JP2001525376A - 脳卒中および頭蓋脳外傷を治療するための製薬学的組成物 - Google Patents

脳卒中および頭蓋脳外傷を治療するための製薬学的組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、5−HT1Aレセプターアゴニストおよびカルシウムチャンネル拮抗薬を含んで成る製薬学的組成物、ならびに、脳卒中および頭蓋脳外傷を治療するためのこの組成物の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、最低1種の5−HT1Aレセプターアゴニストおよび最低1種のカル
シウムチャンネル拮抗薬を含んで成る製薬学的組成物、ならびに卒中(脳卒中)
および頭蓋脳外傷の治療のためのこの製薬学的組成物の使用に関する。
【0002】 文献に記述されるとおり、障害、卒中(脳卒中;虚血性卒中)および頭蓋脳外
傷(外傷性脳傷害;TBI)は、ある普遍的な疾病機構の(pathomechanistic)要
素(例えば低酸素性虚血性細胞死)を有する。細胞のイオンの恒常性が低酸素性
虚血に関連した酸素およびエネルギー欠乏の結果として崩壊する(break down)こ
とがさらに既知である。この出来事の重要な結果が、多様な神経伝達物質(例え
ばグルタミン酸、セロトニンなど)の大規模な放出後の、影響を受ける脳領域で
の神経細胞膜の無酸素性脱分極(AD)である。細胞膜を通る多様なイオンの制
御されない流れに、細胞内カルシウム濃度の劇的かつ病的な増大が続き、これは
最後に神経細胞死につながる。
【0003】 アミノメチルクロマン型の5−HT1Aレセプターアゴニスト、およびとりわけ
ジヒドロピリジン型(L型カルシウムチャンネルを封鎖する)のあるカルシウム
チャンネル拮抗薬は、卒中および脳頭蓋外傷の動物モデルで神経保護的特性を有
することが既知である。
【0004】 EP−A−0 004 650は、化合物イソプロピル2−メトキシエチル1
,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3’−ニトロフェニル)−3,5−
ピリジンジカルボキシレート(ニモジピン)、および脳循環障害に対するその作
用を記述し、これは脳機能不全、とりわけ多様な原因の脳循環障害の治療におけ
るその使用を可能にする。
【0005】 EP−A−0 352 613は、置換アミノメチルテトラリンおよびそれら
のヘテロ環類似物、とりわけアミノメチルクロマン、ならびに、とりわけ、5−
ヒドロキシトリプタミンに対する高親和性を有するレセプター(5−HT1A型)
の関与を伴うセロトニン作動系の障害を特徴とする疾病の抑制におけるそれらの
作用を記述する。
【0006】 EP−A−0 540 914は、2−アミノメチルクロマン、および中枢神
経系(CNS)の障害の治療のための医薬中の有効成分としてのそれらの使用を
記述する。
【0007】 これに関しては、EP−A−0 749 970は、ベンズイソチアゾリル置
換2−アミノメチルクロマン、および脳梗塞の結果としての損傷の治療における
それらの有効性を記述する。
【0008】 DE−OS(ドイツ公開明細書)195 43 476は、頭蓋脳外傷の結果
としての損傷の治療における2−アミノメチルクロマンの使用を記述する。
【0009】 今や、卒中および頭蓋脳外傷の治療において改良された作用を有する製薬学的
組成物を利用可能にすることが本発明の一目的であった。
【0010】 この目的は、最低1種の5−HT1Aアゴニストおよび最低1種のカルシウムチ
ャンネル拮抗薬を含んで成る製薬学的組成物によって達成された。
【0011】 本発明の意味内の5−HT1Aアゴニストは、10,000nM未満、好ましく
は1,000nM未満、とりわけ好ましくは100nM未満、非常にとりわけ好
ましくは10nM未満のIC50値をもつ海馬細胞膜上のフォルスコリン刺激性の
アデニル酸シクラーゼ活性を阻害する化合物である。
【0012】 本発明の意味内のカルシウムチャンネル拮抗薬は、10,000nM未満、好
ましくは1,000nM未満、とりわけ好ましくは100nM未満、非常にとり
わけ好ましくは10nM未満のIC50値をもつウサギの単離された大動脈輪のK
Cl誘発性の収縮を阻害する化合物である。
【0013】 本発明との関係で適する5−HT1Aアゴニストは、例えば、ロキシンドルメシ
レート(Drugs of the Future、1995、20(12)、
1228−1232ページ); 1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル)ピペラジンの
N4−イミドエチル誘導体(J.Med.Chem.1995、38、4303
−4308ページ); 5−[3−[(2S)−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ
]プロポキシ]−1,3−ベンゾジオキソール塩酸塩(Society for
Neuroscience Abstracts 19(1−3)、1243
ページ(1993)); EP−A−0 648 767に開示されるピペリジンおよびピペラジン誘導体
; (+)−R−2−シアノ−N,N−ジプロピル−8−アミノ−6,7,8,9−
テトラヒドロ−3H−ベンズ(e)インドール(The Journal of
Pharmacology and Experimental Thera
peutics、271(2)、1994、875−883ページ); (−)−4R−6−アセチル−4−(ジ−n−プロピルアミノ)−1,3,4,
5−テトラヒドロベンズ[c,d]インドール(The Journal of
Pharmacology and Experimental Thera
peutics、270(3)、1994、1270−1281ページ); 8−チオメチル−2−(ジ−n−プロピルアミノ)テトラリンの鏡像異性体(D
rug Development Research、34、1995、66−
85ページ); ω−(テトラリン−1−イル)−n−アルキルアミン誘導体(J.Med.Ch
em.1996、39、176−182ページ); 塩酸フレシノキサン; 4−(2−ヘテロアリールエチル)−1−アリールピペラジン(Arzneim
ittel−Forschung 47(1)、1997、239−243ペー
ジ); 1−[2−(2−ナフチル)エチル]−4−[3−トリフルオロメチル)フェニ
ル]−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩(Neuroscienc
e、1993、1−13ページ); 参照240964で23ページにAnnual Drug Report 19
97中に記述されるベンゾキサゼピン誘導体; 米国特許5,602,128に記述されるN−ヘテロシクロアルキルカルボキサ
ミド; WO 97/30050に記述されるヘテロシクリルエルゴリン誘導体; 6−メトキシ−4−(ジ−n−プロピルアミノ)−1,3,4,5−テトラヒド
ロベンズ[c,d]インドール塩酸塩(脳5−HT1A[HTA]レセプター、エ
リスホーウッド(Ellis Horwood)とVCH フェアラークスゲゼ
ルシャフト(VCH Verlagsgesellschaft)、1987、
第9章); EP−A−0 496 222に記述される化合物; 4[N−(5−メトキシクロマン−3−イル)N−プロピルアミノ]ブチル−8
−アザスピロ−(4,5)−デカン−7,9−ジオンおよびその鏡像異性体(T
he Journal of Pharmacology and Exper
imental Therapeutics、264(2)、1993、863
−872ページ); 1−[2−(2−テノイルアミノ)エチル]−4[1−(7−メトキシナフチル
)]ピペラジン(The Journal of Pharmacology
and Experimental Therapeutics、262(2)
、1992、451−463ページ); 4−(ベンゾジオキサン−5−イル)1−(インダン−2−イル)ピペラジン(
The Journal of Pharmacology and Expe
rimental Therapeutics、268(1)、1994、33
7−352ページ); 1−[2−(4−フルオロベンゾイルアミノ)エチル]−4−(7−メトキシナ
フチル)ピペラジン塩酸塩(Drug Development Resear
ch 26、1992、21−48ページ) である。
【0014】 好ましい5−HT1Aアゴニストは、2−アミノメチルクロマン群、とりわけ、
以下の式(I)
【0015】
【化7】
【0016】 の化合物、 ならびにそれらの光学異性体および製薬学的に許容できる塩の群から選択され、
ここで R1は水素を表わし、 R2は、水素、ヒドロキシル、カルバモイル基、または式−OCH3、−OCH2 CH3、−OCH(CH32もしくは−OCH2C(CH32−Clの基を表わす
か、あるいは、 R1およびR2は一緒に式
【0017】
【化8】
【0018】 の基を形成し、 R3は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルま たはo−ベンゾスルフイミジルと呼称される以下の基すなわち
【0019】
【化9】
【0020】 を表わし、 そしてnは1、2、3、4もしくは5から選択される。
【0021】 R3がベンゾスルフイミジル基を表わす場合、nは好ましくは4もしくは5で ある。
【0022】 式(I)のとりわけ好ましいアミノメチルクロマンは、 R1=水素、 R2=水素、−OCH3、OCH(CH32もしくは−OCH2C(CH32−C l、または R1およびR2が一緒に式
【0023】
【化10】
【0024】 の基を形成し、 R3=o−ベンゾスルフイミジル、かつ n=4 であることを特徴とする。
【0025】 非常にとりわけ好ましいアミノメチルクロマンは、式(I)の化合物の群から
選択され、ここで R1=水素、 R2=水素もしくは−OCH3、 R3=o−ベンゾスルフイミジル、かつ n=4; または R1=水素、 R2=−OCH(CH32、 R3=o−ベンゾスルフイミジル、かつ n=4; または R1=水素、 R2=−OCH2C(CH32Cl; R3=o−ベンゾスルフイミジル、かつ n=4; または R1およびR2が一緒に式
【0026】
【化11】
【0027】 の基を形成し、 R3=o−ベンゾスルフイミジルかつn=4である。
【0028】 本発明との関連において、式(I)のアミノクロマンはそれらの生理学的に許
容できる塩としてもまた存在し得る。置換2−アミノメチルクロマンの生理学的
に許容できる塩は、無機もしくは有機酸、とりわけ無機酸、カルボン酸もしくは
スルホン酸との本発明の物質の塩であり得る。とりわけ好ましい塩は、例えば、
塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トル
エンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピ
オン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸もしくは安息香酸との
ものである。
【0029】 さらに、本発明との関連において、式(I)の化合物は多様な立体異性体でも
また存在し得る。本発明の製薬学的組成物において、式(I)の化合物は、それ
らのラセミ体の形態、または(−)−鏡像異性体もしくは(+)−鏡像異性体の
形態で使用され得る。しかしながら、式(I)の化合物の(−)−鏡像異性体が
好ましい。
【0030】 本発明との関連における式(I)のとりわけ好ましい化合物は、置換基R2が 水素もしくはメトキシを表わすものである。式(I)の化合物の(−)鏡像異性
体が、とりわけ置換基R1およびR2が水素を表わす場合に、ならびに各場合でそ
れらの生理学的に許容できる塩が、非常にとりわけ好ましい。
【0031】 式(I)の置換アミノメチルクロマンの製造について、言及が、EP−A−0 352 613、EP−A−0 540 914およびEP−A−0 749 970になされる。
【0032】 本発明との関連において、カルシウムチャンネル拮抗薬はジヒドロピリジンカ
ルシウムチャンネル拮抗薬群から選択されるのが好ましい。とりわけ好ましいカ
ルシウムチャンネル拮抗薬は、式(II)
【0033】
【化12】
【0034】 のジヒドロピリジン、 もしくはそれらの製薬学的に許容できる塩であり、 式中、 XおよびYは同一もしくは異なり、そして水素、ニトロ(−NO2)もしくはハ ロゲンを表わすか、または XおよびYはフェニル環と一緒にベンゾキサジアゾリル基を形成し、 R4およびR5は同一もしくは異なり、そして6個までの炭素原子を有する直鎖も
しくは分枝状のアルキルを表わし、これは4個までの炭素原子を有するアルコキ
シ、N−ベンジル−N−メチルアミノ基もしくは4−(ジフェニルメチル)ピペ
ラジノ基により置換され得るか、または 式
【0035】
【化13】
【0036】 の基を表わし、 そして Zは水素もしくは基−OCH2CH2−NH2を表わす。
【0037】 式(II)のカルシウムチャンネル拮抗薬中のハロゲン置換基は、フッ素、塩
素、臭素およびヨウ素よりなる群から選択される。
【0038】 さらに、カルシウムチャンネル拮抗薬(INN)バルニジピン、ベニジピン、
エホニジピン、ラシジピン、ニルバジピン、アニパミル、アラニジピン、アゼル
ニジピン、シルニジピン、エルゴジピン、フルニジピン、イガニジピン、レミル
ジピン、レルカニジピン、オキソジピン、アムロジピン、クレビジピン、ジペル
ジピン、フェロジピン、イスラジピン、ラシジピン、レルカニジピン、マニジピ
ン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン
、トロンボジピン、ワタニジピン塩酸塩、およびプラニジピンもしくはそれらが
存在する場合はそれらの製薬学的に許容できる塩が好ましい。
【0039】 式(II)のジヒドロピリジンおよびそれらの製造法はここで言及されるEP
−A−0 004 650およびその中で引用されるさらなる文献に開示されて
いる。
【0040】 一般式(II)のジヒドロピリジンが本発明との関連でとりわけ好ましく、こ
こで XおよびYが同一もしくは異なり、そして水素、ニトロもしくは塩素を表わし、
4およびR5が同一もしくは異なり、そして4個までの炭素原子を有する直鎖も
しくは分枝状のアルキルを表わし、これはメトキシにより置換され得、そして Zが水素を表わす。
【0041】 上の式(II)でX=H、Y=−NO2、Z=H、R4=イソプロピルおよびR 5 =メチルオキシエチルのイソプロピル2−メトキシエチル(RS)−1,4− ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−3,5−ピリジン
ジカルボキシレート(INN:ニモジピン)が非常にとりわけ好ましい。
【0042】 R1およびR2が水素であり、R3=o−ベンゾスルフイミジルおよびn=4の 化合物(I)の(−)鏡像異性体、ならびに式(II)の化合物としてニモジピ
ンを含んで成る製薬学的組成物が、本発明との関連で非常にとりわけ好ましい。
【0043】 5−HT1Aアゴニスト、とりわけ一般式(I)のアミノメチルクロマン、およ
びとりわけ一般式(II)のカルシウムチャンネル拮抗薬は、双方の動物モデル
、すなわちラット永続的局所脳虚血モデル(中大脳動脈閉塞;MCA−Oモデル
)およびラット急性硬膜下血腫(SDHモデル)で良好な神経保護作用を示す。
【0044】 とりわけ一般式(II)のカルシウムチャンネル拮抗薬の作用は硬膜下血腫(
SDH)のラットモデルに制限され;永続的局所脳虚血(MCA−O)のモデル
においては、これらの物質は弱い作用のみを示した。双方の物質の本発明の組み
合わせ剤は、驚くべきことに、永続的局所脳虚血(MCA−O;ベダーソン(B
ederson)ら、Stroke 1986、17、472)のモデルで相乗
的神経保護を示した。
【0045】 とりわけ式(I)および(II)の化合物の、カルシウムチャンネル拮抗薬と
の5−HT1Aアゴニストの組み合わせ剤は、卒中もしくは頭蓋脳外傷後に行われ
る治療的処置において、脳組織中の神経細胞および膠細胞の死の顕著な廃止(abo
lition)をもたらす。
【0046】 5−HT1Aアゴニストおよびカルシウムチャンネル拮抗薬、ならびにとりわけ
一般式(I)および(II)の有効成分の組み合わせ剤での卒中および頭蓋脳外
傷の治療は新たな治療の根本方針を表わす。本発明の有効成分の組み合わせ剤は
、従って、卒中および頭蓋脳外傷の治療に、もしくは卒中および頭蓋脳外傷の治
療のための医薬の製造に使用され得る。
【0047】 本発明の有効成分の組み合わせ剤は、既知の方法で、不活性の非毒性の製薬学
的に適するベヒクルもしくは溶媒を使用して、錠剤、コーティング錠、丸剤、顆
粒剤、エアロゾル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤および溶液のような通例の製剤
に転化され得る。この場合、治療上有効な化合物の組み合わせ剤は、各場合で、
混合物全体のおよそ0.1ないし95重量%、好ましくはおよそ0.5ないし9
0重量%の濃度で、すなわち示される投薬量範囲を達成するために十分である量
で存在すべきである。
【0048】 当該製剤は、例えば、適切な場合は乳化剤および/もしくは分散剤を使用して
溶媒および/もしくはベヒクルで有効成分を希釈することにより製造され、例え
ば希釈剤としての水の使用の場合は有機溶媒を補助溶媒として使用することが場
合によっては可能である。
【0049】 挙げられうる賦形剤は、例えば、水、パラフィン(例えば石油画分)、植物性
油(例えばラッカセイ/ゴマ油)、アルコール(例えばエチルアルコール、グリ
セロール)のような非毒性の有機溶媒、例えば天然の粉砕された鉱物質(例えば
カオリン、アルミナ、タルク、白亜)、合成の粉砕された鉱物質(例えば高度に
分散したシリカ、ケイ酸塩)、糖類(例えばショ糖、乳糖およびブドウ糖)のよ
うな担体、乳化剤(例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪アルコールエーテル)、分散剤(例えばリグニン、亜硫酸パルプ廃液(s
ulphite waste liquors)、メチルセルロース、デンプンおよびポリビニルピロリ
ドン)ならびに滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン
酸および硫酸ナトリウム)である。
【0050】 投与は、通例の様式で、好ましくは経口でもしくは非経口で、とりわけ経舌で
、もしくは静脈内に実施される。経口投与の場合には、挙げられた担体に加え、
錠剤は、もちろん、デンプン、好ましくはバレイショデンプン、ゼラチンなどの
ような多様な添加物と一緒にクエン酸ナトリウム、炭酸カルシウムおよびリン酸
二カルシウムのような添加物もまた含有し得る。さらに、ステアリン酸マグネシ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクのような滑剤が打錠(tabletting)の
ために付加的に使用され得る。水性懸濁液の場合、有効成分は、前述の賦形剤に
加えて多様な味をよくするもの(flavour enhancers)もしくは着色料と混合され 得る。非経口投与の場合には、適当な液体担体物質を使用する有効成分の溶液を
、用いることができる。
【0051】 本発明はさらに、上に記述されたような5−HT1Aアゴニストを含んで成る製
薬学的組成物、および上述されたようなカルシウムチャンネル拮抗薬を含んで成
る製薬学的組成物を別個の形態で含んで成るキットに関する。その別個の成分の
形態での本発明の組成物の供給は、有効成分もしくはそれらの溶液が相互と適合
性でなくそして従って別個に貯蔵および/もしくは投与される場合にとりわけ重
要であり得る。
【0052】 一般に、有効な結果を達成するのに、およそ0.001μg/kg/hないし
1mg/kg/h(1時間あたり体重1kgあたりμgもしくはmg)、好まし
くはおよそ0.01μg/kg/hないし0.1mg/kg/hの量の5−HT 1A アゴニスト、およびおよそ0.1μg/kg/hから10mg/kg/hまで
、好ましくは1μg/kg/hないし5mg/kg/hの量のカルシウムチャン
ネル拮抗薬を投与することが、静脈内投与の場合に有利と判明した。投与は、各
場合で別個の用量の形態で行い得る。
【0053】 経口投与の場合には、5−HT1Aアゴニストの1日用量は0.001ないし1
0mg/kg、好ましくは0.01ないし1mg/kg、カルシウムチャンネル
拮抗薬の用量は0.001ないし100mg/kg、好ましくは0.01ないし
10mg/kgである。
【0054】 これにもかかわらず、適切な場合は、すなわち体重もしくは投与経路の型、そ
の医薬に対する個体の挙動、その処方の様式および投与が起こる時間もしくは間
隔に依存して、挙げられた量から離れることが必要でありうる。従って、いくつ
かの場合には、前述の最小限の量未満で間に合わせることが十分でありうる一方
、他の場合には挙げられた上限が越えられなくてはならない。比較的大量の投与
の場合には、これらをその日の経過にわたって多数の別個の用量に分割すること
が得策でありうる。
【0055】 本発明は以下の実施例の助けを借りてさらに詳細に具体的に説明される。 実施例: I.5−HT1Aアゴニストによる海馬細胞膜でのフォルスコリン刺激性アデニル
酸シクラーゼ活性の阻害 5−HT1Aレセプターに共役したアデニル酸シクラーゼ活性を、デ・ヴィヴォ
(De Vivo)とマーヤニ(Maayani)(J.Pharmacol.
Exp.Ther.1986、238、248−253)の方法論を使用して、
ラット海馬細胞膜で測定した。
【0056】 海馬を、モーター駆動ポッター・エルベヘム(Potter−Elvehje
m)ホモジェナイザー中で、25容量の0.3Mショ糖溶液(1mMEGTA、
5mMEDTA、5mMジチオトレイトールおよび20mMトリスHCl;25
℃でpH7.4を補充された)中で粉砕した。ホモジェネートを1,000gで 10分間遠心分離し、その後上清を39,000gで10分間、再度遠心分離し
た。ペレットをホモジェナイズ緩衝液に溶解した。1mg/mlのタンパク質含
量(ブラッドフォード(Bradford)Anal.Biochem.197
6、72、248−254に従って測定された)を有するアリコートをさらなる
処理まで−140℃で保存した。アッセイ前に、融解されたホモジェネートを、
ポッター・エルベヘム(Potter−Elvehjem)ホモジェナイザーを
使用して再度ホモジェナイズした。50μlのホモジェネート(およそ50μg
のタンパク質含量を伴う)を、予め加熱された(30℃で5分)インキュベーシ
ョン混合物(100mMNaCl、2mM酢酸マグネシウム0.2mMATP、
1mMcAMP、0.01mMGTP、0.01mMフォルスコリン、80mM
トリスHCl、5mMクレアチンリン酸、0.8U/μlクレアチンホスホキナ
ーゼ、0.01mMIBMX、1〜2μCiのα−[32P]ATP)中にピペッ
トで移し、そしてインキュベーション(30℃で10分)をかように開始した。
【0057】 アデニル酸シクラーゼ活性の測定のため、形成された[32P]cAMPの量を
、サロモン(Salomon)(Adv.Cyclic Nucleotide
Res.1979、10、35−55)に従って測定した。
【0058】 例えば、R1=R2=H、R3=o−ベンゾスルフイミジルおよびn=4の式( I) の化合物の(−)−鏡像異性体は、1.6nMのIC50でラット海馬の膜 でフォルスコリン刺激性のアデニル酸シクラーゼ活性を阻害する。 II.カルシウムチャンネル拮抗薬による単離されたウサギ大動脈輪のKCl誘
発性の収縮の阻害 一般に、カルシウムチャンネル拮抗薬は、単離されたウサギ大動脈輪のKCl
誘発性の収縮を完全に破壊する(Arzneim.−Forsch./Drug
Res.1992、42、795−797;J.Pharmacol.Exp
.Ther.1953、108、129−143.を参照)。
【0059】 双方の性のウサギを無痛的に麻酔しかつ全血を採血する。下行大動脈の胸部分
を内皮層の傷害なしに露出させ、そして約2mm幅のらせん状細切片に切断し、
そして約2gの初期負荷下で個々に10mlのカルボゲン(carbogen)通気された
クレブス(krebs)重炭酸緩衝液溶液(37℃)中に移す。
【0060】 収縮を等尺的に測定しかつ評価する。
【0061】 内皮の機能的無欠性を、ノルアドレナリン(1×10-8mol/l)により誘
発された収縮、およびアセチルコリン(1×10-8〜1×10-5mol/l)に
より生じられる弛緩によって試験する。洗い出しおよび休止時期、ならびに安定
な基準値の達成後(およそ2時間後)、大動脈細片の最大限に近い(60〜80
%)収縮を、1×10-2mol/lの最終濃度で0.25mlのKClの添加に
より誘発する。試験物質を、KCl誘発性の収縮(上昇する用量で:1×10-1 2 〜1×10-5mol/l最終濃度)の安定期中の浴中に投与し、そして作用を 収縮された血管細片で測定する。
【0062】 各大動脈細片についての個々のEC50値を、この試験物質の用量の対数に対す
る物質誘発性弛緩のパーセンテージのプロットから直線回帰により算出する。E
50の平均値±標準偏差をこれから決定する。
【0063】 例えば、カルシウムチャンネル拮抗薬ニフェジピンは、3.58±1.67n
MのEC50でウサギ大動脈輪のKCl誘発性の収縮を阻害する。匹敵実験配合で
、ニモジピンについてのEC50は2.9〜4.3nMである。 III.硬膜下血腫(SDH)のラットモデルにおける神経保護の測定 このモデルはNeurosurg.1990、27、433−9に記述される
【0064】 イソフルレン麻酔下で、頭皮を矢状縫合に沿って開放する。運動皮質の上で、
頭蓋骨に刺し穴の形態で穴をあけ、下にある髄膜を開放しそして既に作成された
特殊なプラスチックカテーテルを挿入する。このカテーテルを組織接着剤で頭蓋
に固定する。尾静脈から採取された自己血(200μl)を、針によって、固定
されたプラスチックカテーテルを通して髄膜下に注入する。カテーテルの閉鎖後
に動物をそれらの本来の住みかのおりに戻し入れる。
【0065】 後に続く時間の間で、梗塞が血腫の下で発症し、その程度を組織学的に定量す
る。梗塞の大きさを、ラットの永続的局所虚血(MCA−O)のモデルと同様に
測定する。
【0066】 動物は、一般に、血腫の外科的誘発直後もしくはその後の多様な時間に処理し
た。物質の投与は、多様な時間スキームに従って、また、多様な投与経路(i.
v.、i.p.など)によって実施され得る。 IV.永続的局所脳虚血(MCA−O)のラットモデルにおける神経保護の測定
1.ラットの正中脳動脈の永続的閉塞 全身麻酔(イソフルレン)下で、皮膚切開を目と耳との間で中央に行い、そし
てそれらの下に存する筋肉部分の分離を伴い、進入路を卵円孔の領域中の頭蓋へ
創製する。この開放の約1mm吻背に(rostrodorsal)、頭蓋冠(scull cap)に穴 をあけ、下にある髄膜を開放し、そして、正中脳動脈およびその側枝を電気凝固
により永続的に閉塞する。この後、咬筋をそれらの元の位置にもたらす。筋およ
び皮膚の創傷を外科的に閉鎖しかつ治療をする。麻酔から覚醒した後、動物をそ
れらの本来のすみかのおりに戻し入れる。後に続く時間の間に、梗塞が正中脳動
脈の治療領域中で発症し、その程度を組織学的に定量する。 2.梗塞の大きさの定量 7日の生存時間の後に動物を殺し、そして脳を取り出しかつ−30℃に冷却さ
れた2−メチルブタン中で凍結する。クリオスタットミクロトームの助けを借り
て、20μm厚の切片を、梗塞領域中で500μm間隔で調製する。固定された
脳切片のクレシルトゥルーバイオレット(Cresyl True Viole
t)染色後、梗塞領域は冒されていない組織からはっきりと区別され得る。損傷
された皮質(皮質下)脳組織(梗塞)の体積を、切開の数および距離を考慮に入
れた梗塞表面積/切開の面積測定によりコンピュータ化画像分析系の助けを借り
て算出する。 3.製薬学的治療 動物を、正中脳動脈の外科的閉塞の直後に処理した。双方の有効成分をそれら
のプラセボ溶液に溶解し、そして、独立してもしくは組み合わせで4時間にわた
って全体で4ml/kg体重/時間の容量でi.v.注入として注入した。アミ
ノメチルクロマンの用量は0.0001mg/kg体重/時間、カルシウムチャ
ンネル拮抗薬は0.003mg/kg体重/時間である。
【0067】 この検討の結果を以下の表に例として示す。
【0068】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 311/64 C07D 311/64 493/04 106 493/04 106C //(A61K 31/352 (A61K 31/352 31:4422) 31:4422) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C062 FF65 4C071 AA01 AA08 BB01 CC12 EE04 FF17 GG05 LL01 4C084 AA20 MA02 MA52 MA55 NA14 ZA152 4C086 AA01 AA02 BA08 BC13 BC17 BC21 BC50 BC84 CA01 MA01 MA04 MA52 MA55 NA14 ZA15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最低1種の5−HT1Aアゴニストおよび最低1種のカルシウ
    ムチャンネル拮抗薬を含んで成る製薬学的組成物。
  2. 【請求項2】 5−HT1Aアゴニストがアミノメチルクロマン群から選択さ
    れることを特徴とする、請求項1に記載の製薬学的組成物。
  3. 【請求項3】 アミノメチルクロマンが、以下の式(I) 【化1】 式中、 R1は水素を表わし、 R2は、水素、ヒドロキシル、カルバモイル基、または式−OCH3、−OCH2 CH3、−OCH(CH32もしくは−OCH2C(CH32−Clの基を表わす
    か、あるいは、 R1およびR2は、一緒に式 【化2】 の基を形成し、 R3は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルま たはo−ベンゾスルフイミジルを表わし、そしてnは1、2、3、4もしくは5
    から選択される、 の化合物の群、 ならびにそれらの光学異性体および製薬学的に許容できる塩、 から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の製薬学的組成物。
  4. 【請求項4】 アミノメチルクロマンが、 R1=水素、 R2=水素、−OCH3、OCH(CH32もしくは−OCH2C(CH32−C l、または R1およびR2が一緒に式 【化3】 の基を形成し、 R3=o−ベンゾスルフイミジル、かつ n=4 の化合物であることを特徴とする、請求項3に記載の製薬学的組成物。
  5. 【請求項5】 アミノメチルクロマンが、 R1=水素およびR2=水素もしくは−OCH3; または R1=水素およびR2=−OCH(CH32; または R1=水素およびR2=−O−CH2C(CH32Cl; または R1およびR2が一緒に式 【化4】 の基を形成する 化合物の群から選択されることを特徴とする、請求項4に記載の製薬学的組成物
  6. 【請求項6】 アミノメチルクロマンが(−)−鏡像異性体配置を有するこ
    とを特徴とする、請求項3ないし5の一もしくはそれ以上に記載の製薬学的組成
    物。
  7. 【請求項7】 カルシウムチャンネル拮抗薬がジヒドロピリジンカルシウム
    チャンネル拮抗薬群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の製薬学
    的組成物。
  8. 【請求項8】 カルシウムチャンネル拮抗薬が、以下の式(II) 【化5】 式中、 XおよびYは同一もしくは異なり、そして水素、ニトロ(−NO2)もしくはハ ロゲンを表わすか、または XおよびYはフェニル環と一緒にベンゾキサジアゾリル基を形成し、 R4およびR5は同一もしくは異なり、そして6個までの炭素原子を有する直鎖も
    しくは分枝状のアルキルを表わし、これは4個までの炭素原子を有するアルコキ
    シ、N−ベンジル−N−メチルアミノ基もしくは4−(ジフェニルメチル)ピペ
    ラジノ基により置換され得るか、または 式 【化6】 の基を表わし、 そして Zは水素もしくは基−O−CH2CH2−NH2を表わす、 のジヒドロピリジン、 あるいはそれらの製薬学的に許容できる塩 であることを特徴とする、請求項7に記載の製薬学的組成物。
  9. 【請求項9】 式(II)のジヒドロピリジンにおいて、 XおよびYが同一もしくは異なり、そして水素、ニトロもしくは塩素を表わし、
    4およびR5が同一もしくは異なり、そして4個までの炭素原子を有する直鎖も
    しくは分枝状のアルキルを表わし、これはメトキシにより置換され得、そして Zが水素を表わす、 ことを特徴とする、請求項8に記載の製薬学的組成物。
  10. 【請求項10】 式(II)のジヒドロピリジンにおいて、 X=H、Y=NO2、Z=H、R4=イソプロピルおよびR5=メチルオキシエチ ルである ことを特徴とする、請求項8に記載の製薬学的組成物。
  11. 【請求項11】 卒中(脳卒中)および頭蓋脳外傷を治療するための医薬の
    製造のための請求項1ないし10のいずれかに記載の製薬学的組成物の使用。
  12. 【請求項12】 特許請求項1ないし6の一もしくはそれ以上に定義される
    ような5−HT1Aアゴニストを含んで成る製薬学的組成物、および特許請求項7
    ないし10の一もしくはそれ以上に定義されるようなカルシウムチャンネル拮抗
    薬を含んで成る製薬学的組成物を別個の形態で包含するキット。
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