JP2002003618A - 熱収縮フィルム - Google Patents

熱収縮フィルム

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JP2002003618A
JP2002003618A JP2000187902A JP2000187902A JP2002003618A JP 2002003618 A JP2002003618 A JP 2002003618A JP 2000187902 A JP2000187902 A JP 2000187902A JP 2000187902 A JP2000187902 A JP 2000187902A JP 2002003618 A JP2002003618 A JP 2002003618A
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weight
heat
shrinkable film
film
resin
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JP2000187902A
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English (en)
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Kazuho Uchida
かずほ 内田
Tomohiro Yokota
知宏 横田
Takaaki Kobayashi
貴晃 小林
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートシール性及び滑り性に優れ、取り扱い
易い熱収縮フィルムを提供する。 【解決手段】 重量平均分子量が10万〜60万であ
り、かつ、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行っ
た際の樹脂溶出量が、0℃以下で5重量%以下、0超〜
70℃で20〜70重量%、70℃超で25〜80重量
%であるポリプロピレン系樹脂及び特定の構造を有する
脂肪酸ビスアマイド化合物からなるポリプロピレン系樹
脂フィルムが、少なくとも一軸方向に2〜8倍に延伸さ
れてなることを特徴とする熱収縮フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被包装物を熱収縮
包装する熱収縮フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂からなる熱収縮フ
ィルムは、優れたヒートシール性、透明性等を有してお
り、従来から食品、化粧品、雑貨等の分野において、商
品の汚れ、異物の混入などを防止する包装フィルムとし
て広く使用されている。
【0003】上記熱収縮フィルムを用いて包装を行う際
には、被包装物を熱収縮フィルムでラフに包み、熱収縮
フィルム同士の接合部をヒートシールした後、加熱機を
通して熱収縮フィルムを熱収縮させ、被包装物をタイト
に熱収縮包装する。
【0004】しかしながら、従来のポリプロピレン系樹
脂からなる熱収縮フィルムは、ヒートシール条件の温度
幅が狭く、熱収縮包装した際にヒートシール部において
穴や破れが生じたり、シール強度が不足するといったヒ
ートシール不良が生じ易いという問題があった。また、
熱収縮包装直後の熱収縮フィルムの滑り性が不足してブ
ロッキングが生じ易く、熱収縮包装直後に商品を重ねた
り、箱詰めしたりすると、熱収縮フィルムが破れ易く、
取り扱い難いといった問題があった。
【0005】上記ヒートシール性の問題を解決する方法
として、例えば、特開平9−12739号公報には、融
解ピーク温度と結晶化ピーク温度との差を特定範囲とし
たポリプロピレン系樹脂からなる熱収縮フィルムが示さ
れている。また、上記滑り性の問題を解決する方法とし
て、例えば、特開平2−45366号公報には、シリコ
ーンをポリプロピレン系樹脂フィルムの一面に塗布して
なる熱収縮フィルムが示されており、特開昭62−21
5646号公報及び特開平7−258487号公報に
は、シリコーンをポリプロピレン系樹脂に配合してなる
熱収縮フィルムが示されている。
【0006】しかしながら、上記熱収縮フィルムはいず
れも、ヒートシール性又は滑り性において改善はされた
が未だ十分ではなく、さらに、ヒートシール性及び滑り
性ともに満足する熱収縮フィルムは得られていなかっ
た。特に、スプレー缶などの円筒形状の物を熱収縮包装
した場合には、箱詰めした際の商品同士の接触面が小さ
く、接触部分に大きな圧力がかかるため、包装直後に商
品の箱詰め作業を行うと、接触部分で熱収縮フィルムが
破れ易いといった問題があった。また、熱収縮包装機の
高速化に対応し得る熱収縮フィルムは得られていなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ヒー
トシール性及び滑り性に優れ、取り扱い易い熱収縮フィ
ルムを提供することにある。さらに、本発明の他の目的
は、ヒートシール性及び滑り性に優れ、取り扱い易く、
かつ、透明性にも優れた熱収縮フィルムを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、「本発明1」と記す)の熱収縮フィルムは、重
量平均分子量が10万〜60万であり、かつ、クロス分
別法により温度上昇溶離分別を行った際の樹脂溶出量
が、0℃以下で5重量%以下、0超〜70℃で20〜7
0重量%、70℃超で25〜80重量%であるポリプロ
ピレン系樹脂100重量部及び下記一般式(1)(但
し、R1及びR2は炭素数11〜21のアルキル基、アル
キレン基又はヒドロキシアルキル基を示し、n1は1〜
8の整数を示す)で示される構造を有する脂肪酸ビスア
マイド化合物0.05〜1重量部からなるポリプロピレ
ン系樹脂フィルムが、少なくとも一軸方向に2〜8倍に
延伸されてなることを特徴とする。
【化4】
【0009】請求項2に記載の発明(以下、「本発明
2」と記す)の熱収縮フィルムは、ポリエチレン系樹脂
フィルムの両面に、重量平均分子量が10万〜60万で
あり、かつ、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行
った際の樹脂溶出量が、0℃以下で5重量%以下、0超
〜70℃で20〜70重量%、70℃超で25〜80重
量%であるポリプロピレン系樹脂100重量部及び上記
一般式(1)(但し、R 1及びR2は炭素数11〜21の
アルキル基、アルキレン基又はヒドロキシアルキル基を
示し、n1は1〜8の整数を示す)で示される構造を有
する脂肪酸ビスアマイド化合物0.05〜1重量部から
なるポリプロピレン系樹脂フィルムが積層されてなる積
層フィルムが、少なくとも一軸方向に2〜8倍に延伸さ
れてなることを特徴とする。
【0010】まず、本発明1の熱収縮フィルムについて
説明する。本発明1で使用されるポリプロピレン系樹脂
の重量平均分子量は、小さくなると、得られる熱収縮フ
ィルムの強度が低下し、機械などにより連続包装し難く
なり、大きくなるとポリプロピレン系樹脂の溶融粘度が
高くなるため押出し難くなり、高速で成膜できず、生産
性が低下するので、10万〜60万に限定される。
【0011】上記ポリプロピレン系樹脂は、クロス分別
法により温度上昇溶離分別を行った際の樹脂溶出量が以
下の通りのものである。上記ポリプロピレン系樹脂の0
℃以下での樹脂溶出量は、多くなると、得られるポリプ
ロピレン系樹脂フィルム表面にベタツキが生じてロール
に巻き付き易くなり、良好な熱収縮フィルムが得られな
かったり、得られる熱収縮フィルムの滑り性が低下して
破れ易くなるので、上記ポリプロピレン系樹脂全量の5
重量%以下に限定される。
【0012】上記ポリプロピレン系樹脂の0超〜70℃
での樹脂溶出量は、少なくなっても多くなっても、得ら
れる熱収縮フィルムのヒートシール性が低下し、ヒート
シール条件の温度幅が狭くなるので、上記ポリプロピレ
ン系樹脂全量の20〜70重量%に限定される。
【0013】上記ポリプロピレン系樹脂の70℃超での
樹脂溶出量は、少なくなると、得られる熱収縮フィルム
の耐熱性が低下し、熱収縮包装を行う際の温度幅が狭く
なり、多くなると、上記0超〜70℃での樹脂溶出量が
少なくなり、得られる熱収縮フィルムのヒートシール性
が低下し、ヒートシール条件の温度幅が狭くなるので、
上記ポリプロピレン系樹脂全量の25〜80重量%に限
定される。
【0014】尚、上記重量平均分子量及びクロス分別法
により温度上昇溶離分別を行った際の樹脂溶出量は、以
下の方法により測定される値である。まず、上記ポリプ
ロピレン系樹脂を、140℃或いはポリプロピレン系樹
脂が完全に溶解する温度のo−ジクロロベンゼンに溶解
した後、一定速度で冷却し、予め用意しておいた不活性
担体の表面に、結晶性の高い順及び分子量の高い順に薄
いポリマー層として生成させる。次に、連続的又は段階
的に昇温し、溶出した成分の濃度を順次検出し、組成分
布(結晶性分布)を測定する。これを温度上昇溶離分別
という。同時に、溶出した成分を高温型GPCにより分
析して、分子量と分子量分布を測定する。本発明では、
上記温度上昇溶離分別部分と高温型GPC部分の両方を
システムとして備えているクロス分別クロマトグラフ装
置(三菱化学社製、商品名「CFC−T150A型」)
を使用して測定した。
【0015】上記ポリプロピレン系樹脂としては、例え
ば、第1段目の重合として、チタン化合物及びアルミニ
ウム化合物の存在下でプロピレンを重合してチタン含有
ポリプロピレンを生成させ、続いて第2段目以降の重合
において、上記チタン化合物及びアルミニウム化合物の
存在下で、上記チタン含有ポリプロピレン、プロピレン
及びα−オレフィンを共重合させることにより得られ
る、プロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン
−エチレン−α−オレフィン三元共重合体等が挙げられ
る。上記α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、
1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙
げられる。
【0016】尚、上記ポリプロピレン系樹脂は、2種以
上のポリプロピレン系樹脂の混合物であってもよく、そ
の場合、混合後の重量平均分子量及びクロス分別法によ
り温度上昇溶離分別を行った際の樹脂溶出量が上記範囲
にあればよい。
【0017】本発明1で使用される脂肪酸ビスアマイド
化合物は、上記一般式(1)で示される構造を有するも
のである。
【0018】上記一般式(1)中のR1及びR2は、炭素
数11〜21のアルキル基、アルキレン基又はヒドロキ
シアルキル基である。R1及びR2の炭素数は、少なくな
ると、得られる熱収縮フィルム表面に脂肪酸ビスアマイ
ド化合物がブリードアウトした際に結晶化し易くなるた
め、熱収縮フィルムの透明性が低下し、多くなると、得
られる熱収縮フィルム表面への脂肪酸ビスアマイド化合
物のブリードアウト量が減少し、また、ブリードアウト
速度が遅くなるため、熱収縮フィルムの滑り性が改善さ
れないので、上記範囲に限定される。
【0019】上記一般式(1)中のn1は、大きくなる
と、得られる熱収縮フィルム表面への脂肪酸ビスアマイ
ド化合物のブリードアウト量が減少し、また、ブリード
アウト速度が遅くなるため、熱収縮フィルムの滑り性が
改善されないので、1〜8の整数に限定される。
【0020】また、上記脂肪酸ビスアマイド化合物は、
飽和脂肪酸ビスアマイド化合物又は不飽和脂肪酸ビスア
マイド化合物のいずれでもよく、これらは単独で使用し
ても2種以上併用してもよい。
【0021】上記飽和脂肪酸ビスアマイド化合物として
は、例えば、メチレンビスラウリン酸アマイド、エチレ
ンビスラウリン酸アマイド、ヘキサメチレンビスラウリ
ン酸アマイド、メチレンビスミリスチン酸アマイド、エ
チレンビスミリスチン酸アマイド、ヘキサメチレンビス
ミリスチン酸アマイド、メチレンビスパルミチン酸アマ
イド、エチレンビスパルミチン酸アマイド、ヘキサメチ
レンビスパルミチン酸アマイド、メチレンビスステアリ
ン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、ヘ
キサメチレンビスステアリン酸アマイド、メチレンビス
ヒドロキシステアリン酸アマイド、ヘキサメチレンビス
ヒドロキシステアリン酸アマイド、メチレンビスベヘニ
ン酸アマイド、エチレンビスベヘニン酸アマイド、ヘキ
サメチレンビスベヘニン酸アマイド等が挙げられる。
【0022】上記不飽和脂肪酸ビスアマイド化合物とし
ては、例えば、エチレンビスオレイン酸アマイド、ヘキ
サメチレンビスオレイン酸アマイド、エチレンビスエル
カ酸アマイド、ヘキサメチレンビスエルカ酸アマイド等
が挙げられる。
【0023】上記脂肪酸ビスアマイド化合物の添加量
は、少なくなると、得られる熱収縮フィルムの滑り性が
低下し、包装時又は包装後に熱収縮フィルムが破れ易く
なり、多くなると、得られる熱収縮フィルムの透明性が
低下するので、上記ポリプロピレン系樹脂100重量部
に対し、0.05〜1重量部に限定される。
【0024】本発明1で使用されるポリプロピレン系樹
脂フィルムは、上記ポリプロピレン系樹脂及び脂肪酸ビ
スアマイド化合物から構成され、さらに、アンチブロッ
キング剤が添加されていてもよい。
【0025】上記アンチブロッキング剤としては特には
限定されず、通常フィルムに使用される無機系アンチブ
ロッキング剤、有機系アンチブロッキング剤等が使用で
き、これらは単独で使用しても2種以上併用してもよ
い。
【0026】上記無機系アンチブロッキング剤として
は、例えば、シリカ、ゼオライト、タルク、カオリン等
からなる微粒子が挙げられる。
【0027】上記有機系アンチブロッキング剤として
は、例えば、架橋ポリメチルメタクリレート、架橋ポリ
スチレン、シリコーンゴム、シリコーン系共重合体、ポ
リアミド、トリアジン環を有する縮合樹脂等からなる微
粒子が挙げられ、中でもシリコーンゴム及びシリコーン
系共重合体からなる微粒子が好ましい。
【0028】上記シリコーンゴムは、そのゴム硬度が、
小さくなると、得られる熱収縮フィルムの滑り性が低下
するので、に準拠して測定される硬度が90以上である
のが好ましい。
【0029】上記シリコーン系共重合体は、下記一般式
(2)(但し、R3〜R9は炭素数1〜12の1価の炭化
水素基又は置換炭化水素基を示し、Xはラジカル重合性
の官能基を含有する有機基を示し、n2は5〜200の
整数を示す)で示される構造を有するオルガノポリシロ
キサンとラジカル重合性単量体との共重合体である。
【化5】
【0030】上記一般式(2)中のR3〜R9は、炭素数
1〜12の1価の炭化水素基又は置換炭化水素基であ
り、上記炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n
−ヘキシル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基な
どのアルケニル基;フェニル基、トリル基、ナフチル基
などのアリール基;フェネチル基、ベンジル基などのア
ラルキル基等が挙げられ、上記置換炭化水素基として
は、例えば、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリ
フルオロプロピル基などの置換アルキル基等が挙げられ
る。これらの中でも、メチル基、ブチル基及びフェニル
基が好ましく、さらに、R3〜R9の中の50モル%以上
がメチル基であるのが好ましい。
【0031】上記一般式(2)中のXは、ラジカル重合
性の官能基を含有する有機基であり、該有機基は、下記
一般式(3)(但し、R10はヘテロ原子を含み得る炭素
数3〜20の2価有機基を示し、R11は水素原子又はメ
チル基を示す)又は下記一般式(4)で示される構造を
有するものである。
【0032】
【化6】
【化7】
【0033】上記一般式(3)中のR10は、ヘテロ原子
を含み得る炭素数3〜20の2価有機基であり、例え
ば、以下の一般式(5)〜(10)で示されるものが挙
げられる。
【0034】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【0035】上記一般式(2)中のn2は、小さくなる
と、得られる熱収縮フィルムの滑り性が低下し、大きく
なくなると、得られる熱収縮フィルムの透明性が低下す
るので、5〜200である。
【0036】上記ラジカル重合性単量体としては、例え
ば、アルキル(メタ)アクリレート類、アルコキシアル
キル(メタ)アクリレート類等が好ましく用いられ、こ
れらは単独で使用しても2種以上併用してもよい。
【0037】上記アルキル(メタ)アクリレート類とし
ては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(ネタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙
げられる。
【0038】上記アルコキシアルキル(メタ)アクリレ
ート類としては、例えば、メトキシエチル(メタ)アク
リレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート等が挙
げられる。
【0039】また、上記以外のラジカル重合性単量体と
しては、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマ
ル酸、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、3−ト
リメトキシシリルプロピル(メタ)アクリレート、3−
トリエトキシシリルプロピル(メタ)アクリレート、3
−ジメトキシメチルシリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、ビニルトリエトキシシラン、4−ビニルフェニルト
リメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ア
クリロニトリルビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビ
ニルアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン、ポリカ
プロラクトン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレ
ート、プロピレンブリコールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ジビ
ニルベンゼン等が挙げられる。
【0040】上記オルガノポリシロキサンとラジカル重
合性単量体とからシリコーン系共重合体を得る方法とし
ては、例えば、上記オルガノポリシロキサンとラジカル
重合性単量体とを溶液重合又は乳化重合させた後、スプ
レードライにより乾燥させ、球状微粒子の共重合体を得
る方法、上記オルガノポリシロキサンとラジカル重合性
単量体とを懸濁重合させた後、脱水及び乾燥させて球状
微粒子の共重合体を得る方法、上記オルガノポリシロキ
サンとラジカル重合性単量体とを乳化重合した後、穏や
かに凝析させ、スラリー状の共重合体を得た後、該共重
合体を水洗及び乾燥し、ジェットミルなどで粉砕して球
状微粒子の共重合体を得る方法、上記ラジカル重合性単
量体を懸濁重合又は乳化重合させて架橋微粒子とし、該
架橋微粒子表面に、上記オルガノポリシロキサンを乳化
重合により共重合させた後、乾燥させて球状微粒子の共
重合体を得る方法等が挙げられる。
【0041】上記共重合において、上記オルガノポリシ
ロキサンの量が、少なくなると、得られる熱収縮フィル
ムの滑り性が低下し、多くなると、球状微粒子の共重合
体がもろくなるので、オルガノポリシロキサンとラジカ
ル重合性単量体との重量比は、5:95〜95:5が好
ましい。
【0042】上記アンチブロッキング剤の平均粒径は、
小さくなると得られる熱収縮フィルムの滑り性が低下
し、大きくなると得られる熱収縮フィルムの透明性が低
下するので、0.5〜8μmが好ましく、より好ましく
は1.5〜3μmである。
【0043】また、上記アンチブロッキング剤の添加量
は、少なくなると得られる熱収縮フィルムの滑り性が低
下し、多くなると得られる熱収縮フィルムの透明性が低
下するので、上記ポリプロピレン系樹脂100重量部に
対し、0.1〜1重量部が好ましい。
【0044】さらに、上記アンチブロッキング剤以外に
も、物性を損なわない範囲において、帯電防止剤、防曇
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤が添加さ
れていてもよい。上記帯電防止剤及び防曇剤としては、
帯電防止作用と防曇作用とを併せ持つ、耐熱性に優れた
ノニオン系界面活性剤が好ましく、例えば、モノグリセ
リンステアレート、ジグリセリンステアレート、ソルビ
タンモノステアレート、ジエタノールアミド、ジエタノ
ールアミン等が挙げられ、これらは単独で使用しても2
種以上併用してもよい。
【0045】上記酸化防止剤としては、従来公知の任意
のものが使用でき、中でもヒンダードフェノール系のも
のが好ましく、これらは単独で使用しても2種以上併用
してもよい。上記紫外線吸収剤としては、従来公知の任
意のものが使用でき、例えば、ベンゾフェノン系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル
系化合物、シアノアクリレート系化合物等が挙げられ、
これらは単独で使用しても2種以上併用してもよい。
【0046】本発明1で使用されるポリプロピレン系樹
脂フィルムは、上記ポリプロピレン系樹脂及び脂肪酸ビ
スアマイド化合物と、必要に応じて添加される上記アン
チブロッキング剤及び各種添加剤を、Tダイ法、空冷イ
ンフレーション法、水冷インフレーション法等の従来公
知の任意の方法により成膜して得られる。
【0047】上記ポリプロピレン系樹脂フィルムの厚さ
は、適宜決定してよいが、薄くなると延伸加工が困難に
なり、厚くなると得られる熱収縮フィルムが硬くなるの
で、200〜500μmが好ましい。
【0048】本発明1の熱収縮フィルムは、上記ポリプ
ロピレン系樹脂フィルムを、少なくとも一軸方向に延伸
して得られる。
【0049】上記ポリプロピレン系樹脂フィルムを延伸
する方法としては、従来公知の任意の方法が採用でき、
例えば、ロールにより一軸延伸する方法、ロール及びテ
ンターにより二軸延伸する方法、インフレーション法に
より二軸延伸する方法、チューブラーにより二軸延伸す
る方法等が挙げられる。
【0050】延伸倍率は、小さくなると、得られる熱収
縮フィルムの熱収縮率が小さくなるため、熱収縮包装が
困難になり、大きくなると、延伸が困難であり、また、
得られる熱収縮フィルムの熱収縮率が大きくなりすぎ、
熱収縮包装が困難になるので、2〜8倍に限定される。
【0051】また、一般には、延伸温度は80〜130
℃が好ましく、延伸速度は10〜100m/分が好まし
い。
【0052】上記熱収縮フィルムの厚さは、薄くなると
強度が低下し、厚くなると硬くなるので、5〜50μm
が好ましい。
【0053】次に、本発明2の熱収縮フィルムについて
説明する。本発明2で使用されるポリエチレン系樹脂フ
ィルムを構成するポリエチレン系樹脂としては、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンを
主成分とするエチレン−α−オレフィン共重合体、エチ
レンを主成分とするエチレン−酢酸ビニル共重合体等が
挙げられ、これらは単独で使用しても2種以上併用して
もよく、中でも、直鎖状低密度ポリエチレン及びエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。上記α−オレフィ
ンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1
−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられる。
【0054】上記直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、
小さくなると、得られる熱収縮フィルムの常温での収縮
率が大きくなり、保管中などに収縮が生じてフレアーが
発生し、美麗に熱収縮包装するのが困難になり、大きく
なると、得られる熱収縮フィルムの熱収縮性が低下し、
美麗に熱収縮包装するのが困難になるので、0.900
〜0.940g/cm3が好ましい。上記密度は、JI
S K 7112に準拠して測定した値である。
【0055】また、上記直鎖状低密度ポリエチレンのメ
ルトフローレート(以下、「MFR」と記す)は、小さ
くなると、溶融粘度が高くなり、成膜速度が遅くなるの
で生産性が低下し、大きくなると、得られる熱収縮フィ
ルムの熱収縮性が低下し、美麗に熱収縮包装するのが困
難になるので、0.2〜4g/10分が好ましい。上記
MFRは、JIS K 7210に準拠して、温度19
0℃、荷重21.18Nで測定した値である。
【0056】上記エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸
ビニル含有量は、少なくなると、得られる熱収縮フィル
ムの透明性が低下し、多くなると、得られる熱収縮フィ
ルムの常温での収縮率が大きくなり、保管中などに収縮
が生じてフレアーが発生し、美麗に熱収縮包装するのが
困難になるので、0.1〜20重量%が好ましい。
【0057】また、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体
のMFRは、小さくなると、溶融粘度が高くなり、成膜
速度が遅くなるので生産性が低下し、大きくなると、得
られる熱収縮フィルムの熱収縮性が低下し、美麗に熱収
縮包装するのが困難になるので、0.2〜4g/10分
が好ましい。上記MFRは、JIS K 7210に準
拠して、温度190℃、荷重21.18Nで測定した値
である。
【0058】本発明2で使用されるポリプロピレン系樹
脂フィルムは、本発明1で使用される上記ポリプロピレ
ン系樹脂フィルムと同様のものが挙げられる。
【0059】本発明2で使用される積層フィルムは、上
記ポリエチレン系樹脂フィルムの両面に、上記ポリプロ
ピレン系樹脂フィルムが積層されてなる。尚、両外層の
ポリプロピレン系樹脂フィルムは、同一であっても異な
っていてもよい。
【0060】上記ポリエチレン系樹脂フィルムの両面に
上記ポリプロピレン系樹脂フィルムを積層する方法とし
ては、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例え
ば、上記ポリエチレン系樹脂を構成する樹脂組成物及び
上記ポリプロピレン系樹脂フィルムを構成する樹脂組成
物をTダイ法、空冷インフレーション法、水冷インフレ
ーション法などにより共押出する方法、上記ポリエチレ
ン系樹脂フィルムの両面に、上記ポリプロピレン系樹脂
フィルムを構成するポリプロピレン系樹脂を押出ラミネ
ートする方法、上記ポリエチレン系樹脂フィルムの両面
に、上記ポリプロピレン系樹脂フィルムを構成するポリ
プロピレン系樹脂をドライラミネートする方法、上記ポ
リエチレン系樹脂フィルムの両面に、上記ポリプロピレ
ン系樹脂フィルムを熱ラミネートする方法、上記ポリエ
チレン系樹脂フィルムの両面に、上記ポリプロピレン系
樹脂フィルムを接着剤により積層する方法等が挙げられ
る。
【0061】上記積層フィルムの厚さは、適宜決定して
よいが、薄くなると延伸加工が困難になり、厚くなると
得られる熱収縮フィルムが硬くなるので、200〜50
0μmが好ましい。
【0062】また、上記積層フィルムの上記ポリエチレ
ン系樹脂フィルム/ポリプロピレン系樹脂フィルム/ポ
リエチレン系樹脂フィルムの厚さ比は、1/1/1〜1
/10/1が好ましい。
【0063】本発明2の熱収縮フィルムは、上記積層フ
ィルムを、少なくとも一軸方向に延伸して得られる。
【0064】上記積層フィルムを延伸する方法として
は、従来公知の任意の方法が採用でき、例えば、ロール
により一軸延伸する方法、ロール及びテンターにより二
軸延伸する方法、インフレーション法により二軸延伸す
る方法、チューブラーにより二軸延伸する方法等が挙げ
られる。
【0065】延伸倍率は、小さくなると、得られる熱収
縮フィルムの熱収縮率が小さくなるため、熱収縮包装が
困難になり、大きくなると、延伸が困難であり、また、
得られる熱収縮フィルムの熱収縮率が大きくなりすぎ、
熱収縮包装が困難になるので、2〜8倍に限定される。
【0066】また、一般には、延伸温度は80〜130
℃が好ましく、延伸速度は10〜100m/分が好まし
い。
【0067】上記熱収縮フィルムの厚さは、薄くなると
強度が低下し、厚くなると硬くなるので、5〜50μm
が好ましい。
【0068】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明の態
様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0069】実施例及び比較例においては、重量平均分
子量、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行った際
の樹脂溶出量及びMFRが表1に示した通りであるポリ
プロピレン系樹脂(PP1〜PP5)を使用した。
【0070】
【表1】
【0071】(実施例1〜7、比較例1〜6)表2及び
表3に示した所定量のPP1〜5、エチレンビスステア
リン酸アマイド、メチレンビスステアリン酸アマイド、
エルカ酸アマイド、シリカ1(平均粒径4μm)、シリ
カ2(平均粒径2μm)、シリコーン系共重合体(平均
粒径2μm)及び架橋ポリメチルメタクリレート(平均
粒径2μm)を溶融混練し、押出機により環状ダイスか
ら押出した後、空冷により急冷却し、厚さ約400μm
のチューブ状未延伸フィルムを得た。続いて、該未延伸
フィルムを赤外線ヒーターにより120℃に加熱し、イ
ンフレーション法によりMD(押出方向)5倍、TD
(MDと直交する方向)5倍に同時に二軸延伸し、厚さ
約15μmの熱収縮フィルムを得た。
【0072】尚、上記シリコーン系共重合体は、以下に
示す方法により得られたものを使用した。メチルメタク
リレート90重量部及びブタンジオールジアクリレート
5重量部からなる混合液に、下記式(11)の構造を有
するオルガノポリシロキサン5重量部を添加し、乳化重
合させた。得られた共重合体をスプレードライにより乾
燥させ、さらにジェットミルで粉砕し、球状微粒子のシ
リコーン系共重合体を得た。
【0073】
【化14】
【0074】(実施例8〜11、比較例7〜9)表4に
示した所定量のPP1〜5、エチレンビスステアリン酸
アマイド、メチレンビスステアリン酸アマイド、エルカ
酸アマイド及びシリカ1(平均粒径4μm)からなる外
層用樹脂組成物と、表3に示した所定量の直鎖状低密度
ポリエチレン(密度0.920g/cm3、MFR1g
/10分、共重合成分1−オクテン)及びエチレン−酢
酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量5重量%、MFR
2g/10分)からなる中間層用樹脂組成物とを、外層
用樹脂組成物/中間層用樹脂組成物/外層用樹脂組成物
の順になるように、押出機により多層環状ダイスから共
押出した後、空冷により急冷却し、外層/中間層/外層
の厚さ比が1/6/1であり、厚さ約400μmのチュ
ーブ状未延伸フィルムを得た。続いて、該未延伸フィル
ムを赤外線ヒーターにより120℃に加熱し、インフレ
ーション法によりMD(押出方向)5倍、TD(MDと
直交する方向)5倍に同時に二軸延伸し、厚さ約15μ
mの熱収縮フィルムを得た。
【0075】実施例及び比較例で得られた熱収縮フィル
ムについて、以下の評価を行った。 ・熱収縮性 熱収縮フィルムから試料を切り出し、該試料を120℃
のオイルバスに浸して1分間放置した後に取り出し、そ
のMD及びTDの長さを測り、熱収縮率を以下の式によ
り算出し、その値を表2〜表4に示した。 MD熱収縮率(%)={試料のMDの長さ(cm)/試
料の熱収縮後のMDの長さ(cm)}×100 TD熱収縮率(%)={試料のTDの長さ(cm)/試
料の熱収縮後のTDの長さ(cm)}×100 熱収縮率(%)=(MD熱収縮率+TD熱収縮率)/2
【0076】・滑り性 熱収縮フィルムの常温における摩擦係数を、ASTM
D 1894に準拠して測定し、その値を表2〜表4に
示した。一方、熱収縮フィルムで20cm×15cm×
5cmの2個の木箱をそれぞれピロー包装し、140℃
に調整されたトンネルを4秒間通して熱収縮包装を行っ
た。得られた2個の包装体を、熱収縮包装直後に互いに
こすり合わせ、熱収縮包装直後の滑り性を以下のように
評価し、その結果を表2〜表4に示した。 ○:熱収縮フィルムの滑り性が良好であり、熱収縮フィ
ルムに破れは生じなかった。 △:熱収縮フィルムの滑り性がやや悪く、熱収縮フィル
ムに破れが生じることがあった。 ×:熱収縮フィルムの滑り性が悪く、スムーズにこすり
合わせることができず、熱収縮フィルムに破れが生じる
ことが多かった。
【0077】・ヒートシール性 実施例1〜4、8〜11と比較例1〜3、7〜9で得ら
れた熱収縮フィルム同士を重ね、ピロー包装機(トキワ
工業社製)を用いて、表2及び表3に示した各温度で5
0個/分の速度でヒートシール(溶断シール)を行った
後、ヒートシールされた熱収縮フィルムを、140℃に
保たれたトンネルを4秒間通過させ、熱収縮させた。次
に、熱収縮後の熱収縮フィルムから、ヒートシール部分
が試験片の長さ方向中央部を横切るように、長さ15c
m×幅1cmの短冊状の試験片を切り出した。該試験片
について、JIS K 7113に準拠し、引張速度1
00mm/分で引張試験を行い、以下のように評価し、
その結果を表2及び表4に示した。 ○:ヒートシール強度が強く、ヒートシール部分以外で
破断した △:ヒートシール部分で破断した ×:熱収縮後に、ヒートシール部分でヒートシール不良
が生じていた
【0078】・透明性 熱収縮フィルムのヘイズを、JIS K 6714に準
拠して測定し、その値を表2〜表4に示した。
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】
【発明の効果】本発明の熱収縮フィルムは、ヒートシー
ル条件の温度幅が広く、ヒートシール性に優れているの
で、熱収縮包装後に、ヒートシール部分に穴や破れが生
じることがない。かつ、表面の滑り性に優れているの
で、熱収縮包装直後に箱詰め等の作業を行っても破れ難
く、取り扱いが容易である。また、上記熱収縮フィルム
に特定の平均粒径を有するアンチブロッキング剤を添加
したものは、滑り性がさらに改善されるとともに、透明
性にも優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:02 B29K 105:02 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 4F071 AA20 AA80 AA81 AC12 AE22 AF28 AF30 AF58Y AF61 AH04 BB07 BC01 4F210 AA04C AA08C AA10A AA11A AA11D AE01 AG01 AG03 QC01 QC05 QG01 QG15 QG18 4J002 BB121 BB141 BB151 BC032 BG062 CL002 CM022 CP032 CP172 DJ007 DJ017 DJ037 DJ047 EP026 FD100 FD176 FD200 FD202 FD207 GF00 GG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が10万〜60万であ
    り、かつ、クロス分別法により温度上昇溶離分別を行っ
    た際の樹脂溶出量が、0℃以下で5重量%以下、0超〜
    70℃で20〜70重量%、70℃超で25〜80重量
    %であるポリプロピレン系樹脂100重量部及び下記一
    般式(1)(但し、R1及びR2は炭素数11〜21のア
    ルキル基、アルキレン基又はヒドロキシアルキル基を示
    し、n1は1〜8の整数を示す)で示される構造を有す
    る脂肪酸ビスアマイド化合物0.05〜1重量部からな
    るポリプロピレン系樹脂フィルムが、少なくとも一軸方
    向に2〜8倍に延伸されてなることを特徴とする熱収縮
    フィルム。 【化1】
  2. 【請求項2】 ポリエチレン系樹脂フィルムの両面に、
    重量平均分子量が10万〜60万であり、かつ、クロス
    分別法により温度上昇溶離分別を行った際の樹脂溶出量
    が、0℃以下で5重量%以下、0超〜70℃で20〜7
    0重量%、70℃超で25〜80重量%であるポリプロ
    ピレン系樹脂100重量部及び下記一般式(1)(但
    し、R1及びR2は炭素数11〜21のアルキル基、アル
    キレン基又はヒドロキシアルキル基を示し、n1は1〜
    8の整数を示す)で示される構造を有する脂肪酸ビスア
    マイド化合物0.05〜1重量部からなるポリプロピレ
    ン系樹脂フィルムが積層されてなる積層フィルムが、少
    なくとも一軸方向に2〜8倍に延伸されてなることを特
    徴とする熱収縮フィルム。 【化2】
  3. 【請求項3】 ポリエチレン系樹脂フィルムを構成する
    ポリエチレン系樹脂が、密度が0.900〜0.940
    g/cm3及びメルトフローレートが0.2〜4g/1
    0分の直鎖状低密度ポリエチレンであることを特徴とす
    る、請求項2に記載の熱収縮フィルム。
  4. 【請求項4】 ポリエチレン系樹脂フィルムを構成する
    ポリエチレン系樹脂が、酢酸ビニル含有量が0.1〜2
    0重量%及びメルトフローレートが0.2〜4g/10
    分のエチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴と
    する、請求項2に記載の熱収縮フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリプロピレン系樹脂フィルムが、重量
    平均分子量が10万〜60万であり、かつ、クロス分別
    法により温度上昇溶離分別を行った際の樹脂溶出量が、
    0℃以下で5重量%以下、0超〜70℃で20〜70重
    量%、70℃超で25〜80重量%であるポリプロピレ
    ン系樹脂100重量部、下記一般式(1)(但し、R1
    及びR2は炭素数11〜21のアルキル基、アルキレン
    基又はヒドロキシアルキル基を示し、n1は1〜8の整
    数を示す)で示される構造を有する脂肪酸ビスアマイド
    化合物0.05〜1重量部及び平均粒径が0.5〜8μ
    mのアンチブロッキング剤0.1〜1重量部からなるこ
    とを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    熱収縮フィルム。 【化3】
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013227472A (ja) * 2011-07-12 2013-11-07 Mitsubishi Chemicals Corp 樹脂組成物及び離型フィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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