JP2001523248A - 1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド配合物 - Google Patents

1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド配合物

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Abstract

(57)【要約】 クエン酸塩緩衝液中に1,2,4−ベンゾトリアジン1,4−ジオキシドを含んでなる癌腫瘍の治療用水性非経口配合物及び癌腫瘍治療方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド配合物 本件特許出願は、1995年9月25日出願の特許出願第08/533,424号の一部継続 出願である。 発明の背景 発明の分野 本発明は、癌腫瘍のための治療の分野に関する。更に詳しくは、本発明は、水 性緩衝ビヒクル中に含有された1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドを用いる 癌腫瘍の治療に関する。 報告された開発 1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドは公知の化合物である。米国特許第3, 980,779号には、家畜類成長を促進するために使用される抗菌性組成物として、 式: (式中、R及びR1の一方は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロ(低級アル キル)、低級アルコキシ、カルバモイル、スルホンアミド、カルボキシ又はカル ボ(低級アルコキシ)であり、R及びR1の他方は、ハロゲノ、低級アルキル、 ハロ(低級アルキル)、低 級アルコキシ、カルバモイル、スルホンアミド、カルボキシ又はカルボ(低級ア ルコキシ)である) を有する3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド組成 物が開示されている。 1992年12月29日発行の米国特許第5,175,287号には、腫瘍の治療のために放射 線と連係させて1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドを使用することが開示さ れている。1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドは、腫瘍細胞を放射線に対し て増感させ、それをこの治療モダリティに対して一層扱いやすくする。 Holden等(1992年)「FSaIICマウスの線維肉腫に於けるSR−4233によるアルキ ル化剤活性の増強(Enhancement of Alkylating Agent Activity by SR-4233 in the FSaIIC Murine Fibrosarcoma)」JNCI第84巻、第187〜193頁には、抗腫瘍ア ルキル化剤と組み合わせて、SR−4233、即ち、3−アミノ−1,2,4−ベンゾ トリアジン−1,4−ジオキシド(チラパザミン(tirapazamine)としても知ら れており、本明細書で以後、このように呼ぶことがある)を使用することが開示 されている。4種の抗腫瘍アルキル化剤、即ちシスプラチン、シクロホスファミ ド、カルムスチン及びメルファランを、それぞれ、抗腫瘍アルキル化剤に対する 低酸素腫瘍細胞の耐性を克服するためのチラパザミンの能力を検査するために試 験した。チラパザミンを、単独で及び変化させた量の抗腫瘍アルキル化剤のそれ ぞれと組み合わせて試験した。SR−4233を、シクロホスファミド、カルムスチン 又はメルファランによる1回投薬治療の直前に投薬したときに、腫瘍細胞への相 乗作用細胞毒性効果に至る顕著な投薬増強が観察された。 国際特許出願第PCT/US98/01037号には、放射線増感剤及び選択的細胞毒性剤 としての1,2,4−ベンゾトリアジンオキシドが 開示されている。他の関連する特許には、1,2,4−ベンゾトリアジンオキシ ドの製造を開示している米国特許第3,868,372号及び同第4,001,410号並びに1, 2,4−ベンゾトリアジンオキシドの誘導体を開示している米国特許第3,991,18 9号及び同第3,957,799号が含まれる。 1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド類の員が、放射線治療及び化学療法と 連係させて使用するときに、癌腫瘍の治療で有効であることが見出された。 放射線治療及び化学療法は、手術と共に、癌の治療で三つの主なモダリティの ままである。放射線治療及び化学療法は、手術が解剖学的考慮によって限定され る種々の新生物の主な制御に於いて手術に対する代替として機能する。現在の知 識は、放射線治療及び化学療法の有効性が改良されるならば、患者に、より高い 治療速度及びより大きい生活の質を与えることができることを示している。 放射線治療又は化学療法の有効性を改良するための一つの方法は、正常な組織 と腫瘍組織との間の僅かな利用可能な差の一つである、腫瘍中に存在する低酸素 状態の利点を利用することである。血管の異常な発達は、多数のソリッド腫瘍(s olid tumor)の特徴である。この異常な毛管系はしばしば、一時的な又は永久的 な低酸素状態の領域になる。一般的に、低酸素状態は、治療に対する正常な又は 癌の細胞の耐性を増加させる。低酸素腫瘍細胞のキル(kill)を増大させる(又 は、正常組織に対する放射線損傷を制限する)方法は、放射線又は化学療法の治 療指数を改良するであろう。 ベンゾトリアジン化合物は、腫瘍内のこの相対的低酸素状態の利点を利用する ために開発された。現在までベンゾトリアジン系の最も有望な員であるチラパザ ミンは、低酸素状態の条件下で活性中間体にまで生物還元される。この活性中間 体は、放射線治療又は化学 療法の効果を向上させ、それだけで細胞毒性であるDNA損傷を誘発するおそれが ある。隣接する正常な組織は低酸素状態ではないので、この生物還元(bioreduc tion)は、低酸素腫瘍細胞への選択的細胞毒性効果を可能にする。 研究により、表Iに示されるように、インビトロ(in vitro)でのニトロイミ ダゾール放射線増感剤及びその他の生物還元剤を越えたベンゾトリアジンの実質 的な優位性が示されている。 表I インビトロでの種々の生物還元性薬物についての低酸素細胞毒性比 a 低酸素細胞毒性比=細胞キリング(killing)の等価レベルについて、好気 条件下で必要な薬物濃度対低酸素状態下で必要な薬物濃度の比 しかしながら、チラパザミンは、非経口投薬のために適している 薬物的ビヒクル中で不十分な溶解度の欠点を有し、そしてこのようなビヒクル中 で不安定である。水中のチラパザミンの溶解度は約0.81mg/mLであり、これは、 適正な用量を与えるために患者に投薬すべきである大体積の溶液、約1リットル を必要とすることが見出された。トゥイーン(Tween)80のような界面活性剤並び にプルロニック(Pluronic)F68、ポビドン(Povidone)及びアルブミンのよう なポリマーを使用して溶解度を増大させる試みは、溶解度の増加が最低で不成功 であった。共溶媒による溶解度増大はより成功であったが、チラパザミンの予想 最少許容用量を溶解させるために必要な共溶媒の比率は、かなりの量の共溶媒、 例えば、50%v/vプロピレングリコール/水溶液として120mL以下のプロピレ ングリコールを注入することを意味した。この大体積の共溶媒は、注射可能配合 に於いて望ましくなく、患者に望ましくない臨床的影響の危険がある。 チラパザミンはまた、貯蔵寿命で安定性に欠けており、0.1N水酸化ナトリウ ム中で4時間未満還流させた後に完全な分解が起こる。 本発明はその主な目的として、十分な量の抗癌腫瘍剤を含有し、貯蔵寿命で安 定である、水性注入用/注射用配合物を提供することを有する。本発明者等のチ ラパザミンの広範囲な臨床的研究の間に、この非常に有望な薬物は、十分な溶解 度及び安定性無しでは、癌腫瘍に罹った無数の患者を救えなかったことが実証さ れた。 発明の要約 本発明は、約0.001M〜約0.1Mの濃度を有する、非経口的に(parenterally) 許容される緩衝液中の、癌腫瘍治療に有効な量の式(I): [式中、Xは、H;ハロゲン;アルコキシ(C1〜C4);ヒドロカルビル(C 1〜C4);OR;COR1;又はNR2R3であり、 nは0又は1であり;そして、 Y1及びY2は独立に、H;ニトロ;任意的に1個のエーテル結合によって遮断 されたハロゲン、アルコキシ(C1〜C4)、ヒドロカルビル(C1〜C14) ;OR4;COR5;NR6R7:モルホリノ;ピロリジノ;ピペリジノ;アシルオキシ(C 1〜C4)、アシルアミド(C1〜C4)及びこれらのチオ類似体;アセチルア ミノアルキル(C1〜C4);カルボキシ;アルコキシカルボニル(C1〜C4 );カルバミル;アルキルカルボニル(C1〜C4);アルキルスルホニル(C 1〜C4);アルキルホスホニル(C1〜C4);NR8R9O(CO)R10;NH(CO)R11 ;O(SO)R12;O(POR13)R14であり; R1〜R7は、独立に、H、アルキル(C1〜C4)、アシル(C1〜C4)か ら選択できるか、又はR2とR3若しくはR6とR7とは一緒になって、直接若しく は橋架け酸素原子を介してモルホリノ、ピロリジノ若しくはピペリジノ環を形成 し、そしてR6及びR7はまた、置換されていないか又はモルホリノ、ピロリジノ 若しくはピペリジノのような置換基で置換されたヒドロカルビル(C1〜C4) を表わすことができ、そしてR8〜R14は独立にヒドロカルビル(C1〜C4) を表わし;そして X,Y1及びY2は、置換されていないか又はOH、ハロゲン(Cl,Br,I,F) 、NH2、アルキル(C1〜C4)、アルコキシ(C1〜C4)、アルキル第二級 アミノ、ジアルキル第三級アミノのような置換基で置換されていてよい] の化合物又はその薬学的に許容される塩を含んでなる、癌腫瘍の治療用水性非経 口配合物を提供する。 本発明の範囲内の他の配合物は、約0.001M〜約0.1Mの濃度を有する、非経口 的に許容される緩衝液中の、癌腫瘍治療に有効な量の式(I): [式中、Xは、ハロゲン、アルキル(C1〜C4)若しくはアルコキシ(C1〜 C4)によって置換されたヒドロカルビル(C1〜C4)、O−アシル(C1〜 C4)又はCOR1であり; nは0又は1であり;そして、 Y1及びY2は独立に、H;ニトロ;任意的に1個のエーテル結合によって遮断 されたハロゲン、アルコキシ(C1〜C4)、ヒドロカルビル(C1〜C14) ;OR4;COR5;NR6R7;モルホリノ;ピロリジノ;ピペリジノ;アシルオキシ(C 1〜C4)、アシルアミド(C1〜C4)及びこれらのチオ類似体;アセチルア ミノアルキル(C1〜C4);カルボキシ;アルコキシカルボニル(C1〜C4 );カルバミル;アルキルカルボニル(C1〜C4);アルキルスルホニル(C 1〜C4);アルキルホスホニル(C1〜C4); NR8R9O(CO)R10;NH(CO)R11;O(SO)R12;0(POR13)R14であり; R1〜R7は、独立に、H、アルキル(C1〜C4)、アシル(C1〜C4)か ら選択できるか、又はR2とR3若しくはR6とR7とは一緒になって、直接若しく は橋架け酸素原子を介してモルホリノ、ピロリジノ若しくはピペリジノ環を形成 し、そしてR6及びR7はまた、置換されていないか又はモルホリノ、ピロリジノ 若しくはピペリジノから選択された置換基で置換されたヒドロカルビル(C1〜 C4)を表わすことができ;そしてR8〜R14は独立にヒドロカルビル(C1〜 C4)を表わし、 Y1及びY2は、置換されでいないか又はOH、ハロゲン(Cl,Br,I,F)、NH2 、アルキル(C1〜C4)、アルコキシ(C1〜C4)、アルキル第二級アミ ノ、ジアルキル第三級アミノから選択された置換基で置換されていてよい] の化合物又はその薬学的に許容される塩を含んでなるものである。 更に詳しくは、本発明の癌腫瘍の治療用非経口配合物は、 約0.500〜約0.810gの式(I)の化合物、 約0.100〜約9.000gの塩化ナトリウム、 約0.1〜約10.00gのクエン酸、 約0.02〜約3.00gの水酸化ナトリウム及び pH3.0〜5.0で1000mLにするのに十分量の水 からなる。 本発明の好ましい制癌腫瘍化合物は、チラパザミン、即ち、分子量178.16で融 点(分解)220℃の、構造式: を有する1,2,4−ベンゾトリアジン−3−アミン1,4−ジオキシドである 。 最も好ましい静脈内配合物に於いて、溶液1ミリリットルには、約3.7〜約4.3 のpHを有する等張クエン酸塩緩衝液中に約0.7〜約0.81mg/mLのチラパザミンが 含まれる。 本発明は、癌腫瘍治療が必要な患者に、癌腫瘍治療に有効な量の配合物を投薬 することを含んでなる、該患者の癌腫瘍治療方法にも関する。 発明の詳細な説明抗腫瘍薬 本発明は、ヒト癌腫瘍、特にソリッド腫瘍を含む哺乳類癌腫瘍を治療する組成 物及びその方法を提供する。本発明のこの面に於いて、クエン酸塩緩衝液中に含 有される、本明細書で定義されたような式Iを有する化合物の有効量を、腫瘍が 作用を受ける化学療法薬の有効量を哺乳類に投薬するよりも約半時間〜約24時間 前に、癌腫瘍を有し、このような治療が必要な哺乳類に投薬する。式I及び化合 物の試験は、1993年9月22日に出願された米国特許出願第125,609号(その開示 全部を、参照して本明細書に含める)に記載されている。 本発明の配合物の製造に於いて、以下の説明から明らかになるような、癌腫瘍 化合物の十分な溶解度を与え、配合物を貯蔵寿命で安 定にさせるための広範囲な研究を行った。 本発明を、チラパザミン配合物を特に参照して説明する。しかしながら、式( I)の他の示される化合物が、本発明の請求の範囲によってカバーされるように 意図されることはいうまでもない。 例えば、本発明の他の好ましい抗癌腫瘍化合物は、分子量が221.22の、構造式 : を有する3−(2−メトキシエチル)−1,2,4−ベンゾトリアジン1,4− ジオキシドである。チラパザミンの溶解度特性 水及び種々のビヒクル中のチラパザミンの溶解度を表IIに示す。 注入する液体1リットルまで、0.81mg/mLの限定溶解度が必要であり、従って 、液体体積を最小にするために、溶解度を増加させることが必要であった。界面 活性剤(トゥイーン80)及びポリマー(プルロニックF68、ポビドン、アルブミ ン)を使用することによって溶解度を増大させるための試みは、溶解度の最少量 の増加で成功しなかった。 溶解度増大は共溶媒で達成された。しかしながら、チラパザミンの予想最大許 容用量(約700mg)を溶解させるために必要な共溶媒の比率は、顕著な量の共溶媒 (例えば、50%v/vPG/水溶液として120mL以下のプロピレングリコール(PG ))を注入することを意味する。 チラパザミンの物理化学的特性は、分子が、特性に於いて高度に極性でなく高 度に親油性でもないことを示す。これは、(i)0.15(log P−0.82)の分配係 数(オクタノール/水)及び(ii)200℃で溶融の際に観察される分解(これは 、チラパザミンの結晶構造が、分子間力によって強く結合されていることを示唆 する)によって示される。分子の平面性質は、N−オキシド官能基の窒素及び酸 素による各平面間の分子間引力(電荷移動相互作用)により結晶での規則的積み 重ねを容易にする。チラパザミンの水和物形は、水分子が酸素成分に水素結合し ている場合に存在することができる。 水−溶媒混合物中の化合物の溶解度を予想するために、誘電定数、溶解度パラ メーター、表面張力、界面張力、水素結合供与体及び受容体密度のようなパラメ ーター並びにオクタノール−水分配係数を使用して有機溶媒を分類する種々の試 みがなされてきた。チラパザミン溶解度研究で使用された選択された溶媒につい ての値を、表IIIに示す。これらのパラメーターは、これらのパラメーターを、 実験データから構成された溶解度プロットの勾配と相関させること によって、非極性溶質の溶解度を予想するために数学的に使用した。溶解度パラ メーター及び界面張力のような溶媒の凝集特性を反映するこれらのパラメーター は、プロトン供与基又は受容基の密度として表現される生の(neat)共溶媒の水 素結合能力を示すとき、勾配との最高の相関になる。 DMSO=ジメチルスルホキシド DMF=ジメチルホルムアミド DMA=ジメチルアセトアミド GLYC=グリセロール PG=プロピレングリコール PEG400=ポリエチレングリコール400 高い体積分率で、非プロトン性溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO) 、ジメチルホルムアミド(DMF)及びジメチルアセトアミド(DMA)は、双極性効果及 び疎水性効果によって水構造を破壊す る。両性溶媒、例えば、グリセロール、PEG400及びプロピレングリコール(PG) は、自己会合すること及び水と水素結合することの両方が可能であり、その結果 、このような溶媒は、水素結合に関与できない溶質のために理想的に適していな い。溶質の分配係数は、共溶媒が有効であるかどうかを予想するための指標であ る。種々の溶媒系に於ける溶解度を成功裡に予想するために、下記の式を使用し た。 log CS=log CO=f(log R+0.89 log P+0.03) [式中、CS及びCOは、それぞれ溶媒混合物及び水中の溶解度であり、fは共溶 媒分率であり、Rは相対溶媒力(relative solventpower)(典型的な値はDMF=4 、グリセロール=0.5である)、そしてPは分配係数である] Pが1に近い傾向にあるとき(log P>0)、 log CS=log CO であるので、溶解度に於ける増加はありそうにない。 チラパザミンについてのlog Pは−0.8であるので、この式によって、共溶媒は 、水溶解度への顕著な影響を有しそうにもないことが予想される。これらの共溶 媒で行った実験では、チラパザミンの溶解度が、これらの共溶媒によって顕著に 増大しなかったことを見出す結果になる。安定度 121℃での21分間の複数のオートクレーブサイクルを使用して、ストレス(s tress)の研究を行った。これらの研究は、チラパザミンが、標準食塩水の酸性 溶液又は0.05Mのクエン酸塩又は0.1Mの乳酸塩緩衝液を使用してpH4に緩衝させ た溶液中で一層安定であったことを示した。チラパザミンは、pH5.9の燐酸塩緩 衝液の存在下に、及びpH6のクエン酸塩緩衝液中で不安定であった。標準食塩水 配合物pHでのシフトが、8回のオートクレーブサイクルの後に、4.5から4.9に起 こり、それで配合物はある程度の緩衝を必要とした。 121℃で21分間の1回オートクレーブサイクルの後、50℃及び70℃の高温度 で貯蔵することによって、配合物にストレスをかけた。チラパザミンは、70℃で 貯蔵した後、乳酸塩緩衝液の存在下に不安定であることを見出した。この不安定 性は、複数回のオートクレーブストレス化からは明らかではなかった。最も安定 な配合物は、0.05Mクエン酸塩pH4であることを見出した。 従ってチラパザミンの配合を、クエン酸塩緩衝液を使用して進めた。15℃での チラパザミンの溶解度は、濃度を1mg/mLから0.5mg/mLまで低下させることを 必要とした。更に、pHについてのありそうに思われる限界を決定するために、pH 3.5,4.0及び4.5でクエン酸塩緩衝液中でのストレス化を行った。この研究から のデータに基づいて、この限界は、pH4.0±0.3で設定した。 生じた安定性データに基づいて、チラパザミンの最も安定な配合物は、pH4の クエン酸塩緩衝液中であった。クエン酸塩緩衝液中のチラパザミンの溶解度は、 15℃で0.81mg/mLであった。従って、注入する液体の体積を限定するために、更 なる配合開発のために0.7mg/mLの最大濃度を使用した。 安定性への緩衝剤濃度(0.05又は0.005M)の影響を、pH4.0のクエン酸塩緩衝 液中のチラパザミン(0.7mg/mL)の2×10L安定度バッチにストレスをかけるこ とによって評価した。 50℃で0.005M及び0.05Mのクエン酸塩緩衝液の両方の中で2ヶ月後に、チラ パザミンは安定であった。70℃で、0.05Mのクエン酸塩配合物で不安定性の徴候 があった。従って、臨床配合物として開発するために、より低いクエン酸塩濃度 (0.005M)を選択した。後 に検討する化学的研究で使用した臨床配合物は、下記の通りであった。 チラパザミン 0.700g 塩化ナトリウム 8.700g クエン酸 0.9605g 水酸化ナトリウム 0.2500g pH4.0で1000mLにするのに十分量の水 チラパザミンを、等張クエン酸塩緩衝液中に0.7mg/mL(14mg)のチラパザミ ンを含有する、透明ガラス20mLアンプル中に貯蔵した。このアンプルを、光を通 さない包装中で15℃〜30℃で貯蔵した。投薬 マウスでの急性許容度研究、ラット及びイヌでの1回及び複数回投薬研究並び にインビトロ骨髄抑制研究を、本発明の配合物で行った。 マウスでの急性許容度研究に於いて、チラパザミンについてのLD10及びLD50は 、それぞれ98mg/kg及び101mg/kgであることを見出した。 1回並びに2週及び2ヶ月複数回投薬研究を、ラット及びイヌで行った。両方 の種及び唾液分泌を含む各治療方式で観察された臨床徴候及び症状は、白血球測 定(イヌでのリンパ球カウントを含む)で減少し、赤血球測定で減少する。薬理学 チラパザミン細胞毒性の選択性を測定するために、種々の好気性細胞及び低酸 素細胞へのチラパザミンの影響を培養中で研究した。チラパザミン(20μM)は 、インビトロで低酸素細胞の強力で選択的なキラーであり、ハムスター,マウス 及びヒト細胞系でそれぞれ、150,119及び52の低酸素細胞毒性比(ニトロイミダ ゾール、マイ トマイシンC及びポルフィロマイシンのような放射線増感剤よりも1〜2桁大き い)を有していた。この細胞毒性はまた、酸素圧の範囲(1%〜20%O2、主と して1%〜4%O2)に亘って観察された。 インビボ(In vivo)で、チラパザミンは、分割放射線(2.5Gy×8)と共に使用 したときに、1回0.30ミリモル/kg(160mg/m2)用量として又は複数回0.08ミリ モル/kg(43mg/m2)用量として、マウス腫瘍モデルで等しく有効であった。 チラパザミンはまた、放射線の1回大線量(20Gy)で用いて、1回用量0.30ミリ モル/kg(160mg/m2)として有効であった。チラパザミンは、各放射線画分(2.5 Gy×8)に先立って与えられた複数回の用量0.08ミリモル/kg(43mg/m2)とし て、マウスSCCVII腫瘍について、最も有効であると思われ、幾つかの治癒を示し た。チラパザミンは、放射線照射無しで与えたときには、有効ではなく、典型的 には細胞キル1 log未満となった。分割放射線と共に使用したとき、チラパザ ミンは、放射線が作用したもの(好気性細胞)とは別の細胞集団(低酸素細胞) に作用した場合に予想される効果に等しい効果をもたらした。 チラパザミンの作用の機構を詳細に研究し、薬物の代謝に密接に結び付けた。 下記の例は、DNAに於ける一本鎖及び二本鎖切断を起こす、モノ−N−オキシド への還元の間の、遊離基のチラパザミン産生のための作用の提案された機構を示 す。低酸素条件下で、チラパザミンは、2電子還元生成物WIN64102(モノ−N− オキシド、SR4317)に、次いで4電子還元生成物WIN60109(ゼロ−N−オキシド 、SR4330)に代謝される。チラパザミンによる治療に続くDNA損傷修復を検査す る幾つかの研究は、X線により作られたものに類似し、線量に関連することを示 した。 その有効性を決定し、定量するために、そしてその作用機構を解明するために 、ベンドトリアジン ジ−N−オキシドチラパザミンを、インビトロ及びインビ ボの両方で詳細に研究した。インビトロ 種々の好気細胞及び低酸素細胞へのチラパザミンの影響を、チラパザミン細胞 毒性の選択性を測定する培養中で研究した。中国産ハムスター卵巣細胞系(CHO− HA−1)、マウス細胞系(C3H 10T1/2,RIF−1及びSCCVII)及びヒト細 胞系(HCT−8,AG1522,A549及びHT1080)を使用した。チラパザミン(20μM) は、表IVに示されるようにインビトロで低酸素細胞の強力で選択的なキラーであ った。表IV 好気又は低酸素条件下でインキュベーションした 8種の細胞系に対する、チラパザミンのインビトロ細胞毒性 a 低酸素細胞毒性比=空気中のチラパザミンの濃度/ほぼ同じ生き残りを生 じるための窒素中のチラパザミンの濃度。 b 感度指数=低酸素条件下で20μMで10-2(1%)生き残り分率に達するま での時間(分)。 c IC50=低酸素条件下で1時間インキュベーションで、50%ほど細胞成長を 抑制するために必要な濃度。 d 正常=非腫瘍形成性。インビボ チラパザミン単独 マウスにインビボで単独で与えたときに、1回投薬でのチラパザミンは、低酸 素性である腫瘍細胞の%に相当する比較的小さい細胞キルを生ずると期待される 。多数の実験によって、典型的に1 logより小さい細胞キル(生き残り係数≧ 1・10-1)で、これが正しいことが示された。例えば、1回投薬に続いて観察さ れた最大細胞キルは、SCCVII腫瘍(生き残り係数=5・10-1)中に存在し、3日 の 小さい腫瘍成長遅延のみがFSaIIC線維肉腫中にもたらされた。 放射線を照射することなくチラパザミンを多数回投薬した場合には、より低い チラパザミンの投薬でも、1回投薬よりも僅かに多い細胞キリング(killing)を もたらすと予想できた。しかしながら、4種の異なったマウス腫瘍に見られる最 低生き残り分率は、5・10-1であり、5番目のマウス腫瘍(RIT−1腫瘍)で5・1 0-2に低下した。放射線を伴うチラパザミン 下記の多数のモデル系に於いて、チラパザミンは、細胞キリング又は腫瘍成長 遅延によって評価された、放射線の抗腫瘍活性を増大させる。試験した腫瘍には 、FSaIIC,SCCVII,RIF−1,EMT6及びKHTが含まれる。チラパザミンは、1回 又は多数回投薬スケジュールで与えられたとき及び薬物が1回照射又は分割放射 線と組み合わされたとき、細胞キルを増大させる。 一つの研究に於いて、チラパザミンプラス放射線の抗腫瘍効果は、これらの二 つの治療の加法的効果を越える。チラパザミンによる活性の増大は、放射線の2. 5〜0.5時間前又は6時間以内後で薬物を投薬したとき起こる。低酸素細胞に対す る活性に加えて、細胞を、放射線の前又は後で低酸素条件下で薬物に曝露した場 合、チラパザミンはインビトロで好気細胞を放射線増感させる。 一つの研究に於いて、チラパザミンによる治療は、低酸素細胞増感剤エタニダ ゾール(etanidazole)が行ったよりも大きい程度まで、放射線の抗腫瘍活性を増 大させた。 チラパザミンの酸素濃度/細胞毒性曲線は、放射線治療との組み合わせに特に 良く適合しているように思われる。約30トール(mmHg)より下で、細胞は放射線 の損傷効果に対してますます耐性になる。しかしながら、ニトロ芳香族及びキノ ン抗生物質放射線増感剤は 、遥かに低い酸素レベルでのみ最も有効である。従って、これらは、腫瘍中に存 在する適度に低酸素性の放射線耐性細胞に対して毒性ではない。それに反して、 チラパザミンの細胞毒性は、放射線耐性を与える酸素濃度の全範囲に亘って比較 的に一定のままである。 現在まで研究された他の放射線増感剤とは違って、チラパザミンの毒性は、高 い酸素濃度(即ち、正常組織内で見出されるもの)で低下する。インビトロ系に 於いて、チラパザミンの毒性は、100%酸素蒸気下でよりも、低酸素下で少なく とも50〜2000倍を超えるほど高かった。これは、広範囲の放射線耐性腫瘍細胞に 対して活性であるが、高い酸素濃度を有する正常細胞に対しては毒性ではないの で、チラパザミンは低酸素腫瘍細胞に対して選択的に細胞毒性である。化学療法を伴うチラパザミン チラパザミン(25〜75mg/kg IP=83.3〜250mg/m2)を、FSaIIC繊維肉腫を 有するマウスに投薬したとき、幾つかの直接腫瘍細胞キリングが観察された。こ のモデルに於いて、シクロホスファミド(150mg/kg IP=500mg/m2)、メルフ ァラン(10mg/kg IP=33mg/m2)又はシスプラチン(10mg/kg IP=33mg/m2 )に、チラパザミン(50mg/kg IP=167mg/m2)を添加することによって、 腫瘍成長遅延に於いて1.6〜5.3倍の増加がもたらされた。正常組織に対する影響 チラパザミンが、イオン化放射線に対する正常組織感度に影響を与えるおそれ のある可能性を検査するために、雌C3H/Kmマウスを二つのアッセイで使用し た。正常皮膚反応及び脚(大腿)収縮試験の両方を、分割放射線で行った。チラ パザミンは何れのアッセイに於いても組織に影響を与えなかった。 チラパザミンが正常組織に影響を与えるかどうかを決定するために、雌C3H /Kmマウスの右後肢を、8画分(3,4,5又は6Gy)で4日間(12時間毎に1 回)で照射した。マウスに、各画分の30分前又は直後に、食塩水又はチラパザミ ン(0.08mmol/kg=43mg/m2)を注射した。照射した大腿に亘る皮膚反応を、 最初の照射線量後の日10から日32まで、毎週3回採点した。マウスは、以前に開 発されたもの[Brown JM,Goffinet DR,Cleaver JE,Kallman RF,「ハロゲン 化ピリミジン類似体の慢性動脈内注入による正常マウス皮膚に対するマウス肉腫 の優先的放射線増感(Preferential radio sensitization of mouse sacroma re lative to normal mouse skin by chronic intra-arterial infusion of haloge nated pyrimidine analogs)」、JNCI(1971年)第47巻、第77〜89頁]と同様の 尺度に従って、−それらの治療グループの知識無しに−「ブラインド」で採点し た。皮膚反応により決定したとき、放射線治療にチラパザミンを追加することに よって、放射線増感又は追加毒性は作られなかった。 その好ましい態様を参照して本発明を説明したが、本発明の範囲内の修正が、 当業者に明らかであることはいうまでもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 253/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AU,BA,BB,BG,BR,CA,CN,CU, CZ,EE,GE,GW,HU,ID,IL,IS,J P,KP,KR,LC,LK,LR,LT,LV,MG ,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG, SI,SK,SL,TR,TT,UA,UZ,VN,Y U (72)発明者 ベイカー,エドワード イギリス国,ノーザンバーランド エヌイ ー67 5エーエー,チャシル スウィンホ ー,ノース ファーム,ブラッドショウゲ ート 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.約0.001M〜約0.1Mの濃度を有する、非経口的に許容される緩衝液中の、 癌腫瘍治療に有効な量の式(I): [式中、Xは、ハロゲン、アルキル(C1〜C4)若しくはアルコキシ(C1〜 C4)によって置換されたヒドロカルビル(C1〜C4);O−アシル(C1〜 C4)又はCOR1であり; nは0又は1であり;そして、 Y1及びY2は独立に、H;ニトロ;任意的に1個のエーテル結合によって遮断 されたハロゲン、アルコキシ(C1〜C4)、ヒドロカルビル(C1〜C14) ;OR4;COR5;NR6R7;モルホリノ;ピロリジノ;ピペリジノ;アシルオキシ(C 1〜C4)、アシルアミド(C1〜C4)及びこれらのチオ類似体;アセチルア ミノアルキル(C1〜C4);カルボキシ;アルコキシカルボニル(C1〜C4 );カルバミル;アルキルカルボニル(C1〜C4);アルキルスルホニル(C 1〜C4);アルキルホスホニル(C1〜C4);NR8R9O(CO)R10;NH(CO)R11 ;O(SO)R12;O(POR13)R14であり; R1〜R7は、独立に、H、アルキル(C1〜C4)、アシル(C1〜C4)か ら選択できるか、又はR2とR3若しくはR4とR7とは一緒になって、直接若しく は橋架け酸素原子を介してモルホ リノ、ピロリジノ若しくはピペリジノ環を形成し、そしてR6及びR7はまた、置 換されていないか又はモルホリノ、ピロリジノ若しくはピペリジノから選択され た置換基で置換されたヒドロカルビル(C1〜C4)を表わすことができ、そし てR8〜R14は独立にヒドロカルビル(C1〜C4)を表わし;そして Y1及びY2は、置換されていないか又はOH、ハロゲン(Cl,Br,I,F)、NH2 、アルキル(C1〜C4)、アルコキシ(C1〜C4)、アルキル第二級アミ ノ、ジアルキル第三級アミノから選択された置換基で置換されていてよい] の化合物又はその薬学的に許容される塩を含んでなる、癌腫瘍の治療用水性非経 口配合物。 2.癌腫瘍治療が必要な患者に、癌腫瘍治療に有効な量の配合物を投薬するこ とからなる、癌腫瘍治療が必要な患者の癌腫瘍治療方法であって、該配合物が、 約0.005M〜約0.05Mの濃度を有する、クエン酸塩緩衝液中の、癌腫瘍治療に有 効な量の式(I): [式中、Xは、ハロゲン、アルキル(C1〜C4)若しくはアルコキシ(C1〜 C4)によって置換されたヒドロカルビル(C1〜C4);O−アシル(C1〜 C4)又はCOR1であり; nは0又は1であり;そして、 Y1及びY2は独立に、H;ニトロ;任意的に1個のエーテル結合によって遮断 されたハロゲン、アルコキシ(C1〜C4)、ヒド ロカルビル(C1〜C14);OR4;COR5;NR6R7;モルホリノ;ピロリジノ;ピ ペリジノ;アシルオキシ(C1〜C4)、アシルアミド(C1〜C4)及びこれ らのチオ類似体;アセチルアミノアルキル(C1〜C4);カルボキシ;アルコ キシカルボニル(C1〜C4);カルバミル;アルキルカルボニル(C1〜C4 );アルキルスルホニル(C1〜C4);アルキルホスホニル(C1〜C4); NR8R9O(CO)R10;NH(CO)R11;O(SO)R12;O(POR13)R14であり; R1〜R7は、独立に、H、アルキル(C1〜C4)、アシル(C1〜C4)か ら選択できるか、又はR2とR3若しくはR6とR7とは一緒になって、直接若しく は橋架け酸素原子を介してモルホリノ、ピロリジノ若しくはピペリジノ環を形成 し、そしてR6及びR7はまた、置換されていないか又はモルホリノ、ピロリジノ 若しくはピペリジノから選択された置換基で置換されたヒドロカルビル(C1〜 C4)を表わすことができ、そしてR8〜R14は独立にヒドロカルビル(C1〜 C4)を表わし;そして Y1及びY2は、置換されていないか又はOH、ハロゲン(Cl,Br,I,F)、NH2 、アルキル(C1〜C4)、アルコキシ(C1〜C4)、アルキル第二級アミノ 、ジアルキル第三級アミノから選択された置換基で置換されていてよい] の化合物又はその薬学的に許容される塩を含んでなる方法。 3.約0.005M〜約0.05Mの濃度を有する、クエン酸塩緩衝液中の、約0.500〜 約0.810gの式(I): [式中、Xは、ハロゲン、アルキル(C1〜C4)若しくはアルコキシ(C1〜 C4)によって置換されたヒドロカルビル(C1〜C4);O−アシル(C1〜 C4)又はCOR1であり; nは0又は1であり;そして、 Y1及びY2は独立に、H;ニトロ;任意的に1個のエーテル結合によって遮断 されたハロゲン、アルコキシ(C1〜C4)、ヒドロカルビル(C1〜C14) ;OR4;COR5;NR6R7;モルホリノ;ピロリジノ;ピペリジノ;アシルオキシ(C 1〜C4)、アシルアミド(C1〜C4)及びこれらのチオ類似体;アセチルア ミノアルキル(C1〜C4);カルボキシ;アルコキシカルボニル(C1〜C4 );カルバミル;アルキルカルボニル(C1〜C4);アルキルスルホニル(C 1〜C4);アルキルホスホニル(C1〜C4);NR8R9O(CO)R10;NH(CO)R11 ;O(SO)R12:O(POR13)R14であり; R1〜R7は、独立に、H、アルキル(C1〜C4)、アシル(C1〜C4)か ら選択できるか、又はR2とR3若しくはR6とR7とは一緒になって、直接若しく は橋架け酸素原子を介してモルホリノ、ピロリジノ若しくはピペリジノ環を形成 し、そしてR6及びR7はまた、置換されていないか又はモルホリノ、ピロリジノ 若しくはピペリジノから選択された置換基で置換されたヒドロカルビル(C1〜 C4)を表わすことができ、そしてR8〜R14は独立にヒ ドロカルビル(C1〜C4)を表わし;そして Y1及びY2は、置換されていないか又はOH、ハロゲン(Cl,Br,I,F)、NH2 、アルキル(C1〜C4)、アルコキシ(C1〜C4)、アルキル第二級アミノ 、ジアルキル第三級アミノから選択された置換基で置換されていてよい] の化合物又はその薬学的に許容される塩、 約0.100〜約9.000gの塩化ナトリウム、 約0.9000〜約10.00gのクエン酸、 約0.200〜約3.000gの水酸化ナトリウム及び pH3.0〜5.0で1000mLにするのに十分量の水 を含んでなる、癌腫瘍の治療用水性非経口配合物。 4.癌腫瘍治療に有効な量の請求の範囲第3項に記載の配合物を投薬すること を含んでなる、癌腫瘍治療が必要な患者の癌腫瘍治療方法。 5.約0.005M〜約0.05Mの濃度を有する、クエン酸塩緩衝液中の、癌腫瘍治 療に有効な量の3−(2−メトキシエチル)−1,2,4−ベンゾトリアジン1 ,4−ジオキシドを含んでなる、癌腫瘍の治療用水性非経口配合物。 6.該クエン酸塩緩衝液が、約3.7〜4.3のpHを有する請求の範囲第5項に記載 の水性非経口配合物。 7.癌腫瘍治療に有効な量の請求の範囲第5項に記載の配合物を投薬すること を含んでなる、癌腫瘍治療が必要な患者の癌腫瘍治療方法。
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