JP2001527516A - 百日咳菌ワクチン用アジュバントとしてのil―12 - Google Patents

百日咳菌ワクチン用アジュバントとしてのil―12

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインターロイキン−12(IL−12)を含む組成物、ならびにボルデテラ感染に対するワクチンとしての使用を提供する。ボルデテラに対するワクチンと組み合わせたIL−12のアジュバントとしての使用方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 百日咳菌ワクチン用アジュバントとしてのIL−12 本願は、1996年5月5日出願の仮出願第60/015871号に基づく優 先権を主張する。 発明の背景 一般的には、本発明は、ボルデテラ(Bodetella)種に対するワクチンであっ て、インターロイキン−12(IL−12)をアジュバントとして含有するワク チン、ならびにかかるワクチンにおけるアジュバントとしてのIL−12の使用 方法、あるいはかかるワクチンと組み合わされたIL−12の使用方法に関する 。 グラム陰性球桿菌であるボルデテラ・ペルツッシス(Bordetella pertussis) の呼吸管コロニー形成は、百日咳ともいわれるゼーゼーいう咳を引き起こし、ヒ ト小児の病的状態および死亡の大きな原因となる。ボルデテラ近縁の他の2種の 単離体もヒトにおいて見いだされており、それらはビー・パラペルツッシス(B .parapertussis)およびビー・ブロンキセプチカ(B.bronchiseptica)である 。分子遺伝学的分析により、これら3種の単離体は非常に近縁であり、別の種に 分類できないことが示唆されている(Gilchrist,M.J.R.,1991,"Bordetella ",in Manual of Clinical Microbiology,5th ed.,Balows,A.et al.,eds. ,American Society for Microbiology,Washington,D.C.)。ビー・ペルツッ シス(B.pertussis)はビー・ブロンキセプチカおよびビー・パラペルツッシス とは、生成するトキシンの性質において異なるが、ビー・ブロンキセプチカおよ びビー・パラペルツッシスは活性トキシンを生成すること(Hausman,S.Z.et al.,1996,Infect.Immun.64:4020-4026)、ビー・ペルツッシス生物がビー・ パラペルツッシス表現型に変化しうることを示すいくつかの証拠がある(Gilchr ist,M.J.R.,1991,"Bordetella",in Manual of Clinical Microbio1ogy,5 th ed.,Balows,A. et al.,eds.,American Society for Microbiology,Washington,D.C.)。ボ ルデテラ単離体は単離体間で異なるいくつかの表面抗原示すが、1の単離体を認 識するモノクローナル抗体は、しばしば、少なくとも1種の他の単離体を認識す る(LeBlay,K.et al.,1996,Microbiology 142:971-978)。ボルデテラ単離 体間の高度の分子類似性およびボルデテラ抗原に対するモノクローナル抗体の交 差反応性により、1のボルデテラ単離体に対するワクチンにより得られる免疫応 答はおそらく他の単離体にも影響する可能性があろうということが示される。 ボルデテラ・ペルツッシス全細胞(whole cell)ワクチンでの免疫は百日咳の 抑制に有効であることがわかっているが、そのリアクトジェニシティー(reacto genicity)についての心配が生じた。ボルデテラ無細胞(acellular)ワクチン は有意にリアクトジェニシティーが低いが、効力がさまざまである。最近まで、 当該細菌は感染中は純粋に細胞外の適当な位置を占めるので、結果的には、体液 性免疫機構が防御における最重要事項であると考えられていた(Robinson,A.et al.,1985,Vaccine 3:11-22)。しかしながら、ヒトおよびネズミでの研究から 、ビー・ペルツッシスは侵入することにより細胞内の適当な位置も占め、肺のマ クロファージおよび他の細胞タイプ内で生存できるという証拠が増えている(Fr iedman,R.L.et al.,1992,Infect.Immun.60:4578-4585;Saukkonen,K.et al.,1991,J.Exp.Med.173:1143-1149)。これらの観察結果はビー・ペルッ ッシスに対する防御免疫機構に関する再検討をさせるものであった。抗体は細菌 トキシンの中和および細菌付着の防止において役割を果たす一方で、細胞性免疫 もまたビー・ペルツッシスに対する防御において重要な役割を果たしている(Mill s,K.H.G.and K.Redhead,1993,J.Med.Microbiol.39:163-164;Peppoloni ,S.et al.,1991,Infect.Immun.59:3768-3773;Peterson,J.P.et al.,1 992,Infect.Immun.60:4563-4570)。 感染症に対する免疫におけるCD4+Tヘルパー(Th)細胞についての現在 の理解は、抗原特異的1型Tヘルパー(Th1)細胞はインターフェロン−γ( IFN−γ)、インターロイキン−2(IL−2)、および腫瘍壊死因子−β( TNF−β)を分泌し、細胞性免疫、遅延型過敏症、および炎症応答を媒介す るが、2型Tヘルパー(Th2)細胞はインターロイキン類IL−4、IL−5 、およびIL−6を分泌し、主として抗体産生のための特異的T細胞援助を用意 することに関与しているということである(Monsmann,T.R.and R.L.Coffman ,1989,Adv.Immunol.46:117-147)。ネズミ呼吸器モデルを用いる以前の研究 により、感染により誘導されるビー・ペルツッシスに対する防御免疫はIL−2 およびINF−γを分泌するCD4+T細胞(Th1細胞)集団により媒介され ることが示された。養子移入実験により、検出可能な抗体応答の不存在下では防 御がT細胞により提供されうることが示された。ワクチンにより誘導される免疫 についての研究において、全細胞百日咳ワクチンでの免疫は選択的にTh1細胞 を誘導したが、ビー・ペルツッシス抗原、無毒化PT、FHA、およびペルタク チン(pertactin)を含む無細胞ワクチンはTh2細胞を誘導した。さらにその うえ、感染後または全細胞ワクチンでの免疫後のTh1応答は、呼吸器感染後の 早期の細菌クリアランスに関係があった(Mills,K.H.G.et al.,1993,Infe ct.Immun.61:399-410;Redhead,K.et al.,1993,Infect.Immun.61:3190-3 198)。 インビボでのプライミング(priming)後のCD4+細胞サイトカイン産生の1 型および2型応答への分極は多くの因子により制御されているように思われる(T .A.et al.,1994,J.Exp.Med.179:1551-1561;Zhan,Y.and C.Cheers,19 95,Infect.Immun.63:1387-1390)。 ボルデテラワクチンの効果を増強あるいは変化させる、IL−12を含む新た な組成物、ならびにボルデテラ感染症の予防、治療、または改善におけるそれら の使用方法に対する必要性があり続けている。 発明の概要 本発明は、無細胞ボルデテラワクチンにおけるアジュバントとしてのIL−1 2の使用が、その防御効率を有意に増大させたという知見に基づく。 1の具体例において、本発明は、少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効 なアジュバント量のインターロイキン−12を含む組成物を提供する。好ましく は、抗原はボルデテラ・ペルツッシス抗原であるか、あるいはリポ多糖、ペルツ ッ シストキシン、線状赤血球凝集素、またはペルタクチンであるか、あるいはアラ ム(alum)に吸着したものである。 もう1つの具体例において、本発明は、有効なアジュバント量のインターロイ キン−12およびインビボで発現されて少なくとも1種のボルデテラ抗原を生成 しうる少なくとも1種の抗原をコードするポリヌクレオチドを含む組成物を提供 する。 さらなる具体例は、少なくとも1種のボルデテラ抗原およびインビボで発現さ れて有効ナアジュバント量のインターロイキン−12を生成しうるインターロイ キン−12をコードするポリヌクレオチドを含む組成物を提供する。 もう1つの具体例は、少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバ ント量のインターロイキン−12を含む組成物を宿主に投与することを含む、宿 主におけるボルデテラ感染症の予防、治療、または改善方法を提供する。好まし くは、抗原はボルデテラ・ペルツッシス抗原であるか、あるいはリポ多糖、ペル ッッシストキシン、線状赤血球凝集素、またはペルタクチンであるか、あるいは アラム(alum)に吸着したものであるか、あるいは抗原がインビボで発現される 条件下において抗原をコードするポリヌクレオチドとして投与されるものである 。好ましくは、インターロイキン−12がインビボで発現される条件下において インターロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン −12を投与してもよい。 もう1つの具体例において、本発明は、少なくとも1種のボルデテラ抗原およ び有効なアジュバント量のインターロイキン−12を含む組成物を投与すること を含む、ボルデテラに対する免疫応答を誘導する方法を提供する。好ましくは、 抗原はボルデテラ・ペルツッシス抗原であるか、あるいはリポ多糖、ペルツッシ ストキシン、線状赤血球凝集素、またはペルタクチンであるか、あるいはアラム (alum)に吸着したものであるか、あるいは抗原がインビボで発現される条件下 において抗原をコードするポリヌクレオチドとして投与されるものである。好ま しくは、インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 を 投与してもよい。 さらなる具体例において、本発明は、少なくとも1種のボルデテラ抗原を含む 第1の組成物および有効なアジュバント量のインターロイキン−12を含む第2 の組成物を同時投与することを含む、ボルデテラに対する免疫応答を誘導する方 法を提供する。好ましくは、抗原はボルデテラ・ペルツッシス抗原であるか、あ るいはリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、またはペルタクチ ンであるか、あるいはアラム(alum)に吸着したものであるか、あるいは抗原が インビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌクレオチドとして 投与されるものである。好ましくは、インターロイキン−12がインビボで発現 される条件下でインターロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてイ ンターロイキン−12を投与してもよい。 本発明のもう1つの具体例は、少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効な アジュバント量のインターロイキン−12を含む組成物を投与することを含む、 宿主からのボルデテラのクリアランスを刺激する方法を提供する。好ましくは、 抗原はボルデテラ・ペルツッシス抗原であるか、あるいはリポ多糖、ペルツッシ ストキシン、線状赤血球凝集素、またはペルタクチンであるか、あるいはアラム (alum)に吸着したものであるか、あるいは抗原がインビボで発現される条件下 において抗原をコードするポリヌクレオチドとして投与されるものである。好ま しくは、インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 を投与してもよい。 さらなる具体例は、有効なアジュバント量のインターロイキン−12を、少な くとも1種のボルデテラ抗原を含むワクチン組成物と混合することを含む、改良 されたワクチン組成物の製造方法を提供する。好ましくは、抗原はボルデテラ・ ペルツッシス抗原であるか、あるいはリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤 血球凝集素、またはペルタクチンであるか、あるいはアラム(alum)に吸着した ものである。 有効なアジュバント量のインターロイキン−12を、インビボで発現されて少 なくとも1種のボルデテラ抗原を生成しうる少なくとも1種の抗原をコードする ポリヌクレオチドを含むワクチン組成物と混合することを含む、改良されたワク チン組成物の製造方法を提供する。 本発明のもう1つの態様において、少なくとも1種のボルデテラ抗原を含むヮ クチン組成物を、インビボで発現されて有効なアジュバント量のインターロイキ ン−12を生成しうるインターロイキン−12をコードするポリヌクレオチドと 混合することを含む、改良されたワクチン組成物の製造方法が提供される。 本発明のもう1つの具体例は、少なくとも1種のボルデテラ抗原およびアジュ バントを含むワクチン組成物における、有効なアジュバント量のインターロイキ ン−12をアジュバントとして使用することを含む改良を提供する。好ましくは 、抗原はボルデテラ・ペルツッシス抗原であるか、あるいはリポ多糖、ペルツッ シストキシン、線状赤血球凝集素、またはペルタクチンであるか、あるいはアラ ム(alum)に吸着したものである。 また本発明は、アジュバントおよびインビボで発現されて少なくとも1種のボ ルデテラ抗原を生成しうる少なくとも1種の抗原をコードするポリヌクレオチド を含むワクチン組成物における、有効なアジュバント量のインターロイキン−1 2をアジュバントとして使用することを含む改良を提供する。 さらなる具体例として、少なくとも1種のボルデテラ抗原およびアジュバント を含むワクチン組成物における、インビボで発現されて有効なアジュバント量の インターロイキン−12を生成しうるインターロイキン−12をコードするポリ ヌクレオチドをアジュバントとして使用することを含む改良が提供される。 本発明の他の態様および利点は、以下の本発明の好ましい具体例についての詳 細な説明を考慮すれば明かであろう。 図面の簡単な説明 図1は、実施例2において説明するように、ボルデテラ抗原で刺激されたマク ロファージによるIL−12およびIFN−γの産生を示す棒グラフである。 図2は、実施例4において説明するように、ボルデテラ抗原でマウスを免疫し た後、マウス脾臓細胞をIL−12と一緒になったボルデテラ抗原でインビトロ において刺激した場合のマウス脾臓細胞によるIL−5およびIFN−γの産生 を示す棒グラフである。 図3は、実施例5において説明するように、ビー・ペルツッシス全細胞ワクチ ンまたは無細胞ワクチンでマウスを免疫した後、生きたビー・ペルツッシスで攻 撃されたマウスの肺における生きたビー・ペルツッシスの計数結果を示すグラフ である。 図4は、実施例5において説明するように、ビー・ペルツッシス全細胞ワクチ ンまたは無細胞ワクチンでマウスを免疫した後、インビトロにおいてマウス脾臓 細胞をボルデテラ抗原で刺激した場合のマウス脾臓細胞によるIL−2、IFN −γ、およびIL−5の産生を示す棒グラフである。 発明の詳細な説明 本発明は、まず、ボルデテラに対する無細胞ワクチンにより生じた細胞性免疫 が、全細胞ワクチンを用いて観察された細胞性免疫と同様の応答をすることを示 した。通常には、無細胞ボルデテラワクチン調合物でマウスを免疫した後の2型 Tヘルパー細胞(Th2)応答は、ワクチン処方にIL−12を含ませることに よりTh1/Th0応答にスイッチされうる。無細胞ペルツッシスワクチン中に おけるアジュバントとしてのIL−12の使用はその防御効率を有意に増大させ 、呼吸器への攻撃後の肺からのビー・ペルツッシスのクリアランス速度は、強力 な全細胞ワクチンを用いた場合に観察されるのと同等であった。これらの知見は 、感染または免疫後のビー・ペルツッシス特異的Th1細胞の誘導に対するIL −12の調節効果を示すものであり、ビー・ペルツッシスに対する防御免疫にお けるTh1細胞の役割に関するさらなる証拠を提供するものである。本発明は、 IL−12をアジュバントとして用いることによる新規ボルデテラワクチン組成 物ならびにボルデテラに対する細胞性免疫応答を提供することを意図するボルデ テラワクチンのアジュバント機能発揮(adjuvantation)のための方法を提供す る。 本明細書の用語「ボルデテラ」は、ボルデテラ・ペルツッシス、ボルデテラ・ パラペルツッシス、ボルデテラ・ブロンキセプチカ、ならびに十分に類似してい て、1の単離体中に存在する抗原に対して生成した免疫応答(細胞性免疫および /または抗体の生成を包含)が少なくともいくつかの他の株または単離体に対し て効力を有するものである他のボルデテラ株または単離体を包含する。 「ボルデテラ抗原」は、ボルデテラ生物全体、ボルデテラ抗原を発現する生物 全体、ボルデテラ生物の抗原性部分、組み換え法により製造された抗原もしくは その一部分または抗原を含む融合蛋白、およびボルデテラ抗原の機能的等価物の 使用を包含する。ボルデテラ生物の抗原性部分はリポ多糖(LPS)、線状赤血 球凝集素(FHA)、ペルタクチン、およびペルツッシストキシン(PT)を包 含する。好ましくは、ボルデテラLPSを、例えばゲル濾過クロマトグラフィー により精製する。ペルツッシストキシンは活性なものであってもよく、あるいは 無処理の生の(naive)ペルツッシストキシン(aPT)であってもよい。好ま しくは、ペルツッシストキシンは熱処理により不活性化されたペルツッシストキ シンのごとき不活性化ペルツッシストキシン(iPT)、あるいはホルムアミド 処理により化学的に無毒化されたペルツッシストキシンのごとき無毒化ペルツッ シストキシン(PTd)であってもよい。ボルデテラ抗原をアラムに吸着させて もよい。さらに、本発明抗原はボルデテラ抗原をコードするポリヌクレオチドを 包含する。かかるポリヌクレオチドの例は、ビー・ペルツッシスFHA(Renaul d-Mongenie,G.et al.,1996,PNAS USA 93:7944-7949)およびペルツッシスト キシン(Steffen,P.et al.,1996,EMBO J.15:102-109)に関する遺伝子を含 むポリヌクレオチドである。本発明組成物および方法に使用できるボルデテラ生 物の他の抗原性部分は、当業者により決定されうる。 もともと天然キラー細胞刺激因子と呼ばれていたインターロイキン−12(I L−12)はヘテロダイマーサイトカインであり、例えば、M.Kobayashi et al .,1989,J.Exp.Med.170:827に記載されている。IL−12を天然源から精 製することができ、化学合成することができ、あるいは好ましくは組み換えDN A法により、例えば1990年5月17日に公開された国際特許出願WO90/ 05147(欧州特許出願第441900号)(参照により本明細書に記 載されているものとみなす)に記載されたように組み換え宿主細胞中でIL−1 2を発現させこれを単離することにより製造することができる。ヘテロダイマー となったヒトIL−12の30kDaおよび40kDaサブユニットのDNAお よびアミノ酸配列は、上で引用した国際出願および米国特許第5571515( 参照により本明細書に記載されているものとみなす)中にある。組み換えヒトお よびネズミIL−12についての多くの研究はGenetics Institute,Inc.,Camb ridge,Massachusettsから入手可能である。 本明細書の用語「インターロイキン−12」および「IL−12」は、インタ ーロイキン−12、その個々のサブユニット、IL−12アジュバント活性を示 すそれらのフラグメント、IL−12をコードしているポリヌクレオチド、およ び「インターロイキン−12」および「IL−12」の機能的等価物をいう。 ボルデテラ抗原およびIL−12の機能的等価物は、修飾されたボルデテラ抗 原およびIL−12蛋白、それぞれ本明細書記載のものと同じ抗原活性またはア ジュバント活性を有するボルデテラ抗原またはIL−12生成物、遺伝学的コー ドの縮重により本明細書記載の抗原活性およびIL−12活性を有するボルデテ ラ抗原またはIL−12ポリペプチドをコードしているポリヌクレオチド配列を 包含する。例えば、ボルデテラ抗原またはIL−12のの機能的等価物は、「サ イレント」コドンまたはアミノ酸置換(例えば、酸性アミノ酸の別の酸性アミノ 酸での置換、または疎水性アミノ酸のコドンの別の疎水性アミノ酸のコドンでの 置換)を含むことができる。 ボルデテラ抗原およびIL−12のフラグメントも本発明に包含される。好ま しくは、かかるフラグメントは所望抗原活性またはアジュバント活性を保持する ものであり、あるいは所望活性を生じるように修飾されたものである。ボルデテ ラ抗原またはIL−12のフラグメントは直鎖状であってもよく、あるいは既知 方法、例えばH.U.Saragovi,et al.,Bio/Technology 10,773-778(1992)およ びR.S.McDowell,et al.,J.Amer.Chem.Soc.114,9245-9253(1992)(と もに参照により本明細書に記載されているものとみなす)に記載された方法を用 いて環化してもよい。本明細書記載のボルデテラ抗原およびIL−12ポリペプ チドは、精製抗原およびIL−12ポリペプチドのアミノ酸配列により特徴づけ られる抗原およびIL−12ポリペプチドをも包含するが、修飾が本来的にされ ていてもよく、あるいは誘導処理によりされていてもよい。例えば、抗原または IL−12ポリペプチド配列あるいは抗原またはIL−12をコードするポリヌ クレオチド配列における修飾を、当業者は既知方法を用いて行うことができる。 ボルデテラ抗原またはIL−12ポリペプチドにおける所望の修飾は、コーディ ング配列中の選択されたアミノ酸残基の変更、付加、挿入、欠失、変異、置換、 入れ替え、または修飾を包含する。一例として、抗原またはIL−12のN末端 にさらなるアミノ酸を付加してもよい。また、抗原またはIL−12のアミノ酸 配列をランダム変異法を用いて変更してもよい。炭水化物、脂質、またはポリエ チレングリコールを包含する(これらに限らない)他の部分を抗原またはIL− 12に結合させることも可能であり、かかる部分を除去または変更することも可 能である。かかる変更、付加、挿入、欠失、変異、置換、入れ替え、または修飾 のための方法は当業者によく知られている(例えば、米国特許第4518584 号参照)。好ましくは、かかる変更、付加、挿入、欠失、変異、置換、入れ替え 、または修飾はボルデテラ抗原またはIL−12の所望活性を保持するものであ り、あるいは所望活性を作り出すようなものである。 また本発明は、開示したボルデテラ抗原およびIL−12をコードするポリヌ クレオチドの対立遺伝子変種、すなわち、単離ポリヌクレオチドによりコードさ れる抗原またはIL−12ポリペプチドと同一、同質、または関連を有する抗原 またはIL−12ポリペプチドをコードする別形態の単離ポリヌクレオチドを包 含する。投与および用量 IL−12およびボルデテラ抗原を予防ワクチンとして、ボルデテラに感染ま たは未感染の宿主に、好ましくは哺乳動物宿主に投与することができる。IL− 12および抗原を治療ワクチンとして、感染した宿主に投与することができ、ボ ルデテラ生物による疾病状態の改善または除去を行うことができる。本発明組成 物および方法に使用するボルデテラ抗原の量は、宿主における有効な免疫刺激応 答を生じさせる量である。IL−12の有効なアジュバント量は、投与した場合 に、IL−12が投与されない場合の免疫応答と比較して増強された免疫応答を 生じる量である。かかるIL−12の量はボルデテラ抗原の性質および抗原の用 量に依存するであろう。さらに、宿主に投与するボルデテラ抗原およびIL−1 2の量は、使用抗原、宿主のサイズ、年齢、体重、健康状態、性別、および養生 食、投与時間もしくは期間、ならびに治療または接種すべきボルデテラ感染の個 々の性質を包含する種々の他の因子によっても変更されるであろう。一例として 、望ましくは、IL−12ポリペプチドの有効なアジュバント量は、約25μg の抗原につき約0.1μgないし約0.5mgの間である。個々のワクチンまた は抗原についての有効なアジュバント量を、IL−12および抗原の組み合わせ の有効性および毒性を比較考量することにより容易に決定されよう。確立した用 量範囲の調節および変更は当業者の能力の範囲内であろう。 本発明方法において、ボルデテラ抗原での免疫に近い時間において有効なアジ ュバント量のIL−12をボルデテラ抗原と組み合わせて投与して、IL−12 を投与しない場合の免疫と比較して増強された免疫応答を得る。よって、IL− 12を免疫前に、好ましくは免疫直前に、免疫時に(すなわち同時に)、あるい は免疫後に(すなわち逐次)投与することができる。ワクチン組成物投与前にI L−12を投与する場合、ワクチン投与のほぼ1日または2日前に投与するのが 望ましい。さらに、ボルデテラ抗原での免疫前にIL−12を投与し、ついで、 抗原での免疫後に後にIL−12を逐次投与することもできる。 IL−12およびボルデテラ抗原を種々の経路で宿主に投与することができる 。投与経路は皮内、経皮(例えば、除放性ポリマーによる)、筋肉内、腹腔内、 静脈内、皮下、経口、耳から、硬膜外、肛門もしくは膣(例えば坐薬による)、 ならびに鼻腔内経路を包含する。投与のための他の都合の良い経路、例えば、輸 液またはボーラス注射、または内皮もしくは粘膜内層からの吸収を用いてもよい 。さらに、IL−12およびボルデテラ抗原を他の成分または生物学的に活性の ある作用剤、例えば他の既知アジュバント(例、アラム、MPL、QS21)、 グ リセリドのごとき医薬上許容される界面活性剤、ラクトースのごとき賦形剤、キ ャリヤ、希釈剤、および担体と組み合わせて投与することができる。所望ならば 、ある種の甘味料、香料、および/または着色料を添加してもよい。 ボルデテラ抗原を含有するワクチン組成物にためのアジュバントとして使用す る場合、望ましくは、IL−12をワクチン組成物自体の一部分として混合し、 ワクチンとするボルデテラ抗原と同じ経路により投与する。別法として、ワクチ ン組成物とは別個にIL−12を投与することにより、IL−12のアジュバン ト効果を利用してもよい。別個に投与する場合、望ましくは、IL−12は、セ イラインのごとき適当なキャリヤおよび所望によりIL−12を除々に放出する ことを可能にする慣用的な剤中に存在する。このワクチン投与モードに使用する IL−12の量は、IL−12がワクチン組成物の一部である場合の上記範囲と 同様である。 さらに、少なくとも1種のボルデテラ抗原および/またはIL−12をコード するポリヌクレオチドの宿主中でのインビボ発現により、ボルデテラ抗原および /またはIL−12を投与ることもできる。IL−12またはそのフラグメント をコードするポリヌクレオチドをアジュバントとして用いてもよい。好ましくは DNA形態のポリヌクレオチドを、ボルデテラ抗原および/またはIL−12を インビボ発現させるためにワクチン投与した宿主に送達してもよい。いわゆる「 裸のDNA」を用いてボルデテラ抗原および/またはIL−12を宿主中でイン ビボ発現させてもよい(Cohen,J.,1993,Science 259:1691-*1692;Fynan,E.e t al.,1993,PNAS USA 90:11478-11482;およびWolff,J.A.et al.,1991,Bi otechniques 11:474-485には「裸のDNA」の同様の用法が記載されている。こ れらすべての文献を、参照により本明細書に記載されているものとみなす)。例 えば、バルデテラ生物全体をワクチン抗原として使用する場合には、IL−12 またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドをボルデテラ生物自体の 中に取り込ませ、あるいはトランスダクションしてもよい。もう1つの例におい て、ボルデテラ抗原をコードするポリヌクレオチドを別の生物の細胞中に取り込 ませ、あるいはトランスダクションして、ボルデテラ抗原を細胞表面上に発 現させ、これをワクチン抗原として用いてもよい。別法として、IL−12また はそのフラグメントをコードしているポリヌクレオチドを、例えば注射により、 ボルデテラワクチン組成物の一部として、あるいはワクチン抗原とは別個である が同時に投与してもよい。 ボルデテラ抗原および/またはIL−12を、それらをコードするポリヌクレ オチドの形態として宿主に送達するための他のさらなるモードが当業者において 知られており、所望により、ボルデテラ抗原および/またはIL−12ポリペプ チドを投与するかわりにそれらを用いてもよい。例えば、ベクターの一部として 、あるいはプロモーター配列に作動可能に連結されたボルデテラ抗原および/ま たはIL−12をコードする配列を含むカセットとしてIL−12をコードする ポリヌクレオチドを投与してもよい(例えば、1994年1月20日公開の国際 特許出願PCT WO94/01139参照(参照により本明細書に記載されてい るものとみなす))。簡単に説明すると、ボルデテラ抗原および/またはIL− 12蛋白またはその所望フラグメントをコードするDNAを核酸カセット中に挿 入してもよい。このカセットを処理加工して、発現させるべき抗原またはIL− 12のほかに、ベクター中への挿入を可能にする他の所望近接配列を含ませても よい。ついで、このカセットを、適当なベクター中の、当該配列の複製およびイ ンビボでの発現を指令しうるプロモーター、mRNAリーダー配列、開始部位、 および他の調節配列の下流に挿入してもよい。さらなる調節配列を発現させるべ きコーディング配列の下流に挿入してもよい。このベクターは、ボルデテラ抗原 および/またはIL−12の宿主における発現を可能にする。IL−12ポリヌ クレオチドをアジュバントとして用いる場合、ボルデテラ抗原をコードしている ポリヌクレオチド配列にこれらのポリヌクレオチド配列を作動可能に連結しても よい。 細胞性免疫が必要な場合にワクチン効率を増強させるので、IL−12は既知 アジュバントよりも好ましいかもしれない。IL−12は、ボルデテラワクチン アジュバントとしてアラムに優る利点を有する。なぜならアラムは、IL−12 により誘導されるTh1細胞よりもTh2Tヘルパー細胞を誘導するからである 。 よって、アラムをアジュバントとするワクチンは、Th1応答が最も有効である ボルデテラのごとき生物に対しては効果が少ないかもしれない。さらに、IL− 12はBCGのごとき細菌アジュバントよりも優れている。細菌アジュバントは IL−12以外の予期されないまたは制御されない可能性のある物質または結果 を誘導しうるからである。より望ましくは、アジュバントとしてのIL−12は 、IL−12ならびに他の多くのサイトカインを誘導する細菌アジュバントのよ うに、他のサイトカインの制御されない産生を誘導すべきでない。細菌アジュバ ントとは異なり、IL−12はヒト起源であり、それゆえ感作を生じさせること がありそうもない。そのうえ、IFN−γまたはIL−2のごとき他のアジュバ ントとは異なり、IL−12はインビボで比較的安定である。よって、IL−1 2はボルデテラに対するワクチンにおいて使用される、非常に有用なアジュバン トであると予期される。 本明細書で引用した特許および文献を、参照により本明細書に十分に記載され ているものとみなす。 下記実施例は本発明の具体例を説明するが、開示の範囲を限定するものではな い。実施例1−サイトカイン産生の分析 マウス メスのBALB/cマウスを繁殖させ、Irish Department of Health のガイドライン下で維持した。すべてのマウスは、この実施例および以下の実 施例の開始時に8ないし12週齢であった。 サイトカイン産生 ビー・ペルツッシス抗原で刺激したマウス由来の脾臓細胞 を用いてインビトロにおいてT細胞サイトカイン産生を評価した。免疫したマウ スまたは無処理の対照マウスからの脾臓細胞(2x106個/ml)を抗原とと もに、あるいは培地のみ(バックグラウンド対照)で培養し、24時間後に上清 を除去してIL−2産生を評価し、72時間後にIFN−γ,IL−4、および IL−5の濃度を調べた。IL−2依存性CTLL−2細胞系の増殖を支持する 培養上清の能力によりIL−2放出を評価した。すでに記載されているようにし て(B.P.Mahon,K.Katrak,A.Nomoto,A.J.Macadam,P.D.Minor,and K .H.G.Mills,1995,J.Exp.Med.181:1285-1292(参照により本明細書に記 載されているものとみなす))、市販抗体(PharMingen,San Diego,CA,USA) を用いる特異的イムノアッセイによりネズミIL−4、IL−5、およびIFN −γの濃度を調べた。 IL−12濃度をイムノアッセイおよびバイオアッセイにより調べた。イムノ アッセイにおいて、モノマー、ヘテロダイマーまたはp70ヘテロダイマーの一 部としてのネズミIL−12のp40サブユニットを認識する市販抗−IL−1 2モノクローナル抗体C17.8(ラットIgG2a)およびC15.6(ラッ トIgG1)(Genzyme Diagnostics,Cambridge,MA,USA)をそれぞれ捕捉お よび検出用に使用した。アルカリ性ホスファターゼ抱合マウス抗−ラットIgG 1(PharMingen,San Diego,CA,UAS)を用いて第2の抗−IL−12抗体を検 出した。バイオアッセイにおいて、生の(naive)脾臓細胞標品によるIFN− γの産生を刺激する試験上清の能力により、生物学的に活性のあるIL−12濃 度をアッセイした。IFN−γの産生がIL−12の存在によるということを確 認するために、5ng/mlまでのIL−12を完全に中和できる特異的抗−I L−12中和抗体(2.5μg/mlのプロテインGにより精製されたヒツジ抗 −ネズミIL−12,Genetics Institute,Cambridge,MA,USA)の存在下およ び不存在下においても試験試料をアッセイした。試験試料の増殖またはOD492 のいずれかを既知濃度の組み換えサイトカインについての標準曲線と比較するこ とによりサイトカイン濃度を決定した。実施例2−ボルデテラ抗原に応答してマクロファージはIL−12を分泌する この実施例は、殺菌したビー・ペルツッシス全細胞およびピー・ペルツッシス 成分の、ネズミマクロファージによるIL−12産生を刺激する能力を試験する ものであった。 マクロファージ 腹腔洗浄により得た細胞をプラスチックに付着させることに より、無処理の動物からネズミ腹腔マクロファージを得た。すでに記載されてい るようにして(K.Redhead,A.Barnard,J.Watkins,and K.H.G.Mills,19 93,Infect.Immun.61:3190-3198)、プラスチック付着により脾臓マクロファ ージを調製し、気管支肺胞洗浄により肺胞マクロファージを単離した。ネズミマ クロファージ細胞系J774もIL−12産生の研究に使用した。マクロファー ジに対する細菌の割合を5:1として、マクロファージを生きたフェーズIのビ ー・ペルツッシスに2時間感染させ、ついで、徹底的に洗浄した。ポリミキシン 硫酸(100μg/ml)で40分間細胞外細菌を殺菌し、ついでさらに洗浄し た。この処理により細胞外細菌数を5.0logCFU倍に減少させた。感染マ クロファージまたは熱不活性化細菌もしくは細菌抗原で刺激されたマクロファー ジを、2x105個/mlとして37℃において5% CO2雰囲気下で培養した 。24または48時間後、細胞培養上清を取り、実施例1ですでに説明したよう にバイオアッセイまたはイムノアッセイによりIL−12産生を調べた。 抗原 The third British reference preparation for pertussis vaccine(88 /522)を全細胞ワクチンとして用いた。増殖アッセイに用いる熱殺菌したビー・ ペルツッシスを、細胞を80℃で30分インキュベーションすることにより調製 した。ビー・ペルツッシスTohama株から調製されたPT、FHA、およびペルタ クチンは、親切にもSmithKlineのCarine Capiauにより提供された。 7日、ついで、0.01%ホルムアミド含有PBSに対して透析した。増殖アッ セイに使用する不活性化PT(iPT)を、活性PTを80℃で30分加熱する ことにより調製した(以下、PTは無処理の生のPTをいう)。ビー・ペルツッ シスW28由来のLPS(89/670)を、The National Institute for Bio logical Standards and Control,Potters Bar,Herts,UKから得た。イー・コ リ(E.coli)由来のLPS(フェノール抽出、ついでゲル濾過クロマトグラフィー により調製)をSigma Chemical Co.,Poole,Dorset,UKから購入した。 図1は、ビー・ペルツッシス全細胞およびビー・ペルツッシス成分に応答した マクロファージによるIL−12産生を示す。イムノアッセイ(A)またはバイ オアッセイ(B)によりIL−12を試験した。p40およびp70を検出する イムノアッセイから得られた結果は、熱殺菌ビー・ペルツッシス(1x108個 /mlおよび5.0x108個/ml)、ビー・ペルツッシスLPS(1μg/m l)、イー・コリLPS(1μg/ml)、FHA(1μg/ml)、ペルタク チン(1μg/ml)、活性PT(1μg/ml)、無毒化PT(PTd,1μ g/ml)とともにィンキュベーションした脾臓ンクロファージ、あるいは熱殺 菌ビー・ペルツッシスの用量を増加させていって(105〜108CFU/ml) インキュベーションした腹腔マクロファージの、3系の培養上清の平均濃度であ る。バイオアッセイにより、2.5μg/mlのポリクローナル中和抗−IL− 12抗体の存在下または不存在下における脾臓マクロファージ(イムノアッセイ に関して説明した抗原とともにインキュベーションすることにより刺激)から得 られた上清とともに24時間インキュベーションした生の脾臓細胞により産生さ れたIFN−γを測定した。抗−IL−12抗体の存在下で産生されたIFN− γのレベルのみを示し、抗体不存在下において殺菌細菌の1の用量(5.0x108 個/ml)を用いて陽性応答が観察されている。結果は3系の平均値であり、4 つの別個の実験の値を示す。標準偏差は平均値の20%未満であった。 熱殺菌ビー・ペルツッシスで刺激された無処理マウスの脾臓由来の付着性細胞 は、p40およびp70に特異的なイムノアッセイにより検出した場合、有意な レベルのIL−12を産生していた(図1A)。ビー・ペルツッシスまたは別の グラム陰性細菌であるイー・コリに由来するLPSとともにインキュベーション したマクロファージから得た上清においても中庸のレベルのIL−12が検出さ れた。IFN−γを培養に添加した場合、これらのレベルは増強された(データ 示さず)。対照的に、無細胞ワクチンの成分であるFHA、PTd、またはペル タクチンで刺激されたマクロファージによっては、IL−12はほとんど産生さ れないか、または産生されなかった(図1A)。腹腔マクロファージも、熱殺菌 ビー・ペルツッシスでの刺激に応答して、用量依存的にIL−12を産生した( 図1A)。 産生されたIL−12が生物学的に活性であることを示すために、我々は、中 和ポリクローナル抗−IL−12抗体の存在下または不存在下におけるネズミ脾 臓細胞によるIFN−γの刺激を測定するバイオアッセイを用いてIL−12産 生を調べた。殺菌細菌または精製LPSで刺激された脾臓マクロファージからの 上清は無処理の脾臓細胞を誘導して高レベルのIFN−γを産生させ、その産生 は抗−IL−12抗体により阻害された(図1B)。活性PTで刺激された脾臓 細胞からの上清はIFN−γの産生を刺激したが、この応答は抗−IL−12抗 体の添加によっては抑制できなかった。さらにそのうえ、イムノアッセイを用い た場合、PTで刺激されたマクロファージの上清においてIL−12は検出され なかった(図1A)。それゆえ、活性PTがマクロファージからのIL−12を 誘導することはありそうもない。活性PTはネズミT細胞に対して分裂促進的で あり、我々は、それが放射線照射補助細胞の存在下でセル(cell)することを見 いだしている(Ryan and Mill,未公表の観察結果)。それゆえ、活性PTで刺激 されたマクロファージからの上清を用いるIL−12のバイオアッセイにおいて 検出されるIFN−γは、マクロファージ上清中に持ち越された活性PTによる 、脾臓細胞集団中のT細胞の直接刺激により生じる可能性がある。 生きたビー・ペルツッシスを拾うことができ、それらはマクロファージ中で生 存することができるので、ビー・ペルツッシスでの感染後のマクロファージによ るIL−12の産生を調べた。表1は、ビー・ペルツッシスでの感染に応答した ネズミマクロファージによるIL−12の分泌を示す。マクロファージをビー・ ペルツッシスに2時間感染させ、ついで、徹底的に洗浄し、ポリミキシンBで処 理して細胞外細菌を殺菌してから、中和抗−IL−12抗体の存在下または不存 在下において培養した。感染マクロファージまたは未感染対照マクロファージか ら得た上清とともに24時間インキュベーションした無処理脾臓細胞による IFN−γ産生を測定するバイオアッセイを用いてIL−12産生を評価した。 結果を、イムノアッセイにより測定した3系の培養上清中のIFN−γ濃度を平 均(±標準偏差)として示す。 IL−12レベルは、殺菌細菌での腹腔マクロファージの刺激後に観察された もの(図1Aに示す)ほど高くなかったが、このことは、この実験に使用した生 きた細菌の濃度が低かったことを反映しているかもしれない。高レベルの生きた ビー・ペルツッシスを他の実験に使用したが、インビトロで使用したマクロファ ージ集団の細胞死を引き起こした。別の実験において、ビー・ペルツッシスでの 感染24および48時間後に取得された肺胞マクロファージ、腹腔マクロファー ジ、J774、および脾臓マクロファージの上清も、イムノアッセイにより検出 されるIL−12を含むことがわかった(データ示さず)。さらにそのうえ、生 きたビー・ペルツッシス腹腔内注射24時間後に回収された腹腔マクロファージ は、さらにインビトロで刺激しなくても有意なレベルのIL−12(1の実験に おいて培養上清1mlあたり569pg)を分泌した。実施例3−ビー・ペルツッシス抗原に応答してIL−12は免疫細胞増殖を刺激 する 我々は、アラム存在下または不存在下においてFHAおよびPTdでマウスを 免疫することにより、インビボにおいてビー・ペルツッシスに対する免疫応答を 転調させるIL−12の能力について試験した。すでに記載されているようにし て(K.H.G.Mills,A.)、熱殺菌ビー・ペルツッシス(106個/ml)、熱 不活性化PT(1.0μg/ml)、FHA(1.0μg/ml)、およびペルタ クチン(1.0μg/ml)に対するインビトロ増殖に関して免疫マウスまたは対 照マウス由来の脾臓細胞を試験した。 表2は、IL−12の同時注射がビー・ペルツッシス抗原に対する細胞性免疫 応答を改善することを示す。溶液中のFHAおよびPTdでの免疫から2週間後 において、特異的抗原に対する脾臓細胞のインビトロ増殖応答は、培地のみに対 して観察された応答と同様であった(表2)。対照的に、IL−12存在下のF HAおよびPTdでの免疫は、FHA、iPT(表2)および殺菌全細胞細菌( データ示さず)に対する増強された増殖応答を生じた。アラム吸着抗原への IL−12の添加もまた、ビー・ペルツッシス特異的増殖応答を改善したが、統 計学的に有意なレベルには至らなかった(表2)。 可溶性抗原およびIL−12の同時注射は、抗原により刺激された脾臓細胞に よるインビトロでのIFN−γ分泌レベルを増大させた。Th2タイプのサイト カインであるIL−5はこれらの動物由来の脾臓細胞から検出されなかった(表 2)。対照的に、アラム存在下のFHAおよびPTdで免疫されたマウス由来の 脾臓細胞は、高レベルのIL−5および中庸のレベルのIFN−γを分泌し、マ ウスにおいてTh2タイプの応答の誘導を起こしやすいというアラムの既知の効 果が確認された。しかしながら、IL−12とアラムに吸着されたFHAおよび PTdとの同時注射は、IL−12不存在下でアラムとともに処方された抗原を 与えられた動物由来の脾臓細胞と比較した場合、IL−5産生を減少させたが分 泌IFN−γレベルを有意に増加させなかった(表2)。実施例4−IL−12は、ボルデテラ抗原で免疫されたマウス由来の免疫細胞に よるIFN−γ産生を刺激する 図2に示すように、インビトロにおけるIL−12の添加は、Th2応答につ いてプライム(prime)されたマウス由来の脾臓細胞によるIFN−γ産生を改善 する。アラム中のFHAおよびPTdでマウスを免疫し、インビトロにおいて、 0、0.2、および2.0ng/mlの組み換え型ネズミIL−12の存在下でF HA、不活性化PT(iPT;1.0μg/ml)、または培地のみで脾臓細胞 を刺激した。72時間後、脾臓細胞上清中のIFN−γおよびIL−5のレベル を試験した。結果を、3系で試験した1群あたり4匹のマウス由来の刺激された 脾臓細胞に関するサイトカイン濃度の平均値(±標準偏差)として表す。 アラムに吸着されたFHAおよびPTdでのマウスの免疫は有効なTh2応答 を生じさせ、インビトロでの特異的抗原刺激後、脾臓細胞はエクスビボで高レベ ルのIL−5および低レベルのIFN−γを生じた(図2)。しかしながら、培 地における抗原刺激中に1mlあたり0.2または2.0ngのネズミIL−12 を脾臓細胞に添加すると、IFN−γ濃度の有意な上昇およびIL−5レベルの わずかな低下が生じ(図2)、IL−12は、インビボでプライムされたT細胞 によるインビトロでのサイトカイン分泌パターンを変化させうることが示された 。実施例5−無細胞ペルツッシスワクチンでの免疫に対するIL−12のアジュバ ント効果 我々はすでに、非常に防御的な全細胞ワクチンがTh1応答を誘導することを 示しているので、我々は、全細胞ワクチンにより誘導された免疫応答および防御 を、IL−12存在下または不存在下で投与された無細胞ワクチンによるものと 比較することにした。ボルデテラ・ペルツッシス無細胞ワクチンでの免疫に対す るIL−12のアジュバント効果に関するこれらの研究において、20匹のマウ スの群に、組み換え型ネズミIL−12(0.5μg/マウス)とともに、ある いはなしで、全細胞ワクチン(88/522)、または5μgのFHA、ペルタ クチン、およびPTdをそれぞれ含む無細胞ワクチンをヒトの1/5の用量(0 .8IU)で4週間間隔で2回腹腔内(i.p.)免疫した。対照マウスにはPB S媒体のみを与えた。2回目の免疫から2週間後、マウスを殺して免疫応答を評 価するか、あるいはマウスをビー・ペルツッシスで攻撃した。 エアロゾル感染 マウスの呼吸器感染を、もともとSato et al.1980,infect .Immun.29:261-266により記載されたエアロゾル感染(下記のごとく2カ所改変 )により開始した。ビー・ペルツッシスW28フェーズIを、Stainer-Scholte液 体培地中撹拌条件下36℃で増殖させた。48時間培養の細菌を1mlあたり約 2x1010コロニー形成単位(CFU)の濃度として1%カゼイン含有生理食塩 水中に再懸濁した。20〜24匹のマウスの群を入れたエアロゾルチャンバ中に っながった霧化器を用いて攻撃接種をエアロゾルとして12分間投与した。エア ロゾル攻撃後2時間および2、5および9日後に各実験群の4匹のマウスを殺し てビー・ペルツッシス生菌数を評価した。 肺における生菌の計数 肺を無菌的に除去し、氷上の1%カゼイン含有滅菌生 理食塩水1ml中でホモジナイズした。各肺由来の100μlの希釈していない ホモジネートまたは系列希釈したホモジネートを、3個のBordet-Gengou寒天プ レートそれぞれの上に3系でスポットし、インキュベーション5日後にCFU数 を数えた。結果を、4匹のマウスからの個々の肺についてのビー・ペルツッシス 生菌数の平均値として表す。検出限界は肺1個あたり約log100.5CFUで あった。 0および4週目に、0.5μgのIL−12とともに、またはなしで、あるい はPBSのみ(対照)とともに全細胞ワクチン(WCV)、無細胞ワクチン(A CV;可溶性PTd、FHA、およびペルタクチン各5μg)でBALB/cマ ウスを免疫した。2回目の免疫から2週間後、ビー・ペルツッシスのエアロゾル 接種によりマウスを攻撃した。攻撃後一定間隔で生菌数を調べることにより呼吸 器感染の経時変化を調べた。結果は、各時点の1群あたり4匹につき3系で行っ たCFU計数値の平均値(±標準偏差)である。 図3に示すように、アジュバントとしてのIL−12は、無細胞ペルツッシス ワクチンの防御効率を上昇させた。対照マウス中の細菌レベルは攻撃9日目にお いてもまだ高かった(図3)。全細胞ワクチンで免疫されたマウスの呼吸器感染 の経時変化は5日目までに完全にクリアランスがおこり、非常に短かった。無細 胞ワクチンで免疫されたマウスの細菌クリアランスはより遅かった。攻撃後9日 目でも完全クリアランスが起こらなかった。しかしながら、無細胞ワクチン処方 へのIL−12の添加は、その防御効率を有意に向上させた。細菌クリアランス は5日目までに完了し、2日目の細菌量は全細胞ワクチンで免疫されたマウスに おいて観察されるよりも少なかった(図3)。 Th1細胞の防御的役割に関する我々の初期の示唆を確認するために、そして IL−12とともに注射された無細胞ワクチンで得られた優れた防御効率が増強 された細胞性免疫によるものであるということを確認するために、我々は、免疫 マウスの免疫応答を攻撃の日に調べた。図4に示すように、IL−12は、無細 胞ペルツッシスワクチンで刺激された脾臓細胞の免疫応答をTh2応答からTh 1/Th0応答に変える。上の図3について説明したようにして、0.5μgの IL−12とともに、またはなしで、あるいはPBSのみ(対照)とともに全細 胞ワクチン(WCV)、無細胞ワクチン(ACV;可溶性PTd、FHA、お よびペルタクチン各5μg)でマウスを免疫した。免疫されたマウス由来の脾臓 細胞をiPT(0.2〜1.0μg/ml)、FHA(0.2〜5.0μg/ml) 、およびペルタクチン(0.2〜5.0μg/ml)で刺激した後、IL−2、I FN−γ、およびIL−5の分泌を調べた。結果を、3系で試験した1群あたり 4匹のマウス由来の脾臓細胞についての最適抗原濃度に対するサイトカイン濃度 の平均値(±標準偏差)として示す。 殺菌ビー・ペルツッシス、FHA、不活性化PT、およびペルタクチンに対す る、無細胞ワクチンで免疫されたマウス由来の脾臓細胞の増殖応答を検出したが 、IL−12存在下において有意に増強されず、全細胞ワクチンを用いて観察さ れたレベル(文献20、データ示さず)に至るにとどまった。インビトロにおい て特異的抗原で刺激された脾臓細胞により得られるサイトカイン産生の特徴を調 べたところ、全細胞ワクチンで免疫されたマウス由来の脾臓細胞は、IL−2お よびIFN−γを分泌するが、検出可能なIL−5を分泌しないことが明かとな った(図4)。対照的に、IL−12不存在の無細胞ワクチンを与えられたマウ ス由来の脾臓細胞は、低レベルのIL−2およびIFN−γ、ならびに低いが検 出可能なレベルのIL−5を分泌した。しかしながら、IL−12の存在する無 細胞ワクチンで免疫されたマウス由来の脾臓細胞は、有意なレベルのIL−2お よびIFN−γを分泌した。興味深いことに、IL−12は、異なる抗原特異性 を有するT細胞に対して異なった効果を有するように思われ、FHAおよびペル ククチンに特異的なT細胞によるIL−2産生ならびにPTに特異的なT細胞に よるIFN−yの産生を有効なものにする。まとめると、アジュバントとしてI L−12を含む無細胞ワクチンは、混合Th1/Th2またはTh0プロフィー ルであるとして最もうまく説明される。 これらの重要かつ新しい知見は、無処理のマウスの肺、脾臓、または腹腔から 回収されたものを包含する組織マクロファージは、生きたまたは殺菌されたビー ペルツッシスに曝露後にIL−12を産生し、ペルツッシス無細胞ワクチンへの アジュバントとしてのIL−12の添加は、1型T細胞サイトカイン産生を促進 することによりその防御効率を増大させるということである。我々は、アラムに 吸着したPTd、FHA、およびペルタクチンを含むペルツッシス無細胞ワクチ ンでのマウスの免疫は、マウスにおけるTh2応答を生じさせ、呼吸器攻撃後の 細菌クリアランスの遅延に関連していたことを示した。
【手続補正書】 【提出日】平成11年1月29日(1999.1.29) 【補正内容】 (1)明細書第3頁第16行目〜第18行目、「多くの因子により....1387-1 390)。」とあるを、「、免疫原の性質、免疫経路、ならびに抗原提示細胞およ びT細胞刺激部位における調節サイトカインの環境をはじめとする多くの因子に より制御されているように思われる(Barnard,A.et al.,1996,Immunol.87:3 72-380;Gajewski,T.F.et al.,1991,J.Immunol.146:1750-1758;O'Gara,A .and K.Murphy,1994,Curr.Opin.Immunol.6:458-466)。調節サイトカイン であるインターロイキン−12(IL−12)は、1型応答の発生において重要 なサイトカインでもある(Hsieh,C.-S.et al.,1993,Science 260:547-549;Tr inchieri,G.,1995,Annu.Rev.Immunol.13:251-276)。IL−12は、天然 キラー細胞(NK)およびCD4+T細胞によるIFN−γの分泌を誘導するこ とができ、さらにTh0前駆細胞集団からTh1細胞への分化および発達を促進 することができる(Bliss,J.et al.,1996,J.Immunol.156:887-894;McKnigh t,A.J.et al.,1994,J.Immunol.152:2172-2179;Seder,R.A.et al.,1993 ,PNAS USA 90:10188-10192)。さらにそのうえ、IL−12は、マウスにおいて 、IgG2aに都合のよいようにIFN−γにより媒介される免疫グロブリン( Ig)クラスのスイッチングを促進することによりオプソニン化抗体の産生を誘 導することもできる(Morris,S.C.et al.,1994,J.Immunol.152:1047−1056 )。Th1細胞は細胞内生物での感染の寛解において重要な役割を果たしている ので、IL−12は、IFN−γ産生に都合のよいようにTh1およびTh2細 胞のバランスを変化させることにより細菌、ウイルス、および寄生体の感染経過 に影響を及ぼしている可能性がある(Flynn,J.L.et al.,1995,J.Immunol.1 55:2515-2524;Gazzinelli,R.T.et al.,1993,PNAS USA 90:6115-6119;Heinze l,F.P.et al.,1993,J.Exp.Med 177:1505-1509;Hunter,C.A.et al.,199 4,Infect.Immun.62:2818-2824;Sypek,J.P.et al.,1993,J.Exp.Med 177 :1797-1802;Tripp,C.S.et al.,1994,J.Immunol.152:1833-1887;Urban,J. F.et al.,1996,J.Immunol.156:263-268;Wynn,T.A.et al.,1994,J.Exp .Med.179:1551-1561;Zhan,Y.and C.Cheers,1995,Infect.Immun.63:138 7−1390) (これらを参照により本明細書に記載されているものとみなす)。」と補正する 。 (2)明細書第19頁下から3行目、「(K.H.G.Mills,A.)」とあるを、 「(K.H.G.Mills,A.Barnard,J.Watkins,and K.Redhead,1993,Infect .Immun.61:399-410)(参照により本明細書に記載されているものとみなす)」と 補正する。 (3)明細書第20頁第1行目、「脾臓細胞を試験した。」の後に、「4匹な いし6匹のマウスからなる群についての3系の培養に関する[3H]チミジン取 り込みの1分間あたりの平均カウント数(CPM)として結果を計算した。抗原 に対する増殖応答を培地のみで細胞を刺激した対照培養物の応答で割ることによ り、刺激インデックスを計算した。 組み換えマウスIL−12は、親切にも、Stanley Wolf,Genetics Institute ,Inc.,Cambridge,MA,USAから提供された。IL−12(0.5μg)存在下 または不存在下で可溶性またはアラム吸着FHAおよびPTdで免疫したマウス 由来の脾臓細胞を、iPT(1.0μg/ml)、FHA(5.0μg/ml)の 存在下で、あるいは培地のみで刺激した。4日後の3Hチミジン取り込みにより 増殖応答を測定し、1分間のカウント数(CPM)および刺激インデックス(S I)として表した。72時間培養後の上清中のIFN−γおよびIL−5のレベ ルを試験した。結果は、各群4匹のマウスについての3系の培養に関する応答の 平均値(±標準偏差)である。−は検出レベル未満を示す。*および**はそれぞ れ、Studentのt試験によればIL−12不存在下で免疫されたマウスに関する 対応値と比較した場合にP<0.01およびP<0.001であることを示す。」 を挿入する。 【手続補正書】 【提出日】平成12年2月9日(2000.2.9) 【補正内容】 請求の範囲 1.少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインター ロイキン−12を含む組成物。 2.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項1の組成物。 3.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペル タクチンからなる群より選択される請求項1の組成物。 4.抗原がアラムに吸着したものである請求項3の組成物。 5.有効なアジュバント量のインターロイキン−12およびインビボで発現さ れて少なくとも1種のボルデテラ抗原を生成しうる少なくとも1種の抗原をコー ドするポリヌクレオチドを含む組成物。 6.少なくとも1種のボルデテラ抗原およびインビボで発現されて有効なアジ ュバント量のインターロイキン−12を生成しうるインターロイキン−12をコ ードするポリヌクレオチドを含む組成物。 7.請求項1の組成物を宿主に投与することを含む、宿主におけるボルデテラ による感染症を予防、治療、または改善する方法であって、該宿主がヒト以外の ものである方法 。 8.少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインター ロイキン−12を含む組成物を宿主に投与することを含む、宿主におけるボルデ テラによる感染症を予防、治療、または改善する方法であって、該宿主がヒト以 外のものである方法 。 9.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項8の方法。 10.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項8の方法。 11.抗原がアラムに吸着したものである請求項10の方法。 12.抗原がインビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌク レオチドとして抗原が投与される請求項8の方法。 13.インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 が投与される請求項8の方法。 14.少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインタ ーロイキン−12を含む組成物を宿主に投与することを含む、宿主におけるボル デテラに対する免疫応答を誘導する方法であって、該宿主がヒト以外のものであ る方法 。 15.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項14の方法。 16.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項14の方法。 17.抗原がアラムに吸着したものである請求項16の方法。 18.抗原がインビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌク レオチドとして抗原が投与される請求項14の方法。 19.インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 が投与される請求項14の方法。 20.少なくとも1種のボルデテラ抗原を含む第1の組成物および有効なアジ ュバント量のインターロイキン−12を含む第2の組成物を宿主に同時投与する ことを含む、宿主におけるボルデテラに対する免疫応答を誘導する方法であって 、該宿主がヒト以外のものである方法 。 21.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項20の方法。 22.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項20の方法。 23.抗原がアラムに吸着したものである請求項22の方法。 24.抗原がインビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌク レオチドとして抗原が投与される請求項20の方法。 25.インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 が 投与される請求項20の方法。 26.少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインタ ーロイキン−12を含む組成物を宿主に投与することを含む、宿主からのボルデ テラのクリアランスを刺激する方法であって、該宿主がヒト以外のものである方 。 27.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項26の方法。 28.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項26の方法。 29.抗原がアラムに吸着したものである請求項28の方法。 30.抗原がインビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌク レオチドとして抗原が投与される請求項26の方法。 31.インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 が投与される請求項26の方法。 32.有効なアジュバント量のインターロイキン−12を、少なくとも1種の ボルデテラ抗原を含むワクチン組成物と混合することを含む、改良されたワクチ ン組成物の製造方法。 33.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項32の方法。 34.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項32の方法。 35.抗原がアラムに吸着したものである請求項34の方法。 36.有効なアジュバント量のインターロイキン−12を、インビボで発現さ れて少なくとも1種のボルデテラ抗原を生成しうる少なくとも1種の抗原をコー ドするポリヌクレオチドを含むワクチン組成物と混合することを含む、改良され たワクチン組成物の製造方法。 37.少なくとも1種のボルデテラ抗原を含むワクチン組成物を、インビボで 発現されて有効なアジュバント量のインターロイキン−12を生成しうるインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドと混合することを含む、改良さ れたワクチン組成物の製造方法。 38.少なくとも1種のボルデテラ抗原およびアジュバントを含むワクチン組 成物における、有効なアジュバント量のインターロイキン−12をアジュバント として用いることを含む改良。 39.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項38の方法。 40.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項38の方法。 41.抗原がアラムに吸着したものである請求項40の方法。 42.アジュバントおよびインビボで発現されて少なくとも1種のボルデテラ 抗原を生成しうる少なくとも1種の抗原をコードするポリヌクレオチドを含むワ クチン組成物における、有効なアジュバント量のインターロイキン−12をアジ ュバントとして用いることを含む改良。 43.少なくとも1種のボルデテラ抗原およびアジュバントを含むワクチン組 成物における、インビボで発現されて有効なアジュバント量のインターロイキン −12を生成しうるインターロイキン−12をコードするポリヌクレオチドをア ジュバントとして用いることを含む改良。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,JP,M X (72)発明者 マーホン,バーナード・ピー アイルランド、カウンティ・キルデア、メ イヌース、ナショナル・ユニバーシティ・ オブ・アイルランド (72)発明者 ライアン,マーク・エス アイルランド、カウンティ・キルデア、メ イヌース、ナショナル・ユニバーシティ・ オブ・アイルランド (72)発明者 グリフィン,フィオーナ アイルランド、カウンティ・キルデア、メ イヌース、ナショナル・ユニバーシティ・ オブ・アイルランド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインター ロイキン−12を含む組成物。 2.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項1の組成物。 3.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペル タクチンからなる群より選択される請求項1の組成物。 4.抗原がアラムに吸着したものである請求項3の組成物。 5.有効なアジュバント量のインターロイキン−12およびインビボで発現さ れて少なくとも1種のボルデテラ抗原を生成しうる少なくとも1種の抗原をコー ドするポリヌクレオチドを含む組成物。 6.少なくとも1種のボルデテラ抗原およびインビボで発現されて有効なアジ ュバント量のインターロイキン−12を生成しうるインターロイキン−12をコ ードするポリヌクレオチドを含む組成物。 7.請求項1の組成物を宿主に投与することを含む、宿主におけるボルデテラ による感染症を予防、治療、または改善する方法。 8.少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインター ロイキン−12を含む組成物を宿主に投与することを含む、宿主におけるボルデ テラによる感染症を予防、治療、または改善する方法。 9.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項8の方法。 10.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項8の方法。 11.抗原がアラムに吸着したものである請求項10の方法。 12.抗原がインビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌク レオチドとして抗原が投与される請求項8の方法。 13.インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 が投与される請求項8の方法。 14.少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインタ ーロイキン−12を含む組成物を投与することを含む、ボルデテラに対する免疫 応答を誘導する方法。 15.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項14の方法。 16.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項14の方法。 17.抗原がアラムに吸着したものである請求項16の方法。 18.抗原がインビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌク レオチドとして抗原が投与される請求項14の方法。 19.インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 が投与される請求項14の方法。 20.少なくとも1種のボルデテラ抗原を含む第1の組成物および有効なアジ ュバント量のインターロイキン−12を含む第2の組成物を同時投与することを 含む、ボルデテラに対する免疫応答を誘導する方法。 21.抗原がボルデテラ・ぺルツッシス抗原である請求項20の方法。 22.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項20の方法。 23.抗原がアラムに吸着したものである請求項22の方法。 24.抗原がインビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌク レオチドとして抗原が投与される請求項20の方法。 25.インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 が投与される請求項20の方法。 26.少なくとも1種のボルデテラ抗原および有効なアジュバント量のインタ ーロイキン−12を含む組成物を投与することを含む、宿主からのボルデテラの クリアランスを刺激する方法。 27.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項26の方法。 28.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項26の方法。 29.抗原がアラムに吸着したものである請求項28の方法。 30.抗原がインビボで発現される条件下において抗原をコードするポリヌク レオチドとして抗原が投与される請求項26の方法。 31.インターロイキン−12がインビボで発現される条件下においてインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドとしてインターロイキン−12 が投与される請求項26の方法。 32.有効なアジュバント量のインターロイキン−12を、少なくとも1種の ボルデテラ抗原を含むワクチン組成物と混合することを含む、改良されたワクチ ン組成物の製造方法。 33.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項32の方法。 34.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項32の方法。 35.抗原がアラムに吸着したものである請求項34の方法。 36.有効なアジュバント量のインターロイキン−12を、インビボで発現さ れて少なくとも1種のボルデテラ抗原を生成しうる少なくとも1種の抗原をコー ドするポリヌクレオチドを含むワクチン組成物と混合することを含む、改良され たワクチン組成物の製造方法。 37.少なくとも1種のボルデテラ抗原を含むワクチン組成物を、インビボで 発現されて有効なアジュバント量のインターロイキン−12を生成しうるインタ ーロイキン−12をコードするポリヌクレオチドと混合することを含む、改良さ れたワクチン組成物の製造方法。 38.少なくとも1種のボルデテラ抗原およびアジュバントを含むワクチン組 成物における、有効なアジュバント量のインターロイキン−12をアジュバント として用いることを含む改良。 39.抗原がボルデテラ・ペルツッシス抗原である請求項38の方法。 40.抗原がリポ多糖、ペルツッシストキシン、線状赤血球凝集素、およびペ ルタクチンからなる群より選択される請求項38の方法。 41.抗原がアラムに吸着したものである請求項40の方法。 42.アジュバントおよびインビボで発現されて少なくとも1種のボルデテラ 抗原を生成しうる少なくとも1種の抗原をコードするポリヌクレオチドを含むワ クチン組成物における、有効なアジュバント量のインターロイキン−12をアジ ュバントとして用いることを含む改良。 43.少なくとも1種のボルデテラ抗原およびアジュバントを含むワクチン組 成物における、インビボで発現されて有効なアジュバント量のインターロイキン −12を生成しうるインターロイキン−12をコードするポリヌクレオチドをア ジュバントとして用いることを含む改良。
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