JP2000503049A - 3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ - Google Patents

3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、下記構成単位[I]、[II]および[III]からなり、全体重量100%に対し、[I]を60〜80wt%、[II]を10〜30wt%、[III]を5〜20wt%含むことを特徴とするfoldableIOL素材に関する。式[I]中、R1 は水素原子又はアルキル基、R2 はアルキレン基を示し、該アルキレン基はOH基で置換されても、アルキレン鎖中に酸素原子を有してもよい。式[II]中、R3 は式[IIa]、[IIb]、[IIc]、(R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ水素原子又はアルキル基を示す)又は単結合、R4 は水素原子又はアルキル基、m、n、pおよびqは1〜4を示す。式[III]中、R9 は水素原子又はアルキル基、R10はアルキル基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 3成分系新規共重合体 およびその共重合体からなる眼用レンズ発明の分野 本発明は眼用レンズ、特にfoldable眼内レンズ(foldable IOL)に有用な共重 合体に関する。背景技術 眼内レンズ(IOL)は白内障手術の際除去した水晶体に代えて挿入するもの であるが、1949年に初めて移植に用いられて以来、その素材について種々の 研究がなされてきた。ところが手術方法も大きな変革を遂げ、手術方法の進歩と 共にIOLに求められる特性も変化してきた。最近では、超音波乳化吸引術等の 普及もあって、混濁した水晶体の除去等のための切開創は小さくてすむようにな り、それに従って挿入するIOLに求められる特性も変わりつつある。例えば、 小さな切開創よりの挿入を可能にするため、折り畳んだ形で挿入し、嚢内で開か せることができる、いわゆるfoldableIOLとしての特性である。そこでIOL の素材についても種々の研究がなされてきた。IOLの素材として以前よりポリ メチルメタクリレート(PMMA)、シリコーン、アクリル樹脂等が広く使用さ れているが、foldableIOLの素材としてはシリコーンやアクリル樹脂が用いら れており、最近では、エチルオキシメタクリレートとメチルメタクリレート等と の共重合体等も用いられている。また、これらの素材の研究に加えて、網膜に対 する紫外線の影響を防ぐためヒドロキシベンゾフェノンやヒドロキシフェニルベ ンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤を含有させること、さらには生体適合性の向 上、細胞等の沈着防止を目的としてIOL表面をヘパリン等のポリサッカライド 類でコーテイングすることも実際に応用されている。 ところで、本発明の特徴である、ピロリドングループを有するアクリル酸モノ マーからなる構成単位をその一部として含むポリマー、特に眼用レンズへの応用 を目的としたポリマーについての報告例としては、例えば、メタクリロイルオキ シエチル−2−ピロリドンとアクリル酸との共重合体(特開平4−28705号 公報)、アクリル酸とピロリドンがアミド結合したモノマーからなる重合体(特 開平2−43208号公報)、ポリオキシアルキレン骨格にピロリドングループ を有した重合体(特開平2−8218号公報)等があるが、特に3成分系共重合 体を開示したものとなると、ビニルピロリドンとエチルオキシメタクリル酸とメ チルメタクリレートの共重合体(特開昭53−105250号公報)、メタクリ ロイルオキシエチル−2−ピロリドンとアルキルメタクリレートとフルオロアル キルメタクリレートの共重合体(特開平5−150197号公報)等が知られて いるにすぎない。さらに、これらの研究はソフトコンタクトレンズに応用するこ とが主たる目的であり、IOLへの応用を目的としたものではなく、特に本発明 の主目的であるfoldableIOLへの応用可能性については全く報告されていない 。発明が解決しようとする課題 本発明は眼用レンズ、より詳しくいえばfoldableIOLへの応用を目的とした ものである。foldableIOLの素材を研究する際、屈折率、引っ張り強度、復元 速度を考慮する必要がある。例えば、1)屈折率が低すぎるとIOLの厚みが増 大しすぎ、高すぎると周辺部の収差が大きくなりすぎるため、適切な屈折率が必 要となる。具体的にいえば、1.4〜1.6の範囲となることが好ましい。 2)foldableIOLは、鑷子を用いて挿入操作をするため、その操作に耐える引 っ張り強度が必要となる。 3)foldableIOLは、挿入後嚢内で元の形状に復元しなければならない。復元 速度は術者の好み、能力によっても異なってくるが、一般的に復元速度が速くな るにつれ周辺組織への機械的な侵襲を与える可能性がでてくる。一方、復元速度 が遅くなり手術時間が長くなると周辺組織に悪影響を与える可能性が大きくなる 。そこでfoldableIOLには適切な復元速度が求められる。 さらに、成形の容易さも考慮する必要がある。 これらの観点を考慮し種々のfoldableIOLが実際に用いられているが、より 好ましい素材の開発が望まれていた。課題を解決するための手段 本発明者は上記課題を考慮に入れfoldableIOLにより好適に応用できる素材 を研究した結果、アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル誘導体、アクリル酸ア ルキルエステル誘導体およびピロリドングループを有するアクリル酸誘導体の3 成分からなる共重合体が特に優れた素材となり得ることを見い出した。発明の概要 本発明は、下記a)、b)およびc)で表されるモノマーを共重合させて得ら れる共重合体、下記構成単位[I]、[II]および[III]からなる共重合体および共重 合体の製造法並びにその共重合体から形成される眼用レンズに関する。 [式中、R1 は、水素原子または低級アルキル基を 示し、R2 は低級アルキレン基を示し、該アルキレン基はヒドロキシ基で置換さ れていてもよく、またアルキレン鎖の中に酸素原子を有していてもよい。以下同 じ。] [式中、R3(R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ水素原子または低級アルキル基を示す )または単結合を示し、R4 は水素原子または低級アルキル基を示し、m、n、 pおよびqは1〜4の整数を示す。以下同じ。] [式中、R9 は水素原子または低級アルキル基を示し、R10は低級アルキル基 を示す。以下同じ。] 構成単位で共重合体を示すと、下記[I]、[II]および[III]で表される構成単 位からなり、[I]が60 〜80%(「W/W」)、[II]が10〜30%(W/W)、[III]が5〜20% (W/W)で全体として100%となる。 上記各式において、低級アルキルとは、メチル、エチル、プロピル、イソプロ ピル、ブチル、イソブチル、ヘキシル等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖また は分枝のアルキルを示し、低級アルキレンとは、−CH2 −、−(CH22 − 、−(CH23 −、−C H(CH32 −、−(CH24 −、−(CH26 −、等の1〜6個の炭素 原子を有する直鎖または分枝のアルキレンを示す。 上記の内特に好ましい例を挙げると、R1 は水素原子またはメチル基で、R2 は−(CH22 −または−(CH23 −で、R3 は−OCH2 −、−OCH2 CH2 −、−NHCH2 −または単結合で、R4 は水素原子またはメチル基で 、R9 は水素原子またはメチル基で、R10はメチル基またはイソブチル基である 。 組み合わせとしては、前記の各グループの組み合わせが好ましく、特に、R1 がメチル基で、R2 が−(CH22 −で、R3 が−OCH2 CH2 −で、R4 がメチル基で、R9 がメチル基で、R10がメチル基である組み合わせが好ましい 。 本発明による共重合体の構成単位の割合は、好ましくは[I]が65〜75% (W/W)、[II]が15〜25%(W/W)、[III]が5〜15%(W/W)( 全体として100%)であり、特に好ましくは[I]が70%(W/W)、[II] が21%(W/W)、[III]が9%(W/W)である。 本発明による共重合体の好適なものは、R1が水素原子またはメチル基で、R2 が−(CH22 −または−(CH23 −で、R3 が−OCH2 −、−OC H2 CH2 −、−NHCH2 −または単結合で、R4 が水素原子またはメチル基で、R9 が水素原子またはメチル基で、R10がメチル 基またはイソブチル基であり、[I]が60〜80%(W/W)、[II]が10〜3 0%(W/W)、[III]が5〜20%(W/W)で全体として100%となる共 重合体であり、特に、R1がメチル基で、R2 がエチレン基で、R3 が−OCH2 CH2 −で、R4 がメチル基で、R9 がメチル基で、R10がメチル基であり、[ I]が70%(W/W)、[II]が21%(W/W)、[III]が9%(W/W)であ る共重合体である。 本発明の共重合体は、a)、b)およびc)の各モノマー成分を、重合開始剤 として過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、ベンゾフェノンまたはメタクリロ イルオキシヒドロキシベンゾフェノンを用いて共重合させることによって好適に 製造することができる。 一般に共重合体を製造するための重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニ トリルが最も汎用されるが、その方法では本願の目的であるfoldableIOLの素 材として満足すべき機械的強度が得られない。本発明者は重合開始剤について鋭 意研究した結果、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、ベンゾフェノンまたは メタクリロイルオキシヒドロキシベンゾフェノンを重合開始剤として用いること によってfoldableIOLの素材として満足すべき機械的強度をもった共重合体が 得られることを併せて見いだした。 また、本発明の共重合体の分子量(粘度平均分子量)としては1万以上であれ ばよい。 一般に共重合体においては、分子量は共重合体の特性にあまり影響を与えるも のではなく、重要なファクターではないが、共重合体の強度には影響を及ぼす。 共重合体の分子量と強度とは約1万以下ではほぼ直線的な比例関係にあるが、1 万を越えると強度もほぼ最大に達し、一定に近くなってくる。従って、1万以下 では安定した強度のものが得られず、また、foldableIOLとしての強度に問題 が生じるが、1万以上になるとほとんど問題がなくなる。しかし、あまりにも分 子量が高すぎるのもfoldableIOLの強度として好ましくないので、共重合体と しての好ましい分子量範囲は1万〜10万であり、後述の実施例で得られる共重 合体としての分子量もこの範囲に入るものである。 本発明の構成によると、各構成単位の比率を適宜選択することにより、屈折率 、引っ張り強度、復元速度等を所望に応じて設定することができる。 例えば、構成単位[I]の比率の増加は屈折率や復元速度にはほとんど影響をあ たえないが、引っ張り強度を少し低下させる傾向がある。構成単位[II]の比率の 増加は屈折率の上昇効果をもたらし、復元速度にはほとんど影響を与えないが、 引っ張り強度を少し低下させる傾向がある。構成単位[III]の比率の増加は復元 速度の上昇および引っ張り強度の増強をもたらすが、 屈折率は若干小さくする傾向がある。これらの特性をうまく利用することによっ て、所望のfoldableIOLを得ることができる。各構成単位の好ましい比率は前 述の通りであるが、この好ましい比率のものを用いると、屈折率が1.4〜1. 6で、復元速度が早過ぎもせず、遅すぎもしない速度すなわち3〜6秒で、引っ 張り強度が鑷子での操作に十分耐えることができる強度すなわち、実際に眼内に 挿入するとき(膨潤時)10psi 以上のfoldableIOLを得ることができる。尚 、復元速度は、前述のように術者の好みに応じて、3〜6秒±2秒程度に設定し てもよい。 foldableIOLには疎水性のものと親水性のものがあり、それぞれ目的に応じ て用いられているが、本発明の共重合体は親水性のものである。親水性のfoldab leIOLの場合、dry の状態で流通・保管し、使用前に精製水で膨潤させ眼内に 挿入する。親水性の度合いは含水率によって推し量ることができるが、foldable IOLの生体親和性、柔軟性等に影響を与える。本発明の場合には各構成単位の 比率を選択することによって含水率を選択することができる。例えば、構成単位 [I]および[II]の比率の増加は含水率を上昇させ、構成単位[III]の比率の増加は 含水率を低下させる。含水率としては25〜50%のものが好ましい。 網膜への悪影響を防ぐ目的で、IOLに紫外線吸収剤を含有させる技術が汎用 されつつあるが、本発明に おいても好適に紫外線吸収剤を含有させることができる。その含有方法としては 2つの方法がある。すなわち、紫外線吸収剤を物理的に含有させる方法と、紫外 線吸収剤を共重合体に化学的に結合させる方法である。本発明においては両方の 方法が利用できる。特に、化学的方法の場合IOL使用時に紫外線吸収剤がIO Lより漏出しないという大きなメリットがある。 化学結合とは、紫外線吸収剤自体が重合性二重結合を有する化合物であって、 前述したモノマーと共重合して共重合体に組み込まれてもよいことを意味する。 紫外線吸収剤の含有量は全体からみるとごく少量であり、共重合体自体の特性に ほとんど影響を与えないが、多すぎると共重合体は脆くなってくる。その含有量 は共重合体の0.5〜2.0%(W/W)が好ましく、より好ましくは0.8〜 1.5%(W/W)である。 紫外線吸収剤の種類としてはIOLに使用し得るものであれば特に限定されない が、例を挙げるとベンゾフェノン系やベンゾトリアゾール系のものまたはそれら のアクリル酸誘導体が用いられ、具体的にはヒドロキシベンゾフェノンやヒドロ キシベンゾトリアゾールまたはそれらのアクリル酸誘導体、例えば4−メタクリ ロイルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノンが好適である。 本発明共重合体は分子間架橋されていてもよく、架 橋させることによって物理的強度や吸水率の調整がはかれる。架橋剤としてはア クリレート系またはアクリルアミド系架橋剤が挙げられ、具体的例示としては、 エチレングリコール ビスメタクリレート、ジエチレングリコール ビスメタク リレートまたはN,N´−メチレン ビスアクリルアミドが挙げられる。架橋剤 の使用量が多くなるとポリマーは硬くなり、復元速度は速くなるが、反面脆くな る。その使用量としては、共重合体量の0.01〜2.0%(W/W)が好まし く、0.1〜1.5%(W/W)がより好ましく、0.5〜1.0%(W/W) が特に好ましい。 生体適合性の向上、細胞等の沈着防止を目的としてIOL表面をポリサッカラ イド類でコーテイングする技術が最近用いられつつあるが、本発明共重合体は末 端に遊離のヒドロキシ基を有するため、ポリサッカライド類と共有結合させるこ とが可能であり、コーテイングの剥離という問題は生じない。またこの共有結合 もきわめて容易に形成させることができ、例えば、ジビニルスルホンを用いて処 理するだけで完了する。ポリサッカライド類としてはヘパリンもしくはヒアルロ ン酸またはその塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)が好適である。 さらに、本発明共重合体の特徴として、特徴的モノマー成分である、ピロリド ングループを含むアクリル酸誘導体すなわち成分b)と、成分a)とのモノマー 反応率(monomer reactivity ratio,MRR )のr1 ×r2 が1.0に近いことが 挙げられる。r1 ×r2 が1.0に近いことは、理想的重合ができることを示し ている。成分a)が2−ヒドロキシエチル メタクリレート、成分b)がN−ピ ロリドノエチル アクリレートである場合を具体的例にとると、r1 ×r2 は1 .03となる。このMRRの測定はMayo-Lewisの方法(J.Am.Chem.Soc.,199 4,66,1594)に従って行った。 本発明は可撓性のある柔軟なIOL素材に関するが、そのようなIOLの場合 これを鑷子で挟んで操作するとき、IOL表面に鑷子の跡が残りIOLが復元す るまで時間がかかることがある。しかし、本発明の共重合体は復元性に優れてお り、そのような問題も解消できる。 通常のシリコーン系IOLの移植後、後発白内障の治療にレーザー光線を使用 すると、レンズが混濁し、透明性が損なわれることがある。また周辺部も少し変 性が起こり、視野が若干損なわれる可能性もある。しかし、本発明の共重合体の 場合には、そのような混濁は認められず、透明性の維持も可能であり、また周辺 部の変性もほとんど起こらない。本発明の共重合体は実際に使用される形のfold ableIOLに容易に成形できる。その成形方法は公知である。本発明の共重合体 はfoldableIOLに特に好適であるが、その特有の性 質からソフトコンタクトレンズにも好適に応用できるものである。 以下、本発明を実施するための形態を実施例によって具体的に説明する。参考実施例(モノマーの合成) 参考実施例1 2−(2−ピロリドン−1−イル)エチル アクリレート(PyEA )の合成 1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドン(50ml)およびトリエチ ルアミン(85ml)のクロロホルム(150ml)溶液に、撹拌しながらアク リル酸クロリド(50ml)のクロロホルム(100ml)溶液を2時間で滴下 した。反応液を4℃で20時間、50℃で2時間撹拌し、冷却後濾過した。濾液 を15%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、減圧濃縮した。得られる油状物を減圧 蒸留し標記化合物を70%の収率で得た。 bp:112〜113℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3):6.14(m,3H),5.80(s,1H),4.30(t,2H),3.60(m,4H) ,2.20(m,4H)IR(KBr,c-1):1735,1676,1639,1361 参考実施例1と同様にして以下の化合物が得られた。 ・2−(2−ピロリドン−1−イル)エチル メタク リレート(PyEMA) bp:120〜122℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3):6.10(s,3H),5.59(s,1H),4.29(t,2H),3.59(m,4H ),2.30(m,4H),1.94(m,3H) IR(KBr,cm-1),1735,1676,1639,1361 ・2−ピロリドン−1−イルメチル アクリレート(PyMA) bp:92〜93℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3):6.34-6.83(m,2H),6.06-6.12(m,1H),5.37(m,2H),3 .57-3.69(m,2H),1.91-2.50(m,4H) IR(KBr,cm-1):1708,1639,1415 ・2−ピロリドン−1−イルメチル メタクリレート (PyMMA) bp:95〜96℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3):6.13-6.16(s,1H),5.59-5.61(m,1H),5.41(s,2H),3 .55(t,2H),1.9-2.43(m,4H),1.96(m,3H) IR(KBr,cm-1):1716,1636,1420 参考実施例2 N−(2−ピロリドン−1−イルメチル)アクリルアミド(PyMAm )の合成 1−メトキシメチル−2−ピロリドン(65.6g )、アクリルアミド(75.5g)、トルエンスルホン酸(0.20g)および フェノチアジン(0.20g)の混合物を、生成するメタノールを留去しながら 、窒素雰囲気下150℃で1時間撹拌した。残渣を冷却し、アセトンより再結晶 して標記化合物を40%の収率で得た。 mp:73〜74℃ NMR (ppm,TMS,CDCl3):7.31(m,1H),6.19-6.31(m,2H),5.56-5.72(m,1H) ,4.75-4.81(d,2H),3.50-3.66(t,2H),1.91-2.44(m,4H) IR(KBr,cm-1):3440,1680,1200-1600 参考実施例2と同様にして以下の化合物が得られた。 ・N−(2−ピロリドン−1−イルメチル)メタクリルアミド(PyMMAm) mp:101〜102℃ NMR (ppm,TMS,CDCl3):6.70(s,1H),5.69(s,1H),5.35(s,1H),4.70-4.80 (d,2H),3.45-3.62(t,2H),1.95-2.45(m,7H) 参考実施例3 1−アクリロイル−2−ピロリドン(NAPy)の合成 2−ピロリドンおよびアクリロイル クロリドを用い、参考実施例1と同様に 操作して70%の収率で標 記化合物を得た。 bp:85〜86℃/0.5Torr NMR (ppm,TMS,CDCl3): 7.31-7.65(m,1H),6.56-6.59(m,1H),5.74-5.96 (m,1H),3.77-3.96(m,2H),2.52-2.73(m,2H),1.85-2.24(2m,2H) IR(KBr,cm-1):1737,1679,1408 参考実施例3と同様にして以下の化合物が得られた。 ・1−メタクリロイル−2−ピロリドン(NMAPy) bp:88〜89℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3):5.28-5.34(s,2H),3.72-3.90(m,2H),2.57-2.67(m,2 H),2.00-2.16(m,2H),1.97-1.99(s,3H) IR(KBr,cm-1):1745,1676,1403実施例 共重合体の合成およびその共重合体からなるシートの作成 実施例1 2−ヒドロキシエチル メタクリレート(HEMA)、2−(2−ピロリド ン−1−イル)エチル メタクリレート(PyEMA)およびメチル メタクリレート (MMA)からなる共重合体(HEMA-PyEMA-MMA)の合成およびその共重合体からなる シートの作成 HEMA、PyEMA およびMMA を70/20/10(v/ v;w/wに換算すると70/21/9)の割合で混合し、さらに0.2重量% の過硫酸カリウムおよび10重量%の水を加え混合したものを、スペーサーでも って0.5mm または0.1mm の間隔を保ち、クランプで固定した2枚のガラス板(6 cm×5cm、シリコーン系シール化剤を使って処理したもの)の間に入れ60 ℃で22時間ラジカル重合させ、90℃で2時間処理し重合を完成させた。この シートをガラス板よりはずし、精製水に浸して未反応のモノマーを除去して目的 とする共重合体のシートを得た。尚、2枚のガラス板の間隔は所望に応じて選択 する。 実施例1と同様にして以下の共重合体およびそれからなるシートを得た。 HEMA-PyEA-MMA, HEMA-PyMA-MMA, HEMA-PyMMA-MMA, HEMA-NAPy-MMA, HEMA-PyMAm-MMA,HEMA-PyMMAm-MMA, HEA-PyEA-MA, HEA-PyMAm-MA, HPMA-PyEA-MMA, HEMA-PyE 上記の略語は以下の化合物を示す(以下同じ); HEMA:2−ヒドロキシエチル メタクリレート HEA :2−ヒドロキシエチル アクリレート HPMA:2−ヒドロキシプロピル メタクリレート NAPy:1−アクリロイルオキシ−2−ピロリドン PyEA:2−(2−ピロリドン−1−イル)エチル ア クリレート PyEMA:2−(2−ピロリドン−1−イル)エチルメタクリレート PyMA:2−ピロリドン−1−イルメチル アクリレート PyMMA:2−ピロリドン−1−イルメチル メタクリレート PyMAm:N−(2−ピロリドン−1−イルメチル)アクリルアミド PyMMAm:N−(2−ピロリドン−1−イルメチル)メタクリルアミド MMA :メチル メタクリレート MA:メチル アクリレート i-BuMA:イソブチル メタクリレート NMAPy:1−メタクリロイル−2−ピロリドン これらの共重合体およびそのシートは下記実施例2の方法を用いても作成する ことができる。 実施例2 共重合体の光重合による合成およびその共重合体からなるシートの作 成 HEMA、PyEMA およびMMA を70/20/10(v/v;w/wに換算すると7 0/21/9)の割合で混合し、さらに2重量%のベンゾフェノン(または4− メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノ ン)および0.4重量%のN,N−ジメチルアミノエチル メタクリレートを加 え混合したものを、スペーサーでもって0.5 mmまたは0.1mm の間隔を保ち、クラ ンプで固定した2枚のガラス板(6cm×5cm、シリコーン系シール化剤を使 って処理したもの)の間に入れ80w水銀ランプで48時間紫外線照射し光重合 させた。このシートをガラス板よりはずし、精製水に浸して未反応のモノマーを 除去して目的とする共重合体のシートを得た。尚、2枚のガラス板の間隔は所望 に応じて選択する。 実施例3 架橋した共重合体の合成およびそれからなるシートの作成 実施例1の操作において、ラジカル重合させる前の混合物に、1.0重量%の エチレングリコール ビスメタクリレート(EGMA)を加え、以下実施例1と同様に 操作して分子間架橋した共重合体およびそれからなるシートを得た。 架橋剤としてEGMAの代わりにジエチレングリコール ビスメタクリレート(DEG MA)の様な他のビスメタクリレート、N,N′−メチレン ビスアクリルアミド の様なビスアクリルアミドを使用することができ、また架橋剤の含量も所望に応 じて選択できる。 実施例1または3の方法により作成した共重合体のシートについて物理化学的 性質を表1に示す。表中、 *マークをつけたものは実施例3の方法により作成したものを、その他は実施例 1および2の方法により作成したものを示す。 また、実施例2は光重合法を用いた別途合成法であるが、得られる共重合体の物 理化学的性質は実施例1で得られたものと同じであった。 *:実施例3に従って合成した架橋された共重合体 表1に示した物理化学的性質の測定は以下のようにして行った。 ・含水率:円盤状に切り出した共重合体シートを水中(0℃、2日間以上)に入 れ含水量を平衡状態にさせた後、表面に付着した水分をふき取り重量を計りW1 とする。共重合体を減圧下60℃、48時間脱水処理をし、乾燥状態の重量を計 りW2 とする。 (W1 −W2 )/W1 を計算し含水率を算出した。 ・屈折率:Abbe屈折計を用いて測定した。 ・引っ張り強度:YQ-Z-7測定装置を用い12cm/minの引っ張り速度で測定した。 単位はpsi で表す。“wet”とはシートを水で膨潤させ平衡に達した状態を示し 、“dry”とはシートを作成したときの状態を示す。 ・復元速度:水で膨潤させ平衡に達したシートを3.0×3.0cm の大きさに切り、 ピンセットで折り畳んだ後、元の状態に復元するまでの時間を測定した。適用で きる時間は3〜6秒±2秒程度であるが、好ましい時間すなわち3〜6秒の範囲 に入っておれば“適合”とした。 実施例4 紫外線吸収剤を含んだ共重合体の合成およびそれからなるシートの作 成 実施例1の操作において、ラジカル重合させる前の混合物に、0.8〜1.5 重量%の4−メタクリルオ キシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン(MAHBP)を加え、以下実施例1と同様に操 作して紫外線吸収剤を化学結合をした形で含んだ共重合体およびそれからなるシ ートを得た。 このシートの紫外線吸収スペクトルを測定(Shimazu UV-250)したところ、40 0nm 以下の波長を良好に吸収した。紫外線吸収剤を選択することによって、吸収 波長の範囲を変えることができる。 実施例5 ポリサッカライド類によるシート表面の加工 実施例1で作成した共重合体シートをヘパリン水溶液(5%)に24時間入れ た後、1時間空気にさらした。そのシートをジエチル スルホン(0.1%)を 含む炭酸ナトリウム緩衝液(pH11)に40℃で浸した後、リン酸緩衝液で洗 浄し、ついで水で十分洗浄してヘパリンがヒドロキシグループと共有結合をした 状態のシートを作成した。 ポリサッカライド類としてヘパリンの代わりにヒアルロン酸ナトリウムを用い ても同じ様なシートを得ることができる。 参考実施例4 モノマー反応率(monomer reactivity ratio,MRR)の測定 本発明ポリマーにおいて、特徴的モノマー成分であ る、ピロリドングループを含むアクリル酸誘導体(例:PyEA)と、重合する相手 のモノマー(例:HEMA)とのモノマー反応率(monomer reactivity ratio,MRR )を測定した。 HEMA1部に対しPyEAを1〜10部の範囲で変動させてを混合し、重合開始剤、 アゾビスイソブチロニトリルを加えて、ガス抜きした密封ガラス容器に入れ、6 0℃で10〜45分間処理することにより、ポリマー化を10%以下にコントロ ールした。反応後石油エーテル中で得られた共重合体を沈殿させた。共重合体中 のPyEAの量を窒素量の分析により求めた。Mayo-Lewis法(J.Am.Chem.Soc.,1 994,66,1594)に従ってPyEA/HEMA の反応比率r1 およびr2 を求めた。r1 は 0.43でr2 は2.40となり、モノマー反応率のr1 ×r2 は1.03とな った。発明の効果 本発明は眼用レンズ、特にfoldableIOLに好適に用いられる新規共重合体を 提供する。そのメリットを以下にまとめる。 1)折り畳んだ状態から速やかな復元性を示す。 2)好ましい屈折率を示す。 3)物理的強度(引っ張り強度)が優れている。 4)各モノマーの比率を変えることにより所望の性質にすることができる。 5)鑷子で操作しても、その痕が残らない。 6)レーザー光を当てても混濁を起こさず、透明性を維持できる。 7)ヒドロキシ基を分子内に有するので共重合体の生成後に水和させることがで きる。 8)表面がポリサッカライドで容易に加工でき、しかも共有結合の状態になるの で、脱離しない。 9)分子間架橋が容易にできる。 10)本発明ポリマーにおいて、特徴的モノマー成分である、ピロリドングルー プを含むアクリル酸誘導体すなわち成分b)と、成分a)とのモノマー反応率( monomer reactivity ratio,MRR)のr1 ×r2 が1.0に近い。r1 ×r2 が 1.0に近いことは、理想的重合ができることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C08F 220/28 220:36 220:12) 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記[I]、[II]および[III]で表される構成単位からなり、[I]が60 〜80%(W/W)、[II]が10〜30%(W/W)、[III]が5〜20%(W /W)で全体として100%となる共重合体。 [式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を示し、R2 は低級アルキレン 基を示し、該アルキレン基はヒドロキシ基で置換されていてもよく、またアルキ レン鎖の中に酸素原子を有していてもよい。] [式中、R3(R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ水素原子または低級アルキル基を示す )または単結合を示し、R4 は水素原子または低級アルキル基を示し、m、n、 pおよびqは1〜4の整数を示す。] [式中、R9 は水素原子または低級アルキル基を示し、R10は低級アルキル基 を示す。] 2. 分子量が1万〜10万である請求項1記載の共重合体。 3. R1 が水素原子またはメチル基で、R2 が−(CH22 −または− (CH23 −である請求項1記載の共重合体。 4. R3 が−OCH2 −、−OCH2 CH2 −、−NHCH2 −または単 結合で、R4 が水素原子またはメチル基である請求項1記載の共重合体。 5. R9 が水素原子またはメチル基で、R10がメチル基またはイソブチル 基である請求項1記載の共重合体。 6. R1 が水素原子またはメチル基で、R2 が−(CH22 −または− (CH23 −で、R3 が−OCH2 −、−OCH2 CH2 −、−NHCH2 − または単結合で、R4 が水素原子またはメチル基で、R9 が水素原子またはメチ ル基で、R10がメチル基またはイソブチル基である請求項1記載の共重合体。 7. R1 がメチル基で、R2 が−(CH22 −で、R3 が−OCH2 C H2 −で、R4 がメチル基で、R9 がメチル基で、R10がメチル基である請求項 1記載の共重合体。 8. [I]が65〜75%(W/W)、[II]が15〜25%(W/W)、[II I]が5〜15%(W/W)で全体として100%となる請求項1記載の共重合体 。 9. [I]が70%(W/W)、[II]が21%(W/W)、[III]が9%(W /W)である請求項1記載の共重合体。 10. [I]、[II]および[III]の構成単位からなることを特徴とする共重 合体であって、R1 が水素原子またはメチル基で、R2 が−(CH22 −また は−(CH23 −で、R3 が−OCH2 −、−OCH2 CH2 −、−NHCH2 −または単結合で、R4 が水素原子またはメチル基で、R9 が水素原子または メチル基で、R10がメチル基またはイソブチル基であり、[I]が60〜80%( W/W)、[II]が10〜30%(W/W)、[III]が5〜20%(W/W)で全 体として100%となる共重合体。 11. R1 がメチル基で、R2 がエチレン基で 、R3 が−OCH2 CH2 −で、R4 がメチル基で、R9 がメチル基で、R10が メチル基であり、[I]が70%(W/W)、[II]が21%(W/W)、[III]が9 %(W/W)である請求項1記載の共重合体。 12. 紫外線吸収剤を含有する請求項1記載の共重合体。 13. 紫外線吸収剤の含有形態が、共重合体に化学結合した形となってい ることを特徴とする請求項12記載の共重合体。 14. 紫外線吸収剤の含有量が、共重合体の0.5〜2.0%(W/W) である請求項13記載の共重合体。 15. 紫外線吸収剤の含有量が、共重合体の0.8〜1.5%(W/W) である請求項13記載の共重合体。 16. 紫外線吸収剤がヒドロキシベンゾフェノンである請求項12記載の 共重合体。 17. 紫外線吸収剤がヒドロキシベンゾフェノン残基またはベンゾトリア ゾール残基を含有するアクリル系化合物である請求項12記載の共重合体。 18. アクリレート系またはアクリルアミド系架橋剤で架橋されている請 求項1記載の共重合体。 19. 架橋剤がエチレングリコール ビスメタクリレート、ジエチレング リコール ビスメタクリレートまたはN,N′−メチレン ビス(アクリルアミ ド)から選択され、その架橋剤の量が共重合体の0.01〜2.0%(W/W) である請求項18記載の共重合体。 20. 架橋剤の量が共重合体の0.1〜1.5%(W/W)である請求項 18記載の共重合体。 21. 架橋剤の量が全モノマー量の0.5〜1.0%(W/W)である請 求項18記載の共重合体。 22. ポリサッカライド類で表面加工された請求項1、12または請求項 18記載の共重合体。 23. 表面加工が共重合体とポリサッカライドの共有結合によりなされて いる請求項22記載の共重合体。 24. 共有結合の形成がジビニルスルホンを用いることによってなされて いる請求項22記載の共重合体。 25. ポリサッカライド類がヘパリンもしくはヒアルロン酸またはその塩 である請求項22記載の共重合体。 26. 請求項1、12、18または22記載の共重合体で成形された眼用 レンズ。 27. 請求項1、12、18または22記載の共重合体で成形されたfold able眼内レンズ。 28. 請求項1、12、18または22記載の共重合体で成形されたもの であって、下記特性を有するfoldable眼内レンズ。 a)屈折率が1.4〜1.6 b)折り畳んだ状態から元の状態に復元する速度が3〜6秒 c)膨潤時の引っ張り強度が10psi 以上 29. 請求項1記載の共重合体で成形され、その共重合体の中に紫外線吸 収剤を含み、それらが架橋剤で架橋され、さらに共重合体表面がポリサッカライ ド類で表面加工されたfoldable眼内レンズ。 30. 紫外線吸収剤がベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系またはヒ ドロキシベンゾフェノン残基若しくはベンゾトリアゾール残基を含有するアクリ ル系化合物から選択され、架橋剤がアクリレート系またはアクリルアミド系架橋 剤から選択され、ポリサッカライド類がヘパリン若しくはヒアルロン酸またはそ の塩類から選択されたものである請求項29記載のfoldable眼内レンズ。 31. 下記a)、b)およびc)を共重合させて得られる共重合体。 [式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を示し、R2 は低級アルキレン 基を示し、該アルキレン基 はヒドロキシ基で置換されていてもよく、またアルキレン鎖の中に酸素原子を有 していてもよい。] [式中、R3(R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ水素原子または低級アルキル基を示す )または単結合を示し、R4 は水素原子または低級アルキル基を示し、m、n、 pおよびqは1〜4の整数を示す。] [式中、R9 は水素原子または低級アルキル基を示し、R10は低級アルキル基 を示す。] 32. 分子量が1万〜10万である請求項第31項記載のポリマー。 33. 請求項第31項に規定するa)、b)およびc)の各成分を、過硫 酸カリウム、過硫酸アンモニウム、ベンゾフェノンまたはメタクリロイルオキシ ヒドロキシベンゾフェノンを重合開始剤として用いて 共重合させることを特徴とする請求項第31項記載の共重合体の製造法。
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