JP2001527458A - イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を組み合わせて使用する生物汚染の制御方法および制御用組成物 - Google Patents

イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を組み合わせて使用する生物汚染の制御方法および制御用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、浸水性表面におけるバクテリアの付着防止方法に関し、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を、表面にバクテリアが付着するの防止するための有効量において使用される。また、本発明は、水性システムにおける生物汚染の制御方法であり、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせを、水性システム内で浸水した表面にバクテリアが付着しないように効果的に防止することができる量で、水性システム内に添加するものである。本発明の制御方法によれば、使用濃度において、バクテリアを実質的に殺すことなく、水性システムの生物汚染を有効に制御することができる。また、本発明は、浸水性表面または水性システム内の浸水した表面において、バクテリアが付着するの防止するための組み合わせ有効量において、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を含有してなる水性システムにおける生物汚染を制御する組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を組み合わせて使用する 生物汚染の制御方法および制御用組成物 発明の背景発明の技術分野 本発明は、浸水性表面あるいは浸水した表面、特に水性システムにおけるこれ らの浸水性または浸水した表面にバクテリアが付着するの防止するために、イオ ネンポリマー(ionene polymer)およびドデシルアミン塩を組み合わせて使用する 方法に関する。本発明はまた、生物汚染を制御するための方法および組成物に関 する。従来技術 微生物は各種の表面に付着し、特に水性流体が接触する表面において、微生物 が成長しやすい環境を提供するために付着しやすくなっている。例えば、微生物 が、船体、海洋構造物、歯、医療用埋設物、冷却塔、熱交換器等に付着すること が知られている。このように浸水した表面や浸水性表面に微生物が付着すると、 微生物が表面を汚染し、劣化させることになる。 例えば、哺乳類(例えば、人間、家畜、ペット等)に微生物が付着すると、健 康障害を引き起こす場合がある。また、例えば、微生物に由来して、歯垢が歯の 表面に付着しやすくなる。さらに、所望しない微生物が医療用埋設物の表面に付 着すると、しばしば医療用埋設物が動作しなくなり(硬化してしまい)、取り替 えなければならなくなる。 科学的研究によると、水性システムの生物汚染の第一段階は、一般的に浸水し た表面や浸水性表面、すなわち、水に対して露出した面に薄いバイオフイルムが 形成されるものである。バクテリアのような微生物が、浸水した表面に付着した り、寄生したりすると、一般的には、水性システムおよび浸水した表面において 生物体がより複雑な形態で成長し、進んだ生物汚染が可能となるように表面にバ イオフイルムを形成し、表面を変性するものと考えられている。このような生物 汚染の初期段階における機構の一般的見解やバイオフイルムの機能の説明が、C .A.ケントによりなされており、「生物汚染:基本的科学およびモデル(Biolo gical Fouling:Basic Science and Models)」(メロー、L.F.,ボット,T .R.,ベルナルド,C.A.(eds.),汚染科学および技術(Fouling Science a nd Technology),NATO ASI シリーズ,シリーズE,応用科学:No 145,クルーワー アカッド、発行者ドルドレシェト,オランダ,1988年 )によりなされている。他の文献としては、M.フレッチャーおよびG.I.ロ エベ,応用環境微生物(Appl.Environ.Microbiol)37(1979年)67−7 2;M.ハンプライエスら,FEMS 微生物エコロジー(Microblology Ecolog y)38(1986年)299−308;M.ハンプライエスら,FEMS 微生 物刊行物(Microbiology Letters)42(1987年)91−101が挙げられる 。 生物汚染あるいは生物学的汚染は、各種水性システムにおいて根強い問題ある いは解決すべき課題である。生物汚染は、微生物汚染あるいは大型生物的汚染で あり、微生物、大型の生物体、細胞外物質、およびバイオマスに捕らわれる汚れ や残さによって引き起こされる現象である。生物体には、バクテリア、真菌類、 イースト菌、藻類、珪藻類、原生動物等の微生物や、大型藻類、大型貝類、アジ アチッククラム(Asiatic clams)やゼブラムッセル(Zebra Mussels)のような微小 軟体動物等の大型有機体が含まれる。 他の水性システム、特に水性工業プロセス流体において生じ、防止すべき問題 となる生物汚染は、スライム(水あか)形成である。スライムは、真水、半塩水 、あるいは塩水性システムにおいて形成される。そして、このようなスライムは 、微生物、繊維、および残さのマット状堆積物から形成されている。したがって 、スライムは、糸状、ペースト状、ゴム状、タピオカ状、あるいは硬化した状態 であり、スライムが形成された水性システム本来のものとは異なる特性や不快な 臭いを有している。スライム中に含まれる微生物は、胞子形成バクテリアや胞子 非形成バクテリアとは基本的に異なっており、特に、細胞を包んだり、ケーシン グするゼラチン物質を分泌するバクテリアの封止形態とは異なっている。スライ ムにおける微生物には、また、フィラメント状のバクテリア、フィラメント状の 真 菌類のモールドタイプ、イースト菌、およびイースト菌様の生物体が含まれる。 生物汚染は、水性システムをしばしば破壊してしまい、ひいては各種問題、例 えば、粘度増加、ガス発生、不快臭、pH値の減少、変色、ゲル化等の問題を拡 大して引き起こす場合がある。さらに、水性システムの破壊は、関連する水処理 システムの破壊を引き起こす場合がある。このような関連破壊には、例えば、冷 却塔、ポンプ、熱交換器、パイプライン、加熱システム、洗浄システム、および 他の類似のシステムが含まれる。 生物汚染が工業プロセス水、例えば、冷却水、金属処理流体、あるいは、製紙 工業やテキスタイル工業(繊維工業)で使用されるリサイクル水性システムにお いて生じると、直接的な経済的衝撃が大きくなる。すなわち、このような生物汚 染を制御できないと、プロセス操作に影響し、プロセス効率を低下させ、エネル ギーを無駄に消費し、水取り扱いシステムを目づまりさせ、および製品品質を低 下させることになる。 したがって、例えば、電カプラント、石油精製、化学プラント、空気調整シス テムおよび他の工業操作において使用される冷却水性システムにおいて、生物汚 染はしばしば問題となる。冷却塔で発生する生物体や、システム水において発生 する生物体は、一般的に水性システムを汚染することになる。このようなシステ ムの水は、一般的にこれらの微生物の大変良い温床である。嫌気性および向日性 生物は塔中で繁茂する。その他の生物は塔の水溜、パイプライン、熱交換器等の ような領域内で生長し、転移する。もし制御されない場合、もたらされた生物汚 染はスライムの層やその他の生物学的マット状物で塔を詰まらせ、パイプライン を塞ぎ、熱交換器の表面を覆う。これは適切な操業を妨げ、冷却能率を下げ、そ して多分より重要なことは全プロセスの経費を増加させることである。 生物汚染が問題となる工業プロセスには、製紙業、パルプ産業、紙、板紙の製 造、テキスタイル業、特に水置き不織布テキスタイル(繊維)が含まれる。これ らの工業では、多量の水を循環しており、汚染微生物の成長に好ましい状態とな っている。 例えば、製紙業は、「白水システム」と呼ばれる極めて多量の水を循環させて いる。製紙機械への供給時に、典型的には、約0.5%の繊維および非繊維であ る製紙用固形物を含んでおり、これは、ヘッドボックスからの供給水約200ト ン当たりに、1トンの紙を含んでいることを意味している。そして、この水のほ とんどが白水システムにおいて循環されることになる、すなわち、白水システム は、微生物汚染の大変適した温床を与えることになる。したがって、ヘッドボッ クス、水ライン、および製紙装置において、スライムおよび他の堆積物が生成し やすくなる。このような生物汚染は、水や保存流体を阻害するばかりでなく、紙 製品におけるスポット、穴、悪臭を発生させたり、製紙操作における経済価値ま でも破壊してしまうのである。 プールや温泉(制限されるものではないが、湯桶やジャグジー風呂を含む。) におけるレクレーション用水や、池や泉の観賞用水の生物汚染は、人々の観賞用 気分を害することになる。例えば、かかる生物汚染は、不快な臭いを発生するこ とになる。また、より重要な点は、特にレクレーション用水において、生物汚染 が水の品質を劣化させ、使用に耐えられなくなるばかりか、さらに劣化が進むと 健康的に問題を生じることになる。 工業プロセス用水やレクレーション用水のように、衛生用水もまた、生物汚染 により劣化しやすく、問題となりやすい。このような衛生水としては、トイレ用 水,水槽用水,腐敗水,汚水処理水等が含まれる。衛生用水に含まれる廃物の性 格上、これらの水性システムは特に生物汚染されやすいという問題がある。 このような生物汚染を制御するために、伝統的に、化学物質(殺生剤)による 、生物汚染を引き起こす微生物を殺したり、あるいは成長を阻害するような濃度 において、水性システムを処理することが行われてきた。この点につき、例えば 、米国特許公報4,293,559号や4,295,932号を参照できる。例 えば、塩素ガスや、塩素ガスから作られた次亜塩素酸塩溶液が、バクテリア、真 菌類、藻類、および他の問題となる生物体を殺したりあるいはその成長を阻害す るために、水性システムに添加されてきた。しかしながら、塩素化合物は、水性 システムを構成するのに使用されている材料を劣化するばかりか、有機物と反応 して好ましくない物質、例えば発癌性のクロルメタンや塩素化ダイオキシンを流 出物中に形成する場合があった。ある種の有機化合物、例えば、メチレンビスチ オシアネート、ジチオカーボネート、ハロゲン化有機物、第4級アンモニウム界 面 活性剤もまた広く使用されてきた。これらの化合物のうち多くのものは、微生物 を殺したり、成長を阻害するのに有効であるが、これらはまた、人体、動物、あ るいは他の対象でない生物(有機体)に対しても毒性があり、有害であるという 問題が見られた。 関連する浸水した表面を含めて水性システムの生物汚染を制御する一つの可能 性は、水性システム内で、浸水した表面に対するバクテリアの付着を防止したり 、阻害することである。もちろん、殺生剤を用いることにより達成することがで きるが、しかしながら、上述したような問題点を含んでいる。したがって、その 他の方法として、本発明は、浸水性表面および浸水した表面に対するバクテリア の付着を実質的に防止する方法や組成物を提供することを目的としている。すな わち、本発明は、従来の方法における問題点を解決することを目的としている。 また、本発明の他の利点や長所については、明細書や請求の範囲の記載から明ら かになるであろう。本発明の要約 本発明は、浸水性表面にバクテリアが付着するの防止する方法に関する。すな わち、この方法によれば、浸水性表面と、イオネンポリマーおよびドデシルアミ ン塩とを組み合わせて、浸水性表面にバクテリアが付着するの防止するための有 効量において、接触させることを特徴としている。 また、本発明は、水性システムにおける生物汚染を制御する方法に関する。す なわち、この方法によれば、水性システムに、イオネンポリマーおよびドデシル アミン塩とを、水性システム内の浸水した表面にバクテリアが付着するの防止す るための組み合わせ有効量において添加することを特徴としている。したがって 、この制御方法によれば、バクテリアを実質的に殺すことなく、生物汚染を効果 的に制御することができる。 さらにまた、本発明は、水性システムにおける生物汚染を制御する組成物に関 する。すなわち、この組成物によれば、浸水性表面または水性システム内の浸水 した表面において、バクテリアが付着するの防止するための組み合わせ有効量に おいて、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩とを含有することを特徴とし ている。本発明の詳細な記述 本発明の一態様によれば、浸水性表面におけるバクテリアの付着防止方法に関 する。この浸水性表面とは、少なくとも部分的に、水や他の水性流体等の液体に より覆われたり、溢れたり、あるいは湿らせられたりする表面をいう。したがっ て、この浸水性表面は、間断的に、あるいは連続的に液体と接触されることにな る。このような浸水性表面は、上述したように、船体ボート船体、海洋構造物、 歯表面、医療埋設物表面、あるいは水性システムにおける表面、例えば、ポンプ 、パイプ、冷却塔あるいは熱交換器の内面等が挙げられるが、これらに制限され るものではない。また、浸水性表面は、疎水性材料、親水性材料あるいは金属材 料から構成されている。好都合なことに、本発明によるイオネンポリマーおよび ドデシルアミン塩との組み合わせにより、疎水性材料、親水性材料あるいは金属 材料から構成されている浸水性表面あるいは浸水した表面において、バクテリア が付着するのを効率的に防止することができるものである。 すなわち、本発明は、このように浸水性表面において、バクテリアが付着する のを防止するために、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩とをこの浸水性 表面に接触させる方法である。イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩との混 合物は、表面にバクテリアが付着するの防止するための組み合わせ有効量におい て使用される。このイオネンポリマー/ドデシルアミン塩とを組み合わせて、一 般的方法により、浸水性表面に適用して、使用される。例えば、後述するように 、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩は、それぞれ別個に、あるいは共に 、スプレー法、コーティング法、浸漬法等によりイオネンポリマーおよび/また はドデシルアミン塩を含む液状物として、適用することができる。その他には、 イオネンポリマーおよび/またはドデシルアミン塩組み合わせ物を含むペースト 状物として、浸水性表面に対して塗り拡げたり、はけ塗りして適用することがで きる。したがって、イオネンポリマーおよび/またはドデシルアミン塩の組み合 わせを、特定の浸水性表面に対して一般的に使用することができる組成物や構成 物の成分とするのが有利である。 浸水性表面に対して「バクテリアが付着するの防止する」とは、一定期間、バ クテリアがわずかな量、あるいは、問題となるような量まで付着しないことを意 味している。もちろん、好ましくは、本質的にバクテリアが付着しないようにす ることであり、より好ましくは、それを防止することである。したがって、イオ ネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせ量を、付着するバクテリアが わずかな量、あるいは、問題となるような量まで付着しないものとすべきであり 、このような量は、一般的測定手法により決定することができる。好ましくは、 イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせ量を、浸水性表面に対し て、少なくともこれら組成物の単分子層が形成可能な量とすることである。この ような単分子層は、好ましくは、浸水性表面の全面を覆うものである。 また、本発明の方法によるイオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合 わせを、浸水性表面に対して接触させる前に、表面に付着するのを防止するため の前処理を施すことも好ましい。したがって、このような組み合わせを浸水性表 面に接触させて、次いで、水性システムに浸漬することができる。 本発明は、また、水性システムにおける生物汚染の制御方法である。この水性 システムには、水性流体あるいはシステム間に流れる液状物のみならず、当該水 性システムに関する浸水した表面をも含んでいる。この浸水した表面は、水性流 体や液状物と接触する表面のことである。上述した浸水性表面と同様に、浸水し た表面には、パイプやポンプの内面、冷却塔やヘッドボックスの壁、熱交換器、 スクリーン等が挙げられるが、これに限られるものではない。短的に言えば、水 性流体や液状物と接触する表面は、浸水した表面であり、水性システムの一部と 考えられる。 本発明の制御方法は、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせ を、水性システム内で浸水した表面にバクテリアが付着しないように効果的に防 止することができる量で、水性システム内に添加するものである。本発明の制御 方法によれば、使用濃度において、バクテリアを実質的に殺すことなく、水性シ ステムの生物汚染を有効に制御する。 水性システムにおいて「生物汚染を制御する」とは、特定の水性システムに対 して、所定時間、所定程度あるいはそれ以下に、生物汚染量を制御するか、ある いは、生物汚染程度を制御するものである。したがって、生物汚染を水性システ ムから除去したり、所望程度に生物汚染を減少させたり、所望程度かそれ以上に 、生物汚染を防止するものである。 本発明において、水性システム内の浸水した表面に対する「バクテリアの付着 を防止する」とは、特定の水性システムに対して、所定時間、バクテリアの付着 程度を乏しいものとするか、あるいは不十分なものとすることである。好ましく は、バクテリアの付着を実質的に生じさせないことであり、さらに好ましくは、 バクテリアの付着を防止することである。本発明のイオネンポリマーおよびドデ シルアミン塩の組み合わせによれば、多くの場合、バクテリア以外の他の付着微 生物についても分解し、減少させて、長期間検出限界以下とすることができる。 ある種のイオネンポリマーおよびある種のドデシルアミン塩は、一定の閾値以 上の濃度において、それぞれ殺生物活性を示す一方、本発明のイオネンポリマー およびドデシルアミン塩の組み合わせによれば、このような良く知られた閾値以 下の濃度において、効果的にバクテリアの付着防止効果を示すことができる。し たがって、本発明のイオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせによ れば、バクテリアを実質的に殺すことなく、バクテリアの付着防止効果を示すこ とができる。すなわち、本発明におけるイオネンポリマーおよびドデシルアミン 塩の組み合わせの有効添加量において、殺生剤の特性を示すものの、各毒性を示 す閾値未満の値となる。例えば、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組 み合わせの有効添加量は、毒性を示す閾値の10数倍以下の値である。また、好 ましくは、組み合わせ量を、水性システムにおいて存在する、殺生剤の対象とし ない生物に対しては、有害とならない量とすることである。 また、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせは、上述したよ うな各種水性システムにおいて、生物汚染を制御するのに使用することができる 。これらの水性システムには、工業用水性システム、衛生用水性システム、レク リエーション用水性システムが挙げられるが、これに限定されるものではない。 既に議論したように、工業用水性システムの例としては、金属処理流体、冷却用 水(入口冷却用水、出口冷却用水、リサイクル用冷却用水等)、製紙工業やテキ スタイル工業において使用される他のリサイクル水性システムが挙げられる。 また、衛生用水性システムの例としては、排水システム(エ業排水、民間排水 、市営排水等)、トイレ排水、水処理システム(汚水処理システム等)等が挙げ られる。さらに、レクリエーション用水性システムには、水泳用プール、泉、観 賞用プール、装飾用プール、池、小川等が挙げられる。 また、特定システムにおいて、浸水した表面におけるバクテリアの付着防止の ためのイオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせ有効添加量は、防 止すべき水性システムの種類、微生物の成長状態、生物汚染の発生程度、所望の 制御程度に拠っている。特定の用途において、選択される量は、影響される系全 体の処理前における種々の添加量による一般試験により決定することができる。 一般的に、水性システムにおいて使用される組み合わせ量は、水性システムの約 1〜約500ppmの範囲内であり、より好ましくは、約20〜100ppmの 範囲内である。イオネンポリマー イオネンポリマーあるいはポリメリック第4級アンモニウム化合物(ポリクオ ッツと称する場合がある。)は、すなわち、ポリマー骨格内に第4級窒素原子を 含むカチオン性ポリマー(ポリメリッククオッツまたはポリクオッツとしても知 られている。)であり、良く知られた化合物の分類に含まれている。この種のポ リマーの生物活性もまた知られたものである。例えば、レンバーム、「イオネン ポリマーの生物活性(Biological Activity of Ionene Polymers)」,応用ポリマ ーシンポジウム,No22,299−317(1973年)およびO.メイ,「 殺菌、消毒、および保存に関するポリマー抗微生物剤(Disinfection,Steriliza tion,and Preservation in“Polymeric Antimicrobial Agents”)」,S.ブロ ック刊行,322−333(リー アンド フェビガー,フィラデルフィア,1 991年)に記載されており、本発明でもかかる開示された内容を採用すること ができる。また、イオネンポリマーは、水性システムにおける各種用途、例えば 微生物殺性剤、バクテリア殺性剤、藻類殺性剤に使用されており、また、バイオ フイルムの生成やスライム発生を制御したり、防止したりするのにも使用されて いる。さらに、これらのイオネンポリマーや、その製造方法あるいはその使用法 に関しては、米国特許公報3,874,870号、3,931,319号、4, 027,020号、4,089,977号、4,111,679号、4,506 ,081号,4,581,058号、4,778,813号、4,970,21 1号、5,051,124号,5,093,078号,5,142,002号, 5,128,100号に開示されており、本発明でもかかる開示された内容を採 用することができる。 これらのいずれかのイオネンポリマーやその混合物を、本発明を実施するため に使用することができる。また、イオネンポリマーは、ポリマー中の繰り返し単 位に拠って分類することができる。この繰り返し単位は、イオネンポリマーを作 るのに使用される反応物に由来するものである。 好ましい第1のタイプのイオネンポリマーとしては、下式Iの繰り返し単位を 含むものである。 式I この式において、R1,R2,R3およびR4は、それぞれ同一でも、異なってい ても良く、水素(H)、少なくとも一つの水酸基で置換されていても良い炭素数 1〜20のアルキル基、およびベンゼン環に少なくとも一つの炭素数1〜20の アルキル基で置換されていても良いベンジル基から選択される基である。より好 ましいR1,R2,R3およびR4は、それぞれすべてメチル基あるいはエチル基で ある。 記号Aで表される基は、炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数2〜10のア ルケニレン基、炭素数2〜10のアルキニレン基、炭素数1〜10のヒドロキシ アルキレン基、対称あるいは非対称のジ−炭素数1〜10のアルキレンエーテル 基、アリーレン基、アリーレン基−炭素数1〜10のアルキレン基あるいは炭素 数1〜10のアルキレンアリール基−炭素数1〜10のアルキレン基等から選択 される二価の基である。より好ましくは、記号Aで表される基は、炭素数1〜5 のアルキレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数2〜5のヒドロキシア ルキレン基、あるいは対称のジ−炭素数2〜5のアルキレンエーテル基である。 最も好ましい記号Aで表される基は、−CH2CH2CH2−,−CH2CH(OH )CH2−,あるいは−CH2CH2OCH2CH2−である。 また、記号Bで表される基は、炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数2〜1 0のアルケニレン基、炭素数2〜10のアルキニレン基、炭素数1〜10のヒド ロキシアルキレン基、アリーレン基、アリーレン基−炭素数1〜10のアルキレ ン基あるいは炭素数1〜10のアルキレンアリール基−炭素数1〜10のアルキ レン基等から選択される二価の基である。より好ましくは、記号Bで表される基 は、炭素数1〜5のアルキレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数2〜 5のヒドロキシアルキレン基、アリーレン基、アリーレン基−炭素数1〜5のア ルキレン基あるいは炭素数1〜5のアルキレンアリール基−炭素数1〜5のアル キレン基である。最も好ましい記号Bで表される基は、−CH2CH2−,−CH2 CH2CH2−,−CH2CH2CH2CH2−あるいは−CH2(CH24CH2− である。 対イオンのX2-は、二価の対イオン、二つの一価の対イオン、あるいは、イオ ネンポリマー骨格を形成する繰り返し単位におけるカチオン電荷とバランスが取 れる多価対イオンの一部である。好ましいX2-は、ハロゲン化物アニオンおよび トリハロゲン化物アニオンから選択される二つの一価の対イオンであり、より好 ましいX2-は、塩化物アニオンおよび臭化物アニオンから選択される二つの一価 の対イオンである。なお、トリハロゲン化物アニオンを対イオンとして含むイオ ネンポリマーは、米国特許公報3,778,476号に開示されており、本発明 でもかかる開示された内容を採用することができる。 式Iの繰り返し単位を含むイオネンポリマーは、公知の種々の方法により得る ことができる。一つの製法は、式R12N−B−NR34で表されるジアミン化 合物と、式X−A−Xで表されるジハロゲン化物と反応させることである。この 繰り返し単位を含むイオネンポリマーや、その製法は、例えば、米国特許公報3 ,874,870号、3,931,319号、4,025,627号、4,02 7,020号、4,506,081号および5,093,078号に開示されて おり、本発明でもかかる開示された内容を採用することができる。なお、式Iの 繰り返し単位を含むイオネンポリマーの生物活性もまた、これらの特許公報に開 示されている。 式Iの繰り返し単位を含むイオネンポリマーの中で、特に好ましいイオネンポ リマーは、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミ ニオ)エチレンジクロライド]である。この式Iの繰り返し単位を含むイオネン ポリマーにおいて、R1,R2,R3およびR4は、それぞれメチル基であり、記号 Aで表される基は、−CH2CH2OCH2CH2−であり、記号Bで表される基は 、−CH2CH2−であり、X2-は、二つのCl-であり、平均分子量は、100 0−5000の範囲内の値である。このようなイオネンポリマーは、バックマン ラボラトリー社(テネシー州、メンフィス在)から、ブサン77(BUSAN, 登録商標)やWSCP(登録商標)製品として入手することができる。これらの ブサン77(BUSAN,登録商標)やWSCP(登録商標)のイオネンポリマ ーは、それぞれ60%濃度の水分散液であり、主として金属処理流体を含む水溶 系において、微生物制御のために使用されている殺生剤である。 また、別の特に好ましい式Iの繰り返し単位を含むイオネンポリマーは、R1 ,R2,R3およびR4が、それぞれメチル基であり、記号Aで表される基が、− CH2CH(OH)CH2−であり、記号Bで表される基が、−CH2CH2−であ り、X2-が、二つのCl-であるものである。そして、このイオネンポリマーは 、N,N,N',N'−テトラメチル−1,2−エタンジアミンと、(クロロメチ ル)−オキシランとの反応物であり、その平均分子量は、1000−5000の 範囲内の値である。このようなイオネンポリマーは、バックマン ラボラトリー 社から、ブサン79(BUSAN,登録商標)やWSCPII(登録商標)製品と して入手することができる。これらのブサン79(BUSAN,登録商標)やW SCPII(登録商標)のイオネンポリマーの製品は、それぞれ60%濃度の水分 散液であ る。 好ましい第2のタイプのイオネンポリマーとしては、下式IIの繰り返し単位を 含むものである。 式II この式IIにおいて、R1,R2およびAの定義は、式Iで定義された内容と同様 である。X-は、一価の対イオン、二価の対イオンの半分、あるいは、イオネン ポリマー骨格を形成する繰り返し単位におけるカチオン電荷とバランスが取れる 多価対イオンの一部である。例えば、X-は、ハロゲン化物アニオンあるいはト リハロゲン化物アニオンであり、より好ましくは、X-は、塩化物アニオンおよ び臭化物アニオンである。 式IIの繰り返し単位を含むイオネンポリマーは、公知の種々の方法により得る ことができる。一つの製法は、式R12NHで表されるアミン化合物と、ハロゲ ン化エポキシ化合物、例えば、エピクロルヒドリンと反応させることである。こ の式IIの繰り返し単位を含むイオネンポリマーや、その製法は、例えば、米国特 許公報4,111,679号や5,051,124号に開示されており、本発明 でもかかる開示された内容を採用することができる。なお、式IIの繰り返し単位 を含むイオネンポリマーの生物活性もまた、これらの特許公報に開示されている 。 式IIの繰り返し単位を含むイオネンポリマーの中で、特に好ましいイオネンポ リマーは、R1およびR2が、それぞれメチル基であり、記号Aで表される基は、 −CH2CH(OH)CH2−であり、X-は、Cl-である。そして、このイオネ ンポリマーは、N−ジメチルアミンと、(クロロメチル)オキシランとの反応物 であり、その平均分子量は、2,000−10,000の範囲内の値である。こ のようなイオネンポリマーは、バックマン ラボラトリー社から、ブサン105 5 (BUSAN,登録商標)製品であり、50%濃度の水分散液として入手す ることができる。 また、別の好ましい式IIの繰り返し単位を含むイオネンポリマーは、ジメチル アミンとエピクロルヒドリンとの反応物であり、R1およびR2が、それぞれメチ ル基であり、記号Aで表される基が、−CH2CH(OH)CH2−であり、X- が、Cl-である。そして、このイオネンポリマーの平均分子量は、5,000 −10,000の範囲内の値である。このようなイオネンポリマーは、バックマ ン ラボラトリー社から、ブサン1055(BUSAN,蛍録商標)製品であり ,50%濃度の水分散液として入手することができる。 好ましい第3のタイプのイオネンポリマーとしては、下式IIIの繰り返し単位 を含むものである。 式III ここで、Rは、 記号Qで表される基は、−(CHR')p−,−CH2−CH=CH−CH2−, −CH2−CH2−O−CH2−CH2−,−CH2−CH(OH)−CH2−,また は−(CHR')n−NH−C(O)−NH(CHR')n−である。また、記号B 'で表される基は、{−[CH2−CH(OH)−CH2−N+R'2−(CHR')n −NH−C(O)−NH]−,X-}または{−[(CHR')n−N+R'2−CH2 −CH(OH)−CH2]−,X-}である。変数nおよびpは、それぞれ独立で あり、2〜12の数である。また、記号R'で表される基は、それぞれ独立であ り、水素または炭素数1〜20のアルキル基である。X2-は二価の対イオン、ニ つの一価の対イオン、あるいは、R基におけるカチオン電荷とバランスが取れる 多価対イオンの一部である。X-は一価の対イオン、二価の対イオンの半分、あ るいは、B'基におけるカチオン電荷とバランスが取れる多価対イオンの一部で ある。好ましくは、記号R'で表される基は、水素または炭素数1〜4のアルキ ル基であり、nは2〜6の数であり、pは2〜6の数である。最も好ましくは、 記号R'で表される基は、水素またはメチル基であり、nは3であり、pは2で ある。好ましい対イオンX2-およびX-は、式IおよびIIで説明した内容と同様 である。 式IIIで表されるポリマーは、ユリアジアミンとしても知られたビス−(ジア ルキルアミノアルキル)ユリアから、公知の製法により得ることができる。式II Iのイオネンポリマー、その製法およびその生物活性については、米国特許公報 4,506,081号に開示されており、本発明でもかかる開示された内容を採 用することができる。 式IIIで表される繰り返し単位を含む好ましいイオネンポリマーは、Rがユリ アジアミンであり、B'がCH2CH(OH)CH2であり、X-がCl-である。 このようなイオネンポリマーは、バックマン ラボラトリー社から、ASTAT やブサン1090(BUSAN,登録商標)製品の50%濃度の水分散液として 入手することができる。そして、このイオネンポリマーは、N,N’−ビス−[ 1−(3−(ジメチルアミノ)−プロピル)]ユリアと、エピクロルヒドリンと の反応物であり、その平均分子量は、2,000−15,000の範囲内の値で あり、より好ましくは、3,000−7,000の範囲内の値である。 式I,II,およびIIIの繰り返し単位を含むイオネンポリマーは、第1級アミン 、第2級アミンあるいは他の多価アミン等の公知技術を用いて、架橋することが 好ましい。また、このようなイオネンポリマーは、ポリマー骨格あるいは側鎖に 付いている第4級窒素原子あるいは他の機能基を利用して架橋することも可能で ある。 共反応性架橋剤を用いて製造された架橋されたイオネンポリマーが、米国特許 公報3,738,945号や米国再発行特許公報28,808号に開示されてお り、本発明でもかかる開示された内容を採用することができる。再発行特許公報 は、ジメチルアミンとエピクロルヒドリンとの反応で得られたイオネンポリマー の架橋について開示している。共反応性架橋剤として、アンモニア、第一級アミ ン、アルキレンジアミン、ポリグリコールアミン、ピペラジン、ヘテロ芳香族ジ アミン、および芳香族ジアミンが挙げられている。 米国特許公報5,051,124号に、ジメチルアミンと、多官能性アミンと 、エピクロルヒドリンとの反応で得られた架橋イオネンポリマーについて開示さ れており、本発明でもかかる開示された内容を採用することができる。また、米 国特許公報5,051,124号には、このような架橋イオネンポリマーを用い て微生物の成長を防止する方法についても開示されている。その他の架橋イオネ ンポリマー例や特性について、米国特許公報3,894,946号、3,894 ,947号、3,930,877号,4,104,161号、4,164,52 1号、4,147,627号,4,166,041号,4,606,773号、 4,769,155号に開示されており、本発明でもかかる開示された内容を採 用することができる。 好ましい架橋イオネンポリマーは、式IIの繰り返し単位を有し、R1およびR2 は、それぞれメチル基であり、Aは、−CH2CH(OH)CH2−であり、X- がCl-である。このイオネンポリマーは、アンモニアによって架橋されている 。このような架橋イオネンポリマーは、平均分子量として、約100,000− 500,000の範囲内の値を有しており、バックマン ラボラトリー社から、 BL1155(登録商標)製品として販売されている50%濃度の水分散液とし て入手することができる。 また、バックマン ラボラトリー社から販売されている、ブサン1099(B USAN,登録商標)やBUBOND65(登録商標)の製品は、式IIの繰り返 し単位を有し、R1およびR2が、それぞれメチル基であり、Aが、−CH2CH (OH)CH2−であり、X-がCl-であり、架橋剤がモノメチルアミンである 架橋イオネンポリマーの25%濃度の水分散液である。この好ましい架橋イオネ ンポリマーは、平均分子量として、約10,000−100,000の範囲内の 値を有している。 また、式I,II,およびIIIの繰り返し単位を含むイオネンポリマーは、封止さ れていても良く、すなわち、特定の末端基を有していても良い。このような封止 は、公知の方法で行うことができる。例えば、イオネンポリマーを作る際に、反 応物のいずれかを過剰に添加しておくことにより、末端基を導入することができ る。その他の方法としては、一官能のターシャリーアミンや一官能の置換あるい は非置換のアルキルハロゲン化物を、イオネンポリマーと定量的に反応させるこ とにより末端封止することができる。このようなイオネンポリマーは、片末端が 封止されていても良く、あるいは両末端が封止されていても良い。末端封止イオ ネンポリマーや微生物特性については、米国特許公報3,931,319号や5 ,093,078号に開示されており、本発明でもかかる開示された内容を採用 することができる。ドデシルアミン塩 本発明において使用するのに好ましいドデシルアミン塩は、次のような一般式 で表される。 C1225NH3 +- ここで、Zは、アニオンまたはドデシルアミンにおいてカチオン電荷のバラン スが取れる多価対イオンの部分である。好ましいZは、有機酸あるいは無機酸の 共役塩基であり、すなわち、有機酸あるいは無機酸からイオネンプロトンを除い たものである。適当な有機酸を例示すると、モノ−カルボン酸またはジ−カルボ ン酸であり、適当な無機酸を例示すると、ハロゲン化水素酸であり、例えば塩酸 である。 また、好ましいZは、非環式、環式、芳香族環のモノカルボン酸あるいはジカ ルボン酸である。ここで好ましいカルボン酸は、炭素数が10以下のものである 。また、Zが、環式または芳香族環の場合、環中に、一つまたは二つ以上のヘテ ロ原子、例えば、N,OまたはSのような原子を含むことができる。 カルボン酸はまた、本発明の組成物の活性を低下させないような適当な置換基 で置換することもできる。このような適当な置換基としては、アルキル基、置換 アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アミノ基、オキソ基、ハロゲン 原子等が挙げられる。 好ましいカルボン酸の例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基 、シトラル基、ラクチル基、バレリル基、フタリル基、サクシニル基、オクタノ イル基、ノナノイル基、ホルミル基、ソルビル基、オキサリル基、ラウリル基、 およびベンゾイル基を含むものである。また、このようなカルボン酸例として、 当業者が認識できる他の有機酸の基を含むものであっても良い。 また、ドデシルアミンのドデシル基は、分枝を有していても良く、あるいは分 枝を有していない、すなわち、直鎖であっても良い。ただし、より好ましいドデ シル基は、分枝を有していない基である。 また、かかるドデシル基は、非置換であるかまたは本発明の塩の活性を低下さ せないような適当な一つまたは二つ以上の置換基で置換することもできる。この ような適当な置換基としては、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリ ール基、アラルキル基、ヒドロキシ基、オキソ基(ケトン基形成可能)、ハロゲ ン原子、酸基、これらの誘導体、例えば、エステル基やアミド基が挙げられる。 ただし、より好ましくは、非置換のドデシル基である。 窒素原子に結合した一つまたは二つ以上の水素原子を適当な置換基で置き換え て、第2アミン、第3アミン、第4アミンのドデシルアミン塩とすることもでき る。ただし、より好ましくは、第1アミンのドデシルアミン塩である。 本発明のドデシルアミンのカルボン酸塩として、より好ましいのは、ドデシル アミンアセテート,ドデシルアミンプロピオネート,ドデシルアミンブチレート , ドデシルアミンシトレード,ドデシルアミンラクテード,ドデシルアミンバレレ ート,ドデシルアミンフタレード,ドデシルアミンサクシネード,ドデシルアミ ンオクタノエート,ドデシルアミンノナエート,ドデシルアミンホルメート,ド デシルアミンソルベート,ドデシルアミンオキサレート,ドデシルアミンラウレ ート,ドデシルアミンベンゾエート,ドデシルアミン2−ヒドロキシベンゾエー ト,ドデシルアミン3−ヒドロキシベンゾエート,ドデシルアミン4−ヒドロキ シベンゾエートである。これらの化合物のうち、さらに好ましいのは、ドデシル アミンアセテート,ドデシルアミンプロピオネート,ドデシルアミンブチレート ,ドデシルアミンバレレート,ドデシルアミンフタレート,ドデシルアミンサク シネート,ドデシルアミンシトレート,ドデシルアミンラタテートである。さら にこれらの化合物のうち、最も好ましいのは、ドデシルアミンアセテートである 。 ドデシルアミン塩は、好ましくは、ドデシルアミンと、好ましい酸とを、適当 な溶剤中で反応させたものである。使用するのに適当な酸については、提供可能 な研究所から商業的に入手可能であり、あるいは、公知の文献的方法により得る ことができる。 アミン塩の合成は、一般的に、反応物の少なくとも一つを溶解できる溶剤であ るが、より好ましくは、反応生成物も一般的に溶解可能な溶剤中で行うことがで きる。好ましい溶剤系は、無機酸、有機酸あるいはアルコールを含むものである 。最も好ましい溶剤系は、酢酸である。 アミン塩を合成する際の反応温度は、使用する反応物によっており、当業者で あれば容易に決定することができる。具体的に、好ましい反応温度は、40〜1 10℃あるいは110℃以上の範囲内の値であり、より好ましい反応温度は、7 0〜100℃の範囲内の値である。また、かかる反応は、完了するまで続けるこ とができるが、例えば、pH計でそれを示すことができる(測定物が中和された ことをpH計が示すことにより、反応が完了したものとする。)。一般的には、 反応は、30分〜2時間の間、攪拌することにより行うことができ、より好まし くは、1〜2時間の攪拌時間である。 反応完了後、公知の方法により、生成物からドデシルアミン塩を分離し、精製 して、さらに完成させることができる。過剰の反応物や反応中に生成した固形物 をフィルターで除去し、濾過物を蒸留して粗製物とすることができる。目的の塩 化合物が固体状の場合には、反応生成物を適当な溶剤を用いて再結晶化して、よ り純粋な化合物とすることができる。しかしながら、ドデシルアミン塩を精製し たものでも、粗製物でも、両方とも本発明の組成物や方法に使用することができ る。この塩の調製法は、上述した方法そのものや工程に限られるものではない。 したがって、所望の最終製品が得られるものであれば、いずれの公知の手法も採 用することができる。 特定のイオネンポリマーやドデシルアミン塩について、これらの化合物と、浸 水性表面や水性システムとの適合性に基づいて、選択することができる。 この適合性は、水性システムへの溶解性等の基準や、問題となる表面やシステ ムとの反応性の無さで判断することができる。したがって、適合性は、当業者で あれば、イオネンポリマーやドデシルアミン塩を使用する材料や培地に添加する ことにより判断することができる。水性システムで使用される場合、イオネンポ リマーおよび/またはドデシルアミン塩が、完全にこのシステムに溶解するのが 好ましい。 上述したように、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩は、浸水性表面に おいて、バクテリアが付着するのを防止できるだけの効果的な組み合わせ量で使 用される。この量は、好ましくは、相乗作用をもたらす量である。イオネンポリ マーのドデシルアミン塩に対する重量比は、水性システムの種類や適用される表 面に拠って変化するが、当業者であれば、特定用途においてかかる適当な重量比 を不当な試験することなく容易に決定することができる。好ましいイオネンポリ マー対ドデシルアミン塩の重量比は、1:99〜99:1の範囲内であり、より 好ましくは、1:30〜30:1の範囲内であり、最も好ましいのは、1:2〜 2:1の範囲内である。 特定な用途によるが、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を含む組成物 は、これら両方あるいはいずれか一方を水や有機溶媒に溶解して液状とすること もできるし、あるいは、適当な媒体に吸収させたり、タブレット状とすることに より固体状とすることもできる。あるいは、これらの組み合わせを、水の中に懸 濁し、必要があれば界面活性剤をさらに添加することにより、懸濁液(エマルシ ョン)とすることもできる。 本発明による制御方法は、総括的な水処理システムの一部であっても良い。ま た、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせは、他の水処理剤と いっしょに使用することも好ましく、特に好ましいのは、殺生物剤(例えば、藻 類用殺生剤,真菌用殺生剤,バクテリア用殺生剤,軟体動物用殺生剤,酸化剤等 )、汚れ落とし、清浄剤、凝固剤、凝集剤、あるいは他の水性システムで使用さ れる化学物質等と組み合わせることである。例えば、浸水性表面に、バクテリア の付着防止のための前処理としてイオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組 み合わせを接触させた後、微生物の成長を制御するために、微生物殺生剤を用い た水性システムで処理することができる。あるいは、ひどい生物汚染が生じてい る水性システムに、発生している生物汚染を停止するために、最初、適当な殺生 剤を適用することも可能である。次いで、イオネンポリマーおよびドデシルアミ ン塩の組み合わせを、水性システムを保持するために処理することも可能である 。あるいは、水性システム内の浸水した表面にバクテリアが付着するのを防止す るために、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせを、殺生剤と ともに使用することも可能である。この場合、殺生剤が水性システムの微生物の 成長を制御するものであっても良い。このように構成すると、一般的に、使用す る殺生剤量を減少させることができる。 水性システムにおいて、「微生物の成長を制御する」とは、特定のシステムに 対し、所望の期間、所望のレベルになるように、あるいは所望のレベルにおいて 、さらにはそれ以下のレベルに保持することである。したがって、このことは、 水性システム中の微生物をなくしたり、あるいは、その成長を防止することを意 味している。 本発明の制御方法において、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み 合わせは、固体状、あるいは液体状で使用することが可能である。したがって、 本発明はまた、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせを含む組 成物でもある。かかる組成物は、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組 み合わせを、バクテリアが水性システム内の浸水性表面あるいは浸水した表面に 付着するのを防止するのに有効な量で含んでいる。かかる組成物が、他の水処理 化学物質、例えば殺生剤とともに使用される場合、このような他の化学物質を組 成物に含むことができる。イオネンポリマー、ドデシルアミン塩および他の水処 理化学物質をいっしょに組成した場合に、水性システムにおいて、効果が減少し たり、あるいは消滅したりするような逆反応を生じさせるべきでない。したがっ て、このような逆反応が生じる場合には、イオネンポリマー、ドデシルアミン塩 および他の水処理化学物質を別々の配合物にすることが好ましい。 使用方法によるが、本発明の組成物は、種々の形態に調製することができる。 例えば、組成物を、溶液、分散液、エマルション、懸濁液、あるいはペースト状 の液体状とすることができる。組成物を分散液、懸濁液、あるいはペースト状と する場合、溶剤を使用しなくても良い。また、イオネンポリマーおよびドデシル アミン塩を、水、有機溶媒、水および/または溶剤の混合物に溶解させて溶液と することも好ましい。適当な有機溶媒は、特に制限されるものではないが、アセ トン、グリコール、アルコール、エーテル、他の水分散可能な溶剤等が挙げられ る。ただし、一般的に、水性組成とするのが好ましい。 本発明の組成物は、また、特定用途前に、希釈して液状とする濃厚液としても 好ましい。液体組成物あるいは液体システム、例えば水性組成物あるいは水性シ ステムにおいて、イオネンポリマーとドデシルアミン塩と他の組成物との間の相 溶性を向上させるために、界面活性剤、エマルション剤、分散剤等を使用するこ とも好ましい。ただし、多くの場合、本発明の組成物は、簡単な攪拌により溶解 することができる。また、トイレ用水等の適当な用途の場合、染料や香り成分を 添加することも好ましい。 また、本発明の組成物の形態を固体状とするのも好ましい。例えば、イオネン ポリマーおよび/またはドデシルアミン塩を、公知の方法により粉状態あるいは タブレット状態で製剤化することもできる。かかるタブレットの場合、タブレッ ト分野で使用される種々の成分や添加剤、例えば、染料、その他の着色剤、香料 、香り剤、あるいは、充填剤、バインダー、滑剤、潤滑剤、抗凝集剤等を添加す ることができる。後者の材料は、タブレットの特性および/またはタブレットプ ロセスにおいて向上させるために、使用されるものである。実施例 以下に示す実施例は、本発明を例示するものであり、本発明を制限するもので はない。実施例1 本発明の組成物を、10.00重量%の氷酢酸と、23.00重量%のドデシ ルアミンアセテートと、33.00重量%のプロピオン酸と、34.00重量% のイオネンポリマーであるWSCP(登録商標)製品とを合わせることにより調 製した。すなわち、酢酸(氷酢酸)をジャケット型の反応容器内に装填し、攪拌 し、これに溶融させたドデシルアミンアセテートを添加して混合物とし、約30 分間攪拌を続けた。次いで、攪拌しながらプロピオン酸を添加して、さらに30 分間攪拌を続けた。その後、中和反応の間に、過剰な熱を除去するため反応容器 を冷却した。次いで、WSCP製品を添加し、この混合物をさらに1時間攪拌し た。 実施例2 実施例1のイオネンポリマーであるWSCP製品の代わりに、ブサン1055 (BUSAN,登録商標)を用いたほかは、実施例1と同様に、本発明の組成物 を調製した。 実施例3 本発明の組成物を、19.00重量%の氷酢酸と、14.00重量%のドデシ ルアミンアセテートと、33.00重量%のプロピオン酸と、34.00重量% のイオネンポリマーであるWSCP(登録商標)製品とから調製した。すなわち 、酢酸(氷酢酸)をジャケット型の反応容器内に装填し、攪拌し、これに溶融さ せたドデシルアミンアセテートを添加して混合物とし、約30分間攪拌を続けた 。次いで、攪拌しながらプロピオン酸を添加して、さらに30分間攪拌を続けた 。その後、中和反応の間に、過剰な熱を除去するため反応容器を冷却した。次い で、WSCP製品を添加し、この混合物をさらに1時間攪拌した。バクテリア 試験方法 種々の表面に対するバクテリアの付着防止や、既存の付着微生物の形成攻撃に おける、化学組成物の特性を効果的に調べるために、次のような試験法を採用し た。すなわち、約1インチ×3インチのスライド(ガラス,ステンレス,ポリス チレン)を端部に取りつけてなるバイオリアクターを構成した。このスライドの 下端部(約2インチ)を、バイオリアタター内の、測定化学物質が既知濃度で含 まれるバクテリア培地(pH7)に浸漬した。既知バクテリア種の接種後、測定 液を連続的に3日間攪拌した。下記結果に特に示されない場合、バイオリアタタ ー内の培地において、3日後には濁りが発生した。この濁りは、測定化学物質が 存在しているにもかかわらず培地のバクテリアが繁殖したことを示している。ま た、この濁りの発生はまた、測定濃度においては、測定化学物質が殺生(バクテ リア減菌)効果を示さないことも表している。この汚染方法は、次いで、スライ ド表面に付着したバクテリア量を決定するためにスライド上で使用された。バイオリアクターの構成 バイオリアクターを、容量400mlのガラス製ビーカーと、それを覆う蓋( 一般的な、直径9cmのガラス製ペトリ皿を覆うこと可能)とから構成した。蓋 を取り除いた状態で、選択した材料からなるスライドを、マスキングテープを用 いてバイオリアクターの端部に取りつけ、ビーカーの上部からバイオリアクター 内に懸垂した。したがって、スライドを試験培地内に浸漬することができるよう になっている。典型的には、6個のスライド(複製サンプル)を、均一な間隔で 、バイオリアクターに沿って配置した。よって、下記評価点数は、6個の複製サ ンプルの平均値である。この構成ユニットの底部に磁性攪拌子をおき、蓋をした 状態で、バイオリアクターをオートクレーブ処理した。また、ステンレス製,ガ ラス製およびポリスチレン製のそれぞれ材料の種類が異なるスライドが使用され た。バクテリア生長培地 バイオリアクター内に設けられる液状培地は、デラキスらによって、「ニュウ トリエントストレスに対応したガラス表面のバイオフイルムからのシュードモナ ス フルオレッセンスの分離(Detachment Of Pseudomonas fluorescens From Bi ofilmsOn Glass Surface In Responce To Nutrient Stress)」,微生物エコロジ ー,18,199−210,1989年に既に開示されているものであった。培 地の組成は、次のとおりである。 グルコース 1.0g K2HPO4 5.2g KH2PO4 2.7g NaCl 2.0g NH4Cl 1.0g MgSO4・7H2O 0.12g トレース エレメント 1.0mL 脱イオン水 1.0L トレース エレメント液 CaCl2 1.5g FeSO4・7H2O 1.0g MnSO4・2H2O 0.35g NaMoO4 0.5g 脱イオン水 1.0L 培地は、オートクレーブ(高温、高圧)処理し、その後、冷却した。オートク レーブ処理した培地について、沈殿物が生成した場合、使用前に攪拌して、再び 懸濁した。バクテリア接種物の準備 バクテリア種のバシルス菌(Bacillus),フレイボバクテリア菌(flavobacteriu m)およびシュードモナス菌(Pseudomonas)を、ペーパーミルのスライム中から単 離して、連続培養器に収容した。すなわち、試験微生物を計数用寒天平板上に、 別々に画線接種し、30℃、24時間の条件でインキュベートした。滅菌綿を用 いて、バクテリアの群落部分を取り出し、滅菌水中に懸濁させた。この懸濁液を 均一に混合し、それぞれ、波長686nmにおける光学濃度を0.858(バシ ルス菌)、0.625(フレイボバクテリア菌)および0.775(プシュード モナス菌)に調整した。バイオフイルム形成/化学測定 上述したように調製された滅菌培地200mlを、4つのバイオリアクターに 添加した。評価測定される化学薬品を、はじめ、水性保存液として調製した。1 .0mlごとに分配した水性保存液を、中程度の、連続磁性攪拌をしながらバイ オリアクター内に添加した。試験化合物の初期濃度を100ppmに調整した。 また、一つのバイオリアタターには、試験化合物を添加していない(コントロー ル)。3種のバクテリア懸濁液を0.5mlごとに分配し、各バイオリアクター に導入した。次いで、各バイオリアクターを、3日間攪拌し、バクテリア集団を 増加させ、スライド表面上に細胞を付着させた。結果の評価 上述した組成物につき、下記の評価を行った。 温度26〜28℃、48時間あるいは168時間(1週間)のインキュベート の後、バイオリアクターからスライドを取り出し、空気乾燥できるように、垂直 方向に載置した。次いで染色法によりバクテリア菌の試験表面に対する付着度合 いを推定した。すなわち、スライドを火で短時間あぶって、表面に細胞を固定し 、次いで、グラムクリスタルバイオレット(DIFCO研究所,デトロイト,M I)の容器に2分間移動した。このスライドを流れる水道水により緩やかに洗浄 し、注意深く吸い取って乾燥させた。バクテリア菌の試験表面に対する付着度合 いを、定量的評価法により測定した。バクテリア付着評価 一対のガラス製,ステンレス製,およびポリスチレン製のそれぞれ材料処理に 対応したスライドを、10mLエタノール(研究技術用)とともに、ペトリ皿中 に配置し、スライドに付着したグラムクリスタルバイオレットの染色細胞を取り 除いた。各ペトリ皿中で得られた、1mLに小分けしたグラムクリスタルバイオ レット/エタノール溶液を、脱イオン化滅菌水9mLとともに試験管に移した (1/10希釈)。また、1mLのエタノールと、脱イオン化滅菌水9mLとか らなる溶液を、評価用光学装置のための検量線用ブランクとした。各溶液におけ る吸収(AB)を、波長586nmにおけるスペクトル光メーター(Spect ronic21、Bausch and Lomb社製)およびを用いて測定し た。そして、付着したバクテリアの減少数(RBA)を算出した。 RBA(%)=100[ABコントロール−(AB処理−ABブランク)\ABコントロール] RBA値90%以上=実質的にバクテリアの付着なし RBA値89-70% =わずか RBA値69-50% =中間的 RBA値49-30% =中間的 RBA値29%以下 =中間的 得られた結果を、下表に示す。 藻類 試験方法 種々の表面に対する藻類の付着防止や、既存の付着微生物の形成攻撃における 、化合物の特性を効果的に調べるために、次のような試験法を採用した。すなわ ち、約1インチ×3インチのスライド(ガラス,ステンレス)を端部に取りつけ てな るバイオリアクターを構成した。このスライドの下端部(約2インチ)を、バイ オリアクター内の、測定化学物質が既知濃度で含まれる藻類生長培地に浸漬した 。既知藻類種の接種後、測定液を連続的に3日間攪拌した。下記結果に特に示さ れない場合、バイオリアクター内の培地において、3日後には濁りが発生した。 この濁りは、測定化学物質が存在しているにもかかわらず培地の藻類が繁殖した ことを示している。また、この濁りの発生はまた、測定濃度においては、測定化 学物質が殺生(藻類減菌)効果を示さないことも表している。染色試験方法が、 次いで、スライド表面に付着した藻類量を決定するためにスライド上で使用され た。バイオリアクターの構成 バイオリアクターを、容量400mlのガラス製ビーカーと、それを覆う蓋( 一般的な、直径9cmのガラス製ペトリ皿を覆うこと可能)とから構成した。蓋 を取り除いた状態で、選択した材料からなるスライドを、マスキングテープを用 いてバイオリアクターの端部に取りつけ、ビ一カーの上部端からバイオリアクタ ー内に懸垂した。したがって、スライドを試験培地内に浸漬することができるよ うになっている。典型的には、4個のスライド(複製サンプル)を、均一な間隔 で、バイオリアクターに沿って配置した。よって、下記評価点数は、4個の複製 サンプルの平均値である。この構成ユニットの底部に磁性攪拌子をおき、蓋をし た状態で、バイオリアクターをオートクレーブ処理した。また、ステンレス製お よびガラス製のそれぞれ材料の種類が異なる2つのスライドが使用された。藻類生長培地 バイオリアクター内に設けられる液状培地は、リチャード C.スターおよび ジェフリー A.ゼイカスによって、「UTEX−オースチン、テキサス大学に よる藻類の寄託(The culture collection of Algae at the University of Texa s at Austin)」,ジャーナル オブ フィコロジー(J.of Phycology),Vol .23,p.36−37,1978年に既に開示されているAllen培地であった 。培地の組成は、次のとおりである。 蒸留水 963mL NaNO3 1.5g に対して、以下の保存液を添加したものである。 mL 保存液 g/200mLH2O 5 K2HPO4 1.5 5 MgSO4・7H2O 1.5 5 Na2CO3 0.8 10 CaCl2・2H2O 0.5 10 Na2SiO3・9H2O 1.16 1 クエン酸 1.2 1 PIV 金属液 なお、培地のpHは、7.8であった。藻類接種物 藻類種として以下を使用した。 クロレラ バルガリス(Chlorella vulgaris)バイオフイルム形成/化学測定 上述したように調整された滅菌培地200mlを、4つのバイオリアタターに 添加した。評価測定される化学薬品を、はじめ、水性保存液として調製した。1 .0mlごとに分配した水性保存液を、中程度の、連続磁性攪拌をしながらバイ オリアクター内に添加した。試験測定される化合物の初期濃度を100ppmに 調整した。また、一つのバイオリアクターには、試験測定される化学組成物を添 加していない(コントロール)。藻類懸濁液を0.5mlごとに分配し、各バイ オリアクターに導入した。次いで、各バイオリアクターを、3日間攪拌し、藻類 数を増加させ、スライド表面に細胞を付着させた。結果の評価 上述した組成物につき、下記評価を行った。 温度26〜28℃、48時間あるいは168時間(1週間)のインキュベート の後、バイオリアクターからスライドを取り出し、空気乾燥できるように、垂直 方向に載置した。次いで染色法により藻類の試験表面に対する付着度合いを推定 した。すなわち、スライドを火で短時間あぶって、表面に細胞を固定し、次いで 、グラムクリスタルバイオレット(DIFCO研究所,デトロイト,MI)の容 器に2分間移動した。このスライドを流れる水道水により緩やかに洗浄し、注意 深く吸い取って乾燥させた。藻類の試験表面に対する付着度合いを、定量的評価 法により測定した。藻類付着評価 一対のガラス製およびステンレス鋼製のそれぞれ材料処理に対応したスライド を、10mLエタノール(研究技術用)とともに、ペトリ皿中に配置し、スライ ドに付着したグラムクリスタルバイオレットの染色細胞を取り除いた。各ペトリ 皿中で得られた、1mLに小分けしたグラムクリスタルバイオレット/エタノー ル溶液を、脱イオン化滅菌水9mLとともに試験管に移した(1/10希釈)。 また、1mLのエタノールと、脱イオン化滅菌水9mLとからなる溶液を、評価 用光学装置のための検量線用ブランクとした。各溶液における吸収(AB)を、 波長586nmにおけるスペクトル光メーター(Spectronic21、B ausch and Lomb社製)およびを用いて測定した。そして、接触し た藻類の減少数(RAA)を算出した。 RAA(%)=100[(ABコントロール−AB処理)\ABコントロール] RAA値90%以上=実質的に藻類の付着なし RAA値89-70% =わずか RAA値69-50% =中間的 RAA値49-30% =中間的 RAA値29%以下 =中間的 得られた結果を、下表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 520 C02F 1/50 520L 520Q 532 532D 532E C09D 5/16 C09D 5/16 201/00 201/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 クラーク,リチャード・エイ アメリカ合衆国テネシー州38017,コリア ーヴィル,ロイヤル・ペカン・ウェイ 581

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 浸水性表面と、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩とを、浸水性表 面にバクテリアが付着するの防止するための組み合わせ有効量において接触させ る工程を含んでなる浸水性表面におけるバクテリアの付着防止方法。 2. 前記浸水性表面が、船体、ボート船体、海洋構造物、歯表面、医療埋込表 面、あるいは水性システムにおける表面である請求項1に記載の浸水性表面にお けるバクテリアの付着防止方法。 3. 水性システムに、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩とを、水性シ ステム内の浸水した表面にバクテリアが付着するの防止するための組み合わせ有 効量で添加してなる水性システムにおける生物汚染の制御方法。 4. 水性システム内に存在するあらゆる生物汚染を減少させるだけのイオネン ポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせ充分量を添加してなる請求項3に 記載の水性システムにおける生物汚染の制御方法。 5. 前記水性システムが、工業用水性システムである請求項4に記載の水性シ ステムにおける生物汚染の制御方法。 6. 前記工業用水性システムが、冷却水性システム、金属処理用流体システム 、製紙用水性システム、およびテキスタイル製造用水性システムから選択してな る請求項5に記載の水性システムにおける生物汚染の制御方法。 7. 前記水性システムが、レクリエーション用水性システムである請求項4に 記載の水性システムにおける生物汚染の制御方法。 8. 前記レクリエーション用水性システムが、水泳用プール、温泉、泉、観賞 用池、観賞用プールおよび観賞用小川から選択してなる請求項7に記載の水性シ ステムにおける生物汚染の制御方法。 9. 前記水性システムが、衛生用水性システムである請求項4に記載の水性シ ステムにおける生物汚染の制御方法。 10. 前記衛生用水性システムが、トイレ用水性システム、水処理システム、 下水処理システムから選択してなる請求項9に記載の水性システムにおける生物 汚染の制御方法。 11. 水性システムにおける微生物の成長を制御するために、水性システムに 有効量の殺生剤を添加する工程をさらに含んでなる請求項4に記載の水性システ ムにおける生物汚染の制御方法。 12. 水性システム内に存在するあらゆる生物汚染を実質的に減少させるため に、前記イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を添加する前に、前記殺生剤 を添加し、さらに生存する微生物が水性システムの浸水した表面に付着するのを 防止するために、イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の組み合わせを添加 してなる請求項11に記載の水性システムにおける生物汚染の制御方法。 13. 前記殺生剤を、前記イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩と同時に 添加してなる請求項11に記載の水性システムにおける生物汚染の制御方法。 14. 前記微生物を、藻類、真菌類、バクテリアから選択してなる請求項11 に記載の水性システムにおける生物汚染の制御方法。 15. 前記水性システムが、工業用水性システム、レクリエーション用水性シ ステム、衛生用水性システムである請求項11に記載の水性システムにおける生 物汚染の制御方法。 16. 浸水性表面または水性システム内の浸水した表面において、バクテリア が付着するの防止するための組み合わせ有効量において、イオネンポリマーおよ びドデシルアミン塩を含有してなる水性システムにおける生物汚染を制御する組 成物。 17. 水性システムにおける微生物の成長を制御するために、有効量の殺生剤 をさらに含んでなる請求項16に記載の水性システムにおける生物汚染を制御す る組成物。 18. 前記組成物を液状としてなる請求項16に記載の水性システムにおける 生物汚染を制御する組成物。 19. 前記組成物を固体状としてなる請求項16に記載の水性システムにおけ る生物汚染を制御する組成物。
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