JP2002529984A - 指向性無線通信方法および装置 - Google Patents

指向性無線通信方法および装置

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JP2002529984A JP2000580406A JP2000580406A JP2002529984A JP 2002529984 A JP2002529984 A JP 2002529984A JP 2000580406 A JP2000580406 A JP 2000580406A JP 2000580406 A JP2000580406 A JP 2000580406A JP 2002529984 A JP2002529984 A JP 2002529984A
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Abstract

(57)【要約】 第1ステーションと第2ステーション間の指向性無線通信の方法は、第2ステーションから第1ステーションに受信した少なくとも1つの信号からの複数の異なる無線環境タイプが第1ステーションと第2ステーションとの間において存在するか否かを決定するステップを含む。信号は第1ステーションから第2ステーションへと送信され、送信された信号の少なくとも1つのパラメータは、決定された無線環境に依存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、第1ステーションと第2ステーション間で信号が特定の方向にのみ
送信される指向性無線通信の方法および装置に関連する。特徴的ではあるが限定
的ではなく、本発明は、空間分割多元接続(SDMA)のようなアンテナ・アレイを
応用可能な方法で利用するセルラ通信ネットワークに適用可能である。
【0002】 現在採用されているセルラ通信ネットワークにより、基地トランシーバ・ステ
ーション(BTS)により操作されるセルまたはセル・セクタを通じて、移動電話
などの与えられた移動ステーション(MS)に向けて信号を送信する基地トランシ
ーバ・ステーションが提供される。しかしながら、現在では空間分割多元接続(
SDMA)システムが提案されている。同空間分割多元接続(SDMA)システムにおい
ては、基地トランシーバ・ステーションは、セルまたはセル・セクタを通じて与
えられた移動ステーションに向けた信号を送信せず、2人の異なるユーザのサポ
ートのために同じ周波数を同じセルの中において同時に使用できるように、移動
ステーションからの信号を受信するビーム方向にのみ信号を送信する。SDMAは、
基地トランシーバ・ステーションに対して、移動ステーションからの信号を受信
する方向を決定することを可能にする。
【0003】 1つの問題は、基地ステーションから移動ステーションへ信号が送信される方
向が、移動ステーションから基地ステーションに受信する信号に基づいて決定さ
れることである。しかしながら、動作の周波数分割二重モードでは、基地ステー
ションから基地ステーションに送信される信号の周波数が、基地ステーションか
ら移動ステーションに送信される信号に使用される周波数とは相当に異なること
にある。アップリンクおよびダウンリンク信号内で使用される周波数の違いは、
アップリンク方向のチャネルの動作がダウンリンク・チャネルのチャネル動作と
違うことを意味している。
【0004】 時分割二重モードでは、アップリンク・チャネルおよびダウンリンク・チャネ
ルにて使用される周波数は同じである。時分割二重モードでは、信号はアップリ
ンクおよびダウンリンク・チャネル内で同時に送信されないことに注意する。二
重化時間がチャネルのコヒーレンス時間よりも大幅に短い場合には、アップリン
ク・チャネルおよびダウンリンク・チャネルは同じ特徴を有する。チャネルのコ
ヒーレンス時間は、送信記号が比較的チャネル変動により乱されないインターバ
ルである。チャネル変動は、移動ステーションの動きなどの無線環境に起因する
。従って、アップリンク・チャネルおよびダウンリンク・チャネルが同じである
という仮定でき、チャネルに対するコヒーレンス時間よりも短いアップリンク信
号の受信からの時間内に信号がダウンリンク・チャネル上を送信されなければな
らない。移動ステーションが移動中である場合、同移動ステーションが停止して
いる場合と比較して、ダウンリンク方向に送信されるべき信号がコヒーレンス時
間よりも短い時間内に送信される可能性は低い。移動ステーションが移動してい
ない場合でも、信号の受信から送信までの時間はコヒーレンス時間よりも大きい
【0005】 アップリンクおよびダウンリンク・チャネルのインパルス応答などの空間特性
は、無線環境により大きく変動する。
【0006】 上述した問題を扱うことを目的とした図1に示す周知のシステムでは、無線環
境はマクロセルA、マイクロセルBおよび/またはピコセルCに分割される。マク
ロセルAは比較的大きいが、マイクロおよびピコセルははるかに小さい。ピコセ
ルCはマイクロセルBより小さい。マイクロおよび/ピコセルBおよびCは、図1に
示すようにマクロセルAに含ませることができる。マクロセルAにおける無線信号
の動作は、マイクロまたはピコセルBおよびCにおける動作とは大幅に相違する。
このように前記システムは、ダウンリンク方向に送信する信号のパラメータ決定
に対して、異なるタイプの対応策の使用を可能にする。しかしながら、このシス
テムを使用すると、マクロおよびマイクロまたはピコセル内の信号の動作に誤り
が発生することがある。例えば、マクロセルA内の基地ステーションの近くで動
作している移動ステーションの信号は、広角度スプレッドを有する基地ステーシ
ョンにより受信が可能である。このような動作はマイクロまたはピコセルに特有
のものである。建物の存在によるストリートチャネリングは、狭角度スプレッド
を有する信号の受信させることになる。このような操作はマクロセルに対してよ
り特有である。それ故このモデルは、マクロ、マイクロ、またはピコセル内の実
際の無線環境を常に反映するものではない。むしろこのモデルは、基地トランシ
ーバ・ステーションに関連する移動ステーションの位置を与えられた予想無線環
境に依る。従って、このモデルは時として信号品質の低下をもたらす。
【0007】 本発明の特定の実施の形態の目標は、前記の問題を回避または少なくとも緩和
する方法および装置を提供することである。
【0008】 本発明の1つの特徴によれば、第1ステーションと第2ステーションと間の指
向性無線通信の方法であって、該方法は、 第2ステーションから第1ステーションに受信した少なくとも1つの信号から
の複数の無線環境タイプが該第1ステーションと第2ステーションとの間におい
て存在するか否かを決定するステップと、 第1ステーションから第2ステーションへと少なくとも1つのパラメータが決
定された無線環境タイプに依存する信号を送信するステップとを含む。
【0009】 少なくとも1つの受信信号に従って無線環境タイプが決定されると、前記無線
環境タイプは、予想無線環境ではなく、実際の無線環境を反映する。このように
、第1ステーションにより送信された信号は、前記のシステムよりも実際の無線
環境を考慮する。
【0010】 無線環境タイプは、第2ステーションから第1ステーションに受信した信号の
角度スプレッドから決定されるのが好ましい。この受信信号のパラメータは、指
向性無線システムの無線環境タイプを決定するのに有用である。
【0011】 第1無線環境タイプは、第2ステーションから第1ステーションに受信した少
なくとも1つの信号が相対的に小さな角度スプレッドを有する場合にその存在が
決定され、第2無線環境タイプは、第2ステーションから第1ステーションに受
信した少なくとも1つの信号が相対的に大きな角度スプレッドを有する場合にそ
の存在が決定されるのが好ましい。本発明の実施の形態において、2つ以上のタ
イプの無線環境がある。しかしながら、過度な複雑さを避けながら良好な結果を
得るためには、無線環境は2つだけとされることが好ましい。
【0012】 第1無線環境の存在が決定した場合、第1ステーションにより送信された信号
は相対的に小さなビーム・スプレッドで送信され、第2無線環境の存在が決定し
た場合は、信号は相対的に大きなビーム・スプレッドで送信されるのが好ましい
。このように、送信された信号は決定された無線環境タイプの特徴を考慮するこ
とができる。
【0013】 上述した方法においては、第1無線環境タイプの存在が決定している場合は、
第1ステーションにより送信される信号のビーム・スプレッドの増加を決定する
ステップをさらに含むことが好ましい。このように前記の方法は、狭いビームが
適切な場合はその使用を保証する。しかしながら、通信の消失または低品質の通
信を回避するためにより広いビームの使用が指示されている場合は、ビーム・ス
プレッドを増加することができる。
【0014】 ビーム・スプレッドが増加するかを決定するステップは、第1と第2ステーシ
ョン間の距離を示すパラメータの考慮および相対的に小さい第1と第2ステーシ
ョン間の距離を第1ステーションに向けて送信される信号のビーム・スプレッド
を増加させるステップを含む。第1ステーションと第2ステーションとの間の距
離を示すパラメータは、GSMシステムなどの中の時間促進情報である。第1と第
2ステーション間の距離が所定のしきい値よりも小さい時に第1無線環境タイプ
が存在する場合は、送信される信号のビーム・スプレッドが増加する。
【0015】 または、あるいはさらに、ビーム・スプレッドが増加するかを決定するステッ
プは、第1ステーションに関連する第2ステーションの移動の速度を示すパラメ
ータを考慮するステップと、相対速度が相対的に高い場合の第2ステーションに
送信される信号のビーム・スプレッドを増加させるステップとを含む。ここで、
また、相対速度が所定のしきい値よりも大きい場合、しきい値を使用して送信さ
れる信号のビーム・スプレッドを増加させることができる。
【0016】 変更された実施の形態においては、ビーム・スプレッドを増加させるか否かを
決定するステップは、第1ステーションに対する第2ステーションの相対移動性
を示すパラメータの考慮するステップと、相対移動性が相対的に大きい場合の第
2ステーションに送信される信号のビーム・スプレッドを増加よさせるステップ
とを含む。相対移動性は、第1ステーションに関連する第2ステーションの速度
および第1と第2ステーション間の距離を考慮して行われる。相対移動性が定め
られたしきい値よびも大きい場合、しきい値を使用して送信される信号のビーム
・スプレッドを増加させることができる。
【0017】 前記のビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定する上記ステップは、環
境上部の第1ステーションのアンテナ・アレイの高さおよびアンテナ・アレイが
ビーム・スプレッドが増加する環境に関連して相対的に低いかの決定より成るの
が好ましい。この場合、しきい値を使用することもできる。
【0018】 ビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定するステップは、これとは別に
、または追加的に、第2ステーションから第1ステーションに以前受信したN個
の信号の平均角度スプレッドを決定するステップを含んでいてもよい。例えば、
GSMシステムにおいては、以前受信したN個の信号は、CDMAシステムの場合はN個
のデータ・バーストまたはスロットである。信号は、所定の平均角度スプレッド
以下のビーム・スプレッドで第1ステーションから送出されるのが好ましい。大
きな角度スプレッド環境で使用される最小ビーム・スプレッドも存在する。平均
値を決定する期間は、次のパラメータ、第1と第2ステーション間の距離、第1
ステーションに関連する第2ステーションの速度、第1ステーションに関連する
第2ステーションの移動性のうちの1つ以上を考慮することが好ましい。第2ス
テーションが移動中の場合は、平均値が採用される時間間隔は減少されることが
好ましい。
【0019】 第1無線環境が存在する場合は、送信される信号のビーム・スプレッドは減少
するのではなく、適切な場合に増加のみされることが好ましい。
【0020】 前記方法は、第2環境タイプが存在する場合には、第1ステーションにより送
信される信号のビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定するステップを含
むことが好ましい。特に、第2無線環境タイプの存在が決定している場合、第1
ステーションにより送信された信号は独特の広角ビーム・スプレッドを有する。
この方法により、ビーム・スプレッドが減少できるか否かが決定され、容量を改
善することが可能になる。
【0021】 信号のビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定するステップは、第2ス
テーションから第1ステーションが前回受信したN個の信号(例:最後のN個のデ
ータ・バースト)に対する第2ステーションから第1ステーションへの信号用の
2つの最終到着方向を決定するステップと、2つの最終到着方向により定義され
るビーム・スプレッドを有する第2ステーションへと信号を送信するステップと
を含む。
【0022】 または、信号のビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定するステップは
、第2ステーションから第1ステーションが前回受信したN個の信号の角度スプ
レッドの変動を決定するステップと、算出された変動に関連するビーム・スプレ
ッドを有する第2ステーションへと信号を送信するステップとを含む。N個の先
行信号の到着の優勢方向の変動を決定することもできる。
【0023】 これら2つの信号のビーム・スプレッドを増加させるか否かの決定方法におい
ては、GSMシステム内で使用される場合は、N個の前回信号はN個の前回バースト
とされ、方法がCDMAシステム内で使用される場合はN個のスロットとされる。
【0024】 大きな角度スプレッド環境の存在が決定している場合、それが適切な場合は、
ビーム・スプレッドは、減少のみで増加されないことが好ましい。
【0025】 受信したおよび送信された信号のビーム・スプレッドは、1つ以上のビーム方
向により定義されるのが好ましい。前記または各ビームの幅は、可変とされるこ
とが好ましい。
【0026】 第1ステーションはセルラ無線ネットワーク内の基地トランシーバ・ステーシ
ョンであるのが好ましい。第2ステーションは移動ステーションでも良い。
【0027】 本発明の第2の特徴によれば、第2ステーションと指向性無線通信を行うため
第1ステーションであって、 第2ステーションからの信号の受信手段と、 第2ステーションから第1ステーションが受信した少なくとも1つの信号から
の複数の異なる無線環境タイプの第1ステーションと第2ステーションとの間に
おける存在の決定手段と、 第2ステーションに信号を送出するための通信手段とを含み、 少なくとも1つの送信された信号のパラメータは、決定された無線環境タイプ
に依存している。
【0028】 無線環境タイプは、受信手段により受信した信号の角度スプレッドから決定さ
れる。第2ステーションからの信号を比較的小さな角度スプレッドを有する受信
手段により受信した場合、第1タイプの無線環境が、第2ステーションからの信
号を相対的に大きな角度スプレッドを有する受信手段により受信した場合は、第
2タイプの無線環境が決定されるのが好ましい。
【0029】 決定手段は、第1タイプの無線環境が決定された場合は、送信手段により送信
された信号の角度スプレッドは増加でき、第2タイプの無線環境が決定された場
合は減少するように調整されることが好ましい。
【0030】 本発明のより深い理解および適用化のために、下記の添付図面を例示的に参照
することができる。
【0031】 最初に、セルラ移動電話ネットワークのセル3を定義する3つのセル・セクタ
2を示す図2を参照する。前記の3つのセル・セクタ2は、基地トランシーバ・
ステーション(BTS)4の各々で扱われる。3つの個別基地トランシーバ・ステ
ーション4は、同じ場所で提供される。各基地ステーション4は、3つのセル・
セクタ2のそれぞれへまたはそれぞれから信号を送信または受信する個別トラン
シーバを有する。このように、1つの専用基地トランシーバ・ステーションが各
セル・セクタ2に対して提供される。このように、BTS 4は個別セル・セクタ2
に位置付けられた移動電話などの移動ステーション(MS)との通信が可能である
【0032】 本発明は、GSM(移動通信用大域システム)ネットワーク関連するものとして
記述されている。しかしながら、本発明の実施の形態は、他の周波数分割多元接
続システム、他の時分割多元接続システム、コード分割多元接続システムなどの
スペクトル拡散システム、または本明細書において概要を示したシステムのうち
の複数のシステムを使用するハイブリッド・システムなどの他のシステムでも使
用可能であることに留意されたい。GSMシステム内では周波数分割/時分割多元
接続(F/TDMA)システムが使用される。データは、基地ステーション4と移動
ステーションとの間をバース・トモードで送信される。データ・バーストには、
周知のデータのシーケンスであるトレーニング・シーケンスが含まれる。トレー
ニング・シーケンスの目的は後で説明する。各データ・バーストは、与えられた
周波数帯域および同周波数帯域内の定められたタイム・スロットにおいて送信さ
れる。指向性アンテナ・アレイの使用は、空間分割多元接続をも可能にする。従
って、本発明の実施の形態においては、各データ・バーストは与えられた周波数
帯域上を、与えられたタイム・スロット内で、与えられた方向に送信される。接
続チャネルは、与えられた周波数上を、与えられたタイム・スロット内で、与え
られた方向に送信される与えられたデータに対して定義できる。
【0033】 図3に、トランシーバとして動作する1つの基地トランシーバ・ステーション
のアナログ・ビーム・フォーマにより制御される1つのアンテナ・アレイを示す
。図3に示すアレイ6は、図1に示す3つのセル・セクタ2の内の1つだけを扱
うことに留意されたい。他の2つのアンテナ・アレイ6は、他の2つのセル・セ
クタ2を扱うために提供される。アンテナ・アレイ6は8つのアンテナ要素al..
a8を有する。要素al..a8は、各アンテナ要素間に半波長の間隔を空けるように水
平列かつ直線に整列されることを特徴とする。各アンテナ要素は、信号の送受信
のためおよびいずれかの適切な構造を有するように調整されている。各アンテナ
要素al..a8はダイポール・アンテナ、パッチ・アンテナ、または他の適切なアン
テナとされている。
【0034】 後でより詳細に説明するが、アンテナ要素は、生成されるビームの数と共に各
ビームの幅を制御するアナログ・ビーム・フォーマ8により制御される。アナロ
グ・ビーム・フォーマ8はバトラー行列である。
【0035】 アンテナ・アレイ6の各アンテナ要素al..a8は、移動ステーションMSに送信さ
れる同じ信号を供給される。しかしながら、個別のアンテナ要素al..a8に供給さ
れる信号の位相は、互いにずれを生じる。個別のアンテナ要素に供給される信号
間の位相関係の相違は、指向性放射パターンを生じさせる。このように、基地ス
テーション4からの信号は、アレイ6に付随するセル・セクタ2内の特定の方向
にのみ送信される。アレイ6により得られた指向性放射パターンは、位相が相互
にずれを生じ、各アンテナ要素al..a8により送信される信号間に生じる相乗的、
かつ破壊的な干渉の結果である。アンテナ・アレイ6は、複数の方向の内の1つ
以上にビームを提供するように制御可能である。図示されている実施の形態では
、最大8つのビームが提供可能である。各ビームの幅も制御可能である。
【0036】 各アンテナ要素al..a8において提供された信号の相対位相は、信号が1つ以上
の希望のビーム方向へと送信可能なようにビーム・フォーマ8により制御される
。このように、ビーム・フォーマ8は位相ずれ機能を提供する。ビーム・フォー
マ8はBTS4からの8つの入力10a-h及それぞれ各アンテナ要素al..a8に対する8
つの出力を有する。個別入力10a-hが受信した信号は、送信されるデータ・バー
ストおよびビーム幅に関する情報より成る。8つの入力10a-hの各々は、与えら
れたデータ・バーストが送信される可能性のある8つの異なるビーム方向の内の
1つを表す。例えば、ビーム・フォーマ8が第1入力10aに信号を受信すると、
ビーム・フォーマ8は、希望のビーム幅を有する与えられた方向にビームが生じ
、同ビーム方向にデータ・バーストが送信されるように希望の位相相違を有する
アンテナ要素al..a8の各々に対して入力10aに提供された信号を印加する。同様
に、入力10bに提供された信号により、必要なビーム幅等を伴ったビーム方向が
生じる。
【0037】 すでに論じたように、アンテナ・アレイ6のアンテナ要素al..a8はMSから信号
を受信し、併せてMSに信号を送信する。MSから送信された信号は、一般的に8つ
のアンテナ要素al..a8の各々が受信する。しかしながら、個別アンテナ要素al..
a8が受信する信号間には位相相違がある。ビーム・フォーマ8により、個別アン
テナ要素al..a8が受信した信号の相対位相から信号を受信した方向および角度ス
プレッドを確定することが容易となる。
【0038】 幅Wを有する1つ以上のビームは、送信用に選択可能である。1つ以上の信号
(10a‐10h)を選択することは、より広い幅のビームを生成することになる。
【0039】 ビーム・フォーマ8は8つの入力を有し、各入力は、アンテナ要素al..a8の各
々からの各アンテナ要素が受信した信号用のものである。ビーム・フォーマ8は
8つの出力14a-hを有する。出力14aから14hの各々は、与えられたデータ・バー
ストを受信する特定の方向に対応している。例えば、アンテナ・アレイ6が第1
方向からMSからの信号を受信した場合、ビーム・フォーマ8は出力14aに受信信
号を出力する。第2の異なるビーム方向から受信した信号は、ビーム・フォーマ
8から出力14bへの受信信号出力その他の原因となる。要約すると、ビーム・フ
ォーマ8は、位相が相互にずれた同じ信号の8つのバージョンをアンテナ要素al
..a8に受信する。相対位相ずれから、ビーム・フォーマ8により受信信号を受信
した方向の確定させることをようにすることが可能となり、信号は、同信号を受
信した方向によって与えられた出力14a-hから出力される。または、位相転移機
能および角度スプレッドの確定はディジタル信号プロセッサ中でディジタルに実
行することが可能である。
【0040】 実際には、信号はサイドローブおよび/またはマルチパス効果により必ずしも
1つのビーム方向から受信するとは限らない。特に、ある環境においては、MSか
らの1つの信号またはデータ・バーストは、MSとBTS 4の間を行き来している間
に、信号の反射により1つ以上の方向から来ているように見えることがある。ビ
ーム・フォーマ8は、与えられた信号またはデータ・バーストがきていると思わ
れる各方向に対応する各出力14a-hに信号を提供する。これにより、同じデータ
・バーストがビーム・フォーマ8の複数の出力14a-hに提供される。しかしなが
ら、個別の出力14a-hの信号は、相互に時間遅延を生じる。多数の方向から受信
する信号のレベルまたは振幅はしばしば非常に低く、本発明の幾つかの実施の形
態中では無視でき得るものであることに留意されたい。
【0041】 ビーム・フォーマ8の各出力14a-hは、受信信号を増幅する個別の増幅器16
の入力に接続される。ビーム・フォーマ8の各出力14a-hに対して1つの増幅器
16が提供されている。増幅された受信信号は、次に受信信号がBTS 4により処
理できるように受信信号の周波数をベースバンド周波数へと減少するために増幅
信号を操作する、個別プロセッサ18により処理される。前記処理を実現するた
めに、プロセッサ18は入力信号から搬送波周波数コンポーネントを除去する。
ここでまた、ビーム・フォーマ8の各出力14a-hに対して1つのプロセッサ18
が提供されている。アナログ形式の受信信号は、次にアナログ/ディジタル(A
/D)コンバータ20によりディジタル信号へと変換される。8つのA/Dコンバ
ータ20が提供され、それぞれがビーム・フォーマ8の各出力14a-hに対応する
。次に、ディジタル信号はさらなる処理のために個別入力19a-h経由でディジタ
ル信号プロセッサに入力される。
【0042】 ディジタル信号プロセッサ21も8つの出力22a-hを有し、それぞれ与えられ
たMSに送信される信号を表すディジタル信号を出力する。選択された出力22a-h
は、信号が送信されるビーム方向を表す。ディジタル信号情報は、ディジタル/
アナログ(D/A)コンバータ23によりアナログ信号へと変換される。ディジタ
ル信号プロセッサ21の各出力22a-hに対して1つのディジタル/アナログコン
バータが提供されている。次にアナログ信号は、送信されるアナログ信号を搬送
波周波数に変調する変調器であるプロセッサ24により処理される。アナログ信
号は、プロセッサ24により処理される前はベースバンド周波数となっている。
処理された信号は、次に個別位相変調器25に出力される。
【0043】 各プロセッサ24に対して1つの位相変調器25が提供され、個別の位相変調
器25の出力は、個別の信号を増幅する出力増幅器26に渡される。ここでまた
、各位相変調器25に対して1つの出力増幅器が提供されている。個別の出力増
幅器26の出力は、ビーム・フォーマ8の個別入力10a-hに提供される。従って
、プロセッサ24、増幅器26、および位相変調器25がディジタル信号プロセ
ッサ21の各出力22a-hに対して提供されている。
【0044】 ここで、ディジタル信号プロセッサ21をより詳細に図示する図4を参照する
。図4に示す様々なブロックは、必ずしも本発明を具体化する実際のディジタル
信号プロセッサ21の個別の要素に対応している必要はないことに留意されたい
。特に、図4に示す様々なブロックは、ディジタル信号プロセッサ21により実
行される様々な機能に対応する。本発明の1つの実施の形態においては、ディジ
タル信号プロセッサ21は少なくとも部分的に集積回路内で使用され、幾つかの
機能が同じ要素により実行される。
【0045】 ディジタル信号プロセッサにより個別的に入力19a-hにより受信された各信号
は、分離要素(図示されてはいない)によりビーム幅に関連する情報と受信信号
部分に分けられる。ビーム幅に関連する情報は、後でより詳細に説明する分析ブ
ロック34に入力される。ディジタル信号プロセッサ21により個別の入力19a-
hに受信された各信号は、個別チャネル・インパルス応答(CTR)エスティメータ
・ブロック30に入力される。CIRエスティメータ・ブロック30には、受信信
号の一部を一時的に収容するためのメモリ容量も含まれる。チャネル・インパル
ス応答エスティメータブロック30は個別入力19a-hのチャネルのチャネル・イ
ンパルス応答を評価できるように調整されている。すでに述べたように、選択さ
れた周波数帯域、割り当てられたタイム・スロット、および信号を受信する方向
内を送信される与えられたデータ・バーストのために付加チャネルを定義するこ
とができる。ディジタル信号プロセッサの入力19aに受信した信号が主に定めら
れた幅などを有する第1方向より受信した信号を表すように、信号を受信する方
向およびその幅がビーム・フォーマ8により確認することが容易となる。与えら
れた入力に受信した信号には、例えば隣接入力などに受信した信号のサイドロー
ブも含まれることに留意されたい。
【0046】 移動ステーションMSからBTS 4に送信された各データ・バーストには、トレー
ニング・シーケンスTSが含まれる。しかしながら、BTS 4が受信したトレーニン
グ・シーケンスTSRXは、ノイズおよびトレーニング・シーケンスの隣接ビット間
の干渉につながるマルチパス効果の影響を受ける。TSRXは、同一チャネル干渉を
引き起こす同じ周波数を使用する他のセルまたはセル・セクタ内の移動ステーシ
ョンなどの他の移動ステーションからの干渉の影響も受ける。後に考察するよう
に、MSからの与えられた信号は、BTSに達するために1つ以上のパスを通り、ア
ンテナ・アレイ6により与えられたビーム方向から与えられた信号の1つ以上の
バージョンが検出される。入力19aから受信したトレーニング・シーケンスTSRX
は、CIRエスティメータ・ブロック30によりデータ記憶32に収容されている
基準トレーニング・シーケンスTSREFと相互に関連付けられる。基準トレーニン
グ・シーケンスTSREFは、移動ステーションにより最初に送信されたトレーニン
グ・シーケンスに同じである。実際には、受信トレーニング・シーケンスTSRX
搬送波周波数に変調された信号であり、一方基準トレーニング・シーケンスTSRE F はデータ記憶32にビットシーケンスとして記憶されている。従って、相互関
連付けが行われる前は、収容された基準トレーニング・シーケンスも同様に変調
される。すなわち、BTS 4が受信したひずみトレーニング・シーケンスは、トレ
ーニング・シーケンスの非ひずみバージョンと関連付けられる。本発明の別の実
施の形態においては、受信したトレーニング・シーケンスは、基準トレーニング
・シーケンスとの関連付けに先立って復調される。この場合、基準トレーニング
・シーケンスは再び受信トレーニング・シーケンスと同様の形式を有する。すな
わち、基準トレーニング・シーケンスは変調されない。
【0047】 基準トレーニング・シーケンスTSREFおよび受信トレーニング・シーケンスTSR X はそれぞれデータのLビットに対応する、例えば26ビットの長さLを有する。
受信トレーニング・シーケンスTSRXの割り当てられたタイム・スロット内の正確
な位置は不明である。なぜならば、BTS 4からの移動ステーションMSの距離が、
割り当てられたタイム・スロット内のMSにより送信されたデータ・バーストの位
置に影響を与えるからである。例えば、移動ステーションMSがBTS 4から比較的
遠い場合、割り当てられたタイム・スロット内で後にトレーニング・シーケンス
が起きるが、移動ステーションMSがBTS 4に近い場合にはこの現象はない。
【0048】 受信トレーニング・シーケンスTSRXの割り当てられたタイム・スロット内の位
置の不確かさを考慮に入れるために、受信トレーニング・シーケンスTSRXが基準
トレーニング・シーケンスTSREFとn回関連付けられる。代表的なnは、7か9で
ある。nは奇数であることが好ましい。n関連付けは、獲得された最大相互関連
のいずれかの辺を代表する。受信トレーニング・シーケンスTSRXの基準トレーニ
ング・シーケンスTSREFとの相対位置は、各連続相互関連間で位置1つずれる。
各位置はトレーニング・シーケンス内の1ビットに相当し、1遅延セグメントを
表す。受信トレーニング・シーケンスTSRXの基準トレーニング・シーケンスTSRE F との各単一相互関連は、同相互関連にチャネル・インパルス応答を表すタップ
まで上げられる。n個の個別相互関連は、n値を有するタップ・シーケンスを増
加させる。幾つかのタップはゼロか非常に小さい値であることに留意されたい。
この現象は、タップ・シーケンスのいずれかの端または両端で起き、最大値はタ
ップ・シーケンスの中間領域に位置する。
【0049】 ここで、8つの空間方向に対応する8つの使用可能チャネルの内の4つに対す
るチャネル・インパルス応答を示す図5を参照する。すなわち、図5はビーム・
フォーマ8により移動ステーションから受信した与えられたデータ・バーストに
対応する4つのチャネルに対するチャネル・インパルス応答を示す。なお、同デ
ータ・バーストは与えられた周波数帯域および所定のタイム・スロット内にある
。各グラフのx軸は、時間遅延の単位であり、y軸は相対出力の単位である。グ
ラフ上で印が付けられている各ライン(またはタップ)は、所定の相互関連遅延
に対応する受信信号のマルチパスを表す。各グラフはラインまたはタップを有し
、1つのタップが各相互関連に対応する。
【0050】 予測されたチャネル・インパルス応答から、割り当てられたタイム・スロット
内のトレーニング・シーケンスの位置が確定できる。受信トレーニング・シーケ
ンスTSRXおよび基準トレーニング・シーケンスTSREF間の最良の相互関連が達成
された時に最大タップ値が獲得される。
【0051】 CIRエスティメータ30は、各チャネルに対して5つの(または他の適切な数
の)最大エネルギーを与える連続タップも決定する。与えられたチャネルに対す
る最大エネルギーは下記式により計算される。
【0052】
【数1】
【0053】 上式中、hは基準トレーニング・シーケンスTSREFと受信トレーニング・シー
ケンスTSRXとの相互関連付けの結果としてのタップ振幅を表す。CIRエスティ
メータ・ブロック30はスライディング・ウィンドウ技術を使用して与えられた
チャネルに対する最大エネルギーを評価する。すなわち、CIRエスティメータ
・ブロック30は5つの隣接値の各々を考慮してそれら5つの値からエネルギー
を算出する。最大エネルギーを与える5つの隣接値は、そのチャネルのインパル
ス応答の代表として選択される。
【0054】 エネルギーは、与えられたMSからBTS 4が与えられた方向より受信する所望の
信号の強度の単位と考えることができる。このプロセスは、同じデータ・バース
トが受信できる8つの異なるビーム方向の各々に対して実行される。最大エネル
ギーで受信した信号は、同信号の最小減衰を提供するパスを通っている。本パス
は、到着パスの優勢方向である。
【0055】 分析ブロック34はCIRエスティメータ・ブロック30の出力に接続されて
いる。分析ブロック34は、受信信号(1つ以上のビーム方向から来た可能性の
ある)の総角度スプレッドに関する評価を行う。この評価は、いずれかの適切な
方法で行われる。角度スプレッドを確定する1つの方法においては、分析ブロッ
ク34は、どのチャネルが与えられたしきい値を超える最大エネルギーを有する
かを考察する。総角度スプレッドは、しきい値を超える最大エネルギーを有する
前記のチャネルに付随するビーム幅情報を合計することにより決定される。算出
された角度スプレッドは、次にさらなるしきい値と比較される。総角度スプレッ
ドが与えられたしきい値より低い場合、移動および基地ステーションが小角度ス
プレッド無線環境で動作していることが分析ブロック34により確定される。総
角度スプレッドが与えられたしきい値を上回っている場合は、移動および基地ス
テーションが大角度スプレッド無線環境で動作していることが分析ブロック34
により確定される。これにより、基地トランシーバ・ステーションはそれ自身お
よび移動ステーションが小角度スプレッド無線環境で動作しているか大角散布無
線環境で動作しているかを確定することができる。
【0056】 信号の角度スプレッドに従うことは、信号を受信したと思われるビーム方向の
幅の合計を示すことに留意されたい。ビーム・スプレッドとは、信号が送信され
る各ビーム方向の幅の合計を示す。
【0057】 小角度スプレッド環境においては、移動ステーションからの信号は、小角度ス
プレッドを有する基地トランシーバ・ステーションが受信する。すなわち、受信
信号は狭くまたは適切に定義されている。一般的に、角度スプレッドは、移動ス
テーションと基地トランシーバ・ステーションとの間の距離に反比例しているこ
とに留意されたい。このように、一般的に角度スプレッドは、移動ステーション
が基地トランシーバ・ステーションに近いほど増加する。小角度スプレッドは、
移動ステーションが基地ステーションから比較的遠い場合および/または基地ス
テーションアンテナが地上環境よりも明らかに高い位置にある場合に達成される
という特徴があるが、常にそうであるとは限らない。なぜならば、前記の場合に
は、移動ステーションからの信号が反射せずに直接パスを通る可能性が大きくな
るからである。
【0058】 基地ステーションから送信された信号のビーム・スプレッドは、次のように制
御される。分析ブロック34が基地ステーションおよび移動ステーションが小角
度スプレッド環境で動作していることを確定すると、原則的な対策としてはでき
るだけ小さなビーム・スプレッドで移動ステーションに信号を送信することであ
る。しかしながら、信号のビーム・スプレッドを広げる方が好ましい特別な場合
もある。例えば、チャネルにおいてフェーディングが起きた場合、基地ステーシ
ョンは小さな角度スプレッドを有する信号を受信する。チャネル・フェーディン
グがない場合は、基地ステーションはより広い角度スプレッドを有する信号を受
信する。その後、基地ステーションが前記の狭いビーム・スプレッドを使用して
移動ステーションに信号を送信する場合は、移動ステーションが受信する信号の
品質が低下する。例えば、ノイズに起因する問題が悪化する。移動ステーション
が移動中の場合は、他の問題が起きる。移動ステーションがその信号を基地ステ
ーションに送信した後で移動ステーションがかなりの距離を移動した場合は、移
動ステーションは狭いビーム・スプレッドを有する基地ステーションから送信さ
れた信号を満足に受信することができない。基地ステーションによってより広い
ビーム・スプレッドが使用された場合は、前記の問題を避けることができる。
【0059】 第1の問題を処理するために、移動ステーションから受信したN個の先行バー
ストの角度スプレッドが計算され、平均角度スプレッドが計算される。平均は、
短期のフフェーディングが起きる時間間隔を上回る時間間隔を引き継ぐ。平均時
間間隔の長さも、移動ステーションの移動性により制限される。特に、移動ステ
ーションが基地トランシーバ・ステーションから遠く離れないように、平均が行
われる時間間隔はあまり大きく取ってはならない。1つの実施の形態においては
、平均が取られる時間間隔は、時間進行情報に比例する。
【0060】 時間進行情報は、GSMシステム内で移動ステーションからBTS 4に送信された信
号が割り当てられたタイム・スロットに陥らないように保証するために使用され
る。移動ステーションが基地ステーションから比較的遠い場合は、移動ステーシ
ョンからの信号が基地ステーションに到達するのにより長い時間が掛かる。移動
ステーションから基地ステーションに受信した信号がその割り当てられたタイム
・スロット内にあることを保証するために、時間進行情報により、移動ステーシ
ョンが基地ステーションにより近い場合と比較して、より早く移動ステーション
がその信号を基地ステーションに送信する。時間進行情報は、算出された相対遅
延および現時間進行情報から計算可能である。
【0061】 分析ブロック34は、最大エネルギーを提供する5つの値を定義する各チャネ
ルに対して各ウィンドウの開始位置を決定するように調整されている。各ウィン
ドーの時間遅延は、次に基準点とウィンドウの開始点の間の時間に基づいて決定
される。前記基準点は、各枝路内の全受信トレーニング・シーケンスの関連付け
が開始された時の共通時間であり、タイミングは、全枝路または同等の共通点の
最も早いウィンドウ・エッジに対応する。割り当てられたタイム・スロット内の
受信トレーニング・シーケンスTSRXの位置は相対時間遅延の単位である。必要な
時間進行情報の計算に使用する時間遅延として、平均相対時間遅延が計算される
か、または最強信号の相対遅延が選択される。
【0062】 第2の問題を処理するために、基地トランシーバ・ステーションから送信され
た信号のビーム・スプレッドが、基地トランシーバ・ステーションと移動ステー
ション間の距離に応じて設定される。時間進行情報は、移動ステーションと基地
トランシーバ・ステーションとの間の距離を測定する単位として使用される。基
地ステーションと移動ステーションとの間の距離が広がると、より狭い角度スプ
レッドまたはその逆が使用可能である。または、移動ステーションの基地ステー
ションからの距離が離れるほど、基地ステーションは送信信号の角度スプレッド
拡大を試行しなくなる。
【0063】 移動ステーションの速度は送信ビーム・スプレッドの制御に使用できる。移動
ステーションの速度は、エンベロープ・アルゴリズム使用などの適切な方法によ
り算出可能である。この方法は距離測定のこれとは別の、または付加的方法とな
る。特に、移動ステーションの移動速度が速いほど使用されるダウンリンク・ビ
ーム幅が広がる。前記2つのケースの双方において、しきい値を使用することも
可能である。速度が与えられたしきい値を下回っている場合、または移動ステー
ションと基地トランシーバ・ステーション間の距離が与えられた値を上回ってい
る場合、基地ステーションが受信した信号または小角度スプレッド環境に対して
定められた値の角度スプレッドと同じまたはそれに類似したビーム・スプレッド
で信号を送出するように基地ステーションが制御される。速度がしきい値を上回
っている場合、または距離がしきい値を下回っている場合、ビーム・スプレッド
は速度または距離に比例して増加するか、またはそれに従って定められる。本発
明の実施の形態においては、しきい値は分配され、ビーム・スプレッドは基地ス
テーションと移動ステーションとの間の距離または移動ステーションの速度に比
例する可能性がある。しかしながら、しきい値が使用されることが好ましい。
【0064】 ビーム・スプレッドが基地ステーションに関連した移動ステーションの相対移
動性に基づいて増加するかを決定することもできる。移動ステーションの相対移
動性は下記のように定義される。
【0065】
【数2】
【0066】 上式中、vは移動ステーションの移動性であり、dは移動ステーションと基地
トランシーバ・ステーションとの間の距離である。ビーム・スプレッドは、移動
性に比例するかそれに基づいて決定される。送信される信号のビーム・スプレッ
ドは、受信信号の角度スプレッド×相対移動性に比例する。ここでも、しきい値
を使用することが可能である。従って、移動性値がしきい値を超えた場合、算出
移動性に従って信号のビーム・スプレッドが増加する。または、基地トランシー
バ・ステーションから受信した信号の角度スプレッドに関係なく、ビーム・スプ
レッドが相対移動性と比例させられる。しかしながら、小角度スプレッド環境に
おいては、送信信号のビーム・スプレッドは定められた最小値を有することが好
ましい。
【0067】 小角度スプレッド環境においては、基地トランシーバ・ステーションが送信し
た信号のビーム・スプレッドは、前回のN個のバーストにわたる平均角度スプレ
ッド、基地ステーションと移動ステーションとの間の距離、移動ステーションの
速度、または移動ステーションの相対移動性とが、基地ステーションが送信した
信号のビーム・スプレッドを増加させる必要があることを示していない限りは、
基地ステーションが受信した信号の角度スプレッドまたは定められた最小サイズ
と同じまたはそれに類似したサイズを有する。小角度スプレッド環境においては
、ビーム・スプレッドは最小値を決して下回らないのが好ましい。受信角度スプ
レッドが最小サイズを下回っている限りは、最小ビーム・スプレッドが使用され
る。信号のビーム・スプレッドを基地ステーションが送信するかを決定するにあ
たって、上述した要因のうちの1つ以上を考慮に入れることができることに注目
する。
【0068】 上述した方法はすべて、分析ブロック34は、環境が小角度スプレッド環境か
、移動ステーションと基地ステーションとの間の距離か、移動ステーションの速
度か、基地ステーションのアンテナ・アレイの地上高か、および/または移動ス
テーションの相対移動性かを考慮し、距離、速度、および/または相対移動性の
値に基づいてビーム・スプレッドを決定するためにアルゴリズムを選択する。
【0069】 分析ブロック34がビーム・スプレッドが所定のしきい値を上回っていると判
断された場合、前記のように、移動および基地ステーションは大角度スプレッド
無線環境で動作していると判断される。
【0070】 大角度スプレッド環境において、移動ステーションからの信号は大角度スプレ
ッドで受信される。広角度スプレッドは、移動ステーションが基地ステーション
に近いか、および/または基地ステーションのアンテナ・アレイの地上高が低い
場合に起きるという特徴があるが、常にそうであるとは限らない。広角度スプレ
ッドはセル・セクタ2全体をカバーする。基地トランシーバ・ステーションは、
それにより受信され、セル・セクタ2全体を超えての送信を可能にする同一、ま
たは同様の広角度スプレッドによる移動ステーションへの送信が可能になる。こ
のことは、容量に関しては好ましくない。または、無線環境が大角度スプレッド
無線環境であると判断された場合、基地ステーションは定められた広ビーム・ス
プレッドを使用して移動ステーションに信号を送信することができる。特定の状
況下においては、定められたビーム・スプレッドは受信信号の角度スプレッドよ
り小さい。
【0071】 従って,基地ステーションが送信した信号のビーム・スプレッドは次のように
制御されるように提案される。分析ブロック34が、基地トランシーバ・ステー
ションおよび同ステーションが通信している移動ステーションが大角度スプレッ
ド環境において動作していることを知っているため、ビーム・スプレッドが減少
可能であると決定しない限り、基地トランシーバ・ステーションは広ビーム・ス
プレッド(受信信号の角度スプレッドにより決定された、または定められた角度
スプレッドであるビーム・スプレッド)により送信する。
【0072】 送信される信号のビーム・スプレッドが減少可能かを決定する1つの方法とし
て以下のものを挙げることができる。最後のN個のバーストが移動ステーション
から基地トランシーバ・ステーションに到着する優勢方向を考慮するものである
。到着の優勢方向は、信号の最強のバージョンが移動ステーションから基地ステ
ーションに受信したビーム方向である。最後のN個のバーストが到着する優勢方
向の変動が計算され、適切な場合は、基地トランシーバ・ステーションにより送
信される信号のビーム・スプレッドが、算出された変動に比例して減少される。
【0073】 ビーム・スプレッドが減少可能かを決定する第2の方法を以下に示す。移動ス
テーションから移動ステーションに受信したN回の前回のバースト用の2つの最
優勢な方向が決定される。すなわち、基地ステーションにおける最低および最高
入射角を有する到着の優勢方向が、先行するN個のバーストのために認識される
。次に、基地ステーションにより送信される信号は、到着の2つの最優勢方向の
入射角間の相違によって定義されたビーム・スプレッドを有する。信号の送信の
方向は、基地ステーションへの信号到着の2つの最優勢方向およびその間のビー
ム方向となる。このように、基地ステーションにより送信された信号は、基地ス
テーションへの信号到着の最優勢方向間にわたるスプレッドを有する。
【0074】 本発明の実施の形態においては、大角度スプレッド無線環境の存在が確定され
ている場合、ビーム・スプレッドは減少のみ可能であり、増加することはできな
いことに注目するべきである。ビーム・スプレッドが減少可能かを決定する2つ
の方法は、同時に使用することもでき、互いに別の方法として使用することもで
きる。
【0075】 生成ブロック38は、ディジタル信号プロセッサ21から出力される信号の生
成に関与する。生成ブロック38は、移動ステーションMSに送信される音声およ
び/または情報を表す入力40を有している。生成ブロック38は、移動ステー
ションNSに送信される音声または情報の復号化に関与し、信号内にトレーニング
・シーケンスおよび同期シーケンスを含む。生成ブロック38は、変調信号の発
生にも関与する。生成された信号および分析ブロック34からの出力により提供
されたビーム方向に基づき、生成ブロック38はディジタル信号プロセッサの個
別出力22a-h上に信号を提供する。
【0076】 生成ブロック38は、1つ以上のビーム方向に送信された信号が必要な音響出
力レベルを有することを保証するための変調制御に使用される出力50も提供す
る。前記音響出力レベルは、分析ブロック34によりいずれかの適切な方法を使
用して決定される。各増幅器26の音響出力レベルが個別に設定可能なことに注
目するべくである。チャネル・インパルス応答ブロック30の出力も、移動ステ
ーションMSから受信した信号のイコライズおよびマッチングに使用される。特に
、多重路伝播による記号間の干渉の効果は、マッチング・フィルタ(MF)および
イコライザ・ブロック42により取り除くか軽減することが可能である。マッチ
ング・フィルタ(MF)およびイコライザ・ブロック42がMSからの信号を受信す
るための入力(図示されてはいない)を有することに留意する。各ブロック42
の出力は、MSにより送信された音声および/または情報の復旧に関与する復旧ブ
ロック44が受信する。前記復旧ブロックにより実行されるステップには、信号
の復調および復号が含まれる。復旧された音声または情報は、出力46に出力さ
れる。
【0077】 上述した実施の形態に対する変更例において、アナログ・ビーム・フォーマが
ディジタル・ビーム・フォーマと入れ換えられる。一般的に、アナログ・ビーム
・フォーマはディジタル・ビーム・フォーマより柔軟性において劣る。なぜなら
ば、アナログ・ビーム・フォーマは、一般的に各々が固定角度スプレッドを有す
る固定された数のビームを提供するからである。ディジタル・ビーム・フォーマ
内では、ビームの数およびそれらのビーム幅は必要に応じて変更できる。その後
、適切な数のビームが選択される。アナログ・ビーム・フォーマの使用により、
送信ビーム幅並びにビーム送信方向の荒制御を提供する。ディジタル・ビーム・
フォーマを使用するとビーム幅が必要に応じて変更可能なため、複数の異なるビ
ーム方向を効果的にカバーする広い単一ビームが送信可能である。この処理によ
り、重なり合うまたは干渉し合う隣接ビームによる問題が解決可能である。この
ように、ディジタル・ビーム・フォーマは基地トランシーバ・ステーションの動
作に対して改善された柔軟性を提供し、バトラー行列回路などと比較して拡大さ
れた容量の提供が可能である。
【0078】 後に考察するように、前記の実施の形態は、アナログ・ビーム・フォーマから
8つの出力が提供されていることを示す。実際には異なるチャネルの数がディジ
タル・ビーム・フォーマの各出力に同時に出力されることに留意する。これらの
出力はそれぞれ異なる周波数帯域を有している。
【0079】 個別増幅器、プロセッサ、位相変調器、アナログ/ディジタル変換器、および
ディジタル/アナログ変換器が示されており、実際の処理では、これらは複数の
入力および出力を有する1つの要素により提供される。
【0080】 上述した実施の形態は、SDMAシステム関連するものとして記述されている。し
かしながら、本発明の実施の形態は、適用可能なように制御されるアンテナのア
レイの提供にあたって使用することができる。
【0081】 本発明の実施の形態は、音声またはデータを転送するセルラ通信ネットワーク
のいかなるタイプにおいても使用可能であることに留意するべきである。本発明
の実施の形態は、送信および受信パケットデータを使用するセルラ通信ネットワ
ークにも適用可能である。本発明の実施の形態は、パケット無線にも適用可能で
ある。
【0082】 上述した本発明の実施の形態は基地トランシーバ・ステーションであるが、本
発明の実施の形態は移動ステーションや同様のシステムにも適用可能なことに留
意するべきである。
【0083】 本発明の実施の形態は、セルラ通信ネットワーク以外への適用も可能である。
例えば、本発明の実施の形態は、指向性無線通信を必要とするいかなる環境にお
いても使用可能である。例えば、前記の実施の形態はプライベート無線ネットワ
ークまたは同様のシステム内で使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 セルラネットワークのセルの周知のモデルを示した図。
【図2】 基地トランシーバ・ステーション(BTS)およびそれに付随するセル・セクタ
の概略を示した図。
【図3】 本発明の実施の形態であるアンテナ・アレイおよび基地トランシーバ・ステー
ションの概略を示した図。
【図4】 図3のディジタル信号プロセッサの概略を示した図。
【図5】 8つの使用可能チャネルの内の4つのチャネルのチャネル・インパルス応答を
示した図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月2日(2000.11.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 5K067 DD27 EE02 EE10 EE46 EE72 KK02 KK03

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ステーションと第2ステーションとの間の指向性無線通
    信方法であって、該方法は、 前記第2ステーションから前記第1ステーションが受信した少なくとも1つの
    信号から、複数の無線環境タイプが前記第1のステーションと前記第2ステーシ
    ョンとの間において存在するか否かを決定するステップと、 少なくとも1つのパラメータが前記決定された無線環境タイプに応じた信号を
    、前記第1ステーションから前記第2ステーションへと送信するステップとを含
    む、指向性無線通信方法。
  2. 【請求項2】 前記第2ステーションから前記第1ステーションが受信した
    前記少なくとも1つの信号の角度スプレッドから前記無線環境タイプを決定する
    、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第2ステーションから前記第1ステーションが受信した
    前記の少なくとも1つの信号が相対的に小さな角度スプレッドを有する場合に第
    1無線環境タイプの存在を決定し、前記第2ステーションから前記第1ステーシ
    ョンが受信した前記の少なくとも1つの信号が相対的に大きな角度スプレッドを
    有する場合に第2無線環境タイプの存在を決定する請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1無線環境タイプの存在が決定されると前記第1ステ
    ーションからの前記信号を相対的に小さなビーム・スプレッドで送信し、前記第
    2無線環境タイプの存在が決定されると該信号を相対的に大きなビーム・スプレ
    ッドで送信する、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1無線環境タイプの存在が決定された場合に、前記第
    1ステーションから送信される前記信号の前記ビーム・スプレッドを増加させる
    か否かを決定する前記ステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定する前記
    ステップは、前記第1ステーションと第2ステーションと間の距離を示すパラメ
    ータを判断するステップと、前記第1ステーションと第2ステーションとの間の
    前記距離が比較的小さい場合に送信される前記信号の前記ビーム・スプレッドを
    増加させるステップを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1ステーションと前記第2ステーションとの間の前記
    距離が所定のしきい値より小さい場合に送信される前記信号の前記ビーム・スプ
    レッドを増加すさせる、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定する前記
    ステップは、前記第1ステーションに対する前記第2ステーションの移動速度を
    示すパラメータを判断するステップと、前記相対速度が相対的に高い場合に前記
    第2ステーションに送信される前記信号の前記ビーム・スプレッドを増加させる
    ステップとを含む、請求項5、6、または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第2ステーションの前記第1ステーションに対する前記
    速度が所定のしきい値よりも大きい場合に送信される前記信号の前記ビーム・ス
    プレッドを増加させる、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定する前
    記ステップは、前記第1ステーションに対する前記第2ステーションの相対移動
    性を示すパラメータを判断するステップと、前記相対移動性が相対的に大きい場
    合に前記第2ステーションに送信された前記ビーム・スプレッドを増加させるス
    テップとを含む、請求項5に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第1ステーションに対する前記第2ステーションの前
    記相対移動性が所定のしきい値よりも大きい場合に送信される前記信号の前記ビ
    ーム・スプレッドを増加させる、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定する前
    記ステップは、前記第1ステーションのアンテナ・アレイの地上高および該アン
    テナ・アレイが前記ビーム・スプレッドを増加させるる地上環境に対して相対的
    に低いかの判断を含む、請求項5または前記請求項のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記ビーム・スプレッドを増加させるか否かを決定する前
    記ステップは、前記第2ステーションから前記第1ステーションに受信したN個
    の前回の信号の平均角度スプレッドを決定するステップを含む、請求項5〜12
    のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記信号は、前記第1ステーションにより前記平均角度ス
    プレッドと同様または同一のビーム・スプレッドで送信される、請求項12に記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 前記平均を決定するる期間は、前記第1ステーションと前
    記第2ステーションとの間の距離、前記第1ステーションに対する前記第2ステ
    ーションの速度、前記第1ステーションに対する前記第2ステーションの相対移
    動性のパラメータのうちの1つ以上を考慮して判断される、請求項13または1
    4に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記第2無線環境タイプが存在する場合に送信される前記
    信号の前記ビーム・スプレッドを減少させるかを決定する前記ステップをさらに
    含む、請求項3または添付された前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記信号の前記ビーム・スプレッドを減少させるか否かを
    決定するステップは、前記第2ステーションから前記第1ステーションが受信し
    た最後のN個の前回の信号に対して、前記第2ステーションから前記第1ステー
    ションが受信した信号の2つの最終到着方向を決定するステップと、前記最終到
    着方向により定義されたビーム・スプレッドを有する前記第2ステーションへと
    信号を送信するステップとを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記信号の前記ビーム・スプレッドを減少させるか否かを
    決定する前記ステップは、前記第2ステーションから前記第1ステーションが受
    信した前記の前回のN個の信号の前記ビーム・スプレッドの変動を決定するステ
    ップと、算出された変動に関連するビーム・スプレッドを有する前記第2ステー
    ションへと前記信号を送信するステップとを含む、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 N個の先行信号の到着の優先方向の前記変動を決定する、
    請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記送信した信号の前記ビーム・スプレッドは、1つ以上
    のビーム方向により定義される、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記ビームまたは前記各ビームの幅が可変である、請求項
    20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記第1ステーションは、セルラ通信ネットワーク内の基
    地トランシーバ・ステーションである、前記請求項のいずれか1項に記載の方法
  23. 【請求項23】 前記第2ステーションは、移動ステーションである、請求
    項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 第2ステーションと第1のステーションとの指向性無線通
    信のための第1ステーションであって、 前記第2ステーションからの信号を受信する手段と、 前記第2ステーションから前記第1ステーションに受信した少なくとも1つの
    信号からの使用中の複数の異なる無線環境タイプが前記第1ステーションと前記
    第2ステーションとの間において存在するか否かを決定する手段と、 少なくとも1つのパラメータが前記決定された無線環境タイプに応じたもので
    ある信号を、前記第2ステーションへと送信する手段と、を含む第1ステーショ
    ン。
  25. 【請求項25】 前記無線環境タイプは、前記受信手段により受信された前
    記信号の前記角度スプレッドから決定される、請求項24に記載の第1ステーシ
    ョン。
  26. 【請求項26】 前記第2ステーションからの信号が相対的に小さい角度ス
    プレッドで前記受信手段により受信された場合に、前記決定手段により前記無線
    環境を第1タイプであると決定し、前記第2ステーションからの信号が相対的に
    大きい角度スプレッドで前記受信手段により受信された場合には、前記無線環境
    を第2タイプであると決定する、請求項25に記載の第1ステーション。
  27. 【請求項27】 前記無線環境が第1タイプであることが決定された場合に
    は、前記送信手段により送信された前記信号の前記角度スプレッドを増加させる
    ことが可能であり、前記無線環境が第2タイプであると決定された場合には、前
    記信号の前記角度スプレッドが減少可能であることを決定する構成とされた、請
    求項26に記載の第1ステーション。
  28. 【請求項28】 前記第1ステーションは、基地トランシーバ・ステーショ
    ンである請求項24から27のいずれか1項に記載の第1ステーション。
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