JP2002001045A - 気体分離装置 - Google Patents

気体分離装置

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JP2002001045A
JP2002001045A JP2000180088A JP2000180088A JP2002001045A JP 2002001045 A JP2002001045 A JP 2002001045A JP 2000180088 A JP2000180088 A JP 2000180088A JP 2000180088 A JP2000180088 A JP 2000180088A JP 2002001045 A JP2002001045 A JP 2002001045A
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pressure
compressed air
air
nitrogen
separation membrane
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JP2000180088A
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Tomoichirou Nakamura
知一郎 中村
Toru Okuda
亨 奥田
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は空気圧縮機からの圧縮空気を窒素分
離膜モジュールと他の機器へ供給する際の圧力低下に伴
なう作業時間の延長防止することを課題とする。 【解決手段】 窒素発生装置10は、空気供給管路14
を介して供給された圧縮空気から窒素ガスを分離させる
窒素分離膜モジュール16を有する。空気圧縮機12
は、タイヤ20に窒素ガスを充填するための窒素分離膜
モジュール16及び、タイヤ20を車両に固定するナッ
トを締め付けるエアドライバ40に圧縮空気を供給して
おり、圧縮空気を複数箇所へ供給している。制御盤42
のCPU48には、第1の圧力センサ26により検出さ
れた供給圧力値P1と第2の圧力センサ36により検出
された製品ガス吐出圧力値P2とを比較し、その比較結
果から電磁弁28を開弁または閉弁させてエアドライバ
40への圧縮空気の圧力低下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス分離膜を用いて
圧縮空気中に含まれる製品ガスを分離するよう構成され
た気体分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に空気中に含まれる窒素を分離させ
て取り出す気体分離装置としての窒素発生装置では、種
々の気体分離方法が用いられている。
【0003】気体分離方法の一つに多数の中空糸が円筒
状の筐体内に収納された膜モジュールに空気を通すこと
により、中空糸を透過しやすい酸素と透過しにくい窒素
とに分離する膜分離方法がある。この膜分離方法では、
空気圧縮機と膜モジュールとから構成されており、装置
の小型化や低価格化が図れるので、膜分離方法を用いた
窒素発生装置の開発が進められている。
【0004】この種の窒素発生装置の用途として、例え
ば大型トラック等の大きな荷重が作用するタイヤに窒素
ガスを充填する窒素ガス充填装置への適用が検討されて
いる。窒素ガスは、空気に比べて熱膨張率が小さいの
で、走行中のタイヤ温度が上昇してもタイヤの圧力変動
を抑制できるといった特性を有している。そのため、大
型トラック等のように大きな荷重を支えながら走行する
タイヤには、加圧された窒素ガスを充填している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記膜
分離方法の窒素発生装置では、空気圧縮機により生成さ
れた圧縮空気を供給されると、原料空気が加圧された状
態で膜モジュールを通過する過程で酸素と窒素とに分離
させるため、例えば空気圧縮機から供給される圧縮空気
が窒素発生装置以外の機器にも供給される場合、複数箇
所で同時に圧縮空気が使用されることになり、原料空気
から窒素を分離させることができなくなるとともに、他
の機器への圧縮空気の供給も圧力不足になってしまうと
いった問題がある。
【0006】例えば、大型車両用のタイヤへ窒素ガスを
充填する場合、普通車両のタイヤよりも大量の窒素ガス
が消費されるため、複数の箇所へ同時に供給すると複数
の箇所で圧力不足が生じてしまいガス充填時間及びタイ
ヤ装着の作業時間が延長してしまう。
【0007】そこで、本発明は上記課題を解決した気体
分離装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。
【0009】上記請求項1記載の発明は、空気供給経路
に空気圧縮機から供給された圧縮空気の圧力を検出する
圧力検出手段により検出された圧力値と予め設定された
基準値とを比較して圧力値が基準値より低いとき、空気
供給経路の弁を閉弁させるものであり、複数の箇所で同
時に圧縮空気を使用する際、ガス分離膜に供給される圧
縮空気を制限して他の機器への圧縮空気の供給を確保す
ることができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、空気圧縮機
から空気供給経路に供給された圧縮空気の圧力を検出す
る第1の圧力検出手段により検出された第1の圧力値
と、ガス分離膜から供給された製品ガスの圧力を検出す
る第2の圧力検出手段により検出された第2の圧力値と
を比較して第1の圧力値より第2の圧力値が大きいと
き、空気供給経路の弁を閉弁させるものであり、複数の
箇所で同時に圧縮空気を使用する際、ガス分離膜に供給
される圧縮空気を制限して他の機器への圧縮空気の供給
を確保することができる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、ガス分離膜
の下流側に製品ガスを貯溜する製品ガスタンクを設けた
ものであり、他の機器で圧縮空気が使用されて空気圧縮
機からの供給圧力が低下してもガス分離膜により生成さ
れた製品ガスを安定供給することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。
【0013】図1は本発明になる気体分離装置の第1実
施例の構成を示す系統図である。
【0014】図1に示されるように、気体分離装置とし
ての窒素発生装置10は、大略、空気圧縮機12から原
料空気としての圧縮空気が供給される空気供給管路14
と、空気供給管路14を介して供給された圧縮空気から
窒素ガス(製品ガス)を分離させる窒素分離膜モジュー
ル16と、窒素分離膜モジュール16の製品ガス取出口
に接続された製品ガス供給管路18と、製品ガス供給管
路18に接続され大型トラックのタイヤ20のチェック
弁22に加圧された窒素ガスを充填するための接続チュ
ーブ24を有する。
【0015】窒素分離膜モジュール16は、多数の中空
糸が充填された膜モジュールからなり、膜モジュールに
圧縮空気が供給されると、中空糸の内壁を透過しやすい
酸素と透過しにくい窒素とに分離する。そのため、圧縮
空気に含まれる酸素は、窒素分離膜モジュール16の排
気口25から外部に排出される。また、圧縮空気に含ま
れる窒素は、中空糸の微細な内部通路を通過した後、製
品ガス供給管路18へ供給される。
【0016】空気供給管路14には、空気圧縮機12か
ら窒素分離膜モジュール16に供給される圧縮空気の供
給圧力P1を検出する第1の圧力センサ(第1の圧力検
出手段)26と、空気供給管路14を開または閉とする
電磁弁28と、圧縮空気中の異物を除去するフィルタ3
0と、が配設されている。また、製品ガス供給管路18
には、製品ガスの逆流を防止する逆止弁32と、製品ガ
スの流量を規定量に調整する絞り34と、タイヤ20へ
供給される製品ガスの供給圧力(タイヤ充填圧力)P2
を検出する第2の圧力センサ(第2の圧力検出手段)3
6とが配設されている。
【0017】空気圧縮機12が接続される空気供給管路
14の上流側端部の近傍には、分岐管路38が分岐接続
されている。そして、分岐管路38は、例えばタイヤ2
0のナットを締め付けるためのエアドライバ40に接続
されている。従って、空気圧縮機12は、タイヤ20に
窒素ガスを充填するための窒素分離膜モジュール16及
び、タイヤ20を車両に固定するナット(図示せず)を
締め付けるエアドライバ40に圧縮空気を供給してお
り、圧縮空気を複数箇所へ供給している。
【0018】一般にエアドライバ40で消費される空気
量に対してタイヤ20へ充填される空気量の方が多いの
で、タイヤ20へ窒素ガスを充填しているときにエアド
ライバ40を使用しようとすると、エアドライバ40に
供給される空気圧が低下して充分なナット締め付けトル
クが得られない。
【0019】42は制御盤で、タイヤ20へ窒素ガスを
充填する際に操作される充填開始スイッチ44と、タイ
ヤ20の圧力が所定圧に達したとき操作される充填停止
スイッチ46とが配設されている。また、制御盤42の
CPU48には、第1の圧力センサ26及び第2の圧力
センサ36からの検出信号が入力されると、第1の圧力
センサ26により検出された第1の圧力値(供給圧力
値)P1と第2の圧力センサ36により検出された第2
の圧力値(製品ガス吐出圧力値)P2とを比較し、その
比較結果から電磁弁28を開弁または閉弁させる制御プ
ログラム(制御手段)が格納されている。すなわち、制
御盤42のCPU48は、後述するように、複数の機器
で同時にお圧縮空気が消費される場合、圧縮空気の消費
量の最も大きいタイヤ20への窒素ガスの充填を一時的
に停止させ、エアドライバ40などのように圧縮空気を
一時的に消費する機器へ優先的に供給するようにして作
業が中断するのを防止して全体の作業効率を高めること
ができる。
【0020】図2は制御盤42のCPU48が実行する
制御処理を説明するためのフローチャートである。
【0021】図2に示されるように、CPU48は、ス
テップS11(以下「ステップ」を省略する)におい
て、充填開始スイッチ44がオンに操作されたかどうか
をチェックする。S11で充填開始スイッチ44がオン
に操作されると、S12に進み、圧力センサ26で検出
された圧力検出値P1を読み込み、S13において、窒
素分離膜モジュール16に供給される圧力P1が予め設
定された所定圧力P(基準圧力)より大きいかどうか
をチェックする。このS13において、圧力P1が予め
設定された所定圧力Pより大きいときは(P1>
)、S14に進み、供給用の電磁弁28を開弁させ
る。これで、空気圧縮機12で生成された圧縮空気が空
気供給管路14を介して窒素分離膜モジュール16に供
給される。これにより、窒素分離膜モジュール16に空
気圧縮機12からの圧縮空気が供給されてタイヤ20へ
充填される空気圧が確保される。そして、窒素分離膜モ
ジュール16において、分離された窒素ガスが製品ガス
供給管路18を介してタイヤ22に充填される。
【0022】尚、上記S13でP1<Pであるとき
は、空気圧縮機12から供給される圧力が不足している
ので、上記S12に戻り、S12、S13の処理を繰り
返して空気圧縮機12からの供給圧力が基準圧力P
達するまで待機する。
【0023】次のS16では、圧力センサ26で検出さ
れた圧力検出値P1を読み込み、空気圧縮機12から窒
素分離膜モジュール16に供給される圧力P1が予め設
定された所定圧力P(基準圧力)より小さいかどうか
をチェックする。このS16において、圧力P1が予め
設定された所定圧力Pより小さいときは(P1<
)、S17に進み、電磁弁28を閉弁させる。これ
で、空気圧縮機12で生成された圧縮空気の供給が遮断
され、窒素分離膜モジュール16への圧縮空気の供給が
停止される。そのため、タイヤ充填用の窒素ガスの生成
が中断されると共に、エアドライバ40に供給される空
気圧が確保される。
【0024】次の、S18では、圧力センサ26,36
で検出された圧力検出値P1,P2を読み込み、S19
において、圧力センサ26,36で検出された圧力検出
値P1,P2とを比較する。
【0025】S19において、空気圧縮機12から窒素
分離膜モジュール16へ供給される圧縮空気の圧力P1
が窒素分離膜モジュール16からタイヤ20へ供給され
る圧力P2がより低い場合(P1<P2)、空気圧縮機
12から供給される圧縮空気の圧力P1が低いのでS1
7に進み、供給用の電磁弁28を閉弁させる。これで、
空気圧縮機12で生成された圧縮空気の供給が遮断さ
れ、窒素分離膜モジュール16への圧縮空気の供給が停
止される。そのため、タイヤ充填用の窒素ガスの生成が
中断されると共に、エアドライバ40に供給される空気
圧が確保される。
【0026】さらに、上記S16において、圧力P1が
予め設定された所定圧力Pより大きいときは(P1>
)、S20に進み、充填停止スイッチ46がオンに
操作されたかどうかをチェックする。
【0027】S20において、充填停止スイッチ46が
オンに操作されたときは、S21に進み、電磁弁28を
閉弁して今回の処理を終了する。また、S20におい
て、充填停止スイッチ46がオンに操作されていないと
きは、上記S12に戻り、S12以降の処理を繰り返
す。
【0028】このように、タイヤ20へ窒素ガスを充填
しているとき、他のエア機器で空気圧縮機12の圧縮空
気を使用する場合に、空気圧縮機12からの供給される
圧縮空気の圧力が所定圧P以下に低下した場合、電磁
弁28を閉弁させて窒素分離膜モジュール16への圧縮
空気の供給を停止するため、空気供給管路14から分岐
された分岐管路38への圧縮空気の供給圧力を確保でき
る。
【0029】さらに、本実施例では、空気圧縮機12か
ら窒素分離膜モジュール16に供給される圧力P1と、
基準となる所定圧Pとを比較して電磁弁28を開弁ま
たは閉弁させることにより、タイヤ20以外のエア機器
への空気圧が不足して作業が中断することを防止できる
と共に、タイヤ20への供給圧力も低下して充填時間が
延長してしまうことを防止できる。
【0030】図3は制御盤42のCPU48が実行する
制御処理の変形例1を説明するためのフローチャートで
ある。
【0031】図3に示されるように、CPU48は、S
31において、充填開始スイッチ44がオンに操作され
たかどうかをチェックする。S31で充填開始スイッチ
44がオンに操作されると、S32に進み、圧力センサ
26,36で検出された圧力検出値P1,P2を読み込
み、S33において、圧力センサ26,36で検出され
た圧力検出値P1,P2を比較する。尚、圧力センサ3
6が絞り34の下流に設けられているため、圧力センサ
36で検出された圧力検出値P2は、タイヤ20に充填
された圧力と同一である。
【0032】S33で窒素分離膜モジュール16に供給
される圧力P1が空気圧縮機12から吐出される圧縮空
気の圧力P2より高い場合(P1>P2)、S34に進
み、供給用の電磁弁28を開弁させる。これで、空気圧
縮機12で生成された圧縮空気が空気供給管路14を介
して窒素分離膜モジュール16に供給され、さらに、窒
素分離膜モジュール16に空気圧縮機12からの圧縮空
気が供給されてタイヤ20へ充填される空気圧が確保さ
れる。よって、窒素分離膜モジュール16において、分
離された窒素ガスが製品ガス供給管路18を介してタイ
ヤ22に充填される。
【0033】尚、上記S33でP1<P2のときは、空
気圧縮機12からの供給圧力P1が不足しているので、
タイヤ20への窒素ガス充填を遅らせて供給圧力P1が
P2以上に上昇するまで、上記S32、S33の処理を
繰り返す。
【0034】次のS35では、圧力センサ26,36で
検出された圧力検出値P1,P2を読み込み、S16に
おいて、圧力センサ26,36で検出された圧力検出値
P1,P2とを比較する。
【0035】S36において、空気圧縮機12から供給
される圧縮空気の圧力P1が窒素分離膜モジュール16
からタイヤ20へ供給される圧力P2がより低い場合
(P1<P2)、空気圧縮機12から供給される圧縮空
気の圧力P1が低いのでS37に進み、供給用の電磁弁
28を閉弁させる。これで、空気圧縮機12で生成され
た圧縮空気の供給が遮断され、窒素分離膜モジュール1
6への圧縮空気の供給が停止される。そのため、タイヤ
充填用の窒素ガスの生成が中断されると共に、エアドラ
イバ40に供給される空気圧が確保される。
【0036】次の、S38では、圧力センサ26,36
で検出された圧力検出値P1,P2とを読み込み、S3
9において、圧力センサ26,36で検出された圧力検
出値P1,P2とを比較する。そして、S39におい
て、窒素分離膜モジュール16から供給される圧力P2
が空気圧縮機12から吐出される圧縮空気の圧力P1よ
り低い場合(P1>P2)、前述したS14に戻り電磁
弁28を開弁して、S34以降の処理を実行する。
【0037】また、S39において、空気圧縮機12か
ら吐出される圧縮空気の圧力P1が窒素分離膜モジュー
ル16から供給される圧力P2より低い場合(P1<P
2)、空気圧縮機12からの供給圧力P1が不足してい
るので、上記S37に戻り、電磁弁28を閉弁状態に保
つ。さらに、上記S36において、空気圧縮機12から
吐出される圧縮空気の圧力P1が窒素分離膜モジュール
16から供給される圧力P2より高い場合(P1>P
2)、S40に進み、充填停止スイッチ46がオンに操
作されたかどうかをチェックする。
【0038】S40において、充填停止スイッチ46が
オンに操作されたときは、S41に進み、電磁弁28を
閉弁して今回の処理を終了する。また、S40におい
て、充填停止スイッチ46がオンに操作されていないと
きは、上記S32に戻り、S32以降の処理を繰り返
す。
【0039】このように、タイヤ20へ窒素ガスを充填
しているとき、他のエア機器で空気圧縮機12の圧縮空
気を使用する場合に、空気圧縮機12からの供給される
圧縮空気の圧力が低下した場合、電磁弁28を閉弁させ
て窒素分離膜モジュール16への圧縮空気の供給を停止
するため、空気供給管路14から分岐された分岐管路3
8への圧縮空気の供給圧力を確保できる。
【0040】さらに、本実施例では、空気圧縮機12か
ら窒素分離膜モジュール16に供給される圧力P1と、
窒素分離膜モジュール16からタイヤ20に充填される
圧力P2とを比較して電磁弁28を開弁または閉弁させ
ることにより、タイヤ20以外のエア機器への空気圧が
不足して作業が中断することを防止できると共に、タイ
ヤ20への供給圧力も低下して充填時間が延長してしま
うことを防止できる。また、本実施例では、圧力P1と
P2との比較で電磁弁28を開弁または閉弁させるた
め、タイヤ20に窒素ガスが途中まで入っている場合で
も、P1>P2であればタイヤ20に窒素ガスを充填開
始できるので、充填時間の短縮を図ることができる。
【0041】図4は制御盤42のCPU48が実行する
制御処理の変形例2を説明するためのフローチャートで
ある。
【0042】図4に示されるように、CPU48は、S
51において、充填開始スイッチ44がオンに操作され
たかどうかをチェックする。S51で充填開始スイッチ
44がオンに操作されると、S52に進み、圧力センサ
26で検出された圧力検出値P1を読み込み、S53に
おいて、圧力センサ26で検出された圧力検出値P1と
窒素分離膜モジュール16が窒素を効率良く分離するこ
とができる最低圧力P とを比較する。
【0043】S53で窒素分離膜モジュール16に供給
される圧力P1が圧力Pより高い場合(P1>
)、S54に進み、圧力センサ26で検出された圧
力検出値P1と圧力センサ36で検出された圧力検出値
P2とを比較する。S53で窒素分離膜モジュール16
に供給される圧力P1が空気圧縮機12から吐出される
圧縮空気の圧力P2より高い場合(P1>P2)、S5
5に進み、供給用の電磁弁28を開弁させる。これで、
空気圧縮機12で生成された圧縮空気が空気供給管路1
4を介して窒素分離膜モジュール16に供給され、これ
によって、窒素分離膜モジュール16において所定圧力
の窒素ガスが生成される。よって、窒素分離膜モジュー
ル16において分離された所定圧力、所定濃度の窒素ガ
スは、製品ガス供給管路18を介してタイヤ22に充填
される。
【0044】尚、上記S53で窒素分離膜モジュール1
6に供給される圧力P1が圧力Pより低い場合(P1
<P)、窒素分離膜モジュール16から充分な窒素濃
度の窒素ガスが得られないため、供給圧力P1がP
上に上昇するまで、上記S52,S53の処理を繰り返
す。
【0045】また、上記S54でP1<P2のときは、
空気圧縮機12からの供給圧力P1が不足しているの
で、タイヤ20への窒素ガス充填を遅らせて供給圧力P
1がP2以上に上昇するまで、上記S52〜S54の処
理を繰り返す。
【0046】次のS56では、圧力センサ26で検出さ
れた圧力検出値P1を読み込み、S57において、圧力
センサ26で検出された圧力検出値P1と窒素分離膜モ
ジュール16が窒素を効率良く分離することができる最
低圧力Pとを比較する。S57で窒素分離膜モジュー
ル16に供給される圧力P1が圧力Pより低い場合
(P1<P)、S59に進み、窒素分離膜モジュール
16から供給される窒素ガスの窒素濃度が低いので、供
給用の電磁弁28を閉弁させる。これで、空気圧縮機1
2で生成された圧縮空気の供給が遮断され、窒素分離膜
モジュール16への圧縮空気の供給が停止される。
【0047】次の、S60では、圧力センサ26,36
で検出された圧力検出値P1,P2とを読み込み、S6
1において、圧力センサ26,36で検出された圧力検
出値P1,P2とを比較する。そして、S61におい
て、窒素分離膜モジュール16から供給される圧力P2
が空気圧縮機12から吐出される圧縮空気の圧力P1よ
り低い場合(P1>P2)、S62に進み、圧力センサ
26で検出された圧力検出値P1と窒素分離膜モジュー
ル16が窒素を効率良く分離することができる最低圧力
とを比較する。S62で窒素分離膜モジュール16
に供給される圧力P1が圧力Pより高い場合(P1>
)、窒素分離膜モジュール16から充分な窒素濃度
の窒素ガスが得られるため、前述したS55に戻り電磁
弁28を開弁して、S55以降の処理を実行する。
【0048】しかし、上記S61において、窒素分離膜
モジュール16から供給される圧力P2が空気圧縮機1
2から吐出される圧縮空気の圧力P1より高い場合(P
1<P2)、あるいはS62で窒素分離膜モジュール1
6に供給される圧力P1が圧力Pより低い場合(P1
<P)には、窒素分離膜モジュール16から充分な窒
素濃度の窒素ガスが得られないため、S59に戻り、S
59以降の処理を繰り返し実行する。
【0049】また、上記57において、窒素分離膜モジ
ュール16に供給される圧力P1が圧力Pより高い場
合(P1>P)、窒素分離膜モジュール16から充分
な窒素濃度の窒素ガスが得られるため、S58に進み、
圧力センサ26,36で検出された圧力検出値P1,P
2とを比較する。そして、S61において、窒素分離膜
モジュール16から供給される圧力P2が空気圧縮機1
2から吐出される圧縮空気の圧力P1より高い場合(P
1<P2)、上記S59〜S62の処理実行する。 ま
た、上記58において、窒素分離膜モジュール16から
供給される圧力P2が空気圧縮機12から吐出される圧
縮空気の圧力P1より低い場合(P1>P2)、S63
に進み、充填停止スイッチ46がオンに操作されたかど
うかをチェックする。
【0050】S63において、充填停止スイッチ46が
オンに操作されたときは、S64に進み、電磁弁28を
閉弁して今回の処理を終了する。また、S63におい
て、充填停止スイッチ46がオンに操作されていないと
きは、上記S52に戻り、S52以降の処理を繰り返
す。
【0051】このように、窒素分離膜モジュール16に
供給される圧力P1が圧力Pより低い場合(P1<P
)には、窒素分離膜モジュール16から充分な窒素濃
度の窒素ガスが得られないため、供給用の電磁弁28を
閉弁させて空気圧縮機12で生成された圧縮空気が窒素
分離膜モジュール16へ供給されるのを防止できる。そ
のため、タイヤ20へ充填された窒素ガスが窒素濃度不
足になることを防止できるとともに、空気圧縮機12か
らの供給される圧縮空気の圧力が低下した場合、電磁弁
28を閉弁させて窒素分離膜モジュール16への圧縮空
気の供給を停止するため、タイヤ20へ充填される窒素
ガスの圧力不足を解消することができる。
【0052】図5は第2実施例の構成を示す系統図であ
る。
【0053】図5に示されるように、第2実施例の窒素
発生装置50では、窒素分離膜モジュール16の製品ガ
ス取出口に接続された製品ガス供給管路18に窒素分離
膜モジュール16で生成された窒素ガスを貯溜するため
のNタンク52が設けられている。そして、Nタン
ク52の上部から引き出された製品ガス供給管路54に
は、圧力センサ36、電磁弁56、絞り58が配設され
ている。本実施例の圧力センサ36は、Nタンク52
の下流で絞り58の上流に位置しており、Nタンク5
2の圧力をPとして検出する。尚、制御盤42は、前
述した図2、図3のフローチャートの処理を実行する。
【0054】Nタンク52は、エアドライバ40が使
用されていないとき、窒素分離膜モジュール16で生成
された窒素ガスが蓄積される。従って、タイヤ20に窒
素ガスを充填する際は、電磁弁56を開弁することによ
り充填することができる。その際、エアドライバ40が
使用されても空気圧縮機12からの供給される圧縮空気
の圧力低下の影響を受けにくく、タイヤ20への窒素ガ
スの充填作業をスムーズに行えるとともに、その他のエ
ア機器への圧縮空気の供給も確保できる。
【0055】尚、上記実施の形態では、窒素発生装置を
用いて説明したが、これに限らず、本発明が酸素発生装
置等の気体分離装置にも適用できるのは勿論である。
【0056】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、空気供給経路に空気圧縮機から供給された圧縮空気
の圧力を検出する圧力検出手段により検出された圧力値
と予め設定された基準値とを比較して圧力値が基準値よ
り低いとき、空気供給経路の弁を閉弁させるため、複数
の箇所で同時に圧縮空気を使用する際、ガス分離膜に供
給される圧縮空気を制限して他の機器への圧縮空気の供
給を確保することができる。そのため、複数の機器へ圧
縮空気を同時に供給する場合、圧縮空気の消費量の大き
い機器への供給を一時的に停止することにより、他の機
器の圧力低下を防止して全体の作業効率を高めることが
できる。
【0057】また、請求項2記載の発明によれば、空気
圧縮機から空気供給経路に供給された圧縮空気の圧力を
検出する第1の圧力検出手段により検出された第1の圧
力値と、ガス分離膜から供給された製品ガスの圧力を検
出する第2の圧力検出手段により検出された第2の圧力
値とを比較して第1の圧力値より第2の圧力値が大きい
とき、空気供給経路の弁を閉弁させるため、複数の箇所
で同時に圧縮空気を使用する際、ガス分離膜に供給され
る圧縮空気を制限して他の機器への圧縮空気の供給を確
保することができる。
【0058】また、請求項3記載の発明によれば、ガス
分離膜の下流側に製品ガスを貯溜する製品ガスタンクを
設けたため、他の機器で圧縮空気が使用されて空気圧縮
機からの供給圧力が低下してもガス分離膜により生成さ
れた製品ガスを安定供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる気体分離装置の第1実施例の構成
を示す系統図である。
【図2】制御盤42のCPU48が実行する制御処理を
説明するためのフローチャートである。
【図3】制御盤42のCPU48が実行する制御処理の
変形例1を説明するためのフローチャートである。
【図4】制御盤42のCPU48が実行する制御処理の
変形例2を説明するためのフローチャートである。
【図5】第2実施例の構成を示す系統図である。
【符号の説明】
10,50 窒素発生装置 12 空気圧縮機 14 空気供給管路 16 窒素分離膜モジュール 18 製品ガス供給管路 20 タイヤ 22 チェック弁 24 接続チューブ 26 第1の圧力センサ 28 電磁弁 30 フィルタ 32 逆止弁 34 絞り 36 第2の圧力センサ 38 分岐管路 40 エアドライバ 42 制御盤 44 充填開始スイッチ 46 充填停止スイッチ 48 CPU 52 Nタンク 54 製品ガス供給管路 56 電磁弁 58 絞り
フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA01 AA09 AA12 AA26 BA20 BA28 BA31 CA03 CA23 CA28 CA29 DA15 4D006 GA41 HA18 JA52A JA63A JA67A KA01 KB14 KE03Q KE06Q KE07Q KE08Q KE22Q KE24Q MA01 PA03 PB17 PB63 PC80

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気を供給する空気圧縮機と、該空
    気圧縮機から供給された圧縮空気を製品ガスと製品ガス
    以外のガスとに分離するガス分離膜と、前記空気圧縮機
    から前記ガス分離膜に圧縮空気を供給する空気供給経路
    と、該空気供給経路から分岐され他の機器に圧縮空気を
    供給する分岐経路とを有する気体分離装置において、 前記分岐経路の下流の前記空気供給経路に設けられ、前
    記空気圧縮機から供給された圧縮空気の圧力を検出する
    圧力検出手段と、 前記空気供給経路を開または閉とする弁と、 前記圧力検出手段により検出された圧力値と予め設定さ
    れた基準値とを比較する比較手段と、 該比較手段により前記圧力値が前記基準値より低いと判
    定されたとき、前記弁を閉弁させる制御手段と、 を備えてなることを特徴とする気体分離装置。
  2. 【請求項2】 圧縮空気を供給する空気圧縮機と、該空
    気圧縮機から供給された圧縮空気を製品ガスと製品ガス
    以外のガスとに分離するガス分離膜と、前記空気圧縮機
    から前記ガス分離膜に圧縮空気を供給する空気供給経路
    と、該空気供給経路から分岐され他の機器に圧縮空気を
    供給する分岐経路とを有する気体分離装置において、 前記分岐経路の下流の前記空気供給経路に設けられ、前
    記空気圧縮機から供給された圧縮空気の圧力を検出する
    第1の圧力検出手段と、 前記ガス分離膜から供給された製品ガスの圧力を検出す
    る第2の圧力検出手段と、 前記空気供給経路を開または閉とする弁と、 前記第1の圧力検出手段により検出された第1の圧力値
    と前記第2の圧力検出手段により検出された第2の圧力
    値とを比較する比較手段と、 該比較手段による比較結果が前記第1の圧力値より前記
    第2の圧力値が大きいとき、前記弁を閉弁させる制御手
    段と、 を備えてなることを特徴とする気体分離装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載の気体分離装置におい
    て、 前記ガス分離膜の下流側に前記製品ガスを貯溜する製品
    ガスタンクを設けたことを特徴とする気体分離装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026656A1 (ja) 2005-08-29 2007-03-08 Yoshida, Eiji 気体分離装置及び気体分離方法
JP2008044549A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Kayaba Ind Co Ltd ガス分離機能付きホイール
JP2008081371A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Hitachi Ltd ガス発生装置及び該装置を用いた消火システム

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