JP2002004920A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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Abstract
触媒の還元被毒を極力抑制できるようにする。 【解決手段】排気通路3に設けられた排気浄化触媒6
と、排気浄化触媒6の上流側の排気空燃比を周期的に変
動させる空燃比制御手段202と、触媒6の下流の排気
空燃比に相関する状態量を検出する排気センサ3aと、
排気センサ3aの出力に基づき触媒6の下流の排気空燃
比が所定の還元雰囲気であると判定される時に排気セン
サ3aの出力の振幅の大きさにより触媒6の上流の排気
空燃比をリーン方向に補正する空燃比補正手段201と
を備えて構成する。
Description
化装置に関する。
として、三元触媒が広く知られている。このような三元
触媒では、耐久劣化とともに、NOx浄化効率が悪化す
る。特に、排気系にFCC(フロント触媒)及びUCC
(床下触媒)が取り付けられている場合、あるいは、排
気系にMCC(エキマニ触媒)及びUCC(床下触媒)
が取り付けられている場合には、NOx浄化効率の悪化
が顕著に現れる。
う)を調整すると、NOx,CO,THCをいずれも浄
化性能を良好な状態にすることができるが、最適A/F
はその許容範囲が狭く、触媒の劣化状態によっても異な
るため、予めマップ等で求めることは困難である。例え
ば、図5に示すように、劣化状態の異なる触媒では、N
Oxを最も効率良く浄化する平均A/Fも異なるものと
なる。
リッチ雰囲気でCOが流入するが、酸素がほとんど存在
しないため触媒のCO被毒が起こり触媒性能が低下する
のである。CO被毒は、CO吸着とCO脱離(あるいは
酸化)等の微妙なバランスによって起こり、また触媒の
劣化状態によってCO被毒状態が異なる。また、下式に
示すように、CO被毒以外にもCeの不活性(CeO2
+CO→Ce2O3+CO2)による水性ガス反応の不活
性によりNOx浄化効率が低下する場合がある。
元被毒という。このような還元被毒対策の従来技術とし
ては、特開平7−279713号公報に開示された技術
がある。上記公報には、Pd触媒のCO被毒を防止する
ため、触媒温度が500℃以上の時は空燃比をストイキ
オ近傍とする技術が開示されている。
術はCO被毒を生じないように運転状態を制限するもの
でしかなく、すでにCO被毒した触媒に対する対処は考
慮されていない。また、劣化触媒対策の従来例として
は、特開平6−317205号公報に開示された技術が
ある。この技術では、触媒の上流及び下流にそれぞれO
2センサを設け、機関の空燃比をフィードバック制御す
るとともに、下流側のO2センサの出力の振幅が大きい
ほど機関の空燃比をリッチ化する技術が開示されてい
る。
下流の空燃比の振幅が増大する点に着目し、振幅が増大
すると振幅の上限や下限では空燃比がリッチ方向に大き
く変動して排気浄化特性が低下することを問題視したも
のである。そして、この従来技術では、リーン方向への
変動によるNOx浄化率の低下とリッチ方向への変動に
よるCO浄化率の低下を比較した場合、NOx浄化率の
低下のほうが格段に大きいため、NOx浄化率の低下を
極力抑えるために、触媒下流の空燃比の振幅の大きさに
応じて空燃比をリッチ化する対処策を採っている。
久劣化と、可逆性を有する一過性劣化とがあるが、この
従来技術は劣化した触媒を劣化した状態でそのまま使用
する上で効率の良い制御方法を提案したものであり、触
媒の劣化を永久劣化として扱ったものに過ぎない。上述
したCO被毒は一過性劣化の一種であるが、仮に後者の
従来技術をCO被毒した触媒に適用した場合、CO被毒
がより一層進行してしまうという課題が生じる。
たもので、触媒の還元被毒を極力抑制できるようにし
た、内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とす
る。
の本発明の内燃機関の排気浄化装置は、排気浄化触媒に
より排気が浄化されるとともに、触媒下流に設けられた
排気センサにより排気空燃比に相関する状態量が検出さ
れる。そして、空燃比制御手段により排気浄化触媒の上
流側の排気空燃比を周期的に変動させて、上記排気セン
サの出力に基づき上記触媒下流の排気空燃比が所定の還
元雰囲気であると判定される時に上記排気センサの出力
の振幅の大きさに応じて上記触媒上流の排気空燃比が空
燃比補正手段によりリーン方向に補正される。これによ
り、効率良く触媒の再生がはかられる。
形態について説明する。まず、第1実施形態にかかる内
燃機関の排気浄化装置について説明する。図1に示すよ
うに、本装置はここでは筒内噴射型内燃機関に適用され
ている。この筒内噴射型内燃機関について簡単に説明す
ると、燃焼室1には、吸気弁4を介して吸気通路2が接
続され、また、排気弁5を介して排気通路3が接続され
ている。また、吸気通路2には、エアクリーナ2a,吸
入空気量を検出するエアフローセンサ(AFS)2b,
吸入空気量を制御するスロットル弁2c,スロットル弁
2cの開度を検出するスロットルポジションセンサ(T
PS)2d等が設けられている。また、排気通路3に
は、排気浄化触媒としての三元触媒(以下、単に触媒と
も言う)6が設けられており、触媒6の下流側には、排
気中のO2濃度を検出するO2センサ(排気センサ)3a
等が設けられている。また、図示はしないが、触媒6の
上流側にもO2センサが設けられている。
焼室1へ燃料を直接噴射すべくその開口を燃焼室1に臨
ませて配置されている。このような構成により、スロッ
トル弁2cの開度に応じエアクリーナ2aを通じて吸入
された空気が、吸気通路2及び吸気弁4を介して燃焼室
1内に吸入され、ECU(制御手段)20からの信号に
基づいてインジェクタ8から噴射された燃料と混合され
るようになっている。そして、燃焼室1内で点火プラグ
7を適宜のタイミングで点火させて混合気を燃焼させた
のち、燃焼室1内から排気弁5を介して排気通路3へ排
気ガスが排出され、触媒6で浄化されてから図示しない
マフラで消音されて排出されるようになっている。
b,TPS2d,O2センサ3a,触媒温度センサ3b
の他に、例えば、クランクシャフト9に付設されたクラ
ンク角検出装置9aや、シリンダブロック内のウォータ
ジャケット1b内に挿設されエンジンの冷却水温を検出
する冷却水温センサ1c等の種々のセンサが設けられて
おり、これらのセンサからの検出情報がECU20へ送
られるようになっている。
内で吸入空気を縦渦流(逆タンブル流)として生成する
ことにより、点火プラグ7近傍に少量の燃料を集めて層
状燃焼させ、混合気全体としては極めてリーンな空燃比
での燃焼(希薄燃焼)が可能に構成されており、燃料噴
射の態様として、ストイキオよりもリーンな空燃比下で
運転を行なうリーン運転モードと、空燃比が理論空燃比
(ストイキオ)近傍となるように、触媒6の上流側のO
2センサ(図示省略)からの検出情報等に基づいてフィ
ードバック制御を行なうストイキオ運転モードと、スト
イキオよりもリッチな空燃比で運転を行なうリッチ運転
モードとが設けられている。
ECU20により運転状態に応じて行なわれる。つま
り、ECU20は、TPS2d及びクランク角検出手段
9aの検出情報に基づきエンジン負荷Pe及びエンジン
回転速度Ne(運転状態)を計算し、この運転状態に応
じてエンジンの運転モードを設定するようになってお
り、エンジン負荷Pe及びエンジン回転速度Neが大き
くなるほど、リーン運転,ストイキオ運転,リッチ運転
の順に運転モードを設定するようになっている。
と、上記のECU20には触媒6の上流の排気空燃比A
/Fを周期的に変動させる空燃比制御手段201と、触
媒6の上流の排気空燃比を補正する空燃比補正手段20
2とが設けられている。そして、空燃比補正手段202
では、O2センサ(排気センサ)3aからの検出情報に
基づいて、触媒6の下流の排気空燃比が所定の還元雰囲
気であると判定された時に上記O2センサ3aからの出
力の振幅の大きさに応じて触媒6の上流の排気空燃比を
リーン方向に補正するようになっているのである。具体
的には、このときの空燃比を大きくして、排気中に残存
する酸素が多くなるように空燃比制御が実行されるよう
になっている。
してはO2センサに限定されるものではなく、触媒6の
下流の排気空燃比に相関する状態量を検出するセンサで
あればA/Fセンサ(空燃比センサ)やH2センサ等の
ガスセンサを適用してもよい。ここで、図2は触媒6が
還元被毒(CO被毒)したときのO2センサ3aの出力
値及び触媒下流の排気空燃比を示す図である。図中にお
いて線aはNOx排出量(ppm)、線bはO2センサ
3aの出力値(V)、線cは触媒6の下流における排気
空燃比である。
毒)の度合い(被毒レベル)は、触媒下流のO2センサ
値又は排気空燃比に対応していることがわかる。本発明
はこのような点に着目したものである。つまり、触媒6
の上流の排気空燃比を周期的に変動させている運転状態
〔例えば、触媒6の上流のO2センサ(図示省略)から
の検出情報に基づいてフィードバック制御を行なうスト
イキオ運転モード時〕において、触媒6の下流の排気空
燃比が所定の還元雰囲気であるとき、O2センサ3aの
出力(又は、排気空燃比)の振幅は、触媒の還元被毒レ
ベルに対応していることになるので、この振幅の大きさ
により触媒6の上流の排気空燃比をリーン方向に補正す
ることで、触媒6の還元被毒を再生するようになってい
る。この場合、具体的には空燃比補正手段202によ
り、O2センサ3aの出力値の振幅(又は排気空燃比)
を小さくするべく、排気中の残存酸素量が多くなるよう
に空燃比(平均A/F)が制御されるようになってい
る。
囲気の場合は、その継続時間に応じて触媒上流の排気空
燃比がリッチ方向に補正されるようになっている。そし
て、これにより、NOx浄化率の低下を効率良く抑制で
きるのである。さらに、空燃比制御手段201は、触媒
上流の排気空燃比に相関する状態量を検出する排気セン
サ(上述した図示しないO2センサ)と触媒下流に設け
られたO2センサ3aとの出力に基づいて空燃比をスト
イキオ近傍にフィードバック制御するようにしても良
い。
排気浄化装置は上述のように構成されているので、以下
の条件が成立すると、図3に示すようなフローチャート
に基づいて空燃比が制御される。まず、制御実行条件に
ついて説明すると、排気空燃比が振幅(パータベーショ
ン)していることが前提となる。パータベーションは、
触媒6の上流側O2センサ又は下流側O2センサ3aの出
力値をフィードバックしても良いし、O/L(オープン
ループ制御)で行なってもよい。
プS1においてO2センサ3aからの情報によりO2セン
サ値の振幅及びO2センサ値の変化(変化率)が取り込
まれる。O2センサ値の振幅は、〔O2センサ出力値の最
大値−O2センサ出力値の最小値〕として求めることが
できる。この振幅は1サイクル毎に求めても良いし、所
定期間(又は所定サイクル間)の最大値あるいは平均値
としてもよい。
(又は所定サイクル間)の変化量として求めてもよい
し、あるいは、所定期間(又は所定サイクル間)の平均
的なO2センサ値の変化量として求めてもよい。平均的
なO2センサ値としては、例えばフィルタリングした
値、又は移動平均した値を用いることができる。また
は、所定区間(所定期間×所定回数)の平均変化量とし
てもよい。
めても良い。 O2センサ変化=(今回のO2センサ最大値+今回のO2
センサ最小値)/2−前回のO2センサ最小値 なお、上記最大値,最小値及びO2センサ変化は1サイ
クル毎に求めても良いし,所定期間(又は所定サイクル
間)の最大値あるいは平均値としてもよい。
力値の変化が所定値1/所定値2(所定値1≧所定値
2)よりも大きいか否かが判定される。この判定は、リ
ーン運転以外の運転状態(w/oリーン)後、O2セン
サ値の変化が所定値1よりも大きくなって、その後所定
値2以下となったか否かを判断するものであり、還元被
毒可能な状態となったか否かを判定するものである。し
たがって、還元被毒可能な状態が検出されなければ、以
降の制御は実行されない。
る触媒雰囲気と実際の触媒雰囲気との差に反比例するこ
とを利用し、ステップS2がYESとなる1回目はステ
ップS3に進み、触媒酸化雰囲気化度合いをO2センサ
値の変化に応じて変更することでより精度の向上が図ら
れる。なお、上記の判定手法に代えて、O2センサ出力
値>所定値(例えば0.55V)としても良い。
明すると、触媒6の上流側のO2センサ(図示省略)又
は下流側のO2センサ3aにより、リッチ・リーン判定
してフィードバック制御している場合は、F/Bゲイ
ン,センサ判定値,判定ディレーを、リッチ・リーン判
定をせずにA/Fをパータベーションしている場合は、
触媒還元雰囲気化時間/触媒酸化雰囲気化時間の関係、
触媒還元雰囲気化A/F/触媒酸化雰囲気化A/F の関係の
うち少なくとも1つを変更して触媒雰囲気を酸化状態に
する。触媒酸化雰囲気化は、例えば触媒流入酸素量を増
大させたり、排気A/Fあるいは排気平均A/Fをリー
ン化方向に制御することで行なわれる。
場合、ステップS4に進み、O2センサ3aの感度が判
定され、感度が高いと判定されるとステップS5に進
み、そうでなければステップS6に進む。ここで、例え
ばO2センサ出力値>所定値(例えば0.6V)であれ
ば、感度が高いと判定される。これは、O2センサ出力
値が所定値(例えば0.6V)以下では、空燃比に対す
るO2センサ出力値の変化量が上記所定値以上とでは大
きく異なるため、振幅値を同一レベルでは比較制御でき
ないためである。
化度合いに応じて補正してもよい。また、O2センサ3
aの出力値に応じてO2センサ振幅を補正する場合〔例
えば振幅=実振幅×補正係数(O2センサ出力のマップ
より設定される)〕、あるいは、ストイキオ近傍のO2
センサ感度(出力vsA/F)特性が略均一の場合は、
ステップS4を省略しても良い。
感度が大きいと判定されるとステップS5に進み、触媒
還元雰囲気化が行なわれる。ここで、触媒6の上流側の
O2センサ(図示省略)又は下流側のO2センサ3aによ
り、リッチ・リーン判定してフィードバック制御してい
る場合は、F/Bゲイン,センサ判定値,判定ディレー
を、リッチ・リーン判定せずにパータベーションしてい
る場合は、触媒還元雰囲気化時間/触媒酸化雰囲気化時
間の関係、触媒還元雰囲気化A/F/触媒酸化雰囲気化A/F
の関係のうち少なくとも1つを変更して触媒雰囲気を還
元状態にする。触媒還元雰囲気化は、例えば触媒流入酸
素量減少、排気A/Fあるいは排気平均A/Fをリッチ
化方向に制御する。
んだ場合には、O2センサ振幅が所定値3よりも大きい
か否かが判定されて、所定値3よりも大きければステッ
プS3に進んで触媒酸化雰囲気化が行なわれる。また、
O2センサ振幅が所定値3以下の場合には、ステップS
6からステップS7に進み、O2センサ変化が正の所定
値4よりも大きいか否かが判定される。ここで、O2セ
ンサ変化が所定値4よりも大きければ、やはりステップ
S3に進んで触媒酸化雰囲気化が行なわれる。また、O
2センサ変化が所定値4以下の場合には、次にステップ
S8に進む。
化が負の所定値5より小さいか否かが判定されて、所定
値5より小さければ、ステップS5に進んで触媒還元雰
囲気化が実行される。また、O2センサ変化が所定値5
以上であれば、そのままリターンする。なお、還元雰囲
気化度合い及び酸化雰囲気化度合いは、各判定条件及び
運転条件によって適宜最適化(学習を含む)された値を
用いるのが好ましい。F/Bゲイン,センサ判定値,判
定ディレー,触媒還元雰囲気化時間/触媒酸化雰囲気化
時間の関係及び触媒還元雰囲気化A/F/触媒酸化雰囲気
化A/Fの関係に対して学習を行なう場合、確実にO2セン
サ感度が小さい領域となるように、初期値に、学習値に
対して還元雰囲気化した値を用いるようにしてもよい。
これは、リーン運転からリッチ運転あるいはストイキオ
運転に切り換えた直後にCe等のOSC材から放出され
たO2による貴金属に対するO2被毒によってNOx浄化
効率が悪化する場合にも有効となる。また、上記のステ
ップS6〜ステップS8は上記の順番に限定されるもの
ではなく、適宜入れ替えてもよい。
は排気温度)高温判定及び触媒劣化判定のうち、少なく
とも1つを実行するようにすることでさらに精度が向上
する。以上詳述したように、本発明の第1実施形態にか
かる内燃機関の排気浄化装置によれば、触媒6の上流の
排気空燃比が周期的に変動している状態で触媒6の下流
の排気空燃比が所定の還元雰囲気であるときのO2セン
サ3aの出力値の振幅は、触媒6の還元被毒レベルに対
応していることに着目して、この振幅の大きさにより触
媒6の上流の排気空燃比をリーン方向に補正すること
で、効率良く触媒6の還元被毒を再生できるという利点
がある。
という反応により、水性ガス反応促進物質、例えばCe
O2が再生されて、触媒6の被毒が再生される。なお、
上述の制御において、パータベーション時の燃焼空燃比
(A/F)は、トルク差が生じないように設定してもよ
い。例えば、空燃比を矩形波でパータベーションする場
合、第1A/F(リーン側)と第2A/F(リッチ側)
とをトルク差が生じないように予め設定する。この場
合、点火時期の変更等の制御を併用しても良い。
し、AF1をリーン側,AF2をリッチ側とした場合、AF1−
理論空燃比>理論空燃比−AF2となるように、すなわ
ち、理論空燃比からの還元雰囲気化度合いよりも酸化雰
囲気化度合いを大きくするのが好ましい。また、三角波
でパータベーションする場合も同様である。次に、本発
明の第2実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置につ
いて説明すると、この第2実施形態は、上記第1実施形
態に対して制御の手法のみが異なっている。したがっ
て、以下では、第1実施形態と異なる部分について着目
して説明する。
御が簡略化されており、実質的には、第1実施形態のス
テップS7,ステップS8が省略されたものである。す
なわち、ステップS11でエンジンの運転状態がリーン
運転時以外(w/oリーン)であると判定されると、ス
テップS12に進んで、O2センサ値が判定値1(例え
ば0.6V)より大きいか否かが判定される。このと
き、判定値1よりも小さければステップS13に進み、
そうでなければ、ステップS14に進む。
ンサ値>判定値1が不成立となる時間を経過時間2とし
て、この経過時間2に応じた関数により平均A/Fが設
定される。また、ステップS14に進んだ場合には、O
2センサ3aの振幅値が算出される。このとき,振幅値
はリアルタイム値を用いても良いし、平均的な値を用い
てもよい。そして、ステップS15に進んで、この振幅
値に応じて平均A/Fが設定される。
は、パラメータマップとして予め設定しておいてもよい
し、パラメータをフィードバックし、平均A/Fを積
分,比例,微分のうち少なくとも1つのゲインを用いて
制御してもよい。また、平均A/Fはパータベーション
の程度を変更して行なう。例えば、第1実施形態中の触
媒還元雰囲気化手段及び触媒酸化雰囲気化手段により実
行する。
の平均としても良いが、好ましくは触媒下流の排気空燃
比の平均値とする。そして、このような構成により、本
発明の第2実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置で
は、上述の第1実施形態と同様の作用効果を得ることが
できる。なお、本発明の実施形態は、上述のものに限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の変形が可能である。例えば、複数の触媒が排気系
に設置されている場合には、各触媒のうち、少なくとも
1つ以上の触媒の下流にO2センサを設けて本発明を適
用すればよい。2以上触媒下流O2センサがある場合に
は、運転条件によって使用するO2センサを切り換える
ようにしても良い。例えば、排気系にFCC(フロント
触媒)及びUCC(床下触媒)が取り付けられている場
合、あるいは、排気系にMCC(エキマニ触媒)及びU
CC(床下触媒)が取り付けられている場合、低温始動
時のような排気後方のUCCが十分活性化されていない
条件では、排気前方のFCC(又はMCC)下流のO2
センサを用い、UCCが十分活性したときは、UCC下
流のO2センサ値に切り換えるようにしても良い。この
場合、切り換えは運転条件(例えば水温,始動後経過時
間,UCC触媒温度,FCC触媒温度,排気温度農地の
少なくとも1つ)を判定条件として用いる。また、完全
に切り換えるのではなくて上記運転条件に応じて重み付
けをして使用してもよい。なお、上記の考え方は3つ以
上触媒が配設されている場合にも適用可能である。
にさらに触媒が配置されている場合には、上流触媒とし
て酸素ストレージ能力がない、もしくは弱い触媒を用
い、下流の触媒に対しては酸素ストレージ能力を強化す
るように構成すると、排気センサの出力の振幅と還元被
毒の相関がより強くなり、より好ましい。
の排気浄化装置によれば、触媒上流の排気空燃比を周期
的に変動させている状態で触媒下流の排気空燃比が所定
の還元雰囲気であるときの排気センサ出力の振幅は、触
媒の還元被毒レベルに対応していることに着目して、こ
の振幅の大きさにより触媒上流の排気空燃比をリーン方
向に補正することで、効率良く触媒の還元被毒を再生で
きる利点がある。
浄化装置の全体構成を示す模式図である。
を示す図である。
浄化装置の作用を説明するフローチャートである。
浄化装置の作用を説明するフローチャートである。
態よって異なることを示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた排気浄
化触媒と、 上記排気浄化触媒の上流側の排気空燃比を周期的に変動
させる空燃比制御手段と、 上記触媒下流の排気空燃比に相関する状態量を検出する
排気センサと、 上記排気センサの出力に基づき上記触媒下流の排気空燃
比が所定の還元雰囲気であると判定される時に上記排気
センサの出力の振幅の大きさにより上記触媒上流の排気
空燃比をリーン方向に補正する空燃比補正手段とを備え
たことを特徴とする、内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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