JP2001524911A - フープ掛け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 プラスチックテープ（３）を巻いて物品にフープを掛けるために、フープ掛け装置はテープ（３）の緊張及びテープ（３）の２つの重なり合うテープ部分（４、５）の摩擦溶接のための装置（２）を具備する。この装置（２）は円筒形の工具外周面（８）を有する、回転軸（６）の周りに回転可能かつ駆動可能な工具部（７）と工具部（７）に面した支持面（１０）を有する支持部（９）からなる。少なくともこの支持面（１０）は歯形状に刻みが付けられている。工具部（７）と支持部（９）は回転軸（６）と平行な旋回軸（１２）の周りに逆向きに旋回することができる。支持部（９）は回転軸（６）の周りにある角で順次配列された保持あご（１４、１６、１８）で構成された組立式の台座（１３）を具備する。保持あご（１４、１６、１８）は共同で台座（１３）の外面（２４）及び支持部（９）の支持面（１０）を形成する外面（１５、１７、１９）を有する。保持あご（１４、１６、１８）の外面（１５、１７、１９）はおおむね平坦に、かつ回転軸（６）及び旋回軸（１２）と平行な辺（２０、２１、２２、２３）で長方形に形成されていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 フープ掛け装置 本発明は熱溶接可能なプラスチックテープを巻いて物品にフープを掛けるため の請求項１の上位概念に基づくフープ掛け装置に関する。 冒頭に挙げた種類のフープ掛け装置は例えば欧州特許第0744342号明細書のよ うに様々なものが知られている。装置は工具部と支持部を有し、緊張及び摩擦溶 接の際にプラスチックテープをなるべく効果的に把持することができるように、 工具部と支持部の相対する、互いに整合する支持面は歯形状に刻みが付けてある 。 その場合支持部の凹形の支持面に所望の歯形状の刻みを作製するのは手数がか かり、費用がかさむのが欠点である。 本発明の課題は、前述の欠点がない上記種概念に基づくフープ掛け装置を提供 することである。 本発明に基づき上記の課題は種概念に基づくフープ掛け装置において、請求項 １の特徴によって解決される。 本発明に係るこの構造においては支持部の凹形の支持面が複数個の順次配列さ れた部片、即ち保持あごの複数個の外面からなる。このことは先行技術と比較し て、凹形の支持面の小さな区域を個別に加工し、加工費を相応に引き下げること を可能にする。 本発明に係るフープ掛け装置の有利な実施態様が従属請求項で明確に示されて いる。 特に保持あごが夫々おおむね平坦な長方形の外面を備え、これらの外面の各辺 が回転軸及び旋回軸と平行であるようにするのが有利である。その場合このよう な保持あごの平坦な外面は安価に加工することができ、しかも最適な歯形を刻む ことができる。また組立の際に保持あごは全体として回転軸及び旋回軸とおおむ ね平行な辺を有する角柱体の外周面上にあるように、台座の上に順次配列されて 固定される。こうして製造され組立てられた保持あごは共同で支持部の支持面を 形成し、支持面はおおむね円筒形の工具部の工具外周面にほぼ整合する。このこ とは最適な歯形と相まって、その間に挿入される重なったテープ部分をよく把持 し、保持し、これに高い締付け力を加えることを可能にする。 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。 図１は本発明に係るフープ掛け装置の側面図及びフープ掛け装置の一部区域の 約６倍の倍率の図（拡大鏡図）、 図２は図１のＡ−Ａ線に沿ったフープ掛け装置の断面図及びフープ掛け装置の 一部区域の約１倍半の倍率の図（拡大鏡図）、 図３はフープ掛け装置への保持あごの固定と配列を明らかにするためのフープ 掛け装置の部品の分解斜視図、 図４は図３の保持あごの、図３に比して約２倍の倍率の分解斜視図、 図５は保持あごの刻み構成と相互の配列を明らかにするための、図１の拡大鏡 図に示したフープ掛け装置の切り取り部分の、拡大鏡図に比して約１倍半の倍率 の平面図 図６はフープ掛け装置の図１と同様の、ただしプラスチックテープを挿入した 図 図７はフープ掛け装置の図２と同様の、ただしプラスチックテープを挿入した 図を示す。 すべての図で相対応する部材は同じ参照符号で示す。 図示した本発明に係るフープ掛け装置は物品にプラスチックテープを巻いてフ ープを掛けるためのものであり、実施例に基づいて説明する。なお本発明がこの 実施例に限定されないことは言うまでもない。 図示のフープ掛け装置はハウジング１に、熱溶接可能なプラスチックテープ３ の緊張及びこのプラスチックテープ３の２つの重なり合う部分４及び５の摩擦溶 接のための装置２を具備する。装置２は回転軸６の周りに回転可能かつ駆動可能 な工具部７を具備する。工具部７はおおむね円筒形の工具外周面８を有する。ま た装置２は支持面１０を備えた支持部９を具備する。支持面１０は工具部７に面 しており、工具外周面の１つの分弧に伸張し、これをおおむね取り囲む。 プラスチックテープ３をなるべく効果的に把持することかできるように、支持 面１０と好ましくは工具外周面８も刻みが付けてある。工具外周面８は慣用のよ うにラチェットの歯形のような刻みが付けてあるが、支持面１０は、以下で詳述 し、図３、４及び５でよくわかる特殊な歯形を有する。 支持面１０と工具外周面８の間の重なるテープ部分４及び５を選択により把持 又は釈放するために、工具部７と支持部９はレバー１１によって旋回軸１２の周 りに逆向きに旋回することができる。なおこの旋回軸１２は回転軸６と平行であ る。 支持部９が組立式に形成された別個の台座１３を具備することにより、支持面 １０の刻み加工と支持部９の製造が極めて容易になる。実施例として示す構造で は、台座１３は回転軸６の周りにある角で順次配列された３個の保持あご１４、 １６及び１８で構成される。この保持あご１４、１６及び１８は夫々の外面１５ 、１７及び１９を有し、これらの外面は辺２０、２１、２２、２３で互いに隣接 し、全体として台座１３の外面２４、またそれによって支持部９の支持面１０を 形成する。 在来の種類の３倍大きい台座と比較して、３個の上述の小型の保持あご１４、 １６及び１８の外面に刻みを付けるために加工するのはすでに容易である。しか も保持あご１４、１６及び１８の外面１５、１７及び１９がおおむね平坦かつ長 方形に形成されているので、製造が一層容易になる。そこでプラスチックテープ をなるべく効果的に把持することができるように、辺２０、２１、２２、２２、 ２３が回転軸６及び旋回軸１２と平行であり、外面１５、１７及び１９は工具外 周面８を取り囲む角柱状の外周面上にある。支持部９のこうして形成された支持 面１０は工具部７の円筒形の工具外周面８にほぼ整合し、その間に挿入されたプ ラスチックテープ３の重なるテープ部分４及び５を把持し、保持することを十分 に可能にする。 台座１３又は保持あご１４、１６及び１８の支持部９への固定は図３及び５で よくわかる。支持部９の空欠部２５の中で保持あご１４、１６及び１８が並列し て互いに密接し、回転軸６及び旋回軸１２と平行な端縁２０、２１、２２、２３ は夫々長方形に形成された外面１５、１７及び１９の長辺である。回転軸６及び 旋回軸１２と平行な方向に、保持あご１４、１６及び１８の両側は夫々突起２６ で終わる。突起２６は２個の締付け片２７及び２８のいずれか１つの下に夫々張 り出す。これらの締付け片２７及び２８はねじ２９、案内ピン３０及び座金３１ によって支持部９に固定され、ねじ２９が支持部９に締め込まれると、締付け片 は保持あご１４、１６及び１８を保持する。 保持あご１４、１６及び１８の外面１５、１７及び１９の加工は、例えば図３ 、４及び５でよくわかるような刻みの形成をもたらす。保持あご１４、１６及び １８の平坦な外面１５、１７及び１９は外面とおおむね平行に、また長辺２０、 ２１、２２、２３に対して任意の角で種々の方向にフライス削り又は研削による 保持あご１４、１６及び１８の加工を可能にし、容易にする。プラスチックテー プ３の重なるテープ部分４及び５を工具部７と支持部９の間に締付けたときに支 持部９に接するテープ部分に押し込まれ、これをよく保持するのに適した任意の 列及びパターンのひし形尖端部３２がこのようにして保持あご１４、１６及び１ ８の外面１５、１７及び１９に設けられる。 参照符号一覧 ハウジング １ 装置 ２ プラスチックテープ ３ テープ部分 ４ テープ部分 ５ 回転軸 ６ 工具部 ７ 工具外周面 ８ 支持部 ９ 支持面 １０ レバー １１ 旋回軸 １２ 台座 １３ 保持あご １４ 保持あご１４の外面 １５ 保持あご １６ 保持あご１６の外面 １７ 保持あご １８ 保持あご１８の外面 １９ 辺２０、２１、２２、２３ 台座１３の外面 ２４ 台座１３の空欠部 ２５ 保持あごの突起 ２６ 締付け片 ２７ 締付け片 ２８ ねじ ２９ 案内ピン ３０ 座金 ３１ ひし形尖端部 ３２

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 形に形成されていることが好ましい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．熱溶接可能なプラスチックテープ（３）を巻いて物品にフープを掛けるた めのフープ掛け装置であって、フープ掛け装置がテープ（３）の緊張及び緊張し たテープの２つの重なり合うテープ部分（４、５）の摩擦溶接のための装置（２ ）を具備し、一方、装置（２）はおおむね円筒形の工具外周面（８）を有する、 回転軸（６）の周りに回転可能かつ駆動可能な工具部（７）と、工具部（７）に 面し、工具外周面（８）の１つの分弧に伸張し、これをおおむね取り囲む支持面 （１０）を有する支持部（９）からなり、少なくとも支持部（９）の支持面（１ ０）が歯形状の刻みを有し、重なるテープ部分（４、５）を支持面（１０）と工 具外周面（８）の間に把持し又は釈放するために、工具部（７）と支持部（９） を回転軸（６）と平行な旋回軸（１２）の周りに逆向きに旋回することができる フープ掛け装置において、支持部（９）が回転軸（６）の周りにある角で順次配 列された保持あご（１４、１６、１８）で構成され、その際保持あご（１４、１ ６、１８）が夫々の外面（１５、１７、１９）を有し、これらの外面か共同で台 座（１３）の外面（２４）及び支持部（９）の支持面（１０）を形成するするこ とを特徴とするフープ掛け装置。 ２．保持あご（１４、１６、１８）の外面（１５、１７、１９）がおおむね平 坦に、かつ回転軸（６）及び旋回軸（１２）と平行な辺で長方形に形成されてい ることを特徴とする請求項１に記載のフープ掛け装置。