JP2001525482A - 接着テープ用延伸ポリプロピレンベースの基材フィルム - Google Patents

接着テープ用延伸ポリプロピレンベースの基材フィルム

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Abstract

(57)【要約】 延伸アイソタクチックポリプロピレンをベースとする2軸延伸フィルム。フィルムは、接着テープ基材として使用するのに特に良く適する。本発明のフィルムは、市販のテープディスペンサを使用して容易に分断して、きれいに鋸歯状に切断された縁部を形成することができる。テープ基材フィルムは、基準方向に対して1つの結晶形態の配列を有することが好ましい。特に、結晶鎖軸線の配列は、単斜晶(110)結晶平面からの反射の透過広角X線散乱(「WAXS」)方位角走査を使用して測定して、基準方向に対して約±75°、好ましくは約±45°、最も好ましくは約±25°を囲む角度の範囲内に存在する単一最大を有する。結晶形態は、約40°〜75°の先端(角度半値幅)の周囲に分布することをさらに特徴とする。新奇なフィルムは、基準方向の破断点引張伸びが約45〜90%であることが好ましいが、45〜80%であればさらに好ましい。さらに、新奇なフィルムが必要とする分断エネルギーは、金属製鋸歯状ディスペンサナイフを使って分断する場合、約350N−cm/cm2未満であり、プラスチック製鋸歯状ナイフを装備された射出成形ポリスチレンディスペンサを使って分断する場合、約70mm/mm2未満である。最後に、新奇なフィルムの伸びは、市販のテープディスペンサを使って分断する場合、約4%未満、さらに好ましくは約3%未満である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、2軸延伸ポリプロピレンフィルムに関し、特に2軸延伸ポリプロピ
レン接着剤塗布テープに関する。
【0002】 背景技術 市販の接着テープは、一般に、テープディスペンサに取り付けられたロール形
態で提供される(米国特許第4,451,533号および第4,908,278
号参照)。テープディスペンサは、金属またはプラスチック製の鋸歯状切断刃を
一般に有する。接着テープの「分断性」は、所望の量のエネルギーまたは労力を
使ってテープディスペンサの鋸歯状切断縁部の刃の上でテープを引っ張ることに
より、一定長さのテープを切断または分断する能力と定義される。分断性は、「
分配性」とも呼ばれる。分断されたテープは、予測不能な方法で欠けたり、裂け
たり、割れたりまたは破れたりしないことが望ましい(米国特許第4,451,
533号および第4,908,278号参照)。こうした分断性は、分断された
テープストリップにきれいに切り込まれた切断縁部を形成するために望ましい。
分断性は、主に接着テープの基材の特性によって支配される。分断される縁部の
質は、半結晶質フィルムにおいて分断を開始するのに要する力、およびその後の
亀裂の伝搬によって主に支配されると考えられる。G.L.A. Sims著の 「J. Materials Science」(J.材料科学)、10、647
〜657ページ(1975年);K.Friedrich著の「Progres
s in Colloid & Polymer Science」(コロイドおよ びポリマー科学の進歩)、64、103〜112ページ;J.Snyder等著
の「Polymer Engineering & Science」(ポリマー 工学および科学)、34(4)、269〜278ページ(1994年)参照。き
れいに鋸歯状になった縁部は、ギフト用包装、補修などの用途に美観上好ましい
。フィルムを分断するのに要するエネルギーが大きければ大きいほど、結果とし
てフィルムに生じる破損が大きくなり、結果として生じる分断縁部の美観上の見
た目が悪くなる。これは、一部には、フィルムの固有強度限界を超えるときに、
変形時に形成される弾性歪エネルギーが急激かつ破滅的に放出されるためである
と考えられる。その後の破損は、引き裂かれるかまたはほころびるように調節不
能な状態で伝搬するので、切断縁部はディスペンサの歯の輪郭を厳密にたどらな
い。こうした伝搬は、ディスペンサの歯の輪郭を厳密にたどるのではなく、下に
あるフィブリルの配向分布に沿って方向付けられる。
【0003】 成形ガラス状非晶質テープ基材フィルム、たとえばセロファンおよびセルロー
スアセテートなどの分断は脆性破損によって生じる、つまりフィルムは、変形す
る以前に荷重が加わった状態で破損すると考えられる。こうしたフィルムは、高
コスト、低強度、湿度不安定性、許容不能な曇り、および退色傾向などの欠点が
ある。さらに、こうしたフィルムは、テープをロールから剥離しようとすると、
「裂ける」つまり長手方向に分割する傾向がある。その結果、ユーザは、テープ
を新しい縁部から再開することが難しくなる。
【0004】 比較すると、市販の2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、靭性、湿度安定性、
良好な色、耐湿性、耐引裂性、および透明性の点で周知されており、接着テープ
基材として長い間使用されてきた(米国特許第3,241,662号および第3
,324,218号参照)。しかし、こうしたフィルムから製造された接着テー
プは、荷重が加わると、破損する前に著しく伸びる傾向があり、この靭性によっ
て、特にプラスチック刃付きディスペンサでこうしたフィルムを分断することは
非常に難しい。切断するまで変形させるには、ユーザ側に多大な労力が必要であ
り、したがって望ましくない。
【0005】 プラスチック切断刃付きの市販のテープディスペンサは、ミネソタ州、セント
ポールのMinnesota Mining and Manufacturin g Companyが市販しているカタログ番号104の3M MagicTMテー
プディスペンサなどの携帯ユニットに一般に使用される。しかし、プラスチック
切断刃付きディスペンサは、延伸ポリプロピレンテープを許容可能な状態で切断
するのに十分に鋭利ではないし耐久性もない。したがって、2軸延伸ポリプロピ
レンテープ用の市販のディスペンサには、鋭利な金属刃が装備される。こうした
金属刃のディスペンサは、プラスチック刃付きディスペンサよりもコストが高く
、製造が難しい。
【0006】 ポリプロピレンベースのテープの分断性を改善するための先行技術の実施例で
は、ポリプロピレンフィルムを剛化および/または脆化する方法が開示されてお
り、こうした方法は主に2つの一般的な方法に分類される。第1の方法は、脆性
もしくはガラス状樹脂またはその他の変性剤でフィルムを変性させて、実質的に
ガラス状の挙動を与えて切断を容易にすることに頼っている。第2の方法は、高
度の剛性および非常に低度の破断点引張伸びを与えるフィルムの長手方向におけ
る最終的な延伸ステップに一般に関する。
【0007】 フィルムの化学的変性は、約100〜180℃の軟化点および約102〜103
g/molの低分子量に特長がある天然または合成炭化水素樹脂などの脆性また
はガラス状材料を組み込むことにより一般に行われる。これらの材料は、物理的
ブレンドでベースアイソタクチックポリプロピレンと一般に混ぜるか、または富
裕形態で多層構造の1つまたは複数の層に存在する。
【0008】 フィルムは、フィルムの剛性を高め、フィルムの破断点引張伸びを低下させる
ように処理することができる。場合によっては、高度の横断方向(つまり、フィ
ルムのウェブ横方向)の延伸が望ましいと考えられるが(米国特許第4,513
,028号参照)、他の場合には、高度の長手方向延伸が望ましいと考えられる
(米国特許第4,414,261号参照)。
【0009】 化学的方法と機械的方法ではどちらも、形成されるフィルムは多くの場合、極
度に剛性または脆性であり、頻繁なウェブの破損により製造およびテープに転換
するのが難しく、望ましくないほど高度の力およびエネルギーを費やす必要があ
り、プラスチックのディスペンサで分断した場合、きれいに鋸歯状になった縁部
が形成されず、テープディスペンサ、特にプラスチックの刃付きディスペンサの
歯がより急速に摩擦摩耗を生じる。
【0010】 米国特許第3,241,662号には、2軸延伸ポリプロピレンテープ基材ベ
ースの接着テープが記載されている。このフィルムは、縁部引裂抵抗対横方向引
裂抵抗の比率が約10:1になるように加工される。さらに、このフィルムは、
テープとして切断した場合に元の長さの約1.4倍を超えて伸びず、長手方向の
伸びおよび弾性の値は、横方向の値よりも大きくても小さくても良い。好ましい
加工に関する教示および構造に関する情報はない。
【0011】 米国特許第3,887,745号には、ベースポリオレフィンシートを先ずそ
の長手方向に1軸延伸してから第2のオレフィン層に積層し、全体の構造をその
横断方向に延伸して、指で裂くことができる接着テープを形成する多層構造が記
載されている。第2のオレフィン層の融点は、ベースシートの融点よりも0.5
〜10℃高い。
【0012】 米国特許第4,393,115号には、ポリプロピレンの第1の2軸延伸コア
層と、横断方向にのみ延伸された第2の1軸延伸ポリプロピレン層とを備え、ポ
リプロピレン/ポリエチレンブロックコポリマーから成る表面層を積層された多
層積層フィルムが開示されている。この構造は、指による引裂性およびテープデ
ィスペンサによる分断性を改善すると主張されており、後者は重度の横断方向伸
び(つまりTD=9倍)による。
【0013】 米国特許第4,414,261号には、25〜35%の炭化水素樹脂と混合さ
れたポリプロピレンベースシートから成り、ポリプロピレンの表面層を積層され
た多層2軸延伸接着テープ基材が開示されている。炭化水素樹脂を含むのは、フ
ィルムの脆性を高めて、切断を可能にするためである。
【0014】 米国特許第4,447,485号には、5〜50重量%のポリメチルペンタン
を含むポリプロピレンの基層を含む多層接着テープ基材フィルムが開示されてお
り、この基層は、フィルムを脆性にして指による引裂性を改善するのに役立つ。
このフィルムは、長手方向と横断方向の延伸比が等しい平衡した最終的な延伸比
まで逐次つまり段階的に延伸される。
【0015】 米国特許第4,451,533号には、非常に高度の長手方向剛性および改善
された分断性を有するフィルムを形成するために3段階で2軸延伸された分断可
能なポリプロピレン接着テープ基材フィルムが開示されている。好適な実施態様
では、フィルムは、先ず長手方向にその長さの約3〜7倍延伸され、次に横断方
向に3〜10倍延伸され、最後に長手方向にさらに1.5〜5倍延伸される。こ
のフィルム基材は、歪が30%に達する前に長手方向に破断するのに十分に脆性
であるが、好ましくは25%の歪まで延伸する前に破断し、最も好ましくは15
%の歪に達する前に破断すると主張されている。
【0016】 米国特許第4,513,028号には、フィルムを脆性にするのに役立つ5〜
50重量%のポリメチルペンテンを含むベースポリプロピレンシートと、筆記可
能性を付与するために微細無機粒子を含む少なくとも1つの粗くしたポリプロピ
レン表面層とを備える2軸延伸多層接着テープ基材フィルムが開示されている。
【0017】 米国特許第4,716,068号には、米国特許第4,451,533号に記
載されているように逐次延伸された2軸延伸3層接着テープ基材フィルムが開示
されており、このフィルムは、アイソタクチックポリプロピレンのベースシート
と2つのベース層とを備え、一方のベース層はフィルムを脆性にするのに役立つ
5〜30%の炭化水素樹脂を含み、他方のベース層はジオルガノポリシロキサン
を含む。
【0018】 米国特許第4,908,278号には、接着テープ基材として有用な成形多層
分断可能熱可塑性フィルムが開示されており、このフィルムは、1つ置きになっ
たポリプロピレンの層とポリメチルメタクリレートの層と、ポリエチレンビニル
アセテートの結合層とを含む。
【0019】 米国特許第5,292,563号および第5,451,455号には、2軸延
伸多層ポリプロピレンひねり包装フィルムが開示されており、このフィルムは、
フィルムを脆性にするのに役立つ5〜30%の低分子量の炭化水素樹脂と結合し
たアイソタクチックポリプロピレンのベースシートを含む。このフィルムは、長
手方向と横断方向の延伸比が等しい平衡した最終延伸比まで逐次または段階的に
延伸される。
【0020】 欧州特許第079520号には、長手方向の弾性率が高い2軸延伸ポリプロピ
レンフィルムが開示されており、このフィルムは、フィルムを脆性にしてその剛
性を改善するのに役立つ5〜30%の低分子量炭化水素樹脂を含む。このシート
は、長手方向の最終的な延伸ステップを含む少なくとも3つのステップで延伸さ
れる。
【0021】 米国特許第4,343,852号には、ポリプロピレンのベース層と、プロピ
レンコポリマーを含む少なくとも1つの表面層とを備える同時2軸延伸多層フィ
ルムが開示されている。全体の構造を一緒に延伸するか、または表面層とベース
層とを別個に延伸して良好な熱収縮性を与えることができる。
【0022】 米国特許第4,595,738号には、主に平衡した機械的特性を有し、表面
延伸比が少なくとも45:1の同時2軸延伸ポリプロピレン接着テープ基材が開
示されている。請求されたこのフィルムは、良好な動的抵抗および固有破壊抵抗
を有し、オーディオおよびビデオテープ、または耐突発衝撃性および固有破壊抵
抗が望ましい接着剤塗布包装テープに用途がある。
【0023】 米国特許第4,698,261号には、少なくとも3つの内部支持層を備える
不透明な2軸延伸多層フィルムが記載されており、これらの支持層の少なくとも
1つは、剛性を改善してフィルムを脆性にするために1〜30%の炭化水素樹脂
を含み、少なくとも1つの支持層は、不透明性を与えるために微細な無機粒子を
含む。
【0024】 WIPO国際特許出願公開第WO96/02386号には、1軸収縮可能多層
2軸延伸ポリプロピレンフィルムが開示されており、このフィルムは、10〜4
0%の最終長手方向延伸ステップで米国特許第4,451,533号と同様に処
理された変性ポリプロピレンコアを含む。第3長手方向延伸ステップで引っ張る
前の最初の2軸延伸は、逐次または同時に行うことができる。比較的低分子量で
、コア層の結晶性を低下させるための変性剤を低レベルで含むと、第3長手方向
延伸ステップで容易に延伸させることができる。
【0025】 米国特許第5,051,225号および第5,072,493号には、テンタ
ーフレームでフィルムを延伸する装置および方法が開示されており、この場合、
同期およびヒステリシスモータを使用して、テンターフレームの対向ループ全体
で全体的に制御された状態でテンタークリップを推進する。こうした装置および
方法では、縦方向の延伸比を調節することにより、作動時に同時2軸延伸比を微
細に調節することができる。横断方向の延伸は、調節ねじを断続的に打ち込んで
、キャリッジループを互いの方向または互いに離れる方向に移動させることがで
きる。これらの特許は、毎分10,000%から毎分60,000%もの歪率で
両方向に少なくとも3倍でフィルムを延伸することができ、好ましいフィルムは
、両方向に少なくとも5倍、さらに好ましくは少なくとも7倍、最も好ましくは
少なくとも9倍で延伸させることができる。
【0026】 2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、フラットフィルムテンター延伸工程か、
またはインフレートフィルム工程で一般に製造される。インフレートフィルム延
伸の場合、フィルムの延伸は、熱の緩和のために一定せず、一般に結果として生
じるフィルム厚さの不定性は、テープ基材には望ましくない。代表的なインフレ
ートフィルムまたはチューブラフィルムは、フラットまたはテンター延伸フィル
ムに比べて、フィルムの寸法安定性が低く、キャリパが過度に変動する点で、接
着テープ基材フィルムとして使用するのに望ましくない。対照的に、テンター工
程は安定性を改善する。なぜなら、フィルムは、熱硬化(焼鈍)または冷却時に
クリップで縁部方向に拘束されるので、ウェブ横方向の収縮がなくなり、その結
果寸法およびフィブリルの向きの変化がなくなるからである。インフレートフィ
ルムおよびチューブラフィルムはこうして拘束されず、ウェブ横方向の収縮が生
じ、融成物の延伸があまり効果的ではなく、フィルムの延伸が比較的低度である
ため、フィルム特性を変化させる。さらに、テンターフレーム工程は、フィルム
の厚さが0.002cmを超えるので、インフレート/チューブラ工程に比べて
コストの点で有利である。1987年にJohn Wiley & Sonsが発 行したEncyclopedia of Polymer Science(ポリ マー科学百科事典)7巻、99〜101ページ参照。
【0027】 チューブラフィルムは、固有のダイ構造により、テンター延伸フィルムに比べ
て著しく大きいキャリパの変動が生じる。テンター延伸工程で使用する平らなコ
ートハンガーダイと違って、チューブラダイのリップの撓みにより、簡単に最終
的なフィルムの厚さを調節することができない。その結果、チューブラダイの厚
さ精度の大きさの程度は、平らなフィルムダイの約±5%に比べて約±10%で
ある。この比較的大きいフィルム厚さの変動はダイの回転により補正され、最終
的なフィルム製品の幅全体にわたって厚さの変動を分散させることができる。1
979年、ニューヨークのJohn Wiley & Sonsが発行したZ.T admorおよびC.G.Gogos著のPrinciples of Poly
mer Processing(ポリマー処理の原理)、13章、551〜3ペ ージ、1990年にニューヨークのHanser Publishersが発行 したC.Rauwendaal著のPolymer Extrusion(ポリ マー押出)第2版、9章、450〜1ページ。ダイの回転は、キャリパの変動を
ウェブ全体で分散させることができるが、厚さの変動は変わらず、接着テープ基
材用途には一般に望ましくない。
【0028】 均一な厚さは、接着テープの製造に重要である。なぜなら、均一な厚さは、フ
ィルム特性の均一性の指標であり、不均一な厚さはテープロールに隙間が生じる
か、またはテープロールが入れ子式に伸縮自在になる原因になるからである。こ
れらの理由から、インフレートフィルムまたはチューブラフィルム工程から一般
に生じる厚さが不均一なフィルムは、均一な厚さが重要な接着テープ基材として
適さない。
【0029】 市販の2軸延伸ポリプロピレンフィルムの大多数は、フラットフィルムまたは テンター延伸工程で製造される。代表的なテンター工程は、フィルムを定期的に
同時にかまたは定期的に逐次2軸延伸するのに役立つ。現在、同時テンター延伸
フィルムがフィルム基材市場で占める割合は少く、こうした工程は、長手方向お
よび横断方向の両方でフィルムを連続的に延伸することができるが、許容可能な
延伸比の点でコストが高く、遅くかつ対応性がないことが歴史的に実証されてい
る。
【0030】 逐次テンター延伸は、現在最も広く使用されている2軸延伸フィルム処理方法
である。一般に、厚いシートを押し出して急冷すると、単斜晶系単位格子を含む
α−形態を有する小球を形成する。次に、この厚いシートを適切な延伸温度まで
再び加熱し、第1の長さ方向つまり長手方向延伸ステップで延伸し、次に、第2
の横断方向延伸ステップで延伸する。半結晶質ポリマー鎖は、延伸によって、フ
ィブリルとして知られる長く高度に配列された結晶質部分の束から成る形態に転
換される。こうしたフィブリル状の束は、延伸によって生じる成形ポリプロピレ
ンシートの初期結晶質構造の可塑性変形から生じると一般に考えられる(197
5年発行のA.J.Peterlin著Colloid & Polymer S cience(コロイドおよびポリマー科学)、253(10)、809〜23
ページ参照)。逐次工程では、第1延伸ステップで形成される結晶質フィブリル
は、第2延伸ステップでその位置を変えて、各々のフィブリルの一部はその最初
の位置(つまり長手方向の向き)を保つが、他の部分は第1の方向に対して90
°の角度に回転する。この結果は、互いに「編組された」と言われるフィブリル
の直交網である。1995年にChapman & Hallが発行したJ.Ka
rger−Kolsis編の「Polypropylene Structur e, Blends, and Composites」(ポリプロピレン構造、 配合物および組成物)、第2巻、144〜145ページ参照。)
【0031】 接着テープ基材として使用することを意図する延伸フィルムの場合、一般に、
フィルム製造者からの比較的広い供給フィルムロールからストックロールを細断
する。ストックロールは、一方の表面に接着剤が塗布され、他方の表面に剥離コ
ーティングが塗布されており、狭い幅に細断してロール形態に巻く。
【0032】 形態、つまりフィブリルの配置および向きは、特に特定の方向に加わる荷重に
関して、延伸されるフィルムの機械的特性を支配する。フィブリルの向きは、観
察された機械的特性と良く相関するが(ニューヨークのJohn Wiley &
Sonsが発行したR.J.Samuels著の「Structured Po
lymer Properties」(構造化ポリマー特性)、5章、および1 983年発行のA.J.DeVries著のPolymer Engineer ing & Science(ポリマー工学および科学)、23(5)、241ペ
ージ)、縦方向の延伸パラメーター(MD、TD延伸比)は相関しない。
【0033】 延伸ポリマー系の分子配向を測定するために広く認められた手段はいくつかあ
り、光またはX線散乱、吸光測定、機械的特性分析などがある。定量的方法とし
ては、広角X線散乱(「WAXS」)、光複屈折、赤外線二色性、および小角X
線散乱(「SAXS」)がある。フィブリルの配向分布を決定するのに好ましい
方法はWAXS技術であり、フィブリル状構造内の結晶質平面は、Bragg角
度として周知されている確立された角度で入射X線ビームを散乱または回折させ
る(1960年発行のA.W.Wilchinsky著のJournal of
Applied Physics(応用物理学ジャーナル)、31(11)、1 969ページ、および1996年発行のW.B.Lee等著のJournal of Materials Engineering and Performan
ce(材料工学/性能ジャーナル)5(5)、637ページ参照)。WAXSの
場合、ポリプロピレン分子鎖(つまりc−)軸に関する情報を含むアイソタクチ
ックポリプロピレンの単斜晶(110)平面などの結晶質平面を測定し、次に、
サンプルの幾何学的形状により外部座標に関連付ける。
【0034】 したがって、テープ基材として使用するときに、容易に分断可能なポリプロピ
レン接着テープ基材を提供する2軸延伸ポリプロピレンフィルムを提供する必要
がある。
【0035】 発明の開示 本発明は、2軸延伸アイソタクチックポリプロピレンを含むフィルムを提供す
る。こうしたフィルムは、接着テープ基材として使用するのに良く適する。本発
明のフィルムは、プラスチックの切断刃を有する市販のテープディスペンサを使
って容易に分断して、きれいに鋸歯上に切断された縁部をテープに形成すること
ができる。意外なことに、こうしたフィルムは、高レベルの引張強度など、所望
の機械的特性をなお示すので、テープ基材として非常に有用である。本発明によ
るテープ基材フィルムは、基準方向「R」に対して特定の単結晶形態の向きを有
することが好ましい。
【0036】 本発明は、好適な実施態様では、以下の所望の特性および性能を有するように
2軸延伸されたアイソタクチックポリプロピレンを含むフィルムを提供する。 1.以下に記載するWAXS透過方位角走査により測定される単一方位角走査
最大。 2.最大が、基準方向Rに対して約±75°、好ましくは約±45°、さらに
好ましくは約±25°の範囲内の角度に位置する。 3.単一の方位角走査時最大の範囲(ピーク半値幅)が約40°〜約75°。 4.基準方向における破断点引張伸びが、以下の方法により測定して約45〜
約90%、さらに好ましくは約45〜80%。 5.金属製鋸歯状のディスペンサ切断刃を使用して分断した場合、以下の試験
に従って約350N−cm/cm2未満の分断エネルギー。 6.射出成形ポリスチレン製のディスペンサ切断刃を使用して分断した場合、
以下の試験に従って約700N−cm/cm2未満の分断エネルギー。 7.分断時の伸びは、以下の試験方法に従って分断した場合、約4%未満、好
ましくは約3%未満。
【0037】 好適な一実施態様では、上記のフィルムは、上記の1〜4の条件を満たす結晶
質形態を有するように2軸延伸されたアイソタクチックポリプロピレンフィルム
である。こうしたフィルムは、上記の5、6および/または7の条件を別個に、
または任意の組合わせでさらに満たすことが好ましいが、必須ではない。
【0038】 もう1つの好適な実施態様では、上記のフィルムは、上記の条件4および5を
満たすように2軸延伸されたアイソタクチックポリプロピレンフィルムである。
こうしたフィルムは、上記の条件1、2、3、6および/または7を別個にまた
は任意の組合わせでさらに満たすことが好ましいが、必須ではない。
【0039】 さらにもう1つの好適な実施態様では、上記のフィルムは、上記のフィルムは
、上記の条件4および6を満たすように2軸延伸されたアイソタクチックポリプ
ロピレンフィルムである。こうしたフィルムは、上記の条件1、2、3、5およ
び/または7を別個にまたは任意の組合わせで満たすことが好ましいが、必須で
はない。
【0040】 さらに他の好適な実施態様では、上記のフィルムは、上記の条件4および7を
満たすように2軸延伸されたアイソタクチックポリプロピレンフィルムである。
こうしたフィルムは、上記の条件1、2、3、5および/または6を別個にまた
は任意の組合わせで満たすことが好ましいが、必須ではない。
【0041】 本発明は、さらに他の態様では、上記のフィルムの何れかを含むテープ基材を
提供する。こうしたテープ基材は接着テープに転換され、その一方の主面に感圧
接着剤を含むことが好ましい。この接着テープは、ロール形態に転換されて適切
なディスペンサに取り付けて提供される。
【0042】 本発明は、さらに他の態様では、上記のフィルムの何れかから製造される基材
を備える接着テープを提供する。この接着テープは、接着テープであることが好
ましい。このテープは、適切なディスペンサに取り付けたロール形態で提供され
る。
【0043】 本明細書および請求の範囲では、特定の用語を使用する。これらの用語の殆ど
は十分に周知されているが、用語によっては説明が必要である。本明細書で使用
する「面積延伸比」とは、延伸済みフィルムの特定部分の面積が、延伸前の同一
部分の面積に占める割合を指す。たとえば、全体の延伸比が50:1である2軸
延伸フィルムの場合、未延伸フィルムの特定の1in2部分は、延伸後に50i n2の面積を有する。本明細書で使用する「基準方向」とは、結晶配向性が確定 されるフィルムの平面に存在する軸線である。フィルムの引張特性を決定する場
合、この基準方向は、フィルムを延伸する方向である。フィルムの分断性を決定
する場合、この基準方向は、切断刃上でフィルムを引っ張る方向である。ロール
形態の接着テープに転換される基材フィルムの場合、この基準方向は、ストック
ロールが、テープのロールとして巻かれる狭い幅に細断される方向である。一般
に、必ずというわけではないが、基準方向は、フィルムの長手方向と同じである
。フィルムを説明するために本明細書で使用する場合、「2軸延伸」とは、フィ
ルムの平面でフィルムを2つの異なる方向に延伸させたことを意味する。一般に
、必ずというわけではないが、この2つの方向は垂直である。2軸延伸フィルム
は、逐次延伸させるか、同時に延伸させるか、または同時延伸と逐次延伸のある
組合わせで延伸させることができる。「同時2軸延伸」とは、フィルムを説明す
るために本明細書で使用する場合、延伸の大部分を2方向の各々で同時に行うこ
とを示す。「単一の最大」とは、本明細書で開示する本発明のフィルムのWAX
S方位角走査を説明するために使用する場合、単斜晶アイソタクチックポリプロ
ピレンの結晶物理的特性および回折計幾何学的形状により、X線走査によって検
査される360°の角度範囲内で対称性を示すWAXS透過方位角走査から観察
される単一の変曲(inflection)として識別することができる。こう
した単一最大は、不規則な向きを有するポリマーマトリックスの部分によるデー
タ内のノイズおよび散乱強度と区別することができ、これらは一般に、最大値の
1%未満の大きさを有する。
【0044】 好適な実施態様の詳細な説明 図1を参照すると、本発明の好適な一実施態様によるある長さのテープ10が
示されている。テープ10は、第1主面14および第2主面16を備える2軸延
伸ポリプロピレンフィルム基材12を含む。基材12の厚さは、約0.002〜
約0.005cmであることが好ましい。テープ10の基材12は、接着剤層1
8で第1主面14に被覆される。接着剤18は、先行技術で公知の適切な接着剤
で良い。基材12は、先行技術で公知のように、第2主面16上に被覆された任
意の剥離または低付着バックサイズ層20を有する。
【0045】 基材フィルム12は、n−ヘプタン可溶性分が約15重量%未満、密度が、A
STM D1505−96(「Density of Plastics by t he Density−Gradient Technique」(密度−勾配技
術によるプラスチックの密度))に従って測定して約0.86〜0.92g/c
3、メルトフローインデックスが、ASTM D1238−95(「Flow Rates of Thermoplastics by Extrusion P lastometer」(押出可塑度計による熱可塑性樹脂の流量))に従って
、230℃の温度および21.6Nの力において10分間当たり約0.5〜15
g、差動走査熱量計を使って決定した融点が135℃を超え、好ましくは約14
0℃を超え、最も好ましくは150℃を超えるアイソタクチックポリプロピレン
から製造することが好ましい。さらに、本発明に有用なポリプロピレンは、エチ
レン単位、または炭素原子が4〜8個のα−オレフィン材料と共重合させること
ができ、このコポリマー分は10重量%未満である。基材12に適切な1つの樹
脂は、メルトフローインデックスが10分間当たり2.5gのアイソタクチック
ポリプロピレンホモポリマー樹脂であり、テキサス州、ダラスのFINA Oi l and Chemical Co.から3374の製品表示で市販されている 。
【0046】 基材12は、先行技術で公知の添加剤およびその他の成分を任意に含むことが
できるが、その量は、本明細書に記載する好適な実施態様で得られる引張および
分配特性に悪影響を及ぼさないように選択することが好ましい。たとえば、本発
明のフィルムは、充填剤、可塑剤、着色剤、潤滑剤、加工助剤、成核剤、紫外線
安定剤およびその他の適切な変性剤を含むことができる。一般に、こうした材料
は、延伸フィルムとして製造される前にポリマーに添加される(たとえば、フィ
ルムとして押し出す前のポリマー溶融液中に添加される)。有機充填剤としては
、有機染料および樹脂、並びにナイロンおよびポリイミド繊維などの有機繊維が
ある。無機充填剤としては、顔料、フュームドシリカ、炭酸カルシウム、タルク
、珪藻土、二酸化チタン、炭素繊維、カーボンブラック、ガラスビーズ、ガラス
バブル、鉱物繊維、クレー粒子、金属粒子などがある。その他の添加剤、たとえ
ば難燃剤、安定剤、酸化防止剤、相容化剤、抗微生物剤(酸化亜鉛など)電気導
体および熱導体(酸化アルミニウム、窒化ホウ素、ニッケル粒子など)は、フィ
ルムの形成に使用するポリマーに混合することができる。
【0047】 樹脂は、先行技術で周知されているようにシート形態に成形し、延伸して本明
細書に記載の好ましい形態のフィルム12にするのに適するシートを製造するこ
とができる。シートを成形する1つの適切な方法は、オハイオ州、マウントギリ
アドのH.P.M.が製造し、安定した均質な溶融液を製造するように押出機バ
レル温度を調節した4.45cmの1軸押出機の供給ホッパに樹脂を供給するこ
とである。ポリプロピレン溶融液は、17.8cmの1つのマニホルドシートダ
イを介して、50〜60℃の水が循環する回転水冷鋼成形ホイール上に押し出す
ことができる。成形シートは約30℃に維持した水槽に通すことにより急冷され
て、厚さが約0.12〜0.16cmの成形シートが製造される。
【0048】 次に、このシートを2軸延伸して、以下の所望の特徴および特性を有する基材
フィルム12を提供する。 1.本明細書に記載するWAXS透過方位角走査により測定される単一方位角
走査最大。 2.最大が、基準方向Rに対して約±75°、好ましくは約±45°、さらに
好ましくは約±25°の範囲内の角度に位置する。 3.単一の方位角走査時最大の範囲(ピーク半値幅)が約40°〜約75°。 4.基準方向における破断点引張伸びが、以下の方法により決定して約45〜
約90%、さらに好ましくは約45〜80%。 5.金属製鋸歯状のディスペンサ切断刃を使用して分断した場合、以下の試験
に従って約350N−cm/cm2未満の分断エネルギー。 6.射出成形ポリスチレン製のディスペンサ切断刃を使用して分断した場合、
以下の試験に従って約700N−cm/cm2未満の分断エネルギー。 7.分断時の伸びは、以下の試験方法に従って分断した場合、約4%未満、好
ましくは約3%未満。
【0049】 好適な一実施態様では、フィルム12は、上記の条件1〜4を満たす結晶形態
を有するように2軸延伸されたアイソタクチックポリプロピレンフィルムである
。こうしたフィルム12は、上記の条件5、6および/または7を別個にまたは
何らかの組合わせでさらに満たすことが好ましいが、必須ではない。
【0050】 もう1つの好適な実施態様では、フィルム12は、上記の条件4および5を満
たすように2軸延伸されたアイソタクチックポリプロピレンフィルムである。フ
ィルム12は、上記の条件1、2、3、6および/または7を別個にまたは何ら
かの組合わせでさらに満たすことが好ましいが、必須ではない。
【0051】 さらに他の好適な実施態様では、フィルム12は、上記の条件4および6を満
たすように2軸延伸されたアイソタクチックポリプロピレンフィルムである。こ
うしたフィルム12は、上記の条件1、2、3、5および/または7を別個にま
たは何らかの組合わせで満たすことが好ましいが、必須ではない。
【0052】 さらに他の好適な実施態様では、フィルム12は、上記の条件4および7を満
たすように2軸延伸されたアイソタクチックポリプロピレンフィルムである。こ
うしたフィルム12は、上記の条件1、2、3、5および/または6を別個にま
たは何らかの組合わせでさらに満たすことが好ましいが、必須ではない。
【0053】 本明細書に記載する好適な形態は、フィルム12を2軸延伸するのに適する方
法および装置で得られる。すべての延伸方法のうち、テープ基材用の市販のフィ
ルムに最も好ましい方法としては、引用することにより開示事項すべてを本明細
書に包含する米国特許第4,330,499号および第4,595,738号に
開示されている方法および装置などのような機械的テンターによる2軸延伸、引
用することにより開示事項すべてを本明細書に包含する米国特許第4,675,
582号、第4,825,111号、第4,853,602号、第5,036,
262号、第5,051,225号および第5,072,493号に開示されて
いる方法およびテンター装置が挙げられる。
【0054】 本発明に有用なフィルムは、テープ10の基材12として使用する場合、約0
.002〜0.005cmの最終厚さを有することが好ましい。これより厚いか
または薄いフィルムを使用しても良いが、フィルム12は、過度な薄さおよび取
り扱いの難しさを避けるのに十分な厚さがあり、しかも望ましくないほど硬いか
剛性になり、取扱いまたは使用が困難になるほど厚くてはならない点を理解する
必要がある。
【0055】 先行技術では、分断性は、主に全体的なフィルムの延伸程度によると考えられ
ていたが、本発明の発明者は、全体の延伸程度は決定的ではなく、延伸から生じ
る結晶質フィブリル形態の固有の分布より重要ではないことを発見した。したが
って、同じ成形シートから製造して同じ最終面積延伸比まで延伸させたサンプル
の場合、分断エネルギーは、延伸状態が上記の(1)〜(4)項により厳密に従
うにつれて、意外にも著しく低下することが分かった。
【0056】 上記の(1)〜(3)項を示すWAXSの結果の一例を図2に示す。散乱放射
線周波数計数を垂直軸線上に示し、方向Rに対する角位置を水平軸線上に示す。
単一ピーク30があることが分かる。ピーク30は、基準方向Rに対して0°の
角度に位置する。ピーク30の両側の半ピーク値を32で示す。ピーク半値幅の
範囲は、角位置Aから角位置Bまでの角度の差として示す。図2は、基準方向R
周囲の±90°からの方位角走査の当該部分を示す。曲線の鏡像は、360°走
査の他の部分に存在する。
【0057】 2軸延伸ポリプロピレン接着テープを分断するのに必要なエネルギーは、結晶
質フィブリルが、テープを分断する方向に関して方向付けられる方向によって決
まる。フィブリルを荷重方向(本明細書では、使用方向および分配方向とも言う
)に十分に整合しない場合、フィブリルを荷重方向に再度整合し、その後これら
のフィブリルをその破断点まで変形させるのにエネルギーを費やさなければなら
ない。特に、WAXS測定で観察してフィブリルの向きの最大が1つを超えるよ
うに延伸されたフィルムは、これらの構造を再度整合および破壊してフィルムを
分断するために多量のエネルギーを必要とする。逐次延伸されたフィルムは、フ
ィブリルの向きに1つを超える最大を一般に有する。
【0058】 本発明のテープ基材フィルムは、好ましい分子鎖配向分布を有し、特に分断し
やすいと考えられる。本明細書に記載するテープは、好都合な分子およびフィブ
リルの整合を有し、フィブリルの分布を完全に整合させるのに必要な再度整合が
最小限であると考えられる。したがって、フィブリル状構造を再整合および破壊
するのに必要なエネルギーのレベルが比較的低いため、分断は容易になる。
【0059】 一般に、単一ピーク繊維分布が分断方向または基準方向に十分に近く整合され
ると、最も容易な分断性を示す。意外なことに、基準方向に沿った分布が非常に
狭くても、必ずしも分断性の改善につながらない。我々は、分布が狭すぎる場合
、分断に要するエネルギーが望ましくないほど高度になることを発見した。これ
は、配向軸線に沿った形態学的構造の過度の延伸によると考えられ、こうした過
度の延伸によって、構造はきわめて剛性かつ過度に強度になり、配向分布が減少
するにつれて分断に要するエネルギーが増加する結果になる。我々は、WAXS
単斜晶(110)反射を使って測定した結晶配向分布の半値幅の範囲は約40°
〜約75°であれば好ましいことを発見した。
【0060】 本発明の発明者は、意外なことに、本発明による2軸延伸ポリプロピレンフィ ルムの特定の分子鎖配向によって、望ましい機械的特性を有し、市販のテープデ
ィスペンサを使って驚くほど容易に分断できるフィルムが形成されることを発見
した。市販のテープディスペンサの例としては、金属製切断刃を装備されたSC
OTCHブランドCat.15またはCat.40卓上テープディスペンサ、並
びに金属製切断刃を装備されたCat.25またはCat.H−125/126
プラスチック2ピースプラスチックディスペンサが挙げられ、これらはすべて、
ミネソタ州、セントポールのMinnesota Mining and Man ufacturing Companyから市販されている。
【0061】 本発明はの発明者は、意外なことに、市販の携帯プラスチック製テープディス
ペンサ、たとえばプラスチック製切断刃付きのSCOTCHブランドCat.1
04またはCat.105射出成形ポリスチレン製ディスペンサ(やはりミネソ
タ州、セントポールのMinnesota Mining and Manufa cturing Companyが市販)などを使って本発明のフィルムを分断 できることを発見した。比較上、面積延伸比で決定して同程度まで延伸させたが
、本明細書に記載する好ましい形態配向を持たない他の2軸延伸ポリプロピレン フィルムは、こうしたプラスチック製切断刃で容易に分断することはできない。
【0062】 テープ基材12の第1主面14に塗布された接着剤18は、先行技術で公知の
適切な接着剤で良い。好ましい接着剤は、圧力、熱またはこれらの組合わせで活
性化可能である。適切な接着剤としては、アクリレート、ラバーレジン、エポキ
シ樹脂、ウレタンまたはこれらの組合わせをベースとしたものがある。接着剤1
8は、溶液、水性またはホットメルトコーティング法で塗布することができる。
接着剤は、所望の量で塗布することができ、一般に、従来の乾燥コーティング重
量が約0.0015〜0.005g/cm2になるように塗布する。
【0063】 テープ10のフィルム基材12は、火炎もしくはコロナ放電に暴露するか、ま
たは化学的下塗を含むその他の表面処理で任意に処理して、後続のコーティング
層の付着を改善することができる。さらに、フィルム基材12の第2表面16に
は、任意の低付着性バックサイズ材料20を塗布し、反対側の表面接着剤層18
とフィルム12との間の付着を制限して、接着剤塗布テープ製造技術で公知のよ
うに、容易に巻き出すことができる接着テープロールを製造することができる。
【0064】 テープ10は、図3に示すように任意にコア24上に螺旋形に巻かれたロール
22の形態で提供することが好ましい。こうしたロールは、図4に示すように、
卓上または携帯ディスペンサ26に取り付けて提供することができる。このディ
スペンサは、金属製切断刃またはプラスチック製切断刃を備えることができる。
好ましいディスペンサとしては、金属製切断刃を装備されたSCOTCHブラン
ドCat.15またはCat.40卓上テープディスペンサ、金属製切断刃を装
備されたSCOTCHブランドCat.25またはCat.H−125/126
プラスチック2ピースプラスチック製ディスペンサ、プラスチック製切断刃を装
備されたSCOTCHブランドCat.104またはCat.105射出成形ポ
リスチレン製ディスペンサとして市販されているものがあり、これらはすべて、
ミネソタ州、セントポールのMinnesota Mining and Man ufacturing Companyから市販されている。
【0065】 フィルム基材をテープに転換する詳細は、当業者は周知しているので、本明細
書でさらに詳しく説明する必要はない。たとえば、米国特許第4,451,53
3号「Dispensable Polypropylene Adhesive
−Coated Tape」(使い捨て式ポリプロピレン接着剤塗布テープ)( Wong等)を参照。この特許の開示事項は、引用することにより本明細書に包
含する。
【0066】 試験方法 引張特性: ASTM D−882−95A、薄いプラスチックシートの引張特性、方法A フィルムの破断点引張伸びは、ASTM D−882−95A「Tensil e Properties of Thin Plastic Sheeting」 (薄いプラスチックシーティングの引張特性)方法Aに記載されている手順で測
定した。フィルムは、25℃および相対湿度50%で24時間にわたって状態調
節した。試験は、マサシューセッツ州、スタウトンのSintechがモデル1
/Sとして市販している引張試験機を使って行った。この試験の試験片は、1.
91cm幅および15cm長だった。初期挟持部分断10.2cmおよびクロス
ヘッド速度毎分30cmを使用した。試験片は、各サンプルについてフィルムの
基準方向で試験した。結果を以下の表1に記載する。破断点伸び値は、サンプル
の初期ゲージ長さに基づいて基準方向について記載する。請求の範囲を含む本明
細書で使用する場合、「破断点引張伸び」は、上記の方法で得た結果を表すため
に使用する。
【0067】 分断特性:フィルム分配試験 1.91cm幅および15cm長の試験片は、新しい刃を装備した安全剃刀を
使って未塗布サンプルフィルムから細断した。試験片を25℃および相対湿度5
0%で24時間にわたって状態調節してから試験した。
【0068】 フィルムの分断性を測定するために使用した試験器具を図5に示す。この試験
器具は、市販のテープディスペンサ100M(金属製切断刃を装備されたSco
tchTMCat.H−127の2ピースポリスチレン成形ディスペンサで、ミネ
ソタ州、セントポールのMinnesota Mining & Manufac turing Co.が市販)、または市販のテープディスペンサ100P(プ ラスチック製切断刃を装備されたScotchTMCat.122の2ピースポリ
スチレン成形ディスペンサで、ミネソタ州、セントポールのMinnesota
Mining & Manufacturing Co.が市販)から構成し、1
5.2cm×15.2cm×1.1cmのアルミニウム製後部取付プレート10
2に取り付けた。このディスペンサは、分断試験時の撓みを制限するため、後部
取付プレート102と、試験ディスペンサ100Pまたは100Mの輪郭に圧延
した0.3cm厚のアルミニウム製前部取付プレート104との間に配置した。
試験ディスペンサは、ねじ付きつまみねじ106で、前部取付プレート104と
後部取付プレート102との間の所定の位置に確実に保持した。後部取付プレー
ト102は、小ねじ110で2.4cm径の円筒状基部取付スタッド108に取
り付けた。基部取付スタッド108は、90°の切欠きを備えるように圧延して
、後部取付プレート102を引張試験機の垂直中心線に保持するように、つまり
、後部取付プレート102の軸線と試験ディスペンサ100Pまたは100Mと
の間の角度が機械の中心線に対して0°になるようにした。基部スタッド108
は、基部スタッドのドリル穴109に挿入する締付ピンで試験機に取り付けた。
【0069】 試験ディスペンサ100Mまたは100Pは、後部取付プレート102にねじ
込んだアルミニウムハブ取付軸112の上にディスペンサのハブを挿入して、後
部取付プレート102上に取り付けた。ディスペンサの底部は、試験時にディス
ペンサが回転するのを防ぐために、受座115に据えた。試験ディスペンサは、
ディスペンサの切断刃の歯の列が機械の中心線に垂直になるように取り付けた。
こうして、被試験フィルムには、分断するときに、その幅全体に実質的に均一に
荷重が加わった。
【0070】 ディスペンサ100Mは、図6および図7に示す鋼製鋸歯状切断刃120を備
えていた。鋼製切断刃120は、約0.05cm厚のニッケルめっき鋼から形成
され、フィルム12と少なくとも同じ幅、および刃を横断して延在するフィルム
12の基準方向Rに対応する方向に約0.3cm長の矩形の平坦部分122を備
えていた。平坦部分122は、試験サンプルを仮に固定するほぼ平らな表面を確
定する。刃120は、平坦部分122の後縁に刃支持部126を備え、この平坦
部分は、支持部126とともに80°の角度βを形成した。刃の支持部126は
、約1.32cm長だった。刃120は、支持部に対向する平坦部分の縁部にほ
ぼU形の部分128を備え、その末端の縁部に沿って歯130の列を有した。各
々の歯130はほぼ三角形であり、平坦部分122の平面内かまたはわずかに下
に先端をし、隣接する歯130の先端から約0.12cmだけ離間配置され、約
0.06cmの高さで画定され、鮮鋭度は約0.003cmの曲率半径により画
定され、前記歯130の頂点132は開先角度60°を形成する。歯130は、
刃支持部126の平面から外側に約50°の角度αで突出する。ほぼU形部分1
28の側面は、互いに対して72°の角度γである。
【0071】 ディスペンサ100Pは、図8〜図10に示す射出成形ポリスチレン刃140
を備える。ディスペンサ100Pのポリスチレン刃140は、テープディスペン
サ100Pの両半体の一方とともに一体成形される。刃140は、典型的な射出
成形工程を使用して鋼成形型のキャビティに充填して成形する。図9および図1
0に示すように、刃140は、約0.35cm幅の平坦部分表面144を備える
。平坦部分表面144は、曲率半径が2.54cmのわずかに凸状である。平坦
部分144の前方には、125°の内角δで会合する表面148および149に
より形成されるV形部分である。このV溝の表面148は、平坦部分144の線
形近似とともに70°の角度νを形成する。一連の隆起部154は、ディスペン
サの前部から延在する。隆起部154は、隆起部154cで会合する側面154
aおよび154bにより各々形成される。各々の歯の先端150は、表面149
と隆起部154との交点で形成される。したがって、図8および図10で最も良
く分かるとおり、各々の歯は、3つの平面の交点つまり隆起部154の側面15
4aおよび154b並びにV形溝の表面149により形成される。図10で分か
るとおり、側面154aおよび154bは74°の開先角度θで会合する。図9
で分かるとおり、表面149は、隆起部154の縁部154cとともに50°の
角度φを形成する。各々の歯150は、平坦部分表面144の平面かまたはわず
かに下に先端を有し、隣接する歯150の先端から約0.127cmだけ離間配
置されている。各々の歯の高さは、歯の先端から歯の間に接する谷までの高さH
として測定して約0.020cmである。各々の歯の縁部の鮮鋭度は、約0.0
10cmの曲率半径を有する。
【0072】 何れの試験ディスペンサの場合も、両面接着テープ片(ScotchTM Ca t.665)を平坦部分領域122または144に貼付して、分断試験時に前方
に移動するのを防ぐために、指圧で試験片12を両面テープの付着面に確実に付
着させた。
【0073】 試験片は、機械の中心線に0°の角度で整合し、ディスペンサの力がサンプル
の幅全体に均一に分布するようにした。ディスペンサ100Mまたは100Pは
、切断刃120または140の先端が挟持部162の真下になるように方向付け
た。金属製ディスペンサ120を取り付けたディスペンサ100Mを使用する試
験では、ディスペンサは、平坦部分122が、試験機の垂直移動方向Aに対して
110°の角度σ1になる角度で方向付けた(図11参照。この図は、挟持部1 62に対するカッターの刃120のみを示し、ディスペンサおよび試験器具の他
の部分は、図示の目的のためにのみ取り除いてある)。プラスチック製の刃14
0を取り付けたディスペンサ100Pを使用する試験では、ディスペンサは、隆
起部154の縁部154cが、試験機の垂直移動方向Aに対して32°の角度σ 2 になる角度で方向付けた(図12参照。この図は、挟持部162に対するカッ ターの刃140のみを示し、ディスペンサおよび試験器具の他の部分は、図示の
目的のためにのみ取り除いてある)。
【0074】 次に、試験片12の自由端を、上部挟持部と切断刃120または140との間
の距離が10.2cmになるように引張試験機の上部挟持部162に把持した。
試験片には、緊張させないように荷重を加え、切断刃が試験開始前に試験片に接
触しないようにした。上部挟持部は、支持レール14上を移動する機械のクロス
ヘッドに取り付けた。次に、試験片に0.9N以下の張力で予荷重を加え、切断
刃120または140に接触させた。次に、毎分30cmの速度で挟持部162
により、試験片12をA方向に引っ張った。荷重および試験片の伸びを測定して
記録し、図13に示すように、1回の伸びに関する荷重下の面積から試験片12
を分断するのに要するエネルギーを計算して表1に記録した。図13では、垂直
軸線に沿って荷重を記載し、水平軸線上に伸びを記載する。荷重および伸びは、
曲線の部分200に沿って増加し、204で伸びが示されている最高荷重202
に達する。次に、荷重は、曲線の部分206に沿って伸びが続くにつれて減少す
る。本明細書に記載するように、エネルギーは、伸び0から最高荷重202にお
ける伸び204までの曲線の当該部分について計算する。ディスペンサの歯は、
最高荷重202の点付近でフィルムを穿孔すると考えられ、この時点で、フィル
ムを貫通する穿孔が伝搬してフィルムを完全に分断する。
【0075】 本明細書および請求の範囲で使用する場合、「ディスペンス試験−金属刃」と
いう用語は、ディスペンサ100Mを使用する上記の試験を意味し、「ディスペ
ンス試験−プラスチック刃」という用語は、ディスペンサ100Pを使用する上
記の試験を意味する。
【0076】 分断フィルム縁部の光学顕微鏡検査 「ディスペンス試験−プラスチック刃」から得た分断試験片をガラス顕微鏡ス
ライド上に取り付けて、分断縁部の画像を得た。ミネソタ州、ミネアポリスのL
eeds Precision Instruments, Inc.が市販して おり、交差偏光/微分干渉コントラスト(DIC)を装備したOlympus BHSMタイプBH−2光学顕微鏡を使用して、画像を得た。写真画像は、AS
Aが80のPolacolor ERタイプ59瞬間現像フィルムおよびPol aroid4×5フラットフィルムホルダーを使って50倍に拡大して得た。
【0077】 広角X線散乱(WAXS)測定 広角X線回折データ(WAXS)は、Picker4-サークル回折計、銅K α放射線、および散乱放射線のシンチレーション検出器のレジストリを使用して
収集した。回折計には、固定入射スリットおよび固定受光スリットを装備した。
透過データ収集幾何学的形状は、有効基準方向軸線を垂直に方向付けて、回折計
の2θ軸に一致させて使用した。X線発生器は、40kVおよび25mAの設定
値で動作させた。試験片は、両面接着テープを使ってアルミニウム製ホルダに取
り付け、入射X線ビームに暴露されるフィルム部分の下に基材プレートまたは支
持具は使用しなかった。
【0078】 ポリプロピレンのピーク位置は、角度ステップ0.05°およびカウント時間
30秒として5°から35°まで(2θ)行なったステップ走査検査から確認し
た。ポリプロピレン単斜晶(110)最大の方位角ステップ走査(azimut
hal slep scans)は、ステップ3°およびカウント時間10分を
用いて−180〜+180°(X)の計器設定値から行った。結果として得られ
た散乱データは、方位角のx−yの対および強度値に変換し、データ分析ソフト
ウェアORIGINTM(マサシューセッツ州、ノーサンプトンのMicroca
l Software Inc.のOne Roadhouse Plazaが市販
しているORIGINTMバージョン4.1、01060)を使用してプロファイ
ルを適合させた。ガウス形状モデルを使用して、方位角走査で観察した強度最大
を表す。上記のプロファイル充填手順で測定した幅は、線形背景モデルを超える
半値幅(FWHM)として求めた。WAXSの結果を表1に示す。
【0079】 本発明の動作について、以下の詳細な実施例に関してさらに説明する。これら
の実施例は、様々な特定かつ好ましい実施態様および技術をさらに示すために記
載する。実施例が示すように、フィルムの望ましい特性は、先行技術で一般に教
示されてきた公称機械延伸比を記述してフィルムを定義するのではなく、本明細
書に記載するフィルムの好ましい形態を得るようにフィルムを延伸して求める。
しかし、本発明の範囲内で多くの変形および変更を行うことができることを理解
すべきである。
【0080】 実施例1〜15 実施例1〜15では、成形フィルムは以下のように得た。公称メルトフローイ
ンデックスが10分間当たり2.5gのアイソタクチックポリプロピレンホモポ
リマー(テキサス州、ダラスのFINA Oil and Chemical Co
.から調達した商品表示3374)は、H.P.M(オハイオ州、マウントギリ
アド)が製造した4.45cmの1軸押出機の供給ホッパに供給した。この押出
機は、安定した均質な溶融液を生成するように調節した。ポリプロピレン溶融液
は、17.8cmの単一マニホルドシータダイを介して、50〜60℃の水が内
部を循環する回転水冷鋼成形ホイール上に押し出した。次に、この成形シートを
約30℃に維持した急冷水槽に通して、厚さが約0.12〜0.16cmの成形
シートを形成した。次に、この成形シートを各実施例に記載する特定の方法で延
伸させた。両方向に同時に延伸させる実施例の場合、両方向各々の個々の延伸要
素は同時に開始および終了した。
【0081】 実施例1〜8に従って作製したサンプルは、金属製切断刃を使用して上記の試
験方法で分断性を試験した。実施例9〜15に従って作製したサンプルは、ポリ
スチレン切断刃を使用して上記の試験方法で分断性を試験した。各実施例のサン
プルは、本明細書に記載するWAXS分析をさらに行って、フィルムの形態を決
定した。各実施例のサンプルは、上記の方法で破断点引張伸びをさらに試験した
。前置のCは、比較実施例を示すために使用する。
【0082】 実施例C−1 逐次2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、テンター工程として周知されている
工程で作製した。成形シートは、約127〜136℃に本質的に維持した第1系
列の加熱ロール上を通してから、この実施例では基準方向Rである押出しつまり
成形方向に5.0:1の第1延伸比に達するように、異なる速度で回転するニッ
プ付き延伸ロール2個の間で延伸した。次に、1軸延伸シートを複数の加熱領域
の温度が158〜175℃であるテンターオーブン内に供給し、第1延伸に垂直
な方向に約9:1の延伸比において2つのテンターレールの間で延伸した。結果
として得られたフィルムの厚さは0.0030cmであり、空気で冷却して、内
部温度が120℃の焼鈍ドラム上で焼鈍した。次に、縁部を剃刀で細断して、フ
ィルムをマスターロール上に巻いた。このフィルムは、新しい刃を付けた安全剃
刀カッターを使って、有用なサンプル幅に細断した。
【0083】 実施例C−2 2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、以下のとおりフレームまたはバッチスト
レッチャーとして公知の実験用2方フィルム延伸機を使って、成形シートを同時
に2つの垂直な方向に延伸して作製した。0.16cm厚の成形フィルムは、1
辺が6.83cmの正方形タブレットに切断し、1辺が5.08cmの延伸可能
なサンプルを残すように一連のクリップで縁に沿って把持してバッチストレッチ
ャーの延伸オーブン内に保持した。このタブレットを155℃で90秒間にわた
って予熱し、毎秒約300%の割合で基準方向に、毎秒約300%の割合で基準
方向に垂直な方向に同時に延伸し、最終的な面積延伸比を約40:1にした。サ
ンプルを延伸機から直ちに取り出して冷却した。フィルムの厚さは0.0030
cmだった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀カッターを使って
有用なサンプル幅に細断した。
【0084】 実施例3 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例2に記載したように延伸して
作製したが、延伸率と最終面積延伸比は以下のとおりだった。タブレットを15
5℃で90秒間予熱してから、毎秒約300%の割合で基準方向に、毎秒約24
5%の割合で第1方向に垂直な方向に同時に延伸し、最終面積延伸比を約40:
1にした。サンプルを延伸機から直ちに取り出して冷却した。フィルムの厚さは
0.0025cmだった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀カッ
ターを使って有用なサンプル幅に細断した。
【0085】 実施例C−4 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例2に記載したように延伸して
作製したが、最終面積延伸比は以下のように得た。このタブレットを155℃で
90秒間予熱してから、毎秒約300%の割合で基準方向に、毎秒約300%の
割合で基準方向に垂直な方向に同時に延伸して、最終面積比を約50:1にした
。サンプルを延伸機から直ちに取り出して冷却した。このフィルムの厚さは0.
0034cmだった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀カッター
を使って有用なサンプル幅に細断した。
【0086】 実施例5 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例2に記載したように延伸した
が、延伸率および最終面積延伸比は以下のとおりだった。このタブレットを15
5℃で90秒間予熱してから、毎秒約300%の割合で基準方向に、毎秒約21
0%の割合で第1方向に垂直な方向に同時に延伸し、最終面積比を約50:1に
した。サンプルを延伸機から直ちに取り出して冷却した。このフィルムの厚さは
0.0025cmだった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀カッ
ターを使って有用なサンプルの幅に細断した。
【0087】 実施例C−6 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、最終面積比以外は実施例2に記載し
たように延伸した。このタブレットを155℃で90秒間予熱してから、毎秒約
300%の割合で基準方向に、毎秒約300%の割合で基準方向に垂直な方向に
同時に延伸し、最終面積延伸比を約60:1にした。サンプルを延伸機から直ち
に取り出して冷却した。このフィルムの厚さは0.0021cmだった。このフ
ィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀カッターを使って有用なサンプル幅に
細断した。
【0088】 実施例7 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例2に記載したように延伸して
作製したが、延伸率および最終面積延伸比は異なった。このタブレットを155
℃で90秒間予熱してから、毎秒約300%の割合で基準方向に、毎秒約250
%の割合で第1方向に垂直な方向に同時に延伸して、最終面積延伸比を約60:
1にした。サンプルを延伸機からただちに取り出して冷却した。このフィルムの
厚さは0.0022cmだった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃
刀カッターを使って有用なサンプル幅に細断した。
【0089】 実施例8 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例2に記載したように延伸して
作製したが、延伸率および最終面積延伸比は異なった。このタブレットを155
℃で90秒間予熱してから、毎秒約300%の割合で基準方向に、毎秒約168
%の割合で第1方向に垂直な方向に同時に延伸して、最終面積延伸比を約60:
1にした。サンプルを延伸機から直ちに取り出して冷却した。このフィルムの厚
さは0.0031cmだった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀
カッターを使って有用なサンプル幅に細断した。
【0090】 実施例C−9 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例2に記載したように延伸して
作製したが、延伸率および最終面積延伸比は異なった。このタブレットを155
℃で90秒間予熱してから、毎秒約165%の割合で基準方向に、毎秒約300
%の割合で第1方向に垂直な方向に同時に延伸して、最終面積延伸比を約53:
1にした。サンプルを延伸機から直ちに取り出して冷却した。このフィルムの厚
さは0.0027cmだった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀
カッターを使って有用なサンプル幅に細断した。
【0091】 実施例C−10 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例2に記載したように延伸して
作製した。このタブレットを155℃で90秒間予熱してから、毎秒約300%
の割合で基準方向に、毎秒約300%の割合で第1方向に垂直な方向に同時に延
伸して、最終面積延伸比を約40:1にした。サンプルを延伸機から直ちに取り
出して冷却した。このフィルムの厚さは0.0033cmだった。このフィルム
は、新しい刃を取り付けた安全剃刀カッターを使って有用なサンプル幅に細断し
た。
【0092】 実施例11 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、最終面積延伸比以外は実施例2に記
載したように延伸して作製した。このタブレットを155℃で90秒間予熱して
から、毎秒約300%の割合で基準方向に、毎秒約300%の割合で第1方向に
垂直な方向に同時に延伸して、最終面積延伸比を約55:1にした。サンプルを
延伸機から直ちに取り出して冷却した。このフィルムの厚さは0.0020cm
だった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀カッターを使って有用
なサンプル幅に細断した。
【0093】 実施例C−12 同時2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例2に記載したように延伸して
作製したが、延伸比および最終面積延伸比は異なった。このタブレットを155
℃で90秒間予熱してから、毎秒約300%の割合で基準方向に、毎秒約167
%の割合で第1方向に垂直な方向に同時に延伸して、最終面積延伸比を約45:
1にした。サンプルを延伸機から直ちに取り出して冷却した。このフィルムの厚
さは0.0029cmだった。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀
カッターを使って有用なサンプル幅に細断した。
【0094】 実施例C−13 逐次2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例1に記載したように延伸して
作製した。フィルムの最終的な厚さは0.0028cmだった。
【0095】 実施例C−14 逐次2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、実施例1に記載したように延伸して
作製したが、基準方向は第2延伸方向(TD)にした。最終フィルム厚さは0.
0030cmだった。
【0096】 実施例C−15 再度伸長して逐次2軸延伸したポリプロピレンフィルムを実施例1の方法で延
伸したが、以下の点が異なる。第2(横断方向)延伸ステップは、約6:1の割
合だった。フィルムは、テンター延伸ステップから出た後、内部で約110〜1
40°に維持した一連の加熱ロール上を通過させて、フィルムを約2.4:1の
延伸比で第1延伸ステップの方向に再び延伸して、最終面積延伸比を約72:1
にした。伸びおよび横断方向の収縮により、最終厚さが約0.0030cmのフ
ィルムが形成された。このフィルムは、新しい刃を取り付けた安全剃刀刃を使用
して有用なサンプル幅に細断した。
【0097】
【表1】
【0098】 上記の光学顕微鏡手順によりいくつかの実施例について得た写真画像を図14
〜図18に示す。図14は、比較実施例C−1の逐次2軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムを示す。鋸歯状の縁部は、プラスチック製ディスペンサの刃の切断歯の輪
郭を厳密にたどらないように見える。図15は、感圧接着剤のコーティングが第
1主面に塗布された比較実施例C−1によるサンプルを示す。C−1の基材を構
成する接着テープも、切断歯の輪郭を厳密にたどらないように見える。図16は
、比較実施例C−4の同時延伸フィルムを示し、その鋸歯状縁部はプラスチック
製切断歯の輪郭を厳密にたどらないように見える。図17は、実施例3の本発明
によるフィルムを示し、プラスチック製切断刃の輪郭を厳密にたどっている。図
18は、先行技術のアセテート基材付き感圧接着剤の鋸歯状縁部を示す。図17
に示す本発明のフィルムは、図18のより高価なアセテート基材付き接着テープ
と同様に機能することが分かる。
【0099】 上記の試験および試験結果は、予測的なものではなく、具体的に説明すること
のみを意図するものであり、異なる結果を得るために試験手順を変更することが
可能である。
【0100】 本発明について、いくつの実施態様に関して説明してきた。上記の詳細な説明
および実施例は、理解しやすくするために示したに過ぎない。これらの実施例か
ら不必要に制限を考えるべきではない。当業者は、本発明の範囲を逸脱せずに、
上記の実施態様に多くの変更を加えることができることが明白である。したがっ
て、本発明の範囲は、本明細書に記載された正確な詳細および構造に限定すべき
ではなく、請求の範囲の文言により記述される構造およびこうした構造と等価な
ものに限定すべきである。
【0101】 本発明について、以下の図面に関してさらに説明する。図中、類似の参照符号
は、いくつかの図面で類似の部品を指す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるある長さのテープの斜視図を示す。
【図2】 本発明によるフィルムの好適な実施態様のWAXSの結果を示す。
【図3】 本発明による接着テープのロールの側面図を示す。
【図4】 本発明によるディスペンサに取り付けたテープロールの側面図を示す。
【図5】 本発明によるフィルムの分断特性を試験するために使用する試験器具の斜視図
を示す。
【図6】 図4のテープディスペンサおよび図5の試験器具に有用な金属製ディスペンサ
の刃の斜視図を示す。
【図7】 図6の金属製ディスペンサの刃の側面図を示す。
【図8】 図4の方向8−8で切ったプラスチック製ディスペンサの刃を示す。
【図9】 線9−9に沿って切った図8のディスペンサの刃の断面図を示す。
【図10】 方向10−10で切った図8のディスペンサの刃の上面図を示す。
【図11】 図5の装置の一部および図6の金属製ディスペンサの刃の側面図を示す。
【図12】 図5の装置の一部および図9のプラスチック製ディスペンサの刃の側面図を示
す。
【図13】 本発明のポリプロピレン製テープ基材の代表的な分断または分配試験曲線を示
す。
【図14】 本明細書に記載する試験方法により分断した先行技術のポリプロピレンフィル
ムの拡大写真である。
【図15】 本明細書に記載した試験方法により分断した先行技術のポリプロピレン基材付
き接着テープの拡大写真である。
【図16】 本明細書に記載した試験方法により分断したもう1つの先行技術のポリプロピ
レンフィルムの拡大写真である。
【図17】 本明細書に記載した試験方法により分断した本発明によるポリプロピレンフィ
ルムの拡大写真である。
【図18】 本明細書に記載した試験方法により分断した先行技術のアセテート基材付き接
着テープの拡大写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:12 C08L 23:12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,HU,ID,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZW Fターム(参考) 4F071 AA20 AF21Y AH19 BA01 BB06 BB08 BC01 BC12 4F210 AA11 AG01 QC05 QG01 QG18 4J004 AB01 CA04 CC05 DB01 EA01 【要約の続き】 装備された射出成形ポリスチレンディスペンサを使って 分断する場合、約70mm/mm2未満である。最後 に、新奇なフィルムの伸びは、市販のテープディスペン サを使って分断する場合、約4%未満、さらに好ましく は約3%未満である。

Claims (189)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイソタクチックポリプロピレンを含み基準方向を有する2
    軸延伸フィルムを含む接着テープ基材であって、 前記ポリプロピレンフィルムが、単斜晶(110)結晶平面からの広角X線散
    乱測定で決定される結晶配向性を提供するように2軸延伸され、該結晶配向性が
    、 (a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査
    時最大と、 (b)40°〜75°のピーク半値幅とを有し、 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90%で
    ある、接着テープ基材。
  2. 【請求項2】 前記フィルムの厚さが0.002〜0.005cmである、
    請求項1記載の基材。
  3. 【請求項3】 前記基材を「ディスペンス試験−金属刃」に従って分断する
    場合、前記フィルムの分断エネルギーが350N−cm/cm2以下である、請 求項1記載の基材。
  4. 【請求項4】 前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−金属刃」に従
    って分断する場合に4%以下である、請求項3記載の基材。
  5. 【請求項5】 前記基材を「ディスペンス試験−金属刃」に従って分断した場
    合、前記フィルムが、該金属刃の輪郭に厳密に一致する鋸歯状縁部を示す、請求
    項3記載の基材。
  6. 【請求項6】 前記基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従って分
    断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm2以下である
    、請求項1記載の基材。
  7. 【請求項7】 前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項6記載の基材。
  8. 【請求項8】 前記基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従って分
    断した場合、前記フィルムが該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸刃状縁部
    を有する、請求項1記載の基材。
  9. 【請求項9】 前記基材を「分配試験−プラスチック刃」に従って分断する場
    合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm2以下である、請求項
    3記載の基材。
  10. 【請求項10】 前記基材を「分配試験−プラスチック刃」に従って分断した
    場合、前記フィルムが、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部を示
    す、請求項5記載の基材。
  11. 【請求項11】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項1記載の基材。
  12. 【請求項12】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項11記載の基材。
  13. 【請求項13】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定し
    て45%〜80%である、請求項1記載の基材。
  14. 【請求項14】 前記フィルムが第1主面を備え、前記基材が前記フィルム
    の該第1主面に接着剤をさらに含む、請求項2記載の基材。
  15. 【請求項15】 前記接着剤が感圧接着剤を含む、請求項14記載の基材。
  16. 【請求項16】 前記基材が幅および長さを備え、該長さが該幅より著しく
    長く、前記基準方向が前記基材の該長さに平行であり、前記基材がその長さに沿
    って螺旋状に巻かれてテープのロールを形成する、請求項15記載の基材。
  17. 【請求項17】 前記ロールが、金属製切断刃を備えるディスペンサに取り
    付けられる、請求項16の基材。
  18. 【請求項18】 前記ロールが、プラスチック製切断刃を備えるディスペン
    サに取り付けられる、請求項16記載の基材。
  19. 【請求項19】 アイソタクチックポリプロピレンを含み基準方向を有する
    2軸延伸フィルムを含む接着テープ基材であって、前記フィルムが、 a)前記フィルムの破断点伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90%で
    あり、 b)前記基材を前記基準方向に「ディスペンス試験−金属刃」に従って分断す
    る場合、前記フィルムの分断エネルギーが350N−cm/cm2以下であるよ うに2軸延伸された、接着テープ基材。
  20. 【請求項20】 前記フィルムの厚さが0.002〜0.005cmである
    、請求項19記載の基材。
  21. 【請求項21】 前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−金属刃」に
    従って分断する場合に4%以下である、請求項19記載の基材。
  22. 【請求項22】 前記基材を「ディスペンス試験−金属刃」に従って分断し
    た場合、前記フィルムが、該金属刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部を示す、請
    求項19記載の基材。
  23. 【請求項23】 前記基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従っ
    て分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm2以下 である、請求項19記載の基材。
  24. 【請求項24】 前記基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従っ
    て分断した場合、前記フィルムが、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯
    状縁部を示す、請求項19記載の基材。
  25. 【請求項25】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定し
    て45%〜80%である、請求項19記載の基材。
  26. 【請求項26】 前記ポリプロピレンフィルムが、単斜晶(110)結晶平
    面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を有するように2軸延伸され
    、該結晶配向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項19記載の基材。
  27. 【請求項27】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項26記載の基材。
  28. 【請求項28】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項27記載の基材。
  29. 【請求項29】 前記フィルムが第1主面を備え、前記基材が前記フィルム
    の前記第1主面に接着剤をさらに含む、請求項20記載の基材。
  30. 【請求項30】 前記接着剤が感圧接着剤を含む、請求項29記載の基材。
  31. 【請求項31】 前記基材が幅および長さを備え、該長さが該幅より著しく
    長く、前記基準方向が前記基材の該長さに平行であり、前記基材がその長さに沿
    って螺旋状に巻かれてテープのロールを形成する、請求項30記載の基材。
  32. 【請求項32】 前記ロールが、金属製切断刃を備えるディスペンサに取り
    付けられる、請求項31記載の基材。
  33. 【請求項33】 アイソタクチックポリプロピレンを含み基準方向を有する
    2軸延伸フィルムを含む接着テープ基材であって、前記フィルムが、 a)前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90
    %であり、 b)前記基材を前記基準方向に「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従っ
    て分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm2以下 であるように2軸延伸された、接着テープ基材。
  34. 【請求項34】 前記フィルムの厚さが0.002〜0.005cmである
    、請求項33記載の基材。
  35. 【請求項35】 前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−プラスチッ
    ク刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項33記載の基材。
  36. 【請求項36】 前記基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従っ
    て分断した場合、前記フィルムが、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯
    状縁部を示す、請求項33記載の基材。
  37. 【請求項37】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定し
    て45%〜80%である、請求項33記載の基材。
  38. 【請求項38】 前記ポリプロピレンフィルムが、単斜晶(110)結晶平
    面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸延伸さ
    れ、該結晶配列が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項33記載の基材。
  39. 【請求項39】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項38記載の基材。
  40. 【請求項40】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項39記載の基材。
  41. 【請求項41】 前記基材を前記基準方向に「ディスペンス試験−金属刃」
    に従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが350N−cm/cm 2 以下である、請求項33記載の基材。
  42. 【請求項42】 前記フィルムが第1主面を備え、前記基材が、前記フィル
    ムの該第1主面に接着剤をさらに含む、請求項34記載の基材。
  43. 【請求項43】 前記接着剤が感圧接着剤を含む、請求項42記載の基材。
  44. 【請求項44】 前記基材が幅および長さを備え、該長さが該幅より著しく
    長く、前記基準方向が前記基材の該長さに平行であり、前記基材がその長さに沿
    って螺旋状に巻かれてテープのロールを形成する、請求項43記載の基材。
  45. 【請求項45】 前記ロールが、プラスチック製切断刃を備えるディスペン
    サに取り付けられる、請求項44記載の基材。
  46. 【請求項46】 アイソタクチックポリプロピレンを含み基準方向を有する
    2軸延伸フィルムを含む接着テープ基材であって、前記フィルムが、 a)前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90
    %であり、 b)前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従って
    分断する場合に4%以下であるように2軸延伸された、接着テープ基材。
  47. 【請求項47】 前記フィルムの厚さが0.002〜0.005cmである
    、請求項46記載の基材。
  48. 【請求項48】 前記基材を前記基準方向に「ディスペンス試験−プラスチ
    ック刃」に従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−c
    m/cm2以下である、請求項46記載の基材。
  49. 【請求項49】 前記基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従っ
    て分断される場合、前記フィルムが、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸
    歯状縁部を示す、請求項46記載の基材。
  50. 【請求項50】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定し
    て45%〜80%である、請求項46記載の基材。
  51. 【請求項51】 前記ポリプロピレンフィルムが、単斜晶(110)結晶平
    面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸延伸さ
    れ、該結晶配向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項46記載の基材。
  52. 【請求項52】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項51記載の基材。
  53. 【請求項53】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項51記載の基材。
  54. 【請求項54】 前記基材を前記基準方向に「ディスペンス試験−金属刃」
    に従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが350N−cm/cm2 以下である、請求項46記載の基材。
  55. 【請求項55】 前記フィルムが第1主面を備え、前記基材が、前記フィル
    ムの該第1主面に接着剤をさらに含む、請求項47記載の基材。
  56. 【請求項56】 前記接着剤が感圧接着剤を含む、請求項55記載の基材。
  57. 【請求項57】 前記基材が幅および長さを備え、該長さが該幅より著しく
    長く、前記基準方向が前記基材の該長さに平行であり、前記基材がその長さに沿
    って螺旋状に巻かれてテープのロールを形成する、請求項56記載の基材。
  58. 【請求項58】 前記ロールが、プラスチック製切断刃を備えるディスペン
    サに取り付けられる、請求項57記載の基材。
  59. 【請求項59】 第1主面を備え、アイソタクチックポリプロピレンを含み
    基準方向を有する2軸延伸フィルム基材と、該基材の前記第1主面上の接着剤層
    とを含む接着テープであって、 前記ポリプロピレンフィルム基材が、単斜晶(110)結晶平面からの広角X
    線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸延伸され、該結晶配向
    性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含み、 前記ポリプロピレンフィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に測定し
    て45%〜90%である、接着テープ。
  60. 【請求項60】 前記接着剤が感圧接着剤を含む、請求項59記載の接着テ
    ープ。
  61. 【請求項61】 前記フィルム基材の厚さが0.002〜0.005cmで
    ある、請求項60記載の接着テープ。
  62. 【請求項62】 前記フィルム基材を「ディスペンス試験−金属刃」に従っ
    て分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが350N−cm/cm2 以下である、請求項59記載の接着テープ。
  63. 【請求項63】 前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−金属刃
    」に従って分断する場合に4%以下である、請求項59記載の接着テープ。
  64. 【請求項64】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−金属刃」に従
    って分断される場合、該金属刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部を示す、請求項
    59記載の接着テープ。
  65. 【請求項65】 前記フィルム基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃
    」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが700N−cm
    /cm2以下である、請求項59記載の接着テープ。
  66. 【請求項66】 前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−プラス
    チック刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項59記載の接着テー
    プ。
  67. 【請求項67】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁
    部を示す、請求項59記載の接着テープ。
  68. 【請求項68】 前記フィルム基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃
    」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが700N−cm
    /cm2以下である、請求項62記載の接着テープ。
  69. 【請求項69】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁
    部を示す、請求項64記載の接着テープ。
  70. 【請求項70】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下の
    角度に位置する単一最大を含む、請求項59記載の接着テープ。
  71. 【請求項71】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下の
    角度に位置する単一最大を含む、請求項70記載の接着テープ。
  72. 【請求項72】 前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に測
    定して45%〜80%である、請求項59記載の接着テープ。
  73. 【請求項73】 前記接着テープが幅および長さを有し、該長さが該幅より
    著しく長く、前記基準方向が前記接着テープの該長さに平行であり、前記接着テ
    ープがその長さに沿って螺旋状に巻かれてテープのロールを形成する、請求項6
    1記載の接着テープ。
  74. 【請求項74】 前記ロールが、金属製切断刃を備えるディスペンサに取り
    付けられる、請求項73記載の接着テープ。
  75. 【請求項75】 前記ロールが、プラスチック製切断刃を備えるディスペン
    サに取り付けられる、請求項73記載の接着テープ。
  76. 【請求項76】 第1主面を備えアイソタクチックポリプロピレンを含む2
    軸延伸フィルム基材と、該基材の前記第1主面上の接着剤層とを含む接着テープ
    であって、 前記フィルム基材が、基準方向を有し、 a)前記フィルム基材を前記基準方向に「ディスペンス試験−金属刃」に従っ
    て分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが350N−cm/cm2 以下であり、 b)前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜
    90%であるように2軸延伸された、接着テープ。
  77. 【請求項77】 前記接着剤が感圧接着剤を含む、請求項76記載の接着テ
    ープ。
  78. 【請求項78】 前記フィルム基材の厚さが0.002〜0.005cmで
    ある、請求項77記載の接着テープ。
  79. 【請求項79】 前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−金属刃
    」に従って分断する場合に4%以下である、請求項76記載の接着テープ。
  80. 【請求項80】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−金属刃」に従
    って分断される場合、該金属刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部を示す、請求項
    76記載の接着テープ。
  81. 【請求項81】 前記フィルム基材を「ディスペンス試験−プラスチック刃
    」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが700N−cm
    /cm2以下である、請求項76記載の接着テープ。
  82. 【請求項82】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁
    部を示す、請求項76記載の接着テープ。
  83. 【請求項83】 前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に測
    定して45%〜80%である、請求項76記載の接着テープ。
  84. 【請求項84】 前記ポリプロピレンフィルム基材が、前記フィルムが単斜
    晶(110)結晶平面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を有する
    ように2軸延伸され、該結晶配向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項76記載の接着テープ。
  85. 【請求項85】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項84記載の接着テープ。
  86. 【請求項86】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項85記載の接着テープ。
  87. 【請求項87】 前記接着テープが幅および長さを備え、該長さが該幅より
    著しく長く、前記基準方向が前記接着テープの該長さに平行であり、前記接着テ
    ープがその長さに沿って螺旋状に巻かれてテープのロールを形成する、請求項7
    8記載の接着テープ。
  88. 【請求項88】 前記ロールが、金属製切断刃を備えるディスペンサに取り
    付けられる、請求項87記載の接着テープ。
  89. 【請求項89】 第1主面を備えアイソタクチックポリプロピレンを含む2
    軸延伸フィルム基材と、該第1主面上の接着剤層とを備える接着テープであって
    、 前記フィルム基材が、基準方向を有し、 a)前記フィルム基材の破断点伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90
    %であり、 b)前記フィルム基材を基準方向に「ディスペンス試験−プラスチック刃」に
    従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが700N−cm/c
    2以下であるように2軸延伸された、接着テープ。
  90. 【請求項90】 前記接着剤が感圧接着剤を含む、請求項89記載の接着テ
    ープ。
  91. 【請求項91】 前記フィルム基材の厚さが0.002〜0.005cmで
    ある、請求項90記載の接着テープ。
  92. 【請求項92】 前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−プラス
    チック刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項89記載の接着テー
    プ。
  93. 【請求項93】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁
    部を示す、請求項89記載の接着テープ。
  94. 【請求項94】 前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に測
    定して45%〜80%である、請求項89記載の接着テープ。
  95. 【請求項95】 前記ポリプロピレンフィルム基材が、単斜晶(110)結
    晶平面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸延 伸され、該結晶配向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項89記載の接着テープ。
  96. 【請求項96】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項95記載の接着テープ。
  97. 【請求項97】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下の
    角度に位置する単一の最大を含む、請求項96記載の接着テープ。
  98. 【請求項98】 前記フィルム基材を前記基準方向に「ディスペンス試験−
    金属刃」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが350N
    −cm/cm2以下である、請求項89記載の接着テープ。
  99. 【請求項99】 前記接着テープが幅および長さを備え、該長さが該幅より
    著しく長く、前記基準方向が前記基材の該長さに平行であり、前記接着テープが
    その長さに沿って螺旋状に巻かれてテープのロールを形成する、請求項91記載
    の接着テープ。
  100. 【請求項100】 前記ロールが、プラスチック製切断刃を備えるディスペ
    ンサに取り付けられる、請求項99記載の接着テープ。
  101. 【請求項101】 第1主面を備えアイソタクチックポリプロピレンを含む
    2軸延伸フィルム基材と、該第1主面上の接着剤層とを含む接着テープであって
    、 前記フィルム基材が、基準方向を有し、 a)前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜
    90%であり、 b)前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従
    って分断する場合に4%以下であるように2軸延伸された、接着テープ。
  102. 【請求項102】 前記接着剤が感圧接着剤を含む、請求項101記載の接
    着テープ。
  103. 【請求項103】 前記フィルム基材の厚さが0.002〜0.005cm
    である、請求項102記載の接着テープ。
  104. 【請求項104】 前記フィルム基材を前記基準方向に「ディスペンス試験
    −プラスチック刃」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギー
    が700N−cm/cm2以下である、請求項101記載の接着テープ。
  105. 【請求項105】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−プラスチッ
    ク刃」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状
    縁部を示す、請求項101記載の接着テープ。
  106. 【請求項106】 前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に
    測定して45%〜80%である、請求項101記載の接着テープ。
  107. 【請求項107】 前記ポリプロピレンフィルムが、単斜晶(110)結晶
    平面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸延伸 され、該結晶配向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項101記載の接着テープ
  108. 【請求項108】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項107記載の接着テープ。
  109. 【請求項109】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項108記載の接着テープ。
  110. 【請求項110】 前記フィルム基材を前記基準方向に「ディスペンス試験
    −金属刃」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが350
    N−cm/cm2以下である、請求項101記載の接着テープ。
  111. 【請求項111】 前記接着テープが幅および長さを備え、該長さが該幅よ
    り著しく長く、前記基準方向が前記テープの該長さに平行であり、前記テープが
    その長さに沿って螺旋状に巻かれてテープのロールを形成する、請求項103記
    載の接着テープ。
  112. 【請求項112】 前記ロールが、プラスチック製切断刃を備えるディスペ
    ンサに取り付けられる、請求項111記載の接着テープ。
  113. 【請求項113】 感圧接着テープのロールがディスペンサに取り付けられ
    た集成体であって、 a)第1主面を備える2軸延伸フィルム基材と、該基材の該第1主面上の感圧
    接着剤層とを備える感圧接着テープのロールであって、前記フィルムがアイソタ
    クチックポリプロピレンを含み、基準方向を有し、 i)前記ポリプロピレンフィルム基材の破断点引張伸びが、該基準方向に測
    定して45%〜90%であり、 ii)前記ポリプロピレンフィルム基材が、単斜晶(110)結晶平面から
    の広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を有し、該結晶配向性が、 前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査
    最大と、 40°〜75°のピーク半値幅とを含むように2軸延伸され、 iii)前記接着テープが幅および長さを有し、該長さが該幅より著しく長
    く、前記基準方向が前記接着テープの長さに平行であり、前記接着テープがその
    長さに沿って螺旋状に巻かれる感圧接着テープロールと、 b)前記テープロールが上に回転可能に取り付けられたロールマウントと、前
    記接着テープを分断するためのプラスチック製鋸歯状切断刃とを備えるディスペ
    ンサと、 を備える集成体。
  114. 【請求項114】 前記切断刃がポリスチレンを含む、請求項113記載の
    集成体。
  115. 【請求項115】 前記フィルム基材の厚さが0.002〜0.005cm
    である、請求項113記載の集成体。
  116. 【請求項116】 前記フィルム基材を「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが700N−c
    m/cm2以下である、請求項113記載の集成体。
  117. 【請求項117】 前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−プラ
    スチック刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項113記載の集成
    体。
  118. 【請求項118】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−プラスチッ ク刃」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状 縁部を示す、請求項113記載の集成体。
  119. 【請求項119】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項113記載の集成体。
  120. 【請求項120】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項113記載の集成体。
  121. 【請求項121】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定
    して45%〜80%である、請求項113記載の集成体。
  122. 【請求項122】 感圧接着テープロールがディスペンサに取り付けられた
    集成体であって、 a)第1主面を備えアイソタクチックポリプロピレンを含む2軸延伸フィルム
    基材と、該基材の該第1主面上の感圧接着剤層とを備える感圧接着テープのロー
    ルであって、 i)前記フィルムが基準方向を有し、前記ポリプロピレンフィルム基材が、 i.a)前記フィルム基材を前記基準方向に「ディスペンス試験−プラス
    チック刃」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが700
    N−cm/cm2以下であり、 i.b.)前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に測定し
    て45%〜90%であるように2軸延伸され、 ii)前記接着テープが幅および長さを有し、該長さが該幅より著しく長く
    、前記基準方向が前記接着テープの長さに平行であり、前記接着テープがその長
    さに沿って螺旋状に巻かれる感圧接着テープのロールと、 b)前記テープロールが上に回転可能に取り付けられたロールマウントと、前
    記接着テープを分断するためのプラスチック製鋸歯状切断刃とを備えるディスペ
    ンサと、 を備える集成体。
  123. 【請求項123】 前記切断刃がポリスチレンを含む、請求項122記載の
    集成体。
  124. 【請求項124】 前記フィルム基材の厚さが0.002〜0.005cm
    である、請求項122記載の集成体。
  125. 【請求項125】 前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−プラ
    スチック刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項122記載の集成
    体。
  126. 【請求項126】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−プラスチッ
    ク刃」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状
    縁部を示す、請求項122記載の集成体。
  127. 【請求項127】 前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に
    測定して45%〜80%である、請求項126記載の集成体。
  128. 【請求項128】 前記ポリプロピレンフィルム基材が、単斜晶(110)
    結晶平面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸
    延伸され、該結晶配向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項122記載の集成体。
  129. 【請求項129】 前記結晶配列が、前記基準方向に対して±45°以下の
    角度に位置する単一最大を含む、請求項128記載の集成体。
  130. 【請求項130】 前記結晶配列が、前記基準方向に対して±25°以下の
    角度に位置する単一最大を含む、請求項129記載の集成体。
  131. 【請求項131】 感圧接着テープのロールがディスペンサに取り付けられ
    た集成体であって、 a)第1主面を備えアイソタクチックポリプロピレンを含む2軸延伸フィルム
    基材と、該基材の該第1主面の感圧接着剤層とを備える感圧接着テープのロール
    であって、 i)前記フィルムが基準方向を有し、前記ポリプロピレンフィルム基材が、 i.a)前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断する場合に4%以下であり、 i.b.)前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に測定し
    て45%〜90%であるように2軸延伸され、 ii)前記接着テープが幅および長さを有し、該長さが該幅より著しく長く
    、前記基準方向が前記接着テープの長さに平行であり、前記接着テープがその長
    さに沿って螺旋状に巻かれる感圧接着テープのロールと、 b)前記テープロールが上に回転可能に取り付けられたロールマウントと、前
    記接着テープを分断するためのプラスチック製鋸歯状切断刃とを備えるディスペ
    ンサと、 を備える集成体。
  132. 【請求項132】 前記切断刃がポリスチレンを含む、請求項131記載の
    集成体。
  133. 【請求項133】 前記フィルム基材の厚さが0.002〜0.005cm
    である、請求項131記載の集成体。
  134. 【請求項134】 前記フィルム基材を「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが700N−c
    m/cm2以下である、請求項131記載の集成体。
  135. 【請求項135】 前記フィルム基材が、「ディスペンス試験−プラスチッ
    ク刃」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状
    縁部を示す、請求項131記載の集成体。
  136. 【請求項136】 前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に
    測定して45%〜80%である、請求項131記載の集成体。
  137. 【請求項137】 前記ポリプロピレンフィルム基材が、単斜晶(110)
    結晶平面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸
    延伸され、該結晶配向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項131記載の集成体。
  138. 【請求項138】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下
    の角度に位置する単一最大を含む、請求項137記載の集成体。
  139. 【請求項139】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項138記載の集成体。
  140. 【請求項140】 感圧接着テープのロールがディスペンサに取り付けられ
    た集成体であって、 a)第1主面を備えアイソタクチックポリプロピレンを含む2軸延伸フィルム
    基材と、該基材の該第1主面上の感圧接着剤層とを備える感圧接着テープのロー
    ルであって、 i)前記フィルムが基準方向を有し、前記ポリプロピレンフィルム基材が、
    前記フィルム基材が前記基準方向に「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従
    って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部を示す
    ように2軸延伸され、 ii)前記接着テープが幅および長さを有し、該長さが該幅より著しく長く
    、前記基準方向が前記接着テープの長さに平行であり、前記接着テープがその長
    さに沿って螺旋状に巻かれる感圧接着テープのロールと、 b)前記テープのロールが上に回転可能に取り付けられたロールマウントと、
    前記接着テープを分断するためのプラスチック製鋸歯状切断刃とを備えるディス
    ペンサと、 を備える集成体。
  141. 【請求項141】 前記切断刃がポリスチレンから成る、請求項140記載
    の集成体。
  142. 【請求項142】 前記フィルム基材の伸びが、「ディスペンス試験−プラ
    スチック刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項140記載の集成
    体。
  143. 【請求項143】 前記フィルム基材を「ディスペンス試験−プラスチック
    刃」に従って分断する場合、前記フィルム基材の分断エネルギーが700N−c
    m/cm2以下である、請求項140記載の集成体。
  144. 【請求項144】 前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に
    測定して45%〜90%である、請求項140記載の集成体。
  145. 【請求項145】 前記フィルム基材の破断点引張伸びが、前記基準方向に
    測定して45%〜80%である、請求項144記載の集成体。
  146. 【請求項146】 前記ポリプロピレンフィルム基材が、単斜晶(110)
    結晶平面からの広角X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸
    延伸され、該結晶配向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項140記載の接着テープ
  147. 【請求項147】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項146記載の接着テープ。
  148. 【請求項148】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項147記載の接着テープ。
  149. 【請求項149】 アイソタクチックポリプロピレンを含むフィルムであっ
    て、 前記フィルムが、基準方向を有し、単斜晶(110)結晶平面からの広角X線
    散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸延伸され、該結晶配向性
    が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含み、 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90%で
    ある、フィルム。
  150. 【請求項150】 前記フィルムの厚さが0.002〜0.005cmであ
    る、請求項149記載のフィルム。
  151. 【請求項151】 前記フィルムを「ディスペンス試験−金属刃」に従って
    分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが350N−cm/cm2以下で ある、請求項149記載のフィルム。
  152. 【請求項152】 前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−金属刃」
    に従って分断する場合に4%以下である、請求項151記載のフィルム。
  153. 【請求項153】 前記フィルムが、「ディスペンス試験−金属刃」に従っ
    て分断される場合、該金属刃によく一致する鋸歯状縁部を示す、請求項151記
    載のフィルム。
  154. 【請求項154】 前記フィルムを「ディスペンス試験−プラスチック刃」
    に従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm 2 以下である、請求項149記載のフィルム。
  155. 【請求項155】 前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−プラスチ
    ック刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項154記載のフィルム
  156. 【請求項156】 前記フィルムが、「ディスペンス試験−プラスチック刃
    」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部
    を示す、請求項149記載のフィルム。
  157. 【請求項157】 前記フィルムを「ディスペンス試験−プラスチック刃」
    に従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm 2 以下である、請求項151記載のフィルム。
  158. 【請求項158】 前記フィルムが、「ディスペンス試験−プラスチック刃
    」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部
    を示す、請求項153記載のフィルム。
  159. 【請求項159】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項149記載のフィルム。
  160. 【請求項160】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項159記載のフィルム。
  161. 【請求項161】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定
    して45%〜80%である、請求項149記載のフィルム。
  162. 【請求項162】 アイソタクチックポリプロピレンを含み基準方向を含む
    フィルムであって、 a)該フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90%
    であり、 b)該フィルムを基準方向に「ディスペンス試験−金属刃」に従って分断する
    場合、該フィルムの分断エネルギーが350N−cm/cm2であるように2軸 延伸される、フィルム。
  163. 【請求項163】 前記フィルムの厚さが0.002〜0.005cmであ
    る、請求項162記載のフィルム。
  164. 【請求項164】 前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−金属刃」に
    従って分断する場合に4%以下である、請求項162記載のフィルム。
  165. 【請求項165】 前記フィルムが、「ディスペンス試験−金属刃」に従って
    分断される場合、該金属刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部を示す、請求項16
    2記載のフィルム。
  166. 【請求項166】 前記フィルムを「ディスペンス試験−プラスチック刃」に
    従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm2
    ある、請求項162記載のフィルム。
  167. 【請求項167】 前記フィルムが、「ディスペンス試験−プラスチック刃」
    に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部を
    示す、請求項162記載のフィルム。
  168. 【請求項168】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定
    して45%〜80%である、請求項162記載のフィルム。
  169. 【請求項169】 前記フィルムが、単斜晶(110)結晶平面からの広角
    X線散乱測定で決定される結晶配向性を有するように2軸延伸され、該結晶配向
    性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)45°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項164記載のフィルム。
  170. 【請求項170】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±40°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項169記載のフィルム。
  171. 【請求項171】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下 の角度に位置する単一の最大を含む、請求項169記載のフィルム。
  172. 【請求項172】 アイソタクチックポリプロピレンを含み基準方向を有す
    るフィルムであって、 a)該フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90%
    であり、 b)該フィルムを前記基準方向に「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従
    って分断する場合、該フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm2以下 であるように2軸延伸された、フィルム。
  173. 【請求項173】 前記フィルムの厚さが0.002〜0.005cmであ
    る、請求項172記載のフィルム。
  174. 【請求項174】 前記フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−プラスチ
    ック刃」に従って分断する場合に4%以下である、請求項172記載のフィルム
  175. 【請求項175】 前記フィルムが、「ディスペンス試験−プラスチック刃
    」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭に厳密に一致する鋸歯状縁
    部を示す、請求項172記載のフィルム。
  176. 【請求項176】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定
    して45%〜80%である、請求項172記載のフィルム。
  177. 【請求項177】 前記フィルムが、単斜晶(110)結晶平面からの広角
    X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸延伸され、該結晶配
    向性が、 a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査時
    最大と、 b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項172記載のフィルム。
  178. 【請求項178】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項172記載のフィルム。
  179. 【請求項179】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項178記載のフィルム。
  180. 【請求項180】 前記フィルムを前記基準方向に「ディスペンス試験−プ
    ラスチック刃」に従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700
    N−cm/cm2以下である、請求項172記載のフィルム。
  181. 【請求項181】 アイソタクチックポリプロピレンを含み基準方向を有す
    るフィルムであって、 a)該フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定して45%〜90%
    であり、 b)該フィルムの伸びが、「ディスペンス試験−プラスチック刃」に従って分
    断する場合に4%以下であるように2軸延伸された、フィルム。
  182. 【請求項182】 前記フィルムの厚さが0.002〜0.005cmであ
    る、請求項181記載のフィルム。
  183. 【請求項183】 前記フィルムを「ディスペンス試験−プラスチック刃」
    に従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが700N−cm/cm 2 以下である、請求項181記載のフィルム。
  184. 【請求項184】 前記フィルムが、「ディスペンス試験−プラスチック刃
    」に従って分断される場合、該プラスチック刃の輪郭によく一致する鋸歯状縁部
    を示す、請求項181記載のフィルム。
  185. 【請求項185】 前記フィルムの破断点引張伸びが、前記基準方向に測定
    して45%〜80%である、請求項181記載のフィルム。
  186. 【請求項186】 前記フィルムが、単斜晶(110)結晶平面からの広角
    X線散乱測定で決定される結晶配向性を形成するように2軸延伸され、該結晶配
    向性が、 (a)前記基準方向に対して±75°以下の角度に位置する単一の方位角走査
    時最大と、 (b)40°〜75°のピーク半値幅とを含む、請求項181記載のフィルム
  187. 【請求項187】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±45°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項186記載のフィルム。
  188. 【請求項188】 前記結晶配向性が、前記基準方向に対して±25°以下
    の角度に位置する単一の最大を含む、請求項187記載のフィルム。
  189. 【請求項189】 前記フィルムを前記基準方向に「ディスペンス試験−金
    属刃」に従って分断する場合、前記フィルムの分断エネルギーが350N−cm /cm2以下である、請求項181記載のフィルム。
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