JP2002002565A - クローラ式作業機の履帯張り調整体構造 - Google Patents

クローラ式作業機の履帯張り調整体構造

Info

Publication number
JP2002002565A
JP2002002565A JP2000188572A JP2000188572A JP2002002565A JP 2002002565 A JP2002002565 A JP 2002002565A JP 2000188572 A JP2000188572 A JP 2000188572A JP 2000188572 A JP2000188572 A JP 2000188572A JP 2002002565 A JP2002002565 A JP 2002002565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
bolt
tension bolt
crawler
crawler belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000188572A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Nakanishi
龍哉 中西
Naoki Fujise
直樹 藤瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
Priority to JP2000188572A priority Critical patent/JP2002002565A/ja
Publication of JP2002002565A publication Critical patent/JP2002002565A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】走行フレームが破損・変形等されるという不具
合の発生を防止すること。 【解決手段】履帯張り調整体は、アイドラフォークの位
置決めを行うテンションボルトに、同テンションボルト
の位置規制を行う安全ナットを螺着すると共に、同安全
ナットは、テンションボルトに作用する所定以上の軸線
方向の荷重によりせん断されて、テンションボルトの位
置規制を解除するように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ式作業機
の履帯張り調整体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クローラ式作業機の一形態とし
て、クローラ式の走行部を装備すると共に、同走行部
は、前後方向に伸延する走行フレームの一端に駆動輪を
取り付け、他端に従動輪をアイドラフォークを介して取
り付けて、両輪間に履帯を巻回し、上記アイドラフォー
クと走行フレームとの間には、同アイドラフォークを進
退位置調節して履帯の張り調整を行う履帯張り調整体を
設けたものがある。
【0003】そして、履帯張り調整体は、走行フレーム
に軸線を前後方向に向けて取り付けたテンションボルト
支持用筒片と、同テンションボルト支持用筒片の内周面
に形成した雌ネジ部中に前後進退位置調節自在に螺着す
ると共に、先端部をアイドラフォークに設けたボルト受
け片に当接させたテンションボルトと、同テンションボ
ルトの中途部に螺着すると共に、テンションボルト支持
用筒片のボルト受け片側とは反対側の一側端面に当接さ
せたロックナットとから構成している。
【0004】このようにして、テンションボルトを前後
進退位置調節することにより、従動輪を支持するアイド
ラフォークを介して履帯の張り調節が行えるようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した履
帯張り調節体では、履帯と従動輪等との間に異物がかみ
こまれて、履帯に異常な張力が作用した際には、従動輪
とアイドラフォークとを介してテンションボルトに軸線
方向の大きな荷重が作用するが、同テンションボルト
は、走行フレームにテンションボルト支持用筒片とロッ
クナットとを介して固定されているために、同走行フレ
ームに大きな荷重が作用することになり、その結果、走
行フレームが破損・変形等されて、多大な修理コストを
要するという不具合が発生する虞がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、ク
ローラ式の走行部を装備すると共に、同走行部は、前後
方向に伸延する走行フレームの一端に駆動輪を取り付
け、他端に従動輪をアイドラフォークを介して取り付け
て、両輪間に履帯を巻回し、上記アイドラフォークと走
行フレームとの間には、同アイドラフォークを進退位置
調節して履帯の張り調整を行う履帯張り調整体を設けた
クローラ式作業機において、履帯張り調整体は、アイド
ラフォークの位置決めを行うテンションボルトに、同テ
ンションボルトの位置規制を行う安全ナットを螺着する
と共に、同安全ナットは、テンションボルトに作用する
所定以上の軸線方向の荷重によりせん断されて、テンシ
ョンボルトの位置規制を解除するように設定したことを
特徴とするクローラ式作業機の履帯張り調整体構造を提
供するものである。
【0007】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0008】履帯張り調整体は、走行フレームに軸線
を前後方向に向けて取り付けたテンションボルト支持用
筒片と、同テンションボルト支持用筒片中に前後摺動自
在に挿通すると共に、アイドラフォークに設けたボルト
受け片に先端部を当接させたテンションボルトと、同テ
ンションボルトの中途部に螺着すると共に、テンション
ボルト支持用筒片のボルト受け片側の一側端面に当接さ
せた安全ナットと、同安全ナットと対向させてテンショ
ンボルトの中途部に螺着すると共に、テンションボルト
支持用筒片の他側端面に当接させたロックナットとを具
備すること。
【0009】履帯張り調整体は、走行フレームに軸線
を前後方向に向けて取り付けたテンションボルト支持用
筒片と、同テンションボルト支持用筒片中に前後摺動自
在に挿通すると共に、アイドラフォークに設けたボルト
受け片に先端部をボルト挿通孔を介して挿通させたテン
ションボルトと、同テンションボルトの先端部に螺着す
ると共に、ボルト受け片に当接させた安全ナットと、同
安全ナットから離隔させてテンションボルトの中途部に
螺着すると共に、テンションボルト支持用筒片のボルト
受け片側の一側端面に当接させた履帯張り調整用ナット
と、同履帯張り調整用ナットと対向させてテンションボ
ルトの中途部に螺着すると共に、テンションボルト支持
用筒片の他側端面に当接させたロックナットとを具備す
ること。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0011】すなわち、本発明に係るクローラ式作業機
は、基本的構造として、クローラ式の走行部を装備する
と共に、同走行部は、前後方向に伸延する走行フレーム
の一端に駆動輪を取り付け、他端に従動輪をアイドラフ
ォークを介して取り付けて、両輪間に履帯を巻回し、上
記アイドラフォークと走行フレームとの間には、同アイ
ドラフォークを進退位置調節して履帯の張り調整を行う
履帯張り調整体を設けている。
【0012】そして、特徴的構造として、履帯張り調整
体は、アイドラフォークの位置決めを行うテンションボ
ルトに、同テンションボルトの位置規制を行う安全ナッ
トを螺着すると共に、同安全ナットは、テンションボル
トに作用する所定以上の軸線方向の荷重によりせん断さ
れて、テンションボルトの位置規制を解除するように設
定している。
【0013】すなわち、履帯張り調整体は、走行フレー
ムに軸線を前後方向に向けて取り付けたテンションボル
ト支持用筒片と、同テンションボルト支持用筒片中に前
後摺動自在に挿通すると共に、アイドラフォークに設け
たボルト受け片に先端部を当接させたテンションボルト
と、同テンションボルトの中途部に螺着すると共に、テ
ンションボルト支持用筒片のボルト受け片側の一側端面
に当接させた安全ナットと、同安全ナットと対向させて
テンションボルトの中途部に螺着すると共に、テンショ
ンボルト支持用筒片の他側端面に当接させたロックナッ
トとを具備している。
【0014】また、履帯張り調整体は、走行フレームに
軸線を前後方向に向けて取り付けたテンションボルト支
持用筒片と、同テンションボルト支持用筒片中に前後摺
動自在に挿通すると共に、アイドラフォークに設けたボ
ルト受け片に先端部をボルト挿通孔を介して挿通させた
テンションボルトと、同テンションボルトの先端部に螺
着すると共に、ボルト受け片に当接させた安全ナット
と、同安全ナットから離隔させてテンションボルトの中
途部に螺着すると共に、テンションボルト支持用筒片の
ボルト受け片側の一側端面に当接させた履帯張り調整用
ナットと、同履帯張り調整用ナットと対向させてテンシ
ョンボルトの中途部に螺着すると共に、テンションボル
ト支持用筒片の他側端面に当接させたロックナットとを
具備するように構成することもできる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0016】図1は、本発明に係る履帯張り調整体Rを
具備するクローラ式作業機Aの側面図であり、同クロー
ラ式作業機Aは、走行車体Bの後方に作業装置としての
耕耘装置Cを昇降機構Dを介して連結している。
【0017】走行車体Bは、図1に示すように、左右一
対のクローラ式の走行部1,1の間に車体フレーム2を介
設し、同車体フレーム2上において、前部に運転部3を
配設し、後部に原動機部4とミッション部5とを上下に
重ねて配設すると共に、原動機部4に走行部1,1をミ
ッション部5を介して連動連結している。
【0018】走行部1は、前後方向に伸延する走行フレ
ーム10の前端部に前側従動輪11をアイドラフォーク12を
介して取り付ける一方、後端部に後側従動輪13を取り付
け、さらに、ミッション部5に駆動輪15を連動連結し
て、これら動輪11,13,15の周りに履帯16を巻回してお
り、走行フレーム10の下側には、前後方向に間隔を開け
て三個の第1・第2・第3・転動輪17a,17b,17cを取り付けて
いる。11aは前側従動輪支軸、13aは後側従動輪支軸、15
aは駆動軸、18は駆動軸支持フレームである。
【0019】そして、アイドラフォーク12と走行フレー
ム10の前端部との間には、本発明に係る第1実施例とし
ての履帯張り調整体Rを介設しており、同履帯張り調整
体Rは、図2にも示すように、走行フレーム10に軸線を
前後方向に向けて取り付けたテンションボルト支持用筒
片50と、同テンションボルト支持用筒片50中に前後摺動
自在に挿通すると共に、アイドラフォーク1 2に固設し
たボルト受け片51に先端部52bを当接させたテンション
ボルト52と、同テンションボルト52の中途部に螺着する
と共に、テンションボルト支持用筒片50のボルト受け片
51側の一側端面50aに当接させた安全ナット53と、同安
全ナット53と対向させてテンションボルト52の中途部に
螺着すると共に、テンションボルト支持用筒片50の他側
端面50bに当接させたロックナット54とから形成してい
る。52aは、テンションボルト52の頭部である。
【0020】このようにして、履帯16に異常な張力が作
用した際に、前側従動輪11とアイドラフォーク12とボル
ト受け片51とを介してテンションボルト52に所定以上の
軸線方向の荷重が作用した場合には、かかる荷重により
テンションボルト支持用筒片50のボルト受け片51側の一
側端面50aに当接している安全ナット53が確実にせん断
されて、テンションボルト52の位置規制がスムーズに解
除されるようにしている。
【0021】従って、走行フレーム10に大きな荷重が作
用することはなくなり、その結果、走行フレーム10が破
損・変形等されて、多大な修理コストを要するという不
具合の発生を防止することができる。
【0022】そして、せん断された安全ナット53は、新
規のものと取り替えることにより、再度、履帯張り調整
を楽に行うことができ、しかも、交換部品は安全ナット
53のみであるため、走行フレーム等の保護を安価に行う
ことができる。
【0023】また、安全ナット53のせん断荷重の設定
は、安全ナット53の厚さtを変更することにより任意に
かつ容易に行うことができる。
【0024】ここで、履帯16の張り調整を行う際には、
テンションボルト52の頭部52aを固定し、同状態にてロ
ックナット54と安全ナット53とをそれぞれ回動させて、
所望の調整量だけテンションボルト52を移動させると共
に、ロックナット54を回動させて、同ロックナット54を
テンションボルト支持用筒片50の他側端面50bに当接さ
せ、続いて、安全ナット53を回動させて、同安全ナット
53をテンションボルト支持用筒片50の一側端面50aに当
接させる。
【0025】車体フレーム2は、前後方向に伸延する左
右一対の走行フレーム10,10の前部の間に前側の左右方
向連結フレーム19を横架し、左右一対の駆動軸支持フレ
ーム18,18の間に後側の左右方向連結フレーム20を横架
して、これら前・後側の左右方向連結フレーム19,20の
間に、左右一対の前後方向伸延フレーム21,21を架設
し、同前後方向伸延フレーム21,21に平面視矩形枠状に
形成したガードフレーム22を横架して形成している。29
は安全フレームである。
【0026】運転部3は、ガードフレーム22の前半部に
床部23を張設して、同床部23の前部にハンドルコラム24
を立設し、同ハンドルコラム24に回動式のハンドル(ス
テアリングホイール)25をハンドル支軸26を介して取り
付け、同ハンドル25の後方位置に座席27を配設して、同
座席27の左右側方位置に各種操作レバーを配設してい
る。
【0027】原動機部4は、前記した座席27の後方位置
にエンジンEを配設し、同エンジンEの出力軸30にミッ
ション部5を第一伝動機構31を介して連動連結すると共
に、同出力軸30にPTO軸33を第二伝動機構34を介して
連動連結しており、PTO軸33は、後述する耕耘装置C
の入力軸36との間に、伝動機構37を介設している。
【0028】ミッション部5は、右側壁に図示しない静
油圧式無段変速装置(HST)を連設し、同静油圧式無段
変速装置にハンドル25を連動連結して、ハンドル25の回
動操作に連動して静油圧式無段変速装置を適宜作動させ
ることにより、左右一対の走行部1,1をそれぞれ無段階
に変速操作して、機体を緩旋回から急旋回まで任意に旋
回操作することができるようにしている。
【0029】耕耘装置Cは、図1に示すように、上下方
向に伸延するチェンケース40の上端部に連結体41を取り
付けると共に、上部側壁より外側方へ向けて入力軸36を
突出させ、同入力軸36の右側端部に前記伝動機構37を連
動連結する一方、チェンケース40の下端部には左右方向
に軸線を向けた回動軸43を貫通させ、同回動軸43に耕耘
爪(図示せず)を回動軸43の軸線に沿って複数取り付けて
いる。46はサイドカバー、47はリヤカバー、48はハンガ
ーロッドである。
【0030】図3は、第2実施例としての履帯張り調整
体Rを介設しており、同履帯張り調整体Rは、基本的構
造を前記した第1実施例としての履帯張り調整体Rと同
じくしているが、走行フレームに軸線を前後方向に向け
て取り付けたテンションボルト支持用筒片50と、同テン
ションボルト支持用筒片50中に前後摺動自在に挿通する
と共に、先端部をアイドラフォーク12に設けたボルト受
け片51にボルト挿通孔55を介して挿通させたテンション
ボルト52と、同テンションボルト52の先端部に螺着する
と共に、ボルト受け片51に当接させた安全ナット53と、
同安全ナット53から離隔させてテンションボルト52の中
途部に螺着すると共に、テンションボルト支持用筒片50
のボルト受け片51側の一側端面50aに当接させた履帯張
り調整用ナット56と、同履帯張り調整用ナット56と対向
させてテンションボルト52の中途部に螺着すると共に、
テンションボルト支持用筒片50の他側端面50bに当接さ
せたロックナット54とから構成している点において異な
る。
【0031】このようにして、履帯16に異常な張力が作
用した際に、前側従動輪11とアイドラフォーク12とボル
ト受け片51とを介して安全ナット53に所定以上の軸線方
向の荷重が作用した場合には、かかる荷重によりテンシ
ョンボルト52に螺着している安全ナット53が確実にせん
断されて、テンションボルト52の位置規制がスムーズに
解除されるようにしている。
【0032】また、履帯16の張り調整を行う際には、テ
ンションボルト52の頭部52aを固定し、同状態にて履帯
張り調整用ナット56とロックナット54と安全ナット53と
をそれぞれ回動させて、所望の調整量だけテンションボ
ルト52を移動させると共に、同履帯張り調整用ナット56
をテンションボルト支持用筒片50の一側端面50aに当接
させ、続いて、ロックナット54を回動させて、同ロック
ナット54をテンションボルト支持用筒片50の他側端面50
bに当接させ、最後に、安全ナット53を回動させて、同
安全ナット53をボルト受け片51に当接させる。
【0033】図4は、第3実施例としての履帯張り調整
体Rを介設しており、同履帯張り調整体Rは、基本的構
造を前記した第2実施例としての履帯張り調整体Rと同
じくしているが、テンションボルト52の頭部52aと先端
部52bとの位置関係を反対にした点で異なる。
【0034】このようにして、履帯16に異常な張力が作
用した際に、前側従動輪11とアイドラフォーク12とボル
ト受け片51とを介して安全ナット53に所定以上の軸線方
向の荷重が作用した場合には、かかる荷重によりテンシ
ョンボルト52に螺着している安全ナット53が確実にせん
断されて、テンションボルト52の位置規制がスムーズに
解除されるようにしている。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0036】請求項1記載の本発明では、履帯張り調
整体は、アイドラフォークの位置決めを行うテンション
ボルトに、同テンションボルトの位置規制を行う安全ナ
ットを螺着すると共に、同安全ナットは、テンションボ
ルトに作用する所定以上の軸線方向の荷重によりせん断
されて、テンションボルトの位置規制を解除するように
設定している。
【0037】このようにして、履帯と従動輪等との間に
異物がかみこまれて、履帯に異常な張力が作用した際
に、従動輪とアイドラフォークとを介してテンションボ
ルトに所定以上の軸線方向の荷重が作用した場合には、
かかる荷重により安全ナットがせん断されて、テンショ
ンボルトの位置規制が解除されるため、走行フレームに
大きな荷重が作用することはなくなり、その結果、走行
フレームが破損・変形等されて、多大な修理コストを要
するという不具合の発生を防止することができる。
【0038】そして、せん断された安全ナットは、新規
のものと取り替えることにより、再度、履帯張り調整を
楽に行うことができ、しかも、交換部品は安全ナットの
みであるため、走行フレーム等の保護を安価に行うこと
ができる。
【0039】また、安全ナットのせん断荷重の設定は、
安全ナットの厚さを変更することにより任意にかつ容易
に行うことができる。、 請求項2記載の本発明では、履帯張り調整体は、走行
フレームに軸線を前後方向に向けて取り付けたテンショ
ンボルト支持用筒片と、同テンションボルト支持用筒片
中に前後摺動自在に挿通すると共に、先端部をアイドラ
フォークに設けたボルト受け片に当接させたテンション
ボルトと、同テンションボルトの中途部に螺着すると共
に、テンションボルト支持用筒片のボルト受け片側の一
側端面に当接させた安全ナットと、同安全ナットと対向
させてテンションボルトの中途部に螺着すると共に、テ
ンションボルト支持用筒片の他側端面に当接させたロッ
クナットとを具備している。
【0040】このようにして、履帯に異常な張力が作用
した際に、従動輪とアイドラフォークとボルト受け片と
を介してテンションボルトに所定以上の軸線方向の荷重
が作用した場合には、かかる荷重によりテンションボル
ト支持用筒片のボルト受け片側の一側端面に当接してい
る安全ナットが確実にせん断されて、テンションボルト
の位置規制がスムーズに解除されるようにしている。
【0041】従って、上記したの効果を良好に確保す
ることができる。
【0042】請求項3記載の本発明では、履帯張り調
整体は、走行フレームに軸線を前後方向に向けて取り付
けたテンションボルト支持用筒片と、同テンションボル
ト支持用筒片中に前後摺動自在に挿通すると共に、先端
部をアイドラフォークに設けたボルト受け片にボルト挿
通孔を介して挿通させたテンションボルトと、同テンシ
ョンボルトの先端部に螺着すると共に、ボルト受け片に
当接させた安全ナットと、同安全ナットから離隔させて
テンションボルトの中途部に螺着すると共に、テンショ
ンボルト支持用筒片のボルト受け片側の一側端面に当接
させた履帯張り調整用ナットと、同履帯張り調整用ナッ
トと対向させてテンションボルトの中途部に螺着すると
共に、テンションボルト支持用筒片の他側端面に当接さ
せたロックナットとを具備している。
【0043】このようにして、履帯に異常な張力が作用
した際に、従動輪とアイドラフォークとボルト受け片と
を介して安全ナットに所定以上の軸線方向の荷重が作用
した場合には、かかる荷重によりテンションボルトに螺
着している安全ナットが確実にせん断されて、テンショ
ンボルトの位置規制がスムーズに解除されるようにして
いる。
【0044】従って、上記したの効果を良好に確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる履帯張り調整体構造を具備する
クローラ式作業機の側面図。
【図2】第1実施例としての履帯張り調整体構造の一部
切欠側面図。
【図3】第2実施例としての履帯張り調整体構造の一部
切欠側面図。
【図4】第3実施例としての履帯張り調整体構造の一部
切欠側面図。
【符号の説明】
A クローラ式作業機 R 履帯張り調整体 1 走行部 2 車体フレーム 3 運転部 4 原動機部 5 ミッション部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローラ式の走行部(1,1)を装備すると
    共に、同走行部(1,1)は、前後方向に伸延する走行フレ
    ーム(10,10)の一端に駆動輪(15,15)を取り付け、他端に
    従動輪(11,11)をアイドラフォーク(12,12)を介して取り
    付けて、両輪(11,11,15,15)間に履帯(16,16)を巻回し、
    上記アイドラフォーク(12,12)と走行フレーム(10,10)と
    の間には、同アイドラフォーク(12,12)を進退位置調節
    して履帯(16,16)の張り調整を行う履帯張り調整体(R,R)
    を設けたクローラ式作業機において、 履帯張り調整体(R)は、アイドラフォーク(12)の位置決
    めを行うテンションボルト(52)に、同テンションボルト
    (5 2)の位置規制を行う安全ナット(53)を螺着すると共
    に、同安全ナット(53)は、テンションボルト(52)に作用
    する所定以上の軸線方向の荷重によりせん断されて、テ
    ンションボルト(52)の位置規制を解除するように設定し
    たことを特徴とするクローラ式作業機の履帯張り調整体
    構造。
  2. 【請求項2】 履帯張り調整体(R)は、走行フレーム(1
    0)に軸線を前後方向に向けて取り付けたテンションボル
    ト支持用筒片(50)と、同テンションボルト支持用筒片(5
    0)中に前後摺動自在に挿通すると共に、アイドラフォー
    ク(12)に設けたボルト受け片(51)に先端部(52b)を当接
    させたテンションボルト(52)と、同テンションボルト(5
    2)の中途部に螺着すると共に、テンションボルト支持用
    筒片(50)のボルト受け片(51)側の一側端面(50a)に当接
    させた安全ナット(53)と、同安全ナット(53)と対向させ
    てテンションボルト(52)の中途部に螺着すると共に、テ
    ンションボルト支持用筒片(50)の他側端面(50b)に当接
    させたロックナット(54)とを具備することを特徴とする
    請求項1記載のクローラ式作業機の履帯張り調整体構
    造。
  3. 【請求項3】 履帯張り調整体(R)は、走行フレーム(1
    0)に軸線を前後方向に向けて取り付けたテンションボル
    ト支持用筒片(50)と、同テンションボルト支持用筒片(5
    0)中に前後摺動自在に挿通すると共に、アイドラフォー
    ク(12)に設けたボルト受け片(51)に先端部(52b)をボル
    ト挿通孔(55)を介して挿通させたテンションボルト(52)
    と、同テンションボルト(52)の先端部(52b)に螺着する
    と共に、ボルト受け片(51)に当接させた安全ナット(53)
    と、同安全ナット(53)から離隔させてテンションボルト
    (52)の中途部に螺着すると共に、テンションボルト支持
    用筒片(50)のボルト受け片(51)側の一側端面(50a)に当
    接させた履帯張り調整用ナット(56)と、同履帯張り調整
    用ナット(56)と対向させてテンションボルト(52)の中途
    部に螺着すると共に、テンションボルト支持用筒片(50)
    の他側端面(50b)に当接させたロックナット(54)とを具
    備することを特徴とする請求項1記載のクローラ式作業
    機の履帯張り調整体構造。
JP2000188572A 2000-06-23 2000-06-23 クローラ式作業機の履帯張り調整体構造 Pending JP2002002565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000188572A JP2002002565A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 クローラ式作業機の履帯張り調整体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000188572A JP2002002565A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 クローラ式作業機の履帯張り調整体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002002565A true JP2002002565A (ja) 2002-01-09

Family

ID=18688335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000188572A Pending JP2002002565A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 クローラ式作業機の履帯張り調整体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002002565A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0585721B1 (en) Improvements in and relating to track laying vehicles
US8636326B2 (en) Crawler travel unit
US5191952A (en) Track-type vehicle having steerable wheels
US10214256B2 (en) Adjustable and removable track assembly for a tractor
WO2013001845A1 (ja) 作業車両
US20060278446A1 (en) Vehicle control system with slow-in-turn capabilities and related method
EP1114766A2 (en) Toe-in/toe-out adjustment mechanism for a track vehicle
JP2002002565A (ja) クローラ式作業機の履帯張り調整体構造
JP4896098B2 (ja) 農作業機
JP2001186801A (ja) フロントロータリ耕耘装置
JPH1045051A (ja) トラクタ
JP7451289B2 (ja) 乗用溝切機
JP6000229B2 (ja) クローラ走行装置
US20070006562A1 (en) Spindle assembly and lawn mower cutting deck incorporating same
KR100419070B1 (ko) 작업차량
JP6667406B2 (ja) 作業車
JP2003040157A (ja) クローラ式乗用管理機
JPH085312Y2 (ja) 作業車の原動部構造
JP3488828B2 (ja) 動力芝刈機のベルト伝動装置
JP4047664B2 (ja) 走行車両
JP2000255465A (ja) トラクター
JP4128921B2 (ja) トラクタ
JP2021177703A (ja) 乗用溝切機
KR20120003608U (ko) 트랙터용 조향장치의 소음저감구조
JP2003226152A (ja) 農用作業車の前後進切替レバーの仮止め装置