JP2001515924A - 新規な生体模倣ヒドロゲル材料 - Google Patents
新規な生体模倣ヒドロゲル材料Info
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Abstract
Description
る。特に、本発明は、親水性または疎水性共重合材料と共重合した、アクリルア
ミド−官能化炭水化物、スルホキシド、スルフィドまたはスルホンを含む、ヒド
ロゲル(例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリレート、メタクリ
レートまたはビニル、あるいはそれらの誘導体(例えば、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート))、およびそれらを調製する方法に関する。本発明はまた、ソ
フトコンタクトレンズおよび生物医学用インプラントの作製に対する新しいヒド
ロゲルの使用に関する。さらに、本発明は、新規アクリルアミド−官能化炭水化
物、スルホキシド、スルフィドおよびスルホンに関する。
両方におけるインプラント材料としての広範な使用が見いだされてきている。こ
れらは、種々の形態に容易に作製され、それらの構成要素に依存するある範囲の
特性を示し得る。それらを規定する特性は、水を吸収および保持する能力であり
、この特性は、バルクの材料における親水性基の存在によって支配される。
る。例えば、骨成長のプロセス間、コラーゲン繊維は、無機物核形成が生じる際
、ヒドロゲルを形成する。細胞表面の炭水化物層は、細胞表面を保護し水和する
ヒドロゲル様マトリクスを形成する。この天然の精巧な構造は、複雑な生物学的
プロセスにおいて種々の機能を果たす。
んど機能性を有さない。
として知られているペンダント糖部分を有するポリマーは、生物学的に重要な炭
水化物分子の多価提示のための骨格として、近年大変興味を引いている。これら
のグリコポリマーは、ウイルス宿主細胞付着および白血球内皮細胞癒着の強力な
インヒビターとして使用されている(FEBS、272:209(1990);
Can.J.Microbiol.、37:233(1991);J.Am.C
hem.Soc.、119:3161(1997)。グリコポリマーはまた、標
的化薬剤および遺伝子送達のためのビヒクルとして(J.Hepatology
、21:806(1994)、および細胞癒着のための人工基質として(J.C
ell Biol.、115:485(1991)調査されている。生体適合性
インプラント材料としてのグリコポリマーの適合性は、比較的調査されておらず
、例えば、Microbiol.Chem.Phys.、195:3597(1
994)に記載される少数の例に限定されている。
性、特に表面組成物は、非常に重要なものである。試みは、バルク系へおよびそ
れらの表面上に生体適合性成分を導入することを含む。例えば、J.Collo
id Interface Sci.、149:84(1992)に記載される
研究は、バルク中でペンダントグルコース単位を有するコポリマーまたは共有結
合した中性多糖類を有する表面が、血小板癒着およびタンパク質吸着の減少を実
証することを示す。
を提供することであり、これらは、高親水性、湿潤性および生物医学用インプラ
ントとして使用するのに適した低タンパク質吸着を有する改変された表面のもの
である。
物は、本明細書において参考として援用される。
化炭水化物モノマーとの共重合により調製されたヒドロゲル材料である。
クリルアミド、N−[3−(2−N−エチルプロペンアミド)チオプロピル]−
β−N−キシロシルアセトアミド、N−アクリロイル−N−メチル−D−グルカ
ミン、N−アクリロイル−D−グルカミンおよびN−アクリロイル−N−(4−
(3,6,9−トリオキサ)デシロキシベンジル)−D−グルカミンからなる群
から選択される、ヒドロゲル材料である。
N−[3−(2−N−エチルプロペンアミド)チオプロピル]−β−N−キシロ
シルアセトアミド、N−アクリロイル−N−メチル−D−グルカミン、N−アク
リロイル−D−グルカミンおよびN−アクリロイル−N−(4−(3,6,9−
トリオキサ)デシロキシベンジル)−D−グルカミンからなる群から選択される
アクリルアミド官能化炭水化物である。
ロゲルの合成方法である。
ルホンとの共重合により調製されるヒドロゲル材料である。
またはスルホンの調製方法である。
の生物医学用インプラントの保護ために有用な炭水化物、スルホキシド、スルフ
ィドまたはスルホンを含むヒドロゲルアクリルアミドである。
ィドまたはスルホンである。
マーと共重合するHEMAを含むコポリマーを意味する。
炭水化物を意味する。
アミドで官能化したスルホキシド、スルフィドまたはスルホンを意味する。
を有する生体模倣ヒドロゲルポリマーの新規なクラスを開示する。このヒドロゲ
ルは、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリレート、メタクリレート、シ
ロキサンおよびビニルまたはそれらの誘導体形態の2−ヒドロキシエチルアクリ
レート(HEMA)、N−ビニル−ピロリドン(NVP)、メチルメタクリレー
ト(MMA)、メタクリル酸(AcM)、1,2−ジヒドロキシ−プロピルメタ
クリレート(DPMA)、グリセロールメタクリレート(GMA)またはN,N
−ジメチルアクリルアミド(DMA)からなる群から選択される親水性または疎
水性マトリクス共重合材料と、アクリルアミド官能化炭水化物モノマーあるいは
アクリルアミド官能化スルホキシド、スルフィドまたはスルホンとの共重合によ
り調製される。新規なヒドロゲルは、改良された生体適合性、低い免疫原性、な
らびに増加した平衡含水率、水保持力、表面親水性および減少したタンパク質吸
着および結合活性を有する。新規なヒドロゲルは、一般に生物医学用インプラン
ト用途におけるおよび特に市販のソフトコンタクトレンズ用途における使用に適
切である。
およびスルホンを開示する。
レート、メタクリレート、シロキサンおよびビニルまたはそれらの誘導体形態(
例えば、N−ビニル−ピロリドン(NVP)、メチルメタクリレート(MMA)
、メタクリル酸(AcM)、1,2−ジヒドロキシ−プロピルメタクリレート(
DPMA)、グリセロールメタクリレート(GMA)またはN,N−ジメチルア
クリルアミド(DMA))、シロキサンまたはグリセロールメタクリレートから
なる群から選択される親水性または疎水性マトリクス共重合材料と、好ましくは
ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)と、共重合したアクリルアミド−
官能化炭水化物モノマーを含むポリマーである。HEMAはその容易な取り扱い
のために、代表的な共重合材料として選択された。しかしながら、すべての他の
上記に列挙した材料は、HEMAと従来的に交換可能であり、そして新規なヒド
ロゲルにおいてそれらは、実質的にHEMAと同様の様式で機能する。
的な化学的不活性を有し、それに対して、新規なヒドロゲルの炭水化物部分は、
好ましい水和特性、低免疫原性および哺乳動物細胞の表面において存在する偏在
性を有する。ヒドロゲルを含有する炭水化物およびHEMAは、上記の特性のす
べてを合わせている。
過性および種々の他の生物学的に重要な機能性をもたらし、非常に所望される生
体適合性材料になり得るこれらのヒドロゲルの性能を与える。
重合可能なアクリルアミド基で官能化された炭水化物)を含む。
水化物モノマーによって代表され、ここでモノマー1は、N−メチル−N−β−
ラムノシルアクリルアミド(1)であり;モノマー2は、N−[3−(2−N’
−エチルプロペンアミド)チオプロピル]−β−N−キシロシルアセトアミド(
2)であり;モノマー3は、N−アクリロイル−D−グルカミン(3);モノマ
ー4は、N−アクリロイル−N−メチル−D−グルカミンであり;およびモノマ
ー5は、N−アクリロイル−N−(4(3,6,9−トリオキサ)デシロキシベ
ンジル)−D−グルカミン(5)である。
官能化した他の炭水化物またはこれらの化合物に同じかもしくは同様の官能性を
与える任意の他の試剤は、上に列挙したモノマーを置換するために使用され得る
。
を有し、
水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールである。
端ピラノースまたはフラノース単位は、グリコサミンを介してアクリルアミド基
に結合される。
.、30:1611(1991)に従って単純な一級アルキルアミンを用いた遊
離還元糖のインキュベーションによって生成されるグリコサミンの仲介に基づい
ている。このアプローチは、これらの還元末端における糖の誘導体化を可能にす
る。アクリルアミド−官能化した炭水化物の調製のための一般的反応は、スキー
ム1に示され、
。
法が首尾良く利用された。これらの方法は、スキーム2および3に例示される。
1工程合成法は、モノマー3および4の合成のために使用された。モノマー5は
、トリエチレングリコール基を用いた官能化によって調製された。
モノマー1の合成によって例示した)は、全くβ−配置のみをとるラムノシルア
ミン、すなわち化合物6を形成するための、遊離糖のメチルアミンでの処理を含
む。この方法の詳細な手順は、実施例3に記載される。モノマー1はスキーム2
に従って調製される。
そして穏やかな塩基性条件下でグリコサミン中間体とアクリロイルクロリドとを
反応させて所望のアクリルアミド誘導体を得る工程を含む。
187(1995)に記載した手順を改変して利用する。この方法は、炭水化物
部分と、キシロース誘導体、すなわち化合物2によってこの例に表された重合性
アクリルアミド基との間の短いチオエステルをベースにしたリンカーの挿入を含
む。詳細な方法は、実施例5に記載される。この反応をスキーム3に示す。
リルアミンで処理され、中間体のキシロシルアリルアミン誘導体を得る。この誘
導体(これは水の存在下で容易に加水分解する)を、ピリジン(pyr)中で、
無水酢酸(Ac2O)を用いてアセチル化し、安定なアセチル化生成物、すなわ ち化合物7を得、次いで、脱−O−アセチル化して安定なグリコシルアミド化合
物8を得る。2−アミノエタンチオールのアルケンへの逆Markovniko
vフリーラジカル付加は、水性緩衝液中でのUV光への曝露によって達成され、
化合物9を提供する。化合物9のアミノ基の選択的アクリロイル化は、穏やかな
塩基性条件下でアクリロイルクロリドとの反応によって達成され、所望の重合性
標的モノマー2を与える。
る範囲の単糖類および高次の多糖類に容易に適応され、これらは、天然資源(例
えば、血漿または組織に見いだされる糖タンパク質)から合成されかつ誘導した
ものであるか、または植物、昆虫もしくは動物などに由来するオリゴ糖であるか
のいずれかである。
内に含まれる。
れ、市販のD−グルカミン化合物10およびN−メチル−D−グルカミン化合物
11から1工程で合成され、モノマー3および4を得た。この方法は、スキーム
4に示される。
チレングリコール基を用いて官能化した。
ルモノメチルエーテルを、対応するトシレート化合物12に転化し、次いで、塩
基性条件下で4−ヒドロキシベンズアルデヒドと反応し、付加体13を得た。ア
ルデヒド化合物13と1−アミノ−1−デオキシ−D−ソルビトール化合物10
との還元的アミノ化は、化合物14を与え、これを、アクリロイルクロリドでア
シル化して、重合性誘導体モノマー5を得た。
を、生物医学用途のための多くの有利な特性を与えられる)は、炭水化物アクリ
ルアミドモノマーを含むヒドロゲルの調製のための代表的な系として使用した。
本発明の新規のヒドロゲルにおいて、HEMAは、代表的であり、そしてアクリ
ルアミド、メタクリルアミド、アクリレート、メタクリレート、シロキサンおよ
びビニルまたはそれらの誘導体化形態(例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート(HEMA)、N−ビニル−ピロリドン(NVP)、メチルメタクリレート
(MMA)、メタクリル酸(AcM)、1,2−ジヒドロキシ−プロピルメタク
リレート(DPMA)、グリセロールメタクリレート(GMA)またはN,N−
ジメチルアクリルアミド(DMA))からなる群から選択されるマトリックス共
重合物質あるいは任意の他のマトリックス共重合物質で置換され得る。
量の架橋剤の存在下で、上で列挙したようなHEMAまたは他の物質と、約1〜
約99wt%、好ましくは約5〜約40wt%、最も好ましくは、約10〜20
wt%の濃度で存在する、炭水化物部分との、好ましくはモノマー1〜5のよう
な上記のそれらの炭水化物との共重合によって調製された。
〜2%、好ましくは約1%で存在するエチレングリコールジメタクリレート(E
GDMA)の存在下で、約1〜約99wt%、好ましくは約60〜90wt%、
最も好ましくは、約75〜80wt%の濃度のHEMAを、約1wt%〜約99
wt%、好ましくは約5〜約40wt%、最も好ましくは約20〜40wt%の
濃度の炭水化物モノマーと反応することによって達成された。この反応は、溶媒
の非存在下で進行し得るか、または水および/または水性もしくは有機溶媒(例
えば、エチレン、グリコールまたはDMSO)の存在下で行われる。開始剤(例
えば、約400mg/mLの過硫酸アンモニウム((NH4)2S2O8)、約15
0mg/mLの二過硫酸ナトリウム(Na2S2O5))または重合反応の任意の 他の開始剤が添加され得る。この反応は、室温にてまたは穏やかな加熱と共に進
行し、そして代表的には一晩より長い時間を必要としない。
か、または二つのガラスプレート間に注入され得、この二つのガラスプレート間
の空間に対応する厚さのヒドロゲルフィルムを形成する。コポリマーの調製の詳
細な説明は、実施例11にある。
性を確証するおよび/あるいはヒドロゲルの特性および官能性を変化するもの)
は、炭水化物モノマーおよびHEMAに添加され得る。これらは、生理活性タン
パク質、ペプチド、脂質、アミノ酸、もしくはエチレングリコール、不活性化合
物または他の機能性物質(例えば、抗菌薬、医薬品、カラーレンズのための染料
など)であり得る。
異なる炭水化物を選択することによって、または他の成分を添加することによっ
て、このヒドロゲル材料は、特定の使用において所望される特性を獲得するため
に特に設計され得る。
有量が、ポリマーの親水性、水含有量、タンパク質結合などに与える影響が決定
された。この目的のために、0wt%、5wt%、10wt%、20wt%、3
0wt%、40wt%、50wt%、80wt%および100wt%までの重量
の種々の割合の炭水化物を有するコポリマーがそれぞれ調製された。これらの反
応において、DMSOを溶媒として使用し、そして、アゾイソブチリルニトリル
(AIBN)をラジカル開始剤として使用した。不活性窒素雰囲気下で反応が進
行した。
存在下で、HEMAおよび炭水化物モノマーが同時に重合され、そしてエチレン
グリコールジメタクリレート(EGDMA)を用いて架橋された。ソフトコンタ
クトレンズヒドロゲルの場合、炭水化物モノマー濃度は、機械的強度を維持する
が適切な親水性および湿潤性を確保するために、好ましくは、40wt%未満、
そしてより好ましくは20wt%未満であった。炭水化物モノマーの含有量がイ
ンプラントの種類およびその予想される機能に依存してより高くなり得ることを
除いては、医用インプラントに適切なヒドロゲルを、同様に調製した。
特徴付けられた。p(HEMA)およびHEMAと10%または20%のいずれ
かの炭水化物モノマー1とのコポリマーのFAIRスペクトルは、ヒドロゲルの
全てに共通するエステルカルボニル(C=O)伸縮バンドを表す1728cm-1 にピークを示した。10%または20%のモノマー1を含むヒドロゲルは、炭水
化物アクリルアミドに特有のアミドカルボニル(N−C=O)基の存在に対応す
る1630cm-1に付加的なピークを示した。さらに、ピークの強度はまた、炭
水化物アクリルアミドの相対的割合と相関した。
差走査熱量(DSC)測定、およびX線光電子分光(XPS)測定を使用して、
それらの水含有量について、さらに試験された。
び吸着は、ソフトコンタクトレンズを含む生物医学的インプラントとしての使用
に適切なヒドロゲルのための主要な必要条件である。これらの特性を獲得するた
めに、ヒドロゲルの表面特性が主に重要である。ヒドロゲルの表面特性は、生理
的環境内でのそれらの相互作用を決定するために重大である。
技術およびDSCによって測定されたコポリマーの熱的挙動は、本発明の新規ヒ
ドロゲルの表面の特徴付けのために使用された。
ドロゲルの特性(例えば、酸素透過性、湿潤性および生物学的適合性)は、ゲル
内の水の量によって主に制御される。
従来のヒドロゲルのほとんどは、タンパク質、細菌およびリポタンパク質性異物
を結合および吸着する傾向にあり、非常に所望されない事象がソフトコンタクト
レンズの曇りおよび眼感染を引き起こす。この問題は、タンパク質の非常に低い
結合および吸着を有するヒドロゲルを設計することによってのみ、除去され得る
。
を浸漬して、それらの含水を観察することによって決定された。この詳細な手順
は、実施例13に記載される。
のEWCは、図1に見られる。図1に示されるように、EWCは、ヒドロゲル中
に存在する炭水化物モノマーの含有量(wt%)の増加と共に次第に増加した。
ヒドロゲルマトリックス中における炭水化物の存在は、割合依存様式でコポリマ
ーのEWCを増加させた。最大数の極性ヒドロキシル基を有する炭水化物(モノ
マー3および4)は、EWCに最も顕著な影響を及ぼし、その値を40%(炭水
化物は全く存在しない)から70%(20重量%の炭水化物が存在する)まで増
加させた。モノマー1および2、すなわち3つのヒドロキシル基のみを含む化合
物は、同様の傾向を示す一方で、モノマー3および4程度に水含有量を上昇させ
る潜在性はなかった。HEMAコポリマー内において、5つのヒドロキシル基お
よびPEG基を含むモノマー5の水保持挙動はモノマー1と同様であった。
リマーの水含有量を示す。
約40%であった。糖モノマー1〜5の任意の1つがHEMAに添加された場合
、水含有量は即座に増加し始めた。モノマー1、2および5の10wt%濃度に
おいて、EWCは約45%に達し、一方で、モノマー3および4の場合、同じ1
0wt%濃度において、EWCは、約55%まで増加した。モノマーの濃度が、
10wt%より上に増加すると、水含有量は、より急速に増加した。20wt%
濃度におけるモノマー1および5の場合、EWCは、それぞれ約60および63
%まで増加した。モノマー2は、20wt%にて、約55%のEWCを有した。
モノマー3および4は、20wt%濃度のHEMAに添加された場合、65%よ
り上に水含有量を増加させるのに非常に効果的であった。20wt%の炭水化物
モノマー3がHEMAコポリマーに添加された場合、EWCは70%に達した。
ヒドロゲルを含む全ての炭水化物は、p(HEMA)に比べより高い水含有量を
示した。
著しく向上することを示す。次いで、より高い水含有量は、ヒドロゲル材料の酸
素透過性および湿潤性を増加させ、これらの新規ヒドロゲルを医用インプラント
およびソフトコンタクトレンズの作製に特に適切なものとする。
し得ることは重要であり、そして必須である。水がHEMA−炭水化物ヒドロゲ
ル内で結合される力は、示差走査熱量測定(DSC)を使用して、加熱する間に
水が放出される際の温度を測定することによって定量され得る。
ブロードなDSCピークを与える不可逆転移としての加熱の一定速度を決定する
。極大ピークに対応する温度は、所定のポリマーの水保持力の定性的指標として
受け取られる。より高い極大ピーク温度は、より多い水保持を反映する。DSC
測定の結果は、図2に示される。
ついてのDSCピーク−極大温度を示す。
水化物ヒドロゲルの水保持力を増加させ、そしてその増加の大きさは、炭水化物
の割合に依存する。例えば、モノマー4は、20wt%において、100℃を越
える極大ピークの温度に達した。
ずかに低い極大ピーク温度を有する良好な水保持力を示す。モノマー3および4
は、10wt%濃度においてでさえも、良好な水保持能力を示す。化合物5およ
び1を除く全ては、10wt%濃度において、より高い極大ピーク温度を示し、
従ってp(HEMA)に比べより良好な水保持力を有する。
ト用途の基礎となる。なぜならば、これらは、水性流体への曝露時に、より構造
転位する傾向が少ないからである。ヒドロゲルの高親水性および湿潤性は、血液
および生組織と調和するために必須である。というのは、これらは、ヒドロゲル
へのまたはヒドロゲル上への生物学的材料(例えば、タンパク質、リポタンパク
質、細菌など)の付着、結合、および吸着を決定し、これに影響を与えるからで
ある。この観点から、タンパク質の低吸着がこのヒドロゲルの生物学的適合性の
非常に重要な局面である。
角測定によって、容易に推定され得る。固体表面上の既知の極性の液体の接触角
は、表面浸潤性の定量的な指標を供給する。接触角測定の詳細な手順は、実施例
14に記載する。
た。モノマー1〜5を含有する新規なヒドロゲルコポリマーの接触角を測定する
ために、異なる極性を有する溶媒、つまりメチレンジヨージド(これは疎水性で
ある)およびグリセロール(これは親水性である)を使用した。これら2つの選
択した溶媒は、顕著な浸透または膨潤なしに、親水性材料上で安定な液滴を形成
する。
とモノマー1および3の接触角との間の相関を示す。化合物3は、5個のヒドロ
キシル基を含有する開いた鎖状糖類の誘導体であり、従って、すべての調製した
モノマーのうちで、最も親水性であると考えられる。モノマー1は、3個のヒド
ロキシル基を含有するラムノースの誘導体であり、従って、より親水性が少ない
と考えられる。モノマー1および3を、0wt%から100wt%までの濃度で
HEMAに組み込み、コポリマーフィルム表面上に配置したメチレンジヨージド
およびグリセロールの接触角を測定した。図3は、HEMA−モノマー3の重量
あたりの割合の増加の接触角に対する影響を示し、図4は、HEMA−モノマー
1の重量あたりの割合の増加の接触角に対する影響を示す。
ロゲルについて、メチレンジヨージドの接触角は増加し、グリセロールの接触角
も次第に増加した。メチレンジヨージドの接触角の観察された増加は、HEMA
への炭水化物の組み込み量を次第に増加するに従って、これら両方のコポリマー
の親水性は次第に増加する。同様に、グリセロールの接触角は、ヒドロゲル内の
モノマー含量の増加とともに減少し、これは、炭水化物モノマーの含量の増加と
ともにコポリマーの疎水性が減少したことを示す。予想されたように、より親水
性のモノマー3はコポリマーの親水性に対してより大きな影響を有し、これは、
メチレンジヨージドとの最も大きな接触角およびグリセロールとの最も小さな接
触角を示す。モノマー1は、ずっと親水性が少なく、コポリマー親水性に対する
影響はより少なく、より小さな接触角を有する(図4に見られる)。
化学結合等の情報を提供する。XPSは、ヒドロゲル(乾燥および含水状態の両
方における)の表面特徴付けおよび分析に広範に適用されてきた。XPS測定ス
ペクトルは、コポリマーの表面に存在する元素の定性的情報を提供する。
XPS分析は、ポリマー表面の炭水化物部分の存在の指標として、XPSスペク
トルにおいて、窒素および/またはイオウの存在を検出した。結果は、図5に見
られる。
的には、図5は、HEMA−モノマー1(10wt%)のXPS測定スペクトル
を示し;他のモノマーも同様の結果を示した。予想されたように、C、Oおよび
Nは、モノマー1〜5を含有するすべてのヒドロゲルコポリマーから検出された
。さらに、Sは、モノマー2を含有するHEMAヒドロゲルにおいて記録された
。炭水化物部分を含まないp(HEMA)のコントロール試料は、窒素またはイ
オウのいずれも含有しなかった。
度を計算した。糖モノマー1、2および5については、炭素/酸素の比は、HE
MAについてよりも高かった;糖モノマー3および4については、炭素/酸素の
比は、HEMAについてよりも低かった。表1は、モノマー1および3を含有す
るHEMA−ヒドロゲルの化学元素組成の詳細な多重スペクトルを要約した。表
1に見られるように、C、OおよびNの理論原子濃度に関係なく、両方のヒドロ
ゲルのXPSスペクトルは、炭素のずっとより高い濃度ならびに酸素および窒素
のより低い濃度を示した。
て、10wt%または20wt%のモノマー1〜5を含有するHEMA−炭水化
物ヒドロゲルのC、O、NおよびSの得られたXPS組成を、その理論原子濃度
と比較する。この目的のために、元素の理論原子濃度を、コポリマーのバルク構
造に基づいて計算した。すべての測定したヒドロゲルにおいて検出された、窒素
および/またはイオウの実際の原子濃度は、予測された理論データよりも高かっ
た。例えば、20wt%のモノマー2を含有するヒドロゲルにおいて、N%およ
びS%は、化学量論的に計算されたバルク組成よりもほぼ2倍高かった。
濃度(wt%)を示す。
wt%)のXPS元素組成の、理論計算データと実際に観察されたデータとを比
較する。図6Aは、イオウおよび窒素の理論値および実際の値を示し;図6Bは
、酸素および炭素の理論値および実際の値を示す。
A−炭水化物コポリマーにおいて、炭水化物部分がそのポリマーの表面に局在化
していることを確かにする。このデータは、疎水性非極性原子(例えば、炭素−
炭素ポリマー鎖)がサンプルの表面に局在化し、親水性基(大部分は、ヒドロキ
シル基およびスペーサー)はポリマーのバルクの方を向いていることを示す。
ドロゲル合成材料と体液との間の橋渡しとして、作用する。従って、ヒドロゲル
材料の水結合特性は、生物環境内におけるその機能にとって重大である。
コンタクトレンズは、この酸素供給を損なう。ソフトコンタクトレンズが使用さ
れる場合、ヒドロゲルマトリクスの水に溶解した酸素のみが、角膜に提供される
。従って、ヒドロゲル材料の酸素透過性は、直接的に、平衡水含有量に関連し、
EWCがより高いほど、酸素透過性はより良好になる。
材料を設計する場合、水含量の向上および表面上へのタンパク質吸着の低下は、
成功する設計のための2つの非常の重要な特徴である。新規ヒドロゲル材料は、
極性官能基の数を増加させることによってより親水性になされ得、より高い程度
の含水および平衡水含有量の増加が得られ、また逆に、このような基の数を低下
させることにより、より少ない含水およびEWCの低下が得られる。
存在下での、HEMAおよび炭水化物−アクリルアミドモノマー1〜5のバルク
共重合は、向上した平衡水含有量値を有する親水性ヒドロゲルを提供した。モノ
マー1〜5の構造的特徴に基づいて、ゲルの親水性は、極性成分(つまり、アミ
ド官能基または複数のヒドロキシル基を含有する炭水化物モノマー)の量を増加
させるにつれて直線的に増加する。結果は図7に見られる。
を有する)は、10wt%存在した場合、水含量の中程度の増加を提供する。そ
れに対して、モノマー3〜5は、HEMAヒドロゲルの水含量を、10wt%に
おける約55%まで、20wt%組み込みレベルで存在する場合65%を超える
まで増加させる。20wt%濃度において、モノマー5−HEMAヒドロゲルは
、水含量を、モノマー3または4HEMAヒドロゲルについて観察されるレベル
にまで増加する。
ロゲルが、コンタクトレンズおよび生物医学的インプラントの製造にこれまで使
用されているp(HEMA)に比較して、増加した平衡水含有量、増加したバル
ク水保持、増加した親水性、湿潤性、および増加したタンパク質結合活性を有す
ることを示す。
、モノマー構造特性、ヒドロゲル物理特性、およびタンパク質吸着挙動を相関さ
せることによって調製される。次いで、これらの特性およびその相関は、その意
図される生物医学的用途に(例えば、骨または軟骨インプラント、胸部インプラ
ント、化粧品用途などのために)、特に適切な炭水化物ベースのヒドロゲルを設
計する際に使用される。
合性に重要な種々の生物学的活性官能基を有する。これらの特性のうちの2つは
、低い固有タンパク質結合およびタンパク質吸着である。ヒドロゲル表面上への
タンパク質吸着は、親水性、疎水性、および電荷密度を含む表面の化学的性質等
の様々な要因に依存し、また曝露したタンパク質のサイズおよび化学組成に依存
している。
のインプラント適用に設計された材料は、インビボで最も遭遇しやすいタンパク
質を使用して試験されなければならず、そして試験した。結果として、試験を、
ソフトコンタクトレンズ用の材料としてのその安定性について試験したヒドロゲ
ルにおいて行った。
損なわれない点まで増加させることは、眼の快適さを増加し、そして酸素の角膜
への輸送および上皮層への輸送を向上する。
A)により4つの群に分類されている。第1群:低水含量非イオン性;第2群:
高水含量非イオン性;第3群:低水含量イオン性;第4群:高水含量イオン性。
インビボおよびインビトロ両方での研究が、第4群ヒドロゲルレンズにおけるタ
ンパク質リゾチームの高沈着を示し、このタンパク質は、その小さなサイズによ
り、ヒドロゲルマトリクス内に吸収されると考えられる(Biomateria
ls,16:685(1995))。
クトレンズのヒドロゲルとの間の所望でない相互作用を有する。インビボおよび
インビトロの両方の研究が、第4群ヒドロゲルレンズにおけるタンパク質リゾチ
ームの高沈着を示し、このタンパク質は、その小さなサイズにより、ヒドロゲル
マトリクス内に吸収されると考えられている(Biomaterials,16
:685(1995))。これは、これらのレンズの弱い耐性を導き、その長時
間装用の安全性についての問題を引き起こす。
ズ用途のために特に設計された。この目的のために、新規ヒドロゲルシステムは
、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)に基づき、異なる濃度で存
在する5つの構造的に異なる炭水化物アクリルアミドモノマーを構築し、ヒト涙
液およびコンタクトレンズ沈着物に一般に見出されるタンパク質と脂質との混合
物を含有する人工涙液(ATF)を使用して、インビトロタンパク質および脂質
吸着について試験した。涙のタンパク質およびコンタクトレンズ沈着物の両方の
主成分は、リゾチーム、アルブミン、ムチン、ラクトフェリン、IgAおよびI
gGである。
ヒドロゲルの平衡水含有量を、20wt%の組み込みレベルで、70wt%程度
の高さまで増加させることが見出された。しかし、メタクリル酸またはN−ビニ
ルピロリジンのような従来の水を増加する添加剤とは違って、炭水化物モノマー
は、インビトロタンパク質吸着に悪影響を与えなかった。実際、2つのモノマー
(HEMAに化合物3および4を組み込んだ)を用いて、人工涙液(ATF)か
らのタンパク質の吸着は、純粋なp(HEMA)ヒドロゲルについて観察された
ものの約50wt%まで減少した。
本発明の新規ヒドロゲルは、生物医学的インプラント用の、とりわけソフトコン
タクトレンズ用の材料として特に有用である。
ルを用いたATF溶液を使用した。この調製物は、涙およびレンズ沈着物に見出
される3つの主要なタンパク質(つまり、リゾチーム、アルブミン、およびムチ
ン)を総タンパク質濃度3.2mg/mLで、ならびにすべての推奨された脂質
成分を含有した。
有するHEMA−炭水化物から調製したヒドロゲル(1×1cm2サイズの小片 )を、37℃で様々な時間、ATF中でインキュベートした。吸着したタンパク
質を、Macromol.Chem.Phys.,195:1953(1994
)に記載されるBCAアッセイを使用して定量した。
ンパク質吸着挙動を、モノマー1〜5を含有する炭水化物−HEMAヒドロゲル
のタンパク質吸着挙動とともにプロットする。
、タンパク質吸着の大部分は、最初の4時間以内で発生し、より長い時間のAT
F中でのヒドロゲルのさらなるインキュベートは、その吸着を顕著に増加しなか
った。いくつかの場合において、24時間および72時間のインキュベーション
期間において、吸着タンパク質の明白な減少が存在した。
よびp(HEMA)ヒドロゲルの効果を示す。最も重要のことには、図8A〜F
に見られる結果は、HEMAヒドロゲルへの炭水化物モノマー化合物1〜5の組
み込みが、平衡水含有量を増加する一方で、タンパク質結合における逆の大きな
増加を導かないことを示す。実際、HEMAにおける化合物3および4の量の増
加により、ATFからのタンパク質吸着は、p(HEMA)について観察される
レベルの50%より低いレベルまで現に減少する(図8Cおよび8Dに見られる
)。図8A、8B、および8Eに見られるように、モノマー1、2または5を含
有するHEMA−炭水化物は、その濃度に依存するタンパク質吸着挙動を示し、
そしてこの挙動はp(HEMA)と類似であるかまたは多くの場合においてp(
HEMA)のものよりも低い。
吸着挙動は、BCAタンパク質分析技術による、またヒドロゲル表面から界面活
性剤溶液へ抽出されたタンパク質のUV吸収スペクトルを測定することによる、
実験の複数のセットにおいて再現性であることが確認された。図8Fは、p(H
EMA)および20wt%のモノマー3または4を含有するHEMA−炭水化物
から抽出されたタンパク質の光学密度を示し、これは、図8Cおよび8Dにおい
て観察された傾向に近い一致を示している。
因となる要因(例えば、水含量、表面の官能性、および浸潤性)は、タンパク質
沈着に対する材料の耐性を決定する際に重大である。試験したヒドロゲルのうち
、最も低いタンパク質吸着は、最も高い平衡水含有量(およそ66〜68wt%
)を有するヒドロゲルに対して、すなわち、20wt%の化合物3および4を含
有するHEMA−炭水化物に対して観察された(図7、8Cおよび8D)。同様
に、より低い水含量を有する10wt%のモノマー1および2を含有するHEM
A−炭水化物ヒドロゲルは、p(HEMA)ヒドロゲルのものよりわずかに高い
か、またはそれと等しいタンパク質吸着を示した。対照的に、20wt%でのH
EMA−炭水化物モノマー5ヒドロゲルは、モノマー3および4含有ヒドロゲル
の水含量に匹敵する水含量を示し、これはモノマー1および2のタンパク質吸着
レベルと類似のタンパク質吸着レベルを有する。これは、非イオン性HEMA−
炭水化物ヒドロゲルへのタンパク質の吸着が平衡水含有量(バルク特性)の単な
る関数ではないが、表面浸潤性ならびにタンパク質およびポリマーの官能基間の
親水性−疎水性相互作用を含む、多様な要因に依存することを示す。
ヒドロゲル表面への異なるタンパク質の差別的結合親和性を反映する。炭水化物
−HEMAヒドロゲルへの異なるタンパク質の吸着プロフィールをより詳細に研
究するために、20wt%のモノマー3、4または5を含有するHEMA−ヒド
ロゲルへの個々のタンパク質の沈着を測定した。
wt%)のタンパク質吸着挙動を、単一タンパク質溶液(リゾチーム、アルブミ
ンまたはムチンのいずれかを含む)において研究した。この結果を図9に示す。
インキュベートした場合、4つすべての試験したヒドロゲルは、無視し得るタン
パク質吸着を示した。対照的に、リゾチーム溶液(3.2mg/mL)中でイン
キュベートした場合、これらのヒドロゲルへのタンパク質吸着は、3つのタンパ
ク質の混合物において観察されるものとほとんど同一であることが見出された(
図9および8C〜Eを比較することによってわかる)。
20wt%のモノマー3、4または5を含有するHEMA−炭水化物のヒドロゲ
ルへのアルブミンの非常に低い吸着は、これらのヒドロゲルのポリマー表面が幾
分極性かまたは親水性であることを示す。図9に見られる結果は、20wt%の
炭水化物モノマー化合物3または4のHEMAへの組み込みが、リゾチーム吸着
を50wt%より多く減少することをさらに示す。このようなリゾチーム吸着に
おける減少は、ソフトコンタクトレンズ用途用の材料の有意な改良である。なぜ
なら、このタンパク質は、ヒト涙およびレンズ沈着物の両方において高濃度で見
出され、ソフトコンタクトレンズへの細菌付着の危険を増加することが示されて
いるからである。
2群)のクラスの材料に属する。結果的に、20wt%のモノマー3および4を
含有する新規HEMAヒドロゲルのインビトロタンパク質吸着挙動を、市販の高
水含量イオン性(FDA第4群)および高水含量非イオン性(FDA第2群)の
ソフトコンタクトレンズ材料と比較した。比較研究に使用した市販のコンタクト
レンズを表3に列挙する。
づいたタンパク質吸着において予測されるかまたは公知の傾向を列挙した。図1
0Aに見られるように、第4群のACUVUEおよびFOCUSレンズは、高レ
ベルのタンパク質吸着を示し;PERMAFLEX、LUNNELLE、PRO
CLEAR、RYTHMIC、SB 60+およびSATUREYES(FDA
第2群)のレンズは、イオン性レンズよりもかなり低いレベルのタンパク質吸着
を有し、20wt%のモノマー3および4を含有するHEMA−炭水化物ヒドロ
ゲルは、すべての試験レンズのうち最も低い吸着レベルを有した。
で、コンタクトレンズまたはヒドロゲル材料の(表面積よりもむしろ)質量に対
するタンパク質吸着レベルを測定した。結果を図10Bに示す。
に結合したタンパク質量を示す。第4群および第2群のコンタクトレンズ間の傾
向は、多かれ少なかれ同じままであるが、20wt%のモノマー3および4を含
有するHEMAヒドロゲルに対する相対タンパク質吸着は有意により低い。
性を同定する目的で、これらのヒドロゲルの水結合特性をDSCによって、表面
極性を接触角測定によって、および表面化学組成をXPSによって、前述した方
法を使用して、研究した。さらに、遊離水の量をDSCにより測定した。
である。水素結合およびファンデルワールス相互作用を介してポリマーネットワ
ークと強く関連している水は、「結合水または不凍性水」と呼ばれる。ずっとよ
り高い移動性およびポリマー環境と弱い相互作用を有する水は、「遊離水または
凍結水」と呼ばれる。
Aヒドロゲルから得られる示差走査熱量測定の加熱曲線を、図11に示す。DS
Cは、炭水化物−HEMAヒドロゲルの場合、ポリマーマトリクス中の遊離水の
量は、水の全量とともに、顕著に増加することを定性的に示す(図8に見られる
)。
いる水を示す曲線下面積は、不凍水領域についてのものよりもずっと高い。しか
し、p(HEMA)の場合、重なっている溶解曲線の大部分は、不凍水領域にあ
る。新規ヒドロゲルは、室温を超えて加熱する場合、水蒸発転移(water
evaporation transition)についてのそのより高いピー
ク極大温度に基づいて、p(HEMA)よりもしっかりと水を保持すると思われ
る。図11に見られるように、モノマー3、4または5のHEMAヒドロゲルへ
の組み込みは、ほぼ同程度まで、遊離水の量を増加する。従って、20wt%の
モノマー3、4または5を含有するHEMAヒドロゲルのタンパク質吸着挙動に
おける差異は、ポリマーマトリクス中の遊離水の量によらない。
ロゲルは、治療的使用のための薬学的に活性な化合物または化粧品的使用のため
の添加剤(例えば、染料)をさらに含有し得る。
合材料と共重合される、スルホキシド、スルフィドまたはスルホン−アクリレー
ト部分を包含するヒドロゲルである:アクリルアミド、メタクリルアミド、アク
リレート、メタクリレート、シロキサンおよびビニル、またはその誘導体形態:
2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEMA)、N−ビニル−ピロリドン(N
VP)、メチルメタクリレート(MMA)、メタクリル酸(AcM)、1,2−
ジヒドロキシ−プロピルメタクリレート(DPMA)、グリセロールメタクリレ
ート(GMA)またはN,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)。上記のよう
に、HEMAを、代表的な試験共重合材料として選択した。
化合物23およびそのホモログ、化合物24と、HEMAとの共重合によるか、
またはスルフィドもしくはスルホンとHEMAとの共重合により調製される、架
橋HEMA−スルホキシド(23)、HEMA−スルフィド(18)およびHE
MA−スルホン(26)ヒドロゲルである。これらのヒドロゲルは高親水性であ
り、90wt%までの平衡水含有量を示す。
のヒドロゲルは、生物医学的インプラント(例えば、骨、関節インプラント、軟
骨代替品、またはタンパク質耐性ソフトコンタクトレンズ)に使用される材料の
製造に適している。
性のために、重合可能なスルホキシドモノマーから生成されるヒドロゲルの親水
性は、向上されることが見出された。
24を合成し、様々な量の2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)と
のいくつかのその架橋ヒドロゲルを調製した。
に示す。
れるように、トリエチルアミン存在下での市販の3−メチルチオプロパノール(
17)とアクリロイルクロリドとの反応により、チオアクリレート18を得、こ
れを続いて、1当量のm−クロロペルオキシ安息香酸(MCPBA)を用いて、
対応するスルホキシドモノマー23に酸化した。
合成を、3−メチルチオプロパノール(17)をトシル化してアクリロイルクロ
リドを用いてエステル化することにより中間体4,8−ジチアノナノールを調製
し、続いて、m−クロロペルオキシ安息香酸(MCPBA)を用いた20の酸化
により、モノマー24を得ることによって、スキーム6に見られるように達成し
た。化合物23および24の調製は、実施例18〜21に記載する。
の非常に良好な溶解性を示す。プレポリマー混合物を、HEMA中における様々
な重量比のモノマー23および24と、架橋剤(例えば、1〜2wt%のエチレ
ングリコールジメタクリレート)、溶媒(好ましくは、エチレングリコール/水
またはジメチルスルホキシド)、および開始剤とを合わせることによって調製す
る。次いで、この混合物をスペーサーによって分離された2つのガラス板間に配
置して、生成物ヒドロゲルシートの厚さを制御する。重合を、アンモニウムパー
スルフェートを用いて熱的に、またはベンゾインメチルエーテルおよび365n
m波長の光の適用を用いて光化学的に、開始する。このようにして得られたヒド
ロゲルシートを含水し、脱イオン水中で数日間洗浄して抽出可能なモノマー、オ
リゴマーおよび溶媒を除去する。
の能力である。1〜2wt%架橋レベルの純粋なHEMAヒドロゲルは、典型的
には、上記のように、室温では約40wt%の平衡水含有量を示す。HEMAヒ
ドロゲルへの親水性スルホキシド官能基の組み込みは、水含量の有意な向上を生
じた。結果は図12に見られる。
モノマー(単数または複数)23および25濃度の影響を示す。HEMA中のモ
ノマー23の濃度を0から100wt%まで増加させた場合、得られるヒドロゲ
ルの水含量は、40wt%から約90wt%まで上昇する。同様の挙動がまた、
モノマー24についても注目される。
よって測定した。DSCはポリマーマトリックスからの水の蒸発を測定し、そし
てDSCサーモグラムにおける広域ピークとしてこの不可逆的な転移を記録する
。ピーク極大温度(PMT)をこのヒドロゲル系の水分保持能力の定性測定とし
て採用した(ここで、より高いPMTはポリマーマトリックスにおけるより強い
水分保持を示す)。種々の混合スルホキシド−HEMAヒドロゲルのDSCピー
ク極大温度は図13に示す。
EMAヒドロゲルよりも非常に高い極大ピーク温度を示し、それゆえ、より親水
性であることを示す。
究) 新規のスルホキシドベースのヒドロゲル系の開発は、平衡水含有量を増強する
スルホキシド部分の親水性性質およびタンパク質をはじく(repelling
)能力に基づいた。
挙動−についての上記の研究は、人口涙液(これはヒト涙において一般に見出さ
れるタンパク質および脂質の混合物を利用する)を使用する。同一の実験条件が
、スルホキシド含有ヒドロゲルの生物学的特性の決定のために使用された。
でのATF中でのヒドロゲル片の所定の時間の間のインキュベーション、および
ポリマー表面上に吸着されたタンパク質の量の決定を、包含する。BCAアッセ
イを、タンパク質の定量のために使用した。この研究の結果は、図14に示す。
スルホキシド濃度が10〜40重量%で維持された場合に、混合型ヒドロゲルに
ついての表面結合型タンパク質の量はp(HEMA)ヒドロゲルのそれよりも低
いかまたはそれとほぼ同一であることを見出した。より高いスルホキシド濃度(
70および100重量%)がヒドロゲル中に存在する場合、HEMAスルホキシ
ドヒドロゲル表面上に吸着されたタンパク質の量は、純粋なHEMAヒドロゲル
のそれの約2倍である。
れたこの系は、スルホキシド誘導型HEMAヒドロゲル(これは40重量%まで
のスルホキシドを含有する)である。結果は図15において見出され、ここで、
スルホキシド濃度は平衡水含有量および表面結合型タンパク質の量に対してプロ
ットされている。
間である場合、この水分含量は約70重量%まで増加し、そしてタンパク質吸着
はp(HEMA)の吸着よりもかなり低くなる。しかし、約60重量%を超える
スルホキシドの存在は、速やかにタンパク質吸着を増加する。
ルのインビトロタンパク質吸着を維持しつつ、p(HEMA)ヒドロゲルよりか
なり高い水の取り込みを有するヒドロゲルを生成する。スルホキシドベースのヒ
ドロゲルは、特に生物医学的インプラント適用での使用に、および特にソフトコ
ンタクトレンズ適用に見込みのある新規の物質を構成する。
の、ヒドロゲルの特性の改善に対する影響(例えば、水分含量、減少したタンパ
ク質吸着など)を示す。結果として、これらの知見に基づき、イオウベース新規
アクリレートモノマーにおけるイオウの酸化状態の効果は、他のイオウ化合物の
ヒドロゲルへの取り込みが類似の特性を有し得るかどうかを決定するために研究
された。この研究はチャート3中に見出されるモノマー18および26、ならび
にHEMAと共重合される場合にそれらがどの特性をヒドロゲルに対して付与す
るかということに関する。
ンアクリレート(26))が合成され、そしてHEMAと共重合される。このア
クリレートモノマー18および26はチャート3に見出される。
のモノマーは、それぞれ、対応するスルホキシド(モノマー23)に関して、よ
り酸化されていないか、または、より酸化されている。その極性および親水性は
、スルホキシド23>スルホン26>スルフィド18の順番で減少した。
チルチオプロパノール17のアクロイルクロリドでのスルフィド18へのエステ
ル化の1工程を包含する。モノマー18の2当量のm−クロロペルオキシ安息香
酸での二重酸化によって、モノマー26(スキーム8)の形成が生じる。
ンビトロでの吸着) 次いで、スルフィド18およびスルホン26のアクリレートを、23および2
4のヒドロゲルについて上に概説される手順に従って、上に同定したHEMAま
たは他の親水性もしくは疎水性共重合材料と共重合させた。ヒドロゲル18およ
び26の平衡水含有量を測定し、そしてそれらのスルホキシドアナログ23の対
応するヒドロゲルの平衡水含有量と比較した。結果を図17Aに示す。
シドヒドロゲルと比較してかなり低い。事実、この混合型ヒドロゲルは、ヒドロ
ゲル中のモノマー18または26の量が増加するにつれて、純粋なHEMAヒド
ロゲル自体よりも疎水性となる。この傾向はモノマー23、18および26のそ
れぞれの極性に基づく。
タクトレンズのインビトロタンパク質吸着) スルホキシド−、スルフィド−、またはスルホン−HEMAヒドロゲルの改善
された特性は、これらの材料を用いるソフトコンタクトレンズの製造をもたらし
た。スルホキシド含有ヒドロゲルは、良好な引張強度および高い平衡水含有量(
約65〜80重量%)を有するコンタクトレンズをもたらした。スルホキシド由
来のコンタクトレンズのインビトロタンパク質吸着挙動が測定され、そして種々
の市販のソフトレンズと比較されてきた。この目的のために、式F1、F2、お
よびF3と表示された3つの異なる材料を調製し、そして、高水含量−イオン性
(FDA 第4群)および高水含量−非イオン性(FDA 第2群)に属する市
販のレンズと比較した。この研究の結果を、図16に示す。
録商標)イオン性レンズは、高レベルのタンパク質吸着を示した。PERMAF
LEX(登録商標)、LUNNELLE(登録商標)、PROCLEAR(登録
商標)、RYTHMIC(登録商標)、SB 60+(登録商標)、およびSA
TUREYES(登録商標)(FDA第2群)は、イオン性レンズよりもかなり
低いレベルのタンパク質吸着を有した。最も低いレベルの吸着は、HEMAコン
タクトレンズの3つの処方物(F−1、F−2、およびF−3)で観察され、こ
れらは、27重量%のスルホキシド23と、73重量%の、HEMA(71〜7
2.9重量%)と、架橋剤(0.1〜2重量%)と、ヒドロゲルの物理的特性を
改善するがタンパク質結合に影響を与えない添加剤(ごく少量)との組合せを含
む。スルホキシド−HEMAヒドロゲルにおける毒物学試験は、新規ヒドロゲル
に毒性がないことを明らかにした。
ホキシドヒドロゲルのそれと比較した研究において、スルフィド−およびスルホ
ン−HEMAヒドロゲルの両方について、タンパク質吸着は、スルホキシド誘導
体と比較してより低いことが示された。この結果は、図17Bに示され、これは
、これらのヒドロゲルの平衡水含有量と、それに対するこれらのタンパク質吸着
を示している。
び26の混合ヒドロゲルは、おそらく、それらの非常に低い親水性に起因して、
ソフトコンタクトレンズ用途の炭水化物またはスルホキシド含有ヒドロゲルと同
様には有用ではない。しかし、それらの他の特性に基づいて、これらは、それら
の低いタンパク質結合特性と同じように高い水含量が重要でない/または望まれ
ていない他の生体医用インプラント材料として、経皮パッチ、送達ビヒクル、関
節、骨インプラントなどとして、使用され得る。これは、スルホン−HEMAヒ
ドロゲルについて特に真実である。
肉、コラーゲン置換インプラント、コンタクトレンズなど)における生体適合性
合成材料としての広範囲にわたる用途のために適切である。生体医用インプラン
ト材料のための最も重要な特性および要件の1つは、それらの生体適合性(すな
わち、材料界面において生物学的組織に有害な影響がないこと)である。生体適
合性は、表面の生体接着性(bioadhesion)により密接に支配され、
そしてタンパク質の吸着は、材料の表面が生物学的流体(血液、血漿、および涙
流体など)と接触する際に材料の表面上で起こる、最初に観察可能な事象のうち
の1つである。ヒドロゲル表面上での最初のタンパク質吸着の度合は、第2の事
象(細胞および微生物のヒドロゲルへの付着など)の誘発をもたらす。細胞また
は微生物の付着は、生体医用インプラントの適切な機能を損ない得る。
性(例えば、柔軟性および可撓性)を有し、そして最も重要なことには、酸素に
対する透過性を有する。これらの特性は、ヒドロゲルマトリックスの水和の度合
いに依存する。コンタクトレンズは、その表面上に、周囲の涙流体に由来する好
ましくないタンパク質および脂質の堆積を受けやすいので、高い親水性および低
いタンパク質吸着性は、ソフトコンタクトレンズへの適用に適切なヒドロゲル材
料の最も必要とされる2つの特性である。
A)]ヒドロゲルは、コンタクトレンズ作製のための、炭水化物とのそれらの組
合せのために、最適な選択である。なぜなら、それらの固有の低いタンパク質結
合性および優れた物理的特性(光学的透明性および高い引張強度を含む)のため
である。不運なことに、これらは単独では比較的低い水取り込みおよび酸素透過
性を有し、これらの2つの特徴は、より良好な性能のために改善されなければな
らない。本発明に従う、炭水化物基、スルホキシド基、スルフィド基、またはス
ルホン基の配合は、ポリ(HEMA)ヒドロゲルの平衡水含有量を増加させ、ヒ
ドロゲルをタンパク質吸着に対してより耐性にし、高度に親水性のヒドロゲルを
生じる。
質吸着は、特にソフトコンタクトレンズ材料に有用な本発明の重要な特性である
。なぜなら、より高い平衡水含有量は、角膜へのより良好な酸素供給をもたらす
からである。
(約70重量%)を有する)は、非常に低い引張強度を有し、それ故にコンタク
トレンズ製造に使用されるには特に適切ではない。しかし、このような極度に吸
収剤様のヒドロゲル材料は、人工関節インプラント、眼内レンズなどの他の生体
医用用途のために有用である。
薬は、市販の供給者(Aldrich)から得られ、そしてこれらはさらなる精
製をすることなく使用された。試薬等級の溶媒は、FisherまたはEM S
ciences companiesから得た。
の蒸留により精製した。
−Q UF Plus水精製システムを用いて限外濾過した。
記録した。
2.50ppm、または不明瞭な場合は内部Si(CH3)3)を参照した。
についてβ=39.50ppm)を参照した。
よびムチン(III型、ブタの胃由来)は、全て、Sigmaから購入した。
錠剤(Sigma)から作製した。
kford,IL)から購入した。
ration(Albuquerque,NM,USA)およびEssilor Corporation(Paris,France)から贈与された。化学
組成の詳細を、表3に示す。
た。
ドメタン(99重量%、Aldrich、3μl小滴)の静的接触角を、ゴニオ
メーター(モデル100−00115番、Rame−Hart,Inc.,Mo
untain Lakes, NJ)を用いて測定した。
1)) メチルアミン塩酸塩(3.8g、56.3mmol)を、新たに調製されたN
aOMe溶液(メタノール中)(100mL、1.0M)にゆっくりと添加し、
そして沈殿を、重力濾過(gravity filtration)により除去
した。次いで、L−ラムノース一水和物(5.1g、28.0mmol)を添加
し、そしてこの溶液を室温にて一晩撹拌した。反応混合物をエバポレートして乾
燥させ、明るい黄色の固体の中間体化合物6を得、これをさらなる精製をするこ
となく、次の工程で用いた。この固体中間体に、500mLのメタノール、30
mLのトリエチルアミン、そして塩化アクリロイルのTHF溶液(80mL、2
5重量%体積/体積)をゆっくりと添加した。この溶液を周囲温度にて維持した
。反応混合物を4時間にわたって室温にて撹拌し、真空中で濃縮し、そして10
0mLのトリエチルアミンで希釈した。沈殿固体を、減圧濾過により除去し、そ
して濾液を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(6:1酢酸エチル/
メタノールで溶出)により精製して、3.1g(49重量%)のモノマー1を得
た。
在した。
る温度にて記録されて、ピークの帰属を単純化した。
アセトアミド(7)) 化合物7(これは、モノマー2の調製のための中間体である)の調製のために
、D−キシロース(4.0g、26.7mmol)を、室温にて、24時間、ア
リルアミン中で撹拌した。溶液を真空中でエバポレートして、そして残渣を無水
酢酸/ピリジン(1:1;vol/vol)で一晩処理した。溶液をエバポレー
トして乾燥させ、生成化合物7(9.3g(98重量%))を、わずかに着色し
た固体として得た。
、26mmol)をメタノール中に溶解させ、そしてpH9に到達するまで、ナ
トリウムメトキシドのメタノール中水溶液で処理した。溶液を室温にて4時間撹
拌した。Dowex樹脂(H+形態)を用いて溶液を中和し、脱アセチル化生成
物8を得、そしてこの溶液を濾過し、そして真空中で濃縮した。化合物8を、油
性の残渣として、定量的収率で得た。
キシロシルアセトアミド(2)) システアミン(2−アミノエタンチオール塩酸塩)(3.2g、28.2mm
ol)および脱アセチル化化合物8を、15mLの脱酸素水中に溶解させた。こ
の溶液を、窒素でパージし、そして出発物質が完全に消失するまで、窒素雰囲気
下で5時間にわたって、紫外光(254nm)を照射した。この溶液をエバポレ
ートして乾燥させ、次いで生成化合物9を、さらに精製することなく使用した。
溶解させ、そして塩化アクリロイル(10mL、123mmol)(THF中、
18重量%;vol/vol)を0℃にてゆっくりと滴下してアクリロイル化す
ることにより、モノマー2を調製した。pHを、2M KOHを用いて、8〜9
の間に維持した。溶液をカチオン交換樹脂(DOWEX樹脂H+形態)を用いて
中和し、粗生成物2を得た。4:1酢酸エチル/メタノールを用いるシリカゲル
カラムクロマトグラフィーによる精製により、5.8g(62重量%)の純粋な
モノマー2を、吸湿性固体として得た。室温にて、化合物2は、第3級アミンの
周りの回転異性体混合物として存在した。
る室温にて記録し、ピークの帰属を単純化した。
ソルビトール(D−グルカミン)10(5.0g、28mmol)を、CH3O H(120mL)およびH2O(15mL)の混合物中に溶解させ、そして氷浴 中で冷却した。KOH水溶液(2M)を定期的に添加することによって反応混合
物のpHを8と9との間に維持しながら、塩化アクリロイル(THF中2.35
Mの溶液を30mL、71mmol)を、上記溶液に滴下した。氷上でさらなる
1時間の後、揮発物を減圧下でエバポレートし、そして残渣を、5〜15%のC
H2Cl2(MeOH中)の勾配を有するシリカゲルクロマトグラフィーに供し、
化合物3(3.6g(56%))を、白色固体として得た(融点122〜123
℃)。
5mmol)を、メタノール(120mL)と水(15mL)との混合物中に溶
解させ、そして氷浴上で0〜5℃に冷却した。KOH水溶液(2M)を定期的に
添加することによって反応混合物のpHを8と9との間に維持しながら、塩化ア
クリロイル(THF中2.35M、30mL、70.5mmol)を、上記溶液
に滴下した。混合物を、さらに1時間0〜5℃で撹拌し、揮発物を減圧下でエバ
ポレートし、そして残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜15
%のCH2Cl2(MeOH中))に供し、白色固体化合物4(4.35g(69
重量%))を得た。
て、激しく撹拌している3,6,9−トリオキサデカン−1−オール、乾燥ピリ
ジン(15.3g、194mmol)および乾燥CHCl3(120mL)の冷 却混合物(0℃)に添加した。反応混合物を0℃で2.5時間撹拌した後、H2 O(100mL)を添加し、そして生成物をエーテル(150mL)で抽出した
。有機層を、150mLの2N HCl、H2O、飽和NaHCO3水溶液、およ
びH2Oで順次に洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させた。溶液を濃縮し、そし て生成物を、10%酢酸エチル(ヘキサン中)、続いて100%エーテルを用い
るシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、純粋な化合物12(25g、
86%)を、無色のオイルとして得た。
,9−トリオキサデカン−1−トシレート12(5.0g、15.7mmol)
および無水K2CO3(10.35g、75.0mmol)の混合物(2−ブタノ
ン(50mL)中)を、還流下で、激しく撹拌しながら、5時間にわたって加熱
した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、そして固体を50mLのアセトン
で洗浄した。合わせた濾液をエバポレートし、そして残渣をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル、50:50重量%ヘキサン/エーテル、エーテル、および
20:50重量%エーテル/アセトン)に供して、無色のオイル状化合物13を
得た(3.1g、76重量%)。
ジル]−D−グルカミン(5)) モノマー5の調製のために、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.6
g、12.26mmol)を、4(3,6,9−トリオキサ)デシルオキシベン
ズアルデヒド13(2.0g、7.69mmol)、DMF(80mL)中に溶
解させたD−グルカミン(1.45g、8.0mmol)、および酢酸(0.8
mL)の撹拌溶液に、室温にて、一度に添加した。曇った反応混合物は、室温で
4時間撹拌した後、透明になった。乾燥エーテル(300mL)の添加により、
生成物であるN−(4−(3,6,9−トリオキサ)デシルオキシベンジル)−
D−グルカミン(14)を形成して、明るい黄色の吸湿性固体(14)を沈殿さ
せ、これを濾過し、より多くのエーテル(50mL)で洗浄し、吸引乾燥させ、
そしてさらなる精製なしにアクリロイル化に用いた。上記固体14を、メタノー
ル(40mL)中に溶解させ、そして氷浴中で0〜5℃に冷却した。
と9との間に維持しながら、塩化アクリロイル(THF中2.35M、7.0m
L、16.45mmol)を、化合物14に滴下した。反応物を、0〜5℃で、
さらに1時間撹拌し、そして室温まで加温した。揮発の後に得られた残渣を、減
圧下でエバポレートし、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜1
2%のCH2Cl2(MeOH中))に供し、無色のゴム状化合物5(1.5g(
アルデヒド由来で40.1重量%))を得た。
のエチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、1mLの脱イオン水、
および1.5mLのエチレンと合わせた。この混合物に、(NH4)2S2O8(4
00mg/ml)の溶液とNa2S2O2(150mg/mL)の溶液(両方とも 0.5体積/重量%の量で)とを添加した。この混合物をガラス板上に注ぎ、薄
い1〜2mmのフィルムを形成し、次いで別のガラス板で覆った。均一な厚さの
フィルムを得るために、1〜2mmの厚さのガラス片を縁に沿って挿入してこの
ガラス板を分離し、そしてフィルムの厚さを規定した。重合反応を、室温にて一
晩進行させた。
て1.0重量%)と共に、ジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解させて、
10重量%溶液を形成した。混合物に、N2を20分間パージし、次いで65℃ にて、N2下にて、6時間にわたって加熱した。ポリマーを、アセトンをゆっく り添加することにより、溶液から沈殿させた。沈殿したポリマーを、再びDMS
Oに溶解させ、そしてガラス板上にキャストした。40℃で真空中にてDMSO
溶液をエバポレートすることにより、コポリマーのフィルムを得た。
イオン水中、2時間、室温で浸漬し、そして抽出した。抽出流体を捨て、新鮮な
水を1日ごと1日につき2回加え、未反応のモノマーおよび溶解性オリゴマーの
除去を確実にした。十分に含水した(hydrated)サンプルを秤量し、そ
してWh(含水)として表した。得られた軟ヒドロゲルを水から取り出し、そし
てデシケータ中、五酸化リンで、真空、室温にて、少なくとも2日間乾燥した。
脱水したサンプルを再び秤量し、そしてWd(乾燥サンプル)として表した。
および対応する含水したポリマーの重量(Wh)から、以下の式に従って決定し
た: EWC(%)=[(Wh−Wd)/Wh]×100 ここで、EWCは、平衡水含有量であり;Whは、含水したサンプルであり;そ
してWdは、乾燥サンプルである。
用いて測定した。Macromol.Chem.Phys.,195:1953
(1994)。
上に堆積したが、これは、DMSO溶液のキャスティングから測定された。典型
的なコポリマーフィルムについて、3μLのジヨードメタンまたはグリセロール
をポリマー表面上に滴下し、そして静的接触角を、この液滴の堆積後5分以内に
測定した。各サンプルについて、全6つの接触角読み取りを液滴の両側から収集
し、そしてその値を平均した(±2°)。
SC−7で行った。p(HEMA)およびHEMA−炭水化物ポリマーヒドロゲ
ルの十分に含水したサンプルを1cm×1cmの小片に切断し、そして25℃と
150℃との間で1分あたり5℃の加熱速度で窒素雰囲気下で加熱に供し、そし
てDSCを行った。スペクトルをすべての調査したHEMA−炭水化物またはH
EMA−スルホキシドヒドロゲルについて記録した。
ンプルを、デシケータ中、五酸化リンで、少なくとも2日間、室温、真空下で乾
燥した。XPS測定を、モノクロメータを備えたPerkin−Elmer 5
500スペクトロメータで行った。このスペクトルを、10-8〜10-9Torr
の範囲で真空下、MgKα X線(1253.6eV)で記録した。
−off angle)を用いて記録した。このサンプルのC、O、Nおよび/
またはSの元素組成は、3つの詳細な走査スペクトルから平均したものであった
。結合エネルギースケールの負荷(charge)補正を炭素スペクトル中の−
CH2−ピークを285.0eVに設定することによって行った。
着をコンタクトレンズに関して使用された公知の材料のタンパク質吸着と比較し
た。
.408g)(これは、0.4gのトリオレフィン、0.3gのn−プロピルオ
レエート、0.5gのリナリルアセテート(linalyl acetate)
および0.08gのジカプロインから作製される)を、0.012gのコレステ
ロールおよび0.18gのコレステロールリノレートの混合物に加え、そしてボ
ルテックスミキサーを用いて徹底的に混合し、脂質混合物Bを得た。
gのリゾチーム、0.2gのムチン、および0.04gのアルブミンと合わせ、
そしてこの固体混合物を、激しい振盪下で、200mLの19:1 PBS/H
anks平衡塩類溶液に溶解した。4℃で一晩貯蔵した後、得られたタンパク質
/脂質溶液(ATF)を1N NaOH溶液でpH7.4に調節した。ATFの
全タンパク質濃度はPierce BCAタンパク質アッセイ(Macromo
lecules,26:4825(1993))を用いて測定すると3.2mg
/mLであった。
nks平衡塩類溶液に溶解することによって作製し、最終タンパク質濃度を3.
2mg/mLとした。このタンパク質溶液を4℃で貯蔵し、そしてそれらの調製
の3週間以内で使用した。
TF中または個々のタンパク質溶液中(ヒドロゲル小片またはコンタクトレンズ
あたり2mL)に、種々の時間で浸し、インキュベートした。インキュベート後
、このヒドロゲルまたはコンタクトレンズをこのタンパク質溶液から取り出し、
すばやく蒸留水の穏やかな流れですすぎ、そして室温で、PBS溶液10mL中
で約10分間で2回振盪した。
タンパク質アッセイ試薬を用いて吸着されたタンパク質の存在についてアッセイ
した。いくつかの場合において、吸着されたタンパク質を1重量%のナトリウム
ドデシルスルフェート(SDS)溶液(レンズまたはヒドロゲル小片あたり2.
0mL)中に抽出し、そしてこの抽出物の280nmでの光学密度を相対吸着レ
ベルの測定値としてとった。結果を、HEMA−炭水化物について図10に、そ
してHEMA−スルホキシドについて図16に示す。
ルチオ−1−プロパノール(17)(12.5g、117.7mmol)および
トリエチルアミン(17.8g、177.0mmol)の混合物に、乾燥CH2 Cl2(30mL)中の塩化アクリロイル(21.3g、235.0mmol) の溶液を、2.5時間かけて攪拌しながら1滴ずつ添加した。この反応混合物を
室温まで加温し、次いでより多くのCH2Cl2(225mL)で希釈し、そして
水(250mL)中に注いだ。CH2Cl2層を飽和NaHCO3水溶液(2×1 75mL)および水(2.225mL)で洗浄した。乾燥した(Na2SO4)有
機層のエバポレーションによって黄色のオイルを得た。カラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、ヘキサン、10重量%エーテル/ヘキサン)による精製によっ
て、透明なオイル化合物18(11.4g、60重量%)(すなわち、3−メチ
ルチオ−1−プロピルアクリレート)を得た。
8)(5.95g、37.1mmol)の氷冷溶液に、m−クロロペルオキシ安
息香酸(76.5重量%、8.37g、37.1mmol)を、1.5時間かけ
て部分ずつ添加した。反応の進行をTLCによってモニターした。反応が完了し
た際に、溶媒を減圧下でエバポレートした。得られた粘性の白色固体を水(2×
100mL)で洗浄し、そしてろ過した。水の洗液を減圧下でエバポレートし、
粗生成物を黄色オイルとして得た。この粗生成物をカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル、エーテル、20重量%アセトン/エーテル、70重量%アセトン/
エーテル)によって精製し、無色のオイル化合物23(すなわち、メチル3−(
アクリロイルオキシ)プロピルスルホキシド)(4.3g、66重量%)を得た
。
) ジクロロメタン(300mL)中の3−メチルチオ−1−プロパノール(17
)(25.0g、235.5mmol)、トリエチルアミン(50.0mL、3
6.3g、359.4mmol)の混合物を、氷浴中で冷却し、そしてジクロロ
メタン(75mL)中の塩化アクリロイル(40.0mL、44.6g、495
.1mmol)の溶液を、攪拌しながら3.5時間かけて1滴ずつ添加し、その
間、温度を5℃未満に厳密に維持した。この反応混合物を200mLのジクロロ
メタンで希釈し、そして500mLの水に注いだ。有機層を、水(500mL)
、飽和ナトリウムジカーボネート水溶液(2×500mL)、および水(500
mL)で連続的に洗浄した。粗3−メチルチオ−1−プロピルアクリレート18
を含有するジクロロメタン層(約500mL)を、続く酸化工程に直接用いた。
(76.5重量%平均活性、48.0g、278.2mmol)を75分かけて
部分ずつ添加し、その間、温度を5℃未満に厳密に維持した。反応の進行をTL
Cによってモニターし、そして75分後の反応混合物中に存在する残りのスルフ
ィド−アクリレートの量に依存して、より多くのm−クロロペルオキシ安息香酸
(2〜5g)を加えた。0℃で2時間の全反応時間の後、溶媒を減圧下でエバポ
レートし、得られた固体を脱イオン水(3×200mL)で抽出し、そしてろ過
した。濾液を陰イオン交換樹脂(約25g、OH型)で1時間攪拌し、ろ過した
。濾液を、減圧下、30℃未満でエバポレートし、粗製化合物23を暗色の褐色
がかった黄色オイルとして得た(約35g)。粗生成物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、溶媒:ヘキサン/エーテル、アセトン;45:45:10%
)によって精製し、2段階で、無色オイルを得た(30.1g、72.5重量%
)。あるいは、この生成物を真空蒸留によって精製した。
のと同じ手順を、1当量でなく2当量のm−クロロペルオキシ安息香酸を使用し
たことを除いては、化合物26の調製に使用した。
mmol)、およびm−クロロペルオキシ安息香酸(9.34g、101.1m
mol)を、実施例19に記載されたように反応させた。この粗生成物をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、50重量%エーテル/ヘキサン、エーテル)
によって精製し、透明なオイルの化合物26(6.7g、70重量%)(すなわ
ち、メチル3−(アクリロイルオキシ)プロピルスルホン)を得た。
47.1mmol)、ピリジン(7.43g、94.0mmol)およびCHC
l3(47mL)の混合物に、トシルクロリド(13.47g、70.6mmo l)を攪拌しながら部分ずつ加えた。この混合物を、1時間後、室温に加温し、
そしてさらに15時間攪拌を続けた。この混合物をCH2Cl2(200mL)で
希釈し、水(2×100mL)で洗浄し、そして有機相を乾燥させた(Na2S O4)。溶媒をエバポレートし、そして得られた黄色のオイルをカラムクロマト グラフィー(シリカゲル、15重量%エーテル/ヘキサン、50重量%エーテル
/ヘキサン)によって精製し、無色のオイル(10.5g、86重量%)(すな
わち、3−メチルチオ−1−プロパノールトシレート)を得た。
(14.14g、54.3mmol)、および3−メルカプト−1−プロパノー
ル(5.0g、54.3mmol)の混合物に、カリウムtert−ブトキシド
(8.51g、80.0mmol)を一部ずつ窒素の雰囲気(blanket)
下で加え、そして得られた混合物を室温で24時間攪拌した。水(10mL)を
この反応混合物に滴下し、過剰なカリウムtert−ブトキシドをクエンチし、
そして溶媒を減圧下でエバポレートした。得られた固体をエーテル(3×100
mL)で洗浄し、そして濾過した。エーテル層を水(3×100mL)で洗浄し
、そして乾燥した(Na2SO4)。溶媒のエバポレーションによって8.7gの
明るい黄色のオイルを得た。この生成物をさらに精製することなくアクリロイル
化に使用した。
ナノール(8.65g、48.0mmol)、トリエチルアミン(7.3g、7
2.0mmol)、およびアクリロイルクロリド(8.7g、96.1mmol
)を反応させ、4,8−ジチアノニルアクリレートを黄色のオイルとして得(8
.3g)、そしてさらに精製することなく使用した。
使用した。
、およびmCPBA(9.34g、41.4mmol)を、実施例18に記載さ
れるように反応させた。粗生成物を透明なオイルとして得た。このオイルをカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、20重量%アセトン/エーテル、50重量
%アセトン/エーテル、アセトン)によって精製し、無色のオイル(これは、冷
蔵庫に置くと凝固した)を得(3.4g、5からの3工程を経て27重量%)、
化合物25であるメチル3−(アクリロイルオキシ)プロピルスルフィドを得た
。
角−)、4(−白丸−)、および5(−黒丸−)の割合の関数として水和したH
EMA−炭水化物ヒドロゲルの平衡含水率(重量%)を示す。
は5を含有する水和したHEMA−炭水化物ヒドロゲルコポリマーの示差走査熱
量測定(DSC)極大ピーク温度を示す。
ル(−白四角−)およびメチレンジヨーダイド(−白丸−)の接触角に及ぼす炭
水化物モノマー1の含量の影響を示す。
ル(−白四角−)およびメチレンジヨーダイド(−白丸−)の接触角に及ぼす炭
水化物モノマー3の含量の影響を示す。
電子分光法(XPS)調査スペクトルを示す。
ポリマーの、窒素、イオウ、炭素および酸素元素組成を示す。計算値は、実験観
測値と比較する。
ヒドロゲルの平衡含水率(EWC)を示す。
の関数としてHEMAおよびモノマー1(図8A)、2(図8B)、3(図8C
)、4(図8D)、および5(図8E)を含むHEMA−炭水化物ヒドロゲルに
吸着したタンパク質の量(マイクログラム/cm2)を示す。
4、または5を含有するHEMA−炭水化物ヒドロゲルへのアルブミンおよびリ
ゾチームの吸着(マイクログラム/cm2)を例示する。
び4を含むヒドロゲルへのタンパク質吸着を示す。図10A(マイクログラム/
cm2);図10B(材料のマイクログラム/ミリグラム)。
A−炭水化物ヒドロゲルのDSC加熱曲線(水の融解吸熱)を示す。
すスルホキシド濃度(重量%)の影響を例示する。
に及ぼすスルホキシド濃度(重量%)の影響を示す。
−スルホキシドヒドロゲルに吸着されたタンパク質の量に及ぼすスルホキシド濃
度(重量%)の影響を示す。
%)および吸着したタンパク質の量に及ぼすスルホキシド濃度(重量%)の影響
を示す。
市販のコンタクトレンズのヒドロゲルおよび3つの異なるHEMA−スルホキシ
ド処方物(F−1、F−2およびF−3)から作製されたレンズへのタンパク質
吸着(マイクログラム/cm2)を示す。
HEMA−スルホキシドまたはHEMA−スルホン中のスルフィド、スルホキシ
ドまたはスルホンの濃度(重量%)の影響(図17A)または36℃で24時間
人工涙流体中でインキュベーション後の対応するヒドロゲル上のインビトロでの
タンパク質吸着に及ぼすHEMA−スルフィド、HEMA−スルホキシドまたは
HEMA−スルホンスルホン中のスルフィド、スルホキシドまたはスルホンの濃
度(重量%)の影響(図17B)を示す。ヒドロゲルの平衡含水率(EWC、重
量%)を、各バーの下側に示す。
Claims (44)
- 【請求項1】 約1重量%〜約99重量%の濃度で存在する炭水化物を包含
する生体適合性ヒドロゲルであって、該炭水化物は、約1重量%〜約99重量%
の濃度で存在するアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリレート、メタクリ
レート、シロキサン、ビニルおよびそれらの誘導体からなる群から選択される親
水性または疎水性共重合材料と共重合される、生体適合性ヒドロゲル。 - 【請求項2】 前記共重合材料が、N−ビニル−ピロリドン、ヒドロキシエ
チルメタクリレート、メチルメタクリレート、メタクリル酸、グリセロールメタ
クリレート、1,2−ジヒドロキシプロピルメタクリレートまたはN,Nジメチ
ルアクリルアミドの誘導体である、請求項1に記載のヒドロゲル。 - 【請求項3】 前記炭水化物が、N−メチル−N−β−ラムノシルアクリル
アミド;N−[3−(2−N’−エチルプロペンアミド)チオプロピル]−β−
N−キシロシルアセトアミド;N−アクリロイル−D−グルカミン;N−アクリ
ロイル−N−メチル−D−グルカミン;およびN−アクリロイル−N−(4(3
,6,9−トリオキサ)デシロキシベンジル)−D−グルカミンの化合物からな
る群から選択される、請求項2に記載のヒドロゲル。 - 【請求項4】 前記炭水化物が、約5重量%〜約40重量%の濃度で存在し
、そして前記共重合材料が、約60重量%〜約95重量%の濃度で存在する2−
ヒドロキシエチルメタクリレートである、請求項3に記載のヒドロゲル。 - 【請求項5】 前記炭水化物が、N−メチル−N−β−ラムノシルアクリル
アミドである、請求項4に記載のヒドロゲル。 - 【請求項6】 前記炭水化物が、N−[3−(2−N’−エチルプロペンア
ミド)チオプロピル]−β−N−キシロシルアセトアミドである、請求項4に記
載のヒドロゲル。 - 【請求項7】 前記炭水化物が、N−アクリロイル−D−グルカミンである
、請求項4に記載のヒドロゲル。 - 【請求項8】 前記炭水化物が、N−アクリロイル−N−メチル−D−グル
カミンである、請求項4に記載のヒドロゲル。 - 【請求項9】 前記炭水化物が、N−アクリロイル−N−(4(3,6,9
−トリオキサ)デシロキシベンジル)−D−グルカミンである、請求項4に記載
のヒドロゲル。 - 【請求項10】 アクリルアミド官能性(官能基化)スルホキシド、スルフ
ィドまたはスルホンモノマーを包含する生体適合性ヒドロゲルポリマーであって
、該モノマーは、約1重量%〜約99重量%の濃度で存在するアクリルアミド、
メタクリルアミド、アクリレート、メタクリレート、シロキサン、ビニルおよび
それらの誘導体からなる群から選択される親水性または疎水性マトリックス共重
合材料と共重合される、ヒドロゲルポリマー。 - 【請求項11】 前記共重合材料が、N−ビニル−ピロリドン、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、メチルメタクリレート、メタクリル酸、グリセロールメ
タクリレート、1,2−ジヒドロキシプロピルメタクリレートまたはN,N,ジ
メチルアクリルアミドの誘導体である、請求項10に記載のヒドロゲル。 - 【請求項12】 前記共重合材料が、約1重量%〜約99重量%の濃度で存
在するアクリルアミド官能性(官能基化)スルホキシドモノマーと共重合したヒ
ドロキシエチルメタクリレートである、請求項11に記載のヒドロゲル。 - 【請求項13】 前記官能性(官能基化)スルホキシドモノマーが約5重量
%〜約40重量%の濃度で存在する、請求項12に記載のヒドロゲル。 - 【請求項14】 前記共重合材料が、約1重量%〜約99重量%の濃度で存
在するアクリルアミド官能性(官能基化)スルフィドモノマーと共重合したヒド
ロキシエチルメタクリレートである、請求項11に記載のヒドロゲル。 - 【請求項15】 前記官能性(官能基化)スルフィドモノマーが約5重量%
〜約40重量%の濃度で存在する、請求項14に記載のヒドロゲル。 - 【請求項16】 前記共重合材料が、約1重量%〜約99重量%の濃度で存
在するアクリルアミド官能性(官能基化)スルホンモノマーと共重合したヒドロ
キシエチルメタクリレートである、請求項11に記載のヒドロゲル。 - 【請求項17】 前記官能性(官能基化)スルホンモノマーが約5重量%〜
約40重量%の濃度で存在する、請求項16に記載のヒドロゲル。 - 【請求項18】 約5重量%〜約40重量%の濃度で存在する炭水化物を包
含するヒドロゲルから作製されたソフトコンタクトレンズであって、該炭水化物
は、約60重量%〜約95重量%の濃度で存在するアクリルアミド、メタクリル
アミド、アクリレート、メタクリレート、シロキサン、ビニルおよびそれらの誘
導体からなる群から選択される親水性または疎水性共重合材料と共重合される、
ソフトコンタクトレンズ。 - 【請求項19】 前記共重合材料が、N−ビニル−ピロリドン、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、メチルメタクリレート、メタクリル酸、グリセロールメ
タクリレート、1,2−ジヒドロキシプロピルメタクリレートまたはN,N,ジ
メチルアクリルアミドの誘導体である、請求項18に記載のレンズ。 - 【請求項20】 前記炭水化物が、N−メチル−N−β−ラムノシルアクリ
ルアミド;N−[3−(2−N’−エチルプロペンアミド)チオプロピル]−β
−N−キシロシルアセトアミド;N−アクリロイル−D−グルカミン;N−アク
リロイル−N−メチル−D−グルカミン;およびN−アクリロイル−N−(4(
3,6,9−トリオキサ)デシロキシベンジル)−D−グルカミンの化合物から
なる群から選択される、請求項19に記載のレンズ。 - 【請求項21】 前記炭水化物が約10重量%〜約20重量%の濃度で存在
する、請求項20に記載のレンズ。 - 【請求項22】 前記炭水化物が、N−メチル−N−β−ラムノシルアクリ
ルアミドである、請求項21に記載のレンズ。 - 【請求項23】 前記炭水化物が、N−[3−(2−N’−エチルプロペン
アミド)チオプロピル]−β−N−キシロシルアセトアミドである、請求項21
に記載のレンズ。 - 【請求項24】 前記炭水化物が、N−アクリロイル−D−グルカミンであ
る、請求項21に記載のレンズ。 - 【請求項25】 前記炭水化物が、N−アクリロイル−N−メチル−D−グ
ルカミンである、請求項21に記載のヒドロゲル。 - 【請求項26】 前記炭水化物が、N−アクリロイル−N−(4(3,6,
9−トリオキサ)デシロキシベンジル)−D−グルカミンである、請求項21に
記載のレンズ。 - 【請求項27】 約1重量%〜約99重量%の濃度で存在するアクリルアミ
ド、メタクリルアミド、アクリレート、メタクリレート、シロキサン、ビニルお
よびそれらの誘導体からなる群から選択される親水性または疎水性共重合材料と
共重合される、スルホキシド、スルフィドまたはスルホンを含むヒドロゲルから
作製される、ソフトコンタクトレンズ。 - 【請求項28】 前記共重合材料が、N−ビニル−ピロリドン、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、メチルメタクリレート、メタクリル酸、グリセロールメ
タクリレート、1,2−ジヒドロキシプロピルメタクリレートまたはN,N,ジ
メチルアクリルアミドの誘導体である、請求項27に記載のレンズ。 - 【請求項29】 前記ヒドロゲルが約10重量%〜約40重量%のスルホキ
シドを包含する、請求項27に記載のレンズ。 - 【請求項30】 医用インプラントまたはコンタクトレンズの作製のための
生体適合性ヒドロゲルインプラント材料であって、該材料は、約5重量%〜約5
0重量%のアクリルアミド官能性(官能基化)スルホキシド、スルフィドまたは
スルホンモノマーを包含し、該モノマーは、約1重量%〜約99重量%の濃度で
存在するアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリレート、メタクリレート、
シロキサン、ビニルおよびそれらの誘導体からなる群から選択される親水性また
は疎水性共重合材料と共重合される、材料。 - 【請求項31】 前記共重合材料が、N−ビニル−ピロリドン、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、メチルメタクリレート、メタクリル酸、グリセロールメ
タクリレート、1,2−ジヒドロキシプロピルメタクリレートまたはN,N,ジ
メチルアクリルアミドの誘導体である、請求項30に記載の材料。 - 【請求項32】 生体適合性ヒドロゲルを調製するための方法であって、以
下: (a)炭水化物、スルホキシド、スルホンまたはスルフィドモノマーを調製する
工程;および (b)該炭水化物、スルホキシド、スルホンまたはスルフィドを、水およびエチ
レングリコールジメタクリレートの存在下、約1重量%〜約99重量%の濃度で
存在するアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリレート、メタクリレート、
シロキサン、ビニルおよびそれらの誘導体からなる群から選択される親水性また
は疎水性共重合材料と共重合する工程、 のステップからなる、方法。 - 【請求項33】 ステップ(b)で、架橋剤およびインヒビターがさらに添
加される、請求項32に記載の方法。 - 【請求項34】 前記共重合材料が、N−ビニル−ピロリドン、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、メチルメタクリレート、メタクリル酸、グリセロールメ
タクリレート、1,2−ジヒドロキシプロピルメタクリレートまたはN,N,ジ
メチルアクリルアミドである、請求項33に記載の方法。 - 【請求項35】 N−メチル−N−β−ラムノシルアクリルアミド;N−[
3−(2−N’−エチルプロペンアミド)チオプロピル]−β−N−キシロシル
アセトアミド;N−アクリロイル−D−グルカミン;N−アクリロイル−N−メ
チル−D−グルカミン;およびN−アクリロイル−N−(4(3,6,9−トリ
オキサ)デシロキシベンジル)−D−グルカミンからなる群から選択される、ア
クリルアミド−官能基化炭水化物。 - 【請求項36】 すなわち、N−メチル−N−β−ラムノシルアクリルアミ
ドである、請求項35に記載の炭水化物。 - 【請求項37】 すなわち、N−[3−(2−N’−エチルプロペンアミド
)チオプロピル]−β−N−キシロシルアセトアミドである、請求項35に記載
の炭水化物。 - 【請求項38】 すなわち、N−アクリロイル−D−グルカミン;N−アク
リロイル−N−メチル−D−グルカミンである、請求項35に記載の炭水化物。 - 【請求項39】 すなわち、N−アクリロイル−N−メチル−D−グルカミ
ンである、請求項35に記載の炭水化物。 - 【請求項40】 すなわち、N−アクリロイル−N−(4(3,6,9−ト
リオキサ)デシロキシベンジル)−D−グルカミンである、請求項29に記載の
炭水化物。 - 【請求項41】 メチル−3−(アクリロイルオキシ)プロピルスルホキシ
ド、メチル−3−(アクリロイルオキシ)プロピルスルホン、およびメチル−3
−(アクリロイルオキシ)プロピルスルフィドからなる群から選択される、アク
リルアミド−官能基化化合物。 - 【請求項42】 すなわち、メチル−3−(アクリロイルオキシ)プロピル
スルホキシドである、請求項41に記載の化合物。 - 【請求項43】 すなわち、メチル−3−(アクリロイルオキシ)プロピル
スルホンである、請求項41に記載の化合物。 - 【請求項44】 すなわち、メチル−3−(アクリロイルオキシ)プロピル
スルフィドである、請求項42に記載の化合物。
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