JP2001521778A - インサイトゥ放射性ステント - Google Patents

インサイトゥ放射性ステント

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JP2001521778A
JP2001521778A JP2000518612A JP2000518612A JP2001521778A JP 2001521778 A JP2001521778 A JP 2001521778A JP 2000518612 A JP2000518612 A JP 2000518612A JP 2000518612 A JP2000518612 A JP 2000518612A JP 2001521778 A JP2001521778 A JP 2001521778A
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エス． ウィードック、ケビン
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    • A61K51/02—Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
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Abstract

(57)【要約】 ステント等の血管内装置を、設置後、その位置で（インサイトゥ）放射性にするための装置および方法。装置には表面（２０）およびその上に固定された第１の物質（２２）が設けられる。好ましくは第１の物質（２２）は、放射性、細胞毒性、あるいは血栓溶解性であり得る第２の物質（２６）に対して、強力で選択的な親和性を有する。第１の物質（２２）はまた、成長因子あるいは血栓溶解性、ケモリティックあるいは細胞毒性の薬剤に対し親和性を持つものであってもよい。好ましくは血管形成術あるいはアテレクトミによる拡大後、装置を狭窄血管領域にわたって設置するとよい。装置を血管内に設置後、第２の物質（２６）を患者の血流中に注入することができる。装置を通過するなかで、第２の物質（２６）は漸進的に装置表面（２０）上の第１の物質（２２）と結合していく。適切な相補的物質対としては、アビジンとラジオ標識ビオチン、プロタミンと放射性ヘパリン、およびタンパク質と抗タンパク質抗体が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 発明の分野 本発明は、血管内ステントに関する。さらに詳しくは、本発明は、血管内設置
後、インサイトゥで（その位置で）放射性となり得る非放射性ステントに関する
。ステントは血管の再狭窄を抑制するために使用され得る。
【０００２】 発明の背景 冠状動脈は血液および栄養素を心筋に供給する。動脈は粥状硬化あるいは動脈
硬化を被り易い。血管領域はその中で形成されたプラークを有しており、それに
より減少された断面積を有する狭窄領域が発生する。その減少された領域により
血液、酸素、および栄養素の輸送の低下が引き起こされ、ひいては狭心症、心筋
梗塞、そして死ということになりかねない。
【０００３】 粥状硬化への処置として一般に用いられている方法として、経皮的冠状動脈形
成術（ＰＴＣＡ）がある。ＰＴＣＡにおいては、鼠経部近傍の大腿動脈中の切開
部を介してバルーンカテーテルを挿入し、大動脈弓にわたってバルーンを前進さ
せ、バルーン部が狭窄領域上に設置されるまで、選択された冠状動脈内で引き続
き前進させていく。バルーンは膨張され、細くなった血管領域を広げる。
【０００４】 カテーテルの引抜き後、著しく血管の再塞が発達する可能性がある。再塞は、
拡張後の数時間内もしくは数日内で「突然の再塞」を生じるかもしれない。しか
しながら、再塞が生じる場合、一般には血管形成後の６ヶ月以内に漸進的に生じ
る。漸進的な再塞は「再狭窄」と呼ばれ、拡張処置を殆ど無効なものとする。狭
窄血管領域が大きければ大きい程、再狭窄となる可能性も大きい。
【０００５】 再狭窄に対処するための１つのアプローチは、最近拡大された血管領域に渡っ
て設置され、内腔がその中を通る短い管状体であるステントを利用することであ
る。ステントは自己拡張的であるか、またはバルーン拡張可能であり得る。ステ
ントは通常、適所に無期限に残される。
【０００６】 癌細胞の消滅および成長抑制のために放射線を使用することは周知である。再
狭窄抑制のために放射線を使用することが提案されている。終端に放射線源を有
するカテーテルの使用は米国特許第５，１９９，９３９号（デイク等）中に提案
されている。カテーテルは、治療の間中、適所に保持されねばならず、それは再
狭窄が生じると信じられている長期間の数ヶ月と比較してかなり短い。加えられ
た放射線は、カテーテル先端が適所に置かれた短い時間内に放出されねばならな
い。米国特許第５，０５９，１６６号（フィッシェル等）においては、放射性ス
テントを使用することが提案されている。ステントは適所に無期限に設置され得
るため、放射線露出期間は、再狭窄が生じる期間とより近く適合する。
【０００７】 放射性ステントの使用には欠点もある。保管の間および患者内設置の間の両方
で、放射性ステントは遮蔽を必要とする。ステントを設置する間、ステントは通
常、送出装置内に置かれ、患者の脈管系に挿入される。通常の入口部は、鼠経部
近傍の大腿動脈中の切開部である。ステント設置処置は、典型的には数人の医療
関係者が存在するなかで行われ、もし放射線源が十分に強いならばそれらの人達
に遮蔽が必要となる。
【０００８】 特に放射性同位元素が、予期される貯蔵寿命と同じオーダーで半減期を有する
と、放射性ステントは貯蔵寿命に制限をもつこととなる。例えば、約１ヶ月の半
減期をもつ同位元素でステントが放射性にされると、その半分の放射能を１ヶ月
の間に棚の上で失うであろう。これは、ステントが倉庫や病院の使用されていな
い場所に存在する時間に依存して、放射線強度における変動を示すことになる。
放射性同位元素の半減期がもし十分に小さいのなら、放射能の多大な部分がステ
ントの製造、輸送、および保管中に失われることになり、ステント技術での使用
を妨げることになる。現在のステント技術における別の制限は、ステント放射能
が、処置の際でなく製造の際に決定されなければならないということである。提
供され得る残った手段としては、放射性ステントを設置するのでなく、濃縮され
た放射線を、ステントが置かれる拡大された箇所に送出する方法である。また、
提供され得る残った手段として、設置後にその位置で放射性にされ得る非放射性
ステントを、脈管系内に設置させる装置が考えられる。
【０００９】 発明の概要 本発明は、ステントを使用して血管の再狭窄を抑制する装置および方法を含む
。ステントは、血管内に設置される際に非放射性であり、血管内に設置後その位
置で放射性にされる。本発明に係るステントは、好ましくはステント設置後血流
中に注入される放射性物質との結合に適応している。ステントは好ましくは、放
射性物質と結合するための強力で選択的な親和性を有する。好ましいステントは
、ステント表面に固定された第１の物質を持つことにより結合親和性を達成する
もので、第１の物質は後に注入される放射性物質と結合することに適応したもの
である。注入された放射性物質はステントで結合され集められるが、これにより
、ステント上で放射線が集中することになる。
【００１０】 好ましいステントは、形状が管状でステント体を有し、このステント体上に第
１の物質が固定される。一実施態様においては、第１の物質はアビジンであり、
第２の物質は放射性あるいはラジオ標識ビオチンである。他の実施態様において
は、第１の物質はプロタミンであり、第２の物質はラジオ標識ヘパリンである。
プロタミンは、比較的低い分子量を持つ強い塩基性タンパク質である。ヘパリン
は酸性ムコ多糖である。プロタミンとヘパリンはまた、互いに高い選択親和性を
示すものである。本発明の範囲における他の相補的対としては、タンパク質／抗
体、リガンド／アンチリガンド、およびタンパク質／モノクローナル抗体が含ま
れる。
【００１１】 使用に当たってステントは、自己拡張的なものであれ拡張可能なものであれ、
プッシャチューブやステント送出バルーンカテーテル等の周知の装置を使用して
適所に設置することができる。ステントは好ましくは、血管形成術やアテレクト
ミ等の狭窄拡大処置後に設置される。ステントの好ましい使用は、血管形成術後
の冠状動脈の再狭窄の抑制にある。ステントが伸ばされて狭窄血管領域上に位置
づけられた後、ステント送出装置は患者から除去され得る。もし所望ならば、患
者は拡大処置の場所から撤退され得る。
【００１２】 第２段階としてその後、放射性物質が、好ましくは遮蔽された形態で提供され
る。一方法として、遮蔽された皮下注射器が設けられる。他の方法として、放射
性物質はＩ．Ｖ．バッグに注入される。放射性物質は、適切な注入手段および身
体箇所を用いて患者の血流中に注入され得る。したがって、短時間、遮蔽が容易
な小領域に制限されて放射線露出は起こり得ることとなる。手術室におけるステ
ント設置処置の際ではなく注入の際に、放射能に曝されるかもしれない人数も決
まり、必要とされる遮蔽も決まってくる。特に、放射線医療関係者は注入の際の
み出席する必要があることになる。
【００１３】 注入後、放射性物質は、患者の血流を介し、冠状動脈等のステント箇所を通過
する部分を通って循環する。ステントを通過する度に、かなりの量の放射性物質
がステントと結合する。時間の経過により、放射性物質のかなりの部分が選択的
にステントと結合し、それにより、ステントを放射性にし、放射線を血管に提供
し、再狭窄を抑制する。放射性物質の残留物は肝臓により処理され、尿中より排
泄される。本発明は相補的放射性物質の後の注入に対して適切なステントとして
、あるいはステントおよび相補的放射性物質を有するキットとして設けられ得る
。
【００１４】 ある方法において、放射性物質は、ステント植込み後、一度に注入される。与
えられる放射線量は注入時に決定され得る。他の方法において、放射性物質は、
長時間にわたって多数回注入され得る。このようにして、放射線量と投入回数の
両者が、特定の処置状況に対応して適応され得る。
【００１５】 好ましい実施態様の詳細な説明 図１は、ステント表面２０上に固定された第１の物質またはリガンド２２とス
テント表面２０を極めて図解的な形で示す。リガンド２２は、図１で「Ｘ」とラ
ベル付けられている。リガンド２２はボンド２４により固定される。第２の物質
あるいはアンチリガンド２６は、ボンド２８によりリガンド２２と結合されてい
る。第２の物質あるいは一部分２６は、放射性である。アンチリガンド２６は、
図１で「Ｙ」とラベル付けられている。ここで用いられるように、リガンド／ア
ンチリガンド対は、好ましくは比較的高い親和性の特定の結合を示すものである
。
【００１６】 ステントは好ましくは管状の形態をとる。本発明に係るあるステントは、ニチ
ノルにより形成される。他のステントはステンレス鋼により形成される。また別
のステントは重合体である。ある管状のステントは、組み紐状に編まれた、ある
いは弦巻状に巻き上げられたワイヤにより形成される。他のステントは実質的に
堅固な素材により形成される。自己拡張的なステントおよびバルーン拡張可能で
あるステントの両者が、本発明の使用に適切である。
【００１７】 本発明の使用に適切な物質のある相補的結合対は、アビジン／ビオチン対であ
る。アビジンービオチン相補的対は、親和性カラムクロマトグラフィーにおいて
通常使用されている。アビジンは、４つの同一のサブユニットを有し、各々が約
７万の分子量を有するタンパク質である。ビオチンは、多くの酵素内で配合団と
して行動する分子である。アビジンおよびビオチンは互いに対して強力で非常に
選択的な親和性を示し、約１０-15 Ｍの解離定数を有する。アビジンービオチン
結合は本質的に不可逆である。この対において、アビジンあるいはストレプトア
ビジンはリガンドで、ビオチンはアンチリガンドであり得、ビオチンはＩ131 や
Ｙ90のような同位元素でラジオ標識され得る。一実施態様において、ビオチンは
リガンドであり、ラジオ標識アビジンあるいはストレプトアビジンはアンチリガ
ンドである。ビオチンおよビオチン化の方法は知られている。例えば、ホフマン
等（１９７７）Ｐｒｏｃ．Ｎａｔｌ．Ａｃａｄ．Ｓｃｉ．ＵＳＡ、７４巻、２６
９７−２７００頁、あるいはバーマンとバッシュ（１９８０）「ビオチンーアビ
ジン免疫蛍光技術の増幅」Ｊ．Ｉｍｍｕｎｏｌ．Ｍｅｔｈ．３６巻、３３５−３
３８頁――両者ともここで参考文献として提示してある――を参照されたい。ビ
オチンは金属ステント上で、当該技術に熟練せる者に周知の金属、シラン、ある
いは他の形の分子グラフトに対して親和性を有するキレート化剤により固定され
得る。ビオチンは化学架橋剤あるいは上述の金属ステント薬剤を使って重合体の
ステント上に固定され得る。
【００１８】 本発明の実施に適する物質の他の相補的対として、プロタミン／ヘパリン対が
ある。ヘパリンは心臓切開手術において処置中の凝固を防止するために一般に使
用されている。プロタミンは、手術完了後に患者に注入され、堅固にヘパリンと
結合して抗凝固物質としての効果を無効なものとする。本発明の実施において、
プロタミンはリガンドであり、ラジオ標識ヘパリンはアンチリガンドである。非
放射性ヘパリンもまたステント上の凝固を防止するために使用され得る。プロタ
ミンは、金属やプロタミンに対して親和性を有するキレート化剤の使用により、
あるいは血漿沈着により、金属ステント上に固定され得る。
【００１９】 本発明における使用に適切であると信じられる他のリガンド／アンチリガンド
対として、亜鉛フィンガータンパク質／ｄｓＤＮＡフラグメント、ハプテン／抗
体、レクチン／炭水化物、キレート／結合対メンバー、およびリガンド／受容体
が含まれる。本発明で用いられた相補的対は好ましくは非常に選択的な結合を示
し、非常に低い解離定数を有する。好ましくは、解離定数は約１０-12 Ｍより小
さく、さらに好ましくは約１０-14 Ｍより小さく、最も好ましくは約１０-15 Ｍ
より小さい。
【００２０】 アンチリガンドと結合し得る放射性同位元素は、Ｉ131 、Ｙ90，Ｉｎ111 ，お
よび Ｐ32を含む。好ましい放射性同位元素はＩ131 である。α放射の放射性同位元素
は、βおよびγ放射に比べてあまり好ましくないが、本発明の範疇に入る。クロ
ラミンＴを基にした系を介したヨウ素化等の方法により、放射性同位元素はアン
チリガンドに固定され得る。ここで用いられるように、「放射性物質」という語
は、その中に放射性原子を取り込んだ物質および、自然物質内では通常見いださ
れない追加のあるいは取り替えられた放射性原子によりラジオ標識付けされた物
質の両者を指す。
【００２１】 他の、必ずしも放射性物質でないものも、アンチリガンドに結合され得る。一
実施態様においては、再狭窄を抑制する目的で、細胞毒性あるいはケモリティッ
ク物質がアンチリガンドと結合される。他の実施態様においては、成長因子がア
ンチリガンドと結合される。また別の実施態様においては、非放射性ヘパリン等
の血栓溶解薬がアンチリガンドと結合される。血栓溶解薬は、ステント表面上に
形成された血栓を溶解することができる。さらに他の実施態様においては、抗血
栓形成薬がアンチリガンドと結合される。抗血栓形成薬はステント表面上の血栓
の形成を抑制することができる。このような他の物質は、単独で、あるいは放射
性物質との組合せで与えられ得る。
【００２２】 使用に際しては、上述の方法を用いて、第１の物質あるいはリガンドを表面上
に固定することによりステントが準備される。ステントは送出装置と結びつけて
用いられ得る。バルーン拡張可能ステントが膨張可能なバルーンカテーテルに設
置され得る一方、自己拡張ステントは管状の送出装置内で圧縮され得る。ステン
ト送出は、好ましくは拡大後に血管形成術やアテレクトミ等の方法を用いて実行
される。ステントは、この時点で非放射性であり、特別の放射線取扱いまたは遮
蔽を必要としない。ステント送出装置は、鼠経部近傍の大腿動脈中の切開部等の
入口点から脈管系を介して挿入され得る。送出装置は大動脈を通過し冠状動脈へ
、そして拡大された血管領域近傍位置へと進行され得る。ステントは、自己拡張
方式あるいはバルーン拡張方式により、ステントが堅固に狭窄領域壁に対して拡
張されるまで配置され得る。そしてステント送出装置は除去され得る。
【００２３】 一方法において、ステント送出後、放射性アンチリガンドあるいは第２の物質
は、直ちに準備され、患者に注入され得る。好ましい形態においては、放射性ア
ンチリガンドは液体状で準備され、放射線源に対応する遮蔽体内に収納される。
γ照射は一般的にβ照射より堅固な遮蔽を必要とする。
【００２４】 放射性液体は患者にもたらされ、適切な箇所から患者の血流へと注入され得る
。ある実施態様においては、遮蔽体外部に延伸する注入針のみを有して、放射線
源は注入の際中遮蔽される。この注入は、困難で長時間にわたるステント設置過
程より迅速容易に達成され得る。別の実施態様において、放射性物質はＩ．Ｖ．
バッグに注入される。さらに別の実施態様において、放射性物質は患者へと向か
う食塩液ラインと離れていくＩ．Ｖ．ラインとの間に設置される。この実施態様
において、放射性物質は薬びん内に収容され得、その薬びんは食塩液により液体
洗浄される。ある方法において、患者は放射性アンチリガンドの注入のために違
う部屋へと送られる。好ましい方法において、放射性アンチリガンドの注入は血
管形成術あるいはアテレクトミから１２０時間以内に行われる。放射線による再
狭窄の抑制のほとんどはこの期間内に発生すると信じられているため、放射線注
入はこの期間内に行われるべきである。放射性アンチリガンドあるいは第２の物
質はまた、数ヶ月後までの間に注入されてもよい。
【００２５】 注入後、放射性アンチリガンドは、リガンド担持ステントを通過し、血流を通
って循環される。心臓の冠状動脈を通過しながら、放射性アンチリガンドの一部
はステント上のリガンド箇所と結合される。心臓を通過しながら、一小部分の血
液のみが冠状動脈を通過するが、その部分はランダムに選択され、結果的に放射
性アンチリガンドのかなりの部分がステントと結合する。それによりステントは
その位置で放射性となされる。リガンドとアンチリガンドとの堅固な結合により
、放射性物質はステントのその箇所に留まる。新しい放射性ステントは、放射線
を狭窄領域に供給でき、再狭窄を抑制する。
【００２６】 この文書により述べられる本発明の多くの利点は、上の記述中で説明された。
しかしながら、この開示文書は多くの点で単に実例的なものであることが理解さ
れるであろう。特に、形状、大きさ、部品の配置の事項において、本発明の範囲
を超えない範疇で、細部にわたる変更が可能である。本発明の範疇はもちろん、
添付した特許請求の範囲が表す言語で定義される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 リガンドが固定されたステント表面、およびリガンドに結合され
た放射性アンチリガンドを、極めて図解的に示す図である。

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 血管内処置箇所への設置のために適応され再狭窄を抑制する
    ための医療装置であって、 装置表面と、 血管内注入に適した放射性の第２の物質と結合するために適応され、前記装置
    表面上に固定される第１の物質と、 を具備する医療装置。
  2. 【請求項２】 前記結合は、前記第１と第２の物質間で強力且つ選択的であ
    る請求項１に記載の医療装置。
  3. 【請求項３】 前記結合は、約１０-12 Ｍより小さい解離定数を有する請求
    項２に記載の医療装置。
  4. 【請求項４】 前記結合は、約１０-14 Ｍより小さい解離定数を有する請求
    項３に記載の医療装置。
  5. 【請求項５】 前記結合は、約１０-12 Ｍより小さい解離定数を有する請求
    項４に記載の医療装置。
  6. 【請求項６】 前記第１の物質はリガンドであり、前記第２の物質はアンチ
    リガンドである請求項２に記載の医療装置。
  7. 【請求項７】 前記第１の物質はアビジン、ストレプトアビジン、およびタ
    ンパク質からなるグループから選択され、前記第２の物質はラジオ標識ビオチン
    、ラジオ標識モノクローナル抗体、およびラジオ標識多クローン性抗体からなる
    グループから選択される請求項１に記載の医療装置。
  8. 【請求項８】 前記第１の物質はアビジンであり、前記第２の物質はラジオ
    標識ビオチンである請求項７に記載の医療装置。
  9. 【請求項９】 前記第１の物質はプロタミンであり、前記第２の物質はラジ
    オ標識ヘパリンである請求項７に記載の医療装置。
  10. 【請求項１０】 前記第１の物質はタンパク質であり、前記第２の物質は、
    前記タンパク質に対して親和性を有するラジオ標識抗体である請求項７に記載の
    医療装置。
  11. 【請求項１１】 前記第１の物質はビオチンであり、前記第２の物質はラジ
    オ標識アビジンである請求項１に記載の医療装置。
  12. 【請求項１２】 前記第１の物質はビオチンであり、前記第２の物質はラジ
    オ標識ストレプトアビジンである請求項１に記載の医療装置。
  13. 【請求項１３】 血管内処置箇所への設置のために適応され再狭窄を抑制す
    るための医療装置であって、 装置表面と、 血管内注入に適した放射性の第２の物質と結合するために適応され、前記装置
    表面上に固定される第１の物質と、を具備し、前記第２の物質は、選択的に強力
    に前記第１の物質と結合する医療装置。
  14. 【請求項１４】 前記結合は、前記第１と第２の物質間で選択的且つ強力で
    ある請求項１３に記載の医療装置。
  15. 【請求項１５】 前記第１の物質はリガンドであり、前記第２の物質はアン
    チリガンドである請求項１３に記載の医療装置。
  16. 【請求項１６】 前記第１の物質はアビジン、ストレプトアビジン、および
    タンパク質からなるグループから選択され、前記第２の物質はラジオ標識ビオチ
    ン、ラジオ標識モノクローナル抗体、およびラジオ標識多クローン性抗体からな
    るグループから選択される請求項１３に記載の医療装置。
  17. 【請求項１７】 前記第１の物質はアビジンであり、前記第２の物質はラジ
    オ標識ビオチンである請求項１６に記載の医療装置。
  18. 【請求項１８】 前記第１の物質はビオチンであり、前記第２の物質は、ラ
    ジオ標識アビジンおよびラジオ標識ストレプトアビジンからなるグループから選
    択される請求項１６に記載の医療装置。
  19. 【請求項１９】 前記第１の物質はタンパク質であり、前記第２の物質はラ
    ジオ標識ヘパリンである請求項１６に記載の医療装置。
  20. 【請求項２０】 前記第１の物質はタンパク質であり、前記第２の物質は、
    前記タンパク質に対して親和性を有するラジオ標識抗体である請求項１６に記載
    の医療装置。
  21. 【請求項２１】 装置表面と該装置表面上に固定される第１の物質とを含み
    、血管内処置箇所への設置のために適応される医療装置と、 前記第１の物質と結合するために適応され、放射性であるとともに、人間の血
    流への注入に適する第２の物質と、 を具備する、血管における再狭窄を抑制するためのキット。
  22. 【請求項２２】 前記第１の物質はリガンドであり、前記第２の物質はアン
    チリガンドである請求項２１に記載のキット。
  23. 【請求項２３】 前記第１の物質はアビジン、ストレプトアビジン、および
    タンパク質からなるグループから選択され、前記第２の物質はラジオ標識ビオチ
    ン、ラジオ標識モノクローナル抗体、およびラジオ標識多クローン性抗体からな
    るグループから選択される請求項２１に記載のキット。
  24. 【請求項２４】 前記第１の物質はアビジンであり、前記第２の物質はラジ
    オ標識ビオチンである請求項２３に記載のキット。
  25. 【請求項２５】 前記第１の物質はビオチンであり、前記第２の物質は、ラ
    ジオ標識アビジンおよびラジオ標識ストレプトアビジンからなるグループから選
    択される請求項２３に記載のキット。
  26. 【請求項２６】 前記第１の物質はプロタミンであり、前記第２の物質はラ
    ジオ標識ヘパリンである請求項２４に記載のキット。
  27. 【請求項２７】 前記第１の物質はタンパク質であり、前記第２の物質は、
    前記タンパク質に対して親和性を有するラジオ標識抗体である請求項２３に記載
    のキット。
  28. 【請求項２８】 人間の血流への注入に適する放射性物質と、 装置表面を含むとともに、該装置表面と接続されて前記放射性物質と結合する
    ための手段を含み、血管内処置箇所への設置のために適応される医療装置と、 を具備する、血管における再狭窄を抑制するためのシステム。
  29. 【請求項２９】 人間の血流への注入に適する放射性物質を提供する工程と
    、 表面を含むとともに、該表面と接続されて前記放射性物質と結合するための手
    段を含む医療装置を提供する工程と、 前記装置を前記狭窄領域にわたって設置する工程と、 前記結合手段と結合された放射性物質を血流中に注入する工程と、 を具備する、患者の狭窄血管領域における再狭窄を抑制するための方法。
  30. 【請求項３０】 前記結合するための手段はアビジンを含み、前記放射性物
    質はラジオ標識ビオチンを含む請求項２９に記載の再狭窄を抑制するための方法
    。
  31. 【請求項３１】 前記結合するための手段はプロタミンを含み、前記放射性
    物質はラジオ標識ヘパリンを含む請求項２９に記載の再狭窄を抑制するための方
    法。
  32. 【請求項３２】 表面を含むとともに、該表面上に固定される第１の物質を
    含む医療装置を提供する工程と、 放射性であるとともに前記第１の物質との結合に適応する第２の物質であって
    、人間の血流への注入に適する第２の物質を提供する工程と、 前記狭窄領域に前記医療装置を設置する工程と、 実質的に前記第１の物質と結合された前記第２の物質を血流中に注入する工程
    と、 を具備する、患者の狭窄血管領域における再狭窄を抑制するための方法。
  33. 【請求項３３】 前記第１の物質はアビジンを含み、前記第２の物質はラジ
    オ標識ビオチンを含む請求項２９に記載の再狭窄を抑制するための方法。
  34. 【請求項３４】 前記第１の物質はビオチンを含み、前記第２の物質は、ラ
    ジオ標識アビジンおよびラジオ標識ストレプトアビジンからなるグループから選
    択される請求項２９に記載の再狭窄を抑制するための方法。
  35. 【請求項３５】 前記第１の物質はプロタミンを含み、前記第２の物質はラ
    ジオ標識ヘパリンを含む請求項３２に記載の再狭窄を抑制するための方法。
  36. 【請求項３６】 血管内設置のために適応される医療装置であって、 装置表面と、 第２の物質と強力に且つ選択的に結合するために適応され、前記表面上に固定
    される第１の物質と、を具備し、前記第２の物質は、細胞毒性物質、成長因子、
    血栓溶解薬、および抗血栓形成薬からなるグループから選択される医療装置。
  37. 【請求項３７】 表面を含むとともに、該表面上に固定され第２の物質と強
    力且つ選択的に結合するために適応される第１の物質を含む医療装置を提供する
    工程と、 細胞毒性物質、成長因子、血栓溶解薬、および抗血栓形成薬からなるグループ
    から選択され、人間の血流への注入に適する第２の物質を提供する工程と、 前記狭窄領域に前記医療装置を設置する工程と、および 前記第１の物質と結合された前記第２の物質を前記血流中に注入する工程と、
    を具備する、患者の狭窄血管領域における再狭窄を抑制するための方法。
  38. 【請求項３８】 前記装置は管状体を具備する請求項１，１３，２１，ある
    いは２８に記載の医療装置。
  39. 【請求項３９】 前記装置は植込み可能装置を具備する請求項１，１３，２
    １，あるいは２８に記載の医療装置。
  40. 【請求項４０】 前記植込み可能装置は、ステントを具備する請求項３９に
    記載の医療装置。
  41. 【請求項４１】 前記第１の物質は、第３の非放射性薬剤と結合するために
    適応される請求項１，１３，２１，あるいは２８に記載の医療装置。
  42. 【請求項４２】 前記第３の薬剤は、再狭窄抑制剤である請求項４１に記載
    の医療装置。
  43. 【請求項４３】 前記第３の薬剤は、成長因子である請求項４１に記載の医
    療装置。
  44. 【請求項４４】 前記第３の薬剤は、血栓溶解薬である請求項４１に記載の
    医療装置。
  45. 【請求項４５】 前記第３の薬剤は、抗血栓形成薬である請求項４１に記載
    の医療装置。
  46. 【請求項４６】 非放射性であり、第１の物質との結合に適応するとともに
    人間の血流への注入に適する第３の物質を提供する工程と、 実質的に前記第１の物質と結合される前記第３の物質を前記血流中に注入する
    工程と、 をさらに具備する請求項３２に記載の再狭窄を抑制するための方法。
  47. 【請求項４７】 放射性であり、第１の物質との結合に適応するとともに人
    間の血流への注入に適する第３の物質を提供する工程と、 実質的に前記第１の物質と結合される前記第３の物質を前記血流中に注入する
    工程と、 をさらに具備する請求項３７に記載の再狭窄を抑制するための方法。
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