JP2001521646A - 高速道路の広告装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 道路の脇に設置され、広告要素、例えば文字（text）及び／又は図形(picture)と一緒に提供される装置。本発明の特徴は、ブロードシートの前方に、道路上ブロードシートに接近してくる車の方向に、少なくとも一つの前記広告要素を露出及び／又は隠蔽するための調整部分を、少なくとも部分的に動いているという印象を車に座っている人に与えるに十分な距離をもって固定することにある。

Description

【発明の詳細な説明】 高速道路の広告装置 ［技術分野］ 本発明は、ブロードシート（broad sheet）からなる高速道路の広告を提供す る装置に関する。 ［背景技術］ 広告物や広告サービスの必要性が世界中で重要になり、メディア広告だけでな く野外広告が、変化のある形態、より新しい形態で現れてきていることは周知の ことである。近年、多国籍あるいはその他の企業のより一層広幅の広告板が見ら れるようになってきて、それらの多くは交通量の多い主要道路や高速道路に隣接 した箇所に見られる。広告者は、人目を引くスローガンや、独創的絵によってそ の商品に人々の注意を惹こうとしている。動きを作り出す広告物が、背景の中に 動きを引き起こすことによって、自然に見る人の注意を引きつけるので、他のも のより遥かに効果的であることは一般的に知られている。 動きが組み合わされた広告（city lights）は周知である。その動作部分は電 動モーターによっている。このような装置は、３つの異なる広告物を提供し得、 特に高いエネルギー消費のゆえに、投資とランニングコストが高い。他の問題点 は、容易に故障し、補修が複雑であるということである。 ［発明の開示］ 本発明は、高速道路の広告のための、モーターメカニズムを用いることなく、 効果として動きを与える装置を提供することを課題とする。その結果、従来の同 様の装置より低い投資とランニングコストであるけれども、注意を引くためには より一層効果的であるという装置を提供することを課題とする。 本発明の原理は、注意がブロードシートに向けられるべき人がそれに向かって 少なくとも最低限のスピードで動いていれば、装置、又はその構造自体の中に動 作を誘起することは必ずしも必要でなという知見に基づいている。 この要求は、人々が道路を車両に乗って道路脇に設置されたブロードシートに 向かって動いていれば必然的、自動的に満たされる。すなわち、第一の板の前に 第二の板が、ある（最小の）距離をもって設置され、旅行者の視点から第一の板 の少なくとも一部をカバーすれば、その動いている人はあたかも前方の板が後方 の第二の板に対して相対的に動いているかのように認識するからである。このこ とは、もちろん、前方板が動いている人により近接しているということによって 誘起される視覚的錯覚の結果である。二枚の板は互いに固定されているにもかか わらず、この錯覚による動き（移動）は見る人にとっては現実のように思われる 。したがって、この広告装置は、動きを効果的に強調し拡張することでその注意 を引く機能を満たすことになる。 上記の知見に基づき、本発明の課題は、道路脇に設置された広告要素、特にテ キスト及び／又は絵を有するブロードシートからなる、高速道路の広告のための 装置によって解決される。その装置は、ブロードシートの前方に、道路上ブロー ドシートに接近してくる車の方向に、少なくとも一つの前記広告要素を露出及び ／又は隠蔽する ための調整部分（modifying part）を、少なくとも部分的に動いているという印 象を車に座っている人に与えるに十分な距離をもって固定することを特徴とする 。 一つ又は複数の調整要素（小さい板）は、ブロードシートの前方に、例えば、 前記要素を脚部（legs）の上に立てる、或いは、ブロードシートの外枠に固定す るという適当な手段で固定される。最良の態様は固定部材、例えば棒（バー）が 調整要素あるいは部分でカバーされること、それらがブロードシートに対して垂 直であることである。 発明の実施の好ましい態様によれば、ブロードシートの広告表面上への調整部 分の投影は、前記表面より小さく、好ましくは前記表面の半分より大きくない。 言い換えれば、調整要素は、ブロードシートより、小さい−通常はかなり小さい 。このような関係のもとで、ブロードシートに向かって動いてる人は、小さい方 の（すなわち、調整）要素が、その位置から動きブロードシートを横断するかの ように感じる。調整部分の見かけの移動は、ブロードシートと前方板との間の距 離を増大するか減少するかに応じて、スピードを上げたり下げたりすることがで きる。調整部分の大きさはブロードシートの大きさと等しくすることも可能であ り、それより大きくすることさえ可能である。 他の好ましい発明の態様によると、調整部分は、長方形板からなる。発明の他 の特徴によれば、調整部分は通常の幾何学的形状とは異なる形状を有する成形さ れた要素からなる。特に前記要素は、シートまたはプレートから形成される。そ のような要素は、具体的形状、例えば、車、動物などを表すことができる。 一般的に、調整部分はブロードシートに平行であるが、要素の平 面の間に角度（但し、直角てはない）を有することも可能である。 色−特に長方形−調整部分の色が、ブロードシートの背景（バックグラウン ド）の色と同一または実質的に同一である場合は有利である。 調整部分がブロートシートから1.0-3.0mの距離でブロードシートと平行に置か れていることが好ましい。しかし、また調整部分の面とブロードシートの面との 間では他の距離及び角が適用できる。 さらに好ましい態様としては、調整部分がブロードシートの前でブロードシー トからの距離を変えることができるようにして及び／又は調整部分の位置をその 平面内で変えることができるようにして固定されていることである。勿論、調整 部分は、同様に、新しい位置に固定することもできる。この位置は、伸縮自在に はめ込めるバー(telescopic bars)、錠のある垂直レール(vertical rails)等の 手段で変えることかできる。それによって、同じ調整部分を異なった広告に用い ることができる。 最後に、好ましい態様においては、調整部分の表面は、１またはそれ以上の絵 、及び／又は書画的要素(graphic element(s))及び／又は色の組み合わせ及び／ 又はテキスト、文言及び／又は１またはそれ以上の文字を含み、これらはブロー ドシートの上で広告要素を完成し、さらに／又はこの広告要素上異なった性格を 示す。 ここで、本発明を添付した図を参照して実施例として示す。図は次のことを示 す。 図1a-1c：車によって本装置の方に動いている人の３つの異なった位置から見 た、移動電話(mobile phones)を広告する装置の正面図。 図2a-2c：図1a-1cに示される位置で表される、本発明の広告装 置の他の態様。 図3a-3c：図1a-1cの位置での、ソフトドリンクを広告する本発明の装置。 図4a-4c：図1a-1cの位置での、車を広告する装置。 図1a-1cは、脚部1aの上に立つブロードシート１をもつ広告装置を示す；調整 部分２は、ブロードシート１の前の距離で固定されている；調整部分２は、ブロ ードシート１よりも小さい四角形のボードより構成され、このブロードシート１ に平行に置かれる；このボードは、ブロードシート１と同じ背景の色をしている 。ブロードシート１面と調整部分２との間の距離は、例えば２mである。ブロー ドシート１はテキスト、絵画５及び企業名４を展示する。企業名は仮想名“ＢＲ Ｏ”である。絵画５は移動電話の単純化した図であり、それは勿論、企業“ＢＲ Ｏ”の製品である。全テキストは２つの部分−テキストよりなる：部分テキスト ３(WE OFFER MORE)は、ブロードシート１の上部にある。部分テキスト3a(TO YOU )は、移動電話の絵画５の右側に書かれており、図1b（部分的に）及び1cにおい てのみ見ることができる。移動電話の右側を示す部分−絵画5aは、調整部分２に 描かれている。 図1aにおいて、太い輪郭(thick contours)で描かれた調整部分２は、絵画５の 右側及び広告の部分−テキストを覆う；ブロードシートと調整部分との背景色は 同じであるので、２枚のボードは観察者にとって全く混ぜ合わさり、それぞれの 前（又は後）に２枚のボードがあることを感知することができない。この位置に おいて、部分−テキスト3a(TO YOU)は完全に覆われており、全く見ることができ ない。しかし、車が、道路のわきに置かれている広告装置の方に移動すると(図1 a-1c)、車に座っている者は、調整部分２の明白な挙 動の結果、次第に部分−テキスト3aが完全にはっきり見えるようになり、一方絵 ５が横に（長さの方向に）拡がって、全ての文字“TO YOU”が次第に現れる。こ の過程のただ３相だけを図1a-1cに示す(図1bでは、文字“TO"がすでに判読可能 である);しかし、全く長い間に動くように思われ、必然的に観察者の注意をひく ので、この広告が非常に効率的であることは容易に判明する。最後に、全情報： WE(すなわち、企業BRO)OFFER MORE TO YOUが表示され、全テキストが判読される 。 図2a-2cはレストランの広告を示す；旅行者の注意はこの広告装置から500mの 距離にレストランがあるという事実に向けられる;この装置は、図1a-1cに示され る装置に似ているが、脚部laの上に立っているブロードシート１、及び調整部分 ９よりなる、長方形の調整部分９は、ブロードシート１より小さく、ブロードシ ート１に平行に置かれている。調整部分９の下端は、ブロードシート１の下端と 一直線上に並んでいる。ブロードシート１の面と調整部分９との間の距離は2.8m である。ブロードシート１と調整部分９の背景色は同じである。 ブロードシート１は、上部に文字６、方向を示す長い矢印７、下部で調整部分 ９の後に一連の案内矢印が展示されている。 図２ａ−２ｃに示すように車で広告装置に向かって動く人には、最初一連の矢 印８が見ない。というのは矢印が調整部分９により覆われているからである。車 が広告装置に近づくに従って、調整部分９が明らかに右の方に移動し、車に座っ ている人に一連の矢印８がよりハッキリ見えるようになる。即ち、図２ａに３個 、図２ｂに６個、そして図２ｃに９個の矢印が現れる。矢印８ａが燐光物質で描 かれていると、見る人は、矢印８ａがライトアップされたような印 象を持ち、それによって移動体によって引き起こされた広告効果が強められる。 図３ａ−３ｃにあるように、図２ａ−２ｃの調整部分に似た調整部分９ａが前 に、そして平行に、ブロードシート１が例えば１．８ｍの距離にある。調整部分 ９ａは長方形でブロードシートと同じ背景色をなしている。しかしながら、この ため最初の位置では、調整部分９ａがブロードシート１の中央にあるテキスト６ の“ＳＷＥＥＴ ＩＳ ｒｅａｌｌｙ ＳＷＥＥＴ”の２番目の“ＳＷＥＥＴ” がカバーされている”。ブロードシート１のテキスト６の上側の絵１０は斜めに なったソフトドリンクの瓶または容器が示されている。図３ｂと図３ｃでは、液 体１２か開口部１０ａに流れているように見える。液体がグラス１１に注がれ、 そこには既に液体、即ちソフトドリンク１２ａがある程度入っている。上記した 事実に基づけば、図３ａ−３ｃによる装置の広告効果は相対的な動きの知覚、即 ち装置の方向に運転することによるのは明らかであり、見る人は、最初に図３ａ 、即ち２番目の“ＳＷＥＥＴ”を見、そして液体１２の流れは見えない。ブロー ドシートが近づくにつれて、調整部分９ａの相対的な動きの連続として、ドリン クが容器からグラス１１に注がれ始まる。同時に、広告のテキスト６が完成され 、最後に、当然に、スローガン全体が見えるようになる（図３ｃ）。 図４ａ−４ｃに示す仮想名“ＳＡＬＯＭＥ”（全テキストは図４ｃのみに見ら れる）を持つ車の広告である。この場合、調整部分１３はシートまたはプレート にカットされた車で、ブロードシートの手前の位置にある。車を形をした調整部 分の背景色はブロードシート１のそれとは異なっている。調整部分の形のため、 見る人は、それが離れて立っている要素であると気がつかない。ブロードシート １の絵１４は、太陽１４ａ、雲１４ｂ、樹１４ｃを添えた日光の風景画である。 図１４ａの位置では、車でブロードシートの方向に動く人は広告をチラット捉え 、車の形の調整部分１３がブロードシート１の左部分にあり、テキスト１５、即 ち車の仮想名“ＳＡＬＯＭＥ”は完全に覆われている。ブロードシートに近づく につれて見る人は調整部分１３が左から右へ景色に沿って動いているように感じ る。車の名前、即ちテキストまたは記された“ＳＡＬＯＭＥ”が徐々に一文字一 文字見えてくる。この場合、広告は非常に効果的であり、また調整部分１３の相 対的な動きが見る人に、広告の車が実物そっくりになり、速度を速め絵１４の景 色を横切り、広告のテキスト１５、即ち調整部分１３に示されている広告の車の ブランド名を後にし、星間塵(dust-cloud)として後にする印象を創り出す。 本発明の有利な効果を以下に要約する。 本設備は見る人に、調整部分によって動く印象の広告を創り出し、そして広告 効果を充分に高める。通常、調整部分は固定されており、それ故高価な電動モー ターを必要とせず、動きの効果を与える。もう一つの利点は変形の範囲が非常に 広いことである。なぜなら調整部分の形及び／またはブロードシートと調整部分 の間距離を変化させること及び／または非常に多くの広告要素、形、色、及びそ れらの種々の組みあわせを変えることにより、多種類の広告を作ることができる 。 上記した好ましい態様を本発明の精神から逸脱することなく変化及び修飾する ことはこの分野の当業者に理解されるであろう。本発明は、従って、添付の請求 の範囲によってのみ限定される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．道路の脇に配置され、広告要素、特に文字（text(s)）及び絵（picture(s) ）を備えたブロードシートよりなる高速道路の広告を提供するための装置であっ て、 前記ブロードシート（１）の前面で、前記道路上の前記ブロードシート（１）に 近づく車の方向で、その広告要素を少なくとも部分的に露出及び／又は覆う少な くとも１つの調整部分が、前記車に搭乗する人に動きの印象を与える距離に固定 されることを特徴とする高速道路広告を提供するための装置。 ２．ブロードシート（１）の広告表面上の調整部分（２、９、９a、１３）の突 出部が、前記表面より小さく、かつ、好ましくは前記表面の半分より大きくない ことを特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．調整部分（２、９、９a）が、長方形の板（board）からなることを特徴とす る請求項１又は２に記載の装置。 ４．調整部分（１３）が、規則正しい幾何学な形とは異なる形状を有する成形さ れた要素であり、前記要素はシート又はプレートからなることを特徴とする請求 項１又は２に記載の装置。 ５．調整部分（２、９、９a、１３）が、ブロードシート（１）に並行であるこ とを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の装置。 ６．調整部分（２、９、９a）、特に長方形の調整部分（２、９、９a）の色が、 ブロードシート（１）の背景色と同じであるか、あ るいは実質的に同じであることを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の装 置。 ７．調整部分（２、９、９a、１３）が、ブロードシート（１）から１．０〜３ ．０ｍ離れて配置されることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載の装置 。 ８．調整部分（２、９、９a、１３）が、ブロードシートからの距離が変更でき る及び／又は調整部分の位置がその面内で変更できるようにブロードシート（１ ）の前面に固定されたことを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載の装置。 ９．調整部分（２、１３）の表面が、１つ又はそれ以上の絵及び／又は図形要素 及び／又は色及び／又はテキスト、単語（word）及び／又は１つ又はそれ以上の 文字の組み合わせを含み、ブロードシート（１）上の広告要素を完成する、及び ／又はかかる広告要素と異なる特性をなすことを特徴とする請求項１〜８のいず れかに記載の装置。