JP2001516541A - チャンネル割り当て方法 - Google Patents

チャンネル割り当て方法

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Abstract

(57)【要約】 チャンネル割り当てにおける目的は、得られる周波数スペクトルをできるだけ効率的に使用して所望の接続にチャンネルを割り当て、接続が互いに過剰な干渉を引き起こさないようにすることである。本発明は、チャンネル割り当てを更に改善するために、異なる送信電力を使用する接続において送信を時間ブロッキングすることをベースとする方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 チャンネル割り当て方法発明の分野 本発明は、時間フレーム構造を有するチャンネルを使用したシステムにおいて セルラー無線ネットワークのチャンネルを割り当てることに係る。先行技術の説明 移動通信システムでは、移動ステーション及びベーストランシーバステーショ ンがいわゆる無線インターフェイスのチャンネルを通して接続を設定することが できる。システムにより使用するために常にある周波数領域が割り当てられる。 この限定された周波数帯域において移動通信システムに充分な容量をもたせるた めに、使用中のチャンネルを何回も使用しなければならない。このため、システ ムの有効到達エリアは、個々のベーストランシーバステーションの無線有効到達 エリアで形成されたセルに分割され、システムをしばしばセルラー無線システム と呼ぶのはこのためである。 図1は、既知の移動通信システムの主たる構造特徴を示す。ネットワークは、 多数の相互接続されたMSC(移動サービス交換センター)を備えている。移動 サービス交換センターMSCは、他の移動サービス交換センターMSC又は他の テレコミュニケーションネットワーク、例えば、ISDN(サービス総合デジタ ル網)、PSTN(公衆交換電話ネットワーク)、インターネット、PDN(パケ ットデータネットワーク)、ATM(非同期転送モード)又はGPRS(汎用パ ケット無線サービス)との接続を設定することができる。移動サービス交換セン ターMSCには、多数のベースステーションコントローラBSCが接続される。 各ベースステーションコントローラにはベーストランシーバステーションBTS が接続される。ベーストランシーバステーションは、移動ステーションとの接続 を設定することができる。ネットワークから情報を収集すると共に、ネットワー ク要素のプログラミングを変更するために、ネットワークマネージメントシステ ムNMSが使用される。 ベーストランシーバステーションと移動ステーションとの間のエアインターフ ェイスは、多数の異なる方法でチャンネルに分割することができる。既知の方法 は、少なくとも、TDM(時分割多重化)、FDM(周波数分割多重化)、及びCD M(コード分割多重化)である。TDMシステムに得られる帯域は、次々のタイ ムスロットに分割される。ある数の次々のタイムスロットが、周期的に繰り返す 時間フレームを形成する。時間フレームに使用されるタイムスロットによってチ ャンネルが定義される。FDMシステムでは、チャンネルが使用周波数により定 義され、一方、CDMシステムでは、使用周波数のホッピングパターン又はハッ シュコードにより定義される。上記分割方法を組合わせて使用することもできる 。 図2は、既知のFDM/TDM分割の一例を示す。図中、縦軸は周波数であり 、そして横軸は時間である。使用周波数スペクトルは、6つの周波数F1−F6 に分割される。更に、各周波数により形成された周波数チャンネルは、16個の 次々のタイムスロットにより形成された繰り返し時間フレームに分割される。チ ャンネルは、常に、時間フレームに使用される周波数F及びタイムスロットTS の対(F、TS)によって定義される。 容量を最大にするために、互いにできるだけ接近したセルにおいてチャンネル を再使用しなければならない。ネットワーク内の接続により互いに干渉が生じる ためにチャンネルの再使用が制限される。 図3は、同時接続により互いに生じる干渉の発生を示す。図中、3つの移動ス テーションMS1、MS2及びMS3が、ベーストランシーバステーションBT S1、BTS2及びBTS3と通信する。ベーストランシーバステーションBT S1により受信される信号は、移動ステーションMS1により送信された実線で 示す信号S1を含み、その電力は、移動ステーションMS1に使用される送信電 力と、移動ステーションMS1とベーストランシーバステーションBTS1との 間の無線経路に生じるフェードとに依存する。通常、無線経路のフェージングは 、ベーストランシーバステーションと移動ステーションとの間の距離が短いほど 、小さい。信号S1に加えて、ベーストランシーバステーションにより受信され る信号は、移動ステーションMS2及びMS3により送信された信号により生じ る信号成分121及び131も含む。これら信号成分121及び131は、ベー ストランシーバステーションにより受信される信号からフィルタ除去されない場 合 には、受信に干渉を引き起こす。対応的に、移動ステーションMS1により送信 された信号は、ベーストランシーバステーションBTS2及びBTS3により受 信された信号に信号成分112及び113を生じさせ、これらの信号成分も受信 に干渉を引き起こす。ベーストランシーバステーションから移動ステーションに より受信される信号にも、同様の種類の成分が発生する。 信号成分121及び131が信号S1と同じチャンネルにある場合には、それ らをフィルタにより除去することができない。又、同じチャンネル以外のチャン ネルに生じる信号によっても干渉が引き起こされる。例えば、FDM周波数分割 を使用するシステムでは、周波数レベルにおいて互いに隣接するチャンネルは、 周波数スペクトルをできるだけ効率的に使用するために常に若干重畳しており、 このため、隣接チャンネルの信号からも受信に干渉が生じる。対応的に、コード 分割を使用するときには、非常に良く似たコードを使用する接続は、互いに干渉 を引き起こす。しかしながら、他のチャンネルの信号により生じるいわゆる隣接 チャンネル干渉は、同じチャンネルの同じ強さの信号により生じる干渉よりも著 しく小さい。又、干渉は、例えば、周波数又はタイムスロットホッピングを使用 することによっても影響される。周波数ホッピングでは、接続に使用される周波 数がしばしば変化し、従って、接続によって互いに生じる干渉が平均化される。 タイムスロットホッピングでも、接続に使用されるタイムスロットがしばしば変 化する。周波数又はタイムスロットホッピングを使用するときには、個々の接続 は、他のものより著しく悪い干渉を被らないが、全ての接続が同じレベルの干渉 を被る。 従って、接続により互いに生じる干渉の大きさは、接続に使用されるチャンネ ル、接続の地理的位置、及び使用する送信電力に依存する。これらは、異なるセ ルへのチャンネルの系統的割り当てと、干渉を考慮した送信電力制御とによって 左右される。 チャンネル割り当ての目的は、信号の質を受け入れ可能に保ちながら同時に全 て使用できるようなチャンネルを所望の接続に割り当てることである。ここに開 示されるべき発明は、いわゆる周波数プランニングの助けにより所要数のチャン ネルが各セルに前もって割り当てられる固定チャンネル割り当てFCAに係るが 、 これに限定されるものではない。周波数プランニングでは、異なるセルに割り当 てられたチャンネルで動作する接続が互いに甚だしく干渉しないよう確保される 。干渉制御のために、各セルのベーストランシーバステーションには許容送信電 力に対する最大限が与えられる。CIR(C/I、搬送波対干渉比)が受け入れ 可能に保たれるように1つの同じチャンネルを再使用できる距離を「干渉距離」 と称し、一方、1つの同じチャンネルが再使用される距離を「再使用距離」と称 する。 いわゆる再使用パターンに基づいて同じ周波数が再使用される。FDM/TD M分割のチャンネル構造を使用するときには、典型的な再使用パターンサイズが 7、9及び12セルであり、即ち同じ周波数が9番目又は12番目のセルごとに 使用されるパターンである。図4は、9セルのサイズの再使用パターンを例示す る。図4において周波数は9個のクラス1−9に分割される。各セルにより使用 するために、図中セルに加えて示された1つの周波数クラスが割り当てられる。 セルに使用するように割り当てられた周波数クラスに属するチャンネルのみがセ ルに使用される。 この再使用パターンは、例えば、方向性アンテナを使用するか、又はFDM/ TDM信号のCIR比に課せられる要求を緩和することにより、高い密度にする ことができる。ネットワークに要求される搬送波対干渉比CIRは、周波数ホッ ピング又はCDM形式のハッシュコードを使用するか、或いはより効果的なチャ ンネルコードを使用して、信号のスペクトル特性を改善することにより、下げる ことができる。 FCA以外のチャンネル割り当て方法は、少なくとも、DCA(動的チャンネ ル割り当て)、及びFCAとDCAの組合わせとして得られるHCA(ハイブリ ッドチャンネル割り当て)である。I.カツェラ及びM.ナグシネフ著の「セル ラー移動テレコミュニケーションシステムのためのチャンネル指定方式:包括的 概説(Channel Assignment Schemes for CeUular Mobile Telecommunication Sys tem:A Comprehensive Survey)」、IEEEパーソナルコンピュータ、第10−3 1ページ、1996年6月号に、種々の方法が充分に説明されている。 トラフィックは、セルにおいて、幾つかの移動ステーションがベーストランシ ーバステーションの近くに来るように分割される。これらの移動ステーションと ベーストランシーバステーションとの間の接続における信号は、一般に、ベース トランシーバステーションと、ベーストランシーバステーションから遠く離れた 移動ステーションとの間に送信される信号よりも著しく低いフェードしか受けな い。これら移動ステーションとベーストランシーバステーションとの間の接続に 使用されるチャンネルは、ベーストランシーバステーションから遠く離れて位置 する移動ステーションに使用されてそれらの接続に大きなフェードを受けるチャ ンネルよりも良好に再使用することができる。実際に、セルラー無線ネットワー クにおいて多数の重畳する再使用パターンを使用することができる。このような チャンネル割り当て方法をRUP(再使用区分化)と称する。従って、チャンネ ルは、異なる再使用パターンに対応するチャンネルプールに分割される。減衰度 が低く、従って、高い干渉レベルを許容しそして他の接続にあまり干渉を及ぼさ ない接続(通常、ベーストランシーバステーションと、その近くに位置する移動 ステーションとの間の接続)は、高密度の再使用パターンを使用するように向け られる。 必要以上に高い搬送波対干渉比CIRを用いると、デジタルシステムにおいて 接続の質を改善するのは困難であり、他のシステムへ生じる干渉を不必要に増加 するだけとなる。それ故、接続に使用される送信電力を動的に制御するのがよい 。送信電力の動的な制御は、充分な接続の質を維持することを目的とするが、同 時に、使用する送信電力を最小にする。干渉レベルを最小にすることにより得ら れる容量的効果に加えて、移動ステーションの消費電力の著しい節約が送信電力 制御によって達成される。 所要電力は、移動ステーションとベーストランシーバステーションとの間のチ ャンネル上のフェード、他の接続により生じる干渉、及び周囲ノイズに依存する 。第1接続の送信電力を増加することにより、接続の搬送波対干渉比を改善する ことはできるが、その一方で、その付近に位置する他の接続へ余計な干渉が生じ ることにもなる。これにより、他の接続の質が損なわれる。干渉が増加しそして 質が損なわれるのに応答して、他の接続はそれ自身の送信電力を高め、これによ り、第1の接続へ付加的な干渉が生じることになる。この状態が図5に示されて いる。 相互に干渉する3つの接続の電力制御が図5に例示されている。接続1の信号 送信電力P1は、受信者により検出されて主として搬送波対干渉比CIRに依存 する信号の質が受け入れ可能な状態に保たれるように、電力コントローラPC1 により調整される。信号の受信者により検出される信号電力C1は、送信電力P 1と、送信者と受信者との間の無線チャンネルにより信号に生じる減衰とに依存 する。減衰は、通常、移動ステーションとベーストランシーバステーションとの 間の距離が短くなるのに伴って減少される。受信信号に対し、周囲ノイズN1と 、他の接続の送信器により生じる干渉I1とによって干渉が引き起こされる。干 渉I1は、干渉する送信器と受信者との間の無線経路上での減衰と、送信器の送 信電力P2及びP3とに依存する。受信器により検出される全信号S1は、信号 C1と、干渉I1と、ノイズN1との和で形成される。信号C1で送られた情報 を受信信号S1から充分に再構成できない場合には、電力コントローラPC1が 信号送信電力P1を上げる。対応的に、電力P1を減少しても、送信された情報 をまだ充分に再構成できる場合には、電力コントローラが送信電力P1を下げる 。電力コントローラPC2及びPC3は、同じ原理で動作する。無線経路におい てフェージングをほとんど経験せず且つベーストランシーバステーションの付近 に通常位置する移動ステーションのみは、より多くのフェードを経験し且つベー ストランシーバステーションから遠く離れて通常位置する移動ステーションより も送信電力を必要とせず、他のものに対して生じる干渉も少ない。 干渉は、系統的なチャンネル割り当て及び電力制御を介して減少できるだけで なく、方向性アンテナを用いることによっても減少でき、これにより、送信電力 の低い受信器で同じ信号レベルを達成することができる。 接続の質は、無線チャンネルの質を表わす搬送波対干渉比CIRによって影響 されるだけでなく、チャンネルに送信される情報信号について無線チャンネルに 発生するエラーに対する感度によっても影響される。情報は、チャンネルコード 化でこれを処理しそして送信チャンネルへ送る前にインターリーブすると共に、 欠陥データフレームの再送信を使用することにより、送信エラーを良好に許容で きるようになる。 チャンネルコード化の目的は、情報転送が転送エラーを良好に許容するように しそして転送エラーを検出することである。チャンネルコード化において、この ような冗長性が送信前にユーザデータに追加され、ユーザデータは、信号受信端 において、無線チャンネルにより生じたエラーを矯正し、そして矯正できないエ ラーを検出するように使用することができる。チャンネルコード化は、干渉許容 を改善するが、その一方で、情報転送に必要な帯域巾を増加する。 無線経路に生じるビットエラーは、通常、ある長さの多数のビットサイクルを もつエラーバーストである。一連の多数の次々の欠陥ビットよりも個々のビット エラーの方が常に修正が容易である。多数の次々の欠陥ビットが発生する確率は 、無線経路に信号を送信する前にビットの順序を所定のやり方で混合するビット インターリーブ動作により著しく減少することができる。ビット間の順序が受信 端において元の順序に復帰されるときに、無線経路上のバースト状干渉によりエ ラーが生じたビットは、もはや、互いに隣接せず、従って、エラーを非常に容易 に検出及び修正することができる。インターリーブ動作は、エラーの検出及び修 正をより効果的にするが、その一方で、データ転送にある付加的な遅延を生じさ せる。 デジタル移動通信システムにおいては、情報が常にフレーム形状で送信され、 データフレームの欠陥が見つかった場合に、再送信をサポートするシステムにお いてそれを再送信することができる。より強力なチャンネルコード化を使用する と共に、再送信を行うことにより、低質の無線チャンネルを経た場合でも充分に 欠陥のない状態でユーザデータを受信者へ転送することができる。再送信の使用 は、もちろん、情報転送に遅延を追加する。 移動ステーション加入者の数が増加し、そして大きな帯域巾を必要とするマル チメディアアプリケーションのようなアプリケーションがより一般的になるにつ れて、現状のチャンネル割り当て方法は、もはや、充分に有効ではなくなる。本 発明の目的は、チャンネル割り当てを更に一層効果的なものとすることにより、 この問題を軽減することである。この目的は、独立請求項に記載した方法により 達成される。発明の要旨 本発明の考え方は、使用されるべき送信電力を時間に対してブロックすること によりネットワーク干渉レベルを最適化することである。ネットワーク負荷に基 づき、セルの各周波数ごとにタイムスロットベースで送信電力の限界が決定され る。ベーストランシーバステーションと移動ステーションとの間の接続は、接続 に必要な送信電力に基づきタイムスロットにおいて割り当てられる。異なるタイ ムスロットの送信電力の限界は、ネットワーク負荷に基づいて動的に変更するこ とができる。 本発明の第1の実施形態では、先ず、比較的高密度の再使用パターンでセルの 通常の固定チャンネル割り当てに基づいて周波数が分割される。同じ周波数を使 用するセルがクラスに分割される。電力の使用は、クラス間において、高い電力 を使用する接続が同時に送信しないようにブロックされる。このブロック動作は 、使用されるべき送信電力の限界を各タイムスロットごとに確立することにより 行うことができる。送信電力の上限の変更は、チャンネル割り当てを制御しそし て電力制御を行うネットワーク要素間のネゴシエーションにより効果的に行うこ とができる。 本発明の第2の実施形態では、RUP手順を用いて、ネットワークに異なるサ イズの多数の重畳する繰り返しパターンが形成され、その各々に対して送信電力 の限界値が決定される。異なる繰り返しパターンの間でタイムスロットが分割さ れる。設定されるべき接続は、送信電力に基づいて分類される。接続に使用され る送信電力が低いほど、接続が向けられるタイムスロットにより使用される繰り 返しパターンが高密度になる。異なるセルにおいて高い送信電力を使用する接続 は、第1のタイムスロット中に、広い周波数再使用パターンで同時に送信を行う 。低い送信電力を使用する接続も、他のタイムスロット中に、より高密度の再使 用パターンで同時に送信を行う。タイムスロットは、トラフィック要件に基づき 、異なる繰り返しパターンの間で分割される。チャンネル割り当て及び電力制御 に参加するネットワーク要素間のネゴシエーションにより分割に対して合意する のが効果的である。 本発明の第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態の組合せである。この実 施形態では、接続が、先ず、送信電力に基づいてクラスにおおよそ分割され、そ の各々について、個別の周波数再使用パターンが使用される。クラス内で、送信 電力に基づき各セルにおいて接続が構成され、そして接続のタイムスロットは、 クラス内で互いに接近配置されたセルにおいて最も高い送信電力が同時に使用さ れないように割り当てられる。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。 図1は、移動通信ネットワークの構造を例示する図である。 図2は、周波数スペクトルをチャンネルへと分割する例を示す図である。 図3は、移動通信システムにおけるインターフェイスの形成を示す図である。 図4は、周波数再使用パターンを示す図である。 図5は、送信電力制御を示す図である。 図6は、別の周波数再使用パターンを示す図である。 図7は、本発明により更に分割された同じ周波数再使用パターンを示す図であ る。 図8A、8B及び8Cは、本発明の第1の実施形態によるチャンネル割り当て 方法を示す図である。 図9A、9B及び9Cは、本発明の第1の実施形態によるタイムスロットをベ ースとする周波数プランを示す図である。 図10は、2つの重畳する再使用パターンを示す図である。 図11は、本発明の第2の実施形態による異なる再使用パターン間のチャンネ ル割り当てを示す図である。 図12A及び12Bは、隣接セルにおける異なる再使用パターン間で1つの周 波数のチャンネルを分割するところを示す図である。好ましい実施形態の詳細な説明 チャンネル割り当てにおける目的は、できるだけ多数の接続に対して充分な質 の信号レベルを限定された周波数帯域に生じさせることである。本発明は、送信 電力をブロックすることによりチャンネルの割り当てをより有効にする解決策を 提供する。図2のFDD/TDDシステムにおいて本発明を以下に詳細に説明す る。 本発明では、接続がそれらの電力要件に基づいて構成される。電力要件に基づ き、タイムスロットは、その構成された接続により異なるセルにおいてブロック 式に使用されるように割り当てられ、設定されるべき接続間の干渉が最小にされ る。 本発明の第1の実施形態では、セルラーネットワークに対して比較的高密度の 周波数再使用パターンで周波数プランが先ず作られる。適用できるパターンの例 が図6に示されており、周波数は3つのクラス1、2及び3に分割され、そして 3番目のセルごとに同じ周波数を使用するように割り当てられる。極端なケース として、各セルがシステムに使用できる全ての周波数を自由にもつような再使用 パターン1を使用することもできる。しかしながら、あまり頻繁に再使用される チャンネルは、互いに著しい干渉を生じるので、全てのセルにおいて最大電力で 同時に周波数を使用することはできない。このため、異なるセルにおいて送信電 力の使用をブロックしなければならない。 高密度の再使用パターンでなされる周波数プランは、更に、サブクラスに分割 される。図7は、図6のプランの周波数クラス1、2及び3が全て3つのサブク ラスA、B及びCに更に分割される設計を示す。 異なるクラスにおける電力の使用は、図8A、8B及び8Cに基づいてブロッ クされる。図8Aは、サブクラスAのセルにおいて異なるタイムスロットでの送 信電力の制限を示す。タイムスロット1では、セルに許容できる最大送信電力を サブクラスAのセルに使用することができる。このタイムスロットは、ほとんど のフェードを受けるセルの接続に指定される。他のタイムスロットについては、 タイムスロット1に許容できる送信電力より低い許容電力が決定される。 図8B及び8Cは、異なるタイムスロットにおけるサブクラスB及びCの最大 電力を示す。サブクラスBでは、セルに許容できる最大送信電力の使用がタイム スロット7に許され、一方、サブクラスCでは、タイムスロット13に許される 。異なるクラスの送信電力は、あるクラスに高い送信電力が使用されるときに他 のクラスには対応的に比較的低い送信電力が使用されるようにブロックされる。 このブロック式使用により得られる効果が図9A、9B及び9Cに示されてお り、これらの図は、異なるタイムスロットにおいて得ることのできるサービスエ リア、即ち得られる搬送波対干渉比が充分に良好であるエリアを示す。これらの 図は、周波数クラス1に属するセルのサービスエリアのみを示すが、サービスエ リアは、他のセルクラスにおいても全く同様に振舞う。 図9Aは、図8A、8B及び8Cのタイムスロット1におけるサービスエリア を示す。この場合、クラスAのセルには高い電力が使用されるが、クラスB及び Cのセルには相当に低い電力が使用される。クラスAでは、高い許容送信電力に おいてセルエリアに位置する移動ステーションにサービスすることができる。ク ラスAのセルの高い送信電力は、送信電力が更に限定された他のクラスのセルに 著しい干渉を引き起こす。このため、これらのクラスでは、移動ステーションと ベーストランシーバステーションとの間の無線経路上のフェードが、セルの大き さ決めに使用される最大フェードより著しく小さい接続においてのみオペレーシ ョンを行うことができる。実際に、これは、クラスB及びCにおいて、図8A、 8B及び8Cのタイムスロット1は、セルの全エリアより著しく小さい斜線で覆 われたエリア内に位置する移動ステーションでしか使用できないことを意味する 。しかしながら、クラスAのセルの最大電力を使用するときには、他のクラスに おいて、全セルエリアのサイズの約半分のエリアで接続を設定することができる 。 クラスAにおいてセルの送信電力が減少した状態では、このクラスのセルによ り他のセルへと生じる干渉も減少される。このようにして空いたスペクトルは、 他のセルに使用することができる。この例では、空いたスペクトルが、クラスB のセルの送信電力を上げることにより利用される。図8A、8B及び8Cのタイ ムスロット7では、クラスBの送信電力が最大値にあり、そしてクラス1の周波 数で得られるサービスエリアは、図9Bに示す通りである。このタイムスロット では、クラスBのセルにおいて全セルエリアをサービスすることができる。一方 、その環境においてクラスBのセルにより生じる干渉は、最大であり、このため 、クラスA及びCのセルでは、セルエリアの一部分しかサービスすることができ ない。 図9Cは、図8A、8B及び8Cのタイムスロット13におけるサービスエリ アを示す。ここでは、クラスCのセルは、移動ステーションをセルのいかなる部 分からでもサービスできる高い電力を使用している。従って、他のクラスでは、 セルエリアの一部分しかサービスできないような低い電力が使用される。 電力の使用をブロックする結果として、セルのベーストランシーバステーショ ンによりそれら自体の周りに形成される干渉が周期的に上昇及び下降する。セル エリアにおいて同じ周波数を使用する近傍のセルの送信によって比較的高い干渉 レベルが生じる状態でも、無線チャンネルにより信号に対して生じるフェージン グが小さい接続に対してその周波数を使用することができる。このような典型的 な接続は、ベーストランシーバステーションと、その近くに位置する移動ステー ションとの間の接続である。 セルに設定されるべき接続は、接続に必要な送信電力に基づいて構成されるの が好ましい。構成された接続は、最も高い送信電力を許すタイムスロットでスタ ートして、低い送信電力しか許さないタイムスロットに向かって進んで、最も高 い電力を必要とする接続から、低い電力しか必要としない接続に向かって割り当 てられる。 本発明による方法は、チャンネルに使用されないスペクトルを使用できるよう にする。あるチャンネルにおいてそのチャンネルに割り当てられた全送信電力が 必要でない場合には、空きのままである部分を他の近傍のセルに使用することが できる。他のベーストランシーバステーションに許された電力への追加は、異な る接続により互いに生じる干渉の大きさを分析することにより決定できる。セル の送信電力限界は、増加した送信電力を使用しても、セルの干渉エリアに位置す る他のセルに過剰な干渉を引き起こさない場合には、変更することができる。こ の限界の変更は、セル自体と、例えば、ネットワークマネージメントシステムN MSにより定義されたセルの干渉エリアにおいて受信できると推定される他のセ ルに対してチャンネルの割り当てに参加するネットワーク要素との間のネゴシエ ーションを介して合意することができる。セルは、通常、多数の他のセルの干渉 エリアに属するので、セルの各タイムスロットごとに、常に、多数の有効な送信 電力制限条件があり、最も低い送信電力しか許さない条件は、もちろん、限界値 である。 送信電力限界は、使用可能な各周波数ごとに別々に定義することができる。対 応的に、個別のタイムスロットに対する同じ送信電力限界を全ての周波数に使用 してもよく、これにより、ネゴシエーションに必要な信号が少なくなる。 本発明の第2の実施形態では、接続が送信電力要件に基づいて2つ以上のクラ スに分割される。異なるクラスに個別のタイムスロットが割り当てられる。各ク ラスごとに個別の周波数プランが使用される。従って、著しく低い送信電力が使 用されるタイムスロットについては、非常に高密度の再使用パターンを使用する ことができる。同様に、高い送信電力が使用されるタイムスロットについては、 低い密度の再使用パターンを使用しなければならない。 図10は、2つの周波数再使用パターンを使用するシステムを示す。図示され た周波数プランにおいて、第1のタイムスロットクラスでは、周波数が9つのク ラス1−9に分割される密度の低い周波数プランが使用され、一方、第2のタイ ムスロットクラスでは、全ての周波数が同じ周波数クラス1’に属する密度の高 い周波数プランが使用される。従って、密度の高い周波数プランでは、全てのセ ルに全ての周波数が使用される。密度の高い周波数プランを使用するときには、 密度の低い周波数プランを使用するときよりも、相当に低い送信電力を使用する ことができる。この低い送信電力では、セルエリア全体をサービスすることはで きず、ベーストランシーバステーションに接近した円エリアに位置する移動ステ ーションしかサービスできない。このため、周辺セルエリアに位置する移動ステ ーションにサービスするには、9番目のセルごとに同じ周波数を再使用する密度 の低い再使用パターンが必要となる。 タイムスロットは、周波数により、高電力及び低電力のタイムスロットに各々 分割される。図11は、1つのセルS1におけるタイムスロットの分割の一例を 示す。各周波数のタイムスロットは、高い送信電力及び低い送信電力のタイムス ロットに各々分割される。高い送信電力のタイムスロットは、全ての周波数にお いて時間フレームの始めに配置される。高い送信電力及び低い送信電力の周波数 についての周波数ベースの番号は、当該トラフィック要件に基づいてネゴシエー ションされるのが好ましい。9番目のセルごとに同じ周波数を再使用する図10 の密度の低い周波数再使用パターンは、高電力のタイムスロットに適用される。 低電力のタイムスロットについては、各セルごとに全ての周波数(周波数1') を再使用する図10の高密度の再使用パターンが使用される。周波数F3は、9 個のセルを含む低密度の周波数再使用パターンから図中のセルS1に対して割り 当てられる。 高い送信電力を必要とするセルS1の全ての接続は、周波数F3の9個の最初 のタイムスロットに向けられる。高電力のタイムスロットでは、周波数F3以外 の周波数においてセルに何も送信することができない。高い送信電力を必要とす るより多くの接続がセルS1にある場合には、周波数F3の高い送信電力と低い 送信電力との間の境界を移動する試みがなされる。セルS1の接続が干渉を生じ るベーストランシーバステーションにおいて低い電力に対して割り当てられた周 波数F3の空きタイムスロットがある場合に、境界を移動することができる。こ の状態は、図12A及び12Bにおいて明らかである。 図12Aは、セルS1と、例えば、ネットワークマネージメントシステムNM Sにより干渉距離内に配置されると定義されたセルS2−S7において周波数F 3のタイムスロットを時間Tにおいて分割するところを示す。図10によれば、 セルS2−S7は、セルS1の隣接セルである。周波数プランによれば、周波数 F3は、セルS1のみにおいて高い送信電力で使用される。低い送信電力では、 全てのセルS1−S7に周波数が使用される。時間Tにおいて、タイムスロット は、時間フレームの最初の9個のタイムスロットが高い送信電力を使用する接続 に使用されるように分割される。換言すれば、タイムスロット1−9において、 セルS1に高い送信電力が使用され、一方、セルS2−S7では、これらタイム スロットの使用が禁止される。タイムスロット10−16は、低電力のタイムス ロットである。 セルS1では、高い送信電力をもつ全てのタイムスロットが使用される。時間 Tにおいて、セルは、高い送信電力を必要とする接続に対する接続設定要求を受 け取る。その現在の高い送信電力リソースは、新たな接続を形成するのに充分で ないから、高電力のタイムスロットと低電力のタイムスロットとの間の境界を移 動することが必要となる。 高い送信電力のタイムスロットと低い送信電力のタイムスロットとの間の境界 を移動する必要性が検出されるのに応答して、セルS1の干渉エリアにあるとし て定義されたセルの割り当て状態に関与するネットワーク要素は、干渉エリアの 全てのセルが低い送信電力の空き容量を有するかどうかチェックする。低電力の 空き容量が各セルS1−S7に見つかるので、1つのタイムスロットだけ境界を 前方に移動することができる。境界を移動した後に、異なるセルにおける周波数 F3の割り当て状態が図12Bに示されている。 図12Bは、図10に示す周波数プランにおいて時問T+ΔTにセルS1−S 7における周波数F3のタイムスロットの割り当て状態を示す。図12Bに示す 状態から、高い送信電力のタイムスロットの数が1だけ増加され、セルS1にお いてタイムスロット1−10に高い送信電力を使用できるようになる。対応的に 、他のセルS2−S7では、タイムスロット1−10の使用が禁止される。全て のセルS1−S7においてタイムスロット11−16の間に低い送信電力を使用 することができる。セルS1の高い送信電力の容量は、1つのタイムスロットだ け増加されているので、そのセルで始まる高い送信電力の接続を設定することが できる。この接続にはタイムスロット10が割り当てられる。他の全ての接続は 、時間Tと同じタイムスロットを使用し、図12Aは、その時間に存在する割り 当て状態を示す。 個々のセルは、通常、多数の他のセルの干渉エリアに属する。この場合、個々 のセルは、通常、異なる送信電力クラスのタイムスロットへの多数の異なる分割 により影響され、その全てに適合しなければならない。高い送信電力は、全ての 分割において高電力タイムスロットに属するようなタイムスロットでしかセルに おいて使用することができない。対応的に、低い送信電力は、通常、セルに影響 する全てのタイムスロツト分割において低い送信電力のタイムスロットに属する タイムスロットでしか使用することができない。 効果的な割り当てという観点から、異なる再使用パターンに対応する電力クラ スにより使用されるタイムスロットを各周波数ごとに別々に定義するのが効果的 である。対応的に、全ての周波数に共通のタイムスロットクラスを使用すること ができ、これにより、クラスを変更するに必要な信号が少なくなる。 タイムスロットは、もちろん、図11、12A及び12Bに示す以外の何らか の方法を使用することにより高い送信電力のタイムスロット及び低い送信電力の タイムスロットに分割することができる。或いは又、例えば、あるタイムスロッ トを高電力接続により使用するようにそしてあるタイムスロットを低電力接続に より使用するように固定に割り当てることもできる。これにより、残りのタイム スロットは、トラフィック要件に従って動的に分割される。 干渉距離内に配置された他のセルにおいて高い送信電力の周波数の使用を完全 に禁止する必要はない。或いは又、この周波数の使用は、高い送信電力を用いる 接続と著しく干渉しないある限定されたそして通常は非常に低い電力において許 されてもよい。高い送信電力を使用するセルに隣接したセルにおいて非常に低い 送信電力を使用する接続は、通常、ベーストランシーバステーションと、それに 接近して位置する移動ステーションとの間の接続であり、全セルエリアの小さな 部分しか低い送信電力でサービスすることができない。 本発明の第3の実施形態では、上述した第1及び第2の実施形態が組合わされ る。従って、タイムスロットは、先ず、2つ以上のクラスにおおよそ分割される 。クラス内において、接続は、本発明の第1の実施形態に従い、送信電力に基づ く大きさの順に配列され、そして送信は、クラス内の高い送信電力を用いる接続 が同時に送信を行なわないようにブロックされる。 異なる形式の多数のデータが転送されるシステムにおいてチャンネル割り当て を検討するときには、異なる形式のデータの転送要件をチャンネル割り当ての助 けとして使用することができる。例えば、ビデオデータは遅延及びエラーのない 転送の両方について厳密な要求を課するので、高い送信電力のタイムスロットを 分割するときにビデオデータには最も高い優先順位が与えられる。スピーチデー タは、遅延については厳密な要求を課するが、比較的多数の転送エラーを許容す る。従って、ビデオデータの場合より若干低い搬送波対干渉比で充分である。デ ータ転送において遅延には著しい制約はないが、その一方で、データ転送は、転 送エラーを全く許容しない。エラーのない転送は、高いCIR値を使用すること によって達成されるだけでなく、強力なチャンネルコード化、長いインターリー ブ周期、及び欠陥フレームの再送信を使用することによっても達成され、これは 、残念なことに、情報転送に付加的な遅延を生じさせる。データ転送は、遅延に 著しい制約を設定しないので、チャンネルコード化は、高い送信電力のタイムス ロットを割り当てるときに最も低いCIR要件及び最も低い優先順位を与えるよ うに使用することができる。例えば、高電力のタイムスロットが使用できない限 り データ送信には常に低い送信電力が指定される。従って、データ接続が、例えば 、チャンネル上の送信電力の制限により低いCIR値を得るときにはセルのタイ ムスロットに基づく送信電力の制限を変更する必要がなく、接続は、低い送信電 力をもつタイムスロットを使用し、そして対応的に、より強力なチャンネルコー ド化、長いインターリーブ周期及び再送信を使用するように指令される。情報転 送については異なるトラフィック形式要求を考慮することが特に重要である。と いうのは、データ転送は、正に、トラフィック密度及び所要容量が高いものであ り、従って、再使用パターンをより高密度にすることにより著しい容量効果が達 成されるからである。 アップリンク接続、即ち移動ステーションとベーストランシーバステーション との間の、移動ステーションからベーストランシーバステーションへ向かう接続 と、ベーストランシーバステーションから移動ステーションへ向かうダウンリン ク接続とによって、異なる種類の干渉が経験される。このため、上述した所要の 送信電力に基づくタイムスロット割り当ては、アップリンク方向とダウンリンク 方向とで異なるのが好ましい。本発明によるメカニズムは、FDD構成(周波数 分割デュープレックス、即ちアップリンク及びダウンリンク接続が異なる周波数 を使用する構成)と、TDD構成(時分割デュープレックス、即ちアップリンク 及びダウンリンク接続が異なる時間に送信する構成)の両方に使用することがで きる。又、本発明による方法は、時分割が非対称的に行なわれ、従って、異なる 数のタイムスロットが異なる方向に得られるようなシステムにも適用できる。 上記例で使用された周波数再使用パターンは、実現可能な周波数再使用パター ンの一例に過ぎず、本発明は、これらの使用に限定されるものではない。本発明 にとって唯一重要なものは、チャンネル構造に時分割が使用されることである。 従って、本発明は、例えば、CDM分割を実施するハッシュコードs、及びタイ ムスロットTS、或いはハッシュコードs、周波数F及びタイムスロットTSに よりチャンネルが定義されるようなシステムにも適用できる。周波数及びタイム スロットホッピングを使用するときには、異なるタイムスロットに対する送信電 力の制限を、周波数又はタイムスロットホッピングパターンと共にホップするよ うに設定できるのが好ましい。 本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記 載した本発明の精神及び範囲内で種々変更し得ることが明らかである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年5月21日(1999.5.21) 【補正内容】請求の範囲 1.時間フレーム構造を有する移動通信システムのチャンネル割り当て方法で あって、移動通信システムは、移動ステーションと、多数のベーストランシーバ ステーションと、それらの無線有効到達エリアにより定義されたセルとを含むも のであり、各セルに対して1組のチャンネルを割り当て、各セルにより使用する ように1組の搬送波周波数を割り当て、セルにより使用されるように割り当てら れたある搬送波周波数を使用するチャンネルであって少なくとも時間フレーム内 のタイムスロットにより定義されたチャンネルを使用して、セル内の移動ステー ションとセルのベーストランシーバステーションとの間で接続を設定することが でき、そして移動ステーション及びベーストランシーバステーションにより使用 される送信電力を調整することのできる方法において、 搬送波周波数を比較的高い密度の再使用パターンで割り当て、 同じ搬送波周波数を使用するセルをクラスに分割し、 同じクラスに属するセルにより使用するようにチャンネルを割り当て、セルに 許容できる最大送信電力で同じクラスの異なるセルにおいて同時にチャンネルを 使用する接続が許容干渉を越える相互干渉を互いに生じるようにし、そして チャンネルに許容できる最大許容送信電力を同じクラスの異なるセルにおいて タイムスロットベースで制限して、セルに許容できる最大送信電力を同時に使用 するときに、セルに許容できる最大送信電力の使用が、互いに干渉を引き起こす チャンネルでは同時に許されないようにすることを特徴とする方法。 2.上記セルの接続は、所要送信電力に基づいて最大から最小まで配列され、 そして タイムスロットは、タイムスロットの許容送信電力の大きさ順に送信電力に基 づいて配列された接続に割り当てられる請求項1に記載の方法。 3.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット及び周波数により定義 される請求項1に記載の方法。 4.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット及び使用するハッシュ コードにより定義される請求項1に記載の方法。 5.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット、周波数及び使用する ハッシュコードにより定義される請求項1に記載の方法。 6.上記送信電力の制限は、ネットワークの負荷状態に基づいて動的に変更さ れる請求項1に記載の方法。 7.全ての搬送波周波数においてタイムスロットに対して同じ送信電力制限が 確立される請求項1に記載の方法。 8.セルの異なる搬送波周波数においてタイムスロットに対して異なる送信電 力制限が確立される請求項1に記載の方法。 9.タイムスロットの送信電力制限は、移動ステーションからベーストランシ ーバステーションの方向及びベーストランシーバステーションから移動ステーシ ョンの方向に互いに独立している請求項1に記載の方法。 10.転送されるべき情報信号がある既知の処理方法でも処理されて、情報が 無線経路上の転送エラーを良好に許容するようにし、これにより、信号送信電力 の異なる要求が異なる処理方法で達成されるようなシステムにおいて、 接続に必要とされる送信電力は、元の許容度より良好な無線経路上の転送エラ ーの許容度を得る処理方法を使用し始めることにより減少され、そして 無線経路上の転送エラーについて良好な裕度を有する信号をタイムスロットに 入れて、元の処理方法で処理された信号により要求される送信電力よりも最大許 容送信電力が低くなるようにする請求項1に記載の方法。 11.転送エラーについて異なる許容度をもつ多数の信号が更に転送されるも のであって、信号は、転送エラーの許容度に基づいてタイムスロットに割り当て られ、転送エラーの許容度が低いことは、高い送信電力がタイムスロットに許さ れることに対応する請求項1に記載の方法。 12.時間フレーム構造を有する移動通信システムのチャンネル割り当て方法 であって、移動通信システムは、移動ステーションと、多数のベーストランシー バステーションと、それらの無線有効到達エリアにより定義されたセルとを含む ものであり、各セルに1組のチャンネルを割り当て、各セルにより使用するよう に、1組の搬送波周波数を、あるチャンネル再使用パターンに基づいてそれらを 使用するチャンネルと共に割り当て、セルにより使用するように割り当てられた ある搬送波周波数を使用するチャンネルであって少なくとも時間フレーム内のタ イムスロットにより定義されたチャンネルを使用して、セル内の移動ステーショ ンとセルのベーストランシーバステーションとの間で接続を設定することができ 、そして移動ステーション及びベーストランシーバステーションにより使用され る送信電力を調整することのできる方法において、 送信電力を少なくとも2つの送信電力クラスに分割し、 タイムスロットを異なる送信電力クラス間で分割し、 タイムスロットに使用される送信電力クラスに依存する異なるチャンネル再使 用パターンを異なるタイムスロットに使用し、そして 接続に必要とされる送信電力の送信電力クラスのタイムスロットを使用するよ うに接続に指令する、 という段階を含むことを特徴とする方法。 13.上記接続は、所要送信電力に基づいて形成された送信電力クラスに分割 され、そして 各送信電力クラスに分割された接続は、当該送信電力クラスのタイムスロット を使用するように命令される請求項12に記載の方法。 14.異なるセルの送信電力クラス内では、クラスの共通の送信電力制限より 厳密な送信電力制限が少なくともあるタイムスロットに対して確立されて、同じ タイムスロットを使用する接続が、そのクラスに許された最大送信電力を使用す るときに互いに最も干渉を引き起こすようなセルでは、そのクラスに許された最 大送信電力の使用が同時に許されないようにする請求項12に記載の方法。 15.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット及び周波数により定 義される請求項12に記載の方法。 16.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット及び使用するハッシ ュコードにより定義される請求項12に記載の方法。 17.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット、周波数及び使用す るハッシュコードにより定義される請求項12に記載の方法。 18.上記送信電力の制限は、ネットワークの負荷状態に基づいて動的に変更 される請求項12に記載の方法。 19.上記タイムスロットは、全ての搬送波周波数において同じやり方で異な る送信電力クラス間に分割される請求項12に記載の方法。 20.上記タイムスロットは、異なる搬送波周波数において異なるやり方で異 なる送信電力クラス間に分割される請求項12に記載の方法。 21.上記タイムスロットの送信電力制限は、移動ステーションからベースト ランシーバステーションの方向及びベーストランシーバステーションから移動ス テーションの方向に互いに独立している請求項12に記載の方法。 22.転送されるべき情報信号がある既知の処理方法でも処理されて、情報が 無線経路上の転送エラーを良好に許容するようにし、これにより、信号送信電力 の異なる要求が異なる処理方法で達成されるようなシステムにおいて、 接続に必要とされる送信電力は、元の許容度より良好な無線経路上の転送エラ ーの許容度を得る処理方法を使用し始めることにより減少され、そして 無線経路上の転送エラーについて良好な裕度を有する信号をタイムスロットに 入れて、元の処理方法で処理された信号により要求される送信電力よりも最大許 容送信電力が低くなるようにする請求項12に記載の方法。 23.転送エラーについて異なる許容度をもつ多数の信号が更に転送されるも のであって、信号は、転送エラーの許容度に基づいてタイムスロットに入れられ 、転送エラーの許容度が低いことは、高い送信電力がタイムスロットに許される ことに対応する請求項12に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 サロナホ オスカル フィンランド エフイーエン―00100 ヘ ルシンキ オクサセンカテュ 4ベーアー 8

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.時間フレーム構造を有する移動通信システムのチャンネル割り当て方法で あって、移動通信システムは、移動ステーションと、多数のベーストランシーバ ステーションと、それらの無線有効到達エリアにより定義されたセルとを含むも のであり、各セルに対して1組のチャンネルを割り当て、各セルにより使用する ように1組の搬送波周波数を割り当て、セルにより使用されるように割り当てら れたある搬送波周波数を使用するチャンネルであって少なくとも時間フレーム内 のタイムスロットにより定義されたチャンネルを使用して、セル内の移動ステー ションとセルのベーストランシーバステーションとの間で接続を設定することが でき、そして移動ステーション及びベーストランシーバステーションにより使用 される送信電力を調整することのできる方法において、 セルにより使用するようにチャンネルを割り当て、セルに許容できる最大送信 電力で異なるセルにおいて同時にチャンネルを使用する接続が許容干渉を越える 相互干渉を互いに生じるようにし、そして チャンネルに許容できる最大許容送信電力を異なるセルにおいてタイムスロッ トベースで制限して、セルに許容できる最大送信電力を同時に使用するときに、 セルに許容できる最大送信電力の使用が、互いに干渉を引き起こすチャンネルで は同時に許されないようにすることを特徴とする方法。 2.上記セルの接続は、所要送信電力に基づいて最大から最小まで配列され、 そして タイムスロットは、タイムスロットの許容送信電力の大きさ順に送信電力に基 づいて配列された接続に割り当てられる請求項1に記載の方法。 3.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット及び周波数により定義 される請求項1に記載の方法。 4.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット及び使用するハッシュ コードにより定義される請求項1に記載の方法。 5.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット、周波数及び使用する ハッシュコードにより定義される請求項1に記載の方法。 6.上記送信電力の制限は、ネットワークの負荷状態に基づいて動的に変更さ れる請求項1に記載の方法。 7.全ての搬送波周波数においてタイムスロットに対して同じ送信電力制限が 確立される請求項1に記載の方法。 8.セルの異なる搬送波周波数においてタイムスロットに対して異なる送信電 力制限が確立される請求項1に記載の方法。 9.タイムスロットの送信電力制限は、移動ステーションからベーストランシ ーバステーションの方向及びベーストランシーバステーションから移動ステーシ ョンの方向に互いに独立している請求項1に記載の方法。 10.転送されるべき情報信号がある既知の処理方法でも処理されて、情報が 無線経路上の転送エラーを良好に許容するようにし、これにより、信号送信電力 の異なる要求が異なる処理方法で達成されるようなシステムにおいて、 接続に必要とされる送信電力は、元の許容度より良好な無線経路上の転送エラ ーの許容度を得る処理方法を使用し始めることにより減少され、そして 無線経路上の転送エラーについて良好な裕度を有する信号をタイムスロットに 入れて、元の処理方法で処理された信号により要求される送信電力よりも最大許 容送信電力が低くなるようにする請求項1に記載の方法。 11.転送エラーについて異なる許容度をもつ多数の信号が更に転送されるも のであって、信号は、転送エラーの許容度に基づいてタイムスロットに割り当て られ、転送エラーの許容度が低いことは、高い送信電力がタイムスロットに許さ れることに対応する請求項1に記載の方法。 12.時間フレーム構造を有する移動通信システムのチャンネル割り当て方法 であって、移動通信システムは、移動ステーションと、多数のベーストランシー バステーションと、それらの無線有効到達エリアにより定義されたセルとを含む ものであり、各セルに1組のチャンネルを割り当て、各セルにより使用するよう に、1組の搬送波周波数を、あるチャンネル再使用パターンに基づいてそれらを 使用するチャンネルと共に割り当て、セルにより使用するように割り当てられた ある搬送波周波数を使用するチャンネルであって少なくとも時間フレーム内のタ イムスロットにより定義されたチャンネルを使用して、セル内の移動ステーショ ンとセルのベーストランシーバステーションとの間で接続を設定することができ 、 そして移動ステーション及びベーストランシーバステーションにより使用される 送信電力を調整することのできる方法において、 送信電力を少なくとも2つの送信電力クラスに分割し、 タイムスロットを異なる送信電力クラス間で分割し、 タイムスロットに使用される送信電力クラスに依存する異なるチャンネル再使 用パターンを異なるタイムスロットに使用し、そして 接続に必要とされる送信電力の送信電力クラスのタイムスロットを使用するよ うに接続に指令する、 という段階を含むことを特徴とする方法。 13.上記接続は、所要送信電力に基づいて形成された送信電力クラスに分割 され、そして 各送信電力クラスに分割された接続は、当該送信電力クラスのタイムスロット を使用するように命令される請求項12に記載の方法。 14.異なるセルの送信電力クラス内では、クラスの共通の送信電力制限より 厳密な送信電力制限が少なくともあるタイムスロットに対して確立されて、同じ タイムスロットを使用する接続が、そのクラスに許された最大送信電力を使用す るときに互いに最も干渉を引き起こすようなセルでは、そのクラスに許された最 大送信電力の使用が同時に許されないようにする請求項12に記載の方法。 15.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット及び周波数により定 義される請求項12に記載の方法。 16.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット及び使用するハッシ ュコードにより定義される請求項12に記載の方法。 17.上記チャンネルは、時間フレームのタイムスロット、周波数及び使用す るハッシュコードにより定義される請求項12に記載の方法。 18.上記送信電力の制限は、ネットワークの負荷状態に基づいて動的に変更 される請求項12に記載の方法。 19.上記タイムスロットは、全ての搬送波周波数において同じやり方で異な る送信電力クラス間に分割される請求項12に記載の方法。 20.上記タイムスロットは、異なる搬送波周波数において異なるやり方で異 なる送信電力クラス間に分割される請求項12に記載の方法。 21.上記タイムスロットの送信電力制限は、移動ステーションからベースト ランシーバステーションの方向及びベーストランシーバステーションから移動ス テーションの方向に互いに独立している請求項12に記載の方法。 22.転送されるべき情報信号がある既知の処理方法でも処理されて、情報が 無線経路上の転送エラーを良好に許容するようにし、これにより、信号送信電力 の異なる要求が異なる処理方法で達成されるようなシステムにおいて、 接続に必要とされる送信電力は、元の許容度より良好な無線経路上の転送エラ ーの許容度を得る処理方法を使用し始めることにより減少され、そして 無線経路上の転送エラーについて良好な裕度を有する信号をタイムスロットに 入れて、元の処理方法で処理された信号により要求される送信電力よりも最大許 容送信電力が低くなるようにする請求項12に記載の方法。 23.転送エラーについて異なる許容度をもつ多数の信号が更に転送されるも のであって、信号は、転送エラーの許容度に基づいてタイムスロットに入れられ 、転送エラーの許容度が低いことは、高い送信電力がタイムスロットに許される ことに対応する請求項12に記載の方法。
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