JP2001524393A - 2つの部品を取り外し可能に結合するクランプシステム - Google Patents

2つの部品を取り外し可能に結合するクランプシステム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの部品を取り外し可能に結合するクランプシステム 【解決手段】 このクランプシステムは、同心的に受容セクションの内部に配置されたクランプ装置を具備しており、このクランプ装置は、両方の部品が相互に組み合わされた状態では一方の部品の中空シャフトの中へ延びるとともに、反対方向に可動な少なくとも2つのクランプ本体と、このクランプ本体(38)を駆動する操作装置を有している。クランプ本体は、中空シャフトのアンダーカットされたクランプ肩部(34)と係合させ、およびこれから係合解除することができ、それによって結合されるべき両方の部品(20、22)の嵌め合い面(24、26)の間に圧着力が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つの部品を取外し可能に結合するクランプシステムであって、た
とえば工具底面受容部の形をとる材料支持体や工具支持体と、工作機械のスピン
ドルなどの取扱装置とを連結するために利用されるもの、あるいは工具システム
モジュール相互の連結ために利用されるものに関する。
【0002】
【従来技術】
このような種類のクランプシステムでは結合されるべき部品を互いに確実かつ
堅固に挟着することが重要であり、このとき、一方の部品の中空シャフトと他方
の部品の受容セクションとの間の嵌め合い面の係合によって、結合されるべき部
品相互の正確な位置固定が保証される。結合されるべき部品のクランプないし相
互挟着を行うには、クランプ装置のクランプ本体を、中空シャフトに構成されて
いるアンダーカットされたクランプ肩部に当接させて、中空シャフトを受容セク
ションの中へ引っ張る。このとき、結合されるべき部品のそれぞれの端面の間に
は押し付け力が生成されるので、相互挟着された両方の部品は嵌め合い面の間の
堅固な結合によって、軸方向にも半径方向にも正確な位置固定が維持されること
になる。
【0003】 近年、いわゆる中空シャフトクランプシステムが広く普及してきており、この
システムでは中空シャフトが円筒状かテーパ状のいずれかに施工されている。結
合されるべき両方の部品が組み合わされた状態で各部品を相互に挟着する役目を
するクランプ本体は、軸方向の充分な押し付け力が生成されるように働くばかり
でなく、中空シャフトがある程度の半径方向の拡張を受けるようにも働き、それ
によって中空シャフトと受容セクションとの間の嵌め合いの正確性がいっそう改
善される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら上述した原理に基づく従来のクランプシステムでは、クランプ装
置をそのために設けられている受容セクションへ取り付けたり取り外したりする
ことが特に問題となる。なぜならクランプシステムは、結合されるべき両方の部
品の正確な軸方向および半径方向の位置固定だけでなく、クランプ力の反力も受
容しなくてはならないからである。
【0005】 たとえば刊行物DE−A−420873より請求項1の上位概念の構成要件に
基づくクランプシステムが公知であり、このシステムはクランプ本体を備えたク
ランプ装置によって、結合されるべき2つの部品を挟着するという上述した原理
に基づいている。このクランプシステムでは、結合されるべき部品の正確な位置
固定という先に述べた問題を、取付に関してクランプ本体から結合解除された支
持本体が形状接合的に受容セクションに固着されることによって解決している。
位置固定された支持本体はクランプ本体の支持を惹起し、それにより間接的にク
ランプ力の反力を受容している。しかし、このように支持本体並びにその固着と
位置固定とを介して反力を間接的に受容することは、追加的な固定部材と取付部
材によってしか実現することができない。しかも一般に別個の取付装置が必要と
される。
【0006】 たとえば刊行物DE−C2−3807140に記載されているような別の公知
のクランプシステムでは、ルーズに配置された、または少なくとも明確には固着
されていない複数のクランプ部材を形状接合的に受容セクションの内部に懸架し
なくてはならない。この場合、確かに追加的な支持本体は必要なくなるものの、
クランプ部材の直接的な懸架は著しい取付コストと結びついてしまう。なぜなら
、個々に配置されたクランプ部材は取付位置で明確に固着されないからである。
そのため取付/取外しの際にはクランプ部材を特別な取付位置/取外し位置にも
ってこなくてはならない。そのためにやはり追加的な構造部品と取付装置とが必
要になる。
【0007】 そこで本発明の課題は、結合されるべき2つの部品のためのクランプシステム
、たとえば工具システムモジュールと工作機械スピンドルであって、一方では最
低限の構造部品ですますことができ、他方では、追加的な取付装置や固定装置を
必要とすることなく、結合されるべき両方の部品の簡単で確実、かつ形状安定的
な連結を可能にするものを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題は請求項1の構成要件を備えたクランプシステムによって解決される
。 本発明によればクランプ本体は、受容セクションの長軸ないし回転軸に対して
実質的に平行に配置された長尺状のクランプ部材の頭部セクションとして施工さ
れている。このクランプ部材はクランプ装置の構成要素である。クランプ部材の
脚部セクションは本発明によれば互いに結合されているので、クランプ装置は実
質的にV字型ないしU字型のクランプフォークないしコレットチャックの形状を
有している。このときクランプ部材はそれぞれ可動に形状接合的かつ力接合的に
、または一体的に相互に結合されていてよい。操作装置を用いることで各クラン
プ本体の逆方向の運動を惹起することができ、すなわち各クランプ本体の接近ま
たは離反運動を惹起することができる。したがって、クランプ部材相互のこのよ
うに設定された構成を備える本発明のクランプシステムにより、従来のクランプ
システムでは必要となっていた、クランプ部材やクランプ本体のための支持本体
が不要となる。
【0009】 また、クランプ部材のこのような配置により、追加的な固定部品なしで、クラ
ンプシステムのクランプ位置でも解除位置でもクランプ本体相互の明確な軸方向
と半径方向の固定ができるようになる。したがって本発明のクランプシステムは
構造が簡単でコンパクトだという特徴があり、この構造は多数のルーズな構造部
品がなくても、結合されるべき部品の確実で形状安定的な挟着を可能にするもの
である。しかも上述したような形式でのクランプ部材の結合は、ルーズな品を包
含していないおかげで多大な機械的コストなしに受容セクション内部で固定する
ことのできるクランプ装置を提供する。
【0010】 本発明のクランプシステムではさらに可動な部品の数が最低限なので、これら
の部品が運動したときにわずかな摩擦しか発生しない。このようにして、結合さ
れるべき両方の部品の間に比較的高いクランプ力を得ることができる。
【0011】 本発明によるクランプシステムのさらなる有利な実施形態は、従属請求項の対
象となっている。
【0012】 クランプ部材は、有利には、一体的に構成されているU字型のクランプフォー
クの脚部として施工される。つまり、このような構成ではクランプ装置がクラン
プフォークと操作装置しか包含しないことになるので、必要となる構成部品の数
が2つの構成部品にまで低減される。さらにクランプ部材がクランプフォークと
して一体的に構成されていることは、クランプフォークの曲げ内部応力によって
、結合されるべき両方の部品の間のクランプ力を高めるという可能性を生む。こ
のときクランプ力は、操作装置を解除したときのクランプフォークのばね力によ
って生成される。このばね力は応力がない状態で相応の形状を与えることによっ
て調整することが可能である。しかも、クランプ部材が弾性的に変形可能なクラ
ンプフォークとして一体的に施工されていることにより、受容セクションへのク
ランプ装置の簡単な取付が可能となる。なぜなら多数のルーズなコンポーネント
を配置・固定しなくてすむからである。
【0013】 さらにはクランプ装置のクランプ部材を、クランプ部材の脚部セクションを包
含するリンクによって結合することも可能であり、このリンクの回転軸は結合さ
れるべき部品の長軸ないし回転軸に対して垂直に配置されている。こうした施工
により、クランプ部材を一体的にせこうした場合と実質的に同様の利点が生み出
される。
【0014】 本発明によるクランプシステムのクランプ装置は、有利には頭部セクションと
脚部セクションとの間の領域で、半径方向で外方に向かって突出するクランプ肩
部の形をとる保持セクションを備えているとともに、この保持セクションで、受
容セクションのアンダーカットされた切欠きに懸架することができる。こうした
技術的に簡単な方策により、クランプ装置をクランプ本体の運動ないしクランプ
部材の旋回運動と同期させながら、クランプ本体を中空シャフトのアンダーカッ
トされたクランプ肩部と係合させるか係合解除させるかに応じて、受容セクショ
ンの切欠きと係合させ、もしくは係合解除することができる。それにより受容セ
クションの内部におけるクランプ装置の軸方向の固定を、追加的な固定部材なし
で達成することができる。
【0015】 閉じた環状断面の形をもつ切欠きの形成は、たとえば従来のクランプシステム
の差込式定着における窪みで生じる恐れがあるような、受容セクションの切欠き
の懸架肩部の弱点とは特にならない。そのうえ、工具受容部の回転方向で受容セ
クションの内周壁にわたって部分的にしか延びていない複数の切欠きを製作する
のに比べて、ただ1つの切欠きを閉じた環状断面の形で製作することは格別に容
易であることが判明している。このような構成は、またクランプ装置の取付とい
う観点から見ても有利であることがわかっている。なぜなら、受容セクションに
対する回転姿勢に注意を払うことを要することなく、クランプ装置を受容セクシ
ョンに挿入することができるからである。
【0016】 結合されるべき両方の部品の間にできるだけ高い押し付け力を得るために、ク
ランプ本体にそれぞれキー面を設けると格別に有利であることが判明しており、
このキー面は対向キー面と協働するものであり、この対向キー面は、有利には閉
じた環状断面の形をもつ切欠きで形成されている中空シャフトのアンダーカット
されたクランプ肩部に設けられている。つまりこのような形式の構造により、比
較的高い効率をもつことが特徴の一種のキー伝動装置がつくり出される。
【0017】 本発明によるクランプシステムの発展形態によれば押し離し装置が設けられて
おり、この押し離し装置は、中空シャフトのアンダーカットされたクランプ肩部
とクランプ本体との係合を解除すると自動的に軸方向に操作され、もしくは移動
させられる。この押し離し装置の軸方向の操作は、結合されている両方の部品を
分離させることにつながる。この場合、アンダーカットされたクランプ肩部とク
ランプ本体との挟着による係合が解除されるときにクランプ本体が強制移動する
ことは、分離されるべきコンポーネントに対して軸方向に作用する押し離し力を
生成するのに利用することができる。
【0018】 本発明によれば、上記のことは押し離し装置の一部としての押し離しピストン
によって簡単なやり方で達成することができ、この押し離しピストンは、中空シ
ャフトを支持している部品の中央の切欠きに配置されているとともに、中空シャ
フトのアンダーカットされたクランプ肩部とクランプ本体との係合が解除された
ときに、次第に増大する力で同時に中空シャフトを支持する部品の支持面を押圧
することができる。つまり押し離しピストンが中心に配置されていることで、中
心に作用する有用な力が中空シャフトを支持している部品に対して加えられ、こ
のことは最終的には結合されている両方の部品を分離することにつながる。中空
シャフトを支持する部品に対して中心で作用する力が生じるので、状況によって
は生じる場合のある両方の部品のエッジ衝突や捩れが起きることがない。
【0019】 このとき、押し離しピストンにテーパ面を設け、クランプシステムが解除され
るときにクランプ本体がこのテーパ面の上に乗りあげることができるようにする
と有利であることが判明している。このような簡単な「キー伝動装置」により充
分に高い押し離し力を各部品の間に生成できるので、2つの部品がテーパ状の嵌
め合い面でクランプ結合することで生じた堅固な結合であっても、アンダーカッ
トされたクランプ肩部とクランプ本体との係合が解除される。
【0020】 押し離しピストンとクランプ装置が相応の切欠きの中で、有利には相応の切欠
きに配置されているシールリングによって密封されて受容されていると、相互挟
着された部品を介してさらに冷却剤や潤滑剤を、たとえば一方の部品に挟み込ま
れている切削工具に供給することができる。押し離しピストンとクランプ装置の
密封はさらにこれらのコンポーネントの安定化にも利用することができるので、
振動に起因するガタつきの騒音も回避される。
【0021】 したがって、本発明のクランプシステムは冷却剤・潤滑剤供給システムと組み
合わせることが可能である。この冷却剤・潤滑剤供給システムは主として、受容
セクションを支持している部品に形成された通路セクションと、中空シャフトを
支持している部品に形成された通路セクションと、クランプ装置を橋渡ししてそ
の回転位置固定を惹起する少なくとも1つの配管セクションとで構成されている
。このとき、冷却剤・潤滑剤供給システムの配管セクションは受容セクションの
内部におけるクランプ装置の回転位置固定をもたらすので、これに関しては他に
設計上の方策や別途の固定部材が一切必要なくなる。
【0022】 配管セクションは有利には、結合されるべき各部品の間に配置されたパイプと
して構成されており、このパイプの中空シャフト側の端部は押し離しピストンの
相応の切欠きに形状接合的かつ/または力接合的に、有利には密封的なはんだ付
けで受容されているとともに、そのシャフトセクションは摺動可能に、有利には
シールリングで密封されて、相応の切欠きによってクランプ部材の脚部セクショ
ンの結合セクションで案内されているとともに、その受容セクション側の端部は
相応の切欠きに嵌合しながら、受容セクションを支持している部品に受容されて
いる。
【0023】 すでに上述したように、配管セクションまたはパイプは受容セクションの内部
におけるクランプ装置の回転位置固定に利用することができる。このとき配管セ
クションまたはパイプは、各クランプ本体が配管セクションまたはパイプをクラ
ンプシステムのはんだ付け部位で間に挟み込むように、各クランプ本体の間に配
置されている。このことは、冷却剤・潤滑剤供給システムがクランプシステムの
はんだ付け部位で受容セクションに固着されて、追加的な固定部材が必要なくな
るという状況を生む。
【0024】 有利には、結合されるべき部品は回転対称な部品として施工されているととも
に、結合されるべき部品の圧着面はラジアル環状面として施工されている。この
ことは、簡単かつそれによって低コストなクランプシステムをつくるのに決定的
に貢献する。
【0025】 結合されるべき部品の間にできるだけ緊密な結合を得て、それによってトルク
伝達損失をできるだけ低く抑えるために、中空シャフトと受容セクションとの間
の嵌め合い面は有利にはテーパ面として形成されている。
【0026】 操作装置の駆動は、有利には、結合されるべき両方の部品の長軸もしくは回転
軸に対して横向きに延びる半径方向の貫通孔を介して、有利には半径方向のボア
を介して行われ、この中に外部からたとえば六角スパナなどの形をとる工具が差
し込まれる。
【0027】 さらに、このクランプシステムの有利な1つの実施例では、クランプ本体を操
作する操作装置が、頭部セクションとねじ山セクションとを備えたクランプねじ
として具体化されており、このとき、頭部セクションは一方のクランプ本体の相
応に形成された切欠きの中に配置され、ネジ山セクションは他方のクランプ本体
の相応のネジ穴の中に配置される。
【0028】 クランプねじの有利な構成であることが判明しているのは、クランプねじのね
じ山セクションが左ねじ山セクションと右ねじ山セクションとを有していて、そ
のうち一方が他方のクランプ本体のネジ穴の中に配置されているとともに、他方
のねじ山セクションは頭部セクションとして機能するナットの中に配置されてお
り、このナットは一方のクランプ本体の相応に形成された切欠きに配置されてい
る場合である。この構成の利点は、クランプねじの左/右ねじ山に起因して、ク
ランプ部材の比較的大きな「行程」を惹起するのに比較的小さな回転運動しか必
要なくなるという点である。さらに、頭部セクションとして機能するナットには
引張しか負荷されず、したがって摩擦に起因する磨耗を受けることがない。
【0029】 結合されるべき両方の部品の回転対称な形状のほか、クランプ装置を円筒状の
部品で製作して、クランプ部材とクランプ本体が円弧状の外面を備えるとともに
クランプ部材の脚部セクションが円筒状の外面をもつようにすると、有利である
ことが判明している。
【0030】 クランプ本体のクランプ行程を制限する簡単な可能性を得るという観点から、
クランプ部材は、結合されるべき両方の部品がクランプされた状態または挟着さ
れた状態で、受容セクションの切欠きの内周壁に当接できるようになっていると
格別に有利であることが判明している。このようにすると、クランプ部材および
これに伴うクランプ本体の最大限許容されるクランプ行程を、追加的な制限部材
やストッパを要することなく確実に守ることができる。
【0031】 さらに、クランプ装置およびこれに伴うクランプシステム全体の軸方向の全長
を短くするための設計的に簡単に具体化できる方策として、クランプ部材の脚部
セクションの側にそれぞれ断面積を低下させる切り込みを少なくとも1つ備える
と有利である。それにより、クランプ部材の締付結合のために必要な力を下げ、
そのプラスの結果としてクランプ部材の必要な「レバーアーム長さ」を大幅に短
くすることができる。
【0032】 本発明の上記以外の有利な構成要件は、模式的な図面を参照しながら本発明の
有利な実施例について詳しく説明する以下の記述から明らかである。
【0033】
【実施の形態】
図1と図2では、以下においては工具と呼ぶ部品、たとえば工具底面受容部と
いう形をとる工具システムモジュールが符号20で、また以下においては工具受
容部と呼ぶ部品、たとえば工作機械のスピンドルが符号22で示されている。た
だし、すでにここで指摘しておくと、以下に詳しく説明するクランプシステムは
結合されるべき2つの部品のインターフェースに関するものであり、したがって
2つの部品を互いに心合わせして取外し可能に結合させるあらゆる利用分野が考
慮の対象となる。
【0034】 図1と図3では、工具20と工具受容部22とは互いに挟着された状態または
クランプ状態で示されており、この状態では工具20のラジアル環状面24は工
具受容部22のラジアル環状面26に対して押圧されており、それに対して同時
に符号28で示す工具20の中空シャフトは工具受容部22の受容セクション3
2の相応の切欠き30の内部で心合わせされて受容されている。
【0035】 図2と「図4は、工具20と工具受容部22が組み合わされてはいるが互いに
挟着されてはいない状態を示している。この状態でも工具20の中空シャフト3
0はすでに工具受容部22の切欠き30の内部に受容されている。しかし両方の
ラジアル環状面24、26の間には平面隙間が形成されている。なぜなら工具2
0は、後で詳しく説明する押し離し装置80の押し離しピストン82に突き当た
っているからである。
【0036】 図1と図2に示す実施例では、中空シャフト28と切欠き30との間の嵌め合
わせ面はテーパ面で形成されている。しかしながら、切欠き30の内部における
中空シャフト28のセンタリングを円筒面を介して行うことも同程度に可能であ
る。
【0037】 工具20と工具受容部22が相互挟着された状態では、テーパ状の嵌め合わせ
面の間の緊密な結合はすでに工具20と工具受容部22との回り止めをもたらし
ているが、工具20と工具受容部22との間の追加的な回り止めを、たとえば中
空シャフトか受容セクションのいずれかの相応の端面切欠きに係合する少なくと
も1つの連行体によって具体化することもできる。
【0038】 図1と図2に示す実施例では、結合されるべき部品20、22は、中空シャフ
ト28と前記の各部品の形成された切欠き、たとえば切欠き30と同じように回
転対称に構成されている。しかしながら本発明はこのような構成に限定されるも
のでないことを強調しておく。
【0039】 本発明のクランプシステムは、結合されるべき部品20、22が半径方向にも
軸方向にも所定の位置決めで互いに堅固に挟着することができなくてはならない
。本発明にとって主要な別の構成要件としては、最低限の構成部品の数と簡単な
取付性ということに加えて、少ない引離し行程を実現しながら、結合された部品
を容易に取外しできるという点に留意すべきである。この目的のために本発明の
クランプシステムは次のような構造を備えている: 中空シャフト28は半径方向で内側に位置しながらアンダーカットされたクラ
ンプ肩部34を備えている。このクランプ肩部34は中空シャフト28の環状の
切欠きの、工具受容部の方を向いているキー面によって形成されている。クラン
プシステム34が操作されると、クランプ肩部34に対して2つのクランプ本体
38のキー面36が当接することができ、それによって有利なことに力伝達で工
具受容部22への工具20の堅固な挟着を惹起する。
【0040】 工具受容部22の受容セクション32の軸方向の案内切欠き31にはクランプ
装置39が配置されており、このクランプ装置は案内切欠きの底面でシールリン
グを介して案内切欠き31の内周壁に当接している。特に図5および図6を見る
とわかるように、クランプ装置39は一体的に構成されたU字型のクランプフォ
ークと、クランプねじ42の形をとる操作装置とを包含している。このクランプ
フォークは有利には円筒状の本体から製作されており、この様子は図6の図から
よく認めることができる。図7はクランプフォークの平面図である。クランプフ
ォークは工具受容部22の長軸または回転軸43に対して実質的に平行に延びる
2つのクランプ部材40でできており、これらのクランプ部材はU字型のクラン
プフォークの脚部で形成されている。クランプ部材40は有利には、受容セクシ
ョン32の軸方向の案内切欠き31の円周面に対応する円弧状の外面を備えてい
る。両方のクランプ部材40の頭部セクションは、キー面36を備えているクラ
ンプ本体38を形成している。クランプねじ42は、図5および図6に見ること
ができるように、そして後でなお詳細に説明するように両方のクランプ本体38
と力接合的かつ形状接合的に接続されている。クランプ部材40は脚部セクショ
ン41で、有利にはいわゆる「材料リンク」の形で互いに一体的につながれてい
る。しかしながら本発明では、クランプ部材40の脚部セクションを、クランプ
部材40を接続するリンクの構成要素として施工することも可能である。
【0041】 クランプ本体38とリンク41の間ではクランプ部材40に保持セクション4
4が設けられており、この保持セクションによってクランプ装置39が、受容セ
クション32の軸方向の案内切欠き31のアンダーカットされた切欠き46の中
で懸架可能であり、それによって工具受容部22の中で軸方向に固定可能である
。アンダーカットされた切欠き46は閉じた環状断面を備えている。前述したよ
うにクランプフォークは円筒状の外周輪郭を有しているので、各保持セクション
44は互いに直径上でクランプ部材40に配置されているとともに、半径方向で
突出する支持ラグまたは肩部セクションの形状を備えている。
【0042】 クランプねじ42は図5および図6に示す詳細図によれば球状の頭部セクショ
ン52と、この頭部セクション52に続いていて頭部セクションに比べると小さ
い直径をもつ首部セクション53と、首部セクション53に続いていて首部セク
ション53に比べると大きい直径をもつ環状セクション54と、環状セクション
54に続いていて図5の上側のクランプ本体38のネジ穴62に比べて小さい直
径をもつシャフトセクション55と、シャフトセクション55に続いていて図5
の上側のクランプ本体38のネジ穴62に受容されているねじ山セクション56
とを具備している。クランプねじ42のねじ山セクション56は破線で示した切
欠き60、有利には六角切欠きを有している。
【0043】 図5に示す下側のクランプ本体38は、球状の頭部セクション52の輪郭に実
質的に対応している凹面状の切欠き57を有しており、この切欠きは上側のクラ
ンプ本体の方向に向かって底部セクション58で区切られており、この底部セク
ションは、首部セクション53の軸方向の長さにほぼ対応する高さH(図6)を
備えている。底部セクション58はその端面を起点とする、つまり図5の左方の
面を起点とするスリット59を備えており、このスリットは首部セクション53
の直径とほぼ同じ大きさの幅B(図6)を有している。クランプねじ42はした
がってその首部セクション53でスリット59に挿入されており、この様子はた
とえば図5および図6に示されており、このとき、切欠き57の底部セクション
58は頭部セクション52と環状セクション54との間でクリアランスをもって
受容されている。
【0044】 図5に示す上側のクランプ本体38はネジ穴62を具備しており、このネジ穴
にはクランプねじ42のねじ山セクション56が受容されている。ねじ山セクシ
ョン56はしたがってクランプ本体38と機能的に係合している。
【0045】 すでに上述したとおり、クランプねじ42はクランプ装置39の両方のクラン
プ本体38と接続されている。したがってクランプねじ42を回転操作すると、
工具受容部22の軸43に対して垂直な図示しない仮想の回転軸を中心としてク
ランプ部材40が旋回運動をする。図1と図2に図示されているように、クラン
プねじ42の回転操作は、工具受容部22の長軸ないし回転軸43に対して実質
的に垂直に半径方向外側から挿入される工具63によって行われ、この工具は有
利には六角スパナの形をとるものであり、一方では工具受容部22の受容セクシ
ョン32にある半径方向の貫通孔64を通って、また他方では工具20の中空シ
ャフト28にある半径方向の貫通孔66を通って、クランプねじ42の上述した
切欠き60の中へと挿入される。
【0046】 図1および図2からさらに明らかなように、クランプねじ42の回転軸70は
半径方向の貫通孔64、66の軸と実質的にアライメントされている。半径方向
の貫通孔64、66は有利にはボアとして施工されている。
【0047】 クランプねじ42を右回りに操作すると、クランプ本体38の同期した離反運
動につながり、それに伴って工具20が工具受容部22に挟着されることにつな
がる。クランプねじ42を左回りに操作すると、クランプ本体38の同期した近
接運動につながり、それに伴ってキー面34、36の間のキー面接合の解除、お
よびこれに伴う工具20と工具受容部22の結合の解除につながる。クランプシ
ステムを解除することで、すなわちクランプねじ42の左回りの操作によって両
方のクランプ本体38が近接運動することで、クランプ部材40および脚部セク
ションないし結合セクション41には曲げ応力が生成され、この曲げ応力はクラ
ンプシステムをクランプするときに、つまりクランプねじ42の右回り操作によ
ってクランプ本体38が離反運動するときに当然ながら再び低下し、それに伴っ
て半径方向外側へのクランプ本体38の行程を支援するとともに工具受容部22
への工具20の挟着を支援する。つまりクランプフォークのばね力は、両方の部
品20、22の相互挟着するためのクランプ力へと変換される。したがって応力
のない状態でクランプフォークに相応の形状を与えることで、クランプフォーク
のばね力を高め、およびそれに伴ってクランプねじ42の左回り操作のときに生
成される曲げ応力を高めることが可能である。
【0048】 図5の図からわかるように、クランプ本体38はクランプねじ42を左回りに
操作することで、最大、両方のクランプ本体38がクランプねじ42の環状セク
ション54に突き当たるまで挟みつけることができる。このとき、シャフトセク
ション55の軸方向の長さを相応に寸法設定することで、ねじ山セクション56
とネジ穴62との係合が外れてしまう危険が回避される。このようにクランプ本
体38が完全に挟みつけられた状態では、クランプねじ38のキー面36と、中
空シャフト28のアンダーカットされたクランプ肩部34との係合が解除される
ので、工具20を工具受容部から外すことができる。
【0049】 図1に示す図面から明らかなように、クランプ本体38はクランプねじ42の
右回り操作によって、工具受容部の受容セクション32の内周壁に当接するとこ
ろまでしか離反して移動することができない。このようにして、クランプ本体の
クランプ行程を制限するための工具に由来するストッパがない場合であっても、
クランプねじ42のねじ山セクション56とクランプ本体38のネジ穴62との
係合が外れてしまうまでの最大限許容されるクランプ行程を越えることが回避さ
れる。つまり、最大限許容されるクランプ本体38のクランプ行程に達してから
クランプねじ42をさらに回転させることは、受容セクションにある切欠きの円
周壁にクランプ部材が当接することで自動的に阻止されるのである。
【0050】 図1に示すクランプ位置では、クランプ本体38はキー面36を介してクラン
プ肩部34のキー面に押し離されており、このときクランプ本体は互いにクラン
プねじ42に支持されている。
【0051】 図1に示す本発明のクランプシステムのクランプ位置ではキー面接触部34、
36は、工具20の中空シャフト28が傾向的に拡張されることを惹起するので
、それにより中空シャフト28と切欠き31との間の嵌め合い接触はいっそう緊
密になる。したがってこのクランプ状態では摩擦接合的かつ力接合的な結合が、
一方では中空シャフト28と切欠き30との間の嵌め合い面で、また他方ではキ
ー面34、36の間で存在しており、それによってクランプ装置39は工具受容
部22に関して回転位置で固定される。
【0052】 本発明のクランプシステムのさらに別の構成要素を形成するのは、押し離し装
置並びに冷却剤・潤滑剤供給システムであり、これらは本実施例では1つの構成
部分として施工されているので、以下においてはKSM押し離し装置80と呼ぶ
ことにする。
【0053】 このKSM押し離し装置80の構造は図8と図9に別途示されている。KSM
押し離し装置80は主として押し離しピストン82と2つのパイプ84、86と
で構成されている。押し離しピストン82は、中央に配置された突起88と、有
利にはボアである2つの軸方向の切欠き90、92とを備えた回転対称な構成部
分として施工されており、その様子は図9から明らかである。パイプ84、86
は、中空シャフトを支持している部品の軸方向の切欠き90、92に密封されな
がらはんだ付けされているとともに、図1または図2に示す取付状態では押し離
しピストン82から、工具受容部22の受容セクション32の案内切欠き31の
中に延びている。
【0054】 図1および図2に示されているように押し離しピストン82は、押し離しピス
トン82の外周にある相応の環状溝に受容されているシールリングによって、工
具20の中央の切欠き94の中で密封されて配置されている。特に図3および図
4からわかるように、パイプ84、86の中央軸をつなぐとともに長軸ないし回
転軸43を含んでいる平面E1は、クランプ部材40をつなぐとともに同じく長
軸ないし回転軸43を含んでいる平面E2に関して90°だけ回転している。図
1および図2によればパイプ84、86は、工具受容部22の受容セクション3
2の案内切欠きの内部で、クランプフォークの脚部セクションないし結合セクシ
ョン41の相応に配置された軸方向の切欠き94、96を介して、工具受容部2
2の相応に設けられている切欠き98、100の中に延びている。パイプ84、
86のシャフトセクションはリンクセクション41の軸方向の切欠き94、96
の中ではやや摺動可能に受容されているのに対し、工具受容部22の軸方向の切
欠き98、100の中では嵌め合いで受容されており、このとき、内部にそれぞ
れシールリングが受容されている切欠き94a、96aが密封のために設けられ
ており、この様子は図6に示されている。
【0055】 工具の軸方向の切欠き94、96、並びに工具受容部の軸方向の切欠き98、
100は、冷却剤・潤滑剤供給システムの通路セクションを形成している。パイ
プ84、86は一方では、工具20と工具受容部22の通路セクションを接続す
るとともにクランプ装置39を橋渡しする配管セクションとしての機能を果たし
、他方では、これらのパイプはクランプ装置39のリンクセクション41の軸方
向の切欠きに受容されているので、工具と工具受容部のクランプによって生み出
される回転位置固定に追加して、工具受容部におけるクランプ装置のさらなる回
転位置固定を生んでいる。このようにして、特にクランプシステムの解除位置で
は工具受容部の内部におけるクランプ装置の回転が防止されている。
【0056】 特に図4を見るとわかるように、両方のクランプ本体38はクランプシステム
の解除位置では両方のパイプ84および86を締め付けて、クランプシステムが
解除位置のときにKSM押し離し装置80が抜け落ちるのを簡単なやり方で阻止
している。
【0057】 KSM押し離し装置80の押し離しピストン82は中央の突起88を具備して
おり、この突起は、工具受容部および特にクランプ本体38のほうを向いている
側にあるテーパ面102を備えている。クランプ本体38のキー面36と、アン
ダーカットされたクランプ肩部34に設けられているキー面との係合がクランプ
ねじ42の相応の回転操作によって解除されるとき、クランプ本体38は半径方
向内側へ互いに近づくように運動する。キー面36とクランプ肩部34との間の
機能的接触が次第に解消されていく。それと同時にクランプ本体38は同期して
押し離しピストン82のテーパ面102の上を通過する。クランプねじ42がさ
らに回転すると、クランプねじ42によってクランプ本体38に印加されている
半径方向に作用する力が、押し離しピストン82に対して作用する軸方向に向い
た力に変換され、それによって押し離しピストンは次第に大きな力で工具22の
中央の切欠き94の支持面104に対して押圧されるので、中央で作用する有用
な力が工具に対して印加されることになる。クランプ本体38はそれによって同
期してキー伝動装置の構成要素となり、このキー伝動装置によって中空シャフト
28を受容セクション32から引き抜くことができ、このとき、押し離しピスト
ン82は支持面104に支持されている。したがってこのことは、クランプ本体
38のキー面36とアンダーカットされたクランプ肩部34との係合によって生
み出されていた工具と工具受容部との結合が自動的に分離されることにつながる
。押し離しピストンは中央に配置されているので、非常に簡単な左右対称の力関
係を押し離しプロセスについて実現することができ、それにより、一方では中空
シャフトの外面におけるテーパ状に形成されたセンタリング面の間で、また他方
では受容セクション32の切欠き30の側で緊密な付着がなされている場合であ
っても、両方の部品20、22の確実な分離をすることが可能である。
【0058】 次に、工具受容部と工具の取付/取外し、並びに本発明のクランプシステムの
作用形式について詳しく説明するが、このとき、すべての構成部品すなわち工具
、工具受容部、およびクランプ装置が個別に存在している場合、つまり別々に離
されている状態を出発点として説明する。
【0059】 工具受容部への工具の取付は、クランプ本体38を挟み付けることから始まる
。これは、まず適当な工具63、先に説明した実施例では六角スパナをクランプ
ねじ42の切欠き60、同実施例の場合には六角切欠きに挿入し、続いて左回り
に操作する。当然ながらクランプねじはあらかじめ図5および図6に示すように
、すでにクランプ本体38の相応の切欠き62、57に挿入されていなくてはな
らない。クランプねじ42を左回りに操作すると両方のクランプ本体38が接近
し、やがて図5の上方に示すクランプ本体38は、下方のクランプ本体38に固
持されたクランプねじ42の環状セクション54に当接することになる。この状
態でクランプ部材40の保持セクション44を、工具受容部22の受容セクショ
ン32の切欠き31の直径にほぼ相当する直径をもつ円に収めることができる。
いずれの場合でも、保持セクション44は以下に説明する工具受容部22へのク
ランプ装置の挿入を妨げてはならない。クランプ本体38が上述したようなやり
方で挟み付けられると、クランプフォークすなわち特にクランプ部材40と結合
セクション41で曲げ応力が生成され、この曲げ応力は引き続いてクランプねじ
を次に右回りに操作することで再び解消され、それにより一方ではクランプ本体
の半径方向の行程のために、また他方では工具と工具受容部との固定のために有
効に活用することができる。
【0060】 クランプ部材がリンクによって相互に結合されているクランプ装置の場合であ
っても、リンクを形成している脚部セクションを相応に形成することで曲げ応力
を生成することが可能である。
【0061】 ただしクランプ部材は脚部セクションで相互に結合されており、そのためクラ
ンプねじを右回りに操作するともともと逆方向に半径方向外側へ運動するので、
クランプ部材の挟み付けのときにあらかじめ生成されていた曲げ応力によってク
ランプ本体の半径方向の行程を支援することが絶対に必要というわけではない。
工具受容部への工具の固定ないし相互挟着は、当然ながらクランプねじ42の操
作によって半径方向でクランプ本体38に加えられる力だけで行うことも可能で
ある。
【0062】 クランプフォークが挟み付けられた状態で、クランプ装置39を工具受容部2
2の受容セクション32の案内切欠き31に挿入することができ、この様子は図
2および図4に見ることができる。
【0063】 続いて、工具20および工具受容部22の半径方向の貫通孔64および66を
介してクランプねじ42の切欠き60に挿入した工具63によりクランプねじ4
2を右回りに操作することで、クランプ本体38を半径方向外側へ運動させ、そ
れによってクランプ本体38が挟み付けられたときに生成された曲げ応力が解消
される。クランプ本体38またはクランプ部材40が離反運動すると同時に保持
セクション44が受容セクション32の切欠き46に係合し、それによって工具
受容部22の受容セクション32の案内切欠き31の内部でクランプ装置39が
軸方向に固定されることを惹起する。この状態は図1および図3に示す図面から
明らかである。
【0064】 そしてKSM押し離し装置80を工具受容部22に挿入し、その回転状態に関
して図1および図3から明らかなやり方で位置決めすることができる。KSM押
し離し装置80を正しく位置決めすると、脚部セクションないし結合セクション
41の軸方向の切欠きを通って延びるパイプ84、86が、工具受容部22の受
容セクション32の案内切欠き31の内部でのクランプ装置39の回転位置固定
をもたらす。
【0065】 続いて、クランプねじ42の左回りの操作によって、図2および図4に示され
ているようにパイプ84、86に当接するまでクランプ本体38をあらためて挟
み付ける。図4に示す図面から特にわかるように、上側のクランプ本体38はパ
イプ84、86への当接に起因して、この状態ではクランプねじ42の環状セク
ション54に突き当たらない。このことの結果として、保持セクション44はも
はや部分的にしか工具受容部22の受容セクション32の案内切欠き31の切欠
き46と係合しないことになる。このことは、特に工具受容部22が垂直方向の
位置のときにクランプ装置39が切欠き31から抜け落ちるのを防止するのに充
分である。再び図2から明らかなように、クランプ本体38に続いているクラン
プ部材40のセクションはもはや全面的な支持長さでは切欠き31の内周壁に当
接していない。この状態は、工具20を交換することができるクランプシステム
の解除位置に相当する。
【0066】 クランプシステムの解除位置では、クランプ本体38はさらにKSM押し離し
装置80の押し離しピストン82のテーパ面102に当接しており、この様子は
図2に見ることができる。
【0067】 解除位置では、工具20を中空シャフト28で工具受容部の受容セクション3
2にある相応の切欠き30に差し込むことができ、この様子は図2から明らかで
ある。工具20は解除位置では押し離しピストン82に突き当たっており、また
押し離しピストン自身はクランプ本体38に当接している。解除位置では、クラ
ンプシステムの解除位置で押し離しピストン82が工具受容部22から軸方向に
突出することに起因して、工具20と工具受容部22の各ラジアル環状面24の
間には1/10mmの範囲の平面隙間が残されている。
【0068】 工具20を工具受容部22の相応の切欠き30に差し込んだ後、操作ネジ42
を右回りに操作すると、クランプ本体38が半径方向で離反運動することになる
。クランプねじ42の回転運動が増えるにつれて、一方ではクランプ本体38に
設けられているキー面36が中空シャフト28のアンダーカットされたクランプ
肩部34と係合するとともに、他方では、クランプ本体38の端面が同期して押
し離しピストン82のテーパ面102から係合解除される。そこでクランプねじ
42をさらに回転運動させると工具20が工具受容部22に挟着されることにな
り、このとき、クランプねじの回転操作と、クランプ本体38が挟み付けられた
ときに惹起された曲げ応力の解消とによって生成されたクランプ本体38に対す
る半径方向に向いた力が、各キー面34、36の間のキー伝動装置を介して、工
具受容部22のほうを向いた軸方向の力に変換され、この力は工具20を工具受
容部22の切欠きの中へと引っ張る。これと同程度に、工具20が工具受容部2
2に引っ張られることで、押し離しピストン82は工具受容部22の受容セクシ
ョン32に押圧される。中空シャフト28と、工具受容部22の相応の切欠きに
あるテーパ状の嵌め合い面により、受容セクションのわずかな拡張が惹起され、
それによって工具20と工具受容部22の間では堅固な固定が生じる。それと同
時に保持セクション44が相応の切欠き46と完全に係合するので、このことは
、クランプ本体38と保持セクションとの間のクランプ部材の領域でクランプ力
が増大するにつれて引張応力が生じることにつながる。本発明によるクランプシ
ステムのクランプ位置は図1と図3に示されている。
【0069】 工具20が工具受容部22に挟着されている間、工具20は上述したようにK
SM押し離し装置80を工具受容部22に押圧している。中空シャフト28を支
持している工具20、および工具受容部に形成されている通路を介して、並びに
パイプ84、86を介して、工具へ冷却剤や潤滑剤を供給するための冷却剤・潤
滑剤供給配管がつくり出されている。
【0070】 工具20の交換は、実質的に上記と逆の順序で行う。その出発状態は図1に示
すクランプ位置である。クランプねじ42を左回りに回転操作することでクラン
プ本体38が互いに離反するように動き、このとき、一方ではクランプ本体38
のキー面36と、受容セクション32の切欠き30のアンダーカットされたクラ
ンプ肩部34との係合が解消されるとともに、他方では、クランプ本体38は押
し離しピストン82のテーパ面102の上を通過する。このようなプロセスによ
って、クランプねじ42の回転運動が増えるにつれて工具20と工具受容部22
との間の固定が解消されていき、それと同時に工具20は工具受容部22から出
るように押圧される。
【0071】 工具を交換するためにクランプ装置を工具受容部22から取り外すことは当然
ながら必要ない。むしろ、クランプシステムを図2に示す解除位置にもってくる
だけで充分である。
【0072】 「クランプシステム−工具−工具受容部」という力の流れの中にある構成部品
における許容されるクランプに関して、断面が設計的に制限されているクランプ
フォークのクランプ部材40がクランプシステムのクランプ位置で純粋な引張応
力を受けるのに対し、クランプシステムの解除位置では曲げ応力が支配的になる
という好ましい状況が得られる。クランプ部材の負荷能力は、工具と工具受容部
との連結の実現可能なクランプ力の限界となるので、純粋な引張負荷の場合、ク
ランプ部材の所定の断面積のときにクランプ力に関して最大寸法を実現すること
ができる。
【0073】 工具を交換するために必要となるクランプ本体の半径方向の行程、並びに半径
方向で印加されるクランプねじの力を軸方向に作用するクランプ力に変換するこ
とは、クランプフォークの弾性的な変形を利用することにより、追加的な可動の
ロック部品をクランプシステムで用いることなしに得ることができる。それによ
りクランプシステム内部の摩擦が最低限まで抑えられるので、従来のクランプシ
ステムに比べて明らかなクランプ力の増大が得られる。
【0074】 従来のクランプシステムと比較すると、本発明によるクランプシステムは実質
的にわずか3つの構成部品でできており、すなわちクランプフォークとクランプ
ねじとKSM押し離し装置とでできている。本発明のクランプシステムの解除位
置は、同時にその取外し位置でもある。追加的な構成部品や取付装置はしたがっ
て不要である。
【0075】 上述した実施例では、クランプフォークはそれぞれクランプ本体を備えた2つ
のクランプ部材を具備している。しかしながら本発明はこのような構成方法に限
定されるものではなく、2つ以上のクランプ本体を備えていることも可能である
【0076】 上述した実施例では、クランプフォークは一体的に構成されている。しかしな
がら本発明の意味では、2つの「シェル半体」状をしたクランプ部材でクランプ
フォークを構成し、受容セクションの長軸ないし回転軸に対して回転軸が垂直で
あるリンクを介して、脚部セクションで互いに可動に連結することもことも想定
可能である。同様に、形状接合的かつ/または力接続的な結合を可能にする脚部
セクションの相応の構成によってクランプ部材を互いに回転不能に連結すること
も可能であろう。たとえばクランプ部材の脚部セクションを、受容セクションの
回転軸に関して「半円形」のセクションとして施工し、このセクションが互いに
向き合った継目面にそれぞれスプラインを有しており、このスプラインが両方の
クランプ部材の確実な相互挟着を可能にすることもできる。
【0077】 図10、図11、図12、および図13は本発明の第2実施例を示している。
この第2実施例が第1実施例と異なっている点は実質的に、受容セクションの内
部でクランプ装置39が軸方向に固定されている点だけである。したがって以下
においては、第1実施例に比べたときの相違点についてのみ説明する。
【0078】 図10には工具受容部22の受容セクション32が縦断面図で示されている。
図10からわかるように、受容セクション32は軸方向の中央の切欠き120を
有しており、この切欠きは実質的に中空シャフト28のための切欠き30と、楕
円状の断面の形をした切欠き121と、円筒状の案内切欠き31とで構成されて
いる。楕円状の断面の切欠き121の中には閉じた環状断面としての切欠き46
が、クランプ部材40の保持セクション44を懸架するために形成されている。
【0079】 楕円状の断面の形をもつ切欠き121は特に図11、図12および図13に見
ることができる。図11と図12は実質的に、図2に示す本発明のクランプシス
テムを組み付けられた状態で示す断面図に相当しており、このとき、クランプ装
置39がクランプ部材40とともに異なった回転位置で描かれている。図13は
、図1に示すクランプ状態における本発明のクランプシステムの断面図である。
【0080】 次に、図11、図12、および図13の図面を参照しながら、工具受容部22
の受容セクション32の切欠き120へのクランプ装置39の取付、およびこれ
からの取外しについて説明する。工具受容部への工具の取付/取外しは第1実施
例の場合ど実質的に同じやり方で行われるので、これに関しては詳しい説明を省
略する。
【0081】 クランプ装置39の取付は、まずクランプフォーク、すなわちクランプ部材4
0のクランプ本体38の挟み付けから始まる。これは第1実施例との関連で説明
したのと同じやり方で行われる。
【0082】 クランプフォークが挟み付けられている状態では、クランプ装置39を軸方向
で工具受容部22の受容セクション32の切欠き120に挿入することができ、
このとき、切欠き120へ挿入しているときの工具受容部22に関するクランプ
装置の回転位置が図11に示されている。この回転位置では平面E1は、切欠き
121の楕円形の断面の焦点を結んでいて長軸ないし回転軸43を含んでいる平
面EBに対して垂直になっている。したがってクランプ装置39のクランプ部材
40は、実質的に円筒状のクランプ装置39を楕円状の切欠き121に挿入でき
る程度にだけ、半径方向に挟み付けられればよい。
【0083】 第1実施例では、クランプ本体38はクランプねじ42の右回りの操作によっ
て初めて半径方向外側に向かって動かされて、それにより切欠き120の中でク
ランプ装置39を軸方向で固定できるようになるが、それに対して第2実施例で
はクランプ装置39は完全に切欠き121に挿入された後で、すなわち案内切欠
き31の底面に当接した後で、工具受容部22に関して90°だけ回転軸43を
中心に回転するので、平面E1と平面EBは共通の平面に位置することになる。
このときクランプ装置がどちらの方向に回転するかは問題でない。図12に示す
ように、クランプ装置のこのような回転の結果として保持セクション44はアン
ダーカットされた切欠き46と係合させられ、それによりクランプ装置39は工
具受容部22の受容セクション32の内部で軸方向に固定される。
【0084】 工具を工具受容部に挿入した後、クランプねじ42を右回りに操作することで
クランプシステムを最終的にクランプ状態にするが、この様子は図1に示す第1
実施例で説明したとおりである。
【0085】 工具受容部22の切欠き121からのクランプ装置39の取外しは、当然なが
ら上記と逆の手順で行う。
【0086】 したがってこの第2実施例が第1実施例と異なっているのは、工具受容部の内
部におけるクランプ装置の軸方向の固定という構成要件だけであり、このことは
、この場合には実質的に差込式定着と同じやり方で行われる。
【0087】 図14から図20は本発明によるクランプシステムの第3実施例を示している
。本発明のクランプシステムの第3実施例が第1および第2実施例と異なってい
るのは、実質的に、クランプフォークのクランプ部材40の構成とクランプねじ
42の構成だけである。したがって以下においては、第1実施例に比べたときの
相違点についてのみ説明する。
【0088】 図14と図15には本発明によるクランプシステムがクランプ状態で描かれて
いる。図16と図17は本発明のクランプシステムを解除状態で示している。図
18から20には、本発明のクランプシステムのクランプフォークが異なる角度
で描かれている。
【0089】 特に図18および図19から明らかなように、クランプ部材40はそれぞれ一
体的に結合されている脚部セクション41の側に、たとえばフライス削りされた
2つの切り込み130および132を工具受容部22の長軸または回転軸43に
対して鉛直に具備している。これらの切り込み130と132は、第1および第
2の実施例におけるクランプ部材40の断面に比較してクランプ部材40の断面
を狭くする。本発明によるクランプシステムの第3実施例では、特に切り込み1
30の領域のセクション131が「材料リンク」として機能する。この材料リン
クはクランプシステムを解除すると同時に、すなわちクランプねじ42の回転操
作に起因して両方のクランプ部材40が挟み付けられると同時に、弾性的に変形
させられる。設計的に簡単に実現できるこうした方策により、両方のクランプ部
材40を挟み付けるために、つまり図16および図17に示す解除位置にクラン
プシステムをもってくるために、クランプ部材40が切り込みを備えていない第
1および第2の実施例に比べて小さな力しか必要なくなる。第1および第2の実
施例のくランプシステムでクランプ部材40の挟み付けに必要となる力を印加で
きるようにするには、クランプ部材40が軸方向で見て一定の「レバー長さ」を
有していなくてはならない。第3実施例では切り込み130および132によっ
てクランプ部材40の断面が狭いので、両方のクランプ部材40を挟み付けるた
めに、つまり図16および図17に示す解除位置にクランプシステムをもってく
るために、より少ない力しか必要でない。つまり第1、第2、および第3の実施
例に基づくクランプシステムではクランプねじ42の回転操作で両方のクランプ
部材40に等しいクランプ力を印加することができると仮定すると、第3実施例
に基づくクランプシステムのクランプ部材40に設けられている切り込み130
、132は、クランプ部材40の著しい短縮化を可能にし、それに伴ってクラン
プシステム全体の短縮化を可能にする。これに起因する材料節約や重量の低減、
並びにこれによって生じる製造コストの低下などを除いても、設計的に簡単に実
現できる上述の方策はさらに取付を容易にするものである。
【0090】 切り込み132の中には、図14と図16に見える支持セグメント140が配
置されている。この支持セグメント140が担っている役割は、クランプシステ
ムをクランプするとき、すなわちクランプ部材40を離反運動させるときに、図
14および図16に関して時計回りに方向付けられたトルクによってクランプ部
材40が「折り取られる」のを防止することである。図16に示すクランプシス
テムの解除位置では、有利にはアルミニウムその他の材料で製作されているこの
支持セグメントは切り込み132の中で自由に可動に設置されている。図16に
示すクランプシステムのクランプ位置では、この支持セグメント140は、切り
込み132を制限している各側面の間に挟み込まれていてクランプ部材40の補
強をもたらしており、それによってクランプ部材は仮想の中心点としての、アン
ダーカットされた切欠き46と受容セクション32の切欠き30とにはさまれた
受容セクション32の案内切欠き31の内周壁セクションを中心として「後方」
に折り取られることがない。
【0091】 第3実施例に基づくクランプシステムが第1および第2の実施例のクランプシ
ステムとさらに相違している点は、クランプねじ42の構成に見ることができる
。第1および第2の実施例ではクランプねじ42は頭部セクション52およびね
じ山セクション56とともに一体的に具体化されているが、それに対して第3実
施例のクランプねじ42は2つの部分から構成されている。図14から図17か
らわかるように、クランプねじ42は、左ねじ山セクション56bと右ねじ山セ
クション56aとを備えたねじ山セクション56を有しており、これらのうち一
方は図14から図17の上側に示すクランプ本体38のネジ穴62に配置されて
いるとともに、他方は頭部セクション52として機能するナットの中に配置され
ており、このナットは下側のクランプ本体38の切欠き57の中に配置されてい
る。このような構成の利点は、クランプ本体38の比較的大きな「行程」を生じ
させるために、クランプねじ42の右ねじ山/左ねじ山に起因して比較的小さな
回転運動しか必要でないことである。しかも、頭部セクション52として機能す
るナットは実質的に引張の負荷しか受けないので、ナットとこれに対応するクラ
ンプ本体38のどちらも摩擦に起因する強力な磨耗を受けない。第3実施例に基
づくこのクランプねじ42のその他の詳細は図14から図17より明らかである
【0092】 第3実施例における工具受容部への工具の取付およびこれからの取外し、並び
にクランプシステムの作用形式は、第1および第2実施例に基づくクランプシス
テムの場合と原理的に同じやり方で行われるので、ここでは詳細な説明は省略す
る。
【0093】 第1、第2、および第3の各実施例の固有の構成要件は、当然ながら、技術的
に可能であり目的に適っていると思われる場合には互いに任意に組み合わせ可能
、もしくは相互に交換可能である。
【0094】 したがって本発明は、有利には回転対称な2つの部品を取外し可能に結合する
ためのクランプシステムを提供し、これらの部品のうち一方は有利には円筒状ま
たはテーパ状の中空シャフトを有しているとともに、他方の部品は、この中空シ
ャフトを形状適合的に受容するための相応の受容セクションを有している。この
クランプシステムは同心的に受容セクションの内部に配置されたクランプ装置を
具備しており、このクランプ装置は両方の部品が相互に組み合わされた状態では
一方の部品の中空シャフトの中へ延びるとともに、クランプ本体を駆動する操作
装置を有している。クランプ本体は、中空シャフトのアンダーカットされたクラ
ンプ肩部と係合させ、およびこれから係合解除することができ、それによって結
合されるべき両方の部品の嵌め合い面の間に圧着力が生成される。クランプ本体
は、受容セクションの長軸ないし回転軸に対して実質的に平行に配置されている
長尺状のクランプ部材の頭部セクションとして施工されており、これらのクラン
プ部材の脚部セクションは相互に連結されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、有利な実施例に基づく本発明のクランプシステムを、結合されるべき
2つの部品が相互挟着された状態で示す、部分的に破断した模式的な軸方向断面
図である。
【図2】 図2は、有利な実施例に基づく本発明のクランプシステムを、結合されるべき
2つの部品が相互挟着された状態で示す、部分的に破断した模式的な軸方向断面
図である。
【図3】 図3は、本発明のクランプシステムを示す図1のIII−III線に沿った横
断面図である。
【図4】 図4は、本発明のクランプシステムを示す図2のIV−IV線に沿った横断面
図である。
【図5】 図5は、本発明のクランプシステムのクランプ装置を示す、部分的に破断した
模式的な図である。
【図6】 図6は、クランプ装置を示す図5のVI−VI線に沿った横断面図である。
【図7】 図7は、図5のクランプ装置を示す模式的な平面図である。
【図8】 図8は、KSM押し離し装置を示す、部分的に破断した模式的な図である。
【図9】 図9は、図8の矢印IXに示す視線で見たときの押し離しピストンを示す模式
図である。
【図10】 図10は、第2実施例に基づく工具受容部の受容セグメントを示す横断面図で
ある。
【図11】 図11は、第2実施例に基づくクランプシステムの解除状態でクランプ装置を
示すXI−XI線に沿った横断面図である。
【図12】 図12は、第2実施例に基づくクランプシステムの解除状態でクランプ装置を
示すXI−XI線に沿った横断面図である。
【図13】 図13は、第2実施例に基づくクランプシステムのクランプ状態でクランプ装
置を示すXIII−XIII線に沿った横断面図である。
【図14】 図14は、第3実施例に基づく本発明のクランプシステムを、結合されるべき
2つの部品が相互挟着された状態で示す、部分的に破断した模式的な軸方向断面
図である。
【図15】 図15は、有利な実施例に基づく本発明のクランプシステムを、結合されるべ
き2つの部品が相互挟着された状態で示す、部分的に破断した模式的な軸方向断
面図である。
【図16】 図16は、本発明のクランプシステムを示す図14のXV−XV線に沿った横
断面図である。
【図17】 図17は、本発明のクランプシステムを示す図16のXVII−XVII線に
沿った横断面図である。
【図18】 図18は、第3実施例に基づく本発明のクランプシステムのクランプ装置を示
す、部分的に破断した側面図である。
【図19】 図19は、第3実施例に基づく本発明のクランプシステムのクランプ装置を示
す、部分的に破断した平面図である。
【図20】 図20は、第3実施例に基づく本発明のクランプシステムのクランプ装置を示
す前面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年6月11日(1999.6.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 刊行物DE−A4220873より、有利には回転対称な2つの部品を取外し
可能に結合するためのクランプシステムが公知であり、これらの部品のうち一方
は有利には円筒状またはテーパ状の中空シャフトを有しているとともに、他方の
部品は、この中空シャフトを形状適合的に受容するための相応の受容セクション
を有している。同心的に受容セクションの内部に配置されたクランプ装置が設け
られており、このクランプ装置は両方の部品が相互に組み合わされた状態では一
方の部品の中空シャフトの中へ延びるとともに、反対方向に可動な少なくとも2
つのクランプ本体と、このクランプ本体を駆動する操作装置を有しており、この
操作装置によってクランプ本体は中空シャフトのアンダーカットされたクランプ
肩部と係合し、およびこれから係合解除するように可動であり、それによって結
合されるべき両方の部品の嵌め合い面の間に圧着力が生成される。 このクランプシステムはクランプ本体を備えたクランプ装置によって結合され
るべき2つの部品を挟着するという上述した原理に基づいている。このクランプ
システムでは、結合されるべき部品の正確な位置固定という先に述べた問題を、
取付に関してクランプ本体から結合解除された支持本体が形状接合的に受容セク
ションに固着されることによって解決している。位置固定された支持本体はクラ
ンプ本体の支持を惹起し、それにより間接的にクランプ力の反力を受容している
。しかし、このように支持本体並びにその固着と位置固定とを介して反力を間接
的に受容することは、追加的な固定部材と取付部材によってしか実現することが
できない。しかも一般に別個の取付装置が必要とされる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 たとえば刊行物DE−C2−3807140に記載されているような別の公知
のクランプシステムでは、ルーズに配置された、または少なくとも明確には固着
されていない複数のクランプ部材を形状接合的に受容セクションの内部に懸架し
なくてはならない。この場合、確かに追加的な支持本体は必要なくなるものの、
クランプ部材の直接的な懸架は著しい取付コストと結びついてしまう。なぜなら
、個々に配置されたクランプ部材は取付位置で明確に固着されないからである。
そのため取付/取外しの際にはクランプ部材を特別な取付位置/取外し位置にも
ってこなくてはならない。そのためにやはり追加的な構造部品と取付装置とが必
要になる。 刊行物DE−U1−29518660より、新たな請求項1の上位概念に記載
のクランプシステムが公知である。 工具スピンドルでクランプ部材半体を固定するためにネジ付きスリーブ、クラ
ンプリング、並びにセグメント状に形成された複数の支持部材が必要である。し
たがってクランプ部材半体の頭部は、クランプリングと支持部材とで構成された
「伝動装置」を介して、工具心棒のアンダーカットされたクランプ肩部で支持さ
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 そこで本発明の課題は、結合されるべき2つの部品のためのクランプシステム
、たとえば工具システムモジュールと工作機械スピンドルであって、一方では最
低限の構造部品ですますことができ、他方では、追加的な取付装置や固定装置を
必要とすることなく、結合されるべき両方の部品の簡単で確実、かつ形状安定的
な連結を可能にするものを提供することである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】 この課題は請求項1の構成要件を備えたクランプシステムによって解決される
。 本発明によれば、クランプ部材は頭部セクションと脚部セクションとの間の領
域にそれぞれ保持セクションを備えており、これらの保持セクションは受容セク
ションのアンダーカットされた切欠きと係合可能である。 したがって従前と同じくクランプ本体は、受容セクションの長軸ないし回転軸
に対して実質的に平行に配置された長尺状のクランプ部材の頭部セクションとし
て施工されている。このクランプ部材はクランプ装置の構成要素である。クラン
プ部材の脚部セクションは本発明によれば互いに結合されているので、クランプ
装置は実質的にV字型ないしU字型のクランプフォークないしコレットチャック
の形状を有している。このときクランプ部材はそれぞれ可動に形状接合的かつ力
接合的に、または一体的に相互に結合されていてよい。操作装置を用いることで
各クランプ本体の逆方向の運動を惹起することができ、すなわち各クランプ本体
の接近または離反運動を惹起することができる。したがって、クランプ部材相互
のこのように設定された構成を備える本発明のクランプシステムにより、従来の
クランプシステムでは必要となっていた、クランプ部材やクランプ本体のための
支持本体が不要となる。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有利には回転対称な2つの部品(20;22)を取外し可能
    に結合するためのクランプシステムであって、これらのうち一方の部品(20)
    は有利には円筒状またはテーパ状の中空シャフト(28)を有しているとともに
    他方の部品はこの中空シャフト(28)を形状適合的に受容するための相応の受
    容セクション(32)を有しており、このクランプシステムは同心的に受容セク
    ション(32)の内部に配置されたクランプ装置(39)を具備しており、この
    クランプ装置は、両方の部品が相互に組み合わされた状態では一方の部品(20
    )の中空シャフト(28)の中へ延びるとともに、逆方向に可動な少なくとも2
    つのクランプ本体(38)並びにこのクランプ本体(38)を駆動する操作装置
    (42)を有しており、この操作装置によって、クランプ本体(38)は、中空
    シャフト(28)のアンダーカットされたクランプ肩部(34)と係合および係
    合解除するように可動であり、これによって結合されるべき両方の部品(20;
    22)の嵌め合い面(24;26)の間に圧着力が生成されるものにおいて、 前記クランプ本体(38)は、受容セクション(32)の長軸もしくは回転軸
    (43)に対して実質的に平行に配置されている長尺状のクランプ部材(40)
    の頭部セクションとして施工されており、これらのクランプ部材の脚部セクショ
    ンは相互に連結されていることを特徴とするクランプシステム。
  2. 【請求項2】 前記クランプ部材(40)は、一体的に構成されているU字
    型のクランプフォークの脚部で形成されている、請求項1記載のクランプシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記クランプ部材(40)の脚部セクション(41)がリン
    クによって相互に結合されており、このリンクの回転軸は受容セクション(32
    )の長軸ないし回転軸(43)に対して垂直に配置されている、請求項1記載の
    クランプシステム。
  4. 【請求項4】 前記クランプ部材(40)は、頭部セクションと脚部セクシ
    ョンとの間の領域でそれぞれ保持セクション(44)を備えており、これらの保
    持セクションは、クランプ本体(38)と中空シャフト(28)のアンダーカッ
    トされたクランプ肩部(34)との係合に同期して、受容セクション(32)の
    アンダーカットされた切欠き(46)と係合させることが可能である、請求項1
    ないし3のいずれか1項記載のクランプシステム。
  5. 【請求項5】 前記アンダーカットされた切欠き(46)は、閉じた環状断
    面を有している、請求項4記載のクランプシステム。
  6. 【請求項6】 前記クランプ本体(38)は、それぞれキー面(36)を備
    えており、このキー面は中空シャフト(28)のアンダーカットされたクランプ
    肩部(34)に設けられている対抗面と協働する、請求項1ないし5のいずれか
    1項記載のクランプシステム。
  7. 【請求項7】 前記アンダーカットされたクランプ肩部(34)は、中空シ
    ャフトに形成されている閉じた環状断面をもつ切欠きの一部である、請求項6記
    載のクランプシステム。
  8. 【請求項8】 前記クランプ装置(39)は、受容セクション(32)の相
    応の案内切欠き(31)の内部に配置されているとともに、この案内切欠き(3
    1)の底面でリングシール材に対して密着している、請求項1ないし7のいずれ
    か1項記載のクランプシステム。
  9. 【請求項9】 前記アンダーカットされたクランプ肩部(34)との係合が
    解除されるときに、クランプ本体(38)によって軸方向に操作可能な押し離し
    装置(80)を備えており、この押し離し装置は結合されるべき両方の部品(2
    0;22)を分離させる役目を果たす、請求項1ないし8のいずれか1項記載の
    クランプシステム。
  10. 【請求項10】 押し離し装置(80)の一部として押し離しピストン(8
    2)を備えており、この押し離しピストンは、中空シャフト(28)を支持して
    いる部品(20)の中央の切欠き(94)に配置されているとともに、クランプ
    本体(38)とアンダーカットされたクランプ肩部(34)との係合が解除され
    るときに次第に大きな力で同期して切欠き(94)の支持面(104)に対して
    押圧可能であり、これにより、中央で作用する有用な力が中空シャフトを支持し
    ている部品(20)に対して加えられる、請求項9記載のクランプシステム。
  11. 【請求項11】 クランプ本体(38)が、中空シャフト(28)のアンダ
    ーカットされたクランプ肩部(34)との係合が解除されるときに互いに離れる
    ように移動し、それと同時に押し離しピストン(82)に形成されたテーパ面(
    102)の上を通過する、請求項10記載のクランプシステム。
  12. 【請求項12】 前記押し離しピストン(82)の円周溝にリングシール材
    が配置されており、このリングシール材を介して押し離しピストン(82)は切
    欠き(94)の円周壁に当接している、請求項9ないし11のいずれか1項記載
    のクランプシステム。
  13. 【請求項13】 受容セクション(32)を支持している部品(22)に形
    成された通路セクション(98、100)と、中空シャフト(28)を支持して
    いる部品(20)に形成された通路セクション(90、92)と、クランプ装置
    (39)を橋渡ししていてその回転位置固定を受容セクション(32)に関して
    惹起している少なくとも1つの配管セクション(84、86)とで構成される冷
    却剤・潤滑剤供給システム(82)を備えている、請求項1ないし12のいずれ
    か1項記載のクランプシステム。
  14. 【請求項14】 配管セクション(84、86)が、結合されるべき部品の
    間に配置されたパイプを包含しており、このパイプの中空シャフト側の端部は形
    状接合的かつ/または力接続的に有利には密封されてはんだ付けされて押し離し
    ピストン(82)の相応の切欠き(90、92)に受容されており、前記パイプ
    のシャフトセクションは軸方向に摺動可能にクランプ装置(39)の結合セクシ
    ョン(41)の相応の切欠き(94、96)によって案内されており、前記パイ
    プの受容セクション側の端部は受容セクション(32)を支持している部品(2
    2)にある相応の切欠き(98、100)に嵌め合いで受容されている、請求項
    13記載のクランプシステム。
  15. 【請求項15】 配管セクション(84、86)が、クランプシステムの解
    除位置でクランプ本体(38)が配管セクション(84、86)を挟み込むよう
    に各クランプ本体(38)の間で位置決めされている、請求項13または14記
    載のクランプシステム。
  16. 【請求項16】 結合されるべき部品(20;22)が回転対称な部品とし
    て施工されており、結合されるべき部品の押し付け面はラジアル環状面(24;
    26)として施工されている、請求項1ないし15のいずれか1項記載のクラン
    プシステム。
  17. 【請求項17】 中空シャフト(28)と受容セクション(32)との間の
    嵌め合い面がテーパ面で形成されている、請求項1ないし16のいずれか1項記
    載のクランプシステム。
  18. 【請求項18】 受容セクション(32)と中空シャフト(28)とがそれ
    ぞれ長軸もしくは回転軸(43)に対して横向きに延びる半径方向の貫通孔(6
    4;66)、有利には半径方向のボアを有しており、その中には外部からたとえ
    ば六角スパナの形をとる工具(63)を操作装置(42)の駆動のために挿入す
    ることができる、請求項1ないし17のいずれか1項記載のクランプシステム。
  19. 【請求項19】 前記操作装置は、クランプねじ(42)であり、このクラ
    ンプねじは、一方のクランプ本体(38)の相応の切欠き(57)に配置されて
    いる頭部セクション(52)と、他方のクランプ本体(38)の相応のネジ穴(
    62)に配置されているねじ山セクション(56)とを備えている、請求項18
    記載のクランプシステム。
  20. 【請求項20】 前記クランプ装置(39)は、円筒状の部品で製作されて
    おり、それによってクランプ部材(40)とクランプ本体(38)は円弧状の外
    面を備えていて結合セクション(41)は円筒状の外面を備えている、請求項1
    ないし19のいずれか1項記載のクランプシステム。
  21. 【請求項21】 クランプ本体(38)に続いているクランプ部材(40)
    のセクションが、クランプシステムのクランプ状態のときに受容セクション(3
    2)の案内切欠き(31)の内周壁に当接する、請求項1ないし20のいずれか
    1項記載のクランプシステム。
  22. 【請求項22】 クランプねじ(42)のねじ山セクション(56)が左ね
    じ山セクション(56b)と右ねじ山セクション(56a)とを有しており、そ
    のうち一方(56a)は他方のクランプ本体(38)のネジ穴(62)に配置さ
    れているとともに他方(56b)は頭部セクション(52)として機能するナッ
    トに配置されており、このナットは一方のクランプ本体(38)の切欠き(57
    )に配置されている、請求項19記載のクランプシステム。
  23. 【請求項23】 前記クランプ部材(40)は、その脚部セクション(41
    )の側でそれぞれ断面積を狭くさせる切り込み(130、132)を備えている
    、請求項1ないし22のいずれか1項記載のクランプシステム。
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