JP2002000137A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

Info

Publication number
JP2002000137A
JP2002000137A JP2000188071A JP2000188071A JP2002000137A JP 2002000137 A JP2002000137 A JP 2002000137A JP 2000188071 A JP2000188071 A JP 2000188071A JP 2000188071 A JP2000188071 A JP 2000188071A JP 2002000137 A JP2002000137 A JP 2002000137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bail
fishing line
fishing
shaft
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000188071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3754875B2 (ja
Inventor
Eiji Shinohara
英二 篠原
Masayuki Amano
誠之 天野
Manabu Tachika
学 田近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
Priority to JP2000188071A priority Critical patent/JP3754875B2/ja
Publication of JP2002000137A publication Critical patent/JP2002000137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3754875B2 publication Critical patent/JP3754875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】釣糸の糸絡みや糸傷等の発生を防止できるとと
もに、強度が高く、簡単且つ安価に製造できる魚釣用ス
ピニングリールの提供を目的としている。 【解決手段】前記課題を解決するために、本発明は、リ
ール本体に回転自在に支持されたロータ8と、このロー
タ8から延びる一対の腕部20に反転回動可能に取り付
けられた一対のベール支持部材と、これら一対のベール
支持部材に支持されたベール6とを備え、一方側のベー
ル支持部材は、釣糸案内部24と、ベール6から釣糸案
内部24に釣糸を導入するための釣糸導入部26とを有
し、釣糸導入部26の端部にベール6の一端部が取り付
けられるベール取付部を形成した魚釣用スピニングリー
ルにおいて、前記ベール取付部は釣糸導入部26の端部
に突出形成された中空管状の軸部26aとして形成さ
れ、この軸部26a内に補強ピン30が設けられるとと
もに、軸部26aの端部がベール6の一端部内に嵌入固
定されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用スピニング
リールに係わり、特に、改良されたベールアーム機構を
有する魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣用スピニングリールのロータ
の腕部には、ベールと、このベールを支持するベール支
持部材とが取り付けられている。ベール支持部材には、
釣糸案内部と、ベールの端部を取付可能なベール取付部
を有する釣糸導入部とが設けられており、このベール支
持部材によって、ベールが釣糸放出(繰出)位置と釣糸
巻取位置との間で反転自在に回動される。また、釣糸導
入部は、釣糸案内部の近傍に設けられており、ベールの
反転時(釣糸巻取位置への回動時)に釣糸を釣糸案内部
へ導くことができるように構成されている。
【0003】ところで、前述したような構成では、釣糸
導入部の形状に起因して、釣糸導入部のベール取付部と
ベールとの間に段差が形成されるため、ベールの反転時
にベールで拾われた釣糸が、釣糸導入部のベール取付部
近傍(段差)に引っ掛かって、糸絡みや糸傷等が生じ易
いといった不具合が指摘されていた。
【0004】そこで、例えば実開平3−117462号
公報には、ベールと釣糸導入部とを一体化し且つ釣糸導
入部を円錐状に形成することによって、釣糸導入部のベ
ール取付部とベールとの段差を無くするとともに、ベー
ルと釣糸導入部との接合部をリール本体側に偏寄させる
ことによって、糸絡み等を防止する技術が提案されてい
る。
【0005】また、例えば特開平10−117644号
公報には、ベールの釣糸接触領域とスプールの釣糸接触
領域との間の間隔がベールから釣糸案内部(ラインロー
ラ)に向かって徐々に狭くなるような形状に釣糸導入部
を形成するとともに、この釣糸導入部をベールとは別体
で構成し且つベールから釣糸案内部(ラインローラ)に
向かって徐々に大径となるような円錐形状に形成するこ
とによって、糸絡み等を防止する技術が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−117462号公報に開示された技術では、ベール
と釣糸導入部とが一体形成されるため、その形状が複雑
になり、結果として、製造プロセスが煩雑になって製造
コストが上昇してしまうといった問題が生じる。
【0007】一方、特開平10−117644号公報に
開示された技術では、釣糸導入部にベールの端部を直接
に嵌入して固定するだけの構成であるため、両者の結合
部に充分な強度が得られず、ベール反転操作の繰り返し
や外力によって結合部の強度が劣化し易いとともに、釣
糸導入部とベールとの間に段差が生じ易く、良好な糸す
くいがベール反転操作時に得られないといった課題が指
摘されている。
【0008】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、釣糸の糸絡みや糸傷
等の発生を防止できるとともに、強度が高く、簡単且つ
安価に製造できる魚釣用スピニングリールを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、リール本体に回転自
在に支持されたロータと、このロータから延びる一対の
腕部に反転回動可能に取り付けられた一対のベール支持
部材と、これら一対のベール支持部材に支持されたベー
ルとを備え、一方側のベール支持部材は、釣糸案内部
と、ベールから釣糸案内部に釣糸を導入するための釣糸
導入部とを有し、釣糸導入部の端部にベールの一端部が
取り付けられるベール取付部を形成した魚釣用スピニン
グリールにおいて、前記ベール取付部は釣糸導入部の端
部に突出形成された中空管状の軸部として形成され、こ
の軸部内に補強ピンが設けられるとともに、軸部の端部
がベールの一端部内に嵌入固定されていることを特徴と
する。
【0010】また、請求項2に記載された発明は、リー
ル本体に回転自在に支持されたロータと、このロータか
ら延びる一対の腕部に反転回動可能に取り付けられた一
対のベール支持部材と、これら一対のベール支持部材に
支持されたベールとを備え、一方側のベール支持部材
は、釣糸案内部と、ベールから釣糸案内部に釣糸を導入
するための釣糸導入部とを有し、釣糸導入部の端部にベ
ールの一端部が取り付けられるベール取付部を形成した
魚釣用スピニングリールにおいて、前記ベール取付部と
ベールの一端部とが接合ピンを介して一体的に連結され
ていることを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載された発明は、請求
項1または請求項2に記載された発明において、ベール
の一端部がベール取付部に対して略同軸的に連結されて
いることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。
【0013】図1〜図5は本発明の一実施形態を示して
いる。図1および図4に示されるように、本実施形態に
係る魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aと、
リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端
部に形成され且つ釣竿Aのリール取付部Bに取り付けら
れる竿取付部1cとを有している。リール本体1a内に
は、ハンドル5が固定されるハンドル軸2が回転可能に
支持されている。ハンドル軸2にはドライブギア3が固
定(本実施形態では、一体形成)されており、このドラ
イブギア3には、ハンドル軸2に対して直交する方向に
延び且つリール本体1aに回転可能に支持された管状の
ピニオンギア13が噛合している。このピニオンギア1
3の先端部には、リール本体1aに回転自在に支持され
たロータ8が一体的に取り付けられている。なお、ロー
タ8には、後述するベール支持部材を介して、ベール6
が釣糸放出(繰出)位置と釣糸巻回位置とに反転回動自
在に支持されている。
【0014】ハンドル軸2と直交する方向に延在するス
プール軸9がピニオンギア13を貫通している。この場
合、スプール軸9は、ピニオンギア13と同心的に配さ
れており、ハンドル軸2と直交する方向に沿って前後動
できる。また、スプール軸9の先端部には釣糸が巻回さ
れるスプール10が取付けられている。
【0015】また、ドライブギア3にはピニオンギア1
3を介してオシレーティング機構19が係合している。
このオシレーティング機構19は、ピニオンギア13と
噛み合って回転するウォームシャフト(トラバースカム
軸)19aと、ウォームシャフト19aの溝と噛み合い
且つスプール軸9に対してその軸方向に移動不能に取り
付けられたスライダとからなり、ハンドル軸2がハンド
ル5の回転操作によって回転されると、スプール軸9を
軸方向に沿って往復駆動(前後動)する。
【0016】したがって、このような構成では、ベール
6を釣糸放出位置に反転操作して、釣糸をラインローラ
24から外した状態で、釣竿Aを振り下ろす(キャステ
ィングする)と、スプール10に巻回された釣糸が放出
(仕掛けが投擲)される。次に、この状態から、ハンド
ル5を回転操作すると、ベール6が釣糸巻取位置に反転
復帰するとともに、ハンドル軸2が回転し、オシレーテ
ィング機構19を介してスプール軸9に取り付けられた
スプール10が前後に往復動しながら、ドライブギア3
およびピニオンギア13を介してロータ8が回転駆動す
る。したがって、スプール10には、ラインローラ24
を介して、釣糸が均等に巻回される。
【0017】図4および図5に示されるように、ハンド
ル軸2は、ハンドル5を左右で付け替え可能とするべ
く、リール本体1a内でスプール軸9と交差するように
延びている。具体的には、ハンドル軸2は軸受41,4
2を介してリール本体1aに回転可能に支持されるとと
もに、ハンドル5が固定されるハンドル軸2の左右両端
部2a,2bは、リール本体1aの左右両側に臨むべ
く、リール本体1aの左右両側に形成された開口部5
0,50に位置決めされている。なお、リール本体1a
の開口部50,50には雌ネジ51が形成されており、
この雌ネジ51には開口部50を閉塞するための蓋体4
0が螺合されるようになっている。
【0018】ハンドル軸2は中空構造を成している。ま
た、ハンドル軸2の一端部2aの外周面には第1の雄ネ
ジ(正ネジ)61が形成され、他端部2bの外周面には
第1の雄ネジ61とネジ方向が逆の第2の雄ネジ(逆ネ
ジ)62が形成されている。一方、ハンドル軸2に着脱
自在に取り付けられるハンドル5は、手で把持されて回
転操作される腕部5aと、腕部5aの基部に設けられ且
つハンドル軸2の両端部2a,2bに個別に対応して螺
着される2つのネジ部を有する接続部5bと、接続部5
bに設けられ且つ接続部5bが両端部2a,2bに螺着
された際にリール本体1aの開口部50を閉塞する蓋部
5cとからなる。この場合、腕部5aには、ハンドル5
を内側に折り畳む際に操作される操作部37が設けられ
ている。
【0019】また、ドライブギア3の剛性を高めるた
め、ハンドル軸2とドライブギア3との接続部には、ハ
ンドル軸2からドライブギア3に向かって斜めに立ち上
がるように延びる複数のリブ35が形成されている。リ
ブ35は、例えばドライブギア3の周方向に所定の角度
間隔をもって10個配置されており、ハンドル軸2の外
周面とドライブギア3の歯面側の部位とを接続してい
る。この場合、ハンドル軸2の肉厚(例えば最大肉厚)
をX、ハンドル軸2の肉厚Xとリブ35の径方向に沿う
肉厚との和をX’とすると、これらの寸法関係はX<
X’<4Xを満たすように設定されている。また、ドラ
イブギア3の肉厚をY、ドライブギア3の肉厚Yとリブ
35の軸方向に沿う肉厚との和をY’とすると、これら
の寸法関係はY<Y’<4Yを満たすように設定されて
いる。
【0020】次に、ベール6を支持するベール支持部材
について図2および図3を参照しながら詳細に説明す
る。
【0021】図示のように、ロータ8には、一対のベー
ル取付アーム(腕部)20が設けられている。また、こ
れら一対のベール取付アーム20には、一対のベール支
持部材を介してベール6が釣糸放出(繰出)位置と釣糸
巻回位置とに反転回動自在に取り付けられている。
【0022】一方側の第1のベール支持部材は、一方側
のベール取付アーム20に反転回動自在に取り付けられ
た揺動アーム22と、ベール6の一端部が取り付けられ
る釣糸導入部26と、揺動アーム22と釣糸導入部26
との間に回転可能に支持された釣糸案内部(以下、ライ
ンローラという)24とを有している。この場合、揺動
アーム22と釣糸導入部26はボルト39によって互い
に連結されており、また、ラインローラ24は、揺動ア
ーム22と釣糸導入部26との間でボルト39により支
持された軸受け(図2および図3には図示されていな
い)によって回転可能に支持されている。
【0023】なお、図示しない他方側の第2のベール支
持部材(ロータ8に対して第1の支持部材と反対側に位
置している…したがって、図1および図2には示されて
いない。)は、他方側のベール取付アーム20に反転回
動自在に取り付けられ且つベール6の他端部が取り付け
られる揺動アーム22から成る。
【0024】第1のベール支持部材を構成する釣糸導入
部26の先端側には、ベール6の一端部が取り付けられ
るベール取付用軸部(ベール取付部)26aが突出形成
されている。また、釣糸導入部26は、ラインローラ2
4側からベール取付用軸部26aに向かうにしたがって
徐々に縮径した表面形状(曲面)を成している。また、
ベール6の少なくとも一端部は中空状の管部として形成
されており、ベール取付用軸部26aをベール6の一端
部内に嵌入(または圧入)して接着もしくは溶着(ロー
付けや溶接等)することによってベール6とベール取付
用軸部26aとが連結される。なお、ベール6は、その
全体が中空に形成されていても良く、また、ベール取付
用軸部26aが嵌入される一端部を除きその全体が中実
に形成されていても良い。
【0025】また、ベール6とベール取付用軸部26a
との連結部で釣糸が引っ掛かるような段差(凹凸)が極
力生じないように、ベール6の端部外周面には、釣糸導
入部26の表面(曲面)に滑らかに繋がるテーパ面32
が形成されている(図3参照)。なお、このテーパ面3
2は、ベール6の端部が釣糸導入部26側に向かって先
細るように形成されており、例えば、ベール6の端部の
内面を予め面取り加工し、その後、面取り加工された端
部を外面側からカシメることによって形成される。
【0026】また、本実施形態において、ベール6とベ
ール取付用軸部26aとの連結部には、この連結部を補
強して連結部の折れを防止する補強ピン30が設けられ
ている。図3に拡大して示されるように、この補強ピン
30は、ベール取付用軸部26aに形成された孔31内
に嵌挿されて接着等により固定されており、その一端部
がベール6内に突出している。孔31は、ベール取付用
軸部26aの端部から軸方向に沿って所定の長さで形成
されており、その軸心がベール取付用軸部26aの軸心
と略一致している。すなわち、ベール6とベール取付用
軸部26aと補強ピン30の各軸心は略一致している。
【0027】以上説明したように、本実施形態の魚釣用
スピニングリール1では、第1のベール支持部材を構成
する釣糸導入部26の先端側に中空のベール取付用軸部
26aが突出形成され、このベール取付用軸部26aが
ベール6の中空状の一端部内に嵌入固定されるととも
に、補強ピン30がベール取付用軸部26aの孔31内
に設けられている。したがって、容易且つ低コストに製
作できるとともに、ベール取付用軸部26aが補強ピン
30によって補強されるため、ベール6と釣糸導入部2
6との連結部がベール6の反転操作の繰り返しや外力に
よって強度低下を生じたり破損したりすることが防止さ
れる。また、補強ピン30によって充分な強度を確保し
つつ釣糸導入部26およびベール6を軽量材料(アル
ミ、マグネシウム、樹脂、高分子材料等)によって或い
は中空状に形成することもできるため、剛性が高く重量
の軽いベールアーム機構を提供できる。
【0028】また、本実施形態では、ベール6とベール
取付用軸部26aと補強ピン30とが略同一の軸心をも
って(同軸的に)連結され、しかも、ベール6の端縁が
釣糸導入部26の表面(曲面)に滑らかに繋がるテーパ
面32として形成されている。したがって、ベール6と
ベール取付用軸部26aとの連結部に段差(凹凸)が生
じることがなく、ベール6の反転操作時にベール6から
釣糸導入部26を通じてラインローラ24へ移行される
釣糸がベール6とベール取付用軸部26aとの連結部で
引っ掛かってしまうことがない。そのため、スムーズな
糸すくいが行なえるとともに、釣糸が傷付くことがな
く、釣糸の寿命が向上する。また、手の感触が良くな
り、良好な外観を得ることもできる。
【0029】また、本実施形態では、ハンドル軸2から
ドライブギア3に向かって斜めに立ち上がるように延び
る複数のリブ35がハンドル軸2とドライブギア3との
接続部に設けられている。したがって、限られたスペー
スでドライブギア3の剛性を最大限に高めることがで
き、省スペース化を図りつつ(ドライブギア3の小型化
を可能にしつつ)歯部の変形を抑えることができる。
【0030】図6はドライブギアの変形例を示してい
る。この変形例に係るドライブギア3Aは、その全体が
御椀形を成している。すなわち、ドライブギア3Aの両
面には、御椀を形作るように、傾斜角度が異なる複数の
テーパ面64,65,66,67…が径方向外側に向か
って段階的に形成されている。また、各テーパ面64,
65,66,67…は、ドライブギア3の全周にわたっ
て形成されている。なお、それ以外の構成は前述した実
施形態と同一である。
【0031】本変形例の構成によれば、リブ35を全周
にわたって形成した如き作用をテーパ面64によって得
ることができるとともに、ドライブギア3それ自身の形
状によって応力を広く分散させて吸収することができる
ため、前述した実施形態よりもドライブギア3の剛性を
アップさせることができる。
【0032】図7はドライブギア3とハンドル軸2との
接続部に設けられるリブの第1の変形例を示している。
この変形例に係るリブ35Aは、ドライブギア3との接
続部およびハンドル軸2との接続部にそれぞれR形状部
68,69を有している。これらのR形状部68,69
は、所定の曲率半径をもって円弧状に湾曲する曲面とし
て形成されている。このような構成によれば、リブ35
Aとドライブギア3およびハンドル軸2とがR形状部6
8,69によって滑らかに繋がれ、この部位での応力集
中が防止される。
【0033】図8はドライブギア3とハンドル軸2との
接続部に設けられるリブの第2の変形例を示している。
この変形例に係るリブ35Bは、その全体が凸状の曲面
として形成されている。すなわち、リブ35Bは、所定
の曲率半径をもって円弧状に湾曲するとともに、その円
弧の中心がハンドル軸2もしくはドライブギア3の内側
に位置している。このようなリブ35Bによってもドラ
イブギア3の剛性を高めることができる。
【0034】図9はドライブギア3とハンドル軸2との
接続部に設けられるリブの第3の変形例を示している。
この変形例に係るリブ35Cは、その全体が凹状の曲面
として形成されている。すなわち、リブ35Cは、所定
の曲率半径をもって円弧状に湾曲するとともに、その円
弧の中心がハンドル軸2もしくはドライブギア3の外側
に位置している。このようなリブ35Cによってもドラ
イブギア3の剛性を高めることができる。
【0035】図10はベール6と釣糸導入部26との連
結部の第1の変形例を示している。この変形例におい
て、釣糸導入部26の先端側には、前述した実施形態と
同様、ベール6の一端部が取り付けられるベール取付用
軸部(ベール取付部)26aが突出形成されている。ま
た、ベール取付用軸部26aに形成された孔31内に
は、ベール6とベール取付用軸部26aとの連結部を補
強して連結部の折れを防止する補強ピン30Aが嵌挿さ
れて接着等により固定されている。補強ピン30Aの端
部30aは、ベール取付用軸部26aの先端から突出す
るとともに、その外径がベール取付用軸部26aのそれ
と略同一に設定されている。
【0036】また、ベール取付用軸部26aは、その先
端から突出する補強ピン30Aの端部30aとともに、
ベール6の一端部内に嵌入(または圧入)され、接着も
しくは溶着(ロー付けや溶接等)によってベール6と連
結されている。すなわち、前述した実施形態と異なり、
ベール6の一端部は、ベール取付用軸部26aだけでは
なく、補強ピン30Aの端部30aによっても受けられ
ている。この場合も、ベール6とベール取付用軸部26
aと補強ピン30Aは、その各軸心が略一致するように
連結されている。
【0037】また、ベール6とベール取付用軸部26a
との連結部で釣糸が引っ掛かるような段差(凹凸)が生
じないように、ベール6の端部内周面にはテーパ面32
Aが形成されている。このテーパ面32Aは、ベール6
の端部外周面が釣糸導入部26の外周面の曲率に沿って
延び且つ釣糸導入部26の外周面と略面一となるように
形成されている。
【0038】このように、本変形例によれば、ベール取
付用軸部26aとこれに連結されるベール6の端部の両
者が補強ピン30Aによって補強されるため、ベール6
と釣糸導入部26との連結部の強度が大幅に向上され
る。また、ベール6の端部外周面が釣糸導入部26の外
周面の曲率に沿って面一で延びるようにベール6の端部
内周面にテーパ面32Aが形成されているため、ベール
6とベール取付用軸部26aとの連結部を段差が全く生
じない程度にまで仕上げることができ、ベール6とベー
ル取付用軸部26aとの連結部での釣糸の引っ掛かりを
確実に防止することができる。
【0039】図11はベール6と釣糸導入部26との連
結部の第2の変形例を示している。この変形例におい
て、釣糸導入部26の先端側には、前述した実施形態と
同様、ベール取付用軸部(ベール取付部)26aが突出
形成されている。このベール取付用軸部26aは、接合
ピン(補強ピン)30Bを介して、ベール6の一端部と
一体的に連結されている。
【0040】接合ピン30は、ベール取付用軸部26a
の孔31内に嵌入される第1の嵌入部30xと、ベール
6の一端部内に嵌入される第2の嵌入部30zと、ベー
ル6の端面とベール取付用軸部26aの端面との間に介
挿される介挿部30yとから成る。すなわち、ベール6
の一端部とベール取付用軸部26aは、接合ピン30B
の両側の嵌入部30x,30zに嵌め付けられるととも
に、その端面が介挿部30yの対向する側壁に突き当て
られた状態で、互いに連結されている。この場合、ベー
ル6とベール取付用軸部26aとの連結部で段差が生じ
ないように、介挿部30yの外径はベール6およびベー
ル取付用軸部26aのそれと略同一に設定されている。
また、連結状態において、ベール6とベール取付用軸部
26aと補強ピン30Aの各軸心は略一致するようにな
っている。
【0041】このように、本変形例によっても、ベール
取付用軸部26aとこれに連結されるベール6の端部の
両者が接合ピン30Bによって補強されるため、ベール
6と釣糸導入部26との連結部の強度が大幅に向上され
る。また、ベールアーム機構を容易且つ低コストで製作
できるようになる。
【0042】図12はベール6と釣糸導入部26との連
結部の第3の変形例を示している。この変形例では、前
述した実施形態のようにベール6の端部外周面にテーパ
面32が形成されておらず、その代わり、ベール6の端
部とベール取付用軸部26aとの間に形成される段差部
に溶接剤を塗布してこれを研磨することによってテーパ
面32と同一の効果を得ようとしたものである。なお、
それ以外の構成は図3の実施形態と同一である。
【0043】図13は前述した実施形態に適用可能な揺
動アーム22と釣糸導入部26との連結構成を示してい
る。なお、前述した実施形態と共通する構成部分につい
ては同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0044】図示のように、揺動アーム22と釣糸導入
部26との間には、ラインローラ24が回転可能に支持
されている。この場合、揺動アーム22と釣糸導入部2
6は、釣糸導入部26に捩じ込まれるボルト39によっ
て互いに連結されており、また、ラインローラ24は、
揺動アーム22と釣糸導入部26との間でボルト39に
より支持された軸受け38によって回転可能に支持され
ている。
【0045】ボルト39の頭部が揺動アーム22の端面
に当接されるまでボルト39が釣糸導入部26に捩じ込
まれた状態で、ボルト39の端面と釣糸導入部26との
間には、グリスが充填されるグリス溜め空間76が形成
されるようになっている。また、ボルト39には、グリ
ス溜め空間76を外部に連通させるための貫通穴75が
軸方向に沿って形成されている。
【0046】このような構成では、グリス溜め空間76
内に溜まったグリスや空気がボルト39の貫通穴75を
通じて外部に逃げることができるため、グリス溜め空間
76内に溜まったグリスや空気の圧力によって釣糸導入
部26が破損したりボルト39の捩じ込みができなくな
るといった事態を回避することができる。また、貫通穴
75によってボルト39が軽量化されるため、ロータ8
のバランスが取り易くなる。また、貫通穴75の径を小
さく設定すれば、グリス溜め空間76内に溜まったグリ
スや空気を外部に逃がしつつ、外部からの水や異物の侵
入を規制することもできる。
【0047】図14は図13の構成の変形例を示してい
る。この変形例において、ボルト39には、貫通孔75
ではなく、グリス溜め空間76と対向する(連通する)
所定長さの孔77が軸方向に沿って形成されている。な
お、それ以外の構成は図13と同一である。
【0048】このような構成でも、グリス溜め空間76
内に溜まったグリスや空気がボルト39の孔77内に逃
げることができるため、グリス溜め空間76内に溜まっ
たグリスや空気の圧力によって釣糸導入部26が破損し
たりボルト39の捩じ込みができなくなるといった事態
を回避することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の魚釣用ス
ピニングリールによれば、釣糸の糸絡みや糸傷等の発生
を防止できるとともに、強度が高く、簡単且つ安価に製
造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る魚釣用スピニング
リールの側面図である。
【図2】ベールとベール支持部材との連結部の構成を示
す側面図(一部断面を有する)である。
【図3】ベールの端部と釣糸導入部(ベール取付部)と
の連結部の拡大断面図である。
【図4】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図5】(a)はドライブギアを有するハンドル軸の半
断面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図であ
る。
【図6】(a)はドライブギアを有するハンドル軸の変
形例を示す半断面図、(b)は(a)のC−C線に沿う
断面図である。
【図7】ハンドル軸とドライブギアとの接続部に設けら
れたリブの第1の変形例を示す断面図である。
【図8】ハンドル軸とドライブギアとの接続部に設けら
れたリブの第2の変形例を示す断面図である。
【図9】ハンドル軸とドライブギアとの接続部に設けら
れたリブの第3の変形例を示す断面図である。
【図10】ベールと釣糸導入部との連結部の第1の変形
例を示す断面図である。
【図11】ベールと釣糸導入部との連結部の第2の変形
例を示す断面図である。
【図12】ベールと釣糸導入部との連結部の第3の変形
例を示す断面図である。
【図13】図1の実施形態に適用可能な揺動アームと釣
糸導入部との連結構成を示す断面図である。
【図14】図13の変形例に係る断面図である。
【符号の説明】
6…ベール 8…ロータ 20…ベール取付アーム 22…揺動アーム 24…ラインローラ(釣糸案内部) 26…釣糸導入部 26a…ベール取付用軸部 30,30A,30B…補強ピン
フロントページの続き (72)発明者 田近 学 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダ イワ精工株式会社内 Fターム(参考) 2B108 BC19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転自在に支持されたロー
    タと、このロータから延びる一対の腕部に反転回動可能
    に取り付けられた一対のベール支持部材と、これら一対
    のベール支持部材に支持されたベールとを備え、一方側
    のベール支持部材は、釣糸案内部と、ベールから釣糸案
    内部に釣糸を導入するための釣糸導入部とを有し、釣糸
    導入部の端部にベールの一端部が取り付けられるベール
    取付部を形成した魚釣用スピニングリールにおいて、 前記ベール取付部は釣糸導入部の端部に突出形成された
    中空管状の軸部として形成され、この軸部内に補強ピン
    が設けられるとともに、軸部の端部がベールの一端部内
    に嵌入固定されていることを特徴とする魚釣用スピニン
    グリール。
  2. 【請求項2】 リール本体に回転自在に支持されたロー
    タと、このロータから延びる一対の腕部に反転回動可能
    に取り付けられた一対のベール支持部材と、これら一対
    のベール支持部材に支持されたベールとを備え、一方側
    のベール支持部材は、釣糸案内部と、ベールから釣糸案
    内部に釣糸を導入するための釣糸導入部とを有し、釣糸
    導入部の端部にベールの一端部が取り付けられるベール
    取付部を形成した魚釣用スピニングリールにおいて、 前記ベール取付部とベールの一端部とが接合ピンを介し
    て一体的に連結されていることを特徴とする魚釣用スピ
    ニングリール。
  3. 【請求項3】 ベールの一端部はベール取付部に対して
    略同軸的に連結されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
JP2000188071A 2000-06-22 2000-06-22 魚釣用スピニングリール Expired - Fee Related JP3754875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000188071A JP3754875B2 (ja) 2000-06-22 2000-06-22 魚釣用スピニングリール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000188071A JP3754875B2 (ja) 2000-06-22 2000-06-22 魚釣用スピニングリール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002000137A true JP2002000137A (ja) 2002-01-08
JP3754875B2 JP3754875B2 (ja) 2006-03-15

Family

ID=18687923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000188071A Expired - Fee Related JP3754875B2 (ja) 2000-06-22 2000-06-22 魚釣用スピニングリール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3754875B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144976A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Jtekt Corp 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
CN100438754C (zh) * 2003-04-23 2008-12-03 株式会社岛野 用于绕线轴的钓线导向机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100438754C (zh) * 2003-04-23 2008-12-03 株式会社岛野 用于绕线轴的钓线导向机构
JP2006144976A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Jtekt Corp 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3754875B2 (ja) 2006-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100235571B1 (ko) 스피닝 릴
US10412944B2 (en) Pinion gear for a fishing reel
JP3372809B2 (ja) スピニングリールのフレーム構造
JP2002000137A (ja) 魚釣用スピニングリール
JP3913510B2 (ja) 釣り用部品の締結構造
JP5566870B2 (ja) ハンドル組立体
JP2003225038A (ja) スピニングリールのロータ
JP4572016B2 (ja) スピニングリールの回転伝達装置
JP2002272327A (ja) 魚釣用スピニングリール
JP7384851B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP6069155B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP5492804B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP4939573B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2002281871A (ja) 魚釣用スピニングリール
JP3905068B2 (ja) スピニングリールのロータ
JP4476790B2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JP4402787B2 (ja) 釣り糸案内装置
JP7391062B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
WO2023074406A1 (ja) 魚釣用スピニングリールのスプール
JP2000279068A (ja) 魚釣用スピニングリール
JP3540663B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP3761490B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2002084932A (ja) 魚釣用スピニングリール
JPH11313581A (ja) 魚釣用スピニングリールのスプール補助枠
JP2002291382A (ja) 魚釣用リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3754875

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees