JP2001520534A - アレキサンドライトレーザを用いた選択的な光熱分解による脱毛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はアレキサンドライトレーザ（５０）を使用することによる脱毛であり、前記アレキサンドライトレーザは、０．２〜４０Ｊ／パルスの間のエネルギを発して、１５Ｊ／ｃｍ²〜７０Ｊ／ｃｍ²の間のエネルギフルエンスを与え、１００μｓ〜１０ｍｓの間のパルス持続時間を有する。走査装置（５７）がレーザビームを組織（６０）の方向へ向けるために使用されてもよい。照射されるべき領域の組織が、レーザ治療を受ける前に剃毛されてもよく、ヒートシンク（４２）として働く保護物質によって覆われてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 アレキサンドライトレーザを用いた選択的な光熱分解による脱毛 技術分野 本発明は脱毛するためのレーザ外科の装置及び方法に関し、本発明は、アレキ サンドライトレーザからのパルスレーザビームを、過熱による損傷から皮膚の外 部表面を保護する保護物質の方向に向けて送り、且つ、衝突が起こる位置を指示 するマークを提供する。 背景技術 レーザを用いた皮膚の治療は１９６０年代初期以来研究の課題となってきた。 種々のレーザが皮膚科診療においては使用されてきた。種々のレーザは、ナノメ ートル単位で測定される生成された光の波長によって、ＸｅＦエキシマレーザ（ ３５１ｎｍ）、アルゴンレーザ（４８８ｎｍ、５１４ｎｍ）、ルビーレーザ（６ ９４ｎｍ）、Ｎｄ：ＹＡＧレーザ（１０６０ｎｍ）、ＣＯ²レーザ（１０６００ ｎｍ）のように主として区別される。 皮膚の光熱分解が色素レーザパルス及びＱスイッチルビーレーザパルスを使用 して実演説明されてきた。Ｑスイッチルビーレーザからの放射線は表皮及び真皮 に深く浸透することが分かっている。赤色ルビーレーザのエネルギの適用は皮膚 の色素脱失並びに毛が抜け落ちる程度の有意な毛包損傷を引き起こし得る。 Ｑスイッチルビーレーザは剌青、色素沈着病変の治療に使用され、通常のルビ ーレーザは表皮及び真皮の色素沈着病変を治療するために使用されてきた。Ｑス イッチルビーレーザ並びに他のレーザに関する実験に基づいた研究は、皮膚の色 素沈着及び一時的な毛の抜 け落ちを報告している。 非観血的脱毛に対するレーザの使用が１９９１年１０月２２日に発行されたナ ルドザイアス(Nardo Zaias)の米国特許第５０５９１９２号、発明の名称「脱毛 の方法」に開示されている。この特許は好適な実施例としてルビーパルスレーザ の使用を教示している。ルビーレーザ放射線（波長６９４ｎｍ）は組織に深く浸 透し、メラニンによって比較的よく吸収され、色の黒いメラニンの濃い毛幹及び 毛包に対する熱損傷を引き起こす。 １９９３年７月１３日に発行されたニコリタンコビッチ(Nikoli Tankovich)の 米国特許第５２２６９０７号、発明の名称「脱毛の装置及び方法」と、１９９５ 年６月２０日に発行されたニコリタンコビッチの米国特許第５４２５７２８号、 発明の名称「脱毛及び方法」は、毛を染色するために使用される光吸収オイルと 共に脱毛をするために、他のタイプのレーザの中からＣＯ²パルスレーザとＮｄ ：ＹＡＧレーザの使用を教示している。 Ｎｄ：ＹＡＧレーザは利益を得られる商業製品コストでは比較的低いエネルギ レベルに限定される。Ｎｄ：ＹＡＧレーザは、通常はこの目的のために染色され ている高吸収性の毛に対してのみ有効である。そのままの毛に関する脱毛に適し たエネルギレベルはＮｄ：ＹＡＧレーザを使用することを非実用的にする。 大型ルビーパルスレーザは４０Ｊぐらいの非常に高いエネルギレベルを供給す ることが可能である。結果として、大型ルビーパルスレーザは脱毛に必要な１５ 〜７０Ｊ／ｃｍ²のエネルギフルエンスを達成するとができる。しかしながら、 ルビーレーザは非常に低い繰返し速度、およそ１パルス／ｓ（ｐｐｓ）でしか発 射されることができない。このことはエリーゼルザイアー(Eliezer Zair)の米国 特許第５４１１５０２号明細書に記載されているもののような走査 装置及び米国カリフォルニア州のコヒーレント社(Coherent Inc.)から市販入手 可能なコンピュータ化パルス発生器（ＣＰＧ）走査装置を使用する恩恵を制限す る。この低い繰返し速度は低過ぎて適度な時間内に脚及び手のような広い治療領 域を網羅することができない。１０×３０ｃｍ²の領域（脚一本）は約１２００ パルスを必要とし、各パルスは０．２５ｃｍ²の領域を網羅する（典型的には５ ジュールのレーザで脱毛する場合に）。繰返し速度を１ｐｐｓと仮定するなら、 このことは、一本の脚に対して２０分かかることになる、あるいは、二本の脚と 二本の手に対して１時間を越えることになる。このことは高価なレーザを用いた 脱毛に対する治療可能な患者の数を著しく制限することになる。 ルビーパルスレーザの他の欠点は制限されるパルス持続時間である。自由運転 モードで操作されるルビーレーザは普通は３００〜１０００μｓの最大持続時間 を達成することができる。パルス持続時間を１〜１０ｍｓに延ばすことはほとん ど実際的ではない。一方で、毛包の直径は１００μｍ以上であるので、脱毛のほ とんどの場合においては、１〜１０ｍｓのパルス持続時間でルビーレーザを操作 することが望ましいであろう。 ルビーレーザの第三の欠点は低有効性からくるその大きさである。５Ｊ、１ｐ ｐｓのルビーレーザは典型的には１５０ｃｍ×７０ｃｍ×７０ｃｍの大きさとな るであろう。２５Ｊレーザは４００ｋｇを越える重さとなるであろう。 １９９４年３月１日に発行のオオンタン(Oon Tan)の米国特許第５２９０２７ ３号、発明の名称「生きている人間の皮膚から色素含有病変を除去するためのレ ーザ治療方法」と、１９９３年６月９日に発行のオオンタンの米国特許第５２１ ７４５５号、発明の名称「生きている人の皮膚から色素沈着、病変、及び異常部 を除去するた めのレーザ治療方法」は、色素沈着、病変、及び異常部を治療するために、ルビ ーレーザの代わりにアレキサンドライトレーザを使用することを教示している。 両方の特許ともに、照射の前後に、照射される領域が、毛のような付帯物(adhex ac)(皮膚付属器)の無い部位の存在に関して確認がなされるべきである。もし毛 の抜け落ち状態が観察されれば、レーザ放射線のエネルギ密度が続く治療に対し ては減らされるべきである。パルス持続時間は１０〜３００ｎｓである。 レーザベースシステム、普通はパルスレーザベースシステムを用いる皮膚治療 が技術的にはよく知られている。このようなレーザベースシステムが、特に、皮 膚血管病変の治療及び脱毛に使用され、後者の適用例が、例えばザイス（Zais） の米国特許第５０５９１９２号明細書とタンコビッチ(Tankovich)の同第５２２ ６９０７号明細書に記載されている。 技術的によく知られているように、皮膚治療用のレーザベースシステムの作用 は、組織が冷やされているときにより有効となる。レーザ治療の間に皮膚を冷却 するための従来技術装置の例は、米国特許第５０５７１０４号、米国特許第５２ ８２７９７号、皮膚血管病変治療のために特に設計されたチェス(Chess)の米国 特許第５４８６１７２号、グアッファリ(Ghaffari)の米国特許第５３４４４１８ 号である。 皮膚治療のための従来技術のレーザベースシステムの主たる不利点は、レーザ の作用が治療を行っている医師には見えず、したがって医師はレーザが治療され るべき領域全体を網羅したかを確信することができないことである。このことは 、脱毛治療の場合の患者の皮膚からの毛の不均一な除去のような、皮膚の不均一 な治療をもたらすことになる。 発明の開示 本発明の一つの様相は、毛包への進路を進む少なくとも一つのアレクサンドラ イトパルスレーザビームを発生させることである。このレーザビームは、毛包乳 頭を損傷させるのに十分なエネルギとパルス持続時間である。 本発明の別の様相は、パルスレーザビームで起こる過熱から皮膚の外部表面を 保護するのを助けるために、前記進路に保護物質を備えることである。 非観血的手術では、この保護物質は、皮膚の外部表面を冷却することによって 過熱を防ぐべく皮膚の外部表面に塗布される冷却ゲルであってもよい。観血的表 面では、この保護物質は、レーザ放射線が皮膚の外部表面へ浸透するのを妨げる エネルギ吸収又は反射粒子であってもよい。 好適には、レーザビームが衝突する位置を指示する複数のマークが提供される 。マークは、それぞれレーザビームの衝突の際に気化してもよく、あるいは、レ ーザビームがマークに衝突しないように離間されていてもよい。 保護物質は、レーザ治療の間、皮膚を冷却してもよい。この保護物質が包囲部 材内に収容されていてもよく、この包囲部材がその上にマークを有していてもよ い。包囲部材は柔軟で、好適には実質的にポリエチレン、ポリプロピレン、又は ポリカーボネートから形成される。この包囲部材は、ゲルと患者の皮膚領域との 間の直接的な接触を可能とするように、はぎ取り可能な覆いを有してもよい。好 適には、はぎ取り可能な覆いをはぎ取ることによって剥き出しになる包囲部材の 端部は、包囲部材を患者の皮膚へ取り付けるための接着性材料を含んでいる。 マークが皮膚の治療されるべき領域又はその領域に隣接する領域 に身体上に配置されてもよく、あるいは、マークが皮膚の治療されるべき領域の 上に、例えば、レーザビームと皮膚の中間に配置される透明なシート上に配置さ れてもよい。あるいはまた、マークが皮膚の治療されるべき領域に投影されても よい。 図面の簡単な説明 本発明をより理解するために、参照は以下の説明及び同伴の図面に対してなさ れ、一方、本発明の範囲は添付の請求の範囲に記載される。 図１は毛周期の各段階を示す三つの毛幹の断面図である。 図２は、上部が切られた後であるが、レーザパルスの適用の前である、毛包の 断面図である。 図３は、損傷した毛原基を示す、図２の毛包のレーザ治療後の断面図である。 図４は、脱毛を行う際のアレキサンドライトレーザビームに関する衝突及び皮 膚浸透を示す、略図である。 図５Ａは毛包の絵的な略図を示す。 図５Ｂは、図５Ａの毛包と一線上に並べられている、アレキサンドライトレー ザビームに関する光熱分解のコンピュータシミュレーションの結果を表示してい るグラフを示す。 図６はメラニンとオキシヘモグロビンの吸収スペクトルのグラフ図である。 図７は本発明による組織と相互作用するアレキサンドライトレーザのビームの 略図である。 図８は本発明による脱毛のためのアレキサンドライトレーザ装置の略図である 。 図９Ａ及び図９Ｂは、本発明の二つの代替実施例による複数のマ ークを示す装置の略図である。 図１０Ａ〜図１０Ｃは図９Ａの装置の動作を示す進行図の略図である。 図１１Ａは本発明の実施例による冷却装置の略図である。 図１１Ｂは本発明の他の実施例による冷却装置の略図である。 図１２は本発明のさらに別の実施例による脱毛システムの略図である。 図１３は本発明のさらに別の実施例によるマーク投影システムの略図である。 図１４Ａは本発明のさらに別の実施例による冷却装置の略図である。 図１４Ｂは使用時における図１４Ａの冷却装置を示している。 実施例の説明 図１は皮膚１２の表面付近で切り落とされている毛幹１０を示している。毛幹 １０は下方に毛包１４まで延びており、この毛包１４は毛周期の発育期には毛包 乳頭１６に結合している。再発毛を防ぐためには、毛包乳頭１６の破壊が必要で ある。 人体の部分毎に異なる期間の成長期における成長の後、毛幹１０は毛幹２０に よって表示される中間期に入り、そこでは、毛包乳頭２２は毛包２４の基部から 離れている。中間期は数週間しか続かない。 毛幹３０は毛周期の休止期を表示しており、ここでは、毛包乳頭３２は、完全 に毛包３４から離れており、毛周期を繰り返す新しい二次毛原基を形成している 。休止期はさらに人体の部分によって異なる期間の間続く。腕の場合、この期間 は約三ヵ月である。 休止期の毛包乳頭３２並びに発育期の乳頭１６への十分な損傷を 保証するために、十分なエネルギと浸透深さを有するレーザの使用が十分なメラ ノソームの破壊を成すのに必要である。レーザを照射するに先立って皮膚１２ま で毛幹を切り落とすことは治療過程の二つの重要な働きをする。第一に、毛幹１ ０の先端１８はレーザの操作者がレーザを毛包開口の上に実質的に垂直に位置決 めすることを可能にし、毛包乳頭１６に衝突するようにレーザパルスを照準する ための最適な位置が得られるようにする。第二に、余分な毛の削減はパルスに含 まれる他の放射線エネルギの付加的な散乱及び吸収を無くす。 図２は治療前の毛幹１０の拡大図を示しており、ここでは、毛包１４及び毛包 乳頭１６は発育期にあって外見上正常である。 図３は、レーザパルスが毛包１４に適用された後の治療と、毛包乳頭１６への 結果的な影響とを示している。 レーザパルスの毛包及び毛包乳頭の適用は光熱分解を引き起し、光熱分解は、 毛包１４と毛包乳頭１６におけるメラニンの蒸散、並びに、空胞形成、浮腫、気 泡、タンパク質変性を含むメラノソーム破壊を起こす。適用されたパルスが十分 なエネルギレベルであるときには、これらの結果で毛包及び毛包乳頭をひどく損 傷し、それによって、再発毛を起こす毛原基を損傷させる。毛包１４は網様真皮 へ皮膚表面から３ｍｍまで延びていてもよい。 図４に転じて、選択的な光熱分解による非観血的脱毛に関してのアレキサンド ライトレーザビーム４４（図７参照）の使用が示されている。 選択的な光熱分解の方法によれば、パルス持続時間は毛包の熱緩和時間よりも 短くあるべきである。熱緩和時間は、構造組織がレーザを浴びた直後の最高点温 度の５０％まで冷却するのにかかる時間として定義される。毛幹と毛包の計算さ れた熱緩和時間はおよそ１ 〜１０ｍｓであることが分かっている。 図５Ａ及び図５Ｂはバイオメディカル・エンジニアリング(Biomedical Engine ering)のＶｏｌ．３６の１１４６〜１１５０ページ（１９８９）のＩＥＥＥ翻訳 物、エム・ジェイ・シー・バン・ガーメットら(M.J.C．Van Germet et al.)の「 スキン・オプティクス(SkinOptics)」を参照の、皮膚における光散乱の「モンテ カルロ」統計モデルに基づいているコンピュータシミュレーションを示している 。温度分布は毛包破壊を示している。 図５Ａは毛包の略断面を示している。図５Ｂはシミュレーションされたエネル ギ密度分布曲線のグラフを示している。グラフの水平軸はシミュレーションされ たエネルギ密度の値を表示している。グラフの垂直軸は皮膚における深さを表示 しており、図５Ａの毛包の断面と概略一線上に並べられている。図５Ｂのグラフ の曲線に沿った数字は、グラフの垂直軸の対応する深さの値におけるシミュレー ションされた温度を大まかに表示している。 永久脱毛をするためには、毛及び毛の色のタイプ毎にエネルギ供与量を変化さ せることを必要とする。概略的には、色の濃い毛ほど高い吸光性を示すので、よ り低い供与量しか必要とされないであろう。 図６にグラフで示されるように、アレキサンドライトレーザは７５５ｎｍの放 射線を放射する。放射されたビームの組織における吸収性はルビーレーザの場合 よりも高い（およそ４倍高い）。結果として、全体的な組織加熱がより高く、こ のことによりルビーレーザでの表面的な加熱の場合と対照的に組織冷却を必要と するかもしれない。さらに、アレキサンドライトレーザ放射線のメラニンへの吸 収はルビーレーザ放射線の場合より低いので、毛幹加熱の量と、したがってレー ザ効率とを低減させる。しかしながら、アレキサンド ライトレーザの組織への影響を上回るルビーレーザの組織への影響のこのような 利点は、小型で達成可能な非常に高いエネルギとアレキサンドライトレーザで達 成可能な高繰返し速度とによって相殺される。 本発明の他の実施例によれば、アレキサンドライトレーザのエネルギが、毛に 加えられた染料又は毛包に用いられた染色ローションによって、少なくとも部分 的に吸収される。染料又は染色ローションは７５５ｎｍの波長で吸収する。この ような染料又は染色ローションは、例えば、近赤外であるアレキサンドライト周 波数の色ではなく黒又は青であってもよい。 次表は脱毛への使用にあたってのアレキサンドライトレーザとルビーレーザと の間の性質比較である。 脱毛に関するアレキサンドライトレーザとルビーレーザの性質比較 図７に移って、レーザ供給装置４０は速い繰返し速度のパルスのレーザ放射線 をすでに剃毛されている組織へ供給する。好適には、レーザビームは組織の表面 に実質的にそこに直角に衝突する。 好適な実施例によれば、パルスレーザビームからの放射線による加熱から皮膚 を保護するための備えがなされる。冷却装置４２に収容されている冷却物質のよ うな保護物質が、皮膚に配置され、皮膚とレーザビームの間に挿入される。 冷却装置４２が、高平均出力アレキサンドライトレーザビーム４４からの照射 を受けている組織を冷却するために、組織上に配置される。高い平均出力は高い パルス当たりのエネルギ及び高い周波数のパルス繰返し速度から発生する。好適 な実施例においては、冷却装置は、有効な染色された透明部材４８の屈折率と調 和する光学的屈折率を有するゲル４６を備え、この透明部材は薄い小点４９を有 し且つゲル４６を覆っている。ゲル４６は、約５０〜１００μｍの深さの皮膚の 外部表面をパルスレーザビームによる加熱に対して保護する際に有効であるため には、皮膚上に広げられたときに最小で２〜３ｍｍの厚さを有するべきである。 ゲル４６はヒートシンクとして働き、レーザエネルギにより皮膚の外部表面に蓄 積する熱を奪っていく。 図８はアレキサンドライトレーザ源５０を備えるアレキサンドライトレーザ装 置１００の好適な実施例を示しており、このアレキサンドライトレーザ源５０は 、従来型のアレキサンドライトレーザヘッド５１と、従来型結合レンズ５２と、 アレキサンドライトレーザ源５０を従来型パルスレーザビーム照準器５４へ接続 する従来型オプチカルファイバ５３とを備え、このオプチカルファイバ５３は撮 像レンズ５５とそこを通してレーザ放射線が照射される口径５６を有する。好適 な実施例においては、アレキサンドライトレーザ装置 １００はさらに走査装置５７を備え、走査装置５７は、組織にスポット５８を照 射するように、レーザビームが照射される組織にパターンを掃射するようにさせ る。スポット５８は冷却装置４２のマーク４９と一致してもよい。 図８はさらに図４の実施例の修正例を示している。図４の実施例の場合のよう に、組織の表面から突出している毛を切るために、組織６０が剃毛される。 人間から毛を除去するためには、以下のパラメータが、ファイバ配送システム を有するアレキサンドライトレーザに対して推奨される。 エネルギレベル： １００ｍＪ〜２０Ｊ／パルス以内 最適には１０Ｊ／パルス 繰返し速度： １０パルス／ｓ パルス持続時間： １００μ〜３ｍｓ、或いは１００μ〜 １０ｍｓ 組織上のスポットサイズ：４〜１０ｍｍ エネルギフルエンス： １５〜７０Ｊ／ｃｍ² 組織冷却： ４℃ ５０人の患者の顔、腕、脚に関する臨床試験に基づいて、許容可能な結果が認 められ、ここでは、毛の直径は４０μｍ〜８０μｍの範囲に及んだ。次の結果は 腕の一回の治療に関するものである。 ５０Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、３０％発毛 ３７Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、５０％発毛 ２５Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、７０％発毛 二回の治療の場合には、幾つかの場合において、３ヵ月後に僅か１５％しか発 毛が認められなかった。臨床試験で認められた別の効果は、ある種の発毛の場合 に関しては、毛の直径が元々よりも約２ ５％小さくなっていることである。すなわち、治療が毛の直径の縮小を引き起こ すのである。 ここで、例えば患者の皮膚から毛を除去するために、レーザビームが組織を掃 射するときに、レーザビームをトラッキングするための複数のマークを有する装 置を示す図９Ａ及び図９Ｂを参照する。マークは、レーザビームが実際に各マー クに対応する皮膚上の位置に到達したかどうかを示す。 図９Ａは、好適的であるということであってそうである必要はないのだが、互 いから等距離に配列されている、複数のマーク１１２からなるパターン１００を 示している。マーク１１２は黒点であってもよく、マーク１１２はレーザビーム がそこに衝突すると気化する。図９Ｂは各格子交点１１５がマーク１１２に類似 している格子１１３からなるパターン１１１を示している。あるいはまた、レー ザビームがそれらに衝突する方向には向けられていないように、マーク１１２又 は格子交点１１５が配置されてもよく、例えば、距離を置いて衝突されるべき領 域に隣接していてもよい。 図９Ａ及び図９Ｂの実施例においては、パターン１１０及び１１１はそれぞれ 透明材料からなる各シート１１４上にある。透明材料はポリエチレン、ポリプロ ピレン又はポリカーボネートであってもよい。マーク１１２及び格子１１３が、 シート１１４に印刷されたインクのような任意の適した識別材料から作られる。 本発明のさらなる実施例においては、パターン１１０及び１１１は図１１Ｂ及び 図１２に示されるように冷却装置の一部を形成する。本発明のさらに別の実施例 においては、マーク１１２が皮膚につけられる。さらに別の実施例においては、 マークが図１３に関して示されるように皮膚に投影される。 図１０Ａ〜図１０Ｃは時間経過の治療の進行を示しており、組織 ６０にレーザビームを走査させることにより、各連続するレーザパルスが対応す る連続するマーク１１２の方向に向けられ、各マーク１１２及びその下にある関 連する毛１２４を気化させるようにしている。全てのマーク１１２又は格子交点 １１５に所望の回数だけレーザ源５０を律動的に送った後には、治療されるべき 領域の実質的に全ての範囲が得られている。他の実施例においては、マーク１１ ２又は格子１１３は、レーザビームが衝突する厳密な位置ではなくその近傍を指 示するために使用されており、したがって、その位置へのレーザビームの衝突に よって気化されることがない。シート１１４がレーザ源５０と患者の組織６０の 中間に配置される。好適には、シートは皮膚組織６０と実質的に平行に延在する 。 図１１Ａを参照すると、レーザ治療の有効性をさらに増大させるために、パタ ーン１１０が冷却装置１３０の一部として示されている。冷却装置１３０は任意 の従来技術の冷却装置であってもよい一方で、本発明の好適な実施例においては 、冷却装置１３０はポリエチレン、ポリプロピレン又はポリカーボネートのよう な比較的薄いプラスチック材料からなる柔軟な包囲部材１３２を備えており、こ の包囲部材１３２はその中に任意の適した冷却物質１３４を有している。冷却物 質１３４の例は水であり、好適には凍結温度を下げるために塩を含んでいる。マ ーク１１２を伴う透明シート１１４が図１１Ｂに示されるように包囲部材１３２ に配設される。この冷却物質１３４は、脱毛の際に使用されるパルスレーザビー ムにより起こる熱損傷から、皮膚を保護する助けをする。 本発明の詳細な特徴は、イスラエルのメディタブ社(Meditab Ltd.)から市販入 手可能なアクエリアス１０１ウルトラサウンド・ゲル(Aquarius 101 Ultrasound gel)のような超音波ゲル１３８の使用である。ゲル１３８が組織６０と冷却装 置１３０の中間に配設され る。包囲部材１３２は柔軟であることから、剛性をもつ従来の冷却装置よりも取 り扱い及び組織６０上への配置が容易である。しかしながら、包囲部材１３２が 必ずしも皮膚と直接接触している必要はないことから、ゲル１３８は皮膚と冷却 装置１３０との間に適合する所望の光学的屈折率を提供する。 図１１Ｂに示される本発明の別の好適な実施例によれば、冷却装置１３１は冷 却装置１３０に実質的に類似であり、したがって、類似の要素が図１１Ａ及び図 １１Ｂにおいて同一の参照番号によって参照されている。冷却装置１３１は、冷 却装置１３１がさらにはぎ取り可能な覆い１３５を有する包囲部材１３３内に封 入されているゲル１３８を備えている点で、冷却装置１３０と異なっている。使 用においては、はぎ取り可能な覆い１３５がはぎ取られ、冷却装置１３１が取付 け具１３７で皮膚に取り付けられる。好適には、はぎ取り可能な覆いをはぎ取る ことによって剥き出しにされる包囲部材１３３の端部は、接着性材料を備えてお り、この接着性材料は冷却装置を患者の皮膚に取り付けるための取付け具１３７ として働く。 冷却装置１３０及び冷却装置１３１が、図１２において全体として参照番号１ ４０で参照されるレーザベース皮膚治療システムと関連して使用される。図１２ は冷却装置１３０に関して説明されているが、レーザベース皮膚治療システムは 冷却装置１３１に対しても等しく適用可能である。 レーザベース皮膚治療システム１４０は冷却装置１３０及びゲル１３８に対し てパルスレーザビーム４４を提供するために作動するレーザ源５０を備える。使 用においては、ゲル１３８が治療されるべき皮膚の領域に広げられ、冷却装置１ ３０がゲル１３８とレーザ源５０の中間の皮膚上に配置される。次に、医者（不 図示）は操作して、図１０Ａ〜図１０Ｃを参照して上で説明されたように、パル スレーザビームで皮膚を治療する。 本発明がマーク１１２に関して説明されたが一方で、格子交点ｌ１１５に等し く適用可能である。さらに別の例は、図１３に示されるように治療される領域の マークを投影するために投影装置を用いることである。図１３は光源１５０を示 しており、陰マーク１５６で効率的に組織６０に印をつけるために、光源１５０ はマーク１５４を有する透明シート１５２を通して光を投影する。レーザ５０は 既述されたものと同じように機能する。 図１４Ａは、マークが配設された透明シートの一部ではなく包囲部材の一部に なっている、冷却装置１６０を示している。図１４Ａの冷却装置１６０は、使用 時に上部部分１６２が皮膚から離れた方に面している包囲部材１６１を備えてい る。冷却装置は個別のマーク１６３又は格子をその上に備えており、冷却装置の 底部分は折り畳まれた除去可能な覆い１６４である。冷却装置１６０が取付け具 １６５で皮膚に取り付けられた後で、この覆い１６４が除去される。ゲル１６６ は包囲部材１６１内に配置されており、ゲル１６６は皮膚へのレーザの作用中に 冷却剤として使用される。 使用においては、冷却装置１６０が皮膚に配置され、はぎ取り可能な覆いが端 部１６７を引っ張ることによって引き剥がされる。こうして、ゲル１６６は図１ ４Ｂに示されるように治療されるべき領域と接触し、レーザビームが複数のマー ク１６３からなるしるしを帯びた治療領域の方向へ向けられる。 別の実施例においては、冷却装置１６０が皮膚に結び付けられる前に、はぎ取 り可能な覆い１６４が除去される。 前述の説明及び図面は本発明の好適な実施例を示している一方で、種々の変更 及び修正が本発明の精神及び範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解さ れよう。例えば、冷却装置１６０のよう な任意の冷却装置の端部に色付きマークが加えられて、冷却装置が治療される領 域を目立たせるようにしてもよい。 請求の範囲のための説明をすると、「マーク」は、インクの点、格子交点、表 面外形の凹み又は突起等であるかに係わらず、任意の形態の点のしるしを含んで いる。 本発明は、アレキサンドライトレーザを用いた選択的な光熱分解による非観血 的脱毛を明らかに含んでいる。しかしながら、本発明はさらに、アレキサンドラ イトレーザによる観血的な脱毛に関しており、該観血的脱毛においては、ローシ ョン状のエネルギ吸収粒子のような保護物質が毛包を占めていて、観血的レーザ プローブから発するレーザエネルギが皮膚の外層へ浸透するのを効果的に妨げる 。レーザエネルギが毛包に封じ込められた状態を維持するこれらのエネルギ吸収 粒子は、カーボンブラック又は反射する白色であってもよい。観血的又は非観血 的技術の両方において、概念は、アレキサンドライトレーザを律動的に送り、皮 膚を過熱から保護するために保護物質に頼ることである。このようにして、パル スレーザビームによる周囲の組織の廠痕化が最小にされる。 前述の説明及び図面は本発明の好適な実施例を示している一方で、種々の変更 及び修正が本発明の精神及び範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解さ れよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 １１９０５１ (32)優先日 平成８年８月11日(1996．8．11) (33)優先権主張国 イスラエル（ＩＬ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ブラウド，オファー イスラエル国，52222 ラマト ガン，ア ルフ デビッド ストリート 189 (72)発明者 ロゼンバーグ，ズビ イスラエル国，90805 メバッセレト ジ オン，ハシクマ ストリート ２ (72)発明者 クレイン，アリー イスラエル国，44233 クファル サバ, ハガリル ストリート 34

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．進路を進行し且つ毛包を損傷させるに十分なエネルギ及びパルス持続時間 を有する少なくとも一つのパルスレーザビームを発生させるアレキサンドライト レーザと、 パルスレーザビームにより起こる過熱に対して皮膚の外部表面を保護するのを 助けるために前記進路に配置される保護物質とを備える、脱毛のためのレーザ手 術装置。 ２．パルスレーザビームが前記保護物質を貫通し、それによって、進路上にあ る毛包が少なくとも一つのパルスレーザビームによって損傷された状態になる位 置を指示するように配置されているマークをさらに備える、請求項１に記載の装 置。 ３．前記各マークが、パルスレーザビームによる衝突に反応して気化する材料 から構成される、請求項１に記載の装置。 ４．複数のマークを有する透明シートを通して光を照射することによって、保 護物質にマークを投影するプロジェクタをさらに備える、請求項１に記載の装置 。 ５．前記マークがパルスレーザビームによる衝突に反応して、前記指示を提供 するようにした、請求項１に記載の装置。 ６．前記パルスレーザビームは１００μｓ〜１０ｍｓのパルス持続時間を有す る、請求項１に記載の装置。 ７．前記アレキサンドライトレーザは複数のパルスレーザビームを発生させ、 前記マークの近傍に前記保護物質を横切って前記パルスレーザビームをパターン に従って掃射させるように向ける走査装置をさらに備える、請求項１に記載の装 置。 ８．前記保護物質を収容する包囲部材をさらに備え、前記包囲部材が前記進路 に挿入されている、請求項１に記載の装置。 ９．前記包囲部材は透明材料からなる複数のシートを含んでいる、請求項８に 記載の装置。 １０．前記シートが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、及 び任意のその組み合わせからなるグループから選択されるプラスチック材料から 構成されている、請求項９に記載の装置。 １１．前記包囲部材内に超音波ゲルをさらに備える、請求項８に記載の装置。 １２．前記包囲部材の外部と接触している超音波ゲルをさらに備える、請求項 ８に記載の装置。 １３．前記包囲部材が柔軟である、請求項８に記載の装置。 １４．前記マークが、インク、光投影画、外包の輪郭形状からなるグループか ら選択される、請求項１に記載の装置。 １５．前記保護物質は超音波ゲルである、請求項１に記載の装置。 １６．染料及び染色されたローションのいずれか一つは、前記保護物質が前記 アレキサンドライトレーザと前記染料及び染色されたローションのいずれか一つ との間にあるように、前記進路に配置されている、請求項１に記載の装置。 １７．前記アレキサンドライトレーザは０．２〜４０Ｊ／パルスの間のエネル ギを発する、請求項１に記載の装置。 １８．前記アレキサンドライトレーザは１パルス／ｓ〜１５パルス／ｓのパル ス繰返し速度のパルスレーザビームを発する、請求項１に記載の装置。 １９．前記アレキサンドライトレーザは１５Ｊ／ｃｍ²と７０Ｊ／ｃｍ²の間の エネルギフルエンスを提供する、請求項１に記載の装置。 ２０．前記アレキサンドライトレーザは、前記パルス持続時間が毛包の熱緩和 時間より短いような前記パルスレーザビームを提供する、請求項１に記載の装置 。 ２１．アレキサンドライトレーザからの進路で進行し且つ毛包を損傷させるの に十分なエネルギ及びパルス持続時間を有する少なくとも一つのパルスレーザビ ームを発生させ、 前記パルスレーザビームにより起こる過熱に対して皮膚の外部表面を保護する のを助けるために、前記進路に保護物質を挿入するステップからなる、脱毛のた めのレーザ手術方法。 ２２．パルスレーザビームが前記保護物質を貫通し、それによって、前記進路 上の毛包が少なくとも一つのパルスレーザビームによって損傷された状態にされ る位置をマークで指示するステップをさらに含む、請求項２１に記載の方法。 ２３．前記マークは、前記マークに衝突するパルスレーザビームに反応して気 化する、請求項２２に記載の方法。 ２４．光を保護物質に照射して複数のマークを有した透明シートを通すことに より、マークを投影することを含む指示ステップをさらに含む、請求項２２に記 載の方法。 ２５．前記指示ステップは前記マークに衝突するパルスレーザビームに反応し て起こる、請求項２２に記載の方法。 ２６．前記アレキサンドライトレーザは複数のパルスレーザビームを発生させ 、前記マークの近傍に前記冷却物質を横切ってパルスレーザビームをパターンに 従って掃射させる走査動作をさらに含んでいる、請求項２２に記載の方法。 ２７．包囲部材内に前記保護物質を封入することをさらに含み、前記包囲部材 は透明である、請求項２１に記載の方法。 ２８．外包を超音波ゲルと接触させることさらにを含む、請求項 ２１に記載の方法。 ２９．前記包囲部材を撓ませることをさらに含む、請求項２１に記載の方法。 ３０．毛を染色することと、パルスレーザビームが染色した毛に当たるように 前記進路を構成することとをさらに含む、請求項２１に記載の方法。 ３１．前記アレキサンドライトレーザは０．２〜７０Ｊ／パルスの間のエネル ギを発する、請求項２１に記載の方法。 ３２．前記アレキサンドライトレーザは１パルス／ｓ〜１５パルス／ｓのパル ス繰返し速度を有するパルスレーザビームを発生させる、請求項２１に記載の方 法。 ３３．前記アレキサンドライトレーザは１５Ｊ／ｃｍ²と４０Ｊ／ｃｍ²の間の エネルギフルエンスを提供する、請求項２１に記載の方法。 ３４．毛を剃るステップと、次の前記パルスレーザビームの進路を剃った毛に 当たるように向けるステップとをさらに含む、請求項２１に記載の方法。 ３５．前記進路を常にマークから離れているように維持するステップをさらに 含む、請求項２１に記載の方法。 ３６．前記発生ステップは、パルス持続時間がメラニンの熱緩和時間より短か いようなパルスレーザビームを発生させることを含む、請求項２１に記載の方法 。 ３７．前記発生ステップはパルスレーザビームが１０μｓと１０ｍｓの間のパ ルス持続時間を有するようにさせる、請求項２１に記載の方法。 ３８．少なくとも一つのアレキサンドライトレーザパルスを少なくとも一つの 毛包に加えるステップを含み、前記アレキサンドライ トレーザパルスは少なくとも一つの毛包を損傷させるに十分なパルス持続時間と 十分なエネルギの放射線照射量を有し、それによって、発毛率が減少し、周囲皮 膚の瘢痕化が最小になるようにする、脱毛の方法。 ３９．前記パルス持続時間は１０μｓと１０ｍｓの間である、請求項３４に記 載の方法。 ４０．前記パルスを加えるステップが、 前記少なくとも一つの毛包を取り囲みその毛包乳頭の上にあるに十分な面積の 開口を有するレーザ光アプリケータを、組織の前記少なくとも一つの毛包開口の 上に整列させることと、 前記開口を通過させて前記少なくとも一つの毛包の方向へ前記少なくとも一つ のレーザ放射線パルスを向けることとを含む、請求項３９に記載の方法。 ４１．前記一つの毛包に加えられた染料で前記少なくとも一つのレーザパルス の一部を吸収するステップをさらに含む、請求項３８に記載の方法。 ４２．前記アレキサンドライトレーザは２〜７０Ｊ／パルスの間のエネルギを 発する、請求項３８に記載の方法。 ４３．前記アレキサンドライトレーザは１パルス／ｓ〜１５パルス／ｓのパル ス繰返し速度でエネルギを発する、請求項３８に記載の方法。 ４４．前記方向指示は、組織へ均等にレーザ放射線を送るために、前記レーザ ビームを走査装置によって方向指示することからなる、請求項３８に記載の方法 。 ４５．前記アレキサンドライトレーザはｌ５Ｊ／ｃｍ²と４０Ｊ／ｃｍ²の間の エネルギフルエンスを前記少なくとも一つの毛包へ与える、請求項３８に記載の 方法。 ４６．前記各アレキサンドライトレーザパルスが組織上のスポットをアレキサ ンドライトレーザで照射するように配置され、前記各スポットは組織上に３〜８ ｍｍの間のスポットサイズを有する、請求項３８に記載の方法。 ４７．前記パルスを加えるステップはエネルギフルエンスを組織に与え、その 結果、３ヵ月後の発毛率とエネルギフルエンスとの間の関係に従っている３ヵ月 後の発毛率になり、前記関係は、その座標が、 ５０Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、３０％発毛 ３７Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、５０％発毛 ２５Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、７０％発毛 含む曲線によって特徴付けられる、請求項３８に記載の方法。 ４８．前記パルスを加えるステップは、パルス持続時間がメラニンの熱緩和時 間より短くなるようにしたものである、請求項３８に記載の方法。 ４９．前記パルスを加えるステップの前に毛包を剃るステップをさらに含み、 毛包が皮膚からレーザパルスの放射線エネルギを侵入時に散乱させる位置まで突 き出ていないようにする、請求項３８に記載の方法。 ５０．ａ．少なくとも一つのアレキサンドライトレーザパルスを発生させるた めのアレキサンドライトレーザ源において、該レーザパルスが少なくとも一つの 毛包を損傷させるに十分なパルス持続時間と十分なエネルギの放射線照射量を有 し、それによって、発毛率が減少し、周囲の皮膚の瘢痕化が最小になるようにす る、アレキサンドライトレーザ源と、 ｂ．前記レーザパルスを前記少なくとも一つの毛包の方向へ向けるレーザ光ア プリケータと、 を備える脱毛用装置。 ５１．前記パルス持続時間が１００μｓ〜１０ｍｓの間である、請求項５０に 記載の装置。 ５２．前記レーザ光アプリケータが組織の前記少なくとも一つの毛包開口の上 に整列され、前記アプリケータは前記少なくとも一つの毛包を取り囲みその毛包 乳頭の上にあるに十分な面積の開口を有し、前記少なくとも一つのパルスのレー ザ放射線が前記開口を通って前記少なくとも一つの毛包の方向へ向けられるよう にする、請求項５０に記載の装置。 ５３．前記少なくとも一つのレーザパルスの少なくとも一部を吸収するように 配置された染料をさらに備える、請求項５０に記載の装置。 ５４．前記アレキサンドライトレーザは０．２〜４０Ｊ／パルスの間のエネル ギを発する、請求項５０に記載の装置。 ５５．前記アレキサンドライトレーザは１パルス／ｓ〜１５パルス／ｓのパル ス繰返し速度でエネルギを発する、請求項５０に記載の装置。 ５６．前記レーザ光アプリケータを介して組織へレーザ放射線を均一に送る働 きをする走査装置をさらに備える、請求項５０に記載の装置。 ５７．前記アレキサンドライトレーザは１５Ｊ／ｃｍ²〜７０Ｊ／ｃｍ²の間の エネルギフルエンスを前記少なくとも一つの毛包へ与える、請求項５０に記載の 装置。 ５８．前記レーザパルスが組織上にスポットを照射するようにさせるために、 前記レーザ光アプリケータが配置され、各スポットは３〜８ｍｍの間のスポット サイズを組織上で有するようにする、請求項５０に記載の装置。 ５９．前記レーザ源はあるレベルのエネルギフルエンスを組織に与え、その結 果、３ヵ月後の発毛率とエネルギフルエンスとの間の関係に従っている３ヵ月後 の発毛率になり、前記関係は、その座標が、 ５０Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、３０％発毛 ３７Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、５０％発毛 ２５Ｊ／ｃｍ²で３ヵ月後、７０％発毛 を含む曲線によって特徴付けられる、請求項５０に記載の装置。 ６０．前記アレキサンドライトレーザ源は、パレス持続時間がメラニンの熱緩 和時間より短かくなるように、アレキサンドライトレーザパルスを与える、請求 項５０に記載の装置。