JP2002002479A - エアブレーキシステム用ブレーキ圧力制御弁装置 - Google Patents

エアブレーキシステム用ブレーキ圧力制御弁装置

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JP2002002479A JP2001151000A JP2001151000A JP2002002479A JP 2002002479 A JP2002002479 A JP 2002002479A JP 2001151000 A JP2001151000 A JP 2001151000A JP 2001151000 A JP2001151000 A JP 2001151000A JP 2002002479 A JP2002002479 A JP 2002002479A
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    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気口14の閉塞に起因するブレーキ作動器
B/C側の残圧発生およびブレーキ作動の立ち上がり遅
れを、ともに防止できる技術を提供する。 【解決手段】 第1制御弁52と排気口14との間を連
絡する連絡通路21bを、補助通路66によって入口1
2側に連通させる。そして、この補助通路66内に、常
時は閉弁しているが、連絡通路21b側の内圧上昇に応
じて開弁する逆止弁60を配置する。逆止弁60は、排
気口14が閉塞したようなとき、排気口14の連絡通路
21b側から入口12に向かう空気移動を許容するもの
で、その弁体は、弁座162に着離座する環状のゴム製
弁部材160aと、これを保持して弁ばね160bの付
勢力を受ける保持部材260aとによって構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラックやバス等の
車両に備えられるエアブレーキシステムにおいて、アン
チスキッド制御あるいはトラクション制御などのブレー
キ制御用として装備され、車輪の回転状態に基づいてブ
レーキ作動器に供給される圧力の減圧、保持または加圧
するためのブレーキ圧力制御弁装置に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、ブレーキ圧力制御弁装置は、ブ
レーキバルブとブレーキ作動器との間に配される。こう
したブレーキ圧力制御弁装置の一つとして、ブレーキバ
ルブに接続される入口とブレーキ作動器に接続される出
口との間に設けられ、パイロット圧を受けることにより
閉弁位置に付勢されるとともに、パイロット圧の消失時
には入口側または出口側の圧力を受けることにより開弁
する保持弁と、出口と大気に連絡される排気口との間に
設けられ、パイロット圧を受けることにより閉弁位置に
付勢されるとともに、パイロット圧の消失に伴い出口側
の圧力を受けることにより開弁する排気弁と、外部から
のブレーキ保持信号に基づき、保持弁のパイロット圧室
を排気口に連通させる位置から、そのパイロット圧室に
対してパイロット圧を供給する位置に切り換わる第1制
御弁と、外部からのブレーキ弛め信号に基づき、排気弁
のパイロット圧室に対してパイロット圧を供給する位置
から、そのパイロット圧室を排気口に連通させる位置に
切り換わる第2制御弁とを備えるものがある。通常、各
パイロット圧室に供給されるパイロット圧は、ブレーキ
バルブから入口を通して導入されるブレーキ圧力とされ
る。そして、それら第1および第2制御弁の切り換えに
応じた保持弁および排気弁の作用によって、アンチスキ
ッド制御あるいはトラクション制御などのブレーキ制御
が行われる。
【0003】ところで、通常時のブレーキ作動−解除が
行われる状態において、保持弁のパイロット圧室は、第
1制御弁を通して排気口に連通された状態にある。ま
た、排気弁のパイロット圧室は、第2制御弁を通してブ
レーキバルブからブレーキ圧力が送出されるのに応じて
パイロット圧を供給される状態にある。こうした状態の
下、通常時のブレーキ作動において、ブレーキバルブか
ら入口を通して内部に導入されたブレーキ圧力(エア)
は、排気弁のパイロット圧室へパイロット圧を供給して
排気弁を閉弁位置に付勢するとともに、保持弁をその圧
力により開弁させて出口を通してブレーキ作動器に向け
て送出される。そして、ブレーキ解除の際には、ブレー
キ作動器に供給されたエアが、出口側から開弁している
保持弁を通して入口側に逆流し、ブレーキバルブ側から
大気に排出される。そうした一方で、このブレーキ解除
に伴って排気弁のパイロット圧室へのパイロット圧は消
失するため、出口側から逆流するエアの一部は、排気弁
を開弁させて排気口から大気に排出されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、こうしたブレー
キ圧力制御弁装置は、車両に対して車体フレームのよう
な車軸近くの外部に露出した部分に取り付けられること
から、車両を降雪地や寒冷地で使用する場合、雪や氷が
そのブレーキ圧力制御弁装置の排気口に付着して凍結
し、排気口を塞いでしまうことがある。この排気口の閉
塞は、たとえば、雪が排気口の開口を完全に塞いでしま
う状態から起こる。また、排気口には、多くの場合、外
部からの異物の侵入を防止するためのチェックバルブが
設けられ、そのチェックバルブとしてゴム板状の弁体な
どが用いられるが、その弁体に雪等が凍りつくことで弁
機能を無くしてしまうことで排気口の閉塞が起こる。こ
のような排気口の閉塞が起こった場合、その排気口を通
して大気に排出されるべきエアが排気されないことにな
る。
【0005】ブレーキ圧力制御弁装置が非作動状態にあ
るとき、第1制御弁が保持弁のパイロット圧室を排気口
に連通させる位置を取っている。したがって、こうした
状態で排気口の閉塞が起こった場合、特に、排気口側へ
エアが流出するブレーキ解除の際に、排気口から外部に
排気されるべきエアが排気されずに、排気口と第1制御
弁との間の連絡通路を通して保持弁のパイロット圧室に
流入する。そして、そうしたエアが排気口から保持弁の
パイロット圧室に至る空間内に封じ込められてしまう。
こうして保持弁のパイロット圧室に封じ込められたエア
は、保持弁の閉弁する付勢力を増加させるように作用す
る。したがって、入口側の圧力が開放されても、その増
加された付勢力に対応する分だけ出口側圧力が開放され
ず、ブレーキ作動器に残圧を生じさせる。その後のさら
なるブレーキ作動−解除の繰り返しによって、その排気
口から保持弁のパイロット圧室に至る空間内に封じ込め
られるエアの圧力は増大し、それに応じてブレーキ作動
器側の残圧も上昇する。そうしたブレーキ作動器側の残
圧は、ブレーキの引き擦りという問題を招くことにな
る。
【0006】以上の点を考慮して、この発明は、排気口
の閉塞に起因するブレーキ作動器側の残圧発生およびブ
レーキ作動の立ち上がり遅れを、ともに防止できる技術
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】こうした課題解決の手段
として、この発明は、ブレーキバルブに接続される入口
とブレーキ作動器に接続される出口との間に設けられ、
パイロット圧を受けることにより閉弁位置に付勢される
とともに、パイロット圧の消失時には入口側または出口
側の圧力を受けることにより開弁する保持弁と、前記出
口と大気に連絡される排気口との間に設けられ、パイロ
ット圧を受けることにより閉弁位置に付勢されるととも
に、パイロット圧の消失に伴い出口側の圧力を受けるこ
とにより開弁する排気弁と、外部からのブレーキ保持信
号に基づき、前記保持弁のパイロット圧室を前記排気口
に連通させる位置から、そのパイロット圧室に対してパ
イロット圧を供給する位置に切り換わる第1制御弁と、
外部からのブレーキ弛め信号に基づき、前記排気弁のパ
イロット圧室に対してパイロット圧を供給する位置か
ら、そのパイロット圧室を前記排気口に連通させる位置
に切り換わる第2制御弁とを備えるエアブレーキ用ブレ
ーキ圧力制御弁装置において、前記第1制御弁と前記排
気口との連絡通路を前記入口側に連通させる補助通路が
設けられ、この補助通路内に、常時は閉弁するが前記連
絡通路側の内圧上昇に応じて開弁し、前記排気口の前記
連絡通路側から前記入口に向かう空気移動を許容する逆
止弁が設けられ、かつ、この逆止弁の弁体は、弁座に着
離座する環状のゴム製弁部材と、これを保持して弁ばね
の付勢力を受ける保持部材とによって構成されているも
のである。
【0008】
【作用】こうした特定の位置に逆止弁を設けたブレーキ
圧力制御弁装置によれば、排気口の閉塞によって排気口
から保持弁のパイロット圧室に至る空間内に封じ込めら
れたエアを、その逆止弁を通して逃がすことができる。
前述の第1制御弁と排気口との連絡通路は、ここで問題
とするエアが封じ込められる空間の一部を構成するもの
である。そのため、そうした連絡通路を入口側に連通さ
せる補助通路は、その問題の空間を入口側に連通させる
通路でもある。そうした補助通路に設けられた前述の逆
止弁は、通常のブレーキ解除時に入口側が無圧になるの
に伴って、その空間内に封じ込められたエアの圧力と入
口側との圧力差により開弁される。この逆止弁の開弁に
応じて、その空間内に封じ込められたエアが入口側に逃
げていくことになる。このときの入口側へ逃げたエア
は、たとえば、入口と接続されたブレーキバルブが備え
る別の排気口から外部に排気されることになる。
【0009】しかも、この逆止弁は、ブレーキ作動の度
に開閉動作するものでなく、耐久性の点でも有利であ
る。つまりこの逆止弁は、普段の排気口の閉塞が生じて
いないときには、連絡通路側に内圧上昇が生じないた
め、閉の状態に保たれ、排気口の閉塞によりエアが封じ
込められ、連絡通路側に内圧上昇が生じたときのみ、開
閉動作するものである。したがって、こうした逆止弁
は、比較的に耐久性を要求されることがなく、小型で安
価なものとすることができる。
【0010】さらに、前記逆止弁の弁体は、弁座に着離
座する環状のゴム製弁部材と、これを保持して弁ばねの
付勢力を受ける保持部材とによって構成されているた
め、弁ばねによる付勢力を小さく(開弁圧力を低く設
定)しても必要充分なシール力を得ることができ、たと
えばシール部に若干異物がかみ込んだとしてもシール不
良には到らないという利点を得る。
【0011】
【実施例】まず、図1に、球弁体60aを含む逆止弁6
0を用いたブレーキ圧力制御弁装置10の概略構成例を
示す。ブレーキ圧力制御弁装置10のハウジングは、ブ
レーキバルブB/Vに接続される入口12、および、ブ
レーキ作動器(たとえば、ブレーキチャンバやエアハイ
ドロリックブレーキブースタ等)B/Cに接続される出
口13、そして、大気に連通する排気口14とを有す
る。通常、排気口14は下方に開口しており、そこには
外部からの異物の侵入を防止するためのチェックバルブ
44が備えられている。
【0012】こうしたブレーキ圧力制御弁装置10のハ
ウジングの内部に、ブレーキ制御のための保持弁20と
排気弁30とが設けられている。これら保持弁20と排
気弁30とは、両方ともにダイヤフラム形の弁である。
保持弁20は、入口12と出口13とを連絡する通路の
途中にあり、そのダイヤフラムを閉弁方向に押すごく軽
いばねの力に抗して、入口12側または出口13側の圧
力を受けることによって開弁される。保持弁20は、そ
の背後にパイロット圧を受けるパイロット圧室25を備
えており、外部からのパイロット圧を受けることによっ
て閉弁位置に付勢される。一方、排気弁30は、出口1
3と排気口14とを連絡する通路の途中にあり、ダイヤ
フラムを閉弁方向に押すごく軽いばねの力に抗して、出
口13側の圧力を受けることによって開弁される。排気
弁30は、その背後にパイロット圧を受けるパイロット
圧室35を備えており、外部からのパイロット圧を受け
ることによって閉弁位置に付勢される。ここでの各パイ
ロット圧は、ブレーキバルブB/Vから入口12を通し
て導入されるブレーキ圧力としている。
【0013】これら保持弁20および排気弁30のそれ
ぞれに対応するように、第1制御弁52および第2制御
弁53が設けられる。これら第1および第2制御弁5
2,53は、ともに3ポート−2位置の電磁式の弁であ
る。第1制御弁52は、入口12と排気口14とを連絡
して延びる第一信号圧管路21の途中位置に配置され
る。第1制御弁52は、第1信号圧ポート21aを通し
て保持弁20のパイロット圧室25に連絡され、連絡通
路21bを通して排気口14に連絡される。そして、非
作動時には、パイロット圧室25を入口側から遮断して
排気口14に連絡する位置をとり、外部の制御ユニット
部からのブレーキ保持信号に基づき、パイロット圧室2
5を排気口14から遮断して入口12に連絡する位置に
切り換えられる。他方の第2制御弁53もまた同じよう
に、入口12と排気口14とを連絡して延びる第2信号
圧管路31の途中位置に配置される。第2制御弁53
は、第2信号圧ポート31aを通して排気弁30のパイ
ロット圧室35に連絡され、通路31bを通して排気口
14に連絡される。そして、非作動時には、パイロット
圧室35を排気口14から遮断して入口12に連絡する
位置をとり、外部の制御ユニット部からのブレーキ弛め
信号に基づき、パイロット圧室35を入口12から遮断
して排気口14に連絡する位置に切り換えられる。
【0014】
【表1】
【0015】上記の表1は、それら保持弁20、排気弁
30、および、それぞれに対応する各制御弁52,53
の個々の切り換えモードを示すものである。ブレーキ作
動時において、(込め)はブレーキバルブB/Vからエ
アが送出される状態を示し、(弛め)はブレーキ作動器
B/C内のエアを排気する状態を示す。そして、(保
持)は、ブレーキ作動器B/C内のエアを一定圧に保つ
状態を示す。また、第一制御弁および第2制御弁におい
て、(OFF)は、それらのソレノイドコイルが通電さ
れない状態、いわゆる非励磁状態を示し、(ON)は、
励磁状態にあることを示す。保持弁および排気弁におい
ては、それぞれのパイロット圧室へのパイロット圧の有
無を(有)あるいは(無)によって、そして、弁の開閉
状態を(OPEN)あるいは(CLOSE)によって、
それぞれ表わした。
【0016】ブレーキ圧力制御弁装置10の非作動時、
両制御弁52,53ともに非励磁状態であって、一方の
第1制御弁52は、排気口14−保持弁20のパイロッ
ト圧室25間を連絡し、他方の第2制御弁53は、入口
12−排気弁30のパイロット圧室35間を連絡する
(図1はこうした状態を示している)。こうした状態に
おいて、通常のブレーキ作動−解除が行われる。
【0017】また、制御ユニット部が、車輪にロック傾
向の生じたことを判断したとき(ブレーキ圧力制御弁装
置10によるブレーキ制御を必要とするとき)、まず、
制御ユニット部が保持弁20に対しブレーキ保持信号を
発する。この信号に基づき、第1制御弁52が励磁状態
とされ、その制御弁の位置が切り換えられる。この切り
換えによって第1制御弁52は、入口12−パイロット
圧室25間を連絡する。それに応じて保持弁20は、そ
のパイロット圧室25にパイロット圧を受けて閉弁状態
に付勢されて、入口12側と出口13側とを遮断する。
こうしてブレーキ作動器B/Cによるブレーキ作用力が
一定に保たれる。その後続けて、制御ユニット部は、排
気弁30に対しブレーキ弛め信号を発する。この信号に
基づき、第2制御弁53が励磁状態とされ、その制御弁
の位置が切り換えられる。この切り換えによって第2制
御弁53は、排気口14−パイロット圧室35間を連絡
する。それに応じて排気弁30は、そのパイロット圧室
35へのパイロット圧を消失し、出口13側と排気口1
4側との圧力差により開弁される。こうしてブレーキ作
動器B/Cによるブレーキ作用力が弛められる。その後
さらに続けて、車輪の状態に基づき制御ユニット部を介
して各制御弁52,53が切り換えられることにより、
ブレーキ圧力の込め−保持−弛めが繰り返され、適正な
ブレーキ制御が行われる。
【0018】こうしたブレーキ圧力制御弁装置10にお
いて、図1中の排気口14の上方に位置する逆止弁60
は、第2制御弁53と排気口14とを連絡する通路31
bと、第2信号圧ポート31aとを連絡する通孔64に
設けられている。通孔64は、連絡通路21bを入口1
2側に連通させる補助通路66の一部を構成するもので
ある。つまり、通路31bは、第1制御弁52と排気口
14とを連絡する連絡通路21b(第1信号圧管路21
の一部)を含む、排気口14から保持弁20のパイロッ
ト圧室25に至る空間と連通する部分である。また、第
2信号圧ポート31aは、非作動時の第2制御弁53を
通して入口12側と連通する部分である。したがって、
こうした通路31bと第2信号圧ポート31aとを連絡
する通孔64は、排気口14から保持弁20のパイロッ
ト圧室25に至る空間(あるいは、第1制御弁52と排
気口14とを連絡する連絡通路21b)を入口12側に
連通させ、補助通路66の一部を構成している。すなわ
ち、補助通路66は、第2制御弁53を介した排気弁3
0のパイロット圧室35−入口12間の連通路が兼用さ
れている。
【0019】逆止弁60は、こうした補助通路66の一
部を構成する通孔64に設けられ、排気口14の連絡通
路21b側から入口12側に向かう空気移動を許容し、
その逆の流れを禁止する。補助通路66および逆止弁6
0をこのような位置に設けることは、既存の連通路を利
用できるという点から、ブレーキ圧力制御弁装置10の
内部構造の簡素化やコンパクト化を図る上で好ましい。
けれども、たとえば、この補助通路66に代えて、第2
制御弁53をバイパスして排気口14と入口12とを直
接連絡する通路を設け、そうした通路に逆止弁60を配
してもよい。
【0020】図2および図3は、図1に回路構成を示し
たブレーキ圧力制御装置10のより具体的な構成を示す
図である。特に、図3は、図2における3−3断面図で
ある。図2中、ハウジングの上方で横方向に延びるよう
に、入口12と出口13とがある。ハウジングの下方に
は、下側に向けて開口する排気口14がある。
【0021】排気口14は、上下方向に延びるハウジン
グの筒部分41の下端に形成され、そこにはチェックバ
ルブ44が装着されている。チェックバルブ44は、筒
部分41と同軸心に延びる軸部44aの下方先端に取り
付けられた丸板44cと、筒部分41の開口を被うよう
に設けられたゴム円板44dとで構成される。丸板44
cの上方には、軸部44aを囲むような傘形状のバッフ
ル44bが設けられており、このバッフル44bおよび
丸板44cには、周方向に並ぶ複数の孔が設けられてい
る。普段、ゴム円板44dは丸板44cに支持され、筒
部分41の開口および丸板44cの孔を被うことで、そ
の内部への異物の侵入を防止している。そして、内部の
エアが排気されるときには、ゴム円板44dがエアの力
によって外方に向かって反り、それに伴って、バッフル
44bおよび丸板44cのそれぞれの孔を通してエアが
排気される。
【0022】また、図3中、ハウジングの両側に振り分
けられるようにして、保持弁20および排気弁30があ
る。この図3中の保持弁20および排気弁30の後方側
に、それぞれに対応した第1制御弁52および第2制御
弁53が位置する。
【0023】さて、補助通路66の一部を構成する通孔
64およびそれに設けられる逆止弁60は、排気口14
と並ぶようにして排気弁30の下方に配置される。逆止
弁60は、ハウジングの外部に対して開口した凹所61
内に設けられ、凹所61底部に位置する弁座62に対向
した球弁体60a、球弁体60aをその着座方向に付勢
する弁ばね60b、弁ばね60bのばね受けであって凹
所61に外部から装着されるプラグ部材60cとからな
る。プラグ部材60cは、凹所61内を外部から遮断す
るシール部材67と、それ自身の凹所61からの抜けを
防ぐ金具部材68とを備える。こうした逆止弁60は、
凹所61に対し外部から着脱自在に装着するように構成
され、逆止弁60の取付け等の作業性を良好にしてい
る。また、凹所61は、従来からの装置の空いたスペー
スに設けられたものであり、その取り付けスペースをも
有効利用するものである。なお、図3中、球弁体60a
の後方に見える開口65は、第2制御弁53へ延びる第
2信号圧ポート31aの開口部分である。
【0024】図に示した装置では、保持弁20、排気弁
30の各パイロット圧をコントロールするための第1、
第2の各制御弁52,53として電磁式のもの、つま
り、制御ユニット部が電気指令信号により切り換わるも
のを用いているが、その他の型式のものを用いることも
できる。たとえば、エアパイロットバルブのように、圧
力による指令信号を受けて切り換わるものがその一例で
ある。第1および第2の各制御弁を電磁式とした場合に
は、制御ユニット部から出力される電気指令信号を圧力
信号に変換する機構が不要であるため、配線、配管等の
構成が簡素化され、また、応答性の点でも有利である。
【0025】以上に述べた装置では、球弁体60aを含
む逆止弁60を用い、弁体および弁座をともに金属製と
しているが、これに対して本発明は、弁体のうち少なく
とも弁座に着離座する部分をゴム製の部材で形成するこ
とを特徴としている。図4はそうした逆止弁160の一
例を示し、上述の単一の球弁体60aに代えて、2つの
部材、すなわち、弁座162に着離座する環状のゴム製
弁部材160aと、これを保持して弁ばね160bの付
勢力を受ける保持部材260aとによって弁体を構成し
ている。保持部材260aの外周部分の切欠き360a
は、通路形成用である。
【0026】この図4の例のように弁体の一部をゴム製
の部材で形成した場合、球弁体60aにおける金属の弁
体−金属の弁座、いわゆるメタルシールを形成する場合
に比べて、シール径を大きくする必要があるものの、弁
ばね160bによる付勢力を小さく(開弁圧力を低く設
定)しても必要充分なシール力を得ることができ、たと
えばシール部に若干異物がかみ込んだとしてもシール不
良には到らないという利点を得る。なお、凹所161の
開口には、弁体をハウジングの凹所161内に保持する
プラグ部材160cがあり、そのプラグ部材160c自
体は環状の金具部材168によって凹所161から抜け
出ないようになっている。ここで、プラグ部材160c
には軸部260cがあり、プラグ部材160cを凹所1
61内にセットした状態において、その軸部260cは
凹所161の開口からハウジングの外に突き出ている。
突き出た軸部260cは、逆止弁160の着脱作業を容
易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】球弁体を含む逆止弁を用いたブレーキ圧力制御
弁装置の概略構成図である。
【図2】図1で示すブレーキ圧力制御弁装置の具体的な
構成を示す図である。
【図3】図2の3−3断面図である。
【図4】この発明にかかる圧力制御弁装置での逆止弁の
構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
12 入口 13 出口 14 排気口 20 保持弁 21b 連絡通路 25 パイロット圧室 30 排気弁 35 パイロット圧室 52 第1制御弁 53 第2制御弁 64 通孔 66 補助通路 160 逆止弁 160a 環状のゴム製弁部材 160b 弁ばね 160c プラグ部材 161 凹所 162 弁座 260a 保持部材 260c 軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 文比古 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB01 BB28 CC03 CC05 LL22 LL26 LL29 LL44 MM13 3D049 BB09 CC03 CC05 HH20 HH21 HH25 HH30 HH34 HH53 JJ08 LL05 PP02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキバルブに接続される入口とブレ
    ーキ作動器に接続される出口との間に設けられ、パイロ
    ット圧を受けることにより閉弁位置に付勢されるととも
    に、パイロット圧の消失時には入口側または出口側の圧
    力を受けることにより開弁する保持弁と、前記出口と大
    気に連絡される排気口との間に設けられ、パイロット圧
    を受けることにより閉弁位置に付勢されるとともに、パ
    イロット圧の消失に伴い出口側の圧力を受けることによ
    り開弁する排気弁と、外部からのブレーキ保持信号に基
    づき、前記保持弁のパイロット圧室を前記排気口に連通
    させる位置から、そのパイロット圧室に対してパイロッ
    ト圧を供給する位置に切り換わる第1制御弁と、外部か
    らのブレーキ弛め信号に基づき、前記排気弁のパイロッ
    ト圧室に対してパイロット圧を供給する位置から、その
    パイロット圧室を前記排気口に連通させる位置に切り換
    わる第2制御弁とを備えるエアブレーキ用ブレーキ圧力
    制御弁装置において、前記第1制御弁と前記排気口との
    連絡通路を前記入口側に連通させる補助通路が設けら
    れ、この補助通路内に、常時は閉弁するが前記連絡通路
    側の内圧上昇に応じて開弁し、前記排気口の前記連絡通
    路側から前記入口に向かう空気移動を許容する逆止弁が
    設けられ、かつ、この逆止弁の弁体は、弁座に着離座す
    る環状のゴム製弁部材と、これを保持して弁ばねの付勢
    力を受ける保持部材とによって構成されていることを特
    徴とするエアブレーキシステム用ブレーキ圧力制御弁装
    置。
  2. 【請求項2】 前記保持弁および排気弁の各パイロット
    圧室に供給されるパイロット圧を、前記入口に導入され
    るブレーキ圧力とするとともに、前記第1および第2制
    御弁の各々が、パイロット圧室に対してパイロット圧を
    供給する位置として、パイロット圧室を前記排気口から
    遮断して前記入口に連通させる位置をとることを特徴と
    する請求項1記載のエアブレーキシステム用ブレーキ圧
    力制御弁装置。
  3. 【請求項3】 前記補助通路の一部として、前記第2制
    御弁を介した前記排気弁のパイロット圧室−前記入口間
    の連通路が兼用されることを特徴とする請求項2記載の
    エアブレーキシステム用ブレーキ圧力制御弁装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ圧力制御弁装置のハウジン
    グには、前記入口、前記出口および前記排気口の他、外
    部に対して開口する凹所が形成され、この凹所に前記逆
    止弁が外部から着脱自在に組み込まれていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアブレーキシ
    ステム用ブレーキ圧力制御弁装置。
  5. 【請求項5】 前記凹所の開口には、弁体をハウジング
    の凹所内に保持するプラグ部材があり、このプラグ部材
    には軸部があり、このプラグ部材を前記凹所内にセット
    した状態において、その軸部は前記凹所の開口から前記
    ハウジングの外に突き出ていることを特徴とする請求項
    4記載のエアブレーキシステム用ブレーキ圧力制御弁装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014083946A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Yuei Caster Co Ltd 車輪取付構造
WO2019111899A1 (ja) * 2017-12-04 2019-06-13 ナブテスコオートモーティブ株式会社 圧力制御弁装置及び圧力制御弁装置の製造方法

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