JP2001524448A - オキシハライドガラスにおける稀土類・ハライド環境 - Google Patents
オキシハライドガラスにおける稀土類・ハライド環境Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、0〜70モル%のSiO2 と、5〜35モル%のAl2O3と、1〜50モル%のB2O3と、5〜35モル%のR2O と、0〜12重量%の弗素と、0〜12重量%の塩素と、0〜0.2モル%の稀土類元素とを含み、上記RがLiまたはNaまたはKまたはRbまたはCsであるオキシハライドガラス母材に関するものである。本発明はさらに、オキシハライドガラス母材の製造方法およびオキシハライドガラスのスペクトル特性の修正方法に関するものである。
Description
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は、オキシハライドガラスおよびオキシハライドガラスの作成方法、な
らびにオキシハライドガラスのスペクトル特性の修正方法に関するものである。
らびにオキシハライドガラスのスペクトル特性の修正方法に関するものである。
【0002】 従来の技術 近来、大部分が種々の稀土類イオンをドープされたフルオライドガラスまたは
結晶である、効果的な周波数アップコンバージョンが可能な透明材料が、これら
材料を用いて青色または緑色の半導体レーザを得ることが可能なことから特に注
目されてきた。アップコンバージョン効率において、フルオライドガラスと単結
晶との間に顕著な差は認められないが、低レベルの稀土類イオンをドープされた
単一モード光ファイバは、フルオライドガラスから線引きすることができ、高効
率の青色または緑色のアップコンバージョン・ファイバレーザが得られる。不幸
にして、重金属フルオライドガラスは、ある種の望ましくない特性を備えている
のでそれらの用途が限定される。最も注目すべきは、重金属フルオライドガラス
は失透に対する抵抗力が低いことである。米国特許第4,674,835号(ミム
ラ外)には、光拡散問題を引き起こす例えばZBLANと呼ばれる重金属フルオ
ライドガラスの結晶化問題が論議されている。
結晶である、効果的な周波数アップコンバージョンが可能な透明材料が、これら
材料を用いて青色または緑色の半導体レーザを得ることが可能なことから特に注
目されてきた。アップコンバージョン効率において、フルオライドガラスと単結
晶との間に顕著な差は認められないが、低レベルの稀土類イオンをドープされた
単一モード光ファイバは、フルオライドガラスから線引きすることができ、高効
率の青色または緑色のアップコンバージョン・ファイバレーザが得られる。不幸
にして、重金属フルオライドガラスは、ある種の望ましくない特性を備えている
のでそれらの用途が限定される。最も注目すべきは、重金属フルオライドガラス
は失透に対する抵抗力が低いことである。米国特許第4,674,835号(ミム
ラ外)には、光拡散問題を引き起こす例えばZBLANと呼ばれる重金属フルオ
ライドガラスの結晶化問題が論議されている。
【0003】 失透に対する重金属フルオライドガラスの高い感受性はまた、大きなプリフォ
ームの作成において問題を生じている。プリフォームの製造中にコアとクラッド
との境界に結晶化が生じると、光ファイバの作成に通常最も用いられている方法
に問題が発生する。すなわち、重金属フルオライドガラスは不均質な核形成の傾
向が大いにあり、その結果、特に光ファイバの線引き中にコアとクラッドとの境
界に結晶化が生じる。得られたファイバは、ファイバ内部の結晶によって深刻な
拡散損失を受ける。
ームの作成において問題を生じている。プリフォームの製造中にコアとクラッド
との境界に結晶化が生じると、光ファイバの作成に通常最も用いられている方法
に問題が発生する。すなわち、重金属フルオライドガラスは不均質な核形成の傾
向が大いにあり、その結果、特に光ファイバの線引き中にコアとクラッドとの境
界に結晶化が生じる。得られたファイバは、ファイバ内部の結晶によって深刻な
拡散損失を受ける。
【0004】 コアとクラッドとの間に屈折率の差を与えるのに必要なイオンがガラス組成物
に添加された場合に、重金属フルオライドガラスの失透が増大する。例えば稀土
類の付加的な添加もガラスの安定性を低下させる。これらの問題に基づき、ガラ
スが失透する傾向を低減し、かつ化学的安定性を増大させる、基本的フルオライ
ドガラス組成物に対する添加物の発見に焦点が合わせられた。さらに、フルオラ
イドガラスの調製は、ガラス形成成分を高温で再加熱することを必要とする。さ
らに、フルオライドガラスは、大気中では溶融せず、水分の無い不活性ガス雰囲
気を必要とする。
に添加された場合に、重金属フルオライドガラスの失透が増大する。例えば稀土
類の付加的な添加もガラスの安定性を低下させる。これらの問題に基づき、ガラ
スが失透する傾向を低減し、かつ化学的安定性を増大させる、基本的フルオライ
ドガラス組成物に対する添加物の発見に焦点が合わせられた。さらに、フルオラ
イドガラスの調製は、ガラス形成成分を高温で再加熱することを必要とする。さ
らに、フルオライドガラスは、大気中では溶融せず、水分の無い不活性ガス雰囲
気を必要とする。
【0005】 大抵の酸化物ガラス(酸化珪素のような)は、化学的にも機械的にもずっと安
定であり、調製が容易で、フルオライドガラスよりもずっと容易に棒や光ファイ
バや平面導波路を作成できる。残念ながら、それらの大きなフォノンエネルギー
のために、シリカガラスは、赤外線アップコンバージョンに関しては極めて効率
が低い。フルオライドガラスに酸化物を加えて安定性を改良することは、酸化物
の添加が少量であってもアップコンバージョン発光を著しく抑圧するから好まし
くないと見られてきた。
定であり、調製が容易で、フルオライドガラスよりもずっと容易に棒や光ファイ
バや平面導波路を作成できる。残念ながら、それらの大きなフォノンエネルギー
のために、シリカガラスは、赤外線アップコンバージョンに関しては極めて効率
が低い。フルオライドガラスに酸化物を加えて安定性を改良することは、酸化物
の添加が少量であってもアップコンバージョン発光を著しく抑圧するから好まし
くないと見られてきた。
【0006】 1975年に、ジャーナル オブ エレクトロケミカル ソサイアティ誌 1
22,101頁(1975)にオーゼル(Auzel )外が、古典的なガラス形成酸
化物(PbF2 および稀土類酸化物を含むSiO2,GeO2,P2O6等) から調製された興味深い部類の赤外線(IR)アップコンバージョン材料につい
て報告しており、LaF3:Yb:Er 燐光物質よりも2倍も高効率を有する ことを示した。これらの種類の材料は、不均質なガラス相と結晶相とからなり、
埋め込まれた結晶はサイズが非常に大きく(約10:m)、透明ではなかった。
22,101頁(1975)にオーゼル(Auzel )外が、古典的なガラス形成酸
化物(PbF2 および稀土類酸化物を含むSiO2,GeO2,P2O6等) から調製された興味深い部類の赤外線(IR)アップコンバージョン材料につい
て報告しており、LaF3:Yb:Er 燐光物質よりも2倍も高効率を有する ことを示した。これらの種類の材料は、不均質なガラス相と結晶相とからなり、
埋め込まれた結晶はサイズが非常に大きく(約10:m)、透明ではなかった。
【0007】 アプライド フィジックス レター 63(24),3268〜70頁(19
93)には、ワン(Wang)外が「効率の良い周波数アップコンバージョンのため
にEr3+およびYb3+が一緒にドープされた新しい透明なビトロセラミック
」と題して、SiO2およびAlO1.5のような大きなフォノンエネルギーの
酸化物を含むが、フルオライドガラスよりも効率良く赤外線を可視線にアップコ
ンバージョンする透明なオキシフルオライド・ビトロセラミック(ガラスセラミ
ックとも言う)について記述している。モル%で表されたワンの組成は、実質的
に下記の通りである。
93)には、ワン(Wang)外が「効率の良い周波数アップコンバージョンのため
にEr3+およびYb3+が一緒にドープされた新しい透明なビトロセラミック
」と題して、SiO2およびAlO1.5のような大きなフォノンエネルギーの
酸化物を含むが、フルオライドガラスよりも効率良く赤外線を可視線にアップコ
ンバージョンする透明なオキシフルオライド・ビトロセラミック(ガラスセラミ
ックとも言う)について記述している。モル%で表されたワンの組成は、実質的
に下記の通りである。
【0008】 SiO2 30 CdF2 20 AlO1.5 15 YbF3 10 PbF2 24 ErF3 1 上記組成から生成したガラスを470℃で熱処理して微結晶を成長させたが、
ガラス体の透明度は低下しなかったと著者が説明している。Er3+およびYb 3+ イオンが前駆体ガラスから優先的に分離され、熱処理によって微結晶に分解
されたと著者は断定している。微結晶のサイズは約20nmからの範囲であると
著者は評価しており、光拡散損失を最小にするにはこのサイズは小さ過ぎる。こ
れら生成物のアップコンバージョン効率は、前駆体ガラスおよび他のフルオライ
ド含有ガラスで測定されたアップコンバージョン効率よりも約2倍から10倍も
高いと著者は報告している。しかしながら、ワンのガラス中に形成された結晶は
、ガラスセラミックに添加することが可能な3価の稀土類材料の濃度を制限する
立体格子を有する。これら材料が有している他の問題点は、成分中にカドミウム
を必要とすることである。カドミウムは発癌物質であるため、その使用は制限さ
れている。さらに、ワンのガラスセラミックは、増幅器としての用途に必要な幅
広く平坦な発光スペクトルを備えていないようである。
ガラス体の透明度は低下しなかったと著者が説明している。Er3+およびYb 3+ イオンが前駆体ガラスから優先的に分離され、熱処理によって微結晶に分解
されたと著者は断定している。微結晶のサイズは約20nmからの範囲であると
著者は評価しており、光拡散損失を最小にするにはこのサイズは小さ過ぎる。こ
れら生成物のアップコンバージョン効率は、前駆体ガラスおよび他のフルオライ
ド含有ガラスで測定されたアップコンバージョン効率よりも約2倍から10倍も
高いと著者は報告している。しかしながら、ワンのガラス中に形成された結晶は
、ガラスセラミックに添加することが可能な3価の稀土類材料の濃度を制限する
立体格子を有する。これら材料が有している他の問題点は、成分中にカドミウム
を必要とすることである。カドミウムは発癌物質であるため、その使用は制限さ
れている。さらに、ワンのガラスセラミックは、増幅器としての用途に必要な幅
広く平坦な発光スペクトルを備えていないようである。
【0009】 本発明は上述したこれらの欠点の克服を眼目とするものである。
【0010】 発明の概要 本発明は、0〜70モル%のSiO2 と、5〜35モル%のAl2O3と、
1〜50モル%のB2O3と、5〜35モル%のR2O と、0〜12重量%の 弗素と、0〜12重量%の塩素と、0〜0.2モル%の稀土類元素とを含み、上
記RがLiまたはNaまたはKまたはRbまたはCsであるオキシハライドガラ
ス母材に関するものである。
1〜50モル%のB2O3と、5〜35モル%のR2O と、0〜12重量%の 弗素と、0〜12重量%の塩素と、0〜0.2モル%の稀土類元素とを含み、上
記RがLiまたはNaまたはKまたはRbまたはCsであるオキシハライドガラ
ス母材に関するものである。
【0011】 本発明の他の態様は、ガラス母材の作成方法に関するものである。この方法は
、ガラス形成成分を提供し、このガラス形成成分を上記ガラス母材を生成させる
のに効果的な条件下で処理する各工程を含む。
、ガラス形成成分を提供し、このガラス形成成分を上記ガラス母材を生成させる
のに効果的な条件下で処理する各工程を含む。
【0012】 本発明のさらに他の態様は、オキシハライドガラスのスペクトル特性の修正方
法に関するものである。この方法は、オキシハライドガラスのハライドの含有量
を変え、これにより上記オキシハライドガラスのスペクトル特性が修正される工
程を含む。
法に関するものである。この方法は、オキシハライドガラスのハライドの含有量
を変え、これにより上記オキシハライドガラスのスペクトル特性が修正される工
程を含む。
【0013】 本発明のガラス母材は、標準的な溶融手法とバッチ処理法とを用いて大気中で
製造されることをガラスが要求される用途に対し極めて望ましいものである。さ
らに本発明のガラスは、フルオライドガラスまたはクロライドガラスよりも環境
的により安定であり、したがって、実社会での用途により適している。さらに本
発明のガラス母材は、この母材中に稀土類を高濃度をもって添加することを可能
にしている。さらに本発明のガラス母材は、幅広く平坦な利得スペクトルを備え
、特定の増幅器の用途に用いることができる。
製造されることをガラスが要求される用途に対し極めて望ましいものである。さ
らに本発明のガラスは、フルオライドガラスまたはクロライドガラスよりも環境
的により安定であり、したがって、実社会での用途により適している。さらに本
発明のガラス母材は、この母材中に稀土類を高濃度をもって添加することを可能
にしている。さらに本発明のガラス母材は、幅広く平坦な利得スペクトルを備え
、特定の増幅器の用途に用いることができる。
【0014】 発明の詳細な説明 本発明は、0〜70モル%のSiO2 と、5〜35モル%のAl2O3と、
1〜50モル%のB2O3と、5〜35モル%のR2O と、0〜12重量%の 弗素と、0〜12重量%の塩素と、0〜0.2モル%の稀土類元素とを含み、上
記RがLiまたはNaまたはKまたはRbまたはCsであるオキシハライドガラ
ス母材に関するものである。
1〜50モル%のB2O3と、5〜35モル%のR2O と、0〜12重量%の 弗素と、0〜12重量%の塩素と、0〜0.2モル%の稀土類元素とを含み、上
記RがLiまたはNaまたはKまたはRbまたはCsであるオキシハライドガラ
ス母材に関するものである。
【0015】 ガラス中における稀土類元素の局部的結合環境は、ガラスの発光スペクトルお
よび吸収スペクトル特性を決定する。陰イオンおよび最も近隣にある陽イオンの
素性、特定の部位の対称性、バルクサンプル中の部位の組成全体の範囲および対
称性、およびサンプル内部のフォノンモードに結合された特定の波長における発
光の程度等を含む多くの要因が発光帯域および吸収帯域の幅、形状、および絶対
エネルギーに影響を与える。稀土類元素を囲む弗素または塩素の原子が稀土類元
素の発光スペクトルおよび吸収スペクトルに実質的に影響を与えるから、フルオ
ライドガラスおよびクロライドガラスは、光学的に活性な稀土類元素のための有
用なホストである。弗素または塩素の強い電気陰性度は、稀土類元素の電子状態
の縮退を取り除き、酸化物ホストにおいて生成されるものとは実質的に異なる、
すなわち、より幅広く、異なる相対強度を有し、かつ位置も異なる発光帯域およ
び吸収帯域を生成させる。それらは酸化物における位置よりも青色方向に偏移す
ることが多い。一般に、発光帯域および吸収帯域の絶対位置は、取り囲む陰イオ
ンの電気陰性度が減るにつれて、より低いエネルギーに偏移する。すなわち、例
えばZBLANのようなフルオライドガラスにおけるEr3+の1530nmの
発光帯域の全体の帯域幅は、いかなる類似の酸化物ガラスにおけるよりも幅広く
、かつフルオライドガラスにおける発光帯域の高エネルギーエッジは酸化物ガラ
スよりも高いエネルギーにある。ハイブリッドなオキシフルオライドガラスのよ
うな系においては、稀土類元素のための、酸化物部位とフルオライド部位とを結
合したような環境を創造することによって、フルオライドガラスを上回る帯域幅
および利得を得ることができる。
よび吸収スペクトル特性を決定する。陰イオンおよび最も近隣にある陽イオンの
素性、特定の部位の対称性、バルクサンプル中の部位の組成全体の範囲および対
称性、およびサンプル内部のフォノンモードに結合された特定の波長における発
光の程度等を含む多くの要因が発光帯域および吸収帯域の幅、形状、および絶対
エネルギーに影響を与える。稀土類元素を囲む弗素または塩素の原子が稀土類元
素の発光スペクトルおよび吸収スペクトルに実質的に影響を与えるから、フルオ
ライドガラスおよびクロライドガラスは、光学的に活性な稀土類元素のための有
用なホストである。弗素または塩素の強い電気陰性度は、稀土類元素の電子状態
の縮退を取り除き、酸化物ホストにおいて生成されるものとは実質的に異なる、
すなわち、より幅広く、異なる相対強度を有し、かつ位置も異なる発光帯域およ
び吸収帯域を生成させる。それらは酸化物における位置よりも青色方向に偏移す
ることが多い。一般に、発光帯域および吸収帯域の絶対位置は、取り囲む陰イオ
ンの電気陰性度が減るにつれて、より低いエネルギーに偏移する。すなわち、例
えばZBLANのようなフルオライドガラスにおけるEr3+の1530nmの
発光帯域の全体の帯域幅は、いかなる類似の酸化物ガラスにおけるよりも幅広く
、かつフルオライドガラスにおける発光帯域の高エネルギーエッジは酸化物ガラ
スよりも高いエネルギーにある。ハイブリッドなオキシフルオライドガラスのよ
うな系においては、稀土類元素のための、酸化物部位とフルオライド部位とを結
合したような環境を創造することによって、フルオライドガラスを上回る帯域幅
および利得を得ることができる。
【0016】 光増幅器の用途については、発光および吸収のコンボリューション(convolut
ion )が最も平坦な領域は、信号を通過させる最良の窓である。全体の発光帯域
の位置と、帯域内の構造との双方が、フルオライドホストと酸化物ホストとクロ
ライドホストとで異なるため、最良の利得平坦性を備えた窓も異なる。理想的に
は、最も幅広い発光を単純なガラスにおいて得たいものである。前述した傾向か
ら見ると、可能性ある最良のガラスは、フルオライド環境と酸化物環境を組み合
わせて、またはフルオライド環境とクロライド環境とを組み合わせて、またはフ
ルオライド環境と酸化物環境とクロライド環境とを組み合わせて、単一の幅広い
発光帯域を生成させることであろう。実際は、クロライド環境が含まれると、同
じガラスを1.3:mおよび1.5:mの両方の増幅器の用途に用いることがで
きるであろう。
ion )が最も平坦な領域は、信号を通過させる最良の窓である。全体の発光帯域
の位置と、帯域内の構造との双方が、フルオライドホストと酸化物ホストとクロ
ライドホストとで異なるため、最良の利得平坦性を備えた窓も異なる。理想的に
は、最も幅広い発光を単純なガラスにおいて得たいものである。前述した傾向か
ら見ると、可能性ある最良のガラスは、フルオライド環境と酸化物環境を組み合
わせて、またはフルオライド環境とクロライド環境とを組み合わせて、またはフ
ルオライド環境と酸化物環境とクロライド環境とを組み合わせて、単一の幅広い
発光帯域を生成させることであろう。実際は、クロライド環境が含まれると、同
じガラスを1.3:mおよび1.5:mの両方の増幅器の用途に用いることがで
きるであろう。
【0017】 酸化物ガラスと比較して、フルオライドガラスまたはクロライドガラスは、エ
ネルギーが稀土類元素間を転移するため、非放射損失(nonradiative losses )
を受けることなしに極めて高濃度の稀土類元素を収容することもできる。一方、
フルオライドガラスおよびクロライドガラスは、管理された雰囲気中で調製され
なければならず、極めて高い熱膨張係数を有し、かつ酸化物ガラスと比較して環
境的に不安定であり、これは実社会での適用を面倒にする。理想的には、酸化物
の物理的および化学的特性を保ちながら稀土類元素のためにフルオライドのよう
な環境を生成させるガラスが望ましい。
ネルギーが稀土類元素間を転移するため、非放射損失(nonradiative losses )
を受けることなしに極めて高濃度の稀土類元素を収容することもできる。一方、
フルオライドガラスおよびクロライドガラスは、管理された雰囲気中で調製され
なければならず、極めて高い熱膨張係数を有し、かつ酸化物ガラスと比較して環
境的に不安定であり、これは実社会での適用を面倒にする。理想的には、酸化物
の物理的および化学的特性を保ちながら稀土類元素のためにフルオライドのよう
な環境を生成させるガラスが望ましい。
【0018】 したがって、本発明は、弗素および塩素のようなハライドと稀土類元素とが高
濃度で添加された広範囲のアルミノ珪酸塩酸化物ガラスに向けられる。これらの
ガラスは稀土類元素のためにフルオライドのような環境を生成させる。弗素のみ
がハライドとして添加されると、純粋なフルオライドの典型的なスペクトル特性
が得られ、幅広い発光スペクトルと、優れた発光寿命と、酸化物よりもむしろフ
ルオライドのような相対帯域強度とを備える。同様に、塩素のみが添加されると
、純粋なクロライドガラスのスペクトル特性を有するオキシクロライドガラスが
得られる。弗素と塩素の混合物が用いると、個々の用途に関して望ましいスペク
トル特性を有するようにガラスを調製することができる。特に、幅広く平坦な発
光スペクトルを備えたガラスを生成させることができる。平坦な発光スペクトル
とは、35nmまでの帯域(または窓)に亘って利得脈動が10%未満であるス
ペクトルと規定される。さらに、弗素、塩素およびこれらの混合物の添加によっ
て、ガラス内の稀土類元素の分散性が改善され、寿命の短縮を伴わずに高濃度の
稀土類元素の添加を容易にする。理論に束縛されることを意図するものではない
が、稀土類元素は離れた部位に分散されて、互いに物理的に影響し合わないから
、高濃度の稀土類元素の添加が可能になると思われる。
濃度で添加された広範囲のアルミノ珪酸塩酸化物ガラスに向けられる。これらの
ガラスは稀土類元素のためにフルオライドのような環境を生成させる。弗素のみ
がハライドとして添加されると、純粋なフルオライドの典型的なスペクトル特性
が得られ、幅広い発光スペクトルと、優れた発光寿命と、酸化物よりもむしろフ
ルオライドのような相対帯域強度とを備える。同様に、塩素のみが添加されると
、純粋なクロライドガラスのスペクトル特性を有するオキシクロライドガラスが
得られる。弗素と塩素の混合物が用いると、個々の用途に関して望ましいスペク
トル特性を有するようにガラスを調製することができる。特に、幅広く平坦な発
光スペクトルを備えたガラスを生成させることができる。平坦な発光スペクトル
とは、35nmまでの帯域(または窓)に亘って利得脈動が10%未満であるス
ペクトルと規定される。さらに、弗素、塩素およびこれらの混合物の添加によっ
て、ガラス内の稀土類元素の分散性が改善され、寿命の短縮を伴わずに高濃度の
稀土類元素の添加を容易にする。理論に束縛されることを意図するものではない
が、稀土類元素は離れた部位に分散されて、互いに物理的に影響し合わないから
、高濃度の稀土類元素の添加が可能になると思われる。
【0019】 本発明はガラス母材に関するものである。特に本発明は、ハライドおよび稀土
類元素を添加することができる広範な種類のアルミノ珪酸塩酸化物ガラスに関す
るものである。ハライドはフルオライドおよびクロライドを含むことが好ましい
。好ましい稀土類元素として、Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu
,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,YbおよびLuが挙げられる。
類元素を添加することができる広範な種類のアルミノ珪酸塩酸化物ガラスに関す
るものである。ハライドはフルオライドおよびクロライドを含むことが好ましい
。好ましい稀土類元素として、Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu
,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,YbおよびLuが挙げられる。
【0020】 上記ガラス母材は、R2O-Al2O3-B2O3-SiO2-F-Cl 組成物で
あることが好ましく、ここで、RはLiまたはNaまたはKまたはRbまたはC
sであり、ガラス母材には一種類またはそれ以上の稀土類元素がドープされる。
より好ましいのは、上記ガラス母材が、0〜70モル%のSiO2 と、5〜3
5モル%のAl2O3と、1〜50モル%のB2O3と、5〜35モル%のR2 O と、0〜12重量%の弗素と、0〜12重量%の塩素と、0〜0.2モル% の稀土類元素とを含むもので、25〜60モル%のSiO2 と、10〜25モ
ル%のAl2O3と、3〜35モル%のB2O3と、10〜25モル%のR2O
と、0〜10重量%の弗素と、0〜12重量%の塩素とを含むものが特に好ま しい。一般に、ハライドはアルカリ/アルカリ土類またはアルミニウムハライド
の形で存在する。上記弗素がAl2F6で表され、上記塩素がAl2Cl6で表
されるのが好ましく、ここで弗素は14モル%までのAl2F6として、塩素は
7モル%までのAl2Cl6で表される。
あることが好ましく、ここで、RはLiまたはNaまたはKまたはRbまたはC
sであり、ガラス母材には一種類またはそれ以上の稀土類元素がドープされる。
より好ましいのは、上記ガラス母材が、0〜70モル%のSiO2 と、5〜3
5モル%のAl2O3と、1〜50モル%のB2O3と、5〜35モル%のR2 O と、0〜12重量%の弗素と、0〜12重量%の塩素と、0〜0.2モル% の稀土類元素とを含むもので、25〜60モル%のSiO2 と、10〜25モ
ル%のAl2O3と、3〜35モル%のB2O3と、10〜25モル%のR2O
と、0〜10重量%の弗素と、0〜12重量%の塩素とを含むものが特に好ま しい。一般に、ハライドはアルカリ/アルカリ土類またはアルミニウムハライド
の形で存在する。上記弗素がAl2F6で表され、上記塩素がAl2Cl6で表
されるのが好ましく、ここで弗素は14モル%までのAl2F6として、塩素は
7モル%までのAl2Cl6で表される。
【0021】 本発明のガラス母材は、識別可能な少なくとも2つの部位を含んでいる。第1
の部位にはハライドが存在する。第2の部位には酸化物が存在する。稀土類はこ
れら2つの部位のいずれに存在してもよい。あるいは、ハライドが複数の異なる
部位に存在し、酸化物が1つの異なる部位に存在し、稀土類元素がこれらの異な
る部位のいずれかまたは全てに存在する。上述したように、ハライドおよび酸化
物が異なる部位に存在し、かつ稀土類元素がこれらの異なる部位に散在するので
、これらは物理的に影響し合うことはできない。かくして、稀土類元素のより多
い添加が可能になる。したがって、本発明のガラス母材で作成すると、同じ量の
利得に対して、より少ない導波路材料しか必要としないから、より小型の増幅器
が可能になる。
の部位にはハライドが存在する。第2の部位には酸化物が存在する。稀土類はこ
れら2つの部位のいずれに存在してもよい。あるいは、ハライドが複数の異なる
部位に存在し、酸化物が1つの異なる部位に存在し、稀土類元素がこれらの異な
る部位のいずれかまたは全てに存在する。上述したように、ハライドおよび酸化
物が異なる部位に存在し、かつ稀土類元素がこれらの異なる部位に散在するので
、これらは物理的に影響し合うことはできない。かくして、稀土類元素のより多
い添加が可能になる。したがって、本発明のガラス母材で作成すると、同じ量の
利得に対して、より少ない導波路材料しか必要としないから、より小型の増幅器
が可能になる。
【0022】 オキシハライド配合物に硼素が含まれていないと、オキシハライドガラスのス
ペクトル特性は、最良の酸化物ガラスのスペクトル特性に似てくるが、非放射性
損失が寿命短縮の原因となる以前に、稀土類元素をより高い濃度で添加すること
ができる。
ペクトル特性は、最良の酸化物ガラスのスペクトル特性に似てくるが、非放射性
損失が寿命短縮の原因となる以前に、稀土類元素をより高い濃度で添加すること
ができる。
【0023】 弗素含有ガラスに多量の硼素が加えられるにつれて、スペクトルは純粋なフル
オライドガラスのスペクトルに近接し始め、弗素/硼素のモル比が1:1または
それ以上になると、スペクトルは、純粋なフルオライドガラス(ZBLANのよ
うな)のスペクトルに実質的に等しくなる。特に、5から12重量%までの弗素
を含むオキシハライドガラスは、純粋なフルオライドガラスと実質的に等しい1
450から1650nmまでの発光スペクトル特性を有する。
オライドガラスのスペクトルに近接し始め、弗素/硼素のモル比が1:1または
それ以上になると、スペクトルは、純粋なフルオライドガラス(ZBLANのよ
うな)のスペクトルに実質的に等しくなる。特に、5から12重量%までの弗素
を含むオキシハライドガラスは、純粋なフルオライドガラスと実質的に等しい1
450から1650nmまでの発光スペクトル特性を有する。
【0024】 これに加えて、オキシハライドガラス組成物に高濃度の塩素を加えると、純粋
のクロライドガラスのスペクトル特性に実質的に等しいスペクトル特性が得られ
る。特に、4.5から8.5重量%までの塩素を含むオキシハライドガラスは、
純粋なクロライドガラスと実質的に等しい1450から1650nmまでの発光
スペクトル特性を有する。さらに、12重量%までの塩素を含むオキシハライド
ガラスは、純粋なクロライドガラスと実質的に等しい1450から1650nm
までの吸収スペクトル特性を有する。
のクロライドガラスのスペクトル特性に実質的に等しいスペクトル特性が得られ
る。特に、4.5から8.5重量%までの塩素を含むオキシハライドガラスは、
純粋なクロライドガラスと実質的に等しい1450から1650nmまでの発光
スペクトル特性を有する。さらに、12重量%までの塩素を含むオキシハライド
ガラスは、純粋なクロライドガラスと実質的に等しい1450から1650nm
までの吸収スペクトル特性を有する。
【0025】 珪素をゲルマニウムおよび鉛に、アルミニウムまたは硼素をガリウムに、硼素
をアンチモンに置換すると、蛍光強度および発光寿命を改良することができ、か
つ液体温度、粘性曲線、膨脹率および屈折率を変えることができる。アルカリ/
アルカリ土類の素性を変えて、屈折率を変え熱膨脹率を増大または低減すること
ができる。光学的に活性な稀土類元素は、不活性な稀土類元素と共にドープして
(例えばErをLaまたはYと共にドープするように)、発光寿命を永くしたり
、活性な稀土類元素と共にドープして(例えばErをYbと共にドープするよう
に)、量子効率を改良したりすることができる。ガラスは組成を変えることによ
って、純粋なフルオライドガラスと純粋な酸化物ガラスとの間、および純粋なフ
ルオライドガラスと純粋なクロライドガラスとの間、および純粋なクロライドガ
ラスと純粋な酸化物ガラスとの間で遷移的な光学的特性を有するガラスを形成す
ることができ、かくして光学的特性に最大の融通性を与える。特に、幅広い平坦
な発光スペクトルを備えたガラスが得られる。
をアンチモンに置換すると、蛍光強度および発光寿命を改良することができ、か
つ液体温度、粘性曲線、膨脹率および屈折率を変えることができる。アルカリ/
アルカリ土類の素性を変えて、屈折率を変え熱膨脹率を増大または低減すること
ができる。光学的に活性な稀土類元素は、不活性な稀土類元素と共にドープして
(例えばErをLaまたはYと共にドープするように)、発光寿命を永くしたり
、活性な稀土類元素と共にドープして(例えばErをYbと共にドープするよう
に)、量子効率を改良したりすることができる。ガラスは組成を変えることによ
って、純粋なフルオライドガラスと純粋な酸化物ガラスとの間、および純粋なフ
ルオライドガラスと純粋なクロライドガラスとの間、および純粋なクロライドガ
ラスと純粋な酸化物ガラスとの間で遷移的な光学的特性を有するガラスを形成す
ることができ、かくして光学的特性に最大の融通性を与える。特に、幅広い平坦
な発光スペクトルを備えたガラスが得られる。
【0026】 したがって、本発明のガラス母材は、クロライドガラスまたは酸化物ガラスま
たはフルオライドガラス単独で得られる最良の特性が効果的にハイブリッドされ
た吸収特性および発光特性を有する。しかしながら、不活性雰囲気中で製造され
なければならないフルオライドガラスまたはクロライドガラスと異なり、これら
ガラスは、標準的な溶融手法およびバッチ処理を用いて製造することができる。
これに加えて、ハイブリッドガラスの環境に対する安定性は、純粋なフルオライ
ドガラスまたはクロライドガラスを上回る。さらに、弗素を加えると、稀土類元
素のための酸化物の部位およびフルオライドのような部位の組み合わせである環
境の創造によって、ガラス母材がフルオライドガラスよりも広い帯域幅と利得平
坦性を得ることを可能にする。さらに、本発明のハイブリッドガラスに塩素を加
えることによって、酸化物ガラスまたはオキシフルオライドガラスに比較して発
光寿命が実質的に永くなる。
たはフルオライドガラス単独で得られる最良の特性が効果的にハイブリッドされ
た吸収特性および発光特性を有する。しかしながら、不活性雰囲気中で製造され
なければならないフルオライドガラスまたはクロライドガラスと異なり、これら
ガラスは、標準的な溶融手法およびバッチ処理を用いて製造することができる。
これに加えて、ハイブリッドガラスの環境に対する安定性は、純粋なフルオライ
ドガラスまたはクロライドガラスを上回る。さらに、弗素を加えると、稀土類元
素のための酸化物の部位およびフルオライドのような部位の組み合わせである環
境の創造によって、ガラス母材がフルオライドガラスよりも広い帯域幅と利得平
坦性を得ることを可能にする。さらに、本発明のハイブリッドガラスに塩素を加
えることによって、酸化物ガラスまたはオキシフルオライドガラスに比較して発
光寿命が実質的に永くなる。
【0027】 上記ガラス母材の特性は、多くの用途に対して望ましいものである。互換性の
あるクラッドを備えたガラス母材は、光増幅器またはレーザーのような光学的に
能動的な装置を形成することができる。さらに、上記ガラスは、単独でプレーナ
増幅の用途に用いることができる。これに加えて、上記ガラス母材は、二重るつ
ぼファイバ作成法(double-crucible fiberization)またはロッド・チューブ再
線引き法(rod-and-tube redraw )のための、塩素を含まないオキシフルオライ
ド・クラッドガラスと組み合わせて用いることができる。さらに、開示されたガ
ラス母材の発光/吸収スペクトルを調整して、シリカまたはZBLANのような
従来の増幅器材料の利得スペクトルにおける「穴を埋める」(fill in holes)こ
とを可能にして、ハイブリッド増幅器において、どの単独材料から得られるもの
よりもさらに優れた利得平坦性を得ることができる。
あるクラッドを備えたガラス母材は、光増幅器またはレーザーのような光学的に
能動的な装置を形成することができる。さらに、上記ガラスは、単独でプレーナ
増幅の用途に用いることができる。これに加えて、上記ガラス母材は、二重るつ
ぼファイバ作成法(double-crucible fiberization)またはロッド・チューブ再
線引き法(rod-and-tube redraw )のための、塩素を含まないオキシフルオライ
ド・クラッドガラスと組み合わせて用いることができる。さらに、開示されたガ
ラス母材の発光/吸収スペクトルを調整して、シリカまたはZBLANのような
従来の増幅器材料の利得スペクトルにおける「穴を埋める」(fill in holes)こ
とを可能にして、ハイブリッド増幅器において、どの単独材料から得られるもの
よりもさらに優れた利得平坦性を得ることができる。
【0028】 本発明の他の態様は、ガラス母材の作成方法に関するものである。ガラス母材
は、標準的なガラス作成手法によって生成させることができる。この方法は、ガ
ラス形成成分を提供し、このガラス形成成分を上記ガラス母材を生成させるのに
効果的な条件下で処理することを含むことが好ましい。
は、標準的なガラス作成手法によって生成させることができる。この方法は、ガ
ラス形成成分を提供し、このガラス形成成分を上記ガラス母材を生成させるのに
効果的な条件下で処理することを含むことが好ましい。
【0029】 上記処理工程は、上記ガラス形成成分を溶融させてガラス溶融体を生成させ、
このガラス溶融体をガラス形状物に成形し、このガラス形状物を冷やす各工程を
含むことが好ましい。上記ガラス形成成分は、約1300℃ないし約1500℃
の温度で約2時間ないし約4時間溶融されて上記ガラス溶融体を生成させること
が好ましい。次いで、このガラス溶融体はガラス形状物に成形される。適当な成
形方法は、ロール成形、プレス成形、注型または線引きである。ガラス形状物は
、円盤、棒、シートまたはファイバが好ましい。次にこのガラス形状物は冷やさ
れる。冷やされたガラス形状物は、次に約350℃ないし約450℃の温度で約
0.5ないし約2時間アニールされる。次にこのガラス形状物はアニール後ほぼ
室温に冷やされる。
このガラス溶融体をガラス形状物に成形し、このガラス形状物を冷やす各工程を
含むことが好ましい。上記ガラス形成成分は、約1300℃ないし約1500℃
の温度で約2時間ないし約4時間溶融されて上記ガラス溶融体を生成させること
が好ましい。次いで、このガラス溶融体はガラス形状物に成形される。適当な成
形方法は、ロール成形、プレス成形、注型または線引きである。ガラス形状物は
、円盤、棒、シートまたはファイバが好ましい。次にこのガラス形状物は冷やさ
れる。冷やされたガラス形状物は、次に約350℃ないし約450℃の温度で約
0.5ないし約2時間アニールされる。次にこのガラス形状物はアニール後ほぼ
室温に冷やされる。
【0030】 本発明のさらに他の態様は、オキシハライドガラスのスペクトル特性の修正方
法に関するものである。この方法は、オキシハライドガラスのハライド含有量を
変え、これにより、上記オキシハライドガラスのスペクトル特性が修正される工
程を含む。
法に関するものである。この方法は、オキシハライドガラスのハライド含有量を
変え、これにより、上記オキシハライドガラスのスペクトル特性が修正される工
程を含む。
【0031】 上述のように、オキシハライドガラス中の塩素および弗素の含有量を増やすこ
とにより、オキシハライドガラスのスペクトル特性を、純粋のハライドガラスの
スペクトル特性にほぼ等しくなるように修正することができる。弗素のみをハラ
イドとして添加すると、純粋なフルオライドガラスに特有な、幅広い発光スペク
トル、優れた発光寿命、および酸化物ではなくむしろフルオライドのような相対
スペクトル特性を含むスペクトル特性が得られる。特に発光スペクトルおよび吸
収スペクトルが純粋なフルオライドガラスとほぼ等しくなる。同様に、塩素のみ
を添加すると、特に発光スペクトルおよび吸収スペクトルにおいて純粋なクロラ
イドガラスとほぼ同様なスペクトル特性を備えたオキシハライドガラスが得られ
る。塩素と弗素の混合物を添加すると、ハイブリッドガラスのスペクトル特性が
得られ、ガラスのスペクトル特性は、純粋なフルオライドから純粋なクロライド
およびハイブリッドに亘る範囲になる。特に、多量の弗素および塩素を含むガラ
スは、特定の用途に適するように調製することができる。弗素および塩素を含む
ガラスを、このガラスが幅広く平坦な発光スペクトルを備えるように生成させる
ことが極めて望ましい。
とにより、オキシハライドガラスのスペクトル特性を、純粋のハライドガラスの
スペクトル特性にほぼ等しくなるように修正することができる。弗素のみをハラ
イドとして添加すると、純粋なフルオライドガラスに特有な、幅広い発光スペク
トル、優れた発光寿命、および酸化物ではなくむしろフルオライドのような相対
スペクトル特性を含むスペクトル特性が得られる。特に発光スペクトルおよび吸
収スペクトルが純粋なフルオライドガラスとほぼ等しくなる。同様に、塩素のみ
を添加すると、特に発光スペクトルおよび吸収スペクトルにおいて純粋なクロラ
イドガラスとほぼ同様なスペクトル特性を備えたオキシハライドガラスが得られ
る。塩素と弗素の混合物を添加すると、ハイブリッドガラスのスペクトル特性が
得られ、ガラスのスペクトル特性は、純粋なフルオライドから純粋なクロライド
およびハイブリッドに亘る範囲になる。特に、多量の弗素および塩素を含むガラ
スは、特定の用途に適するように調製することができる。弗素および塩素を含む
ガラスを、このガラスが幅広く平坦な発光スペクトルを備えるように生成させる
ことが極めて望ましい。
【0032】 具体例 具体例1 ガラスの調製方法 下記の表1に示された量のバッチ材料を混合して種々のガラスを調製した。
【0033】
【表1】 その後、上記バッチ材料をボールミルで砕いて蓋着きの白金坩堝に充・した。
この坩堝を、電気的に加熱されて約1300℃ないし約1500℃の温度に保た
れた炉内に入れ、約2時間ないし約4時間溶融を行なった。次に、溶融体からガ
ラス形状体に成形するために、溶融体を鋼板上にあけ、溶融体を冷やした。冷や
された溶融体をアニール炉内に配置し、約350℃ないし450℃の温度に1時
間保った。アニール後、この炉を室温まで冷やした。
この坩堝を、電気的に加熱されて約1300℃ないし約1500℃の温度に保た
れた炉内に入れ、約2時間ないし約4時間溶融を行なった。次に、溶融体からガ
ラス形状体に成形するために、溶融体を鋼板上にあけ、溶融体を冷やした。冷や
された溶融体をアニール炉内に配置し、約350℃ないし450℃の温度に1時
間保った。アニール後、この炉を室温まで冷やした。
【0034】スペクトル分析 スペクトル分析のためのガラスサンプルは、約20×20×5〜10mmの研
磨されたテストピースであった。4cm−1の解像力を有するNicolet
FT−IR分光光度計(ウィスコンシン州、マディソン)を用いて1サンプルに
つき256FIDを集めた。Erの蛍光発光スペクトルは、520nmの吸収を
キセノン灯を用いてポンピングすることによって発生させた。1.5マイクロメ
ートルの発光は、SPEX Fluorog分光光度計(ニュージャジー州エデ
ィソン)と組み合わせた、液体窒素を用いて冷却されたシリコン検出器を用いて
測定した。データは、1400〜1700nmの範囲に亘り0.5nmのステッ
プで1.5秒/ステップ毎にカウントして収集した。比較のために、各スペクト
ルからリニアバックグラウンドを減算し、最大ピーク強度を1.0として各スペ
クトルの値を標準化した。サンプルのデータは下記の具体例に示す。
磨されたテストピースであった。4cm−1の解像力を有するNicolet
FT−IR分光光度計(ウィスコンシン州、マディソン)を用いて1サンプルに
つき256FIDを集めた。Erの蛍光発光スペクトルは、520nmの吸収を
キセノン灯を用いてポンピングすることによって発生させた。1.5マイクロメ
ートルの発光は、SPEX Fluorog分光光度計(ニュージャジー州エデ
ィソン)と組み合わせた、液体窒素を用いて冷却されたシリコン検出器を用いて
測定した。データは、1400〜1700nmの範囲に亘り0.5nmのステッ
プで1.5秒/ステップ毎にカウントして収集した。比較のために、各スペクト
ルからリニアバックグラウンドを減算し、最大ピーク強度を1.0として各スペ
クトルの値を標準化した。サンプルのデータは下記の具体例に示す。
【0035】具体例2 SiO2 ,ZBLANおよびサンプル9におけるEr3+の発光スペクトルの 比較 比較のために、SiO2 ,ZBLAN(純粋フルオライドガラス)および本 発明によるガラスにおけるEr3+の発光スペクトルを測定した。スペクトルは
図1に示してある。
図1に示してある。
【0036】 本発明のガラスは、下記の表2にサンプル9として示された組成を有するカリ
ウム・ボロアルミノフルオロ珪酸塩ガラスである。
ウム・ボロアルミノフルオロ珪酸塩ガラスである。
【0037】
【表2】 シリカ酸化物ガラスにおけるEr3+の発光スペクトルは、弗素を含まない典
型的なアルミノ珪酸塩ガラスにおいて得られるスペクトルに極めて類似している
。しかしながら、サンプル9におけるEr3+の発光スペクトルは、ZBLAN
におけるEr3+のスペクトルに一致しており、サンプル9のガラスにおいては
、ZBLANにおけるよりも多くのEr3+が弗素によって囲まれていることを
示している。1530から1560nmまでの発光スペクトルの平坦性は、ZB
LANに関する比較的平坦な利得スペクトルが勝っている。サンプル9から同様
の利得平坦性が得られることを図1が示しているが、ZBLANとは異なり、通
常の炉で調製することができる。
型的なアルミノ珪酸塩ガラスにおいて得られるスペクトルに極めて類似している
。しかしながら、サンプル9におけるEr3+の発光スペクトルは、ZBLAN
におけるEr3+のスペクトルに一致しており、サンプル9のガラスにおいては
、ZBLANにおけるよりも多くのEr3+が弗素によって囲まれていることを
示している。1530から1560nmまでの発光スペクトルの平坦性は、ZB
LANに関する比較的平坦な利得スペクトルが勝っている。サンプル9から同様
の利得平坦性が得られることを図1が示しているが、ZBLANとは異なり、通
常の炉で調製することができる。
【0038】具体例3 種々のフルオライドホストおよび酸化物ホストにおけるNd3+の吸収スペクト ルの比較 種々のフルオライドホストおよび酸化物ホストにおけるNd3+の光学的吸収
スペクトルを比較した。フルオロベリリウム酸塩ホストおよびフルオロジルコン
酸塩ホストは酸素を含まず、その結果、800nmにおける比較的強い吸収帯域
が短波長側に青方偏移し、580nmにおける帯域がより強いまたはほぼ等しい
強度となる。燐酸塩、硼酸塩および珪酸塩のホストは弗素を含まず、800nm
近傍の帯域はフルオライドホストに比較して、長波長側に赤方偏移し、580n
m近傍のピーク吸収よりも強度が低い。
スペクトルを比較した。フルオロベリリウム酸塩ホストおよびフルオロジルコン
酸塩ホストは酸素を含まず、その結果、800nmにおける比較的強い吸収帯域
が短波長側に青方偏移し、580nmにおける帯域がより強いまたはほぼ等しい
強度となる。燐酸塩、硼酸塩および珪酸塩のホストは弗素を含まず、800nm
近傍の帯域はフルオライドホストに比較して、長波長側に赤方偏移し、580n
m近傍のピーク吸収よりも強度が低い。
【0039】具体例4 アルカリ・ボロアルミノ珪酸塩ガラスへの弗素添加 サンプル9(具体例2に示されている)に類似するアルカリ・ボロアルミノ珪
酸塩ガラスへの多量の弗素添加によるNd3+の吸収スペクトルに対する効果を
調査して図2に示した。上記結果は、6.63重量%の弗素添加におけるフルオ
ロベリリウム酸塩ホスト中のNd3+の吸収スペクトルが示しているように、弗
素濃度が増大するにつれて、580nmに対する800nm近傍のピーク吸収度
の強度が増大し、かつ短波長側に偏移している。エルビウムは重稀土類元素と考
えられ、一方ネオジムは軽稀土類元素と考えられている。したがって、上記結果
は、重稀土類元素と軽稀土類元素との双方について、本発明のガラス母材中にフ
ルオライド類似の環境が生成されていることを示している。
酸塩ガラスへの多量の弗素添加によるNd3+の吸収スペクトルに対する効果を
調査して図2に示した。上記結果は、6.63重量%の弗素添加におけるフルオ
ロベリリウム酸塩ホスト中のNd3+の吸収スペクトルが示しているように、弗
素濃度が増大するにつれて、580nmに対する800nm近傍のピーク吸収度
の強度が増大し、かつ短波長側に偏移している。エルビウムは重稀土類元素と考
えられ、一方ネオジムは軽稀土類元素と考えられている。したがって、上記結果
は、重稀土類元素と軽稀土類元素との双方について、本発明のガラス母材中にフ
ルオライド類似の環境が生成されていることを示している。
【0040】具体例5 異なる弗素濃度を有するアルカリ・ボロアルミノ珪酸塩ガラスのEr3+の発光 スペクトルおよび吸収スペクトルの比較 異なる弗素濃度を有するアルカリ・ボロアルミノ珪酸塩ガラスのEr3+の発
光スペクトルをシリカと比較した。弗素のレベルが増大する程、1530nmに
おける相対強度は1540nmから1560nmまでの領域の発光を犠牲にして
減少し、バッチ処理された9.6重量%の弗素までは、基本的に発光スペクトル
が1530nmから1560nmまで平滑なラインとなった。これにより、2種
類またはそれ以上のガラスを含む平坦利得を有する増幅器すなわちハイブリッド
増幅器が生成される多くの可能性を生んだ。
光スペクトルをシリカと比較した。弗素のレベルが増大する程、1530nmに
おける相対強度は1540nmから1560nmまでの領域の発光を犠牲にして
減少し、バッチ処理された9.6重量%の弗素までは、基本的に発光スペクトル
が1530nmから1560nmまで平滑なラインとなった。これにより、2種
類またはそれ以上のガラスを含む平坦利得を有する増幅器すなわちハイブリッド
増幅器が生成される多くの可能性を生んだ。
【0041】 弗素濃度が増大する程、1.5μm近傍の吸収も増大する。バッチ処理された
9.6重量%の弗素を含むガラスにおいて、吸収スペクトルは、ファイバ増幅器
の用途に用いることが可能なフルオロジルコン酸塩であるZBLANにおけるE
r3+の吸収スペクトルにほぼ等しかった。これらオキシフルオライドガラス中
で扱い得るEr3+の発光スペクトルおよび吸収スペクトルの程度は、酸化物ガ
ラスまたはフルオライドガラス単独における可能性を遥かに超えている。オキシ
フルオライドガラスは1.5μm増幅器およびハイブリッド増幅器に対する重要
な機会を開くものである。
9.6重量%の弗素を含むガラスにおいて、吸収スペクトルは、ファイバ増幅器
の用途に用いることが可能なフルオロジルコン酸塩であるZBLANにおけるE
r3+の吸収スペクトルにほぼ等しかった。これらオキシフルオライドガラス中
で扱い得るEr3+の発光スペクトルおよび吸収スペクトルの程度は、酸化物ガ
ラスまたはフルオライドガラス単独における可能性を遥かに超えている。オキシ
フルオライドガラスは1.5μm増幅器およびハイブリッド増幅器に対する重要
な機会を開くものである。
【0042】 下記の表3は、アルカリ土類・アルミノ珪酸塩ガラスおよびアルカリ・アルミ
ノ珪酸塩ガラスにおける弗素濃度を関数としたEr3+の発光寿命を示す。
ノ珪酸塩ガラスにおける弗素濃度を関数としたEr3+の発光寿命を示す。
【0043】
【表3】 アルミノ珪酸塩ガラスに対する弗素添加量を増やすと、寿命が実質的に永くな
り(表3)、発光スペクトルの形状に対する効果は控え目になるが、非放射損失
が寿命を短縮させる以前に添加可能な稀土類元素の量を著しく増大させる。この
効果は、発光スペクトルの形状を大きく変化させるが、アルカリ・ボロアルミノ
フルオロ珪酸塩ガラスでも観察された。
り(表3)、発光スペクトルの形状に対する効果は控え目になるが、非放射損失
が寿命を短縮させる以前に添加可能な稀土類元素の量を著しく増大させる。この
効果は、発光スペクトルの形状を大きく変化させるが、アルカリ・ボロアルミノ
フルオロ珪酸塩ガラスでも観察された。
【0044】 本発明のオキシフルオライドガラスに関する代表的な組成の範囲を下記の表4
に示す。
に示す。
【0045】
【表4】 具体例6 オキシフルオライドガラスと、同じ全体組成を有するが0.9重量%の塩素を含 むガラスとの、1530nmEr3+吸収スペクトルに関する比較 オキシフルオライドガラス(具体例1で調製された8.5重量%の弗素を含む
サンプル7)における1530nmのEr3+吸収スペクトルを、同じ全体組成
を有するがさらに0.9重量%の塩素を含むガラス(具体例1におけるサンプル
8)と比較した。このような低濃度であっても、塩素の添加により、吸収スペク
トルは長波長側に偏移し(〜7nm)、塩素が稀土類元素と密接に結合したこと
を示している。最初の発光ラインの位置も対応して(1530nmから約153
7nmへ)偏移している。ガラス中のM2O/Al2O3 比が1.0以下のと き、吸収スペクトルおよび発光スペクトルにおける比較できる効果を伴って、よ
り多い塩素の含有量および塩化物のレベルが得られた。
サンプル7)における1530nmのEr3+吸収スペクトルを、同じ全体組成
を有するがさらに0.9重量%の塩素を含むガラス(具体例1におけるサンプル
8)と比較した。このような低濃度であっても、塩素の添加により、吸収スペク
トルは長波長側に偏移し(〜7nm)、塩素が稀土類元素と密接に結合したこと
を示している。最初の発光ラインの位置も対応して(1530nmから約153
7nmへ)偏移している。ガラス中のM2O/Al2O3 比が1.0以下のと き、吸収スペクトルおよび発光スペクトルにおける比較できる効果を伴って、よ
り多い塩素の含有量および塩化物のレベルが得られた。
【0046】具体例7 ZBLANにおける1520nm近傍の1530nmEr3+吸収スペクトルと 、弗素および塩素の含有量を変えた場合の本発明のガラスから得られるスペクト ルとの比較 ZBLANにおける1520nm近傍の1530nmEr3+吸収スペクトル
を、具体例1で生成させたた下記の表5に示すハライド組成を有する特定のガラ
スから得られるスペクトルと比較した。
を、具体例1で生成させたた下記の表5に示すハライド組成を有する特定のガラ
スから得られるスペクトルと比較した。
【0047】
【表5】 サンプル4の吸収スペクトルは、発光スペクトルがずっと幅広くなっているに
も拘らず、ZBLANの吸収スペクトルの質的に類似している。多量の弗素を塩
素と交換する程、主吸収ラインの1540nm近傍への赤方偏移が生じるが、1
495nm近傍の帯域の青色エッジの位置は保たれる。このシリーズ(具体例1
)における最大塩素濃度においては、スペクトルが純粋クロライドガラスのスペ
クトルに似ている。主たる吸収帯域が二股に分岐することなく長波長側に着実に
偏移されるために、中間的な組成によって表される環境は両極端のもの(サンプ
ル4と1)の単なる総和ではなく、ハイブリッド部位または可変の陰イオン含有
率を有する多くのハイブリッド部位の総和である。
も拘らず、ZBLANの吸収スペクトルの質的に類似している。多量の弗素を塩
素と交換する程、主吸収ラインの1540nm近傍への赤方偏移が生じるが、1
495nm近傍の帯域の青色エッジの位置は保たれる。このシリーズ(具体例1
)における最大塩素濃度においては、スペクトルが純粋クロライドガラスのスペ
クトルに似ている。主たる吸収帯域が二股に分岐することなく長波長側に着実に
偏移されるために、中間的な組成によって表される環境は両極端のもの(サンプ
ル4と1)の単なる総和ではなく、ハイブリッド部位または可変の陰イオン含有
率を有する多くのハイブリッド部位の総和である。
【0048】具体例8 ZBLANおよびサンプル6とサンプル4との発光スペクトルの比較 ZBLANおよびサンプル6(具体例1で調製された)の発光スペクトルをサ
ンプル4(具体例1で調製された)の発光スペクトルと比較した。サンプル4の
発光スペクトルは、その他のガラスの発光スペクトルよりも遥かに幅が広く、1
525nmから1570nm以上にまで延びている。エルビウム発光の寿命も塩
素がガラスに添加されるにつれて永くなっている。この結果は、弗素と塩素との
相対比率を変えることによって、および両者の酸素に対する比率を変えることに
よって、発光スペクトルの形状を調整できることを示している。塩素のみが稀土
類元素環境中に挿入される範囲で、これらガラスは1.3:m増幅器の用途にお
いてDy,NdおよびPrのためのホストとして潜在的に魅力がある。
ンプル4(具体例1で調製された)の発光スペクトルと比較した。サンプル4の
発光スペクトルは、その他のガラスの発光スペクトルよりも遥かに幅が広く、1
525nmから1570nm以上にまで延びている。エルビウム発光の寿命も塩
素がガラスに添加されるにつれて永くなっている。この結果は、弗素と塩素との
相対比率を変えることによって、および両者の酸素に対する比率を変えることに
よって、発光スペクトルの形状を調整できることを示している。塩素のみが稀土
類元素環境中に挿入される範囲で、これらガラスは1.3:m増幅器の用途にお
いてDy,NdおよびPrのためのホストとして潜在的に魅力がある。
【0049】 以上、本発明を説明の目的で詳細に記述したが、かかる詳細説明は単に説明の
目的でなされたもので、請求の範囲に規定された本発明の精神および意図から離
れない範囲で当業者による種々の変更が可能である。
目的でなされたもので、請求の範囲に規定された本発明の精神および意図から離
れない範囲で当業者による種々の変更が可能である。
【図1】 酸化物ガラス中のEr3+と、純粋なフルオライドガラス中のEr3+と、カ
リウム・ボロアルミノフルオロ珪酸塩ガラス中のEr3+との発光スペクトルを
比較したグラフ
リウム・ボロアルミノフルオロ珪酸塩ガラス中のEr3+との発光スペクトルを
比較したグラフ
【図2】 アルカリ・ボロアルミノ珪酸塩ガラスに弗素を添加したことによるNd3+の
吸収スペクトル上における効果を示すグラフ
吸収スペクトル上における効果を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AL,AM,A T,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA ,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES, FI,GB,GE,GH,GM,HR,HU,ID,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZW Fターム(参考) 4G062 AA04 BB05 BB06 BB16 CC04 CC10 DA01 DA02 DA03 DA04 DA05 DA06 DB03 DB04 DB05 DC03 DC04 DC05 DD01 DE01 DF01 EA01 EA02 EA03 EA04 EA05 EA10 EB01 EB02 EB03 EB04 EB05 EC01 EC02 EC03 EC04 EC05 ED01 EE01 EF01 EG01 FA01 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FJ02 FK01 FK02 FL01 FL02 GA01 GB01 GC01 GD01 GE01 GE02 GE03 GE04 HH01 HH02 JJ05 JJ06 KK01 KK02 KK03 KK04 KK05 KK06 KK07 MM04 MM12 MM40 NN19 NN20 NN34 NN40
Claims (41)
- 【請求項1】 0〜70モル%のSiO2 と、5〜35モル%のAl2O 3 と、1〜50モル%のB2O3と、5〜35モル%のR2O と、0〜12重 量%の弗素と、0〜12重量%の塩素と、0〜0.2モル%の稀土類元素とを含
み、前記RがLiまたはNaまたはKまたはRbまたはCsであることを特徴と
するオキシハライドガラス母材。 - 【請求項2】 前記弗素がAl2F6で表されることを特徴とする請求項1
記載のガラス母材。 - 【請求項3】 前記塩素がAl2Cl6で表されることを特徴とする請求項
1記載のガラス母材。 - 【請求項4】 前記稀土類元素が、Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm, Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,YbおよびLuからなる群
から選ばれたものであることを特徴とする請求項1記載のガラス母材。 - 【請求項5】 前記ガラス母材が少なくとも2種類の稀土類元素を含むこと
を特徴とする請求項4記載のガラス母材。 - 【請求項6】 弗素および塩素が前記ガラス母材中の第1の部位に存在し、
前記酸化物が前記ガラス母材中の第2の部位に存在し、前記第1の部位が前記第
2の部位から識別可能であることを特徴とする請求項1記載のガラス母材。 - 【請求項7】 前記稀土類元素が、前記第1の部位内に分布していることを
特徴とする請求項6記載のガラス母材。 - 【請求項8】 前記稀土類元素が、前記第1および第2の部位内に分布して
いることを特徴とする請求項6記載のガラス母材。 - 【請求項9】 前記稀土類元素が、前記第2の部位内に分布していることを
特徴とする請求項6記載のガラス母材。 - 【請求項10】 前記ガラス母材が純粋なハライドガラスのスペクトル特性
を備えていることを特徴とする請求項6記載のガラス母材。 - 【請求項11】 前記ハライドガラスがフルオライドガラスまたはクロライ
ドガラスであることを特徴とする請求項10記載のガラス母材。 - 【請求項12】 前記スペクトル特性が発光スペクトルまたは吸収スペクト
ルを含むことを特徴とする請求項10記載のガラス母材。 - 【請求項13】 ガラス形成成分を提供し、 該ガラス形成成分を前記ガラス母材を生成させるのに効果的な条件下で処理す
る各工程を含むことを特徴とする請求項1記載のガラス母材を作成する方法。 - 【請求項14】 前記弗素がAl2F6で表されることを特徴とする請求項
13記載の方法。 - 【請求項15】 前記塩素がAl2Cl6で表されることを特徴とする請求
項13記載の方法。 - 【請求項16】 前記稀土類元素が、Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,
Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,YbおよびLuからなる群
から選ばれたものであることを特徴とする請求項13載の方法。 - 【請求項17】 前記ガラス母材が少なくとも2種類の稀土類元素を含むこ
とを特徴とする請求項16記載の方法。 - 【請求項18】 弗素および塩素が前記ガラス母材中の第1の部位に存在し
、前記酸化物が前記ガラス母材中の第2の部位に存在し、前記第1の部位が前記
第2の部位から識別可能であることを特徴とする請求項13記載の方法。 - 【請求項19】 前記稀土類元素が、前記第1の部位内に分布していること
を特徴とする請求項18記載の方法。 - 【請求項20】 前記稀土類元素が、前記第1および第2の部位内に分布し
ていることを特徴とする請求項18記載の方法。 - 【請求項21】 前記稀土類元素が、前記第2の部位内に分布していること
を特徴とする請求項18記載の方法。 - 【請求項22】 前記処理が、 前記ガラス形成成分を溶融させてガラス溶融体を生成させ、 該ガラス溶融体をガラス形状物に成形し、 該ガラス形状物を冷やす、 各工程を含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
- 【請求項23】 前記溶融が、前記ガラス形成成分を約1300℃ないし約
1500℃の温度で約2時間ないし約4時間加熱する工程を含むことを特徴とす
る請求項22記載の方法。 - 【請求項24】 前記ガラス形状物を約350℃ないし約450℃の温度で
約0.5ないし約2時間アニールする工程をさらに含むことを特徴とする請求項
23記載の方法。 - 【請求項25】 前記ガラス形状物をアニール後冷やす工程をさらに含むこ
とを特徴とする請求項24記載の方法。 - 【請求項26】 請求項13記載の方法で生成された生成物。
- 【請求項27】 請求項25記載の方法で生成された生成物。
- 【請求項28】 オキシハライドガラスのハライドの含有量を変え、これに
より前記オキシハライドガラスのスペクトル特性が修正されることを含むことを
特徴とする、オキシハライドガラスのスペクトル特性の修正方法。 - 【請求項29】 前記オキシハライドガラスが、オキシフルオライドまたは
オキシクロライドまたは両者の混合物であることを特徴とする請求項28記載の
方法。 - 【請求項30】 前記オキシハライドガラスのスペクトル特性が、純粋なハ
ライドガラスのスペクトル特性に実質的に等しいことを特徴とする請求項29記
載の方法。 - 【請求項31】 前記純粋なハライドガラスがフルオライドガラスまたはク
ロライドガラスであることを特徴とする請求項30記載の方法。 - 【請求項32】 前記スペクトル特性が発光スペクトルまたは吸収スペクト
ルを含むことを特徴とする請求項31記載の方法。 - 【請求項33】 前記オキシハライドガラスが、 0〜70モル%のSiO2 と、5〜35モル%のAl2O3と、1〜50モ
ル%のB2O3と、5〜35モル%のR2O と、0〜12重量%の弗素と、0 〜12重量%の塩素と、0〜〜0.2モル%の稀土類元素とを含み、前記RがL
iまたはNaまたはKまたはRbまたはCsであることを特徴とする請求項28
記載の方法。 - 【請求項34】 前記弗素がAl2F6で表されることを特徴とする請求項
33記載のガラス母材。 - 【請求項35】 前記塩素がAl2Cl6で表されることを特徴とする請求
項33記載のガラス母材。 - 【請求項36】 前記稀土類元素が、Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,
Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,YbおよびLuからなる群
から選ばれたものであることを特徴とする請求項33記載の方法。 - 【請求項37】 前記ガラス母材が少なくとも2種類の稀土類元素を含むこ
とを特徴とする請求項36記載の方法。 - 【請求項38】 弗素および塩素が前記ガラス母材中の第1の部位に存在し
、前記酸化物が前記ガラス母材中の第2の部位に存在し、前記第1の部位が前記
第2の部位から識別可能であることを特徴とする請求項33記載の方法。 - 【請求項39】 前記稀土類元素が、前記第1の部位内に分布していること
を特徴とする請求項38記載の方法。 - 【請求項40】 前記稀土類元素が、前記第1および第2の部位内に分布し
ていることを特徴とする請求項38記載の方法。 - 【請求項41】 前記稀土類元素が、前記第2の部位内に分布していること
を特徴とする請求項38記載の方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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US6724597P | 1997-12-02 | 1997-12-02 | |
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PCT/US1998/024386 WO1999028255A1 (en) | 1997-12-02 | 1998-11-16 | Rare earth element-halide environments in oxyhalide glasses |
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