JP2001524085A - 乳頭腫ウイルス感染の治療方法 - Google Patents

乳頭腫ウイルス感染の治療方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、乳頭腫ウイルス関連症状の患者、又は乳頭腫ウイルスを保持もしくはウイルスに感染しているか、又は乳頭腫ウイルスに対する抗体を有する患者の、プロダクトR(ペプチド−核酸製剤)を用いる治療を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 乳頭種ウイルス感染の治療方法 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、以下に定義するプロダクトRを乳頭腫ウイルス感染患者の治療に用 いる方法に関する。2.関連技術の記載 ヒトのウイルス疾患の治療は、医科学の主要な焦点である。なんらかの進歩が なされているが、ウイルス感染は、依然として治療がもっとも難しい疾患の一つ である。ウイルス疾患の検出及び治療技術の改善と共にウイルス疾患についての 理解が深まっているにもかかわらず、効果が確認された抗ウイルス薬剤は、ほと んどない。ウイルス疾患にはHIVのように生命をおびやかすものがあり、単純ヘ ルペスウイルス及びインフルエンザウイルスのように深刻な問題を引き起こし続 けているものもある。さらに、新規なウイルス疾患は、進化の必然的な結果とし て常に現れる。したがって、ウイルス疾患の新規かつ効果的な治療の研究は、緊 急な課題のままである。 1930年代には、抗ウイルスプロダクトとしてプロダクトR1(この剤は、Advance d Viral Research Corp.の商標である商標“Reticulose”として公知である)が 見出された。これは当初ペプトン、ペプチド及び核酸(以下に十分に定義する) からなるプロダクトであると考えられたが、正確な組成はいまだ同定されていな い。それにもかかわらず、プロダクトRは、幾つかのウイルス疾患経路を急速に 阻害する能力を立証している。それは非毒性で、組織液及び血清と混和性で、ア ナフィラキシー特性が ない。 これらの当初の有望な臨床報告にもかかわらず、系統的な研究は、臨床的な有 用性を確立するためには、ほとんど行われていない。上記ウイルス感染治療に最 適なプロダクトRの投与量は、あまり研究されていない。実際、大抵の臨床報告 は、プロダクトRの有効性を評価するのに必要な対照と統計的に十分なサンプル が欠けていた。補足すると、2つの初期の刊行物が、プロダクトRの抗ウイルス 活性を示せなかったと疑っている。この議論を考慮すると、ウイルス感染治療に プロダクトRを用いる現在の技術状態は、疑わしい。プロダクトRの開発の経緯を 細かに調査すると、特定のウイルス感染治療を目的として追行できる有意義なパ ターンは示されておらず、感染を引き起こすウイルスが、その遺伝特性又は/及 び病因において広範囲に多様化されている。さらに、初期の臨床用途は、単独の 投与剤としてプロダクトRのみを記載していた。プロダクトRが、他の抗ウイルス 薬剤との組み合わせで用いられることは、示唆されていない。また、約2ヶ月以 上の長期間、プロダクトRが投与されたこともない。従来技術に限界があるので あれば、プロダクトRを用いる新しい治療方法を開発することが望ましい。 抗ウイルス剤の開発において、特定のウイルスに対する抗ウイルス剤の阻害活 性が、別のウイルスに対する阻害作用と同一視できないことは周知である。例え ば、アシクロビルは、単純ヘルペスとサイトメガロウイルス(CMV)がともに同じ ヘルペスウイルスの群に属していても、ある遺伝特性を分けているので、HSV1 及び2には特異的に有効であるが、CMVには有効でないことが分かっている。HSV 1及び2にユニークなチミジンキナーゼ遺伝子の活性化にかかるアシクロビルの 特異性は、個々のウイルスの特徴的な性質が、まさにこのウイルスに特異的な抗 ウイルス剤の開発の基礎をなしていることを示している。つまり、ある抗ウイル ス剤 を用いるウイルス感染治療は、同じ剤を他のウイルス感染の治療に用いる際に同 じ効果が生じるということを必ずしも示さない。さらに、ウイルスの遺伝的な多 様性は、様々なウイルスに対する抗ウイルス剤の新しい用途の有効性を見極める 試験を要する。 抗ウイルス剤は、ウイルス感染の様々な状態;吸着、浸透(内面化)及びアン コーティング(uncoating)のような初期の事象;各ウイルスゲノムと核タンパク 質複合体成分に特徴的なウイルス複製;及び代謝経路の化学に関与する分子と通 常、相互作用する。抗ウイルス剤での阻害にもっとも良い標的は、ウイルスに独 特の機能を付与し、宿主細胞で類似した対照物を有しない分子である。仮想の抗 ウイルス剤が相互作用するウイルス特異性の分子を同定するためには、粒子とゲ ノムの構造の観点でウイルスを特徴づけ、ならびに感染細胞で生じる特異的な生 化学事象を定義づけることが重要である。ウイルスの吸着、複製及び代謝に必要 な分子の発見は進歩しているが、現在の知識は、これらの事象の多くの局面を説 明するには不十分である。この結果、1つ又は一連の上記の事象をとおして標的 ウイルスと相互作用する点で、全ての抗ウイルス剤の機能が十分に定義されてい るとは限らない。特に抗ウイルス剤があまり特徴付けされていない場合に、新し いウイルス感染を治療するのに抗ウイルス剤が用いられていることは、あまり理 解されていない。ウイルスの遺伝特性と抗ウイルス剤の化学特性に関する知識が なければ、ウイルス感染治療は、予測できない。発明の要約 したがって、本発明の対象は、乳頭腫ウイルスに感染しているか、又は乳頭腫 ウイルス関連症状を示すか、又は乳頭腫ウイルスに対する抗体を有する患者に、 プロダクトR(ペプチド及び核酸からなる抗ウイルス剤)を非経口投与することに よる、該患者の治療方法の開発である。 動物の乳頭腫ウイルスは、皮膚であってもよく、又は口腔咽頭、食道もしくは 生殖道由来の粘性扁平上皮も含むことができる純粋な扁平上皮増殖性病変(いぼ )に共生している。幾つかのヒト皮膚乳頭腫ウイルス(HPV類)は、扁平細胞癌の 発生、あるタイプの皮膚癌に活性な役割を果たし、希少な皮膚科学疾患である、 いぼ状表皮異形成(EV)をいぼ状の病変に生じる。幾つかの生殖道HPV類は生殖い ぼを生じ、それらは、気道、口腔及び結膜のような他の粘性部位を感染するHPV 類のなかで優勢である。生殖道のHPV感染が、もっとも流行している性伝播感染 の1つで、生殖道(特に子宮頸部)の幾つかの扁平細胞癌、主要なヒトの癌に病 因学的に関連していることは、今や明らかである。世界中で、約50万件の頸部の 侵襲性癌の新しい症例が、一年間に診断されている。開発途上国では、頸部癌は 、もっともよくある女性の悪性癌で、全ての女性の癌の約24%を成している。先 進国では、それは、乳癌、肺癌、子宮癌及び卵巣癌に次いでおり、全ての女性の 癌の7%となっている。 後天性免疫不全症候群(AIDS)又はヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染患者は、 免疫適格患者には一般に認められない多くの異なる感染種に悩まされている。こ れらの感染は、日和見感染と名付けられている。AIDS患者に共通している性伝播 感染の1つは、幾つかの異なるタイプのHPVで引き起こされる生殖いぼである。 一般に、乳頭腫ウイルスは小さく、正二十面体の対称な72個のキャプソマー及 び約8,000bpの二本鎖環状DNAゲノムを有する非包膜ウイルスである。乳頭腫ウイ ルスのゲノム組織の1つの特徴は、ゲノムの全オープンリーディングフレームが 一方の鎖に位置し、ウイルス遺伝子の全体が一方の鎖に位置しているのを示して いることである。全ての乳頭腫ウイルスは、同様の遺伝組織を有する。ウイルス ゲノムは、ウイルスDNA複製と細胞の形質転換に必要な遺伝子をエンコードして いる初期領域、 キャプシドタンパク質をコードする後期領域、及び複製起点ならびに転写と複製 用の多くの制御因子を含む調節領域に分割される。 乳頭腫ウイルスは、ウイルスDNA複製に2つの様式を有する。1つは、基底細 胞を含む真皮のより低い位置の細胞、ならびに線維乳頭腫の皮膚線維芽細胞で生 じるようである。これらの細胞で、ウイルスDNAは、安定なマルチコピープラス ミドとして維持されているらしい。ウイルスゲノムは、宿主細胞染色体との同期 化で、S-期のあいだに細胞周期当たり平均1回複製し、正確に娘細胞に分配され てもよい。このタイプのDNA複製は、表皮のステム細胞の永続的かつ潜在的な感 染を確実にする。2つ目のタイプのDNA複製は増殖性DNA複製で、乳頭腫のより分 化した上皮細胞で生じる。プラスミドの維持から増殖性ウイルスDNA複製へのス イッチを調節するメカニズムは、知られていない。そのスイッチは、分化ケラチ ノサイトでの細胞制御因子の存在又は非存在を伴い得る。 乳頭腫ウイルスのゲノムは多くのシス調節因子を含み、ウイルス遺伝子発現を モジュレートする幾つかの転写因子をエンコードする。乳頭腫ウイルスの転写は 、多重プロモーターの存在、代替的かつ多重のスプライスパターン及び異なる細 胞でのmRNA種の分化産生のために複雑である。転写は、感染細胞で厳密に調節さ れる。 また、乳頭腫ウイルスの特徴的なゲノム構造に加えて、2つの主要な生物学的 特徴である複製及び転写の様式が、乳頭腫ウイルスを他のウイルスと別にしてい る。まず、乳頭腫ウイルスは、高度な種特異性を有する。HPV類の他種への天然 の伝達に関する例は、知られていない。また、乳頭腫ウイルスは著しい細胞屈性 を示す。HPV類は、大部分が良性の上皮腫瘍を生じる皮膚又は粘膜の扁平上皮表 面のみに感染する。乳頭腫ウイルスによる細胞の生産的感染は、初期及び後期段 階に分けられる。これらの段階は、上皮細胞の分化状態に関連している。ウイル スゲノムの調 節領域因子と細胞タンパク質との相互作用は、HPVの細胞屈性に基づく分子を提 供する。特定のウイルスタイプは、皮膚又は粘性タイプのいずれかを好むようで ある。例えば、HPV-11は、体のほかの部位由来の皮膚上皮には急速に感染しない が、生殖道又は気道のいずれかの粘膜上皮に感染できる。 つぎに、乳頭腫ウイルスの基本的性質は、細胞増殖と形質転換の誘導である。 乳頭腫ウイルス感染のもっとも一般的な臨床上の現象は、良性腫瘍であるいぼの 発生である。侵襲性癌への良性乳頭腫の進行は、以下のように特徴づけることが できる:1)幾つかのウイルスタイプのみが、潜在的にオンコジーンを有し得る; 2)最初の感染から侵襲性癌の発生までの時間間隔は、長くてもよい(ヒトの生殖 道癌の場合には、この間隔は数10年であり得る);3)悪性への進行には補因子が 要される。乳頭腫ウイルス形質転換細胞の一つの重要な特徴は、乳頭腫ウイルス DNAがマルチコピープラスミドとしてしばしば維持され、ウイルスゲノムの組み 込みが、形質転換状態の開始と維持のいずれかに要されないことである。 ウイルスの付着、レセプター、ビリオンエントリー、アンコーティング、集合 又は放出に関しては、ほとんど知られていない。 乳頭腫ウイルスの種々の処理は、腐食剤、寒冷療法の使用を含み、DNA合成阻 害剤、外科治療及び免疫治療の使用が試験されている。しかし、これらの治療の 有効性は、一方で自然退縮、他方で再発があるために評価が困難である。 プロダクトRは、乳頭腫ウイルス関連症状を有するとして同定された患者、な らびに乳頭腫ウイルスに感染もしくはウイルスを保持しているか、又は乳頭腫ウ イルスに対する抗体を有するとして同定された患者の治療に有用であることが現 在発見されている。本発明は、その同定された患者に、滅菌した注射製剤で約5 μl〜40μl/体重kg/日の有効な乳頭腫 ウイルス治療量のプロダクトRを非経口的に投与することによる、該患者の治療 方法に関する。 本発明の他の対象及び特徴は、添付の図面と関連する詳細な以下の記載から明 らかになるであろう。しかし、図面が本発明を限定する目的としてではなく、例 示のみを目的としていることは、添付の請求の範囲を参照して理解されるべきで ある。現在好ましい具体例の詳細な記載 本発明は、プロダクトRの有効な投与量を非経口的に投与することにより、乳 頭腫ウイルス関連の症状を有するとして同定された患者を治療する方法としての プロダクトRの使用を開示する。 また、本発明は、感染患者の細胞の乳頭腫ウイルス複製を阻害し、乳頭腫ウイ ルスに感染したヒトの発育から乳頭腫ウイルス感染を妨げるためにプロダクトR を用いる、乳頭腫ウイルスに感染しているか、又はウイルスを有する患者の治療 方法を開示する。 さらに、本発明は、有効投与量のプロダクトRを非経口的に投与することによ り、乳頭腫ウイルスに対する抗体を有する患者を治療する方法を開示する。 ここで用いられるように、プロダクトRは、以下の方法のいずれかでつくられ るプロダクトである。プロダクトRの調製方法I 適当な容器中の約3〜7℃のUSP注射用水約2.5リットルに、約35.0gのカゼイン 、約17.1gのビーフペプトン、約22.0gの核酸(RNA)、約3.25gのウシ血清アルブミ ンを懸濁し、全成分が適当に湿るまで緩やかに攪拌する。攪拌しながら水酸化ナ トリウム約16.5g(試薬グレードACS)を注意深く加え、水酸化ナトリウムが完全 に溶解するまで攪拌を続ける。RNAが完全に消化されるまで、例えば約4時間の あいだ、約91bs圧、200〜 230°Fでオートクレーブする。時間の終わりにオートクレーブを止め、反応フラ スコと内容物を環境温度にゆっくり冷却させる。次いで、約3〜8℃で少なくとも 6時間冷却する。低圧(1〜6psi)の窒素又はアルゴンのような希ガスを用いて、2 μと0.45μのフィルターで得られた溶液をろ過する。同様に、0.2μの発熱性保 持フィルターで再度溶液をろ過する。得られたろ液をサンプルとし、全窒素につ いてアッセイする。次いで、計算して、ろ液に加えられるべき注射用冷却水の量 を決定し、窒素含量が165〜210mg/100mlの希釈ろ液を得る。最終体積は、約5リ ットルである。次いで、濃縮HCl(試薬グレードACS)又は1.0の通常のNaOHのい ずれかを用いて、pHを約7.3〜7.6の範囲に調整する。次いで、希釈溶液を低圧で 希ガスを用いて0.2μのフィルターに再度ろ過する。次に、希ガス雰囲気中のガ ラスアンプル2mlに最終ろ液を充填し、密封する。約30分間、240°Fかつ20〜30 ポンド圧で最終的に殺菌するためにアンプルを集め、オートクレーブする。殺菌 サイクル後、プロダクトRのアンプルを冷却し、洗浄する。 全量は、pH、体積及び分析調整のために+又は−2.5%の変動がある。プロダクトRの調製方法II 適当な容器中の約3〜7℃のUSP注射用水約2.5リットルに、約35.0gのカゼイン 、約17.1gのビーフペプトン、約22.0gの核酸(RNA)、約3.25gのウシ血清アルブミ ンを懸濁し、全成分が適当に湿るまで緩やかに攪拌する。攪拌しながら塩酸約11 .75ml(試薬グレードACS)をゆっくり加え、塩酸が完全に溶解するまで攪拌を続 ける。RNAが完全に消化されるまで、例えば約4時間のあいだ、約91bs圧、200〜 230°Fでオートクレーブする。時間の終わりにオートクレーブを止め、反応フラ スコと内容物を環境温度にゆっくり冷却させる。次いで、約3〜8℃で少なくとも 6時間冷却する。低圧(1〜6psi)の窒素又はアルゴンのような希ガスを用いて、 2μと0.45μのフィルターで得られた溶液をろ過する。同様に、0.2μの発熱性保 持フィルターで再度溶液をろ過する。得られたろ液をサンプルとし、全窒素につ いてアッセイする。次いで、計算して、ろ液に加えられるべき注射用冷却水の量 を決定し、窒素含量が165〜210mg/100mlの希釈ろ液を得る。最終体積は、約5リ ットルである。次いで、濃縮HCl(試薬グレードACS)又は35%(w/v)NaOHのいず れかを用いて、pHを約7.3〜7.6の範囲に調整する。次いで、希釈溶液を低圧で希 ガスを用いて0.2μのフィルターに再度ろ過する。次に、希ガス雰囲気中のガラ スアンプル2mlに最終ろ液を充填し、密封する。約30分間、240°Fかつ20〜30ポ ンド圧で最終的に殺菌するためにアンプルを集め、オートクレーブする。殺菌サ イクル後、プロダクトRのアンプルを冷却し、洗浄する。 全量は、pH、体積及び分析調整のために+又は−2.5%の変動がある。 AIDS又はHIV感染患者を含む上記の乳頭腫ウイルス感染について、患者が乳頭 腫ウイルス関連症状、感染又は抗体反応を示そうとそうでなかろうと、プロダク トRの適切な有効投与量は、約5μl〜約40μl/体重kg/日の範囲、好ましくは約10 μl〜約25μl/体重kg/日の範囲であろう。プロダクトRは、約1週間のあいだ約3 0μl/体重kg/日の量で投与され、次いで患者が無自覚になるか、ウイルス量が検 出できなくなるまで、滅菌性の注射製剤で約15μl/体重kg/日で投与されること が、もっとも好ましい。望ましい服用は、適当な時間間隔(一般的には、1日中 、等間隔)で2回、3回又はそれ以上の補佐的な服用として投与されてもよい。 一日当たりに十分な服用は、1回の投与で投与されることが好ましい。 プロダクトRは、静脈、腹腔内、皮下、筋肉内及び皮内等を含むいずれかの適 切な注射経路で投与されてもよく、これらに限定されない。現在好ましい投与経 路は、筋肉内である。好ましい経路は、例えば条件及びレシピエントの年齢によ り変えてもよい。 プロダクトRは、コルチコステロイド、ガンマグロブリン、グルコース又はビ タミン、インターフェロンもしくはインターロイキンのような抗ウイルス剤等を 含む他の薬剤と組み合わせて治療に用いることができる。 プロダクトRは医薬製剤の一部として投与でき、1以上の他の薬剤が独立して 投与されるのとほぼ同時に投与できるが、それのみで存在させることが好ましい 。プロダクトRが医薬製剤の一部として投与される場合、本発明の製剤は、上記 の投与される成分の少なくとも一つと、1以上の受容なその担体及び任意の他の 治療成分とからなる。担体は、製剤の他の成分と適合性であるという意味で「受 容可能」であり、レシピエントに有害であってはならない。 製剤は、単位服用又は多重服用容器、例えば密閉したアンプル及びバイアルに 便利に存在させてもよい。 好ましい単位服用製剤は、一日当たりの服用又は単位、一日当たりの補佐的な 服用、又は適切な画分の投与成分を含む製剤である。 したがって、好ましい具体例に使用されるように、本発明の基本的な新規の特 徴を示し、記載し、指摘するが、図示した装置の形態と詳細及び操作において、 種々の省略及び置換及び変化が、本発明の趣旨を逸脱せずに当業者によりなされ 得ることは理解されるであろう。例えば、実質的に同様の方法で実質的に同様の 機能を果たし、同様の結果を生じる要素及び/又は方法工程の全ての組み合わせ が本発明の範囲内であることは、明確に意図される。それ故、添付の請求の範囲 によってのみ限定されることを意図するものでる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AL,AM,A T,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA ,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES, FI,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG ,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 滅菌性注射製剤のプロダクトRの有効な乳頭腫ウイルス治療量を、乳頭腫 ウイルスに関連した症状の患者に非経口的に投与することからなる、該患者の治 療方法。 2. プロダクトRの有効治療量が、滅菌性の注射製剤で約5μl〜40μl/体重kg/ 日の範囲である請求項1に記載の方法。 3. プロダクトRの有効治療量が、滅菌性の注射製剤で約10μl〜25μl/体重kg /日の範囲である請求項1に記載の方法。 4. プロダクトRの有効治療量が、約1週間のあいだ滅菌性の注射製剤で約30 μl/体重kg/日であり、次いで患者が無自覚になるか、ウイルス量が検出できな くなるまで、滅菌性の注射製剤で約15μl/体重kg/日である請求項1に記載の方 法。 5. 患者がAIDSを有するか、又はHIVに感染している請求項1に記載の方法。 6. 有効な乳頭腫ウイルス治療量のプロダクトRを滅菌性の注射製剤で乳頭腫 ウイルス感染患者又はウイルス保持患者に非経口的に投与することからなる、該 患者の治療方法。 7. プロダクトRの有効治療量が、滅菌性注射製剤で約5μl〜約40μl/体重kg/ 日の範囲である請求項6に記載の方法。 8. プロダクトRの有効治療量が、滅菌性注射製剤で約1μl〜約25μl/体重kg/ 日の範囲である請求項6に記載の方法。 9. プロダクトRの有効治療量が、約1週間のあいだ滅菌性注射製剤で約30μl /体重kg/日であり、次いで患者が無自覚になるか、ウイルス量が検出できなくな るまで、滅菌性の注射製剤で約15μl/体重kg/日である請求項6に記載の方法。 11. 患者がAIDSを有するか、又はHIVに感染している請求項6に記載の方法 。 12. 有効な乳頭腫ウイルス治療量のプロダクトRを滅菌性の注射製剤で乳頭 腫ウイルスに対する抗体を有する患者に非経口的に投与することからなる、該患 者の治療方法。 13. プロダクトRの有効治療量が、滅菌性注射製剤で約5μl〜約40μl/体重k g/日の範囲である請求項12に記載の方法。 14. プロダクトRの有効治療量が、滅菌性注射製剤で約10μl〜約25μl/体重 kg/日の範囲である請求項12に記載の方法。 15. プロダクトRの有効治療量が、約1週間のあいだ滅菌性注射製剤で約30 μl/体重kg/日であり、次いで、滅菌性注射製剤で約15μl/体重kg/日である請 求項12に記載の方法。 16. 患者がAIDSを有するか、又はHIVに感染している請求項12に記載の方法 。
JP54426798A 1997-04-15 1998-04-15 乳頭腫ウイルス感染の治療方法 Pending JP2001524085A (ja)

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