JP2001517223A - 原生動物性または寄生生物性疾患の予防、治療または排除のための細菌細胞壁抽出物の使用 - Google Patents

原生動物性または寄生生物性疾患の予防、治療または排除のための細菌細胞壁抽出物の使用

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Abstract

(57)【要約】 十分な量の細菌細胞壁抽出物を原生動物性または寄生生物性疾患を有する動物に投与する、動物における原生動物性または寄生生物性疾患の予防、治療または排除方法。細菌細胞壁抽出物は、好ましくは、マイコバクテリウム細胞壁抽出物またはコリネバクテリウム細菌細胞壁抽出物である。細胞壁抽出物は、最も好ましくはマイクロバクテリウム・フレイ細胞壁抽出物である。

Description

【発明の詳細な説明】 原生動物性または寄生生物性疾患の予防、治療または排除のための 細菌細胞壁抽出物の使用 発明の分野 本発明は、微生物学および免疫学の分野に、特に動物における原生動物性疾患 を予防し、治療し、または排除するための治療薬としての細菌細胞壁抽出物の使 用に関する。 発明の背景 動物における原生動物性および寄生生物性疾患は、治療が難しい。種々の薬剤 が種々の原生動物性および寄生生物性疾患を治療するために用いられてきたが、 成功例は限られている。これらの薬剤の安全性および有効性は、大部分は投与経 路、ならびに原生動物性または寄生生物性疾患の種類および重症度によっている 。 バベシア症は、このような疾患の一例である。熱帯地方では、バベシア症は、 ウマ、ウシおよびイヌを含めた、しかしこれらに限定されない家畜動物に感染す る最も蔓延した疾患の1つである。バベシア属は、赤血球中に寄生し、増殖する 。この生物に対して感染動物が用いる天然防御メカニズムには、特にマクロファ ージおよび細胞傷害性リンパ球による食作用による感染赤血球の破壊が含まれる 。 ウマに感染するバベシア属の最も一般的な2つの種は、バベシア・カバリ(Bab esia caballi)とバベシア・エクイ(Babesia equi)である。いくつかの媒介動物 、例えばマダニ、蚊、および吸血蝿のある変種は、馬から馬にB.equi生物を伝 染させる。バベシア症の臨床的症状発現としては、発熱、倦怠感、食欲不振、貧 血、黄疸およびヘモグロビン尿症が挙げられる。南米諸国では、全競馬ウマの5 0%がバベシア属に感染しており、このために競馬能力が低減される、と考えら れている。 バベシア症を治療するために、多数の薬剤が用いられてきた。今までのところ 、もっともよい結果は、化学療法薬であるイミドカルブ(3,3’−ジ−2−イ ミ ダゾリン−2−イルカルバニリド)を用いて達成されている。イミドカルブは、 B.caballiを治療するのに非常に有効であるが、しかしB.equiの治療には中等 度に有効であるに過ぎない。残念ながら、イミドカルブを投与すると、いくつか の望ましくない副作用、例えば唾液分泌過多、涙液分泌、排便の頻度増大、頻呼 吸および腹痛が引き起こされて、毒源性の痛痛を生じる。バベシア症を治療する ために用いられる薬剤は、疾患の症状を低減するだけでなく、動物から感染を完 全に排除することが非常に重要である。これは無症候性ではあるが、キャリアを 保持し、健常動物に疾患を伝染し得る動物からのバベシア属の感染を防止するの に必要である。 住血吸虫症は、動物に感染する原生動物(扁形動物)性疾患の一例であり、大 きな割合を占める健康問題の一つである。本疾患は、住血吸虫属(Schistosoma) 、例えばマンソン住血吸虫(S.mansoni)、日本住血吸虫(S.japonicum)およびビ ルハルツ住血吸虫Us.haematobium)の感染により引き起こされる。この疾患は、 肺炎、倦怠感、発熱、貧血、下痢および腹痛といった症状を特徴とする。ほとん どの感染個体は、死をもたらし得る慢性感染の消耗性経過をたどる。 住血吸虫症を治療するために多数の薬剤が用いられてきた。今までのところ、 もっともよい結果は、薬剤であるプラジクアンテル(2−(シクロヘキシルカル ボニル)−1,2,3,6,7−11b−ヘキサヒドロ−4H−ピラジノ[2, 1−a]イソキノリン−4−オン)を用いて達成されている。しかしながら、こ の薬剤は再感染を阻止しないので、それは伝染および疾患の蔓延も阻止できない 。 旋毛虫症は、原生動物(線虫)性疾患の一例である。旋毛虫属の成貢により引 き起こされる旋毛虫症は、ヒトを含めた100種以上の脊椎動物に感染し、世界 的分布を示す。旋毛虫属は、感染動物の腸内で重症の炎症反応を引き起こす。こ の炎症反応は、T細胞依存性である非特異的免疫応答に起因すると思われる(Mil ler,HRP.1984,Veterinary Inmmunology and Immunopathology,6:167)。 種々の後遺症を有し、感染個体に消耗性作用を引き起こす原生動物性および寄 生生物性疾患の多数のその他の例が知られている。さらに、このような疾患は、 それらが世界のある地域における風土病であるため、これらの地域の社会的およ び経済的発展をかなり破壊することになる。 したがって、必要なものは、安全且つ有効であり、そして最小度の副作用を生 じるかまたは全く引き起こさない治療薬を、種々の投与経路で動物に投与するこ とによる、種々の原生動物および寄生生物性疾患を予防し、治療しまたは排除す るための方法である。 発明の概要 本明細書中で用いる場合、「疾患」という用語は、動物またはその構成部分の 性能または機能を妨害するかまたは改変する、正常状態の生きている動物または 任意のその構成部分の損傷を指し、そして原生動物および寄生生物のような特定 の感染作因に対する反応である。 動物における原生動物性または寄生生物性疾患を予防、治療または排除するた めの方法が提供される。本方法にしたがって、細菌細胞壁抽出物は、疾患を予防 、治療または排除するのに十分な量で動物に投与される。細菌細胞壁抽出物は安 全であり、最小度の副作用を有するかまたは副作用を全く有さず、そして原生動 物性または寄生生物性生物に感染した動物に、例えばヒトを含めた哺乳類、鳥類 、魚類、両生類、および、甲殻類(これらに限定されない)に投与され得る。 免疫応答は全身に関連し、多数の複雑な相互作用により調節され、影響を受け るので、非特異的免疫刺激は多数の免疫応答を促進および増幅可能である。酵母 、細菌、ウイルス、植物、バイオテクノロジーおよび化学起源(これらに限定さ れない)の製剤は、免疫系を非特異的に刺激し得る。免疫活性を非特異的に刺激 するために、マイコバクテリウム属、コリネバクテリウム属(プロプリオネバク テリウム属)、ノカルジア属、ロドコッカス属、ボルデテラ属、リステリア属お よびカルメット−ゲラン菌(BCG)からの調製物が用いられている。マイコバ クテリウム属菌、ロドコッカス属菌およびノカルジア属菌が好ましい細菌である 。マイクロバクテリウム・フレイ(Mycobacterium phlei;チモテ菌)が最も好まし い細菌である。細菌細胞壁抽出物は、当業者に既知の経路により投与され得る。 その例としては、例えば局所、経口、鼻腔、静脈内、皮下および筋肉内投与 が挙げられるが、これらに限定されない。 動物に投与する場合、細菌細胞壁抽出物は、非特異的免疫刺激剤として作用す る。すなわち、免疫応答は全身に関係があり、多数の複雑な相互作用により調節 され、影響されるので、非特異的免疫刺激は多くの免疫応答を促進し、増幅し得 る。したがって、種々の原生動物または寄生生物により引き起こされる疾患の予 防、治療または排除における治療薬として有効である。このような生物の例とし ては、アナプラズマ属(anaplasma)、バベシア属(Babesia)、バランチジウム属(B alantidium)、ベスノイチア属(Besnoitia)、クラミジア属(Chlamydia)、コクシ ジア属(Coccidia)、クリプトスポリジウム属(Cryptospondium)、サイトークスゾ ーン属(Cytauxzoon)、アイメリア属(Eimeria)、エントアメーバ属(Entamoeba)、 エペリスロゾーン属(Eperythrozoon)、エルリキア属(Erlichia)、ジアルジア属( Giardia)、ヘモバルトネラ属(Haemobartonella)、ハモンジア属(Hammondia)、イ ソポラ属(Isopora)、リーシュマニア属(Leishmania)、ネオリケッチア属(Neoric hettsia)、プラスモジウム属(Plasmodium)、ニューモシステス属(Pneumocystis) 、リケッチア属(Rickettsia)、住血吸虫属(Schistosama)、サルコシステイス属( Sarcocystis)、タイレリア属(Theileria)、旋毛虫属(Thrichinella)、トキソプ ラズマ属(Toxoplasma)、トリコモナス属(Trichomonas)、トリパノソーマ属(Tryp anosoma)、ユニカリア属(Unicaria)、ジピリジウム属(Dipylidium)、エキノコッ クス属(Echinococcuse)、テニア属(Taenia)、鉤虫属(Ancylostoma)、回虫属(Asc aris)、蟯虫属(Enterobius)、ストロンギロイデス属(Strongyloides)、ストロン ギルス属(Strongylus)、トキソカラ属(Toxocara)、トキサスカリス属(Toxascari s)および鞭毛属(Trichuris)が挙げられるが、これらに限定されない。 手短に言えば、細菌細胞壁抽出物は以下のように調製される。細菌を液体培地 中で増殖させて、回収する。細菌を破砕させ、次に遠心分離により沈殿させて破 砕菌を回収することにより細胞壁を調製する。細胞壁画分(遠心分離工程からの ペレット)をタンパク質分解酵素で消化することにより除タンパクし、界面活性 剤で処理して、洗浄し、凍結乾燥する。この画分は、原生動物性疾患に感染した 動物またはそれに曝された動物に投与するために適切なアジュバント/安定剤中 に懸濁された脂質小滴に吸着され得る。本明細書中に記載した細菌細胞壁抽出物 の投与は、血液関連原生動物性および寄生生物性疾患を治療するのに特に有用で ある。 本明細書中に記載した細菌細胞壁抽出物の投与は、免疫系の活性化を非特異的 に生じるという点で、従来の療法とは異なる。これは免疫系の防御能力を増強し 、それが次に種々の原生動物性および寄生生物性疾患を改善する。したがって、 細菌細胞壁抽出物は、感染生物に対する抗体を有さない動物における原生動物性 および寄生生物性疾患を治療するのに有効である。 したがって、原生動物性または寄生生物性疾患を予防または治療するのに有効 な方法を提供することが本発明の目的である。 本発明の別の目的は、原生動物性または寄生生物性疾患の再発を予防するのに 有効な方法を提供することである。 本発明の別の目的は、原生動物性または寄生生物性疾患の再感染を予防するの に有効な方法を提供することである。 本発明の別の目的は、原生動物性または寄生生物性疾患を排除するのに有効な 方法を提供することである。 本発明の別の目的は、動物から原生動物性または寄生生物性疾患を排除するこ とにより原生動物性または寄生生物性疾患の蔓延を低減するのに有効な方法を提 供することである。 本発明の別の目的は、免疫系を刺激するのに有効な方法を提供することである 。 本発明の別の目的は、受容者にアナフィラキシーを含めた悪い副作用を引き起 こさない方法を提供することである。 本発明の別の目的は、受容者に対して非毒性である方法を提供することである 。 本発明の別の目的は、ツベルクリン皮膚検定に対して受容者を感作しない方法 を提供することである。 本発明の別の方法は、受容者にアナフィラキシーを引き起こさない方法作用物 質を提供することである。 本発明の別の目的は、種々の投与経路を首尾良く用い得る方法を提供するこ とである。 本発明のこれらのおよびその他の目的、特徴および利点は、下記の開示された 実施の形態の詳細な説明および添付の請求の範囲を検討すれば明らかになる。 発明の詳細な説明 動物における原生動物性または寄生生物性疾患を予防、治療または排除するた めの方法を、本明細書に記載する。本発明の方法にしたがって、細菌細胞壁抽出 物は、感染を予防、低減または排除するのに十分な量で、原生動物性または寄生 生物性感染に感染した動物に投与される。細菌細胞壁抽出物は、原生動物性また は寄生生物性感染を治療また予防するために、ヒトまたはその他の哺乳類、鳥類 、魚類、両生類および甲殻類といった動物(これらに限定されない)に投与し得る 。細菌細胞壁抽出物は、当業者に既知の経路により投与され得る。その例として は、例えば局所、経口、鼻腔、静脈内、皮下および筋肉内投与が挙げられるが、 これらに限定されない。 原生動物または寄生生物感染治療方法は、例えばアナプラズマ属、バベシア属 、バランチジウム属、ベスノイチア属、クラミジア属、コクシジア属、クリプト スポリジウム属、サイトークスゾーン属、アイメリア属、エントアメーバ属、エ ペリスロゾーン属、エルリキア属、ジアルジア属、ヘモバルトネラ属、ハモンジ ア属、イソポラ属、リーシュマニア属、ネオリケッチア属、プラスモジウム属、 ニューモシステス属、リケッチア属、住血吸虫属、サルコシスティス属、タイレ リア属、旋毛虫属、トキソプラズマ属、トリコモナス属、トリパノソーマ属、ユ ニカリア属、ジピリジウム属、エキノコックス属、テニア属、鉤虫属、回虫属、 蟯虫属、ストロンギロイデス属、ストロンギルス属、トキソカラ属、トキサスカ リス属および鞭毛属のような、しかしこれらに限定されない種々の原生動物およ び寄生生物により引き起こされる疾患を予防し、治療しまたは排除するのに有効 である。本方法は特に血液関連原生動物性および寄生生物性疾患の治療に有用で ある。 本明細書中に記載した方法は、原生動物または寄生生物に感染した動物の免疫 系の活性化を非特異的に刺激するかまたは引き起こすという点で、従来の療法と は異なる。この免疫系活性化は免疫系の防御能力を増強し、それにより種々の原 生動物性および寄生生物性疾患を改善する。したがって、本方法は、過去に感染 生物に曝露されていない、そして感染生物に対する抗体を未だ保有していない動 物における原生動物性および寄生生物性疾患を治療するのに有効である。 本発明の治療方法は、受容者における陽性ツベルクリン反応を引き起こさず、 細菌細胞壁抽出物を反復投与した場合でさえアナフィラキシー反応を滅多に引き 起こさず、そして最小限の副作用を有するかまたは副作用は全く有さない。細菌 細胞壁抽出物の投与は免疫感作工程ではないが、しかし一般的に受容者自身の免 疫系が原生動物性または寄生生物性疾患を排除し得るように免疫系を刺激するた めの過程であると理解される。したがって、本発明の原生動物性および寄生生物 性疾患治療方法は、理想的には原生動物性および寄生生物性疾患の治療に適して おり、従来の薬剤または免疫感作を利用しない新規の方法を提供する。細菌細胞壁抽出物調製 あらゆる細菌種を用いて本発明の細菌細胞壁抽出物を調製し得る。それらの例 としては、マイコバクテリウム属(Mycobacterium)、コリネバクテリウム属(Cory nebacterium)、プロプリオンバクテリウム属(Proprionebacterium)、ノカルジア 属(Nocardia)、ロドコッカス属(Rhodococcus)、ボルデテラ属(Bordetella)、リ ステリア属(Listeria)およびカルメット−ゲラン桿菌(bacille Calmette-Gueri n;BCG)が挙げられるが、これらに限定されない。マイコバクテリウム属菌、 ロドコッカス属菌およびノカルジア属菌が好ましい。マイクロバクテリウム・フ レイ(Mycobacterium phlei)が最も好ましい。細菌細胞壁抽出物の好ましい製造 方法は、米国特許第4,744,984号(この記載内容は、参照により本明細 書中に含まれる)に記載されている。マイコバクテリウム属菌細胞壁抽出物はBi oniche,Inc.(London,Ontario)から市販品として得ることもできる。 手短に言えば、細菌細胞壁抽出物は以下のように調製される。細菌を液体培地 中で増殖させて、回収する。細菌を破砕し、次に遠心分離沈殿により破砕細菌を 回収することによって細胞壁を回収する。遠心分離工程からのペレットである細 胞壁画分をタンパク質分解酵素で消化することにより除タンパクし、界面活性剤 で処理して、洗浄し、凍結乾燥する。この分画は、感染した動物あるいは原生動 物性または寄生性感染に曝される動物に投与する前に適切なアジュバント/安定 剤中に懸濁された脂質小滴に吸着され得る。あるいは、細菌細胞壁抽出物は、使 用前にアジュバント中で乳化され得る。アジュバントは、当業者に既知の多数の アジュバントのいずれかであり得る。好ましいアジュバントは油と水とのエマル ジョンであり、これは細菌細胞壁抽出物を油と混合し、水性緩衝剤を界面活性剤 とともに添加し、そして当業者に既知のいくつかの方法のいずれかにより混合物 を乳化することにより調製され得る。これらの方法としては、高速ブレンダーま たはポッター−エルベージェムホモジナイザー中での均質化、音波破砕および微 流動化(microfluidization)が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、 細菌細胞壁抽出物は、例えば、鉱油(Drakeol 6-VR,Penreco,Butler,PA)、スクア ラン、スクアレンおよび合成鉱油n−ヘキサデカンといった多数の、しかしこれ らに限定されない油中で乳化され得る。エマルジョンの製造方法は重要ではない 、と当業者は理解するであろう。油および水性相の組成物の多数の変形物、それ らの割合および乳化の手段は当業者には明らかであり、本発明の実施に際して細 菌細胞壁抽出物とともに用い得る。 細菌細胞壁抽出物の好ましいエマルジョンは、約5g〜15gの乾燥除タンパ ク細菌細胞壁を乾燥した1リットルビーカーに添加することにより調製される。 鉱油、スクアレン、スクアランまたはn−ヘキサデカンは、細胞壁1g当たり約 10ml〜50mlで添加される。懸濁液を覆い、約30分間から一夜混合する 。細胞壁/油混合物の約10mlのアリコートを1リットルビーカーに移す。滅 菌リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)500mlを各アリコートに添加する。Mi crofluidics Tabletop MicrofluidizerTMモデルM−110Yを1フロースルー に関して約20,000psi〜30,000psiで用いる微流動化により、 約6ml〜7mlの混合物のアリコートを均質化し、滅菌瓶に移して、4℃で保 存する。 任意に、水酸化アルミニウム安定剤を細菌細胞壁抽出物エマルジョンに添加し てもよい。水酸化アルミニウムをReheis Chemical Co.(Berkeley Heights, NJ)から9.4%圧縮ゲルとして入手し、脱イオン水を添加するこ とにより1.3%酸化アルミニウムに水和する。ゲルを、細菌細胞壁抽出物エマ ルジョンに添加する前に、オートクレーブ中で120℃で20分間滅菌する。1 リットルの最終エマルジョンは、約900mlの乳化細菌細胞壁抽出物、50m lの1.3%酸化アルミニウムおよび40mlの添加PBSを含有する。Thimer osal(エチルメルクリチオサリチレート、Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO) および抗生物質、例えばゲンタマイシンおよびアンホテラシンB(これらに限定 されない)を、細菌細胞壁抽出物エマルジョンに対する防腐剤として添加し得る 。Thimerosalの好ましい濃度は約0.1g/l、ゲンタマイシンは約30μg/ mlそしてアンホテラシンBは約2.5μg/mlである。 本発明の方法に投与される細菌細胞壁抽出物の既知の活性成分としては、ムラ ミルジペプチドのファミリー、トレハロースジミコール酸、ならびに細菌の除タ ンパク細胞壁骨格中に存在し得るあらゆる未知の活性成分が挙げられる。本発明 は、例えば好中球、リンパ球およびマクロファージを含めた、しかしそれらに限 定されない身体の免疫成分が存在するあらゆる原生動物性または寄生生物性異常 の治療に有効である。以下の仮定に拘束されるものではないが、本方法は、感染 生物が身体の免疫系の細胞と絶えず接触しているために、原生動物性または寄生 生物性疾患を予防、治療および排除するのに有効である、と考えられる。さらに 、細菌細胞壁抽出物は免疫系の細胞に作用して、サイトカインの産生増大を刺激 する、と考えられる。細菌細胞壁抽出物の処方および投与 細菌細胞壁抽出物は、当業者に既知の処方方法を用いて、医薬上許容可能な組 成物として提供され得る。処方法の例は、例えばH.C.Ansel,et al.,PHARMAC EUTICAL DOSAGE FORMS AND DRUG DELIVERY SYSTEMS,6th edition(Williams & W ilkins,Philadelphia 1995)(参照により本明細書中に含まれる)にある。当業者 に既知のその他の処方も用い得る。処方物としては、経口、直腸、尿道、眼(硝 子体内または眼房内を含む)、鼻、局所的(バッカルおよび舌下を含む)、膣また は非経口的(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、気管内および硬膜外を含む)投与に 適したものが挙げられるが、これらに限定さ れない。 処方物は、従来の製薬技法により調製される単位投与形態で提供されると便利 である。このような技法には、活性成分および製剤担体または賦形剤を組み合わ せる工程が含まれる。概して、処方物は、活性成分を液体担体または微細分割固 体担体またはその両方と均一に且つ直接組み合わせて、必要な場合には、次に製 品を成形することにより調製される。 本方法は、応答免疫細胞に提示するために用いられる担体/ビヒクル(担体と しては、例えばリポソーム、種々の非分解性ポリマーおよび浸透圧ミニポンプを 含むがそれに限定されない)にかかわらず、その中のいずれか一つ、あるいはす べてのまたは任意の成分の組合せでも用い得る。さらに、その組合せを生分解性 ポリマー中に組み入れて化合物を持続性放出させ得るが、ポリマーは薬剤送達(d rug delivery)が望ましい場所の付近に埋め込まれる。生分解性ポリマーおよび その使用は、例えばBrem,et al.1991,Journal of Neurosurgery,74:441-446 (参照により本明細書中に含まれる)に記載されている。 経口投与に適した本方法の処方物は、個別の単位、例えば各々が所定量の活性 成分を含有するカプセル、カシェ剤または錠剤;粉末または顆粒;水性液または 非水性液中の溶液または懸濁液;水中油液体エマルジョンまたは油中水エマルジ ョン、そして巨丸剤として提供され得るが、これらに限定されない。 錠剤は、任意に1つまたはそれ以上の副成分とともに圧縮または成形すること により製造し得る。圧縮錠剤は、適切な機械で圧縮することにより調製し得る。 易流動性形態の、例えば粉末または顆粒のような活性成分を、結合剤、滑剤、不 活性希釈剤、防腐剤、界面活性剤または分散剤と任意に一緒に混合し得る。成形 錠剤は、不活性液体希釈剤で湿潤化した粉末化化合物の混合物を適切な機械で成 形することにより、製造し得る。錠剤は、任意にコーティングするかまたは刻み 目を付け得るし、ならびにその中の活性成分か徐々にまたは制御されて放出され るよう処方し得る。 口腔に局所投与するのに適した本方法の処方物としては、風味付けした基剤、 通常はスクロースおよびアラビアゴムまたはトラガカントゴム中に活性成分を含 むロゼンジ;不活性基剤、例えばゼラチンおよびグリセリン、またはスクロース およびアラビアゴム中に活性成分を含む香錠;そして適切な液体担体中で投与さ れる活性成分を含むうがい薬か挙げられる。 皮膚に局所投与するのに適した本方法の方法の処方物は、当業界で適切である ことが既知の担体中に投与される活性成分を含むエマルジョン、軟膏、クリーム 、ゲル、ローションおよびペーストとして提供され得る。 直腸投与するための本方法の処方物は、適切な基剤、例えばココアバターまた はサリチレートとともに活性成分を含む坐薬として提供される。 鼻腔内投与するのに適した本方法の、担体が固体である処方物は、粒子サイズ が例えば20〜500μの範囲の粗粉末で、これは、鼻に近く保持される粉末の 容器から鼻道を通して迅速に吸入することにより嗅剤が投与される方法で投与さ れる。例えば鼻腔スプレーまたは点鼻薬として投与するための、担体が液体であ る適切な処方物には、活性成分の水性または油性溶液が含まれる。 膣投与に適した本方法の処方物は、活性成分の他に、当業界で適切であること が既知の担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、発 泡体またはスプレー処方物として提供され得る。 非経口投与に適した処方物としては、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤および処方 物を意図された受容者の血液と等張にする溶質を含有し得る水性および非水性滅 菌注入溶液;そして沈殿防止剤および増粘剤を含み得る水性および非水性滅菌懸 濁液が挙げられる。処方物は、単位用量または多用量容器中に、例えば密封アン プルおよびバイアル中に提供され得るし、そして使用直前に滅菌液体担体、例え ば注入用の水だけを必要とする、冷凍乾燥(凍結乾燥)条件で保存され得る。即 時調合する注射溶液および懸濁液は、前記の種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤か ら調製し得る。 投与される細菌細胞壁抽出物の最適用量は、治療される動物のサイズにより、 そして投与方法によって変わる。免疫系を刺激するのに十分な量が必要なだけで ある。1回用量は、細菌細胞壁抽出物約0.01〜10mg/ml、さらに好ま しくは約0.05〜6mg/ml、最も好ましくは約0.1〜4.0mg/ml である。細菌細胞壁抽出物は、約0.01〜10ml、さらに好ましくは約0. 05〜7.5ml、最も好ましくは約0.1〜5.0mlの総用量で投与される 。 本発明の細菌細胞壁抽出物は、1回または数回、同一受容者に投与し得る。投 与量および投与計画は、当業者により容易に決定され得る。好ましい投与処方物 は、本発明に記載した(それらに限定されないが)処方物中に1用量または1単 位、亜用量または亜単位、あるいはその分数分の細菌細胞壁抽出物を含有するも のである。さらに、本明細書中に具体的に記載した成分の他に、本方法は、用い られる処方物の種類に関係がある業界で慣用的なその他の作用物質を含み得る、 と理解されるべきである。 以下の実施例で本発明をさらに説明するが、同時に本発明はそれらに限定され ないものとする。 実施例1 細菌細胞壁抽出物の調製 実施例1に記載するようなマイクロバクテリウム・フレイ(Mycobacterium phl ei)細胞壁抽出物の調製は、その他の細菌種からの細胞壁抽出物の調製を代表す る。 Mycobacterium phleiは、Institut fur Experimental Biologie and Medizin, Borstel,West Germanyから入手し、滅菌乳汁中の懸濁液として−60℃で保存し た。修飾細胞壁の生物活性のいかなる減損も伴わずに、1976〜1985年の 間に、単離物を約11回移転した。M.phleiは、Petragnani培地(Difco Labs,D etroit,MI)で培養した。 ヒートシステム音波処理機(従来はBranson音波処理機と呼ばれていた)XL 2015型を用いて、M.phlei細胞壁を調製した。約400gの湿った細胞塊を 、約1200mlの容量を有する清浄なブレンダーに入れた。細胞塊を高速で3 0〜60秒間混合した。混合後、6mlのTween 80および200〜400ml の滅菌水を細胞混合物に添加した。次に、全細胞懸濁液を、低速で約10秒間、 ブレンダー中で混合した。 ヒートシステム音波処理機と3/4タップホーン(tapped horn)を用いて、超 音波細胞破砕により細胞破砕を行った。細胞が容量の約50%〜70%を構成す る細胞懸濁液500mlを1リットルビーカーに入れて、8の設定で約5分間、 音波処理した。音波処理物は、分画工程中は氷上の滅菌フラスコ内に保存した。 音波処理物を250mlの遠心分離瓶に移して、GSAローターを備える中速 遠心分離器中で、15℃において27,500×gで1時間、遠心分離した。遠 心分離からの上清液をデカントし、廃棄した。破損していない細胞の、最下層白 色ペレットを廃棄した。沈殿粗細胞壁画分をブレンダーに移して、低速で混合す ることにより、滅菌脱イオン水中に懸濁した。粗細胞壁画分を、再懸濁および1 5℃において27,500×gで1時間の遠心分離により洗浄した。再び、破損 していない細胞の、最下層白色ペレットを廃棄した。 粗細胞壁画分を洗浄後、ペレットを滅菌脱イオン水中に再懸濁し、350×g で5分間回転して非破損細胞を沈殿させる一方で細胞壁は上清液中に保持させた 。上清液をデカントし、15℃において27,500×gで1時間遠心分離して 、粗細胞壁画分を沈殿させた。 粗細胞壁画分を、タンパク質分解酵素で消化することにより除タンパクした。 約400gの全細胞から得られた粗細胞壁画分を、低速で混合することにより、 1リットルの0.05Mトリス−HCl、pH7.5中に再懸濁した。粗細胞壁 画分がトリス緩衝液中に十分に再懸濁された後、50mgのトリプシン(膵臓ト リプシン、Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)を添加し、磁気攪拌棒を用いて3 5℃で6時間、懸濁液を攪拌した。トリプシン処理後、50mgのプロナーゼ( Streptomyces griseusプロテアーゼ、Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)を1 リットル毎のトリプシン処理細胞壁懸濁液に添加した。磁気攪拌棒を用いて35 ℃で12〜18時間、懸濁液を攪拌した。 プロテアーゼ消化細胞壁画分を、界面活性剤およびフェノールで処理した。1 リットル毎の細胞壁懸濁液に、60gの尿素(J.T.Baker Chemical Co.,Phill ipsburg,NJ)、2.0mlの100%トリトンX−10O(ポリオキシエチレン エーテル、Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)および100gのフェノール結晶 (Fisher Scientific,Fair Lawn,NJ)を添加した。懸濁液を含むフラスコをアル ミホイルで軽く覆い、60℃〜80℃に加熱して、1時間攪拌した。除タンパク 細胞壁画分を、GSAローターにより16,000×gで10分間回転させた。 上清画分をデカントして、廃棄し、ペレットの下の暗 色流体を使い捨てピペットを用いて除去した。約1リットルの滅菌水中に再懸濁 して細胞壁ペレットを3回洗浄し、GSAローターにより16,000×gで1 0分間遠心分離した。 洗浄し、修飾したマイコバクテリウム属細菌の細胞壁抽出物(MCWE)また は細胞壁ペレットを、少量の脱イオン化滅菌水を含む凍結乾燥フラスコに懸濁液 を移すことにより、凍結乾燥させた。30g毎の湿潤細胞壁出発物質に対して、 300ml凍結乾燥フラスコ1本を用いた。固体二酸化炭素で冷却しておいたエ タノール中でフラスコを回転することにより、細胞壁懸濁液をシェル凍結させた 。フラスコの内容物を凍結後、フラスコを凍結乾燥装置(Virtis Co.,Inc.,G ardiner,NY)に取り付けて、凍結乾燥した。凍結乾燥後、試料を滅菌ねじ蓋容 器に移して、無水硫酸カルシウムを含むデシケーター中で−20℃で保存した。 実施例2 細菌細胞壁抽出物の乳化 マイコバクテリウム属細菌細胞壁抽出物(MCWE)のエマルジョンを4工程 で調製した。すなわち、(1)乾燥除タンパクマイコバクテリウム属細菌細胞壁 抽出物およびスクアランの乳化容器への添加、(2)油中での細胞壁抽出物の懸 濁、(3)界面活性剤を含有する緩衝化生理食塩溶液の、細胞壁抽出物および油 の混合物への添加、そして(4)油−細胞壁抽出物複合体の水性界面活性剤生理 食塩溶液中での乳化の工程であった。 Microfluidics Tabletop MicrofluidizerモデルM−110Yを1フロースル ーに関して約10,700〜23,000psiで用いる微流動化により乳化を 行った。典型的行程容量は、約6〜7ml/行程であった。数グラムの凍結乾燥 MCWE(前記の実施例1に記載されたように調製)を、乾燥滅菌済の1リット ルビーカーに添加した。スクアランを1gのMCWE当たり20mlの濃度で添 加し、混合物を被覆して、一夜放置した。油と水との懸濁液中の油の最適濃度は 、約1%〜7%であった。油−MCWE混合物の10mlアリコートを滅菌1リ ットルビーカーに移した。500mlの滅菌リン酸緩衝化生理食塩水 (0.05Mリン酸ナトリウム、pH7.2、9gのNaClおよび2mlのTw een-80/脱イオン水1リットル)を油−MCWEの各10mlアリコートに添加 した。混合物を微流動化により均質化し、4℃で保存のために滅菌蓋付瓶に移し た。エマルジョンの試料を、光学顕微鏡を用いてカバーガラス下で検査して、油 小滴が透明で暗色の縁を有するというよりむしろ、小さく、粒状の外見であるこ とを確認した。粒状の外見の小滴は、細胞壁の油担体への適正な吸着を示す。 水中油型エマルジョン中の細胞壁調製物の瓶を滅菌混合容器中にプールし、筋 注用に、50mlの1.3%酸化アルミニウム、50mlのリン酸緩衝化生理食 塩水、30μg/mlのゲンタマイシンおよび2.5μg/mlのアンホテラシン Bを、1リットル毎の細胞壁抽出物エマルジョンに防腐剤として添加した。Fila matic Vial Filler(National Instrument Co.,Baltimore,MD)を用いて滅菌層 状空気流下で、滅菌I型ガラス瓶およびプラスチック注射器に1.5ml〜10 mlの安定化エマルジョンを充填した。バイアルおよび注射器に蓋をして、密封 し、4℃で保存した。 実施例3 MCWEによるバベシア・エクイ(Babesia equi)の処置 ウマにおける処置 本試験では、補体結合試験でBabesia equiに対して陽性である5頭の雌ウマ を用いた。雌ウマの1頭に、4mg/kgのイミドカルブの4用量を、72時間 間隔で筋注した。4頭の雌ウマには、1500gのMCWE(前記の実施例2と 同様に調製した)の2用量を約14日の間隔をおいて筋注した。MCWE投与後 24時間の間、6時間毎に、各動物の体温をモニタリングした。体温は1.0℃ 〜1.2℃より多くは増大せず、18〜24時間以内では正常であった。 雌ウマ1−イミドカルブ 雌ウマ1は、イミドカルブによる処置の前に、1/20希釈で++++のB.e qui抗体力価を有した。イミドカルブによる処置の6ヶ月後、雌ウマ1は、B.eq uiに対して再び結果は陽性であった。 雌ウマ2−MCWE 雌ウマ2は、MCWEによる処置の前に、1/5希釈で+のB.equi抗体力価 を有した。MCWEによる処置の6ヶ月後、雌ウマ2は、B.equiに対して結果 は陰性であった。 雌ウマ3−MCWE 雌ウマ3は、MCWEによる治療の前に、1/20希釈で++++のB.equi 抗体力価を有した。MCWEによる処置の5ヶ月後、雌ウマ3は、B.equiに対 して結果は陰性であった。 雌ウマ4−MCWE 雌ウマ4は、MCWEによる処置の前に、1/5希釈で+++のB.equi抗体 力価を有した。MCWEによる処置の3ヶ月後、雌ウマ4は、B.equiに対して 結果は陰性であった。 雌ウマ5−MCWE 雌ウマ5は、MCWEによる処置の前に、1/40希釈で++++のB.equi 抗体力価を有した。MCWEによる処置の3ケ月後、雌ウマ5は、B.equiに対 して結果は陰性であった。 ウシにおける処置 B.equiに対して陽性である雌ウシ20頭を、本試験に用いた。動物は、Veter inary School of Medellin,Colombiaで筋注MCWE(実施例2と同様に調製し た)により処置された。MCWE処置後、動物はB.equiに対して結果は陰性で あった。 これらのデータは、B.equiを処置し、動物からB.equiを排除するための治療薬 としてMCWEが有効であることを示す。 実施例4 MCWEによるトリパノソーマ症の処置 本試験では、トリパノソーマに感染したウマ30頭を用いた。ウマを3群に分 けて、ジミナジン、MCWE(実施例2と同様に調製した)またはMCWE(実 施例2と同様に調製した)+ジミナジンを筋注処置した。MCWE単独と、MC WE+ジミナジンは、ウマからトリパノソーマを排除する場合に同等に有効であ った。ジミナジン単独は、ウマからトリパノソーマを排除するに際しては、MC WEまたはMCWE+ジミナジンより低効力であった。 これらのデータは、MCWEがトリパノソーマ症を治療するための治療薬とし て、そして動物からトリパノソーマを排除するのに有効であることを示す。 実施例5 MCWEによるエルリキア・リスチシ(Ehrlichia risticii)の処置 本試験では、Ehrlichia risticiiに感染したウマをMCWEの1回投与で処置 した。処置の4日以内に、動物はE.risticii感染から回復した。従来の薬剤を 用いた場合、回復時間は通常は2〜3週間である。 これらのデータは、MCWEが、トリパノソーマE.risticiiを処置するため の治療薬として有効であることを示す。 実施例6 MCWEによるマンソン住血吸虫(Schistosoma mansoni)の処置 本試験では、6週齢C57BL/5マウス(Charles River,Quebec)を用い た。マウスを4群に分け、表1に示したように処置した。 表1 処置群 C=Biomphalaria glabrata巻貝から採取したマンソン住血吸虫セルカリア(L owell University,Lowell,MA)を濃縮し、計数した。0.1mlの生理食塩水中 200個のマンソン住血吸虫セルカリアのアリコートを、マウスの腹腔中に皮下 注入した。M=0μg、20μgまたは100μgの用量で、スクアランおよび 水中で乳化したMCWE(前記の実施例2と同様に調製)を、マウスに腹腔内注 入した。T=終了。マウスを頸部脱臼により屠殺し、虫を各マウス から回収して、それらの数および性別を測定した。 表2は、感染マウスにおける虫負荷量に及ぼすMCWEの作用を示す。 表2 マンソン住血吸虫負荷量に及ぼすMCWEの作用 *スチューデントt検定により検定した場合に有意。 標準誤差および群当たりのマウス数は、括弧内に示す。a虫−低減は[対照虫− 実験虫]/対照虫×100%として算出した。*スチューデントt検定により検 定した場合に有意。 I群(曝露後)では、対照(A)マウス、20μgMCWE(B)処置マウス および100μgMCWE処置(C)マウスの虫負荷量は、有意に異ならなかっ た。第2群(曝露後)では、20μgMCWE処置(B)マウスにおいて虫負荷 量の有意の低減が認められたが、しかし100μgMCWE処置(C)マウスで は認められなかった。第3群(曝露前)では、20μgMCWE処置(B)マウ スおよび100μgMCWE処置(C)マウスに虫負荷量の有意の低減が認めら れた。第4群(曝露前および曝露後)では、100μgMCWE処置(C)マウ スにおいて虫負荷量の有意の低減が認められたが、しかし20μgMCWE処置 マウスでは認められなかった。 これらのデータは、マンソン住血吸虫による感染の前および後の両方における MCWEの投与が虫負荷量を有意に低減することを実証する。 セルカリア試験後のIV群(曝露前および曝露後)マウスに関して、生存率を 測定した。感染後16週目では、生存率はIV群Aマウス(PBS)に関しては 55%、IV群Bマウス(20μgMCWE)に関しては80%、そしてIV群 Cマウス(100μgMCWE)に関しては85%であった。これらのデータは 、MCWEがマンソン住血吸虫感染マウスの生存に有意の影響を及ぼし、そして この作用が用量依存性であることを示す。 これらのデータは、MCWEがマンソン住血吸虫を処置するための治療薬とし て有効であることを示す。 実施例7 MCWEによるトリキネラ・スピラリス(Trichinella spiralis)感染の防止 本試験では、体重20〜25gの寄生虫を有さない同系NIH雌マウス28匹 を4群に分けた。FCA群には、0.1mlのリン酸緩衝化生理食塩水(PBS) 、pH7.2中の0.1mlフロイント完全アジュバント(Sigma Chemical Co.,S t.Louis,MO)を腹腔内投与した。ConA群には、20μgのコンコナバリン A(Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)を腹腔内投与した。MCWE群には、1 00μgのMCWE(実施例II)を腹腔内投与した。対照群には、PBS0.1 mlを腹腔内投与した。7日後、各動物にT.spiralisの300個の感染性幼虫 を経口感染させた。42日後、動物を屠殺し、筋組織1g当たりの幼虫数を測定 した。ANOVAを用いて統計分析を行った。 表3は、T.spiralis感染後42日目のFCA群、ConA群、MCWE群お よび対照群における筋肉組織1g当たりの幼虫数を示す。 表3 筋肉1g当たりの幼虫 これらのデータは、対照群マウスと比較した場合の、ConA群およびMCW E群マウスにおける筋組織1g当たりの幼虫の有意の低減を示す。対照群とFC A群マウスとの間には、筋組織1g当たりの幼虫の有意の低減は認められなかっ た。 これらのデータは、MCWEが旋毛虫Trichinella spiralisによる感染を防 止する場合の治療薬として有効であることを示す。 実施例8 ロドコッカス・エクイ(Rhodococcus equi)細胞壁抽出物(RCWE)の調製 従来はCorynebacterium equiと呼ばれていたコリネ型生物であるR.equiの細 胞壁抽出物を、実施例1と同様に調製した。 実施例9 Rhodococcuse qui細胞壁抽出物(RCWE)の免疫刺激特性 32匹のCD1異系交配マウスに、0.5mlの通常生理食塩水エマルジョン 中の2%油中の200μgのRCWEを腹腔内注入した(RCWEマウス)。16 匹のCD1異系交配マウスに、0.5mlの通常生理食塩水を腹腔内注入し(生 理食塩水対照マウス)、8匹のCD1マウスは環境対照として維持した(環境対照 マウス)。72時間後、16匹のRCWEマウスと8匹の生理食塩水対照マウス を5×LD50のパスツレラ・マルトシダ(Pasteurella multocida)を投与し、1 6匹のRCWEマウスと8匹の生理食塩水対照マウスを20×LD50の脳心筋炎 (EMC)ウイルスを投与した。投与後14日目に、RCWEマウスは32匹中 10匹が、生理食塩水対照マウスは16匹中0匹が、そして環境対照マウスは8 匹中8匹が生き残った。 これらのデータは、RCWEが非特異的免疫刺激剤であることを実証する。 実施例10 RCWEおよびMCWEによる一酸化窒素産生の刺激 ネズミマクロファージ細胞株RAW264.7細胞を、24ウエル組織プレー トにプレートした。細胞がコンフルエント単層を形成した時に、培地をウエルか ら除去し、5〜80μgのRCWまたは5〜80μgのMCWを含有する新鮮な 培地1mlと取り換えた。5%CO2を含む雰囲気中で37℃で24時間インキ ュベーション後、Griessの比色反応(Griess,P.Demerkungen zu der Abhan dlung der HH.Wesdlsky und Benedikt,UEBER EINIGEAZOVERDINDUNGEN,C hem.Ber.12:426-428,1987)を用いて、一酸化窒素(NO)産生を測定した。 表4 平均一酸化窒素(NO)産生(nmol/106細胞/24時間) 1 RCWEに関する全試料の平均2 MCWEに関する全試料の平均 表4のデータは、非特異的免疫刺激剤RCWEが、RAW264.7細胞によ るNOの発生の促進に際して、非特異的免疫刺激剤であるMCWEと同様の非特 異的免疫刺激特性を有することを立証する。 プロプリオネバクテリウム・アクネ(Proprionebacterium acne) CG)、ボルデテラ・ペルツスシス(Bordetella pertussis)およびその他のボル デテラ亜種(Bordetella spp.)の細菌菌体調製物、ならびに、麻疹ウイルス生成 物RVI(Eudaemonic,Omaha,NE)は非特異的免疫刺激剤として用いられてお り、非特異的免疫刺激剤RCWEおよびMCWEと同様の非特異的免疫刺激特性 を有する。 非特異的免疫刺激剤MCWEを用いて得られた結果は、その他の非特異的免疫 刺激剤を用いて得られる結果の代表である。 もちろん、前記は本発明の好ましい実施態様に関するだけのものであり、添付 の請求の範囲に記載したような本発明の精神および範囲を逸脱しない限り、多数 の修正または変更が成され得る、と理解されるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年6月11日(1999.6.11) 【補正内容】 請求の範囲 1.動物の免疫系を刺激して原生動物性または寄生生物性疾患を予防する方法 であって、動物に有効な量の細菌細胞壁抽出物を投与することにより、動物の免 疫系を刺激して原生動物性または寄生生物性疾患を予防することを含む前記方法 。 2.前記細菌細胞壁抽出物が、マイコバクテリウム種由来の細胞壁抽出物およ びロドコッカス種由来の細胞壁抽出物から成る群から選択される請求の範囲第1 項に記載の方法。 3.前記マイコバクテリウム種がマイクロバクテリウム・フレイ(Mycobacteri um phlei)である請求の範囲第2項に記載の方法。 4.前記ロドコッカス種がロドコッカス・エクイ(Rhodoccocus equii)である 請求の範囲第2項に記載の方法。 5.動物における疾患が、アナプラズマ属、バベシア属、バランチジウム属、 ベスノイチア属、クラミジア属、コクシジア属、クリプトスポリジウム属、サイ トークスゾーン属、アイメリア属、エントアメーバ属、エペリスロゾーン属、エ ルリキア属、ジアルジア属、ヘモバルトネラ属、ハモンジア属、イソポラ属、リ ーシュマニア属、ネオリケッチア属、ニューモシステス属、プラスモジウム属、 リケッチア属、住血吸虫属、サルコシスティス属、タイレリア属、旋毛虫属、ト キソプラズマ属、トリコモナス属、トリパノソーマ属、ユニカリア属、ジピリジ ウム属、エキノコックス属、テニア属、鉤虫属、回虫属、蟯虫属、ストロンギロ イデス属、ストロンギルス属、トキソカラ属、トキサスカリス属および鞭毛属か ら成る群から選択される生物により引き起こされる請求の範囲第1項に記載の方 法。 6.動物における疾患が、旋毛虫属、バベシア属、トリパノソーマ属、リケッ チア属および住血吸虫属から成る群から選択される生物により引き起こされる請 求の範囲第5項に記載の方法。 7.動物の免疫系を刺激して原生動物性または寄生生物性疾患を治療する方法 であって、動物に有効な量の細菌細胞壁抽出物を投与することによって、動物の 免疫系を刺激して原生動物性または寄生生物性疾患を治療することを含む前記方 法。 8.前記細菌細胞壁抽出物が、マイコバクテリウム種由来の細胞壁抽出物およ びロドコッカス種由来の細胞壁抽出物から成る群から選択される請求の範囲第7 項に記載の方法。 9.前記マイコバクテリウム種がマイクロバクテリウム・フレイ(Mycobacteri um phlei)である請求の範囲第8項に記載の方法。 10.前記ロドコッカス種がドコッカス・エクイ(Rhodoccocus equii)である 請求の範囲第8項に記載の方法。 11.動物における疾患が、アナプラズマ属、バベシア属、バランチジウム属 、ベスノイチア属、クラミジア属、コクシジア属、クリプトスポリジウム属、サ イトークスゾーン属、アイメリア属、エントアメーバ属、エペリスロゾーン属、 エルリキア属、ジアルジア属、ヘモバルトネラ属、ハモンジア属、イソポラ属、 リーシュマニア属、ネオリケッチア属、ニューモシステス属、プラスモジウム属 、リケッチア属、住血吸虫属、サルコシスティス属、タイレリア属、旋毛虫属、 トキソプラズマ属、トリコモナス属、トリパノソーマ属、ユニカリア属、ジピリ ジウム属、エキノコックス属、テニア属、鉤虫属、回虫属、蟯虫属、ストロンギ ロイデス属、ストロンギルス属、トキソカラ属、トキサスカリス属および鞭毛属 から成る群から選択される生物により引き起こされる請求の範囲第7項に記載の 方法。 12.動物における疾患が、旋毛虫属、バベシア属、トリパノソーマ属、リケ ッチア属および住血吸虫属から成る群から選択される生物により引き起こされる 請求の範囲第11項に記載の方法。 13.動物の免疫系を刺激して原生動物性または寄生生物性疾患を排除する方 法であって、動物に有効な量の最近細胞壁抽出物を投与することによって、動物 の免疫系を刺激し原生動物性または寄生生物性疾患を排除することを含む前記方 法。 14.前記細菌細胞壁抽出物が、マイコバクテリウム種由来の細胞壁抽出物お よびロドコッカス種由来の細胞壁抽出物から成る群から選択される請求の範囲第 13項に記載の方法。 15.前記マイコバクテリウム種がマイクロバクテリウム・フレイ(Mycobacte rium phlei)である請求の範囲第14項に記載の方法。 16.前記ロドコッカス種がドコッカス・エクイ(Rhodoccocus equii)である 請求の範囲第14項に記載の方法。 17.動物における疾患が、アナプラズマ属、バベシア属、バランチジウム属 、ベスノイチア属、クラミジア属、コクシジア属、クリプトスポリジウム属、サ イトークスゾーン属、アイメリア属、エントアメーバ属、エペリスロゾーン属、 エルリキア属、ジアルジア属、ヘモバルトネラ属、ハモンジア属、イソポラ属、 リーシュマニア属、ネオリケッチア属、ニューモシステス属、プラスモジウム属 、リケッチア属、住血吸虫属、サルコシスティス属、タイレリア属、旋毛虫属、 トキソプラズマ属、トリコモナス属、トリパノソーマ属、ユニカリア属、ジピリ ジウム属、エキノコックス属、テニア属、鉤虫属、回虫属、蟯虫属、ストロンギ ロイデス属、ストロンギルス属、トキソカラ属、トキサスカリス属および鞭毛属 から成る群から選択される生物により引き起こされる請求の範囲第13項に記載 の方法。 18.動物における疾患が、旋毛虫属、バベシア属、トリパノソーマ属、リケ ッチア属および住血吸虫属から成る群から選択される生物により引き起こされる 請求の範囲第17項に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 フィリップス,ニゲル,シー. カナダ,エイチ9アール 1ジェイ6 ケ ベック,ポイント―クレール,サイナリー アベニュー 101 (72)発明者 ロガン,ドラガン,アール. カナダ,エヌ5ヴイ 4エヌ1 オンタリ オ,ロンドン,サディ アベニュー 138

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.動物における原生動物性または寄生生物性疾患を予防するのに有効な量の 細菌細胞壁抽出物を動物に投与することを含む、動物における原生動物性または 寄生生物性疾患の予防方法。 2.前記細菌細胞壁抽出物が、マイコバクテリウム種由来の細胞壁抽出物およ びロドコッカス種由来の細胞壁抽出物から成る群から選択される請求の範囲第1 項に記載の方法。 3.前記マイコバクテリウム種がマイクロバクテリウム・フレイ(Mycobacteri um phlei)である請求の範囲第2項に記載の方法。 4.前記ロドコッカス種がロドコッカス・エクイ(Rhodoccocus equii)である 請求の範囲第2項に記載の方法。 5.動物における疾患が、アナプラズマ属、バベシア属、バランチジウム属、 ベスノイチア属、クラミジア属、コクシジア属、クリプトスポリジウム属、サイ トークスゾーン属、アイメリア属、エントアメーバ属、エペリスロゾーン属、エ ルリキア属、ジアルジア属、ヘモバルトネラ属、ハモンジア属、イソポラ属、リ ーシュマニア属、ネオリケッチア属、ニューモシステス属、プラスモジウム属、 リケッチア属、住血吸虫属、サルコシスティス属、タイレリア属、旋毛虫属、ト キソプラズマ属、トリコモナス属、トリパノソーマ属、ユニカリア属、ジピリジ ウム属、エキノコックス属、テニア属、鉤虫属、回虫属、蟯虫属、ストロンギロ イデス属、ストロンギルス属、トキソカラ属、トキサスカリス属および鞭毛属か ら成る群から選択される生物により引き起こされる請求の範囲第1項に記載の方 法。 6.動物における疾患が、旋毛虫属、バベシア属、トリパノソーマ属、リケッ チア属および住血吸虫属から成る群から選択される生物により引き起こされる請 求の範囲第5項に記載の方法。 7.動物における原生動物性または寄生生物性疾患を予防するのに有効な量の 細菌細胞壁抽出物を動物に投与することを含む、動物における原生動物性または 寄生生物性疾患の治療方法。 8.前記細菌細胞壁抽出物が、マイコバクテリウム種由来の細胞壁抽出物およ びロドコッカス種由来の細胞壁抽出物から成る群から選択される請求の範囲第7 項に記載の方法。 9.前記マイコバクテリウム種がマイクロバクテリウム・フレイ(Mycobacteri um phlei)である請求の範囲第8項に記載の方法。 10.前記ロドコッカス種がドコッカス・エクイ(Rhodoccocus equii)である 請求の範囲第8項に記載の方法。 11.動物における疾患が、アナプラズマ属、バベシア属、バランチジウム属 、ベスノイチア属、クラミジア属、コクシジア属、クリプトスポリジウム属、サ イトークスゾーン属、アイメリア属、エントアメーバ属、エペリスロゾーン属、 エルリキア属、ジアルジア属、ヘモバルトネラ属、ハモンジア属、イソポラ属、 リーシュマニア属、ネオリケッチア属、ニューモシステス属、プラスモジウム属 、リケッチア属、住血吸虫属、サルコシスティス属、タイレリア属、旋毛虫属、 トキソプラズマ属、トリコモナス属、トリパノソーマ属、ユニカリア属、ジピリ ジウム属、エキノコックス属、テニア属、鉤虫属、回虫属、蟯虫属、ストロンギ ロイデス属、ストロンギルス属、トキソカラ属、トキサスカリス属および鞭毛属 から成る群から選択される生物により引き起こされる請求の範囲第7項に記載の 方法。 12.動物における疾患が、旋毛虫属、バベシア属、トリパノソーマ属、リケ ッチア属および住血吸虫属から成る群から選択される生物により引き起こされる 請求の範囲第11項に記載の方法。 13.動物における原生動物性または寄生生物性疾患を排除するのに有効な量 の最近細胞壁抽出物を原生動物性または寄生生物性疾患を有する動物に投与する ことを含む、原生動物性または寄生生物性疾患を有する動物からの原生動物性ま たは寄生生物性疾患の排除方法。 14.前記細菌細胞壁抽出物が、マイコバクテリウム種由来の細胞壁抽出物お よびロドコッカス種由来の細胞壁抽出物から成る群から選択される請求の範囲第 13項に記載の方法。 15.前記マイコバクテリウム種がマイクロバクテリウム・フレイ(Mycobacte rium phlei)である請求の範囲第14項に記載の方法。 16.前記ロドコッカス種がドコッカス・エクイ(Rhodoccocus equii)である 請求の範囲第14項に記載の方法。 17.動物における疾患が、アナプラズマ属、バベシア属、バランチジウム属 、ベスノイチア属、クラミジア属、コクシジア属、クリプトスポリジウム属、サ イトークスゾーン属、アイメリア属、エントアメーバ属、エペリスロゾーン属、 エルリキア属、ジアルジア属、ヘモバルトネラ属、ハモンジア属、イソポラ属、 リーシュマニア属、ネオリケッチア属、ニューモシステス属、プラスモジウム属 、リケッチア属、住血吸虫属、サルコシスティス属、タイレリア属、旋毛虫属、 トキソプラズマ属、トリコモナス属、トリパノソーマ属、ユニカリア属、ジピリ ジウム属、エキノコックス属、テニア属、鉤虫属、回虫属、蟯虫属、ストロンギ ロイデス属、ストロンギルス属、トキソカラ属、トキサスカリス属および鞭毛属 から成る群から選択される生物により引き起こされる請求の範囲第13項に記載 の方法。 18.動物における疾患が、旋毛虫属、バベシア属、トリパノソーマ属、リケ ッチア属および住血吸虫属から成る群から選択される生物により引き起こされる 請求の範囲第17項に記載の方法。
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