JP2001517107A

JP2001517107A - 患者搬送システム

Info

Publication number: JP2001517107A
Application number: JP53237598A
Authority: JP
Inventors: ボテル，トーマス・ダブリュー
Original assignee: アーゴダイン・コーポレーション
Priority date: 1997-04-08
Filing date: 1998-04-08
Publication date: 2001-10-02
Also published as: EP0984760A1; ES2228181B1; AU7106498A; WO1998044889A1; EP0984760A4; ES2228181A1; US6378148B1; CA2285956A1

Abstract

(57)【要約】一人のオペレータで患者を第１水平面（２３０４）から第２水平面（２３０８）へ移動できる患者移動システム（１３００）を提供する。この移動は、オペレータや患者が傷つく危険を最小限にして実行される。患者移動システムは、移動キャディ（１３０２）、移動ブリッジ（１３０４）、および移動ロッド（１３０６）を有する。移動キャディ（１３０２）は移動可能で、移動ブリッジ（１３０４）および移動ロッド（１３０６）を収容する手段（１６０８，１７３８）を有する。移動ブリッジ（１３０４）および移動ロッド（１３０６）は、収納および搬送のために折りたたみ可能である。

Description

【発明の詳細な説明】患者搬送システム関連出願の相互参照この出願は、１９９５年９月１３日に出願された米国特許出願第０８／５２７，５１９号の継続出願であって現在米国特許第５，７３７，７８１号である１９９６年９月１３日に出願された米国特許出願第０８／７１３，４１２号の部分継続出願である。この出願は、１９９７年４月８日に出願された米国暫定特許出願第６０／０４３，２０８号の利益を請求している。発明の分野この発明は、部分的にまたは完全に無能力にされた患者を移動するのを援助するシステムに関する。さらに詳細には、この発明は、一人の介護者（health ca re worker）に、患者をあるベッドから他のベッドに、あるいはベッドとカーとまたはガーニー（gurney）との間、着座位置と起立位置の間、椅子やベッドに前かがみになった位置とさらに起き上がった位置との間で、移動する能力を与えるシステムに関する。発明の背景病院や、老人ホーム、家庭における介護プログラムで、介護者は、部分的または完全に無能力にされた患者を移動する難題に直面している。典型的な患者は、４５から９０キログラムの体重があり、他の多くの人はさらに体重がある。この結果、少なくとも２人または４人の介護者が患者を移動させるのに必要とされる。この仕事は、患者の搬送に使用される介護者の数に関係無く、しばしば容認できない障害の危険性を生む。この危険性は、患者搬送を援助するのに十分な数の介護者を利用できないときん９特に大きい。例えば、介護者の背中の障害は、米国における医療介護産業の職場障害に対する介護者の補償費の約５０％を計上している。このように、介護者の背中の障害は特に悩ましい問題である。患者の搬送はいくつかの広いカテゴリーに分類することができる。第１のカテゴリーは、ある平坦な面から他への患者の水平搬送である。第２のカテゴリーは、水平状態から車椅子や、椅子、室内便器に直立または着座した状態に患者を移動し、さらにその直立または着座した状態から水平状態に患者を戻す直立搬送である。第３のカテゴリーは、ベッドや椅子で患者の姿勢を変更するための、例えば、患者をベッドに引き上げたり、横に転がしたりするための、患者の配置や移動に関する。患者搬送のためのシステムに多くの改良がなされているが、これらの搬送の殆ど全ては手動で達成されるように繰り返されてきた。現在の健康管理ガイドラインは、典型的には、４人の介護者が患者搬送に参加することを推奨している。２人の介護者はベッド側に、他の２人の介護者はカート側にいる。各介護者は患者の下にあるシート（draw sheet）の縁を掴む。次に、患者を持上げ、引っ張り、押したりしてベッドとカートの間で搬送する。摩擦や引っかかり（drag）を減少するために、細長いプラスチックシートが患者の下に置かれることがある。介護者は患者搬送を達成するために腰を折り曲げなければならないので、引き起こされるストレスは、約５０ポンドの最大推奨重量に対して予期される以上に増大される。通常、この推奨最大重量は作業者の質量中心あるいはその近傍で測定される。介護者の身長が平均より高いまたは低いとき、あるいは腕や脚が弱いときは、さらに危険性が大きくなる。多くの病院は、患者搬送を支援するための揺動型の機械式リフト装置を有している。しかしながら、これらの装置は、設定したり操作するのが煩雑で時間を浪費するために、広範には使用されていない。要求される重量によっては、それらの装置は不適当である。直立搬送と配置のカテゴリーは、患者が協力しない場合に特に、同様の困難性を与える。例えば、半直立状態に傾いた年配の患者は滑り落ちる傾向にある。このような患者は、ベッドの頭に向かって戻さなければならない。そのために、２人の介護者は、通常、ベッドを下げて水平な状態にした後、患者の上腕を掴んで患者をベッドの頭に向かって引き上げる。この手動による搬送は、しばしば、介護者の背中の上部または下部に緊張（strain）を引き起こしたり、接触によって患者に打撲傷を与える。同様な困難性は直立搬送にも生じる。このような恐るべき困難性に鑑み、患者搬送工程を機械化する試みが成されている。例えば、米国特許第２，６６５，４３２号（Butler）は、拡張引張装置に手動クランクを連結したカートを記載している。引張装置は、ホックで搬送シートに接続する多数のストラップを有している。クランクの回転により、引張装置がローラに巻き上げられる。引張装置の大きさは、多くの位置でシートに取り付けることや、それをローラに巻きあげることのぎこちなさ等、多くの困難性を有している。引張装置は、搬送直前に患者の下に設置しなければならない。通常、そこに保持しておくものではないからである。さらに、患者をカートから搬送する手段は設けられていない。米国特許第２，８２７，６４２号（Huff）は、ベッドの頭に装着され、患者をベッドの足側から頭側に移動させるように設計された類似のシステムを記載している。この’６４２号特許は、患者をある水平面から他へ横に移動させる工程は記載していない。米国特許第４，９７０，７３８号（Cole）は、手動クランクと自己ロックギヤシステムを利用する他の患者搬送システムを記載している。このシステムは、搬送が可逆であるということにおいて、’４３２号特許に記載されたシステムを越える利点を有している。クランクの回転により、半剛性搬送エプロンに取り付けられたベルトシステムが駆動する。これにより、このエプロンは患者を支持しながら水平に搬送される。このシステムは、患者をベッドからカートに搬送する前にエプロンを患者の下に配置しなければならないという欠点を有している。他の欠点は、搬送サポートのみは患者または搬送システムに十分なサポートを与えないことである。その設計の複雑性のため、搬送サポートをカートに装着して患者を搬送するのに、かなりのオペレータの相互作用が要求される。米国特許第２，７３３，４５２号（Tanney）は、患者を金属補強搬送シートの上で搬送するのにモータ駆動プーリーを使用する搬送システムを記載している。この搬送シートは、ケーブルに取り付けるための金属製はと目をその角部に有している。ケーブルをリールに巻き上げるのにモータが使用され、これによりシートとその上の患者を搬送することができる。しかしながら、患者をベッドからカートに移動させる前にまず最初に搬送シートの上に移動させなければならない。さらに、この発明は、搬送される患者の下方にサポートを設けていない。米国特許第４，７４７，１７０号と第４，８６８，９３８号（共にKnouse）は，モータ駆動のウィンチ型搬送システムを開示している。この搬送システムは、 ’４５２特許の搬送システムを越えた明らかな利点を有し、さらに安全な搬送シート把持機構を有し、はと目やその他の類手段を必要としない搬送シートを使用する。この把持機構はより安全であるが、使用が困難でやりにくい。米国特許第５，０３８，４２４号（Carterら）は、ベッドとカートの間で患者を往復して搬送するシステムを教示している。このシステムは、２つの取外し可能な円筒ローラの周りに巻かれた柔軟な搬送布（transfer web）と、ベッドとカートに搭載された駆動モータとを利用する。使用に際しては、ベッドとカートを併設し、布を患者の下に設置する。患者を搬送するカートまたはベッドの近傍のローラを取り外す。そこに巻かれた十分な長さの搬送布を巻き戻している間に、患者を搬送するベッドまたはカートの反対側にローラを延ばし、駆動モータに接続する。次に、駆動モータを軌道し、搬送布をローラに巻き取り、そこに配置された患者を搬送する。このように、往復搬送が可能であるが、’４２４特許のシステムは時間を浪費し、設定が煩雑である。さらに、前に議論した従来の発明におけるように、患者は搬送中に十分に支持されない。水平患者搬送システムを開発するの相当な努力が払われているが、従来開発された全てのシステムは、著しい欠点を有している。これらの欠点は、主として、設定や操作において遭遇する著しい困難性に関する。前に記載した特許は、ある水平面から他の水平面に患者を搬送するシステムに関する。これと対照に、米国特許第４，７００，４２５号と第４，８３７，８７３号（共にDiMatteoら）は、傾斜した車椅子とベッドの間で患者を搬送するシステムを教示している。ベッドは右側ローラと左側ローラの周りに巻かれたシートを備えている。右側と左側のローラは、通常は患者の面の僅かに下方で、ベッドの両側に横方向に配置されている。２つのコーナーローラは、ベッドの上面とほぼ同じ高さになっている。傾斜した車椅子は、関節でつながった２つのローラを備えている。これらの関節ローラ間にはシートが延びており、そのシーsつは３つのバンドを有している。シートの両側縁は接合されていてもよいし、離れていてもよい。横縁が接合される場合には、シートは車椅子の上面の上下に広がる。シートの横縁が自由である場合には、シートは両端が２つのローラに巻かれて車椅子の上面に広がる。ベッドと車椅子の分離した搬送システムは、両シートが等しい速度で回転するように駆動されなければならない。使用に際しては、ベッドで傾斜している患者はベッド搬送システムによって横方向に搬送される。車椅子搬送システムに遭遇すると、患者はさらに車椅子に搬送される。車椅子をさらに調整して、患者に着座姿勢をとらせる。 DiMatteoのシステムは、傾斜した車椅子へのあるいはそれからの搬送を許容し、着座状態と傾斜状態の間での車椅子の調整を許容する。しかしながら、その欠点は、設計の複雑性、ベッドを改装してローラとシートを設ける必要性、患者を挟んだり、バンド間の隙間に衣類を挟む可能性にある。米国特許第３，５９７，７７４号（Warren）は、ベッドにもたれている患者を持上げるためのハーネスおよびウィンチ機構を記載している。ウィンチは、ベッドの頭に取り付けられたポストに装着され、ハンドクランクによって操作される。ハーネスは、患者の腋の下で輪になっているので、装置の駆動中に過剰な応力そこに作用する。発明の概要この発明は、患者を搬送する装置を有し、多いに単純化され、公知の装置を超える向上された融通性（versatility）を与える。これらの搬送装置の採用は、介護者の背中の障害の発生率を減少する。患者の水平搬送の第１システムは既存の搬送シートと適当に修正されたカートを使用するように適合されている。シートは患者の近傍でクランプ装置に簡単に取り付けられる。クランプ装置はシートを保持する解放可能なキャッチ（catch）を有している。１または複数のストラップがクランプ装置に取り付けられ、ストラップの他端は、ウィンチの一部であるリールに取り付けられる。ウィンチの駆動によりストラップがリールに巻き付けられる。この搬送装置の多いにポータブルな実施例では、全装置は重さがわずか約８−１５キログラムであり、簡単にベッドやカートに取り付け、取り外すことができる。ポータブルな搬送装置を使用するときには、長く狭い矩形のクッションがベッドとカートの間に設置される。クッションは、選択的には、ベッドの長さであり、低摩擦面で部分的に被覆されていてもよい。クッションはベッドまたはカートに取りつけるためのファスナーを有していてもよいし、不使用時にファスナーによってベッドやカートの側部からぶら下がるように形成されてもよい。クッションは、本発明のポータブルな搬送装置とともに使用するときに特に都合がよい。ベッドやカートに他の如何なる修正も必要がないからである。水平搬送装置の他の実施例は、患者に水平運動と上昇を与えることにより患者の搬送を向上する。垂直および水平搬送機構はともに単一ベッドとカートフレームに動作可能に取り付けてもよい。本発明の水平搬送機構の一つの実施例は、トラック内で移動する搬送要素を有する。本発明の水平搬送システムの他の実施例は、モジュール化されたクッションの上で患者を移動させる。他の実施例では、ハーネス（harness）を使用することでリフトが付加される。それは、患者を持上げて患者の下のハーネスの部分に設置する必要なく、患者の重量を分配するという、著しい利点を与える。ハーネスは患者の上体を横切るサポートを有している。ハーネスの他の部分は患者の腕の下に入る。ハーネスは、患者の頭の後ろの近傍にリフト機構を取りつけるファスナーを有している。改良された患者の搬送システムは、一人の付添い人を使用して患者を搬送することができる。搬送システムは、患者を搬送する患者搬送手段、搬送シート、患者搬送手段に動作可能に接続された保持手段、および接触要素アセンブリを有している。改良された搬送システムは、多いにポータブルな搬送ユニットを含んでいてもよい。ポータブル搬送ユニットは、全体的に自給式であってもよく、ベッドまたはカートに装着可能で、さらに分離クランプに接続可能であってもよい。ポータブル搬送ユニットは、搬送される患者の近接（proximity）を検知する手段や、該検知に応答して搬送を中止する手段の他、複数の取外し可能なスプールを利用してもよい。改良された搬送システムは、さらに、患者がベッドまたはカートに広がっている（span）ときに、搬送される患者を支持する搬送ブリッジサポート手段を有していてもよい。搬送ブリッジサポート手段は、折曲げ可能で、搬送ブリッジサポート手段が患者搬送中に転置されるのをさらに防止するために、スタビライザー（stabilizer）、断面キャンバー（cross sectional camber）、および先端キャンバー（leading edge camber）を有していてもよく、また改良された滑り抵抗の特徴を有していてもよい。人がシートの上に配置された患者を一人で人間工学的にを搬送することを可能するためのシステムが設けられている。このシステムは、キャディを有する。このキャディは、人がキャディを第１位置から第２位置に搬送するのを可能する手段、パワートレイン（power train）、フック、パワートレインに取り付け可能なウェブアセンブリ、パワートレインと電気的に連通するパワーおよびｓスイッチングシステム、フックとウェブアセンブリの垂直位置を調整する手段を有していてもよい。搬送手段は、キャディの近傍に動作可能に配置されてもよい。このシステムは、さらに、パワートレインによって作用する搬送力を除除に加速および減速する手段を有していてもよい。パワートレインは、モータと、該モータと機械的に接続する複数のスプールとを有していてもよい。複数のスプールは、さらに、モータと機械的および磁気的に接続していてもよい。パワートレインはさらに複数の電磁クラッチアセンブリと、複数の滑り板を有していてもよい。各電磁クラッチアセンブリはモータと機械的に接続されていてもよいし、各滑り板は一つの磁気的クラッチアセンブリと磁気的に接続されていてもよい。各スプールは一つの滑り板と機械的に接続されていいてもよい。フックおよびウェブアセンブリは、複数のウェブと、複数の搬送フックを有していてもよく、各ウェブはスプールの一つに接続可能であり、各搬送フックはウェブの一つに接続可能である。パワーおよびスイッチングシステムはさらに自動的に搬送を中止する手段を有していてもよい。このシステムは、搬送ロッドを提供してもよく、この搬送ロッドは、搬送シートの少なくとも一部が搬送フックの周りに巻かれたときに、搬送フックを収容する。搬送ロッドは、複数の接合可能なセクションを有していてもよく、このセクションは弾性的に接続されてもよい。このシステムは、さらに搬送ブリッジを有する。この搬送ブリッジは、さらに低摩擦面と、ほぼ対向する関係に折り曲げ可能な複数のセクションとを有していてもよい。また、一人の人がシート把持手段と協働してシートの上に配置された患者を人間工学的に回し、あるいはシート把持手段と協働して患者を第１水平面から第２水平面に移動させることを可能する、移動可能なキャディが設けられている。このキャディは、ベースアセンブリを有し、該ベースアセンブリは、１人の人がキャディを第１場所から第２場所に移動させるのを可能にする手段と、垂直調整可能ヘッドアセンブリと、パワートレインを含む垂直調整可能ヘッドアセンブリとからなり、パワートレインは、モータと、複数の磁気クラッチと、複数の滑り板と、複数のスプールとを有している。各磁気クラッチは、モータと機械的に接続していてもよい。各滑り板は、磁気クラッチの一つと磁気的に接続していてもよい。各スプールは滑り板の一つと機械的に接続されていてもよい。磁気クラッチと滑り板は協働して除除に加速可能な搬送力を作用させる。このシステムは、さらに、複数のウェブとシートを把持する手段を備えたフックおよびウェブアセンブリを有している。各ウェブの第１端はスプールの一つと巻き上げ可能に取り付けられていてもよい。シート把持手段は、ベルトの各々の第２端に取り付け可能であってもよい。シート把持手段はシートの一部を把持していてもよく、これにより、搬送力を把持されたシートに伝達する。シート把持手段は複数の搬送フックと搬送ロッドを有していてもよい。各搬送フックは、各ベルトの第２端に取り付け可能であってもよく、各搬送フックは搬送ロッドと協働してシートを把持するようにしてもよい。また、互いに作用しあってシートの運搬力を引き出す運搬ロッドが備えられている。特に、シートの一部分は運搬ロッドのまわりに巻きついており、運搬ロッドは多数の運搬ホックにより運搬ロッドに運搬力が与えられる。運搬ロッドは運搬ホックにかみ合わさるようになっている場合もある。さらに、搬送ブリッジが設けられてもいる。搬送ブリッジは第1インボード部材、多数のアウトボード部材、そしてインボード部材とアウトボード部材を折り合わせる手段と、シートと搬送ブリッジの接触によって発生する摩擦を減らすための手段とがある。アウトボード部材は、第１インボード部材の横端部から延びた部分であることもある。搬送ブリッジには第２インボード部材が含まれ、またアウトボード部材にはそれぞれのインボード部材から伸ばされてきていることもある。図面の簡単な説明図１は、水平患者移動システムの第１実施形態に適合した隣接カートを有するベッドの斜視図である。図２は、下がった収納位置にあるサイドレールを有する、水平患者移動システムの第１実施形態に適合したカートの正面概略図である。図３は、上がった患者搬送位置にあるサイドレールを有する、水平患者移動システムの第１実施形態に適合したカートの正面概略図である。図４は、上がった位置にある一方のサイドレールと、患者移動の際に使用されるブリッジ位置にある第２のサイドレールとを有する、水平患者移動システムの第１実施形態に適合したカートの正面概略図である。図５は、サイドレールを支持するヒンジの一実施形態の正面部分図である。図６は、水平移動システムの第１実施形態のサイドレールの分解図である。図７は、サイドレール内の第２駆動装置の切り取り図である。図８は、ロッドの上に折り曲げられた移動シートを締め付ける方向にある、水平移動システムの第１実施形態に有用な締め付け装置の第１実施形態の斜視図である。図９は、締め付け装置の第１実施形態の端面図である。図１０は、締め付け装置の第２実施形態の斜視図である。図１１は、締め付け装置の第２実施形態の端面図である。図１２は、締め付け装置の第３実施形態の斜視図である。図１３は、締め付け装置の第３実施形態の端面図である。図１４は、或る水平面から他の水平面へ患者を移動させるための携帯用水平移動システムを取り付けた状態の斜視図である。図１５は、携帯用水平移動システムの斜視図である。図１６は、携帯用水平移動システムの分解図である。図１７は、携帯用水平移動システムに患者移動用の滑らかな連続表面を与えるために水平面に取り付けられた携帯用クッションの斜視図であり、下がった収納位置にあるクッションを二点鎖線で示す。図１８は、水平移動システムの別の実施形態の斜視図である。図１９は、水平延長部用の駆動装置を示す、水平移動システムの別の実施形態の部分切り取り斜視図である。図２０は、移動システムよって得られる動きの範囲を示すためにカートの上に患者が揚げられている状態の水平移動システムの別の実施形態の斜視図である。図２１は、水平駆動用の代わりのデザインを有する水平移動システムの別の実施形態の斜視図である。図２２は、持ち上げサポートに対する動きと移動シートへの取り付けを示すシートクランプの部分斜視図である。図２３は、上がった位置にあるベッドを有する水平移動システムの別の実施形態を備えたベッドの斜視図である。図２４は、取り外し可能なパネルの取り外しを矢印で示す、図２１の実施形態の一端部の部分斜視図である。図２５は、取り外し可能なパネルを棚として取り付けた、図２１の実施形態の一端部の部分斜視図である。図２６は、コントロールユニットの取り付け位置を示す、水平移動システムの別の実施形態に適合する足板ベッドまたはカートの部分斜視図である。図２７は、水平移動システムの別の実施形態での使用のために設計された移動シートの平面図である。図２８は、折られた状態で示される図２７の移動シートの斜視図である。図２９は、水平移動システムの代わりの実施形態の斜視図である。図３０は、延長可能な水平サポートを示す、図２９の代わりの実施形態の部分斜視図である。図３１は、起き上がる患者を補助するのに使用される図２９の代わりの実施形態の斜視図である。図３２は、持ち上げ部材の回転を示す図３１と同様の斜視図である。図３３は、水平移動機構を有する移動システムの斜視図である。図３４は、ドッキング機構の１つの実施形態の切り取り側面図である。図３５は、ドッキング機構の第２の実施形態の切り取り側面図である。図３６は、ベッドとカートの間に渡された移動部材を有する図３３の移動システムの斜視図である。図３７は、図３３の移動システムに使用される移動ブリッジの斜視図である。図３８は、ブリッジが架け渡された位置にある図３７の移動ブリッジの斜視図である。図３９は、レバーおよびロッドが取り外された状態で架け渡された位置にある移動ブリッジの側面図である。図４０は、レバーおよびロッドが取り外された状態で上げられた位置にある移動ブリッジの側面図である。図４１は、分かれた移動ブリッジの斜視図である。図４２は、マットレス移動システムの斜視図である。図４３は、図４２のマットレス移動システムに用いられるドッキング機構の斜視図である。図４４は、押し込んだ位置にあるマットレス移動システムの把持機構の斜視図である。図４５は、引っ張った位置にあるマットレス移動システムの把持機構の斜視図である。図４６は、マットレスとクッションの内部および下の構造の位置を示す、マットレス移動システムのマットレスおよび固定クッションの分解斜視図である。図４７は、位置変えカートと折り曲げマットレスを用いたマットレス移動システムの斜視図である。図４８は、折り曲げ位置にあるカートを示すマットレス移動システムおよび位置変えカートの斜視図である。図４９は、椅子の状態にある位置変えカートの側面図である。図５０は、人の一方の側に置かれたロブスターのはさみ型のベッドジャケットの斜視図である。図５１は、人の周囲に配置されたベッドジャケットの斜視図である。図５２は、人の周囲に固定されて引き上げ機構に引っ掛けられたベッドジャケットの斜視図である。図５３は、車椅子の上のスタンドに取り付けられた電動ベッドジャケットの斜視図である。図５４は、詰め物したベストの正面図である。図５５は、人の周囲に配置され、つなぎ縄に取り付けられた詰め物したベストの斜視図であり、ベストの隠れた部分は点線で示す。図５６は、ヘッドボードの上のマウントに取り付けられる電動ベッドジャケットの斜視図である。図５７は、電動ベッドジャケットの上面斜視図である。図５８は、電動ベッドジャケットの駆動装置の部分切り取り図である。図５９は、三方向制御シリンダを用いて天井の３つの引き上げ機構に取り付けたベッドジャケットの斜視図である。図６０は、三方向制御シリンダの斜視図である。図６１は、三方向制御装置の内部構成の概略図である。図６２は、本発明の別のクランプの実施形態の右上斜視図である。図６３は、開いた位置にある図６２のクランプの側面図である。図６４は、閉じてロックされた位置にある図６２のクランプの側面図である。図６５は、本発明の別のクランプの実施形態の斜視図であり、クランプは組み立てられておらず分解図で示されている。図６６は、組み立てられた図６５のクランプの斜視図である。図６７は、本発明の別のクランプの上面図である。図６８は、図６７のクランプの実施形態の側面図である。図６９は、本発明の移動システムの別の実施形態であり、これにより患者は他のベッドまたはカートの再取付の必要なく二方向に移動可能である。図７０は、図６９の実施形態の側面図であり、ここでは患者が本実施形態を取り付けたベッドから移動しようとしている。図７１は、図６９の実施形態の側面図であり、ここでは患者が本実施形態を取り付けたベッドまたはカートへ移動しようとしている。図７２は、説明したすべての実施形態で使用可能なリモートコントロールの斜視図である。図７３は、説明したすべての実施形態に使用可能なリモートコントロールの斜視図である。図７４は、携帯用移動装置と病院のベッドに取り付けられるクランプの斜視図である。図７５は、携帯用移動装置の実施形態の斜視図であり、ここではスプールまたはリールがドライブシャフトに取り外し可能に取り付けられる。図７６は、収縮ベルトを巻くためのリールを示す本発明のいずれかの携帯用移動装置の側面図であり、ここでは自動遮断装置が取り付けられている。図７７は、ベッドに取り付けられた携帯用移動装置の別の実施形態であり、ここでは本発明のクランプの１つがベルトによってそれに接続されている。図７８は、マウンティングブラケットおよびクイックリリースピンを示す、本発明のいずれかの携帯用移動装置の側面図である。図７９は、本発明の別の携帯用移動装置の斜視図である。図８０は、本発明のいずれかの携帯用移動装置のための取り外し可能なリモートコントロールの斜視図である。図８１は、内部にあご部を固定するためのクリップを示す、本発明の携帯用移動装置の部分斜視図である。図８２は、あご部を固定するための固定装置を示す、本発明の携帯用移動装置の部分斜視図である。図８３は、クランプの下方に開いたあご部を示す、本発明の携帯用移動装置の上面図である。図８４は、上方に開いたあご部を示す、本発明の携帯用移動装置の側面図である。図８５は、本発明の移動装置に適したモータおよびウインチ装置の上面図である。図８６は、図８５のモータおよびウインチの分解図である。図８７は、患者が横になったベッドと移動カートとの間のギャップに架け渡された移動ブリッジの斜視図である。図８８は、図８７の移動ブリッジの代わりの実施形態の底面図である。図８９は、ヒンジを示す、図８７または図８８の移動ブリッジの部分側面図である。図９０は、搬送または収納のために折り曲げられて準備された図８７のブリッジの斜視図である。図９１は、本発明のクランプの分解図である。図９２は、図９１のクランプを組み立てた状態を示す斜視図である。図９３は、携帯用移動ユニットの斜視図である。図９４は、図９３の携帯用移動ユニットの側面図である。図９５は、携帯用移動ユニットを運ぶ付添い人を示す。図９６は、本発明の患者移動システムの斜視図である。図９７は、本発明の患者移動システムの斜視図である。図９８は、本発明の上部フレームの分解図である。図９９は、ベースアセンブリの分解図である。図１００は、図９６の患者移動システムのリモートスイッチの斜視図である。図１０１は、図１００のスイッチの構成部品を示す分解図である。図１０２は、本発明の移動ロッドの斜視図である。図１０３は、図１０２の移動ロッドの分解図である。図１０４は、図１０２の移動ロッドのコードプレートに弾性コードをどのように固定するかを示す部分斜視図である。図１０５は、収納または搬送のために組み立てられていない図１０２の移動ロッドの上面図である。図１０６は、部分的に組み立てられていない図１０５の移動ロッドの上面図である。図１０７は、組み立てられずに収納用に準備された図１０２の移動ロッドの側面図である。図１０８は、本発明の移動ブリッジの斜視図である。図１０９は、図１０８の線１０９−１０９に沿って切った断面図である。図１１０は、収納または搬送用に折り曲げられた図１０８の移動ブリッジを示す側面図である。図１１１は、完全に折り曲げられて収納または搬送用に準備された図１０８の移動ブリッジの側面図である。図１１２は、収納位置にある移動ロッドおよび移動ブリッジを示す図９６の患者移動システムの側面図である。図１１３は、ヘッドアセンブリの垂直調節を示す図９６の患者移動システムの側面図である。図１１４は、上部シールドが取り外された状態の横患者移動システムのヘッドアセンブリの部分斜視図である。図１１５は、進行中の患者移動を示す、横患者移動システムのヘッドアセンブリの部分側面図である。図１１６は、患者移動の完了を示す患者移動システムの部分側面図である。図１１７は、ヘッドアセンブリのドラムに取り付けられ、かつ上部フレームの溝穴を介して延びるウェブと、インターロックスイッチをさらに示す部分斜視図である。図１１８は、図９６の移動システムのドラムに取り付けられたウェブの上面図である。図１１９は、本発明の移動フック、連結コネクタ、およびウェブの部分斜視図である。図１２０は、図１１９のフック、連結コネクタ、およびウェブの側面図である。図１２１は、ペドルおよびアクチュエータへのアセンブリにケーブルの取り付けを示す本発明のベースアセンブリの部分斜視図である。図１２２−１３２は、本発明の患者移動システムを使用して付添い人が患者移動を行うところを連続的に示す。図１３３は、本発明の覆われた移動バーの上に取り付けられた移動フックの部分斜視図である。図１３４は、本発明の電気およびスイッチングのシステムを示す図である。図１３５は、延ばされたバンパを有する、図９６の患者移動システムの別の実施形態の斜視図である。図１３６は、図９６および図１３５の患者移動システムで交互に使用される一対のシートグリッパの上面図である。好ましい実施例の詳細な説明本発明には、自由に動けない人や患者を移動させるために改良された装置と方法についてである。患者は病院や療養所、その他の体系をもつ機関などの医療施設で様々な方法で運搬されなければならない。例えば、患者は、ベッドとカート（運搬手段）との間を水平方向に移動しなければならないし、カートからベッドや椅子に戻されたり、うつぶせになったり、座ったり立ったままの姿勢でいなければならない場合もある。本発明の様々な実施例を組み合わせた特徴は、介護人にとっても患者にとっても安全な方法で一人の介護人が患者を移動させる力を増大させることである。さらに、本発明の実施例により約２０秒から２８秒の間、好ましくは約２４秒で患者の運搬を行なうことができる。本発明の水平方向の運搬システムは、患者の下方にある支持部と、運搬を可能にするよう支持部に水平方向の力を与える装置や電気装置によるシステムが含まれていることを特徴とする。本発明における様々な実施例の設計では、この有用性を達成するために、異なる特徴を包合したものとなっている。費用をおさえるために、現在一般的に医療機関で使用されているベッドや移動手段、運搬シートを使用し、より単純なシステムで設計するようにしている。本願以外の実施例では、独特の設計であっても普通の備品を使うことが難しいこともある。全ての実施例では、それぞれの設計は、一人の介助人が安全、効率的に、それに人間工学に基づいて患者運搬工程を得ることを目的としている。それぞれの設計はまた、一回の患者搬送に必要とされる介助人の数を大きく減らすことができるという効果もある。本願は、１９９６年９月１３日に出願されたアメリカ特許出願第０８／７１３，４１２号、これは部分継続出願番号第０８／５２７，５１９号−アメリカ特許第５，７３７，７８１号のことであるが−の部分継続出願である。下記する本発明の実施例は、１９９６年８月１９日に出願されたアメリカ暫定特許出願番号６０／０２３，０８４号と、１９９６年８月３０日に出願されたアメリカ暫定特許出願番号６０／０２５，０８４号、１９９７年４月８日に出願されたアメリカ暫定特許出願番号６０／０４３，２０８号にも開示されており、これらの内容は参照として本発明に組み入れられている。図１は、水平移動システム１００の第１の典型的な実施例であり、水平運搬装置１０４を後から取り付けた標準的患者運搬手段であるカート１０２が含まれている。カート１０２は、一般的に土台１０６と４つの車輪１０４を備えている。車輪１０８には、車輪１０８の回転を止める役割を持つロックレバー１１０を備えていることが好ましい。支持部１０６には普通、しかし絶対必要ではないけれども、上面１１２があり、平らな部分１１４がある。カート１０２には支持部１１６がある。支持部１１６は、一つかそれ以上の垂直な支持部１１８により土台１０６に接続されている。図１で示されている典型的な実施例には２本の垂直な支持部１１８が備わっている。設計によっては、車輪１０８が直接垂直な支持部１１８に接続されており、その場合には土台１０６の必要性はない。支持部１１６には、クッションバンパー１２０がある方がよい。カート１０２には支持部１１６を土台１０６に相対して上下できる性能やその他の性能が備わっているかもしれない。支持部１１６には患者１２６を乗せるクッション（又は、マットレス）１２４を支える支持構造１２２を備えている。典型的な水平運搬装置１０４は、２本のサイドレール１２８を備えている。図５を見ると、サイドレール１２８はヒンジ１３０、１３１によりカート１０２に据え付けられている。サイドレール１２８とヒンジ１３０，１３１はカート１０２に今あるサイドレールとヒンジに適応できれば好ましい。ヒンジ１３０，１３１は、サイドレール１２８が上に引き上げられた状態と、図２に示されているように収納部に低くなった状態のどちらにも適用できるようになっている。ヒンジ１３０，１３１はサイドレール１２８が水平な橋の状態になって、患者を移動する際の支えと平坦な表面とを提供するよう設置されることが好ましい（図４）。異なった状態がさ図２から図４に図式化されて描かれている。サイドレールの他の設計として、サイドレールが低部までまっすぐ降下してもよいし、同様に、他のバリエーションも本発明の意図する範囲に含まれる。図６を見てみると、それぞれの典型的なサイドレール１２８はハンドル１３２、コントロールパネル１３４とウインチ１３８などのパワーアセンブリー用の複数の開口１３６がある。他の開口はたとえばウインチユニットをアクセスするために使用される。コントロールパネル１３４には、ウインチ１３８の操作をコントロールするための多数のスイッチ１４０がある。サイドレール１２８と、コントロールパネル１３４の設計では、その機能の効果を変えない程度での設計の多様性はある。図６は、フレーム１４２、ウインチ１３８、フロントカバー１４４そしてバックカバー１４６を備えたサイドレール１２８の構造を示している。フレーム１４２にはさらに突起部１４８が付いており、それはフレームヒンジ１５２によってフレーム橋脚１５０に付着している。フレーム橋脚１５０はウインチマウンティング部１５４を備えている。フレーム橋脚１５０は金属や堅いポリマーや、合成素材で作られており、また、それら同様の強度、重さそして費用対価をもつ素材を使ってもよい。バックカバー１４６には、開口部１５６とハンドル１３２がある。この説明図では、突起部１４８は開口部１５６を通って配置されている。さらに、開口部１５６のサイズや形態はフレームヒンジ１５２に準ずる。開口部１５２はさらに、サイドレール１２８がヒンジ１５２上のサイドレール１２８の回転により上がったり下がったりする時の動きに一致する寸法になっている。バックカバー１４６の外側の表面１４７（図５）は、運搬に使われる面であり、運搬過程を補佐し、怪我を負う危険性を減らすよう衝撃を吸収する素材が使われている。フロントカバー１４４は、ハンドル１３２の一方を備えている。フロントカバー１４４はさらに開口１３６とコントロールパネル１５８から成っている。ウインチ１３８は、ワイヤ１６０によりコントロールパネル１３４と一組になっている。一般的な手動のウインチは、それほど難しくなく使えるが、しかし不便さも残っている。ドライブシステム１４３とモーター１６２は一般的な設計においては様々な形で配列されている。モーター１６２は、図６に描写されているように直接ドライブシャフト１６４を回転させる。図７の実施例では、モーター１６２は第１ドライブシャフト１６５を回転させ、次に第１ギア１６６が回転する。第１ギア１６６には第２ギア１６８が接続されている。第２ギアには第２ドライブシャフト１７０が接続されている。第２ギア１６８は第１ギア１６６に比べて大きい直径となっているため、第１ドライブシャフト１６５に関連して第２ドライブシャフトの回転の割合は少なくなっている。２本のベルト１７２にはそれぞれクリップ１７４が付いているが、第２ドライブシャフト１７０に接続されており、開口１３６と一致している。ベルト１７２はスプール１７５にそって曲がるようになっていればよい。スプール１７５はベルト１７２が曲がったり、また真直ぐになるよう作用する。ベルト１７２は、自動車のシートベルトに使われているような非常に強度のある化繊で作られるのが好ましい。ウインチ１３８は、バッテリーパック１７６によって電力が供給される。ウインチ１３８とバッテリーパック１７６はパワーコード１７８によって電気的に接続されている。バッテリーパックの代りに、ウインチ１３８は現在使用されているような他のパワーコード（図示せず）を使って電力が供給されてもよい。カート１０２は、同様に本発明の他の実施例には、合致機構（aligning and docking mechanisms）が含まれている。aligning機構にはさらに電源の入切手段と操作手段があり、それによってカート１０２の少なくとも２つの車輪１０８がコントロールスイッチ１４０の操作によって電源が入り操作される。docking 機構には留め具と電磁石が備えられている。これらの留め具と電磁石もまたコントロールパネル１４０で操作されている。これらの留め具と電磁石はカート１０２の患者が運搬される面に水平状にしっかりととめられている。スイッチコントロール１４０に加えて、電気や電磁石の媒介により手持ちのリモートコントロールユニットがカート１０２のコントロールメカニズムと通信しあうことも本発明の意図する範囲内である。音声認識コントロールもまた本発明の意図する範囲内である。これは介助人のみならず患者自身が移動工程を始めたり止めたりすることを可能とするものである。カート１０２、または本発明にかかる他の実施例ではさらに、同時に行なわれないような運搬メカニズムの操作を探知する手段も備えている。このような方法では、探知した値の幅がが前もって決められた基準と異なっていたり、探知した率が前もって決められていた率の範囲より大きかったり小さかった場合は、警報が作動したり、運搬が自動的に止まったりする。図１のカート１０２は、ドローシートに標準的な患者をドローシートを使用するよう設計されている。標準的な患者をドローシートは、十分な幅があるため、必要ならば患者１２６を包むこともできる。典型的なドローシートの長さは患者の頭部と足先が外にでるぐらいである。ドローシートに乗せた患者を移動させるのに数人の介助人を使うのに匹敵する機能を水平移動装置１０４で行なえる。クリップ１７４はドローシートに直接繋ぐよう設計されている。しかしながら、ドローシートの長さ以上のシートをより長く引っ張れるように、つまり患者によりスムーズな移動過程を提供できるような他の留め具を使うこともできる。特別長身な患者に対しては、支えを増やす意味で、ドローシートで患者１２６を包み込むこともできる。ドローシートの両端は留め具によって接続されている。典型的なクランピング装置１９４のこれらの実施形態は図８から図１３において示す。クランピング装置１９４の第１実施形態は、図８から９に示す。クランピング装置１９４は、ウインチ１３８まで続くドローシート１９０に取り付けることに使用される。クランピング装置１９４は、そのようにすることにおいてロッド１９２を使役してもよい。クランピング装置１９４の断面は、空洞１９８を形成するＵ字型のクランプ１９６を有する。空洞１９８は、スプリングを備えたゲート２００によって覆われる。ロッド１９２は、ゲート２００に対して押したとき、空洞１９８の中に入ることができる。空洞１９８からゲート２００に向かうロッド１９２からの力はゲート２００を閉じるようにし、それによりロッド１９２をさらに引き込むことを防止する。ゲート２００は、上向きのエクステンション２０２を有する。エクステンション２０２の上側にかかる前向きの力はゲート２００を開け空洞１９８からロッド１９２を引き抜くことができる。クリップ１７４は、Ｊ字型のフランジ２０４においてクランピング装置１９４に取り付けられる。ロッド１９２は、クランピング装置１９４に対して１つもしくはそれ以上の位置においてつなぎ留めることができる。ロッド１９２は、またクランピング装置１９４を保管する際はさまれるのが好ましい。第２と第３実施形態において、クランピング装置１９４は、ヒンジ２１０に取り付けられた上部２０６と下部２０８を有し、それにより空調部２１２を形成する。空調部２１２の前面は、ヒンジを有するクロージャー２１４によりＬ字型に閉じられる。クリップ１７４に取り付けるためのＪ字型の２モータ１６フランジ２１８の形によりクランピング装置１９４の２つの実施形態は異なる。これらの実施形態において、ドローシート１９０は、ロッド１９２の周囲にドローシート１９０を巻くことなしに，空調部２１２の中に直接設けられる。しかしながら、ロッド１９２は必要なときには用いることができる。ドローシート１９０は、Ｌ字型ヒンジのクロージャー２１４によって位置決めされる。さまざまな都合のよい長さの、薄くて強度のあるタッキングデバイス（不図示）はクランピング装置１９４の中にドローシート１９０をしまいこむことを助けることが必要であれば使用してもよい。詳しく説明すると、クランピング装置１９４の他の設計は、一般的な概念内においては可能である。これらの実施形態のそれぞれにおいては、端でない限り、ドローシート１９０のどこの部分に取り付けられてもよい。これは重要な特徴である、なぜならクランピング装置１９４はできるだけ患者に近いところに配置される必要があり、それにより運搬機構１０４は自由に患者を第１の水平な表面から第２の水平な表面に運搬できるからである。使用にあたって、カート１０２は、図１に示すように、患者のベッド２２０の方向にもしくは別のカートの上に動かされる。ベッド２２０に対向しているスライドレールスライドレール１２８は、上を向いた低摩擦表面１４７を有する架橋部に設けられる。ドローシート１９０は、クランピング装置に取り付けられる。ベルトベルト１７２は、ドライブシャフト１６４からもしくは１７０から巻きを解かれ、ベッド２２０の端のロッド１９２に到達するベルト１７２は、駆動しているモータ１６２によってもまた巻きを解かれ、それらは解かれるかもしくはクラッチ（不図示）を使用しベルト１７２をドライブシャフトから自由に引き取ることができる。ベルト１７２の端に位置するクリップ１７４は、典型的なクランピング装置１９４に取り付けられる。それから、クランピング装置１９４は、ロッド１９２とドローシート１９０によって固定される。クランピング装置１９４の他の実施形態はロッド１９２を使用するかもしくは使用しないものである。適当なスイッチメカニズム１４０が作動した後、ウインチ１３８は、ベルトベルトベルト１７２をドライブシャフト１６４（図６に図示）もしくはスプール１７５（図７に図示）の上に巻きつける。モータ１６２は、患者１２６を急に動かさないように、ゆっくりと安定し続ける力を出力するのが好ましい。モータ１６２は、移動距離内において段階的な始動と停止また安全な運搬をなすようにさまざまな速さの動きを提供するようにしてもよい。シート１９０を引っ張ることにより患者の身体の全体に渡って運搬する力を分配することができる。患者１２６がカートクッション１２４の上にあるとき、モータ１６２は電源が切られているかもしくは解放されている。このとき、ベルトベルトベルト１７２は締め付け装置１９４から分離される。それからシート１９０は、締め付け装置１９４から取り除かれる。患者をカートからベッドに運搬するために、ベッドは、カート１０２上にあるウインチ１３８のようなウインチが装備されているのが好ましい。このベッドに設置された運搬装置は、一般的なベッドのサイドレールからなるものが好ましい。これらのサイドレールは一般的にベッドの下において支持することより垂直に横滑りする。ウインチ１３８は、ベッドの片側もしくは両側に容易に組み付けられ、カート１０２と同様に、規格が変更されたベッドに合わせ再改装できる。一人の介助人により簡単に持ち運びされる携帯ウインチ装置を、ベッド２２０の上のウインチ１３８の代わりに使用しても良い。典型的な携帯ウインチ装置２５０は、図１４から図１６において図示されている。携帯ウインチ装置２５０は、容器２５２、締め付け装置２５４およびウインチ２５６からなる。締め付け装置２５４は、締め付け装置１９４と同様の方法により運搬シート１９０を保持し、つかむ。締め付け装置２５４は、また携帯ウインチ装置２５０のフレームもしくはフレームの一部をなす。容器２５２は、上部２５８と底部２６０からなるのが好ましい。上部２５８と底部２６０は、締め付け装置２５４とウインチ２５６を覆う強化プラスチックシェルであるのが好ましい。ウインチ２５６はモータ２６２を有する。使用状況下におけるモータ２６２は、リール２６３が上に設けられているドライブシャフト（不図示）を回転させる。ベルト２６４はリール２６３の外側に巻きつく。ベルト２６４は、装置１００におけるベルトベルトベルト１７２と同一である。ハンドル２６６は、ベルト２６４の自由端に取り付け、そして、クランプ２６８に取り付けられる。クランプ２６８は、ベッドもしくはカートの端に取り付けられる。クランプ２６８は、使用されないときつかまないように設計される。ベルト２６４は開口部２７０を通り容器２５２から外へ出る。ウインチ２５６の操作時においては、回路板２７２を介して制御される。回路板２７２は、電線２７４により電気的にモータ２６２に接続される。回路板２７２はポート２７６と電気的に接続されても良い。スイッチ２８０を有する制御装置２７８は、テザー２８２によりポート２７６に電気的に接続されてもよい。操作者は、制御装置２７８を使用しウインチ２５６を操作する。さらに、コントロールスイッチ２８０は、図１５に示すように、容器２５２に設けられてもよい。しかし、これは、患者が運搬されている間操作者はベッドもしくはカートに対してかがむ必要があるので好ましくない。制御装置２７８はまた、送信機と受信機（不図示）を用いることにより回路板２７２とワイヤレス接続をしてもよい。ウインチ２５６はコード２８４を使用し一般的な電気コンセントから電力を得てもよい。コード格納式アセンブリ２８６はコード２８４が使用状況にない時に格納するために使用してもよい。コード格納式アセンブリ２８６は、また患者運搬の際、運搬途中においてコードが邪魔にならないように使用される。バッテリ、好ましくは２次バッテリがウインチ２５６の電源として使用される。図１４に示すように、患者は、第１のベッドもしくはカート２８８から第２のベッドもしくはカート２９０に運搬される。ドローシート１９０は、装置１００に関する説明と同様の方法により患者の下側に配置される。図１７は、携帯クッション２９２を示す。クッション２９２は、患者を運搬する際比較的スムーズな一続きの表面を提供するために、第１のベッドもしくはカート２８８と第２のベッドもしくはカート２９０との間に設けられる。フックとループファスナのつなぎ合わせる部分は、携帯クッション２９２の表面、ベッドおよびカートにある。このように、携帯クッション２９２は、使用されないときベッドもしくはカートに取り付けられてもよい。携帯クッション２９２は、また手動による運搬の補助器具のようなその他の運搬装置において使用されてもよい。クッション２９２の表面は非常に摩擦の少ない材質からなるのが好ましい。その非常に摩擦の少ない材質はプラスチックであるのが好ましい。携帯ウィンチ装置２５０は、締め付け装置２５４（図１５、１６に図示）によりドローシート１９０に取り付けられる。締め付け装置２５４の設計は、図８から図１３における締め付け装置もしくは同様の概念に基づいた同様の設計に類似するのが好ましい。ドローシート１９０は、締め付け装置２５４に装着するためにロッド１９２（図８に図示）の周囲に巻きつけられるのが好ましい。図１４において、ベルト２６４は容器２５２から引き出すことによりハンドル２６６はクランプ２６８に装着することができる。クランプ２６８は、第１のベッドもしくはカート２８８に近い側面の反対側に位置する側面上において第２のベッドもしくはカート２９０に強固に取り付けられる。クランプ２６８は、またリバーシブルに取り付けたり、保管する際の保管位置である下側に取り付けたりできる。操作者は制御装置２７８を使用しモータ２６２を駆動できる。モータ２６２がベルト２６４を巻き取るとき、携帯ウィンチ装置２５０と患者はクランプ２６８の方向に引かれ、第２のベッドもしくはカート２９０の上に患者は移動する。図１４を参照すると、本発明の運搬装置、特にクランプは、仰向けの状態にある患者の重心に位置するように設計される。患者の重心位置は、通常、線Ｎ、Ｂにより表わされる、患者の尻とへその中間に位置する。このようにして、患者をスムーズにかつ平面的に動かすために、駆ランプの重心位置（矢印Ｃによって示す）は患者における線Ｎ、Ｂの間の中線上に整列されるべきである。典型的な水平運搬システム３００は、図１８において示すように、特別に設計された運搬シート３０２と運搬ユニット３０４からなる。運搬ユニット３０４は、２方向どちらかに患者を動かすことができる。水平運搬システム３００は、カートとベッドの両方ではなくどちらか片方が運搬ユニット３０４を装備すればよいという利点がある。それゆえ、運搬ユニット３０４が装備されたカートもしくはベッドは設計において便利である。運搬ユニット３０４は、ヘッドフレーム３０６とフットフレーム３０８とを有する。ヘッドフレーム３０６とフットフレーム３０８は駆動システム３１０（図１９に図示）に機械的に接続されている。ヘッドフレーム３０６は、ベッドもしくはカートの頭部側板の代わりに取り付けられるか、またはそれに取り付けられる。フットフレーム３０８は、ベッドもしくはカートの脚側板の代わりに取り付けられるか、またはそれに取り付けられる。ヘッドフレーム３０６とフットフレーム３０８は少なくとも１つの垂直支持部材３１２を有する。垂直支持部材３１２の底部は車輪３１４を有するのが好ましい。車輪３１４は、ベッドもしくはカートの幅方向に回転するように向けられる。車輪３１４は、車輪３１４の方向を変えると床から離れるようにされた垂直支持部材３１２に取り付けられるのが好ましい。それから、ベッドもしくはカートは、車輪３１４が床から格納されたのでより容易に動かすことができる。垂直支持部材３１２は、それらの間に伸長する取り外し可能な支柱（不図示）を有するのが好ましい。取り外し可能な支柱は、使用にあたって、運搬の際患者の体重により生じる重力を補うため、垂直支持部材３１２をより頑丈にする。図１９から図２１を参照すると、ヘッドフレーム３０６とフットフレーム３０８はそれぞれ少なくとも１つの拡張可能な水平支持部材３１６とリフティング支持部材３２４を有する。それぞれの水平支持部材３１６は垂直支持部材３１２から拡張される。水平支持部材３１６は、固定点３１８と入れ子式部材３２２を有する。固定点３１８は頭部側板、脚側板、頭部側板部材３２０および脚側板部材３２１に取り付けられる。固定点３１８はベッドもしくはカートの幅方向を横切る必要がある。入れ子式部材３２２はそれぞれの垂直支持部材３１２に取り付けられ、対応する固定点３１８にスライド可能に取り付けられる。別の実施形態においては、入れ子式部材３２２は対応する固定点３１８の中にスライドしてもよいし、さらに別の実施形態の可能である。リフティング支持部材３２４は固定点３１８に取り付け、リフティング支持部材３２４が垂直支持部材３１２と入れ子式部材３２２と共に移動できるようにする。各リフティング支持部材３２４は把持部３２８と２つのリフティング支持部３３０を有する。把持部３２８は開口部３３２を決定する。シートクランプ３２５を以下において詳細に説明する。しかしながら、ケーブル３２７の第１端はシートクランプ３２５から開口部３３２を介して伸長する。３２３７の第２端は、把持部３２８に固定されるのが好ましい。このようにして、リフティング支持部材３２４を立ち上げることによりシートクランプ３２５もまた立ちあがる。図２３を参照すると、ケーブル３２７は、マットレスサポート３２９が稼動する範囲において動くあいだ、シートクランプ３２５を運搬シート３０２に取り付けたまま維持できる。ある構成において、第１のリフティング支持部３３０は、スロット３３６において垂直支持部材３１２に結合している。第２のリフティング支持部３３０は、入れ子式部材３２２に取り付けられているムービングサポート３３８に結合している。典型的なリフティング支持部材３２４は、垂直方向の動作が可能である。垂直方向の動作の範囲は、リフティング支持部材３２４を一般的に６”と１２”の間に位置することが可能にしている。この垂直方向の動作の範囲は、第１のベッドもしくはカートから第２のベッドもしくはカートまでの水平方向の運搬を十分に可能に提供している。このようにして、運搬ユニット３０４が取り付けられた再改装されたベッドもしくはカート３２６は再改装されたベッドもしくはカート３２６からもしくは再改装されたベッドもしくはカート３２６まで患者を運搬できる。リフティング支持部材３２４はまた、下着を取り替える作業者がより便利になるようにしている。しかしながら、運搬シート３０２は分離できる必要がある。図１９を参照すると、駆動システム３１０は水平駆動システム３４０と垂直駆動システム３４２とを有する。駆動システム３１０は、制御パネル３４４（図１８から図２０に図示）から操作される。制御パネル３４４は、垂直支持部材３１２の上に位置するのが好ましい。変形例としては、携帯コントローラ３４５（図２３に図示）は、ヘッドフレーム３０６もしくはフットフレーム３０８の中にコネクタ３４８を介してパッチ（patch）されてもよい。駆動システム３１０を制御する他の実施例は可能である。垂直駆動システム３４２はリフティング支持部材３２４を垂直方向に動かすことが可能である。垂直駆動システム３４２は、モータウォームドライブ３４３もしくはその他のモータもしくは油圧システムにより操作するように取り付けられてもよい。図１９と２１において、それぞれ水平駆動システム３４０の２つの実施形態が示されている。１つ目の実施形態は、モータ３５０を有する。モータ３５０は、ベッド/カーとフレーム３５２のフレームに固定されている。モータ３５０は、ドライブシャフト３５２とドライブシャフト３５４を回転する。ドライブシャフト３５２、ドライブシャフト３５４はトランスミッション３５６に接続し、トランスミッション３５６は入れ子式部材３２２に機械的に接続されている。このようにして、モータ３５０を駆動することにより固定点３１８の内側に入れ子式部材３２２を伸長するかもしくは引き込むことができる。２つ目の実施形態はヘッドフレーム３０６もしくはフットフレーム３０８に取り付けられたモータ３５８を有する。モータ３５８はウォームドライブ３６０を回転する。ウォームドライブ３６０は、モータ３５８に沿って水平に取り付けられる。ウォームドライブ３６０は、モータ３５８から入れ子式部材３２２まで移動する。付属の取り外し可能パネル３６２は、図２４において示すように、取り外し可能であり、フットフレーム３０８に取り付けられる。フットフレーム３０８に取り付けられると、付属の取り外し可能パネル３６２はシェルフとして使用され、心肺蘇生（CPR）用板、もしくは図２５に示すように付属の装備用板にも使用される。図２７及び図２８は、水平移送ユニット３００の実施例で使用するのに適して移送シーツ３０２を示している。移送シーツ３０２はウイング３８０を備えている。ウイング３８０の縁にフックとループからなるファスナー又は同等のファスナー３８２を設けても良い。ウイング３８０は患者を覆うように折り重ねられ、上記ファスナー３８２により閉鎖される。ウイング３８０の形状は適宜選択することができる。移送シーツ３０２の上部及び下部に補強アタッチメント部３８４を備えていても良い。補強された孔、グロメット３３４又は他の改良されたアタッチメント手段を任意に上記補強部３８４に設けることができる。シーツ３０２はシーツクランプ３２５に取り付けても良い。あるいは、シーツ３０２を図８から図１３に示すクランプに取り付けても良い。シーツ３０２にグロメットが存在することは、シーツ３０２を洗濯する際に不都合である。アタッチメント３８４は大略マットレス３８６に向けて又はマットレス３８６の直ぐ後方に延ばされる。例えば、患者を覆うように折り重ねられない実施例のような、他の設計がシーツ３０２について可能である。図１９及び図２０に示すように、患者が改装されたベッド／カート３２６から移動されるのであれば、鉛直支持３１２及び入れ子部３２２の初期位置は引き込み位置である。患者が分離されたベッド／カート３３１から改装されたベッド／カート３２６に移動されるのであれば、鉛直支持３１２及び入れ子部３２２の初期位置は延長位置である。移送シーツ３０２が折り重ねられ、ファスナー３８２が互いに締められる。アタッチメント部３８４が開口３３２内に配置され、シーツクランプ３２５が補強された孔３３４に係合する。この時点で、初期位置が下側位置でる鉛直駆動システム３４２が上側位置に延びることができ、その結果、患者が吊り下げ位置に上昇する。これによって、水平移送システム３００が、患者を初期位置から移送位置に移動させることができる。患者が最初から改装されたベッド／カート３２６に配置されている場合、鉛直支持３１２及び入れ子部３２２は延長位置へ移動する。患者が最初から改装されたベッド／カート３２６に配置されていない場合、鉛直支持３１２及び入れ子部３２２は引き込み位置へ移動する。いったん水平移送が完了すると、鉛直駆動システム３４２が降下し、移送シーツ３０２は鉛直駆動システム３２４から解放される。患者移送装置の他の実施例が図２９に示されている。ヘッド部４０２及びフット部４０４はそれぞれヘッド部３０４及びフット部３０６と同様の構造である。しかしながら、ヘッド部４０２及びフット部４０４は、入れ子部３２０へ取り付けられる持ち上げ支持３２４を備えていない。ヘッド部４０２及びフット部４０４は、それに代えて上側支持４０６を備えている。上側支持４０６は上側横断支持４０８を支持する。上側横断支持４０８は、移送中の患者の重量に起する反力を支持する。上側横断支持４０８は、その両面に横断トラック４１０を備えていても良い。横断トラック４１０は、吊り下げ要素４１２を支持する。吊り下げ要素４１２はトラック・ホイール４１４を備えている。トラック・ホイール４１４はトラック４１０内で回転し、それによって吊り下げ要素４１２がトラック４１０を横断することができる。吊り下げ要素４１２は紐４１６を巻き取るためのウインチ（図示せず。）を備えていても良い。紐４１６は端部に、引き抜きシーツ４２２の隅の補強された孔又はグロメット４２０に取り付けるためのファスナー４１８を備えている。紐４１６を巻き取ると、患者がその中に固定された引き抜きシーツ４２２が上昇する。図３０に示すように、延伸可能な水平支持４２４はホイール４２８を備えていても良い。水平支持４２４により、鉛直支持４２６が上側横断支持４０８及び吊り下げ要素４１２と共に横方向に移動可能となる。システム３００と同様に、装置４００は、改装されたベッド／カートから第２のベッド／カートへ、又は第２のベッド／カートから改装されたベッド／カートへ患者を移送することができる。図３１及び図３２に、単一の吊り下げ要素４１２の例が示されている。要素４１２は持ち上げジャケット４３０と共に使用してもよい。持ち上げジャケット４３０は患者の胴の周囲に密着すると共に、ループ４３２を備えている。ファスナー４１８がループ４３２に取り付けられている。よって、紐４１６が持ち上げジャケット４３０に取り付けられているときに、紐４１６を巻き取ると、ジャケット４３０が患者の胴をベッドから持ち上げ、患者は腰の部分で屈曲した姿勢となる。その後、図３１及び図３２に示すように、吊り下げ要素４１２を移動及び回転させても良く、それによって吊り下げ要素４１２が患者をベッドの端の着座位置に配置される。患者の背中はこの位置で支持される。このようにして水平移送装置４００は、あお向けから着座位置に移動する患者の補助するという第２の目的を達成する。図３３には、例示の移送システム５００が示されている。移送システム５００はベッド５０２及びカート３０４の両方を改装するように設計されている。移送システム５００は、水平移送機構５０８と移送ブリッジ５１０を備えている（図３７から図４１）。水平移送機構５０８はドッキング機構５０６を備えている。図３４及び図３５は、ドッキング機構５０６の２つの代表的な実施例を示している。第１の実施例のベッド５０２はフットボード５１８を備えている。フットボード５１８の側部に開口５１６が設けられている。移送システム５００の第１の実施例は、ばね荷重クランプ５１２を備えている。クランプ５１２は腕５１４を備え、各腕５１４は折れ曲がった前方縁５２４を備えている。腕５１４はベッド５０２のフットボード５１８の側部の開口５１６から突出する。ばね荷重クランプ５１２は移送バー５２２内へ開口する空洞５２０に係合する。腕５１４の前方縁５２４が空洞５２０に係合すると、先端５２６がフランジ５２８を通過するまで、腕５１４は互いに向かって弾性的に撓む。先端５２６がフランジ５２８を通過すると、腕５１４が外向きに戻り、先端５２６がフランジ５２８に係合する。腕５１４はベッドフットボード５１８内のドッキング支持５３０に対して回動する。ベッド５０２及びカート５０４のヘッドボード（図示せず。）は、同様のドッキング機構を備えている。クランプ５１２が開口５１６から突出しているときには、腕５１４は互いに押圧されることにより非係合であっても。図３５には、ドッキング機構５０６の第２の実施例が示されている。この第２の実施例では、ギア５３８がドッキング支持５４０により支持されている。ギア５３８はベッドフットボード５４４の側部の開口５４２から突出している。突出しているギア５３８は歯５４８に係合しており、歯５４８は移送バー５２２内の空洞５５２の上面５５０に配設されている。ギア５３８は歯５４８と係合するためにその支持５４０で僅かに撓んでもよい。移送バー５２２内の空洞５５２はその開口にフランジを備えていなくてもよい。ギア５３８は、ドッキング支持５４０が開口５４２から突出しているときには、ドッキング支持５４０で下向きに押圧されることにより解放される。ベッド５０２及びカート５０４のヘッドボード（図示せず。）が同様のドッキング機構を備えていてもよい。上記ドッキング機構６０６の２つの実施例は、カート及びベッドの特定の形態について説明した。この形態はベッドが突出するギア５３８を有するかクランプ５１２を有するかに応じて逆にしてもよい。両方の実施例においても、ドッキング中は、上記突出するギア又はクランプはウォーム・ギア駆動装置５３２により引き込まれていてもよい。水平移送機構５０８が図３６に示されている。移送機構５０８は移送要素５５６と駆動システム５５８を備えている。移送要素５５６は、把持機構５６０と移送バー５２２を備えている。把持機構５６０は、移送シーツ３０２のような移送シーツを把持する。把持機構５６０は複数の支持バー５６４により移送バー５２２に取り付けられている。把持機構５６０はシーツクランプ３２５と同様であってもよい。移送バー５２２はカート側チャンネル５６６及びベッド側チャンネル５６８内で摺動する。カート側チャンネル５６６及びベッド側チャンネル５６８により、それぞれ溝５７０，５７２が形成されている。支持バー５６４がカート側チャンネル５６６及びベッド側チャンネル５６８内の溝５７０，５７２にそれぞれ延びている。ドッキング機構５３０又は５４０は、ウォームギア駆動装置５３２を備える駆動システム５５８により側方に移動してもよい（図３４及び図３５）。ウォームギア駆動装置５３２はモータ５３４とウォーム５３６を備えている。ウォーム５３６が回転するとドッキング支持５３０又は５４０が側方に移動する。ドッキング支持５３０又は５４０が移動すると、チャンネル５６６及び５６８内の移送バー５２２が移動する（図２８）。ウォームギア駆動装置５３２は移送バー５２２を両方向に移動させることができ、そのため患者を両方向に移動させることができる。移送ブリッジ５１０がカート５０４の両側に装着されている。移送ブリッジ５１０はブリッジ５７４、レバー５７６及び装着部５７８を備えている。ブリッジ５７４は、移送シーツが容易に通過できるように、例えばポリプロピレンのような低摩擦材料から成形することが好ましい。他の低摩擦材料であってもよい。装着部５７８はロッド５８０によりカート５０４の側部に取り付けられている。装着部５７８はブリッジ５７４を支持するヒンジ５８２を備えている。レバー５７６は装着部５７８を貫通している。レバー５７６が回転するとヒンジ５８２の位置が変化し、図３７から図４０に示すように、ブリッジ５１０が格納位置とブリッジ位置との間を移動する。上記ブリッジ位置のブリッジ５７４は、ベッド５０２とカート５０４の隙間を埋める。上記格納位置では、ブリッジ５７４はカート５０４の摺動レールとして機能する。図４１は、分離された移送ブリッジ部５８４を備える、移送ブリッジ５１０の他の実施例を示している。移送ブリッジのこれらの実施例は、従来の手動移送システムを含む他の移送システムで使用するように改変することができる。ベッド５０２とカート５０４の間で患者を移送するために、図１８の実施例における移送シーツへの取り付けと同様の方法により、患者の頭及び脚の近傍で移送シーツ３０２が把持機構５６０に取り付けられている。図３６に示すように、カート５０４及びベッド５０２は、チャンネル５６６，５６８が一直線に並ぶように配置される。図３８に示すように、移送ブリッジ５１０は、ベッド５０２とカート５０４の隙間を埋めるように移送位置に配置される。図３６に示すように、駆動機構５５８は患者が配置されていたベッド５０２又はカート５０４から、患者が移送されるベッド５０２又はカート５０４へ移送要素５５６を移動せさる。いったん患者が移送されると、カート５０４及びベッド５０２のドッキング状態が解除され、移送シーツ３０２は把持機構５６０から分離される。上記移送システムは、移送中に患者をある種のシーツに支持することによるものである。しかしながら、本方法は通常医療介護者が移送シーツを引張ることにより必要な移送力を得ることが多い。しかしながら、患者をシーツで支持することはある種の負傷を負っている患者については不適切な場合もある。よって、以下に述べるようにマットレス又はクッション全体を移送すればより安全である。図４２は、例示のベッド６００を示している。ベッド６００はマットレス移送システム６０２の一例を備えている。ベッド６００はモジュラー・マットレス６０４と固定クッション６０６を支持している。この例では、モジュラー・マットレス６０４は詰め物がされた織物からなるウイング６０８を備えている。図４２に示すように、ウイング６０８は固定クッション６０６の周囲に巻きついて、隙間のない滑らかな表面を形成している。非使用時には、ウイング６０８はモジュラー・マットレス６０４の下側に押し込まれる。図４３を参照すると、マットレス６０４が移送される時に、ドッキング機構６１２によってベッド６００がカート６０１に接続される。ドッキング機構６１２は突起６１６を受け入れるための一又は複数の開口６１４を備えている。図４３はベッド６００側の開口６１４とカート６１０側の突起６１６を示している。しかしながら、配置が逆でも同様に機能する。突起６１６を開口６１４内にロックするためのロック機構（図示せず）を設けることができる。このロック機構により、モジュラー・マットレス６０４移送中のベッド６００とカート６１０の相対移動が防止される。しかしながら、同様の効果はカート６１０のホイールをロックすることによっても得られる。一つの実施例では、マットレス移送システム６０２は横断バー６１８、複数の側方バー６２０及び少なくも一つの側方駆動バー６２２を備えている。上記横断バー６１８は上記複数の側方バー６２０と少なくとも一つの側方駆動バー６２２に接続されている。側方バー６２０は側方トラック６２４に沿って摺動する。側方駆動バー６２０は側方駆動トラック６２６に係合している。側方バー６２０及び側方駆動バー６２２により横断バー６１８がベッド６００の縁の直ぐ脇で延伸できるようになっている。横断バー６１８は複数の把持機構６２８を備えている。各把持機構６２８について、それぞれモジュラー・マットレス６０４を押し又は引くための押し位置（図４４）及び引き位置（図４５）がある。図４２及び図４６を参照すると、把持機構６２８はモジュラー・マットレス６０４の縁の近傍にあるハンドル６３０を把持する。マットレス移送システム６０２は、図４２に示すようにフットボード６０２に装着された制御パネル６３２により制御される。マットレス移送システム６０２が駆動されると、側方駆動バー６２２が移動することにより、横断バー６１８がカート６１０へ向かう方向又はカート６１０から離れる方向のいずれかに移動する。上記実施例以外にもマットレス移送システム６０２について設計の変更が可能であることは当然である。図４６に示すように、モジュラー・マットレス６０４は移送システム６０２を収容するためのチャンネルシステムを備えていても良い。チャンネルシステム６３６は横断空所６３８及び長手方向チャンネル６４０を備えている。横断空所６３８は横断バー６１８を収容する。長手方向チャンネル６４０は側方トラック６２４及び側方駆動トラック６２６を収容する。ハンドル６３０は横断空所６３８の上面に沿って配置されている。必要に応じて、チャンネル６４２を固定されたクッション６０６内に設けても良い。モジュラー・マットレス６０４を移送するには、まず、ドッキング機構６１２によりカート６１０がベッド６００にドッキングされる。モジュラー・マットレス６０４がカート６１０に対して移動すると、患者がモジュラー・マットレス６０４の中央に配置され、把持機構６２８が制御パネル６３２により押し位置に設定される。マットレス移送システム６０４がカート６１０に配置されると、ドッキング機構６１２は非係合となる。モジュラー・マットレス６０４がカート６１０からベッド６００へ移動すると、カート６１０とベッド６００は適切にドッキングされる。次に、横断バー６１８が横断空所６３８内で延伸位置に配置される。把持機構６２８が引き位置に配置される。マットレス移送機構６０２は、横断バー６１８をカート６１０から離れるように移動させるように作動する。モジュラー・マットレス６０４がベッド６００上の所定位置にあれば、マットレス移送システム６０２が停止し、ドッキング機構６１２は非係合となる。マットレス移送システム６０２を備えるベッド６００は、図４７から図４９に示すように折り曲げマットレス６５２と共に使用されるときに、形状可変カート６５０と協働するのに適している。形状可変カート６５０はベース６５４と複数、好ましくは２つの腕６５６を備えている。ベース６５４は、カート６５０を比較的広い範囲で支持できるように、複数のホイール６５８を備えている。ベース６５４は、カート６５０が安定するように、十分な重量があり、かつ、重心が比較的低い必要がある。ベース６５４の上端６６０は、マットレス６５２がカート６５０上に配置されるときに、折り曲げマットレス６５２の中央を支持する。腕６５６は支持部６６２とレバー部６６４とを備えている。支持部６６２は、カート６５０のベッド６００に対して遠い方の縁からベッド６００に向かって横方向に延びている。レバー部６６４は、支持部６６２の一端に強固に取り付けられると共に、ベース６５４のヒンジ機構６６６に取り付けられている。支持部６６２は、マットレス６５２がカート６５０上に配置されたときに、折り曲げマットレス６５２を支持する。ベース６５４内の折り曲げ駆動装置（図示せず。）は、ベース６５４の側部の制御パネル６６８により操作される。図４７から図４９に示すように、折り曲げ駆動装置はヒンジ機構６６６を回転させて折り曲げマットレス６５２をうつ伏せ形状から着座形状へ又その逆に変更する。うつ伏せ形状から着座形状へ移行する際、マットレス６５２のヘッドのレバー部６６４は上向きに回転しベッド４００のフットのレバー部６６４は下向きに回転する。折り曲げマットレス６５２は、形状を変化し易くする折り目６７０を備えていても良い。折り曲げマットレス６５２がカート６５０に乗り降りする位置変化の動きは、モジュラー・マットレス６０４がカート６１０に対して乗り降りする動きと同様である。次の装置は、ベッド又は椅子に配置された患者を持ち上げ又は引き上げるように設計されている。これらの装置は、少なくとも一つの持ち上げ装置と少なくも一つのウインチ・システムにより形成されている。例示の実施例７００は持ち上げシステムを示している。図５０から図５２に示すように、持ち上げシステム７００は、「ロブスターの爪状」のベッド・ジャケット７０２を備えている。ベッド・ジャケット７０２は、接続部７０６で接続された二つの「爪」部７０４を備えている。一つの実施例では、爪部７０４は詰め物が封入された織物からなる。例示の接続部７０６は可撓性を高めるために織物に形成した折り目を備えている。ベッド・ジャケット７０２のいずれの部分も患者の胴体中央の下側には密着しない。よって、患者の上にベッド・ジャケット７０２を配置するのは比較的容易である。ベッド・ジャケット７０２の使用時に生じる持ち上げ力は患者の胸に分布し、患者の首は爪部７０４により支持される。爪部７０４は接続部７０６とは反対側の端部に縁７０８を備えている。縁７０８は、図示しないクリップを備えるフックとループからなるファスナー７１０や他の好適なファスナーにより接続されるようにしてもよい。しかしながら、患者がベッド・ジャケット７０２により移動される前に縁７０８を接続する必要は必ずしもない。使用時には、接続部７０６は患者の胸に配置され、爪部７０４は患者の腕の下に配置される。縁７０８は患者の首の後方で接続してもよい。縁７０８が接続されていない場合でも、縁７０８はループ７１４により一体に保持される。また、ループ７１４は後述する持ち上げケーブルに取り付けられる。ベッド・ジャケット７０２は、以下にそのシステムを説明する少なくとも二つの実施例と共に使用することができる。システム７１２である第１の実施例は図５２に示されている。この実施例では、ベッド・ジャケット７０２は、つなぎ縄（tether）７１６に取り付けるためのループ７１４を備えている。つなぎ縄７１６は外部ウインチ７１８に巻き取られる。外部ウインチ７１８は、支持７２２上に配置されたヘッドボード７２０に取り付けもよい。支持７２２はベッド又は車椅子７２４（図５３）の上方の上昇位置あってもよく、天井に取り付けてもよい（図５２）。外部ウインチ７１８は、ハンド・クランク（図示せず）で手動で作動するものでも、モータ（図示せず）により作動するものでもよい。制御パネルがある場合には、モータは制御パネルにより制御される。図５４及び図５５に示すように、外部ウインチ７１２をパッド・ベスト７６２と使用しても良い。例示のパッド・ベスト７６により、ロブスターの爪型のパッド・ジャケット７０２と同様の多くの利点が得られる。パッド・ベスト７６２は、発泡部７６４とストラップ７６６を備えている。発泡材部７６４は患者の胸に密着する。二本の調節可能なストラップ７６６は、発泡材部７６４から延びている。一方のストラップ７６６には頭部支持７６８が取り付けられている。頭部支持７６８の自由端は、フック及びループを備えるファスナー７７０又は同等のファスナーにより他方のストラップ７６６に取り付けられる。ストラップ７６６の端部にリング７７２を取り付けても良い。リング７７２はベスト７６２をつなぎ縄７１６に取り付ける。つなぎ縄７１６はウインチ７１８に巻き取られる。図５３及び図５６から図５８は、例示のウインチシステム７２６を示している。ウインチシステム７２６はベッド・ジャケット７３０を備えている。ウインチ機構７２８がベッド・ジャケット７３０内に配置されている。ウインチ機構７２８はモータ駆動されることが好ましい。ウインチ機構７２８はベッド・ジャケット７３０の爪７３２の一方に埋め込まれている。しかしながら、ウインチ機構７２８を異なる設計のベッド・ジャケットに埋め込んでも良い。例示のウインチ機構７２８はモータ７３４を備えている。モータ７３４は駆動シャフト７３６を回転させる。スプール７３８が駆動シャフト７３６に装着されている。つなぎ縄７４０の第１の端部がスプール７３８に取り付けられている。リング７４２がつなぎ縄７４０の第２の端部に取り付けられている。爪７３２は、解放スイッチ７４４、巻き直しスイッチ７４６、引張りスイッチ７４８及び降下スイッチ７５０のような制御手段を備えていても良い。解放スイッチ７４８は、スプール７３８を解放し、つなぎ縄７４０をスプール７３８から巻き出し可能とする。巻き直しスイッチ７４６は、つなぎ縄７４０から十分な最小抵抗が作用しない場合、ばね機構（図示せず）を使用してつなぎ縄７４０をスプール７４０に巻き取る。降下スイッチ７５０はモータ７３４を反対方向に駆動し、それによってスプール７３８からつなぎ縄７４０を解放する。また、制御手段７４４〜７５０をベッド・ジャケット７３０の外部に配設しても良い。その場合、制御手段７４４〜７５０は、遠隔制御ユニット内に収容してもよく、ベッドに設けても良い。外部制御ユニットは、図１５及び図１６に示したクランプの実施例の制御ユニット２７８と同様の方法により、有線通信又は無線通信（送信器と受信器）のいずれかでウインチ機構７２８に接続される。例示のリング７４２はヘッドボード７２０、車椅子７２２の上方の上昇位置の支持又は天井のマウント５２に取り付けても良い。よって、モータ駆動のベッド・ジャケット７３０を、非モータ駆動のベッド・ジャケット７０２と同様に使用することができる。ウインチとベッド・ジャケットの組み合わせは、独立のウインチを必要としなため、用途がより広い。さらにまた、制御手段７４４〜７５０は簡単に場所が分かる。よって、医療介護者は、移送を介護する患者に十分接近していても、制御手段７４４〜７５０を操作することができる。図５９及び図６０に示すように、ベッド・ジャケット７０２は、三軸制御シリンダ７５２により三つの天井取り付けウインチ７５４に接続しても良い。制御シリンダ７５２をボール７５６によりベッド・ジャケット７０２に接続しても良い。ボール７５６は玉継手７５８内に密嵌されている。制御シリンダ７６０は三つのスイッチ７６０を備えていても良い。各スイッチ７６０は三軸のうちの一つに沿った移動を制御する。図６１に示すように、スイッチ７６０はマイクロプロセッサ７５３に電気的に接続されている。マイクロプロセッサ７５３は、そのメモリにウインチ７５４の位置を記憶するようにプログラムされている。このようにプログラムされているため、マイクロプロセッサ７５３は、選択された移動をウインチ７５４が実行する指令を計算することができる。マイクロプロセッサ７５３は、電線７５５によりウインチ７５４に接続される。この用途の広いシステムは、ベッド７６２から車椅子７２４への患者の移送及びベッド７６２又は車椅子７２４の患者の引き上げを含む種々の方法で使用することができる。パッド・ベスト７２４が三軸制御シリンダ７５２を備えていても良い。図６２〜９５はさらに本発明の移動可能な患者運搬システムの特徴に関するものである。その各構成要素は、患者の看護および上述した健康保護障害低減目標（health care injury reduction goals）と両立するものである。図６２〜６４を参照すると、典型的な係合機構８００が示されている。係合機構８００は、患者を支えているシートを引き、即ちクランプするように設計されている。係合機構８００は、前方開口エレメント８０２、アーチ形係合エレメント８０４、ベルト係合エレメント８０６および柱状部材８０７を含んでいる。この実施形態では、エレメント８０２、８０４は、細長で、少なくとも約６０ｃｍ、好ましくは少なくとも約１００ｃｍよりも大きい長さを有していればよい。エレメント８０２は、内部に配置された移動可能な延長部８０８を含んでいる。凸状のエッジ８１０のような横方向に配置されたエッジが延長部８０８上に存在している。アーチ状の係合エレメント８０４は外面８１２と内面８１４とを表に出している。内面８１４は空洞部８１６を形成している。複数のベルト係合エレメント８０６はエレメント８０２に付けられている。エレメント８０６は係合エレメント８０４を貫いて延びている。少なくとも一つの係合スロット８１７がベルト係合エレメント８０６上の係合エレメント８０４の外側に形成されている。ピボット手段８１８がエレメント８０２の各端部に配置されている。ピボット部材８２０はピボット手段８１８の周りに摺動可能かつ回転可能に設けられている。ピボット手段８２０は、順に、柱状部材８０７の部分にリジッドに設けられている。柱状部材８０７の外面は滑らかで、グリップを強くするためにでこぼこにした面を呈していればよい。ゴムをしみ込ませた、或はべとべとした物質が柱状部材８０７の表面に存在してもよい。広げた表面積や存在する表面積のより大きい把持特性のようなグリップを強めるための他の手段がまた設けられてもよい。複数の偏倚ばねや他の偏倚手段（図示せず）が随意に、そして操作可能に係合機構８００の内側に配置されている。機能的に、係合機構８００のエレメント８０２，８０４は、一或はそれよりも多くの偏倚ばね（図示せず）により互いに離れるように偏倚させられている。使用者が係合機構８００内に移送シートを置くことを望むときは、使用者は第一に柱状部材８０７の回りに移送シートの部分を巻く。続いて、柱状部材８０７は凸状の内面８１０近くに回転させられる。エレメント８０２および８０４は、それからお互いの方向に向かって押し進められ、それによりベルト係合エレメント８０６上の係合スロット８１７はエレメント８０４から離れた延びる。エレメント８０２，８０４が閉じた状態にあるとき、柱状部材８０９と柱状部材８０９の回りに巻かれた移送シートの部分は、クランプ８００内に入れられる。係合スロット８１７は、エレメント８０２，８０４をお互いの方向に向かわせることにより変位させられる。これ故に、エレメント８０２，８０４が接近し、柱状部材８０９およびくるまれた移送シートを把持するとき、係合スロット８１７はエレメント８０４から十分にから離れ、ベルトバックル８２２をベルト係合エレメント８０６上にしっかりと掛け止める。ベルトバックル８２２は、係合エレメント８０６上にしっかりと取付けられたとき、それによりエレメント８０２および８０４を閉じた閉じた状態に保持する。エレメント８０２，８０４は、そこに柱状部材８０９を入れ、入れられた移送シートの部分に把持力を及ぼす。患者が移送されるとき、移送する力はベルト係合エレメント８０６に及ぼされ、さらにエレメント８０２および８０４をお互いの方向に向かわせ、そしてそこに配された移送シートに付加的な、即ちさらなる把持力を及ぼす。典型的なクランプ８３０は、図６５および６６に示されている。クランプ８３０は本発明のもう一つの実施形態である。クランプ８３０は大Ｕチャンネル部材８３２、小Ｕチャンネル部材８３４、柱状部材８３６、複数のベルト係合エレメント８３８および複数のカム８４０を含んでいる。大Ｕチャンネル部材８３２は、外面８４２、内面８４４をあらわにし、複数のスロット８４６を形成している。各スロット８４６は、ある水平方向および垂直方向寸法で随意に形成される。小Ｕチャンネル部材８３４は外面８４８および内面８５０を呈している。この実施形態において、Ｕチャンネル部材８３２，８３４は少なくとも約６０ｃｍ、好ましくは約１００ｃｍよりも大きい長さを有している。柱状部材８３６は、この柱状部材８３６を内面８４６の境界内にて、その回りにまとわれた移送シートに嵌合させることを可能にするのに十分な外周を有している。柱状部材８３６はＵチャンネル部材８３２，８３４と実質的に同じ長さを有していればよい。柱状部材８３６の外面は滑らかであるが、幾分粗くてもよく、それによりさらに上述した把持を容易にする。ベルト係合エレメント８３８は小Ｕチャンネル部材８３４にリジッドに設けられ、そこから延びている。各ベルト係合エレメント８３８上に、取付けエレメントの一部として係合手段８５２が配置されている。使用状態において、移送シート（図示せず）の一部は柱状部材８３６の回りに巻かれている。柱状部材８３６および巻かれたシートの部分は小Ｕチャンネル部材８３４の内面８５０およびその隣接するベルト係合エレメント８３８の近くに配置される。そして、ベルト係合エレメント８３８はスロット８４６を貫通している。大Ｕチャンネル部材８３２および小Ｕチャンネル部材８３４は柱状部材８３６および巻かれたシートが大Ｕチャンネル部材８３２の内面８４４に接するまでお互いの方向に向かって押し進められる。この時点で、スロット８４６の垂直切り欠き要素はカム取付けエレメント８５４に対して通路としてふるまう。そして、カム８４０は部材８３２と８３４を一緒にして固定する。ベルトバックル或は等価な取付け手段（図示せず）は、それからベルト係合エレメント８３８に掛け止められる。前の実施形態のように、移送力がクランプ８３０に及ぼされると、部材８３２および８３４は、さらに一緒にさせられ、それにより付加的な或はさらなる把持力がそこに配置された移送シートに作用する。クランプ８００および８３０は、弾性があり、やや堅い材料により形成されるのがよい。適切な材料は種々の範囲の金属或は合成樹脂を含んでいる。自動車に一般的に使用されるものに類似したバックル機構は、それに取付けられるベルトと同様に、本発明の取付け手段の一実施形態としての使用が可能である。図６７および６８に示される典型的なクランプ８６０は、ベース部材８６２、回転上部部材８６４、二つのロックレバー８６６、ロック機構８６８および複数のベルト取付け部８７０を含んでいる。回転上部部材８６４は、この部材８６４のベースにおける回転部とともにベース部材８６２上を回転し、ロック機構８６８に一致する。増大させたねばりけを備えたゴムをしみ込ませた物質、或は他の材料がベース部材８６２および上部部材８６４の内面に存在すればよい。一対のロックレバー8６６がベース部材８６４の頂部にあり、回転上部部材８６４の回転端部に近接している。ロック機構８６８はロックレバー８６６と協働してロック位置に回転上部部材８６４をしっかりと締付ける。回転上部部材８６４は、板ばね成は螺旋ばねのような手段により開いた状態に偏倚させられるのがよい。二つのベルト取付け部８７０は、各ロックレバー８６６の近くに配置されるのがよい。現実には、移送シート（図示せず）の部分はベース部材８６２と回転上部部材８６４との間に配置される。代わって、移送シートの部分は柱状エレメント、或は他の適宜部材（図示せず）の周りに巻かれ、そしてベース部材８６２および回転上部部材８６４の間に置かれるのがよい。回転上部部材８６４は、それからロック機構８６８がロックする迄ベース部材８６２に向けて押され、それによりベース部材８６２および回転上部部材を閉じられ、そこにしっかりと把持された移送シートとともにロックされた状態を確保する。代わって、回転上部部材８６４およびロックレバー８６６は、ロックレバー８６６が使用者により押し下げられ、それによりロック機構８６８がベース部材８６２および回転部材８６４を閉じられた接触状態にしっかりとロックする迄、回転上部部材８６４を押し下げるリンク機構或はレバーの組合せにより機械的に結合されるのがよい。最後に、ベルト或はひも８７２がベルト取付け部８７０に位置させられたスロット内にフック８７４を配置することによりクランプ８６０に掛け止められる。図６８に示すように、移送シート８７６がクランプ８６０内にしっかりと締付けられると、ベース部材８６２および回転上部部材８６４は閉じられた、そしてロックされた状態にある。ベルト８７２がそれから移送シート８７６から引きとられると、移送力は矢印８８０の方向に移送シート８７６に及ぼされる。ベルト取付け部８７０の上部配置およびクランプ８６０の底部の角度配置のため、回転ポイントはそれによりロック機構８６８の近くに形成される。この移送動作は同時に上部部材８６４を上方に回転させ、そしてフック取付け部８７０の近くのクランプ８６０の部分を下方に回転させ、そしてロック機構８６８の近くに位置する回転ポイントの回りにクランプ８６０を矢印８８０で示すように回転させる。移送シート８７６の残りの部分に関する、クランプ８６０内に固定された移送シート８７６の部分の角方位は、さらにそれに把持力を及ぼす。患者移送システム９００は、図６９〜７１に示すように、概してベッド９０２、カート９０４、モータ−ウインチユニット９０６、垂直移送ユニット９０８、９１０、９１２、クランプ９１４および後述する複数のベルトを含んでいる。カート９０４として表されているが、ベッド或は他の水平面が使用されるのがよく、なお本発明の精神および範囲内にある。モータ−ウインチユニット９０６はベッド９０２のベース９１６に取付けられるのがよい。垂直移送ユニット９０８はベッド９０２の上部フレームに取付けられる。もう一つの垂直移送ユニット９１０はカート９０４に隣接する上部フレームに取付けられる。さらに、もう一つの垂直移送ユニット９１２はカート９０４の下部フレームに取付けられる。図６９に示すように、一対のベルト９１８は全体的にモータ−ウインチユニット９０６から垂直移送ユニット９０８を通って延び、最終的にマットレス９１５に水平に延びている。ベルト９１８は、それから既述のいずれかの方法にてクランプ９１４に取付けられる。代わって、ベルト９１８はモータ−ウインチユニット９０６から、ベッド９０２およびカート９０４の下方、そして垂直移送ユニット９１２を通って進むのがよい。全体的に垂直移送ユニット９１２から上方にそして垂直に延び、ベルト９１８は垂直移送ユニット９１０を通り抜け、それからマットレス９１７に進んでいる。マットレス９１７上で、ベルト９１８は本発明のクランプのようなクランプに取付けられるのがよい。モータ−ウインチユニット９０６はハウジング９２０から延びるリング９２２によりベッド９０２に取付けられるのがよい。リング９２２はベッド９０２が装備されたキャスター９２４の上部を取巻くのがよい。使用状態において、ベッド９０２およびカート９０４は、整列させられ、一緒に固定される。もしも、患者がベッド９０２からカート９０４上に移送されることになれば、クランプ９１４は患者が配置された移送シートに取付けられる。クランプ９１４に取付けたベルトは、垂直移送ユニット９１０および９１２により、ベッド９０２およびカート９０４の下方、それから上方に、そして水平に経路を定められる。モータ−ウインチユニットが駆動されると直ちに、ベルト９１８は引き込まれる。それにより作用させられる移送力は患者をベッド９０２からカート９０４上に矢印９２６の方向に移すであろう。患者がカート９０４上に移送されると直ちに、モータ−ウインチユニット９０６が離脱する。代わって、検出装置（図示せず）が垂直移送ユニット９１０に取付けられるのがよい。この検出装置は、機械式、電気式、磁気式、光学式或は機能的にこれらの組合せのいずれかでよく、そして患者、バックル、このバックルの近くのベルトの部分、或は垂直移送ユニット９１０から予め定められた距離内のクランプの存在を検出するのがよい。もしも、患者がカート９０４からベッド９０２上に移送されることになれば、ベルト９１８が垂直移送ユニット９０８を通り、マットレス９１５上に経路が定められ、それらはクランプ９１４に取付けられる。クランプ９１４は、それから患者が配置された移送シートにしっかりと取付けられる。モータ−ウインチユニット９０６はそれから駆動され、それによりベルト９１８は矢印の方向に引き込まれ、それによりクランプ９１４に移送力が生じる。この移送力は患者が配置された移送シートに作用し、それによりカート９０４からベッド９０２上に患者を移送し、それによりさらに、或は付加的にクランプ９１４内に固定された移送シートを把持する。再び、検出装置の近くの患者は、上述したように垂直移送ユニット９０８に含まれるのがよい。垂直移送ユニット９０８，９１０および９１２はベルト９１８が患者の移送に先立って据付けられるプーリーシステム或はローラーシステムのいずれかを含むのがよい。クランプ９１４はここに開示されたクランプのいずれかであればよい。モータ−ウインチユニット９０６のいくつかの典型的な実施形態はここでさらに詳細に論じられている。図７２〜７４を参照すると、典型的な患者システム９４０が表されている。患者移送システム９４０は、概してベッド９４２、移動可能な移送ユニット９４４およびクランプ９４６を含んでいる。ベッド９４２はマットレス９４８、およびサイドレール９５０を含んでいる。サイドレール９５０は、複数の水平バー９５１を含んでいる。移動可能な移送ユニット９４４は、ハウジング９５２、一或はそれよりも多くのベルト９５４、同数の取付け手段、或はバックル９５６、およびモータ−ウインチユニットを含んでいる。さらに、移動可能な移送ユニット９４４にさらに後述するブラケット９５８を装備してある。移動可能な移送ユニット９４４上のハンドル９６０は、世話人が所望の移動可能な移送ユニット９４４を容易に握り、運ぶのを可能にする。ハウジング９５２は、好ましくは軽量の合成樹脂、或は他の適宜軽量材料であるのがよい。移動可能な移送ユニット９４４は、軽量である利点を有し、それ故に実際上どのような背格好および持ち上げ能力の世話人も殆ど傷付く可能性なく容易に移動できる。移動可能な移送ユニット９４４は、約２０〜３５ポンドの間の重量を有するのがよい。移動可能な移送ユニット９４４は、また約１５〜２５ポンドの間の重量を有するのがよい。図７３および７４は、多くの可能なコントロールユニット９６６，９６８の実施形態９６６，９６８の内の二つを表している。コントロールユニット９６６，９６８は、典型的な移動可能な移送ユニット９４４の働きをコントロールする。コントロールユニット９６６，９６８のコントロール９７０は、移動可能な移送ユニット９４４を操作するために働く。コントロールユニット９６６は、電磁輻射、特に高周波、或は他の手段により移動可能な移送ユニット９４４に通じているのがよい。コントロール９７０は、オン／オフ同時移送パワーコントロール９７４および左右移送アクチュエータコントロール９７６，９７７を含んでいる。コントロールユニット９６８はコード或は他の適宜結合手段により移動可能な移送ユニット９４４と通じている。このコードは機械的にそして電気的にコントロールユニット９６８に取り付けられ、移動可能な移送ユニット９４４内のスプール或は他の保持手段上に配置されるのがよい。このスプールは偏倚させられ、コントロールユニット９６８がオペレータにより解除されるとコード９７４が巻かれるのがよい。コントロールユニット９６６および９６８は不使用時には移動可能な移送ユニット９４４内に含まれる凹所内に収容されるのがよい。この患者移送システムのコントロールユニットの代替物は音声駆動を経由するものである。音声駆動は患者が患者自身の移送を生じさせ、もしも必要ならば進行中の移送を停止させることを可能にするであろう。図７５は本発明に係る移動可能な移送ユニットのもう一つの実施形態を表している。この実施形態では、シャフト９７８がハウジング９５２から横方向に延びている。シャフト９７８は、露出させられていることにより、そこにスプール９８０を装備するのを容易にする。スプール９８０はベルト９８２が巻かれる手段を提供する。シャフト９７８が露出させられているので、各スプール９７８はシャフト９７８から容易かつ素早く外され、シャフト９７８，スプール９８０およびベルト９８２を洗浄し、消毒するのを容易にする。典型的な移動可能な移送ユニット９４４’は図９３に表されている。この実施形態では、受入れ空洞部９６２がハウジング９５２’の側部に形成されている。駆動シャフト（図示せず）は空洞部９６２内に配置されている。スプール９８０ ’はシュフト駆動部上に正逆転可能に装着されている。ベルト９８８はスロット９６３を経由し、バックル９５６はクランプを掛止するために使用されるのがよい。キャップ９６４は空洞部９６２を覆うために使用される。図７２〜７６を参照すると、ベッド９４２と典型的な移動可能な移送ユニット９４４が表されている。移動可能な移送ユニット９４４は、後述するような手段によりサイドレール９５０に固定される。ベッド９４２はそれから患者が移送シート上に配置されたベッド或はカートの側に置かれる。この移送シートはそれからクランプ９４６でもって患者の近くに固定される。ベルト９５４はそれから移動可能な移送ユニット９４４から延ばされ、クランプ９４６に取付けられる。コントロールユニット９６６或は９６８のいずれかが移動可能な移送ユニット９４４から外され、オン／オフコントロール９７４のような手段によりユニット９４４内にてモータ−ウインチユニット９４４を操作するために使用される。モータ −ウインチユニット９４４が駆動すると直ちに、移送ユニット９４４はベルト９５４を巻き始め、そしてそれによりクランプ９４６、移送シート、および患者を移送ユニット９４４に向かって動かし始める。モータ−ウインチアッセンブリーは、世話人がコントロールユニット９６６，９６８を操作し、或は上述した検出装置が働いたとき、働きを停止するのがよい。移送の間、患者の長手方向の軸は、移送がなされるベッド或はカートの長手方向の軸に全体的に平行であるのが望ましい。もしもそうでなければ、患者は、ベッド或はカート上に完全に移送されず、世話人によるさらなる人手による調整を必要とし、多分このシステムの利点のいくらかを除去するであろう。そして、左右の移送アクチュエータコントロール９７６，９７７が使用されるであろう。例えば、もしも左のコントロール９７６が駆動されると、患者の頭部に向けて取付けられたベルト９８２が巻かれ続け、他のベルト９８２は巻かれることを停止するか、よりゆっくりと巻かれる。同様に、右のコントロール９７７が駆動されると、患者の足の近くに取付けられたベルト９８２は巻かれ続け、他のベルト９８２は巻かれることを停止するか、よりゆっくりと巻かれる。患者の移送が完了すると、患者の移送システム９４０は移送シートから離脱し、ベッド９４２から外される。ベルト９５４はそれから、取付けられたクランプ９４６が移動可能な移送ユニット９４４に近接するまで引き込まれる。そして、コントロールユニット９６８（或は９６６）は、移動可能な移送ユニット９４４における適所内にしまい込まれる。世話人は、それからハンドル９６０を握り、そして移動可能な移送ユニット９４４を運び、クランプ９４６を別の位置（図９５）に取付け、カート或はベッド上のユニットを引き続いての使用に対して明らかにしておく。典型的な移動可能な移送ユニット９８４は、図７６に表されている。この実施形態において、ベッド９８６はスプール９８８上に巻かれている。スプール９８８は、順に、ブラケット９９０上に取外し可能に装着されている。ブラケット９９０はハウジング９５２の背面側に設けられている。ブラケット９９０は上部部材９９２および下部部材９９４を含んでいる。自動検出およびモータ切断は、この実施形態において、他と同様に含まれている。この検出機構は患者、クランプ或は取付けられたベルトの末端の存在を検出する。これらの一つ或はそれよりも多くを検出すると直ちに、移動可能な移送ユニット９８４はベルト９８８を巻くのを停止し、それにより患者の移送を止め、或は緩める（減速する）。この移動可能な装置は、本発明の他の装置と同様に、好ましくは自動記録および／または表示機構９９８を含むのがよく、それぞれ図７７に示されている。機構９９８は各患者の移送の成り行きを記録する。記録は紙或は他の手段へのプリントアウトによる。記録はまた、関係のある情報の電気的な記憶および移動を含んでいる。そして、記憶された情報はコンピュータ或は所望の他の装置に移すことができる。移送の成り行きに関する関係する情報は日時、患者番号、名前、世話人の名前および番号および移送の成り行きの時間を含むのがよい。モータ性能、モータ−ウインチアッセンブリーによる受けるトルク速度、配列（alignment ）、或は患者の他パラメータ、或は患者を移送するときのクランプのような他の項目を記録してもよい。図７７およひ７８を参照すると、典型的な移送システム１０００は、概してベッド１００２および移動可能な移送ユニット１００４を含んでいる。ベッド１００２はマットレス１００６およびサイドレール１００８を含んでいる。移動可能なユニット１００４はハウジング１０１０、コントロールユニット１０１２、ベルト１０１４およびクランプ１０１６のような係合機構を含んでいる。ベルト１０１４およびクランプ１０１６はここで論じられた実施形態のいずれかを含めばよい。移動可能なユニット１００４は、モータを取囲むハウジングとウインチアッセンブリーを組合せ、そしてそれはサイドレール１００８上に容易かつ可逆的に装備される。装着ブラケット１０１８は、移動可能な移送ユニット１００４のハウジング１０１０と一体的であってもよい。装着ブラケット１０１８は、容易に、かつしっかりとサイドレール１００８上に設けてある。装着ブラケット１０１８の一実施形態の側面図は図７８に表されている。図７７の実施形態に単一的に示されているが、図７８に表されている概念は本発明の移動可能な移送ユニットのいずれかに適用できる。装着ブラケット１０１８は、移動可能な移送ユニットハウジング１０１０の係合側部１０２０、水平延長部１０２２および実質的に垂直な部材１０２４を含んでいる。使用状態では、移動可能な移送ユニット１００４は、水平延長部１０２２の下面がサイドレール１００８上にあるように、サイドレール１００８上に位置させられている。そして、ピン１０２６は、開口部１０２７に挿入され、部材１０２４を通って、スロット或は受け入れオリフィス１０２８内に延び、底にしっかりと固定している。装着ブラケット１０１８は、それにより移動可能な移送ユニット１００４を移送中、サイドレール１００８上にしっかりと保持している。さらにまた、移送ユニット１００４はピン１０２６を取り除くことによりサイドレール１００８から容易に取外すことができる。移動可能な移送ユニット１００４’の別の実施形態の端面の図は図９４に表されており、そこでは代わりの装着ブラケット１０１８’が開示されている。装着ブラケット１０１８’は、ハウジング１０１０’から一体的に延びた水平延長部１０２２’を含んでいる。固定された上部垂直部材１０３０が概ね水平延長部１０２２’から垂直に延び、そして下部垂直部材１０３２が回転可能に装着されている。カムレバー１０３４により駆動されるロック機構が含まれている。移動可能な移送ユニット１００４をサイドレール１００８を備えたベッド上に装備するために、移動可能な移送ユニット１００４’が傾けられ、上部垂直部材１０３０は、上部サイドレールが部材１０３０とハウジング１０１０’との間にあるように、配置されることが許容される。開いた状態に延ばされた下部垂直部材１０３２は、移動可能な移送ユニット１００４’が適所に配置されること、および下部サイドレール１００８がハウジング１０１０’の近くに配置されることを許容する。下部垂直部材１０３２は、閉じた状態に回転させられ、概ね上部垂直部材１０３０のそれと同軸となる。最後に、カムレバー１０３４は、ロックされた状態に、矢印１０３６の方向に回転させられる。図７９及び８０に、本発明に係る自己完結型（self-contained）携帯移送ユニット１０４０が示されている。携帯移送ユニット１０４０は、大略、ハンドル制御ユニット１０４２、ハウジング１０４４、クランプ１０４６、ベルト１０４８、フック１０５０、及びロック装置１０５２を備える。携帯移送ユニット１０４０は、自己完結型であり、ベルト、クランプ、及び密閉式モータウインチ部品を備える。携帯移送ユニット１０４０のモータウインチ部品は、全体をハウジング１０４４内に密閉してもよい。ベルト１０４８は、ベッド又はカートのフレームワークに係止するように延設し、ハウジング１０４４内にほぼ完全に引き込み可能である。ロック装置１０５２は、本発明に係るクランプについて既に記載された実施例としてもよい。ハンドル制御ユニット１０４２は、移送中、取り外してもよい。また、ハンドル制御ユニット１０４２は、図７３、７４に記載された前述の制御部を備えていてもよい。コード１０５４は、ハウジング１０４４内のプーリに架け渡されているので、使用者によって引っ張られることなしに分離する。携帯移送ユニット１０４０は、使用時、ベッドに配置され、移送されるべき患者はシートに乗せられる。図７９−８４に示すように、ロック装置１０５２は解錠され、クランプ１０４６の口部は分離される。移送シートはクランプ１０４６の口部の間に配置された後、口部が閉じ、ロック装置が施錠される。ベルト１０４８は、ベッド又はカートを横切って携帯移送ユニット１０４０から伸ばされ、患者は移送され得る状態となり、フック１０５０がベッドのフレームに係止される。付添人がハンドル制御ユニットを離すと、モータウインチ部品を駆動することにより移送が開始される。患者が所望のベッド又はカートに移送されるとき、付添人はモータウインチを停止する。そして、移送シートがクランプ１０４６から外れ、フック１０５０はベッドから離脱し、ハウジング１０４４内に引き込まれる。最後に、ハンドル制御ユニット１０４２が携帯移送ユニット１０４０に再連結される。そこで、付添人は、ハンドル制御ユニット１０４２を把持することにより移送することもできる。図８１及び８２に、本発明に係るクランプを固定するための他の実施例が示されている。図８１では、クランプ１０７０はクリップ１０７２の操作によって閉鎖位置に固定されている。クランプ１０７０は下方側軸部材１０７４及び上方側クランプ部材１０７６を備える。クリップ１０７２は自由端１０７８及び軸１０８０を備える。自由端１０７８は、開口位置で、クランプ１０７０の本体から旋回し、下方側軸部材１０７４は上方側クランプ部材１０７６から旋回する。機能上、移送シート（図示せず）は下方側軸部材１０７４と上方側クランプ部材１０７６の間に配設される。そして、下方側軸部材１０７４及び上方側クランプ部材１０７６は共に押圧される。続いて、自由端１０７８はクランプ１０７０の本体に向かって旋回した後、前部の周りでカチッと閉まる。そこで、ロック機構が駆動し、下方側軸部材１０７４及び上方側クランプ部材１０７６が共にしっかりとロックされ、シートが保持される。クランプ部品１０８８は、図８２に示すように、クランプ１０９０及びロック部品１０９２を備える。クランプ１０９０は、さらに上方側軸クランプ部材１０９４及び下方側クランプ部材１０９６を備える。ロック部品１０９２はハンドル１０９８を備え、それはクランプ部品１０８８のロック機構を駆動する。ハンドル１０９８は、伸長部材を介してロック部品１０９２の残った部分に付加される。ハンドル１０９８及び伸長部材は溝穴１１００内でスライド可能である。クランプ部品１０８８が開口位置にあるとき、上方側軸クランプ部材１０９４は下方側クランプ部材１０９６から旋回し、ハンドル１０９８はクランプ１０９０の後方縁１１０２に位置する。使用時、移送シートは上方側軸クランプ部材１０９４と下方側クランプ部材１０９６の間に配設され、クランプ部材１０９４，１０９６が共に押圧されることにより、内部に移送シートをしっかりと固定する。そして、ハンドル１０９８が付添人に捕まれ、後方縁１１０２から押されることにより、ロック部品１０９２が駆動し、上方側軸クランプ部材１０９４及び下方側クランプ部材１０９６が共に固定、閉鎖位置に固定される。図８３は、自己完結型携帯移送ユニット１１１０の側面図である。携帯移送ユニット１１１０は、前述のいかなる自己完結型携帯移送ユニットをも含んでいてもよい。含まれるのは、上方側クランプ部材１１１２及び下方側軸クランプ部材１１１４である。開口位置と閉鎖位置の間を旋回する際、下方側軸クランプ部材１１１４は、矢印１１１６で示すように、いずれの方向に移動してもよい。図８４は、自己完結型携帯移送ユニット１１２０を示す。自己完結型携帯移送ユニットの実施例のために記載された他の特徴に加えて、移送ユニット１１２０は上方側軸クランプ部材１１２２、下方側クランプ部材１１２４、及びハウジング１１２６を備える。空気口１１２８はハウジング１１２６内に現れる。矢印１１３０で示すように、上方側軸クランプ部材１１２２は、開口位置に向かって、あるいは、閉鎖位置にあるとき、下方側クランプ部材１１２４に向かって下方側に旋回する。空気口１１２８はハウジング１１２６内に現れ、空気の交換を促進する結果、携帯移送ユニット１１２０内のモータウインチ部品の冷却を促進する。図８５及び８６は本発明に係るモータウインチ部品の一実施例を示す。モータウインチ部品１１５０は、大略、フレーム１１５２を備え、そこにはモータブラケット１１５４、制御基板１１５６、係止部材１１５８、右クラッチブラケット１１６０、及び左クラッチブラケット１１６２が設けられている。モータ１１６４は、モータブラケット１１５４の上方位置に設けられている。ギア１１６６（一実施例では、４２歯のギア）は、モータ１１６４から延びるシャフト（図示せず）に取り付けられている。ギア１１６６は、シャフト１１６９に設けたギア１１６８に噛合する。また、シャフト１１６９には、右クラッチ１１７０及び左クラッチ１１７２が設けられている。右クラッチ１１７０は右クラッチブラケット１１６０内に配設されている。左クラッチ1１７２は左クラッチブラケット１１６２内に配設されている。スプリング１１７４は、ほぼ右クラッチ１１７０と左クラッチ１１７２とに配設されている。スプリング１１７４は、スプリングカバー１１７６によって覆われている。スプリングカバー１１７６はスプリングハブ１１７８に取り付けられている。スプリングハブ１１７８は、右クラッチブラケット１１６０と左クラッチブラケット１１６２に付加されている。スプール１１８２はシャフト１１６９の中心から離れた位置に配設されている。モータウインチ部品１１５０は前述の移送ユニットを駆動するために必要な力を提供するのに適している。最適な患者の移送には、患者を一方のプラットフォームから他方にスムーズに移送することが必要とされる。そのような最適化を達成するための一つの手段は、図８７−９０に示すように、移送ブリッジ１２００の使用によるものである。変更された移送ブリッジ１２００’は、図８７に示すように、移送ブリッジ１２００とは異なる。移送ブリッジ１２００は、大略、１又はそれ以上の部位１２０２を備える。スタビライザー１２０４は、理想的には各部位１２０２の下側に現れる。多数の部位が使用されるところでは、そのような部位１２０２はヒンジ１２０６（後述する）に連結され、スタビライザー１２０４は各部位からほぼ垂直に延びている。機能的に、移送ブリッジ１２００は、患者が横たわるベッド又はカートと患者が移送されるべきベッド又はカートの間に配設される。スタビライザー１２０４はプラットフォームの間に配設され、そこで適切に移送ブリッジ１２００を安全に保持すると共に、移送ブリッジ１２００が移送中に患者との接触がなくなることを防止する。使用後、移送ブリッジ１２００は収納又は移送のためにヒンジ１２０６に沿って折りたたまれる。ヒンジ１２０６の一実施例が図８９に示されている。ヒンジ１２０６は、「活発なヒンジ（living hinge）」、例えば、移送ブリッジ１２００又は移送ブリッジ１２００'の一部に沿って材料の狭い直線部を除去することにより形成されたヒンジとして製造してもよい。移送ブリッジ１２００’は、図８８に示すように、各部位１２０２の下側に設けた部位１２０２’及びスタビライザー１２０４’の大部分を備える。移送ブリッジ１２００の場合のように、ヒンジ１２０６が現れて１２０２を分割する。先導縁１２１０は、スタビライザー１２０４’の反対側の移送ブリッジ１２００ ’の部位に現れる。図示しないが、移送ブリッジ１２００及び１２００’は１又はそれ以上の運搬用ハンドルを備えていてもよい。運搬用ハンドルは移送ブリッジ１２００，１２００’に対して一体的に取り付けられてもよいし、あるいは、部位１２０２又は１２０２’内に分離されてもよい。患者の移送のために移送ブリッジを準備することは、移送ブリッジ１２００を準備するのと全く同様に必然的に行われ、唯一の例外は先導縁１２１０が移送されるべき患者に方向付けされることである。移送ブリッジ１２００及び１２００’は共に、平坦なポリエチレンのシート材料を使用して形成すればよく、それは一般に約１．５ミリの厚さである。また、ヒンジ１２０６は、移送ブリッジ１２００，１２００’の下側にポリエチレンのシートを補強されてもよい。スタビライザー１２０４’はエッジ１２１４から約７．５センチ離れた位置に中心を有している。移送ブリッジ１２００’の一実施例はヒンジ１２０６に約３１センチの幅を有し、各端部に幅約２５センチで傾斜している。移送ブリッジ１２００’の側部のための傾斜範囲は約１０５センチである。移送ブリッジ１２００’の先導縁のための傾斜範囲は約２２５センチである。側方チャンバーは、先導縁１２１０が患者の位置するマットレスに圧接するため、移送ブリッジ１２００’が患者の移送中に外れないことを保証する。先導縁チャンバーにより、直に全体が接触するというよりむしろ、移送中に患者との接触部分が徐々に増大させることが可能となる。移送ブリッジ１２００’は、先導縁１２１０が少なくとも患者の一部分の下方に配設されるとき、有利に位置決めされる。平均的な男性患者では、重量の約９０％が臀部と肩の間の部位にある。このため、移送ブリッジ１２００及び１２００’の全長は、最小限、そこでの支持を提供すべきである。加えて、移送ブリッジ１２００又は１２００’のための長さは、６５と１７３センチの間、すなわち、６５，１２０及び１７３センチであればよい。クランプ１２３０は本発明で使用する係合手段の他の実施例である。クランプ１２３０は図９１及び９２に示されている。クランプ１２３０は、大略、Ｕ溝部材１２３２及び軸部品１２３４からなる。軸部品１２３４は、軸部材１２３６及び軸ロッド１２３８を備える。軸心オリフィス１２４０は、軸部材１２３６の各端部の側方に形成されている。タブ１２４１は、最も近い軸心オリフィス１２４０の側方に現れる。ベルト係合要素１２４２の大部分は軸部材１２３６に対称に付加されている。各ベルト係合要素１２４２は、大略、舌部１２４４及び平面部材１２４６からなる。各舌部１２４４は係合溝穴１２４５を形成されている。舌部１２４４及び平面部材１２４６は一段ずれた状態で連結されている。一対の軸ロッドブラケット１２４８は、リベット又はボルトにより軸部材１２３６の側方に取り付けられている。オリフィス１２４９は各軸ロッドブラケット１２４８に形成され、軸心１２４０が位置する開口を提供する。少なくとも１つの円筒部材１２５０が各軸ロッドブラケット１２４８に付加されている。Ｕ溝部材１２３２は、多数の溝穴１２５２と多数のブラケット１２５４を備える。Ｕ溝部材１２３２は、後述するように、先導縁１２５６及び内面１２５８を表示させる。ブラケット１２５４に設けられるのは、多数のカムレバー１２６０及びスプリング１２６２である。操作上、移送シート１２６３の一部は円筒部材１２５０をほぼ覆っている。そして、円筒部材１２５０と移送シート１２６３の覆われてない部分は、ブラケット１２４８がタブ１２４１を載せるまでは矢印１２６４の方向に旋回されている。Ｕ溝部材１２３２上の溝穴１２５２はベルト係合要素１２４２と一直線になる。Ｕ溝部材１２３２及び軸部品１２３４は共に押圧され、ベルト係合要素１２４２が溝穴１２５２を通過して前方に突出することを可能とする。Ｕ溝要素１２３２及び軸部品１２３４は、多数のスプリングにより互いに離間するように付勢されてもよい。クランプ１２３０’の他の実施例では、スプリング（図示せず）が開口位置で円筒部材１２５０を付勢するように働く。カムレバー１２６０は軸部材１２３６を超えて回転し、Ｕ溝要素１２３２に対して軸部材１２３６を付勢し、円筒部材１２５０を内面１２５８に圧接する。最後に、ベルトのバックルはベルト係合要素１２４２に付加してもよい。Ｕ溝要素１２３２の先導縁１２５６は断面アーチ状としてもよく、クランプ１２３０により、移送ブリッジに接触して外れるというよりむしろ、患者の移送中、移送ブリッジをより一層積極的に引っ張ることが可能となる。図９６−９７に示すように、典型的な患者移送システム１３００は、一人のオペレータによりシート上の患者を第１水平面から第２水平面に移送することを可能とする。患者の移送では患者を傷付ける危険性を最小限とする効果がある。さらに、患者移送システム１３００は、コンパクトで、移送現場へ及び移送現場から容易に移送でき、自己完結型である。さらに、患者移送システム１３００は、コンパクトで、病院やエレベータのドアや他の小さなスペースの通過に適している。一人の付添人が容易に患者移送システム１３００を患者の移送現場、さらには他の移送現場あるいは保管場所に転がして行くことができる。患者移送システム１３００は、シート上の患者を第１水平面から第２水平面に移送するために必要とする全要素が必要なものを完備する自己完結型である。図９６−９９に示すように、患者移送システム１３００は、大略、移送キャディー１３０２、移送ブリッジ１３０４、及び移送ロッド１３０６からなる。移送キャディー１３０２は、ヘッド部品１３０８、フック及び織布部品１３１０、基礎部品１３１２、及び電子スイッチングシステム１３１４を備える。図９８に示すように、ヘッド部品１３０８はトップフレーム１３１６、伝導機構１３１８、及び上方側遮断部品１３２０を備える。トップフレーム１３１６は、フロントパネル１３２２、ベースパネル１３２４、モータブラケット１３２６、リトラクターブラケット１３２８、左クラッチブラケット１３３０、一対のインターロックブラケットスイッチ１３３４、及び右クラッチブラケット１３３６を備える。フロントパネル１３２２は、その上方縁から側方に延びる突出部１３４２を備える。突出部１３４２及びフロントパネル１３２２により略矩形の開口１３４４が形成される。フロントパネル１３２２は平坦な内表面１３４６を提供する。ベースパネル１３２４は、フロントパネル１３２２の基部縁からほぼ横向きに延びている。一対の側方に配設された周辺口部１３５０はベースパネル１３２４の後方縁から上方に延びている。アーチ状の延設部１３５２はベースパネル１３２４の後方に延び、周辺口部１３５０によって側面に位置している。マザーブラケット１３２６は、平面部材１３５４、側方の一対の略垂直部材１３５６、及び略垂直下方部材１３５８を備える。マザーブラケット１３２６はトップフレーム１３１６に付加されている。特に、部材１３５６の一つは表面１３４６に付加され、下方側部材１３５８は表面１３４８に付加されている。リトラクターブラケット１３２８は、水平部材１３６２及び垂直部材１３６４を備える。垂直部材１３６４は、水平部材１３６２から上方およびほぼ水平に延びている。略円筒あるいは円錐要素１３６５は垂直要素１３６４からほぼ右クラッチブラケット１３３６に向かって延びている。レトラクターブラケット１３２８は、僅かに右側で、モータブラケット１３２６から後方側のトップフレーム１３１６に付加されている。モータブラケット１３２６には、オリフィス１３６６，１３６８，１３７０及びカットアウト１３７２が形成されている。オリフィス１３６６は平面部材１３２６のほぼ中央に形成されている。オリフィス１３６８はオリフィス１３６６のほぼ下方に形成されている。また、１又はそれ以上の小さなオリフィス１３７０は平面部材１３５４のほぼ下方に形成されている。一般のアーチ状のカットアウト１３７２は部材１３５４の上方縁のほぼ中央部に形成してもよい。一般に、左クラッチブラケット１３３０は、インボード平面部材１３７６、アウトボード平面部材１３７８、及び連結部材１３８０を備えている。インボード平面部材１３７６及びアウターボード平面部材１３７８の前方縁は、連結部材１３８０に一体となっており、本実施例ではベンドに接合されている。インボード平面部材１３７６には、中央オリフィス１３８２及び１又はそれ以上の小さなオリフィスを形成されている。オリフィス１３８４は中央オリフィス１３８２の周囲に配設してもよい。アウトボード平面部材１３７８には、開日１３８８、カットアウト１３９０、開口１３９２、カットアウト１３９４、及び略矩形開口１３９６が形成されている。開口１３８８は、ほぼ円形で、４つのカットアウト１３９０がほぼ放射状に延びている。開口１３９２は開日１３８８の後部に形成されている。略アーチ状のカットアウト１３９４はアウトボード平面部材１３７８の上縁近傍に形成されている。矩形開口１３９６はクラッチ開口１３８８の下方ほぼ中央に配設されている。また、開口１３９６の側方に位置する多くの小さい開口１３９８は、平面部材１３７８に形成してもよい。インターロックスイッチブラケット１３３４は開口１３４４近傍に配設され、表面１３４６近傍のフロントパネル１３２２に付加されている。右クラッチブラケット１３３６は、大略、インボード平面部材１４００、アウトボード平面部材１４０２、及び連結部材１４０４からなる。インボード及びアウトボード平面部材１４００，１４０２は、ベンドで連結部材１４０４に接合一体化されてもよい。インボード平面部材１４００及びアウター平面部材１４０２内に形成されたオリフィスは、インボード平面部材１３７６及びアウトボード平面部材１３３８によって形成されたものとほぼ同様である。それで、これら開口は同一符号で示している。マザーブラケット１３２６は、平面部材１３５４がパネル１３２２，１３２４に対してほぼ水平となるように設けられている。インボード平面部材１３７６，１４００、アウトボード平面部材１３７８，１４０２、及び垂直部材１３６４は、本実施例では平面部材１３５４に対してほぼ平行に配設されている。フロントパネル１３２２、ベースパネル１３２４、マザーブラケット１３２６、リトラクターブラケット１３２８、左クラッチブラケット１３３０、インターロックスイッチブラケット１３３４、及び右クラッチブラケット１３３６は、１６−１８の標準のシート金属から形成してもよい。しかしながら、他の適当な材料がこの分野で公知である。また、図９８、１１３に示すように、伝導機構１３１８は、大略、モータ１４１０、モータギア１４１２、シャフトギア１４１４、シャフトベアリング１４１６、シャフト１４１８、及び多数の磁性クラッチ部品１４２０と、スリッププレート１４２２と、ドラム部品１４２４とからなる。モータ１４１０は、ハウジング１４３０及びモータシャフト１４３２を備える。モータシャフト１４３２にはキー溝（図示せず）が形成されている。略同軸の穴１４３４はモータギア１４１２に形成されている。穴１４３４にはモータシャフト１４３２が嵌合している。さらに、ギア１４１２はキー溝内に挿入されたキー（図示せず）によってモータシャフト１４３２に付加されてもよい。モータ１４１０は締結、例えば多数のネジによってモータブラケット１３２６に付加してもよい。モータ１４１０がモータブラケット１３２６に取り付けられ、モータギア１４１２がモータシャフト１４３２に設けられるとき、モータシャフト１４３２がモータオリフィス１３６８を貫通して延び、モータギア１４１２がアウトボード平面部材１３５４に配設される。伝導機構１３１８が組み立てられるとき、シャフト１４１８はオリフィス１３６６，１３８２、及び１３８８を貫通して延びる。シャフトギア１４１４は、モータギア１４１２がモータシャフト１４３２に設けられるのと同様な方法でシャフト１４１８に設けられてもよい。さらに、シャフトギア１４１４は、シャフトギア１４１４がモータギア１４１２と噛合するようにシャフト１４１８に配設されてもよい。シャフト１４１８は、伝導機構１３１８が組み立てられるとき、シャフトベアリング１４１６を貫通して突出する。さらに、シャフトベアリング１４１６は、締結、例えば多数のネジ１４３３によって平面部材１３５４に付加されてもよい。一実施例では、ギア１４１２，１４１４は、３０−６０歯及び４０歯をそれぞれ有する。ギア１４１２，１４１４は、例えば、鋼鉄や鋳鉄、本技術分野で公知の他の同様な材料から形成すればよい。シャフト１４１８はギア１４１２，１４１４と同様な材料から形成すればよい。本実施例では、モータ１４１０は、永久磁石、平行シャフト、ＤＣブラシギアモータであり、直流１２ボルトで駆動し、約１／８馬力（hp）を出力する。また、本実施例では、モータ１４１０は、約２５と７５rpmの間の出力速度でモータシャフト１４３２を回転し、２５rpmの約３００in-1bsと、７５rpmの約１００in -1bsとの間で出力トルク範囲を達成する。モータ１４１０は、長さ約１０”（± ０．５”）、高さ約５”（±０．５”）、及び幅４”（±０．５”）であればよい。典型的なモータは、Byson Gear及びEngineering Corporation，Downers Gro ve,Illinoisから得ることができる。各磁性クラッチ部品１４２０は、ディスク１４３６及び円筒ハウジング１４３８を備える。略同軸の穴１４４０は磁性クラッチ部品を貫通して延びている。本実施例では、穴１４４０は直径１／２”であり、ディスク１４３６は直径約４．９”（±０．５”）である。円筒ハウジング１４３８は、直径約４．２”（±０．５”）及び高さ約１．８”（±０．５”）である。典型的な磁性クラッチは、２２1b-ftのトルクを達成し、２８ワットのコイル出力、１６１×１０^-41b-ft² の接極子の中心慣性力、約１７２×１０^-41b-ft²のロータの慣性力を獲得し、１８００rpmで３馬力（hp）を出力する。ディスク１４３６は、締結、例えば多数のネジによってインボード平面部材１３７６のアウトボード表面に設けられてもよい。磁性クラッチ部品１４２０がインボード部材１３７６に設けられるとき、円筒ハウジング１４３８は開口１３８８を貫通して延びる。磁性クラッチ部品１４２０は、シャフト１４１８が穴１４４０を貫通してほぼ同軸に延びるように設けられている。シャフト１４１８及び磁性クラッチ１４２０はキーキー結合（図示せず）によって付加されてもよい。各スリッププレート１４２２は、穴１４６６、多数の周辺孔１４４６を形成され、インボード表面１４４４を提供する。典型的な各ドラム部品１４２４は円筒部材１４５０を備える。４つの貫通した延設部１４５２は円筒部材１４５０から周囲に延びていてもよい。ディスク１４５４は平面部材１４５０に接合一体化されてもよい。ディスク１４５４はアウトボード表面１４５５を提供し、貫通した開口１４５６を形成されている。円筒部材１４５７はアウトボード表面１４５５から同軸上に延びている。アウトボードディスク１４５８は、円筒部材１４５７のアウトボードターミナルからほぼ同軸上及び放射状に延びている。アウトボードディスク１４５８には開口１４６０が形成され、アウトボード表面１４６２を提供する。開口１４６０は、本実施例では、貫通した開口１４５６とほぼ一直線に配設されている。また、本実施形態において、ネジのようなファスナーは各孔１４４６を介して伸びており、さらに、つながれた各エクステンション１４５２内に縫うように配置されている。ネジ１４６４は孔１４６０を介して伸びており、後述するように貫通孔１４５６に貫通するように受け入れられる。穴１４４６，１４６８は、軸１４１８が穴１４６６，１４６８が挿入されるように、スリップ板１４２２およびドラム部品１４２４内に同一軸心上に形成されている。薬キャップバネ１４７０は、ネジのようなファスナーと協働する薬キャップ１４７２によって所定の位置に付勢状態で支持されている。もしも、ネジが使用される場合には、ネジは、軸１４１８の末端に最も近い穴に突出可能に挿入される。図９６，９８から分かるように、上方シールド部品１３２０は、上方シールド１４７８、および、それぞれの左，右端キャップ１４８０，１４８２を有している。上方シールド１４７８は、フロントパネル１４８６、上方パネル１４８８、および、リアパネル１４９０を順に有している。フロントパネル１４８６は円錐形の突部１４９２を有している。各プランナー部材１４９３，１４９４は突部１４９２の横に配置され、内表面１４９６を表している。下方リップ１４９８は、その下方縁部に最も近い内表面１４９６から横切るよう緩やかに伸びている。本実施形態において、上方パネル１４８８は平坦部材１５０２および上方表面１５０４を提供している。平坦部材１５０２は、スイッチ孔１５０６、オン−オフライト孔１５０８、充電ライト孔１５１０を順に設けてある。孔１５０６ないし１５１０は平坦部材１５０２の長手軸を横切るように中心に配置されている。リアパネル１４９０は左右平坦部材１５１４，１５１６を有している。円錐突部１５１８は、左右平坦部材１５１４，１５１６から同一に伸びており、かつ、その横に配置されている。リアパネル１４９０の上方縁部は、曲がりで上方パネル１４８８のリアエッジに同様に連結している。上方およびリアパネル１４８８，１４９０は、遠い孔１５２２を協働で形成している。遠い孔１５２２は孔１５０６ないし１５１０を同一直線上に配置されており、円錐突部１５１８の部分に下方側伸びている。他の下方リップ（図示せず）は、下方リップ１４９８と類似の方法で、リアパネル１４９０の内表面から突出している。パネル１４８６ないし１４９０の左右の縁部からそれぞれ延長するのは、左右の周辺突起１５２４，１５２６である。突起１５２４，１５２６は、パネル１４８６ないし１４９０の外方縁部を内方にへこまして形成されている。各左右端キャップ１４８０，１４８２は、本実施形態においては本質的に鏡像である。それゆえ、これらは類似した番号の要素で記載されている。各エンドキャップ１４８０，１４８２は、アウトボード部材１５３０、上方部材１５３２、および、リア部材１５３４で形成されている。アウトボード部材１５３０は概略、断面円弧（arcuate）である。さらに、上方部材１５３２は、概略平坦部材１５３６および概略円錐要素１５３８で形成されている。要素１５３８は、平坦部材の前方部分の上方に伸びている。リップ１５４０はリア部材１５３４の下方縁部から前方に伸びている。図９８，図１１４ないし図１２０を参照し、フックおよびウェブ部材１３１０は、ウェブ１５５０および搬送フック１５５２で形成されている。第１，第２ループ１５５６，１５５８は、縫い合わせ部１５６０でウェブ１５５０内に形成されている。本実施形態において、ストラップ保持部材１５６４およびフック部材１５６６からなる搬送フック１５５２は同一の構造である。ストラップ保持部材１５６４は、外面１５６５を表示し、略円筒形穴１５６８を形成している。さらに、スロット１５７０は、ストラップ保持部材１５６４の下方部内に形成されている。ストラップ保持部材１５６４からの延在はフランジ１５７２にある。フランジ１５７２は、下方表面１５７３を表している。フック部材１５６６はストラップ保持部材１５６４の上方部から延在している。フック部材１５６６は、平坦部材１５７４、円弧部材１５７５およびターミナルリップ１５７６からなると考えてもよい。平坦部材１５７４はストラップ保持部材１５６４から伸びている。円弧部材１５７５は平坦部材から延びている。ターミナルリップ１５７６は円弧部材１５７５からストラップ保持部材１５６４に伸びている。平坦部材１５７４、円弧部材１５７５およびターミナルリップ１５７６は、外部表面１５７７，１５７９，１５８１および内部表面１５７８，１５８０，１５８２をそれぞれ表している。ターミナルリップ１５７６は、チップ１５８３を表している。図１２０の断面図を参照し、ライン１５８４，１５８５は、内部表面１５６５，１５８０上の位置を表している。面ｙ１５８７は点１５８５を介して伸び、表面１５７８，１５８２に対して略垂直である。面１５８８，１５８９はチップ１５８３およびライン１５８４を介し、面１５８７に略平行に伸びている。面１５９０は表面１５７８から伸び、面１５９１は表面１５８２から伸びている。ギャップ１５９２は、面１５８７，１５８８の隔たりであり、ギャップ１５９３は、面１５８８，１５８９の隔たりであり、ギャップ１５９４は、面１５９０，１５９１の隔たりである。面１６００は表面１５７７から伸びている。面１６０１は表面１５７３から伸びており、面１６００に対して略垂直である。面１６０５はフランジ１５７２のチップから接するように伸びており、面１６００，１６０１に略垂直である。ギャップ１６０７は面１５８７，１５９５の隔たりである。面１５９５は、表面１５７７に対して略垂直であり、穴１５６８の中心を通って伸び、スロット１５７０を二等分する。角１５９７は、面１５９５，１５９６の交差によって形成されている。代表的な搬送フック１５５２は、長さ約４．０３インチ（±０．０５インチ）、巾１．５０インチ（±０．０５インチ）である。フランジ１５７２および部材１５７４，１５７６はそれぞれ、厚さ０．２５インチ（±０．０５インチ）および０．３２５インチ（±０．０５インチ）である。ストラップ保持部材１５６４は厚さ約０．２５インチ（±０．０５インチ）であってもよいが、最も近い平坦部材１５７４よりも厚くてもよい。ギャップ１５９２，１５９３，１５９４，１５８６，１６０７はそれぞれ、約１．００インチ（±０．０５インチ）、１．５０インチ（±０．０５インチ）、０．７５インチ（±０．０５インチ）、２．７５インチ（±０．０５インチ）、１．０３インチ（±０．０５インチ）であってもよい。穴１５６８は、直径約０．４２インチ（±０．０５インチ）であってもよい。スロット１５７０は、巾約０．２３インチ（±０．０５インチ）であってもよい。アングル１５９６，１６０３はそれぞれ、約２０°（ ±１０°）および８０°（±２０°）であってもよい。両ターミナルリップ１５７６およびフランジ１５７２は丸くともよい。もし、そうであるならば、ターミナルリップ１５７６の縁部は半径約０．５０インチ（±０．０５インチ）で曲がっていてもよく、フランジ１５７２は半径約０．８０インチ（±０．０５インチ）で曲がっていてもよい。本実施形態において、搬送フック１５５２は押し出されたアルミニウムで形成してもよい。帯ひも１５５０は、連結コネクタボルト１５９８および連結コネクタ１５９９によって搬送フック１５５４に連結している。連結コネクタ１５９９はループ１５５８内に配置されている。連結コネクタ１５９９およびループ１５５８は穴１５６８内に置かれている。帯ひも１５５０はスロット１５７０を介して延在している。搬送フック１５５２への帯ひも１５５０の取付けを確実にするため、連結コネクタボルト１５９８は連結コネクタ１５９９に糸を通すように受け入れられる。寸法的に、代表的なウェブ１５５０は長さ約６０インチ、巾約１．５０インチである。しかしながら、ウェブ１５５０の寸法は、必要に応じて変更することが認められるべきである。ウェブ１５５０は自動車シートベルトに適した材料で形成してもよい。フックおよびウェブ部材１３１０は、図１１７，１１８で描かれているようにドラム部材１４２４に取付けられている。第１ループ１５５６は開口１３４４に伸ばされている。そして、第１ループ１５５６は、孔１４５６，１４６０と同一直線上に配置されている（図９８）。ネジ１４６４は孔１４６０および第１ループ１５５６を介して挿通され、孔１４５６内に挿通して受け入れられる。代表的なベース部材１３１２は、図９９に描かれており、脚部材１６０２、操作部材１６０４のような垂直調整手段、トランクおよびスカート部材１６０６、ハンドル部材１６０８、および、ベース遮蔽部材１６１０から形成されている。脚部材１６０２は、中央部１６２６から同様に伸びる２本の前脚あるいはバンパー１６２２、２本の後脚あるいはバンパー１６２４で順に形成されている。キャスター１６２８は各バンパー１６２２，１６２４の下方表面に取付けられる。中央部１６２６は、バンパー１６２２，１６２４から下方側に一段低い略平坦面１６３０に配置されている。さらに、中央部１６２６は、後述するように、複数のを凹部１６３２を形成してある。代表的な操作部材１６０４は図９９，図１２１に示されており、アクチュエータ１６４０、左アクチュエータ支持部１６４２、右アクチュエータ支持部１６４４、プランジャーブラケット１６４６、プランジャーピボットアーム１６４８、アクチュエータケーブル１６５０、および、足ペダル部材１６５２で形成されている。アクチュエータ１６４０は、ベース部材１６６０、アクチュエータ本体１６６４、アクチュエータピストン１６６６、アクチュエータポンプピストン１６６８、および、ディスク１６７０で順に形成されている。アクチュエータ本体１６６４は、略水平ベース１６６０から略垂直に伸びている。ベース１６６０の上方に位置するアクチュエータ本体の部分は略円筒形である。ベース１６６０に最も近いアクチュエータ本体の部分が油槽およびポンプを収納する。アクチュエータピストン１６６６は、アクチュエータ本体１６６４の上方部内に同一軸心上でスライドするように、配置されている。ポンプピストン１６６８はアクチュエータ本体１６６４をほぼ横切るようにベース１６６０から伸びている。ディスク１６７０はポンプピストン１６６８の末端から離れたポンプピストンに固定されている。アクチュエータケーブル１６５０は、ジャケット１６８０内にスライドするように配置された硬く、折り曲げ可能なワイヤ要素１６７８で形成されている。さらに、金環１６８２のような、複数の締付装置が形成されている。代表的な足ペダルレバー１６８８は、ペダルブラケット１６８６、複数のペダルレバー１６８８、ペダルピボットベアリング１６９０、足ペダル１６８２、および、足ペダルパッド１６９４から形成されている。ペダルレバー１６８８は、レバー部１６９６、ペダルマウンティングブラケット１６９８、および、ベアリングマウンティングブラケット１７００から順に形成されている。ペダルマウンティングブラケット１６９８は、その先端でレバー部１６９８をほぼ横切るように配置されている。ベアリングマウンティングブラケット１７００は、レバー部１６９８の他端からほぼ横切るように伸びている。ペダルブラケット１６８６は、中央部１６２６の下方表面に取付けてある。ペダルレバー１６８８は、ペダルブラケット１６８６内に配置されている。ベアリングマウンティングブラケット１７００はペダルピボットベアリング１６９０内に配置されている。各ペダルピボットベアリング１６９０は中央部１６２６の下方に添えられている。足ペダル１６９２は、ペダルマウンティングブラケット１６９８の上方表面に順に添えられている。そして、足ペダルパッド１６９４は、足ペダル１６９２の上方表面の頂上に配置されている。図９９を参照し、代表的なトランクおよびスカート部材１６０６は、トランク１７１０、２つのハッドセクション１７１２、スカートプレート１７１４、スカート１７１６から形成されている。トランク１７１０は、フロントパネル１７２０、左側面パネル１７２２、右側面パネル１７２６、および、リアパネル１７２６から順に形成されている。フロントパネル１７２０は、略平面部材である。左側面パネル１７２２および右側面パネル１７２４はフロントパネル１７２０の横縁からほぼ横切るように伸びており、延在部１７２８，１７２９から形成されている。延在部１７２８，１７２９は、断面略長方形である。コードポケット１７３０は、延在部１７２８の外表面に取付けられる。リアパネル１７２６は、左右側面パネル１７２２，１７２４の後方縁部から伸びている。リアパネル１７２６は、プランナー部材１７３２で形成されている。フランジ１７３４はプランナー部材１７３２の上方縁部から外方に伸びている。他のフランジ１７３６は、プランナー部材１７３２の外表面から伸びている。ブラケット１７３８はフランジ１７３６の直角縁部に最も近い後方に伸びている。本実施形態において、ブラケット１７３８は、プランナー部材１７３２をほぼ横切るように配置されている。カットアウト１７４０は、本実施形態においてリアパネル１７２６の下方部に設けられている。また、カットアウトはフロントパネル１７２０の位置に応じて形成される。各代表的なハットセクション１７１２は、ベース部材１７４４、フロント垂直部材１７４６、リア垂直部材１７４８、および、インボード垂直部材１７５０から形成されている。フロント、リアおよびインボード垂直部材１７４６ないし１７５０は、ベース部材１７４４および連結ベース部材１７４４の曲がりからほぼ横切るように伸びている。周辺フランジ１７５２は、各垂直部材１７４６ないし１７５０の上方縁部からほぼ横切るように伸びている。インボート垂直部材１７５０およびベース部材１７４４の結合部が、内方に曲面１７５４を形成するように協働する。略平面のプランナートップスカートプレート１７１４は、トランクおよびスカート部材１６０８が組立てられる場合に、組み合わされる対のハットセクション１７１２で同一に広がる。スカート１７１６は、フロントパネル１７６０、左側面パネル１７６２、右側面パネル１７６４、および、リアパネル１７６６から形成されている。パネル１７６０ないし１７６６は略平面である。フロントフランジ１７６８およびリアフランジ１７７０はそれぞれ、フロントパネル１７６０およびリアパネル１７６６から内方に伸びている。さらに、フロントパネル１７６０およびリアパネル１７６６は、その最下部にカットアウト１７７２，１７７４をそれぞれ設けてある。多数のウェアストリップ１７７６は、パネル１７６０ないし１７６６の外表面にに取付けてもよい。本実施形態において、ウェアストリップ１７７６は、カットアウト１７７２，１７７４に最も近いフロントおよびリアパネル１７６２，１７６６の下方部に取付けられる。操作部材１６０４と、トランクおよびスカート部材１６０６とは、図９９,図１２１に描かれているように、関連して協働するように組立てられている。左右操作支持部１６４２，１６４４は、アクチュエータ１６４０に対応し、中央部１６２６の凹部１６３２の一つに嵌合されている。そして、左右操作支持部１６４２，１６４４は、予め穴あけされ、かつ、予め貫通された孔に、ネジを通すことにより、中央部１６２６に取付けられる。プランジャピボットアーム１６４８は、中央部１６２６の上面に凹部１６３２に位置決めされ、回転可能に取付けられる。ディスク６７０に離れて配置されたポンプビストン１６６８の一部は、それに形成されたスロット（図示せず）を介して配置することにより、プランジャーブラケット１６４６の上方部に、取付けられる。ワイヤ１６７８の一端はプランジャ１６４６に設けた上方スロットを介して伸びている。金環１６８２の一つは、ワイヤ１６７８の端部に取付けられる。トランク１７１０は、中央部１６２６の頂上である位置に降ろされる。２つのハットセクション１７１２は、操作ピストン１６６６の周囲に対応し、ナットに挿通する複数のボルトのような固定手段によって取付けられる。トップスカートプレート１７１４は、トップスカートプレート１７１４および周辺フランジ１７５２内に予め開けられた孔を介し、ネジまたはボルトのような留め具によって対応するハットセクション１７１２に取り付けられる。トップスカートプレート１７１４および取付けたハットセクション１７１２は、ネジあるいはボルトのような手段により、フランジ１７６８，１７７０の下方表面に取付けられる。ワイヤ１７６８の取り付けられない端部は、ペダルマウンテイングブラケット１６９８に最も近いペダルレバー１６８８に取付けられ、金環１６８２に固定される。図９９，１２１に示すように、ハンドル部材１６０８は、複数のハンドル支持部１７８８およびハンドル１７９０から形成されている。孔１７９２，１７９４はハンドル支持部１７８８およびハンドル１７９０にそれぞれ設けてある。各ハンドル支持部１７８８の先端は、中央部１６２６およびそれに取付けられた凹部１６３２内に嵌合する。ハンドル１７９０の自由端は、各ハンドル支持部１７８８の露出した他端に、入れ子式に嵌め合わされる。ハンドル１７９０は、孔１７８８，１７９０を介して伸びるボルトあるいはピンのような手段により、各ハンドル支持部１７８８に取付けられる。代表的なベース遮蔽部材１６１０は広く、フロントベースシールド１８００、リアベースシールド１８０２、および、バッテリーカバー１８０４から形成されている。フロントベースシールド１８００は、フロントパネル１８１０、左側面パネル１８１２、および、右側面パネル１８１４から順に形成されている。左右側面パネル１８１２，１８１４は、フロントパネル１８１０の横縁部からほぼ垂直に伸びている。左側面パネル１８１２は、そのリアエッジに最も近い円弧カットアウト１８１６を設けてある。代表的なリアベースシールド１８０２は、リアパネル１８２２、左右パネル１８２４，１８２６から形成されている。リアパネル１８２２は断面がほぼ外方に曲げられている。フランジ１８３４は、リアパネル１８２２の上方縁部から伸びている。リアパネル１８２２の下方部は、凹部１８３６を設けてある。凹部１８３６は、その下方縁部に最も近い中央にカットアウト１８３８を設けてある。一対の横方向に配置されたハンドルモールデイング１８４０は、リアパネル１８２２の上方および各横縁部に最も近く形成されている。リアパネル１８２２は、ブラケットスロット１８４２を設けてある。ブラケットスロット１８４２は、リアパネル１８２２が所定の位置にある場合に、これを介してブラケット１７３８が伸びるように、配置されている。左右パネル１８２４は、リアパネル１８２２の左右縁部からそれぞれ伸びている。左パネル１８２４は、左側面パネル１８１２に設けたカットアウト１８１６と協働し、そのフロントエッジに最も近いカットアウト１８４８を設けてある。ラベル１８５０は、本実施形態で左側面パネル１８２４の所定の部分１８５２に取り付けてもよい。ラベル１８５０は、操作するおよび安全を指示するための印として配置してもよい。へこんだ縁部１８２８は、パネル１８１０ないし１８１４および１８２２ないし１８２６の上面から伸びている。フランジ１８３０は、パネル１８１０ないし１８１４およびパネル１８２２ないし１８２６の下方縁部から垂直に伸びている。代表的なバッテリカバー１８０４は、本実施形態において同一であり、リアパネル１８６０および左右パネル１８６２，１８６４から形成されている。リアパネル１８６０は左右ロブ１８６８，１８７０を有するように考えてもよい。曲面１８７２は垂直壁１８７３を表している。両曲面１８７２および垂直壁１８７３はロブ１８６８，１８７０によって形成されている。本実施形態において、４つの略垂直壁１８７６は、右ロブ１８７０の上方部にポケット１８７４を形成するためにリアパネル１８６０から下方側に伸びている。バッテリカバーが所定の位置にある場合には、プレート１８７８はポケット１８７４の下部に取り付けられている。左右パネル１８６２，１８６４は、リアパネル１８６０の横縁部からほぼ垂直に伸びている。また、バッテリカバー１８０４が所定の位置にある場合、左右パネル１８６２，１８６４の前方縁部は、凹所１８３６の横縁部に最も近い。図９８，９９，１３４を参照し、代表的な電気およぴスイッチシステム１３１４のコンポーネントは広く、チャージャー１９０２、バッテリー１９０４、ＡＣセンサー１９０６、ロジックボード１９０８、インターロックスイッチ１９１０、近接スイッチ１９１２、リモートコイルアッセンブリ１９１４、リモートスイッチ１９１６、ジカンメータ１９１８、および、パネル１９２０を有している。チャージャー１９０２は、本実施形態において、電力ケーブル１９０１を介してバッテリ１９０４を充電するために交流電流を直流電流に変換する。チャージャー１９０２は、カバー１９０３で保護されている。チャージャー１９０２のための入力ラッチングは、９０ないし２６４ＶＡＣであり、４７ないし６３ヘルツのライン周波数、０．８０Ａないし０．３５Ａ間の電流を有していてもよい。チャージャー１９０２の出力ラッチングは、初期充電電圧１４．７ＶＤＣ、最終充電電圧１３．８０ＶＤＣ、電流２．０Ａ、スイッチカバー電流１６０ｍＡを有することができる。バッテリー１９０４は、搬送キャデイ１３０２の電気コンポーネントを操作するためにチャージャー１９０２から直流電流を受ける。バッテリー１９０４は、ブラケット１９０５によって所定の位置に支持される。本実施形態において、バッテリー１９０４は、容量単位時間１２アンペア以上の名目容量で、１２ボルトの出力ラッチングを備えた再充電可能な密閉されたリード酸バッテリーである。また、この実施形態によれば、ＡＣセンサー１９０６は、チャージャー１９０２が１１０Ｖあるいは２２０Ｖに接続されているか否かを検知する。一対のインターロックスイッチ１９１０は図９８，１１４に図示されているように表されている。本実施形態において、近接スイッチ１９１０は、左右端キャップ１４８０，１４８２に最も近いベースパネル１３２４に取り付けられる。近接スイッチ１９１０は、左右端キャップ１４８０，１４８２が所定の位置にない場合、電気およびスイッチシステム１３１４を動作させない。図１１５ないし１１６、図１３４から分かるように、他の対の近接スイッチ１９１２は、各インターロックスイッチブラケット１３３４に最も近くに配置されている。各近接スイッチペア１９１２は、一対のシングルスイッチ１９２６およびピポット１９２７を有している。スイッチペア１９１２内の各シングルスイッチ１９２６は、離れた電気回路から操作する。スイッチ１９２６は、ピポット１９２７によって駆動される。代表的なリモートコイルアセンブリ１９１４は、ケーブル１９２８をフィードアウトし、あるいは、引っ込める。図１００，１０１，１３４を参照し、リモートスイッチ１９１６は、ケーブル１９２８を介してロジックボード１９０８、および、リモートコイルアセンブリ１９１４に電気的接続されている。リモートスイッチ１９１６は、下部カバー１９４０、トップカバー１９４２、膜スイッチ１９４４、および、ボタンアセンブリ１９４６を有している。複数のモールデイング１９５２およびセグメントプラットフォーム１９５４は下部カバー１９４０内に表れている。トップカバー１９４２は、他の複数のモールデイング（図示せず）を有し、各モールデイングは下部カバー１９４０内のモールディング１９５２に略一直線上になっている。また、トップカバー１９４２は、スイッチ開口１９６０を設けてある。スイッチ開口１９４０，１９４２は対応している。膜スイッチ１９４４は、平面部材１９６４、コンダクター１９６６およびタブ１９６８を有している。コンダクター１９６６は、平面部材１９６４からほぼ伸びている。タブ１９６８は、コンダクタ１９６６の絶縁突起を意味する。ボタンアセンブリ１９４６は、本実施形態において構造が同一であり、左右ロブ１９７２，１９７４およびベース１９７６を有している。左右のロブ１９７２，１９７４は、本実施形態においてはベース１９７６に連結されている。実務上、膜スイッチ１９４４は、ロジックボード１９０８にケーブル１９２８を介して電気的に接続されている。膜スイッチ１９４４は、プラットフォーム１９５４に配置され、ボタンアセンブリ１９４６は膜スイッチ１９４４の頂上に配置されている。トップカバー１９４２は、下部カバー１９４０に対応し、ネジ１９７８のような複数の留め具によって固定される。各ネジ１９７８はモールディング１９５２の穴１９５３を介して伸びており、トップカバー１９４２内に形成されたコンプリメンタリイモールディング内に挿通するように受け入られる。図９６ないし９８、図１３４を参照し、パネル１９２０は、パワースイッチ１９８８、オン−オフライト１９９０、および、チャージライト１９９２を有している。電気およびスイッチシステム１３１４は、パワースイッチ１９８８をトグルすることによって駆動あるいは停止される。オン−オフライト１９９０は、本実施形態において電気およびスイッチシステム１３１４が駆動する場合に、グリーンの色が表示される。チャージライト１９９２は、バッテリ１９０４内に充電可能であるのが１１．７±０．１ＶＤＣ以下である場合に、アンバーライトを表示する。チャージライト１９９２は、バッテリ１９０４が充電器１９０２で充電される場合に、点滅アンバーライトを表示する。図１３４から分かるように、代表的なロジックボード１９０８は端子２０００ないし２０１６を有している。端子２０００は、第１近接スイッチペア１９１２の余分な近接スイッチ１９２６の一つ、および、左クラッチ１４２０に、ロジックボード１９０８を電気的に接続する。端子２００２は、ロジックボード１９０８を、右クラッチ１４２０および第２近接スイッチペア１９１２の余分な近接スイッチ１９２６の一つ電気的に接続する。端子２００６は、ロジックボード１９０８を、充電器１９０２、バッテリー１９０４、および、ＡＣセンサー１９０６に電気接続する。端子２００８はロジックボード１９０８をパネル１９２０に電気接続する。端子２０１０は、ロジックボード１９０８を、右インターロックスイッチ１９１０、および、第２近接スイッチペア１９１２の他の余分な近接スイッチ１９２６に電気接続する。端子２０１２はロジックボード１９０８をリモートスイッチ１９１６に電気接続する。端子２０１４は、ロジックボード１９０８を、第１近接スイッチペア１９１２の別の余分な近接スイッチ１９２６、および、左インターロックスイッチ１９１０に電気接続される。端子２０１６は、ロジックボード１９０８を時間メータ１９１８に電気接続する。論理回路板１９０８は、搬送キャディ１３０２の動作を制御し監視する。論理回路板１９０８の動作の一つの機能は、搬送事象（transfer event）が進行中であるときに搬送クラッチ１４２０とモータ１４１０を制御することである。論理回路板１９０８の他の機能は、バッテリー１９０４の状態を監視することである。論理回路板１９０８のさらに他の機能は、チャージャ１９０２によるバッテリー１９０４の充電を監視することである。論理回路板１９０８のさらに他の機能は、チャージャ１９０２がＡＣコンセントに接続されるときを監視することである。論理回路板１９０８は、オペレータがリモートスイッチ１９１６の左右のローブ（lobe）を押すのに応じてクラッチ１４２０の動作を制御する。論理回路板１９０８はさらに、いずれかのクラッチ１４２０が励起されるとモータ１４１０を駆動する。論理回路板１９０８は、対応する一方のスイッチ１９１２，１９１４が起動されたときに、一方のクラッチ１４２０の動作を中止する。遮断されたクラッチ１４１０は、行程の終りに達したときのクラッチの「チャタリング」を防止するために、リモートスイッチ１９１６がサイクルオフされてオフされるまで、ロックアウトされる。「チャタリング」は、クラッチ１４２０がターンオフされ、これにより布１５５０の張力が解放され、布１５５０がフランジ１５７２を基端スイッチ１９１２から解放されるときに起こる。搬送フック１５５２のフランジ１５７２がピボット１９２７に接触すると、行程の終りの状態に達し、これにより基端スイッチ１９１２と係合する。論理回路板１９０８はさらに、いずれかのインターロックスイッチ１９１が係合（engage）したときに、クラッチ１４２０またはモータ１４１０のいずれかの動作を防止する。インターロックスイッチ１９１０のずずれかは、隣接するエンドキャップ１４８０，１７８２がその位置にない（not in position）ときに係合される。論理回路板１９０８はさらに、チャージャ１９０２がＡＣコンセントに接続されたときに、クラッチ１４２０または１４１０のいずれかの動作を防止する。論理回路板１９０８はさらに、１Ａ以上の電流がモータ１４１０から生じるときに、時間タイマ１９１８の中に含まれるイベントタイマを起動する。１Ａ以上の電流は搬送が達成されたことを任意に（arbitrarily）示す。また、論理回路板１９０８はバッテリー状態モニタえおして機能する。論理回路板１９０８はバッテリー電圧を監視し、黄色のインジケータライト１９９２を点灯する。論理回路板１９０８は、バッテリー１９０４の電位が１１．７±０．１ＶＤＣ以下である状態を検出する。この状態を検出すると、論理回路板１９０８は、バッテリー１９０４がこのレベル以上に充電されるまで黄色のライト１９９２を表示する。論理回路板１９０８が搬送事象中に１１．７±０．１ＶＤＣ以下の電位を検出すると、搬送を完了するのに十分なエネルギーがバッテリー１９０４に依然と含まれる。論理回路板１９０８はチャージャ１９０２とバッテリー１９０４が０．１アンペアを越えるときを検出する。０．１アンペアを越える電流は、バッテリー１９０４が充電状態にあるときに「細流充電レベル（trickle charge level）」チャージャ１９０２が供給する電流以上である。論理回路板１９０８は０．１Ａを越えるチャージャ１９０２とバッテリー１９０４の間の電流に応答してライト１９９２を点灯する。論理回路板１９０８はさらに、充電が改良するまで、ライト１９９０の点灯をロックアウトする。チャージャ１９０２がＡＣ電源に接続されると、論理回路板１９０８は、ＡＣセンサ１９０６を介して、９０−２５０Vrms（Volt-root mean square）の間の値で、この状態を検出する。９０−２５０Vrmsの値が検出されると、論理回路板１９０８はモータ１４１０またはクラッチ１４２０のさらなる動作をロックアウトする。論理回路板１９０８はさらにライト１９９０を点灯し、これによりチャージャ１９０２がＡＣ電源に接続されたことを示す。もしチャージャ１９０２がＡＣ電源に接続され、ライト１９９２が点灯されると、ライト１９９０は、バッテリー１９０４に対する充電工程が完了するまで、点灯されない。パワースイッチ１９８８は、モータ１４１０およびクラッチ１４２０への電力を制御する。スイッチ１９８８がオン状態にトグル(toggle)されると、緑のライト１９９０が点灯し、リレーが励起されたことを示す。このリレー（不図示）はモータ１４１０とクラッチ１４２０への電力出力を制御する。しかしながら、論理回路板１９０８内の電子部品への電力はスイッチ１９８８によっては制御されない。これにより、バッテリー１９０４の状態は連続的に監視される。患者が配置される水平面と患者が搬送される水平面との間で位置決め可能な搬送ブリッジは、本発明で有利に利用されている。そのような具体的な搬送ブリッジは、図１０８から図１１０に１３０４で描かれている。搬送ブリッジ１３０４は左右のインボードセクション２１０２，２１０４と、左右にアウトボードセクション２１０６，２１０８とを有する。各セクション２１０１−２１０８は隣接する１または複数のセクションとブリッジスパイン（brigespine）２１１６によってヒンジ接続されている。各ブリッジスパイン２１１６は、基端側上面２１１０に横たネオプレンのような向上された摩擦材料からなるストリップとからなり、これによりそれらの間のセクション２１０２−２１０８の材料を挟持している。次に、層は、公知の方法で互いに縫い合わされる。インボードセクション２１０２，２１０４はブリッジスパイン２１１６によって互いに接続され、ロープ２１１４を含む。各ループ２１１４は、０．１８８”径の弾性コード（バンジーとして公知である）であってもよい。各セクション２１０２−２１０８は、コルドバ（Cordova）でオーバーレイされたポリプロピレンや補強ネオプレンのような材料を含んでいてもよい。ポリプロピレンは厚さが０．１２５”（±．０５”）であってもよい。長手方向に配置された一連のリブ２１１８は、下面２１１２にあってもよい。この実施例では、セクション２１０２セクション２１０２，２１０４ｔｏセクション２１０６，２１０８はほぼミラーイメージになっている。各インボードは外方に約１７．２５”（±．０５”）延びていてもよい。アウトボードは外方に約１６．５”（±．０１”）延びていてもよい。各インボードセクション２１０２，２１０４の深さは、ほぼ最大基端側からブリッジスパインにテーパが付けられてもよい。セクション２１０２，２１０４の最大深さは、約１４．０”（±．０１”）であってもよい。この実施例では、テーパリング（tapering ）は、前縁と後縁の両方に続いている。例示した（exemplary）搬送ブリッジ１３０４は、アウトボード２１０６，２１０８の横縁の基端側で、約６．５６”（ ±．０１”）の最小深さに達している。各例示したインボードセクション２１０２，２１０４は、約１７．２５”（±．０１”）の長さを有している。各例示したアウトボードセクション２１０６，２１０８は、約１６．５”（±．０１”）を越えている。２１２０のような印（indicia）は、上面２１１０にあってもよい。この実施例では、矢印２１２０は、搬送される患者を指している。しかしながら、他の印が表面２１１０，２１１２にあってもよい。図１０２−１０７を参照すると、例示的な搬送ロッド１３０６は、第１セクション２１４０、第２セクション２１４２、およびコード２１４４を有している。第１と第２セクション２１４０，２１４２は、それぞれ、中空ロッド２１４６，２１４８を有する。各ロッド２１４６，２１４８はほぼ同軸の孔２１５０を形成している。孔２１５０はほぼ楕円形の断面である。第１セクション２１４０はロッドカバー２１５６，２１５８を有する。第２セクション２１４２はカバー２１６０，２１６２を有する。各セクション２１４０，２１４２は、さらに、ロッドキャップ２１６６を有する。各ロッドキャップ２１６６はほぼ楕円形の断面であり、開口２１６８を形成している。各ロッドキャップ２１６６はさらに平坦面２１７０と丸い面２１７２を有している。複数のリップ２１７４が、各平坦面２１７０の中点から横方向に延びている。開口２１６８はロッド２１４６，２１４８の外側断面形状とほぼ同じになっている。各搬送ロッド１３０６はさらに複数のコード板２１７８を有している。この実施例では、コード板２１７８はほぼ平坦で、ロッド２１４６，２１４８の断面に形成されている。コード板２１７８はさらに複数の開口２１８０を形成してもよい。複数のＯリング２１８４があってもよく、もしあるならば、以下に説明するように配置される。この実施例では、各ロッド２１４６，２１４８は、押出アルミニウムを含む材料で形成されている。各ロッドカバーはデュロメータ（durometer）を備えた材料でオーバーレイされた押出ウレタンであり、ロッド２１４６，２１４８がシートを保持することを可能にしている。組み立てに先立って、ロッドキャップ２１６６は、各ロッドカバー２１５６− ２１６２の各端部に装着される。この装着は、平坦面２１７０が各ロッドカバー２１５６−２１６２の端部に接触するまで、各リップ２１７４を各ロッドカバー２１５６−２１６２の内面に接触させることを含む。ロッド２１４６，２１４８は、組み立てられたロッドカバーとロッドキャップの組み合わせの中に例えば流体プレスによって押し込められ、これにより隙間２１８８がそれらの間に確保される。隙間２１８８は、以下に議論するように、搬送フック１５５２を収容する。Ｏリング２１８４はロッド２１４６の上に挿入される。弾性コード２１４４はロッド２１４６，２１４８の孔の中に装着される。コード２１４４の各端はコード板２１７８の開口２１８０を貫通される。次にコード２１４４の各自由端に結び目が形成され、これによりコード板２１７８は張力によってその位置に保持される。この実施例では、ロッド２１４６，２１４８は、それぞれ約２７”（±．０１ ”）、約２７”（±．０１”）であり、１．５”（±０．００７”）の断面幅と、０．５”（±０．００７”）の断面高さを有している。孔２１５０は、約０．２５”（±０．０１”）の断面高さと、０．７５”（±０．０１”）の断面幅を有している。ロッドカバー２１５６−２１６２は、それぞれ、約１７”（±０．５”）、１０．５”（±０．５”）、１４．３８”（±０．５”）、１４．３８ ”（±０．５”）であり、それぞれ約２．０”（±０．０３”）の断面幅と、約１．０”（±０．０２”）の断面高さを有している。組み立てられると、ロッド２１４６の自由端は、第１セクション２１４０から延びる。ロッドカバー２１６０のインボード部はロッド２１４８に接触しない。これにより、ロッド２１４６の自由端は、ロッドカバー２１６０内にスライド嵌合し、長さが約６６”（±１．０”）の組み立てられた搬送ロッド１３０６になる。組み立てられた搬送ロッド１３０６は、矢印２１９２によって示す方向にセクション２１４０，２１４２を分離し、矢印２１９４で示す方向にセクション２１４０，２１４２を折り曲げることによって、保管用に分解される。図１２２−１３２は、本発明の横患者搬送システムを使用する患者搬送の例示的工程を示す。患者は第１サポート２３０４の上に横たわっている。患者と第１サポート２３０４の間にはシート２３０６が配置されている。患者は第２サポート２３０８に搬送されるようになっている。第１サポート２３０４と第２サポート２３０８は、それぞれ上面２３１０，２３１２を示している。付添人は予め第２搬送面２３０８と搬送キャディ１３０２を室に搬入している。第２サポート２３０８は、第１サポート２３０８から傾くように配置され、これにより付添人の作業空間が与えられている。付添い人は第１サポート２３０４にある車輪をロックしている。付添い人はさらにポケット１８７４から搬送ロッド１３０６を引き出し、第１および第２セクション２１４０，２１４２を連結している。搬送キャディ１３０２は第サポート２３０４と反対側の第２サポート２３０８の側に配置されている。第１および第２サポート２３０４，２３０８の上のサイドレールはもしあるならば下降される。搬送ロッド１３０６は、シート２３０６の頂上に置かれ、線２３１４で示すように、患者の身体の中心とほぼ一致するように、中心に置かれる。シート２３０６はひだがとられ（untuck）、搬送ロッド１３０６に折り返される。搬送ロッドは少なくとも一回患者に向かって巻かれる。しかしながら、搬送ロッド１３０６は、該搬送ロッド１３０６とシート２３０６の包まれた部分が出きるだけ患者に近づくまで、巻かれてもよい。次に、搬送ブリッジ１３０４が広げられ、搬送ロッド１３０６に下に置かれる。搬送ブリッジ１３０４は、反った縁が患者に近くなるように配置される。矢印のような印は、搬送ブリッジ１３０４のいくつかの実施例では、搬送される患者を指し示している。各ホックと布のアセンブリ１３１０は、搬送キャディ１３０２から解かれて、第２サポート２３０８に置かれる。次に、フック１５５２は、ギャップ（gap）２１８８で、ロッド２１４６，２１４８および包まれたシート２３０６の周りに据え付けられる。次に、第２サポート２３０８は、図１２７に矢印１２７で示すように、第１サポート２３０４と接触される。次に、第１および第２サポート２３０４，２３０８は、もし可能なら、合体（dock）される。また、第２サポート２３０８の車輪は、もし可能なら、ロックされる。最後に、サポート２３０４，２３０８は、表面２３１２が表面２３１０より約１”低くなるように、調整される。次に、搬送キャディ１３０２は、第２サポート２３０８に出きるだけ近づくように配置され、患者の中心と合わせられる。次に、ヘッドアセンブリ１３０８の垂直高さは、フットペダル１６９２によって調整される。ヘッドアセンブリ１３０８は、矢印２３１５で示すように、フットペダル１６９２をポンピングすることによって持ち上げられてもよい。ヘッドアセンブリ１３０８は、フットベダル１６９２を押し下げて保持することで、ヘッドアセンブリ１３０８が所望の垂直高さになるまで、降下されてもよい。ヘッドアセンブリ１３０８の望ましい垂直高さは、ウェビング（webbing）１５５０と面２３１２１の間に距離Ｈ（図１２６）が形成されるような高さである。距離Ｈはこの実施例では約１”である。図１１３に示すように、ヘッドアセンブリ１３０８は、フットペダル１６９２により矢印２３１２３で示すように昇降される。この実施例では、ヘッドアセンブリ１３０８は、その最下位置から距離２３１７だけ、上昇されてもよい。例示された距離２３１７は、約１１”（±２”）である。代案として、例えば、流体ポンプに電力を供給することによって、ヘッドアセンブリ１３０８を昇降駆動するのに電気モータが使用されてもよい。図１２２−１３２に戻ると、付添い人は、リモート開口１５５２からリモートスイッチ１９１６を取り除き、所望長さの電力ケーブル１９２８を引き抜く。左右のロブ（robes）１９７２，１９７４は、ウェブ１５５０の弛み（slack）が取り上げられてウェブ１５５０がぴんと張るまで、必要なだけ押し下げられる。搬送事象は、ロブ１９７２，１９７４が同時に押し下げられ、患者が搬送ブリッジ１３０４の頂上で第２サポート２３０８に向かって移動されたときに、始まる。付添い人は、患者が頂上になるまで、搬送ブリッジ１３０４が該搬送ブリッジ１３０４を保持することによって転置されないことを保証する。一旦、患者が第２サポート２３０８のほぼ中心位置に搬送されると、付添い人は左右のロブ１９７２，１９７４を押し下げ続ける。しかしながら、もし何等かの理由で患者の搬送がこの点を過ぎるまで続くと、搬送キャディ１３０２に設けられた安全機構が自動的に搬送を中止する。図１１５，１１６に示すように、搬送フック１５５２、搬送ロッド１３０６、およびシート２３０６の包まれた部分は、ヘッドアセンブリ１３０８に向かって引っ込められる。もし、患者搬送が付添い人によって中止されるなら、フランジ１６７２はピボット１９２７と接触し、転置（displace）する。ピボット１９２７は、転置されたときに、基端側スイッチ１９１２を起動し、搬送を中止する。一旦、患者が第２サポート２３０８に搬送されると、搬送事象は終了する。搬送フック１５５２は搬送ロッド１３０６から分離され、シート２３０６は搬送ロッド１３０６から広げられる（unwrapped）。次に、搬送ロッド１３０６のセクション２１４０，２１４２は、分離されて、搬送キャディ１３０２の保管位置に戻される。搬送ブリッジ１３０４は取り除かれ、折曲げられ、搬送キャディ１３０２上の保管位置に戻される。サイドレールはもし存在するなら第２サポート２３０８に上昇される。次に、搬送キャディ１３０２は、移動されて、他の所望の位置に搬送される。患者搬送の始めと終りは、本発明の有利な形態によって特徴づけられる。ウェブ１５５０は、搬送を有効にするために、ドラムアセンブリ１４２４に巻かれる。もしドラムアセンブリ１４２４が電磁クラッチアセンブリ１４２０よりもむしろ直接シャフト１４１８に接続されるとしたら、搬送は突然に始まり終わるであろう。すなわち、ドラムアセンブリ１４２４は、フルスピードで、巻きは始め、巻き終わるであろう。このように、突然の潜在的に不愉快な患者搬送の始まりと終りが起こるかもしれない。しかしながら、電磁クラッチアセンブリ１４２０と滑り板１４２２の追加は、ドラムアセンブリ１４２４の回転に、さらに緩やかな加速と減速に帰着する。したがって、本発明によって有効にされる患者搬送は徐々に増加する搬送速度で始まり、終わる。本発明の他の実施例は、例示的な患者搬送システムとして図１３５に示されている。例示的な患者搬送システム２３３０は、バンパー１４８４の位置に延長バンパー２３３４があることを除いて、患者搬送システム１３３０と類似している。図９８と１３５に示すように、バンパー２３３４は延長部材２３３８の存在によって、バンパー１４８４と異なる。延長部材２３３８は、左右のエンドキャップ１４８０，１４８２の前部に合致している。バンパー２３３４の他の特徴は、バンパー１４８４と類似している。図１３６を参照すると、一対のシート把持装置２３８０が示されている。各把持装置２３８０は一対の延長把持部材２３８４と接続部材２３８６を有している。把持部材対２３８４は、顎状に互いに協働し、ここの実施例のいくつかと類似する方法で、搬送シートの一部を把持する。接続部材２３８６は、搬送フック１５５２と合致する手段を含んでいてもよい。代案として、接続部材２３８６はウェブ１５５０がそこに取り付けられるのを許容する手段を含んでいてもよい。この実施例では、各対の把持装置２３８０は、長さ約１２インチのシート部を把持してもよいし、役２４インチの組み合わされたシート部を把持してもよい。本発明の精神から逸脱することなく、多くの修正がなされてもよいので、本発明の範囲は図示され記載された実施例に限定されることはない。むしろ、本発明の範囲は添付のクレームとその均等の範囲によって決定されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims

【特許請求の範囲】１．一人の付添い人がシート上にいる患者を第１水平面から第２水平面へ人間工学的に移動させることができる装置であって、前記シートをつかむ手段と、前記つかまれたシートに移動力を作用させる手段と、前記装置を第１の場所から第２の場所へ一人の人間で人間工学的に移動させる手段とを備え、前記移動力作用手段は、移動を開始するときに移動力を徐々に増加させるとともに移動の最後で前記移動力を徐々に低下させる手段を有することを特徴とする装置。２．シート上にいる患者を第１水平面から第２水平面へ一人の付添い人により移動させるシステムであって、前記移動システムは、前記患者を移動させる手段と、移動の間に前記患者を支える手段と、ほぼＵ形状断面の延長部材を有するとともに、前記患者移動手段に連結された保持部材アセンブリと、前記保持部材アセンブリの内面に向けて付勢されるとともに曲げ部で一体に接続された２つの平面部分を有する接触部材アセンブリとを備え、前記接触部材アセンブリは前記保持部材アセンブリに回転可能に取り付けられ、かつ患者の近くの移動シートに対して解除可能に係合したりつかんだりするように前記保持部材アセンブリと協働し、これにより前記患者移動手段により移動力が及ぼされるとともに前記保持部材アセンブリおよび前記接触部材アセンブリが前記移動力に応じて前記移動シートをさらにつかみ、その結果、患者が第１水平面から第２水平面へ移動されることを特徴とするシステム。３．一人の人間がシート上にいる患者を独力でかつ人間工学的に移動させ得るシステムであって、前記システムはキャディ(caddy)を備えており、このキャディは、前記人間が前記キャディを第１の場所から第２の場所へ移動させ得る手段であって、前記キャディの近くに操作しやすいように配置された移動手段と、伝導機構と、前記伝導機構に取り付け可能なフックおよびウェブのアセンブリと、前記伝導機構に電気的に接続された電力およびスイッチング装置と、前記フックおよびウェブのアセンブリの垂直位置を調節する手段とを有することを特徴とするシステム。４．前記伝導機構により及ぼされる移動力を徐々に増加および低下させる手段をさらに備えていることを特徴とする請求項３のシステム。５．モータと、このモータに機械的に接続された複数のスプールとをさらに備えていることを特徴とする請求項３の伝導機構。６．前記複数のスプールが前記モータに機械的および磁気的に接続されていることを特徴とする請求項５の伝導機構。７．複数の磁気クラッチアセンブリと複数のスリッププレートをさらに備え、前記各クラッチアセンブリは前記モータに機械的に接続され、前記各スリッププレートは前記磁気クラッチアセンブリの１つに磁気的に接続され、前記各スプールは前記スリッププレートに１つに機械的に接続されていることを特徴とする請求項６の伝導機構。８．複数のウェブと複数の移動フックをさらに備え、前記各ウェブは前記スプールの１つに接続可能であり、前記各移動フックは前記ウェブの１つに接続可能であることを特徴とする請求項６のフックおよびウェブのアセンブリ。９．フランジをさらに有することを特徴とする請求項８の移動フック。１０．移動を自動的に中断する手段をさらに有することを特徴とする請求項３の電力およびスイッチング装置。１１．前記自動移動中断手段が前記フックおよびウェブのアセンブリの近くにスイッチを有することを特徴とする請求項１０の電力およびスイッチング装置。１２．前記スイッチが請求項７のフランジによって係合されることを特徴とする請求項１１の電力およびスイッチング装置。１３．前記垂直位置調節手段が油圧ポンプを有することを特徴とする請求項３のシステム。１４．移動ロッドをさらに有することを特徴とする請求項８のシステム。１５．前記シートの少なくとも一部が前記移動フックの周囲に巻かれているときに前記移動フックを収容する手段をさらに有することを特徴とする請求項１４の移動ロッド。１６．前記移動フック収容手段となる複数のギャップを形成するように協働する少なくとも３つのロッドカバーをさらに有することを特徴とする請求項１５の移動ロッド。１７．複数の接続可能部分をさらに備えていることを特徴とする請求項１４の移動ロッド。１８．複数の部分を弾性的に接続する手段をさらに備えていることを特徴とする請求項１７の移動ロッド。１９．前記弾性接続手段が弾性コードを有することを特徴とする請求項１８の移動ロッド。２０．移動ブリッジをさらに備えていることを特徴とする請求項３のシステム。２１．低摩擦表面をさらに有することを特徴とする請求項２０の移動ブリッジ。２２．複数の部分が形成されており、その複数はほぼ対向する状態に折り曲げ可能であることを特徴とする請求項２０の移動ブリッジ。２３．シート把持手段と協働してシート上にいる患者を人間工学的にひっくり返すこと、または、前記シート把持手段と協働して前記患者を第１水平面から第２水平面へ移動させることを一人の人間で行い得る可動キャディであって、前記キャディは、第１の場所から第２の場所へ前記キャディを一人で移動させ得る手段を有するベースアセンブリと、伝導機構を有する垂直方向に調節可能なヘッドアセンブリであって、前記伝導機構はモータ、複数の磁気クラッチ、複数のスリッププレート、および複数のスプールを有し、各磁気クラッチは前記モータに機械的に接続されており、各巣リッププレートは前記磁気クラッチの１つに磁気的に接続されており、各スプールは前記スリッププレートの１つに機械的に接続されており、前記磁気クラッチおよび前記スリッププレートは徐々に増加する移動力を作用させるように協働する、ヘッドアセンブリと、複数のウェブとシートをつかむ手段とを有するフックおよびウェブのアセンブリであって、各ウェブの第１の端部は前記スプールの１つに巻き付け可能に取り付けられることができ、前記シート把持手段は前記ベルトの第２の端部に取り付けられることができ、前記シート把持手段が前記シートの部分をつかむことにより移動力をつかまれたシートに伝達する、フックおよびウェブのアセンブリと、を備えていることを特徴とする可動キャディ。２４．前記シート把持手段が複数の移動フックと１つの移動ロッドとを有し、前記各移動フックは各ベルトの第２の端部に取り付け可能であり、前記各移動フックは前記移動ロッドと協働して前記シートをつかむことを特徴とする請求項２３のキャディ。２５．シートをつかんで移動力を作用させる移動ロッドであって、前記シートの一部は前記移動ロッドの周囲を覆い、前記移動ロッドは複数の移動フックと協働して移動力を作用させ、前記移動ロッドは前記移動フックと係合する手段を有していることを特徴とする移動ロッド。２６．前記移動フック係合手段は前記移動ロッドにより形成される複数のギャップを有し、前記移動ロッドが前記シートの一部を覆うときに前記各ギャップが前記移動フックの１つの収容することを特徴とする請求項２５の移動ロッド。２７．複数のロッドカバーをさらに備え、前記各ロッドカバーが外側把持表面を与えることを特徴とする請求項２６の移動ロッド。２８．複数の接続可能部分をさらに備えたことを特徴とする請求項２５の移動ロッド。２９．前記部分が入れ子式に接続可能であることを特徴とする請求項２８の移動ロッド。３０．前記各部分に接続された弾性部材をさらに備えていることを特徴とする請求項２８の移動ロッド。３１．第１の内側部材と、前記第１の内側部材の横縁部からそれぞれ延びる複数の外側部材と、前記内側部材および外側部材を折り込む手段と、シートと移動ブリッジとの間の接触により生じる摩擦を減少させる手段とを備えていることを特徴とする移動ブリッジ。３２．第２の内側部材をさらに備え、各内側部材から１つの外側部材が延びていることを特徴とする請求項３１の移動ブリッジ。３３．前記内側部材および外側部材がほぼ平面であることを特徴とする請求項３２の移動ブリッジ。３４．前記折り込み手段が前記内側および外側部材の近傍でそれぞれ分かれた境界を有することを特徴とする請求項３１の移動ブリッジ。３５．前記折り込み手段が前記内側および外側部材の近傍で分かれたブリッジスピン(bridgespine)を有していることを特徴とする請求項３１の移動ブリッジ。３６．前記折り込み手段が前記内側および外側部材の近傍でそれぞれ分かれたブリッジスピンを有し、これにより、各外側部材は隣接する内側部材の近くで、折られてほぼ対向する状態になるのに適合しており、前記外側部材がほぼ対向する状態になるように各内側部材は折られる構造に適合していることを特徴とする請求項３１の移動ブリッジ。３７．前記摩擦減少手段が前記内側および外側部材の上面の近くに低摩擦材料を有していることを特徴とする請求項３１の移動ブリッジ。３８．前記移動ブリッジの下面の近くに配置された摩擦増加手段をさらに備えていることを特徴とする請求項３１の移動ブリッジ。３９．前記摩擦増加手段が高摩擦材料を有することを特徴とする請求項３８の移動ブリッジ。４０．前記内側および外側部材がほぼ連続した先端エッジとほぼ連続した後端エッジとを有し、前記先端エッジおよび後端エッジがほぼ上反りになった状態にあることを特徴とする請求項３１の移動ブリッジ。