JP2002003576A - 潜在性硬化促進剤、これを含むエポキシ樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents
潜在性硬化促進剤、これを含むエポキシ樹脂組成物及びその硬化物Info
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Abstract
を有する多官能フェノール化合物及び/又はナフトール
化合物と金属アルコキシ化物を反応させて得られるゲル
化物がエポキシ樹脂用硬化促進剤を含有していることを
特徴とする潜在性硬化促進剤。
Description
の際に用いられる、潜在性硬化促進剤に関する。
れるため種々の分野で使用されている。しかしながらエ
ポキシ樹脂のようなニ液型熱硬化性樹脂は、主剤と副剤
が接触することにより容易に硬化反応を開始するため例
えば両者を別々に保存したり、あるいは冷蔵保存したり
されている。このような保存方法は前者は使用直前に必
要量を計量し、混合するために作業性に劣り、又、後者
は低温保存のためのコスト面で不利である。そこで室温
での保存安定性に優れ、加熱時に硬化が速やかに進行す
るエポキシ樹脂組成物が要望されている。この為に、潜
在性の硬化促進剤又は硬化剤が種々開発されている。し
かし、これら潜在性の硬化促進剤又は硬化剤は、問題点
も多く指摘されている。例えば、硬化促進剤の1種であ
るイミダゾール類を4級塩にして潜在性硬化促進剤とし
て使用することが試みられているが、硬化反応後にアニ
オン受容体が硬化物に悪影響を与えることがある。この
ような実情から新規の潜在性を有する硬化促進剤又は硬
化剤の開発が要望されている。
したような欠点のない新規な潜在性硬化促進剤又は硬化
剤を提供することにある。
解決するため種々検討した結果、多官能フェノール化合
物及び/又はナフトール化合物に硬化促進剤を溶解又は
分散させ、金属アルコキシ化物でフェノール化合物をゲ
ル化させることにより潜在性硬化促進剤が得られること
を見いだし本発明に至った。
官能フェノール化合物及び/又はナフトール化合物と金
属アルコキシ化物を反応させて得られるゲル化物がエポ
キシ樹脂用硬化促進剤を含有していることを特徴とする
潜在性硬化促進剤、 2.金属アルコキシ化物がアルコキシチタンである上記
1.項記載の潜在性硬化促進剤剤、 3. 多官能フェノール化合物及び/又はナフトール化
合物中のフェノール性水酸基1当量に対し金属アルコキ
シ化物を0.1〜0.8モルとなる割合で配合する上記
1.又は2.項記載の潜在性硬化促進剤剤、 4.硬化促進剤を5〜90重量%占める割合で含有する
上記1.、2.又は3.のいずれか1項に記載の潜在性
硬化促進剤、 5.1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
樹脂及び上記1.、2.、3.又は4.のいずれか1項
に記載の潜在性硬化促進剤を必須成分とするエポキシ樹
脂組成物、 6.上記5.項記載のエポキシ樹脂組成物を硬化してな
る硬化物に関する。
ール化合物及びナフトール化合物は1分子中に2個以上
のフェノール性水酸基を有する化合物であれば良く、特
に限定されない。用いうる多官能フェノール化合物及び
ナフトール化合物の具体例としては、ビスフェノール
A、テトラメチルビスフェノールF、ビスフェノール
F、ビスフェノールS、ビスフェノールK、ビフェノー
ル、テトラメチルビフェノール、ハイドロキノン、メチ
ルハイドロキノン、ジメチルハイドロキノン、トリメチ
ルハイドロキノン、ジ−ter.ブチルハイドロキノ
ン、レゾルシノール、メチルレゾルシノール、カテコー
ル、メチルカテコール、ジヒドロキシナフタレン、ジヒ
ドロキシメチルナフタレン、ジヒドロキシジメチルナフ
タレン等の2又は3官能化合物、フェノール類又はナフ
トール類とアルデヒド類との縮合物、フェノール類又は
ナフトール類とキシリレングリコールとの縮合物、フェ
ノール類又はナフトール類とビスメトキシメチルビフェ
ニルとの縮合物、フェノール類とイソプロペニルアセト
フェノンとの縮合物、フェノール類とジシクロペンタジ
エンの反応物等の2官能以上の多官能化合物が挙げられ
る。これらは、公知の方法により得ることが出来る。
ノール、クレゾール、キシレノール、ブチルフェノー
ル、アミルフェノール、ノニルフェノール、カテコー
ル、レゾルシノール、メチルレゾルシノール、ハイドロ
キノン、フェニルフェノール、ビスフェノールA、ビス
フェノールF、ビスフェノールK、ビスフェノールS、
ビフェノール、テトラメチルビフェノール等が挙げられ
る。
フトール、2−ナフトール、ジヒドロキシナフタレン、
ジヒドロキシメチルナフタレン、ジヒドロキシジメチル
ナフタレン、トリヒドロキシナフタレン等が挙げられ
る。
デヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブチ
ルアルデヒド、バレルアルデヒド、カプロンアルデヒ
ド、ベンズアルデヒド、クロルベンズアルデヒド、ブロ
ムベンズアルデヒド、グリオキザール、マロンアルデヒ
ド、スクシンアルデヒド、グルタルアルデヒド、アジピ
ンアルデヒド、ピメリンアルデヒド、セバシンアルデヒ
ド、アクロレイン、クロトンアルデヒド、サリチルアル
デヒド、フタルアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒ
ド等が挙げられる。本発明に使用される上記例示のフェ
ノール化合物及びナフトール化合物は、それぞれ単独で
又は数種混合して使用される。又、1種以上のフェノー
ル化合物及びナフトール化合物を混合して使用すること
も可能である。この場合、フェノール化合物とナフトー
ル化合物の混合割合に特に制限はないが、重量比で通常
フェノール/ナフトール=90/10〜10/90であ
る。さらにフェノール、クレゾール、キシレノール、ブ
チルフェノール、アミルフェノール、ノニルフェノー
ル、1−ナフトール、2−ナフトール等の1分子中に1
個しかフェノール性水酸基を持たないフェノール化合物
又はナフトール化合物も本発明の効果を損なわない限り
で併用することが出来る。
はアルコール類の水酸基の水素を金属で置換した構造を
有するものであれば特に限定されず、例えばアルコキシ
シラン、アルコキシチタン、アルコキシアルミニウム等
が挙げられ、アルコキシチタンが好ましい。本発明にお
いて好ましく用いられるアルコキシチタンは、通常市販
されている物で差し支えなく、テトラメトキシチタン、
テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチタン、テト
ラブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキシルオ
キシ)チタン、テトラステアリルオキシチタン、ジイソ
プロポキシ(エチルアセトアセテート)チタン等が用い
うる具体例として挙げられる。
化合物及びナフトール化合物中のフェノール性水酸基1
当量に対し通常0.1〜0.8モル、好ましくは0.1
5〜0.6モル、より好ましくは0.15〜0.5モル
である。金属アルコキシ化合物の量が0.1モルより少
ないと、フェノール化合物及びナフトール化合物のゲル
化が充分進行せず、好ましくない場合がある。また、
0.8モル以上では、フェノールの硬化への寄与が殆ど
無くなり、経済的に不利である。
エポキシ樹脂に使用される物であればよく、特に限定さ
れない。用いうる硬化促進剤の具体例としては、トリフ
ェニルフォスフィン、トリトリルフォスフィン、トリス
メトキシフォスフィン、ジシクロヘキシルフェニルフォ
スフィン、ジフェニルシクロフォスフィン、テトラブチ
ルフォスフォニュウムブロマイド、テトラブチルフォス
フォニュウムハイドロオキサイド、テトラフォスフォニ
ュウムテトラボレート、トリフェニルフォスフィントリ
フェニルボラントリフェニルフォスフィンベンゾキノン
付加物等のフォスフィン類、2−メチルイミダゾール、
2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシル
イミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−ヘプタ
デシルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダ
ゾール、1−シアノ−2−メチルイミダゾール、1−シ
アノ−2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シア
ノエチル−2−ウンデシルイミダゾール等のイミダゾー
ル類、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノ
エチル)フェノール、2,4,6トリス(ジメチルアミ
ノメチル)フェノール、1,8ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7等の3級アミン類等が挙げられ
る。これらは、2種併用して使用することもできる。
明の潜在性硬化促進剤中で通常5〜90重量%。好まし
くは10〜85重量%、より好ましくは10〜80重量
%を占める割合となるように配合する。硬化促進剤が5
重量%以下では硬化すべきエポキシ樹脂組成物に配合す
る場合、配合すべき量が多くなりすぎ、被覆体(本発明
の硬化促進剤中のフェノール又はナフトール化合物が硬
化した部分)が硬化後の物性、例えば吸湿性が高くなる
等の悪影響を及ぼす恐れがあり好ましくない。90重量
%以上では、硬化促進剤が多すぎて十分に潜在性を発揮
できないことが考えられあまり好ましくない。
ノール化合物及び/又はナフトール化合物と硬化促進剤
を混合し、これに金属アルコキシ化物を添加し、多官能
フェノール化合物及び/又はナフトール化合物をゲル化
させて得ることができる。多官能フェノール化合物及び
/又はナフトール化合物をアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のアルコール類以外の溶
剤と混合した混合物に硬化促進剤を溶解又は均一に分散
させた後、常温又は加熱下、金属アルコキシ化物を添加
して行う。金属アルコキシ化物の添加に伴い多官能フェ
ノール化合物及び/又はナフトール化合物のゲル化物が
生成する。このゲル化物を加熱及び/又は減圧下、生成
したアルコール(及び用いた溶剤)を除去し、微粉砕す
ることにより、本発明の潜在性硬化促進剤を得る事が出
来る。尚、上記の工程はロール、ニーダー、押し出し機
等を使用して、無溶剤で行うこともできる。
説明する。本発明のエポキシ樹脂組成物は、1分子中に
2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂及び本発明
の硬化促進剤を必須成分とする。本発明の潜在性硬化促
進剤は、通常エポキシ樹脂の硬化促進剤として作用する
が、例えば硬化促進剤成分として3級アミン類等を包含
する場合、硬化剤として使用することもできる。この場
合、特に所望される場合を除き本発明のエポキシ樹脂組
成物中に硬化剤を含有させる必要はないが、これ以外の
場合、本発明のエポキシ樹脂組成物は、通常硬化剤を含
有する。
タル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無
水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテト
ラヒドロ無水フタル酸、無水メチルナジック酸、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル
酸、フェノ−ルノボラック、及びこれらの変性物、イミ
ダゾ−ル、BF3 −アミン錯体、グアニジン誘導体な
どが挙げられるがこれらに限定されるものではない。こ
れらは単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物において硬化剤の使用量
は、、エポキシ基1当量当たり通常0.5〜2当量であ
る。尚、本発明の潜在性硬化促進剤を硬化剤として使用
する場合、含まれる硬化剤の量が上記範囲になるように
配合する。
ポキシ樹脂は、通常使用されているエポキシ樹脂であれ
ば良く、特に限定されない。エポキシ樹脂としては、前
記したフェノール化合物、ナフトール化合物をエピハロ
ヒドリンでグリシジル化したエポキシ樹脂、即ち、ノボ
ラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上併用してもよい。
発明の潜在性硬化促進剤は、含まれる硬化促進剤に換算
して、エポキシ樹脂100重量部に対して0.1〜5重
量部となるよう配合され、含まれる硬化促進剤の量にも
よるが、潜在性硬化促進剤として、エポキシ樹脂に対
し、0.5〜10重量%程度添加すれば充分である。
に支障がない限り、必要に応じ、シリカ、炭酸カルシュ
ウム等の充填剤や離型剤、着色剤等の配合剤を添加する
ことが出来る。充填剤を使用する場合、エポキシ樹脂組
成物中10〜90重量%を占める割合で添加される。
均一に混合することにより得られる。本発明のエポキシ
樹脂、硬化剤(不要な場合もある)、本発明の硬化促進
剤並びに必要により充填剤及び配合剤を必要に応じて押
出機、ニ−ダ、ロ−ル等を用いて均一になるまで充分に
混合してエポキシ樹脂組成物を得、そのエポキシ樹脂組
成物を溶融後注型あるいはトランスファ−成形機などを
用いて成形し、さらに50〜200℃で0.5〜8時間
加熱することにより本発明の硬化物を得ることができ
る。
説明する。
製、水酸基当量101g/eq.、200Pa.s/5
0℃、)5g(フェノール性水酸基換算で0.0495
当量)にアセトン2.5g、トリフェニルフォスフィン
(TPP、北興化学工業株式会社製)2gを添加し、ア
ルミカップ中で均一に混合した。室温で撹拌下、テトラ
イソプロポキシチタン2.8g(0.0099モル)を
添加し、更に撹拌混合すると、ゲル化物が生成した。こ
のゲル化物を50℃で乾燥し、TPPを26重量%含有
する褐色の固形物を得た。次いでこれを粉砕し、本発明
の潜在性硬化促進剤(硬化促進剤A)を得た。ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(エピコート828、日本エポ
キシレジン株式会社製)10重量部、無水メチルナヂッ
ク酸(カヤハードMCD、日本化薬株式会社製)8.3
重量部、硬化促進剤A0.38重量部を配合し本発明の
エポキシ樹脂組成物を得た。得られたエポキシ樹脂組成
物につきゲルタイムテスター(安田精機株式会社)に
て、所定温度でのゲルタイムを測定した。その結果を表
1−1に示す。
ュムテトラボレート(TPP−K、北興化学工業株式会
社製)に変え、乾燥温度を120℃に変えた以外は、実
施例1と同様にし、本発明の潜在性硬化促進剤(硬化促
進剤B)(TPP−K含有量26重量%)を得た。硬化
促進剤Aの代わりに硬化促進剤Bを使用した以外は実施
例1と同様にしてゲルタイムを測定した。その結果を表
1−1に示す。
メチルイミダゾール(2E4MZ、東京化成工業株式会
社製)1.5gを使用した以外は、実施例1と同様に
し、本発明の潜在性硬化促進剤(硬化促進剤C)(2−
エチル−4−メチルイミダゾール含有量(21重量%)
を得た。 硬化促進剤Aの代わりに硬化促進剤C0.4
8重量部を使用した以外は、実施例1と同様にしてゲル
タイムを測定した。その結果を表1−2に示す。
にビスフェノールF(本州化学株式会社製)5gを、
又、TPPの代わりにジアミノジフェニルメタン(DD
M、東京化成工業株式会社製)2.0gをそれぞれ用
い、乾燥温度を80℃にした以外は、実施例1と同様に
行い、本発明の潜在性硬化促進剤(硬化促進剤D)(ジ
アミノジフェニルメタン含有量26重量%)を得た。得
られた硬化促進剤D9.62重量部(硬化剤として使
用)とエピコート828 10重量部を配合し、実施例
1と同様にしてゲルタイムを測定した。その結果を表1
−2に示す。
1)、TPP−K(比較例2)、2E4MZ(比較例
3)をそのままエポキシ樹脂100重量部に対して、1
重量部配合した以外は、それぞれ実施例1、2、3と同
様にしてエポキシ樹脂組成物を得た。得られたエポキシ
樹脂組成物につき実施例1と同様にして、ゲルタイムを
測定した。その結果を表1−1、表1−2に示す。
配合し、エポキシ樹脂組成物を得た。得られたエポキシ
樹脂組成物につき実施例1と同様にして、ゲルタイムを
測定した。その結果を表1−2に示す。
水酸基当量105g/eq.、軟化点83℃)のアセト
ン溶液4g(水酸基当量換算で0.019当量)、アセ
トン6g、トリフェニルフォスフィン(TPP)7.1
gを添加し、アルミカップ中で均一に混合した。室温で
撹拌下、テトライソプロポキシチタン2.0g(0.0
07モル)を添加し、更に撹拌混合すると、ゲル化物が
生成した。このゲル化物を、粗粉砕し、50℃で乾燥
し、TPPを75重量%含有する赤褐色の固形物を得
た。次いで、これを微粉砕し本発明の潜在性硬化促進剤
(硬化促進剤E)を得た。クレゾールノボラックエポキ
シ樹脂(EOCN−1020−55、日本化薬株式会社
製)10重量部、フェノールノボラック(PN−80、
日本化薬株式会社製)5.25重量部、硬化促進剤E
0.133重量部を配合し、乳鉢で粉砕混合し本発明の
エポキシ樹脂組成物を得た。得られたエポキシ樹脂組成
物の所定温度でのゲルタイムをホットプレート上で測定
した。その結果を表2に示す。
まエポキシ樹脂100重量部に対し、1重量部配合した
以外は、実施例5と同様にしてエポキシ樹脂組成物を得
た。得られた組成物は、実施例5と同様にしてゲルタイ
ムを測定した。その結果を表2に示す。
置した後、175℃にゲルタイムを測定した。その結果
は、実施例5の組成物では101秒、比較例5の組成物
では127秒であり、本発明の組成物の方が室温放置後
の安定性が優れている。
ポキシ樹脂組成物は、未処理の硬化促進剤を配合したそ
れと比べ低温になるほど反応性の指標であるゲルタイム
が長い。更に、室温放置した後のゲルタイムの変化も少
なく、保存中の安定性にも優れている。従って、本発明
のエポキシ樹脂組成物は、その調製時の作業性に優れ、
又、調製後の保存安定性も向上するため極めて有用であ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】1分子中に2個以上のフェノール性水酸基
を有する多官能フェノール化合物及び/又はナフトール
化合物と金属アルコキシ化物を反応させて得られるゲル
化物がエポキシ樹脂用硬化促進剤を含有していることを
特徴とする潜在性硬化促進剤。 - 【請求項2】金属アルコキシ化物がアルコキシチタンで
ある請求項1記載の潜在性硬化促進剤剤。 - 【請求項3】多官能フェノール化合物及び/又はナフト
ール化合物中のフェノール性水酸基1当量に対し金属ア
ルコキシ化物を0.1〜0.8モルとなる割合で配合す
る請求項1又は2記載の潜在性硬化促進剤剤。 - 【請求項4】硬化促進剤を5〜90重量%占める割合で
含有する請求項1、2又は3のいずれか1項に記載の潜
在性硬化促進剤。 - 【請求項5】1分子中に2個以上のエポキシ基を有する
エポキシ樹脂及び請求項1、2、3又は4のいずれか1
項に記載の潜在性硬化促進剤を必須成分とするエポキシ
樹脂組成物。 - 【請求項6】請求項5記載のエポキシ樹脂組成物を硬化
してなる硬化物。
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