JP2001524952A - 内部寄生虫を防除するためのチオデプシペプチドおよび同物質の製造方法 - Google Patents

内部寄生虫を防除するためのチオデプシペプチドおよび同物質の製造方法

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JP2001524952A JP54110898A JP54110898A JP2001524952A JP 2001524952 A JP2001524952 A JP 2001524952A JP 54110898 A JP54110898 A JP 54110898A JP 54110898 A JP54110898 A JP 54110898A JP 2001524952 A JP2001524952 A JP 2001524952A
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ボンゼ,ゲルハルト
勝春 飯沼
治 阪中
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、環状チオデプシペプチド、特に18〜24員のシクロチオデプシペプチド、環状チオデプシペプチドおよびそれらの塩に関する。これらの環状チオデプシペプチドは、一般式(I)をもち、この場合、R1、R4、R7およびR10は、互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝C1-4アルキルを表し、R2、R5、R8およびR11は、互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝C1-8アルキル、C1-8アルケニル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル−C1-2アルキル、アリール−C1-2アルキル、ヘテロアリール−C1-2アルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、これらは、場合によっては置換されていて、R9およびR10は、それらが結合される原子と一緒になって、場合によっては置換されている5もしくは6員環を表し、R10およびR11は、それらが結合される原子と一緒になって、酸素、硫黄、スルホキシもしくはスルホニルによって場合によっては中断されていてもよく、そして場合によっては置換されていてもよい5もしくは6員環を表し、R3およびR9は、互いに独立して、水素、C1-8アルキルもしくはアリール−C1-2アルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-2−アルキルを表し、R6およびR12は、互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝C1-8アルキル、C1-8アルケニル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル−C1-2アルキル、アリール−C1-2アルキル、ヘテロアリール−C1-2アルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、これらは、場合によっては置換されていて、そしてX1、X2、X3およびX4は、互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表し、基X1、X2、X3およびX4の少なくとも1個は、硫黄を表すことが必要である。また、本発明は、本発明のチオデプシペプチドの光学異性体およびラセミ体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 内部寄生虫を防除するためのチオデプシペプチドおよび同物質の製造方法 本発明は、環状チオデプシペプチド、特に18〜24員のシクロチオデプシペ プチド、ならびにそれらの簡易な製造方法および内部寄生虫を防除するためのそ れらの使用に関する。 生物学的に活性なペプチドの好適な構造変化は、チオアミド基(ψ[CSNH] )が、アミド基(CONH)に対して明白なイソステリズムを示すので、アミド −酸素の硫黄での交換を含む(例えば、B.D.B.Sherman et al.,J.Amer.Soc .112,1990,p.433;M.Kajtar et al.,Tetrahedron 42,1986,p.3931;D.J.S .Guthrie et al.,Int.J.Peptide Protein Res.28,1986,p.208、参照)。 しかしながら、親のペプチドに対する大きな物理的類似性にも拘わらず、チオペ プチドの期待される生物学的効力を予測することは困難である(L.Lankiewics et al.,Biochem.Biophys.Res.Commun.184,(1),1992,p.359、参照)。 種々のエンドチオペプチドの製造方法が、文献より知られている。例としては 、種々のホルモン、例えば下垂体後葉ホルモン・オキシトシン、甲状腺刺激ホル モン放出ホルモン(THR)、成長ホルモン放出ペプチド、および神経ペプチド ・ロイシン−エンケファリンとデモルフィンのためのチオ化(thionati on)戦略が挙げられるであろう。([1−デアミノ、9−チオ−グリシン]オ キシトシン:W.C.Jones et al.,J.Amer.Chem.Soc.95,1973,p.5677;チオ −TRH:Zs.Maj er et al.,Biochem.Biophys.Res.Commun.150,1988,p.1017;チオ化された ロイシンーエンケファリン:K.Clausen et al.,J.Chem.Soc.Perkin Trans. I 1984,p.785およびBiochem.Biophys.Res.Commun.120,1984,p.305;チオ −デモルフィン:S.Salvadori et al.,Farmaco Ed.Sc.,39,1984,p.216;チ オ−TRH:M.Kruszynski et al.,Experentia 41,1985,p.1576、参照)著者 Riedら、Mockら、Campbellら、もしくはBartlettらは、さらなる可能性のあるN −保護されたエンドチオジペプチドエステルおよびそれらの塩の合成を成し遂げ 、Brownらは、N−保護されたエンドチオトリペプチドエステルへの方法を得た (W.Ried et al.,Angew.Chem.72,1960,p.268;W.L.Mock et al.,Biochem .Biophys.Res.Commun.102,1981,p.389;p.5677;Campbell et al.,J.Amer .Chem.Soc.104,1982,p.5221;P.A.Bartlett et al.,21,1982,p.1608;D. W.Brown et al.,Tetrahedron 39,1983,1075、参照)。 種々のエンドチオペプチドの上記製造方法に比べて、アミノ酸、ヒドロキシチ オカルボン酸および適当ならばヒドロキシカルボン酸を含有するチオデプシペプ チドの製造に関しては、ほとんど知られていない。 アミノ酸のある種のチオールエステルの製造、ならびに殺虫剤および殺ダニ剤 としてのそれらの使用が知られている(ドイツ特許出願公開第2812169号、C.A. Henrick et al.,Pestic.Sci.11,(2),1980,p.224;米国特許第4 243 819号 、同第4 231 953号、参照)。 さらにまた、ミクロモノスポラ菌株(放線菌類)から発酵生産物として単離さ れ、そして抗バクテリア活性をもつチオデプシペプチドPM−93135が知ら れている(WO 95/277730、参照)。 環構成単位としてアミノ酸、ヒドロキシチオカルボン酸および適当ならばヒド ロキシカルボン酸を含有するシクロチオデプシペプチドは、これまで開示されて いない。 内部寄生虫の防除剤として使用するための、18〜24環原子をもつシクロデ プシペプチドは、既知である(例えば、B.Y.Kodama et al.,Sci.Reports of Meiji Seika Kaisha 31,1992,p.1-8;欧州特許出願公開第381 173号;同第503 538号;WO93/19 053;WO94/19334;WO95/07272;欧州特許第626 375号; 同第626 376号;同第664 297号;同第634 408号;同第718 298号、参照)。 したがって、本発明は、環構成単位としてアミノ酸、ヒドロキシチオカルボン 酸および適当ならばヒドロキシカルボン酸ならびに環原子18〜24個を含有す る、新規な環状デプシペプチドおよび環状チオデプシペプチドの製造方法を提供 する。 また、内部寄生虫の防除剤として使用するための、環構成単位としてアミノ酸 、ヒドロキシチオカルボン酸および適当ならばヒドロキシカルボン酸ならびに環 原子18〜24個を含有する環状チオデプシペプチドの使用は、本発明の主題の 一部を形成する。 本発明は、特に、次のものを提供する: 1.一般式(I)の環状チオデプシペプチドおよびそれらの塩、ならびにそれ らの光学異性体およびラセミ体。 式中、R1、R4、R7およびR10は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしく は分枝C1-4−アルキルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝 C1-8−アルキル、C1-8−アルケニル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロ アルキル−C1-2−アルキル、アリール−C1-2−アルキル、ヘタリール−C1-2 −アルキル、アリールもしくはヘタリールを表し、これらの各々は、場合によっ ては置換されており、 R9およびR10は、それらが結合される原子と一緒になって、場合によっては 置換されていてもよい5もしくは6員環を表し、 R10およびR11は、それらが結合される原子と一緒になって、酸素、硫黄、ス ルホキシもしくはスルホニルによって場合によっては中断されていてもよく、そ して場合によっては置換されていてもよい5、6もしくは7員環を表し、 R3およびR9は、各々互いに独立して、水素、C1-8−アルキルもしくはアリ ール−C1-2−アルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-2−アルキルを表し、 R6およびR12は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝C1 -8 −アルキル、C1-8−アルケニル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロア ルキル−C1-2−アルキル、アリール−C1-2−アルキル、ヘタリール−C1-2− アルキル、アリールもしくはヘタリールを表し、これらの各々は、場合によって は置換されており、 そして X1、X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すが 、基X1、X2、X3およびX4の少なくとも1個は、硫黄を表すことが必要である 。 2.一般式(I) 式中、R1〜R12およびX1〜X4は、1において定義されたとおりである、の 新規な環状チオデプシペプチドおよびそれらの塩は、 一般式(II) 式中、R1〜R12およびX1〜X4は、1において定義されたとおりである、の デプシペプチドおよびそれらの塩を、 適当な硫化剤(surfurizing agent)の存在下および適当な 希釈剤の存在下で、チオ化すること(thionating)によって製造され る。 置換基の種類に応じて、一般式(I)の化合物は、種々の組成をもつ幾何およ び/または光学異性体の混合物として存在することができる。本発明は、純異性 体およびまた異性体混合物に関する。 好適な化合物は、下記一般式(I)の、環構成単位としてアミノ酸、ヒドロキ シチオカルボン酸および場合によってはヒドロキシカルボン酸を含有し、そして 環原子24個をもつ環状チオデプシペプチドおよびそれらの塩、ならびにそれら の光学異性体およびラセミ体である。 [式中、R1、R4、R7およびR10は、各々、直鎖もしくは分枝C1-4−アルキル 、特にメチルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々、C1-4−アルキル、特にイソブチルを表し 、 R3およびR9は、各々互いに独立して、C1-4−アルキルもしくはアリール− C1-2−アルキル、特にベンジルを表し、 R6およびR12は、各々互いに独立して、C1-4−アルキル、ヘタリール−C1- 2 −アルキル、C1-4−アルコキシカルボニルメチル、アリール−C1-2−アルキ ル、特にベンジルを表し、適当な置換基は、水素、ハロゲン、シアノ、カルバモ イル、C1-4−アルキル、ヒドロキシルもしくは保護基を担持しているヒドロキ シル、C1-8−アルコキシ、C1-4−アルコキシ−C1-4−アルコキシ、C2-4−ア ルケニルオキシ、複素環が順に置換されていてもよいヘタリール−C1-4−アル コキシ、ニトロ、アミノもしくは保護基を担持しているアミノ、アミノ−C1-6 −アルコキシもしくは保護基を担持しているアミノ−C1-6−アルコキシ、n− モノ−C1-6−アルキル−アミノ−C1-6−アルコキシ、N−メチルアミノ−N, N−ジ−C1-6−アルキルアミノ−C1-6−アルコキシ、N,N −ジ−[(C1-6−アルコキシ−C1-6−アルキル)]アミノ−C1-6−アルコキ シ、C1-4−アルキルアミノ、C1-4−ジアルキルアミノ、N,N−ジ−[(C1- 6 −アルコキシ−C1-6−アルキル)]アミノ−スルホニル、C1-4−ジアルキル −アミノ−スルホニル、スルファミジル、C3-7−シクロアルキルアミノ−C1-6 −アルキルアミノ−スルホニル、C3-7−シクロアルキルアミノ−C1-6−アルコ キシ、C3-7−シクロアルキルアミノ−スルホニル、C3-7−シクロ−アルキルア ミノ−(ここで、各シクロアルキルは、環形成原子として1個以上の窒素、およ び酸素もしくは硫黄原子をさらに含有していてもよい)を包含し、 そして (i) X1は硫黄を表し、 X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (ii) X2は硫黄を表し、 X1、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iii) X3は硫黄を表し、 X1、X2およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iv) X4は硫黄を表し、 X1、X2およびX3は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表す。 本発明によるチオデプシペプチドおよびそれらの塩は、式(I)による概括的 な様式で定義される。 本発明によるチオデプシペプチドおよびそれらの酸付加塩および金属塩錯体は 、良好な殺内部寄生虫性、特に駆虫、作用をもち、そして好ましくは、動物医学 分野において使用されてもよい。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるアルキルは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつ直鎖もしく は分枝アルキルを意味する。例は、場合によっては置換されるメチル、エチル、 n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル,イソブチル、sec−ブチル、te rt−ブチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブ チル、1,2−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチ ルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチル ペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,2−ジメチルブチル 、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル 、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチル プロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチルブチルおよびエチルブ チルを包含する。 好適なものは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n− ブチル,イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルである。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合により置換される アルケニルは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつ直鎖もしくは 分枝アルケニルを意味する。例は、場合により置換されるビニル、2−プロペニ ル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル− 2−プロペニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチ ル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1 −メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニ ル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、 1−エチル−2−プロペニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニ ル、5−ヘキセニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニ ル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、3−メチル− 3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、 2−メチル4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペ ンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル 、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3 −ジメチル−2−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチ ル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、1−エチル−2−ブテニ ル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3− ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル −2−プロペニルおよび1−エチル−2−メチル−2−プロペニルを包含する。 好適なものは、場合によっては置換されるエテニル、2−プロペニル、2−ブ テニルもしくは1−メチル−2−プロペニルである。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるアルキニルは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつ直鎖もし くは分枝アルキニルを意味する。例は、場合によっては置換されるエチニル、2 −プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、2 −ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−3−ブチニル、 2−メチル−3−ブチニル、1−メチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−2 −プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル 、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル −3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル 、2−メチル−4−ベンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−2 −ペンチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチ ニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチ ル−3−ブチニルおよび1−エチル−1−メチル−2−プロピニルを包含する。 好適なものは、場合によっては置換されるエチニル、2−プロピニルもしくは 2−ブチニルである。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるシクロアルキルは、炭素原子好ましくは3〜10個、特に3,5もしくは7 個をもつ単、二および三環式シクロアルキルを意味する。例は、場合によっては 置換されるシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、 シクロヘプチル、シクロオクチル、 ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチルおよびアダ マンチルを包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、ハロゲノアルキルは、 炭素原子1〜4個、特に1〜2個を含有し、そして同じか異なるハロゲン原子、 好ましくはフッ素、塩素もしくは臭素、特にフッ素および塩素好ましくは1〜9 個、特に1〜5個を含有する。例は、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、 クロロジフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチ ル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2 ,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−クロロ− 2,2−ジフルオロエチル、ペンタフルオロエチルおよびペンタフルオロ−te rt−ブチルを包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるアルコキシは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつ直鎖もし くは分枝アルコキシを意味する。例は、場合によっては置換されるメトキシ、エ トキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、se c−ブトキシおよびtert−ブトキシを包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるアルコキシアルコキシは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をも つ直鎖もしくは分枝アルコキシアルコキシである。例は、場合によっては置換さ れるメトキシメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシ−n−プロポキシおよびエ トキシイソプロポキシを包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によって は置換されるアルコキシアルコキシアルコキシは、炭素原子好ましくは1〜6個 、特に1〜4個をもつ直鎖もしくは分枝アルコキシアルコキシアルコキシである 。例は、場合によっては置換されるメトキシメトキシエトキシ、メトキシエトキ シエトキシおよびメトキシエトキシ−n−プロポキシを包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるハロゲノアルコキシは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつ 直鎖もしくは分枝ハロゲノアルコキシを意味する。例は、場合によっては置換さ れるジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、クロロ ジフルオロメトキシ、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2− ジフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2,2,2− トリフルオロエトキシおよび2−クロロ−1,1,2−トリフルオロエトキシを 包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるアルキルチオは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつ直鎖も しくは分枝アルキルチオを意味する。例は、場合によっては置換されるメチルチ オ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソ ブチルチオ、sec−ブチルチオおよびtert−ブチルチオを包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるハロゲノアルキルチオは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をも つ直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキルチオを意味する。例は、場合によっては置 換されるジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリクロロメチルチ オ、クロロジフルオロメチルチオ、1 −フルオロエチルチオ、2−フルオロエチルチオ、2,2−ジフルオロエチルチ オ、1,1,2,2−テトラフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエ チルチオおよび2−クロロ−1,1,2,−トリフルオロエチルチオを包含する 。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるアルキルカルボニルは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつ 直鎖もしくは分枝アルキルカルボニルを意味する。例は、場合によっては置換さ れるメチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロ ピルカルボニル、sec−ブチルカルボニルおよびtert−ブチルカルボニル を包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるシクロアルキルカルボニルは、炭素原子好ましくは3〜10個、特に3,5 もしくは7個をもつ単、二および三環式シクロアルキルカルボニルを意味する。 例は、場合によっては置換されるシクロプロピルカルボニル、シクロブチルカル ボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘプチ ルカルボニル、シクロオクチルカルボニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルカ ルボニル、ビシクロ[2.2.2]オクチルカルボニルおよびアダマンチルカル ボニルを包含する。 一般式における基それ自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換さ れるアルコキシカルボニルは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をも つ直鎖もしくは分枝アルコキシカルボニルを意味する。例は、場合によっては置 換されるメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル 、イソプロポキシカルボニル、n−ブ トキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニルおよ びtert−ブトキシカルボニルを包含する。 アリールは、例えば、単、二もしくは多核の芳香族基、例えばフェニル、ナフ チル、テトラヒドロナフチル、インダニル、フルオレニルおよび類似のものであ るが、好ましくはフェニルもしくはナフチルである。 一般式において、場合により置換されるアリールは、好ましくは、場合によっ ては置換されるフェニルもしくはナフチル、特にフェニルを意味する。 一般式において、場合によっては置換されるアリールアルキルは、好ましくは 、アリール部分および/またはアルキルにおいて場合によっては置換され、そし てアリール部分(好ましくはフェニルもしくはナフチル、特にフェニル)に炭素 原子好ましくは6もしくは10個、特に8個をもち、そしてアルキル部分に炭素 原子好ましくは1〜4個、特に1もしくは2個をもち、アルキル部分が直鎖もし くは分枝である、アリールアルキルを意味する。好適な例は、場合により置換さ れるベンジルおよび1−フェニルエチルを包含する。 一般式の場合によっては置換される基は、同じか異なる置換基1個以上、好ま しくは1〜3個、特に1〜2個を担持していてもよい。好適な置換基の例は: 好ましくは炭素原子1〜4個、特に1または2個をもつアルキル、例えばメチ ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec− ブチルおよびtert−ブチル;好ましくは炭素原子1〜4個、特に1〜2個を もつアルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ 、n−ブトキシ、イソブトキシ、se c−ブトキシおよびtert−ブトキシ;アルキルチオ、例えばメチルチオ、エ チルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチル チオ、sec−ブチルチオ;ハロゲン原子が、同じか異なり、そして好ましくは フッ素、塩素もしくは臭素、特にフッ素もしくは塩素であるハロゲン原子好まし くは1〜5個、特に1〜3個をもつハロゲノアルキル、例えばジフルオロメチル 、トリフルオロメチル、トリクロロメチル;ヒドロキシル;ハロゲン、好ましく はフッ素、塩素、臭素および臭素、特にフッ素および塩素;シアノ;ニトロ;ア ミノ;アルキル基当たり好ましくは炭素原子1〜4個、特に1もしくは2個をも つモノアルキル−およびジアルキルアミノ、例えばメチルアミノ、メチルエチル アミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、メチル−n−ブチルアミノ ;アルキルカルボニル基、例えばメチルカルボニル;炭素原子好ましくは2〜4 個、特に2〜3個をもつアルコキシカルボニル、例えばメトキシカルボニルおよ びエトキシカルボニル;炭素原子1〜4個、特に1〜2個をもつアルキルスルフ ィニル;炭素原子1〜4個、特に1〜2個およびハロゲン原子1〜5個をもつハ ロゲノアルキルスルフィニル、例えばトリフルオロメチルスルフィニル;炭素原 子1〜4個、特に1〜2個およびハロゲン原子1〜5個をもつハロゲノアルキル スルホニル、例えばトリフルオロメチルスルホニル、ペルフルオロ−n−ブチル スルホニル、ペルフルオロイソブチルスルホニル;アリール炭素原子好ましくは 6もしくは10個をもつアリールスルホニル、例えばフェニルスルホニル;前記 置換基の1個を、順に担持してもよいアシル、アリール、アリールオキシ、そし てホルムイミノ基(−HC=N−O−アルキル)を包含する。 これらの置換基の数は限定されないが、好ましくは同じか異なる置換基1〜4 個である。同じ原子または環状アミノ基の原子における2個の同じか異なる置換 基の存在も、また可能である。 一般式における基それら自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換 されるモノ−もしくはジアルキルアミノは、炭素原子好ましくは1〜6個、特に 1〜4個をもつ直鎖もしくは分枝アルキルを意味する。置換されるモノ−もしく はジアルキルアミノ基の例は、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、 ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジイソプロピルアミノもしくはジブ チルアミノを包含する。 一般式における基それら自体のまたは基の一部としての、場合によっては置換 されるモノ−もしくはジアルコキシアルキルアミノは、炭素原子好ましくは1〜 6個、特に1〜4個をもつ直鎖もしくは分枝アルコキシアルキルを意味する。置 換されるモノ−もしくはジアルコキシアルキル−アミノ基の例は、メトキシメチ ルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシメチル)−アミノもしくはジ −(メトキシエチル)−アミノを包含する。 適当な環式アミノ基は、ヘテロ原子として窒素原子1個以上をもつヘテロ芳香 族もしくは脂肪族環系を包含し、この場合、複素環は、飽和もしくは不飽和でも よく、1個の環系もしくは1個以上の縮合環系を含み、そして場合によっては、 さらなるヘテロ原子、例えば窒素、酸素および硫黄など1もしくは2個を含有し てもよい。その上、また、環式アミノ基は、らせん環もしくは架橋環系を表して もよい。環式アミノ基を形成する原子数は限定されず、例えば、一環系の場合に は、それらは、原子3〜8個、そして三環系の場合は原子7〜11個を含有する 。 ヘテロ原子として窒素原子1個をもつ飽和およひ不飽和一環式基をもつ環式ア ミノ基の例は、1−アゼチジニル、ピロリジノ、2−ピロリン−1−イル、1− ピロリル、ピペリジノ、1,4−ジヒドロピラジン−1−イル、1,2,5,6 −テトラヒドロピラジン−1−イル、1,4−ジヒドロピリジン−1−イル、1 ,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イルおよびホモピペリジニルを包含 する;ヘテロ原子として窒素原子2個以上をもつ飽和および不飽和一環式基をも つ環式アミノ基の例は、1−イミダゾリジニル、1−イミダゾリル、1−ピラゾ リル、1−トリアゾリル、1−テトラゾリル、1−ピペラジニル、1−ホモピペ ラジニル、1,2−ジヒドロ−ピリダジン−1−イル、1,2−ジヒドロピリミ ジン−1−イル、ペルヒドロピリミジン−1−イルおよび1,4−ジアザシクロ −ヘプタン−1−イルを包含する;ヘテロ原子として酸素原子1もしくは2個と 窒素原子1〜3個をもつ飽和および不飽和一環式基をもつ環式アミノ基の例は、 オキサゾリジン−3−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−2−イル、イ ソオキサゾール−2−イル、1,2,3−オキサジアジン−2−イルおよびモル ホリノを包含する;ヘテロ原子として窒素原子1〜3個と硫黄原子1もしくは2 個をもつ飽和および不飽和一環式基をもつ環式アミノ基の例は、チオゾリジン− 3−イル、イソチアゾリン−2−イル、チオモルホリノもしくはジオキソチオモ ルホリノを包含する;飽和および不飽和の縮合環式基をもつ環式アミノ基の例は 、インドール−1−イル、1,2−ジヒドロベンズイミダゾール−1−イルおよ びペルヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イルを包含する;スピロ環式 基をもつ環式アミノ基の例は、2−アザスピロ[4.5]デカン−2−イルを包 含する;架橋複素環式基をも つ環式アミノ基の例は、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルを 包含する。 適当なアミノ保護基は、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつア シル基、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、ヘキサノイル 、またはモノ−(またはジ−もしくはトリ−)ハロゲン含有アシル基、例えばク ロロアセチル、ブロモアセチル、ジクロロアセチルおよびトリフルオロアセチル 、炭素原子好ましくは1〜14個、特に1〜4個をもつアルコキシカルボニル基 、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、t ert−ブトキシカルボニル(Boc)、tert−アミルオキシカルボニル( Aoc)、ヘキシルオキシカルボニル、メチルスルホニルエトキシカルボニル、 アダマンチルオキシカルボニル(Adoc)および1−[1−アダマンチル]− 1−メチルエトキシカルボニル(Adpoc)、カルバモイル基、アロイル基、 例えばフェニルアセチルおよびフェニルプロピオニル、アリールオキシカルボニ ル、例えばフェノキシカルボニルおよびナフチルオキシカルボニル、アリールオ キシアルカノイル基、例えばフェノキシアセチルおよびフェノキシプロピオニル 、アリールグリオキシロイル基、例えばフェニルグリオキシロイルおよびナフチ ルグリオキシロイル、慣用置換基をもつアルコキシカルボニル基、例えばベンジ ルオキシカルボニル(Cbo−もしくはCbz,Z)、4−メトキシ−ベンジル オキシカルボニル、3,5−ジメトキシ−ベンジルオキシカルボニル、4−フェ ニルアゾ−ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル、ニトロ− ベンジルオキシカルボニル、クロロ−ベンジルオキシカルボニル、α,α−ジメ チル−3,5−ジメトキシ−ベンジルオキシカルボニ ル、2−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル(Nvoc)、 フルオレニル−9−メトキシカルボニル(Fmoc)、置換もしくは非置換アル キリデン基、例えばベンジリデン、ヒドロキシベンジリデン、モノ−(またはジ −もしくはトリ−)フェニルアルキル含有アルキル基、例えばベンジル、フェネ チル、ベンズヒドリルもしくはトリフェニルメチル(トリチル)、およびそれに 類するものである。 適当なヒドロキシル保護基は、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個を もつ、場合によって置換されるアルキル基、例えばtert−ブチル、メチルチ オメチルおよびトリメチルシリル、フェニルアルキル含有アルキル基、例えばベ ンジルもしくはジフェニルメチル、複素環式基、例えばテトラヒドロピラニル、 およびそれに類するものである。 適当なチオール保護基は、炭素原子好ましくは1〜6個、特に1〜4個をもつ 、場合によって置換されるアルキル基、例えばアセトアミドメチルおよびクロロ アセトアミドメチル、フェニルアルキル含有アルキル基、例えばベンジル、4− メトキシベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチルおよびピリジル−ジ フェニルメチル、およびそれに類するものである。 さらなる上記保護基は、ペプチド化学において既知である、化合物のアミノ、 ヒドロキシルもしくはチオール基を、一時的に保護する機能をもつ。 特に好適な化合物は、下記一般式(I)の化合物およびそれらの塩ならびにそ れらの光学異性体およびラセミ体である。 式中、R1、R4、R7およびR10は、各々、C1-4−アルキル、特にメチルを表 し、 R2、R5、R8およびR11は、各々、C1-4−アルキル、特にイソブチルを表し 、 R3およびR9は、各々、C1-4−アルキル、特にメチルを表し、 R6およびR12は、各々互いに独立して、C1-4−アルキル、特にメチル、ヘタ リール−C1-2−アルキル、特にベンゾチアゾール−2−イル−メチル、アルコ キシカルボニルメチル、特にジフェニルメトキシカルボニルメチル、および場合 によっては置換されるベンジルを表し、可能な置換基は、水素、ハロゲン、特に 臭素、フッ素、塩素もしくはヨウ素、シアノ、カルバモイル、C1-4−アルキル 、特にメチル、ヒドロキシルもしくは保護基を担持しているヒドロキシル、C1- 8 −アルコキシ、特にメトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピル オキシ、ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、オクチルオキシもしくはトリ フェニルメトキシ、C1-4−アルコキシ−C1-4−アルコキシ、特に2−メトキシ エトキシ、C2-4−アルケニルオキシ、特にアリルオキシ、複素環が、C1-4−ア ルキル、特にメチル、イソプロピル、sec−ブチルお よびイソブチル、C3-6−シクロアルキル、特にシクロプロピルおよびシクロヘ キシル、ハロゲン、特に塩素、臭素、フッ素もしくはヨウ素からなる群からの置 換基を、再び担持してもよいヘタリール−C1-4−アルコキシ、特にフル−2− イル−メトキシ、フル−3−イル−メトキシ、テトラヒドロフル−2−イル−メ トキシ、N−boc−ピロリジン−2−イル−メトキシ、ピロリジン−2−イル −メトキシ、5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル− ピリジル−メトキシ、5−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−3 −イル−メトキシ、イミダゾール−5−イル−メトキシ、チアゾリル−メトキシ およびテトラゾール−5−イル−メトキシ、ニトロ、アミノもしくは保護基を担 持しているアミノ、アミノ−C1-6−アルコキシもしくは保護基を担持している アミノ−C1-6−アルコキシ、特にアミノエトキシ、N−モノ−C1-6−アルキル アミノ−C1-6−アルコキシ、特に2−N−メチルアミノ−エトキシ、N,N− ジ−C1-6−アルキルアミノ−C1-6−アルコキシ、特にN,N−ジエチル−アミ ノ−メトキシ、2−N,N−ジメチルアミノ−エトキシもしくは2−N,N−ジ エチルアミノ−エトキシ、N,N−ジ−[(C1-6−アルコキシ−C1-6−アルキ ル)]アミノ−C1-6−アルコキシ、特に2−[N,N−ジ(メトキシエチル) アミノ]−エトキシ、C1-4−アルキルアミノ、特にN−メチルアミノ、C1-4− ジアルキルアミノ、特にジメチルアミノもしくはジエチルアミノ、C3-7−シク ロアルキルアミノ−(これは、環形成原子として1個以上の窒素原子、および酸 素もしくは硫黄原子をさらに含有していてもよい)C1-6−アルコキシ、特に2 −N−モルホリノ−エトキシ、2−N−ピペリジノ−エトキシ、ピロリジノメト キシ、C3-7−シクロ−アルキル アミノ−(これは、環形成原子として1個以上の窒素原子、および付加的に酸素 もしくは硫黄原子を含有していてもよい)、特にN−モルホリノ、N−チオモル ホリノ、ピペリジノ、C3-7−シクロ−アルキルアミノ−(これは、環形成原子 として1個以上の窒素原子、および付加的に酸素もしくは硫黄原子を含有してい てもよい)スルホニル、特にN−モルホリノ−スルホニル、N−チオモルホリノ −スルホニル、ピペリジノスルホニル、N−(N1−メチル−ピペリジノ)−スル ホニル、N−(N1−メトキシ−カルボニル−ピペリジノ)−スルホニル、N1−イ ミダゾリル−スルホニル、N,N−ジ[(C1-6−アルコキシ−C1-6−アルキル )]アミノ−スルホニル、特に2−[N,N−ジ(メトキシ−エチル)−アミノ ]−スルホニル、C3-7−シクロ−アルキルアミノ−(これは、環形成原子とし て1個以上の窒素原子、および付加的に酸素もしくは硫黄原子を含有していても よい)−C1-6−アルキルアミノスルホニル、特に2−(N−モルホリノ)−エ チルアミノ−スルホニル、C1-4−ジアルキルアミノスルホニル、特にジエチル アミノスルホニル、スルファミジルを包含し、 そして (i) X1は硫黄を表し、 X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (ii) X2は硫黄を表し、 X1、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iii) X3は硫黄を表し、 X1、X2およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iv) X4は硫黄を表し、 X1、X2およびX3は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表す。 非常に特に好適な化合物は、下記一般式(I)の化合物およびそれらの塩なら びにそれらの光学異性およびラセミ体である。 [式中、 (a) R1、R4、R7およびR10は、各々メチルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々イソブチルを表し、 R3およびR9は、各々メチルを表し、 R6は、非置換ベンジルを表し、 R12は、置換ベンジルを表し、 フェニル環のパラ位における可能な置換基は、水素、C1-8−アルコキシ、特 にメトキシ、tert−ブチルオキシ、ヘタリール−C1-4−アルコキシ、特に フル−2−イル−メトキシ、テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ、N−bo c−ピロリジン−2−イル−メトキシ、ピリド−2−イル−メトキシ、ピロリジ ン−2−イル−メトキシ、5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾール −3−イル−メトキシ、5−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール− 3−イル−メトキシ、イミダゾール−5−イル−メトキシ、ニトロ、アミノ、N ,N−ジ−C1-6−アルキルアミノ−C1-6−アルコキシ、特にN,N−ジエチル −アミノ−メトキシもしくは2−N,N−ジエチルアミノ−エトキシ、N,N− ジ−[(C1-6−アルコキシ−C1-6−アルキル)]アミノ−C1-6−アルコキシ 、特に2−[N,N−ジ(メトキシエチル)アミノ]−エトキシ、C1-4−ジア ルキルアミノ、特にジメチルアミノ、C3-7−シクロアルキルアミノ−(これは 、環形成原子として1個以上の窒素原子、および酸素もしくは硫黄原子をさらに 含有していてもよい)−C1-6−アルコキシ、特に2−N−モルホリノ−エトキ シ、C3-7−シクロ−アルキルアミノ−(これは、環形成原子として1個以上の 窒素原子、および付加的に酸素もしくは硫黄原子を含有していてもよい)、特に N−モルホリノ、N−チオモルホリノ、ピペリジノ、C3-7−シクロ−アルキル アミノ−(これは、環形成原子として1個以上の窒素原子、および 付加的に酸素もしくは硫黄原子を含有していてもよい)−スルホニル、特にN− モルホリノ−スルホニル、ピペリジノスルホニル、N−(N1−メトキシカルボ ニル−ピペリジノ)−スルホニル、N,N−ジ[(C1-6−アルコキシ−C1-6− アルキル)]アミノ−スルホニル、特に2−[N,N−ジ(メトキシエチル)ア ミノ]−スルホニル、C1-4−ジアルキルアミノ−スルホニル、特にジエチルア ミノスルホニルを包含し、 そして (i) X1は硫黄を表し、 X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (ii) X2は硫黄を表し、 X1、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iii) X3は硫黄を表し、 X1、X2およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iv) X4は硫黄を表し、 X1、X2およびX3は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 あるいは、 (b) R1、R4、R7およびR10は、各々メチルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々イソブチルを表し、 R3およびR9は、各々メチルを表し、 R6およびR12は、各々,同じに置換されるベンジルを表し、 フェニル環のパラ位における可能な置換基は、水素、C1-8−アルコキシ、特 にメトキシ、tert−ブチルオキシ、ヘタリール−C1-4−アルコキシ、特に フル−2−イル−メトキシ、テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ、N−bo c−ピロリジン−2−イル−メトキシ、ピリド−2−イル−メトキシ、ピロリジ ン−2−イル−メトキシ、5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾール −3−イル−メトキシ、5−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール− 3−イル−メトキシ、イミダゾール−5−イル−メトキシ、ニトロ、アミノ、N ,N−ジ−C1-6−アルキルアミノ−C1-6−アルコキシ、特にN,N−ジエチル −アミノ−メトキシもしくは2−N,N−ジエチルアミノ−エトキシ、N,N− ジ−[(C1-6−アルコキシ−C1-6−アルキル)]アミノ−C1-6−アルコキシ 、特に2−[N,N−ジ(メトキシエチル)アミノ]−エトキシ、C1-4−ジア ルキルアミノ、特にジメチルアミノ、C3-7−シクロアルキルアミノ−(これは 、環形成原子として1個以上の窒素原子、および付加的に酸素もしくは硫黄原子 を含有していてもよい)−C1-6−アルコキシ、特に2−N−モルホリノ−エト キシ、C3-7−シクロ −アルキルアミノ−(これは、環形成原子として1個以上の窒素原子、および付 加的に酸素もしくは硫黄原子を含有していてもよい)、特にN−モルホリノ、N −チオモルホリノ、ピペリジノ、C3-7−シクロ−アルキルアミノ−(これは、 環形成原子として1個以上の窒素原子、および付加的に酸素もしくは硫黄原子を 含有していてもよい)−スルホニル、特にN−モルホリノ−スルホニル、ピペリ ジノスルホニル、N−(N1−メトキシカルボニル−ピペリジノ)−スルホニル 、N,N−ジ[(C1-6−アルコキシ−C1-6−アルキル)]アミノ−スルホニル 、特に2−[N,N−ジ(メトキシエチル)アミノ]−スルホニル、C1-4−ジ アルキルアミノ−スルホニル、特にジエチルアミノスルホニルを包含し、 そして (i) X1は硫黄を表し、 X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (ii) X2は硫黄を表し、 X1、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iii) X3は硫黄を表し、 X1、X2およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表 すか、 または (iv) X4は硫黄を表し、 X1、X2およびX3は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表す。 もっとも特に好適な化合物は、下記一般式(I)の化合物およびそれらの塩で ある。 [式中、 (a) R1、R4、R7およびR10は、各々メチルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々イソブチルを表し、 R3およびR9は、各々メチルを表し、 R6は、非置換ベンジルを表し、 R12は、置換ベンジルを表し、 フェニル環のパラ位における可能な置換基は、水素、C1-8−アルコキシ、特 にtert−ブチルオキシ、ヘタリール−C1-4−アルコキシ、 特にフル−2−イル−メトキシ、テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ、N− boc−ピロリジン−2−イル−メトキシ、ピリド−2−イル−メトキシ、ピロ リジン−2−イル−メトキシ、5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾ ール−3−イル−メトキシ、ニトロ、アミノ、N,N−ジ−C1-6−アルキルア ミノ−C1-6−アルコキシ、特に2−N,N−ジエチルアミノ−エトキシ、N, N−ジ−[(C1-6−アルコキシ−C1-6−アルキル)]アミノ−C1-6−アルコ キシ、特に2−[N,N−ジ(メトキシエチル)アミノ]−エトキシ、C1-4− ジアルキルアミノ、特にジメチルアミノ、C3-7−シクロ−アルキルアミノ−( これは、環形成原子として1個以上の窒素原子、および酸素もしくは硫黄原子を さらに含有していてもよい)−C1-6−アルコキシ、特に2−N−モルホリノ− エトキシ、C3-7−シクロアルキルアミノ−(これは、環形成原子として1個以 上の窒素原子、および付加的に酸素もしくは硫黄原子を含有していてもよい)、 特にN−モルホリノを包含し、 そして (i) X1は硫黄を表し、 X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (ii) X2は硫黄を表し、 X1、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iii) X3は硫黄を表し、 X1、X2およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iv) X4は硫黄を表し、 X1、X2およびX3は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 あるいは、 (b) R1、R4、R7およびR10は、各々メチルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々イソブチルを表し、 R3およびR9は、各々メチルを表し、 R6およびR12は、各々,同じに置換されるベンジルを表し、 フェニル環のパラ位における可能な置換基は、水素、C1-8−アルコキシ、特 にtert−ブチルオキシ、ヘタリール−C1-4−アルコキシ、特にフル−2− イル−メトキシ、テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ、N−boc−ピロリ ジン−2−イル−メトキシ、ピリド−2−イル−メトキシ、ピロリジン−2−イ ル−メトキシ、5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル −メトキシ、ニトロ、アミノ、N,N−ジ−C1-6−アルキルアミノ−C1-6−ア ルコキシ、特に2−N,N−ジエチルアミノ−エトキシ、N,N−ジ−[(C1- 6 −アルコキシ −C1-6−アルキル)]アミノ−C1-6−アルコキシ、特に2−[N,N−ジ(メ トキシエチル)アミノ]−エトキシ、C1-4−ジアルキルアミノ、特にジメチル アミノ、C3-7−シクロ−アルキルアミノ−(これは、環形成原子として1個以 上の窒素原子、および付加的に酸素もしくは硫黄原子を含有していてもよい)− C1-6−アルコキシ、特に2−N−モルホリノ−エトキシ、C3-7−シクロアルキ ルアミノ−(これは、環形成原子として1個以上の窒素原子、および付加的に酸 素もしくは硫黄原子を含有していてもよい)、特にN−モルホリノを包含し、 そして (1) X1は硫黄を表し、 X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (ii) X2は硫黄を表し、 X1、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iii) X3は硫黄を表し、 X1、X2およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iv) X4は硫黄を表し、 X1、X2およびX3は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表す。 その上、本発明により使用される一般式(I)のチオデプシペプチドおよびそ れらの塩は、1個以上のキラル中心を含有し、したがって、純粋な立体異性体と してか、または鏡像異性体とジアステレオマーの種々の混合物の形態において存 在してもよく、必要ならば、これは、慣用の方法において分離されてもよいか、 または立体化学的に純粋な出発材料の使用と組み合わせて、立体選択性反応によ って製造されてもよい。 しかしながら、好適には、本発明による一般式(I)の化合物およびそれらの 塩の光学的に活性な立体異性型を使用することである。特に好ましくは、環構成 単位として(S)配置(L型)のアミノ酸および(R)配置(D型)のヒドロキ シカルボン酸からなるそれらの環状デプシペプチドが使用される。 したがって、本発明は、特に医学および動物医学の分野において、内部寄生虫 を防除するための純粋な鏡像異性体およびジアステレオマー、ならびにそれらの 混合物を提供する。 一般式(I)のチオデプシペプチドの適当な塩は、慣用の非毒性塩、すなわち 種々の塩基との塩および付加される酸との塩を含む。好適な塩は、無機塩基との 塩、例えば、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩もしくはセシウ ム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩もしくはマグネシウム塩、アン モニウム塩、有機塩基および無機アミンとの塩、例えばトリエチルアンモニウム 塩、ジシクロヘキシルアン モニウム塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアンモニウム塩、ピリジニウム塩 、ピコリニウム塩もしくはエタノールアンモニウム塩、無機酸との塩、例えば塩 酸塩、臭化水素酸塩、ジヒドロ硫酸塩、トリヒドロ硫酸塩もしくは燐酸塩、有機 カルボン酸もしくは有機スルホン酸との塩、例えばギ酸塩、酢酸塩、トリフルオ ロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸 塩もしくはパラ−トルエンスルホン酸塩、塩基性アミノ酸との塩、例えばアルギ ン酸塩、アスパラギン酸塩もしくはグルタミン酸塩、およびそれに類する塩であ る。 具体的には、環原子24個をもつ次のシクロデプシペプチドを挙げることがで きる: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−ニトロ−フェニルチオラクチル−N−メチ ル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−ニ トロ−フェニルチオラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−ニトロ−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−ニトロ−フェニルラクチル− )、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−tert−ブチルオキシフェニルチオラクチル−N−メチル −L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−te rt−ブチルオキシフェニルチオラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−tert−ブチルオキシフェニルラクチル−N−メチル−L −ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−tert−ブ チルオキシフェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロ イシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリ ノフェニルチオラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−N−モルホリノフェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシ ル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフ ェニルチオラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチ ル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルチオラクチル−N−メチル −L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N− モルホリノフェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロ イシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフ ェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−N−モルホリノフェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシ ル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフ ェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシ ル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフ ェニルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−N−モルホリノフェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシ ル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニ ルチオラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシ ル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニ ルラクチル−)、 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル− L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルチオラクチル−N−メチル−L −ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリ ノフェニルラクチノル−)、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D− 4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メ チル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4− (フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メ チル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(フ ル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D− フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニル ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロ イシル−D−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メ チル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニル ラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチル −L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニル ラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオ ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロ イシル−D−4−(テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラ クチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ)−フェニルラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシ ル−D−4−(テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル− ]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(テトラヒドロフル−2−イル−メトキシ)−フェニルラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル− D−4−(テトラヒドロフル−2−イル−メト キシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル −D−4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4 −(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル −D−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フ ェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(ピロリジン−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N− メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フ ェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾル−3− イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チ オラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(5−sec−ブチル−1, 2,4−オキサジアゾル−3−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾル−3− イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(5−sec−ブチル−1,2, 4−オキサジアゾル−3−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾル−3− イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(5 −scc−ブチル−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル−メトキシ)−フェ ニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(5−sec−ブチル−1,2,4−オキサジアゾル−3− イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チ オラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル −メトキシ)−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(テトラ−5−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(2−N,N−ジエチル−アミノエトキシ)−フェニルチオ ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロ イシル−D−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(2−N,N−ジエチル−アミノエトキシ)−フェニルチオ ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロ イシル−D−4−(2−N,N−ジエチル−ア ミノエトキシ)−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(2−N,N−ジエチル−アミノエトキシ)−フェニルラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシ ル−D−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)−フェニルラクチル−] 、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(2−N,N−ジエチル−アミノエトキシ)−フェニルラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル− D−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N,N−ジエチルアミノメトキシ)−フェニルチオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル −D−4−(N,N−ジエチルアミノメトキシ)−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N,N−ジエチルアミノメトキシ)−フェニルラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(N,N−ジエチルアミノメトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N,N−ジエチルアミノメトキシ)−フェニルラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル −L−ロイシル−D−4−(N,N−ジエチルアミノメトキシ)−フェニルラク チル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(2−N−モルホリノエトキシ)−フェニルチオラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(2−N−モルホリノエトキシ)−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(2−N−モルホリノエトキシ)−フェニルラクチル−N− メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−( 2−N−モルホリノエトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N,N−ジメトキシエチルアミノエトキシ)−フェニルチ オラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N,N−ジメトキシエチルアミノエトキシ)−フェニルチ オラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N,N−ジメトキシエチルアミノエトキシ)−フェニルチ オラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N−ピペリジノスルホニル)−フェニルチオラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メ チル−L−ロイシル−D−4−(N−ピペリジノスルホニル)−フェニルチオラ クチルー]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N−ピペリジノスルホニル)−フェニルラクチル−N−メ チル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(N −ピペリジノスルホニル)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N−モルホリノメトキシ)−フェニルチオラクチル−N− メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フ ェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N−モルホリノメトキシ)−フェニルラクチル−N−メチ ル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラ クチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N,N−ジエチルアミノメトキシ)−フェニルチオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル −D−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(N,N−ジエチルアミノメトキシ)−フェニルラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フ ェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチ ル−L−ロイシル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N− メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−( ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−]、 シクロ[−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N− メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4 −(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−]。 一般式(I)の化合物は新規であり、それらは、例えば前記方法によって製造 することができる。 驚くべきことに、一般式(I)の新規チオデプシペプチドは、対応する一般式 (II)のデプシペプチドから1個以上のアミド基のチオ化(thionati on)によって得ることができる。 以下に、本発明による方法が、選ばれた例によって具体的に説明される(また 、製造実施例参照)。 もし、例えば、方法2において、環状デプシペプチド シクロ(−N−メチル −L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)(PF 1022A)が、 チオ化のための一般式(II)の化合物として使用され、そして”Lawess on’s Reagent”が、チオ化剤(thionizing agent )として使用されれば、シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラ クチル−)(スキムI、参照)が形成される。 スキムI LR:Lawesson’s Reagent もし、さらなる方法2の実施態様において、環状デプシペプチド シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フ ェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルラクチル−)(PF1022A)が、一般式(II)の 化合物として使用され、そして”Belleau’s Reagent”が、チ オ化剤として使用されれば、シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラ クチル−N−メ チル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D− ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)(スキムII 、参照)が、選択的に形成される。 スキムII BR:Belleau’s Reagent 本方法の実施に際して出発材料として要求される化合物は、式(II)による 一般的方法において定義される。式において、本発明による式(I)の物質の記 述に関連して、これらの置換基について好適であるとして既に記述されたそれら の基は、好ましくは、R1〜R12を表す。 出発材料として使用される環状デプシペプチドのあるものは、既知であり、そ して文献から周知の方法によって、発酵もしくは全合成により製造できる[シク ロオクタデプシペプチドの発酵 :PF 1022A:Mycelia steriliaから発酵 (FERM BP−2671;先行名称FERM P−10 504)、欧州特 許出願公開第382 173号;Sasaki et al.,J.Antibiotics 45,1992,p.692;米 国特許第5 116 815号;欧州特許出願公開第503 538号;Y.Kodama et al.,Sci.R eports of Meiji Seika Kaisha 31,1992,p.1-8、同じ培養から分離された:P F 10 22B,PF 1022CおよびPF 1022D;日本特許第6 184 126号;未 公告PCT出願PCT 965190;シクロオクタデプシペプチドの全合成:日本特許 第5 229 997号、同第5 320 148号;Makoto Ohyama et al.,Biosci.Biotech.Bi ochem.,58*(6),1994,p.1193;Makoi Kobayashi et al.,Annu.Rep.Sankyo R es.Lab.46,1994,p.67;Stephen J.Nelson et al.,J.Antibiotics 47(11) ,1994,p.1322;J.Scherkenbeck et al.,Tetrahedron 51(31),1995,p.8459 (PF1022A);B.H.Lee Tetrahedron Lett.38(5),1997,p.757;WO 9 3/19053;欧州特許出願公開第634 408号;WO 94/19334;WO 95/07 272;欧州特 許出願公開第626 375号;同第626 376号;同第664 297号;欧州特許第718 293号; WO 96/11945;WO 97/11064、そしてまたWO 97/09331およびWO 97/02256 、参照]。 多数の種々の硫化剤(sulfurizing agent)が、文献に記載 されている、例えば、硫化水素(H2S)、硫化水素/塩化水素(H2S/HCl )、過硫化水素/塩化水素(H22/HCl)、硫化ジ−(エチルアルミニウム )[(Et2Al)2S]、高分子硫化エチルアルミニウム[(EtAlS)n] 、二硫化ケイ素(SiS2)、三硫化二ホウ素(B23)、五塩化リン/三硫化 二アルミニウム/硫酸ナトリウム(PCl5/Al23/Na2SO4)、硫化ナ トリウム/硫酸(Na2S/H2SO4)、五硫化二リン(P25)、五硫化二リ ン/ピリジン(P25/Py)、塩化ジエチルチオカルバモイル、五硫化二リン /トリエチルアミン(P25/NEt3)、五硫化二リン/n−ブチルリチウム (P25/n−BuLi)、五硫化二リン/重炭酸ナトリウム(P25/NaH CO3;”Scheeren’s Reagent”、N a2+[P410O]2の形成)、五硫化二リン/メタノール(P25/MeOH) 、SCN−CO−OEt、PSClx(NMe23-x(x=0〜3)、硫化ビス (トリシクロヘキシルスズ)/トリハロゲン化ホウ素[(C6113Sn]S2 +BX3(X=Cl,F)、欧州特許第0 280 867号(1988)、硫化剤として、また は五硫化リン代替物としての硫化ビス(1,5−シクロオクタンジイルボリル) [(9−BBN)2S]、2,4−ビス−(メチルチオ)−1,3,2,4−ジ チアジホスフェタン−2,4−ジスルフィド”Davy Reagent Me thyl”(DR−Me)、2,4−ビス−(エチルチオ)−1,3,2,4− ジチアジホスフェタン−2,4−ジスルフィド”Davy Reagent E thyl”(DR−Et)、2,4−ビス−(p−トリルチオ)−1,3,2, 4−ジチアジホスフェタン−2,4−ジスルフィド”Davy Reagent p−TorylもしくはHeimgartner Reagent”(DR− T)、2,4−ビス−(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1 ,3,2,4−ジチアジホスフェタン”Belleau’s Reagent( BR)”、2,4−ビス−(4−フェニルチオフェニル)−2,4−ジチオオキ ソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン、2,4−ビス−(4−メトキシフ ェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン”L awesson’s Reagent(LR)”(Davy Reagent:H.Heimgartne r et al.,Helv.Chim.Acta 70,1987,p.1001;Belleau's Reagent:Tetrahedro n 40,1984,p.2047;Tetrahedron 40,1984,p.2663;Tetrahedron Letters 24, 1983,p.3815;Thomson et al.,Org.Synth.62,1984,p.158およびそこに引用 された文献;D.Billon S ynthetic Commun.20(19),p.3085およびそこに引用された文献;オリゴペプチ ドの選択的チオ化:K.Clausen et al.,J.Chem.Soc.,Perkin Trans I 1984 ,785;O.E.Jensen et al.,Tetrahedron 41,1985,p.5595;”Lawesso n’s Reagent(LR)”に関する総説:Cherkasov et al.,Tetrahed ron 41,1985,p.2567;M.P.Cava et al.,Tetrahedron 41,1995,p.5061;硫化 二ホウ素:Liebigs Ann.Chem.1992,p.1081およびそこに引用された文献;Met zner et al.in Sulfur Reagent in Organic Synthesis,B.Harcourt:London 1 994,Academic Press,p.44-45、参照)。 さもなくば、反応の連続が可能である、例えば、R3+BF4 -(R:−メチル 、エチル)によるO−アルキル化(H.Meerwein et al.,Jusus Liebigs Ann.C hem.641,(1961)p.1)と無水NaSHによる中間体の連続反応(R.E.Eibeck ,inorg.Syn.7,(1963)p.128)、クロロイミニウム塩のイン・サイチュー形成 とテトラチオモリブデート、特にベンジルトリエチルアンモニウムテトラチオモ リブデート[(Ph−CH2−NEt32MoS4](Tetrahedron Lett.36,(4 5),1995,p.8311),またはヘキサメチルジシラチアン(TMS2S)(TMS :トリメチルシリル;P.L.Fuchs et al.,J.Org.Chem.59,1994,p.348) による連続反応。 本発明による方法2の実施における好適な硫化剤は、リン試薬、例えば、五硫 化二リン(P25)、五硫化二リン/ピリジン(P25/Py)、五硫化二リン /トリエチルアミン(P25/NEt3)、五硫化二リン/重炭酸ナトリウム( P25/NaHCO3;”Scheeren’s Reagent”)、あるい は、特に好ましくは、ラセミ化のない 2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3,2 ,4−ジチアジホスフェタン(LR:Lawesson’s Reagent) (K.Clausen,M.Thorsen,S.-O.Lawesson Tetrahedron 37,1981,p.3635) 、2,4−ビス−(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3 ,2,4−ジチアジホスフェタン”Belleau’s Reagent(BR )”または2,4−ビス−(4−フェニルチオフェニル)−2,4−ジチオオキ ソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタンである。 一般に、本発明による方法を希釈剤の存在下で実施することが得策である。有 利には、希釈剤は、反応混合液が、全方法の間容易に撹拌しうる状態にあるよう な量で使用される。本発明による方法を実施するための適当な希釈剤は、すべて の不活性有機溶媒である。 例は:ハロゲン化炭化水素類、特に塩素化炭化水素類、例えばテトラクロロエ チレン、テトラクロロエタン、ジクロロプロパン、塩化メチレン、ジクロロブタ ン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ペン タクロロエタン、ジフルオロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼ ン、ブロモベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン、トリクロロベンゼン ;アルコール類、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノー ル;エーテル類、例えばエチルプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエー テル、n−ブチルエーテル、アニソール、フェネトール、シクロヘキシルメチル エーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソ プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジイソア ミルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、 テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロジエチルエーテルおよびエチレンオ キシドおよび/またはプロピレンオキシドのポリエーテル;アミン類、例えばト リメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、 N−メチル−モルホリン、ピリジンおよびテトラメチレンジアミン、ニトロ炭化 水素類、例えばニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼン 、クロロニトロベンゼン、o−ニトロトルエン;ニトリル類、例えばアセトニト リル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、ベンゾニトリ ル、m−クロロ−ベンゾニトリル、およびテトラヒドロチオフェンジオキシドの ような化合物およびジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホキシド、ジプ ロピルスルホキシド、ベンジルメチルスルホキシド、ジイソブチルスルホキシド 、ジブチルスルホキシド、ジイソアミルスルホキシド;スルホン類、例えばジメ チルスルホン、ジエチルスルホン、ジプロピルスルホン、ジブチルスルホン、ジ フェニルスルホン、ジヘキシルスルホン、メチルエチルスルホン、エチルプロピ ルスルホン、エチルイソブチルスルホンおよびペンタメチレンスルホン;脂肪族 、脂環式もしくは芳香族炭化水素類、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オ クタン、ノナンおよび工業用炭化水素類、例えば沸点範囲40℃〜250℃をも つ成分を含むホワイトスピリッツ、シメン、沸点範囲70℃〜190℃内のベン ジン留分、石油エーテル、リグロイン、オクタン、ベンゼン、トルエン、クロロ ベンゼン、ブロモベンゼン、キシレン;エステル類、例えば酢酸メチル、酢酸エ チル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、および炭酸ジメチル、炭酸ジブチル、炭酸 エチレン;アミド類、例えばヘキサメチレンリン酸トリアミド、ホルムアミド、 N−メチル−ホルムアミド、 N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、N,N−ジ ブチルホルムアミド、N−メチル−ピロリジン、N−メチル−カプロラクタム、 1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジン、 オクチルピロリドン、オクチルカブロラクタム、1,3−ジメチル−2−イミダ ゾリジノン、N−ホルミル−ピペリジン、N,N’−1,4−ジホルミルピペラ ジン;ケトン類、例えばアセトン、アセトフェノン、メチルエチルケトン、メチ ルブチルケトンを包含する。 本発明による方法は、もちろんまた、挙げられた溶媒および希釈剤の混合液中 でも実施できる。 使用される希釈剤は、各場合に使用される硫化剤に応じて異なる。 しかしながら、チオ化のための好適な希釈剤は、芳香族炭化水素類、例えばベ ンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ニトロベンゼンもしくは キシレン、エーテル類、例えばエチルプロピルエーテル、メチルtert−ブチ ルエーテル、アニソール、フェネトール、シクロヘキシルメチルエーテル、テト ラヒドロフランもしくはジオキサンである。 方法2によるチオ化は、適当な硫化剤、例えば前記希釈剤の1種中、2,4− ビス−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3,2,4−ジ チアジホスフェタン(LR:Lawesson’s Reagent)、2,4 −ビス−(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3,2,4 −ジチアジホスフェタン(BR:Belleau’s Reagent)もしく は2,4−ビス−(4−フェニルチオフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1, 3,2,4−ジチアジホスフェタンの存在下、一般式(II)のデプシペプチド を反応させ ることによって実施される。 反応時間は、10分〜72時間である。反応は、温度−10℃〜+200℃、 好ましくは0℃〜+150℃、特に好ましくは温度+10℃〜+130℃におい てか、または適当な希釈剤の沸騰温度において実施される。反応は、一般に、大 気圧下で実施できる。反応は、好ましくは、大気圧もしくは15barまでの圧 力において、そして必要ならば、不活性ガス雰囲気(窒素もしくはヘリウム)下 で実施される。 本発明による方法2の実施では、一般式(II)の化合物中に存在する1アミ ドカルボニル基当たり、一般に、硫化剤0.5〜3.5mol、好ましくは1. 0〜2.5molが使用される。 チオ化が終了した後、全反応混合液は、冷却され、沈殿されたチオ化剤を分離 し、そして適当ならば、洗浄される。得られる生成物は、慣用の方法において、 再結晶化、真空蒸留もしくはカラムクロマトグラフィーによって精製することが できる(また、製造実施例、参照)。 本方法を用いると、チオデプシペプチドは、出発材料の元の配置を保持しなが ら、(S)および(R)配置(またはLおよびD配置)をもつ個々の構成単位か ら得ることができる。 前記方法の変法における「不活性溶媒」は、各場合、それぞれの反応条件下で は不活性であるが、すべての考えられる反応条件下で必ずしも不活性ではない溶 媒である。 活性化合物は、ヒトにおいて、そして農耕動物および飼育家畜において、特に 生産用家畜、繁殖用家畜、動物園の動物、実験室用動物、実験動物、およびペッ トにおいて遭遇される病原性内部寄生虫を防除するために適しており、そして温 血動物に対して低い毒性をもつ。それらは、 耐性および正常感受性の種に対して、そして有害生物の発生の全て、またはある 段階に対して活性がある。病原性内部寄生虫を防除することによって、疾病、弊 死および減産(例えば、肉、乳、毛、皮、卵、蜜など)を軽減され、その結果、 一層経済的な簡易な動物飼育が、活性化合物を使用することによって可能になる ことが意図される。病原性内部寄生虫は、特に次に示すような条虫類、吸虫類、 線虫類および鉤頭虫類を包含する: 擬葉類(Pseudophyllidea)目からは、例えば、ジフィロボトリウム種(Diphy llobothrium spp.),スピロメトラ種(Spirometra spp.),シストセファルス種 (Schistocephalus spp.),リグラ種(Ligula spp.),ボトリジウム種(Bothr idium spp.),ジプロゴノポラス種(Diplogonoporus spp.)。 環葉類(Cyclophyllidea)目からは,例えば、メソセストイデス種(Msocesto ides spp.),アノプロセファラ種(Anoplocephala spp.),パラノプロセファ ラ種(Paranoplocephala spp.),モニエジア種(Moniezia spp.),ティサノソ マ種(Thysanosoma spp.),ティサニエジア種(Thysaniezia spp.),アビテリ ナ種(Avitellina spp.),スチレシア種(Stilesia spp.),シットタエニア種 (Cittotaenia spp.),アンディラ種(Andyra spp.),ベルチエラ種(Bertiel la spp.),タエニア種(Taenia spp.),エチノコッカス種(Echinococcus spp .),ヒダチゲラ種(Hydatigera spp.),ダバイネア種(Davainea spp.),ラ イリエチナ種(Raillietina spp.),ヒメノレピス種(Hymenolepis spp.),エ チノレピス種(Echinolepis spp.),エチノコチレ種(Echinocotyle spp.), ジオルキス種(Diorchis spp.),ジピリジウム種(D ipylidium spp.),ジョイウキシエラ種(Joyeuxiella spp.),ジプロピリヂウ ム種(Diplopylidium spp.)。 単生類(Monogenea)亜綱からは、例えば、ジロダクチルス種(Gyrodactylus spp.),ダクチロジラス種(Dactylogyrus spp.),ポリストマ種(Polystoma s pp.)。 二生類(Digenea)亜綱からは、例えば、ヂプロストマム種(Diplostomum spp .),ポストヂプロストマム種(Posthodiplostomum spp.),シストソマ種(Sch istosoma spp.),トリコビルハルジア種(Trichobilharzia spp.),オルニト ビルハルジア種(Ornithobilharzia spp.),アウストロビルハルジア種(Austr obilharzia spp.),ジガントビルハルジア種(Gigantobilharzia spp.),ロイ コクロリジウム種(Leucochloridium spp.),ブラキライマ種(Brachylaima sp p.),エチノストマ種(Echinostoma spp.),エチノパリフィウム種(Echinopa ryphium spp.),エチノカスマス種(Echinochasmus spp.),ヒポデラエウム種 (Hypoderaeum spp.),ファシオーラ種(Fasciola spp.),ファシオリデス種 (Fasciolides spp.),ファシオロプシス種(Fasciolopsis spp.),シクロコ エルム種(Cyclocoelum spp.),チフロコエルム種(Typhlocoelum spp.),パ ラムフィストマム種(Paramphistomum spp.),カリコホロン種(Calicophoron spp.),コチロホロン種(Cotylophoron spp.),ジガントコチレ(Gigantocoty le spp.),フィスコデリウス種(Fischoederius spp.),ガストロチラクス種 (Gastrothylacus spp.),ノトコチルス種(Notocotylus spp.),カタトロピ ス種(Catatropis spp.),プラジオルキス種(Plagiorchis spp.),プロスト ゴニマス種(Prosthogonimus spp.),ヂクロコエリウム種(Dicrocoelium sp p.),オイリトレマ種(Eurytrema spp.),トログロトレマ種(Troglotrema sp p.),パラゴニムス種(Paragonimus spp.),コリリクルム種(Collyriclum sp p.),ナノフィエタス種(Nanophyetus spp.),オピストルキス種(Opisthorch is spp.),クロノルキス種(Clonorchis spp.),メトルキス種(Metorchis sp p.),ヘテロフィエス種(Heterophyes spp.),メタゴニムス種(Metagonimus spp.)。 有針類(Enoplida)目からは、例えば、トリキュリス種(Trichuris spp.), カピラリア種(Capillaria spp.),トリコモソイデス種(Trichomosoides spp. ),トリキネラ種(Trichinella spp.)。 桿線虫類(Rhabditia)目からは、例えば、ミクロネマ種(Micronema spp.) ,ストロンジロイデス種(Strongyloides spp.)。 円虫類(Strongylida)目からは、例えば、ストロンジルス種(Strongylus sp p.),トリオドントホラス種(Triodontophorus spp.),エソファゴドンタス種 (Oesophagodontus spp.),トリコネマ種(Trichonema spp.),ジアロセファ ルス種(Gyalocephalus spp.),シリンドロファリンクス種(Cylindropharynx spp.),ポテリオストマム種(Poteriostomum spp.),シクロコセルカス種(Cy clococercus spp.),シリコステファナス種(Cylicostephanus spp.),エソフ ァゴストマム種(Oesophagostomum spp.),チャベルチア種(Chabertia spp.) ,ステファヌラス種(Stephanurus spp.),アンシロストマ種(Ancylostoma sp p.),アンシナリア種(Uncinaria spp.),ブノストマム種(Bunostomum spp. ),グロボセファルス種(Globocephalus spp.),シンガムス種(Syngamus spp .),シアトストマ種(Cyathostoma spp.),メタストロンジルス種(Metastron gylus spp.),ジクチオカウルス種(Dictyocaulu s spp.),ムエレリウス種(Muellerius spp.),プロトストロンジルス種(Pro tostrongylus spp.),ネオストロンジルス種(Neostrongylus spp.),シスト カウルス種(Cystocaulus spp.),ニウモストロンジルス種(Pneumostrongylus spp.),スピコカウルス種(Spicocaulus spp.),エラホストロンジルス種(E laphostrongylus spp.),パレラホストロンジルス種(Parelaphostrongylus sp p.),クレノソマ種(Crenosoma spp.),パラクレノソマ種(Paracrenosoma sp p.),アンジオストロンジルス種(Angiostrongylus spp.),エルロストロンジ ルス種(Aelurostrongylus spp.),フィラロイデス種(Filaroides spp.),パ ラフィラロイデス種(Parafilaroides spp.),トリコストロンジルス種(Trich ostrongylus spp.),ハエモンカス種(Haemonchus spp.),オステルタジア種 (Ostertagia spp.),マルシャラジア種(Marshallagia spp.),クーペリア種 (Cooperia spp.),ネマトジラス種(Nematodirus spp.),ヒオストロンジル ス種(Hyostrongylus spp.),オベリスコイデス種(Obeliscoides spp.),ア ミドストマム種(Amidostomum spp.),オルラヌス種(Ollulanus spp.)。 繞虫類(Oxyurida)目からは、例えば、オキシウリス種(Oxyuris spp.),エ ンテロビウス種(Enterobius spp.),パサルラス種(Passalurus spp.),シフ ァシア種(Syphacia spp.),アスピクルリス種(Aspiculuris spp.),ヘテラ キス種(Heterakis spp.)。 回虫類(Ascaridida)目からは、例えば、アスカリス種(Ascaris spp.)、ト キサスカリス種(Toxascaris spp.)、トキソカラ種(Toxocara spp.)、パラス カリス種(Parascaris spp.)、アニサキス種(Anisakis spp.)、アスカリジア 種(Ascaridia spp.)。 旋尾線虫類(Spirurida)目からは、例えば、グナトストマ種(Gnathostoma s pp.),フィサロプテラ種(Physaloptera spp.),テラジア種(Thclazia spp. ),ゴンジロネマ種(Gongylonema spp.),ハブロネマ種(Habronema spp.), パラブロネマ種(Parabronema spp.),ドラスキア種(Draschia spp.),ドラ カンクルス種(Dracunculus spp.)。 糸状虫類(Filariida)目からは、例えば、ステファノフィラリア種(Stephan ofilaria spp.),パラフィラリア種(Parafilaria spp.),セタリア種(Setar ia spp.),ロア種(Loa spp.),ジロフィラリア種(Dirofilaria spp.),リ トモソイデス種(Litomosoides spp.),ブルジア種(Brugia spp.),ブケレリ ア種(Wuchereria spp.),オンコセルカ種(Onchocerca spp.)。 鉤頭虫類(Gigantorhynchida)目からは、例えば、フィリコリス種(Filicoll is spp.),モニリホルミス種(Moniliformis spp.),マクラカントリンカス種 (Macracanthorhynchus spp.),プロテノルキス種(Prothenorchis spp.)。 家畜および繁殖用動物は、哺乳類、例えばウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、 ラクダ、スイギュウ、ロバ、ウサギ、黄シカ、トナカイ、毛皮用動物類、例えば ミンク、チンチラもしくはアライグマ、鳥類、例えばニワトリ、ガチョウ、シチ メンチョウもしくはアヒル、淡水魚および海水魚、例えばマス、コイおよびウナ ギ、爬虫類および昆虫類、例えばミツバチおよびカイコを包含する。 研究室用動物および実験動物類は、マウス、ラット、モルモット、ゴールデン ハムスター、イヌおよびネコを包含する。 愛玩動物類は、イヌおよびネコを包含する。 投薬は、予防的ならびに治療的に実施できる。 活性物質は、直接でも、または適切な製剤の形においても、腸内に、非経口的 に、皮膚に、鼻内に、生息場所を処理することにより、または活性化合物を含有 する成型品、例えば、バンド、プレート、テープ、首輪、イアー・タグ、足バン ドもしくはマーキング用具のような力を借りて投与される。 活性物質の腸内投与は、例えば、経口的に適用できる散剤、錠剤、カプセル剤 、ペースト剤、ドリンク剤、顆粒剤、液剤、懸濁剤および乳剤、大型丸剤、薬物 添加飼料もしくは飲水の形態で、経口的に実施される。皮膚適用は、例えば、浸 漬、噴霧、または振りかけおよびスポット・オンの形態で実施される。非経口投 与は、例えば、注射(筋肉内、皮下、静脈内または腹腔内)の形態で、または移 植物によって実施される。 適当な製剤は、次のものを包含する: 液剤、例えば注射用液剤、経口液剤、希釈後経口投与される濃厚液剤、皮膚上 または体腔内使用のための液剤、振りかけ製剤、ゲル剤; 経口または皮膚投与用および注射用の乳剤および懸濁剤;半固形製剤; 活性物質が、軟膏基剤または水中油もしくは油中水乳液基剤に組み入れられて いる製剤; 固形製剤、例えば散剤、プレミックス剤もしくは濃厚剤、顆粒剤、ペレット剤 、錠剤、大型丸剤、カプセル剤;エアゾール剤および吸入剤、および活性物質含 有の成型品。 注射用液剤は、静脈内、筋肉内および皮下に投与される。 注射用液剤は、活性物質を適当な溶媒に溶解し、そして所望であれば、 添加物、例えば可溶化剤、酸類、塩基類、バッファー塩類、抗酸化剤もしくは保 存剤を添加することによって調製される。液剤は滅菌濾過され、そして容器中に 注入される。 適当な溶媒は:水、アルコール類、例えばエタノール、ブタノール、ベンジル アルコール、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールお よびN−メチル−ピロリドン、ならびにそれらの混合液のような生理的に許容し うる溶媒を包含する。 適当であれば、また、活性化合物は、注射に適する生理的に許容しうる植物性 もしくは合成オイル中に溶解されてもよい。 適当な可溶化剤は:主たる溶媒において活性化合物の溶解を高めたり、または 活性化合物の沈殿を防ぐ溶媒を含む。可溶化剤の例は、ポリビニルピロリドン、 ポリエトキシル化されたひまし油およびポリエトキシル化されたソルビタンエス テルである。 次のものが保存剤である:ベンジルアルコール、トリクロロブタノール、p− ヒドロキシ安息香酸エステルもしくはn−ブタノール。 経口液剤は直接投与される。濃厚液剤は、始めに投与濃度に希釈され、次いで 、経口的に投与される。経口液剤と濃厚液剤は、注射用液剤の場合において前述 されたように調製されるが、滅菌工程は必要ではない。 皮膚に使用する液剤は、滴下、塗布、塗擦、振りかけまたは噴霧して適用され る。これらの液剤は、注射用液剤の場合において前述されたように調製される。 製造工程において増粘剤を添加することが、得策であるかもしれない。次のも のが増粘剤である:無機増粘剤、例えばベントナイト、コロイド状シリカ、モノ ステアリン酸アルミニウム、または有機増粘剤、例えば セルロース誘導体、ポリビニルアルコールおよびそれらの共重合体、アクリレー トおよびメタアクリレート。 ゲル剤は、皮膚に適用されるか、または体腔に塗布されたり、体腔内に導入さ れる。ゲル剤は、軟膏様の堅さをもつ透明な組成物が形成されるような量の増粘 剤を、注射用溶媒について述べられたように調製された液剤に添加することによ って調製される。使用される増粘剤は、さらに先に指示された増粘剤である。 振りかけ用(pour−on)およびスポット・オン(spot−on)製剤 は、皮膚の限られた部位の上に注がれたり、散布されて、活性化合物が皮膚に浸 透し、そして全身的に作用する。 振りかけ用およびスポット・オン製剤は、皮膚に許容される適当な溶媒もしく は溶媒混合液中に、活性化合物を溶解、懸濁または乳化することによって調製さ れる。適当であれば、着色剤、吸収促進剤、酸化防止剤、光安定剤もしくは粘着 剤のようなその他の補助剤が添加される。 適当な溶媒は、次のものを包含する:水、アルカノール、グリコール、ポリエ チレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、芳香族アルコー ル類、例えばベンジルアルコール、フェニルエタノールもしくはフェノキシエタ ノール、エステル類、例えば酢酸エチル、酢酸ブチルもしくは安息香酸ベンジル 、エーテル類、例えばジプロピレングリコールモノメチルエーテルもしくはジエ チレングリコールモノブチルエーテルのようなアルキレングリコールアルキルエ ーテル、ケトン類、例えばアセトンもしくはメチルエチルケトン、芳香族および /または脂肪族炭化水素類、植物性または合成オイル類、DMF、ジメチルアセ トアミド、N−メチルピロリドン、もしくは2,2−ジメチル−4−オキ シ−メチレン−1,3−ジオキソラン。 着色剤は、溶解または惹濁することができ、そして動物への使用が承認されて いる全ての着色剤である。 吸収促進物質の例は、DMSO、展布性オイル、例えばミリスチン酸イソプロ ピル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、シリコンオイル、脂肪酸エステル 、トリグリセリドもしくは高級アルコールである。 次のものが抗酸化剤である:亜硫酸塩もしくはメタ亜硫酸水素塩、例えばメタ 亜硫酸水素カリウム、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒド ロキシアニソールもしくはトコフェロール。 光安定剤の例は、ノバンチソール酸(novantisolic acid) である。 粘着剤は、例えば、セルロース誘導体、澱粉誘導体、ポリアクリレート、また は天然高分子物質、例えばアルギン酸塩およびゼラチンである。 乳剤は、経口的、経皮的もしくは注射剤として投与できる。 乳剤は、油中水型もしくは水中油型のいずれかである。 それらは、活性化合物を疎水相または親水相のいずれかに溶解し、そしてこの 相を他相の溶媒と一緒に、適当な乳化剤と、そして適当であれば、着色剤、吸収 促進物質、保存剤、抗酸化剤、光安定剤および増粘性物質のような他の補助剤の 助けによりホモジナイズすることによって調製される。 適当な疎水相(油類)は:パラフィン油、シリコン油、天然植物油類、例えば ゴマ油、アーモンド油もしくはひまし油、合成トリグリセリド類、例えばカプリ ル酸/カプリン酸ジグリセリド、鎖長C8-12の植物性脂肪酸もしくは他の特定の 選ばれた天然脂肪酸とのトリグリセリド混合物、 またヒドロキシル基を含有していてもよい飽和もしくは不飽和脂肪酸の部分グリ セリドの混合物、およびC8/C10脂肪酸のモノ−とジグリセリドを包含する。 脂肪酸エステル類、例えばステアリン酸エチル、アジピン酸ジ−n−ブチリル 、ラウリル酸ヘキシル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、鎖長C16〜C18 の飽和脂肪アルコールと中鎖長をもつ分枝脂肪酸のエステル類、ミリスチン酸イ ソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鎖長C12〜C18の飽和脂肪アルコール のカプリル酸/カプリン酸エステル類、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸 オレイル、オレイン酸デシル、オレイン酸エチル、乳酸エチル、人工のカモ尾臀 部脂肪のようなワックス状脂肪酸エステル類、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジ イソプロピル、後者に関連するエステル混合物、等々。 脂肪アルコール類、例えばイソトリデシルアルコール、2−オクチル−ドデカ ノール、セチルステアリルアルコールもしくはオレイルアルコール。 脂肪酸類、例えばオレイン酸、およびそれらの混合物。 適当な親水相は:水、アルコール類、例えばプロピレングリコール、グリセロ ール、ソルビトール、およびそれらの混合物を包含する。 適当な乳化剤は:非イオン界面活性剤、例えばポリエトキシル化されたひまし 油、ポリエトキシル化されたソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステア レート、モノステアリン酸グリセロール、ステアリン酸ポリオキシエチルもしく はアルキルフェノールポリグリコールエーテル類; 両性界面活性剤、例えばN−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸二 ナトリウムもしくはレシチン; 陰イオン界面活性剤、例えばラウリル硫酸Na、脂肪アルコールエーテル硫酸 塩、およびモノ/ジアルキルポリグリコールエーテルオルトリン酸エステルのモ ノエタノールアミン塩を包含する。 適当な他の補助剤は:粘度を増大し、そして乳液を安定化する物質、例えばカ ルボキシメチルセルロース、メチルセルロースならびにその他のセルロースおよ び澱粉誘導体、ポリアクリレート、アルギン酸塩、ゼラチン、アラビヤゴム、ポ リビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテル/無水マレ イン酸コポリマー、ポリエチレングリコール、ワックス、コロイド状シリカ、ま たは上記物質の混合物を包含する。 懸濁剤は、経口的、経皮的または注射剤として投与できる。それらは、液体添 加物中に活性化合物を、適当であれば、他の補助剤、例えば湿潤剤、着色剤、吸 収促進物質、保存剤、抗酸化剤および光安定剤の添加とともに、懸濁することに よって調製される。 適当な液体添加物は、全ての均質な溶媒および溶媒混合液である。 適当な湿潤剤(分散剤)は、さらに先に示された界面活性剤を含む。 適当な他の補助剤は、さらに先に示されたものである。 半固形製剤は、経口的または経皮的に投与できる。それらは、前述の懸濁剤や 乳剤とは、それらの比較的高い粘度によってのみ異なる。 固形製剤を調製するためには、活性化合物は、適当な添加物と、適当であれば 、補助剤を添加して混合され、そして混合物が、所望ように製剤化される。 適当な添加物は、全ての生理的に許容しうる固体の不活性な物質を含 む。この目的のために適当なものは、無機および有機物質である。無機物質は、 例えば、普通の塩類、炭酸カルシウムのような炭酸塩、炭酸水素塩、酸化アルミ ニウム、シリカ、粘土、沈降またはコロイド状シリカ、およびリン酸塩である。 有機物質は、例えば、糖類、セルロース、食料および飼料、例えば粉乳、動物 粉末、穀物粉末、粗挽き穀物粉末、および澱粉である。 補助剤は、さらに、既に先に述べられた保存剤、抗酸化剤および着色剤である 。 他の適当な補助剤は、潤滑剤および滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム 、ステアリン酸、タルク、ベントナイト、崩解剤、例えば澱粉もしくは架橋ポリ ビニルピロリドン、結合剤、例えば澱粉、ゼラチンもしくは直鎖ポリビニルピロ リドン、そして微結晶セルロースのような乾燥結合剤である。 製剤において、また、活性化合物は、相乗剤、または病原性内部寄生虫に対し て活性がある他の活性化合物との混合物において存在することもできる。そのよ うな活性化合物の例は、L−2,3,5,6−テトラヒドロ−6−フェニル−イ ミダゾチアゾール、カルバミン酸ベンズイミダゾール、プラジカンテル,ピラン テルもしくはフェバンテルである。 そのまま使用される製剤は、濃度10ppm〜20重量%、好ましくは0.1 〜10重量%の活性化合物を含有する。 使用前に希釈される製剤は、濃度0.5〜90重量%、好ましくは5〜50重 量%の活性化合物を含有する。 実施例A イン・ビボの線虫試験 ヘテラキス・スプモサ(Heterakis spumosa)/マウス マウスを、変種ヘテラキス・スプモサの線虫により実験的に感染する。マウス を感染させるために、ヘテラキス・スプモサの受精卵90個を経口的に適用する 。 前発生能(prepotency)時間が経過した後、懸濁した活性化合物を 、感染後46日目に経口的および/または腹腔内に適用する。 有効性の測定: 感染後54日目にマウスを選択する。結腸および盲腸における寄生虫成虫を顕 微鏡を用いてカウントする。投与群における処置成績を、未処置対照群と比較す る。 試験された活性化合物および有効用量(Dosis effectiva)は 、次ぎに示す表から見ることができる。 実施例B イン・ビボの線虫試験 ヘモンカス・コントルタス(Haemonchus contortus)/ヒツジ ヘモンカス・コントルタスにより実験的に感染されたヒツジを、寄生虫の前発 生能時間が経過した後に、処置した。活性化合物を、純活性化合物として、経口 的および/または静脈内に適用した。 有効性の程度を、処置前後の糞とともに排出された寄生虫卵を定量的にカウン トすることによって測定する。 処置後、卵の排出の完全停止は、寄生虫が駆除されたか、あるいはそれらが、 もはや卵を産めない程度まで損傷されたことを意味する(有効用量)。 試験された活性化合物および有効用量は、次ぎに示す表から見ることができる 。 製造実施例 例1 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラクチル−) トルエン20ml中シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル− D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)PF 1 022A(欧州特許出願公開第382 173号、米国特許第5116 815号、参照)1. 0g(1.05mmol)を、2,4−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−2 ,4−ジチオオキソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン(”Lawess on’s Reagent”)1.4g(3.5mmol)と混合し、そして還 流温度で3.5時間撹拌した。次いで、全反応混合液を0℃に冷却し、濾過し、 そして得られる濾液を減圧濃縮する。得られる粗生成物を、シリカゲルカラム( シリカゲル60−Merck,粒径:0.04〜0.063mm)上で、最初に 塩化メチレンで、次いで、シクロヘキサン:アセトン(3:1)で溶出してクロ マトグラフィーを行う。シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオラ クチル−)0.46g(理論量の43.6%)を得る。1H NMR(CDCl3、δ):2.99,3.06,3.26,3.42( 4 x −N−Me);4.86,6.42,6.61(4 x −N−CH2 −);5.31,5.55,5.81,5.89(4x −O−CH2−);7 .26(フェニル−H)ppm. LC−MS(酸性)m/z(%):1013(M+,100);310(21 );274(30);198(42). C5276484(1013.4) 例2 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−ニトロ−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル −D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−ニトロ−フェニルチ オラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例1の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−ニトロ−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−ニトロ−フェニルラクチル−)( WO 93/19 053,欧州特許出願公開第634 40 8号、参照) 0.50g(0.48mmol)、 2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3, 2,4−ジチアジホスフェタン(”Lawesson’s Reagcnt”) 0.65g(1.59mmol)、 無水トルエン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、最初に塩化メチレンで、次いで、シクロヘ キサン:アセトン(3:1)で溶出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−ニトロフェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−ニトロフェニルチオラクチル−)0 .34g(理論量の63.8%)を得る。 1H NMR(CDCl3、δ):3.04,3.25,3.50(4 x − N−Me);4.87,6.38,6.56,6.63(4 x −N−CH2 −);5.31,5.52,5.81,5.91(4 x −O−CH2−); 8.17,7.46(アリール−H)ppm. LC−MS(酸性)m/z(%):1103(M+H,10O);392(3 8);177(40);136(30). C52746124(1103.4) 例3 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−N−モルホリノ−フェニルチオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−N−モルホリノ−フェニルチオラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例1の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−N−モルホリノフェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル− D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルラ クチル−)(WO 93/19 053,欧州特許出願公開第634 408号、参照) 0.50g(0.44mmol)、 2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3, 2,4−ジチアジホスフェタン(”Lawesson’s Reagent”) 0.60g(1.48mmol)、 無水トルエン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、最初に塩化メチレンで、次いで、シクロヘ キサン:アセトン(3:1)で溶出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−N−モルホリノ−フェニルチオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −チオラクチル−N−メチ ル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノ−フェニルチオラクチル−)0.3 7g(理論量の70.0%)を得る。 1H NMR(CDCl3、δ):3.01,3.08,3.26,340(4 x −N−Me);3.12,3.85(2 x Mor);4.85,6. 42,6.62(4 x −N−CH2−);5.30,5.55,5.78, 5.88(4 x −O−CH2−);6.81,7.26(アリール−H)p pm. LC−MS(酸性)m/z(%):1184(M+H,100);986(1 3),593(32),392(73);177(78). C60906104(1183.6). 例4 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D− フェニルチオラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例1の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル− L−ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェ ニルラクチル−)(WO 97/11 064,参照) 0.50g(0.48mmol)、 2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3, 2,4−ジチアジホスフェタン(”Lawesson’s Reagent”) 0.64g(1.58mmol)、 無水トルエン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、最初に塩化メチレンで、次いで、シクロヘ キサン:アセトン(3:1)で溶出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N−メチル−L −ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルチオ ラクチル−)0.14g(理論量の26.6%)を得る。 mp.:120−125℃ 1H NMR(CDCl3、δ):3.15,3.21,3.42,3.57( 4 x −N−Me);5.03,6.55,6.78(4 x −N−CH2 −);5.45,5.69,5.89−6.08(4x −O−CH2−);7 .05−7.60(アリール−H,フリル−H)ppm. LC−MS(ループ)m/z(%):1109(M+,2);1103(3) ;370(15);274(32). C57804104(1109.54). 例5 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D− 4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例1の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチル −L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(フル− 2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−)(WO 97/11 064,参照) 0.50g(0.44mmol)、 2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3, 2,4−ジチアジホスフェタン(”Lawesson’s Reagent”) 0.58g(1.44mmol)、 無水トルエン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、最初に塩化メチレンで、次いで、シクロヘ キサン:アセトン(3:1)で溶出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N−メチル−L −ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(フル− 2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−)0.12g(理論量の22. 7%)を得る。 mp.:107−110℃ 1H NMR(CDCl3、δ):3.01,3.07,3.26,3.41( 4 x −N−Me);4.96(2 x −O−CH2−);4.86,6. 42,6.62(4 x −N−CH2−);5.32,5.56,5.78, 5.85(4 x −O−CH2−);6.91−7.44(アリール−H,フ リル−H)ppm. LC−MS(酸)m/z(%):1205(M+,3);1204(5);3 70(41);198(100). C62844124(1205.6) 例6 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例1の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチ ル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(ピリ ド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−)(WO 97/11 064,参照) 0.50g(0.43mmol)、 2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3, 2,4−ジチアジホスフェタン(”Lawesson’s Reagent”) 0.57g(1.41mmol)、 無水トルエン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、最初に塩化メチレンで、次いで、シクロヘ キサン:アセトン(3:1)で溶出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルチオラクチル−N−メチル− L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(ピリ ド−2−イル−メ トキシ)−フェニルチオラクチル−)0.16g(理論量の30.9%)を得る 。 13C NMR(CDCl3,δ):34.8,35.2,37.1,39.2 (N−Me);71.8,73.3,75.4(−H−O−);40.1,4 0.6(−CH2−);62.3,62.5,62.6(−H−N−);12 1.4,122.8,136.9,149.4(=H−,Py);70.7( −2−O−);115.0,130.9(=H−,フェニル);203. 2,203.4,204.8,205.7(N−C=S);168.8,169 .5,170.0(−O−C=O)ppm. 1H NMR(CDCl3、δ):3.01,3.19,3.26,3.41( 4 x −N−Me);5.17(2 x −O−CH2−);4.86,6. 41,6.64,6.66(4 x −N−CH2−);5.31,5.75, 5.57,5.85(4 x −O−CH2−);6.91,7.16(フェニ ル−H);7.24,7.51,7.72,5.89(ピリジル−H)ppm. LC−MS(ループ)m/z(%):1228(M+H,18);383(5 8);224(100). C64866144(1227.68) 例7 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル− N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−) テトラヒドロフラン15ml中シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル− )PF 1022A(欧州特許出願公開第382 173号、米国特許第5116 815号、 参照)1.0g(1.05mmol)を、0℃において、2,4−ビス−(4− フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3,2,4−ジチアジホス フェタン(”Belleau’s Reagent”)0.26g(0.5mm ol)と混合し、そして室温で18時間撹拌した。次いで、全反応液を減圧濃縮 する。得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck, 粒径:0.04〜0.063mm)上で、シクロヘキサン:アセトン(3:1) で溶出して2回クロマトグラフィーを行う。シクロ(−N−メチル−L−ロイシ ル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−N −メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェ ニルラクチル−)0.12g(理論量の11.8%)を得る。 LC−MS(酸性)m/z(%):965(M+,100);200 (45). C5276411S(965.2) 例8 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−N−モルホリノ−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノ−フ ェニルラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例7の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−N−モルホリノフェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル− D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルラ クチル−)(WO 93/19 053,欧州特許出願公開第634 408号、参照) 0.41g(0.37mmol)、 2,4−ビス−(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3 ,2,4−ジチアジホスフェタン(”Belleau’s Reagent”) 0.60g(1.48mmol)、 無水トルエン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、シクロヘキサン:アセトン(3:1)で溶 出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D− チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−N−モルホリノフェニルラ クチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル −D−4−N−モルホリノフェニルラクチル−)0.70g(理論量の16.8 %)を得る。 LC−MS(酸性)m/z(%):1135(M+,56);361(100 ). C6090613S(1135.4) Rf(HPLC):16.53min. 例9 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−ニトロフェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D− ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−ニトロフェニルラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例7の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−ニトロフェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−ニトロフェニルラクチル−)(WO 93/19 053,欧州特許出願公開第634 408号、参照) 0.50g(0.48mmol)、 2,4−ビス−(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3 ,2,4−ジチアジホスフェタン(”Belleau’s Reagent”) 0.24g(0.48mmol)、 無水テトラヒドロフラン 10ml。 反応混合液を、50℃で24時間撹拌し、そして減圧下で濃縮する。得られる 粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径:0.04 〜0.063mm)上で、シクロヘキサン:アセトン(4:1)で溶出してクロ マトグラフィーを行う。続いて、生成物を、調製用HPLC(勾配:水/アセト ニトリル)を用いて、もう1回精製する。シクロ(−N−メチル−L−ロイシル −D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−ニトロフェニルラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル− D−4−ニトロフェニルラクチル−)16mg(理論量の3.1%)を得る。 LC−MS(酸性)m/z(%):1056(M+H,38). C5274615S(1055.3) Rf(HPLC):17.38min. 例10 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニ ルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例9の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチ ル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(ピリ ド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−)(WO 97/11 064,参照) 0.41g(0.35mmol)、 2,4−ビス−(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3 ,2,4−ジチアジホスフェタン(”Belleau’s Reagent”) 0.52g(1.05mmol)、 無水テトラヒドロフラン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、最初に塩化メチレンで、次いで、シクロヘ キサン:アセトン(4:1)で溶出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチ ル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フ ェニルラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(ピリド−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−)5 3.9mg(理論量の13.0%)を得る。 13C NMR(CDCl3,δ):204.9,205.8ppm(−NMe −=S)/2 配座異性体。 LC−MS(ループ)m/z(%):1179(M+,100). C6486613S(1179.5) 例11 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メ チル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(フ ル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例9の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラク チル−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル− D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−)(WO 97/11 0 64,参照) 0.41g(0.35mmol)、 2,4−ビス−(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3 ,2,4−ジチアジポスフェタン(”Belleau’s Reagent”) 0.52g(1.05mmol)、 無水テトラヒドロフラン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、最初に塩化メチレンで、次いで、シクロヘ キサン:アセトン(4:1)で溶出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロ イシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−4−(フル−2−イル −メトキシ)−フェニルラクチル−)130mg(理論量の27.3%)を得る 。 13C NMR(CDCl3,δ):204.9;205.8ppm(−NMe −=S)/2 配座異性体。 LC−MS(酸性)m/z(%):1158(M+H,100). C6284415S(1157.4) Rf(HPLC):17.85min. 例12 シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L− ロイシル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メ チル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L −ロイシル−D−フェニルラクチル−) チオ化を、次のものを使用して、例9の反応操作と同様に実施する: シクロ(−N−メチル−L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイ シル−D−4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチル −L−ロイシル−D−ラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D−フェニルラク チル−)(WO 97/11 064,参照) 0.40g(0.38mmol)、 2,4−ビス−(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオオキソ−1,3 ,2,4−ジチアジホスフェタン(”Belleau’s Reagent”) 0.20g(0.38mmol)、 無水テトラヒドロフラン 10ml。 得られる粗生成物を、シリカゲルカラム(シリカゲル60−Merck,粒径 :0.04〜0.063mm)上で、最初に塩化メチレンで、次いで、シクロヘ キサン:アセトン(4:1)で溶出してクロマトグラフィーを行う。シクロ(− N−メチル−L−ロイシル−D−チオラクチル−N−メチル−L−ロイシル−D −4−(フル−2−イル−メトキシ)−フェニルラクチル−N−メチル−L−ロ イシル−D−ラクチル−N− メチル−L−ロイシル−D−フェニルラクチル−)46.1mg(理論量の11 .4%)を得る。 LC−MS(ループ)m/z(%):1061(M+,100). C5780413S(1061.3) Rf(HPLC):17.55min.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 フオン・サムソン−ヒメルストイエルナ, ゲオルク ドイツ連邦共和国デー―42657ゾーリンゲ ン・ノイエンカンパーシユトラーセ21 (72)発明者 メンケ,ノルベルト ドイツ連邦共和国デー―51381レーフエル クーゼン・グルンデルミユーレ2 (72)発明者 ボンゼ,ゲルハルト ドイツ連邦共和国デー―51061ケルン・ゲ ルステンカンプ1 (72)発明者 飯沼 勝春 神奈川県小田原市栢山788 (72)発明者 阪中 治 神奈川県小田原市栢山788

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 一般式(I) 式中、R1、R4、R7およびR10は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしく は分枝C1-4−アルキルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝 C1-8−アルキル、C1-8−アルケニル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロ アルキル−C1-2−アルキル、アリール−C1-2−アルキル、ヘタリール−C1-2 −アルキル、アリールもしくはヘタリールを表し、これらの各々は、場合によっ ては置換されていて、 R9およびR10は、それらが結合される原子と一緒になって、場合によっては 置換されていてもよい5もしくは6員環を表し、 R10およびR11は、それらが結合される原子と一緒になって、酸素、硫黄、ス ルホキシもしくはスルホニルによって場合によっては中断されていてもよく、そ して場合によっては置換されていてもよい5、6もしくは7員環を表し、 R3およびR9は、各々互いに独立して、水素、C1-8−アルキルもしくはアリ ール−C1-2−アルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-2−ア ルキルを表し、 R6およびR12は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝C1-8−アル キル、C1-8−アルケニル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル− C1-2−アルキル、アリール−C1-2−アルキル、ヘタリール−C1-2−アルキル 、アリールもしくはヘタリールを表し、これらの各々は、場合によっては置換さ れていて、 そして X1、X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すが 、基X1、X2、X3およびX4の少なくとも1個は、硫黄を表すことが必要である 、 の環状チオデプシペプチドもしくはそれらの塩、あるいはそれらの光学異性体も しくはラセミ体。 2. 一般式(I) 式中、R1、R4、R7およびR10は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしく は分枝C1-4−アルキルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝 C1-8−アルキル、C1-8−アルケニル、C3-6−シクロアルキ ル、C3-6−シクロアルキル−C1-2−アルキル、アリール−C1-2−アルキル、 ヘタリール−C1-2−アルキル、アリールもしくはヘタリールを表し、これらの 各々は、場合によっては置換されていて、 R9およびR10は、それらが結合される原子と一緒になって、場合によっては 置換されていてもよい5もしくは6員環を表し、 R10およびR11は、それらが結合される原子と一緒になって、酸素、硫黄、ス ルホキシもしくはスルホニルによって場合によっては中断されていてもよく、そ して場合によっては置換されていてもよい5もしくは6員環を表し、 R3およびR9は、各々互いに独立して、水素、C1-8−アルキルもしくはアリ ール−C1-2−アルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-2−アルキルを表し、 R6およびR12は、各々互いに独立して、水素、直鎖もしくは分枝C1 -8−アル キル、C1-8−アルケニル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル− C1-2−アルキル、アリール−C1-2−アルキル、ヘタリール−C1-2−アルキル 、アリールもしくはヘタリールを表し、これらの各々は、場合によっては置換さ れていて、 そして X1、X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すが 、基X1、X2、X3およびX4の少なくとも1個は、硫黄を表すことが必要である 、 の新規なチオデプシペプチドもしくはそれらの塩、あるいはそれらの光学異性体 もしくはラセミ体の製造方法であって、 一般式(II) 式中、R1〜R12およびX1〜X4は、各々先に定義されたとおりである、 のデプシペプチドもしくはそれらの塩を適当な硫化剤の存在下および適当な希釈 剤の存在下で、チオ化されることを特徴とする方法。 3. 一般式(I)の、環構成単位としてアミノ酸、ヒドロキシチオカルボン 酸および場合によってはヒドロキシカルボン酸を含有し、そして環原子24個を もつチオデプシペプチドもしくはそれらの塩あるいはそれらの光学異性体もしく はラセミ体。 式中、R1、R4、R7およびR10は、各々、直鎖もしくは分枝C1-4−アルキル 、特にメチルを表し、 R2、R5、R8およびR11は、各々、C1-4−アルキル、特にイソブチルを表し 、 R3およびR9は、各々互いに独立して、C1-4−アルキルもしくはアリール− C1-2−アルキル、特にベンジルを表し、 R6およびR12は、各々互いに独立して、C1-4−アルキル、ヘタリール−C1- 2 −アルキル、C1-4−アルコキシカルボニルメチル、アリール−C1-2−アルキ ル、特にベンジルを表し、適当な置換基は、水素、ハロゲン、シアノ、カルバモ イル、C1-4−アルキル、ヒドロキシルもしくは保護基を担持しているヒドロキ シル、C1-8−アルコキシ、C1-4−アルコキシ−C1-4−アルコキシ、C2-4−ア ルケニルオキシ、複素環が順に置換されていてもよいヘタリール−C1-4−アル コキシ、ニトロ、アミノもしくは保護基を担持しているアミノ、アミノ−C1-6 −アルコキシもしくは保護基を担持しているアミノ−C1-6−アルコキシ、n− モノ−C1-6−アルキル−アミノ−C1-6−アルコキシ、N−メチルアミノ−N, N−ジ−C1-6−アルキルアミノ−C1-6−アルコキシ、N,N−ジ−[(C1-6 −アルコキシ−C1-6−アルキル)]アミノ−C1-6−アルコキシ、C1-4−アル キルアミノ、C1-4−ジアルキルアミノ、N,N−ジ−[(C1-6−アルコキシ− C1-6−アルキル)]アミノ−スルホニル、C1-4−ジアルキル−アミノ−スルホ ニル、スルファミジル、C3-7−シクロアルキルアミノ−C1-6−アルキルアミノ −スルホニル、C3-7−シクロアルキルアミノ−C1-6−アルコキシ、C3-7−シ クロアルキルアミノ−スルホニル、C3-7−シクロ−アルキルアミノ−(この場 合、各シクロアルキルは、環形成原子として1個以上の窒素、および酸素もしく は硫黄原子をさらに含有していてもよい)を包含し、 そして (i) X1は硫黄を表し、 X2、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (ii) X2は硫黄を表し、 X1、X3およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iii) X3は硫黄を表し、 X1、X2およびX4は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表すか、 または (iv) X4は硫黄を表し、 X1、X2およびX3は、各々互いに独立して、酸素もしくは硫黄を表す。 4. 内部寄生虫を防除するための、請求の範囲1記載の式(I)の環状チオ デプシペプチドの使用。 5. 殺内部寄生虫組成物を製造するための、請求の範囲1記載の式(I)の 環状チオデプシペプチドの使用。 6. 適当ならば慣用の希釈剤および添加物との混合物として、請求の範囲1 記載の式(I)のチオデプシペプチドの含有を特徴とする、殺内部寄生虫組成物 。
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