JP2001519458A - 織物と色彩への安全性が改良された液状漂白剤組成物 - Google Patents

織物と色彩への安全性が改良された液状漂白剤組成物

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JP2001519458A JP2000514979A JP2000514979A JP2001519458A JP 2001519458 A JP2001519458 A JP 2001519458A JP 2000514979 A JP2000514979 A JP 2000514979A JP 2000514979 A JP2000514979 A JP 2000514979A JP 2001519458 A JP2001519458 A JP 2001519458A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、過酸化物漂白剤と塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤を含む液状漂白剤組成物に関する。これらの組成物は、とくに前処理条件下で織物と色彩に対して良好な安全性を有し、優れた染みの除去能力と織物の漂白能力を与えるのに適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は織物の漂白に関する。
【0002】 発明の背景 過酸化物漂白剤含有組成物は、洗濯用洗剤,洗濯用添加剤または洗濯用前処理
剤として洗濯用製品において記載されている。 こびりついた染みや汚れの除去を促進するために、洗濯用製品において双性イ
オン性ベタイン界面活性剤のような界面活性剤を含む過酸化物漂白剤含有組成物
を用いることが知られている。こびりついた染みや汚れとは、グリース,コーヒ
ー,お茶,草,泥や粘土を含む汚れなどのとくに除去し難い染みや汚れのことで
ある。しかし、発明者らは、この種の界面活性剤を含む過酸化物漂白剤含有組成
物の欠点は、特に洗濯の前処理段階で用いた場合、たとえば、織物に直接原液を
塗布し、織物をすすぐか、または洗浄し次いですすぐ前に、長時間にわたりその
まま放置すると、この組成物が織物および/または色彩を傷め、引っ張り強度を 低下させたり、変色または脱色させることであることを見いだした。
【0003】 したがって、本発明の目的は、とくに、織物をすすぐか、または洗浄し次いで
すすぐ前に、漂白剤組成物を原液のまま織物と長時間にわたり接触させておく、
前処理段階で、漂白に対して織物と色彩への安全性を改良することである。
【0004】 過酸化物漂白剤と塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤を含む液状漂
白剤組成物を処方することによって、織物と色彩に対する安全性が改良できるこ
とが、今や判明した。実際に、液状漂白剤組成物が、その組成物を用いて漂白し
た織物と色彩に対して安全であり、かつ、その組成物が洗浄できる汚れの範囲に
大きな柔軟性を示すのは、これらの成分を併用したためである。実際に、普通の
双性イオン性ベタイン界面活性剤の代わりに塩類を含まない双性イオン性ベタイ
ン界面活性剤を用いると、織物と色彩に対する安全性が改良される。 都合がよいことに、これらの組成物は、あぶら状の染みを含む種々の染みに対
して効果的な染み除去能力と効果的な漂白能力を備えている。
【0005】 好適な実施態様においては、これらの塩類を含まない双性イオン性ベタイン界
面活性剤は、エトキシル化非イオン性界面活性剤と併用する。本発明の組成物に
エトキシル化非イオン性界面活性剤を添加すると、マヨネーズ,植物油,皮脂,
メーキャップなどのあぶら状の染みを含む種々の染みを除去する能力を高め、さ
らに、もっと驚いたことに、漂白能力を高めることが判明した。
【0006】 都合がよいことに、本発明の組成物は、洗濯用洗剤や洗濯用添加剤などの洗濯
用製品において用いた場合、およびとくに洗濯用前処理剤として用いた場合また
は硬質表面の洗浄などのその他の家事で用いた場合に、漂白能力および広範囲の
染みや汚れを除去する能力が優れている。
【0007】 更に、本発明の組成物には、長期間貯蔵した場合、物理的にも、また化学的に
も安定であるという利点もある。 本発明のような組成物には、種々の条件、すなわち、硬水や軟水においても並
びに原液のまま、または希釈して使用しても、性能を発揮できるという他の利点
もある。
【0008】 発明の要約 本発明には、過酸化物漂白剤と塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤
を含む液状漂白剤組成物が包含される。
【0009】 本発明では、織物を漂白する場合にこの織物の引っ張り強度を低下させないた
めに、液状過酸化物漂白剤含有組成物に塩を含まない双性イオン性ベタイン界面
活性剤が使用される。
【0010】 本発明では、また、織物を漂白する場合にこの織物の色彩を傷めないように、
液状過酸化物漂白剤含有組成物に塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤
が使用される。
【0011】 本発明には、さらに、この明細書で規定された液状組成物からスタートする織
物を漂白するプロセスが包含される。織物を漂白するプロセスには、この織物を
この明細書の原液または希釈された液状組成物と接触させ、続いてこの織物をす
すぐ工程がある。好適な実施態様では、この織物が「前処理」される場合、この
組成物は原液のまま織物に塗布され、続いて織物は普通の洗浄サイクルで洗浄さ
れる。
【0012】 発明の詳細な記載 液状洗浄組成物 本発明の組成物は、固体やガス状ではなく、液状組成物である。この明細書で
用いている「液状」という用語には、「ペースト状」の組成物が含まれている。
この明細書の液状組成物は、好適には水性組成物である。本発明の液状組成物は
、好適にはpHが7まで、より好適にはpHが1〜6,そしてより一層好適には
pHが1.5〜5.5である。本発明の組成物は、酸性pH領域で処方すると組
成物の化学的安定性が向上し、そして組成物の染み除去能力も向上する。この組
成物のpHは当該分野で周知の酸性化剤で調節することができる。酸性化剤の例
には、クエン酸などの有機酸類と硫酸などの無機酸類がある。
【0013】過酸化物漂白剤 本発明の組成物には、第1の必須成分として、過酸化物漂白剤またはその混合
物が含まれる。過酸化物漂白剤の存在が、この組成物の優れた漂白効果に貢献し
ている。この明細書で用いるのに適した過酸化物漂白剤には、過酸化水素,過酸
化水素の水溶性の供給源,またはそれらの混合物がある。この明細書では、過酸
化水素供給源は、水と接触した時にパーヒドロキシル・イオンを生じる化合物を
指している。
【0014】 この明細書で使用するのに適した過酸化水素の水溶性供給源には、パーカーボ
ネート類,パーシリケート類,モノ過硫酸などの過硫酸類,過ホウ酸類,ジパー
オキシドデカンジオン酸(DPDA)などの過酸類,過フタル酸マグネシウム,過ラ
ウリン酸,過安息香酸とアルキル過安息香酸類,ヒドロパーオキサイド類,脂肪
族および芳香族ジアシルパーオキサイド類,およびそれらの混合物がある。この
明細書の好適な過酸化物漂白剤は、過酸化水素,ヒドロパーオキサイドおよび/ またはジアシルパーオキサイドである。この明細書では、過酸化水素が最も好適
な過酸化物漂白剤である。
【0015】 この明細書で使用するのに適したヒドロパーオキサイド類には、tert-ブチル ヒドロパーオキサイド,クミルヒドロパーオキサイド,2,4,4-トリメチルフ ェニル-2-ヒドロパーオキサイド,ジイソプロピルベンゼン-モノヒドロパーオ キサイド,tert-アミルヒドロパーオキサイドおよび2,5-ジメチルヘキサン-2
,5-ジヒドロパーオキサイドがある。この種のヒドロパーオキサイド類には、洗
濯用製品として用いる場合優れた漂白能力があり、かつ、織物と色彩にとくに安
全であるという利点がある。
【0016】 この明細書で使用するのに適した脂肪族ジアシルパーオキサイド類には、ジラ
ウロイルーパーオキサイド,ジデカノイルーパーオキサイド,ジミリストイルー
パーオキサイドまたはそれらの混合物がある。この明細書で使用するのに適した
芳香族ジアシルパーオキサイドには、たとえば、過酸化ベンゾイルがある。この
種のジアシルパーオキサイド類には、洗濯用製品として用いる場合優れた漂白能
力があり、かつ、織物製品とその色彩にとくに安全であるという利点がある。
【0017】 通常、この明細書の組成物には、全組成物の重量で、0.01〜20%,好適
には1〜15%,そしてより好適には2〜10%の過酸化物漂白剤またはその混
合物が含まれる。
【0018】塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤 第2の必須成分として、本発明の組成物には、塩を含まない双性イオン性ベタ
イン界面活性剤またはその混合物が含まれる。
【0019】 通常、この明細書の組成物は、全組成物の重量で、0.001〜20%,好適
には0.01〜10%,より好適には0.5〜8%、そして最も好適には1〜5
%の塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤またはその混合物を含む。
【0020】 この明細書では「塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤」とは、この
明細書の双性イオン性ベタイン界面活性剤(原料)が、重量で、5%未満,好適
には3%未満,より好適には2%未満,より一層好適には1%未満,そして最も
好適には0.01〜0.5%の塩を含んでいることを意味している。
【0021】 この明細書では、「塩」とは、基本ユニットとして一つ以上のハロゲン原子を
含む陰イオン(または負の分子イオン)と陽イオン(または正の分子イオン)か
らなるカップルを有する物質を意味している。この種の塩には、塩化ナトリウム
,塩化カリウム,臭化ナトリウム,などがある。
【0022】 このような塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤は、逆浸透や分別沈
殿のような普通の製造方法により得られる。たとえば、逆浸透は双性イオン性ベ
タイン界面活性剤原料(商業的に利用できる)を極性溶媒(この種の溶媒は塩を
含まないと考えられている)を接触させ、酢酸セルローズのような半透膜により
分離するという原理に基づくものである。塩は界面活性剤原料から極性溶媒相に
移動できるように、この系に十分な圧力がかけられる。このようにして塩が原料
から除去されて、双性イオン性ベタイン界面活性剤原料は精製される。
【0023】 この明細書で使用するのに適した塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性
剤は、比較的広いpH領域で、同一の分子にカチオン性親水性基、すなわち4級
アンモニウム基と、アニオン性親水性基の両方を含む。代表的なアニオン性親水
性基はカルボキシレート類とスルホネート類であるが、サルフェート類,ホスホ
ネート類などのその他の基も使用することができる。この明細書で使用できる双
性イオン性ベタイン界面活性剤の一般式は下記の通りであり、 R1-N+(R2)(R3)R4- 式中、R1は疎水性基であり;R2は水素,C1-C6 アルキル,ヒドロキシアルキ
ルまたはその他の置換したC1-C6 アルキルであり;R3はC1-C6 アルキル, ヒドロキシアルキルまたはその他の置換したC1-C6 アルキルで、これらはR2 と結合して、NまたはC1-C6 スルホン酸基を有する環状構造を形成することも
でき;R4はカチオン性窒素原子を親水性基に結合する部分であり、通常は1〜 10個の炭素原子を有するアルキレン,ヒドロキシアルキレン,またはポリアル
コキシ基であり;そしてXはカルボキシレート基またはスルホネート基などの親
水性基である。
【0024】 好適な疎水性基R1は、脂肪族か芳香族,飽和か不飽和,置換か非置換の炭化 水素鎖で、アミド基,エステル基などの連結基を含むことができる。より好適に
は、R1は1〜24個,好適には8〜18個,そしてより好適には10〜16個 の炭素原子を有するアルキル基である。これら単純なアルキル基が好ましいのは
、コストと安定性に起因している。しかし、疎水性基R1は下記化学式のアミド 基でもよく、 Ra-C(O)-NH-(C(Rb)2)m 式中、Raは脂肪族か芳香族,飽和か不飽和,置換か非置換の炭化水素鎖で、好 適にはアルキル基で、このアルキル基には8〜20個,好適には18個まで,よ
り好適には16個の炭素原子があり、Rbは水素かヒドロキシであり、そしてm は1〜4,好適には2〜3,より好適には3であり、(C(Rb)2)部分にあるヒド
ロキシ基の数はせいぜい1個である。
【0025】 R2は好適には水素かC1-C3 アルキル、より好適にはメチルである。R3は好
適にはC1-C4 スルホネート基かC1-C3 アルキル、より好適にはメチルである
。R4は好適には(CH2)n であり、nは1〜10,好適には1〜6,より好適に
は1〜3の整数である。
【0026】 とくに適切なアルキルジメチルーベタイン類の例には、ココナッツジメチルー
ベタイン,ラウリルジメチルーベタイン,デシルジメチルーベタイン,2-(N- デシル-N,N-ジメチルアンモニア)アセテート,2-(N-ココ-N,N-ジメチルア
ンモニオ)アセテート,ミリスチルジメチルーベタイン,パルミチルジメチルー ベタイン,セチルジメチルーベタイン,ステアリルジメチルーベタインがある。
【0027】 アミドベタイン類の例には、ココアミドエチルーベタイン,ココアミドプロピ
ルーベタインまたはC10-C14 脂肪族アシルアミドプロピレン(ヒドロプロピレ ン)ースルホベタインがある。
【0028】 これらすべての双性イオン性ベタイン界面活性剤には、5%未満の塩が含まれ
る。 塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤を、織物を漂白する液状過酸化
物漂白剤含有組成物において普通の双性イオン性ベタイン界面活性剤の代わりに
使用した場合、これらの塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤は織物の
引っ張り強度の低下が少なくなることが今判明した。
【0029】 さらに、塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤を、織物製品を漂白す
る液状過酸化物漂白剤含有組成物において普通の双性イオン性ベタイン界面活性
剤の代わりに使用した場合は、これらの塩を含まない双性イオン性ベタイン界面
活性剤は織物の色彩の傷み(変色および/または脱色)を抑制することが判明し た。
【0030】 この組成物が、織物をすすぐ前に、または洗浄し次いですすぐ前に、長時間、
たとえば24時間、汚れた色のついた織物に接触したままにされた時でも、引っ
張り強度の低下や色彩の損傷は少なくなる。実際に、過酸化物漂白剤を含む組成
物にこれらの塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤が存在すると、色の
ついた織物の表面に存在する、漂白感受性の染料および/または銅ホルマザン染
料を含む金属染料および/または金属アゾ染料などの染料の分解(酸化)を防止 する。
【0031】 双性イオン性ベタイン界面活性剤中に塩、すなわち、Cl−やBr−などのハ
ライド類が存在すると、過酸化水素などの過酸化物漂白剤のラジカル分解および
酸化を触媒作用により促進すると考えられている。したがって、織物の表面でフ
リーラジカルの生成を伴うラジカル反応が起きると、引っ張り強度の低下や色彩
の損傷をもたらすと考えられている。塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活
性剤を用いると、過酸化物漂白剤のラジカルによる分解および酸化分解を抑制し
、引っ張り強度の低下や色彩の損傷が少なくなる。
【0032】 織物の引っ張り強度は、織物が破損するまで引っ張ることによって測定する。
織物を破壊するのに必要な力が「極限引っ張り応力」で、これはINSTRONから入 手できる応力ー歪みINSTRONR測定機を用いて測定することができる。引っ張り強
度の低下は、参照とする織物、たとえば、漂白していない織物の引っ張り強度と
、本発明の組成物を用いて漂白した後の同じ織物の引っ張り強度との間の差であ
る。引っ張り強度の低下がゼロということは織物の損傷が認められないことを意
味している。
【0033】 色彩の安全性は、本発明の組成物で前処理した織物と参照とする組成物で前処
理した織物とを並べて比較すれば、目視で評価することができる。適切な尺度を
用いたパネル・スコア・ユニット(PSU)により、色の差と等級付けは目視で評 価し、順位付けすることができる。PSUデータは普通の方法により統計学的に処 理することができる。一方、本発明により得られた色彩の安全性の改良を評価す
るために、種々の型の光学装置と操作手順を用いることができる。たとえば、織
物の色彩の安全性を評価する場合、Hunterlab colour Quest 45/0 装置を用いて
測定することができる。
【0034】 さらに重要なことには、本発明の液状組成物が透明な組成物であることである
。 組成物の外観は、濁度分析により評価することができる。たとえば、組成物の
透明度は、分光光度計により波長800nmにおける吸光度を測定することによ
り求めることができる。
【0035】 本発明の液状組成物の利点は、これらの組成物が長期間貯蔵した時に物理的に
も、また化学的にも安定していることである。 この明細書の組成物の化学的安定性は、組成物の製造後特定の貯蔵時点で利用
可能な酸素(AvO2と省略することがある)の濃度を測定して評価することができ
る。利用可能な酸素の濃度は、ヨウ素滴定法,チオサルフェート滴定法,過マン
ガン酸滴定法およびセリウム滴定法などの当該分野で周知の化学的滴定法により
測定することができる。これらの方法および適切な方法を選択する基準について
は、たとえば、1955年にニューヨークのReinhold Publishing Corp. から発行さ
れたW.C. Schumbらの「Hydrogen Peroxide」および1970年にWiley Int. Science
から発行されたD. Swern編の「Organic Peroxides」に記載されている。 この明細書では「物理的に安定」とは、50℃で7日間組成物に相分離が起き
ないことを意味している。
【0036】随意成分 この明細書の組成物は、さらに、キレート化剤,ビルダー,その他の界面活性
剤,安定剤,漂白活性化剤,汚れの懸濁剤,汚れの懸濁用ポリアミンポリマー,
ポリマー性汚れ遊離剤,ラジカル捕捉剤,触媒,転染剤,溶媒,光沢剤,香料,
顔料および染料などの種々のその他の随意成分を含んでも良い。
【0037】界面活性剤 本発明の組成物には、さらに、上で述べた界面活性剤以外の、非イオン性界面
活性剤,アニオン性界面活性剤,カチオン性界面活性剤および/または両性界面
活性剤を含むその他の界面活性剤を加えることができる。 通常、本発明の組成物には、塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤と
は別の界面活性剤が、全組成物の重量で、0.01〜30%,好適には0.1〜
25%,そしてより好適には0.5〜20%含まれている。
【0038】 この明細書でとくに好適な界面活性剤は、アルコキシル化非イオン性界面活性
剤のような非イオン性界面活性剤である。この明細書で適切な非イオン性界面活
性剤は、下記化学式を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤で、 RO-(C24O)nH 式中、RはC6-C22 アルキル鎖またはC6-C28 アルキルベンゼン鎖であり、n
は0〜20,好適には1〜15,より好適には2〜15,そして最も好適には2
〜12である。この明細書で使用するのに好適なR鎖は、C8-C22 アルキル鎖 である。上で規定したエトキシル化非イオン性界面活性剤の代わりに、またはこ
れらの界面活性剤とともに、この明細書ではプロポキシル化非イオン性界面活性
剤とエトキシ/プロポキシル化非イオン性界面活性剤を使用することができる。
【0039】 好適なエトキシル化非イオン性界面活性剤は上で述べた化学式を持ち、そして
そのHLB(親水性ー親油性バランス)は16未満,好適には15未満,そして
より好適には14未満である。これらのエトキシル化非イオン性界面活性剤は、
あぶら状汚れ除去特性が優れていることが判明した。
【0040】 したがって、この明細書で使用するのに適したエトキシル化非イオン性界面活
性剤は、DobanolR91-2.5(HLB=8.1;RはC9およびC11 アルキル鎖の混合物; nは2.5である)、またはLutensolRT03(HLB=8;RはC13 アルキル鎖;nは3で ある)、またはLutensolRA03(HLB=8;RはC13およびC15 アルキル鎖の混合物 ;nは3である)、またはTergitolR25L3(HLB=7.7;RはC12〜C15 の範囲の長
さアルキル鎖;nは3である)、またはDobanolR23-3(HLB=8.1;RはC12および C13 アルキル鎖の混合物;nは3である)、またはDobanolR23-2(HLB=6.2;Rは
12およびC13 アルキル鎖の混合物;nは2である)、またはDobanolR45-7(HLB
=11.6;RはC14およびC15 アルキル鎖の混合物;nは7である)、またはDobano
lR23-6.5(HLB=11.9;RはC12およびC13 アルキル鎖の混合物;nは6.5である
)、またはDobanolR25-7(HLB=12;RはC12およびC15 アルキル鎖の混合物;n
は7である)、またはDobanolR91-5(HLB=11.6;RはC9およびC11 アルキル鎖の
混合物;nは5である)、またはDobanolR91-6(HLB=12.5;RはC9およびC11
ルキル鎖の混合物;nは6である)、またはDobanolR91-8(HLB=13.7;RはC9お よびC11 アルキル鎖の混合物;nは8である)、またはDobanolR91-10(HLB=14.2
;RはC9およびC11 アルキル鎖の混合物;nは10である)、またはそれらの混 合物である。この明細書で好適なのは、DobanolR91-2.5、またはLutensolRT03、
またはLutensolRA03、またはTergitolR25L3、またはDobanolR23-3、またはDoban
olR23-2、またはそれらの混合物である。DobanolRシリーズの界面活性剤はSHELL
から販売されている。LutensolRシリーズの界面活性剤はBASFから、TergitolR
リーズの界面活性剤はUNION CARBIDEから、それぞれ、販売されている。
【0041】 この明細書で使用するエトキシル化非イオン性界面活性剤を製造する適切な化
学プロセスには、対応するアルコール類をアルキレンオキサイドと所望の比率で
縮合させる方法がある。この種のプロセスは当業者には周知の方法であり、また
当該技術で詳細に記述されている。
【0042】 この明細書の組成物は、これらのエトキシル化非イオン性界面活性剤の一つま
たは異なったHLB(親水性・疎水性バランス)を有するこれらのエトキシル化
非イオン性界面活性剤の混合物を含むのが好ましい。好適な実施態様において、
この明細書の組成物には、HLBが10まで、好適には10未満、より好適には
9未満で上記化学式を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤(すなわち、い
わゆる疎水性エトキシル化非イオン性界面活性剤)、およびHLBが10〜16
、好適には11〜14で上記化学式を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤
(すなわち、いわゆる親水性エトキシル化非イオン性界面活性剤)が含まれてい
る。実際に、この好適な実施態様では、本発明の組成物には、通常、全組成物の
重量で0.01〜15%,好適には0.5〜10%の上記疎水性エトキシル化非
イオン性界面活性剤、および0.01〜15%,好適には0.5〜10%の上記
親水性エトキシル化非イオン性界面活性剤が含まれている。このように異なった
HLBを有するエトキシル化非イオン性界面活性剤の混合物は、種々の疎水性/ 親水性特性を有する広範囲のあぶら状汚れに対して最高のあぶら状汚れの浄化除
去能力を与えるので好ましい。
【0043】 この明細書のエトキシル化非イオン性界面活性剤は、この明細書の塩を含まな
い双性イオン性ベタイン界面活性剤により得られた脂肪性の染みに対する染み除
去性能をさらに高める能力があり、しかも本発明のこれらを含む液状過酸化物漂
白剤含有組成物の漂白性能を改良する。
【0044】 実際に、親水性および疎水性の両織物について、家庭用品およびとくに洗濯用
製品において、微粒子から非微粒子までの、疎水性から親水性までの種々の汚れ
に対して最高の汚れ除去性能を得るために、これらの成分の間でかなりの協力関
係が認められた。
【0045】 この明細書の好適な実施態様では、過酸化物漂白剤を含む本発明の組成物(p
H7まで)において、エトキシル化非イオン性界面活性剤と塩を含まない双性イ
オン性ベタイン界面活性剤が存在するときに、最高の汚れ除去能力と漂白能力が
得られる。この際、エトキシル化非イオン性界面活性剤と塩を含まない双性イオ
ン性ベタイン界面活性剤の重量比は、0.01〜20,好適には0.1〜15,
より好適には0.5〜5そして最も好適には0.8〜3である。
【0046】 都合がよいことには、界面活性剤の全濃度が低いこの明細書の組成物を用いる
と、優れた染み除去能力と漂白能力が得られる。通常、この明細書の組成物には
、全組成物の重量で、0.01〜35%,好適には0.1〜15%,より好適に
は0.5〜10%,より一層好適には10%未満そして最も好適には1〜8%の
エトキシル化非イオン性界面活性剤と塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活
性剤が含まれている。
【0047】 過酸化物漂白剤を含む液状水性組成物(pH7まで)において、塩を含まない
双性イオン性ベタイン界面活性剤に加えてエトキシル化非イオン性界面活性剤を
使用すると、界面活性剤の総濃度が同じ場合に、これらの界面活性剤の内の1種
のみ(すなわち、エトキシル化非イオン性界面活性剤か双性イオン性ベタイン界
面活性剤)を用いた同じ組成物により得られる漂白および汚れ除去能力に比べて
、脂肪性の染み(たとえば、口紅,オリーブ油,マヨネーズ,植物油,皮脂,メ
ーキャップ)を含む種々のタイプの汚れを除去し、漂白する能力が増強される。
たとえば、類似のあぶら状汚れの除去効果が認められるのは、本発明の組成物に
存在するエトキシル化非イオン性界面活性剤と塩を含まない双性イオン性ベタイ
ン界面活性剤の全濃度に比べて、塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤
の濃度が非常に高い場合のみである。
【0048】 染み除去能力は、種々のタイプの染みについて次のようなテスト方法で評価で
きる。 たとえば、前処理条件下で、汚れた織物について染み除去能力を評価する適切
なテスト方法は次の通りである:すなわち、本発明の組成物を原液のまま織物、
好ましくは織物の汚れた部分に塗布し、1〜10分間放置して作用させ、次いで
この前処理した織物を普通の洗浄条件、すなわち、30〜70℃で10〜100
分間という条件で洗浄する。次いで、本発明の組成物で前処理した織物と、同じ
組成であるが、界面活性剤としてアルコキシル化非イオン性界面活性剤のみ、ま
たは塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤のみを含む参照組成物で前処
理した織物とを一対比較で比較して、染みの除去効果を評価する。パネル・ユニ
ット(psu)における差を定めるために0〜4の範囲で目視による格付けを用い る。 漂白能力は染み除去能力と同様に評価するが、用いた染みはコーヒーやお茶な
ど漂白できる染みである。
【0049】 この明細書で使用するのに適したその他の非イオン性界面活性剤には、下記化
学式のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤またはそれらの混合物がある。 R2-C(O)-N(R1)-Z 式中、R1 はH,C1-C4アルキル,C1-C4 ヒドロカルビル,2-ヒドロキシエ
チル,2-ヒドロキシプロピルまたはそれらの混合物であり、R2 はC5-C31ヒ ドロカルビルであり、そしてZは鎖に直接結合した3個以上のヒドロキシルを備
えた線状ヒドロカルビル鎖またはそれらのアルコキシル化誘導体を有するポリヒ
ドロキシヒドロカルビルである。
【0050】 好適には、R1 はC1-C4アルキル,より好適にはC1 またはC2 アルキルそ して最も好適にはメチルであり、R2 は直鎖C7-C19 アルキルまたはアルケニ ル,好適には直鎖C9-C18 アルキルまたはアルケニル,より好適には直鎖C11-
18 アルキルまたはアルケニル,そして最も好適には直鎖C11-C14 アルキル またはアルケニル,またはそれらの混合物である。Zは、好適には、還元アミノ
化反応において還元糖から導かれ、より好適にはZはグリシチルである。適切な
還元糖には、グルコース,フラクトース,マルトース,ラクトース,ガラクトー
ス,マンノース,キシロースがある。原料としては、高デキストロースのコーン
シロップ,高フラクトースのコーンシロップ,および高マルトースのコーンシロ
ップ並びに上で挙げた個々の糖類を使用することができる。これらのコーンシロ
ップからは、Zの糖成分の混合物が得られる。原料を例示したのは、他の適切な
原料を排除するわけではない。Zは好適には、 -CH2-(CHOH)n-CH2OH -CH(CH2OH)-(CHOH)n-1-CH2OH -CH2(CHOH)2(CHOR')(CHOH)-CH2OH からなる群から選択し、式中、nは3から5までの整数であり、R' はHまたは
環状または脂肪族単糖類およびそれらのアルコキシル化誘導体である。最も好適
なのはnが4のグリシチル類、とくに -CH2-(CHOH)4-CH2OH である。
【0051】 化学式、R2-C(O)-N(R1)-Z、において、R1 は、たとえば、N-メチル,
N-エチル,N-プロピル,N-イソプロピル,N-ブチル,N-2-ヒドロキシエチ
ルまたはN-2-ヒドロキシプロピルである。R2-C(O)-N<は、たとえば、コ カミド,ステアラミド,オレアミド,ラウラミド,ミリスタミド,カプリカミド
,パルミタミド,タロウアミドなどである。Zは1-デオキシグルシチル,2-デ
オキシフラクチチル,1-デオキシマルチチル,1-デオキシアクチチル,1-デ オキシガラクチチル,1-デオキシマンニチル,1-デオキシマルトトリオチチル
などである。 この明細書で使用するのに適したポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、商品名HOER としてヘキストが販売している。
【0052】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤の製造方法は、当該分野で周知の方法
である。一般に、これらの界面活性剤は、還元アミノ化反応においてアルキルア
ミンを還元糖と反応させて対応するN-アルキル-ポリヒドロキシアミンを形成し
、次いで、N-アルキル-ポリヒドロキシアミンを縮合/アミド化工程で脂肪族エ ステルまたはトリグリセリドと反応させてN-アルキル,N-ポリヒドロキシ脂肪
酸アミドを形成する。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド含有組成物を製造する方法は
、たとえば、1959年2月18日Thomas Hedley & Co., Ltd. に発行された英国特許
明細書第 809,060 号、1960年12月20日E.R. Wilson に発行された米国特許第 2,
965,576号、1955年3月8日A.M. Schwartz に発行された米国特許第 2,703,798 号、1934年12月25日Piggottに発行された米国特許第 1,985,424号、およびWO
92/06070に記載されている。なお、これらの特許はこの明細書の参考文献の一部
である。
【0053】 この明細書の組成物に使用するのに適したアニオン性界面活性剤には、化学式
ROSO3Mの水溶性塩類または酸類があり、式中、Rは好適にはC10-C24 ヒ ドロカルビル、好適にはC10-C20 アルキル成分,より好適にはC12-C18 アル
キルまたはヒドロキシアルキルを有するアルキルまたはヒドロキシアルキルであ
り、そしてMはHまたはカチオン、たとえば、アルカリ金属カチオン(たとえば
、ナトリウム,カリウム,リチウム),アンモニウムまたは置換アンモニウム(
たとえば、メチルー,ジメチルー,およびトリメチルアンモニウムカチオン類お
よびテトラメチルアンモニウムなどの4級アンモニウムカチオン類およびジメチ
ルピペルジニウムカチオン類およびエチルアミン,ジエチルアミン,トリエチル
アミン,およびそれらの混合物などのアルキルアミン類から導かれた4級アンモ
ニウムカチオン類)である。通常、比較的低い洗浄温度(たとえば、約50℃未
満)ではC12-16 のアルキル鎖が好ましく、一方、比較的高い洗浄温度(たとえ
ば、約50℃より上)ではC16-18 のアルキル鎖が好ましい。
【0054】 この明細書で使用するのに適したその他のアニオン性界面活性剤には、化学式
RO(A)mSO3Mの水溶性塩類または酸類があり、式中、Rは好適にはC10-C2 4 アルキル成分,好適にはC12-C20の、より好適にはC12-C18 アルキルまた はヒドロキシアルキルを有する非置換のC10-C24アルキルまたはヒドロキシア ルキルであり、Aはエトキシまたはプロポキシ基であり、mはゼロより大きく,
通常は約0.5〜約6,より好適には約0.5〜約3の範囲にあり、そしてMはH
またはカチオン、たとえば、金属カチオン(たとえば、ナトリウム,カリウム,
リチウム,カルシウム,マグネシウム,など),アンモニウムまたは置換アンモ
ニウムカチオンである。この明細書では、アルキルエトキシル化サルフェート類
、並びにアルキルプロポキシル化サルフェート類が考えられる。置換アンモニウ
ムカチオンの具体的な例には、メチルー,ジメチルー,およびトリメチルアンモ
ニウムおよびテトラメチルアンモニウム,ジメチルピペルジニウムなどの4級ア
ンモニウムカチオン類およびエチルアミン,ジエチルアミン,トリエチルアミン
,およびそれらの混合物などのアルキルアミン類から導かれたカチオン類である
。代表的な界面活性剤は、C12-C18 アルキルポリエトキシレート(1.0)サル フェート[C12-C18E(1.0)M],C12-C18 アルキルポリエトキシレート( 2.25)サルフェート[C12-C18E(2.25)M],C12-C18 アルキルポリエ
トキシレート(3.0)サルフェート[C12-C18E(3.0)M],およびC12-C18 アルキルポリエトキシレート(4.0)サルフェート[C12-C18E(4.0)M]が
ある。ここで、Mは便宜上ナトリウムとカリウムから選択している。
【0055】 この明細書では、洗浄の目的に有用な他のアニオン性界面活性剤も使用するこ
とができる。これらには、石鹸、C9-C20 線状アルキルベンゼンスルホネート 類、C8-C22 一級または二級アルカンスルホネート類、C8-C24 オレフィンス
ルホネート類、アルカリ土類金属シトレート類の熱分解生成物のスルホン化によ
りつくられたスルホン化ポリカルボン酸類(たとえば、英国特許明細書第 1,082
,179 号に記載されている)、C8-C24アルキルポリグリコエーテルサルフェー ト類(10モルまでのエチレンオキサイドを含む)、C14-C16 メチルエステル
スルホネート類などのアルキルエステルスルホネート類、アシルグリセロールス
ルホネート類、脂肪族オレイルグリセロールスルホネート類、アルキルフェノー
ルーエチレンオキサイドエーテルスルホネート類、パラフィンスルホネート類、
アルキルホスホネート類、アシルイセチオネート類などのイセチオネート類、N
ーアシルタウレート類、アルキルサクシナメート類とスルホサクシネート類、ス
ルホサクシネートのモノエステル類(とくに飽和および不飽和のC12-C18 モノ
エステル類)およびスルホサクシネートのジエステル類(とくに飽和および不飽
和のC14-C16 ジエステル類)、アルキルポリグルコシドのサルフェートなどの
アルキル多糖類のサルフェート類(非イオン性非サルフェート化化合物について
は後で述べる)、分岐一級アルキルサルフェート類、下記化学式のポリエトキシ
カルボキシレート類 RO(CH2CH2O)kCH2COO-M+ 式中、RはC8-C22 アルキル,kは0〜10の整数,Mは可溶性の塩形成カチ オンである。ロジン,水素化ロジンなどの樹脂酸類や水素化樹脂酸類も適切であ
り、これらの酸類はトール油に存在するかトール油から導かれる。さらに、「Su
rface Active Agents and Detergents」(SchwartzらによるVol.IとII)に例が挙
げられている。1975年12月30日に発行されたLaughlinらの米国特許第 3,929,678
号の23欄の58行から29欄の23行にかけてこの種の界面活性剤がいろいろ
開示されている。なお、この特許はこの明細書の参考文献の一つである。
【0056】 この明細書で使用するのに適したその他のアニオン性界面活性剤には、酸形お
よび/または塩形のアシルサルコシネートまたはその混合物があり、好適には下 記化学式を有する長鎖サルコシネート類である。
【0057】
【化1】
【0058】 式中、Mは水素またはカチオン性部分であり、Rは11〜15個,好適には11
〜13個の炭素原子を有するアルキル基である。好適なMは水素およびアルカリ
金属、とくにナトリウムとカリウムである。このアシルサルコシネート界面活性
剤は、天然脂肪酸およびアミノ酸サルコシン(Nーメチルグリシン)から導かれ
る。これらはそれらの塩の水溶液としてまたはそれらの酸形は粉末として使用す
るのに適している。このアシルサルコシネート類は、天然脂肪酸の誘導体である
から、迅速、かつ、完全に生分解し、皮膚との親和性もよい。
【0059】 したがって、この明細書で使用するのに適した長鎖アシルサルコシネート類に
は、C12 アシルサルコシネート(すなわち、上記化学式のアシルサルコシネー トで、Mが水素でありそしてRが炭素原子数11個のアルキル基である)、およ
びC14 アシルサルコシネート(すなわち、上記化学式のアシルサルコシネート で、Mが水素でありそしてRが炭素原子数13個のアルキル基である)がある。
12 アシルサルコシネートは、たとえば、Hampshireから供給されたHamposul L
-30Rとして販売されている。C14 アシルサルコシネートは、たとえば、Hampshi
reから供給されたHamposul M-30Rとして販売されている。
【0060】 この明細書で使用するのに適した両性界面活性剤には、下記化学式のアミンオ
キサイド類がある。 R123NO 式中、R1,R2およびR3 はそれぞれが、飽和置換または非置換,線状または分
岐した,炭素原子数1〜30個の炭化水素鎖である。本発明で使用するのに好適
なアミンオキサイド界面活性剤は、化学式R123NOのアミンオキサイド類で
あり、式中、R1は炭素原子数が1〜30個,好適には6〜20個,より好適に は8〜16個,最も好適には8〜12個の炭化水素鎖であり、R2およびR3 は それぞれが、置換または非置換,線状または分岐した,炭素原子数1〜4個,好
適には1〜3個,そしてより好適にはメチル基である炭化水素鎖である。R1
、飽和置換または非置換,線状または分岐した炭化水素鎖でよい。この明細書で
使用するのに適したアミンオキサイド類は、たとえば、ヘキストから販売されて
いるC8-C10並びにC12-C16 アミンオキサイド類の天然ブレンドである。
【0061】キレート化剤 本発明の好適な実施態様において、組成物のイオン強度は、1×10-4Mより
,好適には5×10-3Mより,そしてより好適には1×10-3Mより高い。実際
に、このようにイオン強度の高い本発明の組成物を処方すると、染み除去能力と
漂白能力がさらに改良されることが認めらた。イオン強度が高いほど、染み除去
能力と漂白能力が高い。実際に、本発明の組成物の好適なpH条件(酸性〜中性
)下では、とくに組成物のpHが組成物中に存在する塩を含まない双性イオン性
ベタイン界面活性剤のpkaより高い場合は、この界面活性剤は双極構造であり
、その充填はイオン強度により強く影響を受けると考えられている。
【0062】 組成物のイオン強度は、キレート化剤またはそれらの混合物のような種々の成
分を添加することにより増加することができる。 したがって、本発明の組成物には、好適な随意成分としてキレート化剤を加え
ることができる。適切なキレート化剤は、ホスホネートキレート化剤,アミノカ
ルボキシレート・キレート化剤,その他のカルボキシレート・キレート化剤,多
官能性置換芳香族キレート化剤,エチレンジアミン-N,N'-ジこはく酸,または
それらの混合物からなる群から選択したキレート化剤などの当業者には周知のも
のである。
【0063】 キレート化剤は、本発明の組成物において、組成物のイオン強度を増加するこ
とができるので、その結果種々の表面でこれらの組成物の染み除去能力と漂白能
力を上げることが望まれている。キレート化剤は、本発明の組成物の効果、すな
わち、とくに洗濯用前処理製品において、織物の引っ張り強度の低下および/ま
たは色彩の損傷を少なくする効果に寄与する。実際に、キレート化剤は、織物の
表面および/または洗浄組成物(原液または希釈された)中に存在する金属イオ ンの過酸化物漂白剤をラジカル分解する作用を弱める。
【0064】 この明細書で使用するのに適したホスホネート・キレート化剤には、アルカリ
金属エタン 1ーヒドロキシージホスホネート類(HEDP)、アルキレンポリ(アル キレンホスホネート)、並びにアミノアミノトリ(メチレンホスホス酸)(ATMP),
ニトリロトリメチレンホスホネート類(NTP),エチレンジアミンテトラメチレン ーホスホネート類,およびジエチレントリアミンペンタメチレンーホスホネート
類(DTPMP)を含むアミノホスホネート化合物がある。ホスホネート化合物は、酸 形としてまたは酸官能基の一部またはすべてについて異なったカチオンの塩類と
して存在できる。この明細書で使用するのに好適なホスホネート・キレート化剤
は、ジエチレントリアミンペンタメチレンーホスホネート類(DTPMP)およびエタ ン 1ーヒドロキシージホスホネート類(HEDP)である。この種のホスホネート・ キレート化剤は、商品名DEQUESTRとしてモンサントから販売されている。
【0065】 多官能性置換芳香族キレート化剤も、この明細書の組成物において有用である
。1974年5月21日に発行されたConnorらの米国特許第 3,812,044号を参照のこと
。酸形をしたこの種の好適な化合物は、1,2-ジヒドロキシ-3,5-ジスルホベ ンゼンなどのジヒドロキシ-ジスルホベンゼン類である。
【0066】 この明細書で使用するのに好適な生分解性キレート化剤は、エチレンジアミン
-N,N'-ジこはく酸、またはそれらのアルカリ金属,アルカリ土類金属,アンモ
ニウムまたは置換アンモニウム塩,またはそれらの混合物である。エチレンジア
ミン-N,N'-ジこはく酸類、とくに(S,S)異性体は、1987年11月3日に発行
されたHartmanらの米国特許第 4,704,233号に詳細に記載されている。エチレン ジアミン-N,N'-ジこはく酸類は、たとえば、商品名ssEDDSRとしてPalmer Rese
arch Laboratoriesから販売されている。
【0067】 この明細書で使用するのに適したアミノカルボキシレート類には、エチレンジ
アミンーテトラアセテート類,ジエチレントリアミンーペンタアセテート類,ジ
エチレントリアミンーペンタアセテート(DTPA),Nーヒドロキシエチルエチレン
ジアミンートリアセテート類,ニトリロトリアセテート類,エチレンジアミンテ
トラプロピオネート類、トリエトレンテトラアミンヘキサアセテート類、エタノ
ールジグリシン類,プロピレンジアミンーテトラ酢酸(PDTA)およびメチルグリシ
ンージ酢酸(MGDA),の酸形またはアルカリ金属,アンモニウム,および置換アン
モニウム塩形、の両方がある。この明細書で使用するのにとくに適したアミノカ
ルボキシレート類は、ジエチレントリアミンーペンタ酢酸とプロピレンジアミン
ーテトラ酢酸(PDTA)であり、これらは、たとえば、Trilon FSRという商品名でB
ASFが販売している。他に、メチルグリシンージ酢酸(MGDA)もある。
【0068】 この明細書で用いるカルボキシレート・キレート化剤には、さらに、サルチル
酸,アスパラチン酸,グルタミン酸,グリシン,マロン酸またはそれらの混合物
がある。 この明細書で用いるキレート化剤には、他に、下記化学式の化合物があり、
【0069】
【化2】
【0070】 式中、R1,R2,R3よびR4 はそれぞれ、ーH,アルキル,アルコキシ,アリ ール(aryl),アリールオキシ(aryloxy),ーCl,ーBr,ーNO2,ーC(O)R
',およびSO2R" からなる群から選択し;ここで、R' はーH,ーOH,ア ルキル,アルコキシ,アリールおよびアリールオキシからなる群から選択し:R
" はアルキル,アルコキシ,アリールおよびアリールオキシからなる群から選択
し;そしてR5,R6,R7よびR8 はそれぞれ、ーHおよびアルキルから選択す る。
【0071】 この明細書で使用するのにとくに好適なキレート化剤は、アミノアミノトリ( メチレンホスホン酸),ジエチレントリアミノーペンタ酢酸,ジエチレントリア ミノーペンタメチレンホスホネート,1ーヒドロキシエタンージホスホネート,
エチレンジアミン-N,N'-ジこはく酸,およびそれらの混合物である。
【0072】 通常、本発明の組成物には、全組成物の重量で、5%まで,好適には0.01
〜1.5%,より好適には,0.01〜0.5%のキレート化剤またはその混合
物を加えることができる。
【0073】ラジカル捕捉剤 本発明の組成物には、ラジカル捕捉剤またはその混合物を加えることができる
。この明細書で使用するのに適したラジカル捕捉剤には、周知の置換モノー お よびジヒドロキシベンゼン類およびそれらの同族体、アルキルおよびアリールカ
ルボキシレート類とそれらの混合物がある。この明細書で使用するのに適したこ
の種のラジカル捕捉剤には、ジーtert-ブチルヒドロキシトルエン(BHT),ハイド
ロキノン,ジーtert-ブチルハイドロキノン,モノーtert-ブチルハイドロキノン
,tert-ブチルヒドロキシアニソール,安息香酸,トルイル酸,カテコール,ter
t-ブチルカテコール,ベンジルアミン,1,1,3-トリス(2ーメチル-4-ヒドロ
キシ-5-tert-ブチルフェニル)ブタン,nープロピルガレート,またはそれらの
混合物があり、そして非常に好適なのはジーtert-ブチルヒドロキシトルエンで ある。nープロピルガレートのようなラジカル捕捉剤は、商品名Nipanox S1Rと してNipa Laboratoriesが販売している。ラジカル捕捉剤は、使用する場合、通 常、全組成物の重量で、10%まで、好適には0.001〜0.5%の範囲で含 まれている。
【0074】 本発明の組成物が洗濯用製品、とくに洗濯用前処理製品において使用される場
合、ラジカル捕捉剤はこの組成物の効果、すなわち、織物の引っ張り強度の低下
および/または色彩の損傷を少なくする効果に寄与する。
【0075】酸化防止剤 本発明の組成物には、さらに、酸化防止剤またはその混合物を加えることがで
きる。通常、この明細書の組成物には、全組成物の重量で、10%まで,好適に
は0.002〜5%,より好適には0.005〜2%,そして最も好適には0.
01〜1%の酸化防止剤またはその混合物が含まれている。
【0076】 この明細書で使用するのに適した酸化防止剤には、クエン酸,アスコルビン酸
,酒石酸,アジピン酸およびソルビン酸などの有機酸、レシチンのようなアミン
類、およびグルタミン酸,メチオニンまたはシステインなどのアミノ酸、アスコ
ルビルーパルミテート,アスコルビルーステアレートおよびトリエチルサイトレ
ートなどのようなエステル類、またはそれらの混合物がある。この明細書で使用
するのに好適な酸化防止剤は、クエン酸,アスコルビン酸,アスコルビルーパル
ミテート,レシチンまたはそれらの混合物である。
【0077】漂白活性化剤 本発明の組成物には、随意成分として、漂白活性化剤またはその混合物を加え
ることができる。この明細書で、「漂白活性化剤」とは、過酸化水素と反応して
過酸を形成する化合物を意味している。このようにして形成された過酸が、活性
化された漂白剤を構成する。この明細書で使用するのに適した漂白活性化剤には
、エステル類,アミド類,イミド類,または無水物に属する化合物がある。この
種の適切な化合物の例は、英国特許第 1,586,769 号と第 2,143,231 号で開示さ
れている。また、これらの化合物を小球状にする方法は、欧州特許出願EPーA
ー62 523 に記載されている。この明細書で使用するこの種の化合物の適切な例 は、たとえば、米国特許第 4,818,425号に記載されているテトラセチルエチレン
ジアミン(TAED),3,5,5-トリメチルヘキサノイルオキシーベンゼンスルホン 酸ナトリウム,ジパーオキシドデカノン酸、および、たとえば、米国特許第 4,2
59,201号に記載されているパーオキシアジピン酸のノニルアミド、およびnーノ
ナノイルオキシーベンゼンスルホネート(NOBS)である。置換または非置換の、ベ
ンゾイルカプロラクタム,オクタノイルカプロラクタム,ノナノイルカプロラク
タム,ヘキサノイルカプロラクタム,デカノイルカプロラクタム,ウンデセノイ
ルカプロラクタム,ホルミルカプロラクタム,アセチルカプロラクタム,プロパ
ノイルカプロラクタム,ブタノイルカプロラクタム,ペンタノイルカプロラクタ
ム,またはそれらの混合物からなる群から選択したNーアシルカプロラクタムも
適切である。興味深い特定の族の漂白活性化剤がEP 624 154 で開示され、そ の族の中でとくに好適なのは、アセチルトリエチルシトレート(ATC)である。ア セチルトリエチルシトレートには、この化合物はクエン酸とアルコールに分解す
るので、環境に優しいという利点がある。さらに、アセチルトリエチルシトレー
トは、貯蔵中の製品において加水分解安全性に優れており、かつ、効果的な漂白
活性化剤である。最後に、アセチルトリエチルシトレートは、この組成物に良好
なビルディング・キャパシティを与える。本発明の組成物には、全組成物の重量
で、0.01〜20%,好適には1〜10%,そしてより好適には3〜7%の上
記漂白活性化剤またはその混合物が含まれている。
【0078】織物を前処理する方法 本発明では、本発明の液状組成物は、汚れた織物の少なくとも一部に原液のま
ま塗布し、この織物をすすぐか、又は洗浄し次いですすぐ前に、通常、数秒から
数時間の間この織物に作用させる。
【0079】 この様式では、この組成物を乾燥した織物に残さない場合は、この織物をすす
ぐか、又は洗浄し次いですすぐ前に、10秒〜1時間,好適には1〜15分,よ
り好適には1〜5分の間、この組成物を原液のまま織物に作用させることができ
る。とくに厄介な染みでは、スポンジやブラシでこの織物を擦ったり、または織
物どうしで互いに擦るのがよい。
【0080】 この明細書では、「洗浄」とは、織物を水性浴中で、少なくとも1種の界面活
性剤を含む普通の洗浄剤組成物と接触させることである。洗浄は洗濯機で行って
もよいし、手作業で行ってもよい。
【0081】 「原液のまま」とは、液状組成物を希釈せずに前処理する織物に直接塗布する
ことである。すなわち、この明細書の液状組成物はこの明細書で記載したとおり
に織物に塗布される。
【0082】 本発明の汚れた織物を前処理する方法によれば、この明細書の液状水性組成物
は乾燥した織物には残さないことが望ましい。水が蒸発すると、織物表面のフリ
ーラジカルの濃度が上がり、したがって、連鎖反応の速度が上がることが判明し
た。液状組成物が乾燥後の織物に残されると、水が蒸発した時に自動酸化反応が
起きることも考えられている。この自動酸化反応は、パーオキシ・ラジカルを生
じ、このラジカルがセルローズを分解する。したがって、液状過酸化物漂白剤含
有組成物で織物を前処理した場合に、引っ張り強度の低下や色彩の損傷を少なく
するためには、この明細書で述べたように、汚れた織物の前処理工程で乾燥した
織物に液状組成物を残さないことが必要である。
【0083】 この明細書の組成物は「ソーキング様式」で使用することもできる。すなわち
、この様式では、この明細書で規定した組成物をまず水性浴で希釈し、織物をす
すぐ前に、織物をこの浴に漬けるか、または代表的な洗濯用洗剤を溶解または分
散して形成された洗浄液の他に、この明細書で規定した組成物が加えられる「洗
浄経由様式」の洗浄液に漬ける。両方のケースで、この組成物が完全に乾く前に
、この組成物と接触した織物をすすぐことが必須である。
【0084】 一般に「ソーキング」と呼ばれる別の様式において、このプロセスには、この
液状組成物の原液を水性浴に加え、希釈された組成物を形成する工程が含まれて
いる。水性浴における液状組成物の希釈レベルは、通常、1:85まで,好適に
は1:50まで,そしてより好適には約1:25(組成物:水)である。次いで
、織物をこの液状組成物を含む水性浴と接触させ、最後にこの織物をすすぐか、
洗浄してからすすぐ。その実施態様では、好適にはその液状組成物を含む水性浴
に織物を浸し、そして1分〜48時間,好適には1〜24時間の間織物をその中
に漬けるのが好ましい。
【0085】 一般に「漂白経由の洗浄」と呼ばれる「ソーキング」の従属の実施態様と考え
られるさらに別の様式では、この液状組成物はいわゆる洗濯用添加剤として使わ
れている。その実施態様では、普通の洗濯用洗剤を水に溶解または分散して水性
浴が形成される。液状組成物を原液のまま水性浴と接触させ、次いで織物を液状
組成物を含む水性浴に接触させる。最後に、この織物をすすぐ。
【0086】 この明細書の組成物は、最終用途により、普通のびん,開口部にローラーの付
いたびん,スポンジ,ブラッシャー(brusher),噴霧器を含む種々の容器に充填 することができる。 下記実施例により本発明についてさらに説明する。
【0087】 実施例 下記の組成物は、表に示す組成物を表に記載した比率(とくに明記しないかぎ
り重量%)で混合してつくった。
【0088】
【表1】
【0089】 HEDPは、1-ヒドロキシエタンージホスホネートである。 DTPMPは、ジエチレントリアミンーペンタメチレンホスホネートである
。 BHTは、ジーtert-ブチルヒドロキシトルエンである。 塩を含まないベタインは、0.3重量%の塩化ナトリウムを含むラウリルー ジメチルベタインである。このベタインは、市販されているラウリルージメチル
ベタインであるGENAGEN LAB(ヘキスト)(7.5%の塩化ナトリウムが含まれて
いる)を精製して得られる。
【0090】 汚れた色のついた織物の漂白に組成物I〜VIIIを用いると、これらの組成物は
、とくに口紅,メーキャップ,オリーブ油,マヨネーズ,皮脂などの脂肪性の染
みに対して優れた総合的な染み除去能力を示し、織物と色彩を損なうことなく優
れた漂白能力を示す。
【0091】 前処理様式で用いた場合、組成物I〜VIIIのすべては原液のまま織物の汚れた
部分に塗布し、5分間そのまま作用させる。次いで、この織物を普通の洗剤で洗
浄し、すすぐ。
【0092】 漂白経由洗浄様式で用いた場合、組成物I〜VIIIのすべては普通の洗剤を溶解
してつくった水性浴と接触する。次いで、織物を液状洗剤を含む水性浴に接触さ
せ、そしてこの織物をすすぐ。これらは、100mLの液状組成物を10リット
ルの水で希釈されているソーキング様式で使うこともできる。次いで、この織物
をこの組成物を含む水性浴に接触させ、さらに、その中に24時間漬けておく。
最後にすすぐ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ジウンティ,ステファノ イタリア国61033 フェルミニャーノ、ヴ ィア、フラミニア 19 (72)発明者 アントニオーリ,サビーナ イタリア国00166 ローマ、ヴィアーレ、 デラ、マグリアネッラ 65ティ Fターム(参考) 4H003 AC08 AD04 AD05 BA12 DA01 EA03 EA20 EB04 EB08 EB09 EB10 EB13 EB24 ED02 EE04 EE05 EE06 FA08 FA15 FA28 FA42

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化物漂白剤と塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活
    性剤とを含む液状漂白剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記組成物が、全組成物の重量で、0.001〜20%,好 適には0.01〜10%,より好適には0.5〜8%,そして最も好適には1〜5
    %の、塩を含まない前記双性イオン性ベタイン界面活性剤またはその混合物を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記双性イオン性ベタイン界面活性剤が、重量で、4%未満
    ,好適には3%未満,より好適には2%未満,より一層好適には1%未満,そし
    て最も好適には0.01〜0.5%の塩類を含むことを特徴とする前項までの請求
    項のいずれかに記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤が下記化
    学式の化合物であり、 R1-N+(R2)(R3)R4- 式中、R1は脂肪族か芳香族の,飽和か不飽和の,置換か非置換の炭化水素鎖で 、アミド基,エステル基などのような連結基を含むことができ、好適にはアルキ
    ル基またはアミド基であり、前記アルキル基には1〜24個,好適には8〜18
    個,そしてより好適には10〜16個の炭素原子を含み、そして前記アミド基の
    化学式は下記の通りであり、 Ra-C(O)-NH-(C(Rb)2)m 式中、Raは脂肪族か芳香族の,飽和か不飽和の,置換か非置換の炭化水素鎖で あり、好適にはアルキル基であり、前記アルキル基には8〜20個,好適には1
    8個まで,より好適には16個までの炭素原子を含み、Rbは水素かヒドロキシ であり、そしてmは1〜4,好適には2〜3,より好適には3であり、(C(Rb) 2 )部分にあるヒドロキシ基の数はせいぜい1個であり; R2は水素,C1-C6 アルキル,ヒドロキシアルキルまたはその他の置換C1-C6 アルキルであり; R3はC1-C6 アルキル,ヒドロキシアルキルまたはその他の置換C1-C6 アル キルで、これらはR2と結合して、NまたはC1-C6 スルホン酸基を有する環状 構造を形成することもでき; R4はカチオン性窒素原子を親水性基に結合する部分であり、通常は1〜10個 の炭素原子を有するアルキレン,ヒドロキシアルキレン,またはポリアルコキシ
    基であり; そしてXはカルボキシレート基またはスルホートである、 ことを特徴とする前項までの請求項のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記過酸化物漂白剤が、過酸化水素または過炭酸類,パーシ
    リケート類,過硫酸類,過ホウ酸類,過酸類,ヒドロパーオキサイド類,脂肪族
    および芳香族ジアシルパーオキサイド類,およびそれらの混合物からなる群から
    選択した過酸化水素の水溶性供給源、好適には過酸化水素,tert-ブチルヒドロ パーオキサイド,クミルヒドロパーオキサイド,2,4,4-トリメチルフェニル-
    2-ヒドロパーオキサイド,ジイソプロピルベンゼン-モノヒドロパーオキサイド
    ,tert-アミルヒドロパーオキサイド,2,5-ジメチルヘキサン-2,5-ジヒドロ
    パーオキサイド,ジラウロイルーパーオキサイド,ジデカノイルーパーオキサイ
    ド,ジミリストイルーパーオキサイド,過酸化ベンゾイルまたはそれらの混合物
    であり、そしてより好適には過酸化水素である、ことを特徴とする前項までの請
    求項のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記組成物が、全組成物の重量で、0.01〜20%,好適 には1〜15%,そしてより好適には2〜10%の過酸化物漂白剤またはその混
    合物を含むことを特徴とする前項までの請求項のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記組成物が、さらに、下記の化学式のエトキシル化非イオ
    ン性界面活性剤を含み、 RO-(C24O)nH 式中、RはC6-C22 アルキル鎖またはC6-C28 アルキルベンゼン鎖であり、n
    は0〜20,好適には1〜15,より好適には2〜15,最も好適には2〜12
    の整数,またはそれらの混合物であり、そして通常全組成物の重量で、30%ま
    で,好適には0.1〜25%,そしてより好適には0.5〜20%の前記エトキシ
    ル化非イオン性界面活性剤を含むことを特徴とする前項までの請求項のいずれか
    に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記組成物が、さらに、全組成物の重量で、通常5%まで,
    好適には0.01〜1.5%のキレート化剤またはその混合物を含むことを特徴と
    する前項までの請求項のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記キレート化剤が、ホスホネートキレート化剤、アミノカ
    ルボキシレートキレート化剤、別のカルボキシレートキレート化剤、多官能性置
    換芳香族キレート化剤、エチレンジアミン-N,N'-ジコハク酸、またはそれらの
    混合物であり、そしてより好適にはアミノアミノトリ(メチレンホスホン酸)、 ジエチレンートリアミノペンタ酢酸、ジエチレントリアミンーペンタメチレンホ
    スホネート、1-ヒドロキシエタンージホスホネート、エチレンジアミン-N,N'
    -ジコハク酸、またはそれらの混合物であることを特徴とする、請求項8に記載 の組成物。
  10. 【請求項10】 前記組成物が、水性組成物であり、そのpHが7まで,好
    適には1〜6,そしてより好適には1.5〜5.5であることを特徴とする前項
    までの請求項のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前項までのいずれかの請求項に記載の液状組成物の原液を
    水性浴中で希釈し、織物を前記液状組成物を入れた前記水性浴に接触させ、続い
    て前記織物をすすぐか、または洗浄し次いですすぐ工程を含むことを特徴とする
    織物を漂白する方法。
  12. 【請求項12】 織物を前記液状組成物を入れた前記水性浴に、1分〜48
    時間,好適には1〜24時間の期間漬けておくことを特徴とする請求項11に記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 前記水性浴が、普通の洗濯用洗剤を水に溶解または分散し
    て形成されることを特徴とする請求項11または12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 織物を前処理する方法において、請求項1から10までの
    いずれかの項に記載の液状組成物を原液のまま、前記織物をすすぐ前または洗浄
    し次いですすぐ前に、織物の上に、好適にはその汚れた部分のみに塗布する工程
    を含むことを特徴とする前記方法。
  15. 【請求項15】 織物を漂白するための液状漂白剤含有組成物において、前
    記織物の引っ張り強度の低下を少なくするための、塩の含有量が全重量の5%未
    満である塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤の使用。
  16. 【請求項16】 織物を漂白するための液状漂白剤含有組成物において、前
    記織物の色彩の損傷を少なくするための、塩の含有量が全重量の5%未満である
    塩を含まない双性イオン性ベタイン界面活性剤の使用。
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