JP2001515905A - ピロロピロロン誘導体 - Google Patents

ピロロピロロン誘導体

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JP2001515905A JP2000510741A JP2000510741A JP2001515905A JP 2001515905 A JP2001515905 A JP 2001515905A JP 2000510741 A JP2000510741 A JP 2000510741A JP 2000510741 A JP2000510741 A JP 2000510741A JP 2001515905 A JP2001515905 A JP 2001515905A
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Abstract

(57)【要約】 本発明によれば、下式(I)の化合物(相対立体化学を示す)が提供される。 【化1】 (式中、R、RおよびR は本明細書に記載の通りである )。式(I)の化合物は、中でも、慢性気管支炎の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、治療的に活性な二環式化合物と、それらを製造するための方法と 、それらを含有する薬学的組成物と、化学療法におけるそれらの使用とに関する
。詳細には、本発明者らは炎症性疾患を治療する際に有効である新規二環式化合
物群を見いだした。
【0002】 炎症は組織の損傷および微生物の侵入に対する一次応答であり、循環液中の白
血球の血管内皮への結合および血管外遊出によって特徴づけられる。循環液中の
白血球には好中球、好酸球、好塩基球、単核球およびリンパ球.が含まれる。炎 症の形態が異なると、浸潤性白血球の種類も異なる。
【0003】 炎症過程は、感染、組織の損傷および自己免疫反応を含む数多くの方法で誘発
され得る。炎症過程の一部として、組織の病変部位において好中球が血流中から
組織内に移動する。好中球は多大な数の異なる細胞内顆粒を含有し、炎症部位に
おいて活性化されると、これらの顆粒の内容物が組織内に分泌される。種類が異
なる顆粒は種々の酵素および他のタンパク質を含有し、その多くは抗菌特性を有
する。
【0004】 アズール顆粒中に見いだされる酵素の1種は好中球エラスターゼである。好中
球エラスターゼは生体内において広範なスペクトルの活性を有する。例えば、肺
では、この酵素は粘液の産生を増加し、上皮の細胞組成を変化させる。この酵素
はまた多くの組織の微小循環の血管透過性の変化を生じ、数多くの結合組織成分
に対する強力な破壊因子である。
【0005】 生体内には抗トリプシンおよび白血球プロテアーゼ阻害剤を含む、エラスター
ゼの内因性阻害剤が存在するが、エラスターゼの活性は、気道、関節および皮膚
の炎症性疾患を含む数多くの疾患状態の病因に関係している。この酵素はまた、
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)および外傷および/または敗血症によって生じ
る他の急性炎症性症状の一部またはほとんどの原因となっている。
【0006】 本発明者らは、好中球エラスターゼを阻害する新規な化合物群を見いだした。
従って、これらの化合物は、エラスターゼ活性が関係する疾患の症状の治療およ
び改善に治療的に有用である可能性がある。
【0007】 このように、本発明の一態様によると、本発明者らは式(I)の化合物並びに
その塩および溶媒和物(以降、「本発明の化合物」とよぶ)を提供する。
【化1】 (相対立体化学を示す) (式中、 RはC1−6アルキルであり、 RはC2−4アルキルまたはC2−4アルケニルであり、 XはCOまたはSOであり、 Rは、 (a)C2−6アルケニルNR、 (b)(CHQ(CHNRによって置換されたフェニル
、 (c)(CHQ(CHNRによって置換されたN、Sお
よびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテ
ロ環状芳香環 (d)NHCOC1−8アルキルによって置換されたフェニル、 (e)フェニル環またはヘテロ環状環が、C1−4アルキル、C1−4アル
コキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1つ以上の基によってさらに置換
された(b)、(c)または(d)に規定される基、または (f)C1−8アルキルNR であり、 RおよびRは、独立に、水素、C1−8アルキル、−(CH1−4CO
NR、COC1−4アルキルまたは(CH0−2Ph(Phは、選択
的に、1つ以上のC1−4アルキル基または水素基によって置換されたフェニル
である)であるか、またはNRは、一体として、アゼチジニル、ピロリジ
ニル、ピペリジニル、アゼピニル、モルホリニル、ピペラジニルもしくはN−C 1−6 アルキル−ピペラジニルまたは選択的に1つ以上のC1−4アルキル基、
CONR基もしくはCOOR基によって置換されたこのようなヘテロ環
状環であり、 Qは単結合、S、OまたはNRであり、 aは0〜4、bは2〜4で、ただし、Qが単結合である場合以外はa+bは2〜
6の範囲内にあり、Qが単結合である場合には、bは0または1で、a+bは0
〜6の範囲内であってもよく、 R、RおよびRは、独立に、水素またはC1−4アルキルである)。
【0008】 式(I)はキラル中心の相対立体化学を示す。本発明はラセミ体の本発明の化
合物だけでなく一方の鏡像体が優勢である、すなわち一方の鏡像体が主に存在す
る形態の本発明の化合物を含む。一般に、好ましくは、鏡像異性的に純粋な形態
の式(I)の化合物を提供し、特に詳細には鏡像体は式(1)に示す絶対立体化
学を有する。
【0009】 本発明はまた、式(I)の化合物の生理学的に許容可能な塩を含む。好適な無
機および有機酸塩には塩酸塩および酒石酸塩が含まれる。
【0010】 本発明において使用する場合には、「アルキル」は分岐鎖および直鎖アルキル
を含み、炭素原子が3つ以上存在する場合にはシクロアルキルがふくまれてもよ
い。
【0011】 RがC2−8アルケニルNRである場合には、その例はCH=CHC
NRを含む。
【0012】 RがNHCOC1−8アルキルによって置換されたフェニルである場合には
、その例はNHCOMeによって置換されたフェニルを含む。
【0013】 RがC1−8アルキルNRである場合には、その例は(CH
を含む。
【0014】 Rが置換された5または6員ヘテロ環状芳香環である場合には、ヘテロ環の
例にはフラン、ピロール、チオフェン、イミダゾール、チアゾール、イソキサゾ
ール、ピラゾール、ピラジンおよびピリジンが含まれる。
【0015】 RおよびRが、独立に、C1−8アルキルである場合には、その例にはメ
チルおよびシクロプロピルが含まれる。
【0016】 RおよびRが、独立に、(CH1−4CONRである場合には
、その例にはCHCONMeが含まれる。
【0017】 RおよびRが、独立に、COC1−4アルキルである場合には、その例に
はCOMeが含まれる。
【0018】 好適なRアルキル基にはメチル、エチルおよびプロピルが含まれる。
【0019】 好ましくは、Rはメチルまたはエチルであり、特にメチルである。
【0020】 好ましくは、Rはイソプロピルまたはプロピルであり、特にイソプロピルで
ある。
【0021】 好ましくは、XはCOである。
【0022】 好ましくは、Rは、 (a)C2−8アルケニルNR、 (b)(CHQ(CHNRによって置換されたフェニル
、 (c)(CHQ(CHNRによって置換されたN、Sお
よびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテ
ロ環状芳香環、 (d)NHCO1−8アルキルによって置換されたフェニル、または (e)フェニル環またはヘテロ環状環が、C1−4アルキル、C1−4アル
コキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1つ以上の基によってさらに置換
された(b)、(c)または(d)に規定される基 である。
【0023】 特に好ましくは、Rは、 (a)C2−8アルケニルNR、 (b)(CHQ(CHNRによって置換されたフェニル
、 (c)(CHQ(CHNRによって置換されたN、Sお
よびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテ
ロ環状芳香環、または (d)フェニル環またはヘテロ環状環が、C1−4アルキル、C1−4アル
コキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1つ以上の基によってさらに置換
された(b)または(c)に規定される基 である。
【0024】 好ましくは、RおよびRは、独立に、水素もしくはC1−8アルキルであ
り、または、NRは、選択的にC1−8アルキルまたはフェニル(選択的
に、ハロゲンまたはC1−4アルキルによって置換された)フェニルによってN
−置換されたピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルもしくはピペラジニル
である。
【0025】 好ましくは、Qは単結合であり、a+bは1または2である。
【0026】 本発明の化合物が好中球エラスターゼ活性を阻害する可能性は、例えば、以下
のインビトロアッセイおよびインビボアッセイを使用して証明することができる
【0027】ヒト好中球エラスターゼのインビトロアッセイ アッセイ内容物: 50mMのトリス/HCl(pH8.6) 150mMのNaCl 11.8nMの精製ヒト好中球エラスターゼ 10mMのストックジメチルスルホキシド溶液を水で希釈した好適な濃度の試験
対象化合物。上記の値は基質溶液を添加した後の最終濃度である(以下参照)。
【0028】 上記の混合物を30℃において15分間インキュベーションし、その間に、0
.6mMのMeO−スクシニル−アラニル−アラニル−プロリル−バリル−p−
ニトロアニリドを添加後に、バイオテック(Bio Tek)3401プレート
−リーダーで10分間残存するエラスターゼ活性を測定する。405nmにおけ
る吸光度の増加速度がエラスターゼ活性と比例する。酵素活性を阻害剤の濃度お
よびカーブフィッティングソフトウェアーを使用して測定したIC50に対して
プロットする。
【0029】ヒト好中球エラスターゼ阻害剤のインビボにおける活性: 細胞内エラスターゼ阻害を評価するためのIL−8誘導型肺浸潤物を使用した経 口インビボモデル 成体ハムスター(100〜150g)を無作為に群(n=4)に分け、終夜絶
食させた。ガス麻酔(3%イソフルオラン)下、動物に、賦形剤としての水また
は予備溶解した化合物を含有する水1mL/100gを経口投与する。同時また
はその後に、麻酔下で、動物に1μg組換えヒトIL−8を100μLの滅菌生
理食塩液に加えたものを気管内投与する。IL−8投与の6時間後に、腹腔内ペ
ントバルビトン(pentobarbitone)を使用して動物を犠牲にする
。肺を2×2.5mLの滅菌生理食塩液で洗浄し、大腿を切開により切除する。
【0030】 洗浄によって回収した好中球および大腿骨骨髄から細胞内エラスターゼを調製
する。これは、好中球を超音波処理し、遠心分離して細胞内顆粒を得ることによ
って実施される。これらは凍結/解凍および超音波処理によって破壊される。化
合物の有効性を評価し、好中球の回収率を正規化するために、これらの試料につ
いてエラスターゼおよびミエロペルオキシダーゼアッセイを実施する。
【0031】 従って、本発明の化合物は、エラスターゼ活性が関係する疾患の症状の治療お
よび改善に治療上有用である可能性がある。このような疾患には、特には、慢性
気管支炎を含む気管支炎が含まれる。また、任意の慢性閉塞性肺疾患(COPD
)が含まれる。
【0032】 本発明の化合物が有用な効果を有する可能性のある疾患状態の例には、(慢性
気管支炎を含む)気管支炎、気管支拡張症、喘息などの気道の炎症性疾患および
肺の反応亢進状態、急性呼吸窮迫症候群および敗血症性ショック、肺気腫および
嚢胞性線維症などの肺の炎症症状または破壊症状並びに皮膚疾患(例えば、狼瘡
および乾癬)および歯肉炎を含む歯周疾患などの外側組織の炎症症状または破壊
症状が含まれる。
【0033】 本発明の化合物が有用な効果を有する可能性のある疾患状態のさらなる例には
、創傷治癒およびやけどの治療、心筋梗塞および卒中などの循環器系疾患、間欠
跛行、アテローム性動脈硬化症、再灌流生涯、心肺バイパス術中に生じる循環器
系の変化および敗血症を含む末梢血管障害が含まれる。
【0034】 本発明の化合物は、関節リウマチ、骨関節炎および脊椎炎などの結合組織疾患
並びに糸球体腎炎などの腎臓の炎症性症状を治療する際にも有用となり得る。
【0035】 それらはまた、急性骨髄性白血病、急性骨髄単球性白血病および慢性単球性白
血病を含むある種の白血病を治療する際に、また例えば肺癌、乳癌、前立腺癌お
よび胃癌のような固形腫瘍および黒色腫の予防または転移を阻止する際に有用と
なり得る。
【0036】 本発明の特定の態様は、慢性気管支炎を治療する際に式(I)の化合物を使用す
ることである。慢性気管支炎は、有害な化合物または物質に気道表面が暴露され
ることにより生ずる症状または別の疾患に二次的な症状である。この疾患の症状
は気道表面上への粘液の過剰な分泌によって生じる。この過剰な粘液が効果的に
除去されることができず、その結果、肺内でのガス交換が低下し、粘液様物質の
喀出に関連する強制呼吸および低酸素血症、再発性微生物感染症および持続的な
咳が生ずる。過剰な粘液分泌に対して提案されている機序は刺激物質に対する上
皮の暴露により好中球が気道に取り込まれることに関係する。好中球は気道表面
上でエラスターゼを分泌し、この酵素が気道表面に分泌される粘液量の増加およ
び気道上皮の細胞蘇生の劇的な変化を生ずる。従って、本発明の化合物の投与に
よるエラスターゼ活性の阻害は慢性気管支炎を治療する一方法である。COPD
(例えば、空気流の閉塞を伴う慢性気管支炎におけるように)における肺機能の
低下もエラスターゼが媒介する肺障害によるものであり、気道狭窄および炎症に
いたる。このように、エラスターゼ阻害剤は肺機能を改善する。
【0037】 上記のように、本発明の化合物はヒトまたは動物の薬剤において、特に酵素好
中球エラスターゼの阻害剤として有用である。
【0038】 このように、本発明のさらに別の態様として、ヒトまたは動物用薬剤、特に、
慢性気管支炎などの、エラスターゼ活性が関係する疾患を治療する際に使用する
ための、式(I)の化合物または生理学的に許容可能なその塩または溶媒和物が
提供される。
【0039】 本明細書において、予防および確立された疾患の治療にまで及ぶ治療に言及す
ることは評価されるだろう。
【0040】 本発明の別の態様によると、エラスターゼ活性が関係する疾患、特に慢性気管
支炎を治療するための薬剤を製造するための、式(I)の化合物または生理学的
に許容可能なその塩もしくは溶媒和物の使用が提供される。
【0041】 さらなるまたは他の態様において、エラスターゼ活性によって生じるまたはエ
ラスターゼが媒介する疾患を有するヒト被験者または動物被験体を治療する方法
であって、前記ヒト被験者または動物被験体に式(I)の化合物または生理学的
に許容可能なその塩もしくは溶媒和物の有効量を投与する工程を含む方法が提供
される。
【0042】 本発明による化合物は任意の簡便な方法で投与されるために製剤化することが
でき、従って、本発明は、その範囲内に、1腫以上の生理学的に許容可能な希釈
剤または単体との混合物内に式(I)の化合物または生理学的に許容可能なその
塩もしくは溶媒和物を含む、治療に使用するための薬学的組成物を含む。
【0043】 また、本発明により、成分を混合する工程を含む、このような薬学的組成物を
製造するための方法が提供される。
【0044】 本発明による化合物は、例えば、経口投与、口腔内投与、非経口投与、局所投
与または直腸投与のために製剤化することができる。
【0045】 経口投与のための錠剤およびカプセルは例えば、シロップ剤、アカシア、ゼラ
チン、ソルビトール、トラガカント、デンプンまたはポリビニルピロリドンの粘
質物のような結合剤;例えば、乳糖、微結晶セルロース、砂糖、トウモロコシデ
ンプン、リン酸カルシウムまたはソルビトールのようなフィラー;ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ポリエツレングルコールまたはシリカの
ような潤滑剤;例えば、ジャガイモデンプン、クロスカルメロースナトリウムま
たはデンプングリコール酸ナトリウムのような粉砕剤;またはラウリル硫酸ナト
リウムなどの湿潤剤などの従来の賦形剤を含有してもよい。錠剤は、当技術上周
知の方法ひよりコーティングすることができる。経口液体製剤は、例えば水性ま
たは油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルのような形態
であってもよく、または使用前に水または他の好適な賦形剤構成するための乾燥
製品として提供されてもよい。このような液体製剤は、例えば、ソルビトールシ
ロップ、メチルセルロース、グルコース/糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル
または水素化された食用油のような懸濁化剤;例えば、レシチン、モノオレイン
酸ソルビタンまたはアカシアのような乳化剤;例えば、アーモンド油、分別され
たココナッツ油、油性エステル、プロピレングリコールまたはエチルアルコール
のような非水性賦形剤(食用油を含んでもよい)または例えば、ヒドロキシ安息
香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸のような保存剤などの従来の添加
物を含有してもよい。製剤はまた、適宜緩衝塩、香味剤、着色剤および/または
甘味剤(例えば、マンニトール)を含有してもよい。
【0046】 口腔内投与のためには、組成物は従来の方法で製剤化された錠剤または口腔錠
の形態をとってもよい。
【0047】 化合物は、例えば、カカオ脂または他のグリセリドなどの従来の坐薬基剤を含
有するような坐薬として製剤化されてもよい。
【0048】 本発明による化合物は1回大量注射または持続注入による非経口投与のために
製剤化されてもよく、例えば、アンプル、バイアル、小容量注入液もしくは事前
充填注射筒としてまたは保存剤が添加された多数回投与容器内に単位投与形態で
提供されてもよい。組成物は溶液、懸濁液または水性もしくは非水性賦形剤中で
のエマルジョンのような形態をとってもよく、抗酸化剤、緩衝液、抗菌剤および
/または毒性調節剤などの処方剤(formulatory agents)を含有してもよい。ま
たは、活性成分は、使用前に、例えば滅菌し、発熱物質を含まない水のような好
適な賦形剤を用いて構成するために粉末形態であってもよい。乾燥した固体の製
品は、滅菌した粉末を無菌的に個々の滅菌容器に充填することによって、または
滅菌した溶液を無菌的に各々の容器に充填し、凍結乾燥することによって製造す
ることができる。
【0049】 本発明において使用される局所投与には吹送および吸入が含まれる。局所投与
のための種々の種類の製剤の例には、吸入器もしくは吹送器または滴剤(例えば
、点眼剤または点鼻剤)に使用するための軟膏、クリーム、ローション、粉末、
ペッサリー、スプレー、エアゾール、カプセルまたはカートリッジが含まれる。
【0050】 軟膏およびクリームは、例えば、好適な増粘剤および/またはゲル化剤および
/または溶媒を添加することによって水性基剤または油性基剤を用いて製剤化す
ることができる。このような基剤には、例えば、水および/または液体パラフィ
ンまたは落花生油もしくはひまし油などの植物油などの油またはポリエチレング
リコールなどの溶媒が含まれる。使用することができる増粘剤には軟質パラフィ
ン、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリルアルコール、ポリエチレングリ
コール、微結晶ワックスおよびみつろうが含まれる。
【0051】 ローションは水性基剤または油性基剤を用いて製剤化することができ、一般に
、1種以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤または増粘剤を含有してもよ
い。
【0052】 外用の粉末は、例えば、タルク、乳糖またはデンプンのような任意の好適な粉
末基剤の助けによって形成することができる。滴剤は1種以上の分散剤、溶解剤
または懸濁化剤も含む水性基剤または非水性基剤を用いて製剤化することができ
る。
【0053】 噴霧組成物は、例えば、水溶液もしくは水性懸濁液として、または例えば、ジ
クロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロ
エタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,
2−テトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の好適なガスのような好適な噴
射剤を使用して加圧充填物から送達されるエアゾールとして製剤化することがで
きる。
【0054】 本発明の化合物と乳糖またはデンプンなどの好適な粉末基剤との粉末混合物を
含有する、吸入器または吹送器に使用するための、例えば、ゼラチンのカプセル
およびカートリッジを製剤化することができる。
【0055】 本発明による薬学的組成物は、例えば、コルチコステロイドまたはNSAID
sなどの抗炎症剤、β−2アドレナリン作動剤およびキサンチン(例えば、テオ
フィリン)などの気管支拡張剤、粘液溶解薬、抗ムスカリン作用剤、抗ロイコト
リエン剤、細胞接着阻害剤(例えば、ICAM拮抗剤)、抗酸化剤(例えば、N
−アセチルシステイン)、肺表面活性剤および/または抗菌剤および抗ウィルス
剤のような他の治療剤と併用して使用することもできる。本発明による組成物は
遺伝子組換え治療と併用して使用することもできる。
【0056】 このように、本発明は、さらなる態様において、式(I)の化合物または生理
学的に許容可能なその塩もしくは溶媒和物と別の治療的活性剤とを含む組み合わ
せを提供する。
【0057】 上記に言及される組み合わせは、都合のよいことに、薬学的製剤の形態で使用
するために提供することができ、このように、上記に規定される組み合わせと薬
学的に許容可能なその担体とを含む薬学的製剤は本発明のさらなる態様である。
【0058】 このような組み合わせの個々の成分は別個の薬学的製剤または合わせた薬学的
製剤において逐次的にまたは同時に投与することができる。既知の治療剤の適当
な用量は当業者によって容易に評価される。
【0059】 本発明の化合物は、都合のよいことに、例えば、0.01〜50mg/体重1
kg、好適には0.05〜25mg/体重1kgの量を1日に1回以上経口投与
することができる。正確な用量は、当然のことながら、患者の年齢および状態、
選択された個別の投与経路および治療される疾患に依存する。化合物は、好まし
くは、気管支炎を治療するためには経口投与される。例えば、ARDSには静脈
内投与のように、他の適応症には他の投与経路が必要になることがある。
【0060】 本発明の化合物は有用な作用時間を有する。
【0061】 式(I)の化合物並びにその塩および溶媒和は、本発明のさらなる態様を構成
する、本明細書に記載される方法によって製造することができる。
【0062】 式(I)の化合物を製造するための本発明による方法は、 (i)式(II)
【化2】 (相対立体化学を示す) の化合物と化合物RCOOHもしくはRXY(式中、Yは例えば塩素のよう
なハロゲンなどの反応性基である)または保護されたその誘導体とを縮合する工
程と、
【0063】 (ii)式(III)
【化3】 (相対立体化学を示す) の化合物または保護されたその誘導体を、 化合物YOSR(式中、Yは例えば、塩素のようなハロゲンなどの反応性基
である)でスルホニル化する工程と、
【0064】 (iii)式(IV)
【化4】 (相対立体化学を示す) の化合物またはそのカルボン酸エステルを環状化する工程と、
【0065】 (iv)式(V)
【化5】 (相対立体化学を示す) (式中、XはイオウまたはSOである) の対応する化合物を酸化する工程と、
【0066】 (v)式(VI)
【化6】 (相対立体化学を示す) (式中、Zは、 (a)C2−8アルケニル−L、 (b)(CHQ(CH−Lによって置換されたフェニル、 (c)(CHQ(CH−Lによって置換されたN、SおよびOか
ら選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ環状芳
香環、 (d)C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選
択される1つ以上の基によってさらに置換される、(b)または(c)に規定さ
れる基、または (e)C1−8アルキル−L であり、 Lは脱離基であり、ただし、Qが単結合である場合には、aとbは同時に0では
ない)の対応する化合物と、 式RNHの化合物とを反応させる工程と、
【0067】 (vi)式(VII)
【化7】 (相対立体化学を示す) (式中、Wは、 (a)C2−7アルケニル−CHO、 (b)(CHQ(CHCHOによって置換されたフェニル、 (c)(CHQ(CHCHOによって置換されたN、SおよびO
から選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ環状
芳香環、 (d)C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選
択される1つ以上の基によってさらに置換される、(b)または(c)に規定さ
れる基、または (e)C1−7アルキル−CHO (式中、cはb−1で、ただし、0より小さくなくてもよい)の対応する化合
物と、 式RNHの化合物との反応生成物を還元する工程と、
【0068】 (vii)式(I)の1つの化合物を式Iの別の化合物へ変換する工程と、 (viii)保護された式(I)の化合物を脱保護する工程と、 (viii)鏡像体混合物から式(I)の化合物の一方の鏡像体を精製する工程
とを含み、 望ましくはまたは必要に応じて、得られた式Iの遊離塩基化合物を生理学的に許
容可能な塩形態に変換し、逆に、1つの塩形態を別の生理学的に許容可能な塩形
態に変換する。
【0069】方法(i)COOHとの縮合反応は、好適には、1−(3−N,N−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミドなどのカップリング剤とジクロロメタン
、DMFまたはテトラヒドロフランなどの溶媒の存在下において、好適には0℃
〜周囲温度の温度において実施される。RCOOHを使用する別法として、酸
塩化物、活性化エステル、酸無水物または混合無水物などの酸誘導体を使用でき
ることが認識される。従って、反応条件は、例えば、塩基の添加によって変更さ
れる。R、Rの一方または両方が水素である場合には、一般に、例えばBO
Cで窒素を保護することが好ましい。
【0070】 RXYの場合には、反応は、好適には、トリエチルアミンなどの塩基および
DCMなどの溶媒の存在下において、好適には0℃〜周囲温度において実施され
る。
【0071】方法(ii) スルホニル化反応は、好適には、LHMDSまたはNaHの存在下において、
テトラヒドロフランなどの溶媒中で、好適には−78℃〜0℃の温度において実
施される。
【0072】 R測鎖中の窒素は、例えばBOCで保護する必要がある場合もある。
【0073】方法(iii) 環状化反応は、好適には、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ化物また
は1−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(
EDC)の存在下において、ジクロロメタンなどの溶媒中で、好適には0℃〜還
流温度において実施される。この反応はまた式(IV)の化合物のカルボン酸チ
オエステル誘導体を使用して実施することもできる。
【0074】方法(iv) この酸化反応は、過酸酸化などの従来の方法で実施することができる。
【0075】方法(v) 脱離基にはハロゲン(例えば、塩素、臭素)メシレートおよびトシラートが含
まれる。
【0076】 この反応は、選択的に、トリエチルアミンまたは炭酸カリウムなどの塩基の存
在下において、DMFまたはMeCNなどの不活性な非プロトン溶媒中で反応物
を合わせることによって実施することができる。
【0077】方法(vi) この反応は、例えば、DCMのような不活性溶媒中で周囲温度または高温にお
いて試薬を合わせると生ずる。
【0078】 還元は、NaBHCNまたはNaBH(OAc)などの従来の軽度な還 元剤を使用してその場所で実施することができる。
【0079】方法(vii) 変換は従来の方法によって実施することができる。例えば、式I(式中、R はNHCOC1−8アルキルによって置換されたフェニルである)の化合物は、
式I(式中、RはNHによって置換されたフェニルである)の対応する化合
物をアシル化することによって製造することができる。
【0080】方法(viii) 保護基、特に窒素保護基および脱保護手段は、グリーン(T W Green
e)、「有機合成における保護基(Protective Groups in
Organic Synthesis)」、第2版(1991年)ウィレイ&
サンズ(J Willey&Sons)に記載されている。
【0081】方法(ix) 一方の鏡像体の精製はキラルクロマトグラフィー(例えば、キラルHPLC)
およびホモキラル酸(例えば、酒石酸)を用いた結晶化などの従来の方法によっ
て実施することができる。
【0082】 塩酸塩または酒石酸塩などの生理学的に許容可能な酸塩は、式(I)の塩基性
化合物を望ましい酸で処理することによって製造することができる。
【0083】 式(II)の中間体化合物は、以下のスキームIの方法によって従来どおりに
製造することができる(化合物には相対立体化学を示す)。
【化8】
【0084】工程a これは、例えば、パラジウムを炭素に吸着させたものなどの金属触媒の存在下
においてエタノールなどの好適な溶媒中で水素を使用して実施することができる
標準的な窒素基還元である。
【0085】工程b これは、アセトニトリルまたはジクロロメタンなどの不活性溶媒中で例えばト
リエチルアミンのような塩基の存在下のいてBOCOと反応することによって
実施することができる従来の保護反応である。
【0086】工程c これは、エタノールなどの好適な溶媒中で、例えばパラジウムを炭素に吸着さ
せたものなどの金属触媒の存在下において水素またはギ酸アンモニウムと反応さ
せることによって実施することができる従来の脱保護反応である。
【0087】工程d これは、アセトニトリルまたはジクロロメタンなどの不活性溶媒中で、例えば
トリエチルアミンなどの塩基の存在下においてクロロギ酸ベンジルと反応させる
ことによって実施することができる従来の保護反応である。
【0088】工程e このアルキル化反応は、−70℃においてTHFまたはジエチルエーテルなど
の不活性溶媒中でDMPUの存在下において、例えばLHMDSなどの強塩基と
、次に−70℃〜室温において例えば臭化物またはヨウ化物などのアルキルハラ
イドと逐次的に反応させることによって実施することができる。
【0089】工程f これは、ジクロロメタンまたはジオキサンなどの好適な溶媒中で、例えばトリ
フルオロ酢酸または塩化水素などの酸と反応させることによって実施することが
できる従来の脱保護反応である。
【0090】工程g この環状化は、THFまたはジエチルエーテルなどの不活性溶媒中でTMED
Aの存在下においてt−ブチルマグネシウムクロライドを使用して実施すること
ができる。TMEDAの使用は選択的である。
【0091】工程h この標準的なスルホニル化反応は、−70℃〜0℃においてTHFまたはジエ
チルエーテルなどの不活性溶媒中で、例えばLHMDSなどの強塩基と、次に−
70℃〜室温において適当なアルキルスルホニルハライド(例えば、メタンスル
ホニルクロライド)と逐次的に反応させることによって実施することができる。
【0092】工程i この従来の脱保護反応は、酢酸エチルまたはエタノールなどの好適な溶媒中で
、例えば、パラジウムを炭素に吸着させたものなどの金属触媒および例えばエー
テル性塩化水素などのプロトン源の存在下において水素と反応させることによっ
て実施することができる。
【0093】 望ましい場合には、鏡像異性的に純粋な生成物を得るために、キラル分解工程
(上記の主要な方法(viii)参照)をスキーム1の都合のよい箇所に導入し
てもよい。
【0094】 別の方法として、式(XVII)(式中、Rはイソプロピルである)のある
種の化合物を、式(XII)の化合物から別のスキーム2に従って製造してもよ
い(化合物には相対立体化学を示す)。
【化9】
【0095】工程(a) この反応では、式(XII)の化合物の陰イオンを、例えばLHMDSなどの
強塩基で最初に処理し、次にアセトンで処理することによって製造する。
【0096】工程(b) 例えば、濃硫酸で処理するなどの標準的な脱水条件をこの反応に使用すること
ができる。これらの条件はBOC脱保護基を除去し、脱保護は追加の工程として
実施することができる。
【0097】工程(c) これは、CBZ保護基を脱離させないような軽度な条件下で実施される還元反
応である。エタノールまたは酢酸エチル中においてPd/Cで短時間(例えば、
<1時間)水素化することが好適である。
【0098】工程(d)−(f) これらの方法は、スキームIの工程(g)−(i)と同様である。
【0099】 式(XVII)(式中、Rはイソプロピルである)の化合物を製造するため
のさらに別の方法をスキーム3に示す(化合物には相対立体化学を示す)。
【化10】
【0100】工程(a) この反応では、式(XII)の化合物の陰イオンを、例えばLHMDSなどの
強塩基で処理し、次にアセトアルデヒドで処理することによって製造する。
【0101】工程(b) この酸化は、好適には、ジクロロメタン中で−80℃〜0℃において例えば塩
化オキサリルおよびDMSOなどのスウェルン(Swern)酸化条件、次にト
リエチルアミンを使用して窒素雰囲気下で実施することができる。
【0102】工程(c) このメチレン化は、約0℃〜室温においてTHF中で例えばm−クロロビス(
−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)(ジメチルアルミニウム)−m
−メチレンチタニウムなどのテベ(Tebbe)反応条件を使用して実施するこ
とができる。
【0103】工程(d) この標準的な脱保護は、ジクロロメタンまたはジオキサンなどの好適な溶媒中
で、例えばトリフルオロ酢酸または塩化水素などの酸を使用して実施することが
できる。
【0104】工程(e) この環状化は、THFまたはジエチルエーテルなどの不活性溶媒中でt−ブ チルマグネシウムクロライドを使用して実施することができる。
【0105】工程(f) この方法はスキーム1の工程(h)と同様である。
【0106】工程(g) これは、エタノールなどの好適な溶媒中で、例えばパラジウム−炭素などの金
属触媒の存在下において水素と反応させることによって実施することができる従
来の脱保護反応である。
【0107】 スキーム1、2および3において、望ましい立体化学の化合物を得るためには
ジアステレーマーの分離が必要になる場合がある。
【0108】 スキーム1、2および3に使用される保護基CBZおよびBOCは好ましい例
であり、別の保護基を考慮することもできる。
【0109】 スキーム2に示す経路はRが異なる化合物、特に嵩高なRを有する化合物
を製造するために実施することができる。異なるケトン試薬を工程(a)で使用
する。
【0110】 スキーム3は他の分岐Rアルキルまたはアルケニル測鎖を有する式(XVI
I)の化合物を製造するように適合することができる。
【0111】 式(III)の中間体化合物はスキーム1の式(XV)の脱保護された化合物
に、上記の主要な方法(i)に関連して上記した方法でRCOOHまたはR XYを反応させることによって製造することができる。
【0112】 式(IV)の中間体化合物は、式(XV)の化合物と上記の主要な方法(ii
)から式(III)の化合物を製造するために上記した方法と同様の不法で式(
XIV)の化合物から製造することができる。
【0113】 式(V)(式中、XはSである)の化合物は、塩基の存在下において求核置
換の標準的な条件下で、式(III)の対応する化合物に式RSSRの化合
物を反応させることによって製造することができる。式(V)(式中、XはS
Oである)の化合物は、対応する化合物(式中、XはSである)の過酸酸化に
よって製造することができる。
【0114】 式(VI)および(VII)の化合物はそれ自体周知の従来方法に従って式(
II)の化合物から製造することができる。
【0115】 式(VIII)の化合物はアーキレ バルコ(Archille Barco
)ら(1992)J.Org.Chem,57.6279の方法によって製造す
ることができる。
【0116】 式RCOOHおよびRXYの化合物は周知であるか、またはそれ自体周知
の従来方法によって製造することができる。
【0117】 式(I)の化合物を製造するための上記の合成方法は、実験条件の通常の最適
化過程において、保護基を含むように、もしくは省くように、または別の保護基
を使用するように(例えば、グリーン(T W Greene)、「有機合成における保護
基(Protective Groups in Organic Synthesis)」、第2版(1991年)ウィ
レイ&サンズ(J Willey & Sons)修正することができる。
【0118】 本明細書に記載する中間体化合物のある種のものは新規で、本発明の重要な態
様を形成する。本発明者らは、ラセミ混合物として、または純粋な一方の鏡像体
の形態で中間体を提供する。
【0119】 中間体を製造するための方法も本発明の一態様として提供されている。
【0120】 以下の実施例は本発明を例示するものであって、限定するものではない。
【0121】略語 BOC t−ブチルオキシカルボニル CBZ ベンジルオキシカルボニル (BOC)O ジ−tert−ブチルジカルボネート THF テトラヒドロフラン LHMDS リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド DMPU 1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ 2 (1H
)−ピリミジノン DMAP 4−ジメチルアミノピリジン DMF ジメチルホルムアミド EDC 1(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド DCM ジクロロメタン DMSO ジメチルスルホキシド TMEDA テトラメチルエチレンジアミン
【0122】中間体 中間体 I rel−(3S,4R)−(1−ベンジル−4−ニトロ−ピロリジン−3−イル )−酢酸エチルエステル この化合物は、アーキレ バルコ(Archille Barco)ら1992 J.Org
.Chem,57.6279の方法によって中間の褐色油状物質製造した。Tl
cシリカ(シクロヘキサン:酢酸エチル:3:1) Rf0.26.
【0123】中間体 II rel−(3S,4R)−(4−アミノ−1−ベンジル−ピロリジン−3−イル )−酢酸エチルエステル 中間体I(397g)の無水エタノール(1.4l)溶液を水素雰囲気下で白
金/炭素触媒(5%115g)とともに撹拌しながら室温で還元した。反応は5
時間にわたって進行させて反応を終了させた(H取り込み99.7l)。反応
混合物をセライトでろ過し、真空下で留去して、表題の化合物を淡褐色の油状物
質として得た(303g)。Tlcシリカ(シクロヘキサン:酢酸エチル:3:
1) Rf0.15。
【0124】中間体III rel−(3S,4R)−(1−ベンジル−4−tert−ブトキシカルボニル アミノ−ピロリジン−3−イル)−酢酸エチルエステル (BOC)O(289g)のアセトニトリル(1.5l)溶液を25℃より
低い温度において撹拌しながら25分間かけて中間体II(288.8)とトリ
エチルアミン(111.2g)のアセトニトリル(1.5l)溶液に添加した。
2.5日後、溶媒を真空下で留去し、得られた褐色の油状物質を酢酸エチル(2
.5l)と水(2l)で分配させた。有機相を合わせて食塩水で洗浄し、乾燥し
(MgSO)、ろ過し、留去した。残存する淡褐色の固形物をエーテルで撹拌
し、次いでろ過によって回収した。表題の化合物を白色の固形物(233g)と
して得た。Tlcシリカ(シクロヘキサン:酢酸エチル:3:1) Rf0.2
7。
【0125】中間体IV rel−(3S,4R)−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリ ジン−3−イル)−酢酸エチルエステル 中間体III(100g)の無水エタノール(1.25l)溶液を室温におい
て水素雰囲気下で撹拌しながらパラジウム−炭素触媒(10%、20g)で還元
した(水素の取り込み7.5l)。20時間後、反応混合物をハイフロでろ過し
、真空下で留去して、表題の化合物を無色の油状物質(71g)として得、放置
することによって結晶化させ、白色固形物とした。Tlcシリカ(ジクロロメタ
ン:エタノール:アンモニア80:20:2) Rf0.4。
【0126】中間体V rel−(3S,4R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−エト キシカルボニルメチル−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル トリエチルアミン(156ml)を中間体IV(100.7g)とクロロギ酸
ベンジル(74ml)の冷却したジクロロメタン(3l)溶液に撹拌しながら1
0℃において徐々に添加した。添加中の温度は15℃より低い温度に維持した。
反応混合物を終夜撹拌し、次いで水(3l)で洗浄した。真空下で溶媒を除去し
、残存する油状物質をヘキサン:酢酸エチル(3:1)で溶出したシリカクロマ
トグラフィー(Merck9385)で精製した。得られた白色固形物を合わせ
て、ヘキサン:酢酸エチル(2:1)(400ml)で撹拌し、表題の化合物1
55gを得た。質量分析(観察値)MH=407(計算値)MH=407。
【0127】中間体VI rel−(3S,4R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(1 −エトキシカルボニルメチル−but−3−エニル)−ピロリジン−1−カルボ ン酸ベンジルエステル リチウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン(1M、80
ml)溶液を窒素雰囲気下で70℃において撹拌しながら中間体V(9.8g)
の乾燥テトラヒドロフラン(54ml)と1,3−ジメチル−3,4,5,6−
テトラヒドロ 2(1H)ピリミジノン(120ml)の混合溶液に1時間かけ
て滴加した。さらに1時間後、ヨウ化アリル(2.8ml)を10分間かけて滴
加し、混合物を−70℃より低い温度において2時間撹拌した。反応を、30分
かけて滴加した飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)で中和した。混合物を
酢酸エチル(4×100ml)で抽出した。抽出物を合わせて乾燥し(MgSO )、ろ過し、減圧下で留去して、橙色の油状物質(26g)を得た。油状物質
をトルエン(200ml)と水(100ml)に分配した。有機相を水(2×1
00ml)および食塩水(80ml)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、ろ過
し、留去して、透明な橙色の油状物質(15g)を得た。濃度勾配溶出[酢酸エ
チル:ヘキサンを(1:9)から(2:3)まで]を使用しやシリカフラッシュ
カラムクロマトグラフィー(Merck9385)によってこの油状物質を精製
した。それによって表題の化合物を白色の結晶性固形物(8.6g)として得た
。質量分析(観察値)MH=447(計算値)MH=447。
【0128】中間体VII rel−(3S,4R)−3−アミノ−4−(エトキシカルボニルメチル−bu t−3−エニル)−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル 中間体VI(5g)を室温において4Mの塩化水素をジオキサン(53ml)
に加えたものに溶解した。溶液を3時間撹拌して、留去した。残渣を水(100
ml)とエーテル(50ml)に分配した。水相をエーテル(50ml)で洗浄
し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム(100ml)で塩基性にした。混合物を
酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。抽出物を合わせて乾燥し(NaSO )、ろ過し、留去して、透明で、淡黄色の粘性の油状物質(3.7g)を得た
。質量分析(観察値)MH=347(計算値)MH=347。
【0129】中間体VIII rel−(3R,3aS,6aR)−3−アリル−2−オキソ−ヘキサヒドロ− ピロール[3,4−b]ピロール−5−カルボン酸ベンジルエステル 中間体VII(3.5g)の乾燥テトラヒドロフラン(35ml)と乾燥テト
ラメチルエチレンジアミン(35ml)の混合物溶液を5℃に冷却した。t−ブ
チルマグネシウムクロライド(1M、32ml)のテトラヒドロフラン溶液を2
5分間かけて添加し、1.5時間かけて混合物を室温まで暖めた。さらに1.5
時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)で反応を中和した。冷却した
2Mの塩酸(100ml)を冷却しながら添加した。濃塩酸(40ml)を使用
して得られた混合物を酸性化した(pH1〜2)。混合物を酢酸エチル(3×1
00ml)で抽出した。抽出物を合わせて食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO )、ろ過し、留去して、表題の化合物を白色の結晶性固形物(3g)として得
た。質量分析(観察値)MH=301(計算値)MH=301。
【0130】中間体IX rel−(3R,3aS,6aR)−3−アリル−メタンスルホニル−2−オキ ソ−ヘキサヒドロピロール[3,4−b]ピロール−5−カルボン酸ベンジルエ ステル リチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン(1M、13ml)溶
液を−10℃において10分間かけて中間体VIII(3g)の撹拌中の溶液に
添加した。5分後、反応物を約0℃まで上昇させ、その温度で35分間維持した
。混合物を再度−70℃まで冷却し、メタンスルホニルクロライド(1.93m
l)を15分間かけて滴加した。さらに3.5時間後、−50℃より低い温度で
飽和炭酸アンモニウム水溶液(20ml)で反応を中和した。次いで、それを室
温まで戻し、水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出
した。抽出物を合わせて食塩水(100ml)で洗浄し、乾燥し(NaSO )、ろ過し、留去した。濃度勾配溶出を使用したシリカフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによって得られた油状物質を精製した。溶出液は最初は酢酸エチル
ヘキサン(4:1)で、酢酸エチル:ヘキサン(5:1)に増加した。表題の化
合物を粘性のゴム/ガラス(3.1g)として得た。質量分析(観察値)MH =379(計算値)MH=379 MNH(観察値)396 MNH(計
算値)396。
【0131】中間体X rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−3−プロピル−ヘ キサヒドロ−ピロール[3,4−b]ピロール−2−オン塩酸塩 エーテル性塩化水素(1.0M、12ml)を含有する中間体IX(3g)の
酢酸エチル(150ml)溶液を水素雰囲気下で5%パラジウム−活性炭(ぬれ
重量1.5g)とともに撹拌した。5時間後、さらに触媒(0.5g)を添加し
て、反応物をさらに16時間撹拌した。(水素の取り込み量470ml)。反応
混合物を等容量の無水エタノールで希釈し、次いでセライトでろ過した。ろ液を
留去して、酢酸エチルとジクロロメタンの混合物(1:10、100ml)に再
度溶解し、水(2×50ml)で抽出した。抽出物を合わせて酢酸エチル(50
ml)で洗浄し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で塩基性にし、ジクロロメタン
(4×50ml)で抽出した。抽出物を合わせて乾燥し(NaSO)、ろ過
し、留去して、淡黄色の泡状物質(1.2g)を得た。エーテル性塩化水素(1
.0M、5ml)を添加し、混合物を再度留去して、表題の化合物をガラス上物
質として得た。Tlcシリカ(ジクロロメタン:エタノール:アンモニア、10
0:8:1)Rf0.1。
【0132】中間体XI 4−(ピペリジン−1−イル)−but−2−エン酸無水物2塩酸塩 塩化オキサリル(4.2ml)を4−(ピペリジン−1−イル)−but−2
−エン酸塩酸塩(10g)の撹拌中のジクロロメタン(200ml)溶液に添加
した。ジメチルホルムアミド(2滴)を次いで添加した。得られた懸濁液を4時
間撹拌し、次いで〜25mlまで濃縮した。得られたスラリーをさらに1時間撹
拌し、次いでろ過した。フィルターパッドをジクロロメタン(50ml)で洗浄
し、真空下で乾燥して、表題の化合物を白色の固形物(4.95g)として得た
。M.p.120〜124℃(分解)。
【0133】中間体XII rel−(3R,3aS,6aR)−5−(ブロモメチル−ベンゾイル)−1− メタンスルホニル−3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピロール[3,4−b]ピロ ール−2−オン 中間体X(150mg)、4−(ブロモメチル)ベンゾイルクロライド(161
mg)および炭酸水素ナトリウム(223mg)をジクロロメタン(15ml)
に懸濁させ、室温で終夜撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸
水素ナトリウム溶液で洗浄し、留去すると橙色の固形物が残り、事前充填型シリ
カカートリッジを使用して生成物を抽出した。カラムは以下の溶媒:ジクロロメ
タン、クロロホルム、ジエチルエーテル、酢酸エチルおよびアセトニトリルを使
用して真空吸引で溶出し、表題の化合物をクリーム状の固形物(174mg)と
して得た。質量分析、MH(観察値)444、MH(計算値)444。
【0134】中間体XIII 5−ホルミル−イソキサゾール−3−カルボン酸 エチル−5−ホルミルイソキサゾール−3−カルボキシレート(25mg)の
1,4−ジオキサン(3ml)と2M塩酸(1ml)の溶液を混合し、5時間還
流加熱し、冷却し、溶媒を真空下除去した。残渣をジエチルエーテル中で撹拌し
た。溶媒を除去し、残渣を乾燥すると、表題の化合物(18mg)が橙/褐色の
固形物として残った。T.L.c.(シリカ、溶出液ジクロロメタン:メタノー
ル9:1) Rf=0.32。
【0135】中間体XIV rel−3−メタンスルホニル−2−オキソ−3R−プロピル−ヘキサヒドロ− (3aS,6aR)−ピロロ[3,4−b]ピロール−5−カルボニル)−イソ キサゾール−5−カルボアルデヒド 中間体X(279mg)、中間体XIII(181mg)および1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(378mg)をア
セトニトリル(30ml)に溶解し、溶液を室温で6時間撹拌した。真空下で溶
媒を除去し、残渣をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し
、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、酢酸エチル、アセトニト
リルおよびメタノールで逐次的に溶出する事前充填型シリカカートリッジを使用
して生成物を抽出し、表題の化合物を白色の固形物(216mg)として得た。
質量分析、MH(観察値)370、MH(計算値)370。
【0136】
【実施例】実施例 1 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(4−ピペリ ジン−1−イル−but−2−エノイル)3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピロロ [3,4−b]ピロール−2−オン塩酸塩 中間体XI(0.44g)を室温で固形の炭酸水素ナトリウム(0.34g)
を含有する中間体X(0.28g)の溶液に添加した。反応物を4時間撹拌した
。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)で洗浄した。水相を分離
し、ジクロロメタン(20ml)で抽出した。有機相を合わせて水(2×30m
l)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で溶媒を留去した。得られたゴ
ム状物質を濃度勾配溶出を使用したシリカゲル(Merck9385)のフラッ
シュカラムクロマトグラフィーによって精製した。最初の溶出液であるジクロロ
メタン:エタノール:アンモニア(200:8:1)をジクロロメタン:エタノ
ール:アンモニア(150:8:1)に増加した。得られた粘性の油状物質(0
.42g)を酢酸エチル(30ml)に溶解し、エーテル性塩化水素で処理した
。得られた白色固形物の懸濁液を留去して、真空下で乾燥して表題の化合物を得
た。T.L.c.シリカ、ジクロロメタン:エタノール:アンモニア(100:
8:1) ;Rf=0.55。質量分析、MH(観察値)398、MH(計
算値)398。
【0137】実施例2 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(4−ピペリ ジン−1−イル−ブチリル)3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−b ]ピロール−2−オン 実施例1の遊離塩基(0.2g)の酢酸エチル40ml溶液を水素雰囲気下で
室温において2時間10%パラジウム炭素触媒(0.1g)とともに撹拌した。
水素の取り込み量は15mlであった。混合物をセライトでろ過し、ろ液を〜1
5mlまで濃縮した。濃縮物をエーテル性塩化水素(1M、5ml)で処理する
と、白色の固形物が沈殿した。混合物を留去し、乾燥して、表題の化合物(0.
15g)を白色の固形物として得た。質量分析、MH(観察値)400、MH (計算値)400。
【0138】実施例3 rel−N[4−(1−メタンスルホニル−2−オキソ−3R−プロピルヘキサ ヒドロ−(3aS,6aR)−ピロロ[3,4−b]ピロール−5−スルホニル )−フェニル]アセタミド トリエチルアミン(246ml)およびN−アセチルスルファニリルクロライ
ド(108mg)を中間体X(100mg)のジクロロメタン(3.3ml)溶
液に添加した。溶液を室温で5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(150mg
)を添加して、反応物を終夜撹拌した。得られた懸濁液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液で洗浄した。真空下で溶媒を留去した。得られた固形物を事前充填型シリ
カカートリッジを使用して精製した。以下の溶媒:ジクロロメタン(2×カラム
容量)、クロロホルム(2×カラム容量)、ジエチルエーテル(4×カラム容量
)、酢酸エチル(4×カラム容量)およびアセトニトリル(4×カラム容量)を
使用した真空吸引で溶出し、表題の化合物(48mg)を白色の固形物として得
た。T.L.c.シリカ、ジクロロメタン:メタノール9:1);Rf=0.6
1。質量分析、MH(観察値)444、MH(計算値)444。
【0139】実施例4 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(4−ピペリ ジン−1−イルメチル−ベンゾイル)−3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピロロ[ 3,4−b]ピロール−2−オン塩酸塩 ピペリジン(47mg)およびヨウ化ナトリウム(33mg)を中間体XII
(70mg)のジクロロメタン(5ml)溶液に添加し、懸濁液を室温において
終夜撹拌した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、ジクロロメタン
、クロロホルム、ジエチルエーテル、酢酸エチル、アセトニトリルおよびメタノ
ールで逐次的に溶出する、事前充填型シリカカートリッジを使用して生成物を抽
出し、表題の化合物を黄色の固形物(44mg)として得た。T.l.c.(シ
リカ、溶出液ジクロロメタン:メタノール9:1);Rf=0.29。質量分析
、MH(観察値)448、MH(計算値)448。
【0140】 以下の実施例は、中間体XIIから実施例4と同様の方法で製造した:
【0141】実施例5 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(4−モルホ リン−1−イルメチル−ベンゾイル)−3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピロロ[ 3,4−b]ピロール−2−オン塩酸塩 白色固形物 T.l.c.(シリカ、溶出液ジクロロメタン:メタノール9:1);Rf=
0.54。 質量分析、MH(観察値)450、MH(計算値)450。
【0142】実施例6 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(5−モルホ リン−4−イルメチル−イソキサゾール−3−カルボニル)−3−プロピル−ヘ キサヒドロ−ピロロ[3,4−b]ピロール−2−オン塩酸塩 モルホリンを中間体XIV(50mg)のジクロロメタン(5ml)溶液に添
加し、溶液を室温で2時間撹拌した。トリアセトキシホボハイドライドナトリウ
ム(43mg)を溶液に添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和炭
酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエー
テル、酢酸エチル、アセトニトリルおよびメタノールで逐次的に溶出する、事前
充填型シリカカートリッジを使用して生成物を抽出し、表題の化合物を2色の固
形物(44mg)として得た。T.l.c.(シリカ、溶出液ジクロロメタン:
メタノール9:1);Rf=0.48。質量分析、MH(観察値)441、M
(計算値)441
【0143】 以下の実施例は中間体XIVから実施例6と同様の方法で製造した:
【0144】実施例7 rel−(3R,3aS,6aR)−5−(5−ジメチルアミノメチル−イソキ サゾール−3−カルボニル)−1−メタンスルホニル−3−プロピル−ヘキサヒ ドロ−ピロロ[3,4−b]ピロール−2−オン塩酸塩 黄色の固形物 T.l.c.(シリカ、溶出液ジクロロメタン:メタノール9:1);Rf=0
.40。 質量分析、MH(観察値)399、MH(計算値)399。
【0145】生物学的データ 1.実施例1〜7の化合物を本明細書中に上述したインビトロエラスターゼ試験
で試験した。IC50値を以下の表に示す:
【0146】
【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月9日(2000.3.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (相対立体化学を示す) (式中、 RはC1−6アルキルであり、 RはC2−4アルキルまたはC2−4アルケニルであり、 XはCOまたはSOであり、 Rは、 (a)C2−6アルケニルNR、 (b)(CHQ(CHNRによって置換されたフェニル
、 (c)(CHQ(CHNRによって置換されたN、Sお
よびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテ
ロ環状芳香環 (d)NHCOC1−8アルキルによって置換されたフェニル、 (e)フェニル環またはヘテロ環状環が、C1−4アルキル、C1−4アル
コキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1つ以上の基によってさらに置換
された(b)、(c)または(d)に規定される基、または (f)C1−8アルキルNR であり、 RおよびRは、独立に、水素、C1−8アルキル、−(CH1−4CO
NR、COC1−4アルキルまたは(CH0−2Ph(Phは、選択
的に、1つ以上のC1−4アルキル基または水素基によって置換されたフェニル
である)であるか、またはNRは、一体として、アゼチジニル、ピロリジ
ニル、ピペリジニル、アゼピニル、モルホリニル、ピペラジニルもしくはN−C 1−6 アルキル−ピペラジニルまたは選択的に1つ以上のC1−4アルキル基、
CONR基もしくはCOOR基によって置換されたこのようなヘテロ環
状環であり、 Qは単結合、S、OまたはNRであり、 aは0〜4、bは2〜4で、ただし、Qが単結合である場合以外はa+bは2〜
6の範囲内にあり、Qが単結合である場合には、bは0または1で、a+bは0
〜6の範囲内であってもよく、 R、RおよびRは、独立に、水素またはC1−4アルキルである)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 11/00 A61P 11/00 29/00 29/00 43/00 101 43/00 101 //(C07D 487/04 (C07D 487/04 207:04 207:04 207:26) 207:26) C07M 7:00 C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 Glaxo Wellcome Hous e,Berkeley Avenue G reenford,Middlesex UB6 0NN,Great Brita in (72)発明者 ハリー、フィンチ イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 リー、アンドリュー、ハリソン イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 グレアム、ジョージ、アダム、イングリス イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 マーチン、レッドパス、ジョンソン イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 サイモン、ジョン、ファウセット、マクド ナルド イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 プリトム、シャー イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブネージ、ガンネルズ、ウッド、ロード、 グラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB04 CC04 EE02 FF02 GG03 HH01 HH04 4C086 AA01 AA02 AA03 CB03 GA16 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 NA14 ZA36 ZA45 ZA59 ZA67 ZA81 ZA89 ZA96 ZB11 ZB15 ZB26 ZB27 ZC61

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式(I)の化合物、並びにその塩および溶媒和物。 【化1】 (相対立体化学を示す) (式中、 RはC1−6アルキルであり、 RはC2−4アルキルまたはC2−4アルケニルであり、 XはCOまたはSOであり、 Rは、 (a)C2−6アルケニルNR、 (b)(CHQ(CHNRによって置換されたフェニル
    、 (c)(CHQ(CHNRによって置換されたN、Sお
    よびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテ
    ロ環状芳香環 (d)NHCOC1−8アルキルによって置換されたフェニル、 (e)フェニル環またはヘテロ環状環が、C1−4アルキル、C1−4アル
    コキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1つ以上の基によってさらに置換
    された(b)、(c)または(d)に規定される基、または (f)C1−8アルキルNR であり、 RおよびRは、独立に、水素、C1−8アルキル、−(CH1−4CO
    NR、COC1−4アルキルまたは(CH0−2Ph(Phは、選択
    的に、1つ以上のC1−4アルキル基または水素基によって置換されたフェニル
    である)であるか、またはNRは、一体として、アゼチジニル、ピロリジ
    ニル、ピペリジニル、アゼピニル、モルホリニル、ピペラジニルもしくはN−C 1−6 アルキル−ピペラジニルまたは選択的に1つ以上のC1−4アルキル基、
    CONR基もしくはCOOR基によって置換されたこのようなヘテロ環
    状環であり、 Qは単結合、S、OまたはNRであり、 aは0〜4、bは2〜4で、ただし、Qが単結合である場合以外はa+bは2〜
    6の範囲内にあり、Qが単結合である場合には、bは0または1で、a+bは0
    〜6の範囲内であってもよく、 R、RおよびRは、独立に、水素またはC1−4アルキルである)。
  2. 【請求項2】 Rが、 (a)C2−8アルケニルNR、 (b)(CHQ(CHNRによって置換されたフェニル
    、 (c)(CHQ(CHNRによって置換されたN、Sお
    よびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテ
    ロ環状芳香環、 (d)NHCO1−8アルキルによって置換されたフェニル、または (e)フェニル環またはヘテロ環状環が、C1−4アルキル、C1−4アル
    コキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1つ以上の基によってさらに置換
    された(b)、(c)または(d)に規定される基 である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが、 (a)C2−8アルケニルNR、 (b)(CHQ(CHNRによって置換されたフェニル
    、 (c)(CHQ(CHNRによって置換されたN、Sお
    よびOから選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含有する5または6員ヘテ
    ロ環状芳香環、または (d)フェニル環またはヘテロ環状環が、C1−4アルキル、C1−4アル
    コキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1つ以上の基によってさらに置換
    された(b)または(c)に規定される基 である、請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物。
  4. 【請求項4】 XがCOである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  5. 【請求項5】 Rがイソプロピルまたはプロピルである、請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の式(I)の化合物。
  6. 【請求項6】 Rがイソプロピルである、請求項5に記載の式(I)の化合物。
  7. 【請求項7】 Rがメチルまたはエチルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(
    I)の化合物。
  8. 【請求項8】 Rがメチルである、請求項7に記載の式(I)の化合物。
  9. 【請求項9】 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(4−ピペ
    リジン−1−イル−but−2−エノイル)−3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピ
    ロロ[3,4−b]ピロール−2−オン、 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(4−ピペ
    リジン−1−イル−ブチリル)−3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4
    −b]ピロール−2−オン、 rel−N−[4−(1−メタンスルホニル−2−オキソ−3R−プロピルヘ
    キサヒドロ−(3aS,6aR)−ピロロ[3,4−b]ピロール−5−スルホ
    ニル)−フェニル]アセタミド、 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(4−ピペ
    リジン−1−イルメチル−ベンゾイル)−3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピロロ
    [3,4−b]ピロール−2−オン、 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(4−モル
    ホリン−4−イルメチル−ベンゾイル)−3−プロピル−ヘキサヒドロ−ピロロ
    [3,4−b]ピロール−2−オン、 rel−(3R,3aS,6aR)−1−メタンスルホニル−5−(5−モル
    ホリン−4−イルメチル−イソキサゾール−3−カルボニル)−3−プロピル−
    ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−b]ピロール−2−オン、 rel−(3R,3aS,6aR)−5−(5−ジメチルアミノメチル−イソ
    キサゾール−3−カルボニル)−1−メタンスルホニル−3−プロピル−ヘキサ
    ヒドロ−ピロロ[3,4−b]ピロール−2−オン、である式(I)の化合物、
    またはそれらのいずれか1つの塩もしくは溶媒和物。
  10. 【請求項10】 式(I)で示す絶対立体化学を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    式(I)の化合物の精製された1つの鏡像体。
  11. 【請求項11】 薬剤として使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の式(1)
    の化合物。
  12. 【請求項12】 生理学的に許容可能な1つ以上の希釈剤または担体との混合物中に請求項1〜
    10のいずれか1項に記載の式(1)の化合物を含んでなる、薬学的組成物。
  13. 【請求項13】 慢性気管支炎または慢性閉塞性肺疾患を治療するための薬剤を製造する際の、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の使用。
  14. 【請求項14】 ヒト被験者または動物被験体において慢性気管支炎を治療する方法であって、
    前記ヒト被験者または動物被験体に、請求項1〜10のいずれか1項に記載の式
    (I)の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
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