JP2001519326A - スチリルスルホン抗癌剤 - Google Patents
スチリルスルホン抗癌剤Info
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Abstract
Description
る。
換経路によって細胞内に伝達され(ペレック(Pelech)ら、Science 257:1
335(1992))、これは、例えば細胞の増殖、分化又はアポトーシスの誘
導など、広範な生理学的プロセスに結びつけられてきた(デイビス(Davis)ら 、J. Biol. Chem. 268:14553(1993))。マイトジェン(分裂誘 発因子)活性化プロテインキナーゼ(MAPK:Mitogen Activated Protein Ki
nase)カスケードは、主要なシグナル系であり、これにより細胞外(extracellu
lar)の刺激を細胞内(intracellular)の応答に変換する(ニシダ(Nishida) ら、Trends Biochem. Sci. 18:128(1993);ブルマー(Blumer)ら 、Trends Biochem. Sci. 19:236(1994))。このカスケードの多く のステップは、異なる種にて発見されたMAPキナーゼに対して保存されており
、又相同である。
lar-Signal-Regulated Kinase)、ERK−1及びERK−2は、典型的、且つ 独特の特性を有するMAPKファミリーの最も良く研究されたメンバーであり、
その全てが上流二重特異性キナーゼ(upstream dual specificity kinase)によ
ってトレオニン及びチロシン残基におけるリン酸化で活性化される(ポサダ(Po
sada)ら、Science 255:212(1992);ビッグス(Biggs III)ら、P roc. Natl. Acad. Sci. USA 89:6295(1992);ガーナー(Garner)
ら、Genes Dev. 6:1280(1992))。
1及びJNK−2))として知られる、MAPK類の更なるサブグループが同定
され、これは異なる基質特異性を有し、又これらは異なる刺激により調節される
(ヒビ(Hibi)ら、Genes Dev. 7:2135(1993))。JNK類はスト レス活性化プロテインキナーゼ類(SPK:stress-activated protein kinase )のメンバーである。JNK類はUV照射、前炎症性サイトカイン及び環境スト
レスでの細胞の処理によって活性化されることが示されてきた(デリジャルド(
Derijard)ら、Cell 1025(1994))。活性化されたJNKは、c−J un蛋白質のアミノ末端に結合し、これをser63及びser73においてリ
ン酸化することによって、蛋白質の転写活性を増加する(アドラー(Adler)ら 、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:5341(1992);クウォック(Kwo
k)ら、Nature 370:223(1994))。
にあることを示す(デイビス(Davis)、Trends Biochem. Sci. 19:470(
1994))。ERK類とJNK類の双方は、外部刺激に応答するなかでTyr
及びThrにおいてリン酸化され、その結果活性化する(デイビス(Davis)、T rends Biochem. Sci. 19:470(1994))。このリン酸化(Thr及び
Tyr)位置は、それらの活性化において臨界的な役割を演じ、ERK類とJN
K類の間で保存されている(デイビス(Davis)、Trends Biochem. Sci. 19:
470(1994))。しかし、これらのリン酸化の位置は、別個の二重リン酸
化モチーフの中に位置している:Thr−Pro−Tyr(JNK)及びThr
−Glu−Tyr(ERK)。MAPK類及びJNK類の外部シグナルによるリ
ン酸化は、幾つかの成長因子レセプター類及び他のシグナル変換分子類を包含す
る蛋白質の多くのファミリーを構成する、蛋白質チロシンキナーゼ類(PTK:
protein tyrosine kinase)の活性化を含むことが多い。
のリン酸化を触媒する酵素である(ハンター(Hunter)ら、Annu Rev Biochem 54:897(1985))。特にレセプターチロシンキナーゼ類は、これらキ
ナーゼ類の基質ドメインに対する遮断薬(ブロッカー)類が、効果的且つ選択的
な抗増殖作用物質(剤)を産するのに適当であることから、薬剤設計の魅力的な
ターゲットである。抗増殖作用物質としての蛋白質チロシンキナーゼブロッカー
類の使用可能性は、クエルセチンがPTKブロッカーとして示唆された1981
年という早い時期に認識された(グラジアニ(Graziani)ら、Eur. J. Biochem. 135:583−589(1983))。
Ras/Raf/MEK/ERKキナーゼカスケードを構成する(ボーデウィジ
ン(Boudewijin)ら、Trends Biochem. Sci. 20,18(1995))。一度 この経路が異なる刺激によって活性化されると、MAPKは、核の中に移動して
遺伝子転写を活性化する幾つかの転写因子を含む種々の蛋白質をリン酸化する。
この経路のネガティブ調節は、おそらくこれら事象のカスケードを阻止できる。
K/ERKキナーゼカスケードを阻止する、新規な抗癌化学療法作用物質が必要
とされている。一般にオンコプロテイン類(oncoprotein)、及び特にシグナル 変換蛋白質は、その活性が細胞増殖にとって基本的なものである蛋白質のサブク
ラスを代表し、又その活性が増殖性疾患(proliferative disease)において大 きく増幅されることから、化学療法のより選択的なターゲットに適当である。
及び R3は、水素及びフッ素を含む群から選択され; R1及びR2は、R3が水素であるとき両方塩素であってはならず; R1は、同一化合物中でR2がフッ素でありR3が水素であるとき塩素で あってはならない) の新規な化合物が提供される。
アと、式II(式中、R3は水素、又R1及びR2は独立して塩素、フッ素及び臭 素を含む群から選択される)の化合物と、を含む。
法であって、前記個体に有効量の式II又は式IIIの化合物を、単独又は医薬
上許容しうるキャリアと組み合わせて投与することを含むことを特徴とする方法
が提供される。他の実施態様によると、胸部又は前立腺癌に罹患する個体中の胸
部又は前立腺腫瘍細胞の成長を阻害する方法であって、前記個体に有効量の式I
IIの化合物を、単独又は医薬上許容しうるキャリアと組み合わせて投与するこ
とを含むことを特徴とする方法が提供される。更に、胸部又は前立腺癌に罹患す
る個体中の胸部又は前立腺腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する方法であって、前
記個体に有効量の式IIIの化合物を、単独又は医薬上許容しうるキャリアと組
み合わせて投与することを含むことを特徴とする方法が提供される。
換経路に作用し、それによって腫瘍細胞の成長及び生育力に作用する。その化合
物は、胸部腫瘍及び前立腺腫瘍細胞の成長及び増殖を、正常細胞の成長に作用す
ることなく、用量依存型にて阻害する。この細胞成長阻害は、ERK及びJNK
タイプのMAPKの調節と関係付けられる。スチリルスルホン類の、これらMA
PK類を調節する能力、及び細胞成長阻止を誘導する能力は、この化合物中に存
在する官能基の性質及び位置によって指示される。
は、細胞増殖の阻害及びアポトーシス細胞死(apoptotic cell deth)の誘導を 導く。この効果は、試験された胸部癌細胞ライン(系)である細胞ライン361
が一度スチリルスルホン類に対してかなりの耐性を示しはしたが、エストロジェ
ンレセプター(ER)陽性、並びにエストロジェンレセプター陰性細胞に対して
観察された。又、細胞増殖の阻害及びアポトーシス細胞死の誘導は、アンドロジ
ェン依存、並びにアンドロジェン非依存前立腺腫瘍細胞に対しても観察されたが
、前者の方がかなりスチリルスルホン類に対して敏感であった。
する。この細胞は、G2/M相を出る時にアポトーシスを経るらしい。スチリル
スルホン類での正常細胞の処理では、細胞サイクルの進行に同様の効果を生起で
きなかった。正常細胞は、スチリルスルホン薬剤の存在及び非存在下で、正常な
細胞サイクルの進行を示した。
の双方は、同様の細胞内ERK−2レベルを示す。しかし、ERK−2の生化学
的活性は、その基質ミエリン塩基性蛋白質(MBP:myelin basic protein)を
リン酸化する能力から判断して、薬剤処理された細胞では処理されない細胞と比
較してかなり減少される。前立腺腫瘍細胞において、本発明の好ましい化合物F
R−20は、MBPのリン酸化ステータスを、模擬(mock)処理された細胞に比
べて80%以上まで減少させた。この薬剤処理及び模擬処理された細胞溶解物の
、ERK−2抗体を用いたウエスタンブロット分析では、両溶解物において同じ
蛋白質量を示した。これは、模擬処理された細胞中におけるリン酸化されたMB
Pのより高いレベルが、この溶解物中のERK−2蛋白質が等量でないことによ
るものでないことを示している。これらの結果は、本発明のスチリルスルホン類
がERK−2のリン酸化能力をブロックすることを示唆する。
力を、模擬処理された細胞に比べて増強する。如何なる理論によっても制限され
ることを意図するものではないが、この結果は、スチリルスルホン類が、前炎症
性サイトカイン又はUV光のように振る舞ってJNK経路を活性化し、順次、細
胞成長阻害及びアポトーシスの原因となる遺伝子のスイッチをオンとすることを
示唆する。
ans異性によって特徴付けられる。この化合物類は、カーン−インゴールド−
プレログ法(Cahn-Ingold-Prelog system)[(有機化学命名法(Nomenclature of Organic chemistry )、ペルガモン、エルムスフォード、ニューヨーク州、1
979(ブルーブック(Blue Book)))の(IUPAC 1974 推奨(Rec
ommendations)、セクションE:立体化学(Stereochemistry))]に従って命 名する。又、マーチ(March)、先端有機化学(Advanced Organic Chemistry) [ジョン・ウィリー アンド サンズ インコーポレイテッド(John Wiley & S
ons, Inc.)、ニューヨーク、ニューヨーク州、第4版、1992、p.127 〜138]をも参照されたい。二重結合の周囲の立体(ステアリン)の関係は、
「Z」又は「E」として指示する。
、ベンジル、スチリルスルホニル酢酸類、フェナシルアリルスルホン類及びスル
ホニルアセト酢酸などの活性メチレン分子類とのクネベナゲル縮合によって調製
される。その手順は、レディー(Reddy)ら[レディーら、Acta. Chim. Hung. 115:269(1984);レディーら、Sulfur Letters 13:83(19 91);レディーら、Synthesis 322(1984);及びレディーら、Sulfur Letters 7:43(1987)]によって記述されている。これら全開示を、 参照により本明細書に援用する。(Z)−ベンジル及び(Z)−スチリルスルホ
ン類は、芳香族及び脂肪族チオール類のフェニルアセチレンへの求核付加、及び
続くその生成物の30%過酸化水素による酸化によって合成される。
−スチリルベンジルスルホン類の合成のための出発化合物である。アリルスルホ
ニル酢酸類は、アリルスルフィン酸ナトリウムとクロロ酢酸とのアルカリ性pH
での縮合によって調製しうる。同化合物類の合成の別法としては、ナトリウムア
リルチオレート(sodium arylthiolate)とクロロ酢酸との縮合によって得られ た生成物を酸化することが含まれる。
との縮合の縮合生成物の、30%過酸化水素酸化によって合成しうる。別法とし
て、ベンジルスルホニル酢酸類は、ベンジルチオール類のナトリウム塩とクロロ
酢酸類との縮合の生成物の、30%過酸化水素酸化によって合成しうる。
るために、適当なスルホニル酢酸(例えば、10mmol)、芳香族アルデヒド
(例えば10mmol)及び触媒量の酢酸中ベンジルアミン(例えば15ml)
の混合物を2〜3時間還流した。冷却した後、脱水エーテル(ドライエーテル)
を加え、又反応混合物を一晩冷却した。このエーテルの溶液は、連続的に炭酸水
素ナトリウム、亜硫酸水素(重亜硫酸)ナトリウムの飽和溶液、希塩酸及び最終
的に水で洗浄する。硫酸ナトリウム脱水エーテル溶液をエバポレーション(気化
)して、(E)−スチリルアリル又はベンジルスルホン類の固体生成物を得、こ
れを2−プロパノール又は95%エタノールで再結晶させることができる。
チオール(例えば10mmol)及び水酸化ナトリウム(例えば20mmol)
から調製されたナトリウムアリルチオレート又はベンジルチオレートを、新たに
蒸留された、メタノール中のフェニルアセチレンに加えることによって調製しう
る。混合物を24時間還流し、粉砕氷上に注ぐ。この(Z)−スチリルアリル及
び(Z)−スチリルベンジルスルフィド類を、30%過酸化水素で酸化し、それ
ぞれ(Z)−スチリルアリル及び(Z)−スチリルベンジルスルホン類を得る。
香族アルデヒド類とを、触媒としてのベンジルアミンの存在下で縮合することに
よって調製しうる。反応混合物を氷酢酸中で2時間還流する。冷却した後、無水
エーテル(absolute ether)を反応混合物に加え、これを連続的に重炭酸ナトリ
ウム、亜硫酸水素(亜重硫酸)の飽和溶液、希塩酸及び水で洗浄する。脱水エー
テル層をエバポレーションし、(E),(E)−ビス(スチリル)スルホン類を
得る。
ルスルホニル酢酸とアルアルデヒド及びベンジルアミンとの溶液を混合すること
によって調製しうる。反応混合物を冷却し、脱水エーテルを加える。分離した如
何なる生成物も濾過する。この濾過物(濾液)を、更なるエーテルで希釈し、又
炭酸水素ナトリウム、亜硫酸水素(重亜硫酸)ナトリウムの飽和溶液、希塩酸及
び水で洗浄する。このエーテル層を分離して脱水し、又エバポレーションして(
Z),(E)−ビス(スチリル)スルホン類を得る。
おいて医薬組成物の形態で投与しうる。そのような処方中、活性成分は0.1〜
99.99重量%含んで良い。「医薬上許容しうるキャリア」とは、その処方中
の他の成分及び受容者(レシピエント)への有毒性に適合する如何なるキャリア
、希釈剤若しくは賦形剤をも意味する。
む哺乳動物)に投与しうる。この化合物類は、経口及び非経口投与を含む如何な
るルートによっても投与しうる。非経口投与は、例えば、静脈内、筋肉内、動脈
内、鼻腔内、直腸、又は皮下投与を含む。活性作用物質は、好ましくは、選択さ
れた投与ルート及び標準的な医薬慣例に基づいて選択される医薬上許容しうるキ
ャリアと共に投与される。
る。ジェナーロ・アルフォンソ(Gennaro Alphonso)編、レミントン医薬科学( Remington's Pharmaceutical Sciences )、第18版(1990)[マック パ ブリッシング コーポレーション(Mack Publishing Co.)、イーストン、ペン シルバニア州]を参照されたい。好適な投薬型は、例えば、錠剤(タブレット)
、カプセル、溶液、非経口溶液、トローチ、坐剤、又は懸濁液を含む。
ロース(グルコース)及び関連する糖溶液、又はプロピレングリコール若しくは
ポリエチレングリコールなどの適当なキャリア又は希釈剤と混合しうる。非経口
投与のための溶液類は、好ましくは、活性作用物質の水溶性塩を含む。安定化剤
、抗酸化剤及び保存剤も又含みうる。好適な抗酸化剤は、亜硫酸、アスコルビン
酸、クエン酸及びその塩、及びEDTAナトリウムを含む。好適な保存剤は、塩
化ベンザルコニウム、メチル−又はプロピル−パラベン、及びクロルブタノール
を含む。
型の調製のための1つ以上の個体不活性成分と組み合わせうる。例えば、活性作
用物質は、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム
、マニトール及び澱粉と組み合わせることができ、そして、伝統的な錠剤加工方
法(tableting method)によって錠剤に形成することができる。
きさ、重さ、年齢、性別、疾患の性質及び段階、疾患の攻撃性、及び投与ルート
を含む、個々の患者の特定の状況によって決定される。例えば、日々の用量とし
て、約0.05〜約50mg/kg・日を利用しうる。より高い又はより低い用
量もまた意図される。
に、適当なチオフェノール又はベンジルメルカプタン(0.1mol)をゆっく
りと加える。その後、各部分にクロロ酢酸(0.1mol)を加え、反応混合物
を2〜3時間還流する。冷却された内容物を破砕氷上に注ぎ、希塩酸(200m
l)で中和する。生成したアリル及びベンジルチオ酢酸類(0.1mol)を、
1〜2時間の還流によって、氷酢酸(25ml)中の30%過酸化水素(0.1
2mol)で酸化する。内容物を冷却した後破砕氷上に注ぐ。分離した固体を温
水(熱水)から再結晶し、純粋なアリル及びベンジルスルホニル酢酸類を得る。
01mol)、芳香族アルデヒド(0.001mol)及びベンジルアミン(1
ml)を2〜3時間還流する。内容物を冷却し、脱水エーテル(50ml)で処
理する。分離した如何なる生成物も濾過によって集める。この濾液を更なるエー
テルで希釈し、連続的に重炭酸ナトリウム(20ml)、亜硫酸水素(重亜硫酸
)ナトリウム(20ml)の飽和溶液、希塩酸(20ml)及び最終的に水(3
5ml)で洗浄する。脱水エーテル層をエバポレーションすると、多くの場合固
体を得る。しかし、幾つかの場合には、シロップ状物質分離物を与えることもあ
り、これは2−プロパノールにて処理することで固体化する。この化合物類の純
度は、TLC(シリカゲルBDH、ヘキサン/エチル酢酸塩3:1)によって確
認した。
順 新たに蒸留されたフェニルアセチレン(51.07g、0.5mol)に、メ
タノール(250ml)中で、チオグリコール酸(46g、0.5mol)及び
水酸化ナトリウム(40g、1mol)から調製されたチオグリコール酸ナトリ
ウムを加える。この混合物を24時間還流し、冷却した後破砕氷(500ml)
上に注ぐ。希塩酸(250ml)で中和した後に形成するスチリルチオ酢酸を濾
過し脱水する。収量88g(90%);m.p.84〜86℃。
と酸化する。氷酢酸(35ml)中のスチリルチオ酢酸(5g、25mmol)
及び30%過酸化水素(15ml)の混合物を60分間の還流の下に加熱し、こ
の混合物を冷却した後破砕氷(200ml)上に注ぐ。分離した化合物を濾過し
、温水から再結晶させて、(Z)−スチリルスルホニル酢酸の白色結晶性薄片を
得る。収量2.4g(41%);m.p.150〜51℃。
10mmol)を芳香族アルデヒド(10mmol)及びベンジルアミン(0.
2ml)と混合し、3時間還流する。反応混合物を冷却し、脱水エーテル(50
ml)で処理し、分離した如何なる生成物も濾過によって集める。濾液を更なる
エーテルで希釈し、連続的に炭酸水素ナトリウム(15ml)、亜硫酸水素(重
亜硫酸)ナトリウム(15ml)の飽和溶液、希塩酸(20ml)及び最終的に
水(30ml)で洗浄する。脱水エーテル層をエバポレーションし、(E)(Z
)−ビス(スチリル)スルホン類を得る。
ル酢酸の代わりにスルホニルスルホ酢酸が用いられ、又2倍の量の芳香族アルデ
ヒド(20mmol)が用いられることを除いて、上述と同様の手順に従って調
製する。
オン(one)類合成の一般手順 これらの化合物類は、異なる反応条件、溶媒及び触媒を採用する2つの方法に
よって合成される。
α−ブロモアセトフェノン類(0.05mol)及びアリルスルフィン酸ナトリ
ウム類(0.05mol)を6〜8時間還流することによって作成される。冷却
によって分離した生成物を濾過し、水で数回洗浄し、臭化ナトリウムを除去する
。その後、この生成物をエタノールから再結晶させる:フェナシル−フェニルス
ルホン、m.p.90〜91℃;フェナシル−p−フルオロフェニルスルホン、
m.p.148〜149℃;フェナシル−p−ブロモフェニルスルホン、m.p
.121〜122℃;フェナシル−p−メトキシフェニルスルホン、m.p.1
04〜105℃;p−ニトロフェナシル−フェニルスルホン、m.p.136〜
137℃。
アルアルデヒド(0.01mol)及びベンジルアミン(0.02ml)と混合
し、3時間還流する。その溶液を冷却し、脱水エーテル(50ml)を加える。
このエーテル溶液を、連続的に希塩酸、水性10%NaOH、飽和NaHSO3 溶液及び水で洗浄する。脱水エーテル層をエバポレーションして固体生成物を得
、これを再結晶によって精製する。
00mlのコニカルフラスコに採る。これに、無水四塩化炭素中の塩化チタン(
IV)(11ml、0.01mol)を、連続攪拌しながら滴下して加える。フ
ラスコの内容物は、この添加過程を通して−20℃に維持する。フェナシルアリ
ルスルホン(0.01mol)及び芳香族アルデヒド(0.01mol)の混合
物を反応混合物に加え、テトラヒドロフラン(8ml)中のピリジン(4ml、
0.04mol)を1時間以上かけてゆっくりと加える。内容物を10〜12時
間攪拌し、水(50ml)で処理し、その後エーテル(50ml)を加える。こ
のエーテル層を分離し、10%水酸化ナトリウム、亜硫酸水素(重亜硫酸)ナト
リウム及び塩水(ブライン)の飽和溶液15mlで洗浄する。この脱水エーテル
層をエバポレーションし、2−(アリルスルホニル)−1−フェニル−3−アリ
ル−2プロペン−1−オン類を得る。
mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は68〜72%の収率にて得られ
た。
(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は78〜80%の収率
にて得られた。
デヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は60〜65%
の収率で得られた。
(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は78〜80%の収率
で得られた。
アルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は70〜7
2%の収率で得られた。
アルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は60〜6
4%の収率で得られた。
ズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は68〜
70%の収率で得られた。
アルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は80%の
収率で得られた。
(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は72%の収率で得ら
れた。
(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は78%の収率で得ら
れた。
ズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は72%
の収率で得られた。
アルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は80%の
収率で得られた。
ンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は73
%の収率で得られた。
オロベンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物
は68%の収率で得られた。
ズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は82%
の収率で得られた。
アルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は88%の
収率で得られた。
ズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は82%
の収率で得られた。
ルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は88%の収
率で得られた。
アルデヒド(0.01mol)の溶液を手順1に供した。表題化合物は92%の
収率で得られた。
ンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順2に供した。表題化合物は68
%の収率で得られた。
ルデヒド(0.01mol)の溶液を手順2に供した。表題化合物は70%の収
率で得られた。
ルデヒド(0.01mol)の溶液を手順2に供した。表題化合物は64%の収
率で得られた。
ルオロフェニル)−2−プロペン−1−オン フェナシル−4−フルオロフェニルスルホン(0.01mol)及び4−フル
オロベンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順3の方法1に供した。表
題化合物は63%の収率で得られた。
ルオロフェニル)−2−プロペン−1−オン フェナシル−2−クロロフェニルスルホン(0.01mol)及び2−フルオ
ロベンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順3の方法1に供した。表題
化合物は58%の収率で得られた。
モフェニル)−2−プロペン−1−オン フェナシル−2−クロロフェニルスルホン(0.01mol)及び4−ブロモ
ベンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順3の方法1に供した。表題化
合物は66%の収率で得られた。
ロモフェニル)−2−プロペン−1−オン フェナシル−4−クロロフェニルスルホン(0.01mol)及び4−ブロモ
ベンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順3の方法1に供した。表題化
合物は60%の収率で得られた。
モフェニル)−2−プロペン−1−オン フェナシル−2−ニトロフェニルスルホン(0.01mol)及び4−ブロモ
ベンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順3の方法1に供した。表題化
合物は56%の収率で得られた。
、4つの細胞ライン(系)、NIH3T3、MCF−7、BT−20及びLnC
apを利用して試験した。NIH3T3細胞は正常な線維芽細胞を代表し、一方
LnCapはアンドロジェン依存前立腺腫瘍細胞ラインである。MCF−7はエ
ストロジェン応答性胸部腫瘍細胞ラインであり、一方BT−20はエストロジェ
ン非応答性胸部腫瘍細胞ラインである。MCF−7及びBT−20は、ペニシリ
ン及びストレプトマイシンを補足した10%胎児牛(bovine)血清を含む、ダル
ベッコ(Dulbecco's)修飾イーグル(Eagle's)の培地(DMEM)中で成長さ せた。LnCaPはペニシリン及びストレプトマイシンを含む10%胎児牛血清
を伴ったRPMI中で培養した。NIH3T3細胞は、ペニシリン及びストレプ
トマイシンを補足した10%子牛(calf)血清を含むDMEM中で成長させた。
全ての細胞培養を、5%CO2の加湿雰囲気中で37℃に維持した。
48時間後にトリパンブルー排除法(Trypan blue exclusion method)によって
決定した。表1、2及び3に示される化合物類は、様々な程度で細胞成長を阻害
し、又細胞死を誘導した。これら各表は、5.0μMの化合物で処理されたLn
Cap及びMCF−7細胞の生存%(percent viable)を列挙する。
2,4−ジフルオロスチリル−4−フルオロベンジルスルホン)、FRI−6(
E−4−フルオロスチリル4−ブロモベンジルスルホン)、FRI−7(E−4
−ブロモスチリル4−フルオロベンジルスルホン)、FRI−20(E−4−フ
ルオロスチリル4−クロロベンジルスルホン)及びFRI−22(E−4−クロ
ロスチリル4−クロロベンジルスルホン)として指定する。これらの化合物類は
、実質的にLnCaP、BT−20及びMCF−7細胞の成長を、2.5mM(
図1A)及び5.0mM(図1B)にて、この化合物類での処理の48時間後に
阻害し、又死を誘導することが見出された。同一条件下で、48時間のインキュ
ベーションの後、80%以上のNIH3T3細胞が生存可能であった(図1A及
び1B)。E−4−クロロスチリル4−ブロモベンジルスルホン及びE−4−ブ
ロモスチリル4−クロロベンジルスルホンもまた活性が高かった。 C.用量依存検定 スチリルスルホン類の用量依存を、5つの最も活性な化合物中の1つであるF
RI−20で細胞を処理することによって確認した。NIH3T3、MCF−7
、BT−20及びLnCaP細胞を、DMSO中に250nM、500nM、1
μM、2.5μM及び5μMの濃度で溶解したFRI−20にて処理し、それら
の48時間後の増殖及び生育力について試験した(図2A)。生存細胞のパーセ
ンテージを、トリパンブルー排除によって決定した。対照細胞はDMSOで処理
し、細胞への溶媒の影響を決定した。250nMの濃度にて、48時間後に、処
理されていない細胞と比較して、MCF−7、BT−20及びLnCaP細胞中
に約10%の細胞死、及び15〜20%の細胞分裂の阻害があった。500nM
の濃度で、LnCap、BT−20及びMCF−7中には、30〜50%の細胞
増殖の阻害、及び25〜30%の細胞死があった。これらの条件下で、NIH3
T3細胞は、ほんの2〜3%だけが両方の濃度で生存不可能であった。LnCa
P、BT−20及びMCF−7細胞の成長は、1μM濃度のFRI−20によっ
て、細胞の生育力の低下を付随して強く阻害された。48時間のインキュベーシ
ョンの後、LnCaP、BT−20及びMCF−7細胞の60〜75%が2.5
mMのFRI−20濃度で死滅し、一方NIH3T3細胞の90%以上が生存可
能であった(図2A)。5μMのFRI−20で処理したLaCap、BT−2
0及びMCF7細胞(図2A)は、90%近い細胞死を示した。NIH3T3は
、5μM濃度のFRI−2、−6、−7、−20又は−22の存在下で、その成
長能力の変質が殆ど無いか若しくは無く、又>80%の生育力を維持した。
T3、MCF−7、BT−20及びLnCapを2.5μMにてFRI−20で
処理し、生存細胞の数を12、24、48及び72時間においてトリパンブルー
排除によって決定した。3回の独立した実験の平均を図2Bに示す。時間経過の
研究は、MCF−7、LnCaP及びBT−20細胞の95%以上が、2.5μ
MでのFRI−20による処理の72時間後に死滅することを明らかにした(図
2B)。
つの細胞ライン:NIH/3T3及びHFL(正常線維芽細胞ライン);MCF
−7及び361(エストロジェンレセプター陰性胸部腫瘍細胞ライン);BT−
20、435及びSKBR−3(エストロジェンレセプター陽性胸部腫瘍細胞ラ
イン);LnCaP(アンドロジェン感受性前立腺腫瘍細胞ライン);PC−3
及びDU−145(アンドロジェン非感受性前立腺腫瘍細胞ライン)、を利用し
て試験した。
、2.5μM及び5.0μMの濃度にて細胞に加えた。対照細胞には、DMSO
を、化合物中最も高い濃度にて存在する溶媒(DMSO)の容量に等しくなるよ
うに加えた。化合物の活性を、48時間後にトリパンブルー排除によって評価し
た。NIH3T3及びHFL細胞は、2.5及び5.0μMの濃度にて85〜9
0%の生存%を維持していることが分かった。FRI−20化合物で処理された
7つの胸部腫瘍細胞ライン、MCF−7、HTB126、T470及び435細
胞は、2.5及び5.0μMの薬剤濃度にて、生存が25%及び10%という、
非常に高い致死率を示した(図3A)。SKBR−3及びBT−20細胞の50
%近くが2.5μM濃度、又75%近くが5.0μM濃度の化合物で死滅した。
一方、361胸部腫瘍細胞ラインは、2.5及び5.0μMの濃度にて50〜7
5%の細胞が生存可能という、FRI−20に対するかなりの耐性を示した。F
RI−20は、アンドロジェン非依存DU−145及びPC−3前立腺細胞ライ
ンと比較して、アンドロジェン依存LnCaP前立腺腫瘍細胞ラインの生育力に
強い作用を有していた。2.5mMのFRI−20で、LnCaPの80%、P
C−3の40%、及びDU−145細胞の20%が死滅した。5.0mMのFR
I−20で、LnCaPの72%、PC−3の47%、及びDU−145の40
%が死滅した(図3B)。
て成長させ、DMSO中に溶解した2.0μMのFRI−20又は等量(10m
l)のDMSOのみで処理した。細胞は、処理後6、12、24及び48時間で
集め、ヨウ化プロピデュームで染色し、DNA成分(含有量)の分析のためにフ
ローサイトメトリー(FACS:flow cytometry)に供した。図4に示すように
、FR−20の培養培地への添加に結果、細胞は細胞サイクルのG2/M相に蓄
積し、又細胞が細胞サイクルのこの相を出る時、それらはアポトーシスを受ける
ようである。DMSOのみで処理された細胞は、細胞サイクルのG2/M相にお
けるこのような阻止を示さず、この効果はFRI−20添加に関係付けられるこ
とを示唆する。FRI−20での正常細胞ラインNIH3T3又はHFLの処理
では、細胞サイクルの進行に同様の効果を生起することはできなかった。NIH
3T3及びHFLは、薬剤の存在下及び非存在下で、正常な細胞サイクルの進行
を示した。
CaP及びMCF−7細胞を、FRI−20と共に2.5mMの濃度にて48時
間インキュベーションした。細胞をFRI−20の存在下及び非存在下でインキ
ュベーションした後、細胞を、20mMのHEPES(pH7.4)、50mM
のβ−グリセロリン酸塩、0.5%のTriton X−100、2mMのMg
Cl2、1mMのEGTA、1mMのジチオトレイトール、2μg/mlのロイ ペプチン、2μg/mlのアプロチニン、100μMのフッ化フェニルメチルス
ルホニル及び1mMのベンズアミジンを含むERK溶解緩衝液を用いて溶解した
。100mgの細胞溶解物中のERK−2は、溶解物蛋白質を1mgのERK−
2ポリクロナール抗体(ERK2に対する抗体sc−154は、サンタ クルス
バイオテクノロジー インコーポレイテッド(Santa Cruz Biotechnology, In
c.)から)と共に1時間インキュベーションし、その後20μlのプロテインA
−セファロース(ファルマシア(Pharmacia)と共に更に1時間追加のインキュ ベーションをすることによって免疫沈降させた。免疫複合体が結合したプロテイ
ンAセファロースビーズは、溶解緩衝液で2度、又20mMのHEPES(pH
7.4)、50mMのβ−グリセロリン酸塩、10mMのMgCl2、1mMの EGTA、1mMのヂチオトレイトール及び100mMのNa3VO4を含むER
K/MAPK緩衝液で2度洗浄した。
てミエリン塩基性蛋白質(MBP)を[γ−32P]ATPの存在下で利用した、
インビトロ(生体外:in vitro)検定によって試験した。従って、ビーズは10
0μMの[γ−32P]ATP(5000cpm/pmol)を含むMAPK緩衝
液の40μlに再懸濁し、キナーゼ検定を、基質として5μgのMBPを用いて
20分間30℃にて実施した。反応は、ラエムリ(Laemmli's)緩衝液を添加し 、続いて試料を3分間煮沸することによって停止した。蛋白質は、12%SDS
−PAGE上で分離し、ゲルを乾燥させ、そしてオートラジオグラムを現像した
。その結果は、薬剤処理された細胞及び処理されていない細胞の両方とも、同様
レベルの細胞内ERK−2を示すことを明らかにした。しかし、ERK−2の生
化学的活性は、そのMBPをリン酸化する能力から判断するに、DMSOのみで
処理された細胞と比較して薬剤処理された細胞においてかなり減少された。前立
腺腫瘍細胞において、FRI−20は、MBPのリン酸化ステータスを、模擬処
理された細胞(mock-treated cell)と比べて80%以上まで減少させた(図5 )。
に次のようにして調製した。NIH3T3、LnCaP又はMCF−7細胞を、
2×105細胞/ウェルの密度にて6ウェルプレートに接種し、24時間成長さ せた。新鮮な培地を、FRI−20での処理の2時間前に各ウェルに加えた。化
合物をDMSOに溶解して2mMのストック溶液を作成し、培地に加えて(2m
l)終濃度2.5及び5.0μMを得た。37℃にて48時間後、細胞を10m
lの氷冷リン酸緩衝塩液で2回洗浄し、又、25mMのHEPES(pH7.6
)、0.1%のTriton X−100、300mMのNaCl、1.5mM
のMgCl2、20mMのβ−グリセロリン酸塩、100μMのNa3VO4、0 .2mMのEDTA、0.5mMのジチオトレイトール、2μg/mlのアプロ
チニン、2μg/mlのロイペプチン、100μMの塩化フェニルメチルスルホ
ニル及び1mMのベンズアミジンを含む溶解緩衝液400μl中に集めた。細胞
溶解物を氷上に30分間保持し、そしてマイクロ遠心分離(16000×g)に
て10分間遠心分離した。細胞溶解物を破片から分離し、蛋白質含有量で正規化
した。
、ERK−2抗体を用いて実施した。等総蛋白質量(100μg)をSDS−P
AGEゲル(10〜12%)の各レーンに装填し、イモビロン−P(Immobilon-
P)(ミリポア(Milipore)、アメリカ合衆国)に転写した。転写に続いて、膜 を3%ミルク中でブロックし、次いでERK−2及びJNK−1ウサギポリクロ
ナール抗体(サンタ クルス バイオテクノロジー インコーポレイテッド(Sa
nta Cruz Biotechnology Inc.)、サンタ クルス、カリフォルニア州)でプロ ーブし、その後、ホースラディッシュペルオキシダーゼ結合ロバ抗ウサギIg二
次抗体(アメーシャム(Amersham)(1:10000希釈)でプローブした。こ
の抗体はECLウェスタンブロッティング分析キット(アメーシャム(Amersham
))を用い、製造者の指示書に従って検出した。薬剤処理及び模擬処理された細
胞溶解物の、ERK−2抗体でのウェスタンブロット分析は、両溶解物中で同量
の蛋白質を示し(図6)、模擬処理された細胞における高いレベルのMBPリン
酸化が、溶解物中のERK−2蛋白質の量が等しくないことによるものではない
ことを示した。これらの結果は、FRI−20がERK−2のリン酸化能力をブ
ロックすることを示唆する。
ーゼ類(SAPK)の活性がFRI−20の存在下で弱められるか否かを確かめ
るために、細胞(NIH3T3、MCF−7又はLnCaP)をDMSO中に溶
解したFRI−20又はDMSOのみで処理した。48時間後、細胞をキナーゼ
緩衝液で溶解し、この溶解物を、JNKポリクロナール抗体を用いたウェスタン
ブロット分析により各溶解物中に存在するJNKの量を評価するために用いた。
又、FRI−20処理及び模擬処理された細胞の溶解物に存在するJNKの生化
学的活性をも、JNKを免疫沈降させ、その後JNKの基質としてのGST−c
−Jun蛋白質と共に、[γ−32P]ATPの存在下でインキュベーションする
ことによって決定した。
−1ポリクロナール抗体(分泌成分(sc)はサンタ クルス バイオテクノロ
ジー(Santa Cruz Biotechnology)から)と共に1時間インキュベーションし、
その後20μlのプロテインA−セファロース(ファルマシア(Pharmacia)) と共に更に1時間追加インキュベーションすることによって免疫沈降させた。ビ
ーズを(上述のような)JNK溶解緩衝液で2回洗浄し、その後JNK反応緩衝
液で2回洗浄した。ビーズを20mMの[γ−32P]ATP(5000cpm/
pmol)を含むJNK緩衝液40μl中に再懸濁し、キナーゼ反応を、基質と
して3μgの精製GST−c−Jun(1−79)を用いて30℃にて20分間
実施した。反応を停止し、リン酸化されたGST−c−Jun蛋白質中の放射能
を定量した。その結果は、FRI−20処理によってJNKが組換えGST−c
−Jun蛋白質をリン酸化する能力を、模擬処理された細胞に比べて60〜80
%まで増強することを示した(図7)。
で活性化されることが示されてきた(デリジャルド(Derijard)ら、Cell 10 25(1994))。活性化されたJNKはc−junのアミノ末端に結合し、
ser63及びser73にてリン酸化することによって、その転写活性を増加
させる(アドラー(Adler)ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:5341(
1992);クウォック(Kwok)ら、Nature 370:223(1994))。 如何なる理論にも束縛されることを意図するものではないが、ここに示されたこ
の結果は、FRI−20がJNK経路の活性化において前炎症性サイトカイン又
はUV光のように働き、細胞成長阻害及びアポトーシスの原因となる遺伝子のス
イッチを順次オンとしうること示唆する。
5)前立腺腫瘍細胞へのFR−20の致死効果を、抗前立腺癌作用物質として広
く用いられているシスプラチン(cis−ジアムミンジクロロプラチニウムII
(cis-diamminedichloroplatinum II))の効果と比較した。細胞を例26のよ うにして成長させた。FRI−20又はシスプラチンをDMSO中に溶解し、種
々の濃度にて細胞に加えた。生育力を72時間後にトリパンブルー排除法によっ
て決定した。LnCaP及びDU145細胞を完全に死滅させるために必要なF
RI−20の濃度は、それぞれ2.5μM及び5.0μMであった。同一条件下
で、シスプラチンにより完全にLnCaP及びDU145細胞を死滅させるため
には、それぞれ25μM及び15μMの濃度を必要とした。このように、FRI
−20は、ホルモン依存及びホルモン非依存前立腺腫瘍細胞の双方の致死におい
て、少なくとも10倍、シスプラチンより活性である。
本明細書に援用する。
態様にて実施することができる。従って、本発明の範囲を示すためには、上述の
詳細な説明より寧ろ添付の特許請求の範囲を参照されたい。
ロベンジルスルホン(FRI−2)、E−4−フルオロスチリル4−ブロモベン
ジルスルホン(FRI−6)、E−4−ブロモスチリル4−フルオロベンジルス
ルホン(FRI−7)、E−4−フルオロスチリル4−クロロベンジルスルホン
(FRI−20)及びE−4−クロロスチリル4−クロロベンジルスルホン(F
RI−22)の、NIH3T3、MCF7、BT−20及びLnCaP細胞への
効果の棒グラフである。細胞は2.5μM(図1A)又は5.0μM(図1B)
の濃度の化合物にて処理し、又細胞の生育力は、48時間後にトリパンブルー排
除法により決定した。それぞれのデータポイントは、3回の独立した実験の平均
を表す。標準偏差は10%を越えなかった。
−20での処理による濃度依存阻害の棒グラフである。細胞は、0.250nM
、500nM、1μM、2.5μM及び5.0μMのFRI−20で48時間処
理した。生存細胞のパーセンテージは、トリパンブルー排除によって決定した。
3回の独立した実験の平均を示す。 図2Bは、MCF7、BT20、LnCaP及びNIH3T3細胞の、異なる
時間間隔における生育力の棒グラフである。全ての細胞は2.5μMのFRI−
20で処理し、生存細胞の数は12、24、48、及び72時間において、トリ
パンブルー排除によって決定した。3回の独立した実験の平均を示す。
びHFL;エストロジェンレセプター陽性胸部腫瘍細胞ラインMCF−7及び3
61;エストロジェンレセプター陰性胸部腫瘍細胞ラインSKBR−3、435
及びBT−20に対する活性のプロットである。図3Bは、処理された細胞がア
ンドロジェン非依存前立腺細胞ラインLnCaP、及びアンドロジェン依存前立
腺細胞ラインDU−145及びPC−3を含むこと以外は、図3Aと同様である
。全ての細胞は2.5及び5.0μM濃度のFRI−20で処理し、細胞生育力
について48時間後にトリパンブルー排除によって検定した。3実験の平均を示
す。分散は10%を越えなかった。
処理されたLnCaP細胞の、細胞サイクル分析の一群のブロットを含む。Ln
CaP細胞は、120mlのDMSO(対照細胞)又は10mlのDMSO中の
2.5μMのFRI−20で処理した。細胞は、処理後6、12、24及び48
時間で集め、ヨウ化プロピデュームにて染色し、フローサイトメトリーに供した
。
ートラジオグラフである。FRI−20処理されたLnCaP、MCF−7及び
NIH3T3細胞を、DMSO処理された細胞(対照)と共に、ミエリン塩基性
蛋白質(MBP)を用いたERK/MAPK免疫性複合体キナーゼ試験のために
処理した。その後、MBPに対するERK−2の活性を、[γ32P]ATPの存
在下で検定した。リン酸化されたMBPを12%SDS−PAGE上で分離し、
オートラジオグラフィーによって可視化した。
及びMCF−7細胞中の分布のブロットである。100mgの蛋白質を含む培養
細胞の溶解物を1レーン毎に装填した。電気泳動及びポリビニリデン膜への転移
の後、蛋白質をERK−2及びJNK−2ポリクロナール抗体に対してブロット
し、化学ルミネセンスによって可視した。
オートラジオグラフである。JNKは、JNKポリクロナール抗体で100mg
の培養細胞溶解物から免疫沈降し、又基質としてGST−c−Jun(1−79
)を用いて免疫複合体キナーゼ検定を行った。リン酸化された蛋白質は、SDS
−PAGEによって分離し、オートラジオグラフィーによって可視化した。実験
は3回繰り返され、同様の結果を得た。
及び R3は、水素及びフッ素を含む群から選択され; R1及びR2は、R3が水素であるとき両方塩素であってはならず; R1は、同一化合物中でR2がフッ素でありR3が水素であるとき塩素で あってはならない) の化合物。
細胞のアポトーシスを誘導するための請求項30の方法。
及び R3は、水素及びフッ素を含む群から選択され; R1及びR2は、R3が水素であるとき両方塩素であってはならず; R1は、同一化合物中でR2がフッ素でありR3が水素であるとき塩素で あってはならない) の化合物。
及び R3は、水素及びフッ素を含む群から選択され; R1及びR2は、R3が水素であるとき両方塩素であってはならず; R1は、同一化合物中でR2がフッ素でありR3が水素であるとき塩素で あってはならない) の新規な化合物が提供される。
ルオロフェニル)−2−プロペン−1−オン フェナシル−2−クロロフェニルスルホン(0.01mol)及び4−フルオ
ロベンズアルデヒド(0.01mol)の溶液を手順3の方法1に供した。表題
化合物は58%の収率で得られた。
2,4−ジフルオロスチリル−4−フルオロベンジルスルホン)、FRI−6(
E−4−フルオロスチリル4−ブロモベンジルスルホン)、FRI−7(E−4
−ブロモスチリル4−フルオロベンジルスルホン)、FRI−20(E−4−フ
ルオロスチリル4−クロロベンジルスルホン)及びFRI−22(E−4−クロ
ロスチリル4−クロロベンジルスルホン)として指定する。これらの化合物類は
、実質的にLnCaP、BT−20及びMCF−7細胞の成長を、2.5mM(
図1A)及び5.0mM(図1B)にて、この化合物類での処理の48時間後に
阻害し、又死を誘導することが見出された。同一条件下で、48時間のインキュ
ベーションの後、80%以上のNIH3T3細胞が生存可能であった(図1A及
び1B)。E−4−クロロスチリル4−ブロモベンジルスルホン及びE−4−ブ
ロモスチリル4−クロロベンジルスルホンもまた活性が高かった。 C.用量依存検定 スチリルスルホン類の用量依存を、5つの最も活性な化合物中の1つであるF
RI−20で細胞を処理することによって確認した。NIH3T3、MCF−7
、BT−20及びLnCaP細胞を、DMSO中に250nM、500nM、1
μM、2.5μM及び5μMの濃度で溶解したFRI−20にて処理し、それら
の48時間後の増殖及び生育力について試験した(図2A)。生存細胞のパーセ
ンテージを、トリパンブルー排除によって決定した。対照細胞はDMSOで処理
し、細胞への溶媒の影響を決定した。250nMの濃度にて、48時間後に、処
理されていない細胞と比較して、MCF−7、BT−20及びLnCaP細胞中
に約10%の細胞死、及び15〜20%の細胞分裂の阻害があった。500nM
の濃度で、LnCap、BT−20及びMCF−7中には、30〜50%の細胞
増殖の阻害、及び25〜30%の細胞死があった。これらの条件下で、NIH3
T3細胞は、ほんの2〜3%だけが両方の濃度で生存不可能であった。LnCa
P、BT−20及びMCF−7細胞の成長は、1μM濃度のFRI−20によっ
て、細胞の生育力の低下を付随して強く阻害された。48時間のインキュベーシ
ョンの後、LnCaP、BT−20及びMCF−7細胞の60〜75%が2.5
mMのFRI−20濃度で死滅し、一方NIH3T3細胞の90%以上が生存可
能であった(図2A)。5μMのFRI−20で処理したLaCap、BT−2
0及びMCF7細胞(図2A)は、90%近い細胞死を示した。NIH3T3は
、5μM濃度のFRI−2、−6、−7、−20又は−22の存在下で、その成
長能力の変質が殆ど無いか若しくは無く、又>80%の生育力を維持した。
Claims (30)
- 【請求項1】 式I 【化1】 (式中、R1及びR2は、独立して塩素、フッ素及び臭素を含む群から選択され;
及び R3は、水素及びフッ素を含む群から選択され; R1及びR2は、R3が水素であるとき両方塩素であってはならず; R1は、同一化合物中でR2がフッ素でありR3が水素であるとき塩素で あってはならない) の化合物。 - 【請求項2】 前記化合物は、E−4−フルオロスチリル4−フルオロベン
ジルスルホンである請求項1の化合物。 - 【請求項3】 前記化合物は、E−2,4−ジフルオロスチリル4−フルオ
ロベンジルスルホンである請求項1の化合物。 - 【請求項4】 前記化合物は、E−4−フルオロスチリル4−ブロモベンジ
ルスルホンである請求項1の化合物。 - 【請求項5】 前記化合物は、E−4−ブロモスチリル4−ブロモベンジル
スルホンである請求項1の化合物。 - 【請求項6】 前記化合物は、E−4−クロロスチリル4−ブロモベンジル
スルホンである請求項1の化合物。 - 【請求項7】 前記化合物は、E−4−ブロモスチリル4−クロロベンジル
スルホンである請求項1の化合物。 - 【請求項8】 前記化合物は、E−4−ブロモスチリル4−フルオロベンジ
ルスルホンである請求項1の化合物。 - 【請求項9】 医薬上許容しうるキャリアと、式II 【化2】 (式中、nは、0又は1であり; R1は、水素、塩素、フッ素及び臭素を含む群から選択され; R2は、水素、塩素、フッ素、臭素、メチル及びメトキシを含む群から 選択され;及び R3は水素、塩素及びフッ素を含む群から選択され; ここで、R2は、R1及びR3の両方が水素でありnが0又は1であるときメチル 又はメトキシであってはならず;及び R1、R2及びR3は、nが0であるとき全てが水素であってはならない ことを条件とする) の化合物と、を含むことを特徴とする医薬組成物。
- 【請求項10】 前記化合物は、E−4−ブロモスチリルフェニルスルホン
である請求項9の組成物。 - 【請求項11】 前記化合物は、E−2,4−ジフルオロスチリル4−フル
オロベンジルスルホンである請求項9の組成物。 - 【請求項12】 R3は水素であり、又R1及びR2は独立して塩素、フッ素 及び臭素を含む群から選択される請求項9の組成物。
- 【請求項13】 前記化合物は、E−4−クロロスチリル4−クロロフェニ
ルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項14】 前記化合物は、E−4−ブロモスチリル4−クロロフェニ
ルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項15】 前記化合物は、E−4−フルオロスチリル4−クロロベン
ジルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項16】 前記化合物は、E−4−クロロスチリル4−クロロベンジ
ルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項17】 前記化合物は、E−4−フルオロスチリル4−フルオロベ
ンジルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項18】 前記化合物は、E−4−フルオロスチリル4−ブロモベン
ジルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項19】 前記化合物は、E−4−ブロモスチリル4−ブロモベンジ
ルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項20】 前記化合物は、E−4−ブロモスチリル4−フルオロベン
ジルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項21】 前記化合物は、E−4−クロロスチリル4−ブロモベンジ
ルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項22】 前記化合物は、E−4−ブロモスチリル4−クロロベンジ
ルスルホンである請求項12の組成物。 - 【請求項23】 医薬上許容しうるキャリアと、式III 【化3】 (式中、R1は、水素、塩素、フッ素及び臭素を含む群から選択される) の化合物と、を含むことを特徴とする医薬組成物。
- 【請求項24】 医薬上許容しうるキャリアと、式IV 【化4】 (式中、R1は、フッ素及び臭素を含む群から選択され;及び R2は、2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェ ニル及び4−ニトロを含む群から選択される) の化合物と、を含むことを特徴とする医薬組成物。
- 【請求項25】 胸部又は前立腺癌のために個体を処置する方法であって、
前記個体に有効量の請求項9の医薬組成物を投与することを含むことを特徴とす
る方法。 - 【請求項26】 胸部又は前立腺癌に罹患する個体中の胸部又は前立腺腫瘍
細胞の成長を阻害する方法であって、前記個体に請求項9の医薬組成物を投与す
ることを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項27】 胸部又は前立腺癌に罹患する個体中の胸部又は前立腺腫瘍
細胞のアポトーシスを誘導する方法であって、前記個体に請求項9の医薬組成物
を投与することを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項28】 胸部又は前立腺癌のために個体を処置する方法であって、
前記個体に有効量の請求項23又は24の医薬組成物を投与することを含むこと
を特徴とする方法。 - 【請求項29】 胸部又は前立腺癌に罹患する個体中の胸部又は前立腺腫瘍
細胞の成長を阻害する方法であって、前記個体に請求項23又は24の医薬組成
物を投与することを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項30】 胸部又は前立腺癌に罹患する個体中の胸部又は前立腺腫瘍
細胞のアポトーシスを誘導する方法であって、前記個体に請求項23又は24の
医薬組成物を投与することを含むことを特徴とする方法。
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