JP3540663B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は魚釣用スピニングリールにおける釣糸平行巻き機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣用スピニングリールの釣糸平行巻き機構は、ハンドル軸に設けられた駆動歯車と連動するオシレート歯車をリール本体内側壁の支持軸部に嵌着し、該オシレート歯車に設けた偏芯突起をスプール軸端に固着した摺動子の摺動溝に嵌合してスプール軸先端のスプールを前後動させて釣糸をスプールに平行に巻回するように構成されており、オシレート歯車は特開平7−133827号公報に見られるようにその支持軸にリール本体内側から止ネジを螺着して保持しているか、特開平8−191650号公報に示されているようにリール本体の外部から支持軸内に補強用金属軸部材を取付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記内側からの止ネジ方式は、螺着時に支持軸部を破損するのを防止するために前記支持軸部を大径に形成しなければならず、リール本体の大型化を来たすと共に特に何れも長期使用している間に弛緩したりする欠陥があり特に後者の方式は脱落紛失する等の問題点もある。
【0004】
本発明はこれらの現状に鑑み、オシレート歯車の支持軸部の強度の向上によるリール本体の小型化を図ることと止ネジの脱落紛失を防止するようにした魚釣用スピニングリールを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、駆動歯車と連動するリール本体内の支持軸部に支持されたオシレート歯車の偏芯突起をスプール軸に固着された摺動子の摺動溝に嵌合してスプール軸先端のスプールを前後往復動せしめる釣糸平行巻き機構を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、前記オシレート歯車の支持軸部の外周に金属製補強材を嵌着すると共に前記オシレート歯車を支持軸部に脱落防止ネジで回動可能に止着したことを特徴とするものであり、前記オシレート歯車の支持軸部外周に補強材を嵌着する手段は、圧入、一部圧入、接着、楔着、溶着、埋着等により埋設又は挿入固着することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面の実施例について説明すると、スピニングリールのリール本体1の前部には先端にスプール2を有するスプール軸3が前後摺動可能に支持されると共にそのリール本体1内における後端には上下方向に摺動溝4を有する摺動子5が固着されている。
【0007】
またリール本体1に支持されたハンドル軸6に駆動歯車7が固着され、該駆動歯車7は公知のようにローター8を回動するピニオン9と噛合すると共に前記ハンドル軸6における前記駆動歯車7の前方にはリール本体1に回転可能に支持されたオシレート歯車10に噛合する連動歯車11が設けられており、更に前記オシレート歯車10に突設された偏芯突起12が前記摺動子5の摺動溝4に嵌合している。
【0008】
しかして前記オシレート歯車10のリール本体1に対する支持手段は、リール本体1の内側壁に突設された支持軸部13の外周面に先端部がリール本体1の側壁内に埋設されるように嵌着された金属製補強部材14を介してその外側に嵌着されると共に回転軸部15′を有する脱落防止ネジ15によって止着されている。なお前記金属製補強部材14の嵌着手段は圧入、接着、インサート成形等により行うものである。
【0009】
本発明の実施例はこのように構成されたいるので、ハンドル軸6を回動すると、駆動歯車7と連動歯車11が夫々回動され、前者はピニオン9を介してローター8を回転して釣糸を巻回すると共に後者はオシレート歯車10を回転せしめてその偏芯突起12が摺動溝4を有する摺動子5を介してスプール軸3を前後往復動せしめ前後動するスプール2に釣糸を平行巻きするものである。
【0010】
このようにオシレート歯車10の支持軸部13に金属製補強材14を嵌着すると支持軸部13を補強し、リールの落下時の衝撃による破損、脱落防止ネジ15のネジ込み時における径方向の作用による破損を防止できると共に支持軸部13外周の摩耗を防ぎオシレート歯車10のガタ付きも防止でき円滑な捲取り作用を行うことができる。
【0011】
図4に示す第2実施例は、金属製補強部材14を支持軸部13の頂面までも被覆し一層効率よく支持軸部13の強度を強化したものであり、図5に示す第3実施例は、脱落防止ネジ15の回転軸部15′を省略し金属製補強部材14で回転を支承するようにしたので、オシレート歯車10の形態を単純化しその成型を容易にしてコストの低減を図るようにしたものである。
【0012】
また図6に示す第4実施例は、金属製補強部材14の先端部をリール本体1内に埋入させず内壁面に沿設したものであり、図7に示す第5実施例は前記第2実施例と第4実施例を組合せたものであり、更に図8に示す第6実施例は第3実施例における支持軸部13の金属製補強部材14とオシレート歯車10との間にころがり軸受又はすべり軸受16を介装して一層の回転作用を促進するようにしたものである。
【0013】
【発明の効果】
本発明は支持軸部の外周面に金属製補強部材を嵌着することによって支持軸部に脱落防止用ネジをねじ込むときにその拡開力による支持軸部端部の破損を確実に防止でき、オシレート歯車とその支持軸部との嵌着部の強化による小型化を図りリールを大型化する必要がないと共にオシレート歯車の回転作用も円滑に行うことができ、釣糸の捲取り操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一部切欠側面図。
【図2】同要部の縦断正面図。
【図3】同要部の縦断正面図。
【図4】本発明の第2実施例の縦断正面図。
【図5】本発明の第3実施例の縦断正面図。
【図6】本発明の第4実施例の縦断正面図。
【図7】本発明の第5実施例の縦断正面図。
【図8】本発明の第6実施例の縦断正面図。
【符号の説明】
1 リール本体
2 スプール
3 スプール軸
4 摺動溝
5 摺動子
7 駆動歯車
10 オシレート歯車
12 偏芯突起
13 支持軸部
14 金属製補強部材
15 脱落防止ネジ
【発明の属する技術分野】
本発明は魚釣用スピニングリールにおける釣糸平行巻き機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣用スピニングリールの釣糸平行巻き機構は、ハンドル軸に設けられた駆動歯車と連動するオシレート歯車をリール本体内側壁の支持軸部に嵌着し、該オシレート歯車に設けた偏芯突起をスプール軸端に固着した摺動子の摺動溝に嵌合してスプール軸先端のスプールを前後動させて釣糸をスプールに平行に巻回するように構成されており、オシレート歯車は特開平7−133827号公報に見られるようにその支持軸にリール本体内側から止ネジを螺着して保持しているか、特開平8−191650号公報に示されているようにリール本体の外部から支持軸内に補強用金属軸部材を取付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記内側からの止ネジ方式は、螺着時に支持軸部を破損するのを防止するために前記支持軸部を大径に形成しなければならず、リール本体の大型化を来たすと共に特に何れも長期使用している間に弛緩したりする欠陥があり特に後者の方式は脱落紛失する等の問題点もある。
【0004】
本発明はこれらの現状に鑑み、オシレート歯車の支持軸部の強度の向上によるリール本体の小型化を図ることと止ネジの脱落紛失を防止するようにした魚釣用スピニングリールを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、駆動歯車と連動するリール本体内の支持軸部に支持されたオシレート歯車の偏芯突起をスプール軸に固着された摺動子の摺動溝に嵌合してスプール軸先端のスプールを前後往復動せしめる釣糸平行巻き機構を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、前記オシレート歯車の支持軸部の外周に金属製補強材を嵌着すると共に前記オシレート歯車を支持軸部に脱落防止ネジで回動可能に止着したことを特徴とするものであり、前記オシレート歯車の支持軸部外周に補強材を嵌着する手段は、圧入、一部圧入、接着、楔着、溶着、埋着等により埋設又は挿入固着することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面の実施例について説明すると、スピニングリールのリール本体1の前部には先端にスプール2を有するスプール軸3が前後摺動可能に支持されると共にそのリール本体1内における後端には上下方向に摺動溝4を有する摺動子5が固着されている。
【0007】
またリール本体1に支持されたハンドル軸6に駆動歯車7が固着され、該駆動歯車7は公知のようにローター8を回動するピニオン9と噛合すると共に前記ハンドル軸6における前記駆動歯車7の前方にはリール本体1に回転可能に支持されたオシレート歯車10に噛合する連動歯車11が設けられており、更に前記オシレート歯車10に突設された偏芯突起12が前記摺動子5の摺動溝4に嵌合している。
【0008】
しかして前記オシレート歯車10のリール本体1に対する支持手段は、リール本体1の内側壁に突設された支持軸部13の外周面に先端部がリール本体1の側壁内に埋設されるように嵌着された金属製補強部材14を介してその外側に嵌着されると共に回転軸部15′を有する脱落防止ネジ15によって止着されている。なお前記金属製補強部材14の嵌着手段は圧入、接着、インサート成形等により行うものである。
【0009】
本発明の実施例はこのように構成されたいるので、ハンドル軸6を回動すると、駆動歯車7と連動歯車11が夫々回動され、前者はピニオン9を介してローター8を回転して釣糸を巻回すると共に後者はオシレート歯車10を回転せしめてその偏芯突起12が摺動溝4を有する摺動子5を介してスプール軸3を前後往復動せしめ前後動するスプール2に釣糸を平行巻きするものである。
【0010】
このようにオシレート歯車10の支持軸部13に金属製補強材14を嵌着すると支持軸部13を補強し、リールの落下時の衝撃による破損、脱落防止ネジ15のネジ込み時における径方向の作用による破損を防止できると共に支持軸部13外周の摩耗を防ぎオシレート歯車10のガタ付きも防止でき円滑な捲取り作用を行うことができる。
【0011】
図4に示す第2実施例は、金属製補強部材14を支持軸部13の頂面までも被覆し一層効率よく支持軸部13の強度を強化したものであり、図5に示す第3実施例は、脱落防止ネジ15の回転軸部15′を省略し金属製補強部材14で回転を支承するようにしたので、オシレート歯車10の形態を単純化しその成型を容易にしてコストの低減を図るようにしたものである。
【0012】
また図6に示す第4実施例は、金属製補強部材14の先端部をリール本体1内に埋入させず内壁面に沿設したものであり、図7に示す第5実施例は前記第2実施例と第4実施例を組合せたものであり、更に図8に示す第6実施例は第3実施例における支持軸部13の金属製補強部材14とオシレート歯車10との間にころがり軸受又はすべり軸受16を介装して一層の回転作用を促進するようにしたものである。
【0013】
【発明の効果】
本発明は支持軸部の外周面に金属製補強部材を嵌着することによって支持軸部に脱落防止用ネジをねじ込むときにその拡開力による支持軸部端部の破損を確実に防止でき、オシレート歯車とその支持軸部との嵌着部の強化による小型化を図りリールを大型化する必要がないと共にオシレート歯車の回転作用も円滑に行うことができ、釣糸の捲取り操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一部切欠側面図。
【図2】同要部の縦断正面図。
【図3】同要部の縦断正面図。
【図4】本発明の第2実施例の縦断正面図。
【図5】本発明の第3実施例の縦断正面図。
【図6】本発明の第4実施例の縦断正面図。
【図7】本発明の第5実施例の縦断正面図。
【図8】本発明の第6実施例の縦断正面図。
【符号の説明】
1 リール本体
2 スプール
3 スプール軸
4 摺動溝
5 摺動子
7 駆動歯車
10 オシレート歯車
12 偏芯突起
13 支持軸部
14 金属製補強部材
15 脱落防止ネジ
Claims (1)
- 駆動歯車と連動するリール本体内の支持軸部に支持されたオシレート歯車の偏芯突起をスプール軸に固着された摺動子の摺動溝に嵌合してスプール軸先端のスプールを前後往復動せしめる釣糸平行巻き機構を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、前記オシレート歯車の支持軸部の外周に金属製補強材を嵌着すると共に前記オシレート歯車を支持軸部に脱落防止ネジで回動可能に止着したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08836999A JP3540663B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 魚釣用スピニングリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08836999A JP3540663B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 魚釣用スピニングリール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000279071A JP2000279071A (ja) | 2000-10-10 |
JP3540663B2 true JP3540663B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=13940891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08836999A Expired - Fee Related JP3540663B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 魚釣用スピニングリール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3540663B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5890283B2 (ja) * | 2012-08-24 | 2016-03-22 | グローブライド株式会社 | 両軸受型リール |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP08836999A patent/JP3540663B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000279071A (ja) | 2000-10-10 |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031201 |
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