ていることから、連結固定具は３つの連結具と、２本の
回動枢支軸とで構成されることになり、部品点数を低減
させ、コストダウンを図ることができる。

【０００８】また本発明では、基準固定物である構築物
に対して、先ず俯仰揺動し、俯仰揺動した面と直交する
軸芯周りにＬ字状の第２連結金具を回動可能に支持さ
せ、Ｌ字状の第２連結金具にビーム材を移動可能に連結
する状態となるから、水平方向と高さ方向でどのように
複合変化する場合であってもビーム部材を適正状態に配
置することができることになる。

【０００９】

【発明の実施の形態】図は本発明をフェンスの設置部に
適用した場合を示し、図１は要部の分解斜視図、図２は
支柱に接続した状態の縦断面図である。この連結固定具
は、地盤に立設固定したフェンス支柱(１)に固定される
第１連結具(２)と、この第１連結金具(２)の上面に配置
され、第１連結金具(２)に回動自在に枢支される略Ｌ字
型の第２連結金具(３)と、第２連結金具(３)に回動可能
に連結される略コ字型の第３連結金具(４)と、第１連結
金具(２)と第２連結金具(３)とを回動可能に連結する枢
支ピン(５)と、第２連結金具(３)と第３連結金具(４)と
を相対回動可能に連結する支持ピン(６)とで構成されて
いる。

【００１０】フェンス支柱(１)は、その横断面が角型を
しており、その一側壁がフェンス敷設方向と平行をなす
状態に配置されている。第１連結金具(２)は、蝶番状に
形成してあり、その一片(７)がフェンス支柱(１)の側壁
面にそのヒンジ部分(８)の軸心がフェンス支柱の軸心と
交叉する状態に固定されるようになっている。

【００１１】蝶番状に形成した第１連結金具(２)の他片
(９)はヒンジ部分(８)を中心に俯仰揺動可能に構成し
てある。第２連結金具(２)はＬ字型を形成している一側
片(10)を前記第１連結金具(２)の揺動片(９)の上面に該
揺動片の上面と直交する軸芯周りに回転可能な状態で組
みつけてある。

【００１２】第３連結金具(４)は、チャンネル型に形成
してあり、このチャンネル溝部分にビーム材(11)の端部
を挿入して固定するようにしてある。そして、この第３
連結金具(４)の連結壁部分(12)が第２連結金具(３)のＬ
字型他側片(13)に回動可能に止着されている。

【００１３】このような構成からなる連結固定具では、
第１連結金具(２)の俯仰揺動で上下方向の変位を変位を
調整し、第２連結具(３)の第１連結金具(２)に対する相
対回動でフェンスの基準張設方向に対する水平方向での
変位を調整し、第２連結金具(３)に対する第３連結金具
(４)の回転でフェンスの垂直方向での配置姿勢を調整す
ることになる。したがって、この構成では、３次元的に
変位する個所にフェンスを設置する場合でもフェンス面
を垂直に維持させることができることになる。

【００１４】上記実施態様では、フェンス支柱へのフェ
ンス支持部に使用する場合について説明したが、建物の
壁面への手摺の取り付け部分での手摺の連結具として使
用することができる。また、フェンス支柱は、横断面角
型のものに限らず横断面円形や楕円形のものであっても
よい。さらに、上記の実施態様では筒状ビーム材の連結
に使用する場合について説明したが、この連結具は角筒
や丸筒形状に限らず、チャンネル状ビーム材や、アング
ル状ビーム材に適用するようにしてもよい。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、ビーム材の連結固定具をフェ
ンス支柱や壁面等の構築物に固定する蝶番形状の第１連
結金具と、第１連結金具の揺動片に回動可能に連結支持
させた第２連結金具と、第２連結金具に対して回動可能
に連結した第３連結金具とで形成してあるから、ビーム
材の敷設方向での上下変位を第１連結金具の俯仰揺動で
調整し、ビーム材の基準敷設方向と交叉する方向の方向
性を第２連結金具の回動で調整し、また、バーム材の姿
勢を第２連結金具と第３連結金具との相対回動で調整す
ることになるから、連結固定具は３つの連結具と、２本
の回動枢支軸とで構成されることになり、部品点数を低
減させ、コストダウンを図ることができる。

【００１６】また本発明では、基準固定物である構築物
に対して、先ず俯仰揺動し、俯仰揺動した面と直交する
軸芯周りにＬ字状の第２連結金具を回動可能に支持さ
せ、Ｌ字状の第２連結金具にビーム材を移動可能に連結
する状態となるから、水平方向と高さ方向でどのように
複合変化する場合であってもビーム部材を適正状態に配
置することができることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部の分解斜視図である。

【図２】支柱に接続した状態の縦断面図である。

【符号の説明】

１…フェンスの支柱、２…第１連結金具、３…第２連結
金具、４…第３連結金具、９…第１連結金具の揺動片、
11…ビーム材。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビーム材(11)を構築物に固定する連結固
   定具であって、構築物に一片を固定した蝶番形状の第１
   連結金具(２)と、第１連結金具(２)の揺動片(９)に相対
   回転可能な状態で支持させたＬ字状の第２連結金具(３)
   と、ビーム材(11)に固定されこの第２連結金具(３)に相
   対回転可能状態で支持させたチャンネル型の第３連結金
   具(４)とで構成してなるビーム材の連結固定具。
2. 【請求項２】 構築物がフェンスの支柱(１)である請求
   項１に記載のビーム材の連結固定具。