JP3867192B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、排気ガスを浄化するシステムとして、三元触媒が広く知られている。このような三元触媒では、耐久劣化とともに、NOx浄化効率が悪化する。
特に、排気系にFCC(フロント触媒)及びUCC(床下触媒)が取り付けられている場合、あるいは、排気系にMCC(エキマニ触媒)及びUCC(床下触媒)が取り付けられている場合には、NOx浄化効率の悪化が顕著に現れる。
【0003】
空燃比の平均値(以下、平均A/Fという)を調整すると、NOx,CO,THCをいずれも浄化性能を良好な状態にすることができるが、最適A/Fはその許容範囲が狭く、触媒の劣化状態によっても異なるため、予めマップ等で求めることは困難である。
例えば、図5に示すように、劣化状態の異なる触媒では、NOxを最も効率良く浄化する平均A/Fも異なるものとなる。
【0004】
これは主に以下の理由による。すなわち、リッチ雰囲気でCOが流入するが、酸素がほとんど存在しないため触媒のCO被毒が起こり触媒性能が低下するのである。CO被毒は、CO吸着とCO脱離(あるいは酸化)等の微妙なバランスによって起こり、また触媒の劣化状態によってCO被毒状態が異なる。
また、下式に示すように、CO被毒以外にもCeの不活性(CeO2+CO→Ce23+CO2)による水性ガス反応の不活性によりNOx浄化効率が低下する場合がある。
【0005】
CO+H2O→H2+CO2
2NO+2H2→N2+2H2
これら還元雰囲気で触媒性能が劣化することを以下、還元被毒という。
このような還元被毒対策の従来技術としては、特開平7−279713号公報に開示された技術がある。上記公報には、Pd触媒のCO被毒を防止するため、触媒温度が500℃以上の時は空燃比をストイキオ近傍とする技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この技術はCO被毒を生じないように運転状態を制限するものでしかなく、すでにCO被毒した触媒に対する対処は考慮されていない。
また、劣化触媒対策の従来例としては、特開平6−317205号公報に開示された技術がある。この技術では、触媒の上流及び下流にそれぞれO2センサを設け、機関の空燃比をフィードバック制御するとともに、下流側のO2センサの出力の振幅が大きいほど機関の空燃比をリッチ化する技術が開示されている。
【0007】
この技術は、触媒の劣化が始まると、触媒下流の空燃比の振幅が増大する点に着目し、振幅が増大すると振幅の上限や下限では空燃比がリッチ方向に大きく変動して排気浄化特性が低下することを問題視したものである。そして、この従来技術では、リーン方向への変動によるNOx浄化率の低下とリッチ方向への変動によるCO浄化率の低下を比較した場合、NOx浄化率の低下のほうが格段に大きいため、NOx浄化率の低下を極力抑えるために、触媒下流の空燃比の振幅の大きさに応じて空燃比をリッチ化する対処策を採っている。
【0008】
ところで、触媒の劣化には、回復不能な永久劣化と、可逆性を有する一過性劣化とがあるが、この従来技術は劣化した触媒を劣化した状態でそのまま使用する上で効率の良い制御方法を提案したものであり、触媒の劣化を永久劣化として扱ったものに過ぎない。
上述したCO被毒は一過性劣化の一種であるが、仮に後者の従来技術をCO被毒した触媒に適用した場合、CO被毒がより一層進行してしまうという課題が生じる。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、触媒の還元被毒を極力抑制できるようにした、内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の内燃機関の排気浄化装置は、排気浄化触媒により排気が浄化されるとともに、触媒下流に設けられた排気センサにより排気空燃比に相関する状態量が検出される。そして、空燃比制御手段により排気浄化触媒の上流側の排気空燃比を周期的に変動させて、上記排気センサの出力に基づき上記触媒下流の排気空燃比が所定の還元雰囲気であると判定される時に上記排気センサの出力の振幅が所定値以上であると上記触媒上流の排気空燃比が空燃比補正手段によりリーン方向に補正される。これにより、効率良く触媒の再生がはかられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置について説明する。図1に示すように、本装置はここでは筒内噴射型内燃機関に適用されている。この筒内噴射型内燃機関について簡単に説明すると、燃焼室1には、吸気弁4を介して吸気通路2が接続され、また、排気弁5を介して排気通路3が接続されている。また、吸気通路2には、エアクリーナ2a,吸入空気量を検出するエアフローセンサ(AFS)2b,吸入空気量を制御するスロットル弁2c,スロットル弁2cの開度を検出するスロットルポジションセンサ(TPS)2d等が設けられている。また、排気通路3には、排気浄化触媒としての三元触媒(以下、単に触媒とも言う)6が設けられており、触媒6の下流側には、排気中のO2濃度を検出するO2センサ(排気センサ)3a等が設けられている。また、図示はしないが、触媒6の上流側にもO2センサが設けられている。
【0012】
また、燃焼室1には、インジェクタ8が燃焼室1へ燃料を直接噴射すべくその開口を燃焼室1に臨ませて配置されている。
このような構成により、スロットル弁2cの開度に応じエアクリーナ2aを通じて吸入された空気が、吸気通路2及び吸気弁4を介して燃焼室1内に吸入され、ECU(制御手段)20からの信号に基づいてインジェクタ8から噴射された燃料と混合されるようになっている。そして、燃焼室1内で点火プラグ7を適宜のタイミングで点火させて混合気を燃焼させたのち、燃焼室1内から排気弁5を介して排気通路3へ排気ガスが排出され、触媒6で浄化されてから図示しないマフラで消音されて排出されるようになっている。
【0013】
なお、このエンジンには、上述のAFS2b,TPS2d,O2センサ3a,触媒温度センサ3bの他に、例えば、クランクシャフト9に付設されたクランク角検出装置9aや、シリンダブロック内のウォータジャケット1b内に挿設されエンジンの冷却水温を検出する冷却水温センサ1c等の種々のセンサが設けられており、これらのセンサからの検出情報がECU20へ送られるようになっている。
【0014】
ここで、筒内噴射エンジンでは、燃焼室1内で吸入空気を縦渦流(逆タンブル流)として生成することにより、点火プラグ7近傍に少量の燃料を集めて層状燃焼させ、混合気全体としては極めてリーンな空燃比での燃焼(希薄燃焼)が可能に構成されており、燃料噴射の態様として、ストイキオよりもリーンな空燃比下で運転を行なうリーン運転モードと、空燃比が理論空燃比(ストイキオ)近傍となるように、触媒6の上流側のO2センサ(図示省略)からの検出情報等に基づいてフィードバック制御を行なうストイキオ運転モードと、ストイキオよりもリッチな空燃比で運転を行なうリッチ運転モードとが設けられている。
【0015】
そして、このような運転モードの選択は、ECU20により運転状態に応じて行なわれる。つまり、ECU20は、TPS2d及びクランク角検出手段9aの検出情報に基づきエンジン負荷Pe及びエンジン回転速度Ne(運転状態)を計算し、この運転状態に応じてエンジンの運転モードを設定するようになっており、エンジン負荷Pe及びエンジン回転速度Neが大きくなるほど、リーン運転,ストイキオ運転,リッチ運転の順に運転モードを設定するようになっている。
【0016】
次に、本発明の要部構成について説明すると、上記のECU20には触媒6の上流の排気空燃比A/Fを周期的に変動させる空燃比制御手段201と、触媒6の上流の排気空燃比を補正する空燃比補正手段202とが設けられている。
そして、空燃比補正手段202では、O2センサ(排気センサ)3aからの検出情報に基づいて、触媒6の下流の排気空燃比が所定の還元雰囲気であると判定された時に上記O2センサ3aからの出力の振幅の大きさに応じて触媒6の上流の排気空燃比をリーン方向に補正するようになっているのである。具体的には、このときの空燃比を大きくして、排気中に残存する酸素が多くなるように空燃比制御が実行されるようになっている。
【0017】
なお、触媒6の下流側の排気センサ3aとしてはO2センサに限定されるものではなく、触媒6の下流の排気空燃比に相関する状態量を検出するセンサであればA/Fセンサ(空燃比センサ)やH2センサ等のガスセンサを適用してもよい。
ここで、図2は触媒6が還元被毒(CO被毒)したときのO2センサ3aの出力値及び触媒下流の排気空燃比を示す図である。図中において線aはNOx排出量(ppm)、線bはO2センサ3aの出力値(V)、線cは触媒6の下流における排気空燃比である。
【0018】
この図からも、触媒6の還元被毒(CO被毒)の度合い(被毒レベル)は、触媒下流のO2センサ値又は排気空燃比に対応していることがわかる。
本発明はこのような点に着目したものである。つまり、触媒6の上流の排気空燃比を周期的に変動させている運転状態〔例えば、触媒6の上流のO2センサ(図示省略)からの検出情報に基づいてフィードバック制御を行なうストイキオ運転モード時〕において、触媒6の下流の排気空燃比が所定の還元雰囲気であるとき、O2センサ3aの出力(又は、排気空燃比)の振幅は、触媒の還元被毒レベルに対応していることになるので、この振幅の大きさにより触媒6の上流の排気空燃比をリーン方向に補正することで、触媒6の還元被毒を再生するようになっている。この場合、具体的には空燃比補正手段202により、O2センサ3aの出力値の振幅(又は排気空燃比)を小さくするべく、排気中の残存酸素量が多くなるように空燃比(平均A/F)が制御されるようになっている。
【0019】
また、触媒6の下流の排気空燃比が酸化雰囲気の場合は、その継続時間に応じて触媒上流の排気空燃比がリッチ方向に補正されるようになっている。そして、これにより、NOx浄化率の低下を効率良く抑制できるのである。
さらに、空燃比制御手段201は、触媒上流の排気空燃比に相関する状態量を検出する排気センサ(上述した図示しないO2センサ)と触媒下流に設けられたO2センサ3aとの出力に基づいて空燃比をストイキオ近傍にフィードバック制御するようにしても良い。
【0020】
本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置は上述のように構成されているので、以下の条件が成立すると、図3に示すようなフローチャートに基づいて空燃比が制御される。
まず、制御実行条件について説明すると、排気空燃比が振幅(パータベーション)していることが前提となる。パータベーションは、触媒6の上流側O2センサ又は下流側O2センサ3aの出力値をフィードバックしても良いし、O/L(オープンループ制御)で行なってもよい。
【0021】
そして、上記の条件が成立すると、ステップS1においてO2センサ3aからの情報によりO2センサ値の振幅及びO2センサ値の変化(変化率)が取り込まれる。
2センサ値の振幅は、〔O2センサ出力値の最大値−O2センサ出力値の最小値〕として求めることができる。この振幅は1サイクル毎に求めても良いし、所定期間(又は所定サイクル間)の最大値あるいは平均値としてもよい。
【0022】
また、O2センサ値の変化は、所定期間(又は所定サイクル間)の変化量として求めてもよいし、あるいは、所定期間(又は所定サイクル間)の平均的なO2センサ値の変化量として求めてもよい。平均的なO2センサ値としては、例えばフィルタリングした値、又は移動平均した値を用いることができる。または、所定区間(所定期間×所定回数)の平均変化量としてもよい。
【0023】
さらには、O2センサ変化は下式により求めても良い。
Figure 0003867192
なお、上記最大値,最小値及びO2センサ変化は1サイクル毎に求めても良いし,所定期間(又は所定サイクル間)の最大値あるいは平均値としてもよい。
【0024】
次に、ステップS2に進み、O2センサ出力値の変化が所定値1/所定値2(所定値1≧所定値2)よりも大きいか否かが判定される。この判定は、リーン運転以外の運転状態(w/oリーン)後、O2センサ値の変化が所定値1よりも大きくなって、その後所定値2以下となったか否かを判断するものであり、還元被毒可能な状態となったか否かを判定するものである。したがって、還元被毒可能な状態が検出されなければ、以降の制御は実行されない。
【0025】
また、O2センサ出力値の変化が要求される触媒雰囲気と実際の触媒雰囲気との差に反比例することを利用し、ステップS2がYESとなる1回目はステップS3に進み、触媒酸化雰囲気化度合いをO2センサ値の変化に応じて変更することでより精度の向上が図られる。なお、上記の判定手法に代えて、O2センサ出力値>所定値(例えば0.55V)としても良い。
【0026】
ここで、触媒酸化雰囲気化の例について説明すると、触媒6の上流側のO2センサ(図示省略)又は下流側のO2センサ3aにより、リッチ・リーン判定してフィードバック制御している場合は、F/Bゲイン,センサ判定値,判定ディレーを、リッチ・リーン判定をせずにA/Fをパータベーションしている場合は、触媒還元雰囲気化時間/触媒酸化雰囲気化時間の関係、触媒還元雰囲気化A/F/触媒酸化雰囲気化A/F の関係のうち少なくとも1つを変更して触媒雰囲気を酸化状態にする。触媒酸化雰囲気化は、例えば触媒流入酸素量を増大させたり、排気A/Fあるいは排気平均A/Fをリーン化方向に制御することで行なわれる。
【0027】
上記ステップS2で2回目以降のYESの場合、ステップS4に進み、O2センサ3aの感度が判定され、感度が高いと判定されるとステップS5に進み、そうでなければステップS6に進む。
ここで、例えばO2センサ出力値>所定値(例えば0.6V)であれば、感度が高いと判定される。これは、O2センサ出力値が所定値(例えば0.6V)以下では、空燃比に対するO2センサ出力値の変化量が上記所定値以上とでは大きく異なるため、振幅値を同一レベルでは比較制御できないためである。
【0028】
なお、上記所定値は、O2センサ3aの劣化度合いに応じて補正してもよい。また、O2センサ3aの出力値に応じてO2センサ振幅を補正する場合〔例えば振幅=実振幅×補正係数(O2センサ出力のマップより設定される)〕、あるいは、ストイキオ近傍のO2センサ感度(出力vsA/F)特性が略均一の場合は、ステップS4を省略しても良い。
【0029】
そして、ステップS4でO2センサ3aの感度が大きいと判定されるとステップS5に進み、触媒還元雰囲気化が行なわれる。ここで、触媒6の上流側のO2センサ(図示省略)又は下流側のO2センサ3aにより、リッチ・リーン判定してフィードバック制御している場合は、F/Bゲイン,センサ判定値,判定ディレーを、リッチ・リーン判定せずにパータベーションしている場合は、触媒還元雰囲気化時間/触媒酸化雰囲気化時間の関係、触媒還元雰囲気化A/F/触媒酸化雰囲気化A/Fの関係のうち少なくとも1つを変更して触媒雰囲気を還元状態にする。触媒還元雰囲気化は、例えば触媒流入酸素量減少、排気A/Fあるいは排気平均A/Fをリッチ化方向に制御する。
【0030】
また、ステップS4からステップS6に進んだ場合には、O2センサ振幅が所定値3よりも大きいか否かが判定されて、所定値3よりも大きければステップS3に進んで触媒酸化雰囲気化が行なわれる。
また、O2センサ振幅が所定値3以下の場合には、ステップS6からステップS7に進み、O2センサ変化が正の所定値4よりも大きいか否かが判定される。ここで、O2センサ変化が所定値4よりも大きければ、やはりステップS3に進んで触媒酸化雰囲気化が行なわれる。また、O2センサ変化が所定値4以下の場合には、次にステップS8に進む。
【0031】
そして、ステップS8では、O2センサ変化が負の所定値5より小さいか否かが判定されて、所定値5より小さければ、ステップS5に進んで触媒還元雰囲気化が実行される。また、O2センサ変化が所定値5以上であれば、そのままリターンする。
なお、還元雰囲気化度合い及び酸化雰囲気化度合いは、各判定条件及び運転条件によって適宜最適化(学習を含む)された値を用いるのが好ましい。F/Bゲイン,センサ判定値,判定ディレー,触媒還元雰囲気化時間/触媒酸化雰囲気化時間の関係及び触媒還元雰囲気化A/F/触媒酸化雰囲気化A/Fの関係に対して学習を行なう場合、確実にO2センサ感度が小さい領域となるように、初期値に、学習値に対して還元雰囲気化した値を用いるようにしてもよい。これは、リーン運転からリッチ運転あるいはストイキオ運転に切り換えた直後にCe等のOSC材から放出されたO2による貴金属に対するO2被毒によってNOx浄化効率が悪化する場合にも有効となる。また、上記のステップS6〜ステップS8は上記の順番に限定されるものではなく、適宜入れ替えてもよい。
【0032】
また、ステップS2に直列に触媒温度(又は排気温度)高温判定及び触媒劣化判定のうち、少なくとも1つを実行するようにすることでさらに精度が向上する。
以上詳述したように、本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置によれば、触媒6の上流の排気空燃比が周期的に変動している状態で触媒6の下流の排気空燃比が所定の還元雰囲気であるときのO2センサ3aの出力値の振幅は、触媒6の還元被毒レベルに対応していることに着目して、この振幅の大きさにより触媒6の上流の排気空燃比をリーン方向に補正することで、効率良く触媒6の還元被毒を再生できるという利点がある。
【0033】
また、例えば2Ce23+O2→4CeO2という反応により、水性ガス反応促進物質、例えばCeO2が再生されて、触媒6の被毒が再生される。
なお、上述の制御において、パータベーション時の燃焼空燃比(A/F)は、トルク差が生じないように設定してもよい。例えば、空燃比を矩形波でパータベーションする場合、第1A/F(リーン側)と第2A/F(リッチ側)とをトルク差が生じないように予め設定する。この場合、点火時期の変更等の制御を併用しても良い。
【0034】
また、このときの排気空燃比をAF1,AF2とし、AF1をリーン側,AF2をリッチ側とした場合、AF1−理論空燃比>理論空燃比−AF2となるように、すなわち、理論空燃比からの還元雰囲気化度合いよりも酸化雰囲気化度合いを大きくするのが好ましい。また、三角波でパータベーションする場合も同様である。
次に、本発明の第2実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置について説明すると、この第2実施形態は、上記第1実施形態に対して制御の手法のみが異なっている。したがって、以下では、第1実施形態と異なる部分について着目して説明する。
【0035】
図4に示すように、本第2実施形態では制御が簡略化されており、実質的には、第1実施形態のステップS7,ステップS8が省略されたものである。
すなわち、ステップS11でエンジンの運転状態がリーン運転時以外(w/oリーン)であると判定されると、ステップS12に進んで、O2センサ値が判定値1(例えば0.6V)より大きいか否かが判定される。このとき、判定値1よりも小さければステップS13に進み、そうでなければ、ステップS14に進む。
【0036】
ステップS13に進んだ場合には、O2センサ値>判定値1が不成立となる時間を経過時間2として、この経過時間2に応じた関数により平均A/Fが設定される。
また、ステップS14に進んだ場合には、O2センサ3aの振幅値が算出される。このとき,振幅値はリアルタイム値を用いても良いし、平均的な値を用いてもよい。そして、ステップS15に進んで、この振幅値に応じて平均A/Fが設定される。
【0037】
なお、上記において、関数(パラメータ)は、パラメータマップとして予め設定しておいてもよいし、パラメータをフィードバックし、平均A/Fを積分,比例,微分のうち少なくとも1つのゲインを用いて制御してもよい。
また、平均A/Fはパータベーションの程度を変更して行なう。例えば、第1実施形態中の触媒還元雰囲気化手段及び触媒酸化雰囲気化手段により実行する。
【0038】
また、平均A/Fは触媒上流の排気空燃比の平均としても良いが、好ましくは触媒下流の排気空燃比の平均値とする。
そして、このような構成により、本発明の第2実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置では、上述の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明の実施形態は、上述のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、複数の触媒が排気系に設置されている場合には、各触媒のうち、少なくとも1つ以上の触媒の下流にO2センサを設けて本発明を適用すればよい。2以上触媒下流O2センサがある場合には、運転条件によって使用するO2センサを切り換えるようにしても良い。例えば、排気系にFCC(フロント触媒)及びUCC(床下触媒)が取り付けられている場合、あるいは、排気系にMCC(エキマニ触媒)及びUCC(床下触媒)が取り付けられている場合、低温始動時のような排気後方のUCCが十分活性化されていない条件では、排気前方のFCC(又はMCC)下流のO2センサを用い、UCCが十分活性したときは、UCC下流のO2センサ値に切り換えるようにしても良い。この場合、切り換えは運転条件(例えば水温,始動後経過時間,UCC触媒温度,FCC触媒温度,排気温度農地の少なくとも1つ)を判定条件として用いる。また、完全に切り換えるのではなくて上記運転条件に応じて重み付けをして使用してもよい。なお、上記の考え方は3つ以上触媒が配設されている場合にも適用可能である。
【0039】
また、還元被毒の影響が大きい触媒の上流にさらに触媒が配置されている場合には、上流触媒として酸素ストレージ能力がない、もしくは弱い触媒を用い、下流の触媒に対しては酸素ストレージ能力を強化するように構成すると、排気センサの出力の振幅と還元被毒の相関がより強くなり、より好ましい。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、触媒上流の排気空燃比を周期的に変動させている状態で触媒下流の排気空燃比が所定の還元雰囲気であるときの排気センサ出力の振幅は、触媒の還元被毒レベルに対応していることに着目して、この振幅が所定値以上であると触媒上流の排気空燃比をリーン方向に補正することで、効率良く触媒の還元被毒を再生できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明を創案する過程で得られた排気系の特性を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置の作用を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる内燃機関の排気浄化装置の作用を説明するフローチャートである。
【図5】一般的な触媒のNOx浄化効率が触媒の劣化状態よって異なることを示す図である。
【符号の説明】
3 排気通路
3a 排気センサ
6 排気浄化触媒
201 空燃比制御手段
202 空燃比補正手段

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒と、
    上記排気浄化触媒の上流側の排気空燃比を周期的に変動させる空燃比制御手段と、
    上記触媒下流の排気空燃比に相関する状態量を検出する排気センサと、
    上記排気センサの出力に基づき上記触媒下流の排気空燃比が所定の還元雰囲気であると判定される時に上記排気センサの出力の振幅が所定値以上であると上記触媒上流の排気空燃比をリーン方向に補正する空燃比補正手段と
    を備えたことを特徴とする、内燃機関の排気浄化装置。
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