JP2001520831A - ヘッドセット装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 使用上の快適性と利便性とを向上した人間工学的なヘッドセット装置が提供される。本発明の実施様態の１つでは、第２の可撓性のヘッドピースに旋回自在に結合されている第１のヘッドピースを含むヘッドセット装置が提供される。このヘッドセット装置は、さらに、第１のヘッドピースに対する可撓性ヘッドピースの旋回運動を制限するための手段を含む。これによって、ヘッドセット装置の張力が、着用者の頭部の大きさに合わせて適切に調節されることが可能にされる。本発明の別の実施様態では、ヘッドバンドと、ヘッドピースに旋回自在に結合されている電子回路ハウジングとを含む、ヘッドセット装置が提供される。ヘッドバンドに対する電子回路ハウジングの旋回自在な結合が、電子回路ハウジングが使用者の耳から容易に引き離されることを可能にし、かつ、向上した快適性を使用者に提供する。本発明のさらに別の実施様態では、クリップ部材に結合されている電子回路ハウジングを有するヘッドセット装置が提供される。このクリップ部材は、電子回路ハウジングがヘッドバンドと使用者の帽子との間で着脱自在に結合されることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 ヘッドセット装置 発明の分野 本発明はヘッドセット装置に関し、特には、改善された人間工学的特徴を有す るヘッドセット装置に関する。 発明の背景 ヘッドセット装置は、様々な用途と広範囲の産業とにおいて頻繁に使用されて いる。例えば、ファーストフード業では、典型的には、ドライブスルーフードレ ストランの１人以上の従業員が、ドライブスルーレーン内の顧客からの注文を受 けるためにヘッドセット装置を着用する。同様に、銀行業では、ドライブスルー レーンを有する銀行における出納係が、顧客との連絡のためにヘッドセット装置 を着用するだろう。小売業では、百貨店または倉庫のような広い区域内で相互連 絡するために、貯蔵室従業員または他の従業員によってヘッドセットが一般的に 使用されている。 典型的なヘッドセット装置は、ヘッドバンドと電子回路ハウジングとを含む。 ヘッドバンドは、典型的には、様々な大きさの頭部に適合するように曲げられる 無応力の幅を１つだけ有する、１つの単一の率の板ばねから成る。電子回路ハウ ジングは、典型的にはヘッドバンドの一方の端部に取り付けられており、一般的 に、イヤホンスピーカと、マイクロホンブームと、このイヤホンとマイクロ−ホ ンを動作させるのに必要な電子回路系とを含む。こうした従来のヘッドセットは 、現代社会ではありふれたものであるものの、極めて使い心地が悪く、使用する 上で不便である。 発明の概要 本発明は、使用上の快適性と利便性を向上したヘッドセット装置に関する。本 発明の実施様態の１つでは、第２の可撓性のヘッドピースに旋回自在に結合され ている第１のヘッドピースを含むヘッドセット装置が提供される。このヘッドセ ット装置は、さらに、第１のヘッドピースに対する可撓性ヘッドピースの旋回運 動を制限する手段も含む。このことが、装着者の頭部の大きさに合わせてヘッド セット装置の張力が適切に調節されることを可能にする。 本発明の別の実施様態では、ヘッドバンドと、ヘッドピースに旋回自在に結合 されている電子回路ハウジングとを含む、ヘッドセット装置が提供される。ヘッ ドバンドに対する電子回路ハウジングの旋回自在な結合が、電子回路ハウジング が使用者の耳から容易に引き離されることを可能にし、かつ、向上した快適性を 使用者に提供する。 本発明の別の実施様態では、ヘッドバンドに脱着自在に結合されている電子回 路ハウジングを有するヘッドセット装置が提供される。この電子回路ハウジング は、例えば、ヘッドバンドと使用者の帽子との間で脱着自在に取り付けられても よい。このヘッドセット装置は、ヘッドバンドを電子回路ハウジングに脱着自在 に結合するためのクリップ部材を含んでもよい。 本発明の上記概要は、本明細書に例示されている各々の実施様態を説明するこ とは意図されていない。添付図面と下記の詳細な説明は、これらの実施様態をさ らに詳細に例示するものである。 図面の簡単な説明 以下の添付図面を参照しながら下記の本発明の様々な実施様態の詳細な説明を 考察することによって、本発明がさらに十分に理解さ れるだろう。 図１は、本発明の実施様態の１つによる典型的なヘッドセット装置の斜視図で ある。 図２Ａと図２Ｂは、図１のヘッドセット装置の正面断面図である。 図３から図５は、様々な幅の設定状態で示されている図１の典型的なヘッドセ ット装置の正面図である。 図６は、本発明の実施様態の１つによる電子回路ハウジングに結合されている 典型的なクリップ部材の正面図である。 図７Ａと図７Ｂは、本発明の実施様態の１つによる典型的なアダプタの説明図 である。 図８は、図１の典型的なヘッドセット装置の正面図である。 図９は、図１のヘッドセット装置の分解斜視図である。 本発明は様々な変形と代替形態とに適用可能であるが、本発明の特定の実施様 態が添付図面に例示されており、詳細に説明されることになる。しかし、本明細 書で説明されている特定の実施様態に本発明を限定することを意図するものでは なく、むしろ反対に、添付の請求項によって定義されている通りの本発明の思想 と範囲に含まれるあらゆる変型と等効物と代案物を範囲に含むことが意図されて いる。 図面の詳細な説明 本発明は、使用者にとってのヘッドセット装置の使用上の快適性と利便性を向 上させる１つ以上の人間工学的特徴を採り入れたヘッドセット装置に関する。本 発明の様々な側面と特徴との理解が、典型的な実施様態の検討によって得られる ことだろう。この典型的な実施様態は、幾つかの人間工学的特徴を採り入れたヘ ッドセット装 置を例示しているが、本発明はそれに限定されるものではない。何らかの１つの そうした人間工学的特徴、または、複数の人間工学的特徴の組合せを含むヘッド セット装置が、本発明の範囲に含まれることが意図されている。 図１と図２Ａ−２Ｂは、本発明の１つの実施様態による典型的なヘッドセット 装置の斜視図と断面図である。ヘッドセット装置１００は、ヘッドバンド１１０ と電子回路ハウジング１２０とを含む。電子回路ハウジング１２０は、一般的に 、回路基板や電池等のようなヘッドセット電子回路を含む。例えば、このハウジ ング上には、イヤホンスピーカ１２８、マイクロホンブーム１２６、ヘッドセッ ト電子回路を動作させるためのタッチパッド１２４が装着されているだろう。典 型的には、使用者に適した位置調整を容易にするように、イヤホンスピーカ１２ ８とマイクロホンブーム１２６がハウジング１２０に旋回自在に取り付けられて いるということを理解されたい。例えばポリエチレン発泡体から形成されている 、内向きのパッド１３０が、ヘッドセット装置１００上に装着されてもよい。さ らに詳細に後述するように、電池９００もハウジング１２０上に備えられている 。 上記の通りに、この典型的なヘッドセット装置１００が、使用者にとっての利 便性と快適性とを強化する幾つかの特徴を例示している。典型的なヘッドバンド １１０は、有利には使用者がヘッドバンドの無応力の幅（ｕｎｓｔｒｅｓｓｅｄ ｗｉｄｔｈ）を調整することを可能にする。ヘッドバンド１１０は、一般的に 、互いに旋回自在に接続されている２つのヘッドピース１１２、１１４と、ヘッ ドバンド１１０の無応力の幅が調整可能であるようにヘッドピースの旋回運動を 制限する機構とを含む。使用者の頭部に対して張力を及ぼしてヘッドセットを所 定位置に保持するように、これらのヘッ ドピースの少なくとも一方が相対的に撓みやすい。 図に示されている実施様態では、２つのヘッドピース１１２、１１４が、相対 的に可撓性であるヘッドピース１１４と、相対的に硬質である支持ヘッドピース １１２とを含む。支持ヘッドピース１１２は、一般的に、ヘッドセットを所定位 置に保持するために所要の頭部張力を与えるように可撓性ヘッドピース１１４が この構造に対して曲がることが可能である支持構造を提供する。ヘッドピース１ １２、１１４は、様々な異った材料で作られてよい。例えば、可撓性ヘッドピー ス１１４は可撓性プラスチックで作られてよく、一方、支持ヘッドピース１１２ は、相対的により硬質のプラスチック材料で形成されてよい。例えば、適したプ ラスチックの１つはナイロンである。 可撓性ヘッドピース１１４が、ピン１１７を使用して支持ヘッドピース１１２ の端部付近において支持ヘッドピース１１２に旋回自在に結合されている。しか し、本発明はこれに限定されない。この旋回自在な結合は他の形で形成されても よい。例えば、２つのヘッドピース１１２、１１４が、その２つのヘッドピース の間の一体成形ヒンジを形成する比較的薄い部分によって一体的に形成されても よい。 この典型的な実施様態では、図２Ｂに最も適切に示されているように、支持ヘ ッドピース１１２に対する可撓性ヘッドピース１１４の旋回運動を制限するため の機構が、支持ヘッドピース１１２の一部分１６４上にスライド自在に取り付け られているタブ１６２を含む。一般的に、タブ１６２が外向きまたは内向きに動 かされると、それに応じてヘッドバンドの無応力の幅が増減する。こうして、ヘ ッドバンド１１０の無応力の幅が、使用者の頭部に快適に適合するように適切に 調整されることが可能である。 図２Ａと図２Ｂに最も適切に示されているように、可撓性ヘッドピース１１４ の旋回運動を制限すると共に、可撓性ヘッドピース１１４がこの構造に対して屈 曲または湾曲して頭部張力を与える構造を提供するために、タブ１６２が、可撓 性ヘッドピース１１４に係合する表面１６６を含む。可撓性ヘッドピース１１４ は、そのヘッドピース１１４の更なる運動がそのヘッドピース１１４からの張力 の発生に結果する箇所でそのヘッドピース１１４が表面１６６に接触するまで、 旋回運動させられることが可能である。 図２Ｂに最も適切に示されているように、典型的なタブ１６２は、ピン１６９ を使用して支持ヘッドピース１１２の突出部分１６４に装着されている、上部部 分１６５と下部部分１６７とを含む。タブ１６２は、タブ１６２の位置（および 、ヘッドバンド１００の幅）を設定するための、ヘッドピース部分１６４の表面 上の一組の溝１６８ｂと接合する一組の溝１６８ａを含む。板ばね１６９が、溝 の組１６８ａ、１６８ｂを互いに押し付け合わせるために備えられてもよい。こ の板ばねの付勢力は、一般的に、上記タブが容易に再位置決めされることを可能 にすると共に、可撓性ヘッドピースからの圧力が加えられる時に上記タブがヘッ ドピース部分１６４上を滑動しないようにする。 タブ１６２が一例として示されているにすぎないということを理解されたい。 可撓性ヘッドピース１１４の旋回運動を制限するために、他の様々な構造と機構 が使用されてよい。例えば、タブ表面１６６の平面とは異った平面内を移動させ られる表面を有する機構が使用されてもよい。さらに、本発明は、３つの、また は、他の任意の固定数の無応力の幅に限定されることはない。 図３から図５に示されているように、この典型的な実施様態では、３つの異っ た幅に可撓性ヘッドピース１１４が旋回運動すること を可能にするように、タブ１６２が構成されている。さらに明確に述べれば、図 ３は、最も内側の位置でのタブ１６２を示しており、この位置は、可撓性ヘッド ピースが外方に旋回移動して無応力の幅Ｗ１を与えることを可能にする。これは 、ヘッドバンドの最も狭幅の無応力の幅をもたらし、より小さい頭部サイズを有 する使用者に適しているだろう。図４は、中間位置のタブ１６２を示し、この位 置は、可撓性ヘッドピース１１４が旋回移動して無応力の幅Ｗ２を与えることを 可能にする。これは、ヘッドバンドの中間的な無応力の幅をもたらし、僅かによ り大きな頭部サイズに適しているだろう。最後に、図５は、最も外側の位置のタ ブ１６２を示し、この位置は、可撓性ヘッドピース１１４が旋回移動して無応力 の幅Ｗ３を与えることを可能にする。これは、より大きな頭部サイズに適合する ためのヘッドバンドの最大の無応力の幅Ｗ３を与える。可撓性ヘッドピース１１ ４に関する３つの無応力の幅Ｗ１、Ｗ２、Ｗ３が、最も広範囲の頭部サイズを適 応範囲に含むように適切に選択されてよい。 使用時には、使用者が、所望の無応力のヘッドバンド幅を与える位置にタブ１ ６２をスライドさせる。 典型的には、無応力の幅は使用者の頭部よりも僅かに狭い。この場合には、使 用者が、可撓性ヘッドピース１１４を屈曲させることによって、その無応力の幅 よりも大きくヘッドバンドを広げて、そのヘッドバンドを自分の頭部の上に滑り 込ませる。応力が加えられたヘッドバンドによって与えられる張力が、ヘッドセ ットを所定位置に保持する。 上記ヘッドバンドの無応力の幅が様々な頭部サイズに合わせて調整可能である ことが有利である。上記のように、従来のヘッドバンドは無応力の幅を１つしか 持たない。こうした従来のヘッドバンド では、より小さな頭部は、より大きな頭部よりも小さい張力を受ける。この結果 として、より大きな頭部上では過剰な張力が生じて、使用者に不快感を生じさせ 、一方、より小さい頭部上では張力が不足して、ヘッドセットがずれ易くなる場 合が多い。上記ヘッドバンドは、こうした問題点をある程度解消し、様々なサイ ズの頭部を有する使用者がその頭部サイズの大小に係わらずに同等の頭部張力を 受けることを可能にする。 図２Ａと図６−７とに最も適切に示されているように、例示されているヘッド セット装置１００は、さらに、ヘッドバンド１１０から容易に取り外されて例え ば使用者の帽子に取り付けられることも可能な電子回路ハウジングを提供する。 この帽子は、例えば野球帽やバイザ等であってよい。例示されている実施様態で は、帽子とヘッドバンドとの間で電子回路ハウジング１２０の付け替えを容易に するために、典型的なクリップ部材１４０が備えられている。クリップ部材１４ ０は、例えば、ナイロンのような十分に硬質であるプラスチック材料で作られて もよいが、本発明はこれに限定されない。 典型的なクリップ部材１４０は、ヘッドバンドと帽子とにそのクリップ部材を 取り付けるための上部部分１４１と、電子回路ハウジング１２０がこれに結合さ れることが可能である下部部分１４８とを含む。クリップ部材１４０の上部部分 １４１は、互いの間に溝１４６を形成する２つのアーム１４２、１４４を含む。 クリップ部材１４０をヘッドバンド１１０に取り付けるために、支持ヘッドピー ス１１２の一部分１１８が、クリップ部材１４０の溝１４６によってスライド自 在に収容される。通常の条件下では支持ヘッドピース１１２に対して所望の位置 にクリップ部材１４０を保持すると同時に、支持ヘッドピース１１２に対してク リップ部材１４０がスライ ド自在に移動させられることを可能にするのに十分な力で、２つのアーム１４２ 、１４４が互いに対して偏倚させられてもよい。これらのクリップ部材が各々に 別個に形成されてもよく、または、１つの一体成形物を形成してもよい。 図２Ａに最も適切に示されているように、支持ヘッドピース１１２の被収容部 分１１８は、支持ヘッドピース１１２の外側表面１１９に対して凹んでいてもよ い。この凹みは、クリップ部材のアーム１４２、１４４の外側表面１４３、１４ ９が支持ヘッドピース１１２の外側表面１１９と概ね同一の平面にあることを可 能にするのに十分な深さを有してもよい。クリップ部材１４０をヘッドバンド１ １０に固定するために、支持ヘッドピース１１２が、クリップ部材１４０内の開 口に係合するタブを含んでいてもよい。このタブは、ヘッドバンド１１０からク リップ部材１４０を取り外すために押し下げられることが可能である。別の実施 様態では、クリップ部材１４０をヘッドバンド１１０に固定するための、押し下 げ可能なボタンがクリップ部材上に備えられてもよい。クリップ部材１４０がヘ ッドバンド１１０から取り外されることを可能にするためにクリップ部材１４０ がヘッドバンドに対して下方にスライドさせられる時に、上記ボタンが押し下げ られることが可能である。 クリップ部材の上部部分１４１は、帽子に電子回路ハウジングを取り付けるた めに使用されてもよい。例えば、クリップ部材１４０は、クリップ部材のアーム １４２、１４４の間に帽子をスライド自在に受け入れることによって、帽子に取 り付けられてもよい。図７Ａ−７Ｄに最も適切に示されている別の実施様態では 、帽子にクリップ部材１４０を取り付けるためにアダプタ７００が備えられてい る。この典型的なアダプタ７００は、一般的に、典型的には互いに向かって偏倚 させられている２つの足７０２、７０４を含む。足７ ０４は、溝７１０を有する上部フランジ７０６（図７Ｂに最も適切に示されてい る）と、下部フランジ７０８とを含む。アダプタ７００をクリップ部材１４０に 取り付けるために、溝７１０がクリップ部材のアーム１４２を収容する。アダプ タ７００は、下部フランジ７０８がパッド１３０の下に留まるまで、アーム１４ ２上を下方にスライドさせられる。アダプタのアーム７０２、７０４の間に帽子 を差し込むことによって、帽子がアダプタに取り付けられる。この帽子アダプタ ７００は、例えば、ステンレス鋼で形成されてよい。 上記クリップ部材が、電子回路ハウジングがヘッドバンドと帽子とに交換可能 な形で結合されることを可能にすることが有利である。この典型的なクリップ部 材は、単に一例として示されているにすぎない。本発明はこれに限定されない。 例えば、ヘッドバンドによって形成された溝によって受け入れられる１つの足だ けしか持たないクリップ部材が、電子回路ハウジングの交換可能な形での結合を 容易にするために使用されてもよい。この実施様態では、クリップ部材を帽子に 取り付けるために、帽子アダプタが使用されることも可能である。 図８に示されているように、典型的なヘッドセット装置１００は、さらに、使 用者の耳から離れるように旋回させられることが可能な電子回路ハウジング１２ ０を含む。一般的に、電子回路ハウジング１２０は、ヒンジ１１０を使用してヘ ッドバンド１１０に旋回自在に結合されている。ヒンジ１８０は、例えば、使用 者の耳から引き離した形で電子回路パッケージ１２０を適切に保持すると同時に 電気回路パッケージ１２０が容易に旋回させられることを可能にするように、適 切に選択された摩擦を有する可変摩擦ピボットピンを含んでよい。これは、電子 回路パッケージ１２０が使用中には使用者の耳に押し当てられた状態にされるこ とと、不使用時または使用 者の快適性を増すことが必要とされる時には電子回路パッケージ１２０が使用者 の耳から引き離されることとを可能にする。 この典型的な実施様態では、電子回路ハウジング１２０が、クリップ部材１４ ０によってヘッドバンド１１０に旋回自在に結合されている。特に、電子回路ハ ウジング１２０は、例えばクリップ部材の突出部分１４８において、クリップ部 材１４０と旋回自在に結合されている。一方、クリップ部材１４０は、上記の通 りにヘッドバンド１１０に取り付けられている。これは、電子回路ハウジング１ ２０が帽子とヘッドバンドに取り付けられる時に、電子回路ハウジング１２０が 使用者の耳から引き離されることを可能にする。 図２と図９に最も適切に示されているように、典型的な電子回路ハウジング１ ２０は、さらに、電池９００を含む。図２に最も適切に示されているように、電 池９００が取り付けられている時には、電池９００の一部分が電子回路ハウジン グの外側に位置していてもよい。例えば、電池９００の一部分が、スピーカ１２ ８と電子回路ハウジング１２０との間の空間を占有してもよい。電池９００を電 子回路ハウジング１２０に取り付けることによって、ヘッドセット１００の一方 の端部と電子回路ハウジング１２０との間での配線が不要になる。これに加えて 、ハウジング１２０がヘッドバンド１１０から取り外されて通信のために使用さ れてもよい。ハウジング１２０とスピーカ１２８との間に電池９００を配置する ことによって、そうでない場合には使用されなかったはずの空間が利用され、し たがって、ハウジング１２０内の電子回路に対する十分な電力の供給を実現しな がらハウジング１２０の幅を縮小することが可能となる。 電池９００は、様々な異った方法で電子回路ハウジング１２０に取り付けられ ることが可能である。この典型的な実施様態では、図 ９に最も適切に示されているように、電池９００が電子回路ハウジング１２０内 の溝９０２によってスライド自在に収容される。電池９００を溝９０２内に固定 するために、電池９００の収容部分と溝９０２とが、互いに接合して電池９００ を保持する形状または構造的特徴を有してよい。例えば、溝９０２は、その溝９ ０２の両側にフランジ９０４を含んでもよく、これらのフランジ９０４は電池９ ００上の対応する凹み９０６と接合する。この典型的な実施様態では、電池９０ ０の下部領域の一部分が、電池９００の上部領域を越えて突出し、電池凹み９０ ６を形成する。さらに、溝９０２の軸方向に電池９００を固定するために、ラッ チ９０８が備えられてもよい。ラッチ９０８は、例えば、電池９００が挿入され る間は上方に位置しているが、電池が完全に挿入され終わると下方に移動して電 池９００内のノッチ９１０に係合する、ばね押えラッチであってもよい。電池９ ００を取り外すためには、ラッチ９０８が上方に付勢されてもよい。 上記の通りに、本発明は、強化された人間工学的特徴を採り入れた様々なヘッ ドセット装置に適用可能である。上記で例示した実施様態は幾つかの人間工学的 特徴を採り入れているが、本発明はこうした実施様態には限定されない。これら の特徴のいずれか１つまたはその組合せを含むヘッドセット装置が、本発明の範 囲内に含まれる。したがって、本発明は、上記の特定の実施様態に限定されると みなされてはならず、むしろ、添付請求項において明瞭に述べられている本発明 の側面の全てをその範囲に含むと理解されなければならない。本発明が適用可能 である様々な変型と等効の構造とが、本明細書の説明において本発明が関連付け られている技術分野の専門家には容易に明らかだろう。添付の請求項は、こうし た変型と構造をその範囲内に含むことが意図されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ 【要約の続き】 可能にする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ヘッドセット装置であって、 第１のヘッドピースと、 前記第１のヘッドピースに旋回自在に結合されている第２の可撓性のヘッドピ ースと、 前記第１のヘッドピースに対する前記可撓性ヘッドピースの旋回運動を制限す るための手段 とを備えるヘッドセット装置。 ２．さらに、前記第１のヘッドピースに結合されている電子回路ハウジングを 含む請求項１に記載のヘッドセット装置。 ３．前記電子回路ハウジングが前記第１のヘッドピースに旋回自在に結合され ている請求項２に記載のヘッドセット装置。 ４．さらに、前記第１のヘッドピースに着脱自在に結合されておりかつ前記電 子回路ハウジングに旋回自在に結合されているクリップ部材を含む請求項２に記 載のヘッドセット装置。 ５．さらに、前記クリップ部材に前記電子回路ハウジングを旋回自在に結合す るための可変摩擦ピンを含む請求項４に記載のヘッドセット装置。 ６．さらに、前記第１のヘッドピースに前記可撓性ヘッドピースを旋回自在に 結合するためのピンを含む請求項１に記載のヘッドセット装置。 ７．前記制限手段が、前記可撓性ヘッドピースに係合してその旋回運動を制限 するための可動表面を含む請求項１に記載のヘッドセット装置。 ８．前記可動表面が、前記可撓性ヘッドピースに複数の箇所で係合するために 前記第１のヘッドピース上にスライド自在に装着され ている請求項１に記載のヘッドセット装置。 ９．前記表面が少なくとも３つの異った箇所に移動させられてよい請求項７に 記載のヘッドセット装置。 １０．前記第１のヘッドピースが実質的に硬質である請求項１に記載のヘッド セット装置。 １１．前記電子回路ハウジングがスピーカとマイクロホンとを含む請求項１に 記載のヘッドセット装置。 １２．ヘッドセット装置であって、 ヘッドバンドと、 前記ヘッドバンドに旋回自在に結合されている電気回路ハウジング とを備えるヘッドセット装置。 １３．さらに、前記電子回路ハウジングに前記ヘッドバンドを旋回自在に結合 するための可変摩擦ピンを含む請求項１２に記載のヘッドセット装置。 １４．さらに、前記ヘッドバンドに結合されておりかつ前記可変摩擦ピンを使 用して前記電子回路ハウジングに旋回自在に結合されているクリップ部材を含む 請求項１２に記載のヘッドセット装置。 １５．ヘッドセット装置であって、 ヘッドバンドと、 前記ヘッドバンドに着脱自在に結合されているクリップ部材と、 前記クリップ部材に結合されている電子回路ハウジング とを備え、 前記クリップ部材と前記電子回路ハウジングとが前記ヘッドピースから取り外 されて帽子に取り付けられてもよい ヘッドセット装置。 １６．前記クリップ部材が、前記ヘッドピースの一部分を収容す るための溝を形成する２つのアームを含む請求項１５に記載のヘッドセット装置 。 １７．前記ヘッドバンドの被収容部分が前記溝によって収容される時に、前記 ヘッドバンドの外側表面と前記クリップ部材の外側表面とが実質的に同一の平面 にあるように、前記ヘッドバンドの被収容部分が前記ヘッドバンドの外側表面に 対して凹んでいる請求項１６に記載のヘッドセット装置。 １８．前記クリップ部材が前記ヘッドピース上に装着される時に、前記電子回 路ハウジングが前記ヘッドピースに対して旋回可能であるように、前記電子回路 ハウジングが前記クリップ部材に旋回自在に結合されている請求項１５に記載の ヘッドセット装置。 １９．さらに、前記クリップ部材に結合されることが可能であるアダプタを含 み、前記アダプタが帽子上に着脱自在に取り付けられるように構成されている請 求項１５に記載のヘッドセット装置。 ２０．ヘッドセット装置であって、 相対的に硬質である支持ヘッドピースと、 前記支持ヘッドピースに旋回自在に結合されている相対的に可撓性のヘッドピ ースと、 前記可撓性ヘッドピースに係合してその旋回運動を制限するための、前記支持 ヘッドピース上に可動的に装着されているタブ とを備えるヘッドセット装置。 ２１．ヘッドセット装置であって、 末端部分を有する第１のヘッドピースと、 前記第１のヘッドピースに旋回自在に結合されている第２の可撓性のヘッドピ ースであって、末端部分を有し、かつ、前記第１のヘッドピースの末端部分とこ の第２の可撓性のヘッドピースの末端部分とが幅を画定する第２の可撓性のヘッ ドピースと、 前記可撓性ヘッドピースに応力を加えることなしに前記幅を調整するための手 段 とを備えるヘッドセット装置。 ２２．ヘッドセット装置のための電子回路ハウジングであって、 前記電子回路ハウジング上に装着されており、このスピーカと前記電子回路ハ ウジングとがこれらの間に空間を画定するスピーカと、 前記スピーカと前記電子回路ハウジングとの間の前記空間内に少なくとも部分 的に配置されている、前記電子回路に給電するための電池 とを備える電子回路ハウジング。 ２３．さらに、前記電池を収容して前記ハウジングに前記電池を固定するため の片開の溝を含み、前記溝が前記スピーカの付近に配置されている請求項２２に 記載の電子回路ハウジング。 ２４．前記溝が少なくとも１つのフランジを含み、前記電池が少なくとも１つ の凹みを含み、前記少なくとも１つのフランジが、前記少なくとも１つの凹みと 接合して前記電子回路ハウジングに前記電池を固定する請求項２３に記載の電子 回路ハウジング。 ２５．さらに、前記電池を前記電子回路ハウジングに保持するためのラッチを 含む請求項２２に記載の電子回路ハウジング。 ２６．ヘッドセット装置の電子回路ハウジングのための電池であって、前記電 池が下部部分と上部部分とを備え、前記下部部分が、前記電池が確実に取り付け られるように前記電子回路ハウジングの溝と接合するように構成されている電池 。 ２７．前記下部部分が前記上部部分を越えて突出し、それによって凹みを形成 し、前記凹みが、前記電子回路ハウジングのフランジと接合するように構成され ている請求項２６に記載の電池。