JP2001522946A - 機械パルプからフォーム法によるフィルタまたは他のペーパーのウェブの製造 - Google Patents

機械パルプからフォーム法によるフィルタまたは他のペーパーのウェブの製造

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JP2001522946A
JP2001522946A JP2000513013A JP2000513013A JP2001522946A JP 2001522946 A JP2001522946 A JP 2001522946A JP 2000513013 A JP2000513013 A JP 2000513013A JP 2000513013 A JP2000513013 A JP 2000513013A JP 2001522946 A JP2001522946 A JP 2001522946A
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Japan
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web
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mechanical pulp
casing
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JP2000513013A
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カウコパーシ、ジャン
ロクマン、ケイ
サベル、ハカン
Original Assignee
アールストロム グラスフィブル オサケ ユキチュア
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • D21F11/002Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines by using a foamed suspension

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  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 機械パルプ(例えばCTMP、CMP、TMP、あるいは摩砕木材)、一般には機械パルプを少なくとも50%、望ましくは機械パルプを約60%から実質的には100%用いて泡法により繊維材料の不織ウェブを製造する。製造されたウェブに好ましくは樹脂或いはラテックスを含浸させ、溝付けし、プリーツ加工して、この樹脂あるいはラテックスを硬化するなどにより自動車のフィルタ・ペーパーにされる。例えば泡法で製造されるシートは少なくとも60%の機械パルプと少なくとも5%の長い繊維を有してもよく、その長い繊維はレーヨン、HPZ、綿、羊毛、およびその混合物であってもよい。フィルタ・エレメントは一般に自動車のオイル・フィルタのケーシング、自動車のエア・フィルタのケーシング、自動車の燃料フィルタのケーシング、あるいは自動車のキャビン・フィルタのケーシングと組み合わせて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) 本出願は、1997年9月19日出願の仮出願60/059,559号に基づ
く。
【0002】 (発明の背景および概要) 本発明は、特定の原料を用いる不織布の製造および特定の最終製品の製造への
フォーム・プロセス(foam process)の利用に関する。本発明によ
るフォーム・プロセス即ち泡法は、基本的には米国特許3,716,449号、
3,871,952号、および3,938,782号に記載(この開示されたも
のは本明細書に参照により合体される)のとおりであり、また最も望ましくは1
997年9月4日出願の同時係属出願の出願08/923,900号(整理番号
30−441号)の図1および2に示されたとおりであり、その開示されたもの
もまた本明細書に参照により合体される。
【0003】 本発明の一態様によればウェブ製造のフォーム・プロセス即ち泡法は、機械セ
ルロースパルプ、一般には機械パルプを少なくとも50%、望ましくは機械パル
プを約60%から事実上100%用いるウェブ製造に使用される。発明の詳細は
CTMP(化学サーモメカニカルパルプ)、に関して述べているが、CMP(化
学的機械パルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)、および破砕木材パルプ
を含む他の機械パルプにもまた適しているものと解することができる。過去にお
いては液体法を用いた場合、大多数の機械パルプから様々な許容しうるウェブを
製造することは困難であった。しかし本発明によるフォーム・プロセス即ち泡法
を利用することによって、ウォータ・レイド法即ち水の作用で漉いた機械パルプ
のウェブと比べて均一性がきわめて増加し、密度がより低くなるなどいくつかの
望ましい特性を有するウェブを機械パルプから製造することができる。
【0004】 本発明は、また特に自動車用のフィルタ・ペーパーの製造に関する。フィルタ
・ペーパーは約40〜50年前に自動車用に使用され始めて今日では内燃機関を
有するあらゆる車に標準装着されている。フィルタ・ペーパーの適用は次の等級
区分(grade categories)に分けることができる、即ち自動車
用の空気、オイル、ヘビーデューティの空気(HDA)、燃料媒体、およびキャ
ビンの空気の等級区分に分けることができる。自動車用の空気媒体/フィルタ・
ペーパーは空気と共にエンジンに流入する粒子を捕捉するように設計される。H
DAフィルタ・ペーパーは同様の機能をもつが、空気中の粉塵量の多い、より厳
しい環境用(例えば土工機械など)に設計される。オイル媒体/フィルタ・ペー
パーはエンジンに流入するオイルの流れから粒子を除去するように設計される。
燃料媒体/フィルタ・ペーパーはエンジンに流入する前にディーゼル燃料のガソ
リンから粒子を濾過するように設計される。キャビン即ち室内空気媒体/フィル
タ・ペーパーは乗員が座る居住空間あるいはキャビン即ち室内に入る前に空気か
ら外部粒子を捕捉するように設計される。このようなフィルタ・ペーパーに対し
ては別の用途もある。
【0005】 現在、自動車のフィルタ・ペーパーはウェット・レイド法(wet−laid
process)により製造されており、これは今世紀初頭に遡る。この方法
では繊維はパルパー中で撹拌することによってばらばらになる。次いで繊維はデ
フレーカ(deflaker)およびリファイナ(refiner)を通って抄
紙機へ液状スラリーとしてポンプ送りされる。デフレーカおよびリファイナは繊
維の分散を助け、接着力を生ずるように繊維により望ましい表面を付与する。抄
紙機の主な構成部分は湿潤端および乾燥端である。また、パルパーと湿潤端の間
で様々な種類の湿潤強さおよび乾燥強さを増す化学薬品を添加する。湿潤端はヘ
ッドボックスおよび脱水エレメントを含む。一般にヘッドボックスは平坦な長網
抄紙機、傾斜ワイヤ、あるいは円筒型多孔エレメントを有する。脱水エレメント
は移動するワイヤ(長網抄紙機)上で脱水して繊維稠度が約0.05%から25
%になるまでスラリーから水を吸い取るように設計する。媒体は湿潤端の後に乾
燥端に入る。ここでの目的は媒体を繊維稠度25%から約98〜99%まで乾燥
することである。
【0006】 現在では媒体は同一抄紙機上で「インライン」で含浸を行うか、あるいは巻き
取って別の含浸装置上で「オフライン」で含浸を行う。含浸工程の目的は媒体を
樹脂あるいはラテックス(熱硬化性あるいは熱可塑性)で完全に飽和させ、それ
によって媒体に完成状態の機械的強度を与え、かつ媒体をフィルタに変えること
を可能にすることである。含浸工程は基本的に含浸装置と、これに続く乾燥工程
を含む。含浸装置はサイズプレス、ロールコータ、カーテンコータなどであって
もよく、乾燥装置は通常の接触あるいは非接触型のものであってもよい。オイル
およびHDA媒体型のものは媒体が含水率約10〜15%に達したとき長手方向
に溝を付けて連続的なS字形を与える。この理由は媒体をプリーツ加工してフィ
ルタ・エレメントを構築する場合、全濾過表面を増加させて、続いて形成される
プリーツを分離した状態に保つのを助けることである。
【0007】 高い多孔度(あるいは嵩)が要求されるため、フィルタ・ペーパーには通常か
なり限定された範囲のセルロース繊維が適している。北部/南部軟材(長さ3〜
4.5mm、直径30〜45ミクロン)、硬材(長さ1〜2mm、直径20〜3
0ミクロン)、およびユーカリノキ(Eucalyptus)(長さ1〜2mm
、直径6〜15ミクロン)がしばしば用いられる。セルロースをマーセル化(m
ercerized)あるいはフラッシュ乾燥すると、より高い多孔度が得られ
る。現在、市場で最も支配的な繊維は「HPZ」(Buckeye Cellu
lose Co.による)と称されているマーセル化した南部軟材である。これ
らの嵩を増す繊維は高価で好ましくはないが許容しうる多孔度を達成するために
必要なことがある。合成繊維もまた強度の要求基準を高めるために主としてポリ
エステル(長さ6mm、直径1.7dtex)がある程度用いられている。
【0008】 フィルタ・ペーパーにとって最も重要な品質因子は濾過効率、寿命/能力、お
よび機械的強度である。これら特性は、基準重量(g/m2)、厚さ(mm)、 バブル・ポイント(mmWC)、多孔度(mmWC)、剛さ(mg)、および破
裂強さ(kPa)といった重要な物性に依存する。
【0009】 フィルタ・ペーパー(基盤シート)の典型的な値打ちは自動車への適用である
【0010】
【表1】
【0011】 含浸後、媒体は包装して顧客に送られる前に様々な裁断幅のシートに細断され
る。媒体は顧客のところでフィルタ・ペーパーを含むフィルタ・エレメントを構
築する前に媒体に完成状態の物理的形態を付与する通常のプリーツ加工装置でプ
リーツ加工される。媒体端部をいかにシールするか、媒体をさらに重合するか、
またどのような特性が特に重要であるかは顧客および最終用途に依存し、これら
の詳細は従来のとおりである。
【0012】 本発明によれば粒子を含む空気あるいは液体の流れから粒子を濾過しなければ
ならない前述の全ての自動車用途ならびに他の多くの用途に対して全てに適する
フィルタ・ペーパー(媒体)をより安価な材料を用いて製造することができる。
本発明によれば機械パルプがフィルタ・ペーパーの約50%から事実上100%
までのいずれでも同様に使用される。フィルタ・ペーパーが従来のウォータ・レ
イド法ではなく、ウェブ形成の泡法即ちフォーム・プロセス(foam pro
cess)によって形成されるため、機械パルプを少なくとも単に50%用いて
許容しうるフィルタ・ペーパーを達成することが可能である。
【0013】 既存のウェット・レイド法(wet laid process)と比べて本
発明によって使用されたフォーム・プロセス(foam process)即ち
泡法ははるかに優れたウェブ形成を与える。これは濾過を向上させるより優れた
空気の流れ/細孔径関係を意味する。優れたウェブ形成はまたフィルタ・ペーパ
ーが従来のプリーツ加工装置に供給される場合、結果として破断がより少なくな
り、プリーツ加工工程に良い影響をもたらす。
【0014】 本発明の別の大きな利点は、より安価な材料、すなわち機械パルプを用いて十
分な多孔度/厚さ(特に空気およびオイル用途に対する)を提供することができ
ることである。より高い多孔度(流れに対する拘束がより少ない)および/また
は厚さを提供する従来のセルロース繊維(例えばHPZ、綿、羊毛、および/ま
たはレーヨン繊維)は割増価格を必要とする。しかし泡法を用いることによって
、なお依然として許容しうる特性を有する、また場合によっては向上した特性を
有するフィルタ・ペーパーを提供しながら、嵩を大きくするために用いるほとん
どの、あるいは全ての比較的高価なセルロース繊維あるいは合成繊維を減らすこ
とができる。
【0015】 本発明の一態様によれば繊維材料から不織ウェブ(non−woven we
b)を製造する方法が提供される。この方法は、(a)空気、水、界面活性剤、
および繊維の少なくとも50重量%が機械パルプ繊維である繊維からなる泡状ス
ラリーを形成すること、(b)この泡状スラリーを送って、移動する多孔エレメ
ントと接触させること、および(c)多孔エレメントを通してスラリーから泡を
除去することによって多孔エレメント上に繊維ウェブを形成し、そのウェブを乾
燥することを含む。
【0016】 この方法はさらにウェブを自動車のフィルタ・ペーパーに形成するのに適した
樹脂あるいはラテックスをウェブに含浸させること、および/またはウェブが自
動車のフィルタ・ペーパーとして使用するのに適するようにウェブに溝を付ける
こと、および/または自動車のフィルタ・ペーパーとして使用するのに適するよ
うにウェブをプリーツ加工することを含んでもよい。ウェブが自動車のフィルタ
・ペーパーとして使用するのに適するようにウェブに含浸させる樹脂あるいはラ
テックスは、これに加えて硬化させてもよい。プリーツ加工および硬化は、(a
)〜(c)から遠く離れたところで、またウェブをシートに裁断した後に行って
もよい。
【0017】 本発明はまた上記(a)〜(c)により製造された、機械パルプを少なくとも
50%有するペーパー・エレメントに関する。
【0018】 本発明の別の態様によれば下記シートを含むペーパー・フィルタ・エレメント
が提供される。すなわち、機械パルプ繊維を少なくとも50重量%有する繊維材
料シート。粒子フィルタとして用いるのに適するようにする硬化した樹脂あるい
はラテックスを含浸させたシート。および粒子フィルタとして用いるのに適する
ように複数のプリーツを有するシート。
【0019】 ペーパー・フィルタ・エレメントはさらに粒子フィルタとしてシートの使用を
容易にするためにシート中にプリーツに対して実質的に直角に延在する複数の溝
を含んでもよく、また自動車のオイル・フィルタのケーシング、自動車のエア・
フィルタのケーシング、自動車の燃料フィルタのケーシング、あるいは自動車の
客室フィルタのケーシングと組み合わせてもよい。シートは好ましくは機械パル
プを少なくとも60%、長い繊維を少なくとも5%含む。長い繊維はレーヨン、
HPZ、綿、羊毛、およびその混合物であってもよい。例えばシートはCTMP
約65%およびHPZ約35%を含んでもよい。
【0020】 本発明の主要な目的は自動車用フィルタ・ペーパーとして用いるのに特に適す
る不織ウェブ、および先行技術と比べて有利なペーパー・フィルタ・エレメント
を製造するのにきわめて有利な方法を提供することである。本発明の前記目的お
よび他の目的は本発明の詳細な記述の考察から、また添付の特許請求の範囲から
明らかになるであろう。
【0021】 (詳細な説明) 一実施例においては、フィルタ・ペーパーが本発明によりCTMP約65%お
よびHPZ約35%を含むフォーム・プロセス即ち泡法によって製造され、これ
をウォータ・レイド法によって製造した場合の従来のHPZ60〜80%および
Skogcell Flash(フラッシュ乾燥したNorthern pin
e即ち北部のまつの化学パルプ)20〜40%の処方と比較した。このように製
造された気泡法のフィルタ・ペーパーは、従来のHPZ60〜80%のペーパー
に匹敵する特性を有し、勿論ほとんどの自動車の空気およびオイル濾過の用途に
適していた。CTMPは一般に1トン当たり350〜380米ドルであり、一方
、HPZは概ね1トン当たり1200米ドルであるので、少なくとも約50%の
機械パルプを用いて気泡法で繊維ペーパーを製造することにより40%の繊維原
価の節減を達成することができる。
【0022】 本発明により製造されたフィルタ・ペーパーは様々な広範囲の繊維混合物を用
いて製造することができる。例えば本発明によるフィルタ・ペーパーを製造する
ためにSkogcellの合成繊維、あるいは他の繊維を機械パルプ繊維とブレ
ンドして用いることができる。
【0023】 下記の二つの頁の表2および3に移るが、この表で湿式で漉く従来法、あるい
は本発明による泡法のいずれかにより、手動のシート金型を用いて作製されたパ
ルプの物性を提供する。これらの表で用語「DISPRO」は気泡法で製造され
た製品を指す。
【0024】 望ましいフィルタ・ペーパーは、BP(バブル・ポイント)試験の第一および
第二値の間の差が最も小さい場合に生成される。望ましいフィルタ特性は、また
一般に低密度によってもたらされ、囲われた表上の「エア・フロー指数」および
「機械的エア・フロー指数」の値は濾過に用いる特定のペーパーの一般的な総合
的望ましさを示すために一つの数値を使用する試みである。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】 表2および3から、泡法で製作したウェブは多くの利点を有することを知るこ
とができる。一例として表2のHPZ100%の完成紙料を比べてみると、気泡
法で製作した場合はBP94/102を有し、ウェット・レイド法で製作した場
合はBP88/106を有し、ずっと少ないピンホールを示す。また、泡法のシ
ートでは「エア・フロー指数」および「機械的エア・フロー指数」の両方が著し
く高い。
【0028】 次に、表3のCTMP100%のシート試験を見てみよう。ウェット・レイド
法で製作したCTMPシートは許容しうる特性をもっておらず、密度は余りにも
高く、BPは全く許容できず、エア・フロー指数および機械的エア・フロー指数
の双方とも余りにも低い。しかしながらCTMPシート(HPZシートの約4分
の1の原価を有する繊維から製作された)は、特性がHPZシートに匹敵する、
または場合によっては勝ってさえいることに注目しよう。泡法により製作された
CTMPシートは、許容しうる密度、ウェット・レイド法で製作されたHPZ1
00%のシートより優れたBP値、および同一範囲にあるエア・フロー指数およ
び機械的エア・フロー指数の数値(例えば気泡法のCTMP100%に対する機
械的エア・フロー指数305と、ウェット・レイド法により形成されたHPZ1
00%の327とを比較されたい)を有する。
【0029】 また、泡法により製造されたフィルタ・ペーパーは、原料使用においてより大
きな自由度を与える。ウェット・レイド法では形成制御が効かなくならないよう
に、また「ロープ状になる問題」(繊維が長い紐あるいは縄になる)を生じない
ように繊維長は6mm(一部の摩砕機配置では12mmが扱い易い)に限定され
る。より長い繊維(例えば長さ18〜28mm、あるいはこれを超えるポリエス
テル繊維)は、これまで成功裏に実証されてきたので気泡法でも用いることがで
きると予想される。より長い繊維の利益は、それがより強いシートにすることが
できることである。
【0030】 さらに気泡法はウェット・レイド法と比べて繊維をより高い稠度で分散するこ
とができるため必要エネルギーはより少ない。
【0031】 図1は、オン・ラインのやりかたで自動車に使用するフィルタ・ペーパーを製
造するための本発明による方法を図式的に示す図である。始めにウェブが10で
示されるフォーム・レイド法を用いて形成される。ここでは空気、水、界面活性
剤、および繊維(その少なくとも約50%は機械パルプ繊維)のスラリーが移動
する多孔エレメントと接触しつつ移動し、次いで泡がエレメントを通ってスラリ
ーから除去されて不織ウェブを形成する。また乾燥および他の通常のステップが
実施される。
【0032】 図1における残りのステップは通常のものであり、11でウェブの特性を向上
させるための通常の樹脂あるいはラテックスによる含浸が行われ、また所望の場
合は12で示すように通常の溝付け加工が行われる。ステップ10、11、およ
び12は一般にウェブ製造施設で行われるが、通常のプリーツ加工13および樹
脂の硬化14のステップは実際にフィルタ・ペーパーが作られる場所で行われ、
あるいは通常のキャニスタ即ち小型金属製容器中に取り付けられることさえある
【0033】 図2は囲い枠15および16で示されるように、ただオフラインでの含浸およ
び溝付け加工を備えた図1と同じ方法を示す図である。また、代替えの、付加的
な含浸および溝付け加工ステップ11、12が行われてもよいが、そのステップ
15、16は泡で漉くウェブ形成ステップ10が実施されるところから遠く離れ
た施設で行われる。
【0034】 図3は本発明により製造されたフィルタ・ペーパーを使用して作ることができ
る自動車のフィルタ20を概略的に示す図である。フィルタ・ペーパー21(機
械パルプを少なくとも50%有する)は1997年9月4日出願の同時係属の出
願08/923,900号(整理番号30−441号)に記載の泡法により製造
され、そこで形成される通常の溝は図2の22で図式的に示され、一方そこで通
常のプリーツ加工機を用いて形成される通常のプリーツは図3の23で図式的に
示される。プリーツ加工され、溝付けされたフィルタ・ペーパー21は次いで適
切なキャニスタ24の内部に置かれるが、キャニスタ24中にフィルタ・ペーパ
ー21の位置を選定するための正確な機構、あるいはキャニスタの詳細とフィル
タ・ペーパー21をキャニスタ中にどのように配置するかについては従来のもの
と変わらず、用途あるいは顧客の個別の好みによる。
【0035】 本発明は全ての等効物を包含するために添付の特許請求の範囲の最も広い解釈
が与えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自動車に使用するフィルタ・ペーパーの製造方法を図式的に示す
概略図である。
【図2】 本発明による方法の別の実施形態を単に図1と同様に図式的に示す概略図であ
る。
【図3】 本発明によるフィルタ・ペーパーを利用する自動車用フィルタを図式的に示す
概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CN,JP,K R,RU (72)発明者 ロクマン、ケイ フィンランド国 カルフラ、ピー、オー、 ボックス 18、 アームストロム グラス ファイバー オーワイ 内 (72)発明者 サベル、ハカン フィンランド国 カルフラ、ピー、オー、 ボックス 18、 アームストロム グラス ファイバー オーワイ 内 Fターム(参考) 4D019 AA01 BA12 BB05 BD01 CA02 CB02 CB04 CB06 DA02 4L055 AA02 AA03 AC01 AF09 AF10 AF11 AF44 AH29 AH34 AH37 BD02 BD03 BD10 BE10 BE20 EA04 FA11 FA16 GA31

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)空気、水、界面活性剤、および繊維の少なくとも50
    重量%が機械パルプ繊維である繊維からなる泡状スラリーを形成すること、(b
    )その泡状スラリーを送って、移動する多孔エレメントと接触させること、およ
    び(c)その多孔エレメントを通してスラリーから泡を除去することによって多
    孔エレメント上に繊維ウェブを形成し、そのウェブを乾燥することを含む、繊維
    材料から不織ウェブを製造する方法。
  2. 【請求項2】 さらに、ウェブを自動車のフィルタ・ペーパーに形成するの
    に適する樹脂またはラテックスをウェブに含浸させることを含む、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 さらに、ウェブを自動車のフィルタ・ペーパーとして使用す
    るのに適するようにウェブに溝付けすることを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 さらに、ウェブを自動車のフィルタ・ペーパーとして使用す
    るのに適するようにウェブをプリーツ加工することを含む、請求項2に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 さらに、ウェブを自動車のフィルタ・ペーパーとして使用す
    るのに適するようにウェブに含浸させる樹脂またはラテックスを硬化することを
    含む、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 さらに、それが自動車のフィルタ・ペーパーとして使用する
    のに適するようにウェブに溝付けすることを含む、請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 プリーツ加工および硬化が、(a)〜(c)から離れたとこ
    ろで、ウェブがシートに裁断された後に実施される、請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 さらに、ウェブを自動車のフィルタ・ペーパーとして使用す
    るのに適するようにウェブに含浸させる樹脂またはラテックスを硬化することを
    含む、請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 プリーツ加工および硬化が、(a)〜(c)から離れたとこ
    ろで、またウェブがシートに裁断された後に実施される、請求項8に記載の方法
  10. 【請求項10】 (a)空気、水、界面活性剤、および少なくとも50重量
    %が機械パルプ繊維である繊維からなる泡状スラリーを形成すること、(b)そ
    の泡状スラリーを送って、移動する多孔エレメントと接触させること、および(
    c)その多孔エレメントを通してスラリーから泡を除去することによって多孔エ
    レメント上で機械パルプ繊維を少なくとも50重量%有する繊維ウェブを形成し
    、そのウェブを乾燥することによって製造された機械パルプを少なくとも50重
    量%有するペーパー・エレメント。
  11. 【請求項11】 機械パルプ繊維を少なくとも50重量%有する繊維材料シ
    ートを含み、 前記シートが粒子フィルタとして使用するのに適するように硬化した樹脂また
    はラテックスで含浸され、かつ、 前記シートが粒子フィルタとして使用するのに適するように複数のプリーツを
    有するペーパー・フィルタ・エレメント。
  12. 【請求項12】 さらに、粒子フィルタとして前記シートの使用を容易にす
    るために前記シート中に前記プリーツに対して実質的に直角に延在する複数の溝
    を含む、請求項11に記載のペーパー・フィルタ・エレメント。
  13. 【請求項13】 自動車のオイル・フィルタのケーシング、自動車のエア・
    フィルタのケーシング、自動車の燃料フィルタのケーシング、または自動車のキ
    ャビン・フィルタのケーシングと組み合わせた、請求項12に記載のペーパー・
    フィルタ・エレメント。
  14. 【請求項14】 前記シートが機械パルプを少なくとも60%と、長い繊維
    を少なくとも5%含む、請求項11に記載のペーパー・フィルタ・エレメント。
  15. 【請求項15】 長い繊維がレーヨン、HPZ、綿、羊毛、およびその混合
    物から選択される、請求項14に記載のペーパー・フィルタ・エレメント。
  16. 【請求項16】 前記シートがCTMPを約65%と、HPZを約35%含
    む、請求項11に記載のペーパー・フィルタ・エレメント。
  17. 【請求項17】 自動車のオイル・フィルタのケーシング、自動車のエア・
    フィルタのケーシング、自動車の燃料フィルタのケーシング、または自動車のキ
    ャビン・フィルタのケーシングと組み合わせた、請求項14に記載のペーパー・
    フィルタ・エレメント。
  18. 【請求項18】 さらに、粒子フィルタとして前記シートの使用を容易にす
    るために前記シート中に前記プリーツに対して実質的に直角に延在する複数の溝
    を含む、請求項17に記載のペーパー・フィルタ・エレメント。
  19. 【請求項19】 前記シートが機械パルプを少なくとも60%と、長い繊維
    を少なくとも5%含む、請求項12に記載のペーパー・フィルタ・エレメント。
  20. 【請求項20】 長い繊維がレーヨン、HPZ、綿、羊毛、およびその混合
    物から選択される、請求項19に記載のペーパー・フィルタ・エレメント。
JP2000513013A 1997-09-19 1998-09-09 機械パルプからフォーム法によるフィルタまたは他のペーパーのウェブの製造 Pending JP2001522946A (ja)

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US09/098,458 1998-06-17
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