JP2002002271A - 自動車用ドア - Google Patents

自動車用ドア

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JP2002002271A
JP2002002271A JP2000181706A JP2000181706A JP2002002271A JP 2002002271 A JP2002002271 A JP 2002002271A JP 2000181706 A JP2000181706 A JP 2000181706A JP 2000181706 A JP2000181706 A JP 2000181706A JP 2002002271 A JP2002002271 A JP 2002002271A
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JP2000181706A
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Takeshi Tokui
猛 徳井
Mitsuo Hasunuma
美津男 蓮沼
Hideyuki Hashimoto
秀之 橋本
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Honda Motor Co Ltd
AGC Inc
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Honda Motor Co Ltd
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度の低下を招くことなくドア重量を軽減す
る。 【解決手段】 移動手段27の駆動部22を、側面視環
状のモジュールフレーム31の環内に配置し、移動手段
27のレール26の少なくとも一端を、モジュールフレ
ーム31の環外に突出させるとともに、ドア本体13に
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用ドアは、窓開口部を開
閉するガラス板(窓用板材)と、窓開口部の下方に配置
されていて、ガラス板を収納可能な収納部を有するドア
本体と、ガラス板を窓開口部と収納部との間で昇降させ
るウインドレギュレータ(昇降手段)とを備えている。
【0003】最近、組立工程を簡略化するために、自動
車用ドアを構成する部材のモジュール化が進められてい
る。図5に示す自動車用ドア70は、車体本体(図示せ
ず)に対して開閉自在に取り付けられるドア本体73
に、ドアモジュール90を取り付けて構成される。この
ドア本体73は、インナパネル71とアウタパネル72
とを備えている。インナパネル71とアウタパネル72
とは、相互間に空間(収納部)78が形成されるように
溶接等により一体化されている。インナパネル71に
は、ドアモジュール90のガラス板20を収納部78内
に挿入するための取付開口76が設けられている。また
インナパネル71には、ドアモジュール90を所定位置
に取り付けるための取付孔79a〜79dが設けられて
いる。
【0004】ドア本体73の上方には、枠状のサッシュ
77が突設されている。ここでは、サッシュ77とドア
本体73のベルトライン73aとで囲まれた部分に窓開
口部21が区画されている。図示しないが、いわゆるハ
ードトップ型の自動車の場合、ドア閉時の車体本体とド
ア本体のベルトラインとで囲まれた部分に窓開口部が形
成される。
【0005】ドアモジュール90は、モジュールフレー
ム91にガラス板20や昇降手段81等のドア艤装部品
を一体的に保持させたものである。モジュールフレーム
91は、側面視において、略直線状の第一フレーム92
aと、略U字状の第二フレーム92bとを接続すること
で、側面視略ロ字状にされている。第一フレーム92a
および第二フレーム92bの所定箇所には、ブラケット
93a〜93dが設けられている。それらブラケット9
3a〜93dには、取付孔94a〜94dが設けられて
いる。
【0006】昇降手段81は、ガラス板20を支持する
支持部材85と、支持部材85を案内レール86に沿っ
て移動させるモータ(駆動部)82とを備えている。案
内レール86は、第一フレーム92aおよび案内レール
86上端を貫通する固定手段95a、並びに第二フレー
ム92bの下辺および案内レール86下端を貫通する固
定手段95bによってモジュールフレーム91に取り付
けられている。モータ82は、モータ基板(台座)83
を介してモジュールフレーム91に取り付けられてい
る。さらにモジュールフレーム91には、ガラス板20
の昇降を案内する案内部材96a,96bや、車体本体
に対するドア70のロックを行う係止手段97が取り付
けられている。
【0007】案内レール86の上端と下端との間隔(高
さ)は、ガラス板20の高さ(ガラス板20の昇降方向
寸法)より広くなっている。また、第一フレーム92a
と第二フレーム92bの下辺との間隔(高さ)も、ガラ
ス板20の高さより広くなっている。すなわち、モジュ
ールフレーム91の高さが、ガラス板20の高さより広
く設定されている。ドアモジュール90をドア本体に取
り付けた際には、ガラス板20を支持する支持部材85
が図5に示すような第二フレーム92bの下辺近傍まで
移動された位置にあるとき、ガラス板20が窓開口部2
1から収納部78内に完全に収納された状態(窓全開状
態)となる。
【0008】ドアモジュール90をドア本体73に取り
付けるには、先ず、ドアモジュール90のガラス板20
を、インナパネル71の取付開口76を介して収納部7
8内に挿入する。次に、インナパネル71の車内側面上
にドアモジュール90のブラケット93a〜93dを配
置するとともに、インナパネル71の取付孔79a〜7
9dの位置とブラケット93a〜93dの取付孔94a
〜94dの位置とを合わせる。そして、クリップ等の固
定手段を、ブラケット93a〜93dの取付孔94a〜
94dおよびインナパネル71の取付孔79a〜79d
に貫通させることで、ドアモジュール90がドア本体7
3に取り付けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した自動車用ドア
70において、ドアモジュール90のモジュールフレー
ム91は、取付開口76のほぼ全域に相当する外形寸法
を有する。そして、モジュールフレーム91の上下方向
の寸法は、ガラス板20の上下方向の寸法以上に形成さ
れている。こうして、ドアモジュール90の剛性・強度
の確保とガラス板20の摺動精度の確保とを図ってい
た。しかし、モジュールフレーム91の寸法が大きいこ
とは、ドアモジュール90のドア本体73への取付作業
を困難にする。すなわち、取付開口76の開口寸法が限
られたものであることから、取付作業時のモジュールフ
レーム91とインナパネル71との干渉がおこりやすく
なる。モジュールフレーム91の寸法が大きくなれば、
それだけドア全体の重量が増大する。重量低減のために
は、モジュールフレーム91を構成する第一フレーム9
2aや第二フレーム92bの厚みを小さくすることが考
えられる。しかし、厚みを小さくすることは、モジュー
ルフレーム91の強度低下を招く。しかも、単に厚みを
小さくしただけでは取付作業の困難性を解消できない。
一方で、取付作業を容易にするためにモジュールフレー
ム90の外形寸法を小さくすることでも、モジュールフ
レーム91の強度低下を招く。モジュールフレーム91
の強度が低下すると、ガラス板20を収納部78と窓開
口部21との間で円滑に昇降させることができなくなる
等の不具合が生じる。本発明は、このような事情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、強度の低下を招く
ことなく軽量化された自動車用ドアを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、自動車の窓開口部に隣接配置されていて
前記窓開口部を開閉する窓用板材を収納可能な収納部を
有するドア本体に、前記窓用板材と、前記窓用板材を前
記窓開口部および前記収納部の間で移動させる駆動部を
有する移動手段とを少なくとも含むドア艤装部品がモジ
ュールフレームに一体的に保持されてなるドアモジュー
ルが取り付けられた自動車用ドアにおいて、前記モジュ
ールフレームが側面視において環状に形成されており、
前記移動手段が、前記駆動部によって前記窓用板材を移
動させる際に該窓用板材を案内するレールを備え、前記
駆動部が前記モジュールフレームの環内に配置され、前
記レールの少なくとも一端が前記モジュールフレームの
環外に突出されるとともに前記ドア本体に固定されたこ
とを特徴とする自動車用ドアを提供する。
【0011】本明細書において「側面視」とは、窓用板
材を貫通する方向(窓用板材の厚み方向)に見た場合を
いう。このような自動車用ドアによれば、移動手段のレ
ールの少なくとも一端が、側面視環状のモジュールフレ
ーム外に突出されるとともにドア本体に固定されたこと
で、モジュールフレームの強度(剛性)が向上されてい
る。したがって、充分な強度を維持しつつモジュールフ
レームの上下方向の寸法を小さくすることが可能とな
り、モジュールフレームの軽量化を図ることができる。
移動手段のレールをドア本体に固定することでモジュー
ルフレームの強度を高めるとともに、モジュールフレー
ムの上下方向の寸法を案内レールの上下方向の寸法より
小さくし、モジュールフレームを軽量化することで、強
度の低下を招くことなく軽量化された自動車用ドアを提
供することが可能となった。なお、駆動部を側面視にお
いて環状のモジュールフレーム内に配置して、モジュー
ルフレーム内の空間を駆動部の収納スペースとして有効
利用することで、ドアモジュールを小型化できる。その
結果、ドアモジュールのドア本体への取付作業が容易に
なる。
【0012】移動手段としては、ワイヤ式レギュレータ
を用いることが好ましい。ワイヤ式レギュレータは、窓
用板材を支持した支持部材を案内するための、窓用板材
の昇降方向に沿って延びるレールを備えている。このレ
ールの例えば下端を、ドア本体の例えばインナパネルに
固定することでドアモジュールの強度向上を図れる。本
発明の技術思想は、ワイヤ式レギュレータを用いること
で円滑に実施できる。
【0013】モジュールフレームとしては、背板とその
背板に立設した一対の側板とを有する断面コ字状(角の
あるC字状)の部材からなるものを用いることが好まし
い。こうして、重量増大を抑制しつつモジュールフレー
ムの強度を一層向上できる。なおこの場合、モジュール
フレームの背板を車外側に配置して、コ字状凹部を車内
側に向かって開口させることが好ましい。こうすれば、
モータ基板やブラケット等とモジュールフレームの背板
とを、スポット溶接や締結により容易に固定できる。す
なわち、ドア艤装部品をモジュールフレームに容易に固
定できる。
【0014】モジュールフレームは、背板と背板から立
設した一対の側板とを有する断面コ字状の1本のフレー
ム部材を折り曲げて形成することもできる。すなわち、
フレーム部材をアルミニウムの押出成形等により、長尺
状に形成する。この際、背板と背板から立設した側板と
を一体に押出し、背板と両側板とで区画されたコ字状凹
部が形成されるように、1本のフレーム部材を形成す
る。その後、フレーム部材を所定長(モジュールフレー
ムの全周長に概略一致する長さ)に切断する。切断され
たフレーム部材を所定形状に折曲げ加工することによ
り、モジュールフレームが形成される。1本のフレーム
部材の折曲げ加工によりモジュールフレームを形成する
ことは、複数本のフレーム部材の結合によりモジュール
フレームを形成する場合に比べて部品点数を少なくでき
るので、好ましい。
【0015】移動手段の駆動部は、駆動部を支持する基
板をモジュールフレームに固定し、基板を介してモジュ
ールフレームに取り付けることが好ましい。この場合、
基板の少なくとも上縁または下縁を、モジュールフレー
ムに固定することが好ましく、基板の上端と下端との間
の長さ(基板の外形の上下方向の寸法)とモジュールフ
レームの上辺の上端と下辺の下端との間の長さ(モジュ
ールフレームの外形の上下方向の寸法)とが概略一致す
ることが好ましい。これにより、モジュールフレームの
外形寸法をできるだけ小さくしてドアの重量低減とドア
モジュールのドア本体への取付作業を容易にしつつ、窓
用板材の動作不良を防止できる。なお、「概略一致」と
は、ドアの重量低減とドアモジュールのドア本体への取
付作業を容易にしつつ、窓用板材の動作不良を防止でき
る程度の範囲で、両者の寸法が若干違うことを許容する
ことを意味する。両者の寸法が若干違う場合としては、
例えば、モジュールフレームの環外に若干基板が突出す
る(モジュールフレームの外形の上下方向の寸法が基板
の外形の上下方向の寸法よりも若干小さい)場合や、基
板の上縁または下縁のいずれか一方と基板の側縁とがモ
ジュールフレームに固定される(モジュールフレームの
外形の上下方向の寸法が基板の外形の上下方向の寸法よ
りも若干大きい)場合がある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。なお、既に説明した部材等と
同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同
一符号または相当符号を付すことにより、説明を簡略化
或いは省略する。図1に示す自動車用ドア10は、自動
車の前席用のものである。なお、本明細書において、方
向、位置を表わすために用いる「前」「後」「上」
「下」「内」「外」は、自動車用ドアまたは自動車用ド
アモジュールを車体本体に取り付けた際の「前」「後」
「上」「下」「内」「外」を意味する。自動車用ドア1
0は、その前側に備えられた連結部15を介して車体本
体(図示せず)に対して開閉自在に取り付けられるドア
本体13に、ドアモジュール30を取り付けて構成され
る。
【0017】ドア本体13のインナパネル11とアウタ
パネル12とは、相互間に収納部18が形成されるよう
に一体化されている。インナパネル11の車内側面に
は、側面視において略長方形状の取付開口16が設けら
れている。取付開口の周縁に残されているインナパネル
の車内側面11aの所定箇所には、取付部としての取付
孔19a〜19c,19sが設けられている。ドア本体
13の上端にはベルトライン13aに沿って、窓用板材
としてのガラス板20の昇降口14が、インナパネル1
1上辺とアウタパネル12上辺とにより区画されてい
る。さらにドア本体13の上端には、サッシュ17が設
けられている。
【0018】サッシュ17は、車体本体のフロントピラ
ーおよびルーフに沿う第一サッシュ17aと、第一サッ
シュ17aの一端部(図中右端)に連結され、センター
ピラーに沿う第二サッシュ17bと、第一サッシュ17
aの他端部に連結された第三サッシュ17cとを備えて
いる。第二サッシュ17bおよび第三サッシュ17cは
略直線状であって、互いに平行である。第一サッシュ1
7a、第二サッシュ17bおよび第三サッシュ17cと
ドア本体13のベルトライン13aとにより、窓開口部
21が区画されている。
【0019】ドアモジュール30は、モジュールフレー
ム31にガラス板20や移動手段としての昇降手段27
等のドア艤装部品を一体的に保持させたものである。モ
ジュールフレーム31は、側面視において略ロ字状(環
状)であって、上辺32a、下辺32b、前辺32c、
後辺32dを含んでいる。モジュールフレーム31は、
背板31aと背板31aから立設した一対の側板31b
とを有する断面コ字状の部材からなっている。本例のモ
ジュールフレーム31は、アルミニウムの押出成形によ
り得られた部材から形成されている。すなわち、アルミ
ニウムの押出成形により、断面コ字状の一定断面形状を
有する背板31aおよび一対の側板31bを備えた長尺
フレームを得、所定寸法に切断した1本の部材を折曲げ
加工して、側面視において略ロ字状に形成したものであ
る。
【0020】昇降手段(ワイヤ式レギュレータ)27
は、ガラス板20を下端で支持する支持部材(キャリア
プレート)25と、ガラス板20の昇降方向(上下方
向)に沿って延びて支持部材25を摺動案内する案内レ
ール26と、支持部材25を移動させる駆動部としての
モータ22とを備えている。案内レール26はその上端
が、モジュールフレーム31の上辺32aにおける背板
31aの側板31bが立設している側とは反対側の面
(車外側面)上に配置されるとともにスポット溶接によ
って固定されている。一方、案内レール26の下端は、
側面視ロ字状のモジュールフレーム31から下方に突出
している。案内レール26の下端には、取付部としての
取付孔34sが設けられている。なお支持部材25は、
案内レール26の、モジュールフレーム31の環外に突
出された部分(下端)にまで、摺動案内されるようにな
っている。こうして、ガラス板20は、支持部材25を
介して案内レール26に案内されて、上下方向に摺動す
る。
【0021】モータ22は、モータ基板23に固定され
ている。モータ基板23はその上端および下端が、案内
レール26の前側において、モジュールフレーム31の
上辺32aおよび前辺32cの車外側面上に配置される
とともにスポット溶接によって固定されている。
【0022】モジュールフレーム31には、別体のブラ
ケット33a〜33cが取り付けられている。ブラケッ
ト33a〜33cには、取付部としての取付孔34a〜
34cが設けられている。ブラケット33a,33b
は、モジュールフレーム31の上辺32aにおける車外
側面上の、案内レール26を挟んだ前側と後側とに配置
されるとともにスポット溶接によって固定されている。
ブラケット33cは、モジュールフレーム31の前辺3
2cにおける車外側面上に配置されるとともにスポット
溶接によって固定されている。
【0023】さらにモジュールフレーム31には、ガラ
ス板20の昇降を前側および後側で案内する案内部材
(ガラス押さえ)36a,36bが、前辺32cおよび
後辺32dに取り付けられている。また、車体本体に対
するドア10のロックを行う係止手段37が、モジュー
ルフレーム31の後辺32dに取り付けられている。
【0024】ドアモジュール30をドア本体13に取り
付けるには、先ず、図中矢印Xで示すようにドアモジュ
ール30のガラス板20を、インナパネル11の取付開
口16を介して収納部18内に挿入するとともに、昇降
口14の下方に配置する。このとき、図中矢印Yで示す
ように係止手段37は、ドア本体13の後端に備えられ
た係止手段配置孔19へと導かれる。そして、取付開口
16の周縁に残されているインナパネル71の車内側面
11a上に、ドアモジュール30のブラケット33a〜
33cおよび案内レール26の下端を配置する。次に、
ブラケット33a〜33cおよび案内レール26の取付
孔34a〜34c,34sと、ドア本体13の取付孔1
9a〜19c,19sとの位置を合わせる。そして、ク
リップを用いてブラケット33a〜33cおよび案内レ
ール26の下端をインナパネルの車内側面11aに固定
することで、ドアモジュール30がドア本体13に取り
付けられる。
【0025】次に、図2を用いて、ドアモジュール30
をドア本体13に取り付けた状態について説明する。モ
ジュールフレーム31の前辺32cおよび後辺32dに
固定された案内部材36a,36bは、上方の第三サッ
シュ17cと第二サッシュ17bとの間にガラス板20
を摺動案内できるようにガラス板20を保持している。
モジュールフレーム31の折曲げ箇所は、急激に屈曲さ
れるのではなく、適当な曲率半径を有するように滑らか
に湾曲されている。側面視略ロ字状のモジュールフレー
ム31の、投影視(図中紙面に対して直交する方向に投
影した場合)における幅寸法(図中左右方向寸法)およ
び高さ寸法(図中上下方向寸法)は、取付開口16のそ
れらより小さくなっている。モジュールフレーム31の
高さ寸法は、例えば取付開口16の高さ寸法の90%〜
60%程度に設定できる。
【0026】モジュールフレームの断面形状をさらに詳
細に説明する。図3は、図2におけるIII−III断面図で
ある。モジュールフレーム31は、断面がコ字状となる
ように、背板31aと、背板31aから車内側に立設し
た一対の側板31b,31bとから形成されている。そ
して、コ字状凹部39が、背板31aと側板31b,3
1bとで区画されて形成されている。ブラケット33a
の一端は、モジュールフレーム31の上辺32aにおけ
る背板31aのコ字状凹部39と反対側の面(車外側
面)にスポット溶接されている。ブラケット33aの他
端は、固定手段としてのクリップ39aによってインナ
パネルの車内側面11aに固定されている。
【0027】モータ基板23は、モジュールフレーム3
1の上辺32aおよび下辺32bの間に配置されてモー
タ22が取り付けられた平板状の本体23aを有してい
る。この本体23aの車外側面と、モジュールフレーム
31の背板31aの車外側面との間には、間隔Aが隔て
られている。本体23aに固定されたモータ22は、そ
の一部が、モジュールフレーム31の背板31aより車
内側に配置されている。すなわちモータ22の一部は、
モジュールフレーム31の上辺32aと下辺32bとの
間の空間に収納されている。
【0028】モータ基板23の本体23aの上端および
下端には、本体23aより車外側にオフセットして配置
された上フランジ23bおよび下フランジ23cが接続
されている。上フランジ23bおよび下フランジ23c
は、モジュールフレーム31の背板31aの車外側面
に、スポット溶接等によって固定されている。本体23
aは、上フランジ23bおよび下フランジ23cを介し
てモジュールフレーム31に固定されている。
【0029】本例において、モータ基板23の上フラン
ジ23bの上端とモータ基板23の下フランジ23bの
下端との長さ(モータ基板23の外形の上下方向の寸
法)Cと、モジュールフレーム31の上辺32aの上端
と下辺32bの下端との間の長さ(モジュールフレーム
31の外形の上下方向の寸法)Bとは、概略一致してい
る(本例では、寸法Cが寸法Bより若干小さい。)。そ
の理由は以下の通りである。モータ基板23の外形の上
下方向の寸法Cは、所定の寸法を有する。すなわち、モ
ータ22の駆動力には、ある程度の重量を有するガラス
板20を上下方向に摺動させるために求められる所定の
駆動力が求められる。所定の駆動力を得るために、かつ
その駆動力を支持するために、モータ22自身の大きさ
は所定の大きさを有し、かつモータ基板23の大きさは
モータ22を支えるだけの所定の大きさが求められる。
したがって、モータ基板23の外形の上下方向の寸法C
は、ある程度の重量を有するガラス板20の上下方向へ
の摺動に由来する、所定の寸法を有する。
【0030】一方、モジュールフレーム31の外形寸法
は、重量低減と取付作業の容易性の観点から、できるだ
け小さいことが望まれる。この場合、できるだけ小さく
しても、モジュールフレーム31の環外に案内レール2
6が突出していることにより、ドアモジュール30の強
度が確保される。モジュールフレーム31にモータ基板
23を固定する場合、モータ基板23を確実にモジュー
ルフレーム31に固定することが求められる。この固定
が確実でないと、モータ22の駆動時に生じる振動を抑
えることが困難になり、ガラス板20の摺動動作不良を
招く。そのため、モータ基板23の上下端がモジュール
フレーム31に確実に固定されることが好ましい。した
がって、モータ基板23の上下端をモジュールフレーム
31に確実に固定しながら、できるだけモジュールフレ
ーム31の外形寸法を小さくできることから、本例の寸
法Cと寸法Bとは、概略一致している。
【0031】なお、符号「20」はガラス板を示し、ガ
ラス板20は自動車用ドア10の湾曲形状に合わせて湾
曲成形されている。インナパネル11の車内側には、取
付開口16(図2参照)を塞ぐようにトリム28が取り
付けられる。
【0032】図4は、モジュールフレーム31の上辺3
2aおよびその上辺32aに固定されたブラケット33
bの拡大図である。スポット溶接の際には、図中矢印W
1,W2で示すように、図示しない溶接装置によってモ
ジュールフレームの背板31aとブラケット33bとを
挟んでそれらを溶接する。モジュールフレーム31が断
面コ字状であって、その車内側面が開口されているの
で、このように溶接装置によってモジュールフレーム3
1の背板31aとブラケット33bとを挟むことができ
る。
【0033】以上説明したような自動車用ドア10は、
ワイヤ式レギュレータ27の案内レールの下端が、側面
視ロ字状のモジュールフレーム31の下方に突出される
とともにインナパネル11に固定されたことで、モジュ
ールフレーム31の強度が向上されている。また、モジ
ュールフレーム31の上下方向の寸法を案内レール26
の上下方向の寸法より小さくすることで、モジュールフ
レーム31が軽量化されている。したがって自動車用ド
ア10においては、強度の低下を招くことなく、軽量化
が実現されている。また、モータ22の一部が、モジュ
ールフレーム31の上辺32aと下辺32bとの間の空
間に収納されたことで、ドアモジュール30の厚み(図
3中左右方向寸法)、ひいては自動車用ドア10の厚み
が薄くされている。
【0034】また自動車用ドア10は、モジュールフレ
ーム31の上辺32a、下辺32b、前辺32cおよび
後辺32dが断面コ字状の部材からなっているので、重
量増大を抑制しつつモジュールフレーム31の強度が向
上されている。したがって、ガラス板20を円滑に昇降
できるなど、ドア艤装部品の動作安定性が高い。さら
に、モジュールフレーム31の車内側面が開口されるよ
うに背板31aが車外側に配置されているので、背板3
1aに、別体のブラケット33a〜33c、案内レール
26、案内手段36a,36b等を、スポット溶接等に
より容易に固定できる。
【0035】本発明は、適宜な変形、改良等が可能であ
る。窓開口部、窓用板材、ドア本体、移動手段、モジュ
ールフレーム等は本発明を達成できるものであれば任意
であり、限定されない。例えば、案内レールの上端をド
ア本体に固定してもよく、さらには案内レールの上下両
端をドア本体に固定してもよい。案内レールの上下両端
をドア本体に固定する場合、案内レールの上下両端をモ
ジュールフレームの環外に突出させるため、モジュール
フレームの上方または下方では、モジュールフレーム自
体がドア本体に固定されない。したがって、モジュール
フレーム自体の上方または下方をドア本体に固定するよ
うに、案内レールの上下両端のうち、一方がモジュール
フレームの環外に突出することが好ましい。特に、案内
リールの下端がモジュールフレームの環外に突出するこ
とは、ドアの収納部の下方部分にスペースを設けること
ができるので、好ましい。駆動部の取付位置は、側面視
環状のモジュールフレーム内であれば限定されず、例え
ば移動手段の案内レールの後側であってもよい。また、
モジュールフレームを複数の部材を接合させて側面視環
状に形成してもよい。本発明はサイドドアに限らず、バ
ックドアであるテールゲートにも適用可能である。ま
た、ハードトップ型の自動車にも取り付け可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、移動手段のレールの少
なくとも一端が、側面視環状のモジュールフレームの環
外に突出されるとともにドア本体に固定されたことで、
モジュールフレームの強度が向上されている。これによ
り、充分な強度を維持しつつモジュールフレームの上下
方向の寸法を小さくすることが可能となり、モジュール
フレームの軽量化を図ることができる。また、駆動部を
側面視において環状のモジュールフレームの環内に配置
して、モジュールフレーム内の空間を駆動部の収納スペ
ースとして有効利用することで、ドアモジュール、ひい
ては自動車用ドアの小型化も図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】実施形態の側面図である。
【図3】図2におけるIII-III断面図である。
【図4】実施形態の要部拡大図である。
【図5】従来の自動車用ドアを示す分解側面図である。
【符号の説明】
10 自動車用ドア 13 ドア本体 18 収納部 20 ガラス板(窓用板材) 21 窓開口部 22 モータ(駆動部) 23 基板 26 案内レール(レール) 27 昇降手段(移動手段) 30 自動車用ドアモジュール 31 モジュールフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蓮沼 美津男 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社内 (72)発明者 橋本 秀之 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 3D127 AA17 AA19 BB01 CB05 CC05 DF04 DF09 DF15 GG01 GG05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の窓開口部に隣接配置されていて
    前記窓開口部を開閉する窓用板材を収納可能な収納部を
    有するドア本体に、前記窓用板材と、前記窓用板材を前
    記窓開口部および前記収納部の間で移動させる駆動部を
    有する移動手段とを少なくとも含むドア艤装部品がモジ
    ュールフレームに一体的に保持されてなるドアモジュー
    ルが取り付けられた自動車用ドアにおいて、 前記モジュールフレームが側面視において環状に形成さ
    れており、前記移動手段が、前記駆動部によって前記窓
    用板材を移動させる際に該窓用板材を案内するレールを
    備え、前記駆動部が前記モジュールフレームの環内に配
    置され、前記レールの少なくとも一端が前記モジュール
    フレームの環外に突出されるとともに前記ドア本体に固
    定されたことを特徴とする自動車用ドア。
  2. 【請求項2】 前記移動手段がワイヤ式レギュレータで
    ある請求項1記載の自動車用ドア。
  3. 【請求項3】 前記駆動部が基板に保持されており、該
    基板の少なくとも上縁または下縁が前記モジュールフレ
    ームに固定されて、前記基板を介して前記駆動部が前記
    モジュールフレームに取り付けられている、請求項1ま
    たは2記載の自動車用ドア。
  4. 【請求項4】 前記基板の上端と下端との間の長さと前
    記モジュールフレームの上辺の上端と下辺の下端との間
    の長さとが概略一致してなる、請求項3記載の自動車用
    ドア。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035894A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車用ドアトリム
JP2006298303A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Hirotec Corp 車両用ドア

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