JP2001526140A - トレッドの支持膜 - Google Patents
トレッドの支持膜Info
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Abstract
Description
イヤおよびその取り付けリムと共に、車両の転がり組立体を構成する。この転が
り組立体は、タイヤの圧力が予想外に失われた後でも走行するのを可能にするこ
とを意図している。一側詳しくは、前記タイヤは、形状比がせいぜい0.8であ
る重量級車両のチューブレスタイヤである。
険を最小に減らすのを可能にする支持手段として、膨張可能なドーナツ型リザー
バを記載している。このリザーバは、通常のタイヤ作動時に膨張を制限する手段
と、この制限手段を解放し、膨張を許す手段とを包含する。制限手段は、保持バ
ンドを形成するように折り畳み、固定した可撓性材料で作ってあり、一方、制限
手段を解放する手段は、シームまたは接着結合部あるいは布製の固定要素のいず
れかを包含し得る。
ッドの支持手段として、補強ゴムの円環膜を記載し、請求している。この円環膜
は、タイヤ内腔の圧力p1よりも大きい圧力p0に膨らまされ、膨らんだ状態にお
いて推奨圧力で使用されるタイヤの荷重受け半径よりも小さいクラウン半径RM を有し、また、前記膜は、コードまたはケーブルからなる少なくとも1つの層で
形成されたクラウン補強材によって、少なくともそのクラウンのところで補強さ
れており、前記膜の前記クラウンが、さらに、 フーピング補強材を包含し、こ
のフーピング補強材が、コードまたはケーブルからなる少なくとも1つの層から
なり、これらのコードまたはケーブルが、円周方向に向いており、クラウン半径
RMと前記層の表面積1cm2あたりの圧力の積に少なくとも等しい層の1cmあ
たりの破断荷重を有し、その結果、層1cm当たりの張力が、タイヤが受ける最
大遠心力による張力に等しくなり、圧力損失のあるタイヤの場合に存在する、初
期圧力差p0−p1より大きい、すなわち、通常走行中の圧力差p0−p′1につい
てフーピングコードまたはケーブルの破断を許すようにしてある。
郭を有するとき、すなわち、膨らんだインナーチューブの断面に類似していると
きには閉じていると言われる。また、その横断面の輪郭が不連続である場合、た
とえば、前記膜のサイドウォールが前記膜を挿入したタイヤのビードのレベルに
位置し、それと一体あるいはそれから独立している端を有する場合には、開いて
いると言われる。
×105Paの量だけ大きい。円環膜のクラウン半径RMが好ましくはタイヤの加
重受け半径0.80〜0.97倍であるとすると、主として前記タイヤの加熱の
理由のために、過度に大きい圧力差がタイヤそれ自体の或る種の特性、たとえば
、前記タイヤのカーカス補強材の寿命に悪影響を与え、過度に大きなフーピング
補強が必要になる。
る。これらのコードまたはケーブルは、各層内で互いに平行であり、1つの層か
ら次の層に対して交差しており、円周方向と50°〜85°の角をなす。ケーブ
ルまたはコードは、軽さ、可撓性および良好な耐食性の理由のために、テキスタ
イル物であると有利であり、芳香族ポリアミドで作ってあると好ましい。2つの
層の軸線方向端は、好ましくは、膜のサイドウォール上に位置する。そうすれば
、タイヤのカーカス補強材の最大軸方向幅をSとしたとき、層の幅が好ましくは
、Sと1.30Sの間となる。
方向コードまたはケーブルの少なくとも1つの層によって補強されたサイドウォ
ールを包含してもよく、前記サイドウォールは、おそらく、タイヤの金属製取り
付けリムに開く半径方向の溝を備えると有利であるかも知れない。
件下、そして、当該タイヤに対して推奨される荷重、圧力および速度の条件下で
は、膜は、実際に一定であり、タイヤの荷重受け半径よりも小さい赤道半径を保
持し、そのサイドウォールの外壁面は、非常に重要な部分として、タイヤの内壁
面と恒久的に接触する。前記サイドウォール間の摩擦によって、タイヤの内側サ
イドウォール面を覆う不透過性ゴム層の早期劣化、摩耗が生じる。
御することができるようにし、タイヤ内腔からの圧力損失がある場合でもその完
全な膨張を可能にする円環状支持膜の始めての構造を提案する。
れ、前記タイヤおよびその取り付けリム(公称直径DS、フランジ外径DR)と共
に転がり組立体を形成し、この転がり組立体が、タイヤに圧力損失があるときに
転がることができ、タイヤの内腔の圧力p1よりも大きい圧力で膨らまされ、膨 らんだ状態で、その推奨圧力で使用されるときにタイヤの荷重受け半径REより も小さいクラウン半径RMを有し、前記膜Mが、そのクラウンにおいて、コード またはケーブルからなる少なくとも2つの層によって補強されており、前記コー
ドまたはケーブルが、各層内で互いに平行でありかつ1つの層から別の層に対し
て交差しており、前記膜Mの前記クラウンが、さらに、コードまたはケーブルか
らなる少なくとも1つの層からなるフーピング補強材を包含し、この層のコード
またはケーブルが、円周方向に向いており、タイヤが受ける最大遠心力による張
力に抵抗することができる層1cmあたりの破断荷重を有し、この破断荷重が、
通常の走行中に存在する圧力差p0−p1により張力によって増大されるが、より
大きい圧力差p0−p1では破断し、そのサイドウォールの各々が少なくとも1つ
の層によって補強されており、この円環膜は、子午線断面で見て、サイドウォー
ル補強層が、サイドウォールの各底部分において、環状の補強材要素のまわりに
巻きつけてあり、その内径が、DRに等しい値と、DSに等しい値の間にあり、そ
の構造および横寸法により、フーピング補強材の破断後に破断することができ、
初期圧力差p0−p1よりも大きい、圧力損失のあるタイヤの場合に存在する圧力
差p0−p′1のときに、前記層が前記環状要素と一体とはならず、サイドウォー
ルの各々の中に子午線長を有し、膨らんだ状態でのその子午線輪郭により、膜の
外側サイドウォール面が、直径DSと直径DS+2(DR−DS)の間の半径方向高
さの帯域の外側で内側サイドウォール面と接触しないようになっていることを特
徴とする。
て使用されるフーピング補強材の1cm当たりの破断荷重の1.2〜4倍である
と有利である。
90°であり得る角をなすコードまたはケーブルで形成されてもよい。好ましく
は、製造上の理由のために、膜のクラウン補強材およびそのサイドウォール補強
層は、斜めのコードまたはケーブルからなる同じ層で形成されることになる。す
なわち、第1の層の一端が膜のショルダのうち1つのショルダ領域に位置し、他
端が前記ショルダの反対側に位置した補強要素まわりの立ち上がり部の端となり
、第2つの層の一端が膜の他方のショルダ領域に位置し、他端が立ち上がり部の
他端となる。個々の層は、サイドウォール部分において半径方向で、膜のクラウ
ン部分で斜めとなるコードまたはケーブルで形成されてもよい。
アミドの単一ケーブルであってもよい。また、実質的に組立体の回転軸線に対し
て直角となる層のセクションを形成するように芳香族ポリアミドのフィラメント
を巻いて形成したものであってもよい。
頭円錐形であり、円周方向のブロックまたはパッドの列を構成し、膜のフーピン
グ補強材は、好ましくは、支持ストリップの半径方向外表面上に位置し、 それは、支持ストリップの浮き彫り要素の列間にあるカットアウトまたは溝と幅
とほぼ等しい幅のいくつかの円周方向テキスタイルケーブルからなり、支持スト
リップから独立して前記溝内に配置された複数の幅の狭いストリップの形をして
いる。このフーピング構造は、タイヤの内腔に膨張ガスがなく、かなり増大した
圧力差によりストリップの円周方向ケーブルが破断したとき、円環膜の急速でよ
り完全な膨張を可能にする。
ての以下の説明からより良く理解して貰えよう。
クラウン(1)のところで補強されている。その半径方向内側部分(10)が一定の
薄い厚さであるのに対して、そのサイドウォール(11)およびそのクラウン(1)
ではより厚くなっている。この円環膜は、2つの層(120)によって補強され
ている。各層は、ポリエステルケーブルで形成してあり、これらのケーブルは、
層内において、dm当たり102本のケーブルに相当するピッチで互いに平行と
なっており、組立体の赤道面X−X′と60°の角をなす。この角度は、1つの
層については一方向となり、他の層については反対方向となる。2つの層(12
0)の各々の幅は、その一端Aが膜Mのショルダのうちの1つのショルダ領域に
位置し、前記層(120)の他端Bが、前記ショルダの反対側に位置するタイヤ
の下部において環状の補強要素(2)まわりに巻きつけたときに生じる立ち上がり
部(20)の端となるように決める。したがって、2つの層(120)は、膜M
のクラウン領域において、2つのケーブル層からなるクラウン補強材(12)を
形成する。これらのケーブルは、各層部分において互いに平行であり、1つの層
から次の層に対して交差しており、赤道方向と60°の角をなす。
トリップ(14)の下に置く。このゴム支持ストリップは、したがって、形をな
した。そして、それは容易に拡張可能である、凹部(141)によって互いに分
離された截頭円錐形の浮き彫り要素(140)を備えている。これらの截頭円錐
形の「ブロック」は、ストリップ(14)の表面上で円周方向の列をなし、軸線
方向に隣り合った2つのブロック列(140)の間には、円周方向ケーブルから
なるフーピングストリップ(131)が位置しており、これらのケーブルは、芳
香族ポリアミドからなり、3本の330テックスコードで形成してある。前記ケ
ーブルストリップは、1ケーブル当たり0〜145daNの破断荷重の力に対し
て比較的急な勾配を有する相対伸びの関数Fcm=f(ε)としての層(ケーブ
ル方向に対して直角)の1cm当たりの引張力の曲線を有する。フーピング補強
材(13)を形成し、ブロック(140)の列間の軸線方向間隔の数に等しい数
の、このように構成した3本の円周方向ケーブルからなるのすべてのストリップ
(131)は、膜Mのフーピング機能を保証する。このフーピングは、まず、遠
心力による力に対抗し、次に、圧力差p0−p1による力に対抗する。ここで、p 0 は、9.5×105Paに等しい円環膜の膨張圧力であり、p1は、9.0×1 05Paに等しいタイヤPの圧力である。前記フーピング機能により、組立体の 通常の走行条件下、すなわち、当該タイヤについて推奨される荷重、圧力および
速度の条件下で、膜Mが、通常の走行条件下では事実上一定であり、タイヤPの
荷重受け半径REよりも小さい半径RMを維持することが可能になる。前記ストリ
ップ(131)は、劣化状態でもマイル数を大きく延ばすことができる。
30テックスの3本のコードからなる芳香族ポリアミドのケーブルを巻くことに
よって形成される。タイヤに圧力損失があり、0.5×105Paの初期圧力差 よりも大きい圧力差p0−p′1の場合に、環状要素(2)は、円周方向フーピング
ケーブルのストリップ(131)の破断後に僅かに破断し、層(120)からの
環状要素の分離(環状要素は接着防止製品で被覆してある)が円周方向で進み、
膜の完全な膨張を可能にする。
、実施例では寸法495/45-R-22.5のタイヤPで形成してある。タイヤPは、普通 の公知のタイヤであり、サイドウォールがトレッド(21)の外部に半径方向に
結合してあり、内側に半径方向に2つのビード(22)まで延びている。各ビー
ド(22)は、少なくとも1つのビードワイヤ(23)で補強され、このワイヤ
のまわりに半径方向カーカス補強材材(24)が固定され、立ち上がり部(25
)を形成する。前記カーカス補強材材(24)は、クラウン内で半径方向にクラ
ウン補強材(26)の下に置く。このクラウン補強材(26)は金属製コードま
たはケーブルからなる少なくとも2つの層からなり、これらのコードまたはケー
ブルは、各層内において互いに平行であり、一方の層から次の層に対して交差し
ており、円周方向と、5°〜45°であり得る角をなす。タイヤPは、チューブ
レスタイヤであると言え、内部に、膨張ガスに対して不透過性のゴム混合層を包
含する。
れている通りに、タイヤPを装着するリムJのフランジの直径(17.00×2
2.5と呼ぶ)に等しい値DRと、前記リムJの公称直径である値DSとの間の内
径Dを有する。膜Mのサイドウォールに対する補強材層(120)の子午線長は
、前記層の膨らんだ状態における子午線輪郭が、直径DSと直径DS+2(DR− DS)の間の半径方向高さの帯域外で、タイヤの内側サイドウォール面と接触し てないように決める。
所定位置で示す概略図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 タイヤPのトレッド用の支持手段として用いられる補強ゴム
からなる円環膜Mであり、前記タイヤPおよびその取り付けリムJ(公称直径D S 、フランジ外径DR)と共に転がり組立体を形成する円環膜であり、この転がり
組立体が、タイヤPに圧力損失があるときに転がることができ、タイヤの内腔の
圧力p1よりも大きい圧力で膨らまされ、膨らんだ状態で、その推奨圧力で使用 されるときにタイヤの荷重受け半径REよりも小さいクラウン半径RMを有し、前
記膜Mが、そのクラウン(1)において、コードまたはケーブルからなる少なく
とも2つの層(120)によって補強されており、前記コードまたはケーブルが
、各層内で互いに平行でありかつ1つの層から別の層に交差しており、前記膜M
の前記クラウン(1)が、さらに、コードまたはケーブルからなる少なくとも1
つの層からなるフーピング補強材(13)を包含し、この層のコードまたはケー
ブルが、円周方向に向いており、タイヤPが受ける最大遠心力による張力に抵抗
することができる層1cmあたりの破断荷重を有し、この破断荷重が、通常の走
行中に存在する圧力差p0−p1により張力によって増大されるが、より大きい圧
力差p0−p1では破断し、そのサイドウォール(11)の各々が少なくとも1つ
の層(120)によって補強されている円環膜において、子午線断面で見て、サ
イドウォールにおける層(120)が、サイドウォールの各底部分において、環
状の補強材要素(2)のまわりに巻きつけてあり、その内径が、DRに等しい値と 、DSに等しい値の間にあり、その構造および横寸法により、フーピング補強材 (13)の破断後に破断することができ、初期圧力差p0−p1よりも大きい、圧
力損失のあるタイヤの場合に存在する圧力差p0−p′1のときに、前記層(12
0)が前記環状要素と一体とはならず、サイドウォール(11)の各々の中に子午
線長を有し、膨らんだ状態でのその子午線輪郭により、膜の外側サイドウォール
面が、直径DSと直径DS+2(DR−DS)の間の半径方向高さの帯域の外側で内
側サイドウォール面と接触しないようになっていることを特徴とする円環膜M。 - 【請求項2】 請求項1に記載の膜Mにおいて、サイドウォール補強材層(
120)が巻きつけられる補強材要素(2)の破断荷重が、膜Mで使用されるフー
ピング補強材(13)の1cm当たりの破断荷重の1.2倍から4倍であること
を特徴とする膜M。 - 【請求項3】 請求項1または2のうちいずれか1項に記載の膜Mにおいて
、サイドウォール(11)の補強材層(120)が半径方向のコードまたはケーブ
ルで形成されることを特徴とする膜M。 - 【請求項4】 請求項1または2のうちいずれか1項に記載の膜Mにおいて
、サイドウォール(11)の補強材層(120)が、円周方向とたとえば50°〜
90°であり得る角をなすコードまたはケーブルで形成されていることを特徴と
する膜M。 - 【請求項5】 請求項1または2のうちいずれか1項に記載の膜において、
サイドウォール(11)のクラウン補強材(12)および補強材層(120)が、円
周方向と50°〜90°であり得る角をなす斜めのコードまたはケーブルの同じ
層(120)によって形成され、第1の層(120)の一端Aが膜Mのショルダ
のうちの1つのショルダの領域に位置し、他端Bが前記ショルダと反対側に位置
する補強要素(2)まわりの立ち上がり部(20)の端となり、第2つの層(1
20)の一端Aが膜の他方のショルダの領域に位置し、他端Bが他方の立ち上が
り部の他端となることを特徴とする膜。 - 【請求項6】 請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の膜において、環
状の補強材要素(2)が、その上に芳香族ポリアミドのフィラメントを巻きつけて
、組立体の回転軸線に対して実質的に直角である層セクションを形成することに
よって形成されることを特徴とする膜。
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