JP2001519978A - 方向性無線通信方法及び装置 - Google Patents

方向性無線通信方法及び装置

Info

Publication number
JP2001519978A
JP2001519978A JP53526198A JP53526198A JP2001519978A JP 2001519978 A JP2001519978 A JP 2001519978A JP 53526198 A JP53526198 A JP 53526198A JP 53526198 A JP53526198 A JP 53526198A JP 2001519978 A JP2001519978 A JP 2001519978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
signal
signals
phase
beam directions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP53526198A
Other languages
English (en)
Inventor
マルコス カッツ
Original Assignee
ノキア テレコミュニカシオンス オサケ ユキチュア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノキア テレコミュニカシオンス オサケ ユキチュア filed Critical ノキア テレコミュニカシオンス オサケ ユキチュア
Publication of JP2001519978A publication Critical patent/JP2001519978A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0491Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas using two or more sectors, i.e. sector diversity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • H04B7/0613Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission
    • H04B7/0615Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • H04B7/0613Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission
    • H04B7/0615Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal
    • H04B7/0617Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal for beam forming

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 第1ステーション(6)と第2ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法は、第1ステーション(6)において第2ステーションへ信号を送信するための複数のビーム方向(b1-b8)を定義する段階を含み、各ビーム方向は選択可能である。第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信すべき複数のビーム方向が第1ステーションにおいて選択される。上記複数のビーム方向に上記信号iが連続的に送信され、これにより、上記選択された複数のビーム方向の各々に送信される信号の電力レベルを個々に選択することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 方向性無線通信方法及び装置発明の分野 本発明は、第1ステーションと第2ステーションとの間で信号がある方向のみ に送信される方向性無線通信方法及び装置に係る。より詳細には、本発明は、空 間分割多重アクセスを用いたセルラー通信ネットワークに適用できるが、これに 限定されるものではない。先行技術の説明 現在実施されているセルラー通信ネットワークでは、ベーストランシーバステ ーションBTSが設けられ、これがサービスするセル又はセルセクター全体にわ たって、移動電話のような所与の移動ステーションMSに意図された信号を送信 する。しかしながら、現在、空間分割多重アクセスSDMAシステムが提案され ている。この空間分割多重アクセスシステムでは、ベーストランシーバステーシ ヨンが所与の移動ステーションに意図された信号をセル又はセルセクター全体に わたって送信するのではなく、移動ステーションからの信号が受信されるビーム 方向にのみ信号を送信する。又、SDMAシステムは、移動ステーションからの 信号が受信される方向をベーストランシーバステーションが決定できるようにす る。 SDMAシステムは、既存のシステムに勝る多数の効果を達成できるようにす る。特に、BTSにより送信されるビームは特定の方向にしか送信されず、従っ て、比較的細いので、トランシーバの電力をその細いビームに集中することがで きる。同様に、例えば、MSによりBTSに送信される信号も、限定された数の ビーム方向のみにおいてBTSにより受信される。これは、ベーストランシーバ ステーションから送信される信号と、ベーストランシーバステーションにより受 信される信号との両方について、良好な信号対雑音比を生じると考えられる。更 に、ベーストランシーバステーションの方向性の結果として、ベーストランシー バステーションにより受信される信号の信号対干渉比の改善を達成できる。更に 、送信方向において、BTSの方向性により、エネルギーを細いビームに集中さ せることができ、従って、BTSにより送信される信号は、従来のBTSに要求 さ れる電力レベルより低い電力レベルで、より遠くに位置する移動ステーションに 到達することができる。これは、移動ステーションが、ベーストランシーバステ ーションから遠い距離にあっても満足に動作できるようにし、ひいては、セルラ ーネットワークの各セル又はセルセクターのサイズを増加できることを意味する 。セルサイズが大きい結果として、必要とされるベースステーションの数を減少 することができ、これはネットワークコストの減少にも通じる。SDMAシステ ムは、一般に、信号を送信及び受信することのできる必要な複数の異なるビーム 方向を達成するために多数のアンテナ素子を必要とする。複数のアンテナ素子の 設置は、受信信号に対するBTSの感度を高める。これは、セルサイズが大きい ことが、移動ステーションからBTSによる信号の受信に悪影響を及ぼさないこ とを意味する。 又、SDMAシステムは、システムの容量を増加することもでき、即ちシステ ムによって同時にサポートできる移動ステーションの数が増加される。これは、 通信の方向性によるものであり、同じ周波数を使用する他のセルの移動ステーシ ョンからBTSが干渉をほとんどピックアップしないことを意味する。BTSは 、関連セルの所与のMSと通信するときに、同じ周波数を使用する他のセルの他 の移動ステーションへほとんど干渉を発生しない。 結局、SDMAシステムは、同じセル内の異なる位置にいる2つ以上の異なる 移動ステーションへ送信するために同じ周波数を同時に使用できると考えられる 。これは、セルラーネットワークにより搬送できるトラフィックの量の著しい増 加に通じる。 SDMAシステムは、アナログ及びデジタルのセルラーネットワークで実施す ることができ、GSM、DCS1800、TACS、AMPS及びNMTのよう な種々の既存の標準システムや、例えば、UMTS(ユニバーサル・モービル・ テレコミュニケーションズ・システム)のような提案された次世代の標準システ ムに組み込むことができる。又、SDMAシステムは、時分割多重アクセス(T DMA)、コード分割多重アクセス(CDMA)及び周波数分割多重アクセス(F DMA)のような他の既存の多重アクセス技術に関連して使用することもできる 。 SDMAシステムに伴う1つの問題は、移動ステーションへ信号を送信すべき 方向を決定する必要があることである。ある環境においては、ベーストランシー バステーションから移動ステーションへ信号を送信するのに比較的細いビームが 使用される。それ故、その移動ステーションの方向を適度な正確さで決定するこ とが必要である。良く知られたように、移動ステーションからの信号は、一般に 、多数の経路をたどってBTSに至る。これら複数の経路は、一般に、マルチパ スと称される。従って、移動ステーションにより送信された所与の信号は、これ らのマルチパス作用のために、2つ以上の方向からベーストランシーバステーシ ョンにより受信される。 一般的に、移動ステーションへ信号を送信するためにBTSにより使用される べきビーム方向に関する判断は、所与のMSからBTSにより以前に受信された データバーストに対応する情報に基づいて行なわれる。この判断は、1つのバー ストのみに対応して受信された情報に基づくので、例えば、移動ステーションに より送信されたデータバーストが強い干渉と重畳する場合に問題が生じる。 更に別の問題は、BTSにより移動ステーションへ信号を送信すべき方向が、 BTSにより移動ステーションから受信された信号に基づいて決定されることで ある。しかしながら、移動ステーションからBTSへ送信される信号の周波数は 、BTSにより移動ステーションへ送信される信号に使用される周波数と異なる 。これらのアップリンク及びダウンリンク信号に使用される周波数の差は、アッ プリンク方向におけるチャンネルの振舞いがダウンリンク方向におけるチャンネ ルの振舞いと異なることを意昧する。従って、アップリンク信号に対して決定さ れる最適な方向は、常に、ダウンリンク信号に対する最適な方向ではない。換言 すれば、アップリンク及びダウンリンク方向におけるチャンネルの統計学的な振 舞いは互いに異なる。又、これは、一般的にMSからの高速(バーストごとの) フィードバックがないので、高速且つ効果的な(バーストごとの)電力制御を行 えないことも意味する。 ベーストランシーバステーションから移動ステーションへの信号を2つの隣接 するビーム方向に送信することが本発明者によって提案されている。これは、ベ ースステーションが2つ以上の個別のビームを発生することを意味する。これら のビームが互いに隣接するときには、それらが重畳することになろう。ビームの 重畳を許すことにより、全セル又はセルセクターをカバーすることができる。し かしながら、ベーストランシーバステーションのビーム形成装置まで信号が進む 有効経路長さに差があるために、隣接するビームは、それらの間に有効位相差を もつ。この位相差の値に基づき、2つの隣接ビームの重畳領域には無効領域が生 じる。この無効領域に位置する移動ステーションは、ベーストランシーバステー ションからの信号を受信することができない。2つ以上のビーム方向が選択され るときには、別の問題が生じる。ビームの電力が等しくセットされた場合には、 これは、望ましからぬことに、干渉の増加を引き起こすことになる。 それ故、本発明の幾つかの実施形態の目的は、これらの問題の幾つかに対処す ることである。発明の要旨 本発明の第1の特徴によれば、第1ステーションと第2ステーションとの間で 方向性無線通信を行う方法であって、第1ステーションにおいて第2ステーショ ンへ信号を送信するための複数のビーム方向を定義し、各ビーム方向は選択可能 であり、第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信すべき複数のビー ム方向を第1ステーションにおいて選択し、上記複数のビーム方向に上記信号を 連続的に送信し、これにより、上記選択された複数のビーム方向の各々に送信さ れる信号の電力レベルを個々に選択できるようにするという段階を備えた方法が 提供される。 ここでの説明上、「信号」という用語は、広く解釈しなければならない。例えば 、GSMシステムにおけるデータのバーストが「信号」を構成する。或いは又、G SMシステムにおける複数のデータバーストが「信号」を構成してもよい。 2つ以上のビームが選択され、その選択された各ビームの電力を個々に選択で きる場合には、良好な結果を達成できることが確認されている。 又、各ビームの電力を変更することにより、ビームパターンをより柔軟に整形 し、非当該ステーションへの考えられる干渉を減少することができる。これは、 ひいては、システム容量を改善できることを意味する。従って、各ビームの電力 を個々に選択できる場合には、ビームパターンの形状を柔軟に変更することがで きる。 好ましくは、第1及び第2の逐次の信号が上記第2ステーションへ送信される べきであり、上記方法は、更に、上記選択されたビーム方向の少なくとも1つの 方向に送信されるべき第1及び第2信号の位相を変更して、少なくとも2つのビ ーム方向に送信される第1信号の位相が異なり、上記少なくとも2つのビーム方 向に送信される第2信号の位相が異なり、且つ上記少なくとも2つのビーム方向 に送信される第1信号の位相差が、上記少なくとも2つのビーム方向に送信され る第2信号の位相差と異なるようにする段階を含む。 2つのビーム方向に送信される第1信号の位相差が、2つのビーム方向に送信 される第2信号の位相差と異なるように確保することにより、無効領域で生じる 問題を著しく軽減することができる。特に、たとえ無効領域が1つの信号に対し て生じても、隣接ビーム間の位相差が次の信号に対して変更されるという点で、 第2信号に対しても無効領域が生じるおそれはほとんどない。1つのビーム方向 に送信される信号の位相は変更されず、別のビーム方向における信号の位相が変 更されることを理解されたい。或いは又、選択された全てのビーム方向に対して 信号の位相を変更してもよい。 好ましくは、ビーム方向の少なくとも2つが隣接する。第1ステーションは、 多数の連続信号を第2ステーションへ送信するように構成され、そして各信号の 位相を変更して、少なくとも2つのビーム方向に送信される各連続信号間の位相 差が連続信号ごとに異なるようにするのが好ましい。従って、第1ステーション の応答をある時間にわたって平均化したときには、無効領域が生じる確率を低減 することができる。 好ましくは、連続信号の位相はランダムに変更される。位相のランダムな変更 は、特に比較的多数の連続する信号にわたって考えたときに、得られるビームパ ターンの空間変調を形成することができる。しかしながら、連続信号の位相は、 所定のパターンに従って変更できることも考えられる。この所定のパターンは、 ビームパターンの所望の空間変調を達成できるのが好ましい。 又、好ましくは、上記方法は、上記第1ステーションにおいて上記第2ステー ションから複数の信号を受信し、これら信号は複数のビーム方向から受信するこ とができ、少なくとも1つの上記ビーム方向に対し、上記第2ステーションから 上記少なくとも1つのビーム方向に受信した少なくとも1つの信号のパラメータ の値を決定し、その決定された値に対応する電力値をルックアップテーブルにお いて探索し、そして上記少なくとも1つのビーム方向に第2ステーションへ信号 を送信するという段階を含み、上記少なくとも1つのビーム方向に送信される信 号の電力は、ルックアップテーブルで探索された電力値により決定される。上記 受信信号は連続的であるのが好ましい。 本発明の第2の特徴によれば、第1ステーションと第2ステーションとの間で 方向性無線通信を行う方法であって、第1ステーションにおいて第2ステーショ ンからの複数の連続信号を受信し、これら信号は複数のビーム方向から受信可能 であり、少なくとも1つの上記ビーム方向に対し、第2ステーションから上記少 なくとも1つのビーム方向に受信した少なくとも1つの信号のパラメータ値を決 定し、その決定された値に対応する電力値をルックアップテーブルにおいて探索 し、そして上記少なくとも1つのビーム方向に第2ステーションへ第2信号を送 信するという段階を備え、上記少なくとも1つのビーム方向における信号の電力 は、ルックアップテーブルで探索された電力値により決定される方法が提供され る。 ルックアップテーブルの使用は、第2ステーションへ送信されるべき信号の電 力レベルを決定する簡単な方法を与えるという点で特に効果的である。 好ましくは、複数の信号に対するパラメータの平均値が決定され、そしてその 決定された平均値に対応する電力値がルックアップテーブルにおいて探索される 。このパラメータは、信号のエネルギーである。或いは又、パラメータは、次の パラメータの1つ以上であってもよい。即ち、信号の瞬時エネルギー、無線環境 の形式、又は第1ステーションと第2ステーションとの間の距離。 第2ステーションへ送信されるべき信号の電力を、その第2ステーションから 受信した多数の先行信号の平均値に基づいて決定できるという効果がある。とい うのは、単一の信号に対し、第1ステーションと第2ステーションとの間のチャ ンネルの振舞いは、第2ステーションと第1ステーションとの間のチャンネルと 同じではないが、平均すれば、両方向におけるチャンネルの振舞いは同様だから である。ある時間周期にわたって受信される信号を考慮することにより、第1ス テーションと第2ステーションとの間のチャンネルは、第2ステーションと第1 ステーションとの間のチャンネルと平均的に同様であると仮定することができる 。この電力決定方法は、一般に、平均的に有効であり、各々の単一信号に対して は必ずしも有効でないことに注意されたい。 上記決定段階で決定された平均エネルギーは、量子化することができ、そして 量子化された平均エネルギーをルックアップテーブルにより対応電力値に関連さ せることができる。これは、実際上、ルックアップテーブルで容易に行えるよう にする。 電力値は、ビーム方向に送信されるべき信号の電力を表わすか、或いは所与の ビーム方向の信号に対する電力レベルの設定を制御するための制御値を表わして もよい。例えば、増幅器が存在する場合には、制御値を使用して、所要の信号増 幅度を与えるように増幅器を制御することができる。 ルックアップテーブルの値は、第1ステーション及び/又は第2ステーション のパラメータに基づいて変更することができる。或いは又、ルックアップテーブ ルの値は、固定で、変更不能であってもよい。ルックアップテーブルの値が変更 される場合には、第2ステーションから受け取った電力測定レポートに基づいて 変更することができる。ルックアップテーブルの値は、次の1つ以上に基づいて 決定されるのが好ましい。 第2ステーションにより使用される送信電力; 第1ステーションと第2ステーションとの間の距離; 所与のビーム方向に第2ステーションから受信される信号の平均エネルギー; 第1ステーションと第2ステーションとの間の距離; 無線環境;及び 第1ステーションと第2ステーションとの間に定められたチャンネルにおける 既知の減衰法則の有効性。 平均値を計算するのに使用される信号の数は、例えば、第1ステーションと第 2ステーションとの間のチャンネルと、第2ステーションと第1ステーションと の間のチヤンネルとの相関程度に基づいて変更することができる。又、平均値を 計算するのに使用される信号の数は、第2ステーションから受信された信号の質 の報告に基づいてもよい。 所与のビーム方向に受信される各信号のエネルギーは、チャンネルインパルス 応答から決定されるのが好ましい。この計算は、一般に、ほとんどの通信ネット ワークによって行われ、従って、本発明の実施形態に使用することができる。 好ましくは、第1ステーションは、セルラーネットワークにおけるベーストラ ンシーバステーションである。第2ステーションは、好ましくは、上記セルラー ネットワークにおける移動ステーションである。好ましくは、信号はバーストで あり、そして位相はバーストごとに変更される。 明らかなように、本発明の第1の特徴は、本発明の第2の特徴と共に使用でき るし、その逆の使用も又可能である。 本発明の第3の特徴によれば、第2ステーションと方向性無線通信を行う第1 ステーションであって、各々選択可能な複数のビーム方向に信号を送信するため の送信手段と、第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信すべき複数 のビーム方向を選択するための選択手段と、上記送信手段を制御するための制御 手段であって、上記選択されたビーム方向の各々に送信される信号の電力レベル を個々に制御するように構成された制御手段とを備えた第1ステーションが提供 される。 好ましくは、上記第1ステーションは、第1及び第2信号を上記第2ステーシ ョンへ送信するように構成され、上記第1ステーションは、上記選択されたビー ム方向の少なくとも1つの方向に送信されるべき第1及び第2信号の位相を変更 するための位相変更手段を備え、そして上記制御手段は、上記複数のビーム方向 に第1及び第2信号を送信するように送信手段を制御して、少なくとも2つのビ ーム方向における第1信号の位相が異なり、上記少なくとも2つのビーム方向に おける第2信号の位相が異なり、且つ上記少なくとも2つのビーム方向における 第1信号の位相差が上記少なくとも2つのビーム方向における第2信号の位相差 と異なるようにする。 上記位相変更手段は、位相変調器を含むのが好ましい。この位相変調器は、上 記送信手段のビーム形成装置の入力と、第1ステーションの信号プロセッサとの 間に配置される。 本発明の第4の特徴によれば、第2の移動ステーションと方向性無線通信を行 う第1ステーションであって、第2ステーションによって送信された複数の連続 信号を受信するための受信手段を備え、これら信号は複数の異なるビーム方向か ら受信可能であり、更に、少なくとも1つのビーム方向に対し、第2ステーショ ンから上記少なくとも1つのビーム方向に受信された少なくとも1つの信号のパ ラメータ値を決定するための決定手段と、その決定された値に対応する電力値を 与えるためのルックアップテーブルと、上記少なくとも1つのビーム方向に第2 ステーションへ第2信号を送信するための送信手段とを備え、上記信号の電力レ ベルがルックアップテーブルで探索された電力値によって決定されるような第1 ステーションが提供される。 上記決定手段は、複数の信号に対するパラメータの平均値を決定するように構 成される。パラメータは、信号のエネルギーでよい。 好ましくは、第3又は第4の特徴による送信手段は、複数の異なる方向に複数 の信号ビームを発生するように構成されたアンテナアレーを備えている。図面の簡単な説明 本発明を良く理解すると共に、本発明をいかに実施するかを理解するために、 添付図面を参照して本発明を一例として詳細に説明する。 図1は、ベーストランシーバステーション(BTS)及びそれに関連したセル セクターの概略図である。 図2は、アンテナアレー及びベーストランシーバステーションの回路図である 。 図3は、図2のアンテナアレーにより形成される固定ビームパターンを示す図 である。 図4は、図2のデジタル信号プロセッサの回路図である。 図5は、8つのチャンネルのうちの4つのチャンネルに対するチャンネルイン パルス応答を示す図である。 図6は、2つの隣接ビームが選択されそしてそしてランダム位相差が使用され るときに得られるアレーパターンを示す図である。 図7は、図6と同様のパターンであるが、相対的位相が100°から130° まで3°ステップで変えられるときに発生されるパターンを示す図である。 図8a−fは、3つのビームが種々のスレッシュホールドで選択されたときに シミュレーションされた平均アレー応答を示す図である。好ましい実施形態の詳細な説明 図1には、セルラー移動電話ネットワークのセル3を形成する3つのセルセク ター2が示されている。3つのセルセクター2は、各ベーストランシーバステー ション(BTS)4によりサービスされる。3つの個別のベーストランシーバス テーション4が同じ位置に設けられている。各BTS4は、3つのセルセクター 2の各々に対して信号を送信及び受信する個別のトランシーバを有している。従 って、各セルセクター2ごとに1つの専用のベーストランシーバステーションが 設けられる。従って、BTS4は、各セルセクター2に位置する移動電話のよう な移動ステーション(MS)と通信することができる。 本発明の実施形態は、GSM(移動通信用のグローバルシステム)ネットワー クについて説明する。GSMシステムにおいては、周波数/時分割多重アクセス F/TDMAシステムが使用される。データは、BTS4とMSとの間をバース トにおいて送信される。データバーストは、既知のデータシーケンスであるトレ ーニングシーケンスを備えている。トレーニングシーケンスの目的は以下で説明 する。各データバーストは、所与の周波数帯域においてその周波数帯域の所定の タイムスロットで送信される。方向性アンテナアレーの使用は、空間分割多重ア クセスも達成できるようにする。従って、本発明の実施形態では、各データバー ストは、所与の周波数帯域、所与のタイムスロット及び所与の方向において送信 される。その関連チャンネルは、所与の周波数、所与のタイムスロット及び所与 の方向において送信される所与のデータバーストに対して定義することができる 。以下で詳細に述べるように、本発明のある実施形態では、同じデータバースト が同じ周波数帯域、同じタイムスロットにおいて、2つの異なる方向に送信され る。 図2は、トランシーバーとして働く1つのBTS4のアンテナアレー6を示す 回路図である。図2に示されたアレー6は、図1に示す3つのセルセクター2の 1つにサービスするに過ぎないことを理解されたい。他の2つのセルセクター2 にサービスするために別の2つのアンテナアレー6が設けられる。アンテナアレ ー6は、8つのアンテナ素子a1…a8を有する。これらの素子a1…a8は、各 アンテナ素子a1…a8間に半波長の間隔を有するように配置され、そして水平の 行に直線的に配列される。各アンテナ素子a1…a8は、信号を送信及び受信する ように構成され、何らかの適当な構造を有する。各アンテナ素子a1…a8は、ダ イポールアンテナ、パッチアンテナ又は他の適当なアンテナである。8個のアン テナ素子a1…a8があいまってフェーズドアレーアンテナ6を形成する。 良く知られたように、フェーズドアレーアンテナ6の各アンテナ素子a1…a8 には、移動ステーションMSへ送信されるべき同じ信号が供給される。しかしな がら、各アンテナ素子a1…a8に供給される信号の位相は互いにシフトされる。 各アンテナ素子a1…a8に供給される信号間の位相関係の差が方向性放射パター ンを形成する。従って、BTS4からの信号は、アレー6に関連したセルセクタ ー2においてある方向にのみ送信される。アレー6により得られる方向性放射パ ターンは、各アンテナ素子a1…a8により送信されて互いに位相シフトされる信 号間に生じる構造的及び破壊的干渉の結果である。この点について、アンテナア レー6で得られる方向性放射パターンを示した図3を参照する。実際に、隣接ビ ームは互いに重畳し、全てのセルセクター2がアンテナアレー6によりサービス されるよう確保することを理解されたい。アンテナアレー6は、図3に示す8つ の方向の各々にビームb1…b8を発生するように制御することができる。例えば 、アンテナアレー6は、ビームb5の方向又はビームb6の方向のみにMSへ信号 を送信するように制御することができる。以下に詳細に述べるように、同時に2 つ以上のビーム方向に信号を送信するようにアンテナアレー6を制御することも できる。例えば、ビームb5及びビームb6により定められた2つの方向に信号を 送信することができる。図3は、アンテナアレー6で得ることのできる8つの考 えられるビーム方向を表わすに過ぎない。 各アンテナ素子a1…a8に発生される信号の相対的な位相は、所望のビーム方 向(1つ又は複数)に信号を送信できるようにバトラー(Butler)マトリクス回路 8によって制御される。従って、バトラーマトリクス回路8は、位相シフト機能 を与える。バトラーマトリクス回路8は、BTS4からの8つの入力10a−h と、アンテナ素子a1…a8の各々への8つの出力とを有している。各入力10a −hにより受け取られる信号は、送信されるべきデータバーストより成る。 8つの入力10a−hの各々は、所与のデータバーストを送信することのできる ビーム方向を表わす。例えば、バトラーマトリクス回路8が第1入力10aに信 号を受け取るときには、バトラーマトリクス回路8は、入力10aに与えられた 信号を、データバーストがビームb1の方向に送信されるようにビームb1を生じ させるに必要な位相差で、アンテナ素子a1…a8の各々に付与する。同様に、入 力10bに与えられた信号は、ビームb2の方向にビームを生じさせ、等々とな る。 既に述べたように、アンテナアレー6のアンテナ素子a1…a8は、MSから信 号を受信すると共にMSに信号を送信する。MSにより送信された信号は、一般 に、8つのアンテナ素子a1…a8の各々によって受信される。しかしながら、各 アンテナ素子a1…a8によって受信される信号各々の間には位相差がある。バト ラーマトリクス回路8の助けにより、各アンテナ素子a1…a8によって受信され た信号の相対的位相から、信号が受信されたビーム方向を決定することができる 。従って、バトラーマトリクス回路8は、各アンテナ素子により受信された信号 に対し、各アンテナ素子a1…a8から1つづつ、8個の入力を有する。又、バト ラーマトリクス回路8は、8個の出力14a−hも有する。これら出力14aな いし14hの各々は、所与のデータバーストを受信できる特定のビーム方向に対 応する。例えば、アンテナアレー6がMSからの信号をビームb1の方向から受 信する場合には、バトラーマトリクス回路8は、その受信した信号を出力14a に出力する。ビームb2の方向から受信した信号は、バトラーマトリクス回路8 から出力14bに出力され、等々となる。実際には、サイドローブ及び/又はマ ルチパス作用があるために、信号が単一のビーム方向のみから受信されることは ほとんどない。しかしながら、多数のビーム方向から受信した信号のレベル又は 振幅は、しばしば、かなり低いものであり、従って、本発明のある実施形態では 、無視することができる。要約すれば、バトラーマトリクス回路8は、互いに位 相シフトされた同じ信号の8つのバージョンをアンテナ素子a1…a8において受 信する。相対的な位相シフトから、バトラーマトリクス回路8の助けにより、そ の受信信号が受け取られた方向を決定し、そしてその信号が受け取られた方向に 基づいて所与の出力14a−hに信号を出力することができる。 ある環境においては、MSからの単一の信号又はデータバーストは、それがM SとBTS4との間を進む間に信号の反射のために、もし反射が比較的広角度の 分散を与えるものてあれば、見掛け上、2つ以上のビーム方向から到来すること が明らかである。バトラーマトリクス回路8は、所与の信号又はデータバースト が見掛け上到来するビーム方向の各々に対応する各出力14a−hに信号を与え る。従って、バトラーマトリクス回路8の2つ以上の出力14a−hに同じデー タバーストが与えられる。しかしながら、各出力14a−hの信号は、互いに時 間的に遅延される。 バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hは、受信信号を増幅する各増幅 器16の入力に接続される。バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hに対 して1つの増幅器16が設けられる。増幅された信号は、次いで、各プロセッサ 18により処理され、該プロセッサは、増幅された信号を処理して、受信信号の 周波数を基本帯域周波数に減少し、BTS4で信号を処理できるようにする。こ れを行うために、プロセッサ18は、入力信号から搬送波周波数成分を除去する 。この場合も、バトラーマトリクス回路8の各出力14a−hに対して1つのプ ロセッサ18が設けられる。アナログ形態である受信信号は、次いで、アナログ /デジタル(A/D)コンバータ20によりデジタル信号に変換される。バトラ ーマトリクス8の各出力14a−hに対して1つづつ、8つのA/Dコンバータ 20が設けられる。デジタル信号は、次いで、更なる処理のために各入力19a −hを経てデジタル信号プロセッサ21に入力される。 デジタル信号プロセッサ21も、8つの出力22a−hを有し、その各々は、 所与のMSへ送信されるべき信号を表わすデジタル信号を出力する。選択された 出力22a−hは、信号を送信すべきビーム方向を表わす。このデジタル信号は 、デジタル/アナログ(D/A)コンバータ23によりアナログ信号に変換され る。デジタル信号プロセッサ21の各出力22a−hに対して1つのデジタル/ アナログコンバータ23が設けられている。アナログ信号は、次いで、送信され るべきアナログ信号を搬送波周波数に変調する変調器であるプロセッサ24によ り処理される。プロセッサ24により信号を処理する前に、信号は基本帯域周波 数にある。それにより得られた信号は、次いで、各位相変調器25へ出力される 。各 プロセッサ24ごとに1つの位相変調器25が設けられ、そして各位相変調器2 5の出力は、各電力増幅器26へ通されて、各信号が増幅される。この場合も、 各位相変調器25ごとに、1つの電力増幅器26が設けられる。各電力増幅器2 6の出力は、バトラーマトリクス回路8の各入力10a−hに送られる。従って 、デジタル信号プロセッサ21の各出力22a−hに対し、プロセッサ24、増 幅器26及び位相変調器25が設けられる。 各位相変調器25は、バトラーマトリクス8の対応入力10a−hに付与され るべき各信号の位相をバーストごとに変更するように構成される。換言すれば、 バトラーマトリクス8の所与の入力10a−hに付与される信号の位相は、連続 バーストごとに異なる。本発明の好ましい実施形態では、位相変調器25は、信 号の位相をバーストごとにランダムに変更する。しかしながら、1つの変形にお いては、位相がランダムに変更されず、所定の仕方で変更される。位相変調器2 5の機能は、以下で詳細に説明する。バトラーマトリクス回路の入力10a−h の1つ以上は、同じ信号が付与されるように構成されてもよい。好ましい実施形 態では、所与のバーストに対し異なる入力に付与される信号の位相は、異なる入 力において異なるものとなる。これは、以下で詳細に説明する。 図4は、デジタル信号プロセッサ21の回路図である。図4に示す種々のブロ ックは、本発明による実際のデジタル信号プロセッサ21の個々の要素には必ず しも対応しないことを理解されたい。特に、図4に示す種々のブロックは、デジ タル信号プロセッサ21により実行される種々の機能に対応する。本発明の1つ の実施形態では、デジタル信号プロセッサ21は、集積回路で少なくとも部分的 に実施され、そして多数の機能を同じ要素で実行することができる。 デジタル信号プロセッサ21により各入力19a−hに受け取られた各信号は 、各チヤンネルインパルス応答(CIR)推定ブロック30へ送られる。このC IR推定ブロック30は、推定されたチャンネルインパルス応答を記憶するメモ リ容量を含む。又、このCIR推定ブロック30は、受信信号の一部分を一時的 に記憶するためのメモリ容量も含む。チャンネルインパルス応答推定ブロック3 0は、各入力19a−hのチャンネルのチャンネルインパルス応答を推定するよ うに構成される。既に述べたように、選択された周波数帯域で送信される所与の デ ータバースト、割り当てられたタイムスロット、及び信号が受け取られるビーム 方向に対し、関連チャンネルを定義することができる。信号が受け取られるビー ム方向は、バトラーマトリクス回路8の助けで確認され、デジタル信号プロセッ サの入力19aに受け取られる信号が、主として、ビームb1の方向から受け取 られた信号を表わし、等々とされる。所与の入力に受け取られる信号は、例えば 、その隣接入力に受け取られる信号のサイドローブも含むことが明らかである。 移動ステーションMSからBTS4へ送信される各データバーストは、トレー ニングシーケンスTSを含む。しかしながら、BTS4により受け取られるトレ ーニングシーケンスTSRxは、ノイズ及びマルチパス作用の影響を受け、トレー ニングシーケンスの隣接ビット間に干渉を招く。又、トレーニングシーケンスT SRxは、他の移動ステーション、例えば、同じ周波数を使用する他のセル又はセ ルセクターに位置する移動ステーションからの干渉の影響も受け、これは同一チ ャンネル干渉を生じさせる。明らかなように、MSからの所与の信号は、2つ以 上の経路をたどってBTSに到達し、所与の信号の2つ以上のバージョンが所与 の方向からアンテナアレー6により検出される。入力19aから受け取ったトレ ーニングシーケンスTSRxは、CIR推定ブロック30により、データ記憶装置 32に記憶された基準トレーニングシーケンスTSREFとクロス相関される。こ の基準トレーニングシーケンスTSREFは、移動ステーションにより最初に送信 されたトレーニングシーケンスと同じである。実際に、受け取ったトレーニング シーケンスTSRxは、搬送波周波数に変調された信号であり、一方、基準トレー ニングシーケンスTSREFは、データ記憶装置32にビットシーケンスとして記 憶される。従って、クロス相関が行なわれる前に、記憶された基準トレーニング シーケンスも同様に変調される。換言すれば、BTS4により受け取られた歪ん だトレーニングシーケンスは、トレーニングシーケンスの歪のないバージョンと 相関される。本発明の別の実施形態では、受け取られたトレーニングシーケンス は、基準トレーニングシーケンスと相関される前に復調される。この場合に、基 準トレーニングシーケンスも、受け取ったトレーニングシーケンスと同じ形態を もつ。換言すれば、基準トレーニングシーケンスは、変調されない。 基準トレーニングシーケンスTSREF及び受け取ったトレーニングシーケンス TSRxの各々は、長さがLであり(L個のデータビットに対応する)、例えば、 26ビットである。受け取ったトレーニングシーケンスTSRxの、割り当てられ たタイムスロットにおける厳密な位置は、不確実でよい。というのは、BTS4 から移動ステーションMSまでの距離が、MSにより送信されるデータバースト の、割り当てられたタイムスロット内の位置に影響を及ぼすからである。例えば 、移動ステーションMSがBTS4から比較的遠くにある場合には、トレーニン グシーケンスは、割り当てられたタイムスロットにおいて、移動ステーションM SがBTS4に接近している状態に比して、後に生じる。 割り当てられたタイムスロットにおける受け取ったトレーニングシーケンスT SRXの位置の不確実性を考慮するために、受け取ったトレーニングシーケンスT SRxは、基準トレーニングシーケンスTSREFとn回相関される。通常、nは、 例えば、7又は9である。nは奇数であるのが好ましい。n回の相関は、通常、 得られる最大相関の各側である。基準トレーニングシーケンスTSREFに対する 受け取ったトレーニングシーケンスTSRxの相対的な位置は、各次々の相関の間 で1つの位置だけシフトされる。各位置は、トレーニングシーケンスにおける1 つのビットに等価であり、1つの遅延セグメントを表わす。受け取ったトレーニ ングシーケンスTSRxと基準トレーニングシーケンスTSREFとの各単一の相関 は、その相関に対するチャンネルインパルス応答を表わすタップを生じさせる。 n回の別々の相関は、n個の値を有するタップシーケンスを生じさせる。幾つか のタップは、0又は非常に小さいものでよいことが明らかである。これは、通常 、タップシーケンスの一端、又は他端、或いはその両端において生じ、その最大 値は、通常、タップシーケンスの中央領域にある。 8個の空間方向に対応する8つの考えられるチャンネルの4つに対するチャン ネルインパルス応答を示す図5について説明する。換言すれば、図5は、移動ス テーションからの8つのビーム方向の4つにおいて受け取られる所与のデータバ ーストに対応する4つのチャンネルのチャンネルインパルス応答を示し、上記デ ータバーストは所与の周波数帯域及び所与のタイムスロットにある。各グラフの x軸は、時間遅延の尺度であり、一方、y軸は、相対的電力の尺度である。グラ フに示された各線(即ちタップ)は、所与の相関遅延に対応して受け取られたマ ルチパス信号を表わす。各グラフは、n本の線即ちタップを有し、1つのタップ が各相関に対応している。 推定されたチャンネルインパルス応答から、割り当てられたタイムスロット内 におけるトレーニングシーケンスの位置を決定することができる。受け取ったト レーニングシーケンスTSRxと基準トレーニングシーケンスTSREFとの間に最 良の相関が達成されたときに最大タップ値が得られる。 又、CIR推定ブロック30は、最大エネルギーを与える5つ(又は他の適当 な数)の連続タップを各チャンネルごとに決定する。所与のチャンネルに対する 最大エネルギーは、次のように計算される。 但し、hは、受け取ったトレーニングシーケンスTSRxと基準トレーニングシー ケンスTSREFとのクロス相関から生じるタップ振幅を表わす。CIR推定ブロ ック30は、スライドウインドウ技術を使用することにより所与のチャンネルに 対する最大エネルギーを推定する。換言すれば、CIR推定ブロック30は、5 つの隣接値の各セットを考慮し、そしてこれらの5つの値からエネルギーを計算 する。最大エネルギーを与える5つの隣接値は、そのチャンネルのインパルス応 答を表わすものとして選択される。 このエネルギーは、所与の方向からBTS4により受け取られた所与のMSか らの所望信号の強度の尺度であると考えることができる。このプロセスは、同じ データバーストを受信することのできる8つの異なる方向を表わす8つのチャン ネルの各々に対して実行される。最大エネルギーで受信された信号は、その信号 に最小の減衰しか与えない経路をたどったものである。 各分析ブロック34は、各CIR推定ブロック30に接続される。各分析ブロ ック34は、チャンネルインパルス応答を表わすものとして所与のCIR推定ブ ロック30により選択された5つの隣接値から、各チャンネルについて各分析ブ ロック34が接続されたCIR推定ブロック30により計算された最大エネルギ ー値を記憶するように構成される。又、この分析ブロック34は、N−1個の先 行するデータパーストに対して計算された最大エネルギーと、現在データバース トに対するエネルギーとを記憶するようにも構成される。分析ブロック34は、 て計算するように構成される。 但し、N=平均値が計算されたバーストの数、i=ビームの本数、及びEk=i 番目のデータバーストに対し式(I)を用いて計算された最大エネルギーである。 Nは、実際にはいかなる適当な値を有してもよく、1ないし100の範囲内で ある。しかしながら、本発明のある実施形態では、Nが100より大きくてもよ いことが明らかである。 i番目のビームの平均エネルギーは、アップリンク方向に所望の情報を搬送す るためのi番目のチャンネルの能力の尺度である。アップリンク及びダウンリン ンリンク送信に対してある有用な情報を与えるとみなすことができる。 ースト中に、i番目のチャンネルの減衰が平均的に通常のチャンネル減衰より低 く、従って、次のバーストをダウンリンク送信するための電力を減少することが でき、そしてその逆も又真であることを示す。この制御は、最後のN個の受信バ ーストのエネルギーを平均化することにより作用するので、システムは平均的に 有効であり、必ずしも各バーストごとに有効ではない。 各ビームに対して計算された平均エネルギー値は、各分析ブロック34により ルックアップテーブルブロック101へ出力される。このルックアップテーブル ブロック101は、先ず、8つのビーム方向の各々から受信した平均エネルギー 値を量子化する。ルックアップテーブルブロック101は、量子化された考えら れるエネルギー値の各々に関連した電力レベルをもつルックアップテーブルを有 する。この電力レベルは、所与のMSへ信号を送信するために特定のビーム方向 に使用されるべき電力レベルである。ルックアップテーブルは、量子化されたエ ネルギーレベルをそれに関連した電力レベルと共に含むことが明らかである。従 って、ルックアップテーブルへの入力は、計算された平均エネルギーであり、そ して出力は、対応する出力電力増幅器26に対する出力電力であるか、又は所望 の電力をセットするための関連制御信号である。 ルックアップテーブルは、平均受信エネルギーと出力電力との間に信頼性の高 い関係を確立できるように形成される。各チャンネルの等価平均経路ロス、ひい ては、ダウンリンク送信に対する電力レベルは、移動ステーションにより使用さ れる出力送信電力と、所与の移動ステーションからの平均受信エネルギーの推定 値との知識に基づいて推定することができる。このように、ルックアップテーブ ルの値を形成することができる。電力レベル値は、所与のビーム方向におけるダ ウンリンク送信電力が、平均値で、所望の移動ステーションMSのある信号レベ ルを達成するように推定される。ルックアップテーブルの内容は、固定であって もよいし、或いは例えば、当該移動ステーションMSから受け取られる電力測定 報告に基づいて動的に変更されてもよい。付加的な情報を使用して、ルックアッ プテーブルを計算することもできる。例えば、移動ステーションMSとBTSと の間の距離を考慮することもできる。この距離は、タイミング進み情報から計算 することができる。又、無線チャンネルにおける既知の減衰法則の有効性を考慮 することもできる。異なる無線環境が異なる減衰法則を有してもよい。どの減衰 法則を適用できるか決定することにより、特定の無線環境の条件を考慮すること ができる。 アップリンクチャンネルとダウンリンクチャンネルとの間の相関が増加すると きには、チャンネルは益々可逆的となり、電力レベルについて判断するのに必要 な以前の情報の量を減少きることに注意されたい。換言すれば、Nを減少するこ とができる。アップリンクチャンネルとダウンリンクチャンネルとの間の相関の 程度は、セル又はセルセクターの位置及び特性に基づいて変化し得る。又、所与 の位置セル又はセルセクターの相関の程度は、時間と共に変化し得ることも明ら かである。それ故、異なるベーストランシーバステーションに対してNの値が異 なるものとなる。更に、セルの無線環境は、セル内における移動ステーションの 位置及び/又は時間と共に変化し得る。その限界内で、アップリンク及びダウン リンクチャンネルが完全に可逆となったときには、N=1であり、この状態では 、ダウンリンク送信中に使用されるべき電力のレベルを、以前のアップリンクバ ーストで受け取られたエネルギーの量から直接推定することができる。しかしな がら、この限界状態は、通常、生じない。本発明の実施形態では、Nを固定して もよいし可変にしてもよいことが明らかである。後者の場合、Nは、例えば、当 該移動ステーションMSからの信号の質の報告のようなあるパラメータに基づい て変更し、最大性能を達成することができる。 本発明の1つの変形においては、各ビームに対する平均エネルギー値を計算し そしてこれら平均値と電力レベルとを関連付けるためにルックアップテーブルを 使用するのではなく、ルックアップテーブルによりベースステーションと移動ス テーションとの間の距離と電力レベルとを関連付けることができる。或いは又、 無線環境の形式と電力レベルとを関連付けることもできる。平均値を使用するの ではなく、瞬時値、特に、瞬時エネルギー値を使用してもよい。しかしながら、 平均エネルギーを使用しそして平均エネルギーと電力レベルとを関連付けるのが 好ましい。これらの全ての変形においても、必要な関連付けを行うためにルック アップテーブルが設けられる。 各分析ブロック34は、最小遅延τを確認するためにCIRブロック302よ り決定されたチャンネルインパルス応答も分析する。この遅延は、割り当てられ たタイムスロットにおける受け取ったトレーニングシーケンスTRRxの位置の尺 度であり、ひいては、移動ステーションとBTS4との間を信号が進んだ距離の 相対的な尺度である。最小遅延をもつチャンネルは、最短距離を進行した信号を 有する。この最短距離は、ある場合には、移動ステーションMSとBTS4との 間の視線経路を表す。 分析ブロック34は、最大エネルギーを与える5つの値を定めるウインドウの 開始部分を決定するように構成される。従って、時間遅延は、ウインドウの開始 と基準点との間の時間に基づいて決定される。この基準点は、各岐路における全 ての受け取ったトレーニングシーケンスが相関され始めるときの共通点、全ての 岐路の最も早いウインドウエッジに対応する時間、又はそれと同等の共通点であ る。異なるチャンネルの種々の遅延を正確に比較するために、共通のタイミング スケールが採用されるが、これは、TDMA動作モードを制御するためにBTS 4により与えられる同期信号に依存する。換言すれば、割り当てられたタイムス ロットにおける受け取ったトレーニングシーケンスTRRxの位置は、時間遅延の 尺度である。既知のGSMシステムでは、所与のチャンネルの遅延は、タイミン グ進み情報を与えるために計算される。このタイミング進み情報は、移動ステー ションによりBTSへ送信される信号がその割り当てられたタイムスロット内に 入るよう確保するために使用される。タイミング進み情報は、計算された相対的 遅延及び現在タイミング進み情報に基づいて決定することができる。移動ステー ションMSがベースステーションから遠く離れている場合には、MSは、BTS により、移動ステーションMSがBTSに接近している場合よりも早期にデータ バーストを送信するよう命令される。この分析の結果は、ルックアップテーブル ブロック101へ入力される。 又、ルックアップテーブルブロック101は、どのビームを実際に選択すべき かどうか判断し、そして選択されたビーム(1つ又は複数)の電力を決定するこ ともできる。これを達成できる方法には、多数の種々の方法がある。例えば、ル ックアップテーブルブロック101が所与のバーストの単一ビーム方向を決定す べき場合、ルックアップテーブルブロック101は、どのチャンネル、ひいては 、どのビーム方向が、所与の周波数帯域、所与のタイムスロットにおいて所与の データバーストに対し所望の最大エネルギーを有するか確認する。これは、所与 のデータバーストの最強のバーストが受け取られたビーム方向を確認できること を意味する。この方向は、選択されたビーム方向として使用することができる。 ビームの電力は、各ビーム方向ごとに決定された平均エネルギーに対しルックア ップテーブルブロック101のルックアップテーブルから決定される。或いは又 、ルックアップテーブルブロック101は、どのチャンネルが最小遅延を有する か確認してもよい。換言すれば、最短距離をたどったデータバーストを有するチ ャンネル、ひいては、ビーム方向を確認し、そしてこれを所与のデータバースト に対する選択されたビーム方向として使用することができる。この場合も、電力 は、計算された平均エネルギーを使用し、ルックアップテーブルブロック101 のル ックアップテーブルによって決定される。 本発明の好ましい実施形態では、所与のデータバーストに対しルックアップテ ーブルブロック101によって2つ以上のビーム方向を選択することができる。 例えば、所与のデータ信号の最強の信号が受け取られた2つの方向を所与のビー ム方向として選択することができる。同様に、最小の遅延をもつ信号を与える2 つのビーム方向が、ビーム方向として選択されてもよい。もちろん、最強の信号 が受け取られる方向及び最小遅延をもつ方向をルックアップテーブルブロック1 01で確認し、そしてこれら2つの方向を選択された方向として選択することが できる。これらの実施形態では、少なくとも1つの、そして好ましくは全ての、 選択されたビームの電力が、ルックアップテーブルブロック101のルックアッ プテーブルから確認された値に基づいて設定される。本発明の1つの実施形態で は、3つのビームが選択される。更に別の実施形態では、1つのビーム方向を上 述したように選択することができ、そして選択された更に別のビーム(1つ又は 複数)は、第1の選択されたビーム方向に直接隣接することができる。これら全 ての変形において、上述したようにルックアップテーブルを用いて電力レベルを 得るのが好ましい。ビームの電力を個々に制御することにより、発生する干渉の 量を減少することができる。 ルックアップテーブルブロック101は、BTS4からMSへ信号を送信する のにどのビーム方向を使用すべきかを指示すると共に、これらビーム方向の各々 に使用すべき適当な電力レベルも指示する出力を発生ブロック38に与える。 発生ブロック38は、デジタル信号プロセッサ21から出力されるべき信号を 発生する役割を果たす。発生ブロック38は、移動ステーションMSへ送信され るべきスピーチ及び/又は情報を表わす入力40を有する。発生ブロック38は 、移動ステーションMSへ送信されるべきスピーチ又は情報をエンコードする役 割を果たし、そしてトレーニングシーケンス及び同期シーケンスを信号内に含ま せる。又、発生ブロック38は、変調信号を発生するという役割も果たす。発生 された信号及び決定されたビーム方向に基づいて、発生ブロック38は、デジタ ル信号プロセッサ21の各出力22a−hに信号を発生する。又、発生ブロック 38は、各増幅器26により与えられる増幅度を制御するのに使用される出力5 0 も発生し、1つ以上のビーム方向に送信される信号が必要な電力レベルをもつよ うに確保する。この出力50は、ルックアップテーブルブロック101のルック アップテーブルから決定された電力レベル又はその電力レベルの制御信号を含む 。各増幅器26の電力レベルは、個々に設定できることが明らかである。 又、チャンネルインパルス応答ブロック30の出力は、移動ステーションMS から受け取った信号をイコライズ及びマッチングするのに使用される。特に、マ ルチパス伝播により生じる記号間干渉の影響は、整合フィルタ(MF)及びイコ ライザブロック42により受信信号から除去又は減少することができる。整合フ ィルタ(MF)及びイコライザブロック42は、MSから受信信号を受け取るた めの入力(図示せず)を有する。各ブロック42の出力は、回復ブロック44に より受け取られ、このブロックは、MSにより送信されたスピーチ及び/又は情 報を回復するという役目を果たす。この回復ブロックにより実行される段階は、 信号の復調及びデコード動作を含む。回復されたスピーチ又は情報は、出力46 に出力される。 変調器25の目的を説明するために図6ないし9を説明する。位相変調器25 が設けられない状態について最初に説明する。2つ以上のビームが選択されそし てそれらのビームが隣接している場合には、それら隣接ビームは、ビーム間の重 畳領域で相互作用する傾向がある。重畳領域における相互作用の程度は、選択さ れた各ビーム方向に対しバトラーマトリクス回路8の入力10に送られる信号間 の位相差によって主として決定される。 理論的に、バトラーマトリクス回路8の入力10に送られる信号の位相は、同 じでなければならない。しかしながら、各信号は、それ自身の電力増幅器26及 びケーブル27を経てバトラーマトリクス回路8の各入力10に到達する。電力 増幅器26及びケーブル27は同様であるが、同一ではない。これは、これらの 素子により生じる位相ずれが同一でないことを意味する。従って、同時にデジタ ル信号プロセッサ21の隣接出力22に出力される同一信号は、バトラーマトリ クス回路8の各入力10に異なる位相で到達する。従って、信号の位相は異なり 、信号間の位相差は未知である。これは、特に重畳領域において、選択されたビ ームにより定められるビームパターンに不確実性を招く。2つの隣接ビームの位 相 差は、この重畳領域に無効領域を生じさせる。これは、移動ステーションが無効 領域に位置する場合に、移動ステーションMSがベースステーションBTSによ りサービスされないことを意味する。 この問題に対処するために、本発明の実施形態では、デジタル信号プロセッサ 21からバトラーマトリクス回路8へ至る各経路に位相変調器25を設けること が提案される。位相変調器25は、これを通過する各信号の位相をランダムに変 更するように構成される。位相シフトは、バーストごとに変更される。バトラー マトリクス回路の入力10に送られる信号の位相をランダムに変更することによ り、2つの隣接ビーム間に無効領域をもたずに滑らかなパターンが平均的に得ら れる。この点について、位相変調器を使用したときに得られるビームパターンを 示した図6を参照する。ここに示す例では、ビームb5及びb6が選択されている 。特に、図6は、これらビームb5及びb6の信号の位相が変調器25によってラ ンダムに変更されるときに得られる異なるビームパターン応答を示す。この図か ら明らかなように、平均的に、2つのビーム間に無効領域は存在しない。 ビームb5及びb6間の位相差は、−πと+πとの問で変化する。図6に示すパ ターンは、100個のバーストに対して得られるパターンを示している。 図6のビームパターンと同様のパターンを示すが、ビームb5及びb6の相対的 位相(即ち位相差)が100°から130°まで3°のステップで変化するとき に発生するビームパターンを示す図7を参照する。相対的位相が100°である ときには、ビームb5とb6との間に無効領域120が存在することが分かる。し かしながら、相対的位相が例えば約120°に増加した場合は、ビームb5及び b6に対する角度セクター全体をカバーする一般的に滑らかな応答が得られる。 最終的に、ビームb5とb6の間の相対的位相が130°であるときに、ピーク応 答が得られる。位相変調器25を用いて相対的位相をランダムに変更することに より、信号の位相がバーストごとにランダムに変更されるので、例えばビーム間 の相対的位相が100°であるときに生じる無効領域が単一のバースト中しか持 続しないように確保することができる。 3つのビームが選択されたときに生じるパターンを示した図8について説明す る。図8に関連して、3つの隣接ビーム、例えば、ビームb5、b6及びb7が選 択されたと仮定する。位相変調器25は、バトラーマトリクス回路8の入力10 e、10f及び10hに入力されるべき3つの信号の位相をバーストごとに変更 して、2つ以上のビームが選択された場合に得られるビームパターンの適度な空 間変調を形成する。ビームの電力は、上述したように選択することもできるし、 或いは別のやり方で選択することもできる。以下、送信されるべき信号X(t)の 振幅が、ビームb5についてa、ビームb6について1そしてビームb7について aであると仮定する。但し、a≦1である。 シミュレーションにおいて、2つ以上のビームが選択された場合に形成される アレー応答、即ち得られるパターンが所与のスレッシュホールドを越える確率が 決定された。この確率は、ビームb5、b6及びb7に対応する角度セクターに対 して計算された。図8に示すグラフは、比較的多数のバーストに対するアレーの 平均応答の尺度を表わす。使用されたスレッシュホールドは、単一ビームが選択 されたときに得られる最大応答の特定割合を示す。図8aないし8dは、上限ス レッシュホールドが各々80%、70%、50%及び30%である場合のシミュ レーションの結果を示す。パラメータaは、0.1から1まで0.1のステップ で変化させた。アレー応答が選択されたスレッシュホールドを越える確率がy軸 で表わされ、一方、3つのビームb5、b6及びb7に対応する角度(度)がx軸 で表わされる。これらのグラフは、多数の次々のバーストの統計データを表わす ので平均アレー応答を示すと間が得ることができる。 70%の上限スレッシュホールドを有する図8bについて考える。これは、1 つのビームのみで得られる最大信号の70%のスレッシュホールドを越える信号 が考えられることを意味する。a=0の場合に、応答は、中央のビームb6のみ によるものであり、そして図8bから明らかなように、応答は、約107°ない し117°の間で100%であり、そして残りの角度的広がりにおいて0%であ る。aの値が増加するにつれて、中央の応答の各側の信号がより重要になる。換 言すれば、信号b5及びb7からの貢献がより重要になり始める。aが1に接近す るにつれて、中央のビームの両側には既に信号の「ピーク」がある。換言すれば、 aが1に接近するにつれて、ビームb5及びb7の振幅及び電力がビームb6の振 幅及び電力に接近し、そして対応する角度セクターの確率指数は、ビームb6に 対して角度セクターに得られるものと同様のレベルまで増加する。ビームb5は 、90°から105°までの角度セクターをカバーし、ビームb6は、105° から120°までをカバーし、そしてビームb7は、120°から135°まで をカバーする。 図8aないし8dから明らかなように、平均応答(即ち指示されたスレッシュ ホールドを越える確率)は、aと共に変化する。a=0の状態では、中央が「長 方形」の応答が得られる。aが増加するにつれて、信号は、長方形の両側でスレ ッシュホールドを越え始める。 図8e及び8fは、図8aないし8dと同様のグラフであるが、所与のスレッ シュホールドを越えない確率を示す。特に、図8eは、10%のスレッシュホー ルドを越えない確率を表わし、一方、図8eは、20%のスレッシュホールドを 越えない確率を表わす。上限スレッシュホールドの場合と同様に、確率に対する ビーム信号振幅の明確な作用が存在する。低いスレッシュホールドを設定するほ ど、信号がそのスレッシュホールドより小さくなる確率が低くなり、そしてその 逆のことも言える。パラメータaが増加するにつれて、送信信号の振幅は大きな 振幅となり、そして信号がスレッシュホールドを越えない確率が低くなる。干渉 がないことが要求されるビームに対応する領域又は角度セクターは、ビーム電力 制御に関連してランダム位相変調を使用することにより制御できる。 各ビームは、それ自身のパラメータをもつことができ、例えば、ビームb5の 場合はaビームb6の場合はb、そしてビームb7の場合はcをもつことができ る。上記の特定の例では、a=c及びb=1である。しかしながら、a、b及び cが全て異なるものでもよい。a、b及びcは、電力レベルについてルックアッ プテーブルブロック101から得られる結果に基づいて決定されてもよい。しか しながら、本発明の他の実施形態では、他の方法を使用してビームの相対的振幅 を計算することができる。例えば、a、b及びcの値は、対応するアップリンク ビームにおいて受信される所望信号の量等に基づいて決定することができる。電 力は振幅に厳密に関連していることを指摘しておく。より詳細には、電力=(振 幅)2である。 図8に示された結果から、3つの選択されたビームの振幅を自由に選択できる 場合に、確率曲線の形状をかなり柔軟に変更できることが明らかである。平均を とると、信号の包絡線が確率曲線をたどるので、アレー応答の形状にわたり動的 0な制御を行うことができる。位相変調器25は、アレー応答の形状にわたって この制御を行えるようにする。 上記実施形態では、位相変調器25は、これを通過する信号の位相をランダム に変更するように構成される。しかしながら、別の実施形態では、非ランダムパ ターンを使用して信号の位相を変更してもよい。次のファクタの1つ以上を考慮 するように所定のパターンを変更することができる。即ち、無線環境信号レベル 、移動ステーションとBTSとの間の距離、等々。各信号の位相はバーストごと に変更されるのが好ましい。ここに示す変更においては、所望の位相値を変更す るための校正システムを設けるのが好ましい。 上述した実施形態では、所与の入力に送られる次々の信号の位相が、隣接入力 に送られる次々の信号の位相と同様にランダムに変更される。この実施形態の1 つの変更においては、所与の出力に送られる信号の位相が変更されず、一方、隣 接入力に送られる信号の位相がバーストごとに変更される。 上記実施形態は、GSMセルラー通信ネットワークにおいて実施されたが、本 発明は、他のデジタルセルラー通信ネットワーク及びアナログセルラーネットワ ークにも使用できることが明らかである。上記実施形態は、8個の素子を有する フェーズドアレーを使用するものであった。もちろん、アレーは、いかなる数の 素子を有するものでもよい。或いは又、フェーズドアレーは、所与の方向にビー ムを各々放射する個別の方向性アンテナと置き換えることもできる。バトラーマ トリクス回路は、他の適当な位相シフト回路が必要とされる場合にはそれに置き 換えることができる。バトラーマトリクス回路は、アナログビーム形成装置であ る。もちろん、デジタルビーム形成装置DBFや、他の適当な形式のアナログビ ーム形成装置を使用することもできる。アレーは、たとえ8個の素子しか設けら れなくても、これら素子に供給される信号に基づき、8本以上のビームを発生す るように制御することもできる。 移動ステーションへ信号を送信するのに使用されるビームの本数及び/又は方 向は、MSからBTSにより受信されるビームの本数及び/又は方向と異なって もよいし同じであってもよい。 受信信号の質のような外的なファクタを考慮するために、ビームの電力レベル は、ルックアップテーブルブロックによってレベルが選択された後に変更されて もよい。 又、複数のフェーズドアレーを設けることもできる。フェーズドアレーは、異 なる数のビームを発生してもよい。広角度の分散が必要なときには、少数の素子 を有するアレーが使用され、そして比較的細いビームが必要なときには、多数の 素子を有するアレーが使用される。 明らかなように、上記実施形態は、バトラーマトリクス回路から8つの出力を 与えるものとして説明した。実際には、多数の異なるチャンネルがバトラーマト リクスの各出力に同時に出力されることを理解されたい。これらのチャンネルは 、異なる周波数帯域である。異なるタイムスロットのチャンネルも各出力に与え られる。個々の増幅器、プロセッサ、位相変調器、アナログ/デジタルコンバー タ、及びデジタル/アナログコンバータが図示されたが、これらは、実際には、 複数の入力及び出力を有する単一の素子で各々形成されてもよい。 本発明の実施形態は、セルラー通信ネットワーク以外のものにも適用できる。 例えば、本発明の実施形態は、方向性無線通信を必要とするいかなる環境にも使 用することができる。例えば、この技術は、プライベート無線ネットワーク等に 使用することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月12日(1999.2.12) 【補正内容】請求の範囲 1.第1ステーションと第2ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法で あって、 第1ステーションにおいて第2ステーションへ信号を送信するための複数の ビーム方向を定義し、各ビーム方向は選択可能でありそしてアンテナ素子のア レーによって形成され、各素子は送信されるべき信号を受け取り、 第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信すべき複数のビーム方 向を第1ステーションにおいて選択し、そして 上記複数のビーム方向に上記信号を送信する段階を含み、上記選択された複 数のビーム方向各々に送信される信号の電力レベルは個々に選択可能であり、 第1及び第2の逐次の信号が上記第2ステーションへ送信され、上記送信段階 は、更に、上記アンテナアレーで定められた上記選択されたビーム方向の少な くとも1つの方向に送信されるべき第1及び第2信号の位相を変更することを 含み、これにより、少なくとも2つのビーム方向に送信される第1信号の位相 が異なり、上記少なくとも2つのビーム方向に送信される第2信号の位相が異 なり、且つ上記少なくとも2つのビーム方向に送信される第1信号の位相差が 、上記少なくとも2つのビーム方向に送信される第2信号の位相差と異なるよ うにすることを特徴とする方法。 2.上記少なくとも2つのビーム方向は隣接する請求項1に記載の方法。 3.上記第1ステーションは、多数の連続信号を第2ステーションへ送信するよ うに構成され、そして少なくとも1つのビーム方向に対して各信号の位相を変 更して、選択されたビーム方向に送信される各連続信号間の位相差が連続信号 ごとに異なるようにする請求項1又は2に記載の方法。 4.上記連続信号の位相はランダムに変更される請求項3に記載の方法。 5.上記連続信号の位相は所定のパターンに基づいて変更される請求項3に記載 の方法。 6.上記第1ステーションにおいて上記第2ステーションから複数の連続信号を 受信し、これら信号は複数のビーム方向から受信することができ、 少なくとも1つの上記ビーム方向に対し、上記第2ステーションから上記少 なくとも1つのビーム方向に受信した少なくとも1つの信号のパラメータ値を 決定し、 その決定された値に対応する電力値をルックアップテーブルにおいて探索し 、そして 上記少なくとも1つのビーム方向に第2ステーションへ信号を送信するとい う段階を含み、上記少なくとも1つのビーム方向に送信される信号の電力は、 ルックアップテーブルで探索された電力値により決定される請求項1ないし5 のいずれかに記載の方法。 7.第1ステーションと第2ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法で あって、 第1ステーションにおいて第2ステーションからの複数の連続信号を受信し 、これら信号は複数のビーム方向から受信可能であり、 少なくとも1つの上記ビーム方向に対し、第2ステーションから上記少なく とも1つのビーム方向に受信した少なくとも1つの信号のパラメータ値を決定 し、 その決定された値に対応する電力値をルックアップテーブルにおいて探索し 、そして 上記少なくとも1つのビーム方向に第2ステーションへ信号を送信し、上記 少なくとも1つのビーム方向における信号の電力は、ルックアップテーブルで 探索された電力値により決定するという段階を備えたことを特徴とする方法。 8.複数の信号に対するパラメータの平均値を決定し、そしてその決定された平 均値に対応する電力値を上記ルックアップテーブルで探索する請求項6又は7 に記載の方法。 9.上記パラメータは、信号のエネルギーである請求項6、7又は8に記載の方 法。 10.上記決定段階で決定される上記平均エネルギーは、量子化され、そしてその 量子化された平均エネルギーは、ルックアップテーブルにより、対応電力値に 関連付けされる請求項8及び9に記載の方法。 11.上記パラメータは、瞬時信号エネルギー、無線環境の形式、又は第1ステー ションと第2ステーションとの間の距離といったパラメータの1つ以上である 請求項6、7又は8に記載の方法。 12.上記電力値は、上記ビーム方向に送信されるべき信号の電力を表わす請求項 6ないし11のいずれかに記載の方法。 13.上記電力値は、所与のビーム方向における信号の電力レベルの設定を制御す るための制御値を含む請求項6ないし11のいずれかに記載の方法。 14.上記ルックアップテーブルの値は、上記第1ステーション及び/又は第2ス テーションのパラメータに基づいて変更される請求項6ないし13のいずれか に記載の方法。 15.上記ルックアップテーブルの値は、上記第2ステーションから受け取られた 電力測定報告に基づいて変更される請求項13に記載の方法。 16.上記ルックアップテーブルの値は、次の1つ以上に基づいて決定される、 第2ステーションにより使用される送信電力; 第1ステーションと第2ステーションとの間の距離; 所与のビーム方向に第2ステーションから受信される信号の平均エネルギー ; 第1ステーションと第2ステーションとの間の距離; 無線環境;及び 第1ステーションと第2ステーションとの間に定められたチャンネルにおけ る既知の減衰法則の有効性、 請求項6ないし15のいずれかに記載の方法。 17.上記平均値を計算するのに使用される信号の数は可変である請求項8、又は 請求項9ないし16のいずれかに記載の方法。 18.上記平均値を計算するのに使用される信号の数は、第2ステーションからの 信号の質の報告に基づく請求項17に記載の方法。 19.所与のビーム方向に受信される上記信号各々のエネルギーは、チャンネルイ ンパルス応答から決定される請求項9、又は請求項10ないし18のいずれか に記載の方法。 20.上記第2ステーションへ信号を送信するために2つのビーム方向が選択され る請求項1ないし19のいずれかに記載の方法。 21.上記第2ステーションへ信号を送信するために3つのビーム方向が選択され る請求項1ないし20のいずれかに記載の方法。 22.上記第1ステーションは、セルラーネットワークのベーストランシーバステ ーションである請求項1ないし21のいずれかに記載の方法。 23.上記第2ステーションは、セルラーネットワークの移動ステーションである 請求項1ないし22のいずれかに記載の方法。 24.上記信号はバーストであり、そして上記位相はバーストごとに変更される請 求項3、22又は23に記載の方法。 25.第2ステーションと方向性無線通信を行う第1ステーションであって、 各々選択可能な複数のビーム方向に信号を送信するための複数のアンテナ素 子を有するアンテナアレーを含む送信手段を備え、上記信号は、上記複数のビ ーム方向を与えるために上記アンテナ素子の各々に付与され、更に、 第1ステーションから第2ステーションへ第1及び第2信号を送信すべき複 数のビーム方向を選択するための選択手段と、 その選択されたビーム方向の少なくとも1つの方向に送信されるべき第1及 び第2信号の位相を変更するための位相変更手段と、 上記送信手段を制御するための制御手段とを備え、この制御手段は、上記選 択されたビーム方向の各々に送信される信号の電力レベルを個々に制御するよ うに構成されると共に、この制御手段は、上記複数のビーム方向に第1及び第 2信号を送信するように上記送信手段を制御して、少なくとも2つのビーム方 向における第1信号の位相が異なり、上記少なくとも2つのビーム方向におけ る第2信号の位相が異なり、且つ上記少なくとも2つのビーム方向における第 1信号の位相差が上記少なくとも2つのビーム方向における第2信号の位相差 と異なるようにすることを特徴とする第1ステーション。 26.位相を変更する上記手段は、位相変調器を含む請求項25に記載の第1ステ ーション。 27.上記位相変調器は、上記送信手段のビーム形成装置の入力と、第1ステーシ ョンの信号プロセッサとの間に配置される請求項26に記載の第1ステーショ ン。 28.第2の移動ステーションと方向性無線通信を行う第1ステーションであって 、第2ステーションによって送信された複数の連続信号を受信するための受 信手段を備え、これら信号は複数の異なるビーム方向から受信可能であり、 更に、少なくとも1つのビーム方向に対し、第2ステーションから上記少な くとも1つのビーム方向に受信された少なくとも1つの信号のパラメータ値を 決定するための決定手段と、 その決定された値に対応する電力値を与えるためのルックアップテーブルと 、上記少なくとも1つのビーム方向に第2ステーションへ第2信号を送信す るための送信手段とを備え、上記信号の電力レベルがルックアップテーブルか ら得られた電力値によって決定されことを特徴とする第1ステーション。 29.上記決定手段は、複数の信号に対するパラメータの平均値を決定するように 構成される請求項28に記載の第1ステーション。 30.上記パラメータは、信号のエネルギーである請求項28又は29に記載の第 1ステーション。 31.上記送信手段は、複数の異なる方向に複数の信号ビームを与えるように構成 されたアンテナアレーを含む請求項25ないし30のいずれかに記載の第1ス テーション。 32.上記第1ステーションは、セルラーテレコミュニケーションネットワークに おけるベーストランシーバステーションである請求項25ないし31のいずれ かに記載の第1ステーション。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1ステーションと第2ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法で あって、 第1ステーションにおいて第2ステーションへ信号を送信するための複数の ビーム方向を定義し、各ビーム方向は選択可能であり、 第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信すべき複数のビーム方 向を第1ステーションにおいて選択し、 上記複数のビーム方向に上記信号を連続的に送信し、これにより、上記選択 された複数のビーム方向の各々に送信される信号の電力レベルを個々に選択で きるようにするという段階を備えたことを特徴とする方法。 2.上記少なくとも2つのビーム方向は隣接する請求項1に記載の方法。 3.第1及び第2の逐次の信号が上記第2ステーションへ送信されるべきであり 、上記方法は、更に、 上記選択されたビーム方向の少なくとも1つの方向に送信されるべき第1及 び第2信号の位相を変更し、 これにより、少なくとも2つのビーム方向に送信される第1信号の位相が異 なり、上記少なくとも2つのビーム方向に送信される第2信号の位相が異なり 、且つ上記少なくとも2つのビーム方向に送信される第1信号の位相差が、上 記少なくとも2つのビーム方向に送信される第2信号の位相差と異なるように する段階を含む請求項1又は2に記載の方法。 4.上記第1ステーションは、多数の連続信号を第2ステーションへ送信するよ うに構成され、そして少なくとも1つのビーム方向に対して各信号の位相を変 更して、選択されたビーム方向に送信される各連続信号間の位相差が連続信号 ごとに異なるようにする請求項3に記載の方法。 5.上記連続信号の位相はランダムに変更される請求項4に記載の方法。 6.上記連続信号の位相は所定のパターンに基づいて変更される請求項4に記載 の方法。 7.上記第1ステーションにおいて上記第2ステーションから複数の連続信号を 受信し、これら信号は複数のビーム方向から受信することができ、 少なくとも1つの上記ビーム方向に対し、上記第2ステーションから上記少 なくとも1つのビーム方向に受信した少なくとも1つの信号のパラメータ値を 決定し、 その決定された値に対応する電力値をルックアップテーブルにおいて探索し 、そして 上記少なくとも1つのビーム方向に第2ステーションへ信号を送信するとい う段階を含み、上記少なくとも1つのビーム方向に送信される信号の電力は、 ルックアップテーブルで探索された電力値により決定される請求項1ないし6 のいずれかに記載の方法。 8.第1ステーションと第2ステーションとの間で方向性無線通信を行う方法で あって、 第1ステーションにおいて第2ステーションからの複数の連続信号を受信し 、これら信号は複数のビーム方向から受信可能であり、 少なくとも1つの上記ビーム方向に対し、第2ステーションから上記少なく とも1つのビーム方向に受信した少なくとも1つの信号のパラメータ値を決定 し、 その決定された値に対応する電力値をルックアップテーブルにおいて探索し 、そして 上記少なくとも1つのビーム方向に第2ステーションへ第2信号を送信し、 上記少なくとも1つのビーム方向における信号の電力は、ルックアップテーブ ルで探索された電力値により決定するという段階を備えたことを特徴とする方 法。 9.複数の信号に対するパラメータの平均値を決定し、そしてその決定された平 均値に対応する電力値を上記ルックアップテーブルで探索する請求項7又は8 に記載の方法。 10.上記パラメータは、信号のエネルギーである請求項7、8又は9に記載の方 法。 11.上記決定段階で決定される上記平均エネルギーは、量子化され、そしてその 量子化された平均エネルギーは、ルックアップテーブルにより、対応電力値に 関連付けされる請求項9及び10に記載の方法。 12.上記パラメータは、瞬時信号エネルギー、無線環境の形式、又は第1ステー ションと第2ステーションとの間の距離といったパラメータの1つ以上である 請求項7、8又は9に記載の方法。 13.上記電力値は、上記ビーム方向に送信されるべき信号の電力を表わす請求項 7ないし12のいずれかに記載の方法。 14.上記電力値は、所与のビーム方向における信号の電力レベルの設定を制御す るための制御値を含む請求項7ないし12のいずれかに記載の方法。 15.上記ルックアップテーブルの値は、上記第1ステーション及び/又は第2ス テーションのパラメータに基づいて変更される請求項7ないし14のいずれか に記載の方法。 16.上記ルックアップテーブルの値は、上記第2ステーションから受け取られた 電力測定報告に基づいて変更される請求項14に記載の方法。 17.上記ルックアップテーブルの値は、次の1つ以上に基づいて決定される、 第2ステーションにより使用される送信電力; 第1ステーションと第2ステーションとの間の距離; 所与のビーム方向に第2ステーションから受信される信号の平均エネルギー ; 第1ステーションと第2ステーションとの間の距離; 無線環境;及び 第1ステーションと第2ステーションとの間に定められたチャンネルにおけ る既知の減衰法則の有効性、 請求項7ないし16のいずれかに記載の方法。 18.上記平均値を計算するのに使用される信号の数は可変である請求項9、又は 請求項10ないし17のいずれかに記載の方法。 19.上記平均値を計算するのに使用される信号の数は、第2ステーションからの 信号の質の報告に基づく請求項18に記載の方法。 20.所与のビーム方向に受信される上記信号各々のエネルギーは、チャンネルイ ンパルス応答から決定される請求項10、又は請求項11ないし19のいずれ かに記載の方法。 21.上記第2ステーションへ信号を送信するために2つのビーム方向が選択され る請求項1ないし20のいずれかに記載の方法。 22.上記第2ステーションへ信号を送信するために3つのビーム方向が選択され る請求項1ないし21のいずれかに記載の方法。 23.上記第1ステーションは、セルラーネットワークのベーストランシーバステ ーションである請求項1ないし22のいずれかに記載の方法。 24.上記第2ステーションは、セルラーネットワークの移動ステーションである 請求項1ないし23のいずれかに記載の方法。 25.上記信号はバーストであり、そして上記位相はバーストごとに変更される請 求項4、23又は24に記載の方法。 26.第2ステーションと方向性無線通信を行う第1ステーションであって、 各々選択可能な複数のビーム方向に信号を送信するための送信手段と、 第1ステーションから第2ステーションへ信号を送信すべき複数のビーム方 向を選択するための選択手段と、 上記送信手段を制御するための制御手段であって、上記選択されたビーム方 向の各々に送信される信号の電力レベルを個々に制御するように構成された制 御手段とを備えたことを特徴とする第1ステーション。 27.上記第1ステーションは、第1及び第2信号を上記第2ステーションへ送信 するように構成され、上記第1ステーションは、 上記選択されたビーム方向の少なくとも1つの方向に送信されるべき第1及 び第2信号の位相を変更するための位相変更手段を備え、そして 上記制御手段は、上記複数のビーム方向に第1及び第2信号を送信するよう に送信手段を制御して、少なくとも2つのビーム方向における第1信号の位相 が異なり、上記少なくとも2つのビーム方向における第2信号の位相が異なり 、且つ上記少なくとも2つのビーム方向における第1信号の位相差が上記少な くとも2つのビーム方向における第2信号の位相差と異なるようにする請求項 26に記載の第1ステーション。 28.位相を変更する上記手段は、位相変調器を含む請求項27に記載の第1ステ ーション。 29.上記位相変調器は、上記送信手段のビーム形成装置の入力と、第1ステーシ ョンの信号プロセッサとの間に配置される請求項28に記載の第1ステーショ ン 30.第2の移動ステーションと方向性無線通信を行う第1ステーションであって 、第2ステーションによって送信された複数の連続信号を受信するための受 信手段を備え、これら信号は複数の異なるビーム方向から受信可能であり、 更に、少なくとも1つのビーム方向に対し、第2ステーションから上記少な くとも1つのビーム方向に受信された少なくとも1つの信号のパラメータ値を 決定するための決定手段と、 その決定された値に対応する電力値を与えるためのルックアップテーブルと 、上記少なくとも1つのビーム方向に第2ステーションへ第2信号を送信す るための送信手段とを備え、上記信号の電力レベルがルックアップテーブルか ら得られた電力値によって決定されことを特徴とする第1ステーション。 31.上記決定手段は、複数の信号に対するパラメータの平均値を決定するように 構成される請求項30に記載の第1ステーション。 32.上記パラメータは、信号のエネルギーである請求項30又は31に記載の第 1ステーション。 33.上記送信手段は、複数の異なる方向に複数の信号ビームを与えるように構成 されたアンテナアレーを含む請求項26ないし32のいずれかに記載の第1ス テーション。 34.上記第1ステーションは、セルラーテレコミュニケーションネットワークに おけるベーストランシーバステーションである請求項26ないし33のいずれ かに記載の第1ステーション。
JP53526198A 1997-02-13 1997-07-21 方向性無線通信方法及び装置 Ceased JP2001519978A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP1997/000665 WO1998036597A1 (en) 1997-02-13 1997-02-13 Method and apparatus for directional radio communication
WO97/00665 1997-02-13
PCT/EP1997/003917 WO1998036599A1 (en) 1997-02-13 1997-07-21 Method and apparatus for directional radio communication

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001519978A true JP2001519978A (ja) 2001-10-23

Family

ID=8166513

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52913498A Expired - Fee Related JP4121560B2 (ja) 1997-02-13 1997-02-13 方向性無線通信方法及び装置
JP53526198A Ceased JP2001519978A (ja) 1997-02-13 1997-07-21 方向性無線通信方法及び装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52913498A Expired - Fee Related JP4121560B2 (ja) 1997-02-13 1997-02-13 方向性無線通信方法及び装置

Country Status (9)

Country Link
US (2) US6553012B1 (ja)
EP (2) EP0963669B1 (ja)
JP (2) JP4121560B2 (ja)
CN (1) CN1123261C (ja)
AT (1) ATE258000T1 (ja)
AU (2) AU742113B2 (ja)
DE (1) DE69727245T2 (ja)
NO (1) NO993895L (ja)
WO (2) WO1998036597A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340404A (ja) * 2006-09-08 2006-12-14 Sanyo Electric Co Ltd 無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラム
JPWO2006085471A1 (ja) * 2005-02-14 2008-06-26 三菱電機株式会社 周波数共用方法、受信局および送信局
JP2009514382A (ja) * 2005-10-27 2009-04-02 クゥアルコム・インコーポレイテッド 時分割2重システムのための線形プリコーディング
JP2010171816A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Toshiba Corp 無線装置およびその方法
JP2011055507A (ja) * 1999-09-01 2011-03-17 Qualcomm Inc 無線通信システムにおけるビーム形成の方法および装置
KR20170115520A (ko) * 2015-02-02 2017-10-17 퀄컴 인코포레이티드 무선 통신 디바이스들 사이의 거리를 추정하기 위한 기법들

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI104865B (fi) 1998-06-26 2000-04-14 Nokia Networks Oy Menetelmä ja järjestelmä radioverkkoparametrien hallitsemiseksi
JP4087023B2 (ja) * 1998-09-22 2008-05-14 シャープ株式会社 ミリ波帯信号送受信システムおよびミリ波帯信号送受信システムを具備した家屋
JP4261066B2 (ja) 1998-11-04 2009-04-30 ノキア コーポレイション 指向性無線通信方法および装置
AU4138999A (en) * 1999-05-01 2000-11-17 Nokia Networks Oy A method of directional radio communication
JP3213601B2 (ja) * 1999-05-31 2001-10-02 三洋電機株式会社 無線基地局
EP1111948B1 (en) * 1999-12-21 2008-02-20 Lucent Technologies Inc. A method and apparatus for operating a cellular radio telecommunications network
US7965794B2 (en) 2000-05-05 2011-06-21 Greenwich Technologies Associates Method and apparatus for broadcasting with spatially diverse signals
US6823021B1 (en) * 2000-10-27 2004-11-23 Greenwich Technologies Associates Method and apparatus for space division multiple access receiver
US6895258B1 (en) * 2000-08-14 2005-05-17 Kathrein-Werke Kg Space division multiple access strategy for data service
SE517244C2 (sv) * 2000-09-18 2002-05-14 Ericsson Telefon Ab L M Metod och anordning i ett telekommunikationssystem
JP3910349B2 (ja) * 2000-09-19 2007-04-25 株式会社日立コミュニケーションテクノロジー 指向性アンテナの制御方法および装置
US7110378B2 (en) * 2000-10-03 2006-09-19 Wisconsin Alumni Research Foundation Channel aware optimal space-time signaling for wireless communication over wideband multipath channels
GB0102316D0 (en) * 2001-01-30 2001-03-14 Koninkl Philips Electronics Nv Radio communication system
JP2003018058A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Sony Corp 送信機、その送信方法及び通信システム
US6965851B2 (en) * 2001-11-26 2005-11-15 The Boeing Company Apparatus and method for analyzing performance of a mobile network
JP4173660B2 (ja) * 2001-12-12 2008-10-29 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信システム、移動機、及び、移動機の位置推定方法
US7043274B2 (en) * 2002-06-28 2006-05-09 Interdigital Technology Corporation System for efficiently providing coverage of a sectorized cell for common and dedicated channels utilizing beam forming and sweeping
US6785559B1 (en) * 2002-06-28 2004-08-31 Interdigital Technology Corporation System for efficiently covering a sectorized cell utilizing beam forming and sweeping
US7042967B2 (en) * 2003-03-03 2006-05-09 Interdigital Technology Corporation Reduced complexity sliding window based equalizer
KR100769097B1 (ko) * 2003-03-03 2007-10-23 인터디지탈 테크날러지 코포레이션 복잡도가 감소된 슬라이딩 윈도우 기반의 등화기
US20040203921A1 (en) * 2003-03-21 2004-10-14 Nicholas Bromhead Sub-sector timing advance positions determinations
US7400692B2 (en) * 2004-01-14 2008-07-15 Interdigital Technology Corporation Telescoping window based equalization
JP4489505B2 (ja) * 2004-05-12 2010-06-23 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ ウエイト決定装置及びウエイト決定方法
WO2005117290A1 (en) * 2004-05-28 2005-12-08 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Ta update in adaptive antenna systems
CN1838653A (zh) * 2005-03-24 2006-09-27 松下电器产业株式会社 低功耗通信装置、低功耗多天线通信系统及其操作方法
US8363577B2 (en) * 2005-05-13 2013-01-29 Qualcomm Incorporated Low complexity beamforming for multiple antenna systems
US7844232B2 (en) * 2005-05-25 2010-11-30 Research In Motion Limited Joint space-time optimum filters (JSTOF) with at least one antenna, at least one channel, and joint filter weight and CIR estimation
CN100544231C (zh) * 2005-06-08 2009-09-23 中兴通讯股份有限公司 基于软件无线电的智能天线实现方法及智能天线实现系统
EP1843485B1 (en) 2006-03-30 2016-06-08 Sony Deutschland Gmbh Multiple-input multiple-output (MIMO) spatial multiplexing system with dynamic antenna beam combination selection capability
US8675617B2 (en) * 2006-06-02 2014-03-18 Interdigital Technology Corporation Methods for improving wireless communications when interference or signal loss is directional in nature
JP4806449B2 (ja) * 2006-10-24 2011-11-02 パナソニック株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
US20090017910A1 (en) * 2007-06-22 2009-01-15 Broadcom Corporation Position and motion tracking of an object
US20090002165A1 (en) * 2007-06-28 2009-01-01 Micron Technology, Inc. Method and system of determining a location characteristic of a rfid tag
JP4741612B2 (ja) * 2008-01-29 2011-08-03 京セラ株式会社 アダプティブアレイ基地局
US20110129027A1 (en) * 2008-07-29 2011-06-02 Panasonic Corporation Wireless communication base station device, wireless communication terminal device, and method for setting cyclic delay
US8791853B2 (en) * 2011-04-20 2014-07-29 Rockwell Collins, Inc. Air-to-ground antenna
GB2517367B (en) 2012-06-21 2015-11-18 Cable Television Lab Inc Efficient adaptable wireless network system with agile beamforming
US9769594B2 (en) * 2015-01-30 2017-09-19 Cassia Networks Inc. Methods, devices and systems for increasing wireless communication range
CN107592977B (zh) * 2015-05-08 2021-04-02 索尼公司 对波束形成进行控制的方法和无线电通信装置
JP6809538B2 (ja) * 2017-01-05 2021-01-06 日本電気株式会社 基地局、及び方法
US9867190B1 (en) * 2017-03-09 2018-01-09 Verizon Patent And Licensing Inc. System and method for signal boost in an LTE network
KR20200105683A (ko) * 2017-12-29 2020-09-08 광동 오포 모바일 텔레커뮤니케이션즈 코포레이션 리미티드 빔 선택 방법, 단말기 및 컴퓨터 저장 매체

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3200965A1 (de) * 1982-01-14 1983-07-21 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Nachbarfunkzellen-organisationskanal-verweissystem
US4901085A (en) * 1988-09-23 1990-02-13 Spar Aerospace Limited Divided LLBFN/HMPA transmitted architecture
US5504936A (en) * 1991-04-02 1996-04-02 Airtouch Communications Of California Microcells for digital cellular telephone systems
US5515378A (en) * 1991-12-12 1996-05-07 Arraycomm, Inc. Spatial division multiple access wireless communication systems
US6038459A (en) * 1992-10-19 2000-03-14 Nortel Networks Corporation Base station antenna arrangement
GB2281011B (en) 1993-08-12 1998-04-08 Northern Telecom Ltd Base station antenna arrangement
GB2281176B (en) 1993-08-12 1998-04-08 Northern Telecom Ltd Base station antenna arrangement
DE69431583T2 (de) 1993-08-12 2003-03-06 Nortel Networks Ltd., St.Laurent Antenneneinrichtung für Basisstation
JP2626514B2 (ja) * 1993-11-08 1997-07-02 日本電気株式会社 基地局送受信装置
DE4343765C2 (de) * 1993-12-21 2003-11-13 Detecon Gmbh Steuerungssystem für die Funkversorgung in einem zellularen, digitalen Mobilkommunikationssystem
US5621752A (en) 1994-06-23 1997-04-15 Qualcomm Incorporated Adaptive sectorization in a spread spectrum communication system
FI97926C (fi) 1994-09-22 1997-03-10 Nokia Telecommunications Oy Menetelmä lähetystehon säätämiseksi ja solukkoradiojärjestelmä
US6006069A (en) 1994-11-28 1999-12-21 Bosch Telecom Gmbh Point-to-multipoint communications system
DE19506439A1 (de) 1995-02-24 1996-08-29 Sel Alcatel Ag Zuweisung einer Trägerfrequenz in einem SDMA-Funksystem
FI105515B (fi) 1995-05-24 2000-08-31 Nokia Networks Oy Menetelmä kanavanvaihdon nopeuttamiseksi sekä solukkoradiojärjestelmä
FI98172C (fi) * 1995-05-24 1997-04-25 Nokia Telecommunications Oy Menetelmä pilottisignaalin lähettämiseksi ja solukkoradiojärjestelmä
US5610617A (en) 1995-07-18 1997-03-11 Lucent Technologies Inc. Directive beam selectivity for high speed wireless communication networks
GB9514659D0 (en) 1995-07-18 1995-09-13 Northern Telecom Ltd An antenna downlink beamsteering arrangement
JP3441256B2 (ja) 1995-09-06 2003-08-25 株式会社東芝 無線通信システム
US5809422A (en) * 1996-03-08 1998-09-15 Watkins Johnson Company Distributed microcellular communications system
US5884187A (en) 1996-03-13 1999-03-16 Ziv; Noam A. Method and apparatus for providing centralized power control administration for a set of base stations
JP3482810B2 (ja) 1996-04-18 2004-01-06 崔 勝元 配列アンテナ及びその設計方法と、配列アンテナでの信号処理方法と、それを利用した信号送受信装置及び方法
US5856804A (en) 1996-10-30 1999-01-05 Motorola, Inc. Method and intelligent digital beam forming system with improved signal quality communications
US6301238B1 (en) * 1997-01-28 2001-10-09 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Directional-beam generative apparatus and associated method
DE69731978T2 (de) * 1997-02-13 2005-10-06 Nokia Corp. Verfahren und vorrichtung zur gerichteten funkübertragung
US6018643A (en) 1997-06-03 2000-01-25 Texas Instruments Incorporated Apparatus and method for adaptively forming an antenna beam pattern in a wireless communication system
US6185440B1 (en) * 1997-12-10 2001-02-06 Arraycomm, Inc. Method for sequentially transmitting a downlink signal from a communication station that has an antenna array to achieve an omnidirectional radiation
US6097970A (en) 1997-12-31 2000-08-01 Weblink Wireless, Inc. Antenna system for narrowband communications systems and method of operation
US6167036A (en) * 1998-11-24 2000-12-26 Nortel Networks Limited Method and apparatus for a sectored cell of a cellular radio communications system
US6233466B1 (en) 1998-12-14 2001-05-15 Metawave Communications Corporation Downlink beamforming using beam sweeping and subscriber feedback

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011055507A (ja) * 1999-09-01 2011-03-17 Qualcomm Inc 無線通信システムにおけるビーム形成の方法および装置
JPWO2006085471A1 (ja) * 2005-02-14 2008-06-26 三菱電機株式会社 周波数共用方法、受信局および送信局
JP4510075B2 (ja) * 2005-02-14 2010-07-21 三菱電機株式会社 周波数共用方法および送信局
US8036676B2 (en) 2005-02-14 2011-10-11 Mitsubishi Electric Corporation Frequency sharing method, receiving station and transmitting station
JP2009514382A (ja) * 2005-10-27 2009-04-02 クゥアルコム・インコーポレイテッド 時分割2重システムのための線形プリコーディング
JP2006340404A (ja) * 2006-09-08 2006-12-14 Sanyo Electric Co Ltd 無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラム
JP4592662B2 (ja) * 2006-09-08 2010-12-01 三洋電機株式会社 無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラム
JP2010171816A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Toshiba Corp 無線装置およびその方法
KR20170115520A (ko) * 2015-02-02 2017-10-17 퀄컴 인코포레이티드 무선 통신 디바이스들 사이의 거리를 추정하기 위한 기법들
KR101894376B1 (ko) * 2015-02-02 2018-09-04 퀄컴 인코포레이티드 무선 통신 디바이스들 사이의 거리를 추정하기 위한 기법들

Also Published As

Publication number Publication date
CN1123261C (zh) 2003-10-01
US6643526B1 (en) 2003-11-04
AU742113B2 (en) 2001-12-20
EP0963669A1 (en) 1999-12-15
US6553012B1 (en) 2003-04-22
ATE258000T1 (de) 2004-01-15
NO993895D0 (no) 1999-08-12
EP0963669B1 (en) 2004-01-14
JP2001512631A (ja) 2001-08-21
CN1246259A (zh) 2000-03-01
NO993895L (no) 1999-10-12
EP0965239A1 (en) 1999-12-22
AU742496B2 (en) 2002-01-03
WO1998036597A1 (en) 1998-08-20
WO1998036599A1 (en) 1998-08-20
AU4115397A (en) 1998-09-08
JP4121560B2 (ja) 2008-07-23
AU1769097A (en) 1998-09-08
DE69727245D1 (de) 2004-02-19
DE69727245T2 (de) 2004-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001519978A (ja) 方向性無線通信方法及び装置
JP2001511969A (ja) 方向性無線通信方法及び装置
JP4026858B2 (ja) 方向性無線通信方法及び装置
US8116694B2 (en) System for facilitating beam training
RU2529005C2 (ru) Устройство связи, способ управления связью и система связи
KR101109263B1 (ko) 안테나 어레이 패턴 왜곡 완화
AU725331B2 (en) Method and apparatus for directional radio communication
US20100254466A1 (en) Method for beamforming training and communications apparatuses utilizing the same
AU725235B2 (en) Method and apparatus for directional radio communication
JP2002529984A (ja) 指向性無線通信方法および装置
JP3961900B2 (ja) 無線パケット通信装置
US7398098B2 (en) Radio base apparatus, transmission power control method, and transmission power control program
JP2008017515A (ja) アダプティブアレイ基地局における送受信系調整方法およびアダプティブアレイ無線装置
JP2006013786A (ja) 適応アンテナアレー受信装置及びその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071003

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071003

A72 Notification of change in name of applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721

Effective date: 20071003

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20080722