JP2002003590A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents

ポリエステルの製造方法

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JP2002003590A
JP2002003590A JP2000186673A JP2000186673A JP2002003590A JP 2002003590 A JP2002003590 A JP 2002003590A JP 2000186673 A JP2000186673 A JP 2000186673A JP 2000186673 A JP2000186673 A JP 2000186673A JP 2002003590 A JP2002003590 A JP 2002003590A
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polyester
reactor
polycondensation
water treatment
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Atsushi Hara
厚 原
Yoshinao Matsui
義直 松井
Hirotoshi Sonoda
博俊 園田
Yoshitaka Eto
嘉孝 衛藤
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形体の透明性に優れ、成形体に異味、異臭
が発生しにくく、かつ成形時に金型汚れが発生しにくい
ポリエステルの経済的に有利な、また環境への悪影響が
少ない製造方法を提供すること。 【解決手段】 芳香族ジカルボン酸またはその機能的誘
導体とグリコールまたはその機能的誘導体とをエステル
化して低重合体を得、次いでこの低重合体を溶融重縮合
し、または溶融重縮合のあと結晶化処理もしくは固相重
合処理してポリエステルを得、引き続き該ポリエステル
を水と接触処理するポリエステルの製造方法において、
エステル化反応および溶融重縮合反応をエステル化反応
器、初期重縮合反応器および最終重縮合反応器とからな
る3つの連続する反応器により実施することを特徴とす
るポリエステルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボトルをはじめと
して、フィルム、シート成形用などに用いられるポリエ
ステルの製造方法に関し、さらに詳しくは、成形体の透
明性に優れ、成形体に異味、異臭が発生しにくく、かつ
成形時に金型汚れが発生しにくいポリエステルの経済的
に有利な、また環境への悪影響が少ない製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】調味料、油、飲料、化粧品、洗剤などの
容器の素材としては、充填内容物の種類およびその使用
目的に応じて種々の樹脂が採用されている。
【0003】これらのうちでポリエステルは機械的強
度、耐熱性、透明性およびガスバリヤー性に優れている
ので、特にジュース、清涼飲料、炭酸飲料などの飲料充
填用容器の素材として最適である。
【0004】このようなポリエステルは射出成形機械な
どの成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形
し、このプリフォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブ
ロー成形した後ボトルの胴部を熱処理(ヒートセット)
して中空成形容器に成形され、さらには必要に応じてボ
トルの口栓部を熱処理(口栓部結晶化)させるのが一般
的である。
【0005】ところが、従来のポリエステルには、環状
三量体などのオリゴマー類が含まれており、このオリゴ
マー類が金型内面や金型のガスの排気口、排気管に付着
することによる金型汚れが発生しやすかった。
【0006】このような金型汚れは、得られるボトルの
表面肌荒れや白化の原因となる。もしボトルが白化して
しまうと、そのボトルは廃棄しなければならない。この
ため金型汚れを頻繁に除去しなければならず、ボトルの
生産性が低下してしまうという問題点があった。
【0007】これらの解決方法として、特開平3−17
4441号公報にはポリエステルを水処理する方法が開
示されている。
【0008】しかし、この方法を工業的に実施する場合
には多量の処理水が必要となるが、処理用の水として蒸
留水を用いるとコストの面から不利であるため、河川か
らの水や地下水、排水等を簡易処理した工業用水を用い
ることが一般的である。しかしながら、工業用水を用い
て水処理をした場合、しばしば成型時での結晶化が早過
ぎ、透明性の悪いボトルになってしまうという問題があ
った。また口栓部結晶化による口栓部の収縮が規格内に
納まらずにキャッピング不良となる問題もあった。
【0009】一方、このような水との接触処理を受ける
ポリエステルは一般に少なくとも2缶から構成されたエ
ステル化工程および少なくとも2缶から構成された重縮
合工程からなる、合計4〜6缶の反応器を含む溶融重縮
合工程によって製造されるが、このような多缶の設備を
運転するには、エネルギーを多く要し、またこのような
多缶の新設備を新設する際には設備費が非常に高くなり
問題である。
【0010】また、ポリエステルは溶融重縮合後ストラ
ンド状に押出し、多量のイオン交換水で冷却しながらチ
ップ化するが、冷却後の水は高温度のポリエステルを冷
却するため水温が上昇しており、再度冷却に使用しよう
とするとこれを冷却しなければならない。したがって、
通常はそのまま廃棄されるが、廃棄による環境への悪影
響が生じ問題となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解決することにあり、成形体の透明
性に優れ、成形体に異味、異臭が発生しにくく、かつ成
形時に金型汚れが発生しにくい、経済的に有利な、また
環境への悪影響が少ないポリエステルの製造方法を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、芳香族ジカルボン酸またはその機能的誘
導体とグリコールまたはその機能的誘導体とをエステル
化して低重合体を得、次いでこの低重合体を溶融重縮合
し、または溶融重縮合のあと結晶化処理もしくは固相重
合処理してポリエステルを得、引き続き該ポリエステル
を水と接触処理するポリエステルの製造方法において、
エステル化反応および溶融重縮合反応をエステル化反応
器、初期重縮合反応器、最終重縮合反応器とからなる3
つの連続する反応器により実施することを特徴とする。
【0013】この場合において、エステル化反応器、初
期重縮合反応器のうち少なくとも1つ以上の反応器は外
部動力源による攪拌機能を持たない反応器であることが
できる。
【0014】この場合において、溶融重縮合後のチップ
化工程においてポリエステルの冷却に使用した水を処理
水の少なくとも一部として水処理に用いることができ
る。
【0015】またこの場合において、水処理槽のオーバ
ーフロー口から排出された処理水と水処理槽よりポリエ
ステルチップと共に排出され、次いで該チップから分離
された処理水とを合わせた処理水の少なくとも一部を水
処理槽に戻して繰り返し使用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明におけるポリエステルは、好ましくは、主
として芳香族ジカルボン酸成分とグリコール成分とから
得られる結晶性ポリエステルであり、さらに好ましく
は、芳香族ジカルボン酸単位が酸成分の85モル%以上
含むポリエステルであり、特に好ましくは、芳香族ジカ
ルボン酸単位が酸成分の95モル%以上含むポリエステ
ルである。
【0017】本発明におけるポリエステルを構成する芳
香族ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、2、6
−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニール−4,4'−
ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸及びその機能的誘導体等が挙げられ
る。
【0018】また本発明におけるポリエステルを構成す
るグリコール成分としては、エチレングリコール、トリ
メチレングリコール、テトラメチレングリコール、シク
ロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール等が挙げ
られる。
【0019】前記ポリエステル中に共重合して使用され
る酸成分としては、テレフタル酸、2、6−ナフタレン
ジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェニール−4,4'
−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の
芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、オキシカプ
ロン酸等のオキシ酸及びその機能的誘導体、アジピン
酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸、ダイマー酸等
の脂肪族ジカルボン酸及びその機能的誘導体、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸及びその
機能的誘導体などが挙げられる。
【0020】前記ポリエステル中に共重合して使用され
るグリコール成分としては、エチレングリコール、トリ
メチレングリコール、テトラメチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族
グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのア
ルキレンオキサイド付加物等の芳香族グリコール、シク
ロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリブチレングリコール等のポリア
ルキレングリコールなどが挙げられる。
【0021】さらにポリエステルが実質的に線状である
範囲内で多官能化合物、例えばトリメリット酸、トリメ
シン酸、ピロメリット酸、トリカルバリル酸、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等
を共重合してもよく、また単官能化合物、例えば安息香
酸、ナフトエ酸等を共重合させてもよい。
【0022】本発明におけるポリエステルの好ましい一
例は、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートか
ら構成されるポリエステルであり、さらに好ましくはエ
チレンテレフタレート単位を85モル%以上含む線状ポ
リエステルであり、特に好ましいのはエチレンテレフタ
レート単位を95モル%以上含む線状ポリエステル、即
ち、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略
称)である。
【0023】また本発明におけるポリエステルの好まし
い他の一例は、主たる繰り返し単位がエチレン−2、6
−ナフタレートから構成されるポリエステルであり、さ
らに好ましくはエチレン−2、6−ナフタレート単位を
85モル%以上含む線状ポリエステルであり、特に好ま
しいのは、エチレン−2、6−ナフタレート単位を95
モル%以上含む線状ポリエステル、即ち、ポリエチレン
ナフタレートである。
【0024】従来から前記のポリエステルは、一般に少
なくとも2缶から構成されたエステル化工程および少な
くとも2缶から構成された重縮合工程からなる、合計4
〜6缶の反応槽を含む溶融重縮合工程によって製造され
るのが一般的で、このようにして得られたポリエステル
をそのまま、または結晶化処理、あるいは固相重合処理
し、次いで水と接触処理しているが、このような設備に
よる場合はポリエステル製造時のエネルギー費が高くつ
き、またこのような新しい設備を新設する際は設備費が
非常に高くなるという問題点がある。
【0025】本発明は、このような問題点を解決するた
めのポリエステルの製造方法を提供するものである。即
ち、本発明は、芳香族ジカルボン酸またはその機能的誘
導体とグリコールまたはその機能的誘導体とをエステル
化して低重合体を得、次いでこの低重合体を溶融重縮合
し、または溶融重縮合のあと結晶化処理もしくは固相重
合処理してポリエステルを得、引き続き該ポリエステル
を水と接触処理するポリエステルの製造方法において、
エステル化反応および溶融重縮合反応をエステル化反応
器、初期重縮合反応器および最終重縮合反応器とからな
る3つの連続する反応器により実施することにより前記
の問題点を解決するものである。
【0026】以下に本発明について、PETを代表的な
例としてその内容を説明する。本発明において、溶融重
縮合PETはエステル化反応および溶融重縮合反応をエ
ステル化反応器、初期重縮合反応器および最終重縮合反
応器とからなる3つの連続する反応器により実施するこ
とにより製造することが出来る。すなわち、テレフター
ル酸とエチレングリコールをスラリー調合槽で調合し、
これをエステル化反応器に投入し、240〜295℃、
好ましくは245〜290℃において、15〜300k
Pa、好ましくは30〜200kPaの圧力下でエステ
ル化させる。反応によって生成した水とエチレングリコ
ールは精留塔で水とエチレングリコールに分離され、水
は系外に除去され、エチレングリコールは系内に再び戻
される。この反応器としては、攪拌装置を設置した反応
器でもよいし、エステル化反応生成物の蒸発作用を利用
して反応器内の内容物を循環させることが可能な攪拌装
置のない反応器でもよい。所定のエステル化反応を終了
後、得られた低重合体は初期重縮合反応器に送られる。
【0027】初期重縮合反応器の反応温度は250〜3
00℃、好ましくは260〜290℃であり、圧力は7
0〜0.5kPa、好ましくは30〜1kPaで、重合
度を約30〜約50程度に上昇させる。この反応器とし
ては、攪拌装置を設置した反応器でもよいし、また攪拌
装置を持たない反応器、例えば特開平10−76102
号に示されるような装置を用いるのがよい。次いで、初
期重縮合体は最終重縮合反応器に送られる。
【0028】最終段階の重縮合反応の温度は265〜3
00℃、好ましくは275〜295℃であり、圧力は1
〜0.01kPa、好ましくは0.7〜0.05kPa
である。この反応器としては従来から使用されている攪
拌装置付きの横型反応器が使用できる。得られたPET
の極限粘度は0.50〜0.80デシリットル/グラム
の範囲である。
【0029】前記のようにエステル化反応及び初期重縮
合反応をそれぞれ1つの反応器で実施することにより、
反応器及びこれらに附属する設備等の設備費を低減する
ことが可能であり、またPET製造時の熱媒体の加熱に
要するエネルギーコストや、攪拌装置駆動電力等のエネ
ルギーコスト、制御用の空気や窒素の使用量を大幅に低
減でき、生産性の大きな向上が図れる。
【0030】上記エステル化反応は、テレフタル酸の酸
としての触媒作用により無触媒でも反応させることがで
きるが後記の重縮合触媒の共存下に実施してもよい。ま
た、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ベン
ジルジメチルアミンなどの第3級アミン、水酸化テトラ
エチルアンモニウム、水酸化テトラn−ブチルアンモニ
ウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウムなどの水
酸化第4級アンモニウムおよび炭酸リチウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウムなどの塩基性化
合物を少量添加して実施すると、ポリエチレンテレフタ
レートの主鎖中のジオキシエチレンテレフタレート成分
単位の割合を比較的低水準(全ジオール成分に対して5
モル%以下)に保持できるので好ましい。
【0031】前記の反応装置を用いた重縮合反応には、
反応を促進するために重縮合触媒を用いる。この重縮合
触媒としては、Ge、Sb、Ti、またはAlの化合物
が主として用いられるが、特にGe化合物またはこれと
Ti化合物、あるいはGe化合物またはこれとAl化合
物の混合使用も好都合である。これらの化合物は、粉
体、水溶液、エチレングリコール溶液、エチレングリコ
ールのスラリー等として反応系に添加される。
【0032】Ge化合物としては、無定形二酸化ゲルマ
ニウム、結晶性二酸化ゲルマニウム粉末またはエチレン
グリコールのスラリー、結晶性二酸化ゲルマニウムを水
に加熱溶解した溶液またはこれにエチレングリコールを
添加加熱処理した溶液等が使用されるが、特に本発明で
用いるポリエステルを得るには二酸化ゲルマニウムを水
に加熱溶解した溶液、またはこれにエチレングリコール
を添加加熱した溶液を使用するのが好ましい。これらの
重縮合触媒はエステル化工程中に添加することができ
る。Ge化合物を使用する場合、その使用量はポリエス
テル樹脂中のGe残存量として10〜150ppm、好
ましくは13〜100ppm、更に好ましくは15〜7
0ppmである。
【0033】Ti化合物としては、テトラエチルチタネ
ート、テトライソプロピルチタネート、テトラ−n−プ
ロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート等の
テトラアルキルチタネートおよびそれらの部分加水分解
物、蓚酸チタニル、蓚酸チタニルアンモニウム、蓚酸チ
タニルナトリウム、蓚酸チタニルカリウム、蓚酸チタニ
ルカルシウム、蓚酸チタニルストロンチウム等の蓚酸チ
タニル化合物、トリメリット酸チタン、硫酸チタン、塩
化チタン等が挙げられる。Ti化合物は、生成ポリマー
中のTi残存量として0.1〜10ppmの範囲になる
ように添加する。
【0034】Sb化合物としては、三酸化アンチモン、
酢酸アンチモン、酒石酸アンチモン、酒石酸アンチモン
カリ、オキシ塩化アンチモン、アンチモングリコレー
ト、五酸化アンチモン、トリフェニルアンチモン等が挙
げられる。Sb化合物は、生成ポリマー中のSb残存量
として50〜250ppmの範囲になるように添加す
る。
【0035】また、Al化合物としては、蟻酸アルミニ
ウム、酢酸アルミニウム、プロピオン酸アルミニウム、
蓚酸アルミニウム等のカルボン酸塩、酸化物、水酸化ア
ルミニウム、塩化アルミニウム、水酸化塩化アルミニウ
ム、炭酸アルミニウム等の無機酸塩、アルミニウムメト
キサイド、アルミニウムエトキサイド等のアルミニウム
アルコキサイド、アルミニウムアセチルアセトネート、
アルミニウムアセチルアセテート等とのアルミニウムキ
レート化合物、トリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム等の有機アルミニウム化合物およびこれらの
部分加水分解物等があげられる。これらのうち酢酸アル
ミニウム、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水
酸化塩化アルミニウム、およびアルミニウムアセチルア
セトネートが特に好ましい。Al化合物は、生成ポリマ
ー中のAl残存量として5〜200ppmの範囲になる
ように添加する。
【0036】また、Al化合物の場合には、アルカリ金
属化合物またはアルカリ土類金属化合物を併用してもよ
い。アルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化合物
は、これら元素の酢酸塩等のカルボン酸塩、アルコキサ
イド等があげられ、粉体、水溶液、エチレングリコール
溶液等として反応系に添加される。アルカリ金属化合物
またはアルカリ土類金属化合物は、生成ポリマー中のこ
れらの元素の残存量として1〜50ppmの範囲になる
ように添加する。
【0037】また、安定剤として種々のP化合物を使用
することができる。本発明で使用されるP化合物として
は、リン酸、亜リン酸およびそれらの誘導体等が挙げら
れる。具体例としてはリン酸、リン酸トリメチルエステ
ル、リン酸トリエチルエステル、リン酸トリブチルエス
テル、リン酸トリフェニールエステル、リン酸モノメチ
ルエステル、リン酸ジメチルエステル、リン酸モノブチ
ルエステル、リン酸ジブチルエステル、亜リン酸、亜リ
ン酸トリメチルエステル、亜リン酸トリエチルエステ
ル、亜リン酸トリブチルエステル等であり、これらは単
独で使用してもよく、また2種以上を併用してもよい。
P化合物は、生成ポリマー中のP残存量として1〜10
00ppmの範囲になるように前記のポリエステル生成
反応工程の任意の段階で添加することができる。
【0038】これらの重縮合触媒や安定剤は、前記のエ
ステル化反応前から重縮合終了までの任意の段階で添加
することができる。
【0039】前記の工程で溶融重縮合されたPETは、
5〜50℃、好ましくは10〜40℃、さらに好ましく
は15〜35℃の水で冷却しながらチップ化されるが、
冷却に使用後の水温は約10〜60℃になっており、こ
れらはすべて廃棄されるのが普通である。
【0040】また、この工程に使用される水が大量であ
るので、繊維用や一般フイルム用ポリエステルチップの
製造時には前記の工業用水が使用されている場合が多い
が、透明性が要求される中空容器や高級用途用フイルム
に使用されるポリエステルの製造時には金属含有量やそ
の他の異物含有量を極端に減らした純度の高い水が使用
される。
【0041】本発明は、チップ化工程で使用した水の再
利用をも考慮したポリエステルの製造方法に関するもの
である。即ち、本発明は、前記の工程で製造したポリエ
ステルチップを水処理槽中において水処理する場合に、
溶融重縮合後のチップ化工程においてポリエステルの冷
却に使用した水を処理水の少なくとも一部として水処理
に用いることにより製造コストを抑え、またこれらの水
を廃棄する場合に生じる環境えの悪影響を防止するもの
である。
【0042】チップ化工程において使用される冷却水と
して蒸留水を用いる場合、その量が非常に多量なためコ
スト高となり、現実的ではない。したがって、工業用水
を濾過し、またイオン交換処理して使用される。そし
て、チップ化時の冷却に使用する水の中に存在する粒径
が1〜25μmの粒子の個数をX、ナトリウムの含有量
をN、マグネシウムの含有量をM、カルシウムの含有量
Cを、珪素の含有量をSとした場合、下記(1)〜
(5)の少なくとも一つを満足させてチップ化工程の冷
却水として使用し、ついで処理水の少なくとも一部とし
て水処理に用いるが望ましい。 1 ≦ X ≦ 50000 (個/10ml) (1) 0.001 ≦ N ≦ 1.0 (ppm) (2) 0.001 ≦ M ≦ 0.5 (ppm) (3) 0.001 ≦ C ≦ 0.5 (ppm) (4) 0.01 ≦ S ≦ 2.0 (ppm) (5)
【0043】チップ化工程において使用される冷却水中
の粒子個数、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、
珪素の含有量のいずれかを上記範囲に設定することによ
り、スケールと呼ばれる酸化物や水酸化物等の金属含有
物質が該冷却水中あるいは処理水中に浮遊、沈殿、さら
にはチップ化装置あるいは水処理槽壁や配管壁に付着し
たりし、これがポリエステルチップに付着、浸透して、
成形時での結晶化が促進され、透明性の悪いボトルにな
ることを防ぐことができる。
【0044】以下にチップ化工程において用いる、粒径
1〜25μmの粒子を1〜50000個/10ml含む
冷却水を得る方法を例示する。
【0045】水中の粒径1〜25μmの粒子の含有量を
1〜50000個/10ml以下にする方法としては、
工業用水等の自然水をチップ化装置に供給するまでの工
程の少なくとも1ヶ所以上に粒子を除去する装置を設置
する。粒子を除去する装置としてはフィルター濾過装
置、膜濾過装置、沈殿槽、遠心分離器、泡沫同伴処理機
等が挙げられる。例えばフィルター濾過装置であれば、
方式としてベルトフィルター方式、バグフィルター方
式、カートリッジフィルター方式、スクリーンフィルタ
ー方式、遠心濾過方式等の濾過装置が挙げられる。中で
も連続的に行うにはベルトフィルター方式、遠心濾過方
式、バグフィルター方式、スクリーンフィルター方式の
濾過装置が適している。またベルトフィルター方式の濾
過装置であれば濾材としては、紙、金属、布等が挙げら
れる。また粒子の除去と処理水の流れを効率良く行なう
ため、フィルターの目のサイズは5〜100μm、好ま
しくは10〜70μm、さらに好ましくは15〜40μ
mがよい。
【0046】またチップ化工程において使用される冷却
水中のナトリウムやマグネシウム、カルシウム、珪素を
低減させるために、チップ化装置に工業用水が送られる
までの工程で少なくとも1ヶ所以上にナトリウムやマグ
ネシウム、カルシウム、珪素を除去する装置を設置す
る。また、粒子状になった二酸化珪素やアルミノ珪酸塩
等の粘土鉱物を除去するためにはフィルターを設置す
る。ナトリウムやマグネシウム、カルシウム、珪素を除
去する装置としては、イオン交換装置、限外濾過装置な
どが挙げられる。
【0047】チップ化時に使用した冷却後の水には、チ
ップ化時に発生するポリエステルのファインが含まれて
いる。従って、チップ化時に使用した冷却後の水をその
まま水処理に利用すると、下記に示すように水処理槽内
の処理水に含まれるファイン含有量の増加や水処理後の
ポリエステルの結晶化特性に影響を与える一因となる。
そのため、チップ化時に使用した冷却後の水の中に存在
する粒径が1〜25μmの粒子の個数を前記のチップ化
時に用いられる冷却水と同様に前記の(1)式を満足さ
せてるように維持することが必要である。チップ化時に
使用した冷却後の水の中の粒径が1〜25μmの粒子の
個数の範囲はチップ化時に用いる冷却水と同様の濾過方
法によって達成することができる。
【0048】このようにして得られたポリエステルのチ
ップの形状は、シリンダー型、角型、または扁平な板状
等の何れでもよく、その大きさは、縦、横、高さがそれ
ぞれ通常1.6〜3.5mm、好ましくは1.8〜3.
5mmの範囲である。例えばシリンダー型の場合は、長
さは1.8〜3.5mm、径は1.8〜3.5mm程度
であるのが実用的である。また、チップの重量は15〜
30mg/個の範囲が実用的である。
【0049】本発明では、前記のようにして溶融重縮合
されたPETチップは、チップ化時の冷却条件によって
殆ど結晶化していないチップが得られる場合があり、こ
のようなチップでは直接、水との接触処理を実施すると
チップ同志が融着することがあるので、このような現象
を防ぐために結晶化処理される。この結晶化処理工程は
PETチップを、空気中ないしは不活性気体中で約80
℃〜約200℃の温度、好ましくは約80℃〜約180
℃の温度において、1分間〜約5時間保持することによ
って実施される。雰囲気としては不活性気体が好まし
い。
【0050】低フレーバー飲料用耐熱容器や飲料用金属
缶の内面用フイルム等のように低アセトアルデヒド含有
量や低環状3量体含有量を要求される場合は、このよう
にして得られた溶融重縮合されたポリエステルは固相重
合される。前記のポリエステルを従来公知の方法によっ
て固相重合する。まず固相重合に供される前記のポリエ
ステルは、不活性ガス下または減圧下あるいは水蒸気ま
たは水蒸気含有不活性ガス雰囲気下において、100〜
210℃の温度で1〜5時間加熱して予備結晶化され
る。次いで不活性ガス雰囲気下または減圧下に190〜
230℃の温度で1〜30時間の固相重合を行う。
【0051】このようにして固相重合で得られたポリエ
ステルの環状3量体の含有量は0.50重量%以下、好
ましくは0.45重量%以下、さらに好ましくは0.4
0重量%以下である。本発明におけるポリエステルから
耐熱性の中空成形体等を成形する場合は加熱金型内で熱
処理を行うが、環状3量体の含有量が0.50重量%以
上含有する場合には、加熱金型表面へのオリゴマー付着
が急激に増加し、得られた中空成形体等の透明性が非常
に悪化する。
【0052】次に、ポリエステルは、環状三量体などの
オリゴマー類が成形時に金型内面や金型のガスの排気
口、排気管等に付着することによる金型汚れ等を防止す
るために、前記の溶融重縮合または固相重合の後に水と
の接触処理を行なう。
【0053】水との接触処理の方法としては、水中に浸
ける方法が挙げられる。水との接触処理を行う時間とし
ては5分〜2日間、好ましくは10分〜1日間、さらに
好ましくは30分〜10時間であり、水の温度としては
20〜180℃、好ましくは40〜150℃、さらに好
ましくは50〜120℃である。
【0054】ポリエステルチップを工業的に水処理する
場合、処理に用いる水が大量であることから天然水(工
業用水)や排水を再利用して使用することが多い。通常
この天然水は、河川水、地下水などから採取したもの
で、水(液体)の形状を変えないまま、殺菌、異物除去
等の処理をしたものを言う。また、一般的に工業用に用
いられる天然水にはナトリウムやマグネシウム、カルシ
ウム、珪素等の金属含有物質や細菌、バクテリア等や、
腐敗した植物、動物に起源を有する有機粒子を多く含有
している。これらの天然水を用いて水処理を行うと、ポ
リエステルチップにこれらの物質が付着、浸透して結晶
核になったり、あるいは異味、異臭の原因となり、この
ようなポリエステルチップを用いた中空成形容器の透明
性や内容物の風味や香りが非常に悪くなる。
【0055】また、水処理の効果を発揮させるためには
80℃以上で数時間水処理する必要があるが、工業用水
の温度は一般に約5〜25℃と低いので、水処理温度ま
での加熱に大量の熱量が必要となる。
【0056】つぎに水処理を工業的に行なう方法を例示
するが、これに限定するものではない。また処理方法は
連続方式、バッチ方式のいずれであっても差し支えない
が、工業的に行なうためには連続方式の方が好ましい。
【0057】ポリエステルのチップを連続的に水処理す
る場合は、塔型の水処理槽に継続、あるいは断続的にポ
リエステルのチップを上部より受け入れ、並流又は向流
で水を連続供給して水処理させることができる。処理さ
れたポリエステルチップは処理層の下部から継続、ある
いは断続的に抜き出す。水処理されたポリエステルチッ
プは、振動篩機、シモンカーター等の水切り装置で水切
りし、処理水と分離する。
【0058】ポリエステルチップをバッチ方式で水処理
をする場合は、サイロタイプの水処理槽が挙げられる。
すなわち、バッチ方式でポリエステルのチップをサイロ
へ受け入れ水処理を行なう。あるいは回転筒型の水処理
槽にポリエステルのチップを受け入れ、回転させながら
水処理を行ない水との接触をさらに効率的にすることも
できる。
【0059】この場合、ポリエステルチップは全量を水
処理槽内に投入、充填すると共に処理水を満たし、処理
水は必要により継続的又は断続的(総称して連続的とい
うことがある)に循環し、また、継続的又は断続的に一
部の処理水を排出して新しい処理水を追加供給する。水
処理後はポリエステルチップの全量を処理層から抜き出
す。この場合も、水処理されたポリエステルチップは、
振動篩機、シモンカーター等の水切り装置で水切りし、
処理水と分離する。
【0060】そして、水処理方法が連続方式の場合であ
ってもバッチ方式の場合であっても、系外から導入する
新しい水の中に存在する粒径が1〜25μmの粒子の個
数をX、ナトリウムの含有量をN、マグネシウムの含有
量をM、カルシウムの含有量Cを、珪素の含有量をSと
した場合、前記のチップ化時に用いられる冷却水と同様
に前記の(1)〜(5)の少なくとも一つを満足させて
水処理を行う。
【0061】系外から導入する新しい水の中に存在する
粒径が1〜25μmの粒子の個数や前記の金属の含有量
はチップ化時に用いる冷却水と同様の方法によって達成
することができる。
【0062】水処理の方法が連続的に、又はバッチ的の
いずれの場合であっても、水処理槽から排出した処理水
のすべて、あるいは殆どを工業排水としてしまうと、新
しい水が多量に入用であるばかりでなく、排出した処理
水の熱量の損失および排水量増大による環境への影響が
懸念される。即ち、水処理槽から排出した少なくとも一
部の処理水を、水処理槽へ戻して再利用することによ
り、必要な水量を低減し、また排水量増大による環境へ
の影響を低減することが出来、さらには水処理槽へ返さ
れる排水がある程度温度を保持していれば、処理水の加
熱量も小さく出来るため、処理層から排出された処理水
は水処理層へ戻して再利用されることが好ましい。ま
た、水を再利用させることで処理層中の処理水の流量を
上げることができ、結果としてポリエステル樹脂チップ
に付着したファインを洗い流すことができるため、ファ
イン除去効果も生まれる。
【0063】なお、本発明においては水処理槽から排出
された処理水の少なくとも一部を繰返し再利用するが、
水処理槽での水の蒸発、水切り後のポリエステルチップ
への付着、あるいは水処理槽から再利用されるまでの工
程での漏れ等のため、系外から導入された水の全量を再
利用することは不可能である。このような現象によって
系外へ飛散したり、漏洩したりする水を除いて水処理槽
から排出される水を再利用することは可能である。
【0064】したがって、水処理を問題なく実施するた
めには、前記のような原因によって減少する水量を系外
より新しい水を補給することによって補うことが必要で
ある。本発明においては、このような系外からの補給水
としてチップ化時の冷却に使用した水の少なくとも一部
を使用するが,その量は循環水量の約1〜50%以下で
ある。
【0065】水処理槽からの排水としては、水処理槽か
らポリエステルチップと共に排出された処理水および水
処理槽のオーバーフロー口から排出された処理水の2種
が挙げられるが、水処理槽から排出したこれらの処理水
の少なくとも一部を水処理槽へ戻して再利用したり、ま
た次バッチの水処理に再利用することにより、水処理に
必要な新しく補給する水量を低減し、また排水量増大に
よる環境への影響を低減することが出来、さらには水処
理槽へ返される排水がある程度温度を保持していれば、
処理水の加熱量も小さく出来るため、処理層から排出さ
れた処理水は水処理層へ戻して再利用できる。ここで
は、このようにして水処理槽から排出された処理水を水
処理槽に戻して再利用される処理水をリサイクル水と称
する。
【0066】水処理において水処理槽から排出される処
理水には、水処理槽にポリエステルチップを受け入れる
段階で既にポリエステルチップに付着しているファイン
や、水処理時にポリエステルチップ同士あるいは水処理
槽壁との摩擦で発生するポリエステルのファインが含ま
れている。従って、水処理槽から排出した処理水を再度
水処理槽へ戻して再利用すると、水処理槽内の処理水に
含まれるファイン量は次第に増えていく。そのため、処
理水中に含まれているファインが水処理槽壁や配管壁に
付着して、配管を詰まらせることがある。また処理水中
に含まれているファインが再びポリエステルチップに付
着し、この後、水分を乾燥除去する段階でポリエステル
チップにファインが静電効果により付着するため、ポリ
エステルのファイン含有量が非常に多くなる。
【0067】ポリエステル製造工程において発生するフ
ァインには結晶化促進効果があるが、水処理工程を経た
ポリエステルチップから前記のような工程で発生したフ
ァインの結晶化促進効果は非常に高いことが判明した。
このようなファインによりポリエステルの結晶性が促進
されて、得られたボトルの透明性は悪くなり、またボト
ル口栓部結晶化時の結晶化度が過大となって口栓部の寸
法が規格に入らなくなり、そのため口栓部のキャッピン
グ不良、したがって内容物の漏れの原因になる。
【0068】したがって、本発明において、リサイクル
水中に存在する粒径が1〜40μmの粒子を100、0
00個/10ml以下、好ましくは80、000個/1
0ml以下、さらに好ましくは50、000個/10m
l以下に維持しながら水処理槽に戻して繰り返し使用す
るのが望ましい。
【0069】リサイクル水の粒子量の増加を抑えるため
に、水処理槽から排出した処理水が再び水処理槽に返さ
れるまでの工程で少なくとも1ヶ所以上にファインを除
去する装置を設置する。ファインを除去する装置として
はフィルター濾過装置、膜濾過装置、沈殿槽、遠心分離
器、泡沫同伴処理機等が挙げられる。例えばフィルター
濾過装置であれば、方式としてベルトフィルター方式、
バグフィルター方式、カートリッジフィルター方式、ス
クリーンフィルター方式、遠心濾過方式等の濾過装置が
挙げられる。中でも連続的に行うにはベルトフィルター
方式、遠心濾過方式、バグフィルター方式、スクリーン
フィルター方式の濾過装置が適している。またベルトフ
ィルター方式の濾過装置であれば濾材としては、紙、金
属、布等が挙げられる。またファインの除去と処理水の
流れを効率良く行なうため、フィルターの目のサイズは
5〜100μm、好ましくは5〜70μm、さらに好ま
しくは5〜40μmがよい。
【0070】水処理後、水切り装置で水切りしたポリエ
ステルチップは、次に乾燥工程へ移送される。ポリエス
テルチップの乾燥は通常用いられるポリエステルチップ
の乾燥処理を用いることができる。連続的に乾燥する方
法としては上部よりポリエステルチップを供給し、下部
より乾燥ガスを通気するホッパー型の通気乾燥機が通常
使用される。乾燥ガス量を減らし、効率的に乾燥する方
法としては回転ディスク型加熱方式の連続乾燥機が選ば
れ、少量の乾燥ガスを通気しながら、回転ディスクや外
部ジャケットに加熱蒸気、加熱媒体などを供給した粒状
ポリエステルチップを間接的に乾燥することができる。
【0071】バッチ方式で乾燥する乾燥機としてはダブ
ルコーン型回転乾燥機が用いられ、真空下であるいは真
空下少量の乾燥ガスを通気しながら乾燥することができ
る。あるいは大気圧下で乾燥ガスを通気しながら乾燥し
てもよい。
【0072】乾燥ガスとしては大気空気でも差し支えな
いが、ポリエステルの加水分解や熱酸化分解による分子
量低下を防止する点からは乾燥窒素、除湿空気が好まし
い。本発明におけるポリエステル、特に、主たる繰り返
し単位がエチレンテレフタレートから構成されるポリエ
ステルの極限粘度は0.50〜1.30デシリットル/
グラム、好ましくは0.55〜1.20デシリットル/
グラム、さらに好ましくは0.60〜0.90デシリッ
トル/グラムの範囲である。極限粘度が0.50デシリ
ットル/グラム未満では、得られた成形体等の機械的特
性が悪い。また、1.30デシリットル/グラムを越え
る場合は、成型機等による溶融時に樹脂温度が高くなっ
て熱分解が激しくなり、保香性に影響を及ぼす遊離の低
分子量化合物が増加したり、成形体が黄色に着色する等
の問題が起こる。
【0073】また本発明におけるポリエステル、特に、
主たる繰り返し単位がエチレン−2、6−ナフタレート
から構成されるポリエステルの極限粘度は0.40〜
1.00デシリットル/グラム、好ましくは0.42〜
0.95デシリットル/グラム、さらに好ましくは0.
45〜0.90デシリットル/グラムの範囲である。極
限粘度が0.40デシリットル/グラム未満では、得ら
れた成形体等の機械的特性が悪い。また、1.00デシ
リットル/グラムを越える場合は、成型機等による溶融
時に樹脂温度が高くなって熱分解が激しくなり、保香性
に影響を及ぼす遊離の低分子量化合物が増加したり、成
形体が黄色に着色する等の問題が起こる。
【0074】また、本発明におけるポリエステルのアセ
トアルデヒド含有量は10ppm以下、好ましくは8p
pm以下、更に好ましくは5ppm以下、ホルムアルデ
ヒド含有量は7ppm以下、好ましくは6ppm以下、
更に好ましくは4ppm以下である。本発明で用いられ
るポリエステルのアセトアルデヒド含有量を10ppm
以下、またホルムアルデヒド含有量を7ppm以下にす
る方法は特に限定されるものではないが、例えば低分子
量のポリエステルを減圧下または不活性ガス雰囲気下に
おいて170〜230℃の温度で固相重合する方法を挙
げることが出来る。
【0075】また、本発明におけるポリエステルに共重
合されたジエチレングリコール量は該ポリエステルを構
成するグリコール成分の1.0〜5.0モル%、好まし
くは1.3〜4.5モル%、更に好ましくは1.5〜
4.0モル%である。ジエチレングリコール量が5.0
モル%を越える場合は、熱安定性が悪くなり、成型時に
分子量低下が大きくなったり、またアセトアルデヒド含
有量やホルムアルデヒド含有量の増加量が大となり好ま
しくない。またジエチレングリコール含有量が1.0モ
ル%未満の場合は、得られた成形体の透明性が悪くな
る。
【0076】本発明におけるポリエステルには、必要に
応じて他の添加剤、例えば、公知の紫外線吸収剤、外部
より添加する滑剤や反応中に内部析出させた滑剤、離型
剤、核剤、安定剤、帯電防止剤、顔料などの各種の添加
剤を配合してもよい。
【0077】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、本明細書中における主な特性値の測定法を以
下に説明する。
【0078】(1)ポリエステルの極限粘度(IV) 1,1,2,2−テトラクロルエタン/フェノール
(2:3重量比)混合溶媒中30℃での溶液粘度から求
めた。
【0079】(2)ポリエステルのジエチレングリコー
ル含有量(以下[DEG含有量」という) メタノールにより分解し、ガスクロマトグラフィーによ
りDEG量を定量し、全グリコール成分に対する割合
(モル%)で表した。
【0080】(3)密度 硝酸カルシュウム/水混合溶液の密度勾配管で30℃で
測定した。
【0081】(4)ポリエステルの環状3量体の含有量 試料をヘキサフルオロイソプロパノール/クロロフォル
ム混合液に溶解し、さらにクロロフォルムを加えて希釈
する。これにメタノールを加えてポリマーを沈殿させた
後、濾過する。濾液を蒸発乾固し、ジメチルフォルムア
ミドで定容とし、液体クロマトグラフ法よりエチレンテ
レフタレート単位から構成される環状3量体を定量し
た。
【0082】(5)ポリエステルのファインの含有量測
定 試料約0.5kgをJIS−Z−8801による呼び寸
法1.7mmの金網を張った篩(直径30cm)の上に
乗せ、上から0.1%のカチオン系界面活性剤(アルキ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)水溶液を2L/
分の流量でシャワー状にかけながら、全振幅幅約7c
m、60往復/1分で1分間篩った。この操作を繰り返
し、試料を合計10〜30kg篩った。篩い落とされた
ファインは界面活性剤水溶液と共に岩城硝子社製1G1
ガラスフィルター(細孔100〜120μm)で濾過し
て集め、イオン交換水で洗った。これをガラスフィルタ
ーごと乾燥器内で100℃で2時間乾燥後、冷却して秤
量した。再度、イオン交換水で洗浄、乾燥の同一操作を
繰り返し、恒量になったことを確認し、この重量からガ
ラスフィルターの重量を引き、ファイン重量を求めた。
ファイン含有量は、ファイン量/篩にかけた全試料量重
量、である。
【0083】(6)ポリエステルのアセトアルデヒド含
有量(以下「AA含有量」という) 試料/蒸留水=1グラム/2ccを窒素置換したガラス
アンプルに入れた上部を溶封し、160℃で2時間抽出
処理を行い、冷却後抽出液中のアセトアルデヒドを高感
度ガスクロマトグラフィーで測定し、濃度をppmで表
示した。
【0084】(7)金型汚れの評価 ポリエステルを窒素ガスを用いた乾燥機で乾燥し、名機
製作所製M−150C(DM)射出成型機により樹脂温
度295℃でプリフォームを成形した。このプリフォー
ムの口栓部を自家製の口栓部結晶化装置で加熱結晶化さ
せた後、コーポプラスト社製LB−01延伸ブロー成型
機を用いて二軸延伸ブロー成形し、引き続き約155℃
に設定した金型内で10秒間熱固定し、500ccの中
空成形容器を得た。同様の条件で連続的に延伸ブロー成
形し、目視で判断して容器の透明性が損なわれるまでの
成形回数で金型汚れを評価した。また、ヘイズ測定用試
料としては、5000回連続成形後の容器の胴部を供し
た。
【0085】(8)ヘイズ(霞度%) 上記(7)の中空成形容器の胴部(肉厚約0.4mm)
より試料を切り取り、東洋製作所製ヘイズメーターで測
定。
【0086】(9)官能試験 上記(7)で得た中空容器に90℃の蒸留水を入れ密栓
後30分保持し、室温へ冷却し室温で1ヶ月間放置し、
開栓後風味、臭い等の試験を行った。比較用のブランク
として、蒸留水を使用。官能試験は10人のパネラーに
より次の基準により実施し、平均値で比較した。 (評価基準) 0:異味、臭いを感じない 1:ブランクとの差をわずかに感じる 2:ブランクとの差を感じる 3:ブランクとのかなりの差を感じる 4:ブランクとの非常に大きな差を感じる
【0087】(10)チップ化時冷却水中、水処理槽導
入水中およびリサイクル水中の粒子数の測定 粒子除去およびイオン交換済みのチップ化時冷却水、水
処理槽導入水、または濾過装置(5)および吸着塔
(8)で処理したリサイクル水を光遮断法による粒子測
定器である株式会社セイシン企業製のPAC 150を
用いて測定し、粒子数を個/10mlで表示した。
【0088】(11)チップ化時冷却水中または水処理
槽導入水中のNa含有量、Ca含有量、Mg含有量およ
びSi含有量 粒子除去およびイオン交換済みのチップ化時冷却水また
は水処理槽導入を採取し、岩城硝子社製1G1ガラスフ
ィルターで濾過後、濾液を島津製作所製誘導結合プラズ
マ発光分析装置で測定。
【0089】(実施例1)自然循環によって内容物を攪
拌できる、攪拌機を持たない縦型のエステル化反応器、
攪拌機を持たない縦型の初期重縮合反応器及び横型の攪
拌機を設置した最終重縮合反応器からなる連続式溶融重
縮合装置を用いてPETを溶融重縮合した。予め反応物
を含有しているエステル化反応器に、高純度テレフタル
酸とエチルグリコールとのスラリーおよびトリエチルア
ミンのエチレングリコール溶液を別々に連続的に供給
し、撹拌下、約290℃、130kPaで平均滞留時間
3時間反応を行った。この反応物を初期重縮合反応器に
送付し、約285℃、2kPaで2.5時間重縮合反応
を行った。なお、六方晶型二酸化ゲルマニウムを水に加
熱溶解し、これにエチレングリコールを添加後加熱して
水を溜去したエチレングリコール溶液、および燐酸のエ
チレングリコール溶液を別々にエステル化反応器から初
期重縮合反応器への輸送配管に設置した添加装置に連続
的に供給した。この初期重縮合反応生成物を連続的に最
終重縮合反応器に供給し、撹拌下、約280℃、0.1
kPaで1時間重縮合させた。溶融状態の重縮合反応物
をチップ化装置に送り、ISP社製のGAFフィルター
バッグPE−1P2S(ポリエステルフェルト、濾過精
度1μm)である水中の粒子除去装置とイオン交換装置
を経由した約15℃のイオン交換水で冷却しながらチッ
プ化した。使用した冷却水中の粒径1〜25μmの粒子
が約1900個/10ml、ナトリウム含有量が0.0
3ppm、マグネシウム含有量が0.01ppm、カル
シウム含有量が0.02ppm、珪素含有量が0.09
ppmであった。また、冷却に使用後の水(約36℃)
は別の濾過装置によって濾過し、その一部を下記の水処
理に供した。
【0090】得られたPETの極限粘度は0.52デシ
リットル/グラム、DEG含有量は3.0モル%であっ
た。このPETチップを窒素雰囲気下、約155℃で結
晶化し、さらに窒素雰囲気下で約200℃に予熱後、連
続固相重合反応器に送り窒素雰囲気下で約207℃で固
相重合した。固相重合後篩分工程およびファイン除去工
程で連続的に処理しファインを除去した。得られたPE
Tの極限粘度は0.74デシリットル/グラム、AA含
有量は4.2ppm、環状3量体の含有量は0.33重
量%、密度は1.415g/cm3であった。
【0091】処理槽上部の原料チップ供給口(1)、処
理槽の処理水上限レベルに位置するオーバーフロー排出
口(2)、処理槽下部のポリエステルチップと処理水の
混合物の排出口(3)、オーバーフロー排出口から排出
された処理水と、処理槽下部の排出口から排出されたポ
リエステルチップの水切り装置(4)を経由した処理水
が、濾材が紙の連続式フィルターであるファイン濾過除
去装置(5)および吸着塔(8)を経由して再び水処理
槽へ送られる配管(6)、前記のチップ化時冷却後の濾
過水またはISP社製のGAFフィルターバッグPE−
1P2S(ポリエステルフェルト、濾過精度1μm)で
ある水中の粒子除去装置とイオン交換装置を経由した系
外からの新しいイオン交換水と前記のチップ化に使用し
た冷却水を濾過水とした混合水をこの配管(6)の途中
の導入口(9)に導入して得た水の導入口(7)を備え
た内容量50m3の塔型の、図1に示す処理槽を使用し
て前記のPETチップを連続的に水処理した。
【0092】水処理槽にチップ化時使用後の冷却水を濾
過した水を加熱器を通して約95℃に加熱して張り込
み、ついでPETチップを処理水温度95℃にコントロ
ールされた処理槽の上部の供給口(1)から連続投入
し、水処理時間5時間で水処理槽下部の排出口(3)か
らPETチップを処理水と共に連続的に抜出しながら水
処理を行った。定常状態において、導入口(7)を経由
して水処理槽に供給される処理水の時間当たりの合計量
に対して、水処理槽から排出されたあと前記の処理を受
けて再び再利用されるリサイクル水(水温、約80℃)
の時間当たりの水量は約55%であり、導入口(9)か
らの前記のチップ化時の冷却に使用した後の濾過水の時
間当たりの水量は約45%とした。また濾過装置(5)
および吸着塔(8)で処理後のリサイクル水の粒径1〜
40μmの粒子数は約18000個/10mlであっ
た。水処理されたPETのファイン含有量は約5ppm
で、(7)の方法で得られたPET容器のヘイズは0.
9%と良好であった。また、金型汚れまでの成形回数は
15000回と問題がなかった。官能試験の結果は1.
0と良好で、本発明の製造方法によると内容物の味覚に
影響を与えない中空成形容器、フィルム、シート等用の
PETチップを製造可能であることが分かる。また下記
の比較例1に比べて溶融重縮合反応時の運転に要するエ
ネルギーは約2/3と生産性の向上が見られ、導入口
(9)からのチップ化時冷却水と水処理水の合計量はチ
ップ化時冷却水を再利用しない場合に比較し約1/2と
非常に少量で済み、系外からの導入水のイオン交換装置
および粒子除去装置、リサイクル水の加熱器や水処理後
の排水の処理装置の投資額や運転費用も安価であった。
【0093】(比較例1)従来の攪拌機付きエステル化
反応器2缶、攪拌機付き重縮合反応器3缶から構成され
た連続式溶融重縮合装置を用いて極限粘度0.53デシ
リットル/グラムのPETを得た。ついで実施例1と同
一設備を用いて、同一条件で固相重合し、ついで水処理
を行った。但し、溶融重縮合PETチップの冷却水は再
使用せずに廃棄し、したがって水処理用の水としては、
別系列の処理設備で処理した実施例1とほぼ同一品質の
水を使用した。得られたPETの品質は実施例1とほぼ
同程度であったが、運転費は実施例1に説明したように
高くなった。
【0094】
【発明の効果】本発明のポリエステルの製造方法によれ
ば、経済的に有利な、また環境への悪影響が少ない製造
方法を提供することができ、また得られた成形体の透明
性に優れ、成形体に異味、異臭が発生しにくく、かつ成
形時に金型汚れが発生しにくいポリエステルを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いる水処理装置の略図である。
【符号の説明】
1 原料チップ供給口 2 オーバーフロー排出口 3 ポリエステルチップと処理水との排出口 4 水切り装置 5 ファイン除去装置 6 配管 7 リサイクル水または/およびイオン交換水の導入
口 8 吸着塔 9 前記のチップ化に使用した冷却水の濾過水または
系外からの新しいイオン交換水と前記のチップ化時冷却
後の濾過水との混合水の導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衛藤 嘉孝 滋賀県滋賀郡志賀町高城248番の20 Fターム(参考) 4J029 AA03 AB04 BA03 BA10 BB13A BD06A BF09 BF17 BF25 CA02 CA04 CA05 CA06 CB05A CB06A CB10A CC06A CD03 CF15 EA02 EB05A HA01 HB01 HD01 JE182 KE03 KE05 KE12 KF02 LA05 LB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジカルボン酸またはその機能的誘
    導体とグリコールまたはその機能的誘導体とをエステル
    化して低重合体を得、次いでこの低重合体を溶融重縮合
    し、または溶融重縮合のあと結晶化処理もしくは固相重
    合処理してポリエステルを得、引き続き該ポリエステル
    を水と接触処理するポリエステルの製造方法において、
    エステル化反応および溶融重縮合反応をエステル化反応
    器、初期重縮合反応器および最終重縮合反応器とからな
    る3つの連続する反応器により実施することを特徴とす
    るポリエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエステル化反応器、初期
    重縮合反応器のうち少なくとも1つ以上の反応器は外部
    動力源による攪拌機能を持たない反応器であることを特
    徴とするポリエステルの製造方法。
  3. 【請求項3】 溶融重縮合後のチップ化工程においてポ
    リエステルの冷却に使用した水を処理水の少なくとも一
    部として水処理に用いることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のポリエステルの製造方法。
  4. 【請求項4】 水処理槽のオーバーフロー口から排出さ
    れた処理水と水処理槽よりポリエステルチップと共に排
    出され、次いで該チップから分離された処理水とを合わ
    せた処理水の少なくとも一部を水処理槽に戻して繰り返
    し使用することを特徴とする請求項1〜3に記載のポリ
    エステルの製造方法。
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