JP2002004805A - 高圧及び低圧タービン複合式シュラウドのエンドレール冷却法 - Google Patents
高圧及び低圧タービン複合式シュラウドのエンドレール冷却法Info
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Abstract
冷却構成部品。 【解決手段】 ガスタービンエンジンの高圧及び低圧タ
ービンセクション用のシュラウドセグメントのような、
セグメントに分けられたタービン冷却構成部品は、減衰
及び主シールの間の中間圧力空洞中に供給される冷却空
気を組み合わせることによって、次いで下部減衰シール
スロットの底部壁面中の凹みで、減衰シールの下方の側
面パネルの部分を空気でインピンジ冷却することによっ
て、タービン構成部品の側面レールまたはパネルに優先
的な冷却を施すのに役立つ。タービン構成部品の側面パ
ネルは、上部主シールスロット、及び、その長さ方向に
沿って複数の交互に入れ代わるランド及び凹みを有する
底部壁面と、下部スロット中にランドの上方で開口する
出口を有する複数の冷却空気通路とを備える下部減衰シ
ールスロットを有する。
Description
ール冷却用のガスタービンエンジン冷却構成部品に関
し、具体的には各シュラウドセグメントが、ガスタービ
ンエンジンの高圧及び低圧タービンセクションの両方に
冷却を施すタービンエンジンシュラウドに関する。本発
明は、さらにタービンエンジン部分組立体に関し、具体
的には少なくとも1つの減衰シール及び主スプラインシ
ールと組合わせて1対のかかる冷却セグメントを用いる
シュラウド部分組立体に関する。
めの、既知の取り組み方は、タービン運転温度を上昇さ
せることである。運転温度が上昇すると、一部のエンジ
ン構成部品の熱限界を超えることになり、結果として材
料破損、または少なくとも有効寿命を縮める可能性があ
る。その上に、これらの構成部品の熱膨張や収縮が増大
することが、異なる熱膨張係数の他の構成部品との離間
距離やそれらの嵌まり合う関係に悪影響を及ぼす。従っ
て、これらの構成部品は、高温の運転温度で起こる可能
性のある損傷を回避するために冷却されなければならな
い。
からの圧縮空気の一部分を空気流れの主流から抽気して
いる。より高い運転温度により得られるエンジン運転効
率における利得を不当に損なわないように、抽気された
冷却空気の量は、全体の空気流れの主流のうちの僅かな
割合に抑えられるべきである。このことは、冷却空気が
これらの構成部品の温度を安全な範囲内に維持するのに
最大の効率で利用されることを必要とする。
成部品は、燃焼器からすぐ下流にある高圧タービンノズ
ルのすぐ下流に設置されるシュラウドである。シュラウ
ドは、高圧タービンのロータを近接して囲繞し、従っ
て、高圧タービンを通して流れる極めて高い温度の(高
温)ガス主流の外側の境界(流路)を画定する。材料破
損を防止し、また高圧タービンのロータ翼との適当な間
隙を保つために、適当なシュラウド冷却が、重大な関心
事である。
をインピンジメント冷却すると同時に、シュラウドの基
部の背面からそれを貫通してシュラウドの前部または前
縁、(高温)ガス主流と接触する基部の底部または内側表
面、及びシュラウドの後部または後縁に延びる冷却孔に
よって、シュラウドをインピンジメント冷却及びフィル
ム冷却するとともに冷却孔の内側に対流冷却の両方を施
すことにより、達成され得る。冷却流れは、冷却空気が
孔から出るときのインピンジメント冷却だけでなく、側
面パネルまたはレールによって冷却通路または孔の内側
の対流冷却としてももたらされる。例えば、1992年
12月8日に登録された、本出願と同一の出願人による
米国特許第5,169,287号(Proctorほ
か)を参照されたく、ここには、ガスタービンエンジン
の高圧タービンセクションのシュラウド冷却の先行する
実施形態が示されている。この冷却は、高圧タービンセ
クションにおける高温のガス主流またはコアガス流の近
傍のシュラウドの局部酸化及び焼損を極力少なくする。
たしかに、本出願と同一の出願人による米国特許第5,
169,287号のシュラウドの側面パネルを通して開
口する冷却孔は、隣接するシュラウドの側面パネルに重
要なインピンジメント冷却を施すことができる。
または空気を曝されるので、最も高い熱伝達係数を有す
る必要があり、このセクションは冷却するのが最も困難
なものの1つになる。本出願と同一の出願人による米国
特許第5,169,287号にまた示されるように、円
周方向の孔列は、シュラウドの前縁にも開口するように
傾斜させることができ、シュラウドの前縁で対流冷却及
びフィルム冷却の両方を施す。この冷却フィルムは衰え
て高温の流路空気と混合するので、より多くの対流及び
フィルム冷却を施すためには、追加の円周方向の冷却孔
列が必要になる可能性がある。
型のシュラウド組立体が、1992年7月7日に登録さ
れた、本出願と同一の出願人による米国特許第5,12
7,793号(Walkerほか)に示される。米国特許
第5,127,793号の図4及び図4cに具体的に示
されるように、この先行技術のシュラウド組立体は、ガ
スタービンエンジンの高圧及び低圧タービンセクション
の両方に跨るように設計された一体式のシュラウドセグ
メント30を用いる。図4に具体的に示されるように、
冷却は、ポート78を通してまたセグメントに分けられ
たインピンジメント板80を通してかつシュラウドセグ
メント30の高圧部分83に対して冷却空気74の一部
分を導くことにより施される。この空気74の別の1部
分が、空洞Bに導かれ、その大部分は各シュラウドセグ
メント30の低圧部分85に隣接して設置される空洞C
に、タービンシュラウド支持体44の支持円錐部分86
中に形成される孔84を通して供給される。シュラウド
支持体44に取付けられたインピンジメント板81が、
空洞Cからシュラウドセグメント30の低圧部分85上
にインピンジメント冷却空気を計量し導く。この米国特
許第5,127,793号の先行技術のシュラウド設計
は、高圧及び低圧セクションの両方のシュラウドセグメ
ント30の背面にかなりのインピンジメント冷却を施す
が、隣接するシュラウドセグメントの側面パネルまたは
レールに全くインピンジメント冷却を施さない。
5,127,793号に示されるシュラウド組立体は、
上流のタービンノズルのほぼ後端から下流のタービンノ
ズルのほぼ前縁まで延びて、空気流れを翼列中に、次い
で高圧タービンセクション(HPT)中の翼列中に、さ
らに低圧タービンセクション(LPT)中の別の翼列中
に適当に導く、ターニングノズルを一般的に有するガス
タービンエンジンの外方の空気流路を包み込む(つま
り、周りに360度の環状の構造体を設ける)。これら
のシュラウドセグメントの間の軸方向の間隙は、ガスタ
ービンエンジンが生じる広い範囲の温度にわたる熱膨張
を許す。高温の流路空気が、タービン翼列を通過する
と、空気から仕事が取り出され、従って、翼列を通して
軸方向に圧力及び温度低下を生じる。結果として、圧力
及び温度の両方とも、シュラウドの前縁においてより高
く、そしてシュラウドの後縁においてより低くなる。
インまたは間隙に沿う一般的なシール方法は、薄い金属
シール(“スプラインシール”と普通呼ばれる)が配置さ
れる機械加工された溝またはスロットを設けることで、
シールにかかる圧力荷重で積極的なシールを行ない、空
気漏れを極力少なくする。本出願と同一の出願人による
米国特許第5,127,793号の図11aを参照され
たく、そこには、シュラウドセグメント30中の1対の
縦方向に延びるスロット、下部または“減衰(disc
ourager)”スプラインシールを受入れる下部ス
ロット、上部または“主(primary)”スプライ
ンシールを受入れる上部スロットが示されている。
“減衰”シールの下方でシュラウドセグメント間に設定
された軸方向のセグメント間隙の部分(通常“トレンチ
(trench)”と呼ばれる)も、またタービン翼列
により生じる圧力勾配のために軸方向の下流に移動する
高温の流路空気を有する。この“トレンチ”には一般に
何も優先的な冷却が加えられない。代わりに、過去に
は、“減衰”シールの周りで漏れる空気及び隣接する金
属からの伝導は、軸方向の分割ライン、つまりシュラウ
ドセグメントの側面レールまたはパネルのところを冷却
するのに十分であると考えられてきた。しかしながら、
より高い温度で運転するより最近のガスタービンエンジ
ンにおいては、シュラウドセグメントの軸方向の分割ラ
インに沿う母材の酸化及び損耗(融解)が起きる可能性
があるということが分かってきた。
式高圧及び低圧タービンセクションの場合には、隣接す
るシュラウドセグメントの側面パネルに対する効果的な
インピンジメント冷却を行なうシュラウド及び出来上が
ったシュラウド組立体を設けることが望ましいであろ
う。ガスタービンエンジンの効率を甚だしく低下させな
いように全体の利用可能な冷却空気を効率良く用いなが
ら、かかるインピンジメント冷却を施すこともまた望ま
しいであろう。“減衰”シールの下方にあるシュラウド
セグメントの間の“トレンチ”に効果的な冷却及びパー
ジを施すことがさらに望ましいであろう。
ビン冷却構成部品(例えば、隣接するシュラウドセグメ
ント間の軸方向の分割ラインでの)の側面レールまたは
パネルに効果的なエンドレール冷却をもたらし、同時に
減衰スプラインシールの下方にある隣接するタービンエ
ンジン冷却構成部品(例えば、隣接するシュラウドセグ
メント)の間の間隙、つまり“トレンチ”における効果
的な冷却をもたらす、ガスタービンエンジンの複合式高
圧及び低圧タービンセクション用のシュラウドセグメン
トのようなタービンエンジン冷却構成部品に関する。本
タービン冷却構成部品は、(a)円周方向の前縁と、
(b)前縁から間隔を置いて配置された円周方向の後縁
と、(c)前縁及び後縁に接続され、背面及び前記ター
ビン構成部品の前縁から後縁に向かう方向に移動するガ
スタービンエンジンの(高温の)ガス主流と接触する湾
曲した内側表面を有する湾曲した基部と、(d)前縁及
び後縁に接続された、1対の間隔を置いて配置される対
向する軸方向側面パネルと、を含み、(e)側面パネル
の各々は、各側面パネルの前縁から後縁まで縦方向に延
びる、減衰スプラインシールの端縁を受入れることがで
きる、下部減衰スプラインシールスロットを有し、各下
部スロットは少なくとも底部壁面及び上部壁面を有し、
(f)側面パネルの各々は、下部スロットの上方に間隔
を置いて配置され、各側面パネルの前縁から後縁まで縦
方向に延びる、主スプラインシールの端縁を受入れるこ
とができる、上部主スプラインシールスロットを有し、
各上部スロットは少なくとも底部壁面及び上部壁面を有
し、さらに(g)基部を貫通してその背面から延び、上
部スロットの底部壁面及び下部スロットの底部壁面の間
で側面パネルの少なくとも1つに開口する間隔を置いて
配置された出口を有する複数の冷却空気通路と、(h)
下部スロットの長さ方向に沿いかつ上部スロットの底部
壁面の下方に位置し、減衰シールが下部スロット中に配
置されたときに、それを覆ってその上を流れる空気を受
入れ、その空気流れを端縁を周って減衰シールの下側に
通すことができる、複数の間隔を置いて配置された空気
流れ経路と、を含む。
ービンエンジン構成部品を含むタービンエンジン冷却部
分組立体に関し、タービンエンジン冷却部分組立体は、
(1)両者間に間隙を備える対向して隣接する側面パネ
ルであって、隣接する側面パネルの各々についての下部
スロットの長さ方向に沿う空気流れ経路の間隔は、各隣
接する側面パネルに開口する冷却空気通路の各々の出口
が、他方の隣接する側面パネルの空気流れ経路の1つと
対向するように千鳥配列にされる、対向して隣接する側
面パネルと、(2)対向して隣接する側面パネルの間の
間隙中に配置され、端縁の各々が、隣接する側面パネル
の1つの下部スロットにより受入れられることができる
ような長さ及び厚さを有する1対の間隔を置いて配置さ
れた端縁を含む少なくとも1つの減衰スプラインシール
と、を含み、(3)少なくとも1つの減衰シールは、各
隣接する側面パネルに開口する冷却空気通路の各々の出
口の下方に配置され、さらに(4)間隙中に配置され、
端縁の各々が、隣接する側面パネルの1つの上部スロッ
トにより受入れられることができるような長さ及び厚さ
を有する1対の間隔を置いて配置された端縁を含む少な
くとも1つの主スプラインシールを含む。
(例えば、シュラウド)は、エンドレール(つまり、分割
ライン)領域、特に減衰シールの下方のタービン構成部
品の金属に対して効果的で能率のよいしかもより一様な
冷却を施すには特に有用である。千鳥配列されたつまり
ずらされた空気流れ経路(望ましくは下部スロットの底
部壁面中の間隔を置いて配置された凹み)及び隣接する
側面パネルに開口する冷却空気通路のための出口を有す
る1対のかかるタービン構成部品(例えば、シュラウド
セグメント)を含む、本発明のタービンエンジン冷却部
分組立体(例えば、シュラウド冷却部分組立体)もまた
隣接する側面パネルの各々にインピンジメント冷却をゆ
きわたらせる。特に、このタービン冷却部分組立体は、
冷却空気を、(a)減衰シールの上を、次いでその下に
(下部スロットの底部壁面中の凹みのような空気流れ経
路を介して)流し、冷却空気が流れて来たタービン構成
部品(例えば、シュラウド)の側面パネル(下部スロット
の下方)をインピンジメント冷却し、(b)冷却空気が
来たその同じ側面パネルの下部スロットの壁面の底部の
凹みを通してなどにより、減衰シールの上方から下流に
(空気流れ経路を介して)また外方に流し、隣接する側
面パネル(その下部スロットの下方)をインピンジメン
ト冷却し、また(c)減衰シールの下方の“トレンチ”
中の高温ガスまたは空気をパージする。
は、いくつかの随意選択的ではあるが、好ましい特徴を
有することができる。1つの好ましい特徴は、冷却空気
が必要とされない、つまり不必要である側面パネルの一
定の部分に開口する冷却空気通路を全く備えず、従っ
て、全体の冷却空気流量の使用を節約することである。
さらに別の好ましい特徴は、タービン冷却構成部品の一
定のセクションの後側または後部部分、とりわけ高圧タ
ービン(HPT)セクションを有するシュラウド冷却セ
グメントに、サブインピンジメントポケットを設けるこ
とである。このサブインピンジメントポケットは、HP
Tセクションの後側または後部部分(普通はHPTセク
ション中で最も低い吸込み圧力にある)に供給される冷
却空気のソース圧力を減らすのに役立ち、適量の冷却空
気をHPTセクションの後側または後部部分の側面パネ
ルに開口する冷却空気通路に供給し、かかる通路から放
出する全体の空気流量を減らし、さらに全体の冷却空気
流量の使用を節約する。
タービンエンジンの高圧及び低圧タービンセクション用
として全体を110で表わしたシュラウド組立体の形状
になっている本発明のタービンエンジン冷却組立体の実
施形態を示す。しかしながら、適当な変形形態について
は、本発明のタービンエンジン冷却組立体は、ノズル及
び/または翼セクションのようなガスタービンエンジン
中の他のセクションに冷却を施すのに適したものにする
ことができる。
たはツーピース構造のどちらかにすることが可能な、1
30で表わされるシュラウドセグメントの形状のタービ
ンエンジン冷却構成部品を含む。シュラウドセグメント
130には、前部取付けフック132がその円周方向の
前縁に設けられる。シュラウドセグメント130は、ま
た中央または中間取付けフック134、及びシュラウド
セグメント130の円周方向の後縁に後側または後部取
付けフック136も備えている。
般に周知の方式で円周方向に配置され、セグメントに分
けられた360度シュラウドを形成する。多くのセグメ
ントに分けられたシュラウド支持構造体144を用い
て、シュラウドセグメント130を互いに結合する。各
セグメントに分けられた支持体144は、2つのシュラ
ウドセグメント130を円周方向に跨ぎ、支持するのが
一般的であるが、適当に変型して1つ、3つ、またはそ
れ以上のセグメント130を支持することも可能であ
る。図1に示す実施形態の場合には、一般的に組立体中
に26個のシュラウドセグメント130及び13個のシ
ュラウド支持体144があるが、異なる数のセグメント
及び支持体が適するようにすることが可能性がある。
体144には、各々がそれぞれ前方に突出するハンガ1
52、154及び156を有する前部セクション14
6、中央または中間セクション148、及び後側または
後部セクション150が設けられる。支持構造体144
は、取付けフック132、134及び136がそれぞれ
ハンガ152、154及び156により受入れられてそ
れぞれのシュラウドセグメント130を支持し、タング
・イン・グルーブ(フック・イン・ハンガ)相互連結を
構成する。
の連続する360度環状シュラウドリング構造体158
によりさらに支持される。各シュラウドセグメント13
0と同様に、各シュラウド支持体144の半径方向の位
置は、リング構造体158上に設けられる3つの異なる
360度位置制御リング160、162及び164によ
り精密に制御される。前部及び中間位置制御リング16
0及び162には、それぞれ支持構造体144のセクシ
ョン146及び148の後方に突出する取付けフック1
68及び172をそれぞれ受ける軸方向前方へ突出する
ハンガ166及び170がそれぞれ形成され、一方、後
部位置制御リング164には、支持構造体144のセク
ション150の後方へ突出する取付けフック176を受
ける軸方向前方へ突出するハンガ174が形成されて、
円周方向のタング・イン・グルーブ(フック・イン・ハ
ンガ)相互連結を構成する。
ュラウドセグメント130)に施される半径方向の支持
及び半径方向の位置制御が最大限となるように、支持リ
ング158上の各ハンガ166、170及び174は、
それぞれの位置制御リング160、162及び164と
通常直接軸方向に位置合わせされる(つまり、同一半径
方向平面に位置合わせされる)。この位置合わせによ
り、シュラウド支持組立体全体の剛性が増大する。支持
リング構造体158は、一般的にその後端で燃焼器ケー
ス(図示せず)にボルト止めされる。シュラウド支持組
立体全体は、燃焼器ケースの当接面においてその前端か
ら離れて片持ち支持される。燃焼器後部フランジから数
インチ離れた前部及び中間位置制御リングは、それによ
って燃焼器ケースの半径方向の撓みのいかなる不均一な
円周方向のばらつきにも影響されなくなる。
は、高温の流動する排気ガスにより生じる劣悪な環境に
より生じる熱膨張を吸収することが一般的に要求され
る。セグメントに分けられたシュラウドハンガは、高温
のシュラウド取付けフック及び位置制御リングの間の熱
伝導経路を効果的に遮断する。従って、位置制御リング
は、劣悪でしかも不均一な流路環境から充分に隔離され
る。
却空気の1部分は、支持体144のボス178中の高圧
タービンセクション供給孔177を通して供給される。
冷却空気のこの部分は、次いでなべ形の高圧タービンセ
クションのインピンジメント板179(支持体144に
取付けられた)に衝突し、従って、高圧(HP)タービ
ンセクションの上部HPプレインピンジメント空洞また
はプレナム180を構成する。高圧空気のこの部分は、
次いで冷却空気としてインピンジメント板179中の配
列された小孔182を通してシュラウドセグメント13
0の高圧タービンセクションの下部HPポストインピン
ジメント空洞またはプレナム184中に供給される。圧
縮機冷却空気はまた、支持体144中の低圧タービン供
給孔185を通して供給される。冷却空気のこの他の部
分は、支持体144に取付けられたなべ形低圧タービン
セクションのインピンジメント板186に衝突し、従っ
て低圧(LP)タービンセクションの上部LPプレイン
ピンジメント空洞またはプレナム187を構成する。冷
却空気のこの他の部分は、ついで冷却空気としてインピ
ンジメント板186中の小孔188を通してシュラウド
セグメント130の低圧タービンセクションの下部LP
ポストインピンジメント空洞またはプレナム189中に
供給される。
ュラウドセグメント130は、シュラウドセグメントの
前縁及び前端における前部取付けフック132を含む前
部高圧タービン(HPT)セクション190と、シュラ
ウドセグメントの後縁及び後端における後部取付けフッ
ク136を含む後側または後部低圧タービン(LPT)
セクション192とを有する。シュラウドセグメント1
30のHPTセクション190の後端及びLPTセクシ
ョン192の前端は、中央または中間取付けフック13
4において結合されて、それぞれ高圧タービンの翼及び
低圧タービンの翼に隣接する。(一体構成になっていな
いシュラウドセグメント130の場合には、HPTセク
ション190及びLPTセクション192は、当技術で
は既知の適当な手段により結合されるかまたは組み合わ
されるかした別個の部品にすることができる。)シュラ
ウドセグメント130は、前部取付けフック132から
後部取付けフック136まで延びる基部196を有す
る。基部196は、外側表面または背面を有し、その部
分がHPTセクション中の200として、またLPTセ
クション中の204として表わされる。基部196は、
また一般的にシュラウドセグメント130の前端から後
端に向かう方向に下流に移動する矢印210に表わされ
る(高温)ガス主流と接触する内側表面208を有する。
図2に示すように、内側表面208は、HPTセクショ
ン190の前端から後端まで概ね直線状に延びるが、そ
の後LPTセクション192の前端で斜めに上方にその
ほぼ中間位置まで延び、その後LPTセクションの後端
まで概ね直線状に延びる。シュラウドセグメントはま
た、その前端及び後端で取付けフック132及び136
に接続されると共にその中央または中間セクションで取
付けフック134に接続され、またその底部端縁で基部
196に接続される1対の対向する間隔を置いて配置さ
れた側面レールまたはパネル214を有する。
HPTセクション190は、それぞれの端部で取付けフ
ック132及び134に、またその底部端縁で基部19
6に接続される複数の間隔を置いて配置された縦方向リ
ブ218を有する。横方向に延びるリブ222が、それ
ぞれの端部で側面パネル214に、また底部端縁で基部
196に接続されて、HPポストインピンジメント空洞
184(取付けフック132及び134、側面パネル2
14及び基部196により区画された)を、226で表
わされる前部高圧HPポストインピンジメントポケット
及び230で表わされる後部低圧HPポストインピンジ
メントポケットに分割する。後部HPサブインピンジメ
ントポケット230は、円周方向のリブ222の上に設
置され、後方に中間取付けフック134まで延びその端
縁が2つのそれぞれの側面パネル214の間に延びる2
次インピンジメント板(図示せず)中の小孔を通して冷
却空気を供給され、この2次インピンジメント板も冷却
空気をHPポストインピンジメント空洞184から供給
される。LPTセクション192は、またそのそれぞれ
の端部で取付けフック134及び136に、またその底
部端縁で基部196に接続される複数の間隔を置いて配
置された縦方向リブ234を有し、同時にインピンジメ
ント板186中の小孔188を通して供給される冷却空
気を受入れるLPポストインピンジメント空洞189
(取付けフック134及び136、側面パネル214及
び基部196により区画された)を有する。
14の各々は、下部または減衰シール溝またはスロット
242及び下部スロット242の上方に間隔を置いて配
置された上部または主シール溝またはスロット246を
有する。スロット242及び246の各々は、シュラウ
ドセグメント130の前縁または前端から概ね縦方向に
延びて、下部スロット242の後縁または後端の辺り
で、また上部スロット246に対する低圧インピンジメ
ント空洞の後端で終わる。スロット242及び246は
連続しているものとして示されているが、これらのスロ
ットは、例えば、2つの別個のセクションにして、1つ
はHPTセクション用に、他方はLPTセクション用と
いうような別個のセグメントまたはセクションにする
か、またはLPTセクションが各スロットに対して2つ
の別個のセクションを有し、1つはLPTセクションの
斜めの部分中にあって、もう1つはLPTセクションの
直線状部分中にある、3つの別個のセクションにするよ
うな別個のセグメントまたはセクションにすることも可
能である。
けフック132における前部垂直シール溝またはスロッ
ト248、取付けフック134における中央または中間
位置垂直シール溝またはスロット250、及び取付けフ
ック136における後部垂直シール溝またはスロット2
52である。垂直スロット248、250及び252の
各々は、基部196の内側表面208からまたはその近
傍から始まり、上方に延びて下部及び上部スロット24
2及び246と垂直に交差し、それぞれの取付けフック
132,134及び136の上端で終わる。
ト242は、底部壁面256、底部壁面256に端縁で
接続された側壁面260、及び側壁面260に端縁で接
続された上部壁面264を有し、一方、上部スロット2
46は、底部壁面266、底部壁面266に端縁で接続
された側壁面270、及び側壁面270に端縁で接続さ
れた上部壁面274を有する。図4に特に示すように、
下部スロット242の底部壁面256は複数の間隔を置
いて配置された交互に入れ代わるランド278及びスロ
ットまたは凹み282を有する。ランド278及び凹み
282は、類似の寸法及び正方形の形状を有するものと
して示されるが、また他の形状及び構成(丸みをつけら
れた端縁のような)だけでなく、異なる寸法とすること
も可能である。
基部196の外側表面または背面200または204に
おいて入口288を備える複数の細長い空気冷却孔また
は通路286が、シュラウドセグメント130の基部1
96を貫通して斜め下方にかつ半径方向内方に延び、図
4、図9及び図10に示すように下部スロット242の
上部壁面264を貫通して出口292で開口するか、あ
るいはそれに代えて示されるように、出口292は側壁
面260及び上部壁面264を接続する端縁辺りで開口
することができる。図4に示される本発明の実施形態に
ついて、各出口292はランド278の1つの上方に開
口することも重要であるが、その理由は後述する。しか
しながら、本発明の他の実施形態において必要であれ
ば、通路286の出口292は、上部スロット246の
底部壁面266及び下部スロット242の底部壁面25
6の間の側面パネル214上の別の箇所で開口すること
も可能である。
方向及び半径方向に対して斜めにすることができる。こ
のように斜めにすることで、通路286の長さがより大
きくなり、基部及び側面レールまたはパネルの厚さより
かなり大きい長さになるので、その対流冷却表面が増大
する。通路286は、一般的にHPTセクション190
及びLPTセクション192に沿って間隔を置いて配置
されるため、下部スロット242中に開口するそれぞれ
の出口292もまた下部スロットの全長に沿って間隔を
置いて配置される。通路286はスロット242の全長
に沿って連続するパターンで出口292で開口するが、
本発明のシュラウドセグメントにおいては全体の冷却空
気流量を使用するのを節約するためにかかる通路が下部
スロットのある一定のセクションには開口させないこと
が好ましい。図5で示される1つのかかるセクション
は、HPTセクション190の後端及びLPTセクショ
ン192の前端の間で296として表わされる遷移部の
辺りである。この遷移部箇所296における通路286
をなくすことで、HPTセクションからLPTセクショ
ンまでの冷却空気の無駄の多い流れが防止されるかまた
は極減される。図6に示すように、冷却空気通路286
が一般に不必要である別の1つのかかるセクションは、
LPTセクションの後縁または後端辺りで300で表わ
される箇所である。LPTセクションのこの箇所では、
通常、下部スロット242に沿って軸方向後方に十分な
空気流量があるので、通路286により追加の冷却空気
を供給することなく適切に側面パネル214を冷却し、
さらに全体の冷却空気流量を無駄に使用することを避け
る。
226は、HPTセクション190の前部部分中に出口
292で開口する通路286の入口288に冷却空気を
供給するが、後部のサブインピンジメントポケット23
0は、HPTセクション190の後部部分中に出口29
2で開口する通路286の入口288に冷却空気を供給
する。サブインピンジメントポケット230は、HPT
セクション190の後端に出口292で開口する最後の
僅かの(一般に4つの)通路286に関して全体の冷却空
気流を控えめに使用する上で重要である。特に、ポケッ
ト230は、ポストインピンジメントプレナム184か
らの冷却空気流れがHPTセクション190の後端で通
路286の入口288に入る前にその冷却空気流の圧力
を減少させる。
ドセグメント130は、追加の冷却通路の列を備えるこ
とができ、そのうちの5つは、304、306、30
8、310及び312で表わされ、基部196の外側表
面または背面200又は204から基部196を貫通し
て延び、次いで出口314で内側表面208に開口す
る。通路286のように、通路304、306、308
及び310、312は、通常直線状であるが、その対流
冷却表面を増させるために長さが増大するように円周方
向及び半径方向に関して斜め方向に延びることができ
る。列304、306、308、310及び312の通
路を通して流れる空気が、シュラウドセグメント130
のHPTセクション190及びLPTセクション192
を対流冷却する。この目的に役立った後に、これらの列
の通路の出口314から出る冷却空気は、シュラウドセ
グメントをフィルム冷却し内側表面208に沿う流れに
混合する。
体であり、その1つの実施形態を図9及び図10に示
し、全体を400として表わす。図10に詳細に示すよ
うに、部分組立体400は、全体を402で表わす円周
方向セグメント間隙により分離される、対向して隣接す
る側面パネル214を有する1対の隣接するシュラウド
セグメント130を含む。図9に詳細に示すように、隣
接する側面パネル214の各々の下部スロット242の
ランド278及び凹み282は、間隔を置いて配置され
て、各隣接する側面パネルの下部スロットのランドが、
各隣接する側面パネルの凹みに対向するように互いに千
鳥配列にされるかまたはずらされる。その結果、下部ス
ロット242中に(ランド278の1つの上方で)開口
する出口292を有する冷却通路286の各々も、隣接
する側面パネルの下部スロットの凹み282と対向す
る。
入れ代わるランド278及び凹み282は、一般的に隣
接する側面パネル214の各々の下部スロット242の
全長の底部壁面256に沿って連続して延びる。しかし
ながら、これらの交互に入れ代わるランド278、及び
特に凹み282は、連続的であることも下部スロット2
42の全長に沿う必要もない。例えば、通路286が下
部スロット242中に開口してない下部スロット242
のそれらのセクション(図5及び図6に示すような)の
場合には、隣接する側面パネル214の下部スロット2
42の底部壁面256のその部分は、その中に形成され
る凹み282を備える必要がない。
グメント130の隣接する側面パネル214の下部スロ
ット242により(ランド278の上方で)受入れられ
る間隔を置いて配置される端縁408を有する、間隙4
02中に配置される、下部減衰スプラインシール404
をさらに含む。部分組立体400は、また1対のシュラ
ウドセグメント130の隣接する側面パネル214の上
部スロット246により受入れられる間隔を置いて配置
される端縁416を有する、間隙402中に配置され
る、上部主スプラインシール412を含む。減衰シール
404及び主シール412は、間隙402を、以後は底
部空洞またはトレンチ420、中間圧力空洞またはシュ
ート424、及び上部ポストインピンジメント空洞42
8と呼ばれる、3つのセクションに事実上分割する。減
衰シール404及び主シール412の間に画定される中
間圧力空洞またはシュート424は、一般的に、隣接す
る側面パネル214の各々のそれぞれ中央または中間垂
直スロット250に受入れられる垂直スプラインシール
により前部HPT部分及び後部LPT部分に分割され
る。このシュート424は、HPポストインピンジメン
ト空洞184及びLPポストインピンジメント空洞18
9の圧力より低く、局所ガス流れの圧力210、つまり
HPTセクション190及びLPTセクション192の
近傍における圧力よりも高い圧力を有する。
幅は、それらが間隙402と隣接する側面パネル214
の各々のスロット242、246との組み合わされた幅
より小さくなるようになっている。これは各隣接する側
面パネル214の下部スロット242にとって特に重要
であり、従って、側壁面260に隣接する各凹み282
の部分は、シール404により覆われないで残ることが
でき、従って、空気流を通すこと可能である。シール4
04及び412が、一つの連続部片として示されるが、
特に例えば、もしスロット242及び246が別個のセ
クションまたはセグメントであれば、それらのシールも
別個のセクションにすることが可能である。
より表わされる冷却空気は、通路286を下方に流れて
出口292から出る。この箇所で、この空気流れ432
は、トレンチ420に隣接する側面パネル214のそれ
らの部分をインピンジメント冷却することができる2つ
の経路のうちの1つを通って進むことができる。1つの
経路は、シュラウドセグメント130の後縁に向かって
シュート424中を軸方向に下流に流れ、空気流れ43
2が来た通路286と同じ側の凹み282からトレンチ
420中に出て、446により表わされるように、隣接
する側面パネル214のシール404の下方の部分をイ
ンピンジメント冷却し、さらにトレンチ420中の高温
ガスをパージするものである。もう一方の経路は、減衰
シール404上を円周方向に流れて、矢印440により
表わされるように、隣接するパネル214の下部スロッ
ト242に入り、矢印444により表わされるように、
シール404の端縁408を周って、側壁面260に隣
接する凹み282の覆われていない部分中に、次いで矢
印446により表わされるように、凹み282を出てト
レンチ420に入り、空気流れ432が来た同じ側面パ
ネル214のシール404の448で示す下方の部分を
インピンジメント冷却し、さらにトレンチ420中の高
温ガスをパージするものである。(図10に示すよう
に、それぞれの側面パネル214の各々の下方の部分4
48はまた、456により表わされるボンディングコー
トによりシュラウドセグメント130の金属部分に固着
される454により表わされる断熱皮膜を含む。) 減衰シール404は一般的に固定されないで下部スロッ
ト242内で自由に動くことができるので、端縁408
はスロット242の側壁面260に突き当たることが可
能になり、従って、凹み282を覆い、それらは部分的
にまたは完全に空気流れを通さなくする。図11に示す
ように、本発明の別の実施形態は、460で表わすよう
に、各凹み282をスロット242の隣接するランド2
78の上方の側壁面260中及びその上方に延ばすの
で、シール404の端縁408がスロット242の側壁
面260に突き当たった場合に、凹み282はシール4
04で覆われないで残り、従って空気の流れを通すこと
ができる。図9から図11までに示す本発明の実施形態
は、凹み282の形状の下部スロット242の長さ方向
に沿って間隔を置いて配置された空気流れ経路を設け、
スロット242(矢印440を参照)中に流れ込む空気を
受入れ、次いで空気をシール404の端縁408上及び
それを周って流し(矢印444を参照)、次いでその空気
流れをシール404の下側に通す(矢印446を参照)
が、上部スロット246(及び主シール412)の底部
壁面266の下方の空気流れ経路の別の設計もまた好適
である。例えば、複数の間隔を置いて配置された湾曲し
た通路が、通路286のそれぞれの出口292に対向
し、下部スロット242の上方に入口をそして下方に出
口を有して、側面パネル214中に形成されることが可
能であり、従って、シュート424中の空気432の流
れはシール404の周り及び下側に向けることができ
る。
てきたが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術思
想及び技術的範囲から逸脱することなく、それらに対し
て様々な変形形態を加えることが可能であることは、当
業者には明白であろう。
体を用いることが可能なシュラウド組立体の側面図。
拡大軸方向側面図。
視図。
拡大図。
拡大図。
拡大図。
面図。
一部破断上面図。
ウド組立体の別の実施形態を示す図9に類似の図。
Claims (20)
- 【請求項1】 ガスタービンエンジン用のタービンエン
ジン冷却構成部品(130)であって、 (a)円周方向の前縁(132)と、 (b)前記前縁(132)から間隔を置いて配置された
円周方向の後縁(136)と、 (c)前記前縁及び後縁(132,136)に接続さ
れ、背面(200,204)及び前記タービン構成部品
(130)の前記前縁(132)から前記後縁(13
6)に向かう方向に移動するガスタービンエンジンのガ
ス主流(210)と接触する湾曲した内側表面(20
8)を有する湾曲した基部(196)と、 (d)前記前縁及び後縁(132,136)に接続され
た、1対の間隔を置いて配置される対向する軸方向側面
パネル(214)と、を含み、 (e)前記側面パネル(214)の各々は、各側面パネ
ル(214)の前記前縁(132)から前記後縁(13
6)まで縦方向に延びる、減衰スプラインシール(40
4)の端縁(408)を受入れることができる、下部減
衰スプラインシールスロット(242)を有し、各下部
スロット(242)は少なくとも底部壁面(256)及
び上部壁面(264)を有し、 (f)前記側面パネル(214)の各々は、前記下部ス
ロット(242)の上方に間隔を置いて配置され、各側
面パネル(214)の前記前縁(132)から前記後縁
(136)まで縦方向に延びる、主スプラインシール
(412)の端縁(416)を受入れることができる、
上部主スプラインシールスロット(246)を有し、各
上部スロット(246)は、少なくとも底部壁面(26
6)及び上部壁面(274)を有し、さらに (g)前記基部(196)を貫通してその前記背面(2
00,204)から延び、前記上部スロット(246)
の前記底部壁面(266)及び前記下部スロット(24
2)の前記底部壁面(256)の間で前記側面パネル
(214)の少なくとも1つに開口する間隔を置いて配
置された出口(292)を有する複数の冷却空気通路
(286)と、 (h)前記下部スロット(242)の長さ方向に沿いか
つ前記上部スロット(246)の前記底部壁面(26
6)の下方に位置し、前記減衰シール(404)が前記
下部スロット(242)中に配置されたときに、それを
覆ってその上を流れる空気を受入れ、その空気流れを前
記端縁(408)を周って前記減衰シール(404)の
下側に通すことができる、複数の間隔を置いて配置され
た空気流れ経路(282)と、を含む、ことを特徴とす
るタービンエンジン冷却構成部品(130)。 - 【請求項2】 前記複数の空気流れ経路(282)は、
前記下部スロット(242)の前記底部壁面(256)
に沿う複数の間隔を置いて配置された凹み(282)で
あることを特徴とする請求項1に記載のタービン構成部
品(130)。 - 【請求項3】 前記下部スロット(242)の前記底部
壁面(256)は、複数の間隔を置いて配置された交互
に入れ代わる凹み(282)及びランド(278)を有
し、また前記側面パネル(214)に開口する前記通路
(286)の前記出口(292)の各々は、前記ランド
(278)の1つの上方で前記下部スロット(242)
中に開口することを特徴とする請求項2に記載のタービ
ン構成部品(130)。 - 【請求項4】 前記下部スロット(242)は、その端
縁で前記底部壁面(256)及び上部壁面(264)を
接続する側壁面(260)を有し、また前記通路(28
6)の前記出口(292)は、前記側壁面(260)及
び前記上部壁面(264)を接続する前記端縁の辺りに
開口することを特徴とする請求項3に記載のタービン構
成部品(130)。 - 【請求項5】 各凹み(282)は、前記側壁面(26
0)中にかつ前記隣接するランド(278)の上方に延
びる(460)ことを特徴とする請求項4に記載のター
ビン構成部品(130)。 - 【請求項6】 前記上部及び下部スロット(242,2
46)は、各側面パネル(214)の前記前縁(13
2)から前記後縁(136)まで連続して延びることを
特徴とする請求項2に記載のタービン構成部品(13
0)。 - 【請求項7】 高圧タービンセクション(190)、低
圧タービンセクション(192)または両方(190,
192)用のシュラウド冷却セグメント(130)であ
ることを特徴とする請求項1に記載のタービン構成部品
(130)。 - 【請求項8】 (1)両者間に間隙(402)を備える
対向して隣接する側面パネル(214)を有し、前記隣
接する側面パネル(214)の各々についての前記下部
スロット(242)の長さ方向に沿う空気流れ経路(2
82)の間隔は、各隣接する側面パネル(214)に開
口する前記通路(286)の各々の出口(292)が、
他方の前記隣接する側面パネル(214)の空気流れ経
路(282)の1つと対向するように千鳥配列にされ
る、請求項1の隣接する1対の前記タービン構成部品
(130)と、 (2)前記対向して隣接する側面パネル(214)の間
の前記間隙(402)中に配置され、前記端縁(408)
の各々が、前記隣接する側面パネル(214)の1つの
前記下部スロット(242)により受入れられることが
できるような長さ及び厚さを有する1対の間隔を置いて
配置された端縁(408)を含む少なくとも1つの減衰
スプラインシール(404)と、を含み、 (3)前記少なくとも1つの減衰シール(404)は、
各隣接する側面パネル(214)に開口する前記通路
(286)の各々の前記出口(292)の下方に配置さ
れ、さらに (4)前記間隙(402)中に配置され、前記端縁(4
16)の各々が、前記隣接する側面パネル(214)の
1つの前記上部スロット(246)により受入れられる
ことができるような長さ及び厚さを有する1対の間隔を
置いて配置された端縁(416)を含む少なくとも1つ
の主スプラインシール(412)を含む、ことを特徴と
するタービンエンジン冷却部分組立体(400)。 - 【請求項9】 前記減衰シール(404)及び主シール
(412)の各々は、1つの連続する部片であることを
特徴とする請求項8に記載のタービン部分組立体(40
0)。 - 【請求項10】 前部高圧タービンセクション(19
0)及び後部低圧タービンセクション(192)を有す
るガスタービンエンジンの高圧及び低圧タービンセクシ
ョン用の冷却シュラウドセグメント(130)であっ
て、 (a)前記高圧タービンセクション(190)の前端の
円周方向の前縁(132)と、 (b)前記低圧タービンセクション(192)の後端
の、前記前縁(132)から間隔を置いて配置された円
周方向の後縁(136)と、 (c)前記後縁及び前縁(132,136)に接続し、
背面(200,204)及び前記シュラウドセグメント
(130)の前記前縁(132)から前記後縁(13
6)に向かう方向に移動するガスタービンエンジンのガ
ス主流(210)と接触する湾曲した内側表面(20
8)を有する湾曲した基部(196)と、 (d)前記前縁及び後縁(132,136)に接続され
た1対の間隔を置いて配置された対向する軸方向側面パ
ネル(214)と、を含み、 (e)前記側面パネル(214)の各々は、前記側面パ
ネル(214)の前記前縁(132)から前記後縁(1
36)まで縦方向に延びる下部減衰スプラインシールス
ロット(242)を有し、各下部スロット(242)
は、底部壁面(256)、上部壁面(264)、並びに
その端縁で前記底部及び上部壁面(256,264)に
接続された側壁面(260)を有し、前記底部壁面(2
56)は、その長さ方向に沿う複数の間隔を置いて配置
された交互に入れ代わるランド(278)及び凹み(2
82)を有し、 (f)前記側面パネル(214)の各々は、前記下部ス
ロット(242)の上方に間隔を置いて配置され、各側
面パネル(214)の前記前縁(132)から前記後縁
(136)まで縦方向に延びる上部主スプラインシール
スロット(246)を有し、各上部スロット(246)
は少なくとも底部壁面(266)及び上部壁面(27
4)を有し、さらに (g)前記基部(196)を貫通してその前記背面(2
00,204)から延び、前記側面パネル(214)の
少なくとも1つの前記下部スロット(242)中に、前
記下部スロット(242)の前記底部壁面(256)の
前記ランド(278)の1つの上方で開口する出口(2
92)を有する複数の冷却空気通路(286)を含む、
ことを特徴とする冷却シュラウドセグメント(13
0)。 - 【請求項11】 前記上部及び下部スロット(246,
242)は、各側面パネル(214)の前記前縁(13
2)から前記後縁(136)まで連続して延びることを
特徴とする請求項10に記載のシュラウドセグメント
(130)。 - 【請求項12】 前記シュラウドセグメント(130)
の前記高圧タービンセクション(190)の前記後端か
ら前記低圧タービンセクション(192)の前記前端へ
の遷移部(296)辺りで前記下部スロット(242)
中に開口する通路(286)が全くないことを特徴とす
る請求項11に記載のシュラウドセグメント(13
0)。 - 【請求項13】 前記シュラウドセグメント(130)
の前記低圧タービンセクション(192)の前記後縁
(300)辺りで前記下部スロット(242)中に開口
する通路(286)が全くないことを特徴とする請求項
12に記載のシュラウドセグメント(130)。 - 【請求項14】 前記通路(286)の前記出口(29
2)は、前記側壁面(260)及び前記上部壁面(26
4)を接続する前記端縁辺りに開口することを特徴とす
る請求項11に記載のシュラウドセグメント(13
0)。 - 【請求項15】 各凹み(282)は、前記側壁面(2
60)中にかつ前記隣接するランド(278)の上方に
延びる(460)ことを特徴とする請求項11に記載の
シュラウドセグメント(130)。 - 【請求項16】 前記高圧タービンセクション(19
0)は、前記高圧タービンセクション(190)の前記
前端で前記下部スロット(242)中に開口する出口
(292)を有する前記通路(286)中に冷却空気を
供給する前部ポスト・インピンジメントポケット(22
6)、及び前記高圧タービンセクション(190)の前
記後端で前記下部スロット(242)中に開口する出口
(292)を有する通路(286)中に冷却空気を供給
する後部サブ・インピンジメントポケット(230)を
有することを特徴とする請求項11に記載のシュラウド
セグメント(130)。 - 【請求項17】 ガスタービンエンジンの高圧及び低圧
タービンセクション用のシュラウド部分組立体(40
0)であって、 (a)1対の隣接するシュラウドセグメント(130)
であって、その各々が、高圧インピンジメント空洞(1
84)を備える高圧タービンセクション(190)及び
低圧インピンジメント空洞(189)を備える低圧ター
ビンセクションを含み、またその各々が、 (1)前記高圧タービンセクション(190)の前端の
円周方向の前縁(132)と、 (2)前記低圧タービンセクション(192)の後端
の、前記前縁(132)から間隔を置いて配置された円
周方向の後縁(136)と、 (3)前記後縁及び前縁(132,136)に接続さ
れ、背面(200,204)及び前記シュラウドセグメ
ント(130)の前記前縁(132)から前記後縁(1
36)に向かう方向に移動するガスタービンエンジンの
ガス主流(210)と接触する湾曲した内側表面(20
8)を有する湾曲した基部(196)と、 (4)前記前縁及び後縁(132,136)に接続され
た1対の間隔を置いて配置された対向する軸方向側面パ
ネル(214)と、を含み、 (5)前記側面パネル(214)の各々は、各側面パネ
ル(214)の前記前縁(132)から前記後縁(13
6)まで縦方向に延びる下部減衰スプラインシールスロ
ット(242)を有し、各下部スロット(242)は、
底部壁面(256)、上部壁面(264)並びに前記底
部壁面及び上部壁面(256,264)にその端縁で接
続された側壁面(260)を有し、前記底部壁面(25
6)はその長さ方向に沿う複数の間隔を置いて配置され
た交互に入れ代わるランド(278)及び凹み(28
2)を有し、 (6)前記側面パネル(214)の各々は、前記下部ス
ロット(242)の上方に間隔を置いて配置され、各側
面パネル(214)の前記前縁(132)から前記後縁
(136)まで縦方向に延びる上部主スプラインシール
スロット(246)を有し、各上部スロット(246)
は少なくとも底部壁面(266)及び上部壁面(27
4)を有し、さらに (7)前記基部(196)を貫通してその前記背面(2
00,204)から延び、前記側面パネル(214)の
少なくとも1つの前記下部スロット(242)中に前記
下部スロット(242)の前記底部壁面(256)の前
記ランド(278)の1つの上方で開口する出口(29
2)を有する複数の冷却空気通路(286)を含み、 (8)前記1対のシュラウドセグメント(130)の前
記対向して隣接する側面パネル(214)は、両者間に
間隙(402)を有し、また前記隣接する側面パネル(2
14)の各々についての前記下部スロット(242)の
前記底部壁面(256)中の前記ランド(278)及び
凹み(282)の間隔は、前記隣接する側面パネル(2
14)の1つの前記ランド(278)が、他方の前記隣
接する側面パネル(214)の前記凹み(282)と対
向するように千鳥配列にされる、1対の隣接するシュラ
ウドセグメント(130)と、 (b)前記対向して隣接する側面パネル(214)の間
の前記間隙(402)中に配置され、前記端縁(40
8)の各々が、前記隣接する側面パネル(214)の1
つの前記下部スロット(242)により受入れられるこ
とができるような長さ及び厚さを有する1対の間隔を置
いて配置された端縁(408)を含む少なくとも1つの
減衰スプラインシール(404)とを、含み、 (c)前記少なくとも1つの減衰スプラインシール(4
04)は、各下部スロット(242)の前記底部壁面
(256)の各ランド(278)の上方で各下部スロッ
ト(242)中に開口する前記出口(292)の下方に
配置され、各下部スロット(242)の前記側壁面(2
60)に隣接する前記底部壁面(256)の各凹み(2
82)の少なくとも1部分が空気流れを通すことができ
るように、前記間隙(402)と前記隣接する側面パネ
ル(214)の前記下部スロット(242)の前記底部壁
面(256)との組合わされた幅より小さい幅を有し、
さらに (d)前記間隙(402)中に配置され、端縁(41
6)の各々が前記隣接する側面パネル(214)の1つ
の前記上部スロット(246)により受入れられること
ができるような長さ及び厚さを有する1対の間隔を置い
て配置された端縁(416)を含む少なくとも1つの主
スプラインシール(412)を含み、 (e)前記少なくとも1つの減衰シール(404)及び
前記少なくとも1つの主シール(412)は、その間
に、前記高圧インピンジメント空洞(184)及び前記
低圧インピンジメント空洞(189)の圧力より低い圧
力、並びに前記シュラウドセグメント(130)の高圧
タービン及び低圧タービンセクション(190,19
2)の近傍の前記ガス主流(21)の圧力より高い圧力
を有する中間圧力空洞(424)を画定する、ことを特
徴とするシュラウド部分組立体(400)。 - 【請求項18】 前記上部及び下部スロット(242,
246)は、各側面パネル(214)の前記前縁(13
2)から前記後縁(136)まで連続して延びることを
特徴とする請求項17に記載のシュラウド部分組立体
(400)。 - 【請求項19】 前記減衰シール及び主シール(40
2,412)の各々は、1つの連続する部片であること
を特徴とする請求項18に記載のシュラウド部分組立体
(400)。 - 【請求項20】 各シュラウドセグメント(130)に
おいて、前記高圧タービンセクション(190)の前記
後端から前記低圧タービンセクション(192)の前記
前端への遷移部(296)辺りで、また前記低圧タービ
ンセクション(192)の前記後縁(300)辺りで、
前記下部スロット(242)中に出る通路(286)が
全くないことを特徴とする請求項18に記載のシュラウ
ド部分組立体(400)。
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