JP2001519739A - 水分感受性ガス・バリヤ層を含むパッケージング・ラミネート、そのパッケージング・ラミネートおよび包装容器の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 コア層１１および水分感受性ガス・バリヤ材料層１３を含むラミネートのシート状またはウェブ状パッケージング・ブランク１０において、ガス・バリヤ層は耐湿性材料の２つの層１４，１５の間に配され、パッケージング・ブランクの両長手方向縁部沿いの狭いストリップ状区域１６ａ，１６ｂにおいては省かれる。水分感受性ガス・バリヤ層１３はこのようにして耐湿性材料間に封入され、周囲水分の作用に対してパッケージング・ブランクの長手方向の、自由に露出した切込縁部沿いでも良好に保護される。水分感受性ガス・バリヤ材料は実質的にＰＶＯＨで構成することが好ましく、水性分散液の形態でコーティングにより塗布し、次いで乾燥することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 水分感受性ガス・バリヤ層を含むパッケージング・ラミネート、そのパッケージ ング・ラミネートおよび包装容器の製造方法 技術分野 本発明は、コア層および水分感受性ガス・バリヤ材料層を含むラミネート（積 層物）のシート状またはウェブ状パッケージング・ブランク（半加工品）であっ て、パッケージング・ブランクが長手方向縁部を呈し、長手方向縁部を重ね合せ 長手方向接合部に一体化することによって容器またはチューブに変形するための ものに関する。本発明はまた、そのようなシート状またはウェブ状パッケージン グ・ブランクの製造方法、ならびに本発明によるパッケージング・ブランクから 製造される包装容器に関する。 背景技術 パッケージング業界内では、長らく流動食品の包装および輸送用に一回使用性 のパッケージ（いわゆる使い捨て可能なパッケージ）を用いてきた。従来の一回 使用パッケージは、紙または板紙、あるいはポリマーの、構成的には剛性である が折曲げ可能なコア層、およびすぐれた加熱密封特性を有する液密ポリマーの外 側層を含む柔軟なラミネート材料から製造されることが多い。 このような包装容器は、パッケージング・ラミネートのウェブを、ウェブの長 手方向縁部を継ぎ合わせることによってチューブに変形し、その後にチューブに 目的の内容物を充填し、狭い、横の相互に間隔を置いた密封領域沿いに加熱密封 して製造することが多い。内容物を内蔵するチューブの封止部分は次いで上述の 密封領域で切開によりチューブから分離され、密封接合部の配向に応じて、おそ らく折曲げにより、任意の幾何形状に形成される。 あるいは、包装容器の製造は、パッケージング・ラミネートのシート状ブラン クを折曲げ形成および加熱密封して容器をつくり、その後に容器に目的の内容物 を供給し、折曲げ形成および容器上部の密封によって容器を密封することにより 実施することができる。 そのような積層パッケージング材料には、酸素ガスに敏感な食品用の包装容器 としても使用可能にするために、すぐれたガス・バリヤ特性を有する材料の層を さらに一つまたは複数補うことが多い。 一般的かつ効率的な酸素ガス・バリヤ材料はアルミニウムであり、箔状（Ａｌ ｉｆｏｉｌ）形式でパッケージング・ラミネートに配置することができる。しか し、Ａｌｉｆｏｉｌの使用には、幾つかの難点が伴う。箔は可撓性に乏しいため 、折曲げ形成パッケージの折曲げ区域に曲げ亀裂および引張り亀裂を生じ、その 結果、包装容器は浸透する酸素ガスに対して耐密性がない。さらに、Ａｌｉｆｏ ｉｌは、パッケージング材料のリサイクルまたは燃焼の際の取扱いが難しく、し たがって使用後の包装容器は環境の観点から利点が少ない。 Ａｌｉｆｏｉｌ特有の欠点を回避するには、それに代えて、例えばエチレンビ ニルアルコール（ＥＶＯＨ）、またはポリビニルアルコール（ＰＶＯＨ）等、ポ リマー材料の酸素ガス・バリヤを使用することができ、これらは生分解性に関し て比較的に良好な特性を有するので、環境の観点からも好ましい。 しかし、ＥＶＯＨまたはＰＶＯＨ層の酸素ガス・バリヤ特性は、水分および液 体によって負の影響を受け、したがって、流動食品の長距離輸送、長期保存およ び冷蔵用の包装容器における酸素ガス・バリヤは比較的に信頼性に乏しいことが 問題である。 スウェーデン特許第４４０５１９号によれば、ポリビニルアルコール・エマル ジョン層を、この場合は紙または板紙から成るコア層の片側に直接塗布し、その 後に、塗布された水性ポリビニルアルコール層を乾燥して連続的なブランケット 層を形成する。しかし、紙のコア層の未加工の粗い表面はブランケット被覆層を 実現するにはＰＶＯＨの塗布量を不必要に多くしなければならず、同時にＰＶＯ Ｈ層が水分感受性の紙または板紙層に直接接触し、したがってこの層を介した水 分の作用から保護されない。 スウェーデン特許出願第ＳＥ９５０３４９４８号によれば、それらの問題は、 コア層、例えば、押出し可能な熱可塑性樹脂、好ましくはポリエチレンの層の片 側に配された２つの耐湿性材料層の間に水分感受性の酸素ガス・バリヤ層を積層 することによって除去される。コア層とＰＶＯＨ層の間の第一の耐湿性材料層は 、 一方では、円滑化層として機能し、その場合はＰＶＯＨは薄目にしてよいがブラ ンケット被覆とし、かつ、他方では、コア層からの水分浸透に対するバリヤとし て機能する。第二の耐湿性材料層は、ＰＶＯＨ層の他方の側からの水分の作用に 対する保護層となる。 それでも、重複長手方向接合封止を意図したパッケージング・ブランクの長手 方向縁部沿いの区域における水分感受性バリヤ層に固有の欠点は依然として残る 。通常、パッケージング・ブランクの長手方向切込縁部は、包装容器の長手方向 接合部において自在に露出し、そのために、多孔性の、水分感受性コア層を介す るか、あるいは水分感受性バリヤ層自体を介する水分の浸透が、包装容器内部の 液状内容物との接触あるいは包装容器外部の水分または湿った環境との接触にお いても起こり得る。したがって、包装容器の長手方向接合部の区域では、パッケ ージング材料のガス・バリヤ特性が依然として周囲水分および湿気によって負の 影響を受け、その結果、長期貯蔵中の製品保護が悪くなる。 発明の目的 したがって、本発明の一目的は、従来技術につきものの種類の問題および欠点 のない、導入部で記載したタイプのパッケージング・ラミネートのブランクを実 現することにある。 本発明のさらに別の目的は、一層良好な酸素ガス・バリヤ特性を有し、コア層 と水分感受性ガス・バリヤ層とを備え、ガス・バリヤ層がブランクの周囲環境か らの長手方向縁部に沿った水分の浸透に対して完全に保護されたパッケージング ・ブランクを実現することにある。 本発明のさらにまた別の目的は、コア層と水分感受性ガス・バリヤ層とを含む 一体性にすぐれたラミネートの包装容器ブランクであって、そのパッケージング ・ブランクにおいて水分感受性ガス・バリヤ材料がブランクから生産された包装 容器内の液体を含有する充填内容物に対して完全に保護され、かつまた包装容器 が貯蔵される周囲環境の水分に対しても完全に保護される包装容器ブランクを実 現することにある。 本発明のまたさらに別の目的は、水分感受性ガス・バリヤ材料を含む一層良好 なガス・バリヤ特性を有するラミネート材料からのパッケージング・ブランクで あって、そのブランクにおいて長手方向縁部が周囲環境からの水分および液体の 浸透に対して保護されたパッケージング・ブランクを生産する、簡単で合理的な 方法を実現することにある。 本発明のさらに別の目的は、長手方向の接合区域において一層良好なガス・バ リヤ特性を有する簡単で生産の容易な包装容器を実現することにある。 解決策 以上および他の目的は、添付の請求項１に記載する特徴を有する積層包装材料 によって達成される。本発明によるパッケージング・ラミネートの好ましい実施 形態は、従属請求項２から５によりさらに明らかである。 本発明による方法は、添付の独立請求項６に記載する特徴を有する。本発明に よる方法の変形および変更は添付の従属請求項７から１０により明らかである。 本発明による包装容器は、請求項１１に記載する特徴を有する。 発明の概要 本発明によるパッケージング・ブランクは、好ましくは、製品を連続充填され 、かつ狭い、横の、相互に間隔を置いた密封領域に沿って密封された、充填され た包装容器を形成する長手方向に密封されたチューブに変えるためのパッケージ ング・ラミネートのウェブ状ブランクである。しかし、本発明は、出発点として 最も簡単かつ合理的な、適切な長さおよび構成のシートに分割される積層済みの 、ウェブ状パッケージング・ブランクであるシート状のパッケージング・ブラン クの生産にも適用することができる。 本発明によるパッケージング・ブランクのコア層は、包装に適した性質の紙ま たは板紙により構成するのが適切であるが、あるタイプのポリマーにより構成す ることもできる。 好ましい一実施形態によれば、本発明によるパッケージング・ラミネート・ブ ランクは、加熱密封可能な熱可塑性の、好ましくはポリエチレン、例えば低密度 ポリエチレン（ＬＤＰＥ）等の、外側の、液密層を含む。外側の熱可塑性層はパ ッケージング・ラミネートにパッケージング・ラミネートの片側または両側から の水分および液体の浸透に対する保護を与え、同時に、相互に向かい合うプラス チック層を加熱および与圧し、それによって層の表面が互いに融着し、効果的に 一体化して機械的に強固な、液密密封接合を形成することによって、パッケージ ング・ラミネートを従来の加熱密封によって加熱密封可能にする。 さらに、本発明によるパッケージング・ラミネートは、例えば、エチレンビニ ルアルコール（ＥＶＯＨ）共重合体またはポリビニルアルコール（ＰＶＯＨ）等 の水分感受性ポリマーの酸素ガス・バリヤ層を含む。ＰＶＯＨは最も好ましいポ リマーであり、きわめて良好なガス・バリヤ特性を有する。ＥＶＯＨに比べてＰ ＶＯＨは１０倍に及ぶ酸素ガス・バリヤ特性を有し、かつ周囲の層への密着性に も優れている。酸素ガス・バリヤ層は、加水分解度が少なくとも９０％のＰＶＯ Ｈを含むことが好ましい。 水分感受性ガス・バリヤ層は、２つの耐湿性ポリマー層間に配される。耐湿性 ポリマーの選択は、本発明によればさほど重要ではないものの、押出成形可能な 熱可塑性樹脂が現在のところはそれらの層として最も好ましいことが判明してい る。両層とも水分感受性ガス・バリヤ・ポリマーと完全な整合性があり、かつ良 好な水分バリヤを生成し、同時にラミネートの水分感受性ガス・バリヤ層および 隣接する他の層に共に良好な接着強度で付着する耐湿性ポリマーから成ることが 好ましい。２つの耐湿性層は、同一または互いに異なるポリマーであってもよい 。例えば、１つのポリエチレン、好ましくはＬＤＰＥを耐湿性ポリマーとして使 用することができる。 酸素ガス・バリヤ層の耐湿性をさらに増すには、架橋剤を添加することができ る。ＥＶＯＨまたはＰＶＯＨの適切な架橋剤は、例えば、グリオキサールやグル タルアルデヒド等のジアルデヒド、および酸無水物である。デンマーク特許出願 第１４５１／９５号に記載のように、例えばキトサン等の多糖およびジアルデヒ ドまたは酸無水物から成る組合せ剤を添加して架橋を達成することもできる。他 の適切な架橋剤は当分野の技術者には周知のところである。架橋剤は酸素ガス・ バリヤ層に約０．５〜１０モルパーセント相当量を添加することが好ましい。 ガス・バリヤに含まれるポリマーの水性分散液の形態の上述のガス・バリヤ層 を、すぐれた液体バリヤ特性を有する耐湿性ポリマーの下側層に、好ましくは塗 布後に所望の含水量まで乾燥する特別の塗布方法により、２つの層間の驚くほど 良好な接着が達成される。 さらに良好な接着は、酸素ガス・バリヤ層における接着剤の添加、または相互 隣接する接着剤の層を層間に塗布することによって達成することができる。本発 明によれば適切な接着剤の例は、エチレン酢酸ビニル（ＥＶＡ）またはポリ酢酸 ビニル（ＰＶＡＣ）である。酸素ガス・バリヤ層における接着剤の添加量は約５ ０重量％までが好ましく、２０〜３０重量％がさらに好ましい。相互隣接する接 着剤層は水性分散液の形態で塗布することが好ましく、塗布後に乾燥することが 一層好ましい。 既知の表面改質技術、例えば、塗布する表面、即ち下側の耐湿性材料層のコロ ナ処理または火炎処理等によってさらに良好な接着を達成することもできる。 本発明の別の実施形態によれば、水分感受性ガス・バリヤ層は、隣接する耐湿 性層と同様に押出成形により与えられる。 添付図面の簡単な説明 以上に概略を説明した本発明の諸態様を添付図面を参照して以下にさらに詳細 に説明する。 図１は、本発明によるパッケージング・ブランク１０の長手方向両縁の概略断 面図である。 図２は、本発明によるパッケージング・ブランク２０の長手方向両縁の概略断 面図である。 図３は、本発明によるパッケージング・ブランクの長手方向両縁の長手方向接 合シール部の概略断面図である。 図４は、本発明によるパッケージング・ブランクの製造方法の好ましい一実施 形態の概略図である。 以下に、本発明を図面に示す具体的な実施形態に関してさらに詳細に説明する が、当分野の技術者には、添付の請求項に定義された本発明の精神から逸脱する ことなく様々な変更および変形を実施し得ることが明らかであろう。 好ましい実施形態の説明 図１は、本発明によるパッケージング・ブランク１０の断面を示す。パッケー ジング・ブランク１０は、紙または板紙のコア層１１を含むラミネートと、外側 の、ポリエチレン、好ましくは低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）の液密かつ加熱 密封可能な層１２と、ＰＶＯＨのガス・バリヤ層１３、およびガス・バリヤ層各 側部１４，１５の、ＬＤＰＥ等の耐湿性熱可塑性ポリマーの層から作成される。 外側の、液密層１２は、パッケージング・ラミネートから作られる包装容器の 外側に向いたパッケージング・ラミネート１０の側に配され、一方、それに対し て、外側層１５は、包装容器の内側に向いたパッケージング・ラミネートの側に 配される。層１５は、例えば接着性およびアロマ・バリヤ特性を最適化するため に、同一の耐湿性加熱密封可能なポリマーの２つ以上の部分層により構成するこ とができる。 したがって層１２および１５は、この好ましい実施形態によれば、外側の、液 密かつ相互に加熱密封可能なバリヤ層となり、同時に層１５が一方の側から水分 感受性ガス・バリヤ層１３を湿気および液体に対して保護する機能を有する。 パッケージング・ラミネートの両長手方向縁部に沿って、ラミネートには各縁 部沿いの狭い、ストリップ状長手方向区域１６ａおよび１６ｂ内はＰＶＯＨ、即 ちガス・バリヤ層１３がなく、そこにおいて２つの熱可塑性の、液密層１４およ び１５が相互に密封される。狭い長手方向区域は、２つの層１４および１５が相 互に縁部沿いに密封され得る幅を有し、したがってガス・バリヤ層１３をパッケ ージング・ブランクの長手方向切込縁部沿いに水密に封鎖しかつ水分への露出に 対して保護する。ガス・バリヤ層のない狭い長手方向区域１６ａおよび１６ｂは 、幅を約３ｍｍと１０ｍｍの間で変えることができ、約５〜７ｍｍとすることが 好ましい。この区域が狭すぎる場合には、層１４および１５の強力なラミネーシ ョンまたは溶融が十分に達成されず、その結果、層１３の保護が弱くなる。それ らの区域の幅が広すぎる場合には、長手方向接合区域の大部分がガス・バリヤ層 を欠くため、パッケージング・ブランクから作られる長手方向に密封された包装 容器のガス・バリヤ特性が結果としてより乏しくなるであろう。 ポリビニルアルコール層、即ちガス・バリヤ層１３が層１４に与えられる量は 約１〜１０グラム毎平方メートルであり、３〜６グラム毎平方メートルが好まし い。 図２は、同様に、本発明による、図１の場合と同じタイプのコア層２１、外側 層２２およびガス・バリヤ層２３を含むラミネートから生産されるパッケージン グ・ブランク２０の断面を示す。パッケージング・ブランク２０においては、ガ ス・バリヤ層２３は、例えば、酸変性もしくは酸共重合ポリエチレン等、図１の 場合とは異なるタイプの熱可塑性の、耐湿性ポリマーの２つの層２４および２５ 間に積層される。ラミネートの、パッケージング・ブランクから作成される包装 容器の内側に向いた側に、ポリエチレン、好ましくはＬＤＰＥの内側層２６が追 加して配される。したがって層２６は、パッケージング・ブランクの「外側」の 外側層２２に対して加熱密封可能である。図１の場合と同様に、ガス・バリヤ層 ２３は、２つの層２４および２５が相互に積層されるパッケージング・ブランク の長手方向縁部沿いでは省かれている。 図３は、パッケージング・ブランク１０および２０それぞれの長手方向縁部の 相互重ね合わせ状態および長手方向に密封された包装容器の長手方向接合区域の 積層構造を示す断面図である。分かりやすくするため、図３の同一もしくは対応 する細部には図１および図２と同じ参照番号を用いている。 ガス・バリヤ層１３，２３は、それぞれにパッケージング・ブランクの長手方 向縁部沿いのラミネートから省かれているので、層１４および１５，２４および ２５は、それぞれに相互に積層され、ガス・バリヤ層は、パッケージング・ブラ ンクの切込縁部３１および３２において封鎖されかつ浸透水分への露出に対して 保護される。したがって、パッケージング・ブランクの２つの長手方向ストリッ プ状の縁部区域３３および３４にはガス・バリヤ層１３および２３がなく、幅は 約３〜１０ｍｍであり、５〜７ｍｍとすることが好ましい。 図４は、本発明による方法の好ましい一実施形態の概略図であり、ここにおい ては、幅の広いパッケージング・ラミネート・ウェブが、生産工程中に、包装容 器の１つのブランクの幅に相当する複数の狭い部分ウェブに分割され、目的の部 分ウェブの幅より狭い長手方向ライン４１，４２，４３において水分感受性ガス ・バリヤ材料、好ましくはＰＶＯＨの水性分散液を塗布され、それによって、第 一の幅の広いウェブを複数の狭い部分ウェブに分割する切込ライン４４，４５沿 いの狭いストリップ状区域およびウェブの長手方向縁部４６，４７沿いの狭いス トリップ状区域がガス・バリヤ材料のない状態となる。このように、ガス・バリ ヤ材料は紙または板紙のコア層の半製品ウェブ状ラミネートにストリップ状に塗 布され、各側部に熱可塑性の、耐湿性層を塗布され、かつ乾燥され、しかる後に ウェブ状ラミネートの幅全体にさらに耐湿性熱可塑性層がブランケット・コート される。したがって、部分ウェブ幅近辺のガス・バリヤ材料を塗布され乾燥され たラインは切込みによって分割される部分ウェブの縁部沿いの熱可塑性の、液密 層、即ちウェブ状パッケージング・ブランク間に取り囲まれかつ封鎖される。 以上の説明から明らかなように、本発明は、水分感受性ガス・バリヤ層がパッ ケージング・ブランクの長手方向縁部沿いでは省かれ、それによってガス・バリ ヤ層が２つの隣接する層によってガス・バリヤ層のいずれの側も、ブランクの水 分に対して露出される切込縁部沿いに封入されかつ密封されることにおいて所期 の目的を容易にかつ効率的に達成する。 さらに、本発明は、本発明によるパッケージング・ブランク、および一層良好 な耐酸素ガス特性を有する、本発明によるパッケージング・ブランクから生産さ れる包装容器をも生産する簡単で合理的な方法を実現する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 レト，イブ スウェーデン国，カブリンゲ，アンナ ホ カレス ベーグ ７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．コア層（１１；２１）および水分感受性ガス・バリヤ材料層（１３；２３ ）を含むラミネートのシート状またはウェブ状パッケージング・ブランク（１０ ；２０）であって、該パッケージング・ブランクは長手方向縁部を有し、かつ長 手方向縁部を継ぎ合わせて重ね合せ長手方向接合部にすることによって容器また はチューブに変形するためのパッケージング・ブランクにおいて、水分感受性ガ ス・バリヤ層は、２つの耐湿性材料層（１４および１５；２４および２５）間に 配され、パッケージング・ブランクの各長手方向縁部沿いの狭い区域（１６ａお よび１６ｂ；２７ａおよび２７ｂ）の外側に位置する、パッケージング・ブラン ク表面の区域にのみ局在することを特徴とするシート状またはウェブ状パッケー ジング・ブランク。 ２．パッケージング・ブランクの長手方向縁部（１６；２７）沿いの狭い区域 の幅が３ｍｍと１０ｍｍの間であることを特徴とする請求項１に記載のシート状 またはウェブ状パッケージング・ブランク。 ３．水分感受性ガス・バリヤ層（１３；２３）が実質的にポリビニルアルコー ルから成ることを特徴とする請求項１に記載のシート状またはウェブ状パッケー ジング・ブランク。 ４．コア層（１１；１２）が紙または板紙から成ることを特徴とする請求項１ から３のいずれか一項に記載のシート状またはウェブ状パッケージング・ブラン ク。 ５．耐湿性材料層（１４，１５；２４，２５）が実質的にポリエチレンから成 ることを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載のシート状またはウェ ブ状パッケージング・ブランク。 ６．コア層（１１；２１）および水分感受性ガス・バリヤ層（１３；２３）を 含むラミネートからシート状またはウェブ状パッケージング・ブランク（１０； ２０）を製造する方法であって、該パッケージング・ブランクが長手方向縁部を 有し、かつ長手方向縁部を継ぎ合わせて重ね合せ長手方向接合部にすることによ って容器またはチューブに変形する方法において、水分感受性ガス・バリヤ材料 は、ガス・バリヤ層の各側の第一および第二の耐湿性材料層（１４，１５；２４ ，２５）の間の層（１３；２３）に配され、それによってパッケージング・ブラ ンクの各長手方向縁部沿いの狭い区域（１６；２７）の外側に位置する、パッケ ージング・ブランク表面の区域にのみ局在することを特徴とするシート状または ウェブ状パッケージング・ブランクを製造する方法。 ７．コア層（１１；２１）および水分感受性ガス・バリヤ層（１３；２３）を 含むラミネートからシート状またはウェブ状パッケージング・ブランク（１０； ２０）を製造する方法であって、該パッケージング・ブランクが長手方向縁部を 有し、かつ長手方向縁部を継ぎ合わせて重ね合せ長手方向接合部にすることによ って容器またはチューブに変形するための方法において、水分感受性ガス・バリ ヤ材料は、パッケージング・ブランクの各長手方向縁部沿いの狭い区域（１６； ２７）の外側に位置する、パッケージング・ブランク表面の区域においてのみ第 一の下側の耐湿性材料層（１４；２４）に塗布されること、およびラミネートの 表面全体は、水分感受性ガス・バリヤ層を含めて、その後に第二のブランケット 耐湿性材料層（１５；２５）を塗布されることを特徴とするシート状またはウェ ブ状パッケージング・ブランクを製造する方法。 ８．水分感受性ガス・バリヤ材料（１３；２３）が分散液の形態でコーティン グにより塗布され、その後に乾燥されることを特徴とする請求項６または請求項 ７に記載の方法。 ９．第一の段階において、コア層（１１；２１）と耐湿性材料の最上層（１４ ；２４）を含む半製品ラミネートの第一の広いウェブに水分感受性ガス・バリヤ 材料が、第一の広いウェブを２つ以上の狭い部分ウェブに分割するための切込ラ イン（４４；４５）周囲の狭い長手方向区域の外側に位置するウェブ表面の区域 （４１，４２，４３）およびウェブの長手方向縁部沿いの狭い区域（４６，４７ ）にブランケット状に塗布されること、第二の段階において、部分ウェブ状に塗 布されたガス・バリヤ材料を含む、第一の、広いウェブにその後に耐湿性材料層 がブランケット・コートされること、および第三の最後の段階において、積層済 みのウェブが切込みライン（４４，４５）沿いに切開により分割されることを特 徴とする請求項７または請求項８に記載の方法。 １０．狭い、長手方向区域（１６；２７）の幅が３ｍｍと１０ｍｍの間である ことを特徴とする請求項６から請求項９のいずれか一項に記載の方法。 １１．請求項１から請求項５のいずれか一項に記載のパッケージング・ブラン ク（１０；２０）から製造される包装容器。