JP2002004830A - 消音材と消音材の製造方法 - Google Patents
消音材と消音材の製造方法Info
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- JP2002004830A JP2002004830A JP2000192002A JP2000192002A JP2002004830A JP 2002004830 A JP2002004830 A JP 2002004830A JP 2000192002 A JP2000192002 A JP 2000192002A JP 2000192002 A JP2000192002 A JP 2000192002A JP 2002004830 A JP2002004830 A JP 2002004830A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気ガスに対して耐久性のある消音材を提供
するとともにその製造方法を提供する。 【解決手段】 玄武岩を溶解してこれを長繊維にしたバ
サルトヤーン1aを多数本集束剤で束ねて集束材1とす
る。この集束材1を短繊維にカットし、このカットされ
た集束材を解繊してバルキー状にし、更に、これを用い
てニードル加工によりフェルト状にして消音材4にす
る。
するとともにその製造方法を提供する。 【解決手段】 玄武岩を溶解してこれを長繊維にしたバ
サルトヤーン1aを多数本集束剤で束ねて集束材1とす
る。この集束材1を短繊維にカットし、このカットされ
た集束材を解繊してバルキー状にし、更に、これを用い
てニードル加工によりフェルト状にして消音材4にす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の消音器に
用いる消音材とその消音材の製造方法に関する。
用いる消音材とその消音材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内燃機関の排気系には、排気ガ
スの消音を目的とした消音器が配置されている。
スの消音を目的とした消音器が配置されている。
【0003】消音器は高周波音対策として消音材を使用
しており、その消音材の主な材料はガラスファイバーで
ある。
しており、その消音材の主な材料はガラスファイバーで
ある。
【0004】消音器の配置として触媒による排気浄化装
置より下流部にサブマフラ及びプリマフラが配置され、
最下流部にメインマフラが配置されている。このような
サブマフラ及びプリマフラは前記排気浄化装置の直近に
位置することもあり、この場合にはサブマフラ及びプリ
マフラには高い排気ガス温や大きな脈動の影響を受け
る。
置より下流部にサブマフラ及びプリマフラが配置され、
最下流部にメインマフラが配置されている。このような
サブマフラ及びプリマフラは前記排気浄化装置の直近に
位置することもあり、この場合にはサブマフラ及びプリ
マフラには高い排気ガス温や大きな脈動の影響を受け
る。
【0005】そのため、従来においては、サブマフラや
プリマフラの多孔排気管にステンレスウールを巻設して
その外周にガラスファイバー等の消音材を巻設或いは内
充填するのが一般的である。
プリマフラの多孔排気管にステンレスウールを巻設して
その外周にガラスファイバー等の消音材を巻設或いは内
充填するのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】消音材として使用され
るガラスファイバーは各種温度領域での使用に耐えうる
品質の確立が見られるが、排気ガス中に含まれる酸性物
質やアルカリ性物質に対しては不十分であるため、ガラ
スファイバーが劣化折損し排気ガスと共に大気中へ排出
されるおそれがある。
るガラスファイバーは各種温度領域での使用に耐えうる
品質の確立が見られるが、排気ガス中に含まれる酸性物
質やアルカリ性物質に対しては不十分であるため、ガラ
スファイバーが劣化折損し排気ガスと共に大気中へ排出
されるおそれがある。
【0007】そこで本発明は前記に鑑み、耐酸性、耐ア
ルカリ性に優れ、かつ消音性に優れた消音材とその消音
材の製造方法を提供することを目的とするものである。
ルカリ性に優れ、かつ消音性に優れた消音材とその消音
材の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、玄武岩を溶解して
これを繊維状にしたバサルトヤーンからなる短繊維によ
ってバルキー状態でフェルト状に形成されていることを
特徴とする消音材である。
めに、請求項1記載の第1の発明は、玄武岩を溶解して
これを繊維状にしたバサルトヤーンからなる短繊維によ
ってバルキー状態でフェルト状に形成されていることを
特徴とする消音材である。
【0009】請求項2記載の第2の発明は、玄武岩を溶
解してこれを長繊維にしたバサルトヤーンを多数本集束
剤で束ねて集束材とし、この集束材を短繊維にカット
し、このカットされた集束材を解繊してバルキー状に
し、更に、これを用いてニードル加工によりフェルト状
にして消音材にすることを特徴とする消音材の製造方法
である。
解してこれを長繊維にしたバサルトヤーンを多数本集束
剤で束ねて集束材とし、この集束材を短繊維にカット
し、このカットされた集束材を解繊してバルキー状に
し、更に、これを用いてニードル加工によりフェルト状
にして消音材にすることを特徴とする消音材の製造方法
である。
【0010】
【発明の実施の形態】図に示す実施例に基づいて本発明
の実施の形態について説明する。
の実施の形態について説明する。
【0011】本発明の消音材の製造は、先ず天然鉱物で
ある玄武岩を溶解し、これを多孔のブッシングより引き
出してフィラメント状の長繊維のバサルトヤーンとし、
この長繊維のバサルトヤーンを多数本束ねてボビンに巻
き取るとともにその際に、その多数本のバサルトヤーン
を束ねるための集束剤を使用して、図1(a)に示すよ
うな長尺の集束材1を作る。図1(a)において、1a
はバサルトヤーンを示す。
ある玄武岩を溶解し、これを多孔のブッシングより引き
出してフィラメント状の長繊維のバサルトヤーンとし、
この長繊維のバサルトヤーンを多数本束ねてボビンに巻
き取るとともにその際に、その多数本のバサルトヤーン
を束ねるための集束剤を使用して、図1(a)に示すよ
うな長尺の集束材1を作る。図1(a)において、1a
はバサルトヤーンを示す。
【0012】前記の長繊維状のバサルトヤーン1aの1
本の繊維径は所望に設定するが、9μ〜24μのものが
理想的である。また、1本の集束材1におけるバサルト
ヤーン1aの使用本数は所望に設定するが、例えば10
00本〜4000本使用する。
本の繊維径は所望に設定するが、9μ〜24μのものが
理想的である。また、1本の集束材1におけるバサルト
ヤーン1aの使用本数は所望に設定するが、例えば10
00本〜4000本使用する。
【0013】次で、前記の長繊維からなる集束材1を図
1(b)に示すように短繊維にカットする。この集束材
1の繊維方向のカット寸法は約30〜150mmの寸法
とし、該約30〜150mmのものが全体の略80%と
なるようにして、全体として平均して約50mmのカッ
ト寸法になるようにする。
1(b)に示すように短繊維にカットする。この集束材
1の繊維方向のカット寸法は約30〜150mmの寸法
とし、該約30〜150mmのものが全体の略80%と
なるようにして、全体として平均して約50mmのカッ
ト寸法になるようにする。
【0014】次で、前記のように集束され、かつ短繊維
にカットされたもの2を解繊して嵩高(バルキー状)に
する。この嵩高にする方法としては、一対のシリンダー
に多数の針を植設し、この両シリンダー間に前記の短繊
維にカットされたもの2を通過させ、この通過する際
に、両シリンダーの異なる周速による両針の速度差によ
って図1(c)に示すように解繊する。このように、解
繊することにより、そのフィラメント(バサルトヤー
ン)間に多くの空隙が生じる。
にカットされたもの2を解繊して嵩高(バルキー状)に
する。この嵩高にする方法としては、一対のシリンダー
に多数の針を植設し、この両シリンダー間に前記の短繊
維にカットされたもの2を通過させ、この通過する際
に、両シリンダーの異なる周速による両針の速度差によ
って図1(c)に示すように解繊する。このように、解
繊することにより、そのフィラメント(バサルトヤー
ン)間に多くの空隙が生じる。
【0015】次で、前記のように解繊されたもの3を集
めて、これをニードル加工によって図1(d)に示すよ
うにフェルト状(マット状)にして消音材4とする。
めて、これをニードル加工によって図1(d)に示すよ
うにフェルト状(マット状)にして消音材4とする。
【0016】このように解繊して嵩高なフェルトにする
ことにより、その中の多くの空隙により、消音性の高い
消音材になる。
ことにより、その中の多くの空隙により、消音性の高い
消音材になる。
【0017】そして、前記のフェルト状の消音材4を、
図2に示すように、消音器5を構成する穴明きパイプ6
の外周に巻設する。このとき、穴明きパイプ6の外周に
ステンレスウール7を巻設して、このステンレスウール
7の外周に前記のフェルト状にした消音材4を巻設し
て、その消音材4の飛散を一層防止するとよい。そし
て、前記の消音材4の外周を外殻8で被覆して消音器5
を形成する。
図2に示すように、消音器5を構成する穴明きパイプ6
の外周に巻設する。このとき、穴明きパイプ6の外周に
ステンレスウール7を巻設して、このステンレスウール
7の外周に前記のフェルト状にした消音材4を巻設し
て、その消音材4の飛散を一層防止するとよい。そし
て、前記の消音材4の外周を外殻8で被覆して消音器5
を形成する。
【0018】
【発明の効果】以上のようであるから、本発明の消音材
は玄武岩からなる結晶質材のバサルトヤーンで形成され
ているため、従来の非結晶質材からなるガラス繊維のも
のに比べて、排気ガス中の酸性物質やアルカリ性物質に
よる劣化が少なく、耐久性の向上を図ることができる。
更に、集束されたものを解繊して内部に多くの空隙を設
けたので消音性も高い。
は玄武岩からなる結晶質材のバサルトヤーンで形成され
ているため、従来の非結晶質材からなるガラス繊維のも
のに比べて、排気ガス中の酸性物質やアルカリ性物質に
よる劣化が少なく、耐久性の向上を図ることができる。
更に、集束されたものを解繊して内部に多くの空隙を設
けたので消音性も高い。
【0019】請求項2記載の発明によれば、前記請求項
1記載の消音材を容易に製造できる。
1記載の消音材を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すもので、(a)〜(d)
は消音材の製造工程を示す図。
は消音材の製造工程を示す図。
【図2】図1で製造した本発明の消音材を消音器に用い
た状態を示す図。
た状態を示す図。
1 集束材 1a バサルトヤーン 2 短繊維にカットしたもの 4 フェルト状にした消音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04H 1/46 D04H 1/46 Z F01N 1/04 F01N 1/04 E K 7/08 7/08 // C04B 111:52 C04B 111:52
Claims (2)
- 【請求項1】 玄武岩を溶解してこれを繊維状にしたバ
サルトヤーンからなる短繊維によってバルキー状態でフ
ェルト状に形成されていることを特徴とする消音材。 - 【請求項2】 玄武岩を溶解してこれを長繊維にしたバ
サルトヤーンを多数本集束剤で束ねて集束材とし、この
集束材を短繊維にカットし、このカットされた集束材を
解繊してバルキー状にし、更に、これを用いてニードル
加工によりフェルト状にして消音材にすることを特徴と
する消音材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000192002A JP2002004830A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 消音材と消音材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000192002A JP2002004830A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 消音材と消音材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002004830A true JP2002004830A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18691194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000192002A Pending JP2002004830A (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 消音材と消音材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002004830A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100492218B1 (ko) * | 2002-08-08 | 2005-06-03 | 주식회사 쎄코텍 | 원적외선이 방사되는 현무암 직물 및 부직포를 이용한전기장판 |
CN101806235A (zh) * | 2010-04-16 | 2010-08-18 | 浙江工业大学 | 一种喷粘耐高温吸声层的汽车排气消声器及其制造方法 |
US7853082B2 (en) | 2004-11-08 | 2010-12-14 | Panasonic Corporation | Normal line information estimation device, registered image group formation device and image collation device, and normal line information estimation method |
CN112011871A (zh) * | 2020-09-04 | 2020-12-01 | 江苏金旭针纺织品有限公司 | 一种新型复合高强纺织材料及制造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06280144A (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-04 | Takenaka Komuten Co Ltd | 無機繊維フェルトの製造方法 |
JPH1077823A (ja) * | 1996-09-05 | 1998-03-24 | Nakagawa Sangyo Kk | 内燃機関用消音器 |
-
2000
- 2000-06-27 JP JP2000192002A patent/JP2002004830A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06280144A (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-04 | Takenaka Komuten Co Ltd | 無機繊維フェルトの製造方法 |
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CN112011871A (zh) * | 2020-09-04 | 2020-12-01 | 江苏金旭针纺织品有限公司 | 一种新型复合高强纺织材料及制造方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20091125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20091208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100420 |