JP2002000615A - 鼻腔粘膜凝固焼灼装置 - Google Patents

鼻腔粘膜凝固焼灼装置

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JP2002000615A
JP2002000615A JP2000183308A JP2000183308A JP2002000615A JP 2002000615 A JP2002000615 A JP 2002000615A JP 2000183308 A JP2000183308 A JP 2000183308A JP 2000183308 A JP2000183308 A JP 2000183308A JP 2002000615 A JP2002000615 A JP 2002000615A
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Japan
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coagulation
probe
gas
suction
nasal
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Application number
JP2000183308A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Inaba
誠 稲葉
Toru Nagase
徹 長瀬
Naoki Sekino
直己 関野
Satoshi Mizukawa
聡 水川
Shinji Hatta
信二 八田
Takefumi Uesugi
武文 上杉
Manabu Ishikawa
学 石川
Takao Tabata
孝夫 田畑
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凝固焼灼時に煙が発生しても患者の気管方向に
侵入することはなく、また術者の操作性を向上できる鼻
腔粘膜凝固焼灼装置を提供することにある。 【解決手段】鼻腔内の目的部位に不活性ガスを供給する
と共に,前記目的部位に高周波を印加して凝固させる凝
固焼灼プローブ3と,前記凝固動作に連動し,凝固の際
に発生する煙,ガス等を吸引管11によって吸引して体
外に排出する吸引手段とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、アレル
ギー性鼻炎の手術的治療法として、鼻内粘膜に対する下
鼻甲介粘膜凝固等に用いられる鼻腔粘膜凝固焼灼装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】花粉症は、花粉が鼻の粘膜に付着してア
レルギー反応を起こすために現れることが知られてい
る。そこで、粘膜に処置を施してアレルギー反応を起こ
しにくい粘膜にする鼻腔粘膜除去法として、下鼻甲介粘
膜切除術、高周波電気焼灼術、レーザー焼灼術が施行さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の高周波
電気焼灼術及びレーザー焼灼術によって粘膜を凝固焼灼
すると、煙が発生する。この煙が鼻腔内に充満し、患者
の気管へ侵入するという虞がある。
【0004】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、粘膜の凝固焼灼時に
煙が発生しても患者の気管方向に侵入することはなく、
また術者の操作性を向上できる鼻腔粘膜凝固焼灼装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、鼻腔内の目的部位に不活性ガスを供給
すると共に,前記目的部位に高周波を印加して凝固させ
る手段と,前記凝固動作に連動し,凝固の際に発生する
煙,ガス等を吸引して体外に排出する吸引手段とを具備
したことを特徴とする鼻腔粘膜凝固焼灼装置にある。
【0006】例えば花粉症の治療における、鼻腔粘膜除
去術において、高周波を印加する手段を鼻孔から鼻腔に
挿入し、下鼻甲介粘膜等の患部に接近させるとともに、
吸引手段も鼻孔から鼻腔に挿入して患部に接近させる。
この状態で、患部に不活性ガスを供給しながら患部を高
周波によって凝固焼灼すると、鼻腔内には高周波の印加
と不活性ガスの供給によってガスと煙が発生するが、吸
引手段によって体外に排出されるため、鼻腔内にガスや
煙が滞留することはなく、患者の気管へ吸い込んでしま
うことはない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0008】図1は第1の実施形態を示し、花粉が鼻の
粘膜に付着してアレルギー反応を起こす花粉症の治療と
して鼻腔粘膜除去を行う鼻腔粘膜凝固焼灼装置の使用状
態の斜視図である。
【0009】凝固焼灼装置1は、硬質な合成樹脂材料等
で形成された中空のシース2を有し、病変部等を処置す
る凝固焼灼プローブ3と、凝固焼灼プローブ3の手元側
に設けられた操作部4とから構成されている。
【0010】前記凝固焼灼プローブ3は、例えば、鼻孔
aから鼻腔bに挿入可能な細径の挿入部5を有し、挿入
部5の後端に手元本体部6が設けられている。凝固焼灼
プローブ3は、手元本体部6から高周波伝送線7及びガ
ス供給チューブ8が導出されている。高周波伝送線7は
高周波・ガス供給源9の高周波発振部に接続され、ガス
供給チューブ8は高周波・ガス供給源9のガス供給部に
接続されている。
【0011】高周波・ガス供給源9にはフットスイッチ
10が設けられ、高周波・ガス供給源9をオン・オフ操
作することにより、凝固焼灼プローブ3の先端部から鼻
腔bの患部cに向かってガス、例えばArガス等の不活
性ガスを供給するとともに、その患部cに高周波を印加
し、患部cの粘膜を凝固焼灼できるようになっている。
【0012】鼻孔aから鼻腔bには凝固焼灼プローブ3
とともに挿入可能な細径の吸引管11が設けられてい
る。この吸引管11は先端部に吸引口12が設けられ、
基端部13には第1の吸引チューブ14が接続されてい
る。
【0013】第1の吸引チューブ14は吸引瓶15に接
続され、吸引瓶15は第2の吸引チューブ16を介して
吸引ポンプ17に接続されている。この吸引ポンプ17
は連動用信号線18を介して高周波・ガス供給源9に接
続され、不活性ガスの供給、高周波の印加及び患部cか
ら発生するガス、煙等の吸引を同時に行うようになって
いる。
【0014】次に、第1の実施形態の作用について説明
する。
【0015】例えば花粉症の治療における、鼻腔粘膜除
去術において、術者が凝固焼灼プローブ3の操作部4を
持って挿入部5を鼻孔aから鼻腔bに挿入し、先端部を
下鼻甲介粘膜等の患部cに接近させるとともに、吸引管
11も鼻孔aから鼻腔bに挿入し、吸引孔12を患部c
に接近させる。
【0016】この状態で、フットスイッチ10をオンさ
せると、高周波・ガス供給源9が作動し、凝固焼灼プロ
ーブ3の先端部によって患部cを高周波によって凝固焼
灼するとともに、同時に患部cにArガス等の不活性ガ
スが供給される。さらに、高周波・ガス供給源9の作動
によって連動用信号線18を介して吸引ポンプ17が作
動する。
【0017】従って、鼻腔b内には高周波の印加と不活
性ガスの供給によってガスと煙が発生するが、吸引管1
1の吸引孔12から常に吸引を続けているためガスと煙
は吸引管11によって吸引され、第1の吸引チューブ1
4を介して吸引瓶15に集溜される。従って、鼻腔b内
にガスや煙が滞留することはなく、患者の気管へ吸い込
んでしまうことはない。
【0018】なお、前記第1の実施形態においては、高
周波・ガス供給源9と吸引ポンプ17とを連動用信号線
18によって接続し、高周波印加及びガス供給と同期し
て吸引ポンプ17が吸引動作を行うようにしたが、高周
波印加及びガス供給と同時に吸引ポンプ17が吸引動作
し、高周波印加及びガス供給を終了してから遅れて吸引
を停止するようにしてもよい。
【0019】また、凝固焼灼プローブ3と吸引管11と
を別々に設けたが、凝固焼灼プローブ3に吸引通路を設
け、1本のプローブで高周波印加、不活性ガスの供給及
び吸引を行うようにしてもよい。
【0020】図2〜図4は第2の実施形態を示し、図2
は使用状態の斜視図、図3は凝固焼灼装置の全体の側面
図、図4は図3のA部を拡大した縦断側面図である。
【0021】凝固焼灼装置21は、病変部等を処置する
凝固焼灼プローブ23と、凝固焼灼プローブ23の手元
側に設けられた操作部24とから構成されている。
【0022】前記凝固焼灼プローブ23は、例えば、鼻
孔aから鼻腔bに挿入可能な細径の挿入部25を有し、
挿入部25の後端に手元本体部26が設けられている。
凝固焼灼プローブ23は、手元本体部26から高周波伝
送線27及びガス供給チューブ28が導出されている。
高周波伝送線27は第1の実施形態と同様に高周波・ガ
ス供給源9の高周波発振部に接続され、ガス供給チュー
ブ28は高周波・ガス供給源9のガス供給部に接続され
ている。
【0023】凝固焼灼プローブ23の挿入部25の内部
にはバルーンルーメン29が設けられ、挿入部25の先
端部には膨張・収縮可能なバルーン30が設けられてい
る。このバルーン30は挿入部25の側壁に設けられた
開口孔31を介してバルーンルーメン29と連通してい
る。さらに、手元本体部26にはバルーンルーメン29
と連通するルア口金32が設けられ、エアー供給源(図
示しない)とエアー供給チューブ(図示しない)を介し
て接続されるようになっており、このルア口金32には
開閉コック33が設けられている。
【0024】さらに、高周波伝送線27は操作部24に
設けられたスイッチ34を介して挿入部25の先端部近
傍に設けられた電極35と接続されている。この電極3
5はガス供給チューブ28と連通し、ガスルーメン36
に連通して挿入部25の側壁に設けられたノズル37に
臨んでいる。
【0025】次に、第2の実施形態の作用について説明
する。
【0026】例えば花粉症の治療における、鼻腔粘膜除
去術において、術者が凝固焼灼プローブ23の操作部2
4を持って挿入部25を鼻孔aから鼻腔bに挿入する。
そして、電極35及びノズル37を下鼻甲介粘膜等の患
部cに接近させるとともに、ルア口金32の開閉コック
33を開放する。すると、エアー供給源からエアーが供
給され、エアーはバルーンルーメン29、開口孔31を
介してバルーン30に供給される。従って、バルーン3
0は膨張し、鼻腔bの後壁(咽頭鼻部)近傍の咽頭に開
口した耳管咽頭口dより近位にて展開され、処置により
発生するガス、煙が耳管に侵入するのを防止する。
【0027】この状態で、高周波・ガス供給源9が作動
し、凝固焼灼プローブ23の先端部によって患部cを高
周波によって凝固焼灼するとともに、同時に患部cにA
rガス等の不活性ガスが供給される。従って、鼻腔b内
には高周波の印加と不活性ガスの供給によってガスと煙
が発生するが、バルーン30が鼻腔bの後壁(咽頭鼻
部)近傍の咽頭に開口した耳管咽頭口dより近位にて展
開されて閉塞しているため、処置により発生するガス、
煙が耳管に侵入するのを防止することができる。
【0028】図5及び図6は第3の実施形態を示し、第
2の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を
省略する。図5及び図6に示すように、本実施形態は、
凝固焼灼プローブ40がパイプ41と、このパイプ41
の外側に嵌合するバルーンシース42とから構成されて
いる。パイプ41の基端部は手元本体部26に固定され
ており、バルーンシース42の基端部は嵌合部材43に
よって手元本体部26の嵌合部44に着脱自在に固定さ
れている。
【0029】パイプ41の基端側には軸方向にキー45
が設けられており、このキー45はバルーンシース42
の基端側に設けられたキー溝46と係合し、パイプ41
に対するバルーンシース42の回り止めをしている。
【0030】パイプ41の先端側における側壁にはノズ
ル47が設けられ、このノズル47に対向するバルーン
シース42には側孔48が設けられている。また、バル
ーンシース42の先端部にはバルーン30が設けられ、
このバルーン30はバルーンシース42の内部を介して
ルア口金32と連通している。
【0031】前述のように構成された凝固焼灼プローブ
40によれば、パイプ41を被覆するバルーンシース4
2が生体に接触するために、損耗が激しいが、本実施形
態によれば、嵌合部材43を緩めて手元本体部26の嵌
合部44から取り外すことにより、バルーンシース42
をパイプ41から抜き取って新しいバルーンシース42
と交換することができ、ランニングコストの低減を図る
ことができる。
【0032】図7は第4の実施形態を示し、第3の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、凝固焼灼プローブ50がパイプ41
と、このパイプ41の外側に嵌合するバルーンシース4
2とから構成されている。パイプ41の基端部は手元本
体部26に固定されており、バルーンシース42の基端
部はパイプ41に嵌合され、軸方向に進退自在なシース
グリップ51に固定されている。
【0033】パイプ41の基端側には回り止めを兼ねた
軸方向に長さ(例えば30mm)を有するキー45が設
けられており、このキー45はバルーンシース42の基
端側に設けられたキー溝46と係合している。パイプ4
1の先端側における側壁にはノズル47が設けられ、こ
のノズル47に対向するバルーンシース42には軸方向
に長い側孔52が設けられている。
【0034】前述のように構成された凝固焼灼プローブ
50によれば、術者が一方の手で手元本体部26を把持
し、他方の手でシースグリップ51を把持し、シースグ
リップ51を進退させることにより、バルーン30は図
2に示すように咽頭鼻部に固定されているため、ノズル
47の位置を鼻甲介の前後方向に移動でき、処置範囲を
広くでき、処置操作が容易に行えるという効果がある。
【0035】図8〜図10は開示例1を示し、図8は鼻
炎治療用カテーテルの使用状態図、図9は同カテーテル
の先端部の縦断側面図、図10は図9のX−X線に沿う
断面図である。鼻炎治療用カテーテル60のカテーテル
本体61の先端部には円環状のバルーン62が設けら
れ、このバルーン62はカテーテル本体61の軸方向に
貫通するバルーン拡張用送気孔63と連通している。
【0036】カテーテル本体61の軸心部にはArガス
等の不活性ガス導入路64が設けられ、この不活性ガス
導入路64はカテーテル本体61の先端面に開口し、こ
の開口部65の内周壁には第1電極66が設けられ、バ
ルーン62の外周面には第2電極67が設けられてい
る。第1電極66及び第2電極67はカテーテル本体6
1の軸方向に貫通する高周波ケーブル68a,68bを
介して高周波電源69に電気的に接続されている。
【0037】次に、開示例1の作用について説明する。
【0038】治療前に内視鏡によって患部cの位置を確
認した上で、鼻炎治療用カテーテル60を鼻孔aから挿
入する。患部cを確認すると、カテーテル本体61の先
端部が患部cに接触しないように、例えば5〜10mm
程度離した状態に患部cに近づける。この状態で、バル
ーン拡張用送気孔63から空気を送り込み、バルーン6
2を膨張させる。
【0039】次に、ガスボンベ等からArガス等の不活
性ガスを不活性ガス導入路64を介して供給すると、不
活性ガスは開口部65から患部に向かって供給される。
続いて高周波電源69をオンすると、第1電極66と第
2電極67間に高周波が流れ、不活性ガスを媒体として
患部cに高周波が流れる。つまり、高周波電源69、高
周波ケーブル68a、第1電極66、不活性ガス、第2
電極67、高周波ケーブル68b、高周波電源69とい
うループができ、高周波が流れて患部cが治療できる。
【0040】本開示例によれば、高周波電流を不活性ガ
ス中に広げて照射できるので、患部cを広範囲を効率よ
くかつ確実に治療できる。
【0041】図11及び図12は開示例2を示し、図1
1は鼻炎治療用カテーテルの先端部の縦断側面図、図1
2は図11のY−Y線に沿う断面図であり、開示例1と
同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。鼻炎
治療用カテーテル60のカテーテル本体61には軸方向
にスコープ挿入孔70と吸引管路71が設けられてい
る。スコープ挿入孔70にはカテーテル本体61の手元
側からスコープ72を挿入し、患部cを観察できるよう
になっている。吸引管路71は手元側が吸引ポンプ(図
示しない)と連通しているとともに、カテーテル本体6
1の先端部に開口する吸引孔73と連通している。
【0042】次に、開示例2の作用について説明する。
【0043】治療前に鼻炎治療用カテーテル60を鼻孔
aから挿入した状態で、カテーテル本体61のスコープ
挿入孔70にスコープ72を挿入し、患部cの位置を確
認した上で、カテーテル本体61の先端部が患部cに接
触しないように、例えば5〜10mm程度離した状態に
患部cに近づける。この状態で、バルーン拡張用送気孔
63から空気を送り込み、バルーン62を膨張させる。
【0044】次に、ガスボンベ等からArガス等の不活
性ガスを不活性ガス導入路64を介して供給すると、不
活性ガスは開口部65から患部cに向かって供給され
る。続いて高周波電源69をオンすると、第1電極66
と第2電極67間に高周波が流れ、不活性ガスを媒体と
して患部cに高周波が流れる。つまり、高周波電源6
9、高周波ケーブル68a、第1電極66、不活性ガ
ス、第2電極67、高周波ケーブル68b、高周波電源
69というループができ、高周波が流れて患部cが治療
できる。
【0045】また、患部cに向かって供給した不活性ガ
スは吸引孔73から吸引管路71を介して吸引ポンプに
吸引されるため、鼻腔内に不活性ガスが充満することは
ない。
【0046】本開示例によれば、高周波電流を不活性ガ
ス中に広げて照射できるので、患部cを広範囲を効率よ
くかつ確実に治療でき、また不要な不活性ガスは吸引で
き、また患部cをスコープ72によって観察しながら安
全に治療できるという効果がある。
【0047】図13は開示例3を示し、花粉症等のレー
ザ治療における、鼻腔粘膜除去術の状態を示す。鼻孔a
から鼻腔bに挿入可能な外套管75の先端部にはサイド
ウインドー76が設けられ、基端部には術者が把持して
外套管75を保持する把持部77が設けられている。外
套管75には内視鏡78及びレーザプローブ79が挿入
されている。内視鏡78の操作部80にはライトガイド
ケーブル81が接続されているとともに、テレビカメラ
ヘッド82が装着され、ライトガイドケーブル81は光
源装置(図示しない)に接続され、テレビカメラヘッド
82はテレビカメラ装置(図示しない)に接続されてい
る。さらに、レーザプローブ79はレーザ発振装置(図
示しない)に接続されている。
【0048】そして、内視鏡78の挿入部の先端部(図
示しない)をサイドウインドー76に臨ませ、患部cを
観察するとともに、レーザプローブ79のレーザ照射部
をサイドウインドー76に臨ませ、患部cにレーザ光を
照射して患部cを焼灼できるようになっている。
【0049】さらに、サイドウインドー76には治療時
に発生する血液、粘液、還流液等を吸引する吸引部83
が設けられ、この吸引部83は把持部77を経て吸引チ
ューブ84によって吸引されるようになっている。
【0050】本開示例によれば、外套管75の先端部に
サイドウインドー76が設けられているため、レーザプ
ローブ79のレーザ照射部から照射されるレーザ光を目
的とする患部cへ確実に照射できるという効果がある。
【0051】図14及び図15は開示例4を示し、図1
4は可視光マーキング付き不活性ガス電気治療装置の全
体構成図、図15はプローブの先端部の縦断側面図であ
る。図14に示すように、不活性ガス制御装置91と可
視光発生装置92及び電気メス装置93を備えている。
不活性ガス制御装置91はガス送気チューブ94を介し
て合成部95に接続され、可視光発生装置92は光ファ
イバケーブル96を介して合成部95に接続されてい
る。さらに、電気メス装置93はアクティブ側ケーブル
97を介して合成部95に接続されているとともに、対
極板側ケーブル98を介して生体99に接触する対極板
100に接続されている。
【0052】前記合成部95には可視光マーキング機能
付きプローブ101が接続されている。可視光マーキン
グ機能付きプローブ101は、図15に示すように、外
周にガス送気チューブ102が設けられ、このガス送気
チューブ102の内側には絶縁被膜103を介して円筒
状のアクティブ電極104が設けられている。さらに、
アクティブ電極104の軸心部には光ファイバー105
が設けられ、これらガス送気チューブ102、アクティ
ブ電極104及び光ファイバー105はプローブ先端部
106まで延長している。
【0053】本開示例によれば、ガス送気チューブ10
2、アクティブ電極104及び可視光を導光する光ファ
イバー105が同軸上に設けられているため、全体とし
てプローブが細径となり、内視鏡のチャンネルへの挿入
性が向上する。また、不活性ガス流の中心軸と可視光マ
ーキングの中心軸が一致し、凝固エリアの指標として確
実なマーキングが可能となる。
【0054】図16は開示例5を示し、開示例4と同一
構成部分は同一番号を付して説明を省略する。図16は
プローブの先端部の縦断側面図であり、可視光マーキン
グ機能付きプローブ101は、軸心を挟んで一側にガス
送気チューブ102が設けられ、このガス送気チューブ
102の軸心には光ファイバー105が設けられてい
る。可視光マーキング機能付きプローブ101の軸心を
挟んで他側に絶縁被膜103を介して円筒状のアクティ
ブ電極104が設けられている。そして、ガス送気チュ
ーブ102及び光ファイバー105はプローブ先端部1
06において屈曲されている。
【0055】なお、可視光マーキング機能付きプローブ
101に光ファイバー105を内蔵したガス送気チュー
ブ102とアクティブ電極104を一体的に設けたが、
これらを別体に構成してもよい。
【0056】本開示例によれば、不活性ガス流の中心軸
と可視光マーキングの中心軸が一致し、凝固エリアの指
標として確実なマーキングが可能となる。また、ガス送
気チューブ102とアクティブ電極104を別体にした
ものは、汎用的な電極を用いることが可能となる。
【0057】図17は開示例6を示し、開示例4及び5
と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。図
17はプローブの先端部の縦断側面図であり、可視光マ
ーキング機能付きプローブ101は、軸心を挟んで一側
にガス送気チューブ102が設けられ、他側には絶縁被
膜103を介して円筒状のアクティブ電極104が設け
られている。さらに、アクティブ電極104の軸心には
光ファイバー105が設けられている。そして、ガス送
気チューブ102はプローブ先端部106において屈曲
されている。
【0058】なお、可視光マーキング機能付きプローブ
101に光ファイバー105を内蔵したアクティブ電極
104とガス送気チューブ102とを一体的に設けた
が、これらを別体に構成してもよい。
【0059】本開示例によれば、光ファイバー105が
不活性ガス流と完全に分離されており、ファイバーが燃
えることによる損傷を防止できる。また、構造が簡単で
あり、製作が容易である。また、ガス送気チューブ10
2とアクティブ電極104を別体にしたものは、ガス送
気チューブなしでもスプレー凝固の簡易的な凝固エリア
マーカー付き電極として使用も可能である。
【0060】前記各実施形態によれば、次のような構成
が得られる。
【0061】(付記1)鼻腔内の目的部位に不活性ガス
を供給すると共に,前記目的部位に高周波を印加して凝
固させる手段と,前記凝固動作に連動し,凝固の際に発
生する煙,ガス等を吸引して体外に排出する吸引手段と
を具備したことを特徴とする鼻腔粘膜凝固焼灼装置。
【0062】(付記2)付記1における、凝固させる手
段と吸引手段は連動していることを特徴とする鼻腔粘膜
凝固焼灼装置。
【0063】(付記3)付記1における、凝固させる手
段は、鼻孔から鼻腔内に挿入可能な凝固焼灼プローブで
あることを特徴とする鼻腔粘膜凝固焼灼装置。
【0064】(付記4)付記1における、吸引手段は、
鼻孔から鼻腔内に凝固焼灼プローブとともに挿入可能な
吸引管であることを特徴とする鼻腔粘膜凝固焼灼装置。
【0065】(付記5)付記3における、凝固焼灼プロ
ーブの先端部に耳管咽頭口を閉塞するバルーンが設けら
れていることを特徴とする鼻腔粘膜凝固焼灼装置。
【0066】(付記6)付記3における、凝固焼灼プロ
ーブに吸引手段が設けられていることを特徴とする鼻腔
粘膜凝固焼灼装置。
【0067】(付記7)付記3における、凝固焼灼プロ
ーブに不活性ガス供給手段が設けられていることを特徴
とする鼻腔粘膜凝固焼灼装置。
【0068】(付記8)付記5における、高周波の電極
の一方をバルーンに設けたことを特徴とする鼻腔粘膜凝
固焼灼装置。
【0069】(付記9)付記7における、不活性ガス供
給手段の出射方向に視野を持つ観察手段を設けたことを
特徴とする鼻腔粘膜凝固焼灼装置。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、鼻腔
内の目的部位に不活性ガスを供給すると共に,高周波を
印加して凝固し、この凝固動作に連動し,凝固の際に発
生する煙,ガス等を吸引して体外に排出することによ
り、鼻腔粘膜凝固粘膜の凝固焼灼時に煙が発生しても患
者の気管方向に侵入することはなく、また術者の操作性
を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、鼻腔粘膜凝
固焼灼装置の使用状態の斜視図。
【図2】この発明の第2の実施形態を示し、凝固焼灼プ
ローブの使用状態の側面図。
【図3】同実施形態の凝固焼灼プローブの全体の側面
図。
【図4】同実施形態を示し、図3のA部を拡大して示す
縦断側面図。
【図5】この発明の第3の実施形態を示し、凝固焼灼プ
ローブの全体の縦断側面図。
【図6】同実施形態を示し、図5のW−W線に沿う断面
図。
【図7】この発明の第4の実施形態を示し、凝固焼灼プ
ローブの全体の縦断側面図。
【図8】開示例1を示し、凝固焼灼プローブの使用状態
の側面図。
【図9】同開示例を示し、凝固焼灼プローブの先端部の
縦断側面図。
【図10】同開示例を示し、図9のX−X線に沿う断面
図。
【図11】開示例2を示し、凝固焼灼プローブの先端部
の縦断側面図。
【図12】同開示例を示し、図11のY−Y線に沿う断
面図。
【図13】開示例3を示し、鼻腔粘膜除去術の状態を示
す側面図。
【図14】開示例4を示し、可視光マーキング付き不活
性ガス電気治療装置の全体構成図。
【図15】同開示例を示し、プローブの先端部の縦断側
面図。
【図16】開示例5を示し、プローブの先端部の縦断側
面図。
【図17】開示例6を示し、プローブの先端部の縦断側
面図。
【符号の説明】
1…凝固焼灼装置 2…シース 3…凝固焼灼プローブ 4…操作部 9…高周波・ガス供給源 11…吸引管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関野 直己 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 水川 聡 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 八田 信二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 上杉 武文 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 石川 学 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 田畑 孝夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 KK04 KK10 KK13 KK47 MM24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鼻腔内の目的部位に不活性ガスを供給す
    ると共に,前記目的部位に高周波を印加して凝固させる
    手段と,前記凝固動作に連動し,凝固の際に発生する
    煙,ガス等を吸引して体外に排出する吸引手段と,を具
    備したことを特徴とする鼻腔粘膜凝固焼灼装置。
JP2000183308A 2000-06-19 2000-06-19 鼻腔粘膜凝固焼灼装置 Pending JP2002000615A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03504935A (ja) * 1989-03-29 1991-10-31 ヤロスラフスキ メゾトラスレボイ ナウチノ―テフニチェスキ ツェントル 副鼻腔炎治療用装置
JPH10216139A (ja) * 1997-02-07 1998-08-18 Mecs:Kk 吸引および脱臭機能付き医療用外科装置
JP2000107196A (ja) * 1998-10-02 2000-04-18 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用高周波凝固装置

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