JPH11188816A - 紙容器用原紙、紙容器用原紙の製造法、紙容器用包材及び紙容器 - Google Patents

紙容器用原紙、紙容器用原紙の製造法、紙容器用包材及び紙容器

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JPH11188816A
JPH11188816A JP36763497A JP36763497A JPH11188816A JP H11188816 A JPH11188816 A JP H11188816A JP 36763497 A JP36763497 A JP 36763497A JP 36763497 A JP36763497 A JP 36763497A JP H11188816 A JPH11188816 A JP H11188816A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器形状が優れ、剛性が高くかつ、内容物の
漏れのない安全性の高い紙製包装容器並びに、その容器
に用いる包材、その包材に用いる原紙、その原紙の製造
法を提供すること。 【解決手段】 この発明よる紙容器用原紙は、2枚の薄
紙層の間に積層された樹脂層からなる積層体であって、
この積層体が前記の薄紙層各々の合計剛度より5倍以上
の剛度を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙容器用原紙、
紙容器用原紙の製造法、前記原紙を用いた紙容器用包材
及び前記包材を用いた紙容器に関する。より詳細には、
連続した紙製包材を長手方向にチューブ状に成形し、チ
ューブ状包材内に果汁、茶、液体乳製品などの被充填物
を充填し、チューブ状包材の横断方向に所定間隔毎に横
線シールを施しかつ横線シール部に沿って包材を切断し
て得られたブリック形状の紙製包装容器及び、紙製包材
を所定の形状に裁断し、容器縦方向にシールしたブラン
クスを得、ブランクスの底をシールした後に上部開口か
ら液体製品の被充填物を充填し、上部をシールして得ら
れたゲーブルトップ状(屋根型)の紙製包装容器並び
に、その容器に用いる包材、その包材に用いる原紙、そ
の原紙の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】牛乳、ジュース又はその他の飲料のため
の包装容器は、例えば、紙/プラスチック積層の折目線
が付けられた包材を長手方向の縦線シールによりチュー
ブ状に成形し、チューブ状に成形された包材内に被充填
物を充填し、チューブ状包材の横断方向に横線シールを
施し、先ず、クッション形若しくは枕状の一次形状に成
形し、包材が帯状の場合は一定間隔に個々に切断し、折
目線に沿って折畳んで最終形状に成形される。その最終
形状には、ブリック状(平行6面体)の他、四角を越え
る多角柱状、6角柱状、8角柱状、10角柱状、4つの
3角形の面を持つ四面体形状などがある。
【0003】更に、ゲーブルトップ状(屋根型)の紙製
包装容器では、紙製包材を所定の形状に裁断し、容器縦
方向にシールしたブランクスを得、充填機内でブランク
スの底をシールした後に上部開口から牛乳、ジュース又
はその他の飲料の被充填物を充填し、上部をシールして
得られる。これらの包材には、その表面に包装容器製品
の外観デザインが印刷される。
【0004】紙容器原紙の大部分は、クラフトパルプか
ら作られ、優れた強度と低吸水性が求められる。その種
類として、晒紙(FBL)、未晒紙(UBL)、晒と未
晒との抄き合わせ紙(DUPLEX)、クレーコート紙
及び多層抄き合わせ紙(MB)などがある。一般に、未
晒紙、半晒紙、晒紙の順に強度が高くなるが、逆に、外
観及び印刷効果が劣ってくる。そのために、表を晒紙に
裏を未晒紙にした晒と未晒との抄き合わせ紙はその中間
的強度を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】パルプから得られた従
来の紙容器用原紙では、容器の容量(大きさ)に応じて
剛性が必要であり、その結果、原紙はある程度の厚みが
必要となり、容器形状に成形するとき包材に折れ線を形
成する必要がある。しかしながら、その折れ線を形成し
た部分でクラック(割れ)などが生じることがあり、そ
こから内容物の液体が漏れることがある。また、折れ線
の溝を深くすることにより、容器の形状を角張ったもの
とすることができるが、逆に上述のクラックの危険が大
きくなり、従来の紙容器では容器形状が丸まったものと
ならざるを得ない。従って、容器形状が優れ、剛性が高
くかつ、内容物の漏れのない安全性の高い紙容器を得る
ことが必ずしも容易ではない。
【0006】この発明は、上述の背景に基づきなされた
ものであり、その目的とするところは、容器形状が優
れ、剛性が高くかつ、内容物の漏れのない安全性の高い
紙製包装容器並びに、その容器に用いる包材、その包材
に用いる原紙、その原紙の製造法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、この発明に
より解決される。すなわち、この発明よる紙容器用原紙
は、2枚の薄紙層の間に積層された樹脂層からなる積層
体であって、この積層体が前記の薄紙層各々の合計剛度
より5倍以上の剛度を有していることを特徴とするもの
である。
【0008】この発明の好ましい紙容器用原紙の態様に
おいて、薄紙層の少なくとも1枚は晒紙である。
【0009】この発明の好ましい紙容器用原紙の態様に
おいて、樹脂層は押し出されたポリオレフィンである。
【0010】この発明の好ましい紙容器用原紙の態様に
おいて、樹脂層は押し出されたポリエチレンである。
【0011】この発明の好ましい紙容器用原紙の態様に
おいて、樹脂層は両面に接着剤層を有する樹脂シートで
ある。
【0012】この発明の好ましい紙容器用原紙の態様に
おいて、剛度3〜12mNの薄紙層及び剛度0〜2mN
の樹脂層である。
【0013】この発明による紙容器用原紙の製造法は、
2の薄紙ロールよりそれぞれ薄紙を繰り出し、2枚の薄
紙間に溶融ポリオレフィンを押し出して、2枚の薄紙層
の間に積層されたポリオレフィン樹脂層からなる積層体
を形成し、該積層体が該薄紙層各々の合計剛度より5倍
以上の剛度を有していることを特徴とするものである。
【0014】この発明の好ましい紙容器用原紙の製造法
の態様において、樹脂層は押し出されたポリエチレンで
ある。
【0015】この発明による紙容器用包材は、2枚の薄
紙層の間に積層された樹脂層からなり、この薄紙層各々
の合計剛度より5倍以上の剛度を有する積層体の原紙
と、上記原紙の外側表面に塗布されたシール性を有する
外側樹脂層と、上記原紙の内側表面に塗布された内側樹
脂層とからなることを特徴とするものである。
【0016】この発明の好ましい紙容器用包材の態様に
おいて、上記原紙と外側樹脂層との間、若しくは、外側
樹脂層の外側表面に印刷インキ層を有する。
【0017】この発明の好ましい紙容器用包材の態様に
おいて、上記原紙と内側樹脂層との間、若しくは、内側
樹脂層の内側表面にバリア層を有する。
【0018】この発明の好ましい紙容器用包材の態様に
おいて、バリア層が、アルミ箔、無機酸化物薄膜、エチ
レンビニルアルコール共重合体層(EVOH層)、ナイ
ロン層から選ばれた少なくとも1つからなる。
【0019】この発明による紙容器は、2枚の薄紙層の
間に積層された樹脂層からなり、該薄紙層各々の合計剛
度より5倍以上の剛度を有する積層体の原紙と、上記原
紙の外側表面に塗布されたシール性を有する外側樹脂層
と、上記原紙の内側表面に塗布された内側樹脂層とから
なり、所定の折れ線が形成されている包材を、前記折れ
線に沿って折り曲げ、密封して形成されたものである。
【0020】
【作用】上記構成を有するこの発明による紙製包装容器
並びに、その容器に用いる包材、その包材に用いる原
紙、その原紙の製造法では、以下のように作用・動作す
る。この発明による紙製包装容器に用いる包材は、2枚
の薄紙層の間に積層された樹脂層からなる積層体を含
む。薄紙層及び樹脂層各々が剛度において劣っていても
2枚の薄紙層を一定間隔で保持しているので、紙の中空
板として前記積層体をみることができる。従って、この
積層体が前記の薄紙層各々の合計剛度より5倍以上の剛
度を有することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明を如何に実施するかを示
す。この発明よる紙容器用原紙は、2枚の薄紙層の間に
積層された樹脂層からなる積層体であって、この積層体
が前記の薄紙層各々の合計剛度より5倍以上の剛度を有
している。この発明において用いることができる薄紙層
としては、通常、クラフトパルプから作られ、優れた強
度と低吸水性が求められる。その種類として、晒紙(F
BL)、未晒紙(UBL)、晒と未晒との抄き合わせ紙
(DUPLEX)、クレーコート紙及び多層抄き合わせ
紙(MB)などがあり、本願発明においていずれでもよ
い。この発明の好ましい態様において、薄紙層の少なく
とも1枚は晒紙である。
【0022】この発明における樹脂層は、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン系共重合体などのポ
リオレフィン系樹脂、アイオノマー樹脂などが一般に用
いられ、コストの点からポリオレフィン系樹脂がよい。
この樹脂層を形成する方法としては、例えばドライラミ
ネーション法、ウエットラミネーション法、ホットラミ
ネーション法、押出ラミネーション法及び共押出ラミネ
ーション法などがあり、これらはその特徴に応じて適用
される。この発明の好ましい態様において、樹脂層は押
し出されたポリオレフィン、より好ましい態様におい
て、樹脂層は押し出されたポリエチレンである。
【0023】この発明の別の好ましい態様において、樹
脂層は両面に接着剤層を有する樹脂シート、いわゆる両
面接着テープである。この樹脂シートは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン系共重合体などのポリオ
レフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロンMXD6などのアミド系樹脂な
どからなる。
【0024】この発明の好ましい紙容器用原紙の態様に
おいて、剛度3〜12mNの薄紙層及び剛度0〜2mN
の樹脂層であり、この発明において、薄紙層の剛度は樹
脂層の剛度より強い。
【0025】この発明による紙容器用原紙の製造法の好
ましい態様の一つが、2の薄紙ロールよりそれぞれ薄紙
を繰り出し、2枚の薄紙間に溶融ポリオレフィン、好ま
しくは溶融ポリエチレンを押し出して、2枚の薄紙層に
積層されたポリオレフィン(好ましくはポリエチレン)
樹脂層からなる積層体を形成する方法である。
【0026】この発明による紙容器用包材は、上述の原
紙と、この原紙の外側表面に塗布されたシール性を有す
る外側樹脂層と、上記原紙の内側表面に塗布された内側
樹脂層とからなることを特徴とするものである。この発
明において、上記外側及び内側の樹脂層は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン系共重合体などのポリオ
レフィン系樹脂、具体的には、従来から最内層に用いら
れていた低密度ポリエチレン(LDPE)の他に、内容
物に対する耐性(耐油性、耐酸性、耐浸透性など)に優
れた線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポ
リエチレンやポリエチレンを含む共押出しフィルムなど
であり、その他、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロンMXD6などのアミド系樹脂な
どからなる。
【0027】この発明の好ましい紙容器用包材の態様に
おいて、上記原紙と外側樹脂層との間、若しくは、外側
樹脂層の外側表面に印刷インキ層を有する。インキは、
フレキソ印刷用水性若しくは油性のインキ、グラビア印
刷用の油性インキ、オフセット印刷用の硬化性インキな
どがあり、好ましい態様において、インキ層が、このイ
ンキ層と接着する他層に含まれる成分と一部共通の成分
(例えば、イミン系など)を含むこともできる。
【0028】この発明の好ましい紙容器用包材の態様に
おいて、上記原紙と内側樹脂層との間、若しくは、内側
樹脂層の内側表面にバリア層を有する。バリア層として
は、アルミ箔、無機酸化物薄膜、エチレンビニルアルコ
ール共重合体層(EVOH層)、ナイロン層、ポリ塩化
ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコートフィル
ムから選ばれた少なくとも1つからなる。ここで、バリ
ヤー層としての無機酸化物の蒸着フィルムとしては、例
えば、ポリオレフィン、ナイロン、ポリエステル、ポリ
ビニルアルコール等の厚さ10〜30μ程度の熱可塑性
樹脂フィルムに対して、酸化珪素、酸化錫、酸化亜鉛、
酸化インジュウム、酸化チタン、酸化アルミニウム等の
無機酸化物による厚さ100〜5000Å好ましくは2
00〜1000Å程度の薄膜層を、真空蒸着,スパッタ
リング,化学蒸着、プラズマ化学蒸着(PCVD)等に
よって形成したものが利用される。この発明の好ましい
紙容器用包材の態様において、バリア層が、アルミ箔、
無機酸化物薄膜、エチレンビニルアルコール共重合体層
(EVOH層)、ナイロン層から選ばれた少なくとも1
つからなる。
【0029】次いで、この発明よる紙容器用包材の製造
法の一例を説明する。この製造方法は、次の工程を含
む。原紙ロールから紙容器用原紙を引き出し、印刷機へ
搬送し、原紙表面に文字と絵柄をオフセット印刷法で印
刷し、所定の箇所にストロー若しくはスパウト用の穴を
開け、更に最終の紙容器形状形成用の折れ線(クリー
ス)を設ける。印刷を終了した積層体は、再度ロール状
に巻き、ラミネーターに送る。ラミネーターにおいて、
押し出し機に供給された溶融樹脂がTダイから押し出さ
れ、インキ層の外側表面に外側樹脂層が積層され、ま
た、紙原紙の内側には、適当なラミネート加工法でバリ
ア層を積層し、更に、そのバリア層の内側表面に樹脂最
内層を製膜する。
【0030】上記層を形成する方法としては、例えばド
ライラミネーション法、ウエットラミネーション法、ホ
ットラミネーション法、押出ラミネーション法及び共押
出ラミネーション法などがあり、これらはその特徴に応
じて適用される。樹脂層や接着層を形成する場合は、コ
スト面で有利な押出ラミネーション法やサンドイッチ押
出ラミネーション法を用いる。上述したように、樹脂層
や接着層としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン系共重合体などのポリオレフィン系樹脂、
アイオノマー樹脂などが一般に用いられ、コストの点か
らポリオレフィン系樹脂がよい。
【0031】この発明において用いることができるアン
カー剤塗布層は、ポリエチレンイミン、ポリブタジエ
ン、アルキルチタネート、ポリウレタンなどのアンカー
剤を用いグラビア印刷法、ロールコーターなどにより形
成するものである。また、この発明において用いること
ができる接着剤層は、例えば、押出しラミネート加工法
により金属と接着性を有するエチレンメタクリル酸コポ
リマー(EMAA)やアイオノマー(IO)などの合成
樹脂を用いて、これらの製膜層を接着層として積層した
ものである。
【0032】この発明による紙容器は、2枚の薄紙層の
間に積層された樹脂層からなり、該薄紙層各々の合計剛
度より5倍以上の剛度を有する積層体の原紙と、上記原
紙の外側表面に塗布されたシール性を有する外側樹脂層
と、上記原紙の内側表面に塗布された内側樹脂層とから
なり、所定の折れ線が形成されている包材を、前記折れ
線に沿って折り曲げ、密封して形成されたものである。
この発明の実施する液体食品充填分野では、連続した紙
製包材を長手方向にチューブ状に成形し、チューブ状包
材内に果汁、茶、液体乳製品などの被充填物を充填し、
チューブ状包材の横断方向に所定間隔毎に横線シールを
施しかつ横線シール部に沿って包材を切断して得られた
ブリック形状の紙製包装容器及び、紙製包材を所定の形
状に裁断し、容器縦方向にシールしたブランクスを得、
ブランクスの底をシールした後に上部開口から液体製品
の被充填物を充填し、上部をシールして得られたゲーブ
ルトップ状(屋根型)の紙製包装容器などである。
【0033】
【実施例】この発明を以下の実施例により具体的に説明
する。 実施例1 坪量70g/m2 剛度5mNの薄紙(王子製紙製UB
L)と坪量80g/m2剛度6mNの薄紙(王子製紙製
UBL)とを、剛度約0mNの両面着テープを間に挟ん
で、ラミネータにより積層して紙容器用原紙を作成し
た。得られた積層体の原紙は、薄紙層(UBL剛度5
m)/樹脂層(剛度約0mN)/ 薄紙層(UBL剛度
6mN)の層構成を有し、その剛性は69.5mNであ
った。
【0034】ロール状原紙を印刷機へ搬送し、原紙の表
面に、文字と絵柄をオフセット印刷法で印刷し、所定の
箇所にストロー若しくはスパウト用の穴を開け、更に最
終の紙容器形状形成用の折れ線(クリース)を設ける。
印刷を終了した積層体は、再度ロール状に巻かれ、ラミ
ネーターに送られる。ラミネーターにおいて、押し出し
機に供給された低密度ポリエチレンが高温でTダイから
押し出され、インキ層の外側表面に低密度ポリエチレン
最外層が積層され、また、紙の内側には、この押出しラ
ミネート加工法で低密度ポリエチレン層によりのアルミ
ニウム箔を積層し、更に、そのアルミニウム箔の内側表
面に2層の低密度ポリエチレン最内層を製膜する。得ら
れた包材は、低密度ポリエチレン最内層/低密度ポリエ
チレン層/アルミニウム箔/低密度ポリエチレン層/薄
紙層/樹脂層/薄紙層/インキ層/低密度ポリエチレン
最外層の層構成を有する。上述のように、製造された包
材は、ロール状に巻かれ、スリータへ送られ、スリット
幅、スリット位置が確認され規定の長さに巻き取られ、
保管される。
【0035】得られた包材は、折目線が付けられた包材
であり、この包材を長手方向の縦線シールによりチュー
ブ状に成形し、チューブ状に成形された包材内に被充填
物を充填し、チューブ状包材の横断方向に横線シールを
施し、先ず、クッション形若しくは枕状の一次形状に成
形し、包材が帯状の場合は一定間隔に個々に切断し、折
目線に沿って折畳んでブリック状(平行6面体)最終形
状に成形される。
【0036】得られた紙容器は、従来の折れ目線の溝よ
り約20%深くしたのも拘わらず、折れ目線部分で割れ
(クラック)がなく、従って、中身内容物の漏れがなか
った。しかも、折れ目線の溝が深いことにより、折目線
に沿って折畳んで行う容器の最終成形が容易になり、容
器形状に優れていた。
【0037】実施例2 坪量50〜60g/m2 剛度約4mNの薄紙(FBL)
と坪量80〜120g/m2 剛度6〜7mNの薄紙(F
BLクラフト)とを、坪量8〜10g/m2 剛度約0m
Nの低密度ポリエチレン(LDPE)を間に挟んで、サ
ンドウッチコーティングにより積層して紙容器用原紙を
作成した。得られた積層体は、薄紙層(FBL剛度4
m)/LDPE樹脂層(剛度約0mN)/ 薄紙層(U
BL剛度6〜7mN)の層構成を有し、その剛性は2枚
の薄紙層の剛性の合計より5倍以上を有している。
【0038】原紙をロール状に巻き、ラミネーターに送
る。ラミネーターにおいて、押し出し機に供給された低
密度ポリエチレンが高温でTダイから押し出され、外側
表面に低密度ポリエチレン最外層が積層され、また、紙
の内側には、押出しラミネート加工法で2層の低密度ポ
リエチレン最内層を製膜する。次いで、印刷機へ搬送
し、ポリエチレン層の表面に、文字と絵柄をオフセット
印刷法で印刷し、必要に応じて所定の箇所にストロー若
しくはスパウト用の穴を開け、更に最終の紙容器形状形
成用の折れ線(クリース)を設ける。
【0039】製造された包材は、所定の寸法に裁断さ
れ、ブランクスと呼ばれる包装用紙に加工される。充填
機内でブランクスの底をシールした後に上部開口から牛
乳、ジュース又はその他の飲料の被充填物を充填し、上
部をシールして、ゲーブルトップ状(屋根型)の紙製包
装容器が得られる。得られた紙容器は、従来の折れ目線
の溝より約10%深くしたのも拘わらず、折れ目線部分
で割れ(クラック)がなく、従って、中身内容物の漏れ
がなかった。しかも、折れ目線の溝が深いことにより、
折目線に沿って折畳んで行う容器の最終成形が容易にな
り、容器形状に優れていた。
【0040】実施例3 坪量100g/m2 剛度約7mNの薄紙(FBL)と坪
量80〜120g/m2 剛度6〜7mNの薄紙(FBL
クラフト)とを、坪量8〜10g/m2 剛度約0mNの
低密度ポリエチレン(LDPE)を間に挟んで、サンド
ウッチコーティングにより積層して紙容器用原紙を作成
した。得られた積層体は、薄紙層(FBL剛度4m)/
LDPE樹脂層(剛度約0mN)/ 薄紙層(UBL剛
度6〜7mN)の層構成を有し、その剛性は2枚の薄紙
層の剛性の合計より5倍以上を有している。
【0041】原紙ロールを印刷機へ搬送し、原紙の表面
に、文字と絵柄をオフセット印刷法で印刷し、所定の箇
所にストロー若しくはスパウト用の穴を開け、更に最終
の紙容器形状形成用の折れ線(クリース)を設ける。印
刷を終了した積層体は、再度ロール状に巻かれ、ラミネ
ーターに送られる。ラミネーターにおいて、押し出し機
に供給された低密度ポリエチレンが高温でTダイから押
し出され、インキ層の外側表面に低密度ポリエチレン最
外層が積層され、また、紙の内側には、この押出しラミ
ネート加工法で低密度ポリエチレン層によりのアルミニ
ウム箔を積層し、更に、そのアルミニウム箔の内側表面
に2層の低密度ポリエチレン最内層を製膜する。得られ
た包材は、低密度ポリエチレン最内層/低密度ポリエチ
レン層/アルミニウム箔/低密度ポリエチレン層/薄紙
層/樹脂層/薄紙層/インキ層/低密度ポリエチレン最
外層の層構成を有する。上述のように、製造された包材
は、ロール状に巻かれ、スリータへ送られ、スリット
幅、スリット位置が確認され規定の長さに巻き取られ、
保管される。
【0042】得られた包材は、折目線が付けられた包材
であり、この包材を長手方向の縦線シールによりチュー
ブ状に成形し、チューブ状に成形された包材内に被充填
物を充填し、チューブ状包材の横断方向に横線シールを
施し、先ず、クッション形若しくは枕状の一次形状に成
形し、包材が帯状の場合は一定間隔に個々に切断し、折
目線に沿って折畳んでブリック状(平行6面体)最終形
状に成形される。
【0043】得られた紙容器は、従来の折れ目線の溝よ
り約10%深く、15%広くしたのも拘わらず、折れ目
線部分で割れ(クラック)がなく、従って、中身内容物
の漏れがなかった。しかも、折れ目線の溝が深いことに
より、折目線に沿って折畳んで行う容器の最終成形が容
易になり、かつ、容器形状に優れていた。
【0044】
【発明の効果】上記実施例に実証されるこの発明によ
り、以下の効果を奏する。 (a)従来の折れ目線の溝より深く、及び/又は広くす
ることができるので、折れ目線部分で正確に設計通りに
容器に角、折り目を形成することができるので、容器形
状に優れたものを得ることができる。
【0045】(b)薄紙の剛度の5倍以上の剛度を有す
る原紙とすることができるので、紙使用量と比較して剛
性が高く容器をえることができる。 (c)折れ目線部分からの割れ(クラック)の発生がな
く、しかも、薄紙層の間に防水性効果のある樹脂層が介
在するので、中身液体食品の内容物の漏れを完全に防止
することができ、安全性の高い紙製包装容器を得ること
ができる。
【0046】(d)従来の折れ目線の溝より深く、及び
/又は広くすることができるので、紙製包装容器の製造
で比較的難しい工程である折目線に沿って折畳んで行う
容器の最終成形工程を容易に実施することができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の薄紙層の間に積層された樹脂層か
    らなる積層体であって、該積層体が該薄紙層各々の合計
    剛度より5倍以上の剛度を有していることを特徴とする
    紙容器用原紙。
  2. 【請求項2】 薄紙層の少なくとも1枚が晒紙である請
    求項1による紙容器用原紙。
  3. 【請求項3】 樹脂層が押し出されたポリオレフィンで
    ある請求項1による紙容器用原紙。
  4. 【請求項4】 樹脂層が押し出されたポリエチレンであ
    る請求項1による紙容器用原紙。
  5. 【請求項5】 樹脂層が両面に接着剤層を有する樹脂シ
    ートである請求項1による紙容器用原紙。
  6. 【請求項6】 剛度3〜12mNの薄紙層及び剛度0〜
    2mNの樹脂層である請求項1による紙容器用原紙。
  7. 【請求項7】 2の薄紙ロールよりそれぞれ薄紙を繰り
    出し、2枚の薄紙間に溶融ポリオレフィンを押し出し
    て、2枚の薄紙層の間に積層されたポリオレフィン樹脂
    層からなる積層体を形成し、該積層体が該薄紙層各々の
    合計剛度より5倍以上の剛度を有していることを特徴と
    する紙容器用原紙の製造法。
  8. 【請求項8】 樹脂層が押し出されたポリエチレンであ
    る請求項7による紙容器用原紙の製造法。
  9. 【請求項9】 2枚の薄紙層の間に積層された樹脂層か
    らなり、該薄紙層各々の合計剛度より5倍以上の剛度を
    有する積層体の原紙と、上記原紙の外側表面に塗布され
    たシール性を有する外側樹脂層と、上記原紙の内側表面
    に塗布された内側樹脂層とからなる紙容器用包材。
  10. 【請求項10】 上記原紙と外側樹脂層との間、若しく
    は、外側樹脂層の外側表面に印刷インキ層を有する請求
    項9による紙容器用包材。
  11. 【請求項11】 上記原紙と内側樹脂層との間、若しく
    は、内側樹脂層の内側表面にバリア層を有する請求項9
    による紙容器用包材。
  12. 【請求項12】 バリア層が、アルミ箔、無機酸化物薄
    膜、エチレンビニルアルコール共重合体層(EVOH
    層)、ナイロン層から選ばれた少なくとも1つからなる
    請求項9による紙容器用包材。
  13. 【請求項13】 2枚の薄紙層の間に積層された樹脂層
    からなり、該薄紙層各々の合計剛度より5倍以上の剛度
    を有する積層体の原紙と、上記原紙の外側表面に塗布さ
    れたシール性を有する外側樹脂層と、上記原紙の内側表
    面に塗布された内側樹脂層とからなり、所定の折れ線が
    形成されている包材を、前記折れ線に沿って折り曲げ、
    密封して形成された紙容器。
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