JP2002003687A - ポリマー組成物 - Google Patents

ポリマー組成物

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JP2002003687A
JP2002003687A JP2001135772A JP2001135772A JP2002003687A JP 2002003687 A JP2002003687 A JP 2002003687A JP 2001135772 A JP2001135772 A JP 2001135772A JP 2001135772 A JP2001135772 A JP 2001135772A JP 2002003687 A JP2002003687 A JP 2002003687A
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Olivier Jacques Choulet
オリビエ・ジェイコス・ショウレ
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶融加工されて、優れた光学特性、印刷特性、
耐候性およびテンソル耐衝撃抵抗性を有するプラスチッ
クフィルムもしくは層を提供することのできるポリマー
組成物の提供。 【解決手段】(A)(i)20から70重量%のアクリ
ルゴム状コアポリマー、および(ii)30から80重
量%のアクリルハードシェルポリマー、を含むアクリル
コア−シェルグラフトコポリマー、100重量部、
(B)分子量が100万g/モルよりも大きな加工助剤
ポリマー、1から40重量部、ならびに(C)(i)2
0から70重量%の、1以上のビニル芳香族モノマーか
ら誘導された重合された単位、および(ii)30から
80重量%の、1以上のエチレン性不飽和モノマーから
誘導された重合された単位を含む、分子量が20,00
0から100万g/モルの範囲であるVA潤滑コポリマ
ー、0.1から10重量部、を含むポリマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は溶融加工されて、優れた光学特
性、印刷特性、耐候性およびテンソル耐衝撃抵抗性(t
ensile impact resistance)
を有するプラスチックフィルムもしくは層を提供するこ
とのできるポリマー組成物に関する。本発明は本発明の
組成物のプラスチックフィルムの調製方法に関する。本
発明は更に本発明のプラスチックフィルムおよび下層の
基体を有する複合材物品に関する。
【0002】ポリ(ビニルクロライド)樹脂(「PV
C」)は構造材料として使用するのに特に好適な特性の
組合せを有し、様々な物品、例えば、建物のサイディン
グ、シャッター、窓およびドアフレーム用異形材(pr
ofile)、雨水輸送用システム(例えば、溝および
とい)、ならびに柵に、容易に押し出し、または成形す
ることができる。
【0003】しかし、そのようなPVC組成物は比較的
耐候性が劣り、より暗いグレードの色における保色性が
劣る。例えば、顔料または染料のような着色剤の使用に
よって色がPVC組成物に付けられるが、太陽光への曝
露が色を魅力のないように変化させる。劣った耐候性は
テンソル耐衝撃抵抗性の低下も引き起こし、そのような
組成物から製造される物品の脆性およびクラッキングお
よび/または機械的破壊をもたらす。よって、そのよう
な物質の耐候性を改良する必要性が存在している。
【0004】1つの解決策はPVC異形材(建築物およ
び構造物用途に使用される)にラミネートフィルムまた
は共押出された層を提供することであり、該フィルムも
しくは共押出される層は、透明性、耐候性、耐衝撃性、
良好な印刷性、およびPVCに対する接着性を有してい
た。フィルムもしくは共押出される層は、UVバリア能
を有することができ、PVCのようなより安価な非耐候
性の基体物質の使用を可能とした。
【0005】キャップストック(capstock)は
一般に基体プラスチックよりも非常に薄く、典型的には
複合材の合計厚さの約0.1から約25%である。キャ
ップストックのために使用される好適なポリマー組成物
は、カレンダー、押出、共押出加工を使用してフィルム
または層を形成するよう溶融加工可能でなければならな
い。フィルムに溶融カレンダーまたは押出されるキャッ
プストックは、引き続いて基体にラミネートされる。別
法として、基体がPVCのような熱可塑性樹脂で構成さ
れている場合には、ポリマー組成物は基体と共押出され
ることができる。同様に、ポリマー組成物は基体によく
接着しなければならず、良好な耐候性、大きなテンソル
耐衝撃抵抗性、および良好な透明性(小さい曇り)を有
していなければならない。
【0006】1つの救済策は、ポリメチルメタアクリレ
ート(PMMA)ホモポリマーまたはコポリマーベース
の保護フィルムまたは層(キャップストック)をPVC
物品(基体)の上に適用して、その耐候性を改良するこ
とである。ローム アンドハース カンパニーの米国特
許第5318737号は、下層の構造物プラスチックプ
ライの上にかぶせられ、完全に結合している溶融アクリ
ルベースキャップストックのフィードブロック共押出に
よりプラスチック複合材を調製する方法を開示する。キ
ャップストックの組成は、約40から約88重量%の少
なくとも約125000g/モルの分子量を有するアク
リルポリマー、および約12から約60重量%のアクリ
レートベースの、離散した(discrete)多層ポ
リマー粒子の形態の耐衝撃性改良樹脂を含む。
【0007】日本公開特許平9−100385号はアク
リル樹脂、潤滑剤、および任意の可塑剤と塩化ビニル樹
脂を含む、カレンダー成形シートもしくはフィルム用の
アクリルポリマー組成物であって、耐候性、透明性、お
よび大きなテンソル耐衝撃抵抗性を有し、壁紙および屋
外用のサインに使用するものを開示する。この出願は潤
滑剤が、アクリル樹脂のカレンダーロールへの固着を減
少させ、それにより金属剥離性能を改良することによ
り、アクリル樹脂をカレンダー成型によりフィルムおよ
びシートにすることを可能としたと開示する。しかし、
この出願に開示された種々の範囲の潤滑剤(たとえばオ
ールアクリルポリマー、ステアリン酸カルシウム、およ
びポリエチレンワックス)は、ポリマー組成物に大きな
曇りを発生させた。
【0008】私は、フィルムおよびシートにカレンダー
成形または押出されることができるか、または熱可塑性
樹脂と共押出されることができ、優れた耐候性、大きな
テンソル耐衝撃抵抗性、および透明性(少ない曇り)を
有する保護キャップストック層を提供する新規なポリマ
ー組成物を見いだした。具体的には、私は特定のビニル
芳香族(VA)コポリマー潤滑剤と、加工助剤ポリマー
との組み合わせが、アクリルコア−シェルグラフトコポ
リマーを、優れた耐候性、大きなテンソル耐衝撃抵抗
性、および透明性(少ない曇り)を有するフィルムおよ
びシートにカレンダー成形または押出できるようにする
ことを見いだした。
【0009】前記の新規なポリマー組成物はさらにアク
リル耐衝撃性改良剤を含むことができ、実質的にそのテ
ンソル耐衝撃抵抗性を耐候性の低下を伴うことなく向上
させることができることも見いだした。これらの耐衝撃
性改良組成物も、フィルムおよびシートにカレンダー成
形または押出されることができ、熱可塑性樹脂と共押出
されてキャップストックフィルムおよびキャップされた
物品を提供することができる。
【0010】本発明の1つの目的は、フィルムもしくは
シートにカレンダー成形もしくは押出されることができ
るか、または熱可塑性樹脂と共押出されることができ、
得られたフィルムまたはシートが優れた耐候性、大きな
テンソル耐衝撃抵抗性、および透明性(少ない曇り)を
有するポリマー組成物を提供することである。
【0011】本発明の第2の目的は、フィルムもしくは
シートにカレンダー成形もしくは押出されることができ
るか、または熱可塑性樹脂と共押出されることができ、
得られたフィルムまたはシートが優れた耐候性、および
例外的に優れた大きなテンソル耐衝撃抵抗性を有するポ
リマー組成物を提供することである。本発明の第3の目
的は、優れた耐候性、テンソル耐衝撃抵抗性、および透
明性(少ない曇り)を有するプラスチックフィルムまた
はシートを提供することである。本発明の第4の目的
は、優れた耐候性、および優れたテンソル耐衝撃抵抗性
を有する複合材物品を提供することである。本発明の第
5の目的は、本発明のプラスチックフィルムの製造方法
を提供することである。本発明により達成されるこれら
の目的およびその他の目的は、以下の記述により明確に
される。
【0012】本発明においては、フィルムもしくはシー
トにカレンダー成形もしくは押出されることができる
か、または熱可塑性樹脂と共押出されることができ、得
られたフィルムまたはシートが優れた耐候性、テンソル
耐衝撃抵抗性、および透明性(少ない曇り)を有するポ
リマー組成物を提供するという課題が、特定のビニル芳
香族コポリマー潤滑剤と、特定の加工助剤ポリマーとの
組み合わせであって、アクリルコア−シェルグラフトコ
ポリマーマトリックス樹脂を、溶融加工(カレンダー成
型、押出、または共押出)できるようにするものを提供
することにより解決される。
【0013】本発明の第1の態様においては、(A)
(i)20から70重量%のアクリルゴム状コアポリマ
ー、および(ii)30から80重量%のアクリルハー
ドシェルポリマー、を含むアクリルコア−シェルグラフ
トコポリマー、100重量部、(B)分子量が100万
g/モルよりも大きな加工助剤ポリマー、1から40重
量部、ならびに(C)(i)20から70重量%の、1
以上のビニル芳香族モノマーから誘導された重合された
単位、および(ii)30から80重量%の、1以上の
エチレン性不飽和モノマーから誘導された重合された単
位を含む、分子量が20,000から100万g/モル
の範囲であるVA潤滑コポリマー、0.1から10重量
部、を含むポリマー組成物が提供される。
【0014】本発明の第2の態様においては、(A)
(i)35から45重量%のアクリルゴム状コアポリマ
ー、および(ii)55から65重量%のアクリルハー
ドシェルポリマー、を含むアクリルコア−シェルグラフ
トコポリマー、100重量部、(B)分子量が150万
から600万g/モルの範囲である加工助剤ポリマー、
2から25重量部、(C)(i)20から70重量%
の、スチレンから誘導された重合された単位、および
(ii)30から80重量%の、アクリロニトリル、C
1からC8のアルキルアクリレート、C1からC4のア
ルキルメタアクリレート、およびそれらの混合物からな
る群から選択された重合された単位を含む、分子量が5
0,000から80万g/モルの範囲であるVA潤滑コ
ポリマー、0.5から2重量部、並びに(D)アクリリ
ック耐衝撃性改良剤、5から50重量部、を含むポリマ
ー組成物が提供される。
【0015】本発明の第3の態様においては、良好な加
工性、耐候性、テンソル耐衝撃抵抗性を有するプラスチ
ックフィルムであって、本発明の第1の態様または第2
の態様にかかるポリマー組成物から調製されたものを提
供する。
【0016】本発明の第4の態様においては、良好な耐
候性および印刷特性を有するプラスチックフィルムの調
製方法であって、(I)本発明のポリマー組成物を、予
備溶融装置に供給し、(II)ポリマー組成物を少なく
とも150℃に予備溶融装置中で加熱してゲルを形成
し、(III)ゲルを少なくとも170℃に加熱して溶
融物を形成し、(IV)溶融物を、30から2000ミ
クロンの範囲の厚さを有する溶融フィルムにし、(V)
溶融フィルムを冷却する、ことを含む方法が提供され
る。
【0017】本発明の第5の態様においては、本発明の
プラスチックフィルムを含む複合材物品であって、該プ
ラスチックフィルムは基体層の少なくとも1つの表面上
に付着的に配置され、該基体層が、熱可塑性樹脂、熱硬
化性物、接着剤、コーティング、ガラス、金属、セラミ
ックス、セルロース物質、およびこれらの混合物からな
る群から選択される1以上の物質を含む物品が提供され
る。
【0018】ここで使用される、用語「ゴム状」とは、
そのガラス転移温度より高温におけるポリマーの熱力学
状態を表示する。ここで使用される、用語「に由来する
単位」とは、公知の重合技術に従って合成されたポリマ
ー分子が、その構成モノマー「から誘導される単位」を
有していることをいう。ここで使用される、「分子量」
とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(ge
l permeation chromatograp
hy)法によって決定されるポリマー分子の重量平均分
子量をいう。ここで使用される、用語「グラフトリンカ
ー」とは、一のタイプのポリマー分子と他のタイプのポ
リマー分子の間に、複数の共有結合を形成することがで
きる多官能性モノマーをいう。ここで使用される、用語
「架橋剤」とは、同じタイプのポリマー分子の間に、複
数の共有結合を形成することができる多官能性モノマー
をいう。ここで使用される、用語「アルキル(メタ)ア
クリレート」とは、アルキルアクリレートおよびアルキ
ルメタアクリレートモノマー化合物の両方をいう。ここ
で使用される、用語「部」とは、「重量部」を意味する
ものと意図される。特に示されない限りは、「全重量
部」は合計して100になることを必要としない。ここ
で使用される、用語「重量パーセント」とは「100に
対する部」を意味する。本明細書におけるすべての範囲
はその境界値を含み、組み合わせ可能である。
【0019】特定のアクリルコア−シェルグラフトコポ
リマー、加工助剤ポリマー、およびVA潤滑剤コポリマ
ーの組み合わせは、容易に溶融加工され、キャップスト
ックとして使用するのに適当な透明で、耐候性のある、
耐衝撃性ポリマーフィルムまたは層を提供することので
きるポリマー組成物を形成することを見いだした。本発
明のポリマー組成物は100重量部のアクリルコア−シ
ェルグラフトコポリマー、1から40重量部、好ましく
は1から25重量部、もっとも好ましくは2から5重量
部の加工助剤ポリマー、および0.1から10重量部、
好ましくは0.5から5重量部、最も好ましくは0.5
から2重量部のVA潤滑剤コポリマーを含む。
【0020】前記アクリルコア−シェルグラフトコポリ
マーは、20から70重量部、好ましくは30から60
重量部、もっとも好ましくは35から45重量部のゴム
状コアポリマーを含む。そのようなゴム状コアポリマー
は、45から99.9重量部、好ましくは80から9
9.5重量部、もっとも好ましくは94から99.5重
量部の、少なくとも1種のC1−C8アルキルアクリレ
ートモノマーから誘導された単位;0から35重量部、
好ましくは0から20重量部、もっとも好ましくは0か
ら4.5重量部の、C1−C8アルキルアクリレートモ
ノマーとは異なる少なくとも1種のエチレン性不飽和な
共重合可能なモノマーから誘導された単位;および0.
1から5重量部、好ましくは0.5から2重量部、もっ
とも好ましくは0.5から1.5重量部の、少なくとも
1種の架橋剤またはグラフトリンカーから誘導された単
位を含む。
【0021】好適なC1−C8アルキルアクリレートモ
ノマーとしては、メチル−、エチル−、プロピル−、n
−ブチル−、sec−ブチル−、tert−ブチル−、
ペンチル−、ヘキシル−、ヘプチル−、n−オクチル
−、および2−エチルヘキシル−アクリレートが挙げら
れる。n−ブチルアクリレートおよびエチルアクリレー
トモノマーが好ましい。
【0022】好適な架橋剤またはグラフトリンカーとし
ては、ジビニルベンゼン、ブチレングリコールジメタア
クリレート、例えば、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタアクリレート、ブチレン
グリコールジアクリレート、オリゴエチレングリコール
ジアクリレート、オリゴエチレングリコールジメタアク
リレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、ト
リメチロールプロパンジメタアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート(TMPTA)またはト
リメチロールプロパントリメタアクリレートのようなア
ルカンポリオール−ポリアクリレートまたはアルカンポ
リオールポリメタアクリレート、および例えば、アリル
アクリレート、ジアリルマレエートおよび好ましくはア
リルメタアクリレートのような不飽和カルボン酸アリル
エステルが挙げられる。
【0023】コアポリマーがゴム状を維持している限り
は、コアポリマーは、例えば、C1−C8アルキルメタ
アクリレート、ビニル芳香族モノマー、ビニル不飽和カ
ルボン酸モノマーおよび窒素含有ビニル不飽和モノマー
のような、C1−C8アルキルアクリレートモノマーと
は異なる共重合可能なエチレン性不飽和モノマーの少な
くとも一つに由来する追加の単位を含むこともできる。
C1−C8アルキルメタアクリレートモノマーの例とし
ては、エチルメタアクリレート、プロピルメタアクリレ
ート、ブチルメタアクリレート、ヘキシルメタアクリレ
ート、オクチルメタアクリレートが挙げられ、好ましく
はメチルメタアクリレートである.ビニル芳香族モノマ
ーの例としては、スチレン、アルファ−メチルスチレ
ン、パラ−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルト
ルエン、ジブロモスチレン、トリブロモスチレン、ビニ
ルナフタレン、イソプロペニルナフタレン、ジビニルベ
ンゼン等が挙げられる。C1−C8アルキル(メタ)ア
クリレートモノマーは、他のモノマーよりもアクリル単
位の耐候性を向上させるので好ましい。ビニル不飽和カ
ルボン酸モノマーの例としては、メタアクリル酸および
アクリル酸が挙げられる。窒素含有ビニル不飽和モノマ
ーの例としては、アクリロニトリル、メタアクリロニト
リル、C1−C8アルキルアクリルアミドおよびC1−
C8アルキルメタアクリルアミドが挙げられる。
【0024】アクリルコア−シェルグラフトコポリマー
のコアポリマーにグラフトされたシェルポリマーは、C
1−C8アルキルメタアクリレートモノマーの少なくと
も一つに由来する単位を80〜99重量部、好ましくは
85〜97重量部、最も好ましくは92〜96重量部、
および前記C1−C8アルキルメタアクリレートモノマ
ーの少なくとも一つとは異なる、共重合可能なエチレン
性不飽和モノマーの少なくとも一つに由来する単位を1
〜20重量部、好ましくは3〜15重量部、最も好まし
くは4〜8重量部含む。
【0025】第1のコア/シェルポリマーのシェルに適
するポリマーは、それらが20℃以上のガラス転移温度
(Tg)を有することを必要とし、よって前記C1−C
8アルキルメタアクリレートモノマーの少なくとも一つ
とは異なる、共重合可能なエチレン性不飽和モノマーに
由来する単位の1以上を含むこともできる。
【0026】好適な共重合可能なエチレン性不飽和モノ
マーは、次に示すモノマーの1以上であることができ
る:C1−C8アルキル(メタ)アクリレート、アクリ
ロニトリル、メタアクリロニトリル、ジビニルベンゼ
ン、アルファ−メチルスチレン、パラ−メチルスチレ
ン、クロロスチレン、ビニルトルエン、ジブロモスチレ
ン、トリブロモスチレン、ビニルナフタレン、イソプロ
ペニルナフタレン、および例えば、デシルアクリレー
ト、ラウリルメタアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、ステアリルメタアクリレート、ステアリルアクリレ
ート、イソボルニルメタアクリレートのようなより大き
な炭素数である(C9−C20)アルキル(メタ)アク
リレート等。C1−C8アルキル(メタ)アクリレート
モノマーが、その向上された耐候性のために好ましい。
最も好ましいものは、C1−C8アルキルアクリレート
モノマーである。
【0027】加工助剤ポリマーは、本発明のポリマー組
成物に溶融均質性を提供することが必要である。本発明
の組成物において有用な加工助剤ポリマーとしては、
D.L.Dunkleberger、Plastics
Additives andModifiers H
andbook, J.Edenbaum 編集,C
h.60, Processing Aids for
PolyvinylChloride, Van N
ostrand REinhold, NewYor
k,1992に記載されているような、ポリ塩化ビニル
における加工助剤として有用であることが一般に知られ
ているものが含まれる。
【0028】本発明の組成物中で使用される加工助剤ポ
リマーは、100万g/モル、好ましくは150万から
600万g/モルの分子量を有する。分子量が100万
g/モルよりも小さいと、ポリマー組成物の溶融強度が
小さすぎてなめらから溶融物表面が得られない。分子量
が600万g/モルよりも大きいと、210℃未満の温
度では加工が困難になり、カレンダー成形の際に溶融フ
ィルムまたは層の波打や不均一が生ずる。加工助剤分子
量が600万以上の場合には、最大250℃までの、よ
り高い加工温度が必要とされる。
【0029】本発明においては、少なくとも1部の加工
助剤ポリマーが、アクリルコア−シェルグラフトコポリ
マー100部に対して添加されることが、溶融ポリマー
組成物の粘度および溶融強度を増加させるために必要と
される。この粘度および溶融強度の増加は、組成物に必
要なレオロジー特性を付与し、カレンダー、押出、共押
出技術により溶融加工できるようにする。溶融カレンダ
ーの間、加工助剤ポリマーは溶融組成物になめらかなロ
ーリングバンクアスペクト(rollingbank
aspect)を提供する。加工助剤ポリマーの量が4
0部よりも多いと、組成物は溶融困難となり、および/
または粘度が溶融加工を適切に行うためには高くなりす
ぎる。多量の加工助剤による高すぎる粘度はより高い溶
融温度を用いることにより緩和されるが、溶融加工温度
は240℃未満、好ましくは220℃未満に保持するこ
とが望ましい。PVCのような温度感受性の熱可塑性樹
脂の上に本発明のポリマー組成物を共押出する際には、
加工温度を200℃未満に保持することが好ましい。
【0030】加工助剤ポリマーは組成物が固体状態から
溶融状態へ溶融または融解(fuse)するために必要
な時間を短縮するという作用も有する。加工助剤ポリマ
ーは融解時間を短縮するために存在する。プロセス効率
を改良するためにはより早い融解が望ましい。加工助剤
ポリマーは、好ましくはC1−C8n−アルキルアクリ
レートおよびC1−C8n−アルキルメタアクリレート
モノマーの1以上から誘導される重合された単位で構成
される。加工助剤ポリマーは一般にエマルション重合技
術により調製される。加工助剤ポリマーは単一段および
多段エマルション重合の両者を使用して、分子量を調節
するための連鎖移動剤を使用して、もしくはこれを使用
しないで容易に調製される。フリーラジカル開始エマル
ション重合技術に基づく加工助剤ポリマーを提供するこ
とが特に好ましい。なぜならそのような技術により調製
された粒子のディスパージョンは、他の粒子ディスパー
ジョン(たとえばエマルション重合されたコア−シェル
グラフトコポリマーおよびエマルション重合されたビニ
ル芳香族潤滑コポリマー)と容易にブレンドすることが
でき、粉末もしくはペレットの形態で単離することがで
きるからである。
【0031】エマルション重合は、単一段および多段プ
ロセスにより調製することができる。単一段、2段また
は多段のいずれでも、加工助剤の分子量は加工助剤ポリ
マー全体の重量平均分子量として決定される。少量のs
ec−ブチルメルカプタンを、分子量を調節するために
両方の段で使用することができる。
【0032】VA潤滑コポリマーが、カレンダーロール
装置への組成物の固着をなくすために組成物中に必要と
される。さらにVA潤滑コポリマーは、本発明の組成物
を使用して作られるフィルムおよび層の耐候性、印刷特
性、および透明性(少ない曇り)を損なわない。透明
(少ない曇り)の組成物を提供するために、VA潤滑ポ
リマーはアクリルコア−シェルグラフトコポリマーおよ
び加工助剤ポリマーと相溶性である。VA潤滑コポリマ
ーは20から70重量%、好ましくは25から60重量
%、最も好ましくは30から50重量%の、1以上のビ
ニル芳香族モノマーから導かれた重合単位、および30
から80重量%、好ましくは40から75重量%、最も
好ましくは50から70重量%の、1以上のエチレン性
不飽和モノマーであってビニル芳香族モノマーとは異な
るものから導かれた重合単位を含む。重合単位の20%
未満がVAモノマーから導かれる場合には、潤滑剤は組
成物を曇らせてしまうであろう。重合単位の70%より
も多くがVAモノマーから導かれる場合には、VA潤滑
コポリマーはアクリルコア−シェルグラフトコポリマー
および加工助剤ポリマーとほとんど相溶せず、特性が損
なわれる。
【0033】適当なビニル芳香族モノマーとしては、た
とえばスチレン並びに、芳香族環に結合する1以上のア
ルキル、アルコキシ、ヒドロキシまたはハロ置換基を有
する置換スチレン、たとえばアルファ−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシ
レン、トリメチルスチレン、ブチルスチレン、クロロス
チレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、p−ヒド
ロキシスチレン、メトキシスチレン、並びにビニル置換
された縮合芳香族環構造、たとえばビニルナフタレン、
およびビニルアントラセン、並びにビニル芳香族モノマ
ーの混合物があげられる。好ましい態様においては、ビ
ニル芳香族モノマーはスチレン、少なくとも50%のス
チレンを含むビニル芳香族モノマーの混合物である。
【0034】好適なエチレン性不飽和モノマーとして
は、共役ジエン(イソプレン、1,3−ブタジエン);
ビニルハライド;アルファ−オレフィン(エチレン、プ
ロピレン);カルボン酸のビニルエステル(酢酸ビニ
ル);アクリル酸、メタクリル酸、およびアルファ−フ
ェニルアクリル酸のアリールおよびC1−C8アルキル
エステル(メチルメタアクリレート、ブチルアクリレー
ト、ブチルメタアクリレート、ベンジルアクリレート、
メチルアルファ−フェニルアクリレート);アクリル
酸、メタクリル酸、およびアルファ−フェニルアクリル
酸;エチレン性不飽和カルボン酸のアミド(アクリルア
ミド、メタアクリルアミド、アルファ−フェニルアクリ
ルアミド);エチレン性不飽和カルボン酸のニトリル
(アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アルファ
−フェニルアクリロニトリル);アルキルビニルエーテ
ル(メチルビニルエーテル);ジカルボン酸の不飽和酸
無水物(無水マレイン酸)など、およびこれらの混合物
があげられるが、これらに限定されるものではない。エ
チレン性不飽和モノマーはポリマー組成物フィルムまた
は層の所望の潤滑性、印刷特性、耐候性および/または
透明性を損なう量よりも少ない量で使用される。エチレ
ン性不飽和モノマーがアクリロニトリル、C1−C8ア
ルキルアクリレート、C1−C4アルキルメタアクリレ
ート、およびこれらの混合物から導かれることが特に好
ましい。
【0035】本発明の組成物に潤滑性を付与するため
に、VA潤滑コポリマーの分子量は20,000から1
00万g/モル、好ましくは30,000から800,
000g/モル、最も好ましくは100,000から8
00,000g/モルの範囲であることが望ましい。分
子量が小さすぎると、フィルムまたは層の印刷特性およ
び基体への接着性が不良となる。分子量が大きすぎる
と、VA潤滑剤は組成物に適切な潤滑性を提供できな
い。
【0036】好適なVA潤滑コポリマーはフリーラジカ
ルエマルション重合技術により調製されることができ
る。エマルション生成物は容易にVA潤滑コポリマー粒
子のディスパージョンを提供し、これはエマルション重
合されたコア−シェルグラフトコポリマーおよびエマル
ション重合された加工助剤ポリマーのディスパージョン
の粒子にブレンドされ、単離されることができる。エマ
ルション重合は単一段または多段プロセスにより行うこ
とができる。VA潤滑コポリマーが多段プロセスにより
調製され、第1段にビニル芳香族モノマーの総量の過半
量が含まれているヘテロポリマーを調製することが特に
好ましい。VA潤滑コポリマーの分子量は適当な連鎖移
動剤を使用することにより調節することができる。
【0037】優れたテンソル耐衝撃抵抗性を有する組成
物が望ましい場合には、本発明の組成物は100重量部
以下、好ましくは5から50重量部、最も好ましくは1
5から35重量部のアクリリック耐衝撃性改良剤を更に
含むことができる。任意の耐衝撃性改良剤はC1−C8
アルキルアクリレートおよびC1−C8アルキルメタア
クリレートモノマーから好ましく調製され、本発明の組
成物に高いテンソル耐衝撃抵抗性、高い耐候性、良好な
加工性、透明性、相溶性、および他の基体への接着性を
付与する。
【0038】好ましい任意の耐衝撃性改良剤は、70か
ら96重量%、好ましくは75から94重量%、最も好
ましくは77から85重量%のゴム状コアポリマーを含
むアクリリック耐衝撃性改良剤である。そのようなゴム
状コアポリマーは、50から99.9重量%、好ましく
は80から99.9重量%、最も好ましくは90から9
9.9重量%の、少なくとも1つのC1−C8アルキル
アクリレートモノマーから誘導された単位を含む。コア
ポリマーがゴム状を維持する限り、アクリリック耐衝撃
性改良剤のコアポリマーは、C1−C8アルキル(メ
タ)アクリレート、スチレンのようなビニル芳香族モノ
マー、メタアクリル酸のようなビニル不飽和カルボン酸
モノマー、アクリロニトリルのような窒素含有ビニル不
飽和モノマーのような、少なくとも1つの共重合された
モノマーから導かれた追加の単位を含むこともできる。
【0039】アクリリック耐衝撃性改良剤のコアポリマ
ーにグラフトされたハードステージポリマーは、好まし
くは90から100重量%、最も好ましくは98から9
9.9重量%の少なくとも1つのC1−C8アルキルメ
タアクリレートモノマーから導かれた単位を含む。ハー
ドステージは好ましくはコアポリマーの周囲にシェルを
形成する。コア−シェルポリマーのシェルとして好適な
ポリマーは、20℃以上のガラス転移温度(Tg)を有
することが求められ、そのため該少なくとも1つのC1
−C8アルキルメタアクリレートモノマーとは異なるエ
チレン性不飽和の共重合可能なモノマーから導かれた1
以上の単位を含むことができる。
【0040】任意の耐衝撃性改良剤はゴム状コアステー
ジの形成後に重合される他のまたは追加の段を有するこ
ともできる。そのようなステージは、ポリ(アルキルア
クリレート)の追加のゴム状ステージ、またはC1−C
4アルキルメタアクリレートのみからもしくは主として
これからなるポリマーの追加のステージを含むことがで
きる。好適なアクリリック耐衝撃性改良剤は、ローム
アンド ハース カンパニーから入手することができ、
たとえば80重量%のゴム状コアポリマーおよび20重
量%のハードシェルポリマーを有するPARALOID
(登録商標)KM−334があげられるが、これに限定
されるものではない。
【0041】最大の透明性のために、耐衝撃性改良剤の
屈折率がアクリルコア−シェルグラフトコポリマーの屈
折率単位の0.02以内、好ましくは0.01以内であ
り、および/または耐衝撃性改良剤の量が組成物の5部
以下であることが理想的である。しかし、大きな耐衝撃
性が望まれ高い透明性(少ない曇り)が必要とされない
場合には、耐衝撃性改良剤はアクリルコア−シェルグラ
フトコポリマーの屈折率と0.02単位よりも大きく相
違する屈折率を有することもできる。耐衝撃性改良剤の
量が増加すると、ポリマー組成物の加工性が低下する。
そのため、任意の耐衝撃性改良剤の量はアクリルコア−
シェルグラフトコポリマー100部あたり最大100部
である。
【0042】本発明の組成物から乾燥粉末またはペレッ
トを調製するためには、各成分が粉末、水性ベースの粒
子ディスパージョン(たとえばそれらのエマルション重
合生成物)、または粉末および粒子ディスパージョンの
両者の組み合わせとしてブレンドし、ついで乾燥するこ
とができる。(A)アクリルグラフトコポリマーと
(B)加工助剤ポリマー、(C)VA潤滑コポリマー、
および任意の(D)アクリリック耐衝撃性改良剤ポリマ
ーのそれぞれの粒子ディスパージョンをブレンド(エマ
ルションブレンド)し、一緒に単離して粉末またはペレ
ットを形成することが特に好ましい。追加の高分子流動
助剤をエマルションブレンドとともに一緒に単離し、粉
末流動特性を改良することもできる。
【0043】粉体の代わりに(例えば、ダストを避ける
ために)、ペレット化された形態のポリマー組成物がフ
ィルム、シートおよび他の様々な物品の製造に好ましい
場合には、粉体は、プラスチック加工分野で公知の、好
適なプラスチックのペレット化装置および方法を用いて
ペレットに形成されることができる。これは、ポリマー
組成物の成分が標準的なプラスチック加工装置を用いて
配合(混合)されペレット化されることができる場合に
特に有用である。
【0044】本発明のポリマー組成物からプラスチック
フィルムを調製するために特定のプロセスを使用するこ
とができる。カレンダリングプロセスの最初の工程は、
本発明の方法により調製されたポリマー組成物を適当な
予備溶融装置、たとえば押出機またはニーダーに供給す
ることである。好ましくはポリマー組成物の成分は単一
の粉末またはペレットブレンド形態(上記参照)で提供
され、予備溶融装置内での混合および成分の追加が必要
の無いようにされる。次の工程は混合物を加熱して熱可
塑性物質を溶融する(たとえば押出機またはニーダー内
で)ことである。温度範囲は少なくとも150℃、好ま
しくは150から220℃の範囲であることが望まし
く、本発明の組成物を粉末形態からゲル形態に変換す
る。次の工程はゲルを少なくとも170℃に加熱し、平
滑なフィルムに成形されることができる均一な溶融物を
形成することである。温度範囲が170から250℃の
範囲であることが好ましく、最も好ましくは190から
200℃の範囲である。溶融温度が低すぎるとテンソル
耐衝撃抵抗性が不良となる。しかし、溶融温度が高すぎ
ると良好な加工をするには粘度が低くなりすぎる。
【0045】次の工程は溶融物を30から2000ミク
ロンの範囲の厚さを有する溶融フィルムに成形すること
である。この成形工程は予備溶融装置の端部に取り付け
られたダイを使用することにより行うことができる。好
ましくは成形工程はロールを有するカレンダーを使用す
ることにより行うことができる。フィルム厚さはロール
のギャップのセッティングにより調節される。カレンダ
ーは加熱と良好な均一性を有する平滑なフィルムの調製
のために特に有用であり、いくらかのゲルが予備溶融装
置からカレンダー内に抽出される加工の間の良好なロー
リングバンクアスペクトのために有用である。カレンダ
ー内のロールの数は典型的には3から5の間であり、ロ
ールのアセンブリ(垂直と水平)はカレンダーの通常の
使用に従って変更することができる。フィルム厚さはカ
レンダーロールのギャップ幅と引っ張り速度の調節によ
り調整できる。予備溶融装置を出た物質は完全に溶けて
いない場合があるため、ロールミルのような任意の装置
を予備溶融装置の端部とカレンダーとの間に配置するこ
とができる。そのような任意の装置は溶融物の生産量を
改善できる。
【0046】最終工程はフィルムの冷却である。フィル
ムは1以上の冷却ロール(ロールの内部に冷却水を通
す)を使用することにより冷却することができる。冷却
後、フィルム厚さは30ミクロンから1ミリの範囲であ
り、最も好ましくは80−100ミクロンである。フィ
ルムは引き続きロールの1つの面の上を通過してフィル
ムは更に冷却され、その後の加工(たとえば印刷、切
断、および基体の上にラミネートして複合材物品を形成
する)のために取り扱い、または包装することができ
る。
【0047】合成樹脂複合材物品を作成する方法であっ
て、複数の熱可塑性樹脂押出化合物を押出し、それらを
一緒に特定の様式で施用する方法も想定される。熱可塑
性押出化合物の少なくとも1つは本発明の第1または第
2の態様のポリマー組成物であり、少なくとも1つの基
体層として作用する少なくとも1つの他の熱可塑性押出
化合物の上に配置される。ポリマー組成物が複数の層に
押し出され、複合材物品の1以上の面に追加の保護をも
たらすことも想定される。
【0048】本発明の組成物および方法により調製され
たプラスチックフィルムは種々の基体に適用されるキャ
ップストックとして使用することができる。プラスチッ
クフィルムは基体層の少なくとも1つの表面に接着的に
配置されることができる。好適な基体層としては熱可塑
性樹脂、熱硬化物、接着剤、塗料、ガラス、金属、セラ
ミックス、セルロース物質、およびこれらの混合物から
選択される1以上の物質があげられる。基体層は好まし
くは熱可塑性樹脂であり、最も好ましくはPVCのよう
な塩化ビニル樹脂である。
【0049】PVC用の典型的なキャップストックは、
30ミクロンから1ミリの厚さであることができ、PV
Cサイディング用途では構造プラスチックは約0.8か
ら1.2ミリの厚さであることができ、PVC異形材用
途(例えば、PVC窓枠、フェンス、デッキおよび雨
樋)については1.2から3.0ミリであり、「クレジ
ットカードタイプ」の用途では100ミクロンから2.
0ミリである。
【0050】基体層は熱可塑性樹脂の押出によつても形
成されることができる。熱可塑性樹脂は公知の任意の押
出可能な熱可塑性樹脂であることができる。特に建築用
製品を製造するのに有用なものであるが、耐候性および
物理的耐衝撃性のためにキャプストック層による保護を
必要とする、好ましい押出可能な熱可塑性樹脂として
は、PVC、塩素化ポリビニルクロライド(CPV
C)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ポリプロピ
レン(PP)およびアクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン(ABS)が挙げられる。押出可能な熱可塑性樹
脂のキャプストックおよび基体層は互いに付着し、複合
材料の離層(delamination)を妨げること
も好ましい。付着は、互いに相溶性および/または混和
可能な樹脂の選択(例えば、アクリルベースの樹脂およ
び塩素化樹脂)を通じて促進されることができる。接着
促進剤での表面処理、コロナ放電および/または接着剤
の適用のような様々な公知の方法が複合材料の基体と複
合材物品のキャプストック層の間の付着を改良するため
に包含される。
【0051】合成樹脂複合材物品は押出可能な熱可塑性
樹脂の基体層、および上述の本発明の第1または第2の
態様に従ったポリマー組成物のキャプストック層を有す
ることができる。複合材物品は、例えば、あらかじめ形
成されたシートまたはフィルムのPVC構造プラスチッ
クとキャプストックが熱融解または接着によって一緒に
積層することによって形成されることができる。本発明
の組成物がPVCと共押出され、キャプストックPVC
複合材物品を形成することも構想される。Traber
tらの米国特許第5318737号に開示されているア
クリル組成物とPVCの共押出方法を、本発明の組成物
とPVCのを共押出するために使用することができる。
【0052】ポリマー組成物は少なくとも1つのUV光
安定剤をさらに含むことができる。「Plastics
Additives and Modifiers
Handbook,Ch.16 Environmen
tal Protective Agents」,J.
Edenbaum,Ed.,Van Nostrand
(1992)pp.208−271には、多くの好適な
UV光安定剤が記載されている。好ましいUV光安定剤
はHALS−、ベンゾトリアゾール−およびベンゾフェ
ノン−型の化合物である。UV光安定剤はポリマー組成
物の耐候性をさらに向上させる。
【0053】組成物を着色することが望ましい場合に
は、ポリマー組成物はさらに少なくとも1つの顔料を含
むことができる。「Plastics Additiv
esand Modifiers Handbook,
Section VIII,Colorants」,
J.Edenbaum,Ed.,Van Nostra
nd(1992)pp.884−954には、多くの好
適な顔料が記載されている。例えば、有機顔料および無
機顔料があげられ、それらの好ましいものは、UVおよ
び可視光の曝露に耐性を有しており、例えば二酸化チタ
ン(白色)である。
【0054】実施例 以下の略号が実施例において使用される。 ALMA=アリルメタアクリレート BA=ブチルアクリレート MMA=メチルメタアクリレート Mw=重量平均分子量 Sty=スチレン 組成の記載においては、シングルスラッシュ「/」はコ
ポリマーを示し、かっこ内のシングルスラッシュによっ
て分けられた数は特定のステージのコポリマー重量比を
示し、ダブルスラッシュ「//」は分離されたステージ
を示す。コア/シェルポリマー組成物を記述するための
一般的な方式は「コア組成物」//「シェル組成物」で
ある。重量部を示す数は合計100となることを必要と
しない。
【0055】アクリルコア−シェルグラフトコポリマー
(A)の調製 米国特許第3812205号の実施例1に記載されてい
るラテックスヘテロポリマーのエマルション重合方法に
よりアクリルコア−シェルグラフトコポリマーが調製さ
れた。得られたアクリルコア−シェルグラフトコポリマ
ー(A)は以下の組成を有していた。40(99BA/
1ALMA)//60(95MMA/5BA)。ポリマ
ーは40%のアクリルゴム状コアポリマーと、60%の
アクリルハードシェルポリマーを有していた。得られた
ポリマー粒子ディスパージョンの全固形分重量分率は5
3%であり、最終の粒子サイズは180−200nmで
あり、pHは2.7−3.0であった。この粒子ディス
パージョンの一部が高分子流動助剤とともにスプレード
ライされ、粉末が形成された。
【0056】加工助剤ポリマー(B) 市販の加工助剤ポリマー(ローム アンド ハース カ
ンパニー製)で150万から600万の範囲の分子量を
有するものが実施例で使用された:PARALOID
K−120N:PARALOID K−125:PAR
ALOID K−400。
【0057】潤滑剤(C) 36Sty/41MMA/23BAの全体の組成を有す
るVA潤滑コポリマー(VA−Lube)が米国特許第
3859384号の実施例1、組成物Bに記載されてい
る方法により、エマルションとして調製された。第1段
の組成は35Sty/23BA/2MMAであり、第2
段の組成は39MMA/1Styであった。全体の重量
平均分子量は100,000g/モルであり、総固形分
重量分率は52%であった。エマルションの一部はスプ
レードライされ、自由流動粉末(free−flowi
ng powder)が形成された。試験された比較例
の潤滑剤は、高級脂肪酸エステル潤滑剤であるLOXI
OLG−32(ヘンケル社製)、酸化ポリエチレンワッ
クスであるA−C 307A(ハネウェル社製)、オー
ルアクリルポリマー潤滑剤であるMETABLENL−
1000(三菱レーヨン社製)であった。
【0058】任意のアクリリック耐衝撃性改良剤(D) 使用されたアクリリック耐衝撃性改良剤は、ローム ア
ンド ハース カンパニーから市販されている、80重
量%のゴム状コアポリマーおよび20重量%のハードシ
ェルポリマーを有するPARALOID(登録商標)K
M−334であった。
【0059】実施例1および比較例−フィルム特性 アクリルコア−シェルグラフトコポリマー(A)、加工
助剤(B)、および潤滑剤(C)の組成物が粉末成分を
ミキサー中、周囲温度で2分間混合することにより調製
された。それぞれの組成物(200g)を、実験室用2
本ロールミル(Collin)を用いてフィルム加工性
に関して試験した。加工温度は180から210℃の範
囲であり、ロールは反対方向に回転し、300ミクロン
の厚さのフィルムを製造した。フィルムはロールから回
収され、フィルム加工性、溶融強度、固着、および曇り
に関しての観察が行われた。不良な加工特性は組成物の
溶融の困難性、不良な溶融特性、不良な溶融強度、不良
なフィルム加工性、不良なロールバンクアスペクト、ま
たは粗いフィルム外観により明らかにされる。フィルム
透明性は透明、少しの曇り、曇り、不透明として特定さ
れた。曇り%値は数枚の130ミクロンの厚さのフィル
ムについて、Hunterlab Spectroph
otometerを用い、透過%により測定された。
「透明」なフィルムは20未満の曇り%を有する。「少
しの曇り」のフィルムは20から40の曇り%を有す
る。「曇り」のフィルムは40より大きな曇り%を有す
る。組成と結果を表1に示す。
【0060】これらの結果から以下の結論が導かれる。
潤滑剤はフィルムの装置への固着を防止するために必要
である。40部未満の加工助剤ポリマーが、良好なフィ
ルム加工特性および良好な品質のフィルムを得るために
必要である。ビニル芳香族コポリマー潤滑剤(VA−L
ube)は加工助剤ポリマーと一緒に使用すると最も透
明なフィルムを提供する。一方、脂肪酸エステル潤滑剤
(G−32)、オールアクリル潤滑剤(L−100
0)、および酸化ポリエチレンワックス潤滑剤(A−C
307A)のすべては、加工助剤ポリマーと一緒に使
用すると曇ったフィルムを与える。
【0061】
【表1】
【0062】実施例2−4 組成およびテンソル耐衝撃強度 実施例2および4 アクリルコア−シェルグラフトコポリマー(A)、K−
125加工助剤ポリマー(B)、VA−Lube潤滑剤
(C)、およびKM−344耐衝撃性改良剤の組成物
が、粉末成分をミキサー中、周囲温度で2分間混合する
ことにより調製された。
【0063】実施例3 アクリルコア−シェルグラフトコポリマー(A)、K−
125加工助剤ポリマー(B)、VA−Lube潤滑剤
(C)、およびKM−344耐衝撃性改良剤の組成物
が、ポリマー成分のエマルションを混合タンク内で、4
0℃で1時間ブレンドすることにより調製された。エマ
ルションブレンドは引き続き4.3%のポリマー流動助
剤エマルションとともにスプレードライされた。組成物
のメルトフローインデックスは10分間あたり1.52
gであった(ASTM D1238−90b)。それぞ
れの組成物(150g)を、実験室用2本ロールミル
(Collin)を用いてフィルム加工性およびテンソ
ル耐衝撃抵抗性に関して試験した。加工温度は190℃
であり、ロールは反対方向に回転し、250ミクロンの
厚さのフィルムを製造した。フィルムはロールから回収
され、カレンダー方向と垂直方向について、それらのテ
ンソル耐衝撃抵抗性がISO8256/Type3によ
り試験された。カレンダー方向および垂直方向における
結果は、標準偏差とともに一緒に表2に示された。これ
らの結果はテンソル耐衝撃抵抗性が、アクリリック耐衝
撃性改良剤を加えることにより2倍ないし3倍になるこ
とを示している。
【0064】
【表2】
【0065】実施例3の組成物はさらに動的安定性(熱
劣化)試験に供された。組成物はロールミルにより20
0℃で195分間加工された。色の発生を観察するため
3分ごとにサンプルを採取した。色の変化はなく、熱劣
化がないことを示した。実施例3の組成物はさらに促進
耐候性試験に供された。実施例3のフィルムは実験室用
ラミネート装置を用いて3.0ミリの厚さのPVC基体
にラミネートされ、複合体物品を形成した。この複合体
物品はQUV促進耐候性試験(ASTMD4329 C
ycle C(Q−UVA340光源、8時間照射、4
時間暗所、60℃、凝縮条件下))に供された。300
時間後にも色の変化はみられなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33:04 C08L 33:04 25:08) 25:08) Fターム(参考) 4F071 AA22X AA33 AA33X AA76 AA77 BB04 BC01 4F100 AB01A AD00A AG00A AJ04A AK12B AK25B AK27B AL02B AL04B AL05B AL09B AN02B AT00A BA02 BA07 CB00A CC00A EC03 EC18 EJ05B GB07 JA07B JB13A JB16A JK10 JL00 JL09 JN01 YY00B 4J002 BC043 BG022 BN121 BN124 GF00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(i)20から70重量%のアクリ
    ルゴム状コアポリマー、および(ii)30から80重
    量%のアクリルハードシェルポリマー、を含むアクリル
    コア−シェルグラフトコポリマー、100重量部、
    (B)分子量が100万g/モルよりも大きな加工助剤
    ポリマー、1から40重量部、ならびに(C)(i)2
    0から70重量%の、1以上のビニル芳香族モノマーか
    ら誘導された重合された単位、および(ii)30から
    80重量%の、1以上のエチレン性不飽和モノマーから
    誘導された重合された単位を含む、分子量が20,00
    0から100万g/モルの範囲であるVA潤滑コポリマ
    ー、0.1から10重量部、を含むポリマー組成物。
  2. 【請求項2】(B)の加工助剤ポリマーの量が、1から
    25重量部の範囲であり、(C)のVA潤滑コポリマー
    の量が0.5から2.0重量部の範囲である、請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】(A)のグラフトコポリマーの(i)コア
    ポリマーの割合が30から60%の範囲であり、(A)
    のグラフトコポリマーの(ii)シェルポリマーの割合
    が40から70%の範囲である、請求項1記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】(B)の加工助剤ポリマーの分子量が、1
    50万から600万g/モルの範囲である、請求項1記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】(C)VA潤滑コポリマーが多段ヘテロポ
    リマーである、請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】50重量部以下のアクリル耐衝撃性改良剤
    をさらに含む、請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】(A)(i)35から45重量%のアクリ
    ルゴム状コアポリマー、および(ii)55から65重
    量%のアクリルハードシェルポリマー、を含むアクリル
    コア−シェルグラフトコポリマー、100重量部、
    (B)分子量が150万から600万g/モルの範囲で
    ある加工助剤ポリマー、2から25重量部、ならびに
    (C)(i)20から70重量%の、スチレンから誘導
    された重合された単位、および(ii)30から80重
    量%の、アクリロニトリル、C1からC8のアルキルア
    クリレート、C1からC4のアルキルメタアクリレー
    ト、およびそれらの混合物からなる群から選択された重
    合された単位を含む、分子量が50,000から80万
    g/モルの範囲であるVA潤滑コポリマー、0.5から
    2重量部、および(D)5から50重量部のアクリリッ
    ク耐衝撃性改良剤、を含むポリマー組成物。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれか1項記載のポリ
    マー組成物から調製されるプラスチックフィルム。
  9. 【請求項9】(I)請求項1から7のいずれか1項記載
    のポリマー組成物を、予備溶融装置に供給し、(II)
    ポリマー組成物を少なくとも150℃に予備溶融装置中
    で加熱してゲルを形成し、(III)ゲルを少なくとも
    170℃に加熱して溶融物を形成し、(IV)溶融物
    を、30から2000ミクロンの範囲の厚さを有する溶
    融フィルムにし、(V)溶融フィルムを冷却する、こと
    を含むプラスチックフィルムの調製方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の方法により調製されたプ
    ラスチックフィルムを含む複合材物品であって、該プラ
    スチックフィルムは基体層の少なくとも1つの表面上に
    付着的に配置され、該基体層が、熱可塑性樹脂、熱硬化
    性物、接着剤、コーティング、ガラス、金属、セラミッ
    クス、セルロース物質、およびこれらの混合物からなる
    群から選択される1以上の物質を含む、物品。
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