JP2001519091A - 均質磁性流体薄膜における整列構造および調整方法 - Google Patents

均質磁性流体薄膜における整列構造および調整方法

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Abstract

(57)【要約】 外部的に印加された磁場に応答して、整列した一次元構造または二次元酵素を形成することが可能な均質磁性流体成分の調製方法を開示する。この成分は、手順工程が試料の不均一性を低減するよう考えられた改良された平沈方法を用いて調製される。Fe34粒子は、界面活性物質でコーティングされ、連続キャリア相の中に拡散されて、均質磁性流体成分を形成する。これらの成分が整列した構造を形成する能力は、この成分の薄膜に磁石を近づけ、磁石に近い領域における色の生成を観察することによって試験する。また、この成分によって形成された整列構造の特徴的な間隔を制御する方法も開示する。相対的パラメータには、膜の厚さ、外部的に印加された磁場の強度および方向、磁場強度の変化率、磁性流体中に拡散した磁性粒子の容積分数、ならびに均質磁性流体の温度を含む。均質磁性流体成分は、液晶デバイスを製造するのに有用である。このデバイスは、材料の間隔が、可視光の波長にほぼ等しいという、偶然的な恩恵の利点を被る。この整列構造を用いて、光を制御され予測可能な様態で、回折、反射および偏向する様々な磁気光学デバイスが製造可能である。これらのデバイスは、カラー表示、単色光スイッチ、調節可能波長フィルタを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 均質磁性流体薄膜における整列構造および調整方法 関連出願のデータ 本出願は、これに同時出願する第08/835,108号、”Magneti c Fluid Thin Film Displays,Monochrom atic Light Switch and Tunable Wavele ngth Filter,”Hong,Chin−Yih Rex;Horng ,Herng−Er;Yeung,Wai Bong,and Yang,Ho ug−Changに関連する。 発明の分野 本発明は、整列結晶構造を形成し得る均質磁性流体の生成方法を含む。また、 本発明は、外部的に印加された磁場の影響のもとで、そのような流体の薄膜にお ける整列構造を形成する方法と、これらの膜において形成された構造を制御する 方法と、これらの整列構造に基づく磁気光学デバイスとを含む。これらのデバイ スは、カラー表示、単色光スイッチ、および調整可能波長フィルタを含む。 背景 強誘流体(ferrofluids)は、連続キャリア相(continuous carrier phase) において界面活性物質の作用によって拡散される磁鉄鉱またはマンガン亜鉛(ma nganese-zinc)フェライトなどのコロイド様磁性粒子を典型的に含む磁性流体の 種類である。拡散された磁性粒子の平均直径は、5〜10nmの間の範囲である 。各粒子は、外部の磁場と序列し得、粒子サイズに比例した一定の磁気双極子モ ーメントを有する。 強誘流体を経た物体(experience body)は、均質な磁場を形成しようとし、 その位置が操作可能なのでロータリシール(rotary seal)、ベアリング、およ び関連する機械デバイスの製造を可能にする。また、強誘流体は、米国特許第3 , 648,269号および第3,972,595号に開示されているような、所定 の光学パターンで不透明磁性流体を捕捉するための磁場を用いている表示デバイ スの製造にも用いられてきた。これらの種類のデバイスは、通常、不透明磁場で 透明流体を置換することによって動作し、これによって光学的対比を生成する。 しかしながら、そのような表示デバイスは、磁場において整列結晶構造を形成せ ず、単色画像以外のものを生成することができない。 従来技術では、強誘流体を生成するための二つの一般的な方法が用いられてき た。第1の方法は、拡散媒体としても作用する液相キャリアおよび粉砕添加物( aid)が存在するなかでボールミル粉砕によって磁気粉末をコロイド様粒子サイ ズに低減する。この方法は、米国特許第3,215,572号および第3,91 7,538号に例示されている。第2の方法は、米国特許第4,019,994 号に例示されているような化学沈殿法である。これらの技術はどちらも、生成さ れる磁性粒子のサイズ、これらの粒子の構成、および/または粒子間の相互作用 力の配分において不均一が存在するという欠点を被る。この不均一性は、強誘流 体が磁場の影響のもとで整列構造を形成する能力にとって有害な影響を生成し得 る。 外部磁場の影響のもとで磁性流体膜がパターンを形成するシステムは、最近大 きな関心を集めている。これらの研究では、様々に異なる種類の磁性流体が用い られてきた。例えば、M.FermigierおよびA.P.GastのJ.C olloidal Interface Sci.154,552(1992) ならびにD.WirtzおよびM.FermigierのPhys.Rev.L ett.72,2294(1994)において、平行磁場(parallel field)の 影響のもとで、酸化鉄の結晶粒と混合された(laded)ラテックスまたはポリス チレン粒子の懸濁において形成される凝結プロセスおよび一次元のパターンが研 究されてきた。垂直磁場の影響のもとで、位相区分された(phase-separated) 磁性流体薄膜における準二次元の断続的(periodic)格子が形成されることが報 告されている。Wangら、Phys.Rev.Lett.72,1929(1 994)。しかしながら、同論文の図1は、生成される構造が無秩序であること を示している。他の研究者らは、垂直磁場を用いて、磁性流体乳濁液の薄膜また は非磁気圏(non-magnetic sphere)を含む磁性流体において、より高度に整列 した二次元格子を形成している。しかしながら、これらの格子は凝固しがちであ り、結晶質と非晶質の相との間で急速な転換を要する適用には不適当である。例 えば、Liuらのphys.Rev.Lett.74,2828(1995)、 SkjeltorpのPhys.Rev.Lett.51,2306(1983 )を参照されたい。従って、当該分野において、小さな磁場によって転換し得る 液相結晶デバイスの製造に用いることができる強誘流体成分に対して明らかな必 要性が存在している。例えば、SilvaおよびNetoのPhys.Rev. E.48 4483(1993)を参照されたい。 外部磁場の影響のもとで薄膜において整列する一次元構造または結晶質二次元 格子を、可逆的に形成することが可能である強誘流体成分を製造できるならば、 様々な新しく且つ有用な液相結晶磁気光学デバイスを製造するのに有効である。 これらの理由により、外部磁場の影響のもとで薄膜において整列する一次元構造 または結晶質二次元格子を、可逆的に形成することが可能である均質強誘流体成 分を生成するための方法が必要とされている。また、強誘流体の薄膜が、外部磁 場の影響のもとで、良好に整列する一次元構造または結晶質二次元格子を形成可 能であるかどうかを判定する簡単な方法も必要とされている。 最終的に、外部磁場に応答して強誘流体成分の薄膜において形成された整列構 造に基づく磁気光学デバイスを製造することが望ましい。そのようなデバイスの 有用性は、外部磁場の影響のもとで、強誘流体の磁気薄膜において形成される整 列構造を制御するための方法を開発することによって亢進されるので、そのよう に形成される整列構造を制御する方法もまた必要とされる。 発明の要旨 本発明は、流体薄膜が外部磁場に晒されたときに、整列構造を形成することが 可能な均質強誘流体成分を生成する方法、およびこの方法に従って合成された成 分に関する。本方法は、最適化された共沈技術に基づく。また、本発明は、外部 的に印加された磁場に応答して、これらの強誘成分の薄膜内における整列した一 次元構造または二次元格子を形成する方法、および均質磁場が整列構造を形成す る能力を判定する方法も提供する。また、本発明は、外部磁場に晒された均質強 誘流体成分の薄膜において形成される整列した配列に関する。また、印加される 磁場の強度、膜に対する磁場の方向、磁場強度の変化率、膜厚、強誘成分内の磁 性粒子の密度、成分の温度などの様々なパラメータを変化させることによって、 一次元構造または二次元格子の特徴ある間隔を制御する方法をも提供する。さら に、本発明は、強誘流体の薄膜の整列構成の形成に基づく液晶磁気光学デバイス 、およびこれらの構造の間隔を制御する能力を提供する。これらのデバイスには 、光回折カラー表示、オンまたはオフが可能な単色光回折スイッチ、調整可能な 光回折波長フィルタ、第1の種類の光回折カラー表示および単色光回折スイッチ の技術を統合した第2の種類の光回折カラー表示、ならびに本発明の磁性流体薄 膜、および偏光器を含む光二重屈折カラー表示を含む。 本発明の、上記およびその他の特徴、局面ならびに利点は、以下の説明、添付 の請求の範囲および添付の図面を参照することで、よりよく理解されるであろう 。 図面の簡単な説明 本特許の出願は、カラーで実行された図面を少なくとも一つ含む。カラー図面 を伴う本特許の複写は、申請を行い所要手数料を支払うことで、特許商標局(Pa tent and Trademark Office)によって提供される。 図1は、流体薄膜が外部磁場に晒されたとき、整列した一次元構造または二次 元格子を形成可能な均質強誘流体を調整する工程のフローチャートである。 図2は、外部的に印加された磁場のもとで、強誘流体薄膜の特性を測定するた めの構成である。 図3は、膜平面に対して垂直に方向付けられ、外部的に印加される磁場に応答 して、均質強誘流体薄膜において形成される格子の頂点(vertices)の粒子列に よる二次元の六角形配列を示す。 図4は、垂直の100Oe磁場に応答して、異なる厚さの膜に形成される二次 元の六角形配列を示す。 図5は、磁場の強度および膜厚に対する、二次元の六角形配列における粒子の 列間の距離の関係を示すグラフである。 図6は、磁場の強度および磁場強度の変化率に対する、二次元の六角形配列に おける粒子の列間距離の関係を示すグラフである。 図7は、磁場強度および、磁性粒子と強誘流体の液相キャリア成分との間の容 積分率(volume fraction ratio)に対する、二次元の六角形配列における粒子 の列間距離に関するグラフである。 図8は、均質強誘流体薄膜に形成された粒子鎖の断続間隔と膜平面に平行な外 部磁場の強度との関係を示す。 図9は、平行な外部磁場に晒された均質強誘流体薄膜に形成された粒子鎖の断 続間隔の間の関係を膜厚の関数として示す。 図10は、均質強誘流体薄膜の整列構造によって生成される光回折および二重 屈折現象を実証するのに用いられる構成を示す。 図11は、均質強誘流体薄膜の厚さが、約2〜10μmで変化する磁気光学デ 0Oe/s。 図12は、外部的に印加される磁場強度が変化するのに従い、均質強誘流体薄 膜を含む磁気光学デバイスによって生成される異なる色を示す。 図13は、光回折デバイスの第1の種類のための均質強誘流体薄膜の断面図を 示す。 図14は、均質強誘流体薄膜、磁場形成手段、および磁場強度制御手段を含む 個々のピクセル要素の設計を示す。 図15は、二重屈折表示デバイスのための均質強誘流体薄膜の断面図を示す。 好適な実施形態の詳細な説明 NaOHの存在下でのFeSO4およびFeCl3の共沈による磁鉄鉱(Fe3 4)の化学合成は、1938年にW.C.Elmoreによって提唱された反 応に基づく。この共沈反応は、磁鉄鉱の粒子が界面活性物質で覆われ連続相にお いて拡散する(即ち、乳濁液でない液体中で粒子が拡散する)強誘流体(「磁性 流体」とも呼ばれる)を生成するのに用いられてきた。例えば、Fertman ,V.E.の”Magnetic Fluids Guide Book:Pr o perties and Application”、Hemisphere Publishing Corporation,1989,ISBN−0−8 9116−956−3、14頁を参照されたい。そのような材料は、様々な機械 および表示デバイスを製造するのに極めて有用であると実証されてきたが、薄膜 内に整列構造を容易に形成しなかった。整列構造は、物質の規則的且つ断続的な 配列で、電磁波の輻射(例えば可視光線)に相互作用し、回折または分極化など の物理現象を生成する。これらの構造は、二次元(例えばxおよびy)または一 次元(例えばx)に整列し得る。前者の構造は時に、格子、結晶配列、または二 次元結晶とも呼ばれる。共沈反応、ならびに後続するコーティングおよび拡散工 程のパラメータを慎重に調節することで、外部磁場の影響のもとで薄膜において 可逆的に整列構造を形成可能な改良された強誘流体成分を合成してきた。 特定の仮説に束縛されることは欲さないが、粒子サイズの分配および/または 粒子間の相互作用力の均質性の向上は、これらの強誘流体成分が整列構造を形成 する能力の原因であり得るようだ。本発明の強誘流体成分における相互作用力の 均質化の向上は、Fe24および/または水による成分の汚染の低減を反映し得 る。 本発明の方法に従って、連続液相において均質に拡散した超微粒の磁性粒子を 含む構成材料を、制御パラメータを慎重に調整した共沈技術によって調製する。 磁性粒子はFe34(磁鉄鉱)、すなわちFeSO4およびFeCl3ならびにN aOH、Fe(OH)2またはFe(OH)3のようなアルカリとの混合物の化学 反応による生成物である。粒子は、凝集を防ぐために界面活性物質の相で覆われ 、連続液体のキャリア相全体に拡散され、均質な磁性流体を形成する。図1は、 本発明による均質磁性流体を調製するのに用いられる工程のフローチャートを示 す。 用いられる一般的手順には、FeSO4およびFeCl3の水溶性溶液の生成を 含む。溶液の温度は80℃に保たれ、持続的に攪拌しながら、NaOH、Fe( OH)2またはFe(OH)3などの基礎液を含む水酸化物を十分量添加し、溶液 のpHを約11〜11.5の間に保つ。基礎液の添加開始と目標pH値の獲得と の間に約2分より多い時間経過があってはならないことは重要である。Fe34の共沈は約20分間の時間で起こる。この反応の公式は以下のようになる。 8NaOH+FeSO4+2FeCl3→Fe34↓+Na2SO4+6NaCl +4H2O 約20分後に、オレイン酸などの界面活性物質をFe34が沈殿した溶液に添 加する。これにより、Fe34の粒子をコーティングする。添加される界面活性 物質がオレイン酸である場合、まずpH値が実質的に低下するので、コーティン グプロセス中に約9.5から約10の好適な範囲にpH値を維持するために、基 礎液を追加量添加する。コーティングプロセス中、反応の温度を80℃に保つ。 このプロセスは約30分を要する。この工程が終わると、反応混合物は三つの相 に分離する。次の工程に進む前に、上層を除去して廃棄し、中間層および下層を プロセスの次の工程で用いるために保持する。界面活性物質としてオレイン酸が 用いられ、塩基としてNaOHが用いられるとき、コーティングプロセス中に起 こる化学反応の公式は、以下のようになる。 1.CH3(CH27CH=CH(CH27COOH+Na+OH- →CH3(CH27CH=CH(CH27COO-Na++H2O 2.Fe34+CH3(CH27CH=CH(CH27COO-Na+ →Fe34・[CH3(CH27CH=CH(CH27COO-Na+] コーティングプロセスが完成した(約30分)後で、カルボキシル基に陽子を 加えるために酸化工程を実施し、これによってNa+対イオンを陽子で置換する 。これは、HCl等の酸を攪拌を伴いながら反応混合物に十分量添加し、混合物 のpHを約0から約1の範囲に低下させることによって達成される。この工程は 室温(約20℃から約25℃)において実施される。混合物は、約20分間攪拌 される。この時間の間、界面活性物質によりコーティングされた磁性粒子が凝結 し始める。約20分が経過した後で、混合物の相は2層に分離する。上相を除去 し、上述した酸化工程をさらに2〜3回反復する。この工程を反復する前に、各 酸化工程サイクルの終了時に上相を除去する。上相がもはや濃色の粒状物質を含 まなくなれば、次の工程を実施しても良い。酸としてHClが用いられたとき、 この置換工程の間に起こる化学反応の公式は以下のようになる。 Fe34・[CH3(CH27CH=CH(CH27COO-Na+]+H+C l-→Fe34・[CH3(CH27CH=CH(CH27COO-+]+Na+ Cl- 次の工程はデカンテーションである。この工程の間、脱イオン水が加えられ、 HClおよびNaClのような対イオンを界面活性物質でコーティングされたF e34生成物から除去する。十分量の脱イオン水を65℃でコーティングされた Fe34に添加し、懸濁のpHを約4.7から5.0の間の値に導く。水を添加 する際、懸濁を攪拌する。十分量の脱イオン水を添加した後、攪拌を停止し、懸 濁を安定(settle)させる。安定したFe34から水をデカンテーションし、生 成物を洗浄する。 洗浄は、キャリアとして用いられる液体(例えば、灯油)を、コーティングさ れたFe341グラム当たりに灯油約1ミリリットルの割合で、沈殿したFe3 4に添加することによって達成される。二つの成分は、固体のFe34が完全 にキャリア中に懸濁するまで攪拌される。この懸濁を遠心管に入れ、室温で実施 される短時間の低速回転にかける。キャリアとして灯油を用いたとき、約500 xgに相当する相対遠心力で10分間回転させれば、良好に作用することを我々 は発見した。遠心管から除去するとき、試料は2相に分離している。上相は濃色 の液相で、塩(salt)の残滓および大きな粒子を含み、下相は、界面活性物質で コーティングされた磁性粒子を含む固体である。上相を除去し、コーティングさ れた磁性粒子を実用可能なように完全に脱水する。 アセトン中で粒子を懸濁し、1800xgで30分間遠心分離してペレット化 し(pelleting)、アセトンを除去し、65℃のオーブンで粒子を8〜12時間 乾燥させることによって、適切な脱水が達成できることを我々は発見した。粒子 を脱水した後、これらをキャリア中に拡散させ、流体を遠心管でさらに短時間低 速回転にかける。この回転は、より大きな、または凝集した粒子をペレット化す る。この回転で生成され得る任意のペレット上に存在する流体が、本発明の均質 な磁性流体である。流体を65℃のオーブンに8〜12時間置き、キャリアの部 分を蒸発させることによって、流体中の磁性粒子の濃度は高められ得る。 薄膜において整列構造を形成可能な本発明の成分を生成するために、上述の灯 油とオレイン酸との組み合わせの他に、他のキャリアと界面活性物質との組み合 わせも使用し得る。表1は、代表的な組み合わせ並べている。この表では、欄内 に挙げられている任意のキャリアを、表中の同行に挙げられている任意の界面活 性物質との組み合わせで使用し得る。 均質磁性流体の特徴 上記に概観した手順に基づき、均質磁性流体を調製する。Fe34の試料に対 して予想されるfcc螺旋構造の単相を検証するために、試料のX線回折パター ンを使用し得る。X線回折データは、Powder Diffraction Standardsに関するJoint Committeeによって編集され たIntenational Center for Diffraction Dateから獲得された基準と比較できる。試料の磁化は、EG&G Pri nceton Applied Researchから市販されているVSM Controller Model 4500などの振動試料磁気計を用いて測 定される。試料の粒子サイズは、試料をランジュヴァン関数L(α)=M/Ms =(coth α−1/α)に当てはめることによって、磁化−印可磁場データ (M−Hデータ)から決定される。ここにおいて、α=MSVH/kTであり、 Mは印可された磁場強度Hにおける試料の磁化、MSは、試料の飽和磁化、およ びVは粒子の容積である。従って、温度、M、MS、kおよびHが判明している ので、Vを解くことができ、粒子の半径が決定できる。ランジュヴァン関数は、 (1)均質な粒子サイズ、および(2)独立した粒子作用を仮定している。磁性 流体においては、粒子サイズは、通常の分配によって表現され得、粒子が磁気双 極子を生成するので、粒子間の相互作用が起こる。従って、経験(empirical) M−H曲線と計算されたランジュヴァン関数との間の一致が近いほど、ランジュ ヴァン関数に基づく良好な仮定が達成される。本発明によって生成された均質磁 性流体薄膜の近くに磁石を保持した場合、膜に光の色が現れ、磁場に応答して形 成される整列構造によって生成される光学効果のため、磁石を移動させるに従い 移動する。そのような色は、Ferrofluidics Corp.(New Hampshire州、Nashua)から入手される灯油を基剤とした市販 のFe34強誘流体であるEMG909では見られない。 均質磁性流体の薄膜における整列構造 上記に概観した方法により合成された磁性流体は、異なる厚さのガラス小胞の 中に密封され得、流体薄膜を形成し得る。本発明の薄膜は、約1ミクロンから約 20ミクロンまでの範囲の好適な厚さを有し、より好適には、約2ミクロンから 約6ミクロン(1ミクロン=10-6m)の厚さを有する。本発明の実施形態の一 つでは、膜平面に平行な磁場がヘルムホルツコイルにより、垂直な磁場が均質ソ レノイドにより、それぞれ形成され得る。これに代えて、所望であれば、平行磁 場の印加のためのヘルムホルツコイルによって均質ソレノイドを代用し得る。コ イルおよびソレノイドの磁場強度は、磁場を測定するためのガウス計を用いるこ とによってこれらのデバイスに供給される電流に関係し得る。形成される磁場は 均質で、膜領域の磁場強度の偏向は1%未満である。均質磁性流体の薄膜におい て印加される磁場によって生成される整列構造の特性を示すのに、Zeiss光 学顕微鏡を用いて膜を撮影し、膜におけるパターン形成の時間的推移をCCDビ デオカメラを介したパーソナルコンピュータを用いて記録した。 図2は、外部的に印加された磁場のもとで均質な磁性流体薄膜の特性を測定す るのに用いられる構成である。磁場を発生するのに用いられる電源は、コンピュ ータ制御され、画像データが自動的に獲得できるようプログラムされている。デ ータ獲得を制御するプログラムは、磁場強度、および磁場強度の変化率を調節で きるように書かれている。所望であれば、磁場強度が変更された後、イメージデ ータが獲得されるまでの遅延時間をプログラムし、パターンが準安定相に達した ことを確実にし得る。 本発明の方法により調製される均質磁性流体薄膜が垂直に印加される磁場(即 ち膜平面に対し通常の磁場方向)に晒されたとき、最初の非整列量子列を形成す る。磁場強度を増大し、臨界値Hhを超過した場合、格子頂点を占める粒子列に より等価二次元六角形構造が形成される。磁場強度を別の臨界値Hlに増大する と、パターンは六角形から迷路状パターンに変化する。図3は、6μmの薄膜に おける、この現象を示す。磁場強度の範囲HhとHlとの間において、粒子列間の 距離は、磁場の強度にほぼ線形に反比例し、粒子列間の距離は数ミクロン程度で ある(図5)。対照的に、市販されている磁性流体は、垂直に印加された磁場の もとでは、非整列量子列しか形成しない。 粒子列間の距離に影響を及ぼす他のパラメータには、膜厚L(図4および5) 、磁場強度の変化率dH/dt(図6)、流体中の磁性粒子濃度(容積関数率) 、および温度Tを含む。列間の距離は、磁気膜厚に正比例する(図5)。磁場強 度の変化率(dH/dt)の増加は、同一の最終磁場強度に対する列間の距離を 減少させがちである。これは境界効果のためであり得る。磁場強度(H)(横軸 )の関数として列間距離(d)(縦軸)をとった場合、より大きな磁場強度の変 化率を用いて生成される曲線が、より小さな磁場強度の変化率を用いて生成され る曲線の左下側に位置する。容積関数率は、磁性流体を追加のキャリアで希釈す ることによって調節し得る。膜厚および磁場強度の変化が一定であるとき、容積 関数の減少は、列間距離を増大しがちである。従って、二つの異なる容積関数に おいて磁場強度の関数として距離をとった場合、容積関数が減少するにつれてd −H曲線が右上に移動することを示している。温度(T)の上昇は、粒子の磁化 の低下を引き起こし、他のすべての変数が一定に保たれるとき、列間距離の増大 を生じる。 本発明による均質磁性流体の薄膜が平行磁場に晒される場合、薄膜中の磁性粒 子は凝集し、磁場の方向に平行な連鎖を形成する。磁場強度が増大するにつれ、 これらの連鎖は凝集し、相互作用のせいで粗く長い連鎖を形成する。一次元の準 断続的構造が、本発明による均質磁性流体薄膜において観察されている。連鎖は 、膜厚全体の異なる層において存在する。粒子連鎖間の距離は、磁場強度に反比 例し(図8)、膜厚に比例する(図9)。 均質磁性流体薄膜を用いた磁気光学デバイス 本発明はまた、外部的に印加された磁場に晒された本発明による均質磁性流体 薄膜により形成される制御可能な整列構造を磁波が通過したり、これによって反 射されるとき生成される光学現象にも関する。これらの現象を実証するために、 図10に示す構成を用いて、磁気光学デバイスを組み立て試験した。使用された 薄膜の面積は、1cm×4cmである。平行磁場および垂直磁場を形成するのに 、それぞれヘルムホルツコイルおよび均質ソレノイドを用いた。形成された磁場 は均質であり、薄膜近傍での磁場強度の測定された偏向は1%未満であった。白 色光源を用いた(Intralux500−1240ワットハロゲンランプ、V OLPI Manufacturing,Inc.,USAで、ランプは最大出 力の約25%で操作した)。光線は望遠鏡を通過させることによって、ほぼ平行 になった。二枚のレンズ間には開口を設けて、光ビームのサイズを制御した。平 行な白色光は、薄膜の下に位置する鏡によって反射させた。光ビームに対する鏡 の角度は、鏡平面を回転させることにより調節可能とし、これによって薄膜に対 する光の入射角度を変化させた。コンピュータに接続したCCDカメラを用いて 、薄膜を通過する光の写真画像を撮影し、データを獲得した。さらに、時折、従 来のフィルムカメラを用いて薄膜の画像を獲得した。 図11は、外部的に印加された垂直磁場に晒された均質な磁性流体の一滴(ad rop)の写真である。滴の厚さは、表面張力効果により可変である。外部磁場に 応答して形成された整列した配列が膜厚の関数として変化するので、平行な白色 光源が膜より下に位置するとき、色のスペクトルが見られる。目盛バーは2mm に相当する。 図12は、外部的に印加された磁場の影響のもとでの膜による光の回折を示す 均質な磁性流体薄膜の連続写真画像である。図の目盛バーは2mmに相当する。 この画像では、磁場を形成するためにソレノイドに対して用いられた電流以外は 、すべてのパラメータが一定に保たれた。膜の色は、磁場が変化するに従い、赤 から紫に変化した。これらの画像は、薄膜を通過する光の色が制御可能であり、 およそ数平方センチメートルの面積で薄膜から単色光が獲得できることを実証し ている。 従って、本発明の方法により、複数のピクセルを含み、各ピクセルが個別の電 子回路を伴う磁気薄膜を含んで、膜によって磁場または経験される(experience d)温度を制御する表示デバイスを構成できる。各ピクセルの電流を適切に調節 することによって、多染性の画像を表示し得る。 実施例1 均質磁性流体成分の調製 十分量の脱イオン水に160gのNaOH(95%等級、Nihon Shi yaku Industries,Ltd.)を添加し、最終的な体積を500 mlにすることにより、8モル濃度のNaOH溶液を500ml生成した。十分 量の脱イオン水中において、0.1モルのFeSO4・7H2O(98%等級、S howa Chemicals,Inc.)と0.2モルのFeCl3・6H2O (97%等級、Showa Chemicals,Inc.)を混合し、最終的 な体積を600mlにすることにより、第2の溶液を生成した。ガラス製攪拌棒 を用いて、第2の溶液を持続的に攪拌しながら、十分な体積のNaOHを添加し 、pHを高めて11と11.5の間で維持すると、Fe34が溶液から分離して 沈殿した。NaOHの添加は、約2分以内に完了した。この工程の間、温度は8 0℃に保たれた。沈殿プロセスは約20分を要した。 50mlのオレイン酸(Showa Chemicals,Inc.)をFe34の沈殿を含む溶液に添加し、オレイン酸で粒子をコーティングした。まず、 pH値が実質的に低下し、追加量のNaOH溶液を添加して、コーティングプロ セス中のpHを約10に保った。この手順中において、温度は80℃に保たれた 。コーティングプロセスは、約30分を要した。この工程の最後に、溶液は3相 に分離した。上相を除去して廃棄し、中間相および下相を保持して次の工程で用 いた。 保持した溶液に、pHを約1に低下させるのに十分量のHCl(37.52% 、Polin)を加えた。この工程は室温で行った。溶液を約20分間攪拌する と、オレイン酸でコーティングされた磁性粒子が凝集した。20分経過の後、溶 液は2相に分離した。黒色の粒子状懸濁を含む上相を除去し、上述の酸化手順全 体を反復した。上相を再び除去し廃棄した。2度目の酸化工程の後に形成された 上相には、黒色粒子状懸濁は観察されなかった。プロセスの反復の度に上相を除 去しながら、黒色粒子状懸濁がもはや観察されなくなるまで、この工程をさらに 1度 または2度反復してもよい。 酸化工程が完了すると、保持された下相に65℃の脱イオン水を添加して、残 りのHClおよびNaClを除去した。水は材料を攪拌しながら加えた。材料の pHを約5に高めるのに十分量の水を加える。固体材料を沈殿させ、水をデカン トした。 固体1g当たりに1mlの灯油を加えることによって、固体材料を洗浄した。 固体材料力浣全に灯油中に拡散するまで、これを攪拌し、遠心管に入れて約50 0xgで10分間遠心分離した。この工程および他のすべての遠心分離工程は、 室温で実施された。遠心分離後、試料は2層に分離した。上層は塩の残滓および 大きな粒子を含む濃色の液体で、下層はオレイン酸でコーティングされた磁性粒 子を含む固体相であった。上層を除去し、材料をアセトンで懸濁し、1800x gで30分間遠心分離することによってペレット化して、アセトンを除去し、6 5℃のオーブンで磁性粒子を8から12時間乾燥させて、磁性粒子を脱水した。 最終的に、乾燥した粒子を、灯油−粒子の比率0.8ml/gを用いて、灯油中 に拡散した。これを再び、500xgにて10分間遠心分離した。試験管から上 清を除去し、65℃のオーブンに約10時間入れて、灯油の部分を除去し、これ によってFe34の濃縮物を得た。流体をオーブンから取り出し、薄膜において 整列構造を形成するのに用いた。この均質磁性流体のアリコートは、ガラス小胞 内に密封され、磁性流体薄膜を形成した。 Fe34試料に対するX線回折は、試料の単相fcc螺旋構造を証明した。格 子定数は8.40Åと測定された。振動試料磁力計を用いて試料の磁化を測定し 、均質磁性流体に対する飽和磁化値10.58emu/gが測定された。均質磁 性流体の容積分数(volume fraction)を、乾燥Fe34粉末の比率対する磁性 流体の飽和磁化の比率として計算した。この比率は18.9%であった。 実施例2 印加された磁場強度の関数としての二次元整列構造 図2に示す構成が、外部的に印加され膜平面に対して垂直に方向付けられた磁 場に応答して、実施例1の均質磁性流体薄膜が形成するパターンの検査に用いら れた。この実施例では、印加された磁場強度を可変した。図3は、6μm厚の磁 性流体薄膜をCCDビデオカメラを用いて撮影した画像で、非整列の量子列(図 3A)から整列した6角形構造(図3Bおよび3C)、非整列の迷路状パターン (図3D)へと、二次元整列構造のパターンが進化していくのを実証している。 これらの画像は、列間距離が概して、二つの臨界閾値HhとHlとの間の範囲にお ける磁場強度に反比例することを示している。 実施例3 膜厚の関数としての二次元整列構造 この実施例では、パターン形成に対する膜厚の影響を調べた。図2に示す構成 を用いて、異なる厚さを有する均質磁性流体薄膜を検査した。この実験において 、も膜厚以外のパラメータはすべて一定に保たれ、膜厚は、異なる小胞深さを有 するガラス試料小胞を用いて10μmから2μmまで可変した。図4は、100 Oeの一定磁場強度を用いて、実施例1で合成した均質磁性流体薄膜を、CCD カメラで撮影した画像例であって、試験中の膜において二次元六角形構造が形成 されている。これらの画像は、試験した膜厚の範囲全体にわたり、列間距離が概 して、膜厚に比例することを示している。 実施例2および3によって獲得された結果は、外部的に印加された垂直磁場に 晒された均質磁性流体薄膜において、二次元六角形構造が形成されることを示し ている。列間距離は磁場強度にほぼ反比例し、少なくとも実施例3で示された厚 さの範囲にわたり、概して膜厚に比例する。図5は、膜厚および磁場強度の関数 としての列間距離を示す。 実施例4 磁場強度の変化率の関数としての二次元整列構造 磁場強度の変化率の影響を、5Oe/s、50Oe/s、100Oe/s、お よび400Oe/sの強さを用いて実験した。図6は、磁場強度変化の異なる率 (dH/dt)を用いて、磁場強度の関数としての列間距離の関係を示す。割合 が増加するにつれて、曲線が左下に移動することを図は示している。即ち、磁場 強度の変化の割合が増加するにつれて、列間距離は減少する。 実施例5 容積分数率の関数としての二次元整列構造 実施例1の方法を用い、最後の拡散工程で添加する灯油量を変え、流体の容積 分数率を可変することで、磁性粒子とキャリア液との間の様々な容積分数率を有 する磁性流体試料を生成した。図7は、磁場強度が右上に移動(plot)するのに 対して、生成物の容積分数率が、距離の変化を生じることを示している。即ち、 他のすべてのパラメータを一定に保てば容積分数率の減少は列間距離を増加させ る。 以下の2例において、図2に示す構成のソレノイドをヘルムホルツコイルで置 き換えた。その結果、薄膜に印加された磁場の方向は、膜平面に対して平行とな った。 実施例6 印加された磁場強度の関数としての一次元整列構造 この実施例では、外部的に印加され膜平面に対して水平に方向付けられた磁場 に、均質磁性流体薄膜を晒した。磁場を印加するに従い、膜内の磁性粒子は凝集 し、磁場方向に沿った方向で薄膜平面中に連鎖を形成した。これらの粒子連鎖は 、膜厚全体にわたり異なる層に存在する。磁場強度を増大させると、連鎖は断続 的となり、連鎖間の距離は比例的に減少した。図8は、磁場強度を100Oeか ら400Oeに可変することが、均質磁性流体薄膜の断続的連鎖へ及ぼす影響を 示す。 実施例7 膜厚の関数としての一次元整列構造 この実施例では、平行磁場に応答して断続的に形成される一次元構造に対する 膜厚の影響を調べた。均質磁性流体は異なる小胞深さを有するガラス小胞内に密 封され、膜厚の影響を検査できるようにした。図9は、他のすべてのパラメータ が一定に保たれるとき、粒子連鎖間の距離が、10μmから2μmの範囲にわた り、薄膜の厚さに比例して可変することを示している。 実施例8 第1の種類の光回折カラー表示 印加された垂直磁場が、臨界値Hhに到達するとき、二次元列の配列が、均質 磁性流体薄膜内に形成される。回折現象は、平行な白色光線が膜内を通過すると きに起こり、見る者の眼に光線が到達する際に建設的および破壊的干渉が起こる 。図13は、光回折の概念を示す均質磁気薄膜において形成される配列の断面図 である。この図において、dは二次元列の配列間の距離、θは入射する光線と膜 平面に垂直な方向との間に形成される角度、θ’は回折光線と膜平面に垂直な方 向との間にできる角度、Nは光を回折させる磁性粒子の総数である。回折後、光 の ある。光の輝度Iが最大になる条件は、膜を通って回折した後の光が最も明るく なる条件と同じである。この条件は、 であり、ここでkは負の数でない整数である。 角度θは、sinθ≫sinθ’になるよう設計される。一定の角度θに対し て、見る者によって観察される色は、見る者が膜から離れているときの見る者の 限定された動きのために、変化しない。一方、k=0の条件は決して起こらない 。k=1の条件が最も興味深く重要なものである。この条件の下で、dは d sinθ=λ によって、λと関係づけられる。この波長λが、可視光の範囲内であるとき、同 一のdは、k=2、3、...に対する波長λ/Kの光のみが膜内を通過するこ とも可能にする。幸い、これらの波長の光は可視スペクトルの外側にある。この 理由は、人間の眼が見ることのできる最長波長の光は、約0.7μmだからであ り、波長λ/2=0.35μmであるからである。この波長は、電磁スペクトラ ムの紫外線領域であり、従って人間の眼には見えない。結果として、見る者は、 単一の波長の光のみしか観察しない。 さなければならない。均質磁性流体薄膜の二次元列の配列の場合、Nは非常に大調製された均質磁性流体の二次元列の配列における列間距離は、およそ数マイク ロメータである。従って、配列は、可視光を回折して、輝度干渉を形成すること ができる。さらに、距離dは、例えば外部的に印加された磁場の強度を制御する などによって、操作可能であるので、磁場強度の変化率(dH/dt)、磁場と 膜との間の角度、均質磁性流体薄膜の厚さ、および/または温度、見る者によっ て観察される光の色は、意図的に変更できる。 本発明の方法により製造された表示は、多くのピクセルを含む。各ピクセルは 、電子回路を伴う均質磁性流体薄膜で形成される。電子回路は、各ピクセルの列 間距離を変化させ、その結果出力される光の色を変化させる。図14は、ピクセ ルの概念図である。表示デバイス内のピクセルの距離dが個別に調節される際、 表示は多染性の画像を生成する。 また、Braggによって設定された回折原理に従い、外部的に印加された平 行磁場の影響のもとで均質磁性流体薄膜において回折現象が起こる。磁場が膜に 印加される際、磁性粒子は凝集し、薄膜平面に平行な連鎖を形成する。連鎖間の 距離は、磁場強度の変化によって制御され得る。入射白色光ビームが、薄膜平面 と角度を成すとき、連鎖はビームを反射する。これらの連鎖は、膜内の異なる層 にあるので、異なる層の連鎖による光の反射が干渉し、結果として非常に明瞭な 色を発する。ここにおいて再び、所望の色を獲得するために外部的に印加された 磁場を調節することができる。 実施例9 単色光回折スイッチ 実施例8で提供されたように、均質磁性流体薄膜は、白色光から波長λの単色 光を生成することができる。図8で説明したのと同一の条件、即ちsinθ≫s inθ’において、均質磁性流体薄膜における二次元列の配列が、d sinθ =λの条件を満たすときのみ、回折が起こる。即ち、外部磁場の特定の強度のも とで、単色光は膜によって回折し、膜内を通過して、見る者の眼に到達する。外 部的に印加される垂直磁場の磁場強度を調節することによって、光スイッチを閉 じたり開いたりできる。膜を色素が覆っている場合、スイッチを開くことによっ て所望の色が現れる。 実施例10 光回折によって調節可能な波長フィルタ この実施例も、実施例8で展開した概念を用いている。均質磁性流体薄膜内に 形成される六角形構造の列間距離は、調節可能であり、約数マイクロメータであ る。実施例8で述べたように、およそ列間隔の波長を伴う任意の特定の電磁波を 、この間隔dを調節することによって選択できる。均質磁気薄膜およびその電子 回路は、図8で示したものと類似しているが、薄膜の面積が実質的に大きくあり 得ることが異なる。 実施例11 第2の種類の光回折カラー表示 第2の種類の光回折カラー表示の概念は、実施例8および実施例9で用いられ た技術の組み合わせである。この表示は、多数のピクセルを含む。各ピクセルは 、互いに近傍に配置された3つの単色光回折スイッチを含む。各スイッチは、電 子回路を伴う均質磁性流体薄膜から構成され、距離dを制御する。3つのスイッ チの光源は、それぞれ赤色、緑色および青色である。スイッチは、それぞれ赤色 、緑色、青色のみを通過させるように設定されている。 制御回路の電流を適切に制御することによって、単色光スイッチをオンまたは オフに切り換えることができ、従って、この3色のいずれかがスイッチを通過す るか、まったく通過しない。従って、表示の各ピクセルは、黒色、赤色、緑色、 青色、またはこれら3色の任意の組み合わせを示す。ピクセルを含むスイッチの 電流が個別に調節されるとき、表示は鮮やかなRGB(赤色、緑色、青色)映像 を生成する。 実施例12 光二重回折カラー表示 この例は、薄膜平面に対して平行に方向付けられた外部磁場のもとの均質磁性 流体薄膜の利用の応用である。印加された磁場のもとで、磁性粒子は凝集して膜 平面内で連鎖を形成する。これらの連鎖は、膜の厚さ全体にわたり異なる層に存 在する。薄膜内の磁性流体は、粒子連鎖の方向配置のために、異方性の媒体とな る。 き、連鎖に平行な磁場を伴う光波の双極化の平面は、連鎖の方向に垂直な磁場を および 部的に印加された磁場の強度を調節することによる二つの光波の干渉の制御の応 本発明を示す。 図15では、互いに垂直な双極軸(polar axes)を有する二つの偏向器が・均 質流体薄膜の両側を覆っている。外部的に印加された磁場は、両偏向器の双極軸 から磁場方向が45°の角度を形成するように選択される。偏向器に光が衝突す ると、偏向器の双極軸の方向に平行な光だけが伝達される。これら二つの偏向器 は互いに垂直なので、第1の偏向器を通過する光は、第2の偏光器を通過しない 。しかしながら、二つの偏向器の間に異方性媒体が存在するとき、入射光の電場 が回転する。従って幾ばくかの光が第2の偏向器を通過できる。 この例では、外部磁場が膜に対して平行に印加されているので、膜内の磁性流 膜を通過する際に回転する。従って、幾ばくかの光が第2の偏向器を通過でき、 見る者の眼に到達する。実際的には、両方の偏向器および均質磁性流体薄膜を通 数である。この場合、膜厚sは、外部磁場を変化させることによって変化し得な ることによって、変化し得る。従って、例えば外部磁場の強度を調節することに よって所望の波長の光を獲得できる。磁場を駆動するピクセルおよび電子回路は 、実施例8に示したものに類似しているが、唯一の違いは、この例では磁場が均 質磁性流体薄膜の平面に対して平行であることである。 上記実施例は、本発明を図示するために提示されるが、その範囲を限定するも のではない。本発明の他の変更は、当業者には直ちに明白であり、添付の請求の 範囲によって限定される。本明細書に引用されたすべての刊行物、特許および特 許明細書は、参照としてここに援用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ホーン,ハーン−エ 台湾 タイペイ 104,タ ゼ,タ ゼ ストリート,レーン 57,ナンバー 31, 4エフ 【要約の続き】 学デバイスが製造可能である。これらのデバイスは、カ ラー表示、単色光スイッチ、調節可能波長フィルタを含 む。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.界面活性物質でコーティングされ、連続相キャリア液内に拡散されたFe3 4粒子を必須で含む磁性流体成分であって、該磁性流体成分が、外部磁場に晒 されたときに結晶配列を形成する能力を有する磁性流体成分。 2.外部磁場に晒されたときに結晶配列を形成する能力を有する磁性流体成分を 合成する方法であって、該方法が、 (a)水酸化物を含む基礎液を十分量加えることによって、pHを11から1 1.5の範囲に増加させこの範囲に保つことによって、FeCl3およびFeS O4溶液を含む水溶性溶液からFe34を沈殿させる工程であって、アルカリの 添加からpH値11の獲得までの経過時間が2分に等しいかそれ以下である工程 と、 (b)該Fe34の粒子を界面活性物質でコーティングする工程と、 (c)該コーティングされたFe34粒子に、十分量の酸を添加し、該コーテ ィングされた粒子を含む該液体の該pHをpH1またはそれ以下に低下させるこ とによって凝固させる工程と、 (d)該コーティングされたFe34粒子を回収して、十分量の水の中に懸濁 し、該懸濁のpHを4.7から5.0の範囲に上昇させる工程と、 (e)該水溶性懸濁から該コーティングされたFe34粒子を回収する工程と 、 (f)該回収されたコーティングされたFe34粒子をキャリア液中で洗浄す る工程と、 (g)該コーティングされたFe34粒子を脱水する工程と、 (h)該コーティングされたFe34粒子をキャリア液中に懸濁する工程と、 を含む工程。 3.前記基礎液がNaOHであり、前記界面活性物質がオレイン酸であり、キャ リア液が灯油である、請求項2に記載の方法。 4.前記脱水工程が、 (a)前記コーティングされたFe34粒子をアセトン中に懸濁する工程と、 (b)該コーティングされたFe34粒子を該アセトンから回収する工程と、 (c)該回収された粒子を乾燥する工程と、を含む請求項2に記載の方法。 5.磁性流体が整列構造を形成する能力を判定する方法であって、該方法が、 (a)該流体の薄膜を形成する工程と、 (b)該薄膜を、該膜の平面に垂直な(normal)方向を有する均質な磁場に晒 す工程と、 (c)該膜に結晶配列が存在するかどうかを判定する工程と、を含む方法。 6.磁性流体が整列構造を形成する能力を判定する方法であって、該方法が、 (a)該流体の薄膜を形成する工程と、 (b)該薄膜を磁場に晒す工程と、 (c)該磁場が、該流体の色の変化を誘発するかどうかを判定する工程と、を 含む方法。 7.結晶配列を形成する方法であって、該方法が、必須的に磁性粒子と、界面活 性物質と、連続相の液体キャリアを含む均質磁性流体成分の薄膜を外部磁場に晒 すことを含む、方法。 8.前記外部磁場が前記膜平面に対して垂直に方向付けられた、請求項7に記載 の方法。 9.前記外部磁場が前記膜平面に対して水平に方向付けられた、請求項7に記載 の方法。 10.前記外部磁場と前記膜平面との間の角度が、0°から90°の間である、 請求項7に記載の方法。 11.請求項7に記載の方法で形成された結晶配列。 12.前記配列が可視光を回折可能な、請求項11に記載の配列。 13.制御パラメータの変更を含み、請求項11の配列の要素間の距離を変える 方法。 14.前記制御パラメータが外部的に印加された磁場強度である、請求項13に 記載の方法。 15.前記制御パラメータが外部的に印加された磁場強度の変化率である、請求 項13に記載の方法。 16.前記制御パラメータが前記膜の厚さである、請求項13に記載の方法。 17.前記制御パラメータが流体中の前記磁性粒子の容積分数である、請求項1 3に記載の方法。 18.前記制御パラメータが前記膜の平面に対して外部的に印加された磁場の方 向である、請求項13に記載の方法。 19.前記制御パラメータが前記膜の温度である、請求項13に記載の方法。
JP54290198A 1997-04-04 1998-04-01 均質磁性流体薄膜における整列構造および調整方法 Ceased JP2001519091A (ja)

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