JP2002005098A - 家電機器用のファン装置 - Google Patents

家電機器用のファン装置

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JP2002005098A
JP2002005098A JP2000181517A JP2000181517A JP2002005098A JP 2002005098 A JP2002005098 A JP 2002005098A JP 2000181517 A JP2000181517 A JP 2000181517A JP 2000181517 A JP2000181517 A JP 2000181517A JP 2002005098 A JP2002005098 A JP 2002005098A
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fan
fan device
blade
angle
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JP2000181517A
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Yoji Okazaki
洋二 岡崎
Koichiro Ochiai
浩一郎 落合
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静音性に優れた家電機器用のファン装置を提
供すること。 【解決手段】 幅広なスティ29には一側面に位置して
平面部30が形成され、羽根板39にはスティ29側の
一面に位置して滑面部40が形成されており、ファン1
5の矢印A方向への回転時には羽根板39の滑面部40
が「360°/羽根板39の枚数N1 ×1以上の整数N
2 」の角度を持ってスティ29の平面部30を通過す
る。この場合、羽根板39の滑面部40の各部で生じる
離散的な騒音が干渉することに基づいて計算上「0」に
なるので、静音性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射状に並ぶ複数
本のスティを有するモータフレームを備えた家電機器用
のファン装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図11は上記ファン装
置の従来構成を示すものである。ここで、モータフレー
ム51は放射状に並ぶ幅狭な3本のスティ52および幅
広な1本のスティ53を有するものであり、モータフレ
ーム51の中心部にはファンモータが保持され、ファン
モータの回転軸54にはファン55が連結されている。
このファン55は4枚の羽根板56を有する軸流形のも
のであり、ファン55の矢印A方向への回転時には羽根
板56の滑面部57と幅狭なスティ52との間に幅広な
エアギャップG1 が形成され、滑面部57と幅広なステ
ィ53との間に幅狭なエアギャップG2 が形成される。
【0003】上記構成の場合、ファン55の矢印A方向
への回転時に羽根板56の滑面部57が幅広なスティ5
3の平面部58を「略0°」の角度で一挙に通過するの
で、当該タイミングで急峻な圧力変動が起こり、耳障り
な騒音(ブレードパス音,羽根切り音)が生じていた。
この騒音は下記の卓越した周波数を有するものであり、
Rmはファン55の回転速度rps、iは正の整数、m
は羽根板56の枚数を示している。 fpeak(Hz)=i×m×Rm
【0004】例えば羽根板56が4枚で回転数が47.
6rpsであるときには離散音の周波数が「190H
z」のi倍になる。図12は周波数(Hz)と騒音(d
b)との関係を示す実験結果であり、同図から明らかな
ように、1次周波数190Hz(i=1),2次周波数
380Hz(i=2),3次周波数570Hz(i=
3)で特に大きな騒音が生じていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、耳障りな騒音を抑えることができる
静音性に優れた家電機器用のファン装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の家電機器
用のファン装置は、放射状に並ぶ複数本のスティを有す
るモータフレームと、前記モータフレームに保持された
ファンモータと、前記ファンモータの回転軸に連結され
N1 (N1 は2以上の整数)枚の羽根板を有するファン
とを備え、前記ファンの回転時に前記羽根板のうち前記
スティ側の一面が略「360°/N1 ×N2 (N2 は1
以上の整数)」の角度を持って所定のスティの一面を通
過するところに特徴を有している。請求項2記載の家電
機器用のファン装置は、羽根板の一面および所定のステ
イの一面が略直線状をなしているところに特徴を有して
いる。請求項1および2記載の手段によれば、ファンの
回転時に羽根板の一面が所定のスティの一面を一挙に通
過することがなくなり、羽根板の一面の各部が所定のス
ティの一面を通過するタイミングに時間差ができる。し
かも、羽根板の一面の各部で生じる離散的な騒音が干渉
することに基づいて計算上「0」になるので、静音性が
高まる。
【0007】請求項3記載の家電機器用のファン装置
は、所定のスティの隅部がエッジを削った切落状をなし
ているところに特徴を有している。請求項3記載の手段
によれば、スティの一面から羽根板の一面に至る離間距
離がスティの隅部をエッジ状に形成する場合に比べて長
くなるので、静音性が一層高まる。
【0008】請求項4記載の家電機器用のファン装置
は、ファンの回転時に羽根板の一面が略「360°/N
1 ×N2 」の角度を持って所定のスティの一面および反
対面を通過するところに特徴を有している。請求項4記
載の手段によれば、羽根板の一面がスティの一面および
反対面を通過するときの騒音が計算上で夫々「0」にな
るので、静音性が一層高まる。
【0009】請求項5記載の家電機器用のファン装置
は、羽根板の一面が所定のスティの一面を通過するとき
の角度が騒音の最も大きな周波数に対応して設定されて
いるところに特徴を有している。請求項5記載の手段に
よれば、騒音が最も大きな周波数で騒音の低減量が大き
くなるので、静音性が一層高まる。
【0010】請求項6記載の家電機器用のファン装置
は、ファンの回転時に羽根板の一面が略「360°/N
1 ×N2 」の角度を持って羽根板に最も近いスティの一
面を通過するところに特徴を有している。請求項6記載
の手段によれば、騒音の主因になるスティに対して騒音
対策が施されるので、静音性が一層高まる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図7に基づいて説明する。まず、図7において、
キャビネット1は前面が開口する箱状をなすものであ
り、キャビネット1内には上端部に位置して冷蔵室2が
形成され、冷蔵室2の前端部にはR扉3が開閉可能に装
着されている。この冷蔵室2の下方には野菜室4が形成
されており、野菜室4の前端部にはV扉5が開閉可能に
装着されている。
【0012】キャビネット1内には野菜室4の下方に位
置して製氷室6が形成されており、製氷室6の前端部に
はI扉7が開閉可能に装着されている。この製氷室6の
下方には冷凍室8が形成されており、冷凍室8の前端部
にはF扉9が開閉可能に装着されている。
【0013】キャビネット1内には底部に位置して機械
室10が形成されており、機械室10内にはコンプレッ
サ11およびCファン装置12が固定されている。この
Cファン装置12はコンプレッサ11に冷却風を吐出す
るものであり、図1に示すように、アウタロータ形DC
ブラシレスモータからなるファンモータ13,ファンモ
ータ13を保持するモータフレーム14,軸流形のファ
ン15を有している。以下、ファンモータ13,モータ
フレーム14,ファン15の詳細構成について説明す
る。
【0014】<ファンモータ13について>図5のステ
ータコア16は複数本のティースが内周部で放射状に連
結された円筒状をなすものであり、ステータコア16に
はU相,V相,W相のコイル17が巻装されている。こ
れら各相のコイル17の一端部はY結線されており、各
相のコイル17の他端部には電源端子18が電気的に接
続されている。
【0015】ステータコア16の左端面には合成樹脂製
の端子台19が固定されている。この端子台19には下
面が開口する箱状のコネクタ部20が一体形成されてお
り、各電源端子18はコネクタ部20内に収納されてい
る。また、ステータコア16の左端部および右端部には
合成樹脂製のモールド層21が形成されており、各相の
コイル17および端子台19はモールド層21により覆
われている。
【0016】ステータコア16の内周面には左右両側か
ら略T字状の軸受ブラケット22が固定されている。こ
れら各軸受ブラケット22内には軸受メタル23が装着
されており、両軸受メタル23の内周面には回転軸24
が回転可能に装着され、回転軸24の右端部にはロータ
ヨーク25が固定されている。このロータヨーク25は
右端面が閉塞された円筒状をなすものであり、ロータヨ
ーク25の内周面には複数のロータマグネット26が固
定されている。ファンモータ13は以上のように構成さ
れている。
【0017】<モータフレーム14について>左方のモ
ールド層21と左方の軸受ブラケット22との間には合
成樹脂製のフレームベース27が挟持されており、フレ
ームベース27の外周面には、図1に示すように、3本
のスティ28および1本のステイ29が一体形成されて
いる。このスティ29は左右方向の幅寸法W1 および前
後方向の幅寸法W2 の双方がスティ28より大きく設定
されたものであり、幅広なスティ29の一側面には矢印
Xa視が直線状をなす平面部30が形成されている。
【0018】幅広なスティ29は、図6に示すように、
一面が開口するコ字状のスティフレーム31と反対面が
開口するコ字状のスティフレーム32とを有するもので
あり、スティフレーム31内には、図5に示すように、
端子台19のコネクタ部20が収納され、スティフレー
ム31の開口部はコネクタ部20により塞がれている。
また、スティフレーム32には、図6に示すように、合
成樹脂製のステイカバー33が被せられており、スティ
フレーム32の開口部はスティカバー33により塞がれ
ている。
【0019】幅広なスティ29内にはコネクタ34が収
納されており、コネクタ34は、図5に示すように、コ
ネクタ部20内に嵌合されている。このコネクタ34は
3本の電源端子18を3本のリード線35を介してイン
バータ電源回路(図示せず)に電気的に接続するもので
あり、各相のコイル17にはインバータ電源回路からリ
ード線35および電源端子18を通して駆動電源が印加
される。
【0020】3本のスティ28および1本のスティ29
の先端部には、図1の(a)に示すように、円環状の取
付板36が一体形成されている。この取付板36は機械
室10の壁面にねじ止めされたものであり、取付板36
には、図1の(b)に示すように、円筒状のベルマウス
37が一体形成されている。モータフレーム14は以上
のように構成されている。
【0021】<ファン15について>ロータヨーク25
の表面には、図5に示すように、合成樹脂製のモールド
層38が形成されている。このモールド層38には、図
1の(a)に示すように、4枚の羽根板39が周方向に
90°の等ピッチで一体形成されており、各羽根板39
には回転方向の一端面に位置して滑面部40が形成され
ている。これら各滑面部40は矢印Xa視が略直線状を
なすものであり、ファン15の矢印A方向への回転時に
は、図1の(b)に示すように、各滑面部40が幅狭な
スティ28に幅広なエアギャップG1 を介して対向し、
幅広なスティ29に幅狭なエアギャップG2 を介して対
向する。
【0022】幅広なスティ29の平面部30は各羽根板
39の滑面部40に対して相対的に傾斜しており、ファ
ン15の矢印A方向への回転時には、図2に示すよう
に、各羽根板39の滑面部40が「θ=30°」の角度
を持ってスティ29の平面部30を通過する。この傾斜
角度θは「360°/4(羽根板39の枚数N1 に相当
する)×3(1以上の整数N2 に相当する)」の演算式
に基づいて設定されたものであり、ファン15の矢印A
方向への回転時には羽根板39の滑面部40とスティ2
9の平面部30とが一点で交差することになる。
【0023】ファン15の矢印A方向への回転時には各
羽根板39の滑面部40がスティ29の平面部30を通
過するタイミングで圧力変動が生じる。この圧力変動は
離散的な騒音の原因になるものであり、離散音は下式で
特定される卓越した周波数を有している。fpeak(H
z)=i×m×Rm ここで、Rmはファン15の回転速度であり、1秒間の
回転数rpsで示される。また、iは正の整数、mは羽
根板39の枚数であり、羽根板39が4枚で回転数が4
7.6rpsであるときには離散音の周波数が「190
Hz」の整数倍になる。
【0024】図3はファン15の矢印A方向への回転時
に生じる騒音のうち回転音だけを抽出した実験結果であ
り、横軸はスティ29の平面部30と羽根板39の滑面
部40との傾斜角度(θ°)を示し、縦軸は音響パワー
レベル(db)を示している。スティ29の平面部30
を羽根板39の滑面部40に対して傾斜させたときには
全ての次数(=i)で回転音が低減されるが、傾斜角度
30°(羽根板39が4枚のときの羽根板ピッチの「1
/3」に相当する)のときの3次成分(190×4=7
60Hz成分)と傾斜角度45°(羽根板39が4枚の
ときの羽根板ピッチの「1/2」に相当する)のときの
2次成分(190×2=380Hz成分)とが他の次数
より騒音の低減量が多いことが分かる。
【0025】図2の正弦波α〜γは羽根板39の滑面部
40のα1 〜γ1 点での騒音に関わる流れの時間的変動
を示している。このうちα1 点は滑面部40の先端ポイ
ントであり、滑面部40のうちスティ29の平面部30
を最初に通過するポイントである。また、β1 点は滑面
部40の先端から「1/3」だけ付根側へずれたポイン
ト、γ1 点は滑面部40の付根ポイントである。この種
の正弦波状の変動波α〜γは滑面部40上に連続して無
限大に存在するものであり、無限個の変動波の合成値は
計算上で「0」になる。図4は無限個の変動波の合成値
と時間的なずれとの関係を示す計算結果であり、無限個
の変動波の合成値は2π(周期構造1ピッチ)毎に最小
値になる。ファン15は以上のように構成されている。
【0026】キャビネット1内には、図7に示すよう
に、野菜室4および冷凍室8の後方に位置してR冷気生
成室41およびF冷気生成室42が形成されており、R
冷気生成室41内およびF冷気生成室42内にはRエバ
ポレータ43およびFエバポレータ44が固定されてい
る。これらRエバポレータ43およびFエバポレータ4
4はコンプレッサ11に冷媒管(図示せず)を介して接
続されたものであり、コンプレッサ11の運転時にはコ
ンプレッサ11からRエバポレータ43およびFエバポ
レータ44に冷媒が供給される。
【0027】R冷気生成室41内にはRファン装置45
が配設されている。このRファン装置45はCファン装
置12と同一のファンモータ13,モータフレーム1
4,ファン15を有するものであり、Rファン装置45
の運転時には、図7に矢印で示すように、R冷気生成室
41内から野菜室4内を通ってR冷気生成室41内に戻
る空気流と、R冷気生成室41内から冷蔵室2内および
野菜室4内を通ってR冷気生成室41内に戻る空気流と
が生成され、Rエバポレータ43が両空気流を冷風化す
ることに基づいて冷蔵室2内および野菜室4内を冷却す
る。
【0028】F冷気生成室42内にはFファン装置46
が配設されている。このFファン装置46はCファン装
置12と同一のファンモータ13,モータフレーム1
4,ファン15を有するものであり、Fファン装置46
の運転時には、図7に矢印で示すように、F冷気生成室
42内から製氷室6内および冷凍室8内を通ってF冷気
生成室42内に戻る空気流が生成され、Fエバポレータ
44が当該空気流を冷風化することに基づいて製氷室6
内および冷凍室8内を冷却する。
【0029】上記第1実施例によれば、スティ29の一
面に平面部30を設け、羽根板39のうちスティ29側
の一面に滑面部40を設け、ファン15の矢印A方向へ
の回転時に羽根板39の滑面部40を「360°/羽根
板39の枚数×1以上の整数」の角度を持ってスティ2
9の平面部30を通過させた。このため、羽根板39の
滑面部40がスティ29の平面部30を一挙に通過する
ことがなくなり、滑面部40の各部が平面部30を通過
するタイミングに時間差ができる。しかも、滑面部40
の各部で生じる離散的な騒音が干渉することに基づいて
計算上「0」になるので、静音性が高まる。また、羽根
板39の滑面部40を電源用のスティ29の平面部30
に対して傾斜させた。この電源用のスティ29は羽根板
39に幅狭なエアギャプG2 を介して対向する騒音の主
因になるものであるので、静音化が効果的に行われ、静
音性が一層高まる。
【0030】また、羽根板39の滑面部40がスティ2
9の平面部30を通過するときの角度θを30°に設定
した。この角度30°は、図12に示すように、羽根板
39の滑面部40をスティ29の平面部30に対して傾
斜させないときの比較的大きな騒音が3次周波数成分
(3×4×47.6=570Hz)であることに着目し
てなされたものであり、「N2 =3」に設定することに
基づいて決められている。この場合、図3に示すよう
に、騒音が比較的大きな3次周波数で騒音の低減量が大
きくなるので、静音化が効果的に行われ、静音性が一層
高まる。
【0031】次に本発明の第2実施例を図8および図9
に基づいて説明する。幅広なスティ29の隅部には、図
8に示すように、円弧部47が形成されている。この円
弧部47はエッジを切落とした形態の切落状をなすもの
であり、スティ29のうち平面部30側の隅部に位置し
ている。上記第2実施例によれば、スティ29の平面部
30から羽根板39の滑面部40に至る離間距離が平面
部30の隅部をエッジ状に形成する場合に比べて大きく
なるので、全ての卓越した周波数成分で騒音が小さくな
る。
【0032】図9の(a)はスティ29の隅部をエッジ
状に形成し、スティ29の平面部30から羽根板39の
滑面部40に至る離間距離を変えながら音響パワーレベ
ルを測定した実験結果であり、横軸は両者の離間距離L
(mm)を示し、縦軸は音響パワーレベル(db)を示
している。同図から明らかなように、離間距離Lが大き
くなる程、1次周波数〜4次周波数の全てで騒音が小さ
くなる。
【0033】図9の(b)はスティ29の隅部に円弧部
47を形成し、円弧部47の曲率を変えながら音響パワ
ーレベルを測定した実験結果であり、横軸は両者の離間
距離L(mm)を示し、縦軸は音響パワーレベル(d
b)を示している。同図から明らかなように、スティ2
9の隅部に円弧部47を形成した場合にも離間距離Lが
大きくなる程、1次周波数〜4次周波数の全てで騒音が
小さくなる。
【0034】尚、上記第2実施例においては、スティ2
9の隅部に円弧部47を形成したが、これに限定される
ものではなく、例えばスティ29の隅部を平面的に切落
とした形状に形成しても良い。
【0035】また、上記第1および第2実施例において
は、スティ29の一側面に矢印Xa視が直線状の平面部
30を設けたが、これに限定されるものではなく、例え
ば本発明の第3実施例を示す図10のように、スティ2
9の一面および反対面に直線状の平面部30を設け、フ
ァン15の矢印A方向への回転時に羽根板39の滑面部
40を「30°」の角度を持ってスティ29の両平面部
30を通過させても良い。この場合、羽根板39の滑面
部40が一方の平面部30を通過するときの騒音および
他方の平面部30を通過するときの騒音の双方が計算上
「0」になるので、静音性が一層高まる。
【0036】また、上記第1ないし第3実施例において
は、スティ29の平面部30と羽根板39の滑面部40
との傾斜角度θを30°に設定したが、これに限定され
るものではなく、要は「360°/羽根板39の枚数N
1 ×1以上の整数N2 」であれば良い。特に傾斜角度θ
を「45°(N2 =2)」に設定したときには、図3に
示すように、2次周波数(2×4×47.6=380H
z)での騒音の低減量が大きくなる。この2次周波数
は、図12に示すように、羽根板39の滑面部40をス
ティ29の平面部30に対して傾斜させないときに最も
騒音が大きいものであるので、傾斜角度θを「45°」
に設定したときには静音化が効果的に行われ、静音性が
一層高まる。
【0037】また、上記第1ないし第3実施例において
は、スティ29および羽根板39に矢印Xa視が直線状
の平面部30および略直線状の滑面部40を形成した
が、これに限定されるものではなく、例えば曲線状の曲
面部を設け、ファン15の矢印A方向への回転時に羽根
板39の曲面部が「360°/羽根板39の枚数N1 ×
1以上の整数N2 」の角度を持ってスティ29の曲面部
を通過するように両者を相対的に傾斜させても良い。
【0038】また、上記第1ないし第3実施例において
は、ファン15の矢印A方向への回転時に羽根板39の
滑面部40が「360°/羽根板39の枚数N1 ×1以
上の整数N2 」の角度を持って幅広なスティ29の平面
部30を通過するように両者を相対的に傾斜させたが、
これに限定されるものではなく、例えば幅狭なステイ2
8に平面部を形成し、羽根板39の滑面部40が「36
0°/羽根板39の枚数N1 ×1以上の整数N2 」の角
度を持って幅狭なスティ28の平面部を通過するように
両者を相対的に傾斜させても良い。
【0039】また、上記第1ないし第3実施例において
は、本発明を冷蔵庫のCファン装置12,Rファン装置
45,Fファン装置46に適用したが、これに限定され
るものではなく、例えば電子レンジのマグネトロンに冷
却風を吹付けるファン装置,換気扇のファン装置,食器
洗浄器の食器乾燥風を生成するファン装置,ドラム式洗
濯機の衣類乾燥風を生成するファン装置等に適用しても
良い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の家電機器用のファン装置は次の効果を奏する。請求項
1および2記載の手段によれば、羽根板の一面とスティ
の一面との傾斜角度を略「360°/羽根板の枚数N1
×1以上の整数N2 」に設定したので、静音性が高ま
る。請求項3記載の手段によれば、スティの隅部を切落
状に形成したので、静音性が一層高まる。
【0041】請求項4記載の手段によれば、羽根板の一
面とスティの両面との傾斜角度を夫々略「360°/羽
根板の枚数N1 ×1以上の整数N2 」に設定したので、
静音性が一層高まる。請求項5記載の手段によれば、騒
音が最も大きな周波数に対して騒音対策を施したので、
静音性が一層高まる。請求項6記載の手段によれば、羽
根板に最も近いスティに対して騒音対策を施したので、
静音性が一層高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(aはCファン装
置を示す矢印Xa視図、bは矢印Xb視図)
【図2】羽根板とスティとの関係を示す図
【図3】スティの羽根板に対する傾斜角度と音響パワー
レベルとの関係を実験的に示す図
【図4】騒音レベルと時間的なずれとの関係を計算的に
示す図
【図5】図1のX5 線に沿う断面図
【図6】スティの外観を示す斜視図
【図7】冷蔵庫の内部構成を示す断面図
【図8】本発明の第2実施例を示す図6相当図
【図9】スティおよび羽根板間の離間距離と音響パワー
レベルとの関係を示す実験結果(aはスティの隅部をエ
ッジ状に形成した場合、bはスティの隅部を円弧状に形
成した場合)
【図10】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図11】従来例を示す図1相当図
【図12】周波数と音響パワーレベルとの関係を示す図
【符号の説明】
12はCファン装置(ファン装置)、13はファンモー
タ、14はモータフレーム、15はファン、28はステ
ィ、29はスティ、39は羽根板、45はRファン装置
(ファン装置)、46はFファン装置(ファン装置)を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H033 AA02 AA13 BB02 BB08 CC01 CC03 DD03 DD26 EE06 3H034 AA02 AA13 BB02 BB08 CC01 CC03 DD25 EE06 3H035 CC04 CC07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に並ぶ複数本のスティを有するモ
    ータフレームと、 前記モータフレームに保持されたファンモータと、 前記ファンモータの回転軸に連結され、N1 (N1 は2
    以上の整数)枚の羽根板を有するファンとを備え、 前記ファンの回転時には、前記羽根板のうち前記スティ
    側の一面が略「360°/N1 ×N2 (N2 は1以上の
    整数)」の角度を持って所定のスティの一面を通過する
    ことを特徴とする家電機器用のファン装置。
  2. 【請求項2】 羽根板の一面および所定のステイの一面
    は、略直線状をなしていることを特徴とする請求項1記
    載の家電機器用のファン装置。
  3. 【請求項3】 所定のスティは、その隅部がエッジを削
    った切落状をなしていることを特徴とする請求項1ない
    し2のいずれかに記載の家電機器用のファン装置。
  4. 【請求項4】 ファンの回転時には、羽根板の一面が略
    「360°/N1 ×N2 」の角度を持って所定のスティ
    の一面および反対面を通過することを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の家電機器用のファン装
    置。
  5. 【請求項5】 羽根板の一面が所定のスティの一面を通
    過するときの角度は、騒音が最も大きな周波数に対応し
    て設定されていることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の家電機器用のファン装置。
  6. 【請求項6】 ファンの回転時には、羽根板の一面が略
    「360°/N1 ×N2 」の角度を持って羽根板に最も
    近いスティの一面を通過することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載の家電機器用のファン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014006649A1 (ja) 2012-07-03 2014-01-09 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機、及びこの室内機を備えた空気調和機
RU2715428C2 (ru) * 2017-02-28 2020-02-28 Солер Энд Палау Рисёрч, С.Л. Вентиляционное устройство

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